JP2020040373A - ハンドヘルド記録装置 - Google Patents

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泰成 原田
哲美 中田
Tetsumi Nakada
哲美 中田
秀晃 飯島
Hideaki Iijima
秀晃 飯島
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Abstract

【課題】接続されたケーブルによって操作の妨げにならず、かつ、印字した画像の劣化を抑制することができるハンドヘルド記録装置を提供する。【解決手段】第1面と、第1面とは反対側の第2面と、第1面および第2面以外の第3面とを有し、第3面における第2面の所定方向の一方側を利用者により把持された状態で印字走査されるハンドヘルド記録装置であって、第1面に形成された開口部から、インクを印字媒体へ印字する記録部と、第3面に設けられ、給電、または印字するための画像のデータの送信のうち少なくとも一方の用途でケーブルを接続するためのコネクタと、を備え、コネクタは、第3面の第2面側であって、所定方向の他方側に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ハンドヘルド記録装置に関する。
昨今、ノートPC(Personal Computer)の小型化、およびスマートフォンに代表されるスマートデバイスの急激な普及により、プリンタにおいても、小型化および携帯化が大きな要望の一つとして挙げられており、紙搬送機構を削除し、紙等の印字媒体上を人の手で走査しながらインクを塗布するハンドヘルドプリンタが既に知られている。ハンドヘルドプリンタは、画像データ出力する機器(例えば、スマートフォン等のスマートデバイスまたはPC等)から画像データを受信し、印字媒体(例えば、ノートまたは定型用紙等)上を平面状に自由に(フリーハンドで)走査し、画像を形成(記録)する。
このハンドヘルドプリンタに対して、上述の画像データ出力する機器から無線通信により画像データを送信することも可能であるが、画像データの通信だけではなく、ハンドヘルドプリンタを駆動するためのバッテリに対する充電の目的も併せて、有線であるUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを接続しながら走査する場面が多々想定される。
このようなハンドヘルドプリンタに関して、上述のように、PC等の外部機器に接続する接続ケーブルで接続され、ハンドヘルドプリンタを把持するユーザ側(手前側)の上部に当該接続ケーブルが接続されたものが開示されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1に記載されたハンドヘルドプリンタでは、ユーザの手で把持した場合に、手のひらまたは手首周辺と接続ケーブルとが干渉して持ちにくくなるため、印字走査の際に支障が出る可能性があるという問題がある。また、特許文献1には、図面においては上述のように、ハンドヘルドプリンタを把持するユーザ側(手前側)の上部に当該接続ケーブルが接続された形態が図示されているものの、当該接続ケーブルの接続位置については詳細な説明の記載がない。そのため、接続ケーブルの接続位置によっては、印字媒体に印字した画像に当該接続ケーブルが接触して、インクの伸びまたは擦れ等の画像劣化を招来する可能性があるという問題もある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、接続されたケーブルによって操作の妨げにならず、かつ、印字した画像の劣化を抑制することができるハンドヘルド記録装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面および前記第2面以外の第3面とを有し、前記第3面における前記第2面の所定方向の一方側を利用者により把持された状態で印字走査されるハンドヘルド記録装置であって、前記第1面に形成された開口部から、インクを印字媒体へ印字する記録部と、前記第3面に設けられ、給電、または印字するための画像のデータの送信のうち少なくとも一方の用途でケーブルを接続するためのコネクタと、を備え、前記コネクタは、前記第3面の前記第2面側であって、前記所定方向の他方側に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、接続されたケーブルによって操作の妨げにならず、かつ、印字した画像の劣化を抑制することができる。
図1は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。 図2は、ハンドヘルドプリンタを用いた印字走査の状態を説明する図である。 図3は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの印字動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、ハンドヘルドプリンタの走査におけるUSBケーブルの状態の一例を説明する図である。 図7は、ハンドヘルドプリンタを把持した場合に操作の支障を来さないUSBケーブルの接続領域の一例を示す図である。 図8は、ハンドヘルドプリンタを把持した場合に操作の支障を来さないUSBケーブルの接続領域の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。 図10は、ハンドヘルドプリンタのUSBコネクタの支障を来す配置の一例を説明する図である。 図11は、ハンドヘルドプリンタのUSBコネクタの支障を来す配置の一例を説明する図である。 図12は、ハンドヘルドプリンタのUSBコネクタの支障を来す配置の一例を説明する図である。 図13は、第2の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。 図14は、第2の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。 図15は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。 図16は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタを把持した状態の一例を示す図である。 図17は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係るハンドヘルド記録装置の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
[第1の実施形態]
(ハンドヘルドプリンタの外観構成)
図1は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。図1を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1の外観構成について説明する。
図1(a)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1(ハンドヘルド記録装置の一例)は、上部ユニット2と、下部ユニット3と、を備えている。また、図1に示すように、ハンドヘルドプリンタ1をユーザ(利用者)が把持した場合に、ユーザ側になる側を「手前側」と称し、反対側を「奥側」と称するものとする。また、ユーザがハンドヘルドプリンタ1を把持した場合に、ユーザから見て右側の側面を「右側面」と称し、左側の側面を「左側面」と称するものとする。また、ハンドヘルドプリンタ1の本体の面のうち、印字媒体に対向する面、すなわち後述する開口部6が形成された面を「下面」、当該「下面」の反対側の面を「上面」と称するものとする。しかしながら、ハンドヘルドプリンタ1は、水平に載置された印字媒体に対する印字するのみならず、例えば、垂直な壁等に設置された印字媒体に対して印字する場合も想定される。この場合、上述の「側面」、「下面」、「上面」の表現は、必ずしも相当ではないが、便宜上、印字媒体は水平に載置されているものとして、「側面」、「下面」、「上面」の表現で説明するものとする。他の実施形態でも同様である。なお、本発明の「第1面」は下面、「第2面」は上面、「第3面」は側面に相当する。
上部ユニット2は、内部に制御ボードを搭載しており、上面には、各種操作を行うための操作ボタン5、および、ハンドヘルドプリンタ1の動作状態等を表示するLED(Light Emitting Diode)8を有する。また、上部ユニット2の右側面における奥側に、USBケーブルを接続するためのUSBコネクタ9(USBポートともいう)が配置されている。なお、図1に示すUSBコネクタ9は、形状の長手方向が水平となるように配置されているが、当該長手方向が垂直(鉛直)方向となるように配置されるものとしてもよい。これによって、USBコネクタ9に接続されるケーブル(後述するUSBケーブル151)の荷重によるUSBコネクタ9への負荷を軽減することができる。なお、図1に示すUSBコネクタ9が配置される位置は一例であり、USBコネクタ9の配置についての詳細は、後述する。
