JP2020050064A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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陽介 松本
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Shigehiro Sugihira
成広 杉平
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Yoshio Ueno
良雄 上野
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Abstract

【課題】直結モードを介したローモードとハイモードとの切り替えを行う場合におけるショックを抑制することと、切り替え時間を短縮することとを両立することができるハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】HV-HiモードとHV-Loモードとを直結モードを介して切り替える場合に、直結モードから切り替える際に解放される解放側クラッチ機構が負担するトルクを直結モードが設定されているときに低減させるために接触する、切り替え後の走行モードを設定するために係合される係合側クラッチ機構の噛み合い歯の接触面が、直結モードを設定するために係合側クラッチ機構を係合した時点で接触するように、係合側クラッチ機構の差回転数を制御して(ステップS4)、係合側クラッチ機構を係合させる(ステップS5)ように構成されている。【選択図】図5

Description

この発明は、エンジンとモータとを駆動力源として備えたハイブリッド車両の制御装置に関するものである。
特許文献1には、エンジンが連結された第1キャリヤと、モータが連結された第1サンギヤと、第1リングギヤとにより構成された第1差動機構と、第1リングギヤと一体に回転する第2キャリヤと、第2サンギヤと、出力部材である第2リングギヤとにより構成された第2差動機構とを備え、第1キャリヤと第2サンギヤとを選択的に係合できる第1クラッチ機構と、第2サンギヤと第2リングギヤとを選択的に係合できる第2クラッチ機構とを備えたハイブリッド車両が記載されている。このハイブリッド車両は、第1クラッチ機構を係合することによりハイモードを設定し、第2クラッチ機構を係合することによりローモードを設定し、第1クラッチ機構および第2クラッチ機構を係合することにより直結モードを設定することができるように構成されている。
特開2017−007437号公報
特許文献1に記載されたハイブリッド車両は、例えば、ハイモードからローモードに切り替える場合には、第1クラッチ機構を係合させたまま、第2クラッチ機構を係合させることにより直結モードを一時的に設定し、その後、第1クラッチ機構を解放してローモードに切り替えることが考えられる。上記のクラッチ機構が噛み合い式のクラッチ機構により構成されている場合には、第1モータのトルクを制御することにより、第1クラッチ機構の噛み合い面に作用する摩擦力を低下させ、第1クラッチ機構を解放できる。言い換えると、第2クラッチ機構に作用するトルクを増大させる。一方、直結モードを設定している際に、第2クラッチ機構を構成する噛み合い歯が接触する方向が、第1クラッチ機構の負担するトルクを低下させるために接触する方向と反対になっていると、第1クラッチ機構を解放させるように第1モータのトルクを制御すると、第2クラッチ機構の噛み合い歯のバックラッシュが詰まる。
したがって、第1クラッチ機構に作用するトルクを低下させるために第1モータのトルクを迅速に変化させると、第2クラッチ機構の噛み合い方向が切り替わった時点で、駆動輪に伝達されるトルクが一時的に変化し、ショックが生じる可能性がある。それとは反対に、駆動輪に伝達されるトルクの一時的な変化を抑制するために、第1モータのトルクを緩やかに変化させると変速時間が長くなる可能性がある。すなわち、直結モードを介してハイモードからローモードに切り替える際に、ショックを抑制することと、変速時間を短縮することとを両立するために、未だ技術的な改善の余地がある。なお、直結モードを介してローモードからハイモードに切り替える場合にも同様に、ショックを抑制することと、変速時間を短縮することとを両立するために、未だ技術的な改善の余地がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、直結モードを介したローモードとハイモードとの切り替えを行う場合におけるショックを抑制することと、切り替え時間を短縮することとを両立することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンが連結された第1回転要素と、モータが連結された第2回転要素と、駆動輪が連結された第3回転要素との少なくとも三つの回転要素を含む複数の回転要素を有する動力分割機構と、前記複数の回転要素のうちの一対の回転要素を選択的に連結する噛み合い式の第1係合機構と、前記複数の回転要素のうちの他の一対の回転要素を選択的に連結する噛み合い式の第2係合機構とを備え、前記第1係合機構を係合状態としかつ前記第2係合機構を解放状態とした第1走行モードと、前記第1係合機構を解放状態としかつ前記第2係合機構を係合状態とした第2走行モードと、第1係合機構および第2係合機構を係合状態とした直結モードとの少なくとも三つの走行モードを選択的に設定できるように構成されたハイブリッド車両の制御装置において、