JP2023005120A - プログラム及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体内に2次元コードを形成可能な画像データを画像出力器に出力させるプログラムを提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係るプログラムは、画像データに基づいて印刷画像を記録媒体に形成する画像形成装置に前記画像データを出力する処理を、画像出力器に実行させるプログラムであって、前記画像形成装置は、移動方向に沿って前記記録媒体上を移動されながら、2次元コードを含む前記印刷画像を形成し、個数決定部により、前記印刷画像に含まれる前記2次元コードの個数を決定し、回数決定部により、前記画像形成装置が前記移動方向とは交差する方向にずれつつ前記移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、生成部により、前記2次元コードの個数と、前記移動回数と、に基づいて、前記2次元コードを含む前記印刷画像の前記画像データを生成する処理を前記画像出力器に実行させる。【選択図】図3

Description

本発明は、プログラム及び画像形成方法に関する。
従来、記録媒体上を移動方向に沿って移動されながら画像データに基づいて記録媒体に印刷画像を形成するハンドヘルドプリンタ(以下、HHP(Hand Held Printer)という)等の画像形成装置が知られている。また該画像形成装置に対し、QRコード(登録商標)等の2次元コードの画像データを画像出力器に出力させるプログラムが知られている。
一方、QRコードを複数の印刷画像に分割して、別個の紙に印刷する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、HHP等の画像形成装置においては、画像形成装置の移動方向において2次元コードが記録媒体よりも大きい場合等に、2次元コードを記録媒体内に形成できない懸念がある。特許文献1では、記録媒体内に形成可能な2次元コードの大きさについて開示していないため、このような懸念を解消することはできない。
本発明は、記録媒体内に2次元コードを形成可能な画像データを画像出力器に出力させるプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るプログラムは、画像データに基づいて印刷画像を記録媒体に形成する画像形成装置に前記画像データを出力する処理を、画像出力器に実行させるプログラムであって、前記画像形成装置は、移動方向に沿って前記記録媒体上を移動されながら、2次元コードを含む前記印刷画像を形成し、個数決定部により、前記印刷画像に含まれる前記2次元コードの個数を決定し、回数決定部により、前記画像形成装置が前記移動方向とは交差する方向にずれつつ前記移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、生成部により、前記2次元コードの個数と、前記移動回数と、に基づいて、前記2次元コードを含む前記印刷画像の前記画像データを生成する処理を前記画像出力器に実行させる。
本発明によれば、記録媒体内に2次元コードを形成可能な画像データを画像出力器に出力させるプログラムを提供できる。
実施形態に係る液体吐出システムによる画像形成動作例の図である。 分割生成されたQRコードの第1例を示す図である。 分割生成されたQRコードの第2例を示す図である。 実施形態に係るHHPのハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る制御部のハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る画像出力器のハードウェア構成例の図である。 第1実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例の図である。 ナビゲーションセンサの位置算出方法例を示す図である。 第1実施形態に係る液体吐出システムの動作例のフロー図である。 第1実施形態に係る入力画面例を示す図である。 QRコードの生成例を示す図である。 第1実施形態に係る印刷画像の画像データの第1例の図である。 第1実施形態に係る印刷画像の画像データの第2例の図である。 第2実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例の図である。 第2実施形態に係る入力画面例を示す図である。 第2実施形態に係る印刷画像の画像データ例を示す図である。 第2実施形態に係る液体吐出システムの動作例のフロー図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について詳細に説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
実施形態に係るプログラムは、画像形成装置に画像データを出力する処理を画像出力器に実行させるものである。該画像形成装置は、例えば画像データに基づいて、移動方向に沿って記録媒体上を移動されながら、2次元コードを含む印刷画像を記録媒体に形成するハンドヘルドプリンタである。
実施形態に係るプログラムは、個数決定部により、印刷画像に含まれる2次元コードの個数を決定し、回数決定部により、画像形成装置が画像形成装置の移動方向とは交差する方向にずれつつ移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、生成部により、2次元コードの個数と、画像形成装置の移動回数と、に基づいて、2次元コードを含む印刷画像の画像データを生成する処理を、画像出力器に実行させる。移動方向と交差する方向は、例えば移動方向と直交する方向である。
実施形態に係るプログラムは、例えば、画像形成装置の移動方向において2次元コードが記録媒体よりも大きい場合には、画像形成装置が移動方向と交差する方向にずれつつ移動方向に沿って複数回移動されながら印刷画像を形成するように画像データを生成させる。これにより、画像形成装置の移動方向において2次元コードの大きさを記録媒体の大きさ内に収め、記録媒体内に2次元コードを形成可能な画像データを画像出力器に出力させることができる。
以下、HHPと、該HHPに画像データを出力する画像出力器と、を有する液体吐出システムを一例として実施形態を説明する。HHPは、移動方向に沿って記録媒体上を移動されながら画像データに基づいて液体を吐出することにより、記録媒体に2次元コードを含む印刷画像を形成する画像形成装置の一例である。
実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷は何れも同義語とする。また記録媒体は、用紙、記録紙、記録用紙、普通紙、光沢紙、フィルム、布等の被記録媒体を含む。記録媒体の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等で、液体が一時的でも付着可能であればよい。また、記録媒体はシート状の形状に限られず、壁や天井等の構造物、或いは段ボールの側面、底面、上面等であってもよい。また、地面や施設等に固定されている立体物の表面を記録媒体としてもよい。
液体は、HHPが有する液体吐出部から吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料等を含む溶液、懸濁液、エマルジョン等である。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液等の用途で用いることができる。
またHHPが有する液体吐出部は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータ等を使用するものが含まれる。
[実施形態]
液体吐出システム100は、HHP20と、HHP20に形成対象となる画像データを送信する画像出力器11とを含む。或いは、液体吐出システム100は、HHP20と、画像出力器11で動作するプログラムとを含む。実施形態の説明では、液体の一例であるインクを吐出するヘッドをIJ記録ヘッドという。
<液体吐出システム100による画像形成動作例>
図1は、液体吐出システム100による画像形成動作の一例を説明する図である。図1に示すように、液体吐出システム100は、HHP20と画像出力器11とを有する。
画像出力器11は、HHP20と無線又は有線で通信する機能を有する情報処理装置である。画像出力器11は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ハンディターミナル、ウェアラブルPC(腕時計型、サングラス型等)、携帯型のゲーム機、カーナビゲーション、デジタルカメラ、プロジェクタ、テレビ会議端末、又はドローン等を含む。
HHP20は、画像出力器11から画像データを受信し、該画像データと、HHP20の位置情報と、に基づいて取得される目標吐出位置でインクを吐出する。
ユーザがHHP20を把持して記録媒体12上をX'軸正方向にフリーハンドで移動させると、HHP20は、目標吐出位置に到達した際にインクを吐出して、形成対象となる印刷画像の一部を記録媒体12上に形成する。
