JP2018065512A - ハイブリッド車両の駆動制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドグクラッチなどの係合機構を係合させずにエンジンの動力による走行をしている際に、駆動輪がスリップした場合であっても、エンジンや電動機の駆動状態などに関わらず、スリップ状態から復帰することができるハイブリッド車両の駆動制御システムを提供すること。【解決手段】駆動輪がスリップし、かつ第4回転要素が第1回転要素と逆方向に回転している場合、ブレーキ機構により制動トルクを出力するように構成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、ハイブリッド車両の駆動制御システムであって、動力分割機構の回転要素の回転を抑制することができる係合機構を備えるハイブリッド車両の駆動制御システムに関するものである。
特許文献1に記載のハイブリッド車両は、エンジンと第1電動機と第2電動機のそれぞれで発生した動力を車両の走行状態に応じて適切に駆動輪に伝達するように構成され、第1遊星歯車機構と第2遊星歯車機構とを有する動力分割機構を備えている。第1遊星歯車機構における第1サンギヤは第1電動機と一体回転するように連結され、第1キャリヤはエンジンのクランク軸と一体回転するように連結され、第1リングギヤは第2遊星歯車機構における第2キャリヤと一体回転するように連結されている。また、第2遊星歯車機構における第2サンギヤはドグクラッチのハブと一体回転するように連結され、第2リングギヤは第1キャリヤと一体回転するように連結されている。第2電動機は、第2電動機変速部を介して駆動輪に連結されている。ドグクラッチはハブと車体に固定される固定部とを備え、ハブと固定部とを係合させることで第2サンギヤの回転を固定することができる。第2サンギヤの回転を固定することによりエンジンの回転数が駆動輪に連結される出力軸の回転数より小さくなるオーバードライブ状態となるに切替えることができる。
特開2012−193851号公報
上記の特許文献1に記載されるハイブリッド車両は、ドグクラッチを係合させずに少なくともエンジンの動力により走行するHVモードで走行することができる。HVモードで走行する際に低μ路などを走行した場合は、駆動輪に設けられるタイヤがグリップ力を失って滑るスリップ状態となることがある。この場合、駆動輪の回転数の絶対値が上昇してしまう。このとき再びタイヤのグリップ力を回復させるために駆動輪の回転数の絶対値を減少させる必要がある。駆動輪の回転数の絶対値を減少させるためには、エンジンの出力を下げてエンジンの回転数の絶対値を減少させるか駆動輪の回転数の絶対値を減少させるように第2電動機のトルクを出力することが考えられる。しかしながら、エンジンの回転数を減少させる場合はエンジンのイナーシャなどによりエンジンの回転数が減少するまでに時間がかかってしまう。そのため、スリップ状態からの復帰に時間がかかる虞がある。
また、第2電動機を連続して駆動しているなどを要因として第2電動機が高温となり出力トルクが低下する場合がある。この場合に上述のスリップ状態からの復帰のため第2電動機のトルクを用いる場合、指令トルクに対し実際に出力されるトルクが小さくなってしまうためスリップ状態からの復帰に時間がかかる虞がある。従って、エンジンや第2電動機などの動力源を用いてスリップ状態から復帰する場合、動力源の状態によってはスリップ状態からの復帰に時間がかかってしまう虞がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、ドグクラッチなどの係合機構を係合させずにエンジンの動力による走行をしている際に駆動輪がスリップした場合であっても、エンジンや電動機の駆動状態などに関わらずスリップ状態から復帰することができるハイブリッド車両の駆動制御システムを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、エンジンと、電動機と、駆動輪と、ブレーキ機構と、前記エンジンに連結される第1回転要素と、前記電動機に連結される第2回