JP2020051925A - 車両の運転支援装置 - Google Patents

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Toshikazu Ashiki
俊和 阿式
宏紀 中嶋
Hiroki Nakajima
宏紀 中嶋
宏貴 亀井
Hiroki Kamei
宏貴 亀井
昇太 指山
Shota Yubiyama
昇太 指山
達也 宮崎
Tatsuya Miyazaki
達也 宮崎
美穂 中野
Yoshio Nakano
美穂 中野
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【課題】本発明は、仮想先導車を用いて、運転者の視線方向前方に所在する先導車の指示通りに車両を運転するような感覚で、分かりやすく車両を目的地まで案内させる車両の運転支援装置を提供する。【解決手段】本発明は、現在位置から目的地へのルートの道路案内情報にしたがい車両Aの運転を支援する車両の運転支援装置11であって、車両Aのフロントウインド3を通して目視される道路の路面と重畳するよう、運転者Bの視線方向前方のフロントウインド面に、ウインカβを有する仮想の先導車αを表示する仮想先導車表示手段17と、目標地への道路案内情報にしたがい、車両Aに対するナビ案内表示として仮想先導車αのウインカβを点灯する仮想先導車制御部23とを具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、フロントウインド面に表示される仮想先導車を用いて、あたかも実際に先導車により先導されるような感覚で、車両を目的地まで案内する車両の運転支援装置に関する。
車両(自動車)では、運転の苦手なドライバーが運転したり、不慣れな地域を運転したりする場合、多くのドライバーは、車両に搭載のナビゲーション装置のルート案内機能により案内されながら、目的地まで走行させている。
ナビゲーション装置の多くは、ディスプレイをインストルメントパネルなどに設け、ディスプレイ上に目的地までのルートを表示させたり、ルートの道路案内情報を表示させたりする構造が用いられる。
つまり、ドライバーは、ディスプレイに映し出される目的地までのルートや道路案内情報を確認しながら目的地まで向かう。
しかしながら、この案内の仕方は、運転中、ディスプレイに視線を移すことが余儀なくされるため、ドライバーは車両前方から視線が外れやすい。
そこで、近時、道路案内情報にしたがいドライバーの視線方向の前方のフロントウインド面に、ナビ案内表示として右左折を指示する矢印を投影して、ドライバーの視線方向をずらさずに、自動車を目的地まで案内する技術が提案されている(特許文献1,2など参照)。
特開2012−233904号公報 特開2015−166230号公報
しかしながら、矢印による案内は、いきなり矢印が表示されるため、戸惑ったり分かりにくかったりすることが多い(直近に似たような交差点が並ぶ場合など)。
そこで、本発明の目的は、仮想先導車を用いて、運転者の視線方向前方に所在する先導車の指示通りに車両を運転するような感覚で、分かりやすく車両を目的地まで案内させる車両の運転支援装置を提供する。
本発明の態様は、現在位置から目的地へのルートの道路案内情報にしたがい車両の運転を支援する車両の運転支援装置であって、車両のフロントウインドを通して目視される道路の路面と重畳するよう、運転者の視線方向前方のフロントウインド面に、ウインカを有する仮想の先導車を表示する仮想先導車表示手段と、目標地への道路案内情報にしたがい、車両に対するナビ案内表示として仮想先導車のウインカを点灯する仮想先導車制御部とを具備するものとした。
本発明によれば、車両の運転者は、運転者の視線方向先のフロントウインド面に表示される仮想先導車を実際の先導車両と見立てて、同車両に追従するよう運転操作するだけでよく、わかりやすく目的地まで案内できる。
それ故、実際の先導車の指示通りに車両を運転するという感覚で、分かりやすく車両を目的地まで案内することができる。
本発明の一実施形態に係る態様となる車両の運転支援装置の構成を示すブロック図。 ドライバーが目視する、フロントウインド面に映し出される仮想先導車(虚像)を示す正面図。 仮想先導車によるルート案内の制御を説明するフローチャート。 車両が走行する目的地までのルートの一部の道路を説明する線図。 仮想先導車のウインカが点灯したときを示す正面図。 仮想先導車がレーン変更に伴い移動したときを説明する正面図。
