JP2023013817A - 画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】属性が異なる複数の部分画像を含む画像を簡単に形成可能な画像形成システムを提供すること。【解決手段】本発明の一態様に係る画像形成システムは、記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に前記画像データを出力する画像出力器と、を有する画像形成システムであって、前記画像は、前記主走査方向に沿った前記画像形成装置の移動ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、前記複数の部分画像には、属性が異なる前記部分画像が含まれており、前記部分画像を形成する元となる部分画像データと、前記属性に応じて前記画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力するための入力画面を表示させる表示制御部と、前記入力画面を介して入力された、前記部分画像データと、前記条件情報と、に基づいて生成された前記画像データを出力する出力部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成システム及びプログラムに関する。
従来、記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成するハンドヘルドプリンタ(以下、HHP(Hand Held Printer)という)等の画像形成装置が知られている。また、このような画像形成装置と、該画像形成装置に画像データを出力する画像出力器と、を有する画像形成システムが知られている。
上記の画像形成システムとして、QRコード(登録商標)等のコードやテキスト等の属性が異なる画像を記録媒体に形成するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された画像形成システム等においては、主走査方向に沿った画像形成装置の移動ごとにおいて形成される部分画像の属性が異なる場合には、属性ごとに複数の画像データを生成すると共に、属性ごとに画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する動作を行うため、手間がかかる懸念があった。
本発明は、属性が異なる複数の部分画像を含む画像を簡単に形成可能な画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成システムは、記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に前記画像データを出力する画像出力器と、を有する画像形成システムであって、前記画像は、前記主走査方向に沿った前記画像形成装置の移動ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、前記複数の部分画像には、属性が異なる前記部分画像が含まれており、前記部分画像を形成する元となる部分画像データと、前記属性に応じて前記画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力するための入力画面を表示させる表示制御部と、前記入力画面を介して入力された、前記部分画像データと、前記条件情報と、に基づいて生成された前記画像データを出力する出力部と、を有する。
本発明によれば、属性が異なる複数の部分画像を含む画像を簡単に形成可能な画像形成システムを提供することができる。
実施形態に係る液体吐出システムによる画像形成例の図である。 実施形態に係るHHPのハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る制御部のハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る画像出力器のハードウェア構成例の図である。 実施形態に係る液体吐出システムの機能構成例の図である。 ナビゲーションセンサの位置算出方法例を示す図である。 実施形態に係る液体吐出システム動作例のフロー図である。 第1実施形態に係る部分画像データの入力動作の第1例の図である。 第1実施形態に係る部分画像データの入力動作の第2例の図である。 第1実施形態に係る部分画像データの入力動作の第3例の図である。 第1実施形態に係る部分画像データの入力動作の第4例の図である。 第1実施形態に係る部分画像データの入力動作の第5例の図である。 属性が異なる複数の部分画像データの入力動作例の図である。 実施形態に係る液体吐出システム動作例のシーケンス図である。 部分画像データの入力動作の第1例のシーケンス図である。 部分画像データの入力動作の第2例のシーケンス図である。 部分画像データの入力動作の第3例のシーケンス図である。 第2実施形態に係る部分画像データの入力動作例の図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について詳細に説明する。各図面において、同一構成部には同一符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
[実施形態]
図1は、液体吐出システム100による画像形成の一例を説明する図である。液体吐出システム100は、HHP20と、HHP20に形成対象となる画像データを送信する画像出力器11と、を有する。或いは、液体吐出システム100は、HHP20と、画像出力器11で動作するプログラムと、を含む。
HHP20は、記録媒体12上をX'軸方向に沿って1回又は複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置の一例である。また液体吐出システム100は、画像形成システムの一例である。実施形態の説明では、液体の一例であるインクを吐出するヘッドをIJ記録ヘッドという。
画像出力器11は、HHP20と無線又は有線で通信する機能を有する情報処理装置である。画像出力器11は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ハンディターミナル、ウェアラブルPC(腕時計型、サングラス型等)、携帯型のゲーム機、カーナビゲーション、デジタルカメラ、プロジェクタ、テレビ会議端末、又はドローン等を含む。
HHP20は、画像出力器11から画像データを受信し、該画像データと、HHP20の位置情報と、に基づいて取得される目標吐出位置でインクを吐出する。
液体吐出システム100のユーザ(以下、単にユーザという)がHHP20を把持して記録媒体12上を、X'軸正方向にフリーハンドで移動させると、HHP20は、目標吐出位置に到達した際にインクを吐出して、形成対象となる画像の一部を記録媒体12上に形成する。
HHP20がX'軸正方向における記録媒体12の端部、或いは画像の端部まで移動されて、HHP20のX'軸正方向への移動が終わると、ユーザはHHP20をY'軸正方向に移動させる。Y'軸正方向にずれた位置で、ユーザがHHP20をX'軸正方向に移動させると、HHP20は形成対象の画像の一部を記録媒体12上に形成する。
このように、HHP20はX'軸方向及びY'軸方向のそれぞれに複数回移動されることで、画像全体を記録媒体12に形成することができる。この場合には、X'軸方向は主走査方向に対応し、Y'軸方向は副走査方向に対応する。
HHP20がY'軸方向にずれつつX'軸方向に沿って複数回移動することにより記録媒体12上に画像形成する動作モードをマルチパスモードという。一方、HHP20がX'軸方向に沿った1回の移動により記録媒体12上に画像形成する動作モードをシングルパスモードという。
HHP20がX'軸正方向に沿って移動を開始し、X'軸正方向における記録媒体12の端部、或いは画像の端部まで移動して移動が終わるまでをパスという。パスは、主走査方向に沿ったHHP20の移動の一例に対応する。主走査方向におけるHHP20の移動1回を1パスという。
IJ記録ヘッドはY'軸方向に沿って配列する複数のノズルを含むノズル列を有し、HHP20の1パスにより形成可能なY'軸方向における画像の幅である上限幅は、Y'軸方向におけるノズル列の幅以下である。HHP20は、Y'軸方向におけるノズル列の幅より大きい画像をマルチパスモードにより形成することができる。
図1では、HHP20がX'軸正方向に移動され、その後Y'軸正方向に移動される動作を例示したが、HHP20が移動される方向はこれに限定されるものではない。HHP20は、Y'軸負方向に移動され、その後X'軸正方向に移動されて画像形成を行うこともできる。この場合には、Y'軸方向は主走査方向に対応し、X'軸方向は副走査方向に対応する。つまり、主走査方向は、HHP20が主に画像形成を行いながら移動する方向であり、副走査方向は、記録媒体12上において、主走査方向に略直交する方向である。
またHHP20は、X'軸方向への1回目のパス(往路)ではX'軸正方向に移動され、2回目のパス(復路)ではX'軸負方向に移動されてもよい。なお、HHP20が移動されるという表現は、HHP20が走査されるという表現に置き換えることもできる。
