JP2020043917A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、弾球遊技機における大当りの確率の設定に関する示唆を行う演出の興趣を高めることを目的とする。
また、示唆演出は、ミッション達成時に行われるため、設定値に関する示唆が多くの遊技者の目に留まるのを抑制できる。このため、示唆演出において、高い信頼性で設定値に関する示唆を行ったとしても、設定値に関する情報を把握する人数は限られ、パチンコ店等に不利益が生じ難くなる。これにより、示唆演出にて高い信頼度で示唆を行うことが可能となり、その結果、示唆演出の興趣が高くなる。
また、請求項2に記載されているように、特定期間とは、報知手段により当否判定で当選したことが報知される時期に基づき定められた期間であっても良い。
上記構成によれば、当否判定での当選の報知に伴って遊技者にミッションが与えられ、ミッション達成時には示唆演出が行われる。このため、当否判定に当選した遊技者の喜びをより大きくすることができる。
上記構成によれば、遊技者にミッションが与えられたことを示すことができる。また、ミッションの達成に挑む遊技者の気分を盛り上げることが可能となる。
また、請求項4に記載されているように、特定領域に向かう遊技球を停留させる停留装置をさらに備えていても良い。
上記構成によれば、弾球遊技機での遊技の状況に応じて、ミッション達成の難易度が変動する。このため、遊技の興趣を高めることができる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1は、本実施形態におけるパチンコ機の遊技盤1の正面図である。なお、このパチンコ機の全体的な構成は公知技術に沿っているので図示及び説明は割愛する。遊技盤1には公知のガイドレール2a、2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、図示しない多数の遊技釘が植設されている。遊技領域3の略中央には、窓部を有する液晶枠飾り5が設けられており、演出図柄表示装置6(図2参照)のLCD画面(以後、演出画面とも記載)が遊技者から視認可能に構成され、図示しない公知のワープ入口、ワープ通路、
ステージ等も設けられている。
遊技領域3の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、普通図柄保留数表示装置8と、第1特別図柄保留数表示装置18と、第2特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第1特別図柄表示装置9及び第2特別図柄表示装置10とが配置されている。以後、特別図柄のことを単に特図とも記載する。
いる。
第1始動口11に遊技球が入球(第1始動口スイッチ11a(図2参照)が遊技球を検出)すると、第1特別図柄表示装置9において第1特別図柄が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2始動口12である普通電動役物に遊技球が入球(第2始動口スイッチ12a(図2参照)が遊技球を検出)すると、第2特別図柄表示装置10において第2特別図柄が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
次に、図2を用いて、本実施形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図を説明する。図2では、電源の供給系統に関する記載は行わないが、電源が必要な制御装置若しくはアクチュエータ類には、電源装置(図示せず)から直接的又は間接的に供給される構成となっている。
する普通図柄表示装置7と、普通図柄の保留記憶数を表示する普図保留数表示装置8とが接続されており、裏配線中継端子板75及び外部接続端子板78を介して、ホールコンピュータ87が接続されている。
設定表示装置80aは、7セグメントLED表示器等を有する。詳細は後述するが、本実施形態のパチンコ機は、第1又は第2始動口11、12への入球により行われる特図の当否判定で大当りとなる確率を段階的に変更可能となっている。設定表示装置80aは、この大当りの設定(以後、設定値等とも記載)を表示する。なお、設定表示装置80aを設けない構成としても良い。
また、設定キーSW80cは、設定キーを挿入可能な部位である。設定キーSW80cは、ON状態とOFF状態とを有し、設定キーを設定キーSW80cに挿入して回すことで、ON状態とOFF状態との切り替えが可能となる。設定キーSW80cがON状態である場合に、大当りの設定変更が可能となる。
払出制御装置81の入力端には、裏配線中継端子板75を介して球タンク又はタンクレール内の遊技球が不足していることを検出する球切れスイッチ23と、裏配線中継端子板75及び払出中継端子板76を介して払い出した遊技球を検出する払出スイッチ21と、各種端子板を介することなく下皿への経路に遊技球が多数あることを検出する満杯スイッチ22とが接続されている。払出制御装置81の出力端には、裏配線中継端子板75及び払出中継端子板76を介して遊技球を上皿へと払い出す払出モータ20が接続されている。
せる。なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ28からのタッチ信号、発射停止スイッチ29から発射停止スイッチ信号が入力される。