HHP20がX'軸正方向における記録媒体12の端部、或いは印刷画像の端部まで移動されて、HHP20のX'軸正方向への移動が終わると、ユーザはHHP20をY'軸正方向に移動させる。Y'軸正方向にずれた位置で、ユーザがHHP20をX'軸正方向に移動させると、HHP20は形成対象の印刷画像の一部を記録媒体12上に形成する。このように、HHP20はX'軸方向及びY'軸方向のそれぞれに複数回移動されることで、印刷画像全体を記録媒体12に形成することができる。ここで、X'軸方向は、HHP20の移動方向に対応し、Y'軸方向は、HHP20の移動方向と交差する方向に対応する。
HHP20がY'軸方向にずれつつX'軸方向に沿って複数回移動することにより記録媒体12上に画像形成する動作モードをマルチパスモードという。一方、HHP20がX'軸方向に沿った1回の移動により記録媒体12上に画像形成する動作モードをシングルパスモードという。HHP20がX'軸正方向に沿って移動を開始し、X'軸正方向における記録媒体12の端部、或いは印刷画像の端部まで移動して移動が終わるまでをパスという。X'軸正方向におけるHHP20の1回の移動を1パスという。
IJ記録ヘッドはY'軸方向に沿って配列する複数のノズルを含むノズル列を有し、HHP20の1パスにより形成可能なY'軸方向における印刷画像の幅は、Y'軸方向におけるノズル列の幅以下である。HHP20は、Y'軸方向におけるノズル列の幅より大きい印刷画像をマルチパスモードにより形成することができる。
図1では、HHP20がX'軸正方向に移動され、その後Y'軸正方向に移動される動作を例示したが、移動方向はこれに限定されるものではない。HHP20はX'軸負方向、又はY'軸負方向に移動されて画像形成を行うこともできる。またHHP20は、X'軸方向への1回目の移動(往路)ではX'軸正方向に移動され、2回目の移動(復路)ではX'軸負方向に移動されてもよい。なお、HHP20が移動されるという表現は、HHP20が走査されるという表現に置き換えることもできる。
HHP20は、記録媒体12にインクを吐出して画像形成を行うためインクジェットプリンタということができる。吐出する液体はインクに限定されるものではなく、少なくとも吐出時に液状になればよいため液体吐出装置ということもできる。また、画像形成を行うため、HHP20を画像形成装置又は印刷装置といってもよいし、印刷画像を処理するため画像処理装置といってもよい。HHP20は、ユーザが手で持って携帯できるという意味からHMP(Handy Mobile Printer)という場合がある。
<QRコードの分割生成例>
本実施形態では、液体吐出システム100は、2次元コードの一例であるQRコードを含む印刷画像を記録媒体12に形成する。実施形態に係るプログラムは、QRコードを含む印刷画像の画像データを出力する処理を画像出力器11に実行させるアプリケーションプログラム、いわゆるアプリである。
QRコードには、最初に開発されたモデル1と、大型化に対応したモデル2がある。QRコードの大きさは、バージョン1の21×21セルからバージョン40の177×177セルまで4セル刻みで定められている。例えば、モデル2でバージョン40のQRコードは、数字7089字、英数字4296字及び漢字1817字の情報を格納できる。
QRコードは、複数のQRコードに分割可能である。複数のQRコードそれぞれは、複数に分割された情報を格納できる。また複数のQRコードそれぞれは、自身が複数のQRコードのうち何番目に該当するかを示す情報をヘッダ情報として格納する。QRコードリーダは、このヘッダ情報を参照して、複数のQRコード全部の読み取りを完了したと判定した場合には、複数のQRコードそれぞれが格納する情報を結合した情報を出力する。QRコードリーダは、複数に分割されたQRコードのうちの一つを単体で読み込むことにより、該QRコードが格納している情報を読み取ることもできる。
マルチパスモードによりQRコードを含む印刷画像を形成すると、パスごとでの印刷画像の位置ずれによりQRコードのパターンが位置ずれし、QRコードリーダによりQRコードを誤認識する場合がある。そのため、一般に、アプリケーションプログラムは、印刷画像の位置ずれがQRコードの認識に影響しないように、1パスによりQRコード全体を形成可能に、Y'軸方向におけるQRコードの大きさを制限してQRコードの画像データを生成する。例えば、HHPにより1パスで形成可能なY'軸方向における印刷画像の大きさを13.5[mm]とすると、Y'軸方向におけるQRコードの大きさは、余白を考慮して12.8[mm]になる。
QRコードの大きさの制限に応じてQRコードに格納可能な文字数も制限される。表1は、QRコードの各種設定に応じたQRコードに格納可能な文字数を示している。
Figure 2023005120000002
表1において、誤り訂正レベルとは、QRコードが汚れていたり、破損していたりしても読取可能に情報を復元する機能をいう。誤り訂正レベルには、レベルが高いものから低いものの順にH、Q、M及びLの各レベルがある。
例えば、誤り訂正レベルがHであり、セルの大きさが大である場合には、1パスによる画像形成においては、「https://www.ricoh.co.jp/printer/handy-printer/」の文字のうち、「https://www.ricoh.co.jp/printer/ha」までの文字しかQRコードに格納できない。
本実施形態では、画像出力器11は、文字数が予め定められた閾値を超えた場合には、QRコードを複数に分割して生成する。画像出力器11は、予め定めた文字(例えばURL情報をQRコードに格納する場合には「/」、文章の場合には「。」等の文字)を境界にしてQRコードを分割する。
図2及び図3は、分割生成されたQRコードを例示する図である。図2は第1例、図3は第2例をそれぞれ示している。
図2の例では、1つのURL情報が、文字数制限によって第1情報301a、第2情報302a及び第3情報303aの3つに分割されている。第1情報301aに対応して第1コード301が、第2情報302aに対応して第2コード302が、第3情報303aに対応して第3コード303が、それぞれ生成される。
HHP20は、第1コード301、第2コード302及び第3コード303それぞれの印刷画像を異なるパスにより記録媒体12に形成する。つまり、HHP20は、Y'方向への3回の移動(3回のパス)により、第1コード301、第2コード302及び第3コード303それぞれの印刷画像を記録媒体12に形成する。
図2の例では、印刷画像に含まれるQRコードの個数Nは3個である。HHP20がY'軸方向にずれつつX'軸方向に沿って移動される移動回数Mは3回である。画像データ313は、第1コード301、第2コード302及び第3コード303を含む印刷画像の画像データである。
図3の例でも同様に、1つのURL情報が、文字数制限によって第1情報301a、第2情報302a及び第3情報303aの3つに分割されている。第1情報301a、第2情報302a及び第3情報303aそれぞれに対応して第1コード301、第2コード302及び第3コード303がそれぞれ生成される。
図3の例では、HHP20は、第1コード301、第2コード302及び第3コード303それぞれの印刷画像を同じパスによって記録媒体12に形成する。つまり、HHP20は、Y'方向への1回の移動(1パス)により、第1コード301、第2コード302及び第3コード303それぞれを記録媒体12に形成する。
図3の例では、印刷画像に含まれるQRコードの個数Nは3個である。HHP20がY'軸方向にずれつつX'軸方向に沿って移動される移動回数Mは1回である。画像データ313は、第1コード301、第2コード302及び第3コード303を含む印刷画像の画像データである。
<構成例>
(HHP20の構成例)
図4を参照して、HHP20のハードウェア構成について説明する。図4は、HHP20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。HHP20が備える制御部25は、HHP20の全体動作を制御する。
図4に示すように、制御部25は、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31のそれぞれに電気的に接続している。
HHP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21とを有する。電源回路21は、電源22が生成する電力を、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31それぞれに供給する。電源回路21は、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧又は昇圧できる。
電源22は主に電池(バッテリ)である。電池は、市販の乾電池又は充電池であっても専用の充電池であってもよい。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等であってもよい。電源22が充電可能な電池である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
IJ記録ヘッド駆動回路23は駆動電圧波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動電圧波形を生成する。吐出されたインクの液滴サイズ等に応じた駆動電圧波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。IJ記録ヘッド24は、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色のインクを吐出できる。但し、これに限定されるものではなく、ブラック1色を吐出する構成であってもよいし、5色以上のインクを吐出する構成であってもよい。
