JP2020040295A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手書き感覚で、画像を形成しながらその画像の原画からの補正、修正、および変更が可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】ハンドヘルドプリンター(100)では、シート(SHT)の表面に対するプリントヘッド(10)の位置(X,Y)を位置検出部(155)が検出し、そのシートの表面からプリントヘッドが受ける圧力(PR)を圧力検出部(156)が検出する。濃度制御部(157)は、位置検出部が検出したプリントヘッドの位置に形成すべき画像の濃度を、圧力検出部が検出した圧力に応じて決定し、その濃度をプリントヘッドに指定する。これによりユーザーがプリントヘッドでシートの表面に加える圧力を変化させると、それに応じて形成される画像(TIM)の濃度が変化する。【選択図】図8

Description

本発明は画像形成装置に関し、特にユーザーが手に持って物体の表面上を移動させながら、その表面に画像を形成させることが可能なハンドヘルドプリンターに関する。
プリンターの目的は、画像データの表す画像(原画)を元通りに再現することにある。しかし、実際に印刷された画像と原画との間には、シートもしくはインクの違いに起因する色調(明度、色度)の微妙な違い、または、印刷時でのインクの擦れ、斑に起因する微細な傷、歪みが現れうるので、印刷画像には補正または修正が必要な場合がある。その他に、印刷画像では原画と異なり、強調、削除等、部分的な変更が求められる場合もある。このような補正、修正、および変更は、画像データそのものを適切に加工した後、新たなシートに画像を形成し直すことで達成される(たとえば特許文献1、2参照)。したがって、補正等が繰り返されるにつれて無駄なシートが増えるという欠点がある。
この欠点の解決手段としては、たとえばハンドヘルドプリンターの利用が考えられる。「ハンドヘルドプリンター」とは、ユーザーが手に持ってシート等、物体の表面上を移動させながら、その表面に画像を形成させることの可能なプリンターをいう(たとえば、特許文献3−6参照)。ハンドヘルドプリンターのヘッドがインクジェット方式(特許文献7、8参照。)であるならば、シートが曲面でも画像形成が可能である。ハンドヘルドプリンターであれば、画像が一旦形成されたシートへ同じ画像を上書きして部分的に補正、修正、および変更することが容易である。
特開2010−074470号公報 特開2010−093528号公報 特開2016−060103号公報 特開2016−093925号公報 特開2016−112700号公報 特開2016−215569号公報 特開2017−221930号公報 特開2017−226201号公報
ハンドヘルドプリンターが利用されれば、補正、修正、および変更を目的とする同じ画像の上書きは容易である。しかし、上書きされる画像もまた、予めデータ化されたとおりのものであるので、補正等には画像データそのものの変更が必要である。たとえば、画像編集ツールを用いた画像データの加工は手間がかかるので、画像の形成作業と並行させることは難しい。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に手書き感覚で、画像を形成しながらその画像の原画からの補正、修正、および変更が可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の1つの観点における画像形成装置は、画像データに従って物体の表面に画像を形成する。この画像形成装置は、ユーザーが手に持って物体の表面上を移動させることの可能な筐体と、この筐体のうち、物体の表面と接触する部分に組み込まれたプリントヘッドと、物体の表面に対するプリントヘッドの位置を検出する位置検出部と、物体の表面からプリントヘッドが受ける圧力を検出する圧力検出部と、位置検出部が検出したプリントヘッドの位置に形成すべき画像の濃度を、圧力検出部が検出した圧力に応じて決定し、その濃度をプリントヘッドに指定する濃度制御部とを備えている。
濃度制御部は、画像データを参照して画像の濃度に対する許容上限を決定してもよい。濃度制御部は、物体の表面のうち、プリントヘッドが対向する部分にすでに形成されている画像の濃度を検出して、プリントヘッドに指定すべき画像の濃度に反映させてもよい。濃度制御部は、位置検出部の出力が示すプリントヘッドの位置に対応する画像データの部分の濃度から、すでに形成されている画像の濃度を差し引いた値に、圧力検出部の出力が示す圧力に基づく係数を乗じた値を、プリントヘッドに指定してもよい。濃度制御部は、圧力検出部の出力が示す圧力が高いほど、プリントヘッドに指定すべき画像の濃度を高く設定してもよい。プリントヘッドはインクジェット式であってもよい。
