JP2019174710A - テープ、テープロール、テープカートリッジ - Google Patents

テープ、テープロール、テープカートリッジ Download PDF

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貴昭 伴野
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和久 田島
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Abstract

【課題】被着体からラベルを容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体にかかる負荷を抑制することができるテープ、このテープを巻回して構成したテープロール、このテープロールを備えるテープカートリッジを提供する。【解決手段】テープにおいて、帯状に延びるシートの長手方向に延びるラベルは、シートの長手方向に延びる第1部分と、第1部分の長手方向の一端部に接続しシートの短手方向の幅が第1部分の短手方向の幅よりも大きい第2部分と、を備え、第2部分の第1表示部及び第2表示部は、長手方向または短手方向に延び、且つ、第2部分を2分する中心線に対して対称であり、第1表示部は、短手方向の一端の開始点から他端に向かう第1切込を有し、第2表示部は、短手方向の一端の開始点から他端に向かう第2切込を有し、第1切込の開始点及び第2切込の開始点は、中心線に対して線対称である。【選択図】図5

Description

本開示は、ラベルを作成するためのテープ、このテープを巻回して構成したテープロール、このテープロールを備えるテープカートリッジに関する。
例えば特許文献1には、テープの台紙となるシートから剥離されて使用されるラベルが記載されている。ラベルは、表示部と巻付部とを備える。表示部には、例えば文字などの表記内容が印刷される。巻付部は、例えばケーブルなどの被着体に巻き付けられる。巻付部は、長手方向のほぼ中央部に幅狭部を有し、その幅狭部に巻付部の短手方向に延びる複数の切込を有している。この構成によれば、被着体に取り付けられているラベルの表示部を強く引っ張ることにより、巻付部が切込によって短手方向に沿って切断される。これにより、ラベルを被着体から取り外すことができる。
特開2017−026888号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来構成では、被着体に巻付部が巻き付けられた状態において、複数の切込は、被着体を挟んで表示部とは反対側に位置するようになっている。そのため、ラベルの表示部を強く引っ張ると、複数の切込が形成されている部分が表示部側、つまり、被着体側に引っ張られる状態になり、被着体に大きな負荷がかかってしまう。
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被着体からラベルを容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体にかかる負荷を抑制することができるテープ、このテープを巻回して構成したテープロール、このテープロールを備えるテープカートリッジを提供することである。
本開示の一側面に係るテープは、帯状に延びるシートと、前記シートの長手方向に延び、前記シートに貼られたラベルと、を有し、前記ラベルは、前記シートの長手方向に延びる第1部分と、前記第1部分の前記長手方向の一端部に接続し、前記シートの短手方向の幅が前記第1部分の前記短手方向の幅よりも大きい第2部分と、を備え、前記第2部分は、第1表示部及び第2表示部を有し、前記第1表示部及び前記第2表示部は、前記長手方向または前記短手方向に延び、且つ、前記第2部分を2分する前記第2部分の中心線に対して対称であり、前記第1表示部は、前記短手方向における前記第1表示部の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第1切込を有し、前記第2表示部は、前記短手方向における前記第1表示部の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第2切込を有し、前記第1切込の前記開始点及び前記第2切込の前記開始点は、前記中心線に対して線対称であることを特徴とする。
本開示の他側面に係るテープは、前記第1表示部のうち前記第1切込と前記短手方向における他端との間、及び、前記第2表示部のうち前記第2切込と前記短手方向における他端との間、の少なくとも何れか一方に非粘着部を備えることを特徴とする。
本開示に係るテープロールは、本開示に係るテープを巻回して構成したことを特徴とする。
本開示に係るテープカートリッジは、本開示に係るテープロールと、前記テープロールから繰り出された前記テープの厚さ方向一方側にインクを転写するインクリボンを巻回したインクリボンロールと、を備えることを特徴とする。
本開示によれば、ラベルは、第1表示部に、短手方向の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第1切込を有する。また、ラベルは、第2表示部に、短手方向の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第2切込を有する。そして、少なくとも第1切込の開始点及び第2切込の開始点は、第2部分の中心線に対して対称な位置に設けられている。この構成によれば、被着体に取り付けられているラベルの第2部分を引っ張ることにより、当該第2部分が被着体よりも第2部分側で複数の切込により切断される。そのため、被着体からラベルを容易に取り外すことができる。また、第2部分を引っ張った際に、当該第2部分が被着体よりも第2部分側で切断されるから、その取り外しの際に被着体にかかる負荷を抑制することができる。
本開示に係る印刷装置の構成例を概略的に示す斜視図 本開示に係る印刷装置のカートリッジホルダ及びその周辺部分の構成例を概略的に示す平面図 本開示に係るテープカートリッジの構成例を概略的に示す斜視図 本開示に係る印刷装置及び操作端末の制御系の構成例を概略的に示すブロック図 本開示の第1実施形態に係るテープの構成例を概略的に示す平面図 本開示の第1実施形態に係るラベルの構成例を概略的に示す平面図 本開示の第1実施形態に係るラベルを被着体に取り付ける場合を説明するための図 本開示の第1実施形態に係るラベルを被着体から取り外す場合を説明するための図 本開示の第1実施形態に係る変形例のテープの構成例を概略的に示す平面図(その1) 本開示の第1実施形態に係る変形例のテープの構成例を概略的に示す平面図(その2) 本開示の第2実施形態に係るテープの構成例を概略的に示す平面図 本開示の第2実施形態に係るラベルの構成例を概略的に示す平面図 本開示の第2実施形態に係る非粘着部の形成方法の一例を説明するための図(その1) 本開示の第2実施形態に係る非粘着部の形成方法の一例を説明するための図(その2) 本開示の第2実施形態に係る非粘着部の形成方法の一例を説明するための図(その3) 本開示の第2実施形態に係るラベルを被着体に取り付ける場合を説明するための図 本開示の第2実施形態に係るラベルを被着体から取り外す場合を説明するための図 本開示の第2実施形態に係る変形例のテープの構成例を概略的に示す平面図(その1) 本開示の第2実施形態に係る変形例のテープの構成例を概略的に示す平面図(その2)
以下、本開示に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。また、明細書中における「前」「後」「左」「右」「上」「下」は、図面中に示す「前」「後」「左」「右」「上」「下」に対応する。
まず、複数の実施形態に共通の事項について説明する。
<印刷装置の全体構造>
図1に例示する印刷装置1は、ラベルプリンタ、媒体搬送装置、ラベル作成装置としての機能を有し、テープToに対する印刷処理が実行可能である。テープToは、テープの一例である。なお、本開示では、印刷前のテープをテープToと称し、印刷後のテープをテープTと称する。
印刷装置1は、サーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプなど各種のテープカートリッジ100が使用可能である。本開示では、レセプタタイプのテープカートリッジ100を使用する場合について説明する。また、印刷装置1は、テープToの粘着シート401に切り込み枠Wを有するダイカットラベルタイプと、テープToに切り込み枠がない通常ラベルタイプと、の何れのタイプのテープカートリッジ100も使用可能である。なお、ダイカットラベルタイプとは、テープの長手方向に連続した切り込み枠のみを有し、テープToが幅方向に完全に切断されていないもの、即ち、長手方向に連続するものも含む。なお、図1では、通常ラベルタイプのテープカートリッジ100が使用された場合を例示している。