HHP20は、記録媒体12にインクを吐出して画像形成を行うためインクジェットプリンタということができる。但し、吐出する液体はインクに限定されるものではなく、少なくとも吐出時に液状になればよいため液体吐出装置ということもできる。また、画像形成を行うため、HHP20を画像形成装置又は印刷装置といってもよいし、画像を処理するため画像処理装置といってもよい。HHP20は、ユーザが手で持って携帯できるという意味からHMP(Handy Mobile Printer)という場合がある。
<部分画像の属性及び条件情報について>
本実施形態では、特に、HHP20はマルチパスモードにより画像を形成する。パスごとにおいて記録媒体12に形成される画像を部分画像という。また、本実施形態では、複数のパスごとに形成される部分画像は、属性が異なる部分画像を含む。
部分画像の属性には、テキスト(文字)、バーコード(1次元コード)、QRコード(2次元コード)又は図形の少なくとも1つの属性が含まれる。また他に、部分画像の属性には、部分画像データがJPEGやビットマップ等の形式の画像ファイルにより提供される画像ファイル属性も含まれる。
属性が異なる画像は、属性に応じて画像を形成するための条件を示す条件情報が異なる。条件情報は、属定がテキストである場合には、文字のフォント、サイズ、強調の有無、斜体の有無、アンダーラインの有無、取消線の有無又は色等の情報である。属性がQRコードである場合には、条件情報は、誤り訂正レベルを示す情報、セルの大きさ又はバーの有無等の情報である。属性が図形である画像は、例えば印鑑を表す印鑑画像等である。属性が図形である場合には、条件情報は、印鑑画像に含まれる名前を示す文字の書体や、印鑑画像の大きさを示す情報等である。
本実施形態に係るHHP20は、パスごとにおいて異なる属性の画像を形成できるため、例えば1パス目において、属性がテキストである部分画像を形成し、2パス目において、属性がQRコードである部分画像を形成し、3パス目において、属性が図形である部分画像を形成すること等ができる。
但し、属性がパスごとに異なると、属性に応じて条件情報もパスごとに異なる。この場合に、例えばパスごとに条件情報を指定して画像データを生成し、パスごとに画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する動作を行うと、手間がかかる懸念がある。
実施形態では、液体吐出システム100は、部分画像を形成する元となる部分画像データと、属性に応じて画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力する入力画面を表示させる。そして液体吐出システム100は、上記の入力画面を介して入力された、部分画像データと、条件情報と、に基づいて生成された画像データをHHP20に送信する。これにより、液体吐出システム100は、パスごとに画像データを生成し、画像形成を行わなくてもよいため、属性が異なる複数の部分画像を含む画像を簡単に形成できる。
<構成例>
(HHP20の構成例)
図2は、HHP20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。HHP20が備える制御部25は、HHP20の全体動作を制御する。
図2に示すように、制御部25は、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31のそれぞれに電気的に接続している。
HHP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21とを有する。電源回路21は、電源22が生成する電力を、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31それぞれに供給する。電源回路21は、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧又は昇圧できる。
電源22は主に電池(バッテリ)である。電池は、市販の乾電池又は充電池であっても専用の充電池であってもよい。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等であってもよい。電源22が充電可能な電池である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
IJ記録ヘッド駆動回路23は駆動電圧波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動電圧波形を生成する。吐出されたインクの液滴サイズ等に応じた駆動電圧波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。IJ記録ヘッド24は、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色のインクを吐出できる。但し、これに限定されるものではなく、ブラック1色を吐出する構成であってもよいし、5色以上のインクを吐出する構成であってもよい。
OPU(Operation panel Unit)26は、HHP20の状態を表示するLED、ユーザがHHP20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有する。但し、これに限定されるものではなく、液晶ディスプレイを備えてもよく、更にタッチパネルを備えてもよい。また、音声入力機能を備えてもよい。OPU26は印字ボタン26aを有する。印字ボタン26aは、印字開始の指示を受け付けるボタンである。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像出力器11から画像データの受信等を行う。通信I/F27は、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、5G(携帯電話)、又はLTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等を用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM(Read Only Memory)28は、HHP20のハードウェア制御を行うファームウェア、IJ記録ヘッド24の駆動電圧波形データ(液体を吐出するための電圧変化を規定するデータ)、又はHHP20の初期設定データ等を格納する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)29は、通信I/F(Interface)27が受信した画像データの記憶、又はROM28から展開されたファームウェアを格納する。DRAM29は、制御部25がファームウェアを実行する際のワークメモリとなる。
ナビゲーションセンサ30は、所定のサンプリング周期ごとにHHP20の移動量を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)やレーザ等の光源と、記録媒体12を撮像する撮像センサとを有する。HHP20が記録媒体12上で移動されると、ナビゲーションセンサ30は、記録媒体12の微小なエッジを次々に検出する(撮像する)。検出されたエッジ間の距離を解析することで移動量を得ることができる。
実施形態では、HHP20は、HHP20の底面に1つのナビゲーションセンサ30を搭載するが、HHP20は、2つのナビゲーションセンサ30を搭載してもよい。ナビゲーションセンサ30が2つある場合は、HHP20は回転角を検出可能になる。
ジャイロセンサ31は回転角を検出する。なお、ナビゲーションセンサ30として、更に多軸の加速度センサを用いてもよく、HHP20は加速度センサのみでHHP20の移動量を検出してもよい。
ジャイロセンサ31は、記録媒体12の平面に垂直な軸を中心にHHP20が回転した際の角速度を検出するセンサである。制御部25はこの角速度を積分してHHP20の姿勢を算出する。姿勢とは記録媒体12の平面に垂直な軸に対するHHP20の回転角をいう。回転角の基準の一例は印刷の開始時のHHP20の長手方向である。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30により検出される移動量及びジャイロセンサ31により検出される角速度を元に、IJ記録ヘッド24に含まれる各ノズルの位置情報、該位置情報に応じて形成する画像の決定、並びに吐出すべきノズルであるか否かの判定等を行う。この制御部25の構成については、図3を用いて詳述する。
(制御部25の構成例)
図3は、制御部25のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。制御部25は、SoC50とASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)40とを備える。
SoC50とASIC/FPGA40はバス46及び47を介して通信する。ASIC/FPGA40は、どちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基板で構成してもよい。或いは、3つ以上のチップや基板で実装してもよい。
