JP2020041476A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト、かつ、信頼性が向上する圧縮機を提供する。【解決手段】密封容器1内に回転軸2によって連結された圧縮機構101と駆動部102とを収納し、圧縮機構101は、駆動部102より軸方向Yの上側Y1に設置され、駆動部102は、回転軸2を回転駆動し、軸方向Yの上端側に、主軸受3および主保持部5、軸方向Yの下端側に、滑り軸受4および副保持部6とが設置され、ポンプ11は、密封容器1の下端に貯留された潤滑油を第一穴21を介して主軸受3に供給し、主軸受3に供給された潤滑油は、密封容器1内を上側Y1から下側Y2に落下して循環し、滑り軸受4は、当該滑り軸受4の径方向Xの外側X1から径方向Xの内側X2に連通する孔部13が形成され、副保持部6は、軸方向Yの上端が開放されるとともに孔部13に至る凹部12を備える。【選択図】図1

Description

本願は、低コストで、かつ、信頼性が向上する圧縮機に関するものである。
従来の圧縮機は、空気調和装置などの室外機に使用される。圧縮機の圧縮機構および駆動部は回転軸によって接続される。駆動部で発生した動力が圧縮機構に伝達される。回転軸は、駆動部の上側に配置された主軸受と、駆動部の下側に配置された軸受とにより、回転自在に支持される。回転軸が、駆動部にて回転駆動されると、回転軸上方の先端部に設置された揺動スクロールが公転する。
これにより、圧縮機構内の揺動スクロールと固定スクロールとにより形成される密閉空間の冷媒が圧縮される。圧縮機構で冷媒が圧縮されると、回転軸には半径方向の圧縮ガス荷重が作用し、駆動部の上側に配置された主軸受と駆動部の下側に設けられた軸受とによって、回転する回転軸を支持する。軸受には一般的に玉軸受が使用されることが多いが、コストの低減と長期的な信頼性とを得るために軸受に滑り軸受を採用した圧縮機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような圧縮機は、回転軸にラジアル方向に大きな荷重が作用するため、回転軸にたわみが生じる。回転軸にたわみが生じると、回転軸と滑り軸受との間の平行度を確保できないことがある。このような場合には、回転軸がラジアル軸受である滑り軸受に対して傾斜しながら回転する。回転軸がラジアル軸受に対して傾斜しながら回転すると、ラジアル荷重を支える油膜が形成されにくくなるため、軸受面が傷つきやすくなる。したがって、圧縮機の軸受に滑り軸受を採用すると、信頼性が低下する。
このことを解消するために、例えば、軸受を保持するフレームの上端面に段差溝を形成することで、回転軸の変形に軸受が追従して変形して軸受面の傷つきを防止する圧縮機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許4356375号公報 特開2009−185706号公報
従来の圧縮機は、軸受に玉軸受を採用すると、外輪と玉と内輪のクリアランスによって回転軸の傾斜が吸収されるため、回転軸と軸受との間の平行度を確保しやすい。しかし、玉軸受は部品点数が多いため高価であるとともに、長期的な信頼性の面で劣るという問題点があった。
また、軸受のフレームに段差溝を形成すると、回転軸の変形に対応するものの、回転軸がラジアル軸受に対して傾斜しながら回転すると、ラジアル荷重を支える油膜が形成されにくくなることの解消には至っておらず、軸受面が傷つきやすさは残る。したがって、圧縮機の軸受に滑り軸受を採用すると、信頼性が低下するという問題点があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、低コスト、かつ、信頼性が向上する圧縮機を提供することを目的とする。
本願に開示される圧縮機は、
密封容器内に回転軸によって連結された圧縮機構と駆動部とを収納し、
前記圧縮機構は、前記駆動部より軸方向の上側に設置され、
前記圧縮機構は、流体を圧縮し、
前記駆動部は、前記回転軸を回転駆動し、
前記回転軸は、軸方向の上端側に、回転可能に支持する主軸受と、前記主軸受を前記密封容器内にて保持する主保持部と、軸方向の下端側に、回転可能に支持する円筒状の滑り軸受と、前記滑り軸受を前記密封容器内にて保持する副保持部とが設置され、
前記回転軸には、軸方向に貫通する第一穴が形成され、
前記回転軸の軸方向の下側にはポンプが設置され、