印刷装置1は、ほぼ直方体の箱状の本体部11と、本体部11の上方の開口を開閉する図示しないカバーと、を有する。なお、図1では、本体部11からカバーを取り外した状態を示しているが、本体部11にカバーを取り付けた状態では、カバーは、本体部11の後端上部において回動可能に支持される。本体部11の後面部の下方部には、電源コネクタ12及びUSBコネクタ13(USB:Universal Serial Bus)が配置されている。印刷装置1は、USBコネクタ13に接続されたUSBケーブル14などを介してパーソナルコンピュータなどの操作端末300に接続される。印刷装置1は、操作端末300から送信された印刷指示信号を受信し、この印刷指示信号に基づいて、テープToに対し印刷処理を行う。なお、印刷装置1と操作端末300とは無線通信を介して接続されてもよい。また、印刷装置1は、操作端末300の操作に基づき印刷処理を実行する構成に限られず、印刷装置1の操作部63の操作に基づき印刷処理を実行する構成、いわゆるスタンドアローンタイプでもよい。
本体部11の上面のうち右側寄りの位置には、テープToを備えたテープカートリッジ100を着脱可能な凹状の領域であるカートリッジホルダ8が設けられている。なお、図1では、構造の明確化のために、カートリッジホルダ8における実際の装着位置よりも上方にテープカートリッジ100が位置している状態を示している。
本体部11の前面のうち右側寄りの位置には、排出口20が設けられている。排出口20は、サーマルヘッド22による印刷後のテープTが、プラテンローラ25などにより搬送されつつカートリッジホルダ8から印刷装置1の外部へ排出される開口である。
<印刷装置の内部構造>
図2に例示するように、本体部11の上面には、テープカートリッジ100を着脱可能なカートリッジホルダ8が設けられている。カートリッジホルダ8の前後方向のほぼ中央部の右側寄りの位置には、前後方向に延びる板状部材からなるヘッドホルダ21が立設されている。ヘッドホルダ21の上面には、図示しない複数の発熱体を備えるサーマルヘッド22が設けられている。サーマルヘッド22は、印刷部の一例として機能する。サーマルヘッド22は、テープカートリッジ100から供給されてプラテンローラ25などにより所定の搬送経路に沿って搬送されるテープToに対し、インクリボン127を用いて印刷を行う。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の左方位置には、リボン巻取軸125が立設されている。リボン巻取軸125は、テープカートリッジ100のリボン巻取ローラ126の内部に嵌挿され、リボン巻取ローラ126を回転駆動する。また、テープカートリッジ100には、インク供給側ロール128が回転可能に支持されている。インク供給側ロール128は、インクリボンロールの一例である。インク供給側ロール128には、インクリボン127が巻回されている。リボン巻取ローラ126は、リボン巻取軸125により回転駆動され、インク供給側ロール128からインクリボン127を引き出すとともに、使用済みのインクリボン127を巻き取る。
カートリッジホルダ8のうちヘッドホルダ21の前方位置には、送りローラ駆動軸23が立設されている。送りローラ駆動軸23は、テープカートリッジ100の送りローラ101に着脱可能な軸体である。カートリッジホルダ8の左方の隅部寄りの位置には、ガイド軸24が立設されている。ガイド軸24は、テープカートリッジ100のガイド孔102に着脱可能な軸体である。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の下側には、例えばステッピングモータにより構成される駆動モータ66が配置されている。リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23は、図示しない複数のギアを介して駆動モータ66に連結されている。駆動モータ66の駆動に伴って、リボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23が回転する。リボン巻取軸125の駆動に伴って、リボン巻取ローラ126が回転する。送りローラ駆動軸23、プラテンローラ25、圧接ローラ28は、図示しないギア機構を介して連結されている。送りローラ駆動軸23の駆動に伴って、送りローラ101、プラテンローラ25、圧接ローラ28が回転する。
また、カートリッジホルダ8の前後方向のほぼ中央において左側の下方に位置する支持面には、複数、この場合、5つの被押下用のセンサ突起30を立設したカートリッジセンサ31が設けられている。カートリッジホルダ8にテープカートリッジ100が装着されると、テープカートリッジ100に設けられた被検出部110がセンサ突起30に対向し、被検出部110によってテープカートリッジ100の種類に対応するセンサ突起30が選択的に押下される。カートリッジセンサ31は、このときのセンサ突起30のオン/オフの組合せに基づいて、テープカートリッジ100の種類情報を表す検出信号を出力する。
本体部11のうちカートリッジホルダ8の上側外方には、前後方向に延びるアーム状のプラテンホルダ26が配置されている。プラテンホルダ26は、軸支部27を中心に揺動可能に軸支されている。プラテンホルダ26の前端部には、プラテンローラ25と圧接ローラ28とが回転可能に軸支されている。送りローラ駆動軸23、プラテンローラ25、圧接ローラ28は、搬送部の一例として機能する。プラテンローラ25は、サーマルヘッド22に対向し、サーマルヘッド22と接離可能である。圧接ローラ28は、送りローラ101に対向し、送りローラ101と接離可能である。プラテンホルダ26が揺動によりカートリッジホルダ8側に移動し、プラテンローラ25がサーマルヘッド22と接触する印刷位置に移動すると、プラテンローラ25は、テープTo及びインクリボン127を介してサーマルヘッド22を押圧する。同時に、圧接ローラ28は、テープToを介して送りローラ101を押圧する。この状態で、送りローラ101、プラテンローラ25、圧接ローラ28の回転によりテープToが搬送され、また、リボン巻取ローラ126の回転によりインク供給側ロール128からインクリボン127が引き出され、サーマルヘッド22によりテープToへの印刷が行われる。
また、本体部11のうち排出口20近傍には、フルカッタ41及びハーフカッタ42が設けられている。フルカッタ41及びハーフカッタ42は、切断部の一例として機能する。フルカッタ41は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ71により駆動され、テープTo、或いは、印刷後のテープTを、テープの幅方向である短手方向に沿って、テープの厚さ方向に全て切断する。つまり、フルカッタ41は、後述する粘着シート401の基材401a、粘着剤層401b、及び、剥離シート400の全てを切断する「フルカット」を行う。ハーフカッタ42は、本体部11の適宜の位置に配置された駆動モータ73により駆動され、テープTo、或いは、印刷後のテープTを、テープの幅方向である短手方向に沿って、テープの厚さ方向に部分的に切断する。つまり、ハーフカッタ42は、後述する粘着シート401の基材401a、粘着剤層401bのみを切断する「ハーフカット」を行う。テープTo又はテープTが、フルカッタ41によりフルカット、或いは、ハーフカッタ42によりハーフカットされることで、フラッグラベル、例えば、後述するフラッグラベルL1,L2,L3が生成される。以下、フラッグラベルL1,L2,L3を、単にラベルL1,L2,L3と称する。
<テープカートリッジの構造>
図2及び図3に例示するテープカートリッジ100は、全体としては平面視で丸みを帯びた角部を有するほぼ長方体状の箱型の筐体120を備える。この筐体120の右面部の前側には、テープ供給口103が設けられており、このテープ供給口103から内部のテープToが引き出されて供給される。
筐体120の前方側の上方には、当該筐体120の内部でテープToが巻回された被印字テープロール51を回転可能に支持するテープロール支持孔105が設けられている。被印字テープロール51は、テープロールの一例である。図2において拡大して例示するように、テープToは、テープの長手方向に伸びる帯状の粘着シート401、及び、テープ長手方向に伸びる帯状の剥離シート400が、内側に巻かれる表側からその反対側である裏側に向かって、この順序で積層して構成されている。即ち、粘着シート401は、剥離シート400よりも径方向内側に位置している。剥離シート400は、シートの一例である。粘着シート401の表側に備えられる基材401aの表面は、サーマルヘッド22により印刷される面である。また、粘着シート401の基材401aの裏側には、粘着剤層401bが備えられる。