操作ボタン5は、通常の印字動作等の操作を行うためのボタンである。LED8は、ハンドヘルドプリンタ1の動作状態として、例えば、通常の印字動作中である旨、および、画像データを受信中である旨等を表示する発光素子である。
下部ユニット3は、インクを吐出する記録ヘッド(後述)を搭載している。また、下部ユニット3は、さらに、ハンドヘルドプリンタ1の本体を左右方向(走査方向)への移動を補助するガイドコロ4と、一方側の側面に設けられたガイド部材7と、を備えている。
ガイド部材7は、印字動作時に、印字媒体上で印字される領域を把握するための部材である。図1(a)では、ガイド部材7は、側面から解放された状態が示されている。ガイド部材7を用いて印字される領域を把握するためには、図1(a)に示すような解放状態にしておき、使用しないときには、ヒンジとなっているガイド部材7の下方端を中心に回動させて本体の側面に収納させる。
また、ハンドヘルドプリンタ1は、図1(b)に示すように、下部ユニット3の下面の奥側において開口された開口部6を有する。すなわち、記録ヘッドは、ハンドヘルドプリンタ1の本体内部において奥側寄りに配置されている。この場合、上述の「奥側」は、「記録ヘッド側」と称することができ、「手前側」は、「記録ヘッドに対して反対側」と称ることができるが、以降の記載では、説明の便宜上「奥側」、「手前側」と称して説明するものとする。後述する記録ヘッドから吐出されたインクは、開口部6より用紙等の印字媒体上に至り、画像形成(画像記録)が行われる。図1(b)に示すように、ガイド部材7は、開口部6の走査方向の延長線上に位置し、ハンドヘルドプリンタ1の長手方向のガイド部材7の幅Lは、開口部6の同方向の幅と略同一となっている。これによって、印字動作中に、ハンドヘルドプリンタ1を走査方向(ハンドヘルドプリンタ1の短手方向)に走査する場合、ガイド部材7の位置が目安に、印字領域を把握することができる。なお、ガイド部材7は、例えば、色が透明であるものとしてもよい。これによって、印字動作時に、解放状態のガイド部材7の下側にある印字媒体上の印字状態を確認することができる。
(ハンドヘルドプリンタによる印字走査)
図2は、ハンドヘルドプリンタを用いた印字走査の状態を説明する図である。図2を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1を把持したユーザによるフリーハンドによる印字走査について説明する。
図2に示すように、ハンドヘルドプリンタ1は、まず、印字媒体20へ印字するための画像データを、外部機器10から受信する。なお、図2では、ハンドヘルドプリンタ1は、外部機器10から無線通信により画像データを受信する状態が示されているが、これに限定されるものではなく、外部機器10とUSBケーブルで上述のUSBコネクタ9を介して接続することにより、有線通信により画像データを受信するものとしてよい。
ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1の操作ボタン5を走査することによって、印字媒体20上における初期位置を定めて、印字動作を開始する。ハンドヘルドプリンタ1は、印字媒体20における初期位置が定められることによって、当該初期位置を基準として、画像データの印字媒体20上の印字位置を把握することができる。さらに、ハンドヘルドプリンタ1は、後述するように、加速度センサまたはジャイロセンサ等で構成されるナビゲーションセンサを搭載しているので、初期位置からの自身の位置および姿勢を認識することが可能である。したがって、図2に示すように、ユーザがハンドヘルドプリンタ1を印字媒体20上でフリーハンドにより走査を行った場合、ハンドヘルドプリンタ1は、ナビゲーションセンサからの位置および姿勢の情報に基づいて、記録ヘッドの各ノズルの位置を算出し続けるので、印字媒体20上の各位置で、画像データのどの部分をどのノズルから印字すればよいかを特定することができる。よって、ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1を印字媒体20上でフリーハンドにより自由な方向に走査することによって、当該印字媒体20上に画像データに基づく画像を印字することができる。
(ハンドヘルドプリンタのハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、ハンドヘルドプリンタ1は、制御部101と、メモリ102と、記録ヘッド駆動回路103と、記録ヘッド104(記録部)と、通信I/F105と、ナビゲーションセンサ106と、操作表示部107と、バッテリ108と、電源回路109と、を備えている。
制御部101は、ハンドヘルドプリンタ1全体の動作制御を司るコントローラである。制御部101は、例えば、SoC(System on a Chip)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)等によって構成されている。SoCには、CPU(Central Processing Unit)が含まれている。なお、制御部101は、FPGAに代えて、または加えてASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含むものとしてもよい。また、制御部101は、SoCに含まれるCPUではなく、単体としてCPUを含むものとしてもよい。制御部101は、メモリ102に記憶された動作プログラムを読み込んで実行することにより、ハンドヘルドプリンタ1全体の動作を制御する。
メモリ102は、上述の動作プロうグラム、各デバイスを制御するファームウェア、記録ヘッド104を駆動するための駆動波形データ、および、外部機器10から受信した印刷ジョブ(画像データ)等を記憶する不揮発性の記憶装置である。メモリ102は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリ等の半導体メモリ等である。
記録ヘッド駆動回路103は、記録ヘッド104を駆動制御する駆動回路である。記録ヘッド駆動回路103は、上述の駆動波形データに基づく駆動信号に従って、記録ヘッド104のインクの吐出制御を行う。記録ヘッド104は、記録ヘッド駆動回路103からの駆動信号に従って、圧電素子の動作により各ノズルからインクを吐出する装置である。
通信I/F105は、外部機器10との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。通信I/F105は、図1に示したUSBコネクタ9に対応し、USBケーブル151により外部機器10と接続される。通信I/F105と外部機器10との間のデータ通信は、USBケーブル151等で接続することによる有線通信の他、Bluetooth(登録商標)等に基づく無線通信のいずれであってもよい。なお、通信I/F105が有線通信のインターフェースとした場合、USBの接続ポート(USBコネクタ9)に限定されるものではなく、イーサネット(登録商標)(Ethernet)、またはシリアル通信等によるインターフェースであってもよい。以下の説明では、通信I/F105は、USBコネクタ9(USBポート)であるものとして説明する。
ナビゲーションセンサ106は、ハンドヘルドプリンタ1(正確にはナビゲーションセンサ106自身)の姿勢および位置を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ106は、例えば、ジャイロセンサまたは加速度センサ等によって構成される。
操作表示部107は、ハンドヘルドプリンタ1に対する操作を行うためのボタン、および、ハンドヘルドプリンタ1の動作状態等を示す表示部等である。操作表示部107は、図1に示す操作ボタン5およびLED8に対応する。なお、操作表示部107は、タッチ入力機能と表示機能とを併せ持つ液晶タッチパネルであってもよい。また、操作表示部107は、音声出力装置を含むものとしてもよい。
バッテリ108は、ハンドヘルドプリンタ1の各デバイスに電源を供給する充電池である。なお、バッテリ108は、例えば、外部機器10と通信I/F105とがUSBケーブル151で接続される場合、USBケーブル151に含まれる電源線を介して、外部機器10から供給される電力により充電されるものとしてもよい。
電源回路109は、バッテリ108から供給される電力を、ハンドヘルドプリンタ1の各デバイスに対応した電力(電圧)に変換して、当該各デバイスに供給する回路である。
なお、図3に示したハンドヘルドプリンタ1のハードウェア構成は一例を示すものであり、図3に示した構成要素以外の構成要素を含むものとしてもよい。
(ハンドヘルドプリンタの機能ブロックの構成)
図4は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1の機能ブロックの構成について説明する。
図4に示すように、ハンドヘルドプリンタ1は、第1取得部201と、印字制御部202(制御部)と、第2取得部203と、姿勢位置算出部204と、第3取得部205と、通信部213と、操作部214と、表示制御部215と、表示部216と、記憶部217と、を有する。
