JP6776521B2 - 画像形成装置、プログラム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、プログラム及び方法に関する。
用紙上でユーザの手により装置を走査させ、画像形成位置に到達したタイミングで装置からインクを吐出することで画像を形成するハンドヘルドプリンタ(以下、HHP(Hand Held Printer)という)が実用化されつつある。HHPは、用紙搬送部を有しないため、ユーザが携帯可能なサイズである。
図1は、HHP1による画像形成を模式的に示す図の一例である。HHP1は、例えば、スマートフォンやPC(Personal Computer)等の画像データ出力器9から画像データを受信する。ユーザは、HHP1を把持し、HHP1をフリーハンドで用紙上を走査させる。HHP1は、用紙表面と接する底面に位置検出センサとIJ記録ヘッドを備える。HHP1は、位置検出センサにより用紙上の位置を検出しており、IJ記録ヘッドが吐出位置に到達した際、IJ(Ink Jet)記録ヘッドからインクを吐出する。既にインクが吐出された部分はマスクされるため、HHP1は、一度吐出した部分に再度到達してもインクを吐出しない。
HHP1は、現在の位置と自装置の移動速度等とに基づいて、現在の位置から等速度で移動するものとして所定時間先の自装置の位置を予測する。HHP1は、所定時間先の予測位置が吐出可能領域であるか否かを判定する。HHP1は、予測位置が吐出可能領域に含まれる場合、予測位置に到達した際にインクを吐出し、予測位置が吐出可能領域に含まれない場合、予測位置に到達した際にインクを吐出しない。
例えば、プリンタ装置のエンコーダ周期を1区間とした場合に、前回の区間と前々回の区間に基づいて次のエンコーダ周期を予測し、予測した次のエンコーダ周期に応じて次の吐出タイミングを決定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の技術では、HHPの移動速度に急激な変化があった場合に、吐出可能領域にインクが吐出されないことがあった。
例えば、HHPの走査速度が急に上がった場合、自装置の予測位置が近傍の吐出可能領域を超えて吐出不能領域まで進んでしまい、その結果、吐出可能領域にインクが吐出されないことがあった。
これに対して、位置検出センサからセンサ値を取得する周期を短くすることで、吐出可能領域にインクが吐出されない現象を軽減できる。しかしながら、センサの構造上、センサ値を取得する周期を短くするには限界がある。
そこで、本実施形態では、上記課題に鑑み、より確実に吐出可能範囲にインクを吐出するように制御することを目的とする。
開示の技術では、移動されながら、画像データに基づいて媒体に画像を形成する画像形成装置であって、画像形成材を吐出するノズルと、前記ノズルの前記媒体の面における位置情報を取得する位置情報取得手段と、過去の前記位置情報と現在の前記位置情報から予測される前記ノズルの移動方向及び移動量を利用して、前記媒体の面における前記ノズルの次の複数の到達位置を示す予測位置情報を決定する位置予測手段と、を備え、前記位置予測手段は、前記位置情報を取得する位置取得周期よりも短い周期で、前記予測位置情報を決定し、前記ノズルの次の複数の到達位置は、次に前記位置情報を取得するまでの間に前記ノズルが画像形成材を吐出する周期が経過する時点毎における前記ノズルの到達位置であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
より確実に吐出可能範囲にインクを吐出するように制御することができる。