また、サブ統合制御装置83には、音量を調節する音量調節スイッチ83aが備えられ、音量調節スイッチ83aの状態(位置)を検出し、その検出結果とスピーカ66へ送信する内容とを判断し、スピーカ66から出力する音量をソフト的に制御するように構成されている。
なお、本パチンコ機は、機外に賞球を払出す構成となっているが、所定数の遊技球を機内に封入し、発射した遊技球を遊技機内で回収して循環的に使用することで遊技を行う封入式遊技機としても、何ら問題なく本発明の効果を発揮する。
(1)設定変更機能について
上述したように、本パチンコ機は、特図の当否判定で当選する確率の設定を変更可能となっており、図3(a)に示すように、一例として、設定1〜設定3の3段階の設定値の変更が可能となっている。無論、これに限らず、2段階、又は、4段階以上の設定値の変更が可能となっていても良い。設定値は、主制御装置80における不揮発性メモリに保存される。主制御装置80は、電源投入時に不揮発性メモリに保存されている設定値をRAMに保存し、該設定値を現在の設定値とする。
がOFF状態となるように操作されると、その時に設定表示装置80aに表示されていた設定値が、パチンコ機の新たな設定値となる。この時、主制御装置80は、新たな設定値を不揮発性メモリに保存する。また、主制御装置80は、設定変更モードの終了時には、設定変更モード開始時の設定値と終了時の設定値とを比較することで、設定変更の有無を把握する。また、電源投入時に設定変更モードに移行しなかった場合には、主制御装置80は、設定変更が無いものとみなす。
(2)遊技の概要について
パチンコ機では、第1始動口11及び第2始動口12への入球により大当り抽選(換言すれば、当否判定)が行われ、大当り抽選では、大当り又は小当りに当選する。大当りに当選した場合には、大入賞口14を所定のラウンド数にわたって開放する大当り遊技が行われる。一方、小当りに当選した場合には、大入賞口14が、一例として1.6秒間開放される。
ここで、大当りとなった際に確定表示される特図を、大当り図柄とする。図3(b),(c)に示すように、パチンコ機では、第1特図の大当り図柄として、第1特図A〜Hが設けられていると共に、第2特図の大当り図柄として、第2特図A〜Hが設けられている。大当り図柄に応じて、大当り遊技の内容や、大当り遊技後の遊技状態等が決定される。因みに、図3(b),(c)における「高確率」、「低確率」との記載は、各大当り図柄で大当りとなった場合に、大当り遊技後に高確率状態又は低確率状態に移行することを示している。
また、パチンコ機では、遊技球が普通図柄作動ゲート17を通過すると、普通図柄による当否判定(以後、普通図柄抽選)が行なわれる。そして、普通図柄抽選に当選すると、所定期間にわたって第2始動口12である普通電動役物を開放する普図遊技が行われる。
次に、図4のフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する「メインルーチン」を説明する。「メインルーチン」はマイコンによるハード割り込みが実行されると、まず正常割り込みであるか否かが判断される(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるマイコンの暴走等が考えられるが、マイコンの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えて良いので、ほとんどが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)が為され(S15)、残余処理(初期乱数更新処理(S80))に移行する。
正常割り込みとの肯定判断がなされると(S10:yes)、初期値乱数更新処理(S20)、大当り決定用乱数更新処理(S25)、大当り図柄決定用乱数1更新処理(S30)、大当り図柄決定用乱数2更新処理(S35)、小当り図柄判定用乱数更新処理(S40)、当り決定用乱数更新処理(S45)、リーチ判定用乱数更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数更新処理(S55)が行われる。
監視処理(S75)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S80)をループ処理する。
次に図5のフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する始動入賞処理を説明する。始動入賞処理は、メインルーチンにて実行される入賞確認処理の1つである。始動入賞処理は、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入球したとき、又は普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに取得する当否乱数等の種々の乱数を、保留記憶として主制御装置80に格納(記憶)する処理となる。また本処理では、記憶した乱数が予め設定された値か否かを、後述する当否判定処理を実施する以前に判定する先読判定処理を行う。また、始動入賞処理では、第1始動口11及び第2始動口12への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理を行う。以後、第1始動口11に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第1保留記憶、第2始動口12に遊技球が入球したときに格納される保留記憶を第2保留記憶、普通図柄作動ゲート17を遊技球が通過したときに格納される保留記憶を普図保留記憶として説明する。