前記第1走行モードと前記第2走行モードとのうちの一方の走行モードが設定されている場合に、前記第1係合機構と前記第2係合機構とのうちの前記一方の走行モードで係合状態となる一方の係合機構は、それぞれ噛み合い歯を有する第1回転部材と第2回転部材とを備え、前記第1回転部材と前記第2回転部材とのそれぞれの噛み合い歯は、前記直結モードを設定した状態で前記第1係合機構と前記第2係合機構とのうちの他方の係合機構に作用するトルクを低減させるために接触する接触面を有し、前記走行モードを切り替えるコントローラを備え、前記コントローラは、前記第1走行モードと前記第2走行モードとのうちの他方の走行モードから前記一方の走行モードに切り替える場合に、前記他方の係合機構の係合状態を維持したまま、前記一方の係合機構を係合させて前記直結モードを設定した後に、前記他方の係合機構を解放して前記一方の走行モードに切り替えるように構成され、前記他方の係合機構の係合状態を維持したまま、前記一方の係合機構を係合させて前記直結モードを設定する際に、前記第1回転部材と前記第2回転部材とのそれぞれの噛み合い歯における前記接触面が接触するように、前記第1回転部材の回転数と前記第2回転部材との回転数差を制御して、前記第1回転部材と前記第2回転部材とを係合させるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明においては、直結モードを介して他方の走行モードから一方の走行モードに切り替える場合に、直結モードを設定した状態での他方の係合機構が負担するトルクを低下させるために接触する噛み合い歯同士の接触面を、他方の走行モードから直結モードに切り替える時点で接触させるように第1回転部材と第2回転部材との回転数を制御して係合させる。その結果、直結モードを設定してから直ちに一方の走行モードに切り替え、または他方の係合機構が負担するトルクを低減させ始めることができるため、直結モードを設定してから一方の走行モードに切り替えるまでの時間を短縮することができるとともに、各回転部材に形成された噛み合い歯の噛み合い方向が反転することによるショックを抑制することができる。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を説明するためのスケルトン図である。 HV-Hiモードが設定されている際における各噛み合い歯の噛み合い状態を説明するための模式図である。 直結モードが設定されている際における各噛み合い歯の噛み合い状態を説明するための模式図である。 第2クラッチ機構が負担するトルクを低減する際における各噛み合い歯の噛み合い状態を説明するための模式図である。 この発明の実施形態における制御装置の制御例を説明するためのフローチャートである。 HV-Hiモードから直結モードを介してHV-Loモードに切り替える際における各キャリヤの回転数および第2クラッチ機構が負担するトルクの変化を説明するためのタイムチャートである。
この発明の実施形態におけるハイブリッド車両の一例を図1を参照して説明する。図1に示すハイブリッド車両1は、エンジン2と二つのモータ3,4とを駆動力源として備えたいわゆる2モータタイプの駆動装置5を備えている。第1モータ3は、この発明の実施形態における「モータ」に相当するものであり、発電機能のあるモータ(すなわちモータ・ジェネレータ:MG1)によって構成されている。この第1モータ3によって、エンジン2の回転数を制御するとともに、第1モータ3で発電された電力を第2モータ4に供給し、その第2モータ4が出力する駆動トルクを走行のための駆動トルクに加えることができるように構成されている。なお、第2モータ4は発電機能のあるモータ(すなわちモータ・ジェネレータ:MG2)によって構成することができる。
エンジン2には、動力分割機構6が連結されている。この動力分割機構6は、エンジン2から出力されたトルクを第1モータ3側と出力側とに分割する機能を有する分割部7と、そのトルクの分割率を変更する機能を有する変速部8とにより構成されている。
分割部7は、三つの回転要素によって差動作用を行う構成であればよく、遊星歯車機構を採用することができる。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されている。図1に示す分割部7は、サンギヤ9と、サンギヤ9に対して同心円上に配置された、内歯歯車であるリングギヤ10と、これらサンギヤ9とリングギヤ10との間に配置されてサンギヤ9とリングギヤ10とに噛み合っているピニオンギヤ11と、ピニオンギヤ11を自転および公転可能に保持するキャリヤ12とにより構成されている。そのサンギヤ9が主に反力要素として機能し、リングギヤ10が主に出力要素として機能し、キャリヤ12が主に入力要素として機能する。上記キャリヤ12が、この発明の実施形態における「第1回転要素」に相当し、サンギヤ9が、この発明の実施形態における「第2回転要素」に相当する。
エンジン2が出力した動力が前記キャリヤ12に入力されるように構成されている。具体的には、エンジン2の出力軸13に、動力分割機構6の入力軸14が連結され、その入力軸14がキャリヤ12に連結されている。なお、キャリヤ12と入力軸14とを直接連結する構成に替えて、歯車機構などの伝動機構を介してキャリヤ12と入力軸14とを連結してもよい。また、その出力軸13と入力軸14との間にダンパ機構やトルクコンバータなどの機構を配置してもよい。