OPU(Operation panel Unit)26は、HHP20の状態を表示するLED、ユーザがHHP20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有する。但し、これに限定されるものではなく、液晶ディスプレイを備えてもよく、更にタッチパネルを備えてもよい。また、音声入力機能を備えてもよい。OPU26は印字ボタン26aを有する。印字ボタン26aは、印字開始の指示を受け付けるボタンである。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像出力器11から画像データ313の受信等を行う。通信I/F27は、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、5G(携帯電話)、又はLTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等を用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM(Read Only Memory)28は、HHP20のハードウェア制御を行うファームウェア、IJ記録ヘッド24の駆動電圧波形データ(液体を吐出するための電圧変化を規定するデータ)、又はHHP20の初期設定データ等を格納する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)29は、通信I/F(Interface)27が受信した画像データ313の記憶、又はROM28から展開されたファームウェアを格納する。DRAM29は、制御部25がファームウェアを実行する際のワークメモリとなる。
ナビゲーションセンサ30は、所定のサンプリング周期ごとにHHP20の移動量を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)やレーザ等の光源と、記録媒体12を撮像する撮像センサとを有する。HHP20が記録媒体12上で移動されると、ナビゲーションセンサ30は、記録媒体12の微小なエッジを次々に検出する(撮像する)。検出されたエッジ間の距離を解析することで移動量を得ることができる。
実施形態では、HHP20は、HHP20の底面に1つのナビゲーションセンサ30を搭載するが、HHP20は、2つのナビゲーションセンサ30を搭載してもよい。ナビゲーションセンサ30が2つある場合は、HHP20は回転角を検出可能になる。
ジャイロセンサ31は回転角を検出する。なお、ナビゲーションセンサ30として、更に多軸の加速度センサを用いてもよく、HHP20は加速度センサのみでHHP20の移動量を検出してもよい。
ジャイロセンサ31は、記録媒体12の平面に垂直な軸を中心にHHP20が回転した際の角速度を検出するセンサである。制御部25はこの角速度を積分してHHP20の姿勢を算出する。姿勢とは記録媒体12の平面に垂直な軸に対するHHP20の回転角をいう。回転角の基準の一例は印刷の開始時のHHP20の長手方向である。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30により検出される移動量及びジャイロセンサ31により検出される角速度を元に、IJ記録ヘッド24に含まれる各ノズルの位置情報、該位置情報に応じて形成する印刷画像の決定、並びに吐出すべきノズルであるか否かの判定等を行う。この制御部25の構成については、図5を用いて詳述する。
(制御部25の構成例)
図5は、制御部25のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図5に示すように、制御部25は、SoC50とASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)40とを備える。
SoC50とASIC/FPGA40はバス46及び47を介して通信する。ASIC/FPGA40は、どちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基板で構成してもよい。或いは、3つ以上のチップや基板で実装してもよい。
SoC50は、バス47を介して接続されたCPU33、位置算出回路34、メモリCTL(コントローラ)35、及びROM CTL(コントローラ)36等の構成を有する。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス46を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45を有する。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限定されるものではない。
CPU33は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)等を実行し、SoC50内の位置算出回路34、メモリCTL35、及びROM CTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImage RAM37、DMAC(Direct Memory Access Controller)38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45等の動作を制御する。
位置算出回路34は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量及びジャイロセンサ31が検出するサンプリング周期ごとの角速度に基づいて、HHP20の位置情報(例えば座標)を算出する。HHP20の位置情報とは、厳密には、IJ記録ヘッド24(図4参照)に含まれる各ノズルの位置情報である。制御部25はナビゲーションセンサ30の位置情報に基づき、各ノズルの位置情報を算出できる。なお、位置算出回路34の機能を、CPU33が所定のプログラムを実行することで実現してもよい。
制御部25は、所定の原点(画像形成が開始される時のHHP20の初期位置)を基準にナビゲーションセンサ30の位置情報を算出する。また、位置算出回路34は、過去の位置情報と最も新しい位置情報との差に基づいて移動方向や加速度を推定し、次回の吐出タイミングにおけるナビゲーションセンサ30の位置情報を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU33に送出したり、取得した画像データ313をASIC/FPGA40に送出したりする。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU33やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、インクを吐出するIJ記録ヘッド、IJ記録ヘッド内のノズル位置、及び取り付け誤差等によるIJ記録ヘッドの傾きに応じて、DMAC38が取得した画像データ313を回転させる。DMAC38は回転後の画像データ313をIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像データ313を一時的に格納する。すなわち、HHP20は、ある程度の画像データ313をImage RAM37にバッファリングし、HHP20の位置情報に応じてバッファリングした画像データ313を読み出すことができる。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像データ313(Tiff形式等)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像データ313を表す点の集合に画像データ313を変換する。これにより、画像データ313は吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波電圧形データを用いて、駆動電圧波形を生成する。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量dX0及びdY0を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42とジャイロセンサI/F45が情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。印字/センサタイミングは、印字又はセンサのタイミングを意味する。情報を読み取るタイミングの周期はインクの吐出タイミングの周期よりも長い。IJ記録ヘッド制御部44は吐出ノズル可否判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
ジャイロセンサI/F45は、印字/センサタイミング生成部43により生成されたタイミングになるとジャイロセンサ31が検出する角速度を取得してその値を内部レジスタに格納する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを決定して、SoC50へそれを通知するための割込み信号を出力する。CPU33はこの割込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX'及びΔY'を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。ジャイロセンサI/F45に関しても同様に、割込みコントローラ41はSoC50に対し、ジャイロセンサ31との通信が終了したことを通知するための割込み信号を出力する。