第1取得部201は、外部機器10から通信部213を介して、印刷ジョブ(画像データ)を取得する機能部である。また、第1取得部201は、外部機器10から通信部213を介して取得した印刷ジョブを、一旦、記憶部217に記憶させ、印字動作を行う場合等の必要時に記憶部217から取得するものとしてもよい。
印字制御部202は、記録ヘッド駆動回路103の動作を制御して、記録ヘッド104に印字動作を行わせる機能部である。また、印字制御部202は、印字される画像データの印字媒体20上の印字位置と、記録ヘッド104の各ノズルの位置とが所定の条件を満たす場合、当該印字位置にインクを吐出するように、記録ヘッド駆動回路103に対してタイミング信号を送り、記録ヘッド104の対象ノズルからインクを吐出させる。
第2取得部203は、ナビゲーションセンサ106により検出されたハンドヘルドプリンタ1(正確には、ナビゲーションセンサ106自身)の姿勢および位置の情報(以下、単に、姿勢位置情報と称する場合がある)を取得する機能部である。
姿勢位置算出部204は、第2取得部203により取得されたナビゲーションセンサ106の姿勢位置情報から、記録ヘッド104の各ノズルの位置を算出する機能部である。姿勢位置算出部204で各ノズルの姿勢および位置を算出することができるのは、ナビゲーションセンサ106と、各ノズルとの相対的な位置関係が既知であることによる。
第3取得部205は、姿勢位置算出部204により算出されたノズルの位置に対応する、画像データにおける周辺画像を取得する機能部である。
通信部213は、外部機器10との間でデータ通信を行うための機能部である。通信部213は、例えば、外部機器10から、印刷ジョブ(画像データ)等を受信する。また、通信部213は、通常の印字動作の動作状態の情報、現在の動作モードの情報、記録ヘッド104のインクの残量情報、およびハンドヘルドプリンタ1の異常を示す情報等を、外部機器10へ送信する。通信部213は、例えば、図3に示す通信I/F105、および、制御部101により実行される動作プログラムによって実現される。
操作部214は、ユーザの操作入力を受け付ける機能部である。操作部214は、図3に示す操作表示部107(操作ボタン5等)によって実現される。
表示制御部215は、表示部216の表示動作を制御する機能部である。
表示部216は、表示制御部215の制御に従って、ハンドヘルドプリンタ1の動作状態等を表示する機能部である。表示部216は、例えば、ハンドヘルドプリンタ1の動作状態として、例えば、通常の印字動作中である旨、および、画像データを受信中である旨等を表示する。表示部216は、図3に示す操作表示部107(LED8等)によって実現される。
記憶部217は、上述の動作プログラム、各デバイスを制御するファームウェア、記録ヘッド104を駆動するための駆動波形データ、および、外部機器10から受信した印刷ジョブ(画像データ)等を記憶する機能部である。記憶部217は、図3に示すメモリ102によって実現される。
上述の第1取得部201、印字制御部202、第2取得部203、姿勢位置算出部204、第3取得部205、および表示制御部215は、図3に示す制御部101により実行される動作プログラムによって実現される。なお、これらの機能部の一部または全部は、ソフトウェアである動作プログラムではなく、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
なお、図4に示す各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図4において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図4において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(ハンドヘルドプリンタの印字動作)
図5は、実施形態に係るハンドヘルドプリンタの印字動作の一例を示すフローチャートである。図5を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1の通常の印字動作の流れについて説明する。
<ステップS101>
まず、ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1の電源ボタンを押下する。なお、電源ボタンは、図1に示す操作ボタン5のいずれかであってもよい。そして、ステップS102へ移行する。
<ステップS102>
ハンドヘルドプリンタ1の各デバイスは、バッテリ108から電源回路109を介して、電力供給される。そして、ステップS103へ移行する。
<ステップS103>
制御部101およびナビゲーションセンサ106等の各デバイスは、初期化を実行して立ち上げを行う。そして、ステップS104へ移行する。
<ステップS104>
制御部101およびナビゲーションセンサ106等の各デバイスの初期化が完了した場合(ステップS104:Yes)、ステップS105へ移行し、まだ初期化が完了していない場合、完了するまで待機する。
<ステップS105>
初期化が完了した場合、表示部216は、例えば、LED8の点灯等によって、初期化が完了して印字動作が可能な状態であることを表示する。そして、ステップS108へ移行する。
<ステップS106、S107>
ユーザは、外部機器10を操作し、印字対象の画像データ(印字画像)(例えば、TIFF(Tagged Image File Format)形式のデータ、またはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式のデータ等)を選択する。そして、ユーザは、選択した画像データ(印字画像)を印刷ジョブとして印字動作の実行操作を行う。そして、印刷ジョブは、外部機器10からハンドヘルドプリンタ1へ送信される。そして、ステップS108へ移行する。
<ステップS108>
通信部213によって外部機器10から印刷ジョブ(印字画像、画像データ)が受信されている場合、表示部216は、例えば、LED8の点滅等によって、印刷ジョブの受信状態であることを表示する。第1取得部201は、通信部213により受信された印刷ジョブを取得する。そして、ステップS111へ移行する。
<ステップS109、S110>
ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1を把持し、印字媒体20上で印字画像を印字するための初期位置を決定する。そして、ユーザは、操作部214への印字開始のための操作入力(例えば、印字開始に相当するボタンの押下)を行う。そして、ステップS111およびS113へ移行する。
<ステップS111>
第1取得部201により印刷ジョブが取得されると、第2取得部203は、ナビゲーションセンサ106により検出されたハンドヘルドプリンタ1(正確には、ナビゲーションセンサ106自身)の姿勢位置情報を取得する。そして、ステップS112へ移行する。
<ステップS112>
第2取得部203は、取得した姿勢位置情報を初期位置として、記憶部217に格納する。そして、ステップS114へ移行する。
<ステップS113>
ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1を把持し、印字媒体20上で印字画像を印字するための初期位置を決定した後、フリーハンドによる走査を開始する。
<ステップS114>
第2取得部203により初期位置としての姿勢位置情報が取得された後、制御部101は、ナビゲーションセンサ106により検出された姿勢位置情報を取得するタイミングを取るための時間計測を開始する。そして、ステップS115へ移行する。
<ステップS115>
制御部101により計測されている時間がナビゲーションセンサ106の姿勢位置情報を取得(リード)するタイミングとなった場合(ステップS115:Yes)、ステップS116へ移行し、取得するタイミングでない場合は当該タイミングとなるまで待機する。
<ステップS116、S117>
制御部101により計測されている時間がナビゲーションセンサ106の姿勢位置情報を取得(リード)するタイミングとなった場合、第2取得部203は、ナビゲーションセンサ106により検出されたハンドヘルドプリンタ1(正確には、ナビゲーションセンサ106自身)の姿勢位置情報を取得して、現在の姿勢位置情報として記憶部217に格納する。なお、ナビゲーションセンサ106から検出される情報が移動量である場合には、前回の姿勢および位置に対して、検出された移動量を加算することによって現在の姿勢位置情報が求まる。そして、ステップS118へ移行する。
<ステップS118、S119>
姿勢位置算出部204は、第2取得部203により取得されたナビゲーションセンサ106の現在の姿勢位置情報から、記録ヘッド104の各ノズルの位置を算出する。そして、第3取得部205は、姿勢位置算出部204により算出されたノズルの位置に対応する、印刷ジョブの画像データにおける周辺画像を取得する。そして、ステップS120へ移行する。
<ステップS120、S121>