SoC50は、バス47を介して接続されたCPU33、位置算出回路34、メモリCTL(コントローラ)35、及びROM CTL(コントローラ)36等の構成を有する。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス46を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45を有する。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限定されるものではない。
CPU33は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)等を実行し、SoC50内の位置算出回路34、メモリCTL35、及びROM CTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImage RAM37、DMAC(Direct Memory Access Controller)38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45等の動作を制御する。
位置算出回路34は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量及びジャイロセンサ31が検出するサンプリング周期ごとの角速度に基づいて、HHP20の位置情報(例えば座標)を算出する。HHP20の位置情報とは、厳密には、IJ記録ヘッド24(図2参照)に含まれる各ノズルの位置情報である。制御部25はナビゲーションセンサ30の位置情報に基づき、各ノズルの位置情報を算出できる。なお、位置算出回路34の機能を、CPU33が所定のプログラムを実行することで実現してもよい。
制御部25は、所定の原点(画像形成が開始される時のHHP20の初期位置)を基準にナビゲーションセンサ30の位置情報を算出する。また、位置算出回路34は、過去の位置情報と最も新しい位置情報との差に基づいて移動方向や加速度を推定し、次回の吐出タイミングにおけるナビゲーションセンサ30の位置情報を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU33に送出したり、取得した画像データをASIC/FPGA40に送出したりする。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU33やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、インクを吐出するIJ記録ヘッド、IJ記録ヘッド内のノズル位置、及び取り付け誤差等によるIJ記録ヘッドの傾きに応じて、DMAC38が取得した画像データを回転させる。DMAC38は回転後の画像データをIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像データを一時的に格納する。すなわち、HHP20は、ある程度の画像データをImage RAM37にバッファリングし、HHP20の位置情報に応じてバッファリングした画像データを読み出すことができる。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像データ(Tiff形式等)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像データを表す点の集合に画像データを変換する。これにより、画像データは吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波電圧形データを用いて、駆動電圧波形を生成する。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量dX0及びdY0を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42とジャイロセンサI/F45が情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。印字/センサタイミングは、印字又はセンサのタイミングを意味する。情報を読み取るタイミングの周期はインクの吐出タイミングの周期よりも長い。IJ記録ヘッド制御部44は吐出ノズル可否判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
ジャイロセンサI/F45は、印字/センサタイミング生成部43により生成されたタイミングになるとジャイロセンサ31が検出する角速度を取得してその値を内部レジスタに格納する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを決定して、SoC50へそれを通知するための割込み信号を出力する。CPU33はこの割込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX'及びΔY'を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。ジャイロセンサI/F45に関しても同様に、割込みコントローラ41はSoC50に対し、ジャイロセンサ31との通信が終了したことを通知するための割込み信号を出力する。
(画像出力器11の構成例)
図4を参照して、画像出力器11の構成について説明する。図4は、画像出力器11のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、画像出力器11は、CPU201、フラッシュROM202、RAM203、無線通信モジュール204、アンテナ205、カメラ206、LCD(Liquid Crystal Display)207、タッチパネル208、外部I/F209、マイク210、スピーカー211及びHDD(Hard Disk Drive)215等を有する。これらはバス212に接続され、データのやり取りが可能である。また、画像出力器11はバッテリ213を有し、上記の各デバイスへ電力を供給する。
CPU201は、フラッシュROM202に記憶されたプログラムに従って、各種データの演算処理等により画像出力器11全体を制御する。フラッシュROM202は、画像出力器11全体を制御するプログラム202pを記憶すると共に、各種データを記憶するストレージとしても機能する。ここで、プログラム202pは、HHP20が適切に動作するように開発されたアプリケーションプログラムであり、画像データを出力する処理を画像出力器11に実行させるものである。
画像出力器11は、CPU201のワークメモリとしてRAM203を使用する。RAM203はフラッシュROM202に記憶されたプログラム202pを読み込み、CPU201はプログラム202pを実行する。
無線通信モジュール204はBluetooth、無線LAN、NFC、又は、赤外線等によりHHP20と通信する。4GやLTEなどの携帯電話回線を利用した音声通信やデータ通信を行ってもよい。
カメラ206は撮像素子から出力された画像信号をA/D(Analog/Digital)変換する。LCD207は、画像出力器11を操作するためのアイコンや、各種のデータを表示する。タッチパネル208はLCD207に重なり合って密着しており、指の接触位置の位置情報を検出する。
外部I/F209は、例えばUSBインタフェースであり、外部機器を接続するためのインタフェースである。マイク210は入力された音声信号をA/D変換する。スピーカー211は音データをD/A(Digital/Analog)変換して可聴信号を出力する。HDD215は、プログラム又はデータを記憶する不揮発性メモリである。
<機能構成例>
図5は、液体吐出システム100の機能構成の一例を示すブロック図である。以下、液体吐出システム100の備える画像出力器11及びHHP20の制御部25のそれぞれの機能構成を説明する。
(画像出力器11)
図5に示すように、画像出力器11は、送受信部51と、入力画面生成部52と、LCD制御部53と、画像形成制御部54と、入力部55と、順番情報生成部56と、画像データ生成部57と、格納部58と、を有する。
画像出力器11は、CPU201がプログラム202pを実行し、図4に示したハードウェアと協働することで、これらの機能を実現する。より具体的には、画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、無線通信モジュールを制御すること等で送受信部51の機能を、LCD207を制御すること等によりLCD制御部53の機能を、HDD215を制御すること等により格納部58の機能を、それぞれ実現する。
また画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行し、タッチパネル208を制御すること等により入力部55の機能を実現する。さらに画像出力器11は、フラッシュROM202からRAM203に展開されたプログラム202pをCPU201が実行すること等により、入力画面生成部52、画像形成制御部54、順番情報生成部56及び画像データ生成部57の各機能を実現する。
プログラム配信用のサーバがプログラム202pを配信してもよい。またHHP20の製造業者が、プログラム202pが記憶されたUSBメモリや光記憶媒体等の可搬性の記憶媒体を配布してもよい。