前記ポンプは、前記密封容器の下端に貯留された潤滑油を前記第一穴を介して前記主軸受に供給し、
前記主軸受に供給された前記潤滑油は、前記密封容器内を上側から下側に落下して循環する圧縮機であって、
前記滑り軸受は、当該滑り軸受の径方向の外側から径方向の内側に連通する孔部が形成され、
前記副保持部は、軸方向の上端が開放されるとともに前記孔部に至る凹部が形成された
ものである。
本願に開示される圧縮機によれば、低コスト、かつ、信頼性が向上する。
実施の形態1による圧縮機の構成を示す断面図である。 図1に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す拡大断面図である。 図1に示した圧縮機の回転軸が傾いた際における滑り軸受の状態を示す模式図である。 図1に示した圧縮機の副保持部近傍の潤滑油の流れを示す模式図である。 実施の形態2による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。 実施の形態3による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。 図6に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す斜視図である。 実施の形態4による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。 図8に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の上側から視た構成を示す断面図である。 図8に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す斜視図である。 実施の形態5による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。 比較例の圧縮機の回転軸が傾いた際における滑り軸受の状態を示す模式図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による圧縮機の構成を示す断面図である。図2は図1に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す拡大断面図である。図3は図1に示した圧縮機の回転軸が傾いた際における滑り軸受の状態を示す模式図である。図4は図1に示した圧縮機の副保持部近傍の潤滑油の流れを示す模式図である。図12は比較例の圧縮機の回転軸が傾いた際における滑り軸受の状態を示す模式図である。
以下の説明において、圧縮機100における各方向を、それぞれ、軸方向Y、軸方向Yの上側Y1、軸方向Yの下側Y2、径方向X、径方向Xの外側X1、径方向Xの内側X2として示す。よって、他の部分においても、これらの方向を基準として各方向を示して説明する。
本実施の形態による圧縮機100は、例えば冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和機、冷凍装置、給湯器などの冷凍サイクル装置を構成する冷凍機器の1つとして搭載されるスクロール圧縮機である。図において、圧縮機100は、密閉容器1内に回転軸2によって連結された圧縮機構101および駆動部102を収納して形成する。密閉容器1は、圧縮機100の外郭を構成する。圧縮機構101は、外部から供給される液体を圧縮して再び外部に放出する。駆動部102は、回転軸2を回転駆動する。圧縮機構101は、密閉容器1内において駆動部102より軸方向Yの上側Y1に配置される。
回転軸2は主軸受3と滑り軸受4とにより径方向Xから支持される。主軸受3は主保持部5に圧入などにて保持する。主保持部5は密閉容器1の内周面に溶接などにて設置される。滑り軸受4は副保持部6に圧入などにて保持する。副保持部6は密閉容器1の内周面に溶接などにて設置される。主保持部5は、主軸受3を介して回転軸2を回転自在に支持する。副保持部6は、滑り軸受4を介して回転軸2を回転自在に支持する。尚、ここで示した各取り付け方法はこれらの方法に限定するものではなく、焼きばめまたは圧入などの他の方法にて設置してもよい。
