JP2016215569A - 画像形成装置、空吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成中も吐出手段の表面を良好な状態に維持できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】印刷媒体12に対し位置を移動する画像形成装置20であって、液滴を吐出する吐出手段の吐出手段位置を検出する位置検出手段32と、吐出手段が空吐出条件を満たしたか否かを判定する判定手段332〜334と、前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定した対象吐出手段の前記吐出手段位置がすでに液滴が吐出された画像形成領域を通過した場合に、空吐出を行うと判定する空吐出判定手段331と、前記空吐出判定手段が空吐出を行うと判定した場合、前記対象吐出手段に空吐出を行わせる液滴吐出手段33と、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】印刷媒体12に対し位置を移動する画像形成装置20であって、液滴を吐出する吐出手段の吐出手段位置を検出する位置検出手段32と、吐出手段が空吐出条件を満たしたか否かを判定する判定手段332〜334と、前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定した対象吐出手段の前記吐出手段位置がすでに液滴が吐出された画像形成領域を通過した場合に、空吐出を行うと判定する空吐出判定手段331と、前記空吐出判定手段が空吐出を行うと判定した場合、前記対象吐出手段に空吐出を行わせる液滴吐出手段33と、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置及び空吐出方法に関する。
用紙を搬送させて用紙が画像の形成位置に到達したタイミングでインクなどを吐出して画像を形成するプリンタ装置が知られている。これに対し、プリンタ装置から紙搬送システムを削除することで小型化されたプリンタ装置(以下、ハンドヘルドプリンタという)が実用化されつつある。
図1は、ハンドヘルドプリンタ20による画像形成を模式的に示す図の一例である。ハンドヘルドプリンタ20には、例えばスマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器11から画像データが送信される。ユーザはハンドヘルドプリンタ20を把持して、印刷媒体12(例えば定形用紙やノートなど)上をフリーハンドで走査させる。ハンドヘルドプリンタ20は位置検出機構を有しているため、ハンドヘルドプリンタ20が目標吐出位置に移動すると、目標吐出位置で吐出すべき色のインクを吐出する。すでにインクを吐出した場所はマスクされるので(インクの吐出の対象とならないので)、ユーザは印刷媒体12上で任意の方向にハンドヘルドプリンタ20を走査させることで画像を形成できる。
このようなインクを吐出する方式のプリンタは、インクが吐出されるノズルの表面を良好な状態に維持することが好ましいとされている。例えば、ノズルに付着したインクの乾燥や塵埃の付着によるノズルの目詰まりが生じると、画質が低下したりクリーニングに必要なインク量が多くなったりする。
そこで、上記のハンドヘルドプリンタにおいても、ノズルを保護することが可能なキャップが考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、複数のワイパを備えたインクジェットキャップが開示されている。
しかしながら、特許文献1のインクジェットキャップでは、ハンドヘルドプリンタが画像を形成している最中にノズルの表面を良好な状態に維持することが困難であるという問題がある。
従来の紙搬送システムを備えたプリンタは、用紙に画像を形成している間も例えば定期的に空吐出受け8にインクを空吐出することで、ノズルの表面を良好な状態に維持している。空吐出とは、画像形成とは無関係にインクを吐出することでノズル表面を良好な状態に維持するメンテナンス制御である。
図2は紙搬送システムを有するプリンタのヘッダの走査機構を説明する図である。用紙は搬送ベルト4上を副走査方向Aに搬送される。記録ヘッドを搭載するキャリッジ7は、モータ5によって主走査方向Bに駆動されるプーリー6と共に主走査方向Bに移動する。記録ヘッドは主走査方向Bに往復移動しながら用紙上にインクを吐出する。主走査方向Bの走査範囲の外側には空吐出受け8が配置されている。キャリッジ7が空吐出受け8まで移動して記録ヘッドが空吐出を行うことで、画像形成中もインクの乾燥や集塵などによるノズルの目詰まり等を防止している。
これに対し、ハンドヘルドプリンタ20が画像形成中に空吐出を行う場合、いったん用紙の外側の空吐出受けにハンドヘルドプリンタをユーザが移動させる必要がある。しかし、画像形成中にハンドヘルドプリンタを用紙上から離すと位置の算出が途切れるため画像形成を再開することが容易でない。このように、従来のハンドヘルドプリンタでは画像形成中の空吐出が困難であるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、画像形成中もノズル表面を良好な状態に維持できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、印刷媒体上の位置を移動しながら画像を形成する画像形成装置であって、液滴を吐出する吐出手段の吐出手段位置を検出する位置検出手段と、吐出手段が液滴の空吐出条件を満たしたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定した対象吐出手段の前記吐出手段位置がすでに液滴が吐出された画像形成領域を通過した場合に、空吐出を行うと判定する空吐出判定手段と、前記空吐出判定手段が空吐出を行うと判定した場合、前記対象吐出手段に空吐出を行わせる液滴吐出手段と、を有する。
画像形成中も吐出手段の表面を良好な状態に維持できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<ハンドヘルドプリンタの空吐出の概略>
図3は、本実施形態のハンドヘルドプリンタ20の空吐出の概略を説明する図の一例である。図3(a)に示すように、ユーザがハンドヘルドプリンタ20を例えば左から右方向に水平方向に走査させたものとする。ハンドヘルドプリンタ20は自機の位置を算出しそれが目標吐出位置であると判定するとインクを吐出する。ハンドヘルドプリンタ20の移動に伴って、印刷媒体12の水平方向に徐々に画像が形成される。印刷媒体12の右端まで到達すると、ユーザは印刷媒体12の下方にハンドヘルドプリンタ20を移動させ、次に右から左方向への走査を開始する。なお、水平方向に走査させるのは、ノズル61(吐出手段)の配列方向と垂直方向に走査させることで、走査面積を稼げるためである。
図3は、本実施形態のハンドヘルドプリンタ20の空吐出の概略を説明する図の一例である。図3(a)に示すように、ユーザがハンドヘルドプリンタ20を例えば左から右方向に水平方向に走査させたものとする。ハンドヘルドプリンタ20は自機の位置を算出しそれが目標吐出位置であると判定するとインクを吐出する。ハンドヘルドプリンタ20の移動に伴って、印刷媒体12の水平方向に徐々に画像が形成される。印刷媒体12の右端まで到達すると、ユーザは印刷媒体12の下方にハンドヘルドプリンタ20を移動させ、次に右から左方向への走査を開始する。なお、水平方向に走査させるのは、ノズル61(吐出手段)の配列方向と垂直方向に走査させることで、走査面積を稼げるためである。