剥離シート400は、粘着剤層401bに対し容易に剥離可能に設けられている。つまり、一方の面400a及び他方の面400bを備えた剥離シート400のうち一方の面400aに粘着シート401が剥離可能に貼り付けられている。本開示では、プラテンローラ25などによる搬送方向の長さがテープの幅方向の長さよりも長い帯状の剥離シート400の全体に帯状の粘着シート401が貼り合わされ、テープToを構成している。テープToは、被印字テープロール51から引き出され、サーマルヘッド22の位置に対応する筐体120の切欠き状の凹部Qへテープ供給口103から供給されてインクリボン127とともに露出し、この状態で、サーマルヘッド22によりインクリボン127のインクがテープToに転写される。即ち、印刷が行われる。その後、印刷後のテープTは、筐体120の排出口Pから排出され、本体部11の排出口20に向けて案内される。なお、排出口Pは、フルカッタ41の位置に対応する。
筐体120の前方の下面における前後方向のほぼ中央位置には、テープカートリッジ100の種類情報を表す被検出部110が設けられている。被検出部110は、その下面に形成された挿入孔111及び面部112の組み合わせによって、テープカートリッジ100の種類情報を示している。挿入孔111及び面部112は、本体部11に設けられたカートリッジセンサ31の複数のセンサ突起30に対向する。
挿入孔111は円形の穴部であり、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下しない非押下部として機能する。即ち、挿入孔111に対向するセンサ突起30は、オフ状態となる。面部112は、テープカートリッジ100がカートリッジホルダ8に装着された場合に、センサ突起30を押下する押下部として機能する。即ち、面部112に対向するセンサ突起30は、オン状態となる。
ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ100においては、筐体120の側壁部121のうちテープ供給口103の上方近傍、即ち、凹部Qよりも上流側に、テープToに予め印刷される搬送時の位置決め制御用の図示しないマークを光学的に検出するための開口104が設けられている。開口104は、露出部の一例である。この開口104を介し、光学センサ65によるマークの検出が行われる。
<印刷装置及び操作端末の制御系>
図4に例示するように、印刷装置1は、CPU82を含む制御回路80を有する制御系を備える。CPU82は、制御部の一例として機能する。制御回路80において、CPU82には、ROM83、EEPROM84、RAM85、入出力インターフェース81などがデータバスを介して接続されている。なお、EEPROM84に代えて、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを用いてもよい。
ROM83には、印刷装置1の制御に必要な各種プログラムが格納されている。CPU82は、RAM85の一時記憶機能を利用しつつROM83に記憶された制御プログラムに従って処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
EEPROM84には、例えばカートリッジセンサ31による挿入孔111及び面部112の各種検出結果とテープカートリッジ100の種類情報とを対応づけた相関情報など、テープToに係わる各種情報が不揮発的に記憶されている。これにより、CPU82は、カートリッジホルダ8に装着されたテープカートリッジ100の検出結果に対して相関情報を参照することで、当該テープカートリッジ100の種類情報を取得することができる。
入出力インターフェース81には、サーマルヘッド駆動回路61、モータ駆動回路62、操作部63、表示部64、光学センサ65、カートリッジセンサ31、モータ駆動回路70、モータ駆動回路72などが接続されている。
サーマルヘッド駆動回路61は、サーマルヘッド22の駆動を制御する。モータ駆動回路62は、プラテンローラ25、圧接ローラ28、リボン巻取軸125、送りローラ駆動軸23を駆動する駆動モータ66の駆動を制御する。
光学センサ65は、ダイカットラベルタイプのテープカートリッジ100における開口104を介して、テープToにセンサ光を投光し、その反射光に基づき、テープToの搬送状況を検出する。光学センサ65は、例えば、発光素子65a及び受光素子65bを備えている。発光素子65aは、流れる電流に応じて光又は赤外線を放射する光源であり、例えばLEDなどにより構成される。受光素子65bは、受け取った光又は赤外線に応じた電圧、換言すれば、信号を出力するものであり、例えばフォトダイオードなどのセンサにより構成される。開口104は、テープToに設けられているマークに対応する位置に設けられている。カートリッジホルダ8にテープカートリッジ100が装着されると、テープカートリッジ100の開口104が光学式センサ65に対向する状態となり、この開口104を介してマークの検出が行われる。
モータ駆動回路70は、フルカッタ41を駆動する駆動モータ71の駆動を制御する。モータ駆動回路72は、ハーフカッタ42を駆動する駆動モータ73の駆動を制御する。印刷装置1は、サーマルヘッド22、サーマルヘッド駆動回路61、リボン巻取軸125、送りローラ駆動軸23、駆動モータ66、モータ駆動回路62、フルカッタ41、駆動モータ71、モータ駆動回路70、ハーフカッタ42、駆動モータ73、モータ駆動回路72などにより、ラベル作成機構を構成している。
操作端末300は、CPU301を有する制御系を備えている。CPU301は、演算手段の一例として機能する。操作端末300は、USBケーブル14などを介して印刷装置1に接続され、印刷装置1との間で信号の送受が可能である。CPU301には、操作部302、表示部303、RAM304、ROM305、HDD306などが接続されている。ROM305には、操作端末300の制御に必要な各種プログラムが格納されている。CPU301は、RAM304の一時記憶機能を利用しつつROM305に記憶された制御プログラムに従って処理を行い、印刷装置1全体の制御を行う。
HDD306には、アプリケーションプログラム320が記憶されている。CPU301は、ユーザによる操作部302の操作に応じてアプリケーションプログラム320を実行することにより、印刷装置1で作成するラベル、例えば、後述するラベルL1,L2,L3に印刷するための印刷データを生成して、印刷装置1に送信することができる。
即ち、ユーザの操作部302の操作により、印刷データを含む印刷指示信号が印刷装置1に出力される。印刷装置1は、印刷指示信号に基づいて、モータ駆動回路62及び駆動モータ66を介してリボン巻取軸125及び送りローラ駆動軸23の駆動を制御し、これにより、テープカートリッジ100の被印字テープロール51からテープToを繰り出し、また、インク供給側ロール128からインクリボン127を引き出す。また、印刷装置1は、この送りローラ駆動軸23の駆動によるテープToの繰り出しに同期して、サーマルヘッド駆動回路61を介してサーマルヘッド22の複数の発熱体を選択的に発熱させ、これにより、繰り出されて搬送されるテープToに対し、インクリボン127のインクを転写して、印刷データに対応する印刷を行う。また、印刷装置1は、モータ駆動回路77及び駆動モータ73を介してハーフカッタ42を駆動し、或いは、モータ駆動回路70及び駆動モータ71を介してフルカッタ41を駆動し、印刷後のテープTに対し切断を行う。これにより、ラベル、例えば、後述するラベルL1,L2,L3が所望の個数だけ作成される。
以上に説明した印刷装置1によれば、例えばケーブルなどの被着体に取り付けられるラベル、例えば、後述するラベルL1,L2,L3を作成することができる。以下、その詳細について説明する。
<被印字テープの構造>
図5に例示するように、テープToは、テープToの長手方向に延びる帯状の剥離シート400と、テープToの長手方向に延びる粘着シート401とを有している。剥離シート400は、シートの一例である。粘着シート401は、基材401aと粘着剤層401bとを備えており、基材401aが、粘着剤層401bを介し剥離シート400の一方の面400aに貼り付けられている。基材401aは、例えば、樹脂フィルム、紙などによって構成される。粘着剤層401bは、例えば、アクリル系の接着剤などによって構成される。剥離シート400は、例えば、樹脂フィルムや紙の表面に、シリコン加工を施すことで構成される。
粘着シート401は、テープToの長手方向に延伸するラベルL1と、テープToの幅方向である短手方向の外側に位置する非ラベル部分Dとを有している。ラベルL1と非ラベル部分Dとの境界には、ラベルL1の周囲に沿って切り込み枠Wがハーフカットにより形成されている。これにより、ラベルL1と非ラベル部分Dとを、それぞれ別個に剥離シート400から剥離できるようになっている。
<第1実施形態>
以下、本開示に係る第1実施形態について説明する。図5に例示するように、ラベルL1は、テープToを構成する剥離シート400の長手方向に延びる複数の巻付部411と、同じくテープToを構成する剥離シート400の長手方向に延びる複数の表示部412とを備えている。巻付部411は、第1部分の一例であり、表示部412は、第2部分の一例である。表示部412は、巻付部411の長手方向の一端部、この場合、図5において上側に接続している。剥離シート400の短手方向における表示部412の幅は、剥離シート400の短手方向における巻付部411の幅よりも大きくなっている。