(画像出力器11の構成例)
図6を参照して、画像出力器11の構成について説明する。図6は、画像出力器11のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、画像出力器11は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、無線通信モジュール204、アンテナ205、カメラ206、LCD(Liquid Crystal Display)207、タッチパネル208、外部I/F209、マイク210、及びスピーカー211等を有する。これらはバス212に接続され、データのやり取りが可能である。また、画像出力器11はバッテリ213を有し、上記の各デバイスへ電力を供給する。
CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムに従って、各種データの演算処理等により画像出力器11全体を制御する。フラッシュROM202は、画像出力器11全体を制御するプログラム202pを記憶すると共に、各種データを記憶するストレージとしても機能する。ここで、プログラム202pは、HHP20が適切に動作するように開発されたアプリケーションプログラムであり、QRコードを含む印刷画像の画像データを出力する処理を画像出力器11に実行させるものである。
画像出力器11は、CPU201のワークメモリとしてRAM203を使用する。RAM203はフラッシュROM202に記憶されたプログラム202pを読み込み、CPU201はプログラム202pを実行する。
無線通信モジュール204はBluetooth、無線LAN、NFC、又は、赤外線等によりHHP20と通信する。4GやLTEなどの携帯電話回線を利用した音声通信やデータ通信を行ってもよい。
カメラ206は撮像素子から出力された画像信号をA/D(Analog/Digital)変換する。LCD207は、画像出力器11を操作するためのアイコンや、各種のデータを表示する。タッチパネル208はLCD207に重なり合って密着しており、指の接触位置の位置情報を検出する。
外部I/F209は、例えばUSBインタフェースであり、外部機器を接続するためのインタフェースである。マイク210は入力された音声信号をA/D変換する。スピーカー211は音データをD/A(Digital/Analog)変換して可聴信号を出力する。
<機能構成例>
液体吐出システム100の機能構成について、図7を参照して説明する。図7は、液体吐出システム100の機能構成の一例を示すブロック図である。以下、液体吐出システム100の備える画像出力器11及びHHP20の制御部25のそれぞれの機能構成を説明する。
(画像出力器11)
図7に示すように、画像出力器11は、通信部51と、LCD制御部52と、入力画面生成部53と、画像形成制御部54と、記憶部55と、情報受付部56と、個数決定部57と、回数決定部58と、画像データ生成部59と、を有する。
画像出力器11は、CPU201がプログラム202pを実行し、図6に示したハードウェアと協働することで、これらの機能を実現する。より具体的には、画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、無線通信モジュールを制御すること等で通信部51の機能を実現し、LCD207を制御すること等によりLCD制御部52の機能を実現する。また画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、タッチパネル208を制御すること等により情報受付部56の機能を実現する。さらに画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行すること等により、入力画面生成部53、画像形成制御部54、個数決定部57、回数決定部58及び画像データ生成部59の各機能を実現する。
プログラム配信用のサーバがプログラム202pを配信してもよい。またHHP20の製造業者が、プログラム202pが記憶されたUSBメモリや光記憶媒体等の可搬性の記憶媒体を配布してもよい。
通信部51は、HHP20との間で各種の情報を送受信する。本実施形態では、QRコードを含む印刷画像に関する情報をHHP20に送信する。LCD制御部52は、LCD207に表示される各種の画面の表示に関する制御を行う。
入力画面生成部53は、QRコードの生成に関する情報を入力及び編集するための入力画面を生成し、LCD制御部52を介してLCD207に表示させる。
画像形成制御部54は、印刷画像の形成に関する制御を行う。すなわち、HHP20との通信及び画像形成の中断又は再開等に関する制御を行う。
記憶部55は、画像データ313を記憶する。画像データ313はどのようなファイルフォーマットでもよいが、例えばTiff、JPEG又はBMP等の画像ファイルである。或いは、PDL(Page Description Language)で記述された画像データ(ポストスクリプト、PDF等)であってもよい。
情報受付部56は、入力画面生成部53により生成され、LCD207に表示された入力画面を介してユーザにより入力された所定の入力情報を受け付け、受け付けた入力情報を画像データ生成部59に出力する。この入力情報は、誤り訂正レベル情報、セルの大きさ情報、QRコードへの格納情報又は印刷画像に含まれる複数のQRコード間のX'軸方向における距離情報等である。情報受付部56は、ユーザによる画像出力器11に対する各種操作を受け付けることもできる。
個数決定部57は、情報受付部56により受け付けた入力情報に基づいて、印刷画像に含まれるQRコードの個数Nを決定し、個数情報を画像データ生成部59に出力する。例えば、個数決定部57は、QRコードへの格納情報と、予め定められている文字数制限情報及びY'軸方向におけるQRコードの大きさ制限情報等と、を比較し、1つのQRコードに格納情報全てを格納可能な場合にはQRコードの個数Nを1個に決定する。一方、個数決定部57は、1つのQRコードで格納情報全てを格納できない場合には、QRコードを複数に分割し、格納情報全てを格納可能なQRコードの個数Nを決定する。なお、個数決定部57は、ユーザが入力画面を介して入力したQRコードの個数情報を、QRコードの個数Nとして決定することもできる。
回数決定部58は、個数決定部57により決定されたQRコードの個数Nと、印刷画像に含まれる複数のQRコード間のX'軸方向における距離と、に基づいて、HHP20がY'軸方向にずれつつX'軸方向に沿って移動される移動回数M、すなわちパス数を決定し、該移動回数情報を画像データ生成部59に出力する。
例えば、回数決定部58は、X'軸方向におけるQRコードの大きさw1とQRコードの個数Nとの積を算出し、複数のQRコード間の距離d1と「N-1」との積を算出し、これらの積の和からQRコードを含む印刷画像のX'軸方向における大きさw2を算出する。回数決定部58は、この印刷画像の大きさw2と、X'軸方向における記録媒体12の大きさw3と、を比較し、HHP20の1回の移動によりQRコードを含む印刷画像全体を記録媒体12内に形成可能な場合には移動回数Mを1回に決定する。一方、回数決定部58は、HHP20の1回の移動によりQRコードを含む印刷画像全てを記録媒体12内に形成できない場合には、印刷画像全体を形成可能なHHP20の移動回数Mを決定する。なお、回数決定部58は、ユーザが入力画面を介して入力したHHP20の移動回数情報を、HHP20の移動回数Mとして決定することもできる。
画像データ生成部59は、情報受付部56により受け付けた入力情報と、QRコードの個数情報と、HHP20の移動回数M(パス数)情報と、に基づいて、QRコードを含む印刷画像の画像データを生成する生成部の一例である。画像データ生成部59は、通信部51を介して、生成した画像データをHHP20に送信する。また、画像データ生成部59は、生成した画像データに基づき、HHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成し、LCD制御部52を介してLCD207に表示させることもできる。
(制御部25)
図7に示すように、制御部25は、情報取得制御部61と、位置管理部62と、起動処理部63と、通信部64と、画像記憶部65と、吐出制御部66と、OPU制御部67とを有する。制御部25は、図5に示したCPU33がROM28に記憶されたプログラムを実行すること等により、情報取得制御部61、位置管理部62、起動処理部63、通信部64、吐出制御部66、及びOPU制御部67の各機能を実現できる。また図5に示したメモリCTL35等が画像記憶部65の機能を実現できる。
情報取得制御部61は、移動されるHHP20の位置情報を取得する。情報取得制御部61は、ナビゲーションセンサ30、又はジャイロセンサ31等の各種のセンサからセンサが検出した情報を取得するタイミングであるか否かを判断し、情報を取得するタイミングであれば各センサから情報を取得できる。
