JP2020048372A - 直流電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流に対する保護回路を実現でき、かつ、直流電力の通常供給時には、保護回路が電力損失をほとんど伴わないような直流電源装置を提供すること。【解決手段】照明用の直流電源装置は、フライバック・コンバーターおよびLEDモジュールで形成される直流回路上に過電流が生じることを抑制する過電流抑制回路を備える。過電流抑制回路は、LEDモジュールより低圧側に設けられた電圧検出抵抗R2と、この抵抗R2よりも高圧側に設けられた過電流抑制用MOSFET(Q3)と、このMOSFETへゲート電圧を供給する定電圧回路6と、そのゲート電圧を切り換えるためのゲート電圧切換用MOSFET(Q2)と、を含む。MOSFET(Q2)は、電圧検出抵抗R2による過電流の初期段階の検出電圧値に基づいてオンし、MOSFET(Q3)へのゲート電圧を降下させるように設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷に対して直流電力を供給する直流電源装置において、過電流対策が施されたものに関する。
直流電源装置としてMOSFETを用いたスイッチング電源が多い。この種の電源に、例えば、発光ダイオード(LED)などの半導体発光素子を負荷として取り付けたものが、特許文献1に示されている。主な装置構成は、商用電源などの低周波交流を全波整流する全波整流回路と、その全波整流を平滑化して直流に変換する平滑コンデンサーと、その直流を負荷に応じた直流電力に変換するフライバック・コンバーターとであり、フライバック・コンバーターの出力端に接続された半導体発光素子に所望の負荷電力が供給される。特に、このようなフライバック型のスイッチング電源には、比較的少ない部品数でも良好な直流電力が得られるという利点がある。
特開2012−165642号公報
ところで、LEDを光源とする照明器具では、複数のLEDによるLEDモジュールが構成され、上述のフライバック型のスイッチング電源に対して着脱可能になっているものがある。ところが、交換等で、通電状態のLEDモジュールをスイッチング電源から切り離すと、スイッチング電源が通電状態から無負荷状態に切り換わるので、フライバック・コンバーターの出力用コンデンサーがLEDモジュールの定格電圧よりも高い電圧までチャージされてしまう。そうすると、LEDモジュールをスイッチング電源に再接続した瞬間、過電流(突入電流)がLEDモジュールに流入し、この過電流により発光ダイオードなどが破損してしまう可能性がある。
特許文献1のスイッチング電源には、フライバック・コンバーターの出力ラインに過電流に対する保護回路が設けられている。この保護回路は、NPN型トランジスターのベース、エミッター間にコンデンサーを入れることによって、NPN型トランジスターのコレクター、エミッター間のインピーダンスが徐々に低下するという現象を利用したものである。LEDモジュールの再接続時には、保護回路のNPN型トランジスターのインピーダンスによって電流が制限されるため、再接続時の突入電流が防止される。このような特許文献1の保護回路では、NPN型トランジスターのコレクター、エミッター間の降下電圧を、ベース電流やコレクター電流によって多少は減らすことが可能である。しかしながら、PN接合による電圧をゼロボルトにすることはできず、2Vから3V程度の降下電圧がどうしても発生する。そのため、通常点灯中に、保護回路において比較的大きな電力損失が伴ってしまうという問題点があった。
このような問題は、フライバック型のスイッチング電源に限られず、また、LEDを負荷とするものにも限られず、過電流に対する保護回路を有した直流電源装置に共通する課題であった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、過電流に対する保護対策を実現することができ、かつ、直流電力の通常供給時に、過電流に対する保護回路が電力損失をほとんど伴わないようにすることができる直流電源装置を提供することを目的とする。
発明者らは、過電流に対する保護回路の構成に、NPN型トランジスターを使用しないで、オン抵抗の低いMOSFETを使用すること、および、負荷の着脱に関わらずにMOSFETにゲート電圧を供給可能な補助電源を設けることで、直流電力の通常供給時の電力損失が改善されることに着目した。
また、発明者らは、負荷の再接続による過電流を瞬時に検出してオン状態に切り換わることが可能な小信号のMOSFETを設けること、および、この小信号のMOSFETのターン・オンに連動して、上記の低オン抵抗のMOSFETがオン状態からオフ状態(または中間状態)に瞬時に切り換わるようにすることによって、負荷への過電流が抑制されることに着目した。