転要素と、前記駆動輪に連結される第3回転要素と、からなる第1差動機構と、前記ブレーキ機構が連結される第4回転要素を少なくとも有する第2差動機構と、を有する動力分割機構と、前記エンジンと、前記電動機と、前記ブレーキ機構と、を制御するコントローラと、前記ブレーキ機構は、前記第4回転要素の回転を抑制する制動トルクを出力可能であって、前記第1回転要素の回転数を所定とした場合に、前記第2回転要素を0回転に固定した際の前記第3回転要素の回転数よりも前記ブレーキ機構により前記第4回転要素の回転を0回転に抑制した際の前記第3回転要素の回転数が増速となるように構成された、ハイブリッド車両の駆動制御システムにおいて、前記コントローラは、前記駆動輪がスリップしかつ前記第4回転要素が前記第1回転要素と逆方向に回転している場合、前記ブレーキ機構により制動トルクを出力するように構成されていることを特徴とする。
また、この発明は、前記コントローラは、前記駆動輪のスリップ量を検出可能であって、前記スリップ量が多いほど、前記ブレーキ機構が出力する制動トルクを大きくするように構成されていることを特徴としている。
この発明によれば、第4回転要素が第1回転要素とは逆方向に回転している際に駆動輪がスリップした場合、第1回転要素の回転数が変化しない状態でブレーキ機構により第4回転要素の回転を抑制させる。これにより第4回転要素に加わるブレーキ機構の制動トルクの反力により第3回転要素の回転を抑制させられるので、スリップから復帰することができる。エンジンや電動機などの動力源の状態に関係なく制御が行えるので、動力源の状態によってスリップからの復帰が遅れてしまうことを抑制できる。
また、この発明によれば、スリップ量が多いほどブレーキ機構が出力する制動トルクを大きくしているので、スリップ量が多い場合であっても第3回転要素の回転を抑制できる。そのためスリップから復帰ができる。
本発明の実施形態に係るハイブリッド車両のスケルトン図である。 本発明の実施形態を説明するための制御概念図である。 本発明の実施形態に係るHV走行モードを説明するための共線図である。 本発明の実施形態に係るスリップ状態を説明するための共線図である。 本発明の実施形態に係るブレーキ機構が作動させる場合を説明するための共線図である。 本発明の実施形態に係るブレーキ機構を解放させた場合を説明するための共線図である。
この発明の実施形態に係るハイブリッド車両を、図1を参照して具体的に説明する。図1に記載されるハイブリッド車両は、動力源としてエンジン1と第1電動機5と第2電動機6と、を備え、エンジン1の出力軸2と第1電動機5とが動力分割機構4に連結されている。動力分割機構4に連結された駆動軸3には、第2電動機6のロータ6aが変速部8を介して連結されている。
動力分割機構4は、エンジン1のトルクを第1電動機5と駆動軸3とに分配する機構であり、差動作用を生じるように構成されている。具体的には複数組の差動機構を備え、互いに差動作用を生じる4つの回転要素のうち、第1の回転要素にエンジン1が連結され、第2の回転要素に第1電動機5が連結され、第3の回転要素に駆動軸3が連結され、第4の回転要素にブレーキ機構7が連結されている。
動力分割機構4は、2つの遊星歯車機構を組み合わせて構成される。第1の遊星歯車機構はシングルピニオン式の遊星歯車機構であってサンギヤS1とキャリヤC1とリングギヤR1とを備える。第2の遊星歯車機構はダブルピニオン式の遊星歯車機構であってサンギヤS2とキャリヤC2とリングギヤR2とを備える。第1の遊星歯車機構は本発明の実施形態における第1差動機構に相当し、第2の遊星歯車機構は本発明の実施形態における第2差動機構に相当する。
エンジン1の出力軸2は第1の遊星歯車機構のキャリヤC1に連結され、そのキャリヤC1と第2の遊星歯車機構のリングギヤR2とが連結されており、第1の回転要素として構成される。また、第1電動機5のロータ5aは第1の遊星歯車機構のサンギヤS1に連結されており、第2の回転要素として構成される。駆動軸3は第1の遊星歯車機構のリングギヤR1に連結され、そのリングギヤR1と第2の遊星歯車機構のキャリヤC2とが連結されており、第3の回転要素として構成される。