位置管理部62は、HHP20の画像形成動作を制御するために、HHP20の位置情報を管理する。すなわち、ユーザによる画像形成開始の操作に応じて原点を確定し、初期位置と記録媒体に置かれる向きに基づき、位置算出回路34が算出した各ノズルの位置情報を初期位置と記録媒体に置かれる向きに適した位置情報に変換する。一部の変換において、位置管理部62はHHP20の座標系を画像の座標系に変換する。
起動処理部63は、HHP20の電源がONになった場合、ハードウェアの初期化や各ハードの状態検出等、起動時に必要な処理を行う。OPU制御部67は、OPU26が表示する情報を生成し、OPU26に表示する。
通信部64は、画像出力器11と通信して各種の情報を送受信する。本実施形態では、画像に関する情報を画像出力器11から受信する。画像に関する情報は、画像データを含む。
画像記憶部65はImage RAM37等に構築された画像を記憶する。また画像記憶部65は、通信部64が受信した画像データを記憶できる。
吐出制御部66は、ユーザがHHP20を移動させると、位置管理部62により変換した各ノズルのそれぞれの位置情報と、画像データとに基づいて、IJ記録ヘッド駆動回路23を介したIJ記録ヘッド24の制御を行う。例えば吐出制御部66は、各ノズルのうち、画像形成のために吐出すべきノズルに吐出させ、吐出すべきではないノズルには吐出させないように、IJ記録ヘッド駆動回路23を介してIJ記録ヘッド24を制御する。
<ナビゲーションセンサ30の位置算出方法例>
次に図8を参照して、HHP20の移動中におけるナビゲーションセンサ30の位置算出方法について説明する。
図8は、ナビゲーションセンサ30の位置算出方法の一例を説明する図である。図8は、IJ記録ヘッド24と、IJ記録ヘッド24に設けられたナビゲーションセンサ30の移動前後の様子を示している。
図8において、IJ記録ヘッド24及びナビゲーションセンサ30は移動前を示し、IJ記録ヘッド24'及びナビゲーションセンサ30'は移動後を示す。座標(X0,Y0)は移動前のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示し、座標(X0',Y0')は移動後のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示す。移動前のナビゲーションセンサ30の位置は、原点に対応する。
また、θは移動前のIJ記録ヘッド24の角度を示し、dθはサンプリング周期ごとの回転角を示す。Lは、各ノズルが配列する方向におけるIJ記録ヘッド24の長さを示す。dX0はX軸方向への移動量、dY0はX軸方向への移動量をそれぞれ示している。
ジャイロセンサ31の出力である角速度ωは、次の(1)式で表すことができ、回転角dθは次の(2)式で算出される。
Figure 2023005120000003
Figure 2023005120000004
現在(時間t=0~N)の角度θは、次の(3)式で算出される。
Figure 2023005120000005
算出された角度θ及び回転角dθを、以下の(4)乃至(7)式に代入することで、座標(X0',Y0')を算出できる。
Figure 2023005120000006
Figure 2023005120000007
Figure 2023005120000008
Figure 2023005120000009
HHP20は、ナビゲーションセンサ30の座標、並びに予め定められたナビゲーションセンサ30とIJ記録ヘッド24の各ノズルとの位置関係の情報に基づき、各ノズルの座標を算出できる。
<液体吐出システム100の動作例>
次に液体吐出システム100の動作について説明する。
(全体動作例)
図9は、液体吐出システム100の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、画像出力器11は既に電源がオンされた状態であって、HHP20がユーザによる電源オン操作を受け付けたタイミングをトリガーにした液体吐出システム100の動作を例示している。HHP20は、電源オン操作に応答して電源をオンして、HHP20が備える電源は電力供給を開始する。図9において、ステップ番号に「U」を付した動作ステップは、画像出力器11又はユーザによる動作を示し、ステップ番号に「S」を付した動作ステップは、HHP20による動作を示している。
ステップS101において、HHP20は、各構成部(デバイス)の初期化を実行し、各構成部を立ち上げる。
続いて、ステップS102において、HHP20は、初期化が完了したか否かを判定する。
ステップS102で初期化が完了していないと判定された場合には(ステップS102、No)、HHP20はステップS102の動作を再度行う。一方、ステップS102で初期化が完了したと判定された場合には(ステップS102、Yes)、ステップS103において、HHP20は、LEDを点灯させ、ユーザに画像形成が可能な状態であることを通知する。ユーザはこれに応じてHHP20を記録媒体12の近傍で画像の形成を開始する位置に配置する。
一方、画像出力器11は、HHP20の電源オンに並行して、ステップU101において、入力画面を介したユーザの操作に応じて、QRコードに格納する格納情報を情報受付部56により受け付ける。この格納情報は、例えばURL情報等である。
続いて、ステップU102において、画像出力器11は、入力画面を介したユーザの操作に応じて、QRコードの入力情報を受け付け、該入力情報を画像データ生成部59に出力する。
続いて、ステップU103において、画像出力器11は、情報受付部56により受け付けた入力情報に基づいて、個数決定部57により、印刷画像に含まれるQRコードの個数Nを決定し、該個数情報を画像データ生成部59に出力する。
続いて、ステップU104において、画像出力器11は、画像データ生成部59により、個数決定部57により決定されたQRコードの個数Nと、印刷画像における複数のQRコード間のX'軸方向における距離d1と、に基づいて、QRコードを含む印刷画像のX'軸方向における大きさw2を算出する。
続いて、ステップU105において、画像出力器11は、回数決定部58により、印刷画像のX'軸方向における大きさw2と、X'軸方向における記録媒体12の大きさw3と、に基づいて、HHP20の移動回数Mを決定し、該移動回数情報を画像データ生成部59に出力する。
続いて、ステップU106において、画像出力器11は、画像データ生成部59により、情報受付部56により受け付けた入力情報と、QRコードの個数情報と、HHP20の移動回数情報と、に基づいて、QRコードを含む印刷画像の画像データを生成する。
画像出力器11は、ステップU101からステップU106の動作を、HHP20の電源がオン状態になる前に行ってもよいし、HHP20の電源がオンになった後に行ってもよい。
続いて、ステップU107において、画像出力器11は、画像データ生成部59により、通信部51を介して画像データをHHP20に送信する。また画像出力器11は、画像データを送信する前に、画像データ生成部59により、画像データに基づき、HHP20のユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成し、LCD制御部52を介してLCD207に表示させることもできる。
画像出力器11は、自身が搭載するアプリケーションプログラム又はプリンタドライバを用いて画像データを送信できる。但しTiffやJPEG等の画像データを無線等により直接HHP20に出力することにより画像データを送信してもよい。この画像データの送信は、印字JOBの実行と言い換えることもできる。
続いて、ステップS104において、HHP20は画像出力器11から画像データを受信し、LEDを点滅させて、画像データを入力したことをユーザに通知する。
続いて、ステップU108において、画像出力器11は、LEDの点滅を視認したユーザの操作に応答して、記録媒体12に対してHHP20で画像形成する初期位置を決定する。
続いて、ステップU109において、画像出力器11は、ユーザが印字開始ボタンを押下することによる画像形成開始の指示を受け付ける。
続いて、ステップU110において、ユーザはフリーハンドでHHP20を記録媒体12上で移動させ、HHP20は移動されながら記録媒体12に画像形成を行う。HHP20は画像形成の指示に応答して、ナビゲーションセンサ30の位置算出に必要な情報を取得するように、各センサのインタフェース部に通知する。
続いて、ステップS1001において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30、ジャイロセンサ31による検出を開始し、検出信号に基づいて取得される情報をDRAM29等のメモリに格納する。
続いて、ステップS105において、HHP20は、ナビゲーションセンサI/F48によりナビゲーションセンサ30と通信して移動量情報を取得し、またジャイロセンサI/F45によりジャイロセンサ31と通信して角速度情報を取得する。
続いて、ステップS106において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31による検出信号に基づき取得された位置情報を初期位置とし、例えば座標(0,0)を内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS107において、HHP20は、ASIC/FPGA40の印字/センサタイミング生成部43によって時間計測する。
続いて、ステップS108において、HHP20は、位置情報を取得するタイミングであるか否かを判定する。