テープToには複数のラベルL1が設けられている。そして、一のラベルL1の巻付部411の他端部、この場合、図5において下端部は、当該一のラベルL1の他端側、この場合、図5において下側に位置する他のラベルL1の表示部412の一端部、この場合、図5において上端部に接続されている。また、一のラベルL1の表示部412の一端部、この場合、図5において上端部は、当該一のラベルL1の一端側、この場合、図5において上側に位置する他のラベルL1の巻付部411の他端部、この場合、図5において下端部に接続されている。即ち、テープToにおいて、巻付部411と表示部412は、テープToの長手方向に沿って交互に配列され、且つ、長手方向において相互に接続されている。なお、本実施形態では、テープToの一端側、この場合、図5において上端側は、当該テープToの搬送方向Xの上流側であり、テープToの他端側、この場合、図5において下端側は、当該テープToの搬送方向Xの下流側である。つまり、印刷装置1において、テープToは、一端側から他端側に向かって搬送される。
次に、ラベルL1の各部の詳細な構成例について説明する。即ち、図6に例示するように、ラベルL1は、一対の巻付部411及び表示部412の組み合わせからなり、巻付部411の長手方向の一端部、この場合、図6において上端部に、表示部412の長手方向の他端部、この場合、図6において下端部が接続されることにより構成されている。巻付部411は、テープToの長手方向に延びるほぼ矩形状をなしている。巻付部411は、長手方向における寸法A1が短手方向における寸法A2よりも長くなっている。また、巻付部411は、少なくとも他端側、つまり、表示部412とは反対側となる先端部の隅部がほぼ直角となる形状となっている。
表示部412は、テープToの長手方向に延び、且つ、四隅に湾曲部412a1,412a2,412a3,412a4を有する、ほぼ矩形状をなしている。表示部412は、長手方向における寸法B1が短手方向における寸法B2よりも長くなっている。また、表示部412の短手方向の寸法B2は、巻付部411の短手方向の寸法A2よりも大きくなっている。本実施形態では、表示部412の短手方向の寸法B2は、巻付部411の短手方向の寸法A2の少なくとも3倍以上の寸法となっている。なお、表示部412の短手方向の寸法B2は、巻付部411の短手方向の寸法A2の3倍以下の寸法であってもよい。即ち、表示部412は、その幅寸法が巻付部411よりも長ければよい。
また、巻付部411の長手方向の寸法A1は、表示部412の長手方向の寸法B1の少なくとも0.3倍以上、且つ、寸法B1の1.3倍以下の寸法となっている。なお、巻付部411の長手方向の寸法A1は、表示部412の長手方向の寸法B1の0.3倍以下、或いは、1.3倍以上の寸法であってもよい。即ち、巻付部411の長手方向の寸法A1と表示部412の長手方向の寸法B1は、ラベルL1が被着体に取り付けられた状態における巻付部411と表示部412との大小関係のバランスを考慮して、適宜調整して設定することができる。
また、表示部412は、テープToの長手方向における中央部に切欠部412bを備えている。切欠部412bは、表示部412の長手方向における中央部の短手方向の両端から、当該表示部412の短手方向の中心に向かって延びている。また、切欠部412bは、表示部412の長手方向における寸法が短手方向の中心に向かって徐々に短くなる湾曲形状の切欠となっている。また、表示部412は、切欠部412bの先端部の間に、当該表示部412を折り曲げるための折曲線412cを有している。折曲線412cは、表示部412の短手方向に平行であり、且つ、表示部412の長手方向における中央を直線状に通っている。
本実施形態では、折曲線412cは、表示部412の短手方向に沿って複数の貫通孔412dを間欠的に配列することにより構成されている。即ち、折曲線412cは、いわゆる「ミシン目」からなる線により構成されている。複数の貫通孔412dは、粘着シート401をテープToの厚さ方向に貫通することで形成されている。折曲線412cは、表示部412を一端側と他端側とに区画しており、表示部412の一端側と他端側は、折曲線412cに対し、ほぼ或いは完全に対称な形状、いわゆる線対称となっている。本開示では、表示部412の一端側、この場合、図面において右端側を第2表示部412Bの一例として定義し、表示部412の他端側、この場合、図面において左端側を第1表示部412Aとして定義する。
また、巻付部411の短手方向における中心線と、表示部412の短手方向における中心線とは、何れも、テープToの短手方向の中心線CL上に位置しており、この中心線CL上において、ラベルL1の長手方向に沿って位置している。よって、巻付部411及び表示部412は、中心線CLに対し、ほぼ或いは完全に対称な形状、いわゆる線対称となっている。
上述したように、ラベルL1は、表示部412に第1表示部412A及び第2表示部412Bを設けている。第1表示部412A及び第2表示部412Bは、折曲線412cに対し、ほぼ或いは完全に対称な形状、いわゆる線対称となっている。折曲線412cは、ラベルL1の短手方向に延び、且つ、表示部412を左右に2分する線であり、表示部412の中心線の一例である。
そして、第1表示部412Aは、ラベルL1の短手方向における表示部412の一端、この場合、図6では短手方向における上端を開始点Saとし、当該開始点Saから他端、この場合、図6では短手方向における下端に向かう第1切込413aを有している。また、第2表示部412Bは、ラベルL1の短手方向における表示部412の一端である上端を開始点Sbとし、当該開始点Sbから他端である下端に向かう第2切込413bを有している。そして、少なくとも第1切込413aの開始点Sa及び第2切込413bの開始点Sbは、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な位置に設けられている。つまり、第1切込413aの開始点Sa及び第2切込413bの開始点Sbは、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に線対称である。なお、本開示では、第1切込413aの全体及び第2切込413bの全体も、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称、つまり、線対称に設けられている。
また、第1表示部412Aは、ラベルL1の短手方向における表示部412の他端である下端を開始点Scとし、当該開始点Scから一端である上端に向かう第3切込413cを有している。また、第2表示部412Bは、ラベルL1の短手方向における表示部412の他端である下端を開始点Sdとし、当該開始点Sdから一端である上端に向かう第4切込413dを有している。そして、少なくとも第3切込413cの開始点Sc及び第4切込413dの開始点Sdは、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な位置に設けられている。つまり、第3切込413cの開始点Sc及び第4切込413dの開始点Sdは、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に線対称である。なお、本開示では、第3切込413cの全体及び第4切込413dの全体も、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称、つまり、線対称に設けられている。
本開示では、第1切込413a、第2切込413b、第3切込413c、第4切込413dは、何れも、ラベルL1の短手方向に沿って直線状に延びている。そして、第1切込413a、第2切込413b、第3切込413c、第4切込413dは、何れも、ラベルL1の短手方向における寸法Ja,Jb,Jc,Jdが少なくとも0.5mm以上の寸法となっている。なお、寸法Ja,Jb,Jc,Jdは、相互に同じ寸法としてもよいし、相互に異なる寸法としてもよい。また、第1切込413a、第2切込413b、第3切込413c、第4切込413dは、それぞれの開始点Sa,Sb,Sc,Sdから、ラベルL1の短手方向からずれて、例えば、傾斜したり、蛇行したりしていてもよい。即ち、第1切込413a及び第2切込413bは、少なくとも開始点Sa,Sbが折曲線412cに対して対称に設けられていればよく、第3切込413c及び第4切込413dは、少なくとも開始点Sc,Sdが折曲線412cに対して対称に設けられていればよい。
また、本開示では、第1切込413aの開始点Saから折曲線412cまでの距離G1は、第1切込413aの開始点Saから巻付部411と表示部412との境界Bまでの距離G2よりも大きくなっている。境界Bは、巻付部411の一端である右端と表示部412の他端である左端とが接合されるラインであり、ラベルL1の短手方向に沿って直線状に延びている。また、第2切込413bの開始点Sbから折曲線412cまでの距離G3は、第2切込413bの開始点Sbから第2表示部412Bの一端である右端までの距離G4よりも大きくなっている。また、第3切込413cの開始点Scから折曲線412cまでの距離G5は、第3切込413cの開始点Scから巻付部411と表示部412との境界Bまでの距離G6よりも大きくなっている。また、第4切込413dの開始点Sdから折曲線412cまでの距離G7は、第4切込413dの開始点Sdから第2表示部412Bの一端である右端までの距離G8よりも大きくなっている。