以下、本発明を図1から図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1(b)は車両Aの側面図を示している。車両Aの主な構成を説明すると、図1中の符号1は車両Aの車体、3は車両Aのフロントウインド、5は車両Aのインストルメントパネル、7はインストルメントパネル5の前方に配置された運転席(シート)、9はルームミラー、Bは運転席7に着座した運転者(以下、ドライバーという)を示している。
この車両Aには、例えばインストルメントパネル5の内側のスペースを利用して運転支援装置11が設けられている。運転支援装置11は、フロントウインド面に、例えば自動車の後ろ姿を描いたキャラクタでなる仮想(虚像)の先導車αを表示し、同先導車αのランプ類の点灯指示により、車両Aを目的地までルート沿いに案内する。
具体的には運転支援装置11は、車両Aが走行する車両前方における道路線形を認識する道路線形認識カメラ13、ドライバーBの視線方向を認識するドライバー視線認識カメラ15、フロントウインド3のウインド面に虚像の先導車αを表示する例えば投影式の表示装置17(仮想先導車表示手段に相当)を有する。例えば、道路線形認識カメラ13は車体1の前部に設けられ、ドライバー視線認識カメラ15はルームミラーに設けられ、表示装置17はインストルメントパネル5に設けられる。
投影式の表示装置17からは、図2に示されるような虚像の先導車α、例えば自動車後部の外形、自動車の後部両側に装置される一対の点灯(点滅)および消灯が可能なウインカβや、同じく一対の点灯および消灯が可能なストップランプγ(いずれもランプ類)を有したキャラクタの先導車α(以下、仮想先導車αという)が投影される。
また運転支援装置11は、図1(b)に示される仮想先導車αの表示制御を行う表示制御部21(仮想先導車制御部)、GPS信号を受信して車両Aの現在位置を検出するGPS受信部23、道路案内の指示をするナビゲーション部25を有している。
表示制御部21は、ドライバー視線認識カメラ15で捉えるドライバーBの視線方向に基づきドライバーの視線方向前方のフロントウインド面に仮想先導車αを投影する。詳しくは、道路線形認識カメラ13で捉えられた、フロントウインド3を通して目視される道路Xの路面と重なり合うよう、フロントウインド面に仮想先導車αを投影する。つまり、仮想先導車αは、フロントウインド3を通して目視される視線方向の道路Xの路面と重畳するよう投影される(図2、図5、図6)。これにより仮想先導車αは、ドライバーBの体格(眼の高さ)に関わらず、ドライバーBの目線位置に表示される。ちなみに仮想先導車αの位置は、センシングによる自動調整でなく、手動操作により調整されても構わない。
ナビゲーション部25は、同装置に接続された操作部27から、目的地を入力することにより、地図データ部29に格納された道路データに基づき、車両の現在位置から目的地までのルートや、ルート上の各種道路案内情報(交差点、分岐点、車線変更地点などを含む)を取得する。そして、取得したルートにしたがい、GPS信号で得た車両Aの現在位置をもとに仮想先導車αの位置を追跡し続ける。ちなみに、ルート上、走行向きが変わる地点、例えば交差点、分岐点、車線変更地点などは、減速が求められる地点(道路案内情報)である。
さらに表示制御部21は、ナビゲーション部25が定めたルート上の道路案内情報を受けて、実際に車両前方に先導車が居たときと同様(例えば車両前方の数mの地点)、仮想先導車αのウインカβを点灯表示(あるいは点滅表示)させる。具体的には表示制御部21は、仮想先導車αが例えばルート上に有る交差点、分岐点、車線変更地点に接近すると、車両Aに対するナビ案内表示として曲がる方向のウインカβを点灯(あるいは点滅)させ、当該交差点、分岐点、車線変更地点を通過すると、ウインカβを消灯する。
ちなみに表示制御部21は、ウインカβの点灯表示とともに、図5および図6に示されるように仮想先導車αの近傍に、ナビ案内表示として案内矢印δを表示する機能を併せもつ。
また表示制御部21には、定められたルートにならい仮想先導車δを移動させる機能が設定されている。例えば仮想先導車αが走行レーンから右折レーンに車線変更したときのレーンチェンジにならい、仮想先導車α全体を右折レーンへ移動させたり、交差点を通過に伴い仮想先導車α全体を交差点内で移動させたりする移動機能が設定され、仮想先導車αの動きにリアリティをもたせている。
ちなみに表示制御部21には、車体1に設けた障害物センサ35を用いて、危険なナビを回避する機能も施されている。具体的には障害物センサ35は車両周囲における障害物の有無を検出するセンサである。表示制御部21には、交差点、分岐点、車線変更する地点へ仮想先導車αが接近する際、障害物センサ35によって車体1の近くに障害物が有ることが検出されると、ウインカ表示、仮想先導車αの移動を禁止する機能が設定され、車両Aが障害物とぶつかるのを回避する。