本発明の観点による画像形成装置では上記のとおり、物体の表面に対するプリントヘッドの位置を位置検出部が検出し、その物体の表面からプリントヘッドが受ける圧力を圧力検出部が検出する。さらに、これらの出力に基づいてプリントヘッドに画像の濃度を制御部が指定する。これにより、ユーザーがプリントヘッドで物体の表面に加える圧力を変化させると、それに応じて形成される画像の濃度が変化する。こうして、この画像形成装置は、手書き感覚で、画像を形成しながらその画像の原画からの補正、修正、および変更が可能である。
本発明の実施形態による画像形成装置であるプリンターの外観を示す斜視図である。 (a)は、プリンターの中心部の模式的な縦断面図である。(b)は、プリンターの軸方向から見えるプリントヘッドの正面図である。 プリンターの電子制御系統のブロック図である。 (a)は、画像データが表す原画の例である。(b)は、プリンターがシートの表面に形成した画像を表す。 プリントヘッドの圧力検出機構の構造を示す側面図である。 (a)は、ヘッドのノズルの1つの拡大図であり、(b)は、このノズルの分解組立図であり、(c)−(e)は、(b)の示す直線c−cに沿ったその部材の横断面図である。 (a)は、網点の濃度と滴下直後のインク跡との間の関係を示す模式図である。(b)は、網点の密度と画素の濃度との間の関係を示す模式図である。 (a)は、プリントヘッドが受ける圧力に応じた画素濃度の設定を表す模式図である。(b)は、圧力係数とプリントヘッドがシートから受ける圧力との間の関係を示すグラフである。(c)は、原画では濃度一定である市松模様をプリントヘッドに、シートの表示範囲へ1回目に描画させた結果を示す図であり、(d)は、この描画でプリントヘッドが受ける圧力と、形成される画像の濃度との間の関係を表すグラフである。(e)は、同じ市松模様をプリントヘッドにシートの同じ範囲へ2回目に重ね書きさせた結果を示す図であり、(f)は、この描画でプリントヘッドが受ける圧力と、形成される画像の濃度との間の関係を表すグラフである。 プリンターの制御部が行う処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。この画像形成装置100はハンドヘルドプリンターであり、特にその筐体が万年筆またはマジックペンのような太い円筒形状である。プリンター100の先端10にはインクジェット方式のプリントヘッドが組み込まれ、基端20には、ブルートゥース(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)等の無線規格に準拠の通信機が埋め込まれている。この無線通信機は形成対象の画像OIMを表すデータを、スマートフォン等、外部の電子機器SMPから無線で受信する。その後、プリンター100をユーザーがペンのように持ち、プリントヘッド10をシートSHT等、物体の表面に押し当てながらその表面上を移動させる。すると、プリントヘッド10からシートSHTの表面へインクが噴出し、ヘッド10の軌跡TRJに沿って画像の対応する部分がシートSHTの表面に形成される。形成対象の画像OIMの面積に対してプリントヘッド10の横断面積は十分に小さいので、ユーザーがプリントヘッド10をシートSHTの表面上で何度も往復させることにより初めて、シートSHTの表面に現れた画像TIMの全体が形成対象の画像OIMの全体と一致する。
[プリンターの構造]
図2の(a)は、プリンター100の中心部の模式的な縦断面図である。プリンター100の中心部は、電源部130、貯蔵部140、制御部150、および監視部160を含む。プリンター100は更に、外周面に電源スイッチ等の押しボタン121、122を含む。電源部130は二次電池から電力をプリンター100の各部へ供給する。貯蔵部140は軸方向に細長い4本のタンクを含み、それぞれが、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)の4色の顔料インクを1色ずつ貯蔵する。いずれのタンクも互いに独立して軸方向の専用チャネル145でプリントヘッド10と連通しており、これらのチャネル145を通してインクがプリントヘッド10へ供給される。制御部150はプリンター100の中枢であり、プリンター100の各部を制御する。監視部160は、各種センサーとその駆動回路との集合体であり、プリンター100の姿勢、各部の動作状態に関するパラメーターの値を監視する。
図3は、プリンター100の電子制御系統のブロック図である。この制御系統は、プリンター100の各部に組み込まれた電子回路で構成されており、電源部130、制御部150、監視部160の他に、操作部120を含む。これらは、バス180を通してデータ交換可能に接続されている。
操作部120は、プリンター100が備えたインターフェースの全体であり、特に押しボタン121、122と無線通信機123とを含む。押しボタン121、122は、電源のオンオフ等のユーザー操作を受け付けて制御部150へ伝える。無線通信機123は外部機器との無線通信を通して主に処理対象の画像データを受信し、制御部150へ渡す。