すなわち、本発明に係る直流電源装置は、
負荷に直流電力を供給する直流電力供給手段と、
前記負荷および前記直流電力供給手段で形成される直流回路上での過電流の発生を抑制する過電流抑制手段と、を備えた直流電源装置であって、
前記過電流抑制手段は、
前記直流回路に流れる過電流の初期段階の電圧値を検出する電圧検出手段と、
前記直流回路上のいずれかの位置に設けられた過電流抑制用MOSFET(Q3)と、
前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へゲート電圧を供給するゲート電圧供給手段と、
前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧を切り換えるためのゲート電圧切換用MOSFET(Q2)と、を含み、
前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)は、前記電圧検出抵抗による過電流の初期段階の電圧値の検出に基づいてオンするように設けられ、さらに、該ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のオンに連動して、前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧を降下させるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る直流電源装置は、
負荷に直流電力を供給する直流電力供給手段と、
前記負荷および前記直流電力供給手段で形成される直流回路上での過電流の発生を抑制する過電流抑制手段と、を備えた直流電源装置であって、
前記過電流抑制手段は、
前記直流回路において前記負荷より低圧側に設けられた電圧検出抵抗と、
前記直流回路において前記電圧検出抵抗よりも高圧側に設けられた過電流抑制用MOSFET(Q3)と、
前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へゲート電圧を供給するゲート電圧供給手段と、
前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧を切り換えるためのゲート電圧切換用MOSFET(Q2)と、を含み、
前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)は、前記電圧検出抵抗の検出電圧値が所定値以上になった場合に、該検出電圧値に基づくゲート電圧によってドレイン‐ソース間が導通するように設けられ、
前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のソース端は、前記電圧検出抵抗の低圧側に接続され、
前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のドレイン端は、前記ゲート電圧供給手段から前記過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧の供給ラインに接続されていることを特徴とする。
ここで、前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のゲート閾値電圧は、通常の直流電力の供給時にはオンしないが、過電流の発生時には、負荷に加わる直流電力が負荷の許容範囲を超える前にオンするように、設定されていることが好ましい。
また、前記過電流抑制用MOSFET(Q3)は、過電流の発生時に、前記ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のオンに連動して、オン状態からオフ状態に切り換わり、または、オン状態から中間状態に切り換わって、該過電流抑制用MOSFET(Q3)のドレイン‐ソース間に過電流を抑制するインピーダンスを生じさせることが好ましい。
本発明の構成では、直流回路上に過電流抑制用MOSFET(Q3)を設けている。MOSFETは、NPN型トランジスターのような大きな降下電圧を生じず、一般的に、比較的小さなオン抵抗を示す。従って、直流電力の通常供給時に電力損失をほとんど生じない。そして、通常供給時に、この過電流抑制用MOSFET(Q3)をオン状態に保つためのゲート電圧供給手段を設けている。さらに、本発明の構成では、過電流の初期段階の比較的小さな検出電圧値に基づいてターン・オン可能なゲート電圧切換用MOSFET(Q2)を設けている。また、このゲート電圧切換用MOSFET(Q2)は、ターン・オンした際に、過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧を降下させるように設けられている。従って、直流回路上に過電流が生じた瞬時に、ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)がターン・オンし、これに連動して、上記の過電流抑制用MOSFET(Q3)がオン状態からオフ状態(または中間状態)に瞬時に切り換わる。そうすると、過電流抑制用MOSFET(Q3)のドレイン‐ソース間には過電流を抑制するインピーダンスが生じて、過剰な直流電力を徐々に消費するので、負荷への過電流の発生が抑制される。
