JP2022073514A - 画像データ出力器、印刷システム、及び画像データ出力プログラム - Google Patents

画像データ出力器、印刷システム、及び画像データ出力プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成可能とする。【解決手段】ハンドヘルドプリンタ1に画像データを出力する画像データ出力器70は、画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整可能なレイアウト入力部71と、レイアウト入力部71により調整された複数の印刷用データに対して、複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行うレイアウト変更部72と、レイアウト変更部72により加工されたサイズ調整及び位置揃えが施された複数の印刷用データを、画像データとしてハンドヘルドプリンタ1に出力する出力部73と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、画像データ出力器、印刷システム、及び画像データ出力プログラムに関する。
昨今、ノートPCの小型化、スマートデバイスの急激な普及により、プリンタにおいても、小型化や携帯化が大きな要望の一つとして挙げられている。このため、紙搬送システムを削除した機構で、紙面上を人の手で移動しながらインクを塗布するタイプのプリンタ、所謂ハンドヘルドプリンタが既に知られている(例えば特許文献1)。ハンドヘルドプリンタは、通信機能を持つ端末(例えばスマートデバイスやPC等)から画像データを受信し、印刷媒体(例えばノートや定型用紙)上を平面状自由に移動(フリーハンド走査)し、画像を形成する。
ところで、従来のハンドヘルドプリンタでは、あらかじめ設定されている印刷領域の中に、テキストや画像、バーコード(一次元、二次元)などを好きなサイズ、かつ好きな場所に設置して印刷データを作成する方法やUIが用いられる場合がある。ハンドヘルドプリンタでは、ユーザが手動で走査する必要があるため、あらかじめ設定されている印刷領域として、一回の走査で印刷可能な高さ(=ヘッド高さ)単位となることが多い。
このため、印刷領域の高さより大きい画像やテキストやバーコードを印刷領域内に配置する場合、画像やテキストが「印刷可能な高さ」毎に分割されたり、「印刷領域高さ」に縮小されたりする場合がある。しかしながら、「印刷可能な高さ」毎に分割されたデータをハンドヘルドプリンタで印刷しようとすると、手動で走査する際に、縦方向の隙間や重なりや傾きズレ、横方向の位置ズレなどが発生しやすく、印刷結果の視認性が劣化する場合がある。またバーコードやQRコード(登録商標)などのデータでは、ズレにより読みとり無効となる場合がある。さらに、「印刷領域高さ」に縮小されたデータを印刷領域内で配置すると、元のデータ間での大きさの比率と異なる比率になり、印刷領域内で上下に配置するのが困難である。これらのことから、ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成できない場合がある。
本発明は、ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像データ出力器は、記録媒体上を移動しながら画像データに基づく画像を前記記録媒体に印刷するハンドヘルドプリンタに前記画像データを出力する画像データ出力器であって、前記画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整可能なレイアウト入力部と、前記レイアウト入力部により調整された複数の印刷用データに対して、前記複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行うレイアウト変更部と、前記レイアウト変更部により加工された前記サイズ調整及び前記位置揃えが施された前記複数の印刷用データを、前記画像データとして前記ハンドヘルドプリンタに出力する出力部と、を備える。
ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成することができる。
ハンドヘルドプリンタによる画像形成を模式的に示す図 ハンドヘルドプリンタのハードウェア構成図 制御部の構成を説明する図 画像データ出力器とハンドヘルドプリンタの動作手順を説明するフローチャート図 ナビゲーションセンサの位置算出方法を説明した図 実施形態に係る画像データ出力器の機能ブロック図 画像データ出力器のハードウェア構成図 画像データ出力器の画像データ作成画面の一例 画像データ自動調整の第1手順 画像データ自動調整の第2手順 画像データ自動調整の第3手順 画像データ自動調整の第4手順 画像データ自動調整の第5手順 画像データ自動調整の第6手順 サイズ比率を維持した場合の画像データの一例 文字サイズを大きく設定した場合の画像データの一例 二次元コードを大きく設定した場合の画像データの一例 左右方向を中央揃えに設定した場合の画像データの一例 上下方向を下揃え、左右方向を左揃えにした場合の画像データの一例 上下方向、左右方向を共に中央揃えにした場合の画像データの一例
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、ハンドヘルドプリンタ1による画像形成を模式的に示す図の一例である。ハンドヘルドプリンタ1には、例えばスマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器70から画像データが送信される。ユーザはハンドヘルドプリンタ1を把持して、記録媒体P(例えば定形用紙やノートなど)から浮き上がらないようにフリーハンドで走査させる。