電源部130は、二次電池131と電源回路132とを含む。二次電池131はたとえばリチウム(Li)イオン電池である。電源回路132は、二次電池131に対する電池管理システムと、その出力の変換回路とを含む。電池管理システムは、商用交流電源等、外部電源に接続されると、その電力で二次電池131を、たとえば定電流定電圧方式で充電し、外部電源から切り離されると、放電中の電流値または電圧値を通して二次電池131の残量を監視する。出力変換回路は、二次電池131の放電電圧を適切な電圧値に変換してプリンター100内の各部へ供給する。
制御部150はマイクロプロセッサー151とヘッド駆動部152とを含む。マイクロプロセッサー151は、CPU151、RAM152、およびROM153を含む。CPU151はたとえば単一の集積回路(MPU)で構成され、各種ファームウェアを実行することによりプリンター100の他の要素に対する制御主体としての多様な機能部を実現する。これらの機能部には、プリントヘッド10の位置を検出する位置検出部155、プリントヘッド10がシートSHTから受ける圧力を検出する圧力検出部156、およびプリントヘッド10にシートSHTへ吹き付けるべきインクの濃度を指定する濃度制御部157が含まれる。RAM152は、DRAM、SRAM等の揮発性半導体メモリー装置であり、CPU151にファームウェアを実行する際の作業領域を提供すると共に、操作部120が受け付けた形成対象の画像データを保存する。ROM153は、書き込み不可の不揮発性記憶装置と書き換え可能な不揮発性記憶装置との組み合わせで構成されている。前者はファームウェアを格納し、後者は、EEPROM、フラッシュメモリー、SSD等の半導体メモリー装置、またはHDDを含み、CPU151に環境変数等の保存領域を提供する。ヘッド駆動部152は、貯蔵部140の各タンクに個別に接続されたポンプとその駆動回路とを含み、各タンクから専用チャネル145を通してプリントヘッド10へ各色のインクを個別に流し、またはその流れを遮断する。ヘッド駆動部152は更に、プリントヘッド10のノズル、光学素子、および圧力検出機構の駆動回路を含む。これらの詳細については後述する。
監視部160は、ジャイロスコープ161、撮像素子162、および圧力センサー163を含む。ジャイロスコープ161は、たとえば加速度センサーを利用してプリントヘッド10の加速度を積算することにより、重力方向に対するプリンター100の筐体の軸方向の傾き、たとえばロール、ピッチ、ヨーの3つの角度を検出する。撮像素子162はたとえば電荷結合素子(CCD)であり、プリントヘッド10から軸方向に広がる範囲を撮影する。圧力センサー163は、シートSHT等、画像を形成すべき物体表面との接触によりプリントヘッド10が受ける圧力を検出する。
[プリントヘッドの構造]
図2の(b)は、プリンター100の軸方向から見えるプリントヘッド10の正面図である。プリントヘッド10は、プリンター100の筐体の先端から軸方向に突き出た円柱部材であり、その中に、4対の発光素子11と対物レンズ12、4本のノズル13、および5個の圧力検出機構14が束ねられている。これらは、プリントヘッド10の軸に対して対称的に配置され、そのまわりがたとえば樹脂製の保護層15で覆われている。
発光素子11はたとえば発光ダイオード(LED)であり、CCDカメラ162の撮影範囲を照らす。対物レンズ12はたとえば広角レンズであり、LED11が照らした範囲からの反射光を監視部160のCCDカメラ162へ集める。ノズル13は、各専用チャネル145の先端に設けられており、ヘッド駆動部152の指示に従って適量のインクを軸方向へ噴出させる。圧力検出機構14は、シートSHT等、画像を形成すべき物体表面と接触してその表面から圧力を受け、監視部160の圧力センサー163へ伝える。
[ヘッドの位置検出]
LED11と対物レンズ112との光学素子対を利用して、CCDカメラ162はヘッド10から軸方向に広がる範囲を撮影する。撮影された映像は制御部150の位置検出部155によって解析され、その結果、シートSHTの表面に対するヘッド10の位置が以下のように決まる。
図4の(a)は、画像データが表す原画の例である。原画は画像編集ツールにより、画素の2次元マトリクス(たとえば数百画素×数百画素)で構成される表示領域(ビューポート)に描かれる。ビューポートは画素ごとに色座標値(たとえばCMYKの階調値の組)を表す。
図4の(b)は、プリンター100がシートSHTの表面に形成した画像を表す。原画のいずれの部分がシートSHTのいずれの位置に描かれるかは、次のように決定される。