このように、本発明の構成によれば、過電流に対する保護対策を実現することができ、かつ、直流電力の通常供給時に、過電流に対する保護回路が電力損失をほとんど伴わないようにすることができる直流電源装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る照明用電源装置の全体構成を示す回路図である。 前記照明用電源装置の過電流抑制回路の動作を説明するための図である。 前記過電流抑制回路のMOSFETの中間状態を説明するための図である。 前記実施形態の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る照明用電源装置について説明する。ここでは、図1のように、ラインフィルター1、ダイオードブリッジ2、平滑回路3、スナバ回路4、フライバック・トランスT、フライバック・コンバーター用MOSFET(Q1)、フライバック・トランスTの2次側の整流用ダイオードD2、出力用コンデンサーC5および過電流防止回路7を主な構成とするフライバック型の直流電源装置に本発明を適用する場合を述べる。この照明用電源装置は、更に、補助的な構成として、MOSFET(Q1)の駆動制御用の制御回路5、制御用の補助電源回路51、過電流抑制回路7用の定電圧回路6およびその補助電源回路61を含んでいる。
ここで、簡単に、照明用電源装置の動作について説明する。商用交流電源ACからの電圧はラインフィルター1に掛けられて、出入りするノイズ成分が除去される。ラインフィルター1からの電圧は、ダイオードブリッジ2により整流されて脈流を伴った直流になる。ダイオードブリッジ2からの脈流の直流電圧は、平滑回路3で高調波電流の発生を抑制するため十分な平滑ではなく、多少平滑される。
スナバ回路4は、フライバック・コンバーター用MOSFET(Q1)のスイッチングに伴ってトランスTの一次巻線に生じる逆起電力の一部を吸収し、MOSFET(Q1)のドレイン電圧の上昇を上限値以下に制限する。トランスTの二次巻線に生じる電圧は、整流用ダイオードD2により整流され、出力用コンデンサーC5を充電する。そして、出力用コンデンサーC5のハイサイド側からの電流がLEDモジュールに流れてLEDが発光する。
ここで、トランスTの三次巻線の出力は整流用ダイオードD3で整流後、補助電源用コンデンサーC6で平滑され、制御回路5が動作するための電力として蓄えられる。制御回路5は、平滑回路3の平滑コンデンサーC3の端子電圧の実効値(計測なしで、推定値を使用する。)と、MOSFET(Q1)のソース側に接続された電流検出抵抗R3によるドレイン電流の検出値とを乗算して、トランスTの一次側への入力電力値を算出する。
トランスTの三次巻線の出力電圧を抵抗R5、R4で分圧して得られる信号FBの電圧値は、トランスTの二次側の出力用コンデンサーC5の端子電圧と比例関係がある。そこで、制御回路5は、トランスTの一次側への入力電力値を、上記の信号FBの電圧値で、割り算を実行し、トランスTの二次側のLEDモジュール8に流れるLED電流Ifの値を推定する。制御回路5は、このLED電流Ifの推定値に基づいて、MOSFET(Q1)のスイッチングタイミングを調整(PWMのオン幅を調整)することにより、LED電流Ifを定電流制御することができる。
トランスTの四次巻線の出力は整流用ダイオードD4で整流後、補助電源用コンデンサーC7で平滑され、定電圧回路6が動作するための電力として蓄えられる。定電圧回路6は、補助電源用コンデンサーC7からの電力を得て、過電流抑制回路7に一定電圧を供給する。
過電流抑制回路7は、LEDモジュール8の再接続時に過電流が生じるのを抑制するための回路である。この過電流抑制回路7は、電圧検出抵抗R2と、過電流抑制用MOSFET(Q3)と、ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)と、分圧用の2つの抵抗R6,R7とを含む。電圧検出抵抗R2は、出力用コンデンサーC5およびLEDモジュール8で形成されている直流回路において、出力用コンデンサーC5の出力端(負側)とLEDモジュール8の入力端(負側)との間に設けられている。
過電流抑制用MOSFET(Q3)は、上記の直流回路において電圧検出抵抗R2とLEDモジュール8の間に設けられている。つまり、MOSFET(Q3)のドレイン端は、LEDモジュール8の入力端(負側)に接続され、MOSFET(Q3)のソース端は、電圧検出抵抗R2に接続されている。
ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)は、過電流抑制用MOSFET(Q3)へのゲート電圧を切り換えるために、電圧検出抵抗R2の検出電圧値が所定値以上になった場合に、該検出電圧値に基づくゲート電圧を受けてドレイン‐ソース間が導通(ターン・オン)するように設けられている。すなわち、MOSFET(Q2)のゲートは、電圧検出抵抗R2およびMOSFET(Q3)のソース端の接続点とつながっていて、MOSFET(Q2)のソース端は、電圧検出抵抗R2の低圧側に接続され、かつ、接地されている。また、MOSFET(Q2)のドレイン端は、MOSFET(Q3)のゲートにつながっている。
ここで、過電流抑制用MOSFET(Q3)のゲートには、定電圧回路6からの出力電圧の抵抗R6,R7による分圧電圧が印加されるようになっている。抵抗R6は、MOSFET(Q3)のソース端とMOSFET(Q2)のドレイン端を結ぶように設けられ、抵抗R7は、MOSFET(Q2)のドレイン端と定電圧回路6を結ぶように設けられている。よって、MOSFET(Q2)のドレイン端は、定電圧回路6からMOSFET(Q3)へのゲート電圧の供給ラインに接続されているとも言える。抵抗R6,R7の各抵抗値を選定することによって、ゲート電圧を所望の大きさに設定することができる。
商用交流電源ACが投入されている状態でLEDモジュール8を再接続する場合の過電流抑制回路7の動作について説明する。
まず、LEDモジュール8が接続されているか否かに関わらず、過電流抑制回路7には、定電圧回路6からの動作電圧が供給されているから、抵抗R7,R6で分圧された電圧が過電流抑制用MOSFET(Q3)のゲート、ソース間に印加されている。よって、MOSFET(Q3)はオン状態にある。
LEDモジュール8が接続されると、一瞬(数マイクロ秒間)、大電流が流れる。図2にLEDモジュール8の電流カーブを示す。この大電流による電圧降下のため、電圧検出抵抗R2には所定値を超える電圧が発生する。通常点灯時の数倍から十倍程度の電圧であり、過電流の初期段階の電圧値と言える。ゲート電圧切換用MOSFET(Q2)のゲートおよびソース端は、電圧検出抵抗R2の端子間電圧を受けるように接続されているため、MOSFET(Q2)がオンする。
MOSFET(Q2)がオンになると、電圧検出抵抗R2の電圧降下による負電圧(過電流抑制用MOSFET(Q3)のソース端を基準とする。)がMOSFET(Q3)のゲートに印加されて、MOSFET(Q3)のゲート電圧が一気に降下する。これによって、MOSFET(Q3)がオン状態から中間状態(または、オフ状態)に切り換わる。
ここで、図3にMOSFETの一般的な動作特性図を示す。通常のオン・オフ動作は、ゲート端に例えば10V(オン状態)または0V(オフ状態)を印加することによって実行される。しかし、図3に示すように、オン状態とオフ状態との間には中間状態が存在する。ゲート端への電圧が例えば5V(ゲート閾値電圧)に達するタイミングで、ドレイン電流が流れ始めて、ゲート電圧の上昇に伴ってドレイン電流が急増するようになっている。
本実施形態では、MOSFET(Q2)のターン・オンに連動して、MOSFET(Q3)がオン状態から中間状態に切り換わると説明したが、図3の例では、MOSFET(Q3)のゲート電圧が10Vから5V付近(または、5〜10Vの間)まで急降下することを示す。これによって、MOSFET(Q3)のドレイン、ソース間のインピーダンスが急激に増加して、出力用コンデンサーC5に蓄えられた過剰なエネルギーは、LEDおよび過電流抑制用MOSFET(Q3)で徐々に消費されることになる。この結果、過電流、つまり突入電流の発生が抑制される。この期間には、LEDが通常より明るくなる場合があるが、許容範囲内である。なお、MOSFET(Q3)が、MOSFET(Q2)のターン・オンに連動して、オン状態から一度、オフ状態になり、それから中間状態になるような動作をする場合もある。
出力用コンデンサーC5の放電によって、LEDモジュール8に印加される電圧は徐々に低下し、定格点灯状態になる(MOSFET(Q2)はオフし、MOSFET(Q3)はオン状態に戻る)。
なお、MOSFET(Q2)には、通常の直流電力の供給時にはオンしないが、過電流に対しては、あるタイミングでオンするものを用いてもよい。つまり、LEDモジュール8に加わる直流電力がLEDモジュール8の瞬時許容電力(許容範囲)を超える前に、MOSFET(Q2)がオンするように、MOSFET(Q2)のゲート閾値電圧が設定されていてもよい。これによって、図3のように、LEDモジュール8が壊れない程度の大電流が一瞬(数マイクロ秒間)だけ流れて、その後は、通常点灯時の数倍程度の大きさの電流が徐々に減少しながら流れるようになる。LEDモジュール8に流れる過電流を数マイクロ秒で検出し、小信号で動作可能なMOSFET(Q2)として、例えば、ゲート閾値電圧が2V前後のものを採用してもよい。