HHPによる画像形成を模式的に示す図の一例である。 HHPのハードウェア構成を示す図である。 制御部の構成を説明する図の一例である。 制御部で行われる処理のタイミングチャートを示す図である。 参考例の画像処理のタイミングチャートを示す図である。 センサとノズルの位置関係を示す図である。 センサの位置算出方法を説明するための図である。 先頭のノズル位置の算出を説明するための図である。 先頭及び後尾ノズルの中間にあるノズルの位置の算出を説明するための図である。 各ノズルの位置座標の単位のピクセル変換を説明する図である。 吐出の判定を説明するための図である。 画像形成処理のフローを示す図である。 HHPが等速度で走査する場合のノズルの予測位置の算出を説明するための図である。 速度ごとに設定されたPIDパラメータ値の例を示す図である。 HHP20の走査速度が変化する場合のノズルの予測位置の算出を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
[実施形態1]
<ハードウェア構成>
図2は、HHP20のハードウェア構成を示す図である。HHP20は、印刷媒体に画像を形成する画像形成装置の一例である。HHP20は、制御回路25によって全体の動作が制御され、制御回路25には通信I/F(Interface)27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU(Operation Unit)26、ROM(Read Only Memory)28、DRAM(Dynamic Random Memory)29、及び、センサ30が電気的に接続されている。また、HHP20は電力により駆動されるため、電源22と電源回路21を有している。電源回路21が生成する電力は、点線で示す配線により、通信I/F27、IJ記録ヘッド駆動回路23、OPU26、ROM28、DRAM29、IJ記録ヘッド24、制御回路25、及び、センサ30に供給されている。
電源22は主に電池(バッテリー)が利用される。太陽電池や商用電源(交流電源)、燃料電池等が用いられてもよい。電源回路21は、電源22が供給する電力をHHP20の各部に分配する。また、電源22の電圧を各部に適した電圧に降圧や昇圧する。また、電源22が電池で充電可能である場合、電源回路21は交流電源の接続を検出して電池の充電回路に接続し、電源22の充電を可能にする。
通信I/F27は、スマートフォンやPC等の画像データ出力器9から画像データの受信等を行う。通信I/F27は例えば無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、赤外線、3G(携帯電話)、又は、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した通信装置である。また、このような無線通信の他、有線LAN、USBケーブルなどを用いた有線通信に対応した通信装置であってもよい。
ROM28は、HHP20のハードウェア制御を行うファームウェアや、IJ記録ヘッド24の駆動波形データ(液滴を吐出するための電圧変化を規定するデータ)や、HHP20の初期設定データ等を格納している。
DRAM29は通信I/F27が受信した画像データを記憶したり、ROM28から展開されたファームウェアを格納したりするために使用される。従って、CPU31がファームウェアを実行する際のワークメモリとして使用される。
センサ30は、HHP20の位置を検出するセンサである。センサ30は、例えば、発光ダイオード(LED)やレーザ等の光源と、印刷媒体2を撮像する撮像センサ、又は、入反射光の干渉縞を撮像するセンサを有している。HHP20が印刷媒体2上を走査されると、印刷媒体2の微小なエッジが次々に検出され(撮像され)エッジ間の距離を解析することで移動量が得られる。センサ30は、HHP20の少なくとも2箇所に搭載されている。両者を区別する場合、センサ30a,30bという。なお、センサ30として、さらに多軸の加速度センサやジャイロセンサ等を用いてもよく、加速度センサやジャイロセンサのみでHHP20の位置を検出してもよい。
OPU26は、HHP20の状態を表示するLED6、ユーザがHHP20に画像形成を指示するためのスイッチ(例えば、キャリブレーションボタン5)等を有している。ただし、これに限定するものではなく、液晶ディスプレイを有していてよく、さらにタッチパネルを有していてもよい。また、音声入力機能を有していてもよい。
IJ記録ヘッド駆動回路23は上記の駆動波形データを用いて、IJ記録ヘッド24を駆動するための駆動波形(電圧)を生成する。インクの液滴のサイズなどに応じた駆動波形を生成できる。