回転軸7aを介してブレーキ機構7が第2の遊星歯車機構のサンギヤS2に連結されており、第4の回転要素として構成される。ブレーキ機構7により回転軸7aの回転を抑制可能である。即ち、第4の回転要素の回転を抑制可能である。
第1電動機5は、エンジン1からのトルクを受けて回転することにより主として発電を行うものであり、発電に伴うトルクの反力が駆動輪に作用する。第1電動機5の回転数を制御することによりエンジン1の回転数が連続的に変化する。また、第1電動機5は図示しないインバータにより電力の授受を行うことが可能である。
第2電動機6は、駆動力またはブレーキ力を補助する装置である。駆動力を補助する場合、第2電動機6は電力の供給を受けて電動機として機能する。一方、ブレーキ力をアシストする場合には、第2電動機6は、図示しない駆動輪から伝達されるトルクにより回転させられて電力を発生する発電機として機能する。また、第2電動機6は図示しないインバータにより電力の授受を行うことが可能である。
ブレーキ機構7は、回転軸7aと図示しないケースなどの固定部材とを摩擦係合させることが可能な摩擦クラッチなどで構成されている。また、ブレーキ機構7は、油圧アクチュエータにより係合圧を調整できるように構成されている。回転軸7aと図示しないケースなどの固定部材とを摩擦係合させることにより第2の回転要素の回転を抑制する制動トルクを出力可能である。
ブレーキ機構7を非係合状態とすることにより第4の回転要素の回転を抑制しない状態では、少なくともエンジン1の動力により走行するHV走行モードが実現される。なお、HV走行モードの定義については後述する。一方、ブレーキ機構7を係合状態とすることにより第4の回転要素の回転を0回転まで抑制している状態では、動力分割機構4により決定される変速比がオーバードライブ(以下、ODと略す)状態となり、ODモードが実現される。
ECU(Electronic Control Unit)9は、エンジン1、第1電動機5、第2電動機6、ブレーキ機構7に制御信号を送受信することにより、夫々を制御できる。たとえば、ECU9は図示しないアクセルペダルからの制御信号に基づいて、アクセル開度を検出して要求駆動力を求め、エンジン1や第1電動機5や第2電動機6の出力トルクを制御する。また、要求駆動力と車速に基づいて、ブレーキ機構7に制御信号を送信することで上述のHV走行モードとODモードとを切替えることができる。
ECU9は更に、図示しない駆動輪速センサからの信号により現在の駆動輪速度、即ち駆動軸3の回転数を算出可能である。さらに、図示しない前後加速度センサからの信号によりハイブリッド車両の前後加速度Gを算出可能である。これらの駆動輪速度と前後加速度Gとに基づいて、ハイブリッド車両がスリップ状態であるか否かを判断することができる。
次に本発明の実施形態にかかる制御の概念および共線図について、図2や図3ないし図6を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両が走行している状態あるいは制御システムをアクティブにしているレディー・オン(Ready on)の状態で実行される。
先ず、ECU9はハイブリッド車両がブレーキ機構7を非係合状態にして走行するHV走行モードで走行しているか否かを判断する(Step1)。HV走行モードで走行している場合、即ちStep1で肯定的に判断がされた場合は、Step2へ進む。一方で、Step1で否定的に判断がされた場合はリターンへと進み、その後に再びスタートへ戻る。
図3は、上下方向に回転数を示すとともに左から順に第1の遊星歯車機構のサンギヤS1、第2の遊星歯車機構のサンギヤS2、第1の遊星歯車機構のキャリヤC1および第2の遊星歯車機構のリングギヤR2、第1の遊星歯車機構のリングギヤR1および第2の遊星歯車機構のキャリヤC2の4つの回転要素を表す共線図である。詳しくは、回転数が0であることを示す直線Oより上側がエンジン1の回転方向、即ち、正回転に対応し、下側が負回転に対応する。なお、上述したような共線図の定義は、ほかの共線図(図4ないし図6)についても同様のため、以下では説明を省略する。