なお、本開示では、距離G1,G3,G5,G7は、ほぼ或いは完全に同じ距離となっている。また、距離G2,G4,G6,G8は、ほぼ或いは完全に同じ距離となっている。しかし、距離G1,G3,G5,G7は、相互に異なる距離で設定してもよい。また、距離G2,G4,G6,G8は、相互に異なる距離で設定してもよい。
また、表示部412は、全体として、ラベルL1の長手方向に長尺な概ね矩形状であるが、上述したように、当該表示部412の角に湾曲部412a1,412a2,412a3,412a4を有している。これら湾曲部412a1,412a2,412a3,412a4は、何れも、幅増加部の一例である。
ここで、湾曲部412a1を代表して詳細に説明すると、湾曲部412a1は、境界Bから増加位置P2との間に設けられている。増加位置P2は、境界Bから表示部412の中心線である折曲線412cに向かって所定距離K4だけ離間した位置である。湾曲部412a1においては、境界Bから増加位置P2までにおいて、表示部412の短手方向の幅が増加する。この場合、湾曲部412a1は、境界Bから増加位置P2に向けて、表示部412の短手方向の幅が徐々に増加しており、これにより、湾曲形状を形成している。そして、第1切込413aは、増加位置P2よりも表示部412の中心側、つまり、折曲線412c側に位置している。つまり、第1切込413aの開始点Saから長手方向における表示部412の中心線である折曲線412cまでの距離は、増加位置P2から表示部412の折曲線412cまでの距離よりも小さい。
なお、詳細な説明は省略するが、他の湾曲部412a2,412a3,412a4は、湾曲部412a1に対し、折曲線412c及び中心線CLの交点を基準として、ほぼ或いは完全に対称、つまり、点対称に設けられており、短手方向の幅が徐々に増加する湾曲形状となっている。そして、第2切込413b,第3切込413c,第4切込413dは、湾曲部412a2,412a3,412a4を規定する増加位置よりも表示部412の中心側である折曲線412c側に位置している。つまり、第2切込413b,第3切込413c,第4切込413dの開始点Sb,Sc,Sdから長手方向における表示部412の中心線である折曲線412cまでの距離は、湾曲部412a2,412a3,412a4を規定する増加位置から表示部412の折曲線412cまでの距離よりも小さい。また、湾曲部412a1,412a2,412a3,412a4は、湾曲形状に限られず、例えば、短手方向の幅が直線状に増加する形状、即ち、表示部412の長手方向に対して傾斜する傾斜形状など、種々の形状を採用することができる。
また、ラベルL1は、巻付部411に第1範囲H1及び第2範囲H2を設けている。第1範囲H1は、巻付部411と表示部412との境界Bから巻付部411の先端、この場合、他端である左端に向かって第1距離K1を有する範囲である。第2範囲H2は、巻付部411の先端から境界Bに向かって第2距離K2を有する範囲である。換言すれば、第1範囲H1及び第2範囲H2は、巻付部411の長手方向における両端部にそれぞれ設けられている。本実施形態では、第1範囲H1の長手方向の寸法K1と第2範囲H2の長手方向の寸法K2とは相互に異なる寸法となっており、より具体的には、第1範囲H1の長手方向の寸法K1は、第2範囲H2の長手方向の寸法K2よりも短くなっている。
巻付部411の長手方向における第2範囲H2の寸法K2は、巻付部411の先端から境界B側に、2mm以上、且つ、ラベルL1の長手方向における表示部412の寸法B1の1/2の寸法C1以下の範囲の寸法で設定されている。ここで、ラベルL1の長手方向における表示部412の寸法B1の1/2の寸法C1は、折曲線412cを基準に表示部412を折り曲げた状態における当該表示部412の長手方向における寸法に相当する。なお、ラベルL1の長手方向における第2範囲H2の寸法K2は、この寸法範囲内において、適宜変更して設定することができる。また、ラベルL1の長手方向における第1範囲H1の寸法K1は、ラベルL1の長手方向における第2範囲H2の寸法K2よりも短い範囲内において、適宜変更して設定することができる。
そして、ラベルL1は、第2範囲H2、換言すれば、巻付部411の長手方向の先端部側に複数の切込411aを有している。複数の切込411aは、第5切込の一例であり、巻付部411の長手方向において相互に所定間隔E1を有して離間し、且つ、それぞれ巻付部411の短手方向に沿って直線状に延びている。また、複数の切込411aは、粘着シート401を当該粘着シート401の厚さ方向に貫通することにより形成されているスリット状の切込である。なお、ラベルL1は、第1範囲H1には切込411aを有していない。
切込411aの巻付部411の短手方向に沿う寸法D1は、2mm以上、且つ、巻付部411の短手方向に沿う寸法A2の1/2の寸法以下の範囲の寸法で設定されている。なお、複数の切込411aの短手方向に沿う寸法D1は、この寸法範囲内において、相互に同じ寸法としてもよいし、相互に異なる寸法としてもよい。
また、複数の切込411aが巻付部411の長手方向において離間する離間間隔E1は、2mm以上、且つ、4mm以下の範囲で設定されている。なお、複数の切込411aの離間間隔E1は、全ての間隔を同じとしてもよいし、各間隔を異ならせてもよい。
また、巻付部411は、補強部411bを有している。補強部411bは、巻付部411の一端部、この場合、表示部412に接続されている右端部に設けられている。また、補強部411bは、ラベルL1の長手方向において増加位置P1と境界Bとの間に設けられている。増加位置P1は、境界Bから巻付部411の先端に向かって第3距離K3だけ離間した位置である。補強部411bにおいては、増加位置P1から境界Bに向けて、巻付部411の短手方向の幅が増加する。この場合、補強部411bは、増加位置P1から境界Bに向けて、巻付部411の短手方向の幅が徐々に増加しており、これにより、湾曲形状を形成している。このように、巻付部411と表示部412との接続部分に補強部411bに設けられていることにより、当該接続部分の強度が補強され、また、当該接続部分において応力集中が緩和されるから、例えば使用時において、巻付部411と表示部412とが意図せず切断されてしまうことを防止することができる。
なお、補強部411bは、湾曲形状に限られず、例えば、増加位置P1から境界Bに向けて短手方向の幅が直線状に増加する形状、即ち、巻付部411の長手方向に対して傾斜する傾斜形状など、巻付部411と表示部412との接続部分を補強できる形状であれば、種々の形状を採用することができる。
そして、上述したように、本開示では、第1範囲H1には切込411aが形成されていない。よって、この第1範囲H1内に設けられる補強部411bにも、切込411aは形成されていない。
<ラベルL1の取り付け>
次に、上述したラベルL1を、例えばケーブルなどの被着体Zに取り付ける場合について説明する。図7に例示するように、ラベルL1を被着体Zに取り付ける場合には、まず、矢印R1に例示するように、巻付部411を被着体Zに巻き付ける。このとき、被着体Zに巻き付けられて表示部412側に折り返される巻付部411の先端部の一部が、ラベルL1の裏面側において境界Bを越えて表示部412側に進入するようにするとよい。そして、矢印R2に例示するように、表示部412を、折曲線412cを基準として折り曲げる。これにより、被着体Zに巻き付けられた巻付部411の先端部の一部を表示部412により挟んだ状態で、ラベルL1を被着体Zに取り付けることができる。なお、このとき、表示部412により挟まれる巻付部411の先端部の一部は、当該巻付部411の第2範囲H2のうち、巻付部411の先端から境界Bに向かって第2距離K2よりも短い所定距離を有する範囲である。
また、ラベルL1が被着体Zに取り付けられた状態では、第1表示部412Aに設けられている第1切込413a,第3切込413cと、第2表示部412Bに設けられている第2切込413b,第4切込413dとが、折曲線412cを基準に折り畳まれた表示部412の表面側及び裏面側において、ほぼ或いは完全に重なる。また、ラベルL1が被着体Zに取り付けられた状態では、巻付部411の先端側、つまり、第2範囲H2に設けられている複数の切込411aは、折曲線412cを基準に折り曲げられた表示部412の裏面側において被着体Zよりも表示部412側に位置している。また、複数の切込411aの一部、特に、表示部412により挟まれている巻付部411の先端部の一部に設けられている切込411aは、折り曲げられた表示部412の表面側及び裏面側においてほぼ或いは完全に重なっている第1切込413a,第3切込413cと第2切込413b,第4切込413dとの間に位置している。
<ラベルL1の取り外し>