送受信部51は、HHP20との間で各種の情報を送受信する。本実施形態においては、送受信部51は、入力画面を介して入力された、部分画像データと、条件情報と、に基づいて生成された画像データを出力する出力部の一例である。
入力画面生成部52は、HHP20のパスごとにおいて形成される部分画像の元となる部分画像データ313と、属性に応じて部分画像を形成するための条件を示す条件情報314と、を入力する入力画面を生成する。入力画面生成部52は、生成した入力画面のデータをLCD制御部53に出力する。
LCD制御部53は、LCD207に表示される各種の画面の表示に関する制御を行う。またLCD制御部53は、入力画面生成部52により生成された入力画面をLCD207に表示させる表示制御部の一例である。
画像形成制御部54は、画像の形成に関する制御を行う。すなわち、HHP20との通信及び画像形成の中断又は再開等に関する制御を行う。
入力部55は、入力画面生成部52により生成された入力画面を介して、部分画像の属性を示す情報と、部分画像データ313と、条件情報314と、を入力する。入力部55は、LCD207に表示された入力画面を用いたユーザの操作入力を受け付けることにより、属性情報と、部分画像データ313と、条件情報314と、を入力することができる。
順番情報生成部56は、上記入力画面を介して入力された部分画像データ313の順番に応じて順番情報315を生成する。順番情報315は、HHP20がマルチパスモードにより複数回移動されながら記録媒体12に画像を形成する場合において、各パスの順番を示す情報である。
画像データ生成部57は、部分画像データ313と、条件情報314と、に基づき、画像データImを生成する。画像データ生成部57は、生成した画像データImを、送受信部51を介してHHP20の制御部25に送信する。HHP20は、画像出力器11から受信した画像データImに基づいて記録媒体12に画像を形成できる。
また画像データ生成部57は、生成した画像データImに基づき、ユーザが確かめるためのプレビュー画像を生成し、LCD制御部53を介してLCD207に表示させることもできる。さらに画像データ生成部57は、生成した画像データImに基づき、パスごとのプレビュー画像を連続再生するアニメーション画像を生成し、LCD制御部53を介してLCD207に表示させることもできる。
画像出力器11から送信される画像データImはどのようなファイルフォーマットでもよいが、例えばTiff、JPEG又はBMP等の画像ファイルである。或いは、PDL(Page Description Language)で記述された画像データ(ポストスクリプト、PDF等)であってもよい。
格納部58は、部分画像データ313と、条件情報314と、順番情報315と、を対応付けて格納する。
(制御部25)
図5に示すように、制御部25は、情報取得制御部61と、位置管理部62と、起動処理部63と、通信部64と、画像記憶部65と、吐出制御部66と、OPU制御部67とを有する。制御部25は、図5に示したCPU33がROM28に記憶されたプログラムを実行すること等により、情報取得制御部61、位置管理部62、起動処理部63、通信部64、吐出制御部66、及びOPU制御部67の各機能を実現できる。また図3に示したメモリCTL35等が画像記憶部65の機能を実現できる。
情報取得制御部61は、移動されるHHP20の位置情報を取得する。情報取得制御部61は、ナビゲーションセンサ30、又はジャイロセンサ31等の各種のセンサからセンサが検出した情報を取得するタイミングであるか否かを判断し、情報を取得するタイミングであれば各センサから情報を取得できる。
位置管理部62は、HHP20の画像形成動作を制御するために、HHP20の位置情報を管理する。すなわち、ユーザによる画像形成開始の操作に応じて原点を確定し、初期位置と記録媒体に置かれる向きに基づき、位置算出回路34が算出した各ノズルの位置情報を初期位置と記録媒体に置かれる向きに適した位置情報に変換する。一部の変換において、位置管理部62はHHP20の座標系を画像の座標系に変換する。
起動処理部63は、HHP20の電源がONになった場合、ハードウェアの初期化や各ハードの状態検出等、起動時に必要な処理を行う。OPU制御部67は、OPU26が表示する情報を生成し、OPU26に表示する。
通信部64は、画像出力器11と通信して各種の情報を送受信する。本実施形態では、画像に関する情報を画像出力器11から受信する。画像に関する情報は、画像データImを含む。
画像記憶部65はImage RAM37等に構築された画像を記憶する。また画像記憶部65は、通信部64が受信した画像データImを記憶できる。
吐出制御部66は、ユーザがHHP20を移動させると、位置管理部62により変換した各ノズルのそれぞれの位置情報と、画像データImとに基づいて、IJ記録ヘッド駆動回路23を介したIJ記録ヘッド24の制御を行う。例えば吐出制御部66は、各ノズルのうち、画像形成のために吐出すべきノズルに吐出させ、吐出すべきではないノズルには吐出させないように、IJ記録ヘッド駆動回路23を介してIJ記録ヘッド24を制御する。
<ナビゲーションセンサ30の位置算出方法例>
次に図6を参照して、HHP20の移動中におけるナビゲーションセンサ30の位置算出方法について説明する。
図6は、ナビゲーションセンサ30の位置算出方法の一例を説明する図である。図6は、IJ記録ヘッド24と、IJ記録ヘッド24に設けられたナビゲーションセンサ30の移動前後の様子を示している。
図6において、IJ記録ヘッド24及びナビゲーションセンサ30は移動前を示し、IJ記録ヘッド24'及びナビゲーションセンサ30'は移動後を示す。座標(X0,Y0)は移動前のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示し、座標(X0',Y0')は移動後のナビゲーションセンサ30の位置の座標を示す。移動前のナビゲーションセンサ30の位置は、原点に対応する。
また、θは移動前のIJ記録ヘッド24の角度を示し、dθはサンプリング周期ごとの回転角を示す。Lは、各ノズルが配列する方向におけるIJ記録ヘッド24の長さを示す。dX0はX軸方向への移動量、dY0はX軸方向への移動量をそれぞれ示している。
ジャイロセンサ31の出力である角速度ωは、次の(1)式で表すことができ、回転角dθは次の(2)式で算出される。
Figure 2023013817000002
Figure 2023013817000003
現在(時間t=0~N)の角度θは、次の(3)式で算出される。
Figure 2023013817000004
算出された角度θ及び回転角dθを、以下の(4)乃至(7)式に代入することで、座標(X0',Y0')を算出できる。
Figure 2023013817000005
Figure 2023013817000006
Figure 2023013817000007
Figure 2023013817000008
HHP20は、ナビゲーションセンサ30の座標、並びに予め定められたナビゲーションセンサ30とIJ記録ヘッド24の各ノズルとの位置関係の情報に基づき、各ノズルの座標を算出できる。
<液体吐出システム100の動作例>
図7は、液体吐出システム100の動作の一例を示すフローチャートである。画像出力器11は電源がオンされた状態において、HHP20がユーザによる電源オン操作を受け付けると、HHP20が備える電源は電力供給を開始し、液体吐出システム100は図7の動作を開始する。図7において、ステップ番号に「U」を付した動作ステップは、画像出力器11又はユーザによる動作を示し、ステップ番号に「S」を付した動作ステップは、HHP20による動作を示している。
ステップS101において、HHP20は、各構成部(デバイス)の初期化を実行し、各構成部を立ち上げる。
続いて、ステップS102において、HHP20は、初期化が完了したか否かを判定する。
ステップS102で初期化が完了していないと判定された場合には(ステップS102、No)、HHP20はステップS102の動作を再度行う。一方、ステップS102で初期化が完了したと判定された場合には(ステップS102、Yes)、ステップS103において、HHP20は、LEDを点灯させ、ユーザに画像形成が可能な状態であることを通知する。ユーザはこれに応じてHHP20を記録媒体12の近傍で画像の形成を開始する位置に配置する。
一方、画像出力器11は、HHP20の電源オンに並行して、ステップU101において、入力画面生成部52により、部分画像データ313と、条件情報314と、を入力する入力画面を生成し、LCD制御部53により、この入力画面をLCD207に表示させる。
続いて、ステップU102において、画像出力器11は、入力部55により、入力画面生成部52により生成された入力画面を介して、部分画像の属性を示す情報を入力する。
続いて、ステップU103において、画像出力器11は、入力部55により、上記の入力画面を介して、部分画像データ313を入力する。
続いて、ステップU104において、画像出力器11は、入力部55により、上記の入力画面を介して、条件情報314を入力する。
続いて、ステップU105において、画像出力器11は、画像データ生成部57により、部分画像データ313と、条件情報314と、に基づいて画像データImを生成する。また順番情報生成部56は、上記入力画面を介して入力された部分画像データ313の順番に応じて順番情報315を生成する。