また表示制御部21は、道路案内情報にしたがい仮想先導車αがルート上、減速の求められる地点に接近すると、仮想先導車αのストップランプγを点灯させる機能が設定されている。さらに表示制御部21には、車体1の前部に設けた車間距離センサ33(車間距離検出手段に相当)から、車両Aの前方に先行車が居たことを検出した場合、車両Aと先行車Bとの間の車間距離が所定以下のとき、仮想先導車αのストップランプγを点灯させる機能も設定されている。
こうした仮想先導車αにおけるウインカβや、ストップランプγの点灯制御や、仮想先導車αの走行姿勢の変化により、仮想先導車αに追従しながら車両Aの走行を続けるだけで、安全なナビ案内走行が行われるようにしている。
すなわち、運転支援装置11の作用を図3のフローチャートに基いて説明すると、今、操作部27からの操作にて運転支援装置11をオンし、操作部27にて現在位置から目的地までを入力する(例えば一般道)。
すると、表示制御部21は、GPS受信部23やナビゲーション部25から、車両Aや仮想先導車αの走行に用いられる現在位置から目的地までのルートを取得する。このとき表示制御部21は、ナビゲーション部25からルート上の各種道路案内情報を取得する(ステップS1)。取得したルートには、例えば図4に示されるような走行レーンE1や右折レーンE2(車線変更レーン)や分岐点となる交差点E3など多くの情報が含まれる。
続いて、表示制御部21により、仮想先導車αの表示が行われる。この表示は、まず道路線形認識カメラ13の撮像によって道路Xの線形を認識(ステップS3)し、ドライバー視線認識カメラ15の撮像によってドライバーBの目線方向(ステップS5)を認識する。そして、両情報に基づきフロントウインド前方の道路Xの路面上と視線方向とが重畳するフロントウインド面における表示位置を決定してから(ステップS7)、図2に示されるように表示装置17により、定めたフロントウインド面の表示位置へ仮想先導車αを投影することにより行われる(ステップS9)。
例えば図4中の「S1」のように仮想先導車αがルート上の走行レーンE1を直進走行するときは、図2に示されるように仮想先導車αのウインカβの点灯はない。この仮想先導車αの状態から、車両のドライバーBに対し、道なりに直進走行する旨を伝えている。
このとき、仮想先導車αがルート上、走行向きの変わる地点、例えば図4中の走行レーンE1から、隣接する右折レーンE2へ誘導する車線変更地点へ接近したとする。
すると表示制御部21は、図5に示されるように仮想先導車αの右側のウインカβを例えば橙色で点滅させる。このとき仮想先導車αの近傍の位置には、右方向へ案内する案内矢印δも表示される。また車線変更地点は、減速が求められる地点なので、仮想先導車αのストップランプγを点灯させる(ステップS13)。
車両AのドライバーBは、仮想先導車αのウインカ表示に促され、車両Aの右側のウインカー(図示しない)を点灯操作する。さらにドライバーBは、仮想先導車αのストップランプ点灯に促され、車両Aのフットブレーキ(図示しない)を操作し、車両Aの速度を下げる(減速)。
ついで仮想先導車αは、走行レーンE1から右折レーンE2へ進むにしたがい、図6に示されるように右折レーンE2へ移動し、右折レーンE2を走行する表示に変る。
これにより、ドライバーBは、仮想先導車αの指示や動きに促されて、車両Aを走行する。続いてドライバーBが、仮想先導車αが交差点E3内を移動する動きに促され、車両Aを右折操作したり、交差点先の走行レーンE1へ進入したりすることにより、車両Aは交差点先の走行レーンE1へ至る。
仮想先導車αがルート上の交差点E3を過ぎると、仮想先導車αのウインカβは消灯され、再び走行レーンE1を直線走行する表示へ戻る(図2、ステップS15,17)。
こうした仮想先導車αによるナビ案内が、目的地へ到着するまで行われる。
なお、仮想先導車αのウインカ動作や仮想先導車αの移動動作は、万一、障害物センサ35が車体Aの側方、特に車両Aの進路を変える側に、例えば図5中の二点鎖線に示されるような障害物Z1が有ることが検出された場合、仮想先導車αのウインカ点灯、仮想先導車αの移動(走行レーンから右折レーン)は一時的に禁止され、車両Aが危険に巻き込まれるのを回避する。
また走行レーンE1を走行する車両Aの前方に例えば図5中の二点鎖線に示されるように先行車Z2に居たときは、車間距離検出センサ33で検出した先行車Z2と車両A間の車間距離が所定以下となる場合、仮想先導車αのストップランプγを点灯させ、車両AのドライバーBにブレーキ操作を促し、不測の事態を回避させる。
本実施形態のようにドライバーBの視線方向先のフロントウインド面に、車両Aの先導を果たす仮想先導車αを表示し、仮想先導車αのウインカβを道路案内情報にしたがい点灯表示してナビ案内表示としたことにより、車両AのドライバーBは、仮想先導車αを実際の先導車両と見立てて、同車両に追従するよう運転操作するだけでよく、わかりやすく目的地まで案内することができる。
