JP2012055120A - 電動機及びその電動機を備えた冷媒圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低振動且つ低騒音な電動機及びその電動機を備えた冷媒圧縮装置を提供する。
【解決手段】固定子鉄心2Aに固定子巻線13が巻装されてなる固定子2を備えた電動機部4と、電動機部4を内部に収容するシェル1と、固定子鉄心2Aの軸方向端面から突出した固定子巻線13の巻線端部14をシェル1の内周面に押圧してシェル1の振動を拘束する拘束部材(主軸受フレーム6)とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】固定子鉄心2Aに固定子巻線13が巻装されてなる固定子2を備えた電動機部4と、電動機部4を内部に収容するシェル1と、固定子鉄心2Aの軸方向端面から突出した固定子巻線13の巻線端部14をシェル1の内周面に押圧してシェル1の振動を拘束する拘束部材(主軸受フレーム6)とを備えた。
【選択図】図1
Description
この発明は、空調機やヒートポンプ給湯機、冷蔵庫等に使用される電動機及びその電動機を備えた冷媒圧縮装置に関するものである。
従来の電動機として、外郭を形成するシェルの内周面に固定子巻線の巻線端部を面接触させ、面接触させた巻線端部とシェル内周面とを絶縁体を介して固着するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。電動機では、電動機の振動によってシェルが振動するため、特許文献1のように巻線端部がシェルに固着されていると、シェルの振動が僅かながら拘束され、シェルの振動が抑制される。
しかしながら、特許文献1の電動機では、単に巻線端部をシェルに固着しているだけであるため、シェルの振動を拘束する力が弱い。また、経年劣化により巻線端部がシェルから剥離する可能性もあり、この場合、振動低減効果が損なわれる問題がある。
また、この種の電動機を冷媒圧縮装置に適用した場合、冷媒圧縮装置では電動機部分のみならず圧縮機構部も振動発生源となるため、シェルの振動が増大する。また、シェル内において電動機部と圧縮機構部との間には距離があるため、シェル内に空間が生じ、シェルの剛性が弱くなる。このため、電動機の振動低減が課題である。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、低振動且つ低騒音な電動機及びその電動機を備えた冷媒圧縮装置を得ることを目的としている。
この発明に係る電動機は、固定子鉄心に固定子巻線が巻装されてなる固定子を備えた電動機部と、電動機部を内部に収容するシェルと、固定子鉄心の軸方向端面から突出した固定子巻線の巻線端部をシェルの内周面に押圧してシェルの振動を拘束する拘束部材とを備えたものである。
この発明に係る冷媒圧縮装置は、上記電動機と、電動機によって駆動され、電動機と共にシェル内に収容される圧縮機部と、電動機部の回転軸を軸受を介して支持する軸受フレームとを備え、軸受フレームが拘束部材を兼ねるものである。
この発明によれば、固定子巻線の巻線端部を拘束部材によりシェル内周面に押圧してシェルの振動を拘束するようにしたため、シェルの剛性が向上し、シェルの振動及び騒音を抑制することができる。
以下、この発明の実施形態を図を参照しながら説明する。なお、各図中、同一部分には同一符号を付すものとする。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電動機を備えた冷媒圧縮装置を示す断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
冷媒圧縮装置は、外郭を構成する容器であるシェル1の内部に、電動機部4と、電動機部4により駆動され、冷媒を圧縮する圧縮機構部10とを収容している。電動機部4により駆動される回転軸5は、電動機部4を挟んで対向配置された主軸受フレーム6と副軸受フレーム7とに軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。回転軸5には、回転軸5の回転と共に回転する揺動スクロール8が取付けられており、揺動スクロール8とシェル1に固定された固定スクロール9とにより圧縮機構部10が構成されている。
図1は、この発明の実施の形態1による電動機を備えた冷媒圧縮装置を示す断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