プリンター100の位置検出部155は、予めユーザーに、画像が形成されるべきシートSHTの表面領域を特定させる。具体的には、その表面領域をCCDカメラ162で撮影させる(ユーザーは、たとえば押しボタン121、122を使ってCCDカメラ162を操作する。CCDカメラ162の撮影する映像は無線通信機123から、たとえばスマートフォンSMPへ送られてその画面に表示される。その画面にシートSHTの目標の表面領域が収まれば、ユーザーはそのことを押しボタン121、122で通知する)。このとき撮影された映像の中から位置検出部155は、ビューポートの特定の2点P1、P2(たとえば境界線上の2点)が射影されるべきシートSHTの表面上の特徴点Q1、Q2を選択する(ユーザーにシートSHTの目標の表面領域を撮影させる際、これらの特徴点Q1、Q2に微量のインクをプリントヘッド10が吹き付けてマーキングしてもよい)。これ以降、位置検出部155はこれらの特徴点Q1、Q2をCCDカメラ162の映像から検出し、それらの座標(X,Y)を算定する。LED11と対物レンズ112との光学素子対は複数、たとえば4対がプリントヘッド10の軸の周りに対称的に配置されているので、プリンター100の筐体がシートSHTの表面に対して斜めに傾いていても、特徴点Q1、Q2はいずれかのCCDカメラ162の映像には収められるはずである。算定された特徴点Q1、Q2の座標からは、プリントヘッド10の軸とシートSHTの表面との交点Pcの座標、およびその座標に射影されるべきビューポートの画素を特定することができる。こうして、プリントヘッド10の移動に伴うこの交点Pcの軌跡TRJに対応するビューポートの画素群が特定されるので、それらの画素群の表す色座標値に基づいて、その軌跡TRJに沿って吹き付けられるべきインクの量が決定される。すなわち、その軌跡TRJに描かれるべき原画の部分が決定される。
[ヘッドの圧力検出]
プリントヘッド10の圧力検出機構14から伝えられる圧力を監視部160の圧力センサー163が測定する。5個の圧力検出機構14の間での測定値の統計学的代表値、たとえば平均値を、制御部150の圧力検出部156は、プリントヘッド10がシートSHTから受ける圧力として算定する。
図5は、圧力検出機構14の構造を示す。圧力検出機構14は、キャスター(ころ)141、ソケット142、および複数本のバー143を含む。キャスター141は金属製または硬質樹脂製の小球である。ソケット142は、内径がキャスター141の直径と実質的に等しい環状部材であり、キャスター141を中心の周りで自由に回転するように支持する。ユーザーがプリントヘッド10をシートSHTの表面に押し付けると、その表面の上をキャスター141が転がる。バー143は、ヘッド10の軸方向に伸びる棒状部材であり、一端がソケット142に接続され、他端が圧力センサー163に接続されている。キャスター141がシートSHTの表面上を転がる際にその表面から受ける圧力を、バー143は圧力センサー163へ伝える。これらの圧力の平均値等、統計学的代表値を圧力センサー163は測定する。5個のキャスター141がシートSHTの表面上を転がることによりその表面に対するプリントヘッド10の姿勢が安定化するので、いずれのノズル13もシートSHTの表面に対して同じ角度でインクを吹き付けることができる。
[ヘッドのインクジェット機構]
図6の(a)は、ヘッド10のノズル13の1つの拡大図であり、(b)は、このノズル13の分解組立図であり、(c)−(e)は、(b)の示す直線c−cに沿ったノズル13の横断面図である。各ノズル13は、CYMKの各色のタンクに接続された4本の小ノズル13C、13Y、13M、13Kを束ねたものであり、各小ノズル13C−13Kには噴出口310がたとえば1個ずつ開けられている。
ノズル13はオンデマンド型ピエゾ方式であり、すなわち、ピエゾ素子を利用してインクを1滴ずつ噴出すると共に、その1滴あたりのインクの量を調節可能である。ノズル13は、多岐管の枝端301、チャネル部材302、およびプレート303を含む。多岐管は、共通端がプリンター10の中心部のチャネル145に接続され、各枝端301の開口311がチャネル部材302の背面に接続されている。チャネル部材302はベース321とカバー322とを含む。ベース321は、上側ピエゾ層331と下側ピエゾ層332との積層体である。ベース321の上面には溝が3本、341、342、343、多岐管の枝端301に対して垂直な方向に刻まれ、それぞれの内側が枝端301の開口311に連通している。いずれの溝341−343も横断面が同じ長方形であり、その底が下側ピエゾ層332に達している。カバー322は絶縁体製の基板であり、ベース321の上面に接合されている。これにより溝341−343の上方が気密に封じられ、3本のチャネルが形成されている。貯蔵部140のタンクから多岐管へ流れ込んだインクは、その枝端301からチャネル部材302の背面を通過して各チャネル341−343へ進入する。プレート303は絶縁体の基板であり、チャネル部材302の前面に接合されて、すべてのチャネル341−343の開口端を密封している。プレート303には中央のチャネル342に面する部分に噴出口310が1つ開けられている。これにより、多岐管の枝端301から中央のチャネル342へ流れ込んだインクは、プレート303の噴出口310から外へ漏れ出うる。