サンギヤ9に第1モータ3が連結されている。図1に示す例では、分割部7および第1モータ3は、エンジン2の回転中心軸線と同一の軸線上に配置され、第1モータ3は分割部7を挟んでエンジン2とは反対側に配置されている。この分割部7とエンジン2との間で、これら分割部7およびエンジン2と同一の軸線上に、その軸線の方向に並んで変速部8が配置されている。
変速部8は、シングルピニオン型の遊星歯車機構によって構成されており、サンギヤ15と、サンギヤ15に対して同心円上に配置された内歯歯車であるリングギヤ16と、これらサンギヤ15とリングギヤ16との間に配置されてこれらサンギヤ15およびリングギヤ16に噛み合っているピニオンギヤ17と、ピニオンギヤ17を自転および公転可能に保持しているキャリヤ18とを有し、サンギヤ15、リングギヤ16、およびキャリヤ18の三つの回転要素によって差動作用を行う差動機構である。この変速部8におけるサンギヤ15に分割部7におけるリングギヤ10が連結されている。また、変速部8におけるリングギヤ16に、出力ギヤ19が連結されている。上記リングギヤ16が、この発明の実施形態における「第3回転要素」に相当し、上記分割部7および変速部8を構成する各回転要素が、この発明の実施形態における「複数の回転要素」に相当する。
上記の分割部7と変速部8とが複合遊星歯車機構を構成するように噛み合い式の第1クラッチ機構CL1が設けられている。第1クラッチ機構CL1は、一対の回転要素を選択的に連結するように構成されており、図1に示す例では、変速部8におけるキャリヤ18を、分割部7におけるキャリヤ12に選択的に連結するように構成されている。この第1クラッチ機構CL1を係合させることにより分割部7におけるキャリヤ12と変速部8におけるキャリヤ18とが連結されてこれらが入力要素となり、また分割部7におけるサンギヤ9が反力要素となり、さらに変速部8におけるリングギヤ16が出力要素となった複合遊星歯車機構が形成される。
さらに、変速部8の全体を一体化させるための噛み合い式の第2クラッチ機構CL2が設けられている。この第2クラッチ機構CL2は、変速部8におけるキャリヤ18とリングギヤ16もしくはサンギヤ15とを、あるいはサンギヤ15とリングギヤ16とを連結するなどの少なくともいずれか二つの回転要素を連結するためのものである。すなわち、第2クラッチ機構CL2は、第1クラッチ機構CL1により連結される一対の回転要素とは異なる他の一対の回転要素を連結するものであり、図1に示す例では、第2クラッチ機構CL2は、変速部8におけるキャリヤ18とリングギヤ16とを連結するように構成されている。
そして、第1クラッチ機構CL1および第2クラッチ機構CL2は、エンジン2および分割部7ならびに変速部8と同一の軸線上に配置され、かつ変速部8を挟んで分割部7とは反対側に配置されている。なお、各クラッチ機構CL1,CL2同士は、図1に示すように、半径方向で内周側と外周側とに並んだ状態に配置されていてもよく、あるいは軸線方向に並んで配置されていてもよい。
上記のエンジン2や分割部7あるいは変速部8の回転中心軸線と平行にカウンタシャフト20が配置されている。前記出力ギヤ19に噛み合っているドリブンギヤ21がこのカウンタシャフト20に取り付けられている。また、カウンタシャフト20にはドライブギヤ22が取り付けられており、このドライブギヤ22が終減速機であるデファレンシャルギヤユニット23におけるリングギヤ24に噛み合っている。さらに、前記ドリブンギヤ21には、第2モータ4におけるロータシャフト25に取り付けられたドライブギヤ26が噛み合っている。したがって、前記出力ギヤ19から出力された動力もしくはトルクに、第2モータ4が出力した動力もしくはトルクを、上記のドリブンギヤ21の部分で加えるように構成されている。このようにして合成された動力もしくはトルクをデファレンシャルギヤユニット23から左右のドライブシャフト27に出力し、その動力やトルクが前輪28R,28Lに伝達されるように構成されている。
図1に示す例では、第1モータ3から出力された駆動トルクを、前輪28R,28Lに伝達することができるように、出力軸13または入力軸14を選択的に固定できるように構成された、摩擦式あるいは噛み合い式のブレーキ機構B1が設けられている。すなわち、ブレーキ機構B1を係合して出力軸13または入力軸14を固定することにより、分割部7におけるキャリヤ12や、変速部8におけるキャリヤ18を反力要素として機能させ、分割部7におけるサンギヤ9を入力要素として機能させることができるように構成されている。なお、ブレーキ機構B1は、第1モータ3が駆動トルクを出力した場合に、反力トルクを発生させることができればよく、出力軸13または入力軸14を完全に固定する構成に限らず、要求される反力トルクを出力軸13または入力軸14に作用させることができればよい。または、出力軸13や入力軸14が、エンジン2の駆動時に回転する方向とは逆方向に回転することを禁止するワンウェイクラッチをブレーキ機構B1として設けてもよい。
上記のエンジン2、各クラッチ機構CL1,CL2、およびブレーキ機構B1を制御するための電子制御装置(ECU)29が設けられている。このECU29は、この発明の実施形態における「コントローラ」に相当するものであり、マイクロコンピュータを主体にして構成され、ハイブリッド車両1に搭載された種々のセンサからデータが入力され、その入力されたデータと、予め記憶されているマップや演算式などとに基づいて、エンジン2、各クラッチ機構CL1,CL2、およびブレーキ機構B1に指令信号を出力するように構成されている。そのECU29に入力される信号は、例えば、車速、アクセル開度、第1モータ(MG1)3の回転数、第2モータ(MG2)4の回転数、エンジン2の出力軸13の回転数(エンジン回転数)、変速部8におけるリングギヤ16またはカウンタシャフト20の回転数である出力回転数、各クラッチ機構CL1,CL2やブレーキ機構B1に設けられたピストンのストローク量、図示しない蓄電装置の温度、各モータ3,4を制御するためのインバータなどの電力制御装置の温度、第1モータ3の温度、第2モータ4の温度、分割部7や変速部8などを潤滑するオイル(ATF)の温度、蓄電装置の充電残量(以下、SOCと記す)などである。