ハンドヘルドプリンタ1は後述するようにナビゲーションセンサ30とジャイロセンサ31で位置を検出し、ハンドヘルドプリンタ1が目標吐出位置に移動すると、目標吐出位置で吐出すべき色のインクを吐出する。すでにインクを吐出した場所はマスクされるので(インクの吐出の対象とならないので)、ユーザは記録媒体P上で任意の方向にハンドヘルドプリンタ1を走査させることで画像を形成できる。
本実施形態では、ハンドヘルドプリンタ1と画像データ出力器70とが、ハンドヘルドプリンタ1による印刷を実施するための印刷システム10を構成する。
図2は、ハンドヘルドプリンタ1のハードウェア構成図の一例である。ハンドヘルドプリンタ1は、記録媒体Pに画像を形成する液滴吐出装置又は画像形成装置の一例である。ハンドヘルドプリンタ1は、制御部25によって全体の動作が制御され、制御部25には通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、ナビゲーションセンサ30、及びジャイロセンサ31が電気的に接続されている。また、ハンドヘルドプリンタ1は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線22aで示す配線などにより、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、ナビゲーションセンサ30、及び、ジャイロセンサ31に供給されている。
電源22としては主に電池(バッテリー)が利用される。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等が用いられてもよい。電源回路21は、電源22が供給する電力をハンドヘルドプリンタ1の各部に分配する。また、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧や昇圧する。また、電源22が充電可能な電池である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器70から画像データの受信等を行う。通信I/F27は例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、3G(携帯電話)、又は、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USBケーブルなどを用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM28は、ハンドヘルドプリンタ1のハードウェア制御を行うファームウェアや、IJ記録ヘッド24の駆動波形データ(液滴を吐出するための電圧変化を規定するデータ)や、ハンドヘルドプリンタ1の初期設定データ等を格納している。
DRAM29は通信I/F27が受信した画像データを記憶したり、ROM28から展開されたファームウェアを格納したりするために使用される。したがって、CPU33がファームウェアを実行する際のワークメモリとして使用される。
ナビゲーションセンサ30は、所定のサイクル時間ごとにハンドヘルドプリンタ1の移動量を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED)やレーザー等の光源と、記録媒体Pを撮像する撮像センサを有している。ハンドヘルドプリンタ1が記録媒体P上を走査されると、記録媒体Pの微小なエッジが次々に検出され(撮像され)エッジ間の距離を解析することで移動量が得られる。ナビゲーションセンサ30は、ハンドヘルドプリンタ1の底面(記録面)に搭載されている。なお、ナビゲーションセンサ30として、さらに多軸の加速度センサを用いてもよく、ハンドヘルドプリンタ1は加速度センサのみでハンドヘルドプリンタ1の移動量を検出してもよい。
ジャイロセンサ31は、記録媒体Pに垂直な軸(Z軸)を中心にハンドヘルドプリンタ1が回転した際の角速度を検出するセンサである。
OPU(Operation panel Unit)26は、ハンドヘルドプリンタ1の状態を表示するLED、ユーザがハンドヘルドプリンタ1に画像形成を指示するためのスイッチ等を有している。ただし、これに限定するものではなく、液晶ディスプレイを有していてよく、さらにタッチパネルを有していてもよい。また、音声入力機能を有していてもよい。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記の駆動波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動波形(電圧)を生成する。インクの液滴のサイズなどに応じた駆動波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。図ではCMYKの4色のインクを吐出可能になっているが、単色でもよく5色以上の吐出が可能でもよい。各色ごとに一列(二列以上でもよい)に列状に並んだ複数のインク吐出用のノズル61(吐出部)が配置されている(図5参照)。また、インクの吐出方式はピエゾ方式でもサーマル方式でもよく、この他の方式でもよい。IJ記録ヘッド24は、ノズル61から液体を吐出・噴射する機能部品である。吐出される液体は、IJ記録ヘッド24から吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30〔mPa・s〕以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