上下のピエゾ層331、332はいずれも圧電材料、たとえばジルコン酸チタン酸塩(PZT)を含み、分極している。両ピエゾ層331、332の間では分極方向が反対である。たとえば図6の(c)が矢印POLで示すように、分極方向が上側ピエゾ層331では下向きであり、下側ピエゾ層332では上向きである。各溝341−343の内面は電極334、335、336で覆われている。中央のチャネル342では内面電極335がヘッド駆動部152と導通している。これらの電極335に対し、ヘッド駆動部152は正パルス電圧+VPと負パルス電圧−VMとを印加可能である。両側のチャネル341、343では内面電極334、336が接地電極に接続されている。いずれのチャネル341−343でも内面電極334−336が同じ接地電位に維持されている間は、図6の(c)に示すようにチャネル341−343の間の仕切りが平行であるので、いずれのチャネル341−343も容積が等しい。
中央のチャネル342の内面電極335に対してヘッド駆動部152が正パルス電圧+VPを印加すると、中央のチャネル342から両側のチャネル341、343へ水平方向(図6の(d)では左右方向)の電場が生じる。これにより、上下のピエゾ層331、332の間の接合面337には、図6の(d)が示すように、水平方向の電場に沿って応力STPが生じるので、その接合面337が両側のチャネル341、343の内側へ移動するようにチャネル341−343の間の仕切りが屈曲する。こうして、中央のチャネル342ではその横断面積が広がり、容積が膨張するので内圧が下がり、多岐管の枝端301からインクが流入する。
中央のチャネル342の内面電極335に対してヘッド駆動部152が負パルス電圧−VMを印加すると、両側のチャネル341、343から中央のチャネル342へ水平方向(図6の(e)では左右方向)の電場が生じる。これにより、上下のピエゾ層331、332の間の接合面337には、図6の(e)が示すように、水平方向の電場に沿って応力STMが生じるので、その接合面337が中央のチャネル342の内側へ移動するようにチャネル341−343の間の仕切りが屈曲する。こうして、中央のチャネル342ではその横断面積が狭まり、容積が収縮するので内圧が上がり、噴出口310からインクが噴き出す。
こうして、ヘッド駆動部152は、中央のチャネル342の内面電極335に対して印加するパルス電圧+VP、−VMを調節することにより、適量のインクを1滴ずつ噴出口310から噴き出させることができる。
[インクジェット方式の階調表現]
プリントヘッド10はインクジェット方式であり、各画素の濃淡(階調)を網点の濃度または密度で表現する。「網点」とは、インクで形成される画像の最小単位をいい、通常は同一形状、同一サイズである。網点の「濃度」とは網点1個あたりのインク量をいい、「密度」とは1画素あたりの網点の個数をいう。
図7の(a)は、網点の濃度と滴下直後のインク跡との間の関係を示す模式図である。網点HTはインク1〜数滴(図7の(a)では4滴)の重ね合わせで形成される。1滴DPあたりのインク量が大きいほど、1滴DPあたりのインク量が一定であれば網点HT1個あたりのインクの滴数が多いほど、網点HTの濃度は高い。ヘッド駆動部152は、正負パルス電圧+VP、−VMのレベルの差によって1滴あたりのインク量を制御して網点の濃度を調節する。
図7の(b)は、網点HTの密度と画素PXの濃度との間の関係を示す模式図である。画素PXは網点HTのマトリクスで形成される。1画素あたりの網点数が多いほど、すなわち網点HTの密度が高いほど、画素PXの濃度は高い。ヘッド駆動部152は、正負パルス電圧+VP、−VMの切換の周波数によって網点の密度を制御して画素の濃度を調節する。
[プリントヘッドの受ける圧力と画像の濃度との間の関係]
図1が示すように、プリンター100はハンドヘルド型であるので、プリントヘッド10の軌跡TRJに沿って画像を形成する。したがって、シートSHTの表面領域、すなわちビューポートが射影されるべき範囲にヘッド10を何度も往復させ、その表面領域をヘッドの軌跡TRJで覆い尽くして初めて、その表面領域に画像TIMの全体が現れる。一方、補正、修正、または変更を目的として同じ画像を部分的に重ねて形成することは容易である。補正等が必要な箇所だけをユーザーはヘッド10で走査すればよい。
プリンター100は更に、プリントヘッド10でシートSHTの表面を押す圧力に応じて画素の濃度を変える。特に圧力が高いほど、インク1滴あたりの量を増やし、網点1つあたりのインクの滴数を増やし、または1画素あたりの網点の数を増やして、画像の濃度を上昇させる。圧力が高いほど画像の濃度が高いという関係は通常の筆記具と似ているので、プリンター100はユーザーに、すでに形成された画像のうち補正等の必要な箇所に限って重ね書きさせることにより、画像の濃度を手書き感覚で変更させることが可能である。