印字制御部202は、印字される画像データの印字媒体20上の印字位置と、姿勢位置算出部204により算出された記録ヘッド104の各ノズルの位置と比較する。そして、その比較の結果、双方の位置が所定の条件(吐出条件)を満たす場合(ステップS121:Yes)、ステップS122へ移行し、当該条件を満たさない場合(ステップS121:No)、ステップS115へ戻る。ここで、所定の条件(吐出条件)とは、例えば、双方の位置が一致したかどうか、または、双方の位置が一致しているとみなせるほど近接したかどうかの条件である。
<ステップS122>
印字制御部202は、印字される画像データの印字媒体20上の印字位置と、記録ヘッド104の各ノズルの位置とが所定の条件(吐出条件)を満たす場合、当該印字位置にインクを吐出するように、記録ヘッド駆動回路103に対してタイミング信号を送り、記録ヘッド104の対象ノズルからインクを吐出して印字する。そして、ステップS123へ移行する。
<ステップS123>
印刷ジョブの画像データ(印字画像)のすべてについて印字(吐出)が完了した場合(ステップS123:Yes)、ステップS124へ移行し、そうでない場合(ステップS123:No)、ステップS115へ戻る。上述のステップS115〜S123が繰り返されることにより、印字媒体20上に印字画像が形成される。
<ステップS124>
印字媒体20上に画像データ(印字画像)のすべてについて印字が完了すると、表示部216は、例えば、LED8の点灯等によって、印字動作が完了したことを表示する。なお、画像データのすべてについて印字が完了していなくても、ユーザによって十分と判断された場合には、ユーザによる操作部214に対する印字完了操作により、印字動作を完了したものとみなしてもよい。
以上のようなステップS101〜S124の流れによって、ハンドヘルドプリンタ1の通常の印字動作が実行される。
(ハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタの配置)
図6は、ハンドヘルドプリンタの走査におけるUSBケーブルの状態の一例を説明する図である。図7および図8は、ハンドヘルドプリンタを把持した場合に操作の支障を来さないUSBケーブルの接続領域の一例を示す図である。図6〜図8を参照しながら、ハンドヘルドプリンタの各箇所にUSBコネクタが配置された場合の状態について説明する。図6〜図8においては、どのような箇所にUSBコネクタを設けるか、または、特定の箇所にUSBコネクタを設けた場合の影響等を説明するためのハンドヘルドプリンタとして、ハンドヘルドプリンタ500を想定する。ハンドヘルドプリンタ500は、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1のUSBコネクタ9の配置以外の構成は、同様の構成と有するものとする。
図6(a)に示すハンドヘルドプリンタ500は、左側面の奥側かつ下部にUSBコネクタを設け、USBケーブル151が接続された状態であり、当該ハンドヘルドプリンタ500を印字動作中に右方向へ走査した状態を示している。そして、図6(b)では、図6(a)において右方向へ走査した結果、ハンドヘルドプリンタ500の下面の奥側に配置された開口部(図1の開口部6に相当)からインクが吐出され、印字媒体に「>>SWEETPRINTING>>」という文字列が印字された状態を示している。しかし、このとき、印字された直後の画像上にUSBケーブル151がかかっているため、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化に繋がることになる。
また、図7では、ハンドヘルドプリンタ500をユーザの手50によって把持された状態を、ハンドヘルドプリンタ500の左側面から見たものが示されてる。ハンドヘルドプリンタ500の上面は、図7に示すように、手50によって全体的に覆われているため、この上面にUSBコネクタを設けてUSBケーブル151が接続されることを想定した場合、手50がハンドヘルドプリンタ1を把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。
また、図7に示すように、ハンドヘルドプリンタ500の左側面の奥側かつ上部の領域(手前側ではなく奥側寄り、かつ、下面側ではなく上面側寄りの領域)に相当する領域301は、ユーザの手50がかかることがないため、当該領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が手50と干渉することがない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができる。また、領域301は、印字媒体20から距離が離れている領域であるため、当該領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が、印字された画像に接触する可能性が低くなり、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。
一方、ハンドヘルドプリンタ500の左側面の手前側の領域については、図7に示す例では、手50の親指が当該領域の上部にかかっているものの、ユーザによっては、当該領域の下部を把持する方が走査しやすいと感じる可能性もある。このように、ユーザによる把持の態様の違いにより、指がかかるか、かからないかが特定できない領域には、USBコネクタを配置するのは望ましくない。
また、図8では、ハンドヘルドプリンタ500をユーザの手50によって把持された状態を、ハンドヘルドプリンタ500の右側面から見たものが示されている。図8に示すように、ハンドヘルドプリンタ500の右側面の奥側かつ上部の領域に相当する領域302は、ユーザの手50がかかることがないため、当該領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が手50と干渉することがない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができる。また、領域302は、印字媒体20から距離が離れている領域であるため、当該領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が、印字された画像に接触する可能性が低くなり、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。
また、図8に示すように、領域302の下部の領域は、手50がかかる可能性が高いため、この上面にUSBコネクタを設けてUSBケーブル151が接続されることを想定した場合、手50がハンドヘルドプリンタ1を把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る可能性が高い。
一方、ハンドヘルドプリンタ500の右側面の手前側の領域については、図7に示す例では、手50の中指、薬指および小指が当該領域の全体にかかっているものの、ユーザによっては、当該領域のいずれかの部分を中指だけで把持する等の方が走査しやすいと感じる可能性もある。この場合、中指で覆われた部分以外の領域は、手50によって覆われていないことになる。このように、ユーザによる把持の態様の違いにより、指がかかるか、かからないかが特定できない領域には、USBコネクタを配置するのは望ましくない。
図9は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。図6〜図8で上述したような考察を踏まえ、図9を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1の各領域でのUSBコネクタ9の配置の可否について説明する。
図9(a)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1の左側面のうち、奥側上部の領域をA、奥側下部の領域をC、手前側上部の領域をB、手前側下部の領域をDとする。また、ハンドヘルドプリンタ1の上面の領域をI、手前側の面(第5面、記録ヘッド側の面と反対側の面)の上部の領域をE、手前側の面の下部の領域(上面側ではなく下面側寄りの領域)をFとする。
領域Aは、図7に示した領域301に相当し、ユーザの手50がかかることがなく、かつ、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が、印字された画像に接触する可能性が低い。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブル151の画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Aは、USBコネクタ9を配置するのに適している。
領域Cは、図6で上述した左側面の奥側かつ下部の領域(図7に示した領域301の下部の領域)に相当し、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、印字された直後の画像上に当該USBケーブル151がかかる可能性が高い。したがって、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像の劣化に繋がる可能性が高い。よって、領域Cは、USBコネクタ9を配置するのに適さない。