制御部25はCPU33を有しハンドヘルドプリンタ1の全体を制御する。制御部25は、ナビゲーションセンサ30により検出される移動量及びジャイロセンサ31により検出される角速度を元に、IJ記録ヘッド24の各ノズル61の位置、該位置に応じて形成する画像の決定、吐出ノズル可否判定等を行う。制御部25について詳細は次述する。
図3は、制御部25の構成を説明する図の一例である。制御部25はSoC50とASIC/FPGA40を有している。SoC50とASIC/FPGA40はバス46,47を介して通信する。ASIC/FPGA40はどちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基板で構成してもよい。あるいは、3つ以上のチップや基板で実装してもよい。
SoC50は、バス47を介して接続されたCPU33、位置算出回路34、メモリCTL(コントローラ)35、及び、ROM CTL(コントローラ)36等の機能を有している。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス46を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45を有している。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限られない。
CPU33は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)などを実行し、SoC50内の位置算出回路34、メモリCTL35、及び、ROMCTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のimage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、IJ記録ヘッド制御部44及びジャイロセンサI/F45等の動作を制御する。
位置算出回路34は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量及びジャイロセンサ31が検出するサンプリング周期ごとの角速度に基づいてハンドヘルドプリンタ1の位置(座標情報)を算出する。ハンドヘルドプリンタ1の位置とは、厳密にはIJ記録ヘッド24のノズル61の位置であるが、ナビゲーションセンサ30のある位置が分かればノズル61の位置を算出できる。また、位置算出回路34は目標吐出位置を算出する。なお、位置算出回路34をCPU33がソフト的に実現してもよい。
ナビゲーションセンサ30の位置は、後述するように例えば所定の原点(画像形成が開始される時のハンドヘルドプリンタ1の初期位置)を基準に算出されている。また、位置算出回路34は、過去の位置と最も新しい位置の差に基づいて移動方向や加速度を推定し、例えば次回の吐出タイミングにおけるナビゲーションセンサ30の位置を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU33に送出したり、取得した画像データをASIC/FPGA40に送出したりする。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU33やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、DMAC38が取得した画像データを、インクを吐出するヘッド、ヘッド内のノズル位置、及び、取り付け誤差などによるヘッド傾きに応じて回転させる。DMAC38は回転後の画像データをIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像データを一時的に格納する。すなわち、ある程度の画像データがバッファリングされ、ハンドヘルドプリンタ1の位置に応じて読み出される。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像データ(ビットマップデータ)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像データを変換する。これにより、画像データは吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波形データを用いて、駆動波形(電圧)を生成する。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量ΔX´、ΔY´(これらについては後述する)を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42とジャイロセンサI/F45が情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。情報を読み取るタイミングの周期はインクの吐出タイミングの周期よりも長い。IJ記録ヘッド制御部44は吐出ノズル可否判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
ジャイロセンサI/F45は印字/センサタイミング生成部43により生成されたタイミングになるとジャイロセンサ31が検出する角速度を取得してその値をレジスタに格納する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを検知して、SoC50へそれを通知するための割込み信号を出力する。CPU33はこの割込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX´、ΔY´を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。ジャイロセンサI/F45に関しても同様に、割込みコントローラ41はSoC50に対し、ジャイロセンサ31との通信が終了したことを通知するための割込み信号を出力する。