図8の(a)は、プリントヘッド10が受ける圧力PRに応じた画素濃度の設定を表す模式図である。シートSHTの表面領域のうち、重ね書きされるべき範囲にプリントヘッド10が移動すると、制御部150の濃度制御部157は、監視部160のCCDカメラ162が撮影したその範囲の映像から、すでに形成された画像部分を解析する。これにより濃度制御部157は、その画像部分の濃度Gwrを原画の対応部分の濃度Gimから差し引いた値Gim−Gwrを算定する。重ね書きされるべき範囲にプリントヘッド10が接触すると、圧力検出機構14がシートSHTから受ける圧力の平均値PRを制御部150の圧力検出部156が算定する。算定された圧力値PRに応じて濃度制御部157は圧力係数Fprを設定し、その設定値と画像濃度差Gim−Gwrとの積を、重ね書きすべき画像の濃度Gtgとして設定する:Gtg=(Gim−Gwr)×Fpr。
図8の(b)は、圧力係数Fprとプリントヘッド10がシートSHTから受ける圧力PRとの間の関係を示すグラフである。圧力係数Fprは1以下の負でない実数である:0≦Fpr≦1。一般に、圧力PRが高いほど圧力係数Fprは高く設定される。図8の(b)の例では圧力PRに圧力係数Fprは比例し、圧力PRの上限Pmxで最大値“1”に達する。これにより、ヘッド10への圧力PRを上限Pmxまで強めて初めて、原画と同じ濃度Gimでの画像形成が可能になる。上限Pmxよりも圧力PRを高めても圧力係数Fprは最大値“1”に固定されているので、画像濃度の設定値Gtgは原画とすでに形成された画像との間の濃度差Gim−Gwrを超えない:Gtg≦Gim−Gwr。したがって、何回重ね書きしても画像濃度は原画の濃度Gimを超えない。
図8の(c)は、原画では濃度一定である市松模様をプリントヘッド10に、シートSHTの表示範囲へ1回目に描画させた結果を示す図であり、(d)は、この描画でプリントヘッド10が受ける圧力PRと、形成される画像の濃度Gt1との間の関係を表すグラフである。シートSHTの表示範囲を左から右へ、プリントヘッド10が移動するにつれてその圧力PRが上昇している。この圧力PRの上昇に比例して画像濃度の設定値Gt1は上昇し、圧力上限Pmxで原画の濃度Gimに達してリミットされる。
図8の(e)は、同じ市松模様をプリントヘッド10にシートSHTの同じ範囲へ2回目に重ね書きさせた結果を示す図であり、(f)は、この描画でプリントヘッド10が受ける圧力PRと、形成される画像の濃度Gt1+Gt2との間の関係を表すグラフである(濃度Gt2は、2回目の描画で重ね書きされる画像の濃度であり、破線は図8の(d)が示す濃度Gt1のグラフである)。1回目と同じく、シートSHTの表示範囲を左から右へ、プリントヘッド10が移動するにつれてその圧力PRが上昇している。圧力PRが閾値Pthに達するまでは画像濃度Gt1+Gt2は急激に上昇するが、閾値Pthを超え、すでに原画の濃度Gim近くまで濃度が上がった後は原画の濃度Gimまでゆっくりと近づく。3回目以降も同様であるので、何回重ね書きしても画像濃度Gt1+Gt2+…は原画の濃度Gimを超えない。
[プリンターの制御部の処理]
図9は、プリンター100の制御部150が行う処理のフローチャートである。この処理は、プリンター100の電源がオンする度に行われる。
ステップS101では、制御部150が画像データを更新する。具体的には、制御部150はまず、無線通信機123を通して外部の電子機器、たとえばスマートフォンSMPに形成対象の画像データの有無を問い合わせる。その画像データがある場合、制御部150はその画像データをスマートフォンSMPからダウンロードする。その後、処理はステップS102へ進む。
ステップS102では、制御部150の位置検出部155は監視部160のCCDカメラ162の映像を監視してプリントヘッド10の位置を検出する。すなわち、位置検出部155は、ビューポートの特定点P1、P2が射影されるべきシートSHTの表面領域の特徴点Q1、Q2をCCDカメラ162の映像から検出し、それらの座標(X,Y)からプリントヘッド10の軸とシートSHTの表面との交点Pcの座標、およびその座標に射影されるべきビューポートの画素を算定する。こうして、プリントヘッド10の移動に伴うこの交点Pcの軌跡TRJに対応するビューポートの画素群が特定される。一方、制御部150の濃度制御部157はCCDカメラ162の映像から、シートSHTの表面領域にすでに形成された画像部分を解析する。これにより濃度制御部157は、その画像部分の濃度Gwrと原画の対応部分の濃度Gimとの間の差を計算する。その後、処理はステップS103へ進む。
ステップS103では、プリントヘッド10がシートSHTの表面から圧力を受けているか否かを制御部150の圧力検出部156が確認する。具体的には、プリントヘッド10の圧力検出機構14から伝えられる圧力を監視部160の圧力センサー163が測定して、5個の圧力検出機構14の間での測定値の平均を圧力検出部156が算定する。算定された値が許容下限以上であれば処理はステップS104へ進み、未満であればステップS102から繰り返される。