次に、ラベルL1を、被着体Zから取り外す場合について説明する。図8に例示するように、ラベルL1を被着体Zから取り外す場合には、表示部412を被着体Zから離間する方向に引っ張る。或いは、表示部412の短手方向の一端または他端を当該短手方向つまり複数の切込413a,413b,413c,413dの方向に引っ張る。このとき、ユーザが保持する表示部412に第1切込413a、第2切込413b、第3切込413c、第4切込413dが設けられていることから、表示部412を被着体Zから離れる方向或いは短手方向に引っ張ることに伴い、ラベルL1は、被着体Zよりも表示部412側、この場合、表示部412そのものにおいて複数の切込413a,413b,413c,413dにより切断される。また、折り畳まれた表示部412の内部に巻付部411の切込411aが存在していることから、表示部412内に挟まれている巻付部411も切込411aにより切断される。これにより、表示部412の殆どの部分及び巻付部411のうち表示部412内に挟まれている殆どの部分を容易に取り外すことができる。そして、被着体Zに残った巻付部411及び表示部412の残部L1nを被着体Zから取り外す。これにより、被着体ZからラベルL1を容易に取り外すことができる。
<第1実施形態の効果>
本開示によれば、ラベルL1は、第1表示部412Aに、ラベルL1の短手方向における表示部412の一端を開始点Saとし、当該開始点Saから他端に向かう第1切込413a、及び、ラベルL1の短手方向における表示部412の他端を開始点Scとし、当該開始点Scから一端に向かう第3切込413cを有する。また、ラベルL1は、第2表示部412Bに、ラベルL1の短手方向における表示部412の一端を開始点Sbとし、当該開始点Sbから他端に向かう第2切込413b、及び、ラベルL1の短手方向における表示部412の他端を開始点Sdとし、当該開始点Sdから一端に向かう第4切込413dを有する。
そして、第1切込413a,第3切込413cの開始点Sa,Sc及び第2切込413b,第4切込413dの開始点Sb,Sdは、表示部412の中心線である折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な位置に設けられ、折曲線412cに対し線対称となっている。この構成によれば、被着体Zに取り付けられているラベルL1の表示部412を被着体Zから離れる方向或いは短手方向に引っ張ることにより、当該表示部412が被着体Zよりも表示部412側で複数の切込413a,413b,413c,413dにより切断される。そのため、被着体ZからラベルL1を容易に取り外すことができる。また、表示部412を引っ張った際に、当該表示部412が被着体Zよりも表示部412側で切断されるから、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。
また、本開示によれば、第1切込413a,413cの開始点Sa,Scから折曲線412cまでの距離G1,G5は、第1切込413a,413cから境界Bまでの距離G2,G6よりも大きい。つまり、第1切込413a,413cの開始点Sa,Scは、巻付部411に近い位置に設けられている。また、第2切込413b,413dの開始点Sb,Sdから折曲線412cまでの距離G3,G7は、第2切込413b,413dから表示部412の一端である他端までの距離G4,G8よりも大きい。つまり、第2切込413b,413dの開始点Sb,Sdは、表示部412が折り曲げられた状態で巻付部411に近い位置に設けられている。
この構成によれば、表示部412が折曲線412cを基準に折り曲げられた状態、つまり、ラベルL1が被着体Zに取り付けられた状態において、複数の切込413a,413b,413c,413dが巻付部411の近傍に存在するようになる。よって、ラベルL1を被着体Zから取り外す際に、表示部412を巻付部411に近い位置で切断して当該表示部412の殆どの部分を取り除くことができ、ラベルL1の取り外しを一層容易に行うことができる。
また、本開示によれば、複数の切込413a,413b,413c,413dは、何れも、ラベルL1の短手方向における寸法が少なくとも0.5mm以上である。最低限この程度の長さを有する切込413a,413b,413c,413dを設けておくことにより、ラベルL1を被着体Zkara取り外す際に、表示部412を容易に切断することができる。
また、本開示によれば、複数の切込413a,413b,413c,413dは、ラベルL1の隅部の湾曲部412a1,412a2,412ac,412a4、換言すれば、これら湾曲部412a1,412a2,412ac,412a4を規定する増加位置よりも折曲線412c側に位置する。つまり、複数の切込413a,413b,413c,413dは、ラベルL1の隅部の湾曲部412a1,412a2,412ac,412a4には設けられていない。この構成によれば、ラベルL1が被着体Zに取り付けられた状態において表示部412の隅部において切込413a,413b,413c,413dが引っ掛かって表示部412が意図せず破れてしまうことを防止することができる。
また、本開示によれば、巻付部411の先端側、つまり、ラベルL1が被着体Zに取り付けられた状態において、折り畳まれた表示部412内に挟まれる第2範囲H2に、長手方向において相互に離間し、且つ、短手方向に延びる複数の切込411aを有する。この構成によれば、被着体Zに取り付けられているラベルL1の表示部412を被着体Zから離れる方向に引っ張ることにより、巻付部411も被着体Zよりも表示部412側で複数の切込411aにより切断される。そのため、被着体ZからラベルL1を容易に取り外すことができる。また、表示部412を引っ張った際に、巻付部411が被着体Zよりも表示部412側で切断されるから、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。
また、本開示によれば、ラベルL1は、表示部412の折曲線412cが、短手方向に平行であり、且つ、表示部412の長手方向における中央を通るものであり、巻付部411の短手方向における中心と表示部412の短手方向における中心とが長手方向に沿って位置した形状となっている。このような形状を有するラベルL1において、表示部412に複数の切込413a,413b,413c,413dを設けることにより、ラベルL1を被着体Zから取り外す際に被着体Zにかかる負荷を抑制する、という効果を十分に発揮させることができる。
<第1実施形態の変形例>
なお、上述した第1実施形態は、例えば、次のように変形又は拡張することができる。
例えば、折曲線412cは、いわゆる「ミシン目」からなるものに限らず、例えば、粘着シート401に溝を設けることにより構成してもよい。折曲線412c,612cとしての溝は、例えば押圧など、任意の方法で形成することができる。
また、図9に例示するラベルL2によっても、被着体ZからラベルL2を容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。即ち、ラベルL2は、当該ラベルL2の長手方向における表示部512の寸法B1−2が、上述した表示部412の長手方向の寸法B1よりも短くなっており、従って、ラベルL2の長手方向における表示部512の寸法の1/2の寸法C1−2も、上述した表示部412の長手方向に沿う寸法の1/2の寸法C1よりも短くなっている。なお、巻付部511、当該巻付部511に設けられる切込511a、表示部512に設けられる切込513a,513b,513c,513sdなどその他の部位の構成は、上述したラベルL1の構成例と同様である。
また、図10に例示するラベルL3によっても、被着体ZからラベルL3を容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。即ち、ラベルL3によれば、表示部612は、当該表示部612を折り曲げるための折曲線612cを有している。この折曲線612cは、表示部612を2分する中心線の一例であり、ラベルL3の長手方向に平行であり、且つ、表示部612の短手方向における中央を通って、当該表示部612を短手方向の一方側と他方側、つまり、図面では上側と下側に区画している。そして、巻付部611は、この場合、表示部612の一方側である上側の半部に繋がっている。なお、巻付部611は、表示部612の他方側である下側の半部に繋げてもよい。また、巻付部611、当該巻付部611に設けられる切込611a、表示部612に設けられる切込613a,613b,613c,613dなどその他の部位の構成は、上述したラベルL1の構成例と同様である。但し、切込613c,613dは、折曲線612cを通過して表示部612の一方側と他方側とで連続する1本の切込となっている。
なお、上述した図9,図10に例示するラベルL2,L3に限らず、表示部に複数の切込を設けたラベルであれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、テープTo或いはテープTにおいて、複数のラベルL1,L2,L3は、長手方向において相互に隣接するラベルL1,L2,L3同士が接続されておらず、離間したものであってもよい。