上記のECU29は、要求される駆動力や車速、あるいはSOCなどの種々の条件に応じてエンジン2から駆動トルクを出力して走行するHV走行モードと、エンジン2から駆動トルクを出力することなく、第1モータ3や第2モータ4から駆動トルクを出力して走行するEV走行モードとを選択的に設定する。さらに、HV走行モードは、第1モータ3を低回転数で回転させた場合(「0」回転を含む)に、変速部8におけるリングギヤ16の回転数よりもエンジン2(または入力軸14)の回転数が高回転数となるHV-Loモードと、変速部8におけるリングギヤ16の回転数よりもエンジン2(または入力軸14)の回転数が低回転数となるHV-Hiモードと、変速部8におけるリングギヤ16の回転数とエンジン2(または入力軸14)の回転数が同一である直結モードとを選択的に設定する。
なお、EV走行モードは、第1モータ3から出力されたトルクの増幅率が比較的大きいEV-Loモードと、第1モータ3から出力されたトルクの増幅率が比較的小さいEV-Hiモードと、第2モータ4のみから駆動トルクを出力するシングルモードとを設定することができる。上記のEV-Loモードは、第1クラッチ機構CL1およびブレーキ機構B1を係合することにより設定され、EV-Hiモードは、第2クラッチ機構CL2およびブレーキ機構B1を係合することにより設定され、シングルモードは、各クラッチ機構CL1,CL2およびブレーキ機構B1を解放することにより設定される。
上記のHV-Loモードは、第1クラッチ機構CL1のみを係合することにより設定される走行モードであり、エンジン2から出力されたトルクを前輪28R,28Lに伝達するために、第1モータ3から反力トルクを発生させる。その場合、第1モータ3が発電機として機能するときには、第1モータ3により発電された電力が、第2モータ4に供給されて、エンジン2から動力分割機構6を介して伝達されたトルクに、ドリブンギヤ21の部分で第2モータ4から出力されたトルクが加算される。
また、HV-Hiモードは、第2クラッチ機構CL2のみを係合することにより設定される走行モードであり、HV-Loモードと同様に、エンジン2から出力されたトルクを前輪28R,28Lに伝達するために、第1モータ3から反力トルクを発生させる。その場合、第1モータ3が発電機として機能するときには、第1モータ3により発電された電力が、第2モータ4に供給されて、エンジン2から動力分割機構6を介して伝達されたトルクに、ドリブンギヤ21の部分で第2モータ4から出力されたトルクが加算される。
さらに、直結モードは、第1クラッチ機構CL1および第2クラッチ機構CL2を係合することにより設定される走行モードであり、動力分割機構6を構成する各回転要素が一体に回転する。すなわち、HV-LoモードやHV-Hiモードと異なり、第1モータ3から反力トルクを発生させることなく、エンジン2から前輪28R,28Lにトルクが伝達される。なお、直結モードでは、第1モータ3から駆動トルクを出力することにより、動力分割機構6を介して伝達されるトルクを増大させることができ、または第1モータ3から回生トルクを出力することにより、動力分割機構6を介して伝達されるトルクを低減させることができる。
この発明の実施形態における第1係合機構および第2係合機構の機能を説明するための模式図を図2に示している。図2に示す例では、入力軸14やキャリヤ12と一体となって回転するように構成された第1回転部材30と、キャリヤ18と一体となって回転するように構成された第2回転部材31とにより第1クラッチ機構CL1が構成されており、第2回転部材31と、リングギヤ16や出力ギヤ19と一体となって回転するように構成された第3回転部材32とにより第2クラッチ機構CL2が構成されている。
第1回転部材30における第2回転部材31に対向した面には、第1回転部材30の回転方向(図における左右方向)に所定の間隔を空けて複数の噛み合い歯(以下、第1噛み合い歯と記す)30aが形成されている。同様に、第2回転部材31における第1回転部材30に対向した面には、第1噛み合い歯30aに噛み合うように、第2回転部材31の回転方向に所定の間隔を空けて複数の噛み合い歯(以下、第2噛み合い歯と記す)31aが形成されている。さらに、第3回転部材32における第2回転部材31に対向した面には、第3回転部材32の回転方向(図における左右方向)に所定の間隔を空けて複数の噛み合い歯32aが形成されている。同様に、第2回転部材31における第3回転部材32に対向した面には、第3回転部材32に形成された複数の噛み合い歯32aに噛み合うように、第2回転部材31の回転方向に所定の間隔を空けて複数の噛み合い歯31bが形成されている。
図2に示す例では、上述したように構成された第2クラッチ機構CL2が、係合状態となっており、第1クラッチ機構CL1が解放状態となっている。すなわち、HV-Hiモードを設定した状態を示している。この状態からHV-Loモードを設定する場合には、第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとを噛み合わせて、第1クラッチ機構CL1を係合させ、その後、第2回転部材31に形成された噛み合い歯31bと、第3回転部材32に形成された噛み合い歯32aとの噛み合いを解消して第2クラッチ機構CL2を解放させる場合がある。