ステップS104では、算定された圧力値PRが許容下限以上であるので、プリントヘッド10がシートSHTの表面から圧力を受けている。したがって、算定された圧力値PRに応じて濃度制御部157が圧力係数Fprを設定する。この設定値Fprと画像濃度差Gim−Gwrとの積を、重ね書きすべき画像の濃度Gtgとして濃度制御部157は設定する:Gtg=(Gim−Gwr)×Fpr。その後、処理はステップS105へ進む。
ステップS105では、ステップS104で設定された画像濃度Gtg、およびプリントヘッド10の軸とシートSHTの表面との交点Pcの軌跡TRJに対応するビューポートの画素群が表す色座標値に基づいて、その軌跡TRJに沿って吹き付けられるべきインクの量を濃度制御部157が決定してヘッド駆動部152に指定する。この指定に応じてヘッド駆動部152は、ノズル13に対して印加すべき電圧パルスを調節して中央のチャネル342に容積を変化させ、指定された量のインクを軸方向へ噴出させる。その後、処理はステップS106へ進む。
ステップS106では、位置検出部155は、たとえばジャイロスコープ161の含む加速度センサーを利用して、プリントヘッド10がシートSHTの表面から圧力を受けずに静止しているか否かを確認する。ヘッド10が静止していれば処理はステップS107へ進み、移動中であれば処理はステップS102から繰り返される。
ステップS107では、プリントヘッド10が静止しているので、制御部150はプリンター100の電源ボタンがオフにされたか否かを確認する。オフにされていれば処理は終了し、オンのままであれば処理はステップS108へ進む。
ステップS108では、制御部150は無線通信機123を利用して外部の電子機器SMPへアクセスし、形成対象の新たな画像データの有無を問い合わせる。新たな画像データがあれば処理はステップS101から繰り返され、なければ処理はステップS102から繰り返される。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態によるハンドヘルドプリンター100は上記のとおり、シートSHTの表面に対するプリントヘッド10の位置を制御部150の位置検出部155が検出し、その表面からプリントヘッド10が受ける圧力を圧力検出部156が検出する。さらに、これらの検出部155、156の出力に基づいて濃度制御部157がプリントヘッド10に画像の濃度を指定する。
プリンター100はハンドヘルド型であるので、プリントヘッド10の軌跡TRJに沿って画像を形成する。したがって、補正、修正、または変更を目的として同じ画像を部分的に重ねて形成することが容易である。補正等が必要な箇所だけをユーザーはヘッド10で走査すればよい。また、ヘッド10が十分に小さければ、画像を形成すべき物体の表面は、シートSHTのような2次元的物体の平面状のものに限らず、プラモデルのような3次元的物体の曲面状のものであってもよい。
濃度制御部157は、シートSHTの表面領域のうち、重ね書きされるべき範囲にすでに形成された画像部分の濃度Gwrと原画の対応部分の濃度Gimとの間の差を算定し、その差Gim−Gwrと圧力係数Fprとの積を、重ね書きすべき画像の濃度Gtgとして設定する:Gtg=(Gim−Gwr)×Fpr。濃度制御部157は更に、プリントヘッド10がシートSHTの表面を押す圧力PRに応じて圧力係数Fprを変える。圧力が高いほど画像の濃度が高い。この関係は通常の筆記具と似ているので、プリンター100はユーザーに、すでに形成された画像のうち補正等の必要な箇所に限って重ね書きさせることにより、画像の濃度を手書き感覚で変更させることが可能である。また、圧力係数Fprは1以下であるので、プリントヘッド10の受ける圧力PRが上限Pmxを超えても、画像濃度の設定値Gtgは原画とすでに形成された画像との間の濃度差Gim−Gwrを超えない:Gtg≦Gim−Gwr。したがって、何回重ね書きしても画像濃度は原画の濃度Gimを超えない。
このように、プリンター100はユーザーに画像を、手書き感覚で、重ね書きさせることができる。これにより、プリンター100はユーザーに、画像編集ツールで画像データを加工し直させなくても、形成対象の画像そのものを補正させ、修正させ、または変更させることができる。また、補正等の対象はすでに形成された画像そのものであるので、新たなシートが不要であり、かつ必要なインクの量が節約される。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100はペン形のカラープリンターである。本発明の実施形態による画像形成装置はその他に、モノクロプリンターであってもよい。また、筐体の形はペンとは別のハンドヘルドツール、たとえば、こて、へら、はけ、黒板消し(イレーサー)の形を模していてもよい。
(B)図2の(b)が示すプリントヘッド10の構造は一例に過ぎない。プリントヘッド10の横断面の形は円の他に楕円であっても、多角形であってもよい。その中における発光素子11、対物レンズ12、ノズル13、および圧力検出機構14の配置は、軸対称の他に線対称であってもよく、非対称であってもよい。