図3(b)に示すように、印刷媒体12に形成される画像に隙間が生じないようにユーザはすでに画像が形成された領域(以下、既形成領域51という)にノズル61(図3では符号1〜4)の一部を重畳させた状態で走査を行う。図3(b)では、4つのノズル1〜4のうちノズル1が既形成領域51に重なっている。本実施形態のハンドヘルドプリンタ20はこれを利用して空吐出を行う。すなわち、ハンドヘルドプリンタ20はノズル1からインクが吐出されていない時間などを監視して、空吐出することが好ましいと判定すると、ノズル1の位置が既形成領域51を通過した際に既形成領域51に対し空吐出を行う。
このように、本実施形態のハンドヘルドプリンタ20は画像形成中にノズル61が既形成領域51に重なることを利用することで、画像形成中も空吐出を行い、ノズルの表面を良好な状態に維持することができる。
<構成例>
図4は、ハンドヘルドプリンタ20のハードウェア構成図の一例を示す。ハンドヘルドプリンタ20は、印刷媒体12に画像を形成する画像形成装置の一例である。ハンドヘルドプリンタ20は、制御部25によって全体の動作が制御され、制御部25には通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、及び、ナビゲーションセンサ30が電気的に接続されている。また、ハンドヘルドプリンタ20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線22aで示す配線などにより、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、及び、ナビゲーションセンサ30に供給されている。
図4は、ハンドヘルドプリンタ20のハードウェア構成図の一例を示す。ハンドヘルドプリンタ20は、印刷媒体12に画像を形成する画像形成装置の一例である。ハンドヘルドプリンタ20は、制御部25によって全体の動作が制御され、制御部25には通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、及び、ナビゲーションセンサ30が電気的に接続されている。また、ハンドヘルドプリンタ20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線22aで示す配線などにより、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御部25、及び、ナビゲーションセンサ30に供給されている。
電源22は主に電池(バッテリー)が利用される。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等が用いられてもよい。電源回路21は、電源22が供給する電力をハンドヘルドプリンタ20の各部に分配する。また、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧や昇圧する。また、電源22が電池で充電可能である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
通信I/F27は、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器11から画像データの受信等を行う。通信I/F27は例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、3G(携帯電話)、又は、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USBケーブルなどを用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM28は、ハンドヘルドプリンタ20のハードウェア制御を行うファームウェアや、IJ記録ヘッド24の駆動波形データ(液滴を吐出するための電圧変化を規定するデータ)や、ハンドヘルドプリンタ20の初期設定データ等を格納している。
DRAM29は通信I/F27が受信した画像データを記憶したり、ROM28から展開されたファームウェアの格納のために使用される。したがって、CPU31がファームウェアを実行する際のワークメモリとして使用される。
ナビゲーションセンサ30は、ハンドヘルドプリンタ20の位置を検出するセンサである。ナビゲーションセンサ30は、例えば、発光ダイオード(LED)やレーザ等の光源と、印刷媒体12を撮像する撮像センサを有している。ハンドヘルドプリンタ20が印刷媒体12上を走査されると、印刷媒体12の微小なエッジが次々に検出され(撮像され)エッジ間の距離を解析することで移動量が得られる。ナビゲーションセンサ30は、ハンドヘルドプリンタ20の少なくとも2箇所に搭載されている。両者を区別する場合、ナビゲーションセンサS0,S1という。なお、ナビゲーションセンサ30として、さらに多軸の加速度センサやジャイロセンサ等を用いてもよく、加速度センサやジャイロセンサのみでハンドヘルドプリンタ20の位置を検出してもよい。
OPU(Operation panel Unit)26は、ハンドヘルドプリンタ20の状態を表示するLED、ユーザがハンドヘルドプリンタ20に画像形成を指示するためのスイッチ等を有している。ただし、これに限定するものではなく、液晶ディスプレイを有していてよく、さらにタッチパネルを有していてもよい。また、音声入力機能を有していてもよい。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記の駆動波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動波形(電圧)を生成する。インクの液滴のサイズなどに応じた駆動波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。図ではCMYKの4色のインクを吐出可能になっているが、単色でもよく5色以上の吐出が可能でもよい。各色ごとに一列(二列以上でもよい)に並んだ複数のインク吐出用のノズル61が配置されている。また、インクの吐出方式はピエゾ方式でもサーマル方式でもよく、この他の方式でもよい。
制御部25は、ナビゲーションセンサ30が検出する移動量を元に、IJ記録ヘッド24の各ノズルの位置、該位置に応じて形成する画像の決定、後述する吐出ノズル可否判定等を行う。制御部25について詳細は次述する。
図5は、制御部25の構成を説明する図の一例である。制御部25はSoC50とASIC/FPGA40を有している。SoC50とASIC/FPGA40はバス45,46を介して通信する。ASIC/FPGA40はどちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基盤で構成してもよい。あるいは、3つ以上のチップや基盤で実装してもよい。
SoC50は、バス46を介して接続されたCPU31、位置算出回路32、空吐出判定回路33、画像処理モジュール34、メモリCTL(コントローラ)35、及び、ROM CTL(コントローラ)36等の機能を有している。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス45を介して接続されたImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F、印字/センサタイミング生成部43、及び、IJ記録ヘッド制御部44を有している。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限られない。