ステップS108において、位置情報を取得するタイミングであると判定された場合には(ステップS108、Yes)、ステップS109において、HHP20は、ジャイロセンサ31により角速度情報を取得し、ナビゲーションセンサ30により移動量情報を取得する。この際、ナビゲーションセンサ30により取得される移動量情報と、ジャイロセンサ31により取得される角速度情報は、原点に対する現在の位置情報を算出するために必要であるため、両者の検出タイミングは同時であることが望ましい。
一方、ステップS108において、位置情報を取得するタイミングではないと判定された場合には(ステップS108、No)、HHP20はステップS108の動作を再度行う。
続いて、ステップS110において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30により前回取得された位置情報と、今回取得された移動量情報、及びジャイロセンサ31による角速度情報から各ノズルの現在の位置を算出し、内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS111において、HHP20は、現在のナビゲーションセンサ30の位置情報と、ナビゲーションセンサ30と各ノズルとの既知の配置情報とに基づき、各ノズルの位置座標を算出する。
続いて、ステップS112において、HHP20は、位置情報に基づいてDRAM29から読み出した各ノズル周辺の画像データを、DMAC38及び回転器39によりIJ記録ヘッド24の位置及び傾きに応じて回転させる。
続いて、ステップS113において、HHP20は、画像データの座標と各ノズルの座標情報とを比較する。
続いて、ステップS114において、HHP20は、予め定めた吐出条件を満たすか否かを判定する。
ステップS114において、吐出条件を満たすと判定された場合には(ステップS114、Yes)、ステップS115において、HHP20は、IJ記録ヘッド制御部44へ画像データを出力し、インクを吐出して画像形成を行う。また、ステップS115において、満たさないと判定された場合には(ステップS114、No)、HHP20は、ステップS108以降の動作を再度行う。
その後、ステップS116において、HHP20は、全データの吐出を完了したか否かを判定する。
ステップS116において、完了したと判定された場合には(ステップS116、Yes)、ステップS117において、HHP20は、LEDを点灯させ、ユーザに画像形成の完了を通知する。一方、完了していないと判定された場合には(ステップS116、No)、HHP20は、ステップS108以降の動作を再度行う。
このようにして、液体吐出システム100は、記録媒体12に印刷画像を形成することができる。なお、全データを吐出しなくてもよいとユーザが判断した場合には、ユーザが印字完了ボタンを押下する操作に応答して画像形成を終了させてもよい。また図9に示したHHP20の動作は、SoC50とASIC/FPGA40との間で適宜役割を分担して行ってもよい。
(入力画面例)
図10は、入力画面生成部53により生成された入力画面110を例示する図である。入力画面110は、キー入力部111と、URL情報入力部112と、誤り訂正レベル入力部113と、セル大きさ入力部114と、バー有無入力部115と、距離情報入力部116と、を含んでいる。
キー入力部111は、各種キーを表示すると共に、ユーザによる各種キーへのタッチ操作を受け付ける。
URL情報入力部112は、ユーザによる入力操作に応じて、URL情報を表示すると共に、確定されたURL情報を受け付ける。ユーザは、キー入力部111を用いてURL情報の入力操作を行ってもよい。或いは、ユーザは、入力画面110がキー入力部111の位置にキー入力部111に代えて表示可能なファイル読込部を用いて、URL情報のテキストファイルや画像ファイル等を読み込ませることにより、URL情報の入力操作を行ってもよい。
誤り訂正レベル入力部113は、ユーザによる誤り訂正レベル情報の入力操作を受け付ける。セル大きさ入力部114は、ユーザによるセル大きさ情報の入力操作を受け付ける。バー有無入力部115は、ユーザによるバー有無情報の入力操作を受け付ける。このバーは、印字開始時のインクカスレを防止するために、印字画像の吐出前にノズルを全吐出するように画像の1ライン目に付加されるものである。
距離情報入力部116は、ユーザによるQRコード間の距離情報の入力操作を受け付ける。入力画面110では、QRコード間の距離として、「広い」、「普通」又は「狭い」を選択可能である。距離情報入力部116は、「広い」、「普通」及び「狭い」それぞれに対応して予め定められた距離を受け付ける。表2は、「広い」、「普通」及び「狭い」それぞれと予め定められた距離との対応テーブルの一例を示している。
Figure 2023005120000010
但し、「広い」、「普通」又は「狭い」を選択する構成に限定されるものではなく、距離の数値情報等を直接入力可能なものであってもよい。
(画像データ生成例)
図11は、入力画面110を介した入力情報に基づき、URL情報から生成されたQRコードを例示する図である。図10のURL情報入力部112に入力されたURL情報は、文字数制限を超える。そのため、該URL情報は、第1情報301a、第2情報302a及び第3情報303aの3つに分割され、それぞれに対応して第1コード301、第2コード302及び第3コード303が生成される。
図12は、画像データ生成部59により生成されたQRコードを含む印刷画像の画像データを例示する図である。画像データ313は、X'軸方向に沿って並べられた第1コード301、第2コード302及び第3コード303の3つのQRコードを含んでいる。大きさw1aは、印刷画像における第1コード301、第2コード302及び第3コード303それぞれのX'軸方向に沿った大きさw1に対応する。距離d1aは、印刷画像におけるX'軸方向に沿った第1コード301と第2コード302との間、並びに第2コード302と第3コード303との間それぞれの距離d1に対応する。大きさw2aは、印刷画像における画像データ313のX'軸方向における大きさw2に対応する。
HHP20は、画像データ313に基づいて、第1コード301、第2コード302及び第3コード303の3つのQRコードを含む印刷画像314を記録媒体12に形成する。印刷画像314は、図12における画像データ313と同じ構成及び配置により形成されるため、図12では、印刷画像314が括弧書きにより表示されている。記録媒体12上における印刷画像では、一例として、第1コード301、第2コード302及び第3コード303の大きさw1が12.7[mm]、印刷画像の大きさw2が50.8[mm]である。
このようにしてプログラム202pは、X'軸方向における記録媒体12の大きさ内に第1コード301、第2コード302及び第3コード303の全てが収まるように画像出力器11に画像データ313を生成させる。HHP20は、記録媒体12に印刷画像314を形成することができる。
図12の例では、1パス内に第1コード301、第2コード302及び第3コード303の全てのQRコードが形成される印刷画像314を例示したが、この例に限定されるものではない。X'軸方向における記録媒体12の大きさ内に全てのQRコードが形成しきれない場合には、プログラム202pは、移動回数Mを増加させ、HHP20が第1コード301、第2コード302及び第3コード303をX'軸方向に沿った複数の移動(パス)に分けて記録媒体12に形成する画像データ313を画像データ生成部59に生成させる。
図13は、画像データ生成部59により生成されたQRコードを含む印刷画像の画像データの他の例を示す図である。図13は、X'軸方向に沿った複数の移動(パス)に分けて記録媒体12に形成する画像データ313bを示している。
画像データ313bは、第1コード301から第10コード310までの10個のQRコードを含んでいる。
第1コード301から第4コード304は、X'軸方向に沿ったHHP20の1回目の移動である第1パスP1において形成されるQRコードである。第5コード305から第8コード308は、X'軸方向に沿ったHHP20の2回目の移動である第2パスP2において形成されるQRコードである。第9コード309から第10コード310は、X'軸方向に沿ったHHP20の3回目の移動である第3パスP3において形成されるQRコードである。
大きさw1bは、印刷画像における第1コード301から第10コード310までの各QRコードのX'軸方向に沿った大きさw1に対応する。距離d1bは、印刷画像におけるX'軸方向に沿った第1コード301から第10コード310における隣接するQRコード間の距離d1に対応する。大きさw2bは、印刷画像における画像データ313bのX'軸方向における大きさw2に対応する。
画像データ生成部59は、10個のQRコードにおいて大きさw1bが等しく、隣接するQRコード間の距離d1が等しくなるように画像データ313bを生成する。また画像データ生成部59は、第1パスP1、第2パスP2及び第3パスP3それぞれのX'軸方向における大きさが等しくなるように画像データ313bを生成する。
HHP20は、画像データ313bに基づいて、第1コード301から第10コード310までの10個のQRコードを含む印刷画像314bを記録媒体12に形成できる。印刷画像314bは、図13における画像データ313bと同じ構成及び配置により形成されるため、図13では、印刷画像314bが括弧書きにより表示されている。