冷媒圧縮装置は、外郭を構成する容器であるシェル1の内部に、電動機部4と、電動機部4により駆動され、冷媒を圧縮する圧縮機構部10とを収容している。電動機部4により駆動される回転軸5は、電動機部4を挟んで対向配置された主軸受フレーム6と副軸受フレーム7とに軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。回転軸5には、回転軸5の回転と共に回転する揺動スクロール8が取付けられており、揺動スクロール8とシェル1に固定された固定スクロール9とにより圧縮機構部10が構成されている。
固定スクロール9には、圧縮機構部10の圧縮室(図示せず)に連通する吸入通路9aが形成されており、この吸入通路9aにシェル外部から吸入配管11が接続されている。この吸入配管11から吸入通路9aを介して圧縮室内に吸入された冷媒は、圧縮室内にて圧縮された後、固定スクロール9に設けた吐出孔9bからシェル1内の上部空間(主軸受フレーム6よりも上側の空間)に吐出される。シェル1内の上部空間へと吐出された冷媒は、主軸受フレーム6の貫通孔6aを介してシェル1内の下部空間(主軸受フレーム6よりも下側の空間)に流出し、その後、吐出配管12から外部に吐出される。
電動機部4は、固定子鉄心2Aに固定子巻線13が巻装された固定子2と回転子3とを備えている。固定子巻線13は、その巻線端部14が固定子鉄心2Aの軸方向端面から突出しており、その突出した巻線端部14とシェル1との間には、図2に示すように熱伝導性の良い絶縁シートでなる複数の弾性体15Aが間隔を空けて周状に配置されている。この弾性体15Aは、シェル1の振動減衰効果を発揮する他、巻線端部14の熱をシェル1に伝達し、シェル1から放熱させる効果も有している。
巻線端部14と主軸受フレーム6の後述のテーパー状外面6Aとの間にも同様に、熱伝導性の良い絶縁体でなる複数の弾性体15Bが間隔を空けて周状に配置されており、その配置位置は、巻線端部14を挟んで弾性体15Aと対向する位置となっている。各弾性体15A間の隙間16A及び弾性体15B間の隙間16Bは、下部空間において弾性体15A及び弾性体15Bを境とした上下の空間を連通させるための流路空間を形成している。よって、吐出孔9bから上部空間内に吐出された冷媒は、主軸受フレーム6の貫通孔6aを介して下部空間に流入した後、隙間16A及び16Bを介して電動機部4側に流入し、シェル1内全体が吐出圧力雰囲気となっている。
主軸受フレーム6は、段差のある円筒状に形成され、外面の一部(少なくとも巻線端部14の内側に位置する部分)が、冷媒圧縮装置製造時の主軸受フレーム6の組み付け方向(この例では下方向)に径が狭まるテーパー状に形成されている。このテーパー状外面6Aが弾性体15Bを介して固定子巻線13の巻線端部14に接触している。主軸受フレーム6は、製造時に回転軸5に取り付けられる際、主軸受フレーム6のテーパー状外面6Aによって巻線端部14を回転軸半径方向(図中矢印方向)に押し込む。これにより、巻線端部14がテーパー状外面6Aとの接触面側から回転軸半径方向にシェル1内周面に対して強く押圧された状態となり、シェル1の振動が拘束されている。
このように、巻線端部14をその内側から主軸受フレーム6により回転軸半径方向に押圧し、シェル1内周面に強く当接させるようにしたことにより、以下の効果が得られる。電動機部4が駆動すると、電動機部4と圧縮機構部10のそれぞれで発生する振動がシェル1に加わり、シェル1が振動する。しかし、巻線端部14がシェル1に強く当接しているため、シェル1の振動に対して巻線端部14が抵抗し、その振動を抑えることができる。すなわち、シェル1が内部から強く抑えられてシェル1の剛性が向上するため、シェル1の振動及び騒音を低減することができる。また、従来のように巻線端部14を単にシェル1の内周面に固着した場合では、経年劣化によって巻線端部14がシェル1の内周面から離れる可能性があり、この場合、シェル1の振動及び騒音といった問題が生じる。しかし、本例の構造の場合、巻線端部14がシェル1の内周面から離れるといった事態を防止できるため、長期使用に際しても、シェル1の振動低減効果及び騒音低減効果を発揮し続けることができる。
また、主軸受フレーム6を用いて巻線端部14をシェル1に押圧するようにしたため、巻線端部14を押し付けるための拘束部材を新たに用意する必要がない。よって、部品点数を増加させることなく上記効果を奏することができる。
また、巻線端部14とシェル1との間及び巻線端部14と主軸受フレーム6との間にそれぞれ弾性体15A、15Bを設けたため、弾性体15A、15Bの減衰作用によるシェル振動の減衰効果も得られる。また、弾性体15A、15Bにより、巻線端部14とシェル1との間や巻線端部14と主軸受フレーム6との間が互いの接触により擦れることを抑制でき、擦過傷による絶縁被覆の損傷を防止することができる。なお、ここでは、巻線端部14とシェル1との間、巻線端部14と拘束部材との間の両方に弾性体15A、15Bを設けた例を示したが、この発明はどちらか一方のみ設けた構成及び両方を省略した構成も含むものとする。