図4(A)に、本実施形態の過電流抑制回路7の構成を簡略して示す。直流電力供給手段として、図1のフライバック式のスイッチング電源に限られず、種々の直流電源回路を用いることができる。また、負荷についても、図1のLEDモジュール8に限られず、一般的な負荷に置き換えることができる。
図4(B)に、変形例に係る過電流抑制回路7Aの構成を示す。MOSFET(Q3)は、直流回路のいずれかの位置に設けられていればよい。
図4(C)に、別の変形例に係る過電流抑制回路7Bの構成を示す。電圧検出抵抗R2は、直流回路の高圧側(直流電力供給手段の出力端(正側))に設けられていてもよい。また、MOSFET(Q2)のソース端は、直流電力供給手段の出力端(負側))に接続される必要は無く、接地だけされていてもよい。
1 :ラインフィルター
2 :ダイオードブリッジ
3 :平滑回路
4 :スナバ回路
5 :制御回路
6 :定電圧回路(ゲート電圧供給手段)
7,7A,7B:瞬時過電流抑制回路(過電流抑制手段)
8 :LEDモジュール(負荷)
51:補助電源回路
61:補助電源回路
AC:商用交流電源
C5:出力用コンデンサー
D2:整流用ダイオード
If:順方向のLED電流
Q1:フライバック・コンバーター用MOSFET
Q2:ゲート電圧切換用MOSFET
Q3:過電流抑制用MOSFET
R2:電圧検出抵抗(電圧検出抵抗)
T :フライバック・トランス

Claims (4)

  1. 負荷に直流電力を供給する直流電力供給手段と、
    前記負荷および前記直流電力供給手段で形成される直流回路上での過電流の発生を抑制する過電流抑制手段と、を備えた直流電源装置であって、
    前記過電流抑制手段は、
    前記直流回路に流れる過電流の初期段階の電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記直流回路上のいずれかの位置に設けられた過電流抑制用MOSFETと、
    前記過電流抑制用MOSFETへゲート電圧を供給するゲート電圧供給手段と、
    前記過電流抑制用MOSFETへのゲート電圧を切り換えるためのゲート電圧切換用MOSFETと、を含み、
    前記ゲート電圧切換用MOSFETは、前記電圧検出抵抗による過電流の初期段階の電圧値の検出に基づいてオンするように設けられ、さらに、該ゲート電圧切換用MOSFETのオンに連動して、前記過電流抑制用MOSFETへのゲート電圧を降下させるように設けられていることを特徴とする直流電源装置。
  2. 負荷に直流電力を供給する直流電力供給手段と、
    前記負荷および前記直流電力供給手段で形成される直流回路上での過電流の発生を抑制する過電流抑制手段と、を備えた直流電源装置であって、
    前記過電流抑制手段は、
    前記直流回路において前記負荷より低圧側に設けられた電圧検出抵抗と、
    前記直流回路において前記電圧検出抵抗よりも高圧側に設けられた過電流抑制用MOSFETと、
    前記過電流抑制用MOSFETへゲート電圧を供給するゲート電圧供給手段と、
    前記過電流抑制用MOSFETへのゲート電圧を切り換えるためのゲート電圧切換用MOSFETと、を含み、
    前記ゲート電圧切換用MOSFETは、前記電圧検出抵抗の検出電圧値が所定値以上になった場合に、該検出電圧値に基づくゲート電圧によってドレイン‐ソース間が導通するように設けられ、
    前記ゲート電圧切換用MOSFETのソース端は、前記電圧検出抵抗の低圧側に接続され、
    前記ゲート電圧切換用MOSFETのドレイン端は、前記ゲート電圧供給手段から前記過電流抑制用MOSFETへのゲート電圧の供給ラインに接続されていることを特徴とする直流電源装置。
  3. 請求項1または2記載の直流電源装置において、
    前記ゲート電圧切換用MOSFETのゲート閾値電圧は、通常の直流電力の供給時にはオンしないが、過電流の発生時には、負荷に加わる直流電力が負荷の許容範囲を超える前にオンするように、設定されていることを特徴とする直流電源装置。
  4. 請求項3記載の直流電源装置において、
    前記過電流抑制用MOSFETは、過電流の発生時に、前記ゲート電圧切換用MOSFETのオンに連動して、オン状態からオフ状態に切り換わり、または、オン状態から中間状態に切り換わって、該過電流抑制用MOSFETのドレイン‐ソース間に過電流を抑制するインピーダンスを生じさせることを特徴とする直流電源装置。
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