図4は、画像データ出力器70とハンドヘルドプリンタ1の動作手順を説明するフローチャート図の一例である。まず、ユーザは画像データ出力器70の電源ボタンを押下する(U101)。画像データ出力器70はそれを受け付け、電池等から電源が供給されて起動する。
ユーザは画像データ出力器70で出力したい画像を選択する(U102)。画像データ出力器70は画像の選択を受け付ける。ワープロアプリケーションのようなソフトウェアの文書データが画像として選択されてもよいし、JPEGなどの画像データが選択されてもよい。必要であればプリンタドライバが画像データ以外のデータを画像に変更してよい。
ユーザは選択した画像をハンドヘルドプリンタ1で印刷する操作を行う(U103)。ハンドヘルドプリンタ1は印刷ジョブの実行の要求を受け付ける。印刷ジョブの要求により画像データがハンドヘルドプリンタ1へ送信される。
ユーザは、ハンドヘルドプリンタ1を持ち、記録媒体P(例えばノート)の上で初期位置を決定する(U104)。
そして、ユーザはハンドヘルドプリンタ1の印刷開始ボタンを押下する(U105)。ハンドヘルドプリンタ1は印刷開始ボタンの押下を受け付ける。
ユーザはハンドヘルドプリンタ1を記録媒体Pの上で滑らせるように自由に走査する(U106)。
続いて、ハンドヘルドプリンタ1の動作を説明する。以下の動作はCPU33がファームウェアを実行することで行われる。
ハンドヘルドプリンタ1も電源のONにより起動する。ハンドヘルドプリンタ1のCPU33は、ハンドヘルドプリンタ1に内蔵されている図3,4のハードウェア要素を初期化する(S101)。例えば、ナビゲーションセンサI/F42やジャイロセンサI/F45のレジスタを初期化したり、印字/センサタイミング生成部43にタイミング値を設定したりする。また、ハンドヘルドプリンタ1と画像データ出力器70との間の通信を確立する。
ハンドヘルドプリンタ1のCPU33は初期化が完了したかどうかを判定し、完了していない場合はこの判定を繰り返す(S102)。
初期化が完了すると(S102のYes)、ハンドヘルドプリンタ1のCPU33は、OPU26の例えばLED点灯によりユーザに印刷可能な状態であることを報知する(S103)。これにより、ユーザは印刷可能な状態であることを把握し、上記のように印刷ジョブの実行を要求する。
印刷ジョブの実行の要求により、ハンドヘルドプリンタ1の通信I/F27は画像データ出力器70から画像データの入力を受け付け、画像が入力された旨をOPU26のLEDを点滅させる等によりユーザに対し報知する(S104)。
ユーザが記録媒体P上でハンドヘルドプリンタ1の初期位置を決め印刷開始ボタンを押下すると、ハンドヘルドプリンタ1のOPU26はこの操作を受け付け、CPU33がナビゲーションセンサI/F42に位置(移動量)を読み取らせる(S105)。これにより、ナビゲーションセンサI/F42はナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30が検出した移動量を取得しレジスタなどに格納しておく(S1001)。CPU33はナビゲーションセンサI/F42から移動量を読み出す。
ユーザが印刷開始ボタンを押下した直後に取得された移動量はゼロであるがゼロでないとしても、CPU33は例えば座標(0,0)の初期位置としてDRAM29やCPU33のレジスタなどに格納する(S106)。
また、初期位置を取得すると印字/センサタイミング生成部43がタイミングの生成を開始する(S107)。印字/センサタイミング生成部43は、初期化で設定されたナビゲーションセンサ30の移動量の取得タイミングに達するとナビゲーションセンサI/F42にタイミングとジャイロセンサI/F45にタイミングを指示する。これが周期的に行われ上記のサンプリング周期となる。
ハンドヘルドプリンタ1のCPU33は、移動量と角速度情報を取得するタイミングであるか否かを判定する(S108)。この判定は、割込みコントローラ41からの通知により行うが、印字/センサタイミング生成部43と同じタイミングをCPU33がカウントすることで判定してもよい。
移動量と角速度情報を取得するタイミングになると、ハンドヘルドプリンタ1のCPU33はナビゲーションセンサI/F42から移動量を取得し、ジャイロセンサI/F45から角速度情報を取得する(S109)。上記のように、ジャイロセンサI/F45は印字/センサタイミング生成部43が生成するタイミングでジャイロセンサ31から角速度情報を取得しており、ナビゲーションセンサI/F42は印字/センサタイミング生成部43が生成するタイミングでナビゲーションセンサ30から移動量を取得している。
次に、位置算出回路34は角速度情報と移動量を用いてナビゲーションセンサ30の現在の位置を算出する(S110)。具体的には、位置算出回路34は、前回のサイクルで算出した位置(X,Y)と、今回取得した移動量(ΔX´、ΔY´)及び角速度情報から算出した移動距離を加えて、現在のナビゲーションセンサ30の位置を算出する。初期位置のみで、前回算出した位置がない場合は、初期位置に今回取得した移動量(ΔX´、ΔY´)及び角速度情報から算出した移動距離を加えて、現在のナビゲーションセンサ30の位置を算出する。
次に、位置算出回路34はナビゲーションセンサ30の現在の位置を用いてIJ記録ヘッド24の各ノズル61の現在の位置を算出する(S111)。