続いて、ステップU106において、画像出力器11は、格納部58により、部分画像データ313と、条件情報314と、順番情報315と、を対応付けて格納する。
画像出力器11は、ステップU101からステップU106の動作を、HHP20の電源がオン状態になる前に行ってもよいし、HHP20の電源がオンになった後に行ってもよい。
続いて、ステップU107において、画像出力器11は、画像データ生成部57により生成された画像データImを、送受信部51を介してHHP20に送信する。画像出力器11は、自身が搭載するアプリケーションプログラム又はプリンタドライバを用いて画像データImを送信できる。但しTiffやJPEG等の画像データImを無線等により直接HHP20に出力することにより画像データImを送信してもよい。この画像データImの送信は、印字ジョブの実行と言い換えることもできる。
続いて、ステップS104において、HHP20は、画像出力器11から画像データImを受信し、LEDを点滅させて、画像データImを入力したことをユーザに通知する。
続いて、ステップU108において、画像出力器11は、LEDの点滅を視認したユーザの操作に応答して、記録媒体12に対してHHP20で画像形成する初期位置を決定する。
続いて、ステップU109において、画像出力器11は、ユーザが印字開始ボタンを押下することによる画像形成開始の指示を受け付ける。
続いて、ステップU110において、ユーザはフリーハンドでHHP20を記録媒体12上で移動させ、HHP20は移動されながら記録媒体12に画像形成を行う。HHP20は画像形成の指示に応答して、ナビゲーションセンサ30の位置算出に必要な情報を取得するように、各センサのインタフェース部に通知する。
続いて、ステップS1001において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30、ジャイロセンサ31による検出を開始し、検出信号に基づいて取得される情報をDRAM29等のメモリに格納する。
続いて、ステップS105において、HHP20は、ナビゲーションセンサI/F48によりナビゲーションセンサ30と通信して移動量情報を取得し、またジャイロセンサI/F45によりジャイロセンサ31と通信して角速度情報を取得する。
続いて、ステップS106において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31による検出信号に基づき取得された位置情報を初期位置とし、例えば座標(0,0)を内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS107において、HHP20は、ASIC/FPGA40の印字/センサタイミング生成部43によって時間計測する。
続いて、ステップS108において、HHP20は、位置情報を取得するタイミングであるか否かを判定する。
ステップS108において、位置情報を取得するタイミングであると判定された場合には(ステップS108、Yes)、ステップS109において、HHP20は、ジャイロセンサ31により角速度情報を取得し、ナビゲーションセンサ30により移動量情報を取得する。この際、ナビゲーションセンサ30により取得される移動量情報と、ジャイロセンサ31により取得される角速度情報は、原点に対する現在の位置情報を算出するために必要であるため、両者の検出タイミングは同時であることが望ましい。
一方、ステップS108において、位置情報を取得するタイミングではないと判定された場合には(ステップS108、No)、HHP20はステップS108の動作を再度行う。
続いて、ステップS110において、HHP20は、ナビゲーションセンサ30により前回取得された位置情報と、今回取得された移動量情報、及びジャイロセンサ31による角速度情報から各ノズルの現在の位置を算出し、内部レジスタに格納する。
続いて、ステップS111において、HHP20は、現在のナビゲーションセンサ30の位置情報と、ナビゲーションセンサ30と各ノズルとの既知の配置情報とに基づき、各ノズルの位置座標を算出する。
続いて、ステップS112において、HHP20は、位置情報に基づいてDRAM29から読み出した各ノズル周辺の画像データImを、DMAC38及び回転器39によりIJ記録ヘッド24の位置及び傾きに応じて回転させる。
続いて、ステップS113において、HHP20は、画像データImの座標と各ノズルの座標情報とを比較する。
続いて、ステップS114において、HHP20は、予め定めた吐出条件を満たすか否かを判定する。
ステップS114において、吐出条件を満たすと判定された場合には(ステップS114、Yes)、ステップS115において、HHP20は、IJ記録ヘッド制御部44へ画像データImを出力し、インクを吐出して画像形成を行う。また、ステップS115において、満たさないと判定された場合には(ステップS114、No)、HHP20は、ステップS108以降の動作を再度行う。
その後、ステップS116において、HHP20は、全データの吐出を完了したか否かを判定する。
ステップS116において、完了したと判定された場合には(ステップS116、Yes)、ステップS117において、HHP20は、LEDを点灯させ、ユーザに画像形成の完了を通知する。一方、完了していないと判定された場合には(ステップS116、No)、HHP20は、ステップS108以降の動作を再度行う。
このようにして、液体吐出システム100は、パスごとにおいて属性が異なる部分画像を含む画像を、部分画像データ313から生成した画像データImに基づいて記録媒体12に形成することができる。なお、全データを吐出しなくてもよいとユーザが判断した場合には、ユーザが印字完了ボタンを押下する操作に応答して画像形成を終了させてもよい。また図7に示したHHP20の動作は、SoC50とASIC/FPGA40との間で適宜役割を分担して行ってもよい。
(入力画面を介した各種情報の入力動作例)
次に、図8から図13を参照して、入力画面を介した部分画像の属性情報、部分画像データ313及び条件情報314の入力動作例について説明する。
図8及び図9は、テキスト属性の部分画像データ313を入力する動作を示す図であり、図8は第1例、図9は第2例を示している。図10は、QRコード属性の部分画像データ313を入力する動作の一例を示す図である。図11は、図形属性の部分画像データ313を入力する動作の一例を示す図である。図12は、画像ファイル属性の部分画像データ313を入力する動作の一例を示す図である。図13は、属性が異なる複数の部分画像データ313を入力する動作の一例を示す図である。
図8から図13それぞれは、入力画面80の遷移を示している。図8から図13それぞれにおける白抜き矢印は、入力画面が遷移する様子を表している。図8から図12それぞれは、左から右に第1番目から第4番目まで遷移した4つの入力画面を示している。図13は、左から右に第1番目から第5番目まで遷移した5つの入力画面を示している。
遷移ごとにおける入力画面80を区別するために、第1番目の入力画面を入力画面80a、又は第2番目の入力画面を入力画面80b等として英文字を付加して表示する。遷移ごとにおける入力画面を区別しない場合には、入力画面80と総称表記する。
図8において、初期状態である第1番目の入力画面80aは、第1受付部81aと、入力開始ボタン82と、を含んでいる。第1受付部81aは、記録媒体12上に1パスにより形成する部分画像の元となる部分画像データ313の入力を受け付ける。入力開始ボタン82は、部分画像データ313の入力を開始する際に操作されるボタンである。
第1受付部は、1パスにつき1つの第1受付部が表示され、パスの数が増えると第1受付部の数も増える。図8から図13においては、複数の第1受付部を区別するために、第1受付部81a又は第1受付部81b等のように英文字を付加して表示する。複数の第1受付部を区別しない場合には、第1受付部81と総称表記する。
ユーザが、入力開始ボタン82にタッチする等の操作(以下、単に操作という)を行うと、第2番目の入力画面80bに示すように、部分画像の属性を示す情報の入力を受け付ける第2受付部83が表示される。第2受付部83は、選択可能な部分画像の属性情報を一覧表示する。ユーザは、一覧表示されたこれらの属性のうちの何れかの表示に操作を行うことにより、部分画像の属性を選択できる。
図8の例では、第2番目の入力画面80bは、テキスト属性、QRコード属性、画像ファイル属性及びスタンプ属性の4つの属性を選択可能に表示している。スタンプ属性は、印鑑画像等を含む図形属性の一例である。ユーザが「テキスト」の表示に操作を行うことによってテキスト属性を選択すると、第3番目の入力画面80cが表示される。
第3番目の入力画面80cは、第1受付部81bと、第3受付部84aと、キー入力部85と、を新たに表示すると共に、第1受付部81aにテキストが入力可能な状態になる。第1受付部81bは、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を入力するために使用される。
第3受付部84aは、条件情報314の入力を受け付ける。図8の例では、テキスト属性が選択されているため、第3番目の入力画面80cは、条件情報314として、文字のフォント、サイズ、強調の有無、斜体の有無、アンダーラインの有無及び取消線の有無等の情報を選択可能に表示している。