その第1クラッチ機構CL1を係合させた時点における噛み合い状態の一例を図3に示している。図3に示す例では、各回転部材30,31,32が右側に向けて回転しているとすると、第1噛み合い歯30aが、第2噛み合い歯31aに押圧されるように噛み合っている。一方、第1噛み合い歯30aを第2噛み合い歯31aに差し込むように構成されているため、第1噛み合い歯30aの歯幅は、第2噛み合い歯31a同士の隙間よりも狭く形成されており、その結果、図3に示す例では、第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとには、いわゆるバックラッシュがある。すなわち、図3に示す例では、第1クラッチ機構CL1は係合しているものの、実質的に、第2クラッチ機構CL2が伝達するためのトルクを負担している。
一方、第2クラッチ機構CL2を解放させる場合には、第2回転部材31に形成された噛み合い歯31bと第3回転部材32に形成された噛み合い歯32aとの接触面に作用する摩擦力を低減するために、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを低下させる必要がある。すなわち、第1クラッチ機構CL1によってトルクを負担する必要がある。そのため、図4に示すように第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとの接触方向を変更する。すなわち、第1回転部材30が第2回転部材31を押圧するように第1回転部材30の回転数を増大させるように第1回転部材30にトルクを伝達する。これは、第1モータ3のトルクを変更することにより第1回転部材30に伝達されるトルクを変更できる。なお、図4に示すように第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとが接触した場合の接触面が、この発明の実施形態における「接触面」に相当する。
上記のように第1噛み合い歯30aのうち、第2噛み合い歯31aと接触する面を変更する場合には、その切り替えを迅速に行うと図4に示すように噛み合い方向が変化した時点で駆動輪28R,28Lに伝達されるトルクが一時的に変化してショックが生じる可能性があり、そのようなショックを抑制するために接触する面の変更を緩やかに行うと、走行モードの切り替えを迅速に行うことができない。そのため、この発明の実施形態における制御装置は、直結モードを一時的に設定した時点での第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとの接触状態が、走行モードの切り替え後の接触状態と同一となるように、回転数制御を行うように構成されている。
その制御の一例を説明するためのフローチャートを図5に示している。図5に示す例では、まず、変速指示があるか否かを判断する(ステップS1)。ここでの変速指示とは、HV-LoモードからHV-Hiモード、またはHV-HiモードからHV-Loモードへの切り替え要求を意味しており、車速と要求駆動力とをパラメータとした変速マップを用意しておき、車速センサで検出された車速や、アクセル開度などに基づいて判断することができる。なお、以下の説明では、便宜上、HV-HiモードからHV-Loモードへの切り替え要求があるものとして説明するが、HV-LoモードからHV-Hiモードへの切り替え要求がある場合も同様に制御することができる。
変速指示がないことによりステップS1で否定的に判断された場合は、このルーチンを一旦終了する。それとは反対に、変速指示があることによりステップS1で肯定的に判断された場合は、駆動トルクが所定トルク以上であるか否かを判断する(ステップS2)。このステップS2は、直結モードを設定した後に、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクを迅速に増大させた場合に、運転者が違和感を抱く程度のショックが生じ、または、そのようなショックを抑制するように第1クラッチ機構CL1が負担するトルクを次第に増大させた場合にHV-Loモードへの切り替え時間が許容時間よりも長くなってしまう程度のトルクの大きさに定められている。
駆動トルクが所定トルク以上であることによりステップS2で肯定的に判断された場合には、直結モードを設定する際におけるキャリヤ12の回転数が、キャリヤ18の回転数よりも高回転数となるように第1回転数制御を実行する(ステップS3)。このステップS3は、第1モータ3の回転数を制御することにより実行可能であり、第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとが噛み合い可能な範囲で、キャリヤ12の回転数を制御する。
ついで、キャリヤ12とキャリヤ18との回転数差ΔNが所定値以内であるか否かを判断する(ステップS4)。このステップS4におけるキャリヤ12の回転数は、車速センサで検出された車速と第1モータ3の回転数などに基づいて求めることができ、またキャリヤ18の回転数は車速に基づいて求めることができる。なお、所定値は、上述したように各噛み合い歯30a,31aが噛み合うことができる回転数差に定められている。