領域Bおよび領域Dは、図7で上述した左側面の手前側の領域に相当し、ユーザによる把持の態様の違いにより、指がかかるか、かからないかが特定できない領域である。したがって、これらの領域にUSBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続されていると、ユーザの把持の態様によっては、手50が当該USBケーブル151と干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る可能性が高い。よって、領域Bおよび領域Dは、USBコネクタ9を配置するのは望ましくない。
領域Iは、図7で上述したハンドヘルドプリンタ500の上面に相当し、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、手50がハンドヘルドプリンタ1を把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉する。したがって、USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。よって、領域Iは、USBコネクタ9を配置するのに適さない。
領域Eは、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、図7および図8から類推できるように、手50がハンドヘルドプリンタ1を把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉する。したがって、USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。よって、領域Eは、USBコネクタ9を配置するのに適さない。
領域Fは、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、手50がハンドヘルドプリンタ1を把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉することない。また、ハンドヘルドプリンタ1の左右の走査を、奥側から手前へ向かって行う場合、領域F近傍の印字媒体20にはまだ画像が印字されておらず、USBケーブル151が、印字された画像に接触することもない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブル151の画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Fは、USBコネクタ9を配置するのに適している。
また、図9(b)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1の奥側の面(第4面、記録ヘッド側の面)の上部の領域(下面側ではなく上面側寄りの領域)をG、奥側の面の下部の領域をHとする。
領域Gは、ユーザの手50がかかることがなく、かつ、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が、印字された画像に接触する可能性が低い。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブル151の画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Gは、USBコネクタ9を配置するのに適している。
領域Hは、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、印字された直後の画像上に当該USBケーブル151がかかることはないものの、USBコネクタ9の位置が印字媒体20に近いため、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化に繋がる可能性が高い。よって、領域Hは、USBコネクタ9を配置するのに適さない。
また、図9(c)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1の右側面のうち、奥側上部の領域をJ、奥側下部の領域をL、手前側上部の領域をK、手前側下部の領域をMとする。
領域Jは、図8に示した領域302に相当し、ユーザの手50がかかることがなく、かつ、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続されていても、当該USBケーブル151が、印字された画像に接触する可能性が低い。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブル151の画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Jは、USBコネクタ9を配置するのに適している。
領域Lは、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、右から左へ向かってハンドヘルドプリンタ1が走査された場合、印字された直後の画像上に当該USBケーブル151がかかる可能性が高い。したがって、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化に繋がる可能性が高い。よって、領域Lは、USBコネクタ9を配置するのに適さない。
領域Kおよび領域Mは、図8で上述した右側面の手前側の領域に相当し、ユーザによる把持の態様の違いにより、指がかかるか、かからないかが特定できない領域である。したがって、これらの領域にUSBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続されていると、ユーザの把持の態様によっては、手50が当該USBケーブル151と干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る可能性が高い。よって、領域Kおよび領域Mは、USBコネクタ9を配置するのは望ましくない。
以上のことから、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1は、図9に示す各領域において領域A、F、GおよびJのうち少なくともいずれかにUSBコネクタ9を配置するものとする。なお、USBコネクタ9が配置されるのは1箇所に限定されるものではなく、上記の配置可能な領域に、複数のUSBコネクタ9が配置されるものとしてもよい。
なお、図1における各領域を区切る線は例示であり、例えば、領域Aと領域Bとがハンドヘルドプリンタ1の長手方向で半分に区切られている必要はない。すなわち、各領域を区切る線は、あくまで各領域を分ける目安となる線である。
図10〜図12は、ハンドヘルドプリンタのUSBコネクタの支障を来す配置の一例を説明する図である。図10〜図12を参照しながら、上述の図9でUSBコネクタを配置するのに適さないとされた領域において、USBコネクタを配置することによるさらなる弊害について説明する。図10〜図12においても、特定の領域にUSBコネクタを配置することによる弊害を説明するためのハンドヘルドプリンタとして、ハンドヘルドプリンタ500を想定する。
図10(a)に示す例では、ハンドヘルドプリンタ500において、図9に示す領域Cに相当する領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続された状態を示している。この場合、上述のように、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化に繋がる可能性が高いことに加え、USBケーブル151が印字媒体20上を擦れると、抵抗が生じ、印字走査の妨げになるという弊害も生じる。なお、このような弊害は、右側面の領域Lに相当する領域にUSBコネクタが配置された場合にも同様に発生し得る。
図10(b)に示す例では、ハンドヘルドプリンタ500において、図9に示す領域Eに相当する領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続された状態を示している。この場合、上述のように、USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出ることに加え、USBコネクタに対してUSBケーブル151が走査方向に直角に接続されるため、USBケーブル151に過度な屈曲状態が生じ、断線が生じる可能性があるという弊害も生じる。また、マウスの操作よりも長い距離(例えば、60[cm]等)を走査する場合があるため、USBケーブル151の不要な屈曲状態は避ける必要がある。