副保持部6は鋳鉄などの鉄系の比較的安価な材料が用いられる。滑り軸受4は銅またはアルミ系の合金または樹脂など、副保持部6よりも高価な材料が用いられる。密閉容器1は、圧力容器であり、胴部30と、上シェル31と、下シェル32とにて構成される。胴部30は筒状にて形成される。上シェル31は、この胴部30の軸方向Yの上側Y1の開口部に圧入または溶接固定され形成される。下シェル32は、胴部30の軸方向Yの下側Y2の開口部に圧入または溶接固定され形成される。
密閉容器1の軸方向Yの下側Y2には、潤滑油を貯留する油溜7が形成される。この潤滑油は、回転軸2の良好な回転を維持するために、主軸受3および滑り軸受4に供給されるものである。回転軸2は、軸方向Yの上端に揺動スクロール8が接続され、軸方向Yの中間部に回転子9が接続され、軸方向Yの下端にポンプ11が設置される。回転子9の回転が、回転軸2を介して揺動スクロール8に伝達される。回転軸2には、軸方向Yに貫通する第一穴21が形成される。
ポンプ11は、軸方向Yの上端の開口部が回転軸2の下端に嵌合され、かつ、軸方向Yの下端の開口部が油溜7の潤滑油中に浸漬され設置される。このポンプ11と回転軸2に貫通形成されている第一穴21とにより、潤滑油の給油機構を構成する。この給油機構により油溜7に貯留してある潤滑油をポンプ11により吸い上げ、第一穴21を介し、主軸受3に供給する。吸い上げられ、主軸受3に供給された潤滑油は、重力によって、密封容器1内の上側Y1から下側Y2に落下し、部品間の隙間または返油用に設けられた穴を通って油溜7に戻り、循環する。
また、回転軸2には滑り軸受4により回転自在に支持される部分と対向する箇所に、第一穴21に径方向Xに連通する第二穴22が形成される。よって、油溜7からポンプ11で吸い上げた潤滑油が、第一穴21および第二穴22を介して滑り軸受4と回転軸2との間に供給される。滑り軸受4は、滑り軸受4の径方向Xの外側X1から径方向Xの内側X2に連通する孔部13が形成される。副保持部6は、軸方向Yの上端が開放されるとともに孔部13に至る凹部12が形成される。よって、凹部12は、副保持部6の軸方向Yの上側Y1に形成される。また凹部12は、回転軸2の周方向の全周に対応する箇所に形成される。また凹部12は、滑り軸受4に対向する箇所が開放して形成される。
次に上記のように構成された実施の形態1の圧縮機100の潤滑油の流れについて図4を用いて説明する。まず、油溜7に貯留されている潤滑油は、ポンプ11にて油溜7から回転軸2の第一穴21を介して、矢印A1のように軸方向Yの下側Y2より上側Y1に吸い上げられ、主軸受3に供給される。この際、潤滑油は、矢印A2のように回転軸2に設けられた第二穴22から滑り軸受4と回転軸2との間に供給される。
そして、主軸受3に供給された潤滑油は、重力によって部品間の隙間または返油用に設けられた穴を通って、矢印B1のように圧縮機100の軸方向Yの上側Y1から軸方向Yの下側Y2に戻っていく。この際、一部の潤滑油は、矢印B2のように副保持部6の径方向Xの外側X1に流れる。また、一部の潤滑油は、矢印B3のように副保持部6に形成された軸方向Yの上側Y1が開放された凹部12に溜まる。
次に、凹部12に溜まった潤滑油は、矢印B3のように凹部12に連通する滑り軸受4の孔部13を介して、滑り軸受4と回転軸2との間に供給される。したがって、回転軸2に設けられた第二穴22から供給される潤滑油に加えて、孔部13を介して滑り軸受4と回転軸2の間に潤滑油を供給されるため、潤滑油が不足することを確実に防止し、滑り軸受4の信頼性が向上する。
また、副保持部6の凹部12には、潤滑油の油だめの役割に加え、滑り軸受4の上部の剛性を下げ、回転軸2に倣って滑り軸受4が変形できるための柔構造を形成する役割を担う。このことを図3および比較例の図12を用いて説明する。図3は図1に示した圧縮機100の回転軸2が傾いた際における滑り軸受4の状態を示す模式図である。図12は比較例の圧縮機の回転軸200が傾いた際における滑り軸受400の状態を示す模式図である。
圧縮機構101で冷媒を圧縮する際に生じる反力および、駆動部102によって回転軸2に取り付けられた回転子9が回転軸2とともに回転する際の遠心力によって、回転軸2が滑り軸受4の中心軸Qに対して傾く。副保持部6に凹部12が形成されていると、図3に示すように、滑り軸受4の軸方向Yの上側Y1の剛性が弱いため、回転軸2と滑り軸受4との間にある潤滑油によって生じる油膜力によって、滑り軸受4の軸方向Yの上側Y1が回転軸2の傾きに倣うように変形する。よって、片あたりを防止し、油膜のとぎれを防止できる。