条件情報314は部分画像の属性に応じて異なるため、第3受付部の表示も部分画像の属性に応じて異なる。図8から図13においては、属性に応じた第3受付部を区別する場合には、第3受付部84a又は第3受付部84b等のように英文字を付加して表示する。複数の第3受付部を区別しない場合には、第3受付部84と総称表記する。
ユーザは、キー入力部85に操作を行うことにより、第1受付部81aに画像形成を行いたい任意のテキスト(文字)を入力し、テキスト属性である部分画像の部分画像データ313を入力できる。
図9に示す例においては、第1番目の入力画面80aは、第1受付部81aがテキストを入力可能な状態になっており、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を入力する第1受付部81bを表示している。
次に、図9に示す例においては、ユーザが第1受付部81aにテキストを入力し、副走査方向に沿った部分画像の副走査幅が、1パスにおいてHHP20が形成可能な副走査方向に沿った上限幅を超えると、次のパスのために使用される第1受付部81bがテキストを入力可能な状態になる。
より具体的には、2番目の入力画面80bに示すように、副走査方向に沿った上限幅はテキスト3行分である。ユーザが4行目のテキストを入力すると、次のパスのために使用される第1受付部81bがテキストを入力可能な状態になると共に、さらに次のパスのために使用される第1受付部81cが新たに表示される。ユーザは、第1受付部81bに4行目から6行目までのテキストを入力することができる。
一方、3番目の入力画面80cにおいては、第1受付部81bに3行分のテキストが入力されている。この状態から第1受付部81bのテキストを削除していき、第1受付部81bに入力されているテキストがなくなると、4番目の入力画面80dに示すように、第1受付部81cが非表示になると共に、第1受付部81bにテキストが入力できない状態になる。
次に、図10に示す例においては、第1番目の入力画面80aは、第1受付部81aにテキストが入力されており、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を入力する第1受付部81bを表示している。
第1番目の入力画面80aにおいて入力開始ボタン82が操作されると、第2番目の入力画面80bのように第2受付部83が表示される。第2受付部83が一覧表示する部分画像の属性のうち、「QRコード」が選択されると、第3番目の入力画面80cが表示される。第3番目の入力画面80cは、QRコード属性の条件情報314を入力する第3受付部84bを表示している。
第3受付部84bを操作することにより入力された誤り訂正レベル又はセルの大きさ等のQRコード属性の条件情報314に応じて、第4番目の入力画面80dに示すように、第1受付部81bに、条件情報314に応じたQRコードが入力される。
図11に示す例においては、第1番目の入力画面80は、第1受付部81aにテキストが入力されており、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を入力する第1受付部81bを表示している。
第1番目の入力画面80aにおいて入力開始ボタン82が操作されると、第2番目の入力画面80bのように第2受付部83が表示される。第2受付部83が一覧表示する部分画像の属性のうち、「スタンプ」が選択されると、第3番目の入力画面80cが表示される。スタンプ画像は、印鑑画像90を含む画像であり、スタンプ(印鑑)は図形の一例である。第3番目の入力画面80cは、スタンプ画像属性の条件情報314を入力する第3受付部84cを表示している。
第3受付部84cを操作することにより入力された、印鑑画像90に含まれる名前を示す文字の書体や、印鑑画像の大きさ等のスタンプ画像属性の条件情報314に応じて、第4番目の入力画面80dに示すように、第1受付部81bに、条件情報314に応じたスタンプ画像が入力される。
また図11における第3番目の入力画面80cにおいては、LCD制御部53は、ユーザによるスタンプの編集又は作成が可能な入力画面80cを表示させる。ユーザは入力画面80cを介してスタンプの編集又は作成を行うことができる。
次に、図12に示す例においては、第1番目の入力画面80aは、第1受付部81aにテキストが入力されており、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を入力する第1受付部81bを表示している。
第1番目の入力画面80aにおいて入力開始ボタン82が操作されると、第2番目の入力画面80bのように第2受付部83が表示される。第2受付部83が一覧表示する部分画像の属性のうち、「画像」が選択されると、第3番目の入力画面80cが表示される。第3番目の入力画面80cは、画像ファイル属性の条件情報314として、複数の画像ファイルから所望の画像ファイルを選択する第3受付部84dを表示している。
第3受付部84cを操作することにより選択された画像ファイルに応じて、第4番目の入力画面80に示すように、第1受付部81bに、選択された画像ファイルが入力される。この際に、副走査方向に沿った画像ファイルにおける画像の副走査幅が、1パスにおいてHHP20が形成可能な副走査方向に沿った上限幅を超える場合には、第1受付部81bは、副走査幅が上限幅以下になるように画像ファイルにおける部分画像データを縮小する。HHP20は、部分画像データに基づいて記録媒体12に形成される部分画像を副走査方向に沿って縮小することができる。
次に、図13に示す例においては、1パス目にテキスト属性の部分画像を形成するための部分画像データ313が第1受付部81aに、2パス目にテキスト属性の部分画像を形成するための部分画像データ313が第1受付部81bに、それぞれ入力されている。また、3パス目にQRコード属性の部分画像を形成するための部分画像データ313が第1受付部81cに、4パス目に画像ファイル属性の部分画像を形成するための部分画像データ313が第1受付部81dに、それぞれ入力されている。第1受付部81dは、5パス目に部分画像を形成する部分画像データ313を入力するために使用される。
第1番目の入力画面80aは、画像形成を開始するための印刷ボタン86を、第2番目の入力画面80bから第5番目の入力画面80eは、画像形成を中止するためのキャンセルボタン87を、それぞれ含んでいる。
第1番目の入力画面80aにおいて、印刷ボタン86に対して操作が行われると、送受信部51は、1パス目の部分画像データ313から順に各パスの部分画像データ313を画像データとしてHHP20に送信する。1パス目の部分画像データ313の送信が完了すると、HHP20は1パス目の画像形成が可能な状態になる。
HHP20は、画像形成が可能状態であることを画像出力器11に通知し、画像出力器11は1パス目のプレビュー画面を表示し、ユーザに画像形成が可能になったことを報知する。ユーザは、報知に応じて、主走査方向に沿ったHHP20の移動を開始し、HHP20は移動されながら画像を形成する。HHP20による1パス目の画像形成が完了すると、HHP20から画像出力器11へ画像形成完了が通知される。
画像出力器11は2パス目のプレビュー画面を表示させる。全てのパスにおいて同様の操作を繰り返し、全てのパスの画像形成が完了すると、第1番目の入力画面80aに戻る。各パスの画像形成を実行中に、ユーザが画像形成を中止したい場合には、ユーザは、キャンセルボタン87に対して操作することにより、画像形成を中止させることができる。
図14は、液体吐出システム100の動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図14において、ユーザuが入力開始ボタン82を操作すると、ステップS141において、画像出力器11は、LCD制御部53により、LCD207における入力画面80上に第2受付部83を表示させる。
ユーザuが第2受付部83を介してテキスト属性を選択すると、ステップS142において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介してテキストを入力する。
ステップS142において、副走査方向に沿った部分画像の副走査幅が副走査方向に沿った上限幅を超える場合には、ステップS143において、画像出力器11は、入力部55により、次のパスのための第1受付部81を介してテキストを入力する。
続いて、ユーザuが入力開始ボタン82を操作すると、ステップS144において、画像出力器11は、LCD制御部53により、LCD207における入力画面80上に第2受付部83を表示させる。
ユーザuが第2受付部83を介してQRコード属性を選択すると、ステップS145において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介してQRコードを入力する。
続いて、ユーザuが入力開始ボタン82を操作すると、ステップS146において、画像出力器11は、LCD制御部53により、LCD207における入力画面80上に第2受付部83を表示させる。