CPU31は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)などを実行し、SoC50内の位置算出回路32、空吐出判定回路33、メモリCTL35、及び、ROM CTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImage RAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、ナビゲーションセンサI/F42、印字/センサタイミング生成部43、及び、IJ記録ヘッド制御部44の動作を制御する。
位置算出回路32は、ナビゲーションセンサ30が検出するサンプリング周期ごとの移動量に基づいてハンドヘルドプリンタ20の位置(座標情報)を算出する。ハンドヘルドプリンタ20の位置とは、厳密にはノズル61の位置であるが、ナビゲーションセンサ30のある位置が分かればノズル61の位置を算出できる。本実施例では、特に断らない限りナビゲーションセンサ30の位置としてナビゲーションセンサS0、S1の位置をいう。また、位置算出回路32は目標吐出位置を算出する。
ナビゲーションセンサ30の位置は、後述するように例えば所定の原点(画像形成が開始される時のハンドヘルドプリンタ20の初期位置)を基準に算出されている。また、位置算出回路32は、過去の位置と最も新しい位置の差に基づいて移動速度や移動方向を推定し、例えば次回の算出タイミングにおける位置を予測する。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
空吐出判定回路33は、ノズルから空吐出することができるかどうかを判定し、判定結果をCPU31に出力する。詳細は図6にて説明する。
画像処理モジュール34は、画像データ出力器11が送信する画像データの画像形成に使用されるインク総量を算出する。そして、インク総量が総量規制値以内に収まるように濃度調整を行う。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU31に送出したり、取得した画像データをASIC/FPGA40に送出する。
ROM CTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU31やASIC/FPGA40に送出する。
回転器39は、DMAC38が取得した画像データを、インクを吐出するヘッド、及び、ヘッド内のノズル位置、及び、取り付け誤差などによるヘッド傾きに応じて回転させる。DMAC38は回転後の画像データをIJ記録ヘッド制御部44へ出力する。回転器39は、例えば、位置算出回路32が位置を算出する際に算出した回転角θを取得し、その回転角θを用いて周辺画像を回転させることができる。
Image RAM37はDMAC38が取得した画像データを一時的に格納する。すなわち、ある程度の画像データがバッファリングされ、ハンドヘルドプリンタ20の位置に応じて読み出される。
IJ記録ヘッド制御部44は、画像データ(ビットマップデータ)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像データを変換する。これにより、画像データは吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御部44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波形データを用いて、駆動波形(電圧)を生成する。
ナビゲーションセンサI/F42は、ナビゲーションセンサ30と通信し、ナビゲーションセンサ30からの情報として移動量ΔX´、ΔY´(これらについては後述する)を受信し、その値を内部レジスタに格納する。
印字/センサタイミング生成部43は、ナビゲーションセンサI/F42にナビゲーションセンサ30の情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御部44に駆動タイミングを通知する。IJ記録ヘッド制御部44は吐出ノズル可否判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出し、目標吐出位置がなければ吐出しないと判定する。
割込みコントローラ41は、ナビゲーションセンサI/F42がナビゲーションセンサ30との通信が完了したことを検知して、SoC50へそれを通知するための割り込み信号を出力する。CPU31はこの割り込みにより、ナビゲーションセンサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX´、ΔY´を取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。
<空吐出判定回路>
図6は空吐出判定回路33のブロック図の一例である。空吐出判定回路33はベタ通過判定部331、総量規制判定部332、経過時間判定部333、及び、インク残量判定部334を有する。
図6は空吐出判定回路33のブロック図の一例である。空吐出判定回路33はベタ通過判定部331、総量規制判定部332、経過時間判定部333、及び、インク残量判定部334を有する。
ベタ通過判定部331には、XnzlとYnzlが入力される。
Xnzl:ノズルのX座標(後述する式(1)で算出される)
Ynzl:ノズルのY座標(後述する式(2)で算出される)
ベタ通過判定部331は、ノズルの位置(Xnzl,Ynzl)が後述するベタ領域か否かに基づき空吐出するかどうかを判定する。ベタ通過判定部331は空吐出可否判定結果EN1(1:空吐出実施可能、0:空吐出実施不可)をAND回路325に出力する。
Xnzl:ノズルのX座標(後述する式(1)で算出される)
Ynzl:ノズルのY座標(後述する式(2)で算出される)
ベタ通過判定部331は、ノズルの位置(Xnzl,Ynzl)が後述するベタ領域か否かに基づき空吐出するかどうかを判定する。ベタ通過判定部331は空吐出可否判定結果EN1(1:空吐出実施可能、0:空吐出実施不可)をAND回路325に出力する。
総量規制判定部332には、VpageとVmaxが入力される。
Vpage:画像データに基づいて算出される1ページの画像形成に使用されるインク量
Vmax:1ページ当たりに吐出可能なインク量の最大値であり総量規制値と呼ばれる。プログラムを実行したCPU31は画像データ出力器11から印刷媒体12の材質や印刷モードなどを検出してこれらの条件に応じた値を総量規制判定部332に設定する。
Vpage:画像データに基づいて算出される1ページの画像形成に使用されるインク量
Vmax:1ページ当たりに吐出可能なインク量の最大値であり総量規制値と呼ばれる。プログラムを実行したCPU31は画像データ出力器11から印刷媒体12の材質や印刷モードなどを検出してこれらの条件に応じた値を総量規制判定部332に設定する。
総量規制判定部332は、1ページの画像形成に使用されるインク量Vpageが総量規制値Vmaxを超えない範囲で空吐出を行うと判定する。総量規制判定部332は空吐出可否判定結果EN2(1:空吐出実施可能、0:空吐出実施不可)をAND回路325に出力する。