各キャリヤ12,18の回転数差ΔNが所定値以内でないことによりステップS4で否定的に判断された場合は、その回転数差ΔNが所定値以内になるまでステップS4を繰り返し実行する。それとは反対に、各キャリヤ12,18の回転数差ΔNが所定値以内であることによりステップS4で肯定的に判断された場合は、第1クラッチ機構CL1を係合させ始めるとともに、その係合が完了したか否かを判断する(ステップS5)。第1クラッチ機構CL1の係合が完了したか否かは、例えば、第1噛み合い歯30aのストローク量を検出するセンサを設け、そのセンサの検出値に基づいて判断することや、第1回転部材30と第2回転部材31とが相対回転するように第1モータ3からトルクを出力して、回転数の変動があるか否かを検出することにより判断することができる。
第1クラッチ機構CL1の係合が完了していないことによりステップS5で否定的に判断された場合は、第1クラッチ機構CL1の係合が完了するまでステップS5を繰り返し実行する。それとは反対に、第1クラッチ機構CL1の係合が完了していることによりステップS5で肯定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2を解放するための制御を実行する(ステップS6)。具体的には、ステップS6では、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを低減させる。これは、例えば、第1モータ3の回転数が増大する方向に第1モータ3からトルクを出力するなどにより、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクを増大させればよい。
ついで、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの推定値が所定トルク以下であるか否かを判断する(ステップS7)。このステップS7における第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの推定値は、例えば、第1モータ3の出力トルク、エンジン2の出力トルク、走行抵抗などに基づいて判断することができる。なお、ステップS7における所定トルクは、第2クラッチ機構CL2を解放する際の摩擦力が、第2クラッチ機構CL2の耐久性を低下させる程度の大きさでないことや、または第2クラッチ機構CL2を解放するためのアクチュエータやバネなどの最大荷重よりもその摩擦力が小さいことなどに基づいて定めることができる。
第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの推定値が所定トルク以下でないことによりステップS7で否定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの推定値が所定トルク以下となるまでステップS7を繰り返し実行する。それとは反対に、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの推定値が所定トルク以下であることによりステップS7で肯定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2を解放させ始めるとともに、その解放が完了したか否かを判断する(ステップS8)。第2クラッチ機構CL2の解放が完了したか否かは、ステップS5と同様に、例えば、第1噛み合い歯30aのストローク量を検出するセンサの検出値に基づいて判断することや、第1回転部材30と第2回転部材31とが相対回転するように第1モータ3からトルクを出力して、回転数の変動があるか否かを検出することにより判断することができる。
そして、第2クラッチ機構CL2の解放が完了していないことによりステップS8で否定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2の解放が完了するまでステップS8を繰り返し実行し、それとは反対に、第2クラッチ機構CL2の解放が完了していることによりステップS8で肯定的に判断された場合は、そのままこのルーチンを一旦終了する。
一方、駆動トルクが所定トルク未満であることによりステップS2で否定的に判断された場合には、直結モードを設定する際におけるキャリヤ12の回転数と、キャリヤ18の回転数との差ΔNが所定値以下となるように第2回転数制御を実行する(ステップS9)。このステップS9は、ステップS3と同様に、第1モータ3の回転数を制御することにより実行可能であり、第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとが噛み合い可能な範囲で、キャリヤ12の回転数を制御する。なお、ステップS9では、キャリヤ12の回転数がキャリヤ18の回転数以下であってもよい。
キャリヤ12とキャリヤ18との回転数差ΔNが所定値以内であるか否かを判断する(ステップS10)。このステップS10は、ステップS4と同様に判断することができ、また所定値は、上述したように各噛み合い歯30a,31aが噛み合うことができる回転数差である。各キャリヤ12,18の回転数差ΔNが所定値以内でないことによりステップS10で否定的に判断された場合は、その回転数差ΔNが所定値以内になるまでステップS10を繰り返し実行する。それとは反対に、各キャリヤ12,18の回転数差ΔNが所定値以内であることによりステップS10で肯定的に判断された場合は、ステップS5と同様に、第1クラッチ機構CL1を係合させ始めるとともに、その係合が完了したか否かを判断する(ステップS11)。