ユーザuが第2受付部83を介して画像ファイル属性を選択すると、ステップS147において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介して画像ファイルを入力する。
続いて、ユーザuが印刷ボタン86を操作すると、ステップS148において、画像出力器11は、画像データ生成部57により、部分画像データ313と、条件情報314と、に基づいて画像データImを生成する。
続いて、ステップS149において、画像出力器11は、画像データ生成部57により生成された画像データImを、送受信部51によりHHP20に送信する。
続いて、ステップS150において、画像出力器11は、LCD制御部53により、画像形成の準備完了を示す情報をLCD207に表示させる。
続いて、ステップS151において、画像出力器11は、画像データ生成部57により生成されたプレビュー画像を、LCD制御部53により、LCD207に表示させる。
続いて、ステップS152において、画像出力器11は、画像データ生成部57により生成されたプレビュー画像のアニメーションを、LCD制御部53により、LCD207に表示させる。ユーザuはHHP20を移動させ、HHP20は記録媒体12上に画像を形成する。ステップS152の動作は、全てのパスの画像形成が終了するまで繰り返される。
全てのパスの画像形成が完了すると、ステップS153において、画像出力器11は、LCD制御部53により、画像形成完了を示す情報をLCD207に表示させる。
続いて、ステップS154において、画像出力器11は、LCD制御部53により、印刷ボタン86画像形成完了を示す情報をLCD207に表示させる。
このようにして、液体吐出システム100は、パスごとにおいて属性が異なる部分画像を含む画像を記録媒体12上に形成することができる。
図15は、テキスト属性の部分画像データ313の入力動作の一例を示すシーケンスチャートである。図15は、図14におけるステップS142の動作をさらに詳細に示すものであり、ステップS142への移行をトリガーにした動作を示している。
まずステップS161において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介してテキストを入力する。
続いて、ステップS162において、画像出力器11は、入力部55により、第3受付部84を介して、フォントやアンダーライン等のテキスト属性における条件情報を入力する。
図16は、QRコード属性の部分画像データ313の入力動作の一例を示すシーケンスチャートである。図16、図14におけるステップS145の動作をさらに詳細に示すものであり、ステップS145への移行をトリガーにした動作を示している。
まずステップS171において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介してQRコードを入力する。
続いて、ステップS172において、画像出力器11は、入力部55により、第3受付部84を介して、誤り訂正レベルやセルサイズ等のQRコード属性における条件情報を入力する。
図17は、画像ファイル属性の部分画像データ313の入力動作の一例を示すシーケンスチャートである。図17は、図14におけるステップS147の動作をさらに詳細に示すものであり、ステップS147への移行をトリガーにした動作を示している。
まずステップS181において、画像出力器11は、入力部55により、第1受付部81を介して画像ファイルを入力する。
続いて、ステップS182において、画像出力器11は、入力部55により、第3受付部84を介して、画像ファイルにおける画像のサイズ等の画像ファイル属性における条件情報を入力する。
<液体吐出システム100の作用効果>
以上説明したように、液体吐出システム100は、記録媒体12上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データImに基づいて記録媒体12に画像を形成するHHP20(画像形成装置)と、HHP20に画像データImを出力する画像出力器11と、を有するものである。上記画像は、主走査方向に沿ったHHP20のパス(移動)ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、複数の部分画像には、属性が異なる部分画像が含まれている。
液体吐出システム100は、部分画像を形成する元となる部分画像データ313と、属性に応じて画像を形成する条件を示す条件情報314と、を入力するための入力画面80を表示させるLCD制御部53(表示制御部)を有する。また液体吐出システム100は、入力画面80を介して入力された、部分画像データ313と、条件情報314と、に基づいて生成された画像データImを送信する送受信部51を有する。
上記構成により、パスごとに画像データを生成して画像形成を行わなくてよいため、属性が異なる複数の部分画像を含む画像を簡単に形成できる。またパスごとに部分画像データ313の属性を選択できるため、複数のパスにより記録媒体12に形成される画像において、記録媒体12の所望の位置に所望の属性の画像を簡単に形成することができる。
また、本実施形態では、部分画像の属性には、文字、1次元コード、2次元コード又は図形の少なくとも1つの属性が含まれる。これにより、液体吐出システム100を用いて様々な属性の画像を記録媒体12上に形成できる。
また本実施形態では、入力画面80は、部分画像データ313の入力を受け付ける第1受付部81と、部分画像の属性を示す情報の入力を受け付ける第2受付部83と、条件情報314の入力を受け付ける第3受付部84と、を含む。これにより、ユーザuは、パスごとに形成される部分画像データ313の属性をパスごとに選択し、パスごとに属性が異なる画像データを生成することができる。
また本実施形態では、部分画像の属性が文字である場合に、第1受付部81は、部分画像の副走査幅が1回のパスにおいてHHP20が形成可能な副走査方向に沿った上限幅を超える場合には、次のパスにおいて形成される部分画像の部分画像データ313を受け付ける。これにより、液体吐出システム100は、副走査幅を上限幅に収めながら部分画像データ313を受け付けることができる。
また本実施形態では、HHP20は、部分画像の副走査幅が1回のパスにおける上限幅を超える場合には、副走査幅が上限幅以下になるように部分画像を縮小することもできる。これにより、液体吐出システム100は、副走査幅を上限幅に収めながら記録媒体12に部分画像を形成できる。
また本実施形態では、HHP20は、所定の順番により複数回移動されながら記録媒体12に画像を形成し、部分画像データ313と、条件情報314と、順番情報315と、を対応付けて格納する格納部58を有する。これにより、同じ部分画像データを再度入力する際に、ユーザuは部分画像データ313、条件情報314及び順番情報315を入力する操作を省略できるため、液体吐出システム100の操作性を向上させることができる。
また本実施形態では、LCD制御部53は、液体吐出システム100のユーザによる図形の編集又は作成が可能な入力画面80cを表示させてもよい。これにより、ユーザが望む様々な図形を含む部分画像データ313を入力可能になる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る液体吐出システム100aについて説明する。なお、第1実施形態と同じ構成部には同じ符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
本実施形態では、部分画像の属性はテキストであり、入力画面は、部分画像に含まれるテキストが縦書きであるか、又は横書きであるかを示す情報を受け付ける第4受付部をさらに有する。
図18は、テキスト属性の部分画像データが縦書きのテキストを含む場合の部分画像データの入力動作の一例を示す図である。図18の見方は、図8から図13における見方と同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。
入力画面80Aは、第1番目の入力画面80Aa又は第21番目の入力画面80Ab等を区別しない場合の総称表記である。第1受付部81Aは、1パス目の第1受付部81Aa又は2パス目の第1受付部81Ab等を区別しない場合の総称表記である。
図18に示す例においては、第1番目の入力画面80Aaは、第4受付部88を有する。第4受付部88は、部分画像に含まれるテキストが縦書きであるか、又は横書きであるかを示す情報を受け付ける。
第1番目の入力画面80Aaにおいて、ユーザが第4受付部88に対して操作を行い、縦書きのテキストを選択すると、入力画面80Aaにおける第1受付部81a及び81bが、第2番目の入力画面80Ab及び第3番目の入力画面80Acに示すようにY'軸方向が長手となるように向きを変える。そして、第1受付部81a及び81bそれぞれに縦書きのテキストが入力可能になる。
第1受付部81a及び81bそれぞれへのテキストの入力が完了すると、第4番目の入力画面80Adに示すように、縦書きのテキストの向きを維持したまま、第1受付部81a及び81bが、X'軸方向が長手となるように向きを変える。これにより、3パス目以降に他の属性の部分画像データ313を入力しやすくなる。