経過時間判定部333にはTfinish、Tstart及びTintervalが入力される。
Tfinish:前回の画像形成の終了時刻。画像形成の終了時にCPU31がRTC(Real Time Clock)から読み出した時刻をROM28などの不揮発性メモリに格納しておく。
Tstart:画像形成の開始時刻。画像形成の開始時にCPU31がRTCから読み出した時刻をDRAM29などに格納しておく。
Tinterval:前回の吐出時刻。インクの吐出時にCPU31がRTCから読み出した時刻、又は、SoC50のカウンタで算出した前回の吐出からのカウント値。Tintervalはノズル61ごと又は複数のノズル61のブロック毎に記録される。
Tfinish:前回の画像形成の終了時刻。画像形成の終了時にCPU31がRTC(Real Time Clock)から読み出した時刻をROM28などの不揮発性メモリに格納しておく。
Tstart:画像形成の開始時刻。画像形成の開始時にCPU31がRTCから読み出した時刻をDRAM29などに格納しておく。
Tinterval:前回の吐出時刻。インクの吐出時にCPU31がRTCから読み出した時刻、又は、SoC50のカウンタで算出した前回の吐出からのカウント値。Tintervalはノズル61ごと又は複数のノズル61のブロック毎に記録される。
経過時間判定部333はTfinish、Tstart及びTintervalのいずれかからの経過時間が規定時間を超えると空吐出すると判定する。経過時間判定部333は空吐出可否判定結果EN3(1:空吐出実施可能、0:空吐出実施不可)をAND回路325に出力する。
インク残量判定部334にはQinkが入力される。
Qink:インク残量。制御部25が検知したインクの残量、又は、インクカートリッジのIDチップに記録されたインク残量値。
Qink:インク残量。制御部25が検知したインクの残量、又は、インクカートリッジのIDチップに記録されたインク残量値。
インク残量判定部334はQinkと後述する規定値とを比較して、空吐出するか否かを判定する。インク残量判定部334は空吐出可否判定結果EN4(1:空吐出実施可能、0:空吐出実施不可)をAND回路325に出力する。
AND回路325は、空吐出可否判定結果EN1〜EN4の全てが「1:空吐出実施」である場合、空吐出を行うと判定する。
なお、総量規制判定部332、経過時間判定部333、及び、インク残量判定部334は空吐出条件を判定するのに対し、ベタ通過判定部331は、空吐出条件が成立した場合に、空吐出を行うタイミングを判定する点で異なっている。
<IJ記録ヘッドにおけるノズル位置について>
次に、図7を用いて、IJ記録ヘッド24におけるノズル位置等について説明する。図7(a)は、ハンドヘルドプリンタ20の平面図の一例である。図7(b)はIJ記録ヘッド24のみを説明する図の一例である。図示されている面が印刷媒体12に対向する面である。
次に、図7を用いて、IJ記録ヘッド24におけるノズル位置等について説明する。図7(a)は、ハンドヘルドプリンタ20の平面図の一例である。図7(b)はIJ記録ヘッド24のみを説明する図の一例である。図示されている面が印刷媒体12に対向する面である。
本実施形態のハンドヘルドプリンタ20は、2つ以上のナビゲーションセンサ30を有している。ナビゲーションセンサ30が2つ以上あることで、ナビゲーションセンサ30が画像形成中に印刷媒体12に対し回転しても回転角θを検出できる。図7(a)ではノズル61の配列方向に離間して2つのナビゲーションセンサS0,S1が配置されている。2つのナビゲーションセンサS0,S1の間の長さは距離Lである。距離Lは長いほどよい。これは、距離Lが長いほど検出可能な最小の回転角θが小さくなり、ハンドヘルドプリンタ20の位置の誤差が少なくなるからである。
ナビゲーションセンサ30からIJ記録ヘッド24までの距離はそれぞれ距離a、bである。距離aと、距離bは等しくてもよい。また、図7(b)に示すように、IJ記録ヘッド24の端から最初のノズル61までの距離は距離d、隣接するノズル間の距離は距離eである。a〜eの値はROM28などに予め記憶されている。
したがって、位置算出回路32などがナビゲーションセンサ30の位置を算出すれば、距離a、距離b、距離d、距離eを用いて、位置算出回路32はノズル61の位置を算出できる。
本実施形態では、印刷媒体12に水平な方向をX軸、垂直な方向をY軸に設定する。この座標を印刷媒体座標と称することにする。これに対し、ナビゲーションセンサ30は次のような座標軸(X´軸、Y´軸)で位置を出力する。すなわち、ノズル61の配列方向(2つのナビゲーションセンサS0、S1を結ぶ方向)をY´軸、Y´軸に直交する方向をX´軸とする。位置の算出は位置算出回路32によって行われる。
<印刷媒体におけるハンドヘルドプリンタの位置について>
次に、図8を用いて、ハンドヘルドプリンタ20の位置について説明する。図8(a)では、印刷媒体12に対しハンドヘルドプリンタ20が時計回りにθ回転している。全く回転していなければ、X=X´、Y=Y´である。しかし、ハンドヘルドプリンタ20が印刷媒体12に対し回転角θ、回転した場合、ナビゲーションセンサS0、S1の出力とハンドヘルドプリンタ20の印刷媒体12における実際の位置が一致しなくなる。
次に、図8を用いて、ハンドヘルドプリンタ20の位置について説明する。図8(a)では、印刷媒体12に対しハンドヘルドプリンタ20が時計回りにθ回転している。全く回転していなければ、X=X´、Y=Y´である。しかし、ハンドヘルドプリンタ20が印刷媒体12に対し回転角θ、回転した場合、ナビゲーションセンサS0、S1の出力とハンドヘルドプリンタ20の印刷媒体12における実際の位置が一致しなくなる。
このため、図8(a)に示すように、ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´、ΔY´は、印刷媒体座標のX、Yと以下のように対応する。図8(a)では回転角θのハンドヘルドプリンタ20がX方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS0,S1(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´はX1に反映され、ΔY´はX2に反映される。
図8(b)では回転角θのハンドヘルドプリンタ20がY方向にのみ同じ回転角θのまま移動した場合のナビゲーションセンサS0,S1(平行移動なので出力は等しい)が検出する移動量ΔX´、ΔY´とX,Yの対応を示している。ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔY´はY1に反映され、−ΔX´はY2に反映される。
したがって、ハンドヘルドプリンタ20がX方向及びY方向に回転角θのまま移動した場合、ナビゲーションセンサS0,S1が出力するΔX´、ΔY´は印刷媒体座標のX,Yに以下のように変換できる。
X=ΔX´cosθ+ΔY´sinθ …(1)
Y=−ΔX´sinθ+ΔY´cosθ …(2)
このように、画像形成の開始位置を基点にして、回転角θが分かれば式(1)(2)からナビゲーションセンサS0,S1の印刷媒体座標の位置を求めることができる。画像形成の開始位置は、ユーザがハンドヘルドプリンタ20のボタンなどを押下して画像形成を開始する位置であり、例えば印刷媒体12の左上コーナのやや内側などである。