図11に示す例では、ハンドヘルドプリンタ500において、図9に示す領域Hに相当する領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続された状態を示している。この場合、上述のように、USBコネクタの位置が印字媒体20に近いため、インクが乾き切っていない当該画像にUSBケーブル151が接触し、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化に繋がる可能性が高いことに加え、USBコネクタに対してUSBケーブル151が走査方向に直角に接続されるため、USBケーブル151に過度な屈曲状態が生じ、断線が生じる可能性があるという弊害も生じる。また、図10(b)の場合と同様に、マウスの操作よりも長い距離を走査する場合があるため、USBケーブル151の不要な屈曲状態は避ける必要がある。
図12に示す例では、ハンドヘルドプリンタ500において、図9に示す領域Iに相当する領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブル151が接続された状態を示している。この場合、上述のように、USBケーブル151と手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出ることに加え、USBコネクタに対してUSBケーブル151が走査方向に直角に接続されるため、USBケーブル151に過度な屈曲状態が生じ、断線が生じる可能性があり、さらに、ユーザの目線とUSBケーブル151との目線が課さなり、領域Iに配置された操作ボタン(図1の操作ボタン5に相当)の状態が見えずらいという弊害も生じる。
以上のように、ハンドヘルドプリンタ1における各領域によっては、USBコネクタ9を配置してUSBケーブル151を接続した状態で印字を行った場合、USBケーブル151とユーザの手とが干渉して印字走査を行う操作の妨げになったり、印字した画像の劣化させる虞もある。しかし、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1は、上述のように、図9に示す各領域において領域A(左側面の奥側の上部の領域)、領域F(手前側の面の下部の領域)、領域G(奥側の面の上部の領域)および領域J(右側面の奥側の上部の領域)のうち、少なくともいずれかにUSBコネクタ9を配置するものとしている。この場合、USBコネクタ9にUSBケーブル151を接続した状態で、ハンドヘルドプリンタ1を把持し、印字動作に伴う走査を行っても、USBケーブル151によって操作の妨げにならず、かつ、USBケーブル151が印字した画像に接触せずに(非接触となり)当該印字した画像の劣化を抑制することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態に係るハンドヘルドプリンタについて、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、ハンドヘルドプリンタ1をユーザの手で把持する場合の態様からUSBコネクタ9を配置するべき領域について説明したが、ユーザによって当該態様が異なることから、ユーザの指がかかるか、かからないか特定できない領域があり、その領域には、USBコネクタ9を配置すべきではないことを説明した。本実施形態では、ハンドヘルドプリンタの本体に、ユーザの手で把持するためのガイドを設けることによって、USBコネクタ9を配置可能な領域、および配置すべきでない領域をさらに特定することができる構成について説明する。
(ハンドヘルドプリンタの外観構成)
図13は、第2の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。図13を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1aの外観構成について説明する。
図13に示すように、ハンドヘルドプリンタ1a(ハンドヘルド記録装置)は、上部ユニット2と、下部ユニット3と、を備えている。
上部ユニット2の左側面の手前側の領域(奥側ではなく手前側寄りの領域)には、図13に示すように、ユーザがハンドヘルドプリンタ1aを把持する場合に指(右手で把持する場合の親指)をあてがうための案内となる凹部であるガイド2a(ガイド部)が形成されている。なお、ガイド2aは、凹部形状に限定されるものではなく、例えば、複数の凸部により指をあてがう位置を示すような形状であってもよい。ハンドヘルドプリンタ1におけるUSBコネクタ9の配置の詳細は、後述する。なお、ハンドヘルドプリンタ1aのその他の構成は、第1の実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1と同様である。
(ハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタの配置)
図14は、第2の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。図14を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1aの各領域でのUSBコネクタ9の配置の可否について説明する。なお、ハンドヘルドプリンタ1aにおける各領域のうち、領域A、C、E、F、G、H、I、J、Lについては、第1の実施形成で説明した通りである。
領域Bは、ハンドヘルドプリンタ1aの左側面の手前側の上部の領域であり、図13に示したガイド2aが形成された領域に相当する。したがって、領域Bにおいては、ユーザがハンドヘルドプリンタ1aを把持する場合に、ガイド2aに指をあてがうことによって把持するので、USBコネクタ9を配置するのは当然適さないということになる。
一方、領域Dは、ハンドヘルドプリンタ1aの左側面の手前側の下部の領域であり、ハンドヘルドプリンタ1aを把持するユーザの指(右手の場合、親指)が領域Bのガイド2aにあてがわれるので、領域Dにはユーザの指がかからないことになる。したがって、領域Dは、USBコネクタ9が設けられUSBケーブル151が接続された場合、手50がハンドヘルドプリンタ1aを把持する場合に当該USBケーブル151と手50とが干渉することない。また、ハンドヘルドプリンタ1aの左右の走査を、奥側から手前へ向かって行う場合、領域D近傍の印字媒体20にはまだ画像が印字されておらず、USBケーブル151が、印字された画像に接触することもない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブル151の画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Dは、USBコネクタ9を配置するのに適している。
なお、図13では、ガイド2aは、領域Bに形成されるものとしたが、これに限定されるものではなく、領域Dに形成されるものとしてもよい。この場合、領域Dは、USBコネクタ9を配置するのに適さなく、領域Bが、USBコネクタ9を配置するのに適するものとなる。
領域Kおよび領域Mは、図8で上述した右側面の手前側の領域に相当し、ユーザによる把持の態様の違いにより、指がかかるか、かからないかが特定できない領域である。したがって、第1の実施形態で上述したように、領域Kおよび領域Mは、USBコネクタ9を配置するのは望ましくない。しかし、領域Kまたは領域Mについて、ガイド2a同様に指をあてがうための凹部を設け、ハンドヘルドプリンタ1aの右側面のうち、ユーザの指であてがわれる領域を規定するものとすれば、当該領域以外の領域、すなわち、ユーザの指があてがわれない領域については、USBコネクタ9を配置するのに適していることになる。
以上のことから、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1aは、図14に示す各領域において領域A、D、F、GおよびJのうち少なくともいずれかにUSBコネクタ9を配置することが可能であるものとする。このうち、領域Dは、領域Bにガイド2aが設けられたことにより、USBコネクタ9を配置することが可能となる領域である。また、上述のように領域K、Mにガイド2a同様に指をあてがうための凹部を設けるものとすれば、当該領域以外の領域、すなわち、ユーザの指があてがわれない領域については、USBコネクタ9を配置するのに適する。このように、USBコネクタ9を配置することに適した領域にUSBコネクタ9を設けるものとすれば、USBケーブル151を当該USBコネクタ9に接続した状態で、ハンドヘルドプリンタ1aを把持し、印字動作に伴う走査を行っても、USBケーブル151によって操作の妨げにならず、かつ、USBケーブル151が印字した画像に接触せずに(非接触となり)当該印字した画像の劣化を抑制することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態に係るハンドヘルドプリンタについて、第1の実施形態および第2の実施形態に係る各ハンドヘルドプリンタと相違する点を中心に説明する。第1の実施形態および第2の実施形態では、ハンドヘルドの左右側面を4領域に分割して各領域におけるUSBコネクタの配置の適否を説明した。本実施形態では、ハンドヘルドの側面について上側部分と下側部分とに分けてUSBコネクタの配置の適否について説明する。