このように、印字/センサタイミング生成部43により角速度情報と移動量が同時に又はほぼ同時に取得されるので、回転角と回転角が検出されたタイミングで取得された移動量でノズル61の位置を算出できる。したがって、種類が異なるセンサの情報でノズルの位置が算出されても、ノズル61の位置の精度が低下しにくい。
次に、CPU33はDMAC38を制御して、算出した各ノズル61の位置を基に、各ノズル61の周辺画像の画像データをDRAM29からImage RAM37へ送信する(S112)。なお、回転器39は、ユーザにより指定されたヘッド位置(ハンドヘルドプリンタ1の持ち方など)及びIJ記録ヘッド24の傾きに応じて、画像を回転させる。
次に、IJ記録ヘッド制御部44は周辺画像を構成する各画像要素の位置座標と、IJ記録ヘッド24の各ノズル61の位置座標とを比較する(S113)。位置算出回路34は、ノズル61の過去の位置と現在の位置を用いてノズル61の加速度を算出している。これにより、位置算出回路34は、ナビゲーションセンサI/F42が移動量を取得しジャイロセンサI/F45が角速度情報を取得する周期よりも短いIJ記録ヘッド24のインク吐出周期ごとにノズル61の位置を算出している。
IJ記録ヘッド制御部44は、位置算出回路34が算出するノズル61の位置から所定範囲内に画像要素の位置座標が含まれるか否かを判定する(S114)。
吐出条件を満たさない場合、処理はステップS108に戻る。吐出条件を満たす場合、IJ記録ヘッド制御部44はノズル61ごとに画像要素のデータをIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する(S115)。これにより、記録媒体Pにはインクが吐出される。
次に、CPU33は全画像データを出力したかを判定する(S116)。出力していない場合、ステップS108からS115までの処理を繰り返す。
全画像データを出力した場合、CPU33は、例えばOPU26のLEDを点灯させユーザに印刷が終了したことを報知する(S117)。
なお、全画像データを出力しなくても、ユーザが十分と判断した場合には、ユーザは印刷完了ボタンを押下し、OPU26がそれを受け付けて、印刷を終了してよい。印刷終了後、ユーザが電源をOFFにすることもできるし、印刷が終了した時点で、自動で電源がOFFにされるようになっていてもよい。
図5は、ナビゲーションセンサ30の位置算出方法を説明した図である。ハンドヘルドプリンタ1を移動させた場合の移動前と移動後のIJ記録ヘッド24及びナビゲーションセンサ30の位置関係は例えば図8に示すような幾何学的関係として表現できる。
得られる角速度ωは下記の(1)式である。
Figure 2022073514000002
(1)式より、サンプリング周期毎の角度Δθは下記の(2)式となる。
Figure 2022073514000003
(2)式より、現在(時間t=0~N)の角度θは下記の(3)式となる。
Figure 2022073514000004
(2)式、(3)式で得られたθ、dθを、以下の(4)~(7)式に代入し、X0´、Y0′の原点からの二次元座標を算出する。
Figure 2022073514000005
ナビゲーションセンサ30の座標を算出できれば、従来までの演算フローに従い、予め機器のレイアウトが決まっている、メカ的(物理的)なナビゲーションセンサ30とIJ記録ヘッド24のノズル61との位置関係より、角ノズルの座標を算出することができる。
そして特に本実施形態では、画像データ出力器70は、ユーザの操作によって、印刷したい複数の印刷用データ(テキスト、画像、バーコード(1次元、2次元)など)から成る画像データを作成・選択する。また、印刷領域内で上記の印刷用データ群を自由に配置する入力操作が行われると、データ入力領域に配置した印刷用データ群に対して、データサイズの調整や各データの上下左右の位置揃えを、配置した個々の印刷用データの情報を元に自動で行う。これにより、ユーザは画像データを作成するために複数の印刷用データのサイズや位置を個別に調整する作業が不要となり、ハンドヘルドプリンタ用の画像データを容易に作成可能となる。
なお、印刷用データの一例として、後述する図8~図20には印刷用データD1~D4が示される。また、画像データの一例として、後述する図14~図20には画像データW1~W7が示される。
図6は、実施形態に係る画像データ出力器70の機能ブロック図である。画像データ出力器70は、ハンドヘルドプリンタ1による印刷用の画像データのサイズや配置を自動調整する機能に関して、図6に示すように、レイアウト入力部71と、レイアウト変更部72と、出力部73と、パラメータ設定部74(サイズ調整設定部、位置揃え設定部、間隔設定部、倍率設定部)と、を有する。
レイアウト入力部71は、画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整する。
レイアウト変更部72は、レイアウト入力部71により調整された複数の印刷用データに対して、複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行う。
出力部73は、レイアウト変更部72により加工されたサイズ調整及び位置揃えが施された複数の印刷用データを、画像データとしてハンドヘルドプリンタ1に出力する。
パラメータ設定部74は、レイアウト変更部72によるサイズ調整や位置揃えなどの規則となる各種パラメータを設定する。