また、切込411a,511a,611aは、スリット状のものに限られず、例えば、ラベルL1,L2,L3の長手方向に所定の幅を持った貫通孔であってもよいし、複数の切込をラベルL1の短手方向に沿って直線状に配列したミシン目であってもよい。
<第2実施形態>
次に、本開示に係る第2実施形態について説明する。図11に例示するように、ラベルL1は、第1表示部412Aのうち第1切込413aとラベルL1の短手方向における他端である下端との間に第1非粘着部414Aを備えている。また、ラベルL1は、第2表示部412Bのうち第2切込413bとレベルL1の短手方向における他端である下端との間に第2非粘着部414Bを備えている。
図12に例示するように、非粘着部414A,414Bは、何れも、ラベルL1の長手方向における寸法Q1よりもラベルL1の短手方向における寸法Q2が長い矩形状をなしている。また、非粘着部414A,414Bは、何れも、表示部412の短手方向の両端からの寸法T1が、少なくとも2mm以上離間している。また、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bは、表示部412の中心線である折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な位置に設けられている。また、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bは、表示部412の中心線である折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な形状となっている。つまり、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bは、折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に線対称である。
また、第1切込413aの他端である下端と第1非粘着部414Aの一端である上端は、ラベルL1の短手方向において相互に離間している。これにより、第1切込413aと第1非粘着部414Aの間には第1非粘着層414Aが設けられていない粘着部が確保されている。また、第2切込413bの他端である下端と第2非粘着部414Bの一端である上端は、ラベルL1の短手方向において相互に離間している。これにより、第2切込413bと第2非粘着部414Bの間には、第2非粘着層414Bが設けられていない粘着部が確保されている。
また、第3切込413cの一端である上端と第1非粘着部414Aの他端である下端は、ラベルL1の短手方向において相互に離間している。これにより、第3切込413cと第1非粘着部414Aの間には第1非粘着層414Aが設けられていない粘着部が確保されている。また、第4切込413dの一端である上端と第2非粘着部414Bの他端である下端は、ラベルL1の短手方向において相互に離間している。これにより、第4切込413dと第2非粘着部414Bの間には、第2非粘着層414Bが設けられていない粘着部が確保されている。
以上の通り、非粘着部414A,414Bは、粘着部によって囲まれるようになっている。次に、このような非粘着部414A,414Bの形成方法の例について説明する。図13に例示するように、非粘着部414A,414Bは、当初から、粘着シート401の基材401aの裏側に粘着剤層401bを設けないことによって形成することができる。また、図14に例示するように、非粘着部414A,414Bは、粘着剤層401bの裏側に、さらに非粘着性の層401cを設けることによって形成することができる。また、図15に例示するように、非粘着部414A,414Bは、粘着剤層401bの裏側に、非粘着性の層401cを埋め込むことによって形成することができる。
なお、非粘着性の層401cは、例えば、剥離処理を施したシート状のフィルムなどで構成される。また、非粘着部の形成方法は、これらの例に限られるものではなく、例えば、ラベルL1を被着体Zに取り付ける際に第1表示部412Aと第2表示部412Bとの間に非粘着性のシート状の部材を挟むなど、第1表示部412Aの一部と第2表示部412Bの一部とを相互に粘着しないようにできるものであれば、種々の方法或いは構成を採用することができる。また、非粘着層は、第1表示部412A及び第2表示部412Bのうち少なくとも何れか一方に設ける構成としてもよい。
<ラベルL1の取り付け>
次に、上述したラベルL1を、例えばケーブルなどの被着体Zに取り付ける場合について説明する。図16に例示するように、ラベルL1を被着体Zに取り付ける場合には、上述した第1実施形態と同様に、まず、矢印R1に例示するように、巻付部411を被着体Zに巻き付け、その後、矢印R2に例示するように、表示部412を、折曲線412cを基準として折り曲げる。これにより、被着体Zに巻き付けられた巻付部411の先端部の一部を表示部412により挟んだ状態で、ラベルL1を被着体Zに取り付けることができる。
このとき、第1表示部412Aに設けられている第1非粘着部414A、及び、第2表示部412Bに設けられている第2非粘着部414Bは、折り畳まれた表示部412の内部において相互に対向した状態となる。本実施形態では、第1非粘着部414Aと第2非粘着部414Bは、折曲線412cを基準にほぼ或いは完全に対称に設けられているから、折り畳まれた表示部412の内部において、その殆どの部分が相互に対向する。
<ラベルL1の取り外し>
次に、ラベルL1を、被着体Zから取り外す場合について説明する。図17に例示するように、ラベルL1を被着体Zから取り外す場合には、上述した第1実施形態と同様に、表示部412を被着体Zから離間する方向に引っ張る。或いは、表示部412の短手方向の一端または他端を当該短手方向つまり複数の切込413a,413b,413c,413dの方向に引っ張る。これにより、ラベルL1は、被着体Zよりも表示部412側、この場合、表示部412そのものにおいて複数の切込413a,413b,413c,413dにより切断される。
このとき、折り畳まれている表示部412の内部では、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bが相互に対向していたため、当該部分においては第1表示部412Aと第2表示部412Bとが相互に粘着していない。そのため、被着体Zに残った巻付部411及び表示部412の残部L1nにおいては、第1表示部412Aの残部及び第2表示部412Bの残部が、矢印U1,U2で例示するように相互に離間する方向に開く。そして、このように第1表示部412Aの残部及び第2表示部412Bの残部が開くことで、ユーザは、その開口に指を挿入して、第1表示部412Aの残部及び第2表示部412Bの残部を引き裂くようにして取り除くことができる。これにより、被着体ZからラベルL1を容易に取り外すことができる。
<第2実施形態の効果>
本開示によれば、ラベルL1は、第1表示部412Aのうち第1切込413aとラベルL1の短手方向における他端との間に第1非粘着部414Aを備え、第2表示部412Bのうち第2切込413bとラベルL1の短手方向における他端との間に第2非粘着部414Bを備えている。この構成によれば、ラベルL1を被着体Zから取り外す際に表示部412の殆どの部分が切断されると、その残部が開くようになる。そのため、ユーザは、その開口に指を挿入して残部を被着体Zから一層容易に取り外すことができ、また、その取り外しの際に被着体Zに係る負荷を一層抑制することができる。
また、本開示によれば、非粘着部414A,414Bは、ラベルL1の長手方向の寸法Q1よりも短手方向の寸法Q2の寸法が長い形状となっている。この構成によれば、折り畳まれた状態の表示部412において、ラベルL1の短手方向において離間する切込413a,413cと切込413b,413dとの間に、非粘着部414A,414Bが相互に対向して粘着しない部位を十分に確保することができる。これにより、ラベルL1を被着体Zから取り外す際に残部がより大きく開くようになり、ラベルL1の残部の取り外しを一層容易に行うことができる。
また、本開示によれば、非粘着部414A,414Bは、表示部412の短手方向の両端から、少なくとも2mm以上離間している。これにより、非粘着部414A,414Bと表示部412の短手方向の両端との間に十分な大きさの粘着部を確保することができ、ラベルL1を被着体Zに取り付けた状態において、第1表示部412Aの端部と第2表示部412Bの端部との張り合わせが不十分となることを防止することができる。
さらに、本開示によれば、切込413a,413cと第1非粘着部414A、及び、切込413b,413dと第2非粘着部414Bとを離間させるようにしたから、非粘着部414A,414Bの周囲に粘着部を確実に確保することができ、第1表示部412Aの端部と第2表示部412Bの端部との張り合わせが不十分となることを一層防止することができる。