(ハンドヘルドプリンタの外観構成)
図15は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタの外観斜視図である。図15を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1bの外観構成について説明する。
図15に示すように、ハンドヘルドプリンタ1bの本体30は、内部に制御ボードを搭載しており、上面には、各種操作を行うための操作ボタン5b、および、ハンドヘルドプリンタ1bの電源をオンまたはオフするための電源ボタン5cを有する。
また、ハンドヘルドプリンタ1bの本体30は、インクを吐出する記録ヘッド(記録部)を搭載している。また、本体30は、さらに、一方側の側面に設けられたガイド部材7bと、を備えている。ガイド部材7bは、印字動作時に、印字媒体上で印字される領域を把握するための部材である。ガイド部材7bの機能は、図1(b)で上述したガイド部材7の機能と同様である。すなわち、本体30は、インクを吐出する記録ヘッドを搭載しており、図1(b)で上述したように、下面の奥側において開口された開口部6を有する。記録ヘッドから吐出されたインクは、開口部6より用紙等の印字媒体20上に至り、画像形成(画像記録)が行われる。ガイド部材7bを用いて印字される領域を把握するためには、図1(a)に示したガイド部材7と同様に、解放状態にしておき、使用しないときには、ヒンジとなっているガイド部材7bの下方端を中心に回動させて本体30の側面に収納させる。
また、本体30の左側面における上面側寄りの領域であって、かつ、手前側から奥側へ向かう長手方向の略中央の領域に、USBケーブルを接続するためのUSBコネクタ9b(USBポートともいう)が配置されている。なお、図15に示すUSBコネクタ9bは、コネクタ形状の長手方向が水平となるように配置されているが、当該長手方向が垂直(鉛直)方向となるように配置されるものとしてもよい。これによって、USBコネクタ9bに接続されるUSBケーブルの荷重によるUSBコネクタ9bへの負荷を軽減することができる。なお、図15に示すUSBコネクタ9bが配置される位置は一例であり、USBコネクタ9bの配置についての詳細は、後述する。
図15に示すように、ハンドヘルドプリンタ1bの本体30の左側面の手前側の領域には、ユーザがハンドヘルドプリンタ1bを把持する場合に指(右手で把持する場合の親指)をあてがうための案内となる凹部であるガイド2b(ガイド部)が形成されている。なお、ガイド2bは、凹部形状に限定されるものではなく、例えば、複数の凸部により指をあてがう位置を認識できるような形状であってもよい。
なお、ハンドヘルドプリンタ1bの本体30は、図1(a)で上述したハンドヘルドプリンタ1と同様に、本体30を左右方向(走査方向)への移動を補助するガイドコロ4、または、ハンドヘルドプリンタ1bの動作状態を表示するLED8等を有するものとしてもよい。
(ハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタの配置)
図16は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタを把持した状態の一例を示す図である。図16を参照しながら、ハンドヘルドプリンタ1bを把持した場合におけるUSBコネクタ9bとユーザの手50との位置関係について説明する。
図16では、本体30にUSBコネクタ9bが設けられたハンドヘルドプリンタ1bが、ユーザの手50によって把持された状態が示されている。ハンドヘルドプリンタ1bの上面は、図16に示すように、手50(図16では人差し指)によって覆われているため、この上面にUSBコネクタを設けてUSBケーブルが接続されることを想定した場合、手50がハンドヘルドプリンタ1bを把持する場合に当該USBケーブルと手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。
また、図16に示すように、ユーザの手50の親指は、本体30に形成されたガイド2bにあてがわれているため、左側面における上面側寄りの領域に、手50により覆われない領域が確保され、当該領域にUSBコネクタ9bが設けられている。図16に示す例では、本体30の左側面における上面側寄りの領域であって、かつ、手前側から奥側へ向かう長手方向の略中央の領域にUSBコネクタ9bが設けられている。当該領域にUSBコネクタ9bが設けられていることにより、ユーザの手50がかかることがないため、USBケーブルが接続されていても、当該USBケーブルが手50と干渉することがない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができる。また、当該領域は、印字媒体20から距離が離れている領域であるため、当該領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブルが接続されていても、USBケーブルが、印字された画像に接触する可能性が低くなり、インクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。
なお、図16に示す例では、左側面における上面側寄りの領域であって、かつ、手前側から奥側へ向かう長手方向の略中央の領域にUSBコネクタ9bが設けられているが、これに限定されるものではない。すなわち、左右側面、奥側の面および手前側の面のうち上面側寄りの領域であって、ユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域であればよい。例えば、図16に示すように、ガイド2bが形成されていることにより、USBコネクタ9bが配置された領域の他、例えば、左側面における上面側寄りの領域のうち奥側の領域、および、奥側の面の上面側寄りの領域等も、USBコネクタを配置することが可能である。ただし、手前側の面の上面側寄りの領域にUSBコネクタが設けられUSBケーブルが接続された場合、図16から類推できるように、手50がハンドヘルドプリンタ1bを把持する場合に当該USBケーブルと手50とが干渉する。したがって、USBケーブルと手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。
また、例えば、ハンドヘルドプリンタ1bに右側面に手50の親指以外の指(例えば、中指、薬指、小指)をあてがうためのガイドが設けられているものとしてもよい。この場合、右側面のうち上面側寄りの領域であって、当該ガイドが設けられた領域以外の領域にUSBコネクタを配置するものとしてもよい。この場合、ユーザの手50がかかることがないため、USBケーブルが接続されていても、当該USBケーブルが手50と干渉することがない。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができる。
図17は、第3の実施形態に係るハンドヘルドプリンタにおけるUSBコネクタ配置について説明する図である。図16で上述したような考察を踏まえ、図17を参照しながら、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1bの各領域でのUSBコネクタの配置の可否について説明する。
図17(a)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1bの左側面における上面側寄りの領域をAB、下面側寄りの領域をCDとする。また、ハンドヘルドプリンタ1bの上面の領域をI、手前側の面の上部の領域をE、手前側の面の下部の領域(上面側ではなく下面側寄りの領域)をFとする。
領域ABは、左側面における上面側寄りの領域であり、図16で上述したように、このうちユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域であれば、手50で覆われることがなく、USBコネクタが設けられUSBケーブルが接続されていても、当該USBケーブルが、印字された画像に接触する可能性が低い。例えば、図16で上述したように、ガイド2bが形成されていることにより、領域ABにおいて、USBコネクタ9bが配置された領域の他、例えば、左側面における上面側寄りの領域のうち奥側の領域、および、奥側の面の上面側寄りの領域等も、USBコネクタを配置することが可能である。このような位置にUSBコネクタを配置することによって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブルの画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域ABのうちユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域は、USBコネクタを配置するのに適している。
領域CDについては、上述の第1の実施形態および第2に実施形態で領域C、Dについて説明した内容と同様である。