第1クラッチ機構CL1の係合が完了していないことによりステップS11で否定的に判断された場合は、第1クラッチ機構CL1の係合が完了するまでステップS10を繰り返し実行する。それとは反対に、第1クラッチ機構CL1の係合が完了していることによりステップS11で肯定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2を解放するための制御を実行する(ステップS12)。具体的には、ステップS12では、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが、所定値未満の場合には、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを緩やかに減少させ、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが所定値以上になった時点で、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを急激に減少させるように構成されている。
したがって、ステップS12についで、まず、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが所定値未満であるか否かを判断する(ステップS13)。このステップS13における所定値は、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクを増大させることに伴って第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとの噛み合い方向が反転する可能性があるトルクに定められており、必ずしも「0」である必要はない。
第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが所定値以上であることによりステップS13で否定的に判断された場合は、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが急激に増大したとしても、各噛み合い歯30a,31aの噛み合い方向が反転することがなくショックが生じないため、ステップ7に移行する。すなわち、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを急激に減少させて、第2クラッチ機構CL2を解放させる。
それとは反対に第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが所定値未満であることによりステップS13で肯定的に判断された場合は、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの減少速度を所定減少速度に定めて(ステップS14)、ステップS13にリターンする。言い換えると、各噛み合い歯30a,31aの噛み合い方向が反転する速度を緩やかにする。この所定減少速度は、各噛み合い歯30a,31aの噛み合い方向が反転した際に生じる駆動力の変化が、運転者がショックと感じない程度の大きさとなるように予め実験などにより求めた速度である。
そして、ステップS15およびステップS14を繰り返し実行することにより、第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが次第に増大して所定値以上になることにより、ステップS14で肯定的に判断された場合は、ステップS7に移行する。すなわち、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを急激に減少させて、第2クラッチ機構CL2を解放させる。
HV-Hiモードから直結モードを介してHV-Loモードに切り替える際における各キャリヤ12,18の回転数および第2クラッチ機構CL2が負担するトルクの変化を説明するためのタイムチャートを図6に示してある。なお、キャリヤ12の回転数の変化を実線で示し、キャリヤ18の回転数の変化を破線で示している。
図6に示す例では、t1時点でアクセルペダルが踏み込まれることにより要求駆動力が増大している。そして、t2時点でその要求駆動力に基づいた走行モードが、HV-Loモードとなることにより変速要求がされる。すなわち、図5におけるステップS1で肯定的に判断される。また、ここに示す例では、駆動トルクは所定トルク以上であるものとして示しており、したがって、図5におけるステップS2でも同様に肯定的に判断されている。
そのため、まず、第1クラッチ機構CL1を係合させるために、t2時点からキャリヤ12の回転数が次第に増大させられている。なお、図6に示す例では、加速走行していることに伴ってキャリヤ18の回転数が次第に増加している。そして、t3時点でキャリヤ12の回転数がキャリヤ18の回転数よりも高回転数になるとともに、その回転数差ΔNは所定値以下となっている。したがって、図5におけるステップS4で肯定的に判断されることにより係合指示が出力され、図6に示す例では、係合指示とほぼ同時に第1クラッチ機構CL1が係合している。上述したようにキャリヤ12の回転数はキャリヤ18の回転数よりも高回転数の状態で第1クラッチ機構CL1を係合させているため、第1クラッチ機構CL1が係合すると同時に第1クラッチ機構CL1が負担するトルクが増加し、それに伴って第2クラッチ機構CL2が負担するトルクが低下している。そして、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクがほぼ「0」になると同時に第2クラッチ機構CL2を解放することによりHV-Loモードが設定され、その結果、t4時点で変速要求がオフに切り替えられている。