IJ記録ヘッド24は、インクを吐出するためのヘッドである。図ではCMYKの4色のインクを吐出可能になっているが、単色でもよく5色以上の吐出が可能でもよい。色ごとに一列(二列以上でもよい)に並んだ複数のインク吐出用のノズル(後述する)が配置されている。また、インクの吐出方式はピエゾ方式でもサーマル方式でもよく、この他の方式でもよい。
制御回路25は、センサ30が検出する移動量を元に、IJ記録ヘッド24の各ノズルの位置、該位置に応じて形成する画像の決定、吐出ノズル可否判定等を行う。吐出ノズル可否判定では、ノズルの位置から許容誤差範囲内に、ノズルが吐出を予定する位置(以下では、目標吐出位置)が含まれるか否かによりインクを吐出するか否かが判定される。制御回路25について詳細は次述する。
図3は、制御回路25の構成を説明する図の一例である。制御回路25はSoC(System On a Chip)50とASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)40とを有している。SoC50とASIC/FPGA40とはバス45,バス46を介して通信する。ASIC/FPGA40はどちらの実装技術で設計されてもよいことを意味し、ASIC/FPGA40以外の他の実装技術で構成されてよい。また、SoC50とASIC/FPGA40を別のチップにすることなく1つのチップや基盤で構成してもよい。あるいは、3つ以上のチップや基盤で実装してもよい。
SoC50は、バス48を介して接続されたCPU31、位置算出回路32、メモリCTL(コントローラ)35、及び、ROMCTL(コントローラ)36等の機能を有している。なお、SoC50が有する構成要素はこれらに限られない。
また、ASIC/FPGA40は、バス47を介して接続されたImageRAM(Image Random Access Memory)37、DMAC(Direct Memory Access Controller)38、回転器39、割込みコントローラ41、センサI/F42、印字/センサタイミング生成回路43、及び、IJ記録ヘッド制御回路44を有している。なお、ASIC/FPGA40が有する構成要素はこれらに限られない。
CPU31は、ROM28からDRAM29に展開されたファームウェア(プログラム)などを実行し、SoC50内の位置算出回路32、メモリCTL(Controller)35、及び、ROMCTL36の動作を制御する。また、ASIC/FPGA40内のImageRAM37、DMAC38、回転器39、割込みコントローラ41、センサI/F42、印字/センサタイミング生成回路43、及びIJ記録ヘッド制御回路44の動作を制御する。
位置算出回路32は、センサ30の駆動周期ごとに検出される移動量に基づいてHHP20の位置(座標情報)を算出する。HHP20の位置とは、厳密にはノズルの位置であるが、センサ30のある位置が分かればノズルの位置を算出できる。なお、センサ30の位置は、例えば所定の原点(例えば、印刷用紙又は画像データ7の左上コーナーなど)を基準に算出されている。
また、位置算出回路32は、算出した現在のHHP20の位置と、センサ30が検出する駆動周期ごとの過去の移動量と、移動方向とに基づいてHHP20の予測位置を算出する。例えば、位置算出回路32は、IJ記録ヘッド24の駆動周期ごとにHHP20の各ノズルの予測位置を算出する。すなわち、位置算出回路32は、次回のインクの吐出タイミングにおけるHHP20の予測位置をあらかじめ算出しておく。こうすることで、ユーザの走査に対する遅れを抑制してインクを吐出できる。
位置演算部52は、現在のノズルの位置と未来のノズルの位置とを算出する。位置演算部52は、現在位置演算回路52aと、未来位置演算回路52bとを有する。現在位置演算回路52aは、センサ30の駆動周期ごとに検出される移動量に基づいてHHP20の位置(座標情報)を演算する。具体的には、現在位置演算回路52aは、センサ30の現在位置を演算し、センサ30との位置関係に基づいて各ノズルの位置を演算する。例えば、各ノズルは、センサ30a及びセンサ30bを結ぶ線分上に位置しているため、センサ30a及びセンサ30bの座標から各ノズルの位置座標を演算することができる。