このようにしてプログラム202pは、X'軸方向における記録媒体12の大きさ内に第1コード301から第10コード310の全てが収まるように画像出力器11に画像データ313bを生成させる。HHP20は、記録媒体12に印刷画像314bを形成することができる。
移動回数Mを増加させる方法以外にも、X'軸方向において各QRコードの大きさを縮小可能な場合には、プログラム202pは、各QRコードを縮小した画像データ313を画像データ生成部59に生成させて、X'軸方向における記録媒体12の大きさ内に複数のQRコードの全てが収まるようにしてもよい。
<プログラム202pの作用効果>
以上説明したように、実施形態に係るプログラム202pは、HHP20に画像データを出力する処理を画像出力器11に実行させるものである。プログラム202pは、個数決定部57により、印刷画像314に含まれるQRコード(2次元コード)の個数Nを決定し、回数決定部58により、HHP20がY'軸方向(移動方向とは交差する方向)にずれつつX'軸方向(移動方向)に沿って移動される移動回数Mを決定し、画像データ生成部59(生成部)により、個数Nと、移動回数Mと、に基づいて、第1コード301、第2コード302及び第3コード303の3つのQRコードを含む印刷画像314の画像データ313を生成する処理を画像出力器11に実行させる。
プログラム202pは、例えばX'軸方向において、印刷画像314の大きさw2が記録媒体12の大きさより大きくなった場合には、印刷画像314が記録媒体12の大きさ内に収まるように移動回数Mを増加させる。これにより記録媒体12内にQRコードを形成可能な画像データ313を画像出力器11に出力させるプログラム202pを提供できる。
また本実施形態では、個数決定部57は、HHP20が記録媒体12上でX'軸方向に沿って1回移動される間に形成可能にQRコードの個数Nを決定する。これにより、液体吐出システム100は、記録媒体12上の狭い範囲内においてもQRコードを生成することができる。
また本実施形態では、回数決定部58は、QRコードの個数Nと、X'軸方向における複数のQRコード間の距離d1と、に基づき、移動回数Mを決定する。これにより、液体吐出システム100は、複数のQRコード間に所望の距離d1を空けて、記録媒体12にQRコードを形成することができる。
また本実施形態では、QRコードの大きさは、QRコードの個数によらず不変であることが好ましい。QRコードの大きさを不変とすることにより、QRコードリーダ等によるQRコードの読取精度を略一定に維持することができる。
また本実施形態では、画像データ生成部59は、HHP20がX'軸方向に沿って1回移動される間に、第1コード301、第2コード302及び第3コード303の3つのQRコードを含む印刷画像314を形成可能に、X'軸方向における印刷画像314全体の大きさを決定する。これにより、印刷画像314が記録媒体12の大きさ内に、より確実に収まるように画像データ313を生成することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る液体吐出システム100aについて説明する。なお、第1実施形態と同一の構成部には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図14は、液体吐出システム100aの機能構成の一例を示すブロック図である。液体吐出システム100aは、画像出力器11aを有する。画像出力器11aは、情報受付部56aと、画像データ生成部59aと、報知部60と、を有する。
画像出力器11aは、CPU201がプログラム202paを実行し、図6に示したハードウェアと協働することで、これらの機能を実現する。より具体的には、画像出力器11aは、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202paをCPU201が実行し、タッチパネル208を制御すること等により情報受付部56aの機能を実現する。また画像出力器11aは、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202paをCPU201が実行し、LCD207又はスピーカー211を制御すること等により報知部60の機能を実現する。さらに画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202paをCPU201が実行すること等により、画像データ生成部59aの機能を実現する。
情報受付部56aは、入力情報として、移動回数M、HHP20のX'軸方向に沿った移動、つまりパスごとでのQRコードの個数、並びにパスごとでの印刷画像に含まれる複数のQRコード間のX'軸方向における距離、の各情報を受け付ける。情報受付部56aは、受け付けた情報を画像データ生成部59aに出力する。
画像データ生成部59aは、移動回数Mと、パスごとでのQRコードの個数と、パスごとでのるQRコード間の距離と、に基づき、HHP20がX'軸方向に沿って複数回移動される間に印刷画像を形成可能に、QRコードを含む印刷画像の画像データを生成する。
報知部60は、HHP20がX'軸方向に沿って1回移動される間、つまり1パスにより印刷画像を形成できない場合には所定情報を報知する。この所定情報は、1パスにより印刷画像を形成できないことを示す警告等である。例えば報知部60は、図6におけるLCD207に警告を表示させたり、スピーカー211に該警告の可聴信号を出力させたりすることができる。
図15は、本実施形態に係る入力画面110aの一例を示す図である。図15に示すように、入力画面110aは、パス数情報入力部117と、1パス内個数情報入力部118と、距離情報入力部116aと、を含んでいる。
パス数情報入力部117は、ユーザによる移動回数情報の入力操作を受け付ける。図15の例では、移動回数情報として4回が入力されている。
1パス内個数情報入力部118は、各パスそれぞれにおいて形成されるQRコードの個数情報のユーザによる入力操作を受け付ける。図15の例では、1パス目には4個、2パス目には1個、3パス目には2個、4パス目には3個の個数情報が入力されている。
距離情報入力部116aは、各パスそれぞれにおいて形成される複数のQRコード間の距離情報のユーザによる入力操作を受け付ける。図15の例では、1パス目及び2パス目における距離は「普通」、3パス目における距離は「広い」、4パス目における距離は「狭い」が設定されている。
図16は、入力画面110aを介した入力情報に基づき、URL情報から生成される印刷画像314cの画像データ313cを例示する図である。
画像データ313cは、第1コード301から第10コード310までの10個のQRコードを含んでいる。
第1コード301から第4コード304は、X'軸方向に沿ったHHP20の1回目の移動である第1パスP1において形成されるQRコードである。第5コード305は、X'軸方向に沿ったHHP20の2回目の移動である第2パスP2において形成されるQRコードである。第6コード306から第7コード307は、X'軸方向に沿ったHHP20の3回目の移動である第3パスP3において形成されるQRコードである。第8コード308から第10コード310は、X'軸方向に沿ったHHP20の4回目の移動である第4パスP4において形成されるQRコードである。
大きさw1cは、印刷画像における第1コード301から第10コード310までの各QRコードのX'軸方向に沿った大きさw1に対応する。
距離d1cは、第1パスP1による印刷画像におけるX'軸方向に沿った第1コード301から第4コード304における隣接するQRコード間の距離d1に対応する。距離d2cは、第3パスP3による印刷画像におけるX'軸方向に沿った第6コード306から第7コード307における隣接するQRコード間の距離d2に対応する。距離d3cは、第4パスP4による印刷画像におけるX'軸方向に沿った第8コード308から第10コード310における隣接するQRコード間の距離d3に対応する。
距離d2cは「広い」に設定されているため、「普通」に設定されている距離d1cと比較してQRコード間の距離が長くなっている。距離d3cは「狭い」に設定されているため、距離d1cと比較してQRコード間の距離が短くなっている。
大きさw2cは、印刷画像における画像データ313cのX'軸方向における大きさw2に対応する。
このように画像データ生成部59aは、移動回数Mと、パスごとにおけるQRコードの個数と、パスごとでのQRコード間の距離と、に基づき、QRコードを含む印刷画像304cの画像データを生成することができる。
HHP20は、画像データ313cに基づいて、第1コード301から第10コード310までの10個のQRコードを含む印刷画像314cを記録媒体12に形成できる。印刷画像314cは、図16における画像データ313cと同じ構成及び配置により形成されるため、図16では、印刷画像314cが括弧書きにより表示されている。
図17は、液体吐出システム100aの動作の一例を示すフローチャートである。図9と共通する点については説明を省略し、図9とは異なる点を中心に説明する。
ステップU173において、画像出力器11aは、情報受付部56aにより、入力画面110aを介したユーザの操作に応じて、HHP20の移動回数情報を受け付け、該移動回数情報を画像データ生成部59aに出力する。