図7は、画像データ出力器70のハードウェア構成図である。図7に示すように、画像データ出力器70は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102およびROM(Read Only Memory)103、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置104、ディスプレイ等の出力装置105、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール106、補助記憶装置107、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。
図6に示す画像データ出力器70の各機能は、CPU101、RAM102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信モジュール106、入力装置104、出力装置105を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置107におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図8は、画像データ出力器70の画像データ作成画面81の一例である。画像データ作成画面81には、印刷画像と対応する作業領域82が表示されており、この作業領域82上に任意の画像や文字などの印刷用データを配置することで、印刷用にハンドヘルドプリンタ1に出力する画像データを作成することができる。また、画像データ作成画面81には、上下揃え設定部83、左右揃え設定部84、自動調整ボタン85も表示される。
上下揃え設定部83、左右揃え設定部84では、印刷用データの上下左右の位置揃えを、配置した印刷用データの情報を元に自動で行う際に、位置揃えの方法をユーザが選択できる。例えば図8に示すように、上下揃え設定部83を押下すると、上下方向の位置揃えの方法として、上揃え、上下中央揃え、下揃えなどの選択肢が画像データ作成画面81上に表示される。また、左右揃え設定部84を押下すると、左右方向の位置揃えの方法として、例えば左揃え、左右中央揃え、右揃えなどの選択肢が画像データ作成画面81上に表示される。上下揃え設定部83及び左右揃え設定部84は、1つに纏めて上下左右方向の位置揃えの方法を設定できる位置揃え設定部としてもよい。位置揃え設定部は、位置揃えの規則をユーザの入力操作に応じて設定する。
また、図8には図示されていないが、画像データ作成画面81には、サイズ調整設定部も含めることができる。サイズ調整設定部では、データサイズの調整を、配置したデータの情報を元に自動で行う際に、サイズの調整の方法(元のデータサイズ比率を維持や印刷領域に収まる最大サイズ、等)をユーザが選択できる。サイズ調整設定部は、サイズ調整の規則をユーザの入力操作に応じて設定する。
また、図8には図示されていないが、画像データ作成画面81には、間隔設定部も含めることができる。間隔設定部は、配置したデータの上下左右の位置揃えを行う際に、それぞれのデータの左右の間隔(間隔なし、ユーザー指定)や上下の間隔(間隔なし、ユーザ指定)をユーザが選択できる。間隔設定部は、複数の印刷用データの間隔の大きさをユーザの入力操作に応じて設定する。
また、図8には図示されていないが、画像データ作成画面81には、倍率設定部も含めることができる。ハンドヘルドプリンタ1は所定の印刷方向に移動することで移動方向と直交する幅方向の所定幅を印刷可能である。倍率設定部は、ユーザの入力操作に応じて、記録媒体Pに印刷される印刷画像の大きさを所定幅の整数倍に設定できる。
自動調整ボタン85は、ユーザに押下されると、上述の上下揃え設定部83や、左右揃え設定部84で選択された位置揃えの方法に基づいて、またはサイズ調整設定部や間隔設定部で選択されたサイズ調整方法や間隔方法に基づいて、作業領域82内で印刷用データのサイズや配置の自動調整を行う。
図8の例において、ユーザ操作に応じて作業領域82に印刷用データD1~D4を任意に配置する機能は、例えば図6の機能ブロック図中のレイアウト入力部71が実施する。また、上下揃え設定部83や左右揃え設定部84などを介して各種調整方法を選択する機能は、例えば図6の機能ブロック図中のパラメータ設定部74が実施する。また、自動調整ボタン85の押下に応じて印刷用データD1~D4の自動調整を行う機能は、例えば図6の機能ブロック図中のレイアウト変更部72が実施する。
図9~図14を参照して、本実施形態における画像データ自動調整の手順を説明する。図9~図14では、図8に示した画像データ作成画面81のうち作業領域82のみを図示している。
図9に示す第1手順では、ユーザの操作によって、テキストや画像、バーコード(一次元、二次元)などが、印刷用データとして作成または選択される。ここでは、印刷用データの一例として、図面データD1、テキスト(名前データD2、URLデータD3)、QRコード(登録商標)などの二次元コードD4を挙げる。ユーザは画像データ作成画面81の作業領域82に、作成または選択した印刷用データD1~D4をランダムに配置する。
図10に示す第2手順では、ユーザの操作によって、作業領域82内にランダムに配置した印刷用データD1~D4について、印刷したい画像データになるように、大まかな並び替えを行う。例えば図10に示すように、二次元コードD4が作業領域82の右端に移動され、URLデータD3が作業領域82の中央に移動される。またこの時、名前データD2やURLデータD3などのテキストについて、フォントサイズの比率などの調整を必要に応じて実施する。
第3手順以降では、第2手順にて作業領域82内に大まかに配置された印刷用データD1~D4に対して、サイズや位置の自動調整が実施される。自動調整の実施タイミングは、例えば図8を参照して説明したように画像データ作成画面81上の自動調整ボタン85がユーザに押下されるタイミングなどが考えられる。以降では、この自動調整の内容を細分化して説明する。