装置80に格納されている第1保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S1
05)。否定判定なら(S105:no)S130に進み、肯定判定であれば(S105:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第1保留記憶として記憶し、第1保留記憶の数を示す第1保留記憶カウンタに1を加算する(S110)。
S125の処理、又はS100、S105の否定判定(S100:no、S105:no)に続いては、第2始動口スイッチ12aが遊技球を検出したか否か判定する(S13
0)。否定判定なら(S130:no)、S160に進み、肯定判定なら(S130:yes)、主制御装置80に格納されている第2保留記憶の数が上限値(=4個)未満か否か判
定する(S135)。否定判定なら(S135:no)、S160に進み、肯定判定であれば(S135:yes)、抽出した大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数1、大当り
図柄決定用乱数2、小当り図柄判定用乱数、リーチ決定用乱数、変動パターン決定用乱数を第2保留記憶として記憶し、第2保留記憶数を示す第2保留記憶カウンタに1を加算し(S140)、S110と同様に記憶した第2保留記憶の先読判定を行う(S145)。なお、抽出した乱数を保留記憶する前に、先読判定を行うようにしても良い。
S160では、普通図柄作動スイッチ17aが遊技球を検出したか否か判定する(S1
60)。否定判定なら(S160:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S160:yes)、主制御装置80に格納されている普図保留記憶数が上限値(=4個)未満か否か判定する(S165)。否定判定なら(S165:no)リターンに抜け、肯定判定であれば(
S165:yes)、抽出した当り判定用乱数と当り図柄決定用乱数とを普図保留記憶として記憶し、普図保留記憶数を示す普図保留記憶カウンタに1を加算し(S170)、加算した普図保留記憶カウンタの値を示す普図保留記憶数指示コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S175)、リターンする。
次に、図6を用いて主制御装置80が実行する当否判定処理を説明する。本処理は、メインルーチンにて実行される。
S200では、特図の始動条件が成立しているか否か判定する。具体的には、大当り遊技中でなく、且つ、第1特別図柄及び第2特別図柄が変動中又は確定表示中でないことを確認する。S200が否定判定なら(S200:no)リターンし、肯定判定であれば(S200:yes)、第2保留記憶が有るか否か判定する(S205)。肯定判定なら(S205:yes)、S215に進み、否定判定なら(S205:no)第1保留記憶が有るか否か判定する(S210)。S210が否定判定なら(S210:no)リターンに抜け、肯定判定なら(S210:yes)、S215に進む。S205とS210の判定順により、第2保留記憶の当否判定を優先して実施する構成となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が複数(第1特別図柄と第2特別図柄)の構成となっているが、特別図柄を1つとした構成であっても良い。また、第2保留記憶の当否判定を優先して実行せず、先に生じた保留記憶から順に当否判定を行う構成であっても良い。
続いて、設定した図柄モードの種類と大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S240)。これは、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から確定表示する大当り図柄を決定する処理となる。
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示コマンドとしてサブ統合制御装置83へ送信する(S255)。この情報を受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は演出図柄表示装置6を制御し、第1又は第2特別図柄の大当り図柄及び変動パターンの情報に基づいて、第1又は第2特図に対応した演出図柄の演出変動表示を開始する。サブ統合制御装置83への送信とほぼ同時に、主制御装置80は、第1特別図柄表示装置9又は第2特別図柄表示装置10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
10を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