未来位置演算回路52bは、演算された現在のノズルの位置と、センサ30が検出する駆動周期ごとに計測された過去のノズルの移動量と、移動方向とに基づいて各ノズルの予測位置を、IJ記録ヘッド24の駆動周期ごとに演算する。また、センサ30が検出する駆動周期は、IJ記録ヘッド24の駆動周期よりも短い周期である。
例えば、未来位置演算回路52bは、センサ30の1駆動周期に、IJ記録ヘッド24の駆動周期が16回ある場合、16回分の各ノズルの予測位置を演算する。この場合、制御部51は、印字/センサタイミング回路43を制御し、16回分の予測位置に応じて、インクの吐出タイミングを調整する。センサ30と各ノズルとの現在位置及び予測位置の算出方法は、後述する。
メモリCTL35は、DRAM29とのインタフェースであり、DRAM29に対しデータを要求し、取得したファームウェアをCPU31に送出したり、取得した画像データ7をASIC/FPGA40に送出したりする。
ROMCTL36は、ROM28とのインタフェースであり、ROM28に対しデータを要求し、取得したデータをCPU31やASIC/FPGA40に送出する。
DMAC38は、位置算出回路32が算出した位置情報を元に、メモリCTL35を介してIJ記録ヘッド24の各ノズル周辺の画像データ7を取得する。つまり、印刷媒体2に対し、HHP20が存在する位置の周辺の画像データ7が取得される。
回転器39は、DMAC38が取得した画像データを、インクを吐出するヘッド、及び、ヘッド内のノズル位置に応じて回転させる。DMAC38は回転後の画像データをIJ記録ヘッド制御回路44へ出力する。回転器39は、例えば、位置算出回路32が位置を算出する際に算出した回転角θを取得し、その回転角θを用いて画像を回転させることができる。また、回転器39は、ノズルからインクを吐出するか否かの判定を行い、インクを吐出すべき目標吐出位置があればインクを吐出する判定を行い、目標吐出位置がなければ吐出しない判定を行う。
ImageRAM37はDMAC38が取得した画像データ7を一時的に格納する。すなわち、ある程度の画像データ7がバッファリングされ、HHP20の位置に応じて読み出される。
IJ記録ヘッド制御回路44は、画像データ7(ビットマップデータ)にディザ処理などを施して大きさと密度で画像を表す点の集合に画像データ7を変換する。これにより、画像データ7は吐出位置と点のサイズのデータとなる。IJ記録ヘッド制御回路44は点のサイズに応じた制御信号をIJ記録ヘッド駆動回路23に出力する。IJ記録ヘッド駆動回路23は上記のように制御信号に対応した駆動波形データを用いて、駆動波形(電圧)を生成する。
センサI/F42は、センサ30と通信し、センサ30からの情報として移動量ΔX及びΔYを受信し、その値を内部レジスタに格納する。ΔX及びΔYは、図2に示された表示デバイス10の画面11をXY平面とし、画面11に表示された画像のX軸方向及びY軸方向の移動量を示す。
印字/センサタイミング生成回路43は、センサI/F42にセンサ30の情報を読み取るタイミングを通知し、IJ記録ヘッド制御回路44に駆動タイミングを通知する。IJ記録ヘッド制御回路44は、回転器39による吐出するか否かの判定結果に応じ、IJ記録ヘッド駆動回路23を制御してインクを吐出させる。また、IJ記録ヘッド制御回路44は、回転器39から受け取った画像データに対して、吐出ノズル可否判定を行うことも可能である。
割込みコントローラ41は、センサI/F42がセンサ30との通信が完了したことを検知して、SoC50へそれを通知するための割り込み信号を出力する。CPU31はこの割り込みにより、センサI/F42が内部レジスタに記憶するΔX、ΔYを取得する。その他、エラー等のステータス通知機能も有する。
<実施形態1のタイミングチャート>