また、主軸受フレーム6のテーパー状外面6Aがシェル1の振動を拘束する拘束部材として機能するため、簡単な構成で巻線端部14のシェル1への押圧を実現できる。
なお、弾性体15A、15Bによって減衰効果を得ることに代えて、巻線端部14を主軸受フレーム6及びシェル1内周面の何れか一方又は両方にワニスやモールド等の弾性を有する固着材で固着し、固着材の減衰作用により弾性体15A、15Bと同様の減衰効果を得るようにしてもよい。また、固着することによって、振動による固定子巻線13の擦過傷を低減して絶縁被覆が損傷することも防止できる。また、固定子巻線13の絶縁被覆が堅牢であれば、弾性体15A、15Bと固着材のどちらも用いず、巻線端部14を直接、シェル1と主軸受フレーム6に接触させてもよい。
なお、図2には、固定子巻線13の巻線方式が、隣接巻線間に空隙がない分布巻の形式を示しているが、隣接巻線間に空隙のある集中巻の形式をとってもよい。集中巻の場合のA−A断面図相当のものを図3に示す。集中巻の場合も上記と同様の効果を得ることができる。なお、集中巻の場合、巻線端部14間の空隙17が分布巻の場合の隙間16A及び隙間16Bと同様の役割を果たす。
また、図1では、圧縮機構部10が電動機部4の上部に位置しているが、圧縮機構部10は電動機部4の下部に位置していてもよい。
また、図1では、回転軸5の上下両側を主軸受フレーム6と副軸受フレーム7とにより把持する両持構成としたが、片側で把持する片持構成であっても同様の効果が得られる。
また、図1では、吸入配管11及び吐出配管12の両方が電動機部4の上部に設置されているが、図4に示すように吸入配管11及び吐出配管12のどちらか一方が電動機部4の下部に位置した構成であってもよい。
さらに、図4に示すように、固定子2及び回転子3のそれぞれに、上下に貫通する流路口18を設けた構成であってもよい。図5は、図4のB−B断面図である。流路口18は、主軸受フレーム6の軸受潤滑のために装置下部から回転軸5により汲み上げられた潤滑油(図示せず)を、下部へと戻す流路となるものである。
また、図1では、回転軸5の上下両側を主軸受フレーム6と副軸受フレーム7とにより把持する両持構成としたが、片側で把持する片持構成であっても同様の効果が得られる。
また、図1では、吸入配管11及び吐出配管12の両方が電動機部4の上部に設置されているが、図4に示すように吸入配管11及び吐出配管12のどちらか一方が電動機部4の下部に位置した構成であってもよい。
さらに、図4に示すように、固定子2及び回転子3のそれぞれに、上下に貫通する流路口18を設けた構成であってもよい。図5は、図4のB−B断面図である。流路口18は、主軸受フレーム6の軸受潤滑のために装置下部から回転軸5により汲み上げられた潤滑油(図示せず)を、下部へと戻す流路となるものである。
実施の形態2.
実施の形態1では、主軸受フレーム6にて巻線端部14をシェル1に押圧する構成を示したが、主軸受フレーム6に限られたものではなく、副軸受フレーム7によって巻線端部14をシェル1に押圧するようにしてもよい。実施の形態2は、副軸受フレーム7によって巻線端部14をシェル1に押圧する構成について説明する。
実施の形態1では、主軸受フレーム6にて巻線端部14をシェル1に押圧する構成を示したが、主軸受フレーム6に限られたものではなく、副軸受フレーム7によって巻線端部14をシェル1に押圧するようにしてもよい。実施の形態2は、副軸受フレーム7によって巻線端部14をシェル1に押圧する構成について説明する。
図6は、この発明の実施の形態2による冷媒圧縮装置を示す断面図である。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態2において、副軸受フレーム7は、実施の形態1と同様、段差のある円筒状に形成され、外面の一部(少なくとも巻線端部14の内側に位置する部分)が、冷媒圧縮装置製造時の副軸受フレーム7の組み付け方向(この例では上方向)に径が狭まるテーパー状に形成されている。また、副軸受フレーム7のC−C断面は、図2と同様である。副軸受フレーム7は、主軸受フレーム6と同様、製造時に回転軸5に取り付けられる際、副軸受フレーム7のテーパー状外面7Aにて巻線端部14を回転軸半径方向(図中矢印方向)に押し込む。これにより、巻線端部14がテーパー状外面7Aとの接触面側から回転軸半径方向にシェル1内周面に対して強く押圧された状態となり、シェル1の振動が拘束される。なお、図6の例では、副軸受フレーム7側だけでなく、主軸受フレーム6側についても巻線端部14を押圧した構成を示している。