これに対し、図12に示すように、凹部12が形成されていない場合には、滑り軸受400の変形が副保持部600によって拘束されるため、回転軸200の傾きに倣うようにして変形できない。よって、回転軸200と滑り軸受400が片あたりし、油膜の確保ができなくなり、焼きつきなどの不具合が生じる。
上記のように構成された実施の形態1の圧縮機によれば、
密封容器内に回転軸によって連結された圧縮機構と駆動部とを収納し、
前記圧縮機構は、前記駆動部より軸方向の上側に設置され、
前記圧縮機構は、流体を圧縮し、
前記駆動部は、前記回転軸を回転駆動し、
前記回転軸は、軸方向の上端側に、回転可能に支持する主軸受と、前記主軸受を前記密封容器内にて保持する主保持部と、軸方向の下端側に、回転可能に支持する円筒状の滑り軸受と、前記滑り軸受を前記密封容器内にて保持する副保持部とが設置され、
前記回転軸には、軸方向に貫通する第一穴が形成され、
前記回転軸の軸方向の下側にはポンプが設置され、
前記ポンプは、前記密封容器の下端に貯留された潤滑油を前記第一穴を介して前記主軸受に供給し、
前記主軸受に供給された前記潤滑油は、前記密封容器内を上側から下側に落下して循環する圧縮機であって、
前記滑り軸受は、当該滑り軸受の径方向の外側から径方向の内側に連通する孔部が形成され、
前記副保持部は、軸方向の上端が開放されるとともに前記孔部に至る凹部が形成されているので、
回転軸と滑り軸受との間に、凹部に貯留された潤滑油を孔部を介して供給できるため、低コストかつ信頼性が向上する。
また、圧縮機構で冷媒を圧縮する際に生じる反力または、回転軸に取り付けられた駆動部が回転軸とともに回転する際の遠心力によって回転軸が滑り軸受に対して傾いた際に、滑り軸受の副保持部の凹部に対向する箇所が、回転軸に倣って変形し、片あたりを防止し油膜切れを防止でき、信頼性が向上する。
また、前記凹部は、前記回転軸の周方向の全周に対応する箇所に形成されているので、周方向の全周において潤滑油を効率よく溜めることができるとともに、圧縮機構で冷媒を圧縮する際に生じる反力または、回転軸に取り付けられた駆動部が回転軸とともに回転する際の遠心力によって回転軸が滑り軸受に対して傾いた際に、滑り軸受の副保持部の凹部に対向する全周の箇所が、回転軸に倣って変形し、片あたりを防止し油膜切れを防止でき、信頼性が更に向上する。
実施の形態2.
図5は実施の形態2に係る圧縮機100の滑り軸受4および副保持部6近傍の構成を示す断面図である。図において、上記実施の形態1と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。副保持部6は、軸方向Yの上端が開放されるとともに孔部13に至る凹部121が形成される。よって、凹部121は、副保持部6の軸方向Yの上側Y1に形成される。また凹部121は、回転軸2の周方向の全周に対応する箇所に形成される。また凹部121は、滑り軸受4に対向する箇所が開放して形成される。更に、凹部121は、軸方向Yの上側Y1から下側Y2向かって径方向Xの幅W1が小さく形成される。
次に上記のように構成された実施の形態2の圧縮機100の潤滑油の流れについて説明する。尚、上記実施の形態1と同様部分は適宜省略する。本実施の形態2においては、凹部121は、軸方向Yの上側Y1から下側Y2向かって径方向Xの幅W1が小さくなるため、軸方向Yの上側Y1の開放された面積が、軸方向Yの下側Y2の面積よりも大きくなる。よってポンプ11により油溜7から上部に吸い上げられ、重力によって部品間の隙間または返油用に設けられた穴を通って下部に戻ってきた潤滑油が、凹部121に溜まりやすくなる。また、凹部121は、軸方向Yの上側Y1から下側Y2向かって径方向Xの幅W1が小さくなるため、凹部121に溜まる潤滑油が孔部13に向かって更に集まりやすくなり、これにより滑り軸受4と回転軸2との間に潤滑油を供給しやすくなる。
上記のように構成された実施の形態2の圧縮機によれば、上記実施の形態1と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、前記凹部は、当該凹部の軸方向の上側から軸方向の下側に向かって径方向の幅が小さくなる形状にて形成されたので、
凹部に潤滑油が効率よく溜まるとともに、更に、滑り軸受と回転軸との間に潤滑油を効率よく供給できるため、信頼性がより一層向上する。
実施の形態3.