それ故、仮想先導車αを用いることにより、実際の先導車の指示通りに車両Aを運転するような感覚で、分かりやすく車両Aを目的地まで案内できる(請求項1)。
しかも、ナビ案内は、仮想先導車αの他に案内矢印δでも行うので、一層、分かりやすく車両Aを目的地まで先導することができる(請求項2)。
そのうえ、仮想先導車αは、道路案内情報に基づき移動するから、車両AのドライバーBは、仮想先導車αによるナビ案内が認識しやすくなる(請求項4)。
また障害物センサ35を用い、車両周囲に障害物Z1があるときは、仮想先導車αのウインカ点灯や仮想先導車αの移動の表示を禁止したので、不測の事態を回避することができる(請求項3、5)。
加えて、ルート上、減速が求められる地点に接近する場合、仮想先導車αのストップランプγを点灯させて、車両AのドライバーBにブレーキ操作を促すので、車両Aを安全に走行させることができる(請求項6)。
また、仮想先導車αの先導によるナビ案内中、車両Aと車両A前方の先行車Z2との車間距離が詰まった場合、仮想先導車αのストップランプγを点灯させるので、車間距離が異常に縮まることによる不測の事態を回避することができる(請求項7)。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば道なりに仮想先導車や車両が進行する場合、一実施形態では、仮想先導車を表示し続けたが、これに限らず、交差点など仮想先導車の向きが変わる地点に接近する場合にだけ、仮想先導車をフロントウインド面に表示させも構わない。また別途、ディスプレイを用いて、目的地までのルートを表示させてもよい(ディスプレイ併用)。
1 車体
3 フロントウインド
11 運転支援装置
13,15,17 道路線形認識カメラ、ドライバ視線認識カメラ、表示装置(仮想先導車表示手段)
23 表示制御装置(仮想先導車制御部)
33 車間距離センサ(車間距離検出手段)
35 障害物センサ
α 仮想先導車
β ウインカ
γ ストップランプ
δ 案内矢印
A 車両
B ドライバ(運転者)
Z1 障害物
Z2 先行車

Claims (7)

  1. 現在位置から目的地へのルートの道路案内情報にしたがい車両の運転を支援する車両の運転支援装置であって、
    車両のフロントウインドを通して目視される道路の路面と重畳するよう、運転者の視線方向前方のフロントウインド面に、ウインカを有する仮想の先導車を表示する仮想先導車表示手段と、
    前記目的地への道路案内情報にしたがい、車両に対するナビ案内表示として仮想先導車のウインカを点灯する仮想先導車制御部と
    を具備したことを特徴とする車両の運転支援装置。
  2. 前記仮想先導車制御部は、前記仮想先導車の近傍に、車両に対するナビ案内表示として案内矢印を表示することを特徴とする請求項1に記載の車両の運転支援装置。
  3. 前記車両は、車両周囲における障害物の有無を検出する障害物センサを有し、
    前記仮想先導車制御部は、前記ナビ案内表示をする際、前記障害物が検出されたときは、当該ナビ案内表示を禁止する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の運転支援装置。
  4. 前記仮想先導車制御部は、道路案内情報に基づき前記仮想先導車の位置を移動させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の運転支援装置。
  5. 前記車両は、車両周囲における障害物の有無を検出する障害物センサを有し、
    前記仮想先導車制御部は、仮想先導車を移動する際、前記障害物が検出されたときは、前記仮想先導車の移動を禁止する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両の運転支援装置。
  6. 前記仮想の先導車は、ストップランプを有し、
    前記仮想先導車制御部は、仮想先導車が減速の求められる地点に接近すると、前記ストップランプを点灯させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の運転支援装置。
  7. 前記車両は、当該車両の前方に位置する先行車との間の車間距離を検出する車間距離検出手段を有し、
    前記仮想先導車制御部は、前記検出された車間距離が所定以下のとき、仮想先導車のストップランプを点灯させる
    ことを特徴とする請求項6に記載の車両の運転支援装置。
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