図4は、制御回路25で行われる処理のタイミングチャートを示す図である。横軸は、時間tであり、左側から右側へ時間の経過を示している。タイミングチャートの各項目について説明する。
「tim_timer」は、センサ30によって計測された移動量ΔX及びΔYをセンサI/F42がリードするための内部トリガである。また、「tSCYC」は、センサ30が検出した移動量をセンサI/F42がリードする駆動周期である。
印字/センサタイミング生成回路43は、tSCYCの時間が経過する度にtim_timerをセンサI/F42に送信する。
「Sens_TXD」は、センサ30で計測されたΔXをリード処理する時間を示す。また、「Sens_RXD」は、センサ30で計測されたΔYをリード処理する時間を示す。センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_TXDの処理時間の間にセンサ30からΔXをリードする。また、センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_RXDの処理時間の間にセンサ30からΔYをリードする。
「REG_SENS_RXD」は、レジスタにライトされた値(ΔX,ΔY)が記録されている時間を示す。センサI/F42は、センサ30からリードしたΔX及びΔYをレジスタにライトする。
「sens_int」は、センサI/F42がセンサ30へのリードが完了した際に発行する割り込み処理のタイミングを示す。「tSPEAD」は、センサ30のリードに要する時間を示す。
センサI/F42は、センサ30のリード処理が完了した際にsens_intの割り込み通知をCPU31に発行する。CPU31は、sens_intの割り込み通知を受信した後、レジスタから移動量ΔX及びΔYをリードする。
現在位置演算回路52aは、センサ30の前回の位置と移動量ΔX及びΔYとに基づいてセンサ30の現在の位置を算出する。例えば、後述するように現在位置演算回路52aは、移動量ΔX及びΔYから並行移動成分及び回転成分を算出することで、センサ30の現在の位置を算出する。続いて、現在位置演算回路52aは、センサ30a及びセンサ30bを結ぶ線上に配列された各ノズル位置を、センサ30a及びセンサ30bとの位置関係に基づいて算出する。
未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYC毎に吐出判定される回数分の各ノズルの予測位置を算出する。駆動周期tSCYCとは、ノズルの位置情報を取得する周期を示す。駆動周期tSCYCは、例えば、tim_timerが送信される時間間隔に相当する。例えば、未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYCの間に10回インクが吐出されるものとすると、10回分先までのセンサ30の予測位置を算出する。
また、未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYC毎に吐出判定される回数分の各ノズルの予測位置を算出することを説明したが、これに限定されない。未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYCよりも短い所定周期で各ノズルの予測位置を算出してもよい。例えば、未来位置演算回路52bは、IJ記録ヘッド24の2駆動周期(後述する駆動周期「tJCYC」)以上ごとに各ノズルの予測位置を算出してもよい。
「tCAL」は、各ノズルの現在位置の演算開始から予測位置の演算終了までの経過時間である。未来位置演算回路52bは、時間tCAL内に各ノズルの複数の予測位置の算出を完了させる。
また、ノズルの予測位置をノズル毎に算出する方法について説明したが、これに限定されない。例えば、未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYCごとに吐出判定される回数分の各センサ30の予測位置を算出し、算出した各センサ30の予測位置から各ノズルの予測位置を算出するようにしてもよい。例えば、各ノズルは、センサ30a及びセンサ30bを結ぶ線上に等間隔に配置されている。このため、未来位置演算回路52bは、センサ30a及びセンサ30bの予測位置を算出すれば、センサ30a及びセンサ30bとの位置関係から各ノズルの予測位置を算出することが可能である。