実施の形態2において、副軸受フレーム7は、実施の形態1と同様、段差のある円筒状に形成され、外面の一部(少なくとも巻線端部14の内側に位置する部分)が、冷媒圧縮装置製造時の副軸受フレーム7の組み付け方向(この例では上方向)に径が狭まるテーパー状に形成されている。また、副軸受フレーム7のC−C断面は、図2と同様である。副軸受フレーム7は、主軸受フレーム6と同様、製造時に回転軸5に取り付けられる際、副軸受フレーム7のテーパー状外面7Aにて巻線端部14を回転軸半径方向(図中矢印方向)に押し込む。これにより、巻線端部14がテーパー状外面7Aとの接触面側から回転軸半径方向にシェル1内周面に対して強く押圧された状態となり、シェル1の振動が拘束される。なお、図6の例では、副軸受フレーム7側だけでなく、主軸受フレーム6側についても巻線端部14を押圧した構成を示している。
以上説明したように、副軸受フレーム7によって巻線端部14を押圧するようにしてもよい。この場合も実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、図6に示したように主軸受フレーム6と副軸受フレーム7の両方で固定子巻線の両方の巻線端部14を押圧するようにしてもよく、この場合、更に振動抑制効果を高めることができる。
実施の形態3.
上記実施の形態1及び実施の形態2では、冷媒圧縮装置がスクロール圧縮機の形態をとった例を示したが、この発明はスクロール圧縮機の形態に限られたものではなく、ロータリ圧縮機の形態をとってもよい。実施の形態3は、ロータリ圧縮機の形態をとった場合を説明するものである。また、実施の形態1及び実施の形態2では、巻線端部14を主軸受フレーム6及び副軸受フレーム7にて押圧する構成を示したが、実施の形態3は別途設けた拘束部材により巻線端部14を押圧するようにしている。実施の形態3においてその他の構成は実施の形態1と同様である。
上記実施の形態1及び実施の形態2では、冷媒圧縮装置がスクロール圧縮機の形態をとった例を示したが、この発明はスクロール圧縮機の形態に限られたものではなく、ロータリ圧縮機の形態をとってもよい。実施の形態3は、ロータリ圧縮機の形態をとった場合を説明するものである。また、実施の形態1及び実施の形態2では、巻線端部14を主軸受フレーム6及び副軸受フレーム7にて押圧する構成を示したが、実施の形態3は別途設けた拘束部材により巻線端部14を押圧するようにしている。実施の形態3においてその他の構成は実施の形態1と同様である。
図7は、この発明の実施の形態3による冷媒圧縮装置を示す断面図である。以下、実施の形態3が実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態3の冷媒圧縮装置は、吸入通路16aを介して冷媒が吸入されるシリンダ室20を有するシリンダ21と、回転軸5の偏心軸部5aに回転自在に嵌入され、シリンダ室20内に配置されたローリングピストン22とを備えている。また、シリンダ21の上下には主軸受フレーム60及び副軸受フレーム70が配置され、この主軸受フレーム60と副軸受フレーム70とに軸受を介して回転軸5が回転可能に支持されている。シリンダ室20を有するシリンダ21と主軸受フレーム60と副軸受フレーム70とローリングピストン22とにより圧縮機構部10aが構成されている。
実施の形態3の冷媒圧縮装置は、吸入通路16aを介して冷媒が吸入されるシリンダ室20を有するシリンダ21と、回転軸5の偏心軸部5aに回転自在に嵌入され、シリンダ室20内に配置されたローリングピストン22とを備えている。また、シリンダ21の上下には主軸受フレーム60及び副軸受フレーム70が配置され、この主軸受フレーム60と副軸受フレーム70とに軸受を介して回転軸5が回転可能に支持されている。シリンダ室20を有するシリンダ21と主軸受フレーム60と副軸受フレーム70とローリングピストン22とにより圧縮機構部10aが構成されている。
この構成によると、冷媒が吸入配管11から吸入通路16aを介して圧縮機構部10aのシリンダ室20内に供給され、シリンダ室20内にて圧縮された冷媒が、主軸受フレーム60に設けた吐出孔60aからシェル1内の空間に吐出される。そして、シェル1内の空間に吐出された冷媒は、固定子2と回転子3の間の空隙や固定子巻線13の隙間等を通り、吐出配管12から外部へと吐出される。