続いて、ステップU174において、画像出力器11aは、情報受付部56aにより、入力画面110aを介したユーザの操作に応じて、パスごとでのQRコードの個数情報を受け付け、該個数情報を画像データ生成部59aに出力する。
続いて、ステップU175において、画像出力器11aは、情報受付部56aにより、入力画面110aを介したユーザの操作に応じて、パスごとでのQRコード間の距離情報を受け付け、該距離情報を画像データ生成部59aに出力する。
続いて、ステップU176において、画像出力器11aは、画像データ生成部59aにより、移動回数情報と、パスごとでのQRコードの個数情報と、パスごとでのQRコード間の距離情報と、に基づいて、QRコードを含む印刷画像のX'軸方向における大きさw2cを算出する。この際に、HHP20がX'軸方向に沿って1回移動される間に印刷画像を形成できない場合には、報知部60はその旨を報知する。
続いて、ステップU177において、画像出力器11aは、画像データ生成部59により、情報受付部56により受け付けた入力情報と、QRコードの個数情報と、HHP20の移動回数情報と、に基づいて、QRコードを含む印刷画像の画像データを生成する。
このようにして、液体吐出システム100aは、記録媒体12に印刷画像を形成することができる。
<プログラム202paの作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、画像データ生成部59a(生成部)は、移動回数Mと、パスごとでのQRコードの個数と、該パスごとでの印刷画像314cに含まれる複数のQRコード間のX'軸方向における距離と、に基づき、HHP20がX'軸方向に沿って複数回移動される間に印刷画像314cを形成可能に印刷画像314cの画像データ313cを生成する。
例えば、記録媒体12にQRコードを含む印刷画像を形成すると、記録媒体12上の空いたスペースに様々な画像を形成したい場合等に、該スペースが制限される場合がある。本実施形態では、パスごとにおいてQRコードの個数及びQRコード間の距離を選択できるため、記録媒体12上にスペースを適宜空けることができる。これにより、空いたスペースへ様々な画像を形成可能になる。
また本実施形態では、個数決定部57は、QRコードの個数をパスごとで共通にしてもよいし、パスごとで異ならせてもよい。これにより、記録媒体12上にスペースを必要に応じて適宜空けることができる。
また本実施形態では、報知部60により、1回のパスの間に印刷画像を形成できない場合にはその旨を示す警告等をユーザに報知してもよい。これにより、ユーザに認識させることができ、液体吐出システム100aの利便性をさらに高めることができる。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上述した各実施形態及び変形例では、液体吐出システム100が備えるHHP20がナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31等のセンサを有し、センサの検出結果に基づきIJ記録ヘッド24がインクを吐出して画像を形成する例を示したが、HHP20の構成はこれに限定されるものではない。例えば、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の両方を備えないHHPや、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の何れか一方のみを備えるHHPに対しても適用可能である。
実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
実施形態は、画像形成方法も含む。例えば、画像形成方法は、移動方向に沿って記録媒体上を移動されながら、画像データに基づいて2次元コードを含む印刷画像を前記記録媒体に形成する画像形成装置による画像形成方法であって、前記画像形成装置が、個数決定部により、前記印刷画像に含まれる前記2次元コードの個数を決定し、回数決定部により、前記画像形成装置が前記移動方向とは交差する方向にずれつつ前記移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、生成部により、前記2次元コードの個数と、前記移動回数と、に基づいて、前記2次元コードを含む前記印刷画像の前記画像データを生成する。このような画像形成方法により、上述したプログラム202pと同様の効果を得ることができる。
11 画像出力器
12 記録媒体
20 HHP(画像形成装置の一例)
24 IJ記録ヘッド
25 制御部
26 OPU
30 ナビゲーションセンサ
31 ジャイロセンサ
51 通信部
52 LCD制御部
53 入力画面生成部
54 画像形成制御部
55 記憶部
56 情報受付部
57 個数決定部
58 回数決定部
59 画像データ生成部(生成部の一例)
60 報知部
61 情報取得制御部
62 位置管理部
63 起動処理部
64 通信部
65 画像記憶部
66 吐出制御部
67 OPU制御部
100 液体吐出システム
110 入力画面
111 キー入力部
112 URL情報入力部
113 誤り訂正レベル入力部
114 セル大きさ入力部
115 バー有無入力部
116 距離情報入力部
117 パス数情報入力部
118 1パス内個数情報入力部
202p、202pa プログラム
301a 第1情報
302a 第2情報
303a 第3情報
301 第1コード(QRコードの一例)
302 第2コード(QRコードの一例)
303 第3コード(QRコードの一例)
313 画像データ
314 印刷画像
N 個数
M 移動回数
X'軸 HHPの移動方向
Y'軸 X'軸と直交する方向
特開2009-190219号公報

Claims (10)

  1. 画像データに基づいて印刷画像を記録媒体に形成する画像形成装置に前記画像データを出力する処理を、画像出力器に実行させるプログラムであって、
    前記画像形成装置は、移動方向に沿って前記記録媒体上を移動されながら、2次元コードを含む前記印刷画像を形成し、
    個数決定部により、前記印刷画像に含まれる前記2次元コードの個数を決定し、
    回数決定部により、前記画像形成装置が前記移動方向とは交差する方向にずれつつ前記移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、
    生成部により、前記2次元コードの個数と、前記移動回数と、に基づいて、前記2次元コードを含む前記印刷画像の前記画像データを生成する
    処理を前記画像出力器に実行させるプログラム。
  2. 前記個数決定部は、前記画像形成装置が前記記録媒体上で前記移動方向に沿って1回移動される間に前記2次元コードを含む前記印刷画像を形成可能に、前記2次元コードの個数を決定する請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記回数決定部は、前記2次元コードの個数と、前記印刷画像に含まれる複数の前記2次元コード間の前記移動方向における距離と、に基づき、前記移動回数を決定する請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記2次元コードの大きさは、前記2次元コードの個数によらず不変である請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
  5. 前記生成部は、前記画像形成装置が前記移動方向に沿って1回移動される間に、複数の前記2次元コードを含む前記印刷画像を形成可能に、前記移動方向における前記印刷画像全体の大きさを決定する請求項1乃至4の何れか1項に記載のプログラム。
  6. 前記生成部は、前記移動回数と、前記画像形成装置の前記移動方向に沿った移動ごとでの前記2次元コードの個数と、前記移動ごとでの前記印刷画像に含まれる複数の前記2次元コード間の前記移動方向における距離と、に基づき、前記画像形成装置が前記移動方向に沿って複数回移動される間に前記印刷画像を形成可能に、前記画像データを生成する請求項1乃至5の何れか1項に記載のプログラム。
  7. 前記2次元コードの個数は、前記移動ごとで共通である請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記2次元コードの個数は、前記移動ごとで異なる請求項6に記載のプログラム。
  9. 報知部により、前記画像形成装置が前記移動方向に沿って1回移動される間に前記印刷画像を形成できない場合には、所定の情報を報知する
    処理を前記画像出力器に実行させる請求項1乃至8の何れか1項に記載のプログラム。
  10. 移動方向に沿って記録媒体上を移動されながら、画像データに基づいて2次元コードを含む印刷画像を前記記録媒体に形成する画像形成装置による画像形成方法であって、前記画像形成装置が、
    個数決定部により、前記印刷画像に含まれる前記2次元コードの個数を決定し、
    回数決定部により、前記画像形成装置が前記移動方向とは交差する方向にずれつつ前記移動方向に沿って移動される移動回数を決定し、
    生成部により、前記2次元コードの個数と、前記移動回数と、に基づいて、前記2次元コードを含む前記印刷画像の前記画像データを生成する画像形成方法。
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