「REG_HEAD_POS」は、回転器39のレジスタにライトされた値(ΔX,ΔY)が記録されている時間を示す。未来位置演算回路52bは、各ノズルの予測位置を回転器39のレジスタにライトする。回転器39のレジスタは、例えば、各ノズルの16個分の予測位置を記憶でき、各ノズルの予測位置をFIFO(First In First Out)形式で記憶する。
回転器39は、レジスタに格納された予測位置の情報を格納順にリードし、センサ30の予測位置の情報から各ノズルの予測位置を取得する。
回転器39は、算出した各ノズルの予測位置に対応する画像データを外部メモリからリードし、ImageRAM37に格納する。
「tMEM」は、ImageRAM37に各ノズルの予測位置が格納されてから最初のインク吐出位置の画像データをリードするまでに要する時間である。「tJCYC」は、IJ記録ヘッド24の駆動周期である。また、「tim_enctrg」は、IJ記録ヘッド24の駆動周期tJCYCのトリガであり、駆動周期tJCYCのトリガが生成される毎にインクが吐出される。
回転器39は、ノズルが吐出を予定する位置と画像データの座標とを比較し、インクを吐出するか否かを判定する。回転器39は、吐出条件を満たすと判定した場合、tim_enctrgの周期に従い、IJ記録ヘッド制御回路44に画像データを転送する。
センサ30がリードされる駆動周期tSCYC内にインクが吐出判定される回数分(駆動周期tJCYCの回数分)、回転器39によって各ノズルの予測位置が算出され、インクを吐出するか否かが判定される。すなわち、回転器39は、IJ記録ヘッド24の駆動周期tJCYCごとにインクを吐出するか否かの判定を実行する。
また、「Vcom」は、IJ記録ヘッド24の駆動波形を示している。「tDRV」は、1駆動波形ごとの時間を示す。例えば、「tDRV」は、ピエゾ素子の駆動時間である。実施形態1の場合は、「tDRV」が比較的短く、IJ記録ヘッド24の駆動波形が断続的となっている。「tJet」は、駆動波形が生成されてからインクが用紙に着弾するまでの時間を示す。「tPREDICT」は、センサ30の位置情報がリードされてから、最初にインクが着弾するまでの時間を示す。
<参考例のタイミングチャート>
図5は、参考例の画像処理のタイミングチャートを示す図である。実施形態1との相違点としては、参考例では、「Vcom」に関し、「tDRV」が比較的長く、IJ記録ヘッド24の駆動波形が連続的となっており、1回の吐出時間が比較的長い。
参考例では、センサ30がリードされる駆動周期tSCYC内で各ノズルの予測位置が1回算出され、インクを吐出するか否かが1度判定される。すなわち、1度に用紙に印字される領域が大きく、当該印字領域に対してインクを吐出するか否かを判定しており、センサ30がリードされる周期tSCYCにつき1度ずつ判定が実行される。印字領域が吐出不能領域に重なる場合、ノズルからの吐出が停止される。
<センサとノズルの位置関係>
図6は、センサ30とノズルの位置関係を示す図である。センサ30による回転成分の検出を説明するための図である。図6(a)は、HHP20の底面を表す。図6(b)はIJ記録ヘッド24を表す。以下、図6〜8を用いて、センサ30の位置から各ノズルの位置を算出する方法について説明する。
本実施形態のHHP20は、2つ以上のセンサ30を有している。HHP20は、センサ30を2つ以上有することで、センサ30が印刷媒体上で回転しても回転角θを検出できる。例えば、図6(a)ではノズルの配列方向に離間して2つのセンサ30a、センサ30bが配置されている。2つのセンサ30a、センサ30bの間の長さは距離Lである。回転角θは、センサ30a及びセンサ30bのX軸方向又はY軸方向の移動量の差分と距離Lとを用いて算出することができる。
また、距離Lが長いほど検出可能な最小の回転角θが小さくなり、HHP20の位置の誤差が少なくなるため、距離Lは長いほどよい。