図3における直線101はHV走行モードで走行している場合の共線図の一例を示している。HV走行モードとは、具体的には、上述したとおりブレーキ機構7を非係合にしている場合であり、第2の遊星歯車機構のサンギヤS2が負回転している状態のことを表す。
次に、Step2ではハイブリッド車両が低μ路を走行するなどして駆動輪がスリップしているかどうかを判定するため、ECU9により現在の駆動輪速度と前後加速度Gとに基づいてスリップ速度を算出する。スリップ速度を算出後、Step3へと進む。スリップ速度とは、駆動輪速度から算出される推定車両速度Aから前後加速度Gを積分することで求まる推定車両速度Bを差し引くことで算出できる。駆動輪がスリップしていない状態であれば、夫々の推定車両速度はほぼ一致するようになっている。一方で、駆動輪がスリップしている状態であれば、駆動輪の回転数が高くなるので、夫々の推定車両速度にギャップが生じる。即ち、スリップ速度がほぼ0である場合はスリップしていない状態であり一方で、スリップ速度が正の値である場合はスリップしている状態である、というように判断ができる。
次に、Step3ではStep2で求めたスリップ速度に基づいてハイブリッド車両がスリップ状態であるか否かを判定する。上述の通り、スリップ速度が正の値である場合はスリップ状態であるとStep3で肯定的に判断され、Step4へと進む。一方で、スリップ速度がほぼ0の値である場合は、スリップ状態でないとStep3で否定的に判断され、Step5へと進む。
ここで、図4を参照してハイブリッド車両がスリップしている状態の一例を説明する。図4における直線202は、図3の直線101の状態を示している。この直線202でハイブリッド車両が走行している状態から、スリップした場合は駆動輪の回転数が急上昇するため、それに伴い第3の回転要素である、リングギヤR1およびキャリヤC2の回転数が急上昇する。このときの状態を示しているのが、直線201である。第3の回転要素の回転数が上昇し、エンジン1が連結されるキャリヤC1およびリングギヤR2の回転数はエンジン1の出力トルクが一定であるため変化しない。このため、サンギヤS1やサンギヤS2の回転数が、負回転の方向に上昇する。
次に、Step4ではStep3でハイブリッド車両がスリップ状態であると判断がされたため、スリップ状態から復帰するためにブレーキ機構7に係合指示を行い、ブレーキ機構7の係合圧を徐々に上昇させて第4の回転要素の回転を抑制するようにする。
ここで、図5を参照してStep4でブレーキ機構7を係合させた場合の一例を説明する。図5における直線301は図4の直線201の状態を示している。この直線301の状態からブレーキ機構7を係合させることで、第4の回転要素であるサンギヤS2に制動トルクが加わるので回転が抑制される。さらにエンジン1が連結されるキャリヤC1およびリングギヤR2の回転数はエンジン1の出力トルクが一定であるため変化しない。このため、サンギヤS2の回転が抑制されて0回転に近づいたことで、リングギヤR1およびキャリヤC2の回転数の絶対値が減少する。このようになることで、直線302の状態となる。ブレーキ機構7の係合圧を上昇させた後、Step2に戻る。
上述のようにエンジン1の回転数が変化していない状態でブレーキ機構7を係合させることによりリングギヤR1およびキャリヤC2の回転数の絶対値が減少する。これに伴い、リングギヤR1およびキャリヤC2に連結されていた駆動輪に設けられるタイヤのブリップ力を確保できる。そのため、スリップ状態から復帰することができる。また、このように制御することで、エンジンや電動機などの動力源の状態に関係なく制御が実行できる。従って、動力源の状態により適切にスリップから復帰する制御ができないことに起因して、スリップからの復帰が遅れてしまうことを抑制できる。
次に、Step5ではブレーキ機構7が係合状態であるか否かを判断する。ここで、ブレーキ機構7が係合状態である場合は、Step4を経由してStep2に戻った後にStep3で否定的に判断された場合である。Step5で肯定的に判断がされた場合は、Step3でスリップ状態でないと判断がされてブレーキ機構7が係合状態である必要がない場合なのでブレーキ機構7に非係合状態となるよう解放指示を行う。その後、リターンとなる。一方で、Step5で否定的に判断された場合は、リターンとなる。