また、本開示によれば、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bは、表示部412の中心線である折曲線412cに対して、ほぼ或いは完全に対称な位置に設けられている。この構成によれば、ラベルL1を被着体Zに取り付けた状態において、第1非粘着部414Aと第2非粘着部414Bとが相互に対向する部分、つまり、相互に接着されない部分を十分に確保することができる。よって、ラベルL1を取り外す際に、残部を一層開きやすくすることができ、ラベルL1の取り外しを一層容易に行うことができる。
<第2実施形態の変形例>
なお、上述した第2実施形態は、例えば、次のように変形又は拡張することができる。
例えば、非粘着部414A,414Bは、第1表示部412A及び第2表示部412Bのうち少なくとも何れか一方に設けた構成としてもよい。
また、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bを、折曲線412cを基準に非対称に設けてもよい。この場合、折り畳まれた表示部412内において、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bの少なくとも一部が相互に対向するようにすればよい。なお、ここで言う「非対称」は、第1非粘着部414A及び第2非粘着部414Bの位置が非対称である場合、形状が非対称である場合、大きさが非対称である場合などを含む。
また、図18に例示するラベルL2によっても、被着体ZからラベルL2を容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。即ち、図18に例示するラベルL2は、図9に例示したラベルL2に非粘着部514A,514Bを設けた構成である。
また、図19に例示するラベルL3によっても、被着体ZからラベルL3を容易に取り外すことができ、且つ、その取り外しの際に被着体Zにかかる負荷を抑制することができる。即ち、図19に例示するラベルL3は、図10に例示したラベルL3に非粘着部614A,614Bを設けた構成である。なお、非粘着部614A,614Bは、ラベルL3の短手方向の寸法よりも長手方向の寸法が長くなっている。
なお、上述した図18,図19に例示するラベルL2,L3に限らず、表示部の裏面に非粘着部を設けたラベルであれば、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
To:印刷前のテープ、T:印刷後のテープ、L1,L2,L3:ラベル、51:テープロール、100:テープカートリッジ、120:筐体、128:インク供給側ロール128(インクリボンロール)、400:剥離シート(シート)、411,511,611:巻付部(第1部分)、411a,511a,611a:第5切込、412,512,612:表示部(第2部分)、412A,512A,612A:第1表示部、412B,512B,612B:第2表示部、413a,513a,613a:第1切込、413b,513b,613b:第2切込、413c,513c,613c:第3切込、413d,513d,613d:第4切込、412a1,412a2,412a3,412a4:湾曲部(幅増加部)、412c,612c:折曲線(第2部分の中心線)

Claims (16)

  1. 帯状に延びるシートと、
    前記シートの長手方向に延び、前記シートに貼られたラベルと、
    を有し、
    前記ラベルは、
    前記シートの長手方向に延びる第1部分と、
    前記第1部分の前記長手方向の一端部に接続し、前記シートの短手方向の幅が前記第1部分の前記短手方向の幅よりも大きい第2部分と、
    を備え、
    前記第2部分は、第1表示部及び第2表示部を有し、
    前記第1表示部及び前記第2表示部は、前記長手方向または前記短手方向に延び、且つ、前記第2部分を2分する前記第2部分の中心線に対して対称であり、
    前記第1表示部は、前記短手方向における前記第1表示部の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第1切込を有し、
    前記第2表示部は、前記短手方向における前記第2表示部の一端を開始点とし、当該開始点から他端に向かう第2切込を有し、
    前記第1切込の前記開始点及び前記第2切込の前記開始点は、前記中心線に対して線対称であることを特徴とするテープ。
  2. 前記第1切込の前記開始点から前記第2部分の中心線までの距離は、前記第1切込から前記第1部分と前記第2部分との境界までの距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のテープ。
  3. 前記第1切込及び前記第2切込は、前記短手方向における寸法が、少なくとも0.5mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ。
  4. 前記第2部分は、矩形状であり、
    前記第2部分は、前記第1部分と前記第2部分との境界から前記第2部分の中心線に向かって所定距離離間した増加位置までにおいて、前記短手方向の幅が増加する幅増加部を有し、
    前記第1切込の前記開始点から前記第2部分の中心線までの距離は、前記増加位置から前記第2部分の中心線までの距離よりも小さいことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のテープ。
  5. 前記第1表示部は、前記短手方向における前記第2表示部の他端を開始点とし、当該開始点から一端に向かう第3切込をさらに有し、
    前記第2表示部は、前記短手方向における前記第2表示部の他端を開始点とし、当該開始点から一端に向かう第4切込をさらに有し、
    前記第3切込の開始点及び前記第4切込の開始点は、前記中心線に対して線対称であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のテープ。
  6. 前記第1部分の先端から前記第1部分と前記第2部分との境界に向かって所定距離を有する所定範囲に、前記長手方向において相互に離間し、且つ、前記短手方向に延びる複数の第5切込を有することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のテープ。
  7. 前記第1表示部のうち前記第1切込と前記短手方向における他端との間、及び、前記第2表示部のうち前記第2切込と前記短手方向における他端との間、の少なくとも何れか一方に非粘着部を備えることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のテープ。
  8. 前記非粘着部は、前記長手方向の寸法よりも前記短手方向の寸法が長いことを特徴とする請求項7に記載のテープ。
  9. 前記非粘着部は、前記第2部分の前記短手方向の端から、少なくとも2mm以上離間していることを特徴とする請求項7または8に記載のテープ。
  10. 前記非粘着部は、
    前記第1表示部のうち前記第1切込と前記短手方向における他端との間に位置する第1非粘着部と、
    前記第2表示部のうち前記第2切込と前記短手方向における他端との間に位置する第2非粘着部と、
    を備えることを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載のテープ。
  11. 前記第1非粘着部及び前記第2非粘着部は、前記第2部分の中心線に対して線対称であることを特徴とする請求項10に記載のテープ。
  12. 前記第1切込と前記第1非粘着部は、前記短手方向において離間しており、
    前記第2切込と前記第2非粘着部は、前記短手方向において離間していることを特徴とする請求項10または11に記載のテープ。
  13. 前記第2部分は、当該第2部分を折り曲げるための折曲線を有し、
    前記折曲線は、前記長手方向に平行であり、前記第2部分を一方側と他方側に区画しており、
    前記第1部分は、前記第2部分の一方側または前記第2部分の他方側に繋がっていることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載のテープ。
  14. 前記第2部分は、当該第2部分を折り曲げるための折曲線を有し、
    前記折曲線は、前記短手方向に平行であり、
    前記第1部分の前記短手方向における中心と、前記第2部分の前記短手方向における中心とが、前記長手方向に沿って位置していることを特徴とする請求項1から12の何れか1項に記載のテープ。
  15. 請求項1から14の何れか1項に記載のテープを巻回して構成したことを特徴とするテープロール。
  16. 筐体と、
    請求項15に記載のテープロールと、
    前記テープロールから繰り出された前記テープの厚さ方向一方側にインクを転写するインクリボンを巻回したインクリボンロールと、
    を備えることを特徴とするテープカートリッジ。
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