センサ30aからIJ記録ヘッド24までの距離はそれぞれ距離a、bである。距離aと、距離bは等しい。また、図6(b)に示すように、IJ記録ヘッド24の先端から最初のノズルまでの距離は距離d、隣接するノズル間の距離は距離eである。距離a〜eの値はROM28などに予め記憶されている。
位置算出回路32は、センサ30の位置を算出すれば、センサ30との位置関係から各ノズルの位置を算出できる。
本実施形態では、印刷媒体2に水平な方向をX軸、垂直な方向をY軸に設定する。これに対し、センサ30は次のような座標軸(X'軸、Y'軸)で位置を出力する。すなわち、ノズルの配列方向(2つのセンサ30a、30bを通る線に平行な方向)をY'軸、Y'軸に直交する方向をX'軸とする。
図7は、センサの位置算出方法を説明するための図である。図7において左側に移動前のIJ記録ヘッド24が示され、右側に移動後のIJ記録ヘッド24が示される。IJ記録ヘッド24の両端にはセンサ30a及びセンサ30bが配置されている。IJ記録ヘッド24は、右上方向に移動している。また、IJ記録ヘッド24のセンサ30a及びセンサ30bを通る軸が正時計方向にdθ旋回している。
センサ30aの初期位置を(X,Y)とし、センサ30bの初期位置を(X,Y)とし、センサ30aからセンサ30bまでの距離をLとする。また、移動前及び移動後のセンサ30a及びセンサ30bを通る軸の回転成分をdθとし、また、移動前及び移動後のセンサ30aのX軸方向の並行移動成分をΔX,Y軸方向の並行移動成分をΔYとする。また、移動前及び移動後のセンサ30aによって検出されたX軸方向の移動成分をdxS0、Y軸方向の移動成分をdyS0とする。なお、センサ30aによって検出された移動成分をdxS0及びdyS0には、センサ30a及びセンサ30bを通る軸の回転成分が含まれている。
位置算出回路32は、dxS0から回転成分と並行移動成分をそれぞれ算出する。位置算出回路32は、回転成分dθを以下の数式に基づいて算出する。
位置算出回路32は、並行移動成分dX及びdYを以下の数式に基づいて算出する。
dX=dxS0×cosθ+dyS0×sinθ
dY=−dxS0×sinθ+dyS0×cosθ・・・(1)
図8は、先頭のノズル位置の算出を説明するための図である。センサ30a及びセンサ30bを結ぶ線分上にノズル24a〜24fが配置されている。位置算出回路32は、センサ30a及びセンサ30bと各ノズルの位置関係から、各ノズルの正確な位置を算出する。
センサ30aからIJ記録ヘッド24までの距離をa、IJ記録ヘッド24のセンサ30a側の端部から先頭のノズル24aまでの距離をd、各ノズル間の距離をeとした場合、位置算出回路32は、配列の先頭のノズル24aの位置(NZL_X, NZL_Y)を以下の数式で求める。また、位置算出回路32は、後尾のノズル24fをノズル24aの場合と同様に求める。
NZL_X=X−(a+d)×sinθ
NZL_Y=Y−(a+d)×cosθ・・・(2)
図9は、先頭及び後尾ノズルの中間にあるノズルの位置の算出を説明するための第1の図である。位置算出回路32は、先頭及び後尾ノズルとの位置関係に基づいて、以下の数式で先頭及び後尾ノズルの中間にある先頭からN番目のノズル24N(24b〜f)の位置を求める。
NZLN_X=XS+{(XE−XS)/(E−1)}×N
NZLN_X=YS+{(YE−YS)/(E−1)}×N・・・(3)
<ノズルの位置座標のピクセル変換>
図10は、各ノズルの位置座標の単位のピクセル変換を説明する図である。図10は、IJ記録ヘッド24を右下方向に走査する場合のIJ記録ヘッド24の位置を示している。実線の図形は現在のIJ記録ヘッド24の位置であり、点線の図形はIJ記録ヘッド24の1駆動周期(tJCYC)分過去のIJ記録ヘッド24の位置とする。IJ記録ヘッド24は、ノズル24a〜24nを含む。ノズル24aは、ノズル配列の先頭のノズルであり、ノズル24nは、ノズル配列の後尾のノズルである。