上述したようにHV-Hiモードから直結モードを介してHV-Loモードに切り替える場合に、直結モードを設定した状態での第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを低下させるために接触する第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとのそれぞれの接触面を、HV-Hiモードから直結モードに切り替える時点で接触させるように第1回転部材30と第2回転部材31との回転数を制御する。その結果、直結モードを設定してから直ちにHV-Loモードに切り替え、または第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを低減させ始めることができるため、直結モードを設定してからHV-Loモードに切り替えるまでの時間を短縮することができるとともに、第1噛み合い歯30aと第2噛み合い歯31aとの噛み合い方向が反転することによるショックを抑制することができる。
なお、この発明の実施形態におけるハイブリッド車両は、図1に示す構成に限らず、少なくとも二つのクラッチ機構を備え、双方のクラッチ機構を係合した走行モードと、一方を解放した走行モードとを設定することができる車両であればよい。したがって、図1におけるブレーキ機構B1を備えていなくてもよい。また、噛み合い式の係合機構は、係合側または解放側に荷重を作用させるアクチュエータと、そのアクチュエータの荷重に対抗した方向の荷重を常時発生させる反力部材とを備えた、いわゆるノーマルオープン型のクラッチ機構や、ノーマルクローズ型のクラッチ機構であってもよく、もしくは係合側と解放側とのそれぞれの荷重を発生させるアクチュエータを備え、アクチュエータに信号を入力していない場合に、その信号が入力されなくなる直前の状態(係合状態や解放状態)を維持するように構成されたノーマルステイ型のクラッチ機構であってもよい。
なおまた、上述した制御例では、駆動トルクが所定トルク以上の場合に、直結モードを設定した時点での噛み合い方向が、第2クラッチ機構CL2が負担するトルクを低減する際に噛み合う方向と同一方向となるように構成されているが、駆動トルクの大小に限らずに、直結モードを介した走行モードの切り替えの要求がある場合に、一律にステップS3以降の制御を実行するように構成してもよい。
1…ハイブリッド車両、 2…エンジン、 3,4…モータ、 5…駆動装置、 6…動力分割機構、 7…分割部、 8…変速部、 9,15…サンギヤ、 10,16,24…リングギヤ、 12,18…キャリヤ、 13…出力軸、 14…入力軸、 20…カウンタシャフト、 27…ドライブシャフト、 28R,28L…前輪、 29…ECU(電子制御装置)、 CL1,CL2…クラッチ機構、 30,31,32…回転部材、 30a,31a,31b,32a…噛み合い歯。

Claims (1)

  1. エンジンが連結された第1回転要素と、モータが連結された第2回転要素と、駆動輪が連結された第3回転要素との少なくとも三つの回転要素を含む複数の回転要素を有する動力分割機構と、前記複数の回転要素のうちの一対の回転要素を選択的に連結する噛み合い式の第1係合機構と、前記複数の回転要素のうちの他の一対の回転要素を選択的に連結する噛み合い式の第2係合機構とを備え、
    前記第1係合機構を係合状態としかつ前記第2係合機構を解放状態とした第1走行モードと、前記第1係合機構を解放状態としかつ前記第2係合機構を係合状態とした第2走行モードと、第1係合機構および第2係合機構を係合状態とした直結モードとの少なくとも三つの走行モードを選択的に設定できるように構成されたハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第1走行モードと前記第2走行モードとのうちの一方の走行モードが設定されている場合に、前記第1係合機構と前記第2係合機構とのうちの前記一方の走行モードで係合状態となる一方の係合機構は、それぞれ噛み合い歯を有する第1回転部材と第2回転部材とを備え、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とのそれぞれの噛み合い歯は、前記直結モードを設定した状態で前記第1係合機構と前記第2係合機構とのうちの他方の係合機構に作用するトルクを低減させるために接触する接触面を有し、
    前記走行モードを切り替えるコントローラを備え、
    前記コントローラは、
    前記第1走行モードと前記第2走行モードとのうちの他方の走行モードから前記一方の走行モードに切り替える場合に、前記他方の係合機構の係合状態を維持したまま、前記一方の係合機構を係合させて前記直結モードを設定した後に、前記他方の係合機構を解放して前記一方の走行モードに切り替えるように構成され、
    前記他方の係合機構の係合状態を維持したまま、前記一方の係合機構を係合させて前記直結モードを設定する際に、前記第1回転部材と前記第2回転部材とのそれぞれの噛み合い歯における前記接触面が接触するように、前記第1回転部材の回転数と前記第2回転部材との回転数差を制御して、前記第1回転部材と前記第2回転部材とを係合させるように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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