ここで、シリンダ21には略円筒状の拘束部材23が固定されている。拘束部材23の外面の一部(少なくとも巻線端部14の内側に位置する部分)は、冷媒圧縮装置製造時のシリンダ21の組み付け方向(この例では上方向)に径が狭まるテーパー状に形成されている。このテーパー状外面23Aが絶縁性の弾性体15Bを介して固定子巻線13の巻線端部14に接触している。シリンダ21は、製造時に回転軸5に取り付けられる際、拘束部材23のテーパー状外面23Aにて巻線端部14を回転軸半径方向(図中矢印方向)に押し込む。これにより、巻線端部14が回転軸半径方向にシェル1内周部に対して強く押圧された状態となり、シェル1の振動が拘束される。なお、弾性体15A、15Bの配置等に関しては実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この実施の形態3によれば、冷媒圧縮装置がロータリ圧縮機の形態をとった場合でも、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、上記実施の形態1及び2では主軸受フレーム6及び副軸受フレーム7が拘束部材23を兼ねていたが、この構成に限られず、実施の形態3で説明したように、別途設けた拘束部材23により巻線端部14を押圧するようにしてもよい。
また、図7にはシリンダ21に拘束部材23を設置した例を示したが、図8に示すように、拘束部材23を主軸受フレーム60と一体に成形した構成としてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、巻線端部14を押圧してシェル1の振動を拘束する拘束部材(主軸受フレーム6、副軸受フレーム7、拘束部材23)が円筒部を有すると説明したが、その円筒部は分割されていても良く、全体として円筒状を成していればよい。
また、上記実施の形態では、冷媒圧縮装置がスクロール圧縮機及びロータリ圧縮機の形態をとった例を示したが、スクリュー圧縮機の形態をとってもよい。
また、実施の形態1と同様の構成部分について適用される変形例は、実施の形態2及び実施の形態3についても同様に適用される。
1 シェル、2 固定子、2A 固定子鉄心、3 回転子、4 電動機部、5 回転軸、5a 偏心軸部、6 主軸受フレーム、6A テーパー状外面、6a 貫通孔、7 副軸受フレーム、7A テーパー状外面、8 揺動スクロール、9 固定スクロール、9a 吸入通路、9b 吐出孔、10 圧縮機構部、10a 圧縮機構部、11 吸入配管、12 吐出配管、13 固定子巻線、14 巻線端部、15A 弾性体、15B 弾性体、16a 吸入通路、16A 隙間、16B 隙間、17 空隙、18 流路口、20 シリンダ室、21 シリンダ、22 ローリングピストン、23 拘束部材、23A テーパー状外面、60 主軸受フレーム、60a 吐出孔、70 副軸受フレーム。
Claims (6)
- 固定子鉄心に固定子巻線が巻装されてなる固定子を備えた電動機部と、
前記電動機部を内部に収容するシェルと、
前記固定子鉄心の軸方向端面から突出した前記固定子巻線の巻線端部を前記シェルの内周面に押圧して前記シェルの振動を拘束する拘束部材と
を備えたことを特徴とする電動機。 - 前記巻線端部と前記シェルとの間及び前記巻線端部と前記拘束部材との間の何れか一方又は両方に弾性体が配置されていることを特徴とする請求項1記載の電動機。
- 前記巻線端部と前記シェルとの間及び前記巻線端部と前記拘束部材との間の何れか一方又は両方を、弾性を有する固着材で固着したことを特徴とする請求項1記載の電動機。
- 前記拘束部材は、前記巻線端部の内側に位置する円筒状の円筒部を有し、前記円筒部の外面が、電動機製造時の前記拘束部材の組み付け方向に向かって外径が狭まるテーパ状に形成され、そのテーパ状外面により、前記巻線端部を、前記巻線端部の内側から前記電動機部の回転軸半径方向に押圧することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電動機。
- 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の電動機と、
前記電動機によって駆動され、前記電動機と共に前記シェル内に収容される圧縮機部と、
前記電動機部の回転軸を軸受を介して支持する軸受フレームとを備え、
前記軸受フレームが前記拘束部材を兼ねることを特徴とする冷媒圧縮装置。 - 前記軸受フレームは、前記電動機部を挟んで対向配置された主軸受フレーム及び副軸受フレームからなり、前記主軸受フレーム及び副軸受フレームにより前記固定子巻線の両方の巻線端部を前記シェルの内周面に押圧することを特徴とする請求項5記載の冷媒圧縮装置。
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