例えば、位置算出回路32は、現在及び過去のノズル24aの位置座標に基づいて予測されるノズル24aの位置座標24a(1)〜(5)を算出する。同様に、位置算出回路32は、現在及び過去のノズル24nの位置座標に基づいて予測されるノズル24bの位置座標24n(1)〜(5)を算出する。なお、位置算出回路32は、ノズル24a及びノズル24nの中間のノズルについても同様に位置座標を算出する。
ノズル24aの予測される位置座標24a(1)〜(5)は、それぞれIJ記録ヘッド24の1駆動周期(tJCYC)毎に到達が予定される位置座標である。ノズル24bの位置座標24b(1)〜(5)の位置座標に関しても同様である。
以下では、1駆動周期(tJCYC)分過去のノズル24aの位置座標を(d_nzl1_x, d_nzl1_y)と表記し、現在の位置座標を(c_nzl1_x, c_nzl1_y)と表記する。予測されるノズル24aの位置座標を1駆動周期(tJCYC)毎に、順に(r0_nzl1_x, r0_nzl1_y), (r1_nzl1_x, r1_nzl1_y), (r2_nzl1_x, r2_nzl1_y), (r3_nzl1_x, r3_nzl1_y), (r4_nzl1_x, r4_nzl1_y)と表記するものとする。
また、先頭のノズル24aから数えてn個目のノズル24nに関しては、1駆動周期(tJCYC)分過去の位置座標を(d_nzl_x, d_nzl_y)と表記し、現在の位置座標を(c_nzl_x, c_nzl_y)と表記する。予測されるノズル24aの位置座標を1駆動周期(tJCYC)毎に、順に(r0_nzl_x, r0_nzl_y), (r1_nzl_x, r1_nzl_y), (r2_nzl_x, r2_nzl_y), (r3_nzl_x, r3_nzl_y), (r4_nzl_x, r4_nzl_y)と表記するものとする。
実際の印刷媒体上のノズルの座標がμm単位で表されている場合、以下の数式によりピクセル単位に変換できる。
ノズル座標[pixel]=ノズル座標[μm]×解像度[dpi]÷25400・・・(1)
例えば、ノズル24a及びノズル24nの現在の位置座標(NZL1_X,NZL1_Y)をピクセルに変換する場合は、以下のようになる。なお、解像度は、2400[dpi]であるものとする。
c_nzl1_x=NZL1_X×2400[dpi]÷25400
c_nzl1_y=NZL1_Y×2400[dpi]÷25400
c_nzln_x=NZLn_X×2400[dpi]÷25400
c_nzln_y=NZLn_Y×2400[dpi]÷25400
<吐出の判定>
図11は、吐出の判定を説明するための図である。IJ記録ヘッド24内にノズル24a〜24dが配列されている。回転器39は、ノズル24a〜24dのそれぞれに対して個別に、インクを吐出するか否かを判定する。回転器39は、吐出条件を満たすと判定した場合、画像データをIJ記録ヘッド制御回路44に送信する。回転器39は、ノズルの予測位置の座標と、目標吐出位置(吐出可能領域)の座標とを比較し、一致する場合に吐出条件を満たすと判定する。
回転器39は、ノズル24a〜24dの近傍の所定範囲を許容誤差範囲とし、ノズル24a〜24dの許容誤差範囲内に目標吐出位置が含まれる場合に吐出条件を満たすと判定してもよい。これにより、HHP20の走査速度が速い場合においても、ノズルの位置座標と目標吐出位置の座標が一致するタイミングを逃し、不吐出となることを防止する。
例えば、図11においてノズル24aの予測位置の座標が目標吐出位置からずれる場合であっても、予測位置の座標から許容誤差範囲内に目標吐出位置が含まれる場合、回転器39は、αの地点で吐出する判定結果をIJヘッド制御回路44に送信し、インクを吐出させてもよい。なお、許容誤差範囲は、例えば、1セル以下の所定の範囲に設定される。
また、許容誤差範囲を大きく設定した場合、ノズルの位置座標と目標吐出位置の座標が一致するタイミングを逃すことが少なくなり、不吐出が起こりにくいが、インクの吐出位置のずれが大きくなる。一方、許容誤差範囲を小さく設定した場合、インクの吐出位置のずれは小さいが、ノズルの位置座標と目標吐出位置の座標が一致するタイミングを逃すことが多くなり、不