ここで、図6を参照してスリップ状態から復帰した後に、ブレーキ機構7を非係合状態とする場合の一例を説明する。図6における直線401は、図5の直線302の状態を示している。この直線401の状態からブレーキ機構7を非係合状態とすることで、第1電動機5のトルクや第2電動機6のトルクなどにより再び加速してHV走行モードへと戻り、直線402のような状態となる。
上述した実施形態ではスリップ速度の値の大きさに関係なく、ブレーキ機構7の係合圧を上昇させるようにしたが、スリップ速度の値が大きい場合は第3回転要素の回転を抑制するトルクを大きくしなければ復帰に時間がかかるなどの問題が生じてしまう。そのためスリップ速度の値の大きさが大きいほどブレーキ機構7の係合圧を大きくして制動トルクを大きくするようにしてよい。このようにすることで、スリップ状態から復帰することができる。
上述した実施形態ではスリップ状態か否かを判定するために前後加速度センサを利用したがこれに限らない。例えば、スリップ前後の車輪速度を測定するなどしてその値の急激な変化により判定してもよい。
上述した実施形態では、第1の遊星歯車機構のキャリヤC1にエンジン1の出力軸2、サンギヤS1に第1電動機5のロータ5a、リングギヤR1に駆動軸3、第2の遊星歯車機構のサンギヤS2に回転軸7aを介してブレーキ機構7が連結されているが、これに限らない。例えば、第1の遊星歯車機構のキャリヤC1および第2の遊星歯車機構のキャリヤC2にエンジン1の出力軸2、サンギヤS1およびサンギヤS2に第1電動機5、リングギヤR1に駆動軸3、リングギヤR2に回転軸7aを介してブレーキ機構7が連結されるように構成してもよい。
上述した実施形態では、ブレーキ機構7を係合させるために油圧アクチュエータを用いていたが、電動アクチュエータであってもよい。
1…エンジン、 2…出力軸、 3…駆動軸、 4…動力分割機構、 5…第1電動機、 5a…ロータ、 6…第2電動機、 6a…ロータ、 7…ブレーキ機構、 7a…回転軸、 8…変速部、 9…ECU。

Claims (2)

  1. エンジンと、電動機と、駆動輪と、ブレーキ機構と、
    前記エンジンに連結される第1回転要素と、前記電動機に連結される第2回転要素と、前記駆動輪に連結される第3回転要素と、からなる第1差動機構と、
    前記ブレーキ機構が連結される第4回転要素を少なくとも有する第2差動機構と、を有する動力分割機構と、
    前記エンジンと、前記電動機と、前記ブレーキ機構と、を制御するコントローラと、
    前記ブレーキ機構は、前記第4回転要素の回転を抑制する制動トルクを出力可能であって、前記第1回転要素の回転数を所定とした場合に、前記第2回転要素を0回転に固定した際の前記第3回転要素の回転数よりも前記ブレーキ機構により前記第4回転要素の回転を0回転に抑制した際の前記第3回転要素の回転数が増速となるように構成された、ハイブリッド車両の駆動制御システムにおいて、
    前記コントローラは、
    前記駆動輪がスリップしかつ前記第4回転要素が前記第1回転要素と逆方向に回転している場合、前記ブレーキ機構により制動トルクを出力するように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御システム。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動制御システムにおいて、
    前記コントローラは、
    前記駆動輪のスリップ量を検出可能であって、
    前記スリップ量が多いほど、前記ブレーキ機構が出力する制動トルクを大きくするように構成されている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御システム。
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