図11に示す第3手順では、以下の処理(1)~(3)が行われる。
(1)作業領域82に配置された、各印刷用データD1~D4の左右、上下の位置の情報が検出される。今回の例では、各印刷用データD1~D4のそれぞれの左右、上下の位置は以下となる。
・図面データD1:左右(Data1xL、Data1xR)上下(Data1yU、Data1yD)
・名前データD2:左右(Data2xL、Data2xR)上下(Data2yU、Data2yD)
・URLデータD3:左右(Data3xL、Data3xR)上下(Data3yU、Data3yD)
・二次元コードD4:左右(Data4xL、Data4xR)上下(Data4yU、Data4yD)
なお、図11では、図が煩雑になる都合上、URLデータD3の上図内の表示が割愛されている。
(2)作業領域82内の左右の位置関係が検出される。まず作業領域82の左端からに一番目となるデータが特定される(複数のデータが重なっている場合は、その複数を纏めて一番左と検出する)。次に、左から二番目となるデータが特定される。全て印刷用データの左右の位置関係が特定されるまでこれを繰り返す。今回の例では、左から一番目:図面データD1、二番目:名前データD2及びURLデータD3、三番目:二次元コードD4、と判断される。
(3)左右の位置関係の特定の際に重なっていると判断されたものに関して、上下の位置関係が検出される。この例では、左から二番目のデータ群(名前データD2及びURLデータD3)について、名前データD2が上側、URLデータD3が下側と判断される。
図12に示す第4手順では、以下の処理(4)が行われる。
(4)上下左右の位置関係に応じて、位置揃えが行われる。左右の位置揃えに関して、左から1番目のデータから各番目のデータごとに左右方向で重ならないように配置される。このとき、左右の位置関係で重なっていると判断されたものに関しては、左合わせ、中央合わせ、右合わせのいずれかであわせる。上下の位置揃えに関して、上合わせ、上下中央合わせ、下合わせのいずれかで配置される。このとき、左右の位置関係で重なっていると判断されたものについては、上下で重ならないように配置される。
左右、上下の並びが分かりやすいように、以降の図では各印刷用データD1~D4の周囲に枠線が表示されている。
図12に示すように、今回の例では、左から二番目のデータ群の名前データD2とURLデータD3とが左右で重なっているので、この部分に関しては、左合わせで位置揃えがされている。また上下に関しては上合わせで位置揃えがされている。
図13に示す第4手順では、以下の処理(5)が行われる。
(5)左右上下の位置揃えが行われた後に、印刷用データD1~D4のうち高さが最大なものが検出される。この時、上下に並んでいるものに関しては、それらを合計した高さを用いて判断される。最大の高さが検出されたら、他のデータの高さがこの最大な高さに揃えられる。このとき、上下に並んでいるものに関しては、元の縮尺を維持したまま、サイズが変更される。データがテキストの場合は、フォントサイズがサイズ変更後のサイズを超えない一番大きいものに変更される。サイズ変更により、左右の位置がずれる場合(重なりや開きが生じる)は、サイズ変更後の長さに応じて左右の位置が調整される。
図12に示すように、今回の例では、図面データD1が一番高さの大きいものになる。このため、図13に示すように、名前データD2及びURLデータD3と、二次元コードD4の高さが、図面データD1の高さにサイズ変更される。このとき、テキストはサイズ変更に応じたフォントサイズの変更が行われ、左右の位置の調整が行われる。
図14に示す第6手順では、以下の処理(6)、(7)が行われる。
(6)サイズ変更して上下左右の並べ替えを行った各印刷用データD1~D4の高さが、ハンドヘルドプリンタ1の一回の走査で印字が出来るように、印刷のヘッド幅に縮小される。
(7)上記の処理(1)~(6)によりサイズおよび位置の揃えが行われた印刷用データD1~D4が、画像データ作成画面81の作業領域82に表示される。ユーザがこの結果に対して問題ないと判断すれば、この印刷用データD1~D4がハンドヘルドプリンタ1へ出力される画像データW1として保存される。保存された画像データW1は、例えば図6の機能ブロック図中の出力部73によって、ハンドヘルドプリンタ1に送信されて印刷が行われる。一方、表示された印刷用データに対して、もしユーザがそれぞれのデータのサイズや配置の修正を行いたい場合は、画像データ作成画面81上でのボタン操作等によって、修正を選択して、上記(1)~(6)の手順を繰り返し行うことができる。
このように印刷用データのレイアウトの修正を行うためのユーザ操作を受け付け、修正処理を行う機能は、画像データ出力器70が備える「レイアウト再調整部」とも表現できる。レイアウト再調整部は、レイアウト変更部72により加工されたサイズ調整及び位置揃えが施された複数の印刷用データD1~D4を、ユーザの操作に応じて再度、サイズ調整及び位置揃えを行う。
図15~図20を参照して、パラメータ設定の違いによる画像データの差異について説明する。図15は、サイズ比率を維持した場合の画像データW2の一例である。図15に示す画像データW2では、図面データD1、名前データD2、URLデータD3、二次元コードD4のサイズ比率が同じに保たれた状態で拡大縮小されている。
図16は、文字サイズを大きく設定した場合の画像データW3の一例である。図16に示す画像データW3では、図面データD1と二次元コードD4のサイズ比率が同じに保たれた状態で縮小されている。名前データD2とURLデータD3は、領域内で最大となるように拡大縮小される(2つのデータD2、D3の文字のサイズ比率は拡大縮小前と同じ)。