X=ΔX´cosθ+ΔY´sinθ …(1)
Y=−ΔX´sinθ+ΔY´cosθ …(2)
このように、画像形成の開始位置を基点にして、回転角θが分かれば式(1)(2)からナビゲーションセンサS0,S1の印刷媒体座標の位置を求めることができる。画像形成の開始位置は、ユーザがハンドヘルドプリンタ20のボタンなどを押下して画像形成を開始する位置であり、例えば印刷媒体12の左上コーナのやや内側などである。
なお、ΔX´、ΔY´のサンプリング時間における回転角dθは2つのナビゲーションセンサS0,S1の出力(ΔX´0、ΔX´1)の差から以下のようにして求めることができる。
dθ=arcsin{(ΔX´0−ΔX´1)/L} …(3)
<ハンドヘルドプリンタの走査>
図9を用いて、ハンドヘルドプリンタ20の走査時の動きについて説明する。図9はユーザがハンドヘルドプリンタ20をどのように走査させるかを説明する図の一例である。図9(a)〜(c)はユーザがハンドヘルドプリンタ20を1回目に走査させる際のハンドヘルドプリンタ20と画像形成領域52との相対位置を示す。画像形成領域52は、印刷媒体12において画像データが形成される領域(用紙サイズに応じて編集された画像データが収まる領域)である。印刷媒体12上に明記されているわけではないが、余白などを考慮することでユーザが無意識的又は意識的に把握している。
dθ=arcsin{(ΔX´0−ΔX´1)/L} …(3)
<ハンドヘルドプリンタの走査>
図9を用いて、ハンドヘルドプリンタ20の走査時の動きについて説明する。図9はユーザがハンドヘルドプリンタ20をどのように走査させるかを説明する図の一例である。図9(a)〜(c)はユーザがハンドヘルドプリンタ20を1回目に走査させる際のハンドヘルドプリンタ20と画像形成領域52との相対位置を示す。画像形成領域52は、印刷媒体12において画像データが形成される領域(用紙サイズに応じて編集された画像データが収まる領域)である。印刷媒体12上に明記されているわけではないが、余白などを考慮することでユーザが無意識的又は意識的に把握している。
なお、ユーザは、左から右方向に1回目の走査を行い、印刷媒体12の右端でハンドヘルドプリンタ20を下方向に移動して右から左方向に2回目の走査を行うものとする。以降は、左右交互に走査される。1回目の走査を右から左、2回目の走査を左から右に行ってもよい。また、印刷媒体12の下側から走査を開始してもよい。
図9(a)ではIJ記録ヘッド24の上端と画像形成領域52の上端が一致している。理想的な相対位置であるが、ハンドヘルドプリンタ20はユーザの手動により走査されるので、IJ記録ヘッド24の上端と画像形成領域52の上端の位置を一致させることは困難である。
図9(b)ではIJ記録ヘッド24の上端が画像形成領域52の上端よりも下方に位置している。画像形成領域52よりも下方をIJ記録ヘッド24が走査すると、画像形成されない領域53が生じてしまう(走査回数が増えてしまう)。
図9(c)ではIJ記録ヘッド24の上端が画像形成領域52の上端よりも外側である。ハンドヘルドプリンタ20は画像形成領域52にのみインクを吐出するので、画像形成領域52の全体に画像を形成できる。
したがって、一般のユーザは図9(c)のようにハンドヘルドプリンタ20を走査させる場合が多い。しかし、走査の間、画像形成領域52の上端よりも上側のノズル61はインクを吐出できない。
図9(d)〜(f)は既形成領域51と2回目以降の走査におけるハンドヘルドプリンタ20の相対位置を示す。
図9(d)ではIJ記録ヘッド24の上端と既形成領域51の下端の位置が一致している。理想的な相対位置であるが、ハンドヘルドプリンタ20はユーザの手動により走査されるので、IJ記録ヘッド24の上端と既形成領域51の下端の位置を一致させることは困難である。
図9(e)ではIJ記録ヘッド24の上端が既形成領域51の下端よりも下に位置している。この相対位置では画像形成されない領域53が生じてしまう(走査回数が増えてしまう)。
図9(f)ではIJ記録ヘッド24の上端が既形成領域51の下端よりも上方に位置している。ハンドヘルドプリンタ20は既形成領域51にはインクを吐出しないので、画像形成されない領域53を生じさせることなく、かつ重複したインクの吐出もなく画像形成できる。
したがって、一般のユーザは図9(f)のようにIJ記録ヘッド24の一部を既形成領域51に重複させながらハンドヘルドプリンタ20を走査させる場合が多い。すなわち、図9(g)に示すように、重複領域54を生じさせながら走査する。
しかしながら、図9(f)や(g)のようにユーザが重複領域54を生じさせてハンドヘルドプリンタ20を走査させると、IJ記録ヘッド24の端付近のノズル61は既形成領域51を通るためインクを吐出する頻度が低い。長時間、ノズル61が吐出しない状態が続くと、インクの乾燥や塵埃の付着により目詰まりするおそれがある。このため、ハンドヘルドプリンタ20は、IJ記録ヘッド24の端付近のノズル61が目詰まりしやすい場合があった。
<本実施形態の空吐出について>
図10を用いて、本実施形態の空吐出の概要について説明する。図10(a)は既形成領域51とハンドヘルドプリンタ20との相対位置を示し、図10(b)は図10(a)の範囲Cの拡大図を示す。図10(a)に示すように、IJ記録ヘッド24の一部が既形成領域51と重なっている。
図10を用いて、本実施形態の空吐出の概要について説明する。図10(a)は既形成領域51とハンドヘルドプリンタ20との相対位置を示し、図10(b)は図10(a)の範囲Cの拡大図を示す。図10(a)に示すように、IJ記録ヘッド24の一部が既形成領域51と重なっている。
このような状態では、IJ記録ヘッド24の上端側のノズル61が既形成領域51を通過する。また、既形成領域51にはベタ領域55が存在する場合がある。ベタ領域55とはインクが隙間なく(微視的にはインクの液滴間の隙間がある)配置されているように見える領域である。具体的には図12で説明する。
ハンドヘルドプリンタ20はこのベタ領域55に対して空吐出する。例えば、図10(b)の例では、ノズル1は既形成領域51を通過しているがベタ領域55を通過しないので、空吐出しない。これに対し、ノズル2は既形成領域51のベタ領域55を通過するので空吐出する。ノズル3〜5は画像形成のためにインクを吐出する。
したがって、すでに形成されている画像に影響を与えないようにしながら空吐出してノズル表面の状態を良好に保つことができる。
<目標吐出位置>
続いて、図11を用いて目標吐出位置について説明する。図11は、目標吐出位置とノズル61の位置の関係を説明する図の一例である。目標吐出位置G1〜G9は、ハンドヘルドプリンタ20がノズル61からインクを着弾させる目標位置(画素の形成先)である。目標吐出位置G1〜G9は、ハンドヘルドプリンタ20のノズル61の位置を基準にして、ハンドヘルドプリンタ20のX軸/Y軸方向の解像度(Xdpi,Ydpi)により定まる。
続いて、図11を用いて目標吐出位置について説明する。図11は、目標吐出位置とノズル61の位置の関係を説明する図の一例である。目標吐出位置G1〜G9は、ハンドヘルドプリンタ20がノズル61からインクを着弾させる目標位置(画素の形成先)である。目標吐出位置G1〜G9は、ハンドヘルドプリンタ20のノズル61の位置を基準にして、ハンドヘルドプリンタ20のX軸/Y軸方向の解像度(Xdpi,Ydpi)により定まる。