図6は実施の形態3による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。図7は図6に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す斜視図である。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。副保持部6の凹部12から軸方向Yの上側Y1に向かって、径方向Xが大きくなる幅W2を有するガイド部14が設置される。言い換えれば、ガイド部14は軸方向Yの上側Y1から下側Y2に向かって径方向の大きさが小さくなるように構成されたものである。
ガイド部14は、例えば、板金などによって形成される。尚、ガイド部14は板金によって作られることを限定するものではなく、鋳鉄などによって副保持部6と一体形成した構造としたり、機械加工によって削り出して形成したりてもよい。また、材質は金属に限定するものではなく、耐油性の樹脂材料を用いることも可能である。
次に上記のように構成された実施の形態3の圧縮機100の潤滑油の流れについて説明する。尚、上記各実施の形態と同様部分は適宜省略する。本実施の形態3においては、ポンプ11により油溜7から上部に吸い上げられ、重力によって部品間の隙間または返油用に設けられた穴を通って下部に戻ってきた潤滑油を、径方向Xの幅W2を有する大きなガイド部14により捕集して、凹部12に潤滑油が供給される。よって、凹部12に潤滑油が更に溜まりやすくなり、これにより滑り軸受4と回転軸2との間に潤滑油を更に供給しやすくなる。
上記のように構成された実施の形態3の圧縮機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、前記副保持部の前記凹部から軸方向の上側に向かって、径方向が大きくなるガイド部が形成されたので、
潤滑油がガイド部により捕集され凹部に効率よく溜まり、これにより、滑り軸受と回転軸との間に潤滑油を効率よく供給できるため、信頼性がより一層向上する。
実施の形態4.
図8は実施の形態4による圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す断面図である。図9は図8に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の上側から視た構成を示す断面図である。図10は図8に示した圧縮機の滑り軸受および副保持部近傍の構成を示す斜視図である。
図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。副保持部6は、第一段差部61および第二段差部62を有する。第一段差部61の上端面は、第二段差部62の上端面より軸方向Yの上側Y1に形成される。すなわち、第一段差部61の軸方向Yの高さ位置H1は第二段差部62の軸方向Yの高さ位置H3より軸方向Yにおいて上側Y1に高く形成される。
凹部122は、第一段差部61に形成される。凹部122は軸方向Yの上端が開放されるとともに孔部13に至るように形成される。よって、凹部122は、副保持部6の軸方向Yの上側Y1に形成される。また、凹部122は、滑り軸受4に対向する箇所が開放して形成される。また、凹部122は、回転軸2の周方向の一部に対応する箇所に形成される。
そして、副保持部6の内、第一段差部61の軸方向Yの高さ位置H1は、滑り軸受4の軸方向Yの高さ位置H2と同一位置にて形成される。また、副保持部6の内、第二段差部62の軸方向Yの高さ位置H3は、滑り軸受4の軸方向Yの高さ位置H2より軸方向Yに下側Y2に低く形成される。よって、第二段差部62では、滑り軸受4が露出した状態となる。
次に上記のように構成された実施の形態4の圧縮機100の潤滑油の流れについて説明する。尚、上記各実施の形態と同様部分は適宜省略する。本実施の形態4においては、副保持部6の凹部122にて潤滑油が収集される。そして、孔部13を介して、滑り軸受4と回転軸2との間に潤滑油が供給される。
上記のように構成された実施の形態4の圧縮機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、前記副保持部は、第一段差部および第二段差部を有し、前記第一段差部の上端面は前記第二段差部の上端面より軸方向の上側に形成され、前記凹部は前記第一段差部に形成されるので、
副保持部の材料の使用量を削減でき、更に低コストとなる。
実施の形態5.