次に、図7のフローチャートを用いて主制御装置80が実行する特別図柄確定処理を説明する。本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S300では、特別図柄の変動中か否か判定し、否定判定なら(S300:no)リターンし、肯定判定なら(S300:yes)、S250で選択した第1又は第2特別図柄の変動パターンが示す変動時間が経過したか否か判定する(S305)。否定判定なら(S305:no)リターンし、肯定判定なら(S305:yes)、確定表示される特図や、該特図が第1及び第2特図のうちのいずれであるかを示す確定コマンドをサブ統合制御装置83へ送信するとともに、図6のS240,S265,又はS275で選択された特別図柄を第1特図表示装置9又は第2特図表示装置10に確定表示する(S310)。確定コマンドを受信したサブ統合制御装置83からの指示に基づいて、演出図柄制御装置82は、演出図柄表示装置6に演出図柄を確定表示する。
S315が否定判定なら、確定した図柄が小当り図柄か否か判定し(S335)、否定判定なら(S335:no)リターンし、肯定判定なら(S335:yes)、小当りフラグに1をセットし(S340)、小当り開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S345)リターンする。
次に、図8のフローチャートを用いて主制御装置80が実行する大当り遊技開始処理を説明する。本処理は、特別図柄確定処理に続いて実行される。
S400では、ゲート有効フラグが1か否か判定し、否定判定なら(S400:no)リターンし、肯定判定なら(S400:yes)、役連ゲートスイッチ90aが遊技球を検出したか否か判定し(S405)、否定判定なら(S405:no)リターンする。
に0をセットし(S420)、大当り遊技の内容を示す大当り遊技開始コマンドをサブ統合制御装置83に送信して(S425)リターンする。
次に、図9〜13のフローチャートを用いて、主制御装置80が実行する特別遊技処理を実行する。本処理は、大当り遊技開始処理に続いて実行される。
S500では、大当りフラグに基づいて条件装置が未作動か否かを判定する。S500が肯定判定、即ち、大当り中でなければ(S500:yes)、小当り遊技として大入賞口14が作動中か否かを判定する(S505)。S505が否定判定なら(S505:no)リターンし、肯定判定なら(S505:yes)、小当り開始インターバル中であるか否かを判定し(S510)、肯定判定なら(S510:yes)、小当り開始インターバル時間が経過したか否かを判定し(S520)、否定判定なら(S520:no)、リターンし、肯定判定なら(S520:yes)、小当り遊技として大入賞口14を開放するとともに、サブ統合制御装置83に大入賞口小当り演出指示コマンドを送信し(S525)リターンする。なお、一例として、小当り遊技は、大入賞口14が1.6秒の開放を1回行う構成となっている。
S535が否定判定で小当り遊技中ではないなら(S535:no)、小当り終了演出の時間が経過したか否かを判定し(S565)、否定判定なら(S565:no)リターンし、肯定判定なら(S565:yes)、小当り遊技終了処理を行ない(S570)リターンに抜ける。
S600が否定判定、即ち、大入賞口14が開放中なら(S600:no)、図11のフローチャートに進み、大入賞口14が開放中か否か、即ち、大当り遊技の実行中か否か判定し(S700)、肯定判定なら(S700:yes)、カウントスイッチ14aが遊技球を検出したか否か判定し(S705)、肯定判定なら(S705:yes)、当該開放中のカウントスイッチ14aの検出数が9個未満か否か判定する(S710)。S705が否定判定、又はS710が肯定判定(S710:yes)なら、大入賞口14の開放時間が経過したか否か判定し(S715)、否定判定なら(S715:no)リターンし、S710が否定判定(S710:no)、又はS715が肯定判定なら(S715:yes)、大入賞口14の閉鎖処理を行う(S720)。
本パチンコ機のサブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに従い、演出図柄表示装置6や、スピーカ66や、LED、ランプ26等を介して、遊技の進行状況に応じた各種演出を行う。具体的には、例えば、大当り抽選が行われた場合には、特図の変動表示と並行して、演出図柄表示装置6の演出画面等にて図柄演出が行われ、演出図柄の変動表示により大当り抽選の結果が示される。また、保留記憶が発生した際には、保留演出が行われ、演出画面に保留図柄が表示される。この他にも、例えば、先読判定の結果に応じて保留図柄を変化させる先読予告演出を行い、保留記憶により大当りとなるか否か等を示唆しても良い。
また、特定期間の長さ(換言すれば、ミッションの困難性)は、パチンコ機での遊技の状況に応じて定められても良い。図3(b)、(c)は、各大当り図柄で大当りになった場合のミッション演出における特定期間の長さを示している。図3(b)、(c)が示すように、大当り図柄(換言すれば、大当り遊技の内容や大当り遊技後の遊技状態)に応じて、特定期間の長さが変動する。また、第1特図と第2特図とのうちのどちらの特図の大当り抽選で大当りとなったかに応じて、特定期間の長さが変動する。つまり、時短状態中(換言すれば、右打ちが行われている場合)と、時短状態でない場合(換言すれば、左打ちが行われている場合)とで、特定期間の長さが異なる。
なお、役連ゲート90としての機能と普通図柄作動ゲート17としての機能を持つ1つのゲートを設けても良い。この場合、該ゲートは、役連ゲート90と同じ位置に設けられても良いし、普通図柄作動ゲート17と同じ位置に設けられても良い。