その後、印刷ボタン86へのユーザによる操作に応じて、送受信部51は、第1受付部81a及び81bそれぞれに入力された部分画像データを順次HHP20に送信する。
ユーザは、液体吐出システム100aの画像出力器11から部分画像データ3131を受信したHHP20を、図1mのY'軸方向に移動させながら、記録媒体12に画像形成を行う。つまり、縦書きのテキスト属性である部分画像データ313に基づいて画像形成を行う場合には、Y'軸方向が主走査方向に対応し、X'軸方向が副走査方向に対応する。
このようにして、液体吐出システム100aは、テキスト属性であって縦書きの部分画像データ313を入力し、パスごとに属性が異なる画像を記録媒体12に形成することができる。なお、これ以外の効果は第1実施形態と同様である。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上述した各実施形態及び変形例では、液体吐出システム100が備えるHHP20がナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31等のセンサを有し、センサの検出結果に基づきIJ記録ヘッド24がインクを吐出して画像を形成する例を示したが、HHP20の構成はこれに限定されるものではない。例えば、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の両方を備えないHHPや、ナビゲーションセンサ30及びジャイロセンサ31の何れか一方のみを備えるHHPに対しても適用可能である。
実施形態の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷は何れも同義語とする。また記録媒体は、用紙、記録紙、記録用紙、普通紙、光沢紙、フィルム、布等の被記録媒体を含む。記録媒体の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等で、液体が一時的でも付着可能であればよい。また、記録媒体はシート状の形状に限られず、壁や天井等の構造物、或いは段ボールの側面、底面、上面等であってもよい。また、地面や施設等に固定されている立体物の表面を記録媒体としてもよい。
液体は、HHPが有する液体吐出部から吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30[mPa・s]以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料等を含む溶液、懸濁液、エマルジョン等である。これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液等の用途で用いることができる。
またHHPが有する液体吐出部は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品である。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータ等を使用するものが含まれる。
実施形態は、プログラムも含む。例えば、プログラムは、記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に前記画像データを出力する画像出力器に処理を実行させるプログラムであって、前記画像は、前記主走査方向に沿った前記画像形成装置の移動ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、前記複数の部分画像には、属性が異なる前記部分画像が含まれており、前記部分画像を形成する元となる部分画像データと、前記属性に応じて前記画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力するための入力画面を表示させ、前記入力画面を介して入力された、前記部分画像データと、前記条件情報と、に基づいて生成された前記画像データを送信する処理を前記画像出力器に実行させる。このようなプログラムにより、上述した液体吐出システム100と同様の効果を得ることができる。
実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
11 画像出力器
12 記録媒体
20 HHP(画像形成装置の一例)
24 IJ記録ヘッド
25 制御部
26 OPU
30 ナビゲーションセンサ
31 ジャイロセンサ
51 送受信部(出力部の一例)
52 入力画面生成部
53 LCD制御部(表示制御部の一例)
54 画像形成制御部
55 入力部
56 順番情報生成部
57 画像データ生成部
58 格納部
61 情報取得制御部
62 位置管理部
63 起動処理部
64 通信部
65 画像記憶部
66 吐出制御部
67 OPU制御部
80 入力画面
81 第1受付部
82 入力開始ボタン
83 第2受付部
84 第3受付部
85 キー入力部
86 印刷ボタン
87 キャンセルボタン
88 第4受付部
90 印鑑画像
100 液体吐出システム
202p プログラム
Im 画像データ
特開2018-168018号公報

Claims (9)

  1. 記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に前記画像データを出力する画像出力器と、を有する画像形成システムであって、
    前記画像は、前記主走査方向に沿った前記画像形成装置の移動ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、
    前記複数の部分画像には、属性が異なる前記部分画像が含まれており、
    前記部分画像を形成する元となる部分画像データと、前記属性に応じて前記画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力する入力画面を表示させる表示制御部と、
    前記入力画面を介して入力された、前記部分画像データと前記条件情報とに基づいて生成された前記画像データを出力する出力部と、を有する画像形成システム。
  2. 前記部分画像の属性には、文字、1次元コード、2次元コード又は図形の少なくとも1つの属性が含まれる請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記入力画面は、
    前記部分画像データの入力を受け付ける第1受付部と、
    前記部分画像の属性を示す情報の入力を受け付ける第2受付部と、
    前記条件情報の入力を受け付ける第3受付部と、を含む請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記部分画像の属性は文字であり、
    前記第1受付部は、前記主走査方向に直交する副走査方向に沿った前記部分画像の副走査幅が、1回の前記移動において前記画像形成装置が形成可能な前記副走査方向に沿った上限幅を超える場合には、次の前記移動において形成される前記部分画像の前記部分画像データを受け付ける請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成装置は、前記主走査方向に直交する副走査方向に沿った前記部分画像の副走査幅が、1回の前記移動において前記画像形成装置が形成可能な前記副走査方向に沿った上限幅を超える場合には、前記副走査幅が前記上限幅以下になるように前記部分画像を縮小する請求項3に記載の画像形成システム。
  6. 前記部分画像の属性は文字であり、
    前記入力画面は、前記部分画像に含まれる文字が縦書きであるか、又は横書きであるかを示す情報を受け付ける第4受付部をさらに有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記画像形成装置は、所定の順番により複数回移動されながら前記画像を形成し、
    前記部分画像データと、前記条件情報と、前記順番を示す情報と、を対応付けて格納する格納部をさらに有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記表示制御部は、前記画像形成システムのユーザによる図形の編集又は作成が可能な前記入力画面を表示させる請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成システム。
  9. 記録媒体上を主走査方向に沿って複数回移動されながら、画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成装置に前記画像データを出力する画像出力器に処理を実行させるプログラムであって、
    前記画像は、前記主走査方向に沿った前記画像形成装置の移動ごとに形成される部分的な画像である複数の部分画像を含み、
    前記複数の部分画像には、属性が異なる前記部分画像が含まれており、
    前記部分画像を形成する元となる部分画像データと、前記属性に応じて前記画像を形成する条件を示す条件情報と、を入力するための入力画面を表示させ、
    前記入力画面を介して入力された、前記部分画像データと、前記条件情報と、に基づいて生成された前記画像データを出力する
    処理を前記画像出力器に実行させるプログラム。
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