図17は、二次元コードD4を大きく設定した場合の画像データW4の一例である。図17に示す画像データW4では、図面データD1、名前データD2、URLデータD3のサイズ比率が同じに保たれた状態で縮小されている。二次元コードD4は、領域内で最大になるように拡大縮小される。
図18は、左右方向を中央揃えに設定した場合の画像データW5の一例である。図18に示す画像データW5では、上下に配列されている名前データD2とURLデータD3とが左右中央揃えに配置されている。
図19は、上下方向を下揃え、左右方向を左揃えにした場合の画像データW6の一例である。図19に示す画像データW6では、図面データD1と、名前データD2及びURLデータD3の一群と、二次元コードD4とがすべて下端に揃えられて配列されている。また、上下に配列されている名前データD2とURLデータD3とが左端に揃えられて配列されている。
図20は、上下方向、左右方向を共に中央揃えにした場合の画像データW7の一例である。図20に示す画像データW7では、図面データD1と、名前データD2及びURLデータD3の一群と、二次元コードD4とがすべて上下方向中央に揃えられて配列されている。また、上下に配列されている名前データD2とURLデータD3とが左右中央揃えに配置されている。
図14~図20に示すように、本実施形態では、同一の印刷用データD1~D4を用いても、位置揃え、サイズ調整、間隔設定、倍率設定などのレイアウト調整のための各種パラメータを適宜変更することによって、さまざまな態様の画像データW1~W7を容易に作成することが可能である。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
1 ハンドヘルドプリンタ
10 印刷システム
70 画像データ出力器
71 レイアウト入力部
72 レイアウト変更部
73 出力部
74 パラメータ設定部(サイズ調整設定部、位置揃え設定部、間隔設定部、倍率設定部)
P 記録媒体
D1~D4 印刷用データ
W1~W5 画像データ
特表2010-520087号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体上を移動しながら画像データに基づく画像を前記記録媒体に印刷するハンドヘルドプリンタに前記画像データを出力する画像データ出力器であって、
    前記画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整可能なレイアウト入力部と、
    前記レイアウト入力部により調整された複数の印刷用データに対して、前記複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行うレイアウト変更部と、
    前記レイアウト変更部により加工された前記サイズ調整及び前記位置揃えが施された前記複数の印刷用データを、前記画像データとして前記ハンドヘルドプリンタに出力する出力部と、
    を備える画像データ出力器。
  2. 前記サイズ調整の規則を前記ユーザの入力操作に応じて設定するサイズ調整設定部を備える、
    請求項1に記載の画像データ出力器。
  3. 前記位置揃えの規則を前記ユーザの入力操作に応じて設定する位置揃え設定部を備える、
    請求項1または2に記載の画像データ出力器。
  4. 前記複数の印刷用データの間隔の大きさを設定する間隔設定部を備える、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の画像データ出力器。
  5. 前記レイアウト変更部により加工された前記サイズ調整及び前記位置揃えが施された前記複数の印刷用データを、ユーザの操作に応じて再度、サイズ調整及び位置揃えを行うレイアウト再調整部を備える、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の画像データ出力器。
  6. 前記ハンドヘルドプリンタは所定の印刷方向に移動することで移動方向と直交する幅方向の所定幅を印刷可能であり、
    当該画像データ出力器は、ユーザの入力操作に応じて、前記記録媒体に印刷される印刷画像の大きさを前記所定幅の整数倍に設定できる倍率設定部を備える、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の画像データ出力器。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の画像データ出力器と、
    前記画像データ出力器から提供される画像データに基づく画像を、記録媒体上を移動しながら前記記録媒体に印刷するハンドヘルドプリンタと、
    を備える印刷システム。
  8. 記録媒体上を移動しながら画像データに基づく画像を前記記録媒体に印刷するハンドヘルドプリンタに前記画像データを出力する画像データ出力プログラムであって、
    前記画像データに含まれる複数の印刷用データの大きさや位置をユーザの入力操作に応じて任意に調整可能なレイアウト入力機能と、
    前記レイアウト入力機能により調整された複数の印刷用データに対して、前記複数の印刷用データが所定領域内に配置されるようにサイズ調整及び位置揃えを行うレイアウト変更機能と、
    前記レイアウト変更機能により加工された前記サイズ調整及び前記位置揃えが施された前記複数の印刷用データを、前記画像データとして前記ハンドヘルドプリンタに出力する出力機能と、
    をコンピュータに実現させるための画像データ出力プログラム。
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