(10)示唆演出について
本パチンコ機では、示唆演出は、一例として、ミッション達成後、直ちに開始される。しかし、これに限らず、示唆演出は、ミッション達成後の大当り遊技中や、該大当り遊技中における大入賞口14の開放時に開始されても良いし、該大当り遊技におけるラウンド間のインターバル中に行われても良いし、特定のラウンド中に行われても良いし、最終ラウンドの終了後に行われても良い。また、示唆演出は、複数回にわたって行われても良い。
(11)ミッション演出開始処理について
次に、ミッション演出を開始させるミッション演出開始処理について、図16のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて周期的に実行される。
S1005では、サブ統合制御装置83は、特定期間の長さを設定する特定期間設定処理を行う。具体的には、ミッション開始コマンドに先行して受信した確定コマンドが示す大当り図柄や、該大当り図柄が第1特図と第2特図のどちらであるかに従い、特定期間の長さを設定する。これにより、大当り遊技の内容や、大当り遊技後の遊技状態に応じて、特定期間の長さが設定される。
(12)示唆演出開始処理について
次に、示唆演出を開始させる示唆演出開始処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83にて周期的に実行される。
S1055では、サブ統合制御装置83は、大当り遊技の進行状況等を示す大当り遊技演出を開始させ、S1060に移行する。
上記実施形態のパチンコ機によれば、特定期間に遊技球を特定領域に進入させるというミッションを達成すると、その見返りとして遊技者に示唆演出が付与される。このため、示唆演出の価値が高まり、遊技者は示唆演出に注目するようになる。また、示唆演出が行われる頻度を抑制できるため、示唆演出が過度に行われて遊技者に倦怠感が生じるのを抑制できる。
[他の実施形態]
(1)上記実施形態のパチンコ機は、第1,第2始動口11,12を備える構成となっているが、1つの始動口を備える構成となっていても良い。このような場合であっても、同様の効果が得られる。
通過させるというミッションが発生するが、役連ゲート90に替えて、例えば、特定の入球口や、役連ゲート90以外のゲート等に遊技球を進入させることをミッションとしても良い。
(3)上記実施形態では、ミッション演出により特定期間が到来していることや、特定期間の残り時間が表示される。しかし、ミッション演出を行うことなく、特定期間内に役連ゲート90に遊技球が進入した場合には、示唆演出が行われるようにしても良い。また、ミッション演出にて残り時間を表示せず、特定期間が到来していることのみを示唆するようにしても良い。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、示唆演出開始処理のS1065、サブ統合制御装置83、及び、演出図柄表示装置6が、示唆手段の一例に相当する。また、ミッション演出開始処理のS1010、サブ統合制御装置83、及び、演出図柄表示装置6が、ミッション演出手段の一例に相当する。また、ミッション演出開始処理のS1005が設定手段の一例に相当する。
Claims (5)
- 外部からの指示により変更可能な設定値に応じた確率で当否判定を行う弾球遊技機であって、
始動口への入球に起因して前記当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定の結果を報知する報知手段と、
前記当否判定で当選した後、遊技球が特定領域に進入すると、複数のラウンドにわたって大入賞口を開放させる特別遊技を行う特別遊技手段と、
予め定められた特定期間に遊技球が前記特定領域に進入すると、前記設定値に関する示唆を行う示唆演出を行う示唆手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載された弾球遊技機において、
前記特定期間とは、前記報知手段により前記当否判定で当選したことが報知される時期に基づき定められた期間であること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1又は請求項2に記載された弾球遊技機において、
前記特定期間に、当該特定期間が到来していることを示唆するミッション演出を行うミッション演出手段をさらに備えること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載された弾球遊技機において、
前記特定領域に向かう遊技球を停留させる停留装置をさらに備えること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載された弾球遊技機において、
前記弾球遊技機での遊技の状況に応じて、前記特定期間の長さを設定する設定手段をさらに備えること、
を特徴とする弾球遊技機。
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2018
- 2018-09-14 JP JP2018172866A patent/JP2020043917A/ja active Pending
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