(C)図5の示す圧力検出機構14は、キャスター141を支える複数本のバー143が受ける圧力の平均値等、統計学的代表値を圧力センサー163で測定する。圧力検出機構はその他に、バー143の間での圧力分布を圧力センサーで測定可能な構造であってもよい。この圧力分布からは、キャスター141の回転方向と速度とが検出可能であるので、それらを積算することによりプリントヘッド10の軌跡TRJを算定することも可能である。この場合、その軌跡TRJがCCDカメラ162によって光学的に追跡されなくてもよい。
(D)図6の示すプリントヘッド10のノズル13はオンデマンド型ピエゾ方式である。ノズルはその他にも、サーマル方式、バルブ方式等、オンデマンド型、すなわちインクの量を1滴単位で調節可能な方式であればよい。また、図6の示すチャネル部材302の構造ではチャネルが3本であり、噴出口310が1個であるが、可能である限り、それ以上であってもよい。この場合、奇数番目のチャネル341、343が噴出口310を持たないダミーチャネルであれば、偶数番目の各チャネル342の容積を互いに独立に設定可能である。これにより、インク1滴あたりの量を噴出口310ごとに変更することが可能である。その他に、すべてのチャネルが噴出口を持ち、すべてのチャネルの内面電極がノズル駆動部からのパルス電圧を受ける構造であってよい。この場合、ノズル駆動部は、パルス電圧の位相をチャネル間で一定角(たとえば120°)ずつ遅らせて、いわゆる3サイクル駆動を実行してもよい。噴出口間で1滴あたりのインク量が一定に揃えられる場合、この構造の方が小型化に有利である。
(E)図7、図8が示す網点の形状は矩形であるが、これに限らず、網点は円形でも線形であってもよい。また、階調は、網点の濃度と密度とのいずれか一方だけで表現されてもよい。
本発明はハンドヘルドプリンターにおける階調表現技術に関し、プリントヘッド10が受ける圧力に応じて画像濃度を変更する。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 ハンドヘルドプリンター
10 プリントヘッド
11 LED
12 対物レンズ
13 ノズル
14 圧力検出機構
15 保護層
20 プリンターの筐体の基端
121、122 押しボタン
145 筐体中心部のチャネル
OIM 画像データが表す画像
TIM シート表面に形成された画像
Gwr シートの表面領域にすでに形成された画像部分の濃度
Gim 原画の対応部分の濃度
Fpr 圧力係数
Gtg 画像濃度の設定値
PR プリントヘッドの受ける圧力
Gt1 1回目の描画で形成される画像の濃度
Gt2 2回目の描画で重ね書きされる画像の濃度

Claims (6)

  1. 画像データに従って物体の表面に画像を形成する画像形成装置であって、
    ユーザーが手に持って前記物体の表面上を移動させることの可能な筐体と、
    前記筐体のうち、前記物体の表面と接触する部分に組み込まれたプリントヘッドと、
    前記物体の表面に対する前記プリントヘッドの位置を検出する位置検出部と、
    前記物体の表面から前記プリントヘッドが受ける圧力を検出する圧力検出部と、
    前記位置検出部が検出した前記プリントヘッドの位置に形成すべき画像の濃度を、前記圧力検出部が検出した圧力に応じて決定し、当該濃度を前記プリントヘッドに指定する濃度制御部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記濃度制御部は、前記画像データを参照して前記画像の濃度に対する許容上限を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記濃度制御部は、前記物体の表面のうち、前記プリントヘッドが対向する部分にすでに形成されている画像の濃度を検出して、前記プリントヘッドに指定すべき前記画像の濃度に反映させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記濃度制御部は、前記位置検出部の出力が示す前記プリントヘッドの位置に対応する前記画像データの部分の濃度から、前記すでに形成されている画像の濃度を差し引いた値に、前記圧力検出部の出力が示す圧力に基づく係数を乗じた値を、前記プリントヘッドに指定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記濃度制御部は、前記圧力検出部の出力が示す圧力が高いほど、前記プリントヘッドに指定すべき前記画像の濃度を高く設定することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記プリントヘッドはインクジェット式であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置。
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