図11は実施の形態5による圧縮機100の滑り軸受4および副保持部6近傍の構成を示す断面図であり、Tにて囲んだ部分の拡大図を示す。図において、上記各実施の形態と同様の部分は同一符号を付して説明を省略する。副保持部6は、軸方向Yの上端が開放されるとともに孔部13に至る凹部123形成される。よって、凹部123は、副保持部6の軸方向Yの上側Y1に形成される。また凹部123は、回転軸2の周方向の全周に対応する箇所に形成される。そして、凹部123は、径方向Xの内側X2に滑り軸受4に当接する保持壁60を備える。
更に、凹部123は、孔部13に至るように形成されるため、保持壁60に孔部13に連通する貫通孔130を備える。また、保持壁60の径方向Xの幅W3は、滑り軸受4の径方向Xの幅W4より大きく形成される。
次に上記のように構成された実施の形態5の圧縮機100の潤滑油の流れおよび保持壁60について説明する。尚、上記各実施の形態と同様部分は適宜省略する。副保持部6の凹部123にて潤滑油が収集される。そして、凹部123の貫通孔130および孔部13を介して、滑り軸受4と回転軸2との間に潤滑油が供給される。
凹部123に保持壁60が形成されているので、滑り軸受4と副保持部6との接触面積が、上記各実施の形態に示したような滑り軸受4に対応する側は開放されている凹部12、121などにて形成する場合と比較して、保持壁60の分増加する。よって、滑り軸受4と副保持部6とを圧入等で固定する場合に、把持強度が向上する。
また、凹部123に保持壁60が形成されるので、滑り軸受4の軸方向Yの上側Y1の剛性が、保持壁60により高められ、圧縮機構101で生じる圧縮反力または駆動部102によって回転軸2に取り付けられた回転子9が回転軸2とともに回転する際の遠心力によって繰り返し荷重をうけた際の疲労破壊を防止できる。
また、保持壁60の径方向Xの幅W3は、滑り軸受4の径方向Xの幅W4より大きく形成されるものの、図3に示すように凹部12が形成されていることにより、滑り軸受4が回転軸2の傾きに倣うように変形する場合と同様に、本実施の形態5においては、保持壁60および滑り軸受4がとともに凹部123側に回転軸2の傾きに倣うように変形する。よって、片あたりを防止し、油膜のとぎれを防止できる。
上記のように構成された実施の形態5の圧縮機によれば、上記各実施の形態と同様の効果を奏するのはもちろんのこと、前記凹部は、径方向の内側に前記滑り軸受に当接する保持壁が形成されたので、保護壁により滑り軸受の剛性が向上する。よって、滑り軸受を形成する材料の使用量を削減でき、低コストとなる。
本開示は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、更に、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 密閉容器、100 圧縮機、101 圧縮機構、102 駆動部、11 ポンプ、12 凹部、121 凹部、122 凹部、123 凹部、13 孔部、
130 貫通孔、14 ガイド部、2 回転軸、21 第一穴、22 第二穴、
3 主軸受、30 胴部、31 上シェル、32 下シェル、4 滑り軸受、
5 主保持部、6 副保持部、60 保持壁、61 第一段差部、62 第二段差部、
7 油溜、8 揺動スクロール、9 回転子、H1 高さ位置、H2 高さ位置、
H3 高さ位置、Q 中心軸、W1 幅、W2 幅、W3 幅、W4 幅、X 径方向、X1 外側、X2 内側、Y 軸方向、Y1 上側、Y2 下側。

Claims (6)

  1. 密封容器内に回転軸によって連結された圧縮機構と駆動部とを収納し、
    前記圧縮機構は、前記駆動部より軸方向の上側に設置され、
    前記圧縮機構は、流体を圧縮し、
    前記駆動部は、前記回転軸を回転駆動し、
    前記回転軸は、軸方向の上端側に、回転可能に支持する主軸受と、前記主軸受を前記密封容器内にて保持する主保持部と、軸方向の下端側に、回転可能に支持する円筒状の滑り軸受と、前記滑り軸受を前記密封容器内にて保持する副保持部とが設置され、
    前記回転軸には、軸方向に貫通する第一穴が形成され、
    前記回転軸の軸方向の下側にはポンプが設置され、
    前記ポンプは、前記密封容器の下端に貯留された潤滑油を前記第一穴を介して前記主軸受に供給し、
    前記主軸受に供給された前記潤滑油は、前記密封容器内を上側から下側に落下して循環する圧縮機であって、
    前記滑り軸受は、当該滑り軸受の径方向の外側から径方向の内側に連通する孔部が形成され、
    前記副保持部は、軸方向の上端が開放されるとともに前記孔部に至る凹部が形成された圧縮機。
  2. 前記凹部は、当該凹部の軸方向の上側から軸方向の下側に向かって径方向の幅が小さくなる形状にて形成された請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記副保持部の前記凹部から軸方向の上側に向かって、径方向が大きくなるガイド部が形成された請求項1または請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記副保持部は、第一段差部および第二段差部を有し、前記第一段差部の上端面は前記第二段差部の上端面より軸方向の上側に形成され、前記凹部は前記第一段差部に形成される請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記凹部は、径方向の内側に前記滑り軸受に当接する保持壁が形成された請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6. 前記凹部は、前記回転軸の周方向の全周に対応する箇所に形成された請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧縮機。
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