領域Eは、USBコネクタが設けられUSBケーブルが接続された場合、図16から類推できるように、手50がハンドヘルドプリンタ1bを把持する場合に当該USBケーブルと手50とが干渉する。したがって、USBケーブルと手50とが干渉して持ちにくくなり、印字走査の際に支障が出る。よって、領域Eは、USBコネクタを配置するのに適さない。
領域F、Iについては、上述の第1の実施形態および第2の実施形態で説明した通りである。
また、図17(b)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1bの奥側の面の上部の領域(下面側ではなく上面側寄りの領域)をG、奥側の面の下部の領域をHとする。
領域Gは、ユーザの手50がかかることがなく、かつ、USBコネクタが設けられUSBケーブルが接続されていても、当該USBケーブルが、印字された画像に接触する可能性が低い。したがって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブルの画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域Gは、USBコネクタを配置するのに適している。
領域Hについては、上述の第1の実施形態および第2の実施形態で説明した通りである。
また、図17(c)に示すように、ハンドヘルドプリンタ1bの右側面における上面側寄りの領域をJK、下面側寄りの領域をLMとする。
領域JKは、右側面における上面側寄りの領域であり、図16で上述したように、このうちユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域であれば、手50で覆われることがなく、USBコネクタが設けられUSBケーブルが接続されていても、当該USBケーブルが、印字された画像に接触する可能性が低い。例えば、上述したように、右側面に手50の親指以外の指(例えば、中指、薬指、小指)をあてがうためのガイドが設けられている場合、領域JKのうち、当該ガイドが設けられた領域以外の領域にUSBコネクタを配置することが可能である。このような位置にUSBコネクタを配置することによって、印字の際に走査動作がしにくい等の支障がなく、操作性を維持することができ、USBケーブルの画像への接触によるインクの伸びまたは擦れ等による画像劣化が発生する可能性も低くなる。よって、領域JKのうちユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域は、USBコネクタを配置するのに適している。
領域LMについては、上述の第1の実施形態および第2に実施形態で領域L、Mについて説明した内容と同様である。
以上のように、本実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1bは、左右側面、奥側の面および手前側の面のうち上面側寄りの領域であって、ユーザが把持する際の妨げにならない(妨げが排除された)領域のいずれかにUSBコネクタが配置されるものとしている。例えば、ハンドヘルドプリンタ1bの本体30の左側面の手前側の領域にガイド2b(が形成されているものとした場合、領域ABにおいて手50により覆われない領域が確保され、当該領域にUSBコネクタを設けることができる。また、手前側の面のうち上面側寄りの領域Gは、ユーザの手50がかかることがないため、USBコネクタを設けることができる。また、例えば、本体30の右側面に手50の親指以外の指(例えば、中指、薬指、小指)をあてがうためのガイドが設けられている場合、領域JKのうち、当該ガイドが設けられた領域以外の領域にUSBコネクタを設けることが可能である。このように、USBコネクタを配置することに適した領域にUSBコネクタを設けるものとすれば、USBケーブルを当該USBコネクタに接続した状態で、ハンドヘルドプリンタ1bを把持し、印字動作に伴う走査を行っても、USBケーブルによって操作の妨げにならず、かつ、USBケーブルが印字した画像に接触せずに(非接触となり)当該印字した画像の劣化を抑制することができる。なお、USBコネクタが配置されるのは1箇所に限定されるものではなく、上記の配置可能な領域に、複数のUSBコネクタが配置されるものとしてもよい。
なお、上述の各実施形態において、ハンドヘルドプリンタ1、1a、1bの各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM(Read Only Memory)等に予め組み込まれて提供される。また、上述の各実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1、1a、1bで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1、1a、1bで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態に係るハンドヘルドプリンタ1、1a、1bで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の各実施形態のハンドヘルドプリンタ1、1a、1bで実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては制御部101のCPUが上述の記憶装置(メモリ102等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1、1a、1b ハンドヘルドプリンタ
2 上部ユニット
2a、2b ガイド
3 下部ユニット
4 ガイドコロ
5、5b 操作ボタン
5c 電源ボタン
6 開口部
7、7b ガイド部材
8 LED
9、9b USBコネクタ
10 外部機器
20 印字媒体
30 本体
50 手
101 制御部
102 メモリ
103 記録ヘッド駆動回路
104 記録ヘッド
105 通信I/F
106 ナビゲーションセンサ
107 操作表示部
108 バッテリ
109 電源回路
151 USBケーブル
201 第1取得部
202 印字制御部
203 第2取得部
204 姿勢位置算出部
205 第3取得部
213 通信部
214 操作部
215 表示制御部
216 表示部
217 記憶部
301、302 領域
500 ハンドヘルドプリンタ
特開平11−058850号公報

Claims (6)

  1. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面および前記第2面以外の第3面とを有し、前記第3面における前記第2面の所定方向の一方側を利用者により把持された状態で印字走査されるハンドヘルド記録装置であって、
    前記第1面に形成された開口部から、インクを印字媒体へ印字する記録部と、
    前記第3面に設けられ、給電、または印字するための画像のデータの送信のうち少なくとも一方の用途でケーブルを接続するためのコネクタと、
    を備え、
    前記コネクタは、前記第3面の前記第2面側であって、前記所定方向の他方側に設けられたハンドヘルド記録装置。
  2. 第1面、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面および前記第2面以外の第3面とを有し、前記第3面を利用者により把持された状態で印字走査されるハンドヘルド記録装置であって、
    前記第1面に形成された開口部から、インクを印字媒体へ印字する記録部と、
    前記第3面に設けられ、給電、または印字するための画像のデータの送信のうち少なくとも一方の用途でケーブルを接続するためのコネクタと、
    前記第3面に設けられ、前記利用者が指をあてがうためのガイド部と、
    を備え、
    前記コネクタは、前記第3面の前記第2面側であって、前記ガイド部以外の領域に設けられたハンドヘルド記録装置。
  3. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面、前記第1面および前記第2面以外の第3面とを有し、利用者により把持された状態で印字走査されるハンドヘルド記録装置であって、
    前記第1面の所定方向の一方側に形成された開口部から、インクを印字媒体へ印字する記録部と、
    前記第3面に設けられ、給電、または印字するための画像のデータの送信のうち少なくとも一方の用途でケーブルを接続するためのコネクタと、
    を備え、
    前記コネクタは、前記第3面の前記第1面側であって、前記所定方向の他方側に設けられたハンドヘルド記録装置。
  4. 前記ガイド部は、前記第3面のうち、前記第2面における所定の方向と直交する方向であって前記所定の方向の一方側の面に設けられた請求項2に記載のハンドヘルド記録装置。
  5. 前記コネクタは、前記ハンドヘルド記録装置を前記利用者の手により把持された状態において、形状の長手方向が鉛直方向となるように設けられた請求項1〜4のいずれか一項に記載のハンドヘルド記録装置。
  6. 前記コネクタは、複数設けられた請求項1〜5のいずれか一項に記載のハンドヘルド記録装置。
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