例えば、解像度が300dpiの場合、IJ記録ヘッド24のノズル61の配列方向及びこれに対し垂直な方向に、各ノズル61から約0.084[mm]ごとに目標吐出位置が設定される。この目標吐出位置G1〜G9に吐出される画素が画像データに含まれている場合、ハンドヘルドプリンタ20はインクを吐出する。
しかしながら、実際にはノズル61と目標吐出位置が完全に一致するタイミングをハンドヘルドプリンタ20が捉えることは困難なので、ハンドヘルドプリンタ20は目標吐出位置とノズル61の現在位置との間に許容誤差62を設けている。そして、ノズル61の現在位置が目標吐出位置G1〜G9から許容誤差62の範囲内にある場合に、ノズル61からインクを吐出する(このような許容範囲を設けることを「吐出ノズル可否判定」という。)。
また、矢印63に示すように、位置算出回路32はノズル61の移動方向と速度を監視しており、次回のサンプリング周期のノズル61の位置を予測している。したがって、予測された位置が許容誤差62に入るかどうかを判定してインクの吐出を準備することが可能になる。なお、本実施例では、区別して説明する必要がなければ、最も新しく算出された位置と予測された位置を区別することなく現在位置と称する。
<<ベタ領域の通過判定>>
空吐出の場合も画像形成のための目標吐出位置が空吐出の目標吐出位置となる。区別するため、空吐出の目標吐出位置を空吐出位置と称することにする。また、本実施形態では、ベタ領域55を空吐出位置の周囲の全ての目標吐出位置(空吐出位置を含む)にインクが吐出済みであると定義する。
空吐出の場合も画像形成のための目標吐出位置が空吐出の目標吐出位置となる。区別するため、空吐出の目標吐出位置を空吐出位置と称することにする。また、本実施形態では、ベタ領域55を空吐出位置の周囲の全ての目標吐出位置(空吐出位置を含む)にインクが吐出済みであると定義する。
図12は、ノズルがベタ領域55を通過したか否かの判定方法を説明する図の一例である。なお、図12ではインクが吐出済みの目標吐出位置G1〜G9が黒塗りで、未吐出の目標吐出位置G1〜G9が白抜きでそれぞれ示されている。
図12では、ノズル2がインクを長時間、吐出していないものとして、ノズル2に対しベタ領域55の通過判定を行う場合を説明する。ノズル2が目標吐出位置G5に対し許容誤差62の範囲内を通過すると判定された場合、目標吐出位置G5が空吐出位置Dである。図12(a)で、空吐出位置Dに着目すると空吐出位置Dの周囲に目標吐出位置G1〜G9が存在する。そして、目標吐出位置G1〜G9では全てインクが吐出済みである。したがって、ベタ通過判定部331は空吐出位置Dがベタ領域55を通過すると判定する。ノズル2が通過する空吐出位置Dの周囲の全ての目標吐出位置G1〜G9でインク吐出済みの場合のみ、制御部25が空吐出を実施することにより、すでに形成されている画像が空吐出により吐出されたインクにより影響されにくくなる(空吐出で吐出したインクの液滴が見えにくくなる。)。
これに対し、図12(b)で、空吐出位置Dの周囲の目標吐出位置G1〜G9に着目すると目標吐出位置G9でインクが吐出されていない。したがって、ベタ通過判定部331は、空吐出位置Dに空吐出可能でないと判定する。
なお、CMYKなど複数色のインクを使用するハンドヘルドプリンタ20の場合、各色ごとに図12の判定が実施される。すなわち、例えば、C色のノズル61の場合は、C色のノズル61の周囲の目標吐出位置G1〜G9にC色のインクが吐出されているか否かに基づいて空吐出判定が行われる。
また、図12では、空吐出位置Dを中心として3×3の目標吐出位置を空吐出位置Dの周囲として扱ったが、空吐出位置Dを中心として5×5や7×7の目標吐出位置を空吐出位置Dの周囲として扱ってもよい。また、4×4の中央4つの目標吐出位置のいずれかを空吐出位置Dに設定し、4×4の目標吐出位置を空吐出位置Dの周囲として扱ってもよい。同様に、6×6や8×8等を空吐出位置Dの周囲として扱ってもよい。
<インクの総量規制について>
続いて、インクの総量規制について説明する。画像形成に使用されるインクの量が多くなると、紙などの印刷媒体12がインクを全て吸収できなくなり、インクが流れ出てしまったり、紙にしわが発生したりする等の現象が生じ、画像の品質が低下する。このため、インク吐出方式のプリンタでは、従来からインクの総量を規制する手段が採用されている。
続いて、インクの総量規制について説明する。画像形成に使用されるインクの量が多くなると、紙などの印刷媒体12がインクを全て吸収できなくなり、インクが流れ出てしまったり、紙にしわが発生したりする等の現象が生じ、画像の品質が低下する。このため、インク吐出方式のプリンタでは、従来からインクの総量を規制する手段が採用されている。
しかし、空吐出で吐出されるインクは画像データと関係がないため、総量規制に含まれていない。したがって、空吐出すると、上記のような画像の品質劣化が生じやすくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、「画像形成に使用するインク量+空吐出で使用するインク量」が、総量規制値を超えないかどうかを総量規制判定部332が判定し、超えない場合のみ空吐出を実施可能と判定する。
図13は空吐出に使用可能なインク量を模式的に示す図の一例である。横軸は画像データから算出された画像形成に必要なインク量Vpageを示す。画像データはディザ処理により点の集合で表されるので、画像処理モジュール34はCMYKの色ごとに、点のサイズと数に基づきインク量Vpageを算出できる。
図13の縦軸は総量規制値Vmaxを示す。単位は一例としてpl(ピコリットル)とした。印刷媒体12が同種であれば総量規制値Vmaxは一定なので、総量規制値Vmaxと画像形成に必要なインク量Vpageの差分が、空吐出に利用可能なインク量である(図13の斜線領域)。つまり、画像形成に必要なインク量Vpageと空吐出に使用されるインク量の合計が総量規制値Vmaxを超えない場合に空吐出可能であると判定する。したがって、画像データによって空吐出に利用可能なインク量は異なり得る。
これを空吐出の実施回数で表すと、各ページにおいて、以下で算出される空吐出実施可能回数まで、総量規制判定部332は空吐出を実施できると判定する。
空吐出実施可能回数=(総量規制値−画像形成に使用するインク量)÷1回の空吐出で使用するインク量 …(4)
このように、空吐出で使用するインク量も含めて総量規制値Vmaxを超えないようにすることで、空吐出が行われても紙などの印刷媒体12がインクを全て吸収できなくなること等による画質の低下を抑制できる。
空吐出実施可能回数=(総量規制値−画像形成に使用するインク量)÷1回の空吐出で使用するインク量 …(4)
このように、空吐出で使用するインク量も含めて総量規制値Vmaxを超えないようにすることで、空吐出が行われても紙などの印刷媒体12がインクを全て吸収できなくなること等による画質の低下を抑制できる。
<空吐出の時間判定>
空吐出はインクを消費するため、ノズル表面を良好な状態に維持することが必要な場合にだけ行うことが好ましい。例えば、ハンドヘルドプリンタ20が長時間放置された場合や、IJ記録ヘッド24の表面が空気に曝された状態が続く場合、インクの乾燥や塵埃の付着によりノズル61が目詰まりを起こしやすい。
空吐出はインクを消費するため、ノズル表面を良好な状態に維持することが必要な場合にだけ行うことが好ましい。例えば、ハンドヘルドプリンタ20が長時間放置された場合や、IJ記録ヘッド24の表面が空気に曝された状態が続く場合、インクの乾燥や塵埃の付着によりノズル61が目詰まりを起こしやすい。
そこで、本実施形態では、図14に示す3つの条件のいずれかが満たされる場合に経過時間判定部333が空吐出を行うと判定する。図14は時間に基づく空吐出の判定について説明する図の一例である。図14の縦軸(i)〜(iii)はハンドヘルドプリンタ20が使用されるフェーズであり、横軸は各フェーズにおける時間の経過を示す。
(i)前回の画像形成の終了から次の画像形成の開始までの時間が規定時間以上の場合、経過時間判定部333はハンドヘルドプリンタ20が長時間放置されていたため、空吐出可能と判定する。ただし、画像形成の開始時は既形成領域51(ベタ領域55)が存在しないため、空吐出判定回路33は空吐出すると判定しない。しかし、画像を形成するためにインクを吐出したノズル61に関し(i)のフェーズの空吐出可能という判定が解消する。1回目の走査で画像形成領域52を通過しなかったノズル61は、2回目以降の走査においてベタ領域55を通過すれば空吐出を行う。あるいは、ハンドヘルドプリンタ20は例えばキャップなどに配置されている所定のインク空吐出受けに空吐出を行ったり、ユーザが用意する用紙に対し空吐出を行ってもよい。この場合、ユーザはハンドヘルドプリンタ20の警告ランプ、警告音、液晶ディスプレイへのメッセージの表示などを目視して空吐出が必要であると判定する。
(ii)画像形成の開始から規定時間以上、経過してもノズル61がインクを吐出しない場合、IJ記録ヘッド24の表面が空気に曝された状態が続いたため、経過時間判定部333は空吐出可能と判定する。この場合、1回目の走査でも規定時間が経過する場合があるが、1回目の走査ではノズル61がベタ領域55を通過しないので空吐出は行われない。したがって、2回目以上の走査において空吐出可能と判定される。あるいは、規定時間>>1回目の走査に必要な時間、となるように規定時間が設定されていてもよい。
(iii)前回の吐出から規定時間以上、経過してもノズル61がインクを吐出しない場合、IJ記録ヘッド24が空気に曝された状態が続いたため、経過時間判定部333は空吐出実施可能と判定する。この場合、経過時間判定部333はノズル61ごとに最後にインクを吐出してからの経過時間を測定し、インクを吐出しない時間が規定時間以上、経過したノズル61を特定する。なお、(ii)と(iii)の規定時間は同じでもよいし異なっていてもよい。
<インク残量に基づく空吐出実施判定>
空吐出が行われるとインクが消費される。このため、インク残量が少ない場合、ノズル61の表面の状態を良好に維持するよりも、インクの消費を抑制することが好ましい。そこで、インク残量判定部334はインク残量が規定値未満になった場合、空吐出を行わないと判定する。
空吐出が行われるとインクが消費される。このため、インク残量が少ない場合、ノズル61の表面の状態を良好に維持するよりも、インクの消費を抑制することが好ましい。そこで、インク残量判定部334はインク残量が規定値未満になった場合、空吐出を行わないと判定する。
なお、ノズル61の表面の状態を良好に維持することとインク消費量の抑制のどちらを優先するかは、ユーザがOPU26などから選択できるようにしてもいい。また、10%という規定値は一例であり、5%や20%でもよい。また、ユーザが規定値を設定可能でもよい。
<動作手順>
図15は空吐出判定回路33が空吐出を行うか否かを判定する手順を示すフローチャート図の一例である。図15の手順は、ハンドヘルドプリンタ20が画像形成を開始するとスタートする。
図15は空吐出判定回路33が空吐出を行うか否かを判定する手順を示すフローチャート図の一例である。図15の手順は、ハンドヘルドプリンタ20が画像形成を開始するとスタートする。
まず、インク残量判定部334はインク残量が規定値以上か否かを判定する(S10)。ステップS10の判定がNoの場合、画像形成中にハンドヘルドプリンタ20は空吐出しないため、図15の処理は終了する。
ステップS10の判定がYesの場合、総量規制判定部332は画像形成に使用するインク量が総量規制値以下か否かを判定する(S20)。ステップS20の判定がNoの場合、画像形成中にハンドヘルドプリンタ20は空吐出しないため、図15の処理は終了する。
ステップS20の判定がYesの場合、経過時間判定部333は空吐出未実施情報がROM28に記憶されているか否かを判定する(S30)。空吐出未実施情報は、前回の画像形成において空吐出すべきと判定されたかが、未実施の空吐出に関する情報である。空吐出未実施情報には、空吐出すべきと判定されたが未実施のノズル(対象吐出手段の一例)の識別情報が記録されている。
ステップS30の判定がNoの場合、経過時間判定部333は前回の画像形成終了から規定時間以上の時間が経過したか否かを判定する(S40)。
ステップS40の判定がNoの場合、経過時間判定部333は画像形成開始からインクを吐出することなく規定時間以上の時間が経過したノズル61があるか否かを判定する(S50)。
ステップS50の判定がNoの場合、経過時間判定部333は前回の吐出から規定時間以上の時間が経過したノズル61があるか否かを判定する(S60)。
ステップS60の判定がNoの場合、空吐出判定回路33は画像形成が終了したか否かを判定する(S70)。ステップS70の判定がYesの場合、図15の処理は終了する。また、ステップS70の判定がNoの場合、処理はステップS50に進む。
ステップS30、ステップS40、S50、又は、S60の判定がYesの場合、空吐出すべきノズル61が存在する。このため、ベタ通過判定部331はベタ領域55を通過したか否かを判定する(S80)。
そして、ステップS80の判定がYesの場合、空吐出判定回路33は空吐出を実行するようCPU31に通知する(S90)。これにより、CPU31は空吐出を行う。
ステップS80の判定がNoの場合、空吐出判定回路33は画像形成が終了したか否かを判定する(S100)。
ステップS100の判定がNoの場合、処理はステップS80に戻る。ステップS100の判定がYesの場合、空吐出できなかったので、空吐出判定回路33は空吐出未実施情報をROM28に記憶させ図15の処理は終了する(S110)。
このように空吐出実施可能な状態(ベタ領域55の通過待ち状態)で画像形成が終了した場合は、空吐出未実施情報をROM28に記憶するので、次回の画像形成開始後、ベタ領域55を通過したら空吐出を実施できる。
以上説明したように、本実施形態のハンドヘルドプリンタ20は画像形成中にノズル61が既形成領域51に重なることを利用することで、画像形成中も空吐出を行い、ノズルの表面を良好な状態に維持することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、空吐出判定回路33は、SoC内の回路として説明されたが、同様の機能をプログラムにより実現してよい。この場合、空吐出判定回路33の機能は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、ROM28からDRAM29上に展開されたプログラムに従ったCPU31からの命令によって動作することで実現される。
また、上記したSoC50、ASIC/FPGA40の構成要素は、CPU性能やASIC/FPGA40の回路規模等により、どちらに含まれていてもよい。
また、本実施形態ではインクを吐出して画像を形成すると説明したが、可視光、紫外線、赤外線、レーザなどを照射して画像を形成してもよい。この場合、印刷媒体12として例えば熱や光に反応するものが用いられる。また、透明な液体を吐出してもよい。この場合、特定の波長域の光が照射されると可視情報が得られる。
また、AND回路325は、空吐出可否判定結果EN1〜EN4の全てが「1:空吐出実施」である場合、空吐出を行うと判定すると説明した。しかし、空吐出可否判定結果EN2〜EN4の1つ以上が「0:空吐出実施不可」の場合に、AND回路325が空吐出を行うと判定してもよい。
また、本実施形態ではベタ領域55を同一色の領域であると想定し、ノズルが吐出するインクの色とベタ領域55の色が同じである場合に空吐出すると判定した。しかし、まず、ベタ領域55とノズル61が吐出するインクの色とが同じでなくてもよい。例えば、ベタ領域55がK色で、ノズル61が吐出するインクの色がY色であれば、Y色のインクが画質を低下させるとしてもわずかで済むためである。同様のことが、ベタ領域55の濃度>>ノズルが吐出する液滴の濃度、の関係を満たす場合に言える。したがって、例えば、3×3のK色のベタ領域に対しY色を空吐出可能、4×4のK色のベタ領域に対しC色を空吐出可能、5×5のK色のベタ領域に対しM色を空吐出可能、といった判定が可能である。また、ベタ領域55がK色でなくても、C色やM色のベタ領域にY色のインクを吐出可能であると判定することができる。
また、ベタ領域55の色が完全に同じでなくてもよい。例えば、3×3や5×5の目標吐出位置に対し、7割以上が同一色であればベタ領域であると判定できる場合がある。
32 位置算出回路
33 空吐出判定回路
331 ベタ通過判定部
332 総量規制判定部
333 経過時間判定部
334 インク残量判定部
33 空吐出判定回路
331 ベタ通過判定部
332 総量規制判定部
333 経過時間判定部
334 インク残量判定部
Claims (9)
- 印刷媒体上の位置を移動しながら画像を形成する画像形成装置であって、
液滴を吐出する吐出手段の前記印刷媒体に対する吐出手段位置を検出する位置検出手段と、
吐出手段が液滴の空吐出条件を満たしたか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定した対象吐出手段の前記吐出手段位置がすでに液滴が吐出された画像形成領域を通過した場合に、空吐出を行うと判定する空吐出判定手段と、
前記空吐出判定手段が空吐出を行うと判定した場合、前記対象吐出手段に空吐出を行わせる液滴吐出手段と、を有する画像形成装置。 - 前記液滴吐出手段は、前記位置検出手段が検出した前記吐出手段位置が目標吐出位置から所定距離内の場合に液滴を吐出するものであり、
前記画像形成領域は、前記位置検出手段により前記吐出手段位置が検出された前記対象吐出手段の周囲の前記目標吐出位置に液滴が吐出済みの領域である請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記対象吐出手段が吐出する液滴の色と、前記対象吐出手段の周囲の前記目標吐出位置に吐出された液滴の色が同一の場合、
前記空吐出判定手段は、前記対象吐出手段の前記吐出手段位置が前記画像形成領域を通過したと判定し、空吐出を行うと判定する請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記空吐出条件は、吐出手段が規定時間以上、液滴を吐出していないこと、インク残量が規定値以上であること、及び、画像形成に使用されるインク量と空吐出に使用されるインク量の合計が総量規制値を超えないこと、の少なくとも1つを条件とし、
前記判定手段は、吐出手段が前記規定時間以上、液滴を吐出していない場合、前記インク残量が前記規定値以上の場合、又は、前記合計が前記総量規制値を超えていない場合、の少なくとも1つの条件を満たす場合、前記空吐出条件を満たしたと判定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 吐出手段が前記規定時間以上、液滴を吐出していないこととは、前回の画像形成の終了時からの経過時間が前記規定時間以上であることであり、
前記判定手段は、前記経過時間が前記規定時間以上になった場合、前記インク残量が前記規定値以上の場合、又は、前記合計が前記総量規制値を超えていない場合、の少なくとも1つの条件を満たす場合、前記空吐出条件を満たしたと判定する請求項4に記載の画像形成装置。 - 吐出手段が前記規定時間以上、液滴を吐出していないこととは、画像形成の開始から吐出手段が液滴を吐出しない経過時間が前記規定時間以上であることであり、
前記判定手段は、前記経過時間が前記規定時間以上になった場合、前記インク残量が前記規定値以上の場合、又は、前記合計が前記総量規制値を超えていない場合、の少なくとも1つの条件を満たす場合、前記空吐出条件を満たしたと判定する請求項4又は5に記載の画像形成装置。 - 吐出手段が前記規定時間以上、液滴を吐出していないこととは、前回の液滴の吐出時から吐出手段が液滴を吐出せずに経過した経過時間が前記規定時間以上であることであり、
前記判定手段は、前記経過時間が前記規定時間以上になった場合、前記インク残量が前記規定値以上の場合、又は、前記合計が前記総量規制値を超えていない場合、の少なくとも1つの条件を満たす場合、前記空吐出条件を満たしたと判定する請求項4〜6いずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定したが、
前記対象吐出手段が前記画像形成領域を通過せずに画像形成が終了した場合、前記空吐出判定手段は、前記対象吐出手段の識別情報を記憶手段に記憶させ、
次回の画像形成の際、前記空吐出判定手段は前記記憶手段から前記対象吐出手段の識別情報を読み出し、前記識別情報の前記対象吐出手段が前記画像形成領域を通過した場合に、空吐出を行うと判定する請求項1〜7いずれか1項に記載の画像形成装置。 - 印刷媒体上の位置を移動しながら画像を形成する画像形成装置が行う空吐出方法であって、
位置検出手段が、液滴を吐出する吐出手段の前記印刷媒体に対する吐出手段位置を検出するステップと、
判定手段が、液滴を吐出する吐出手段が空吐出条件を満たしたか否かを判定するステップと、
前記判定手段が前記空吐出条件を満たすと判定した対象吐出手段の前記吐出手段位置がすでに液滴が吐出された画像形成領域を通過した場合に、空吐出判定手段が空吐出を行うと判定するステップと、
前記空吐出判定手段が空吐出を行うと判定した場合、液滴吐出手段が前記対象吐出手段に空吐出を行わせるステップと、を有する空吐出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015105350A JP2016215569A (ja) | 2015-05-25 | 2015-05-25 | 画像形成装置、空吐出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2020040295A (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
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-
2015
- 2015-05-25 JP JP2015105350A patent/JP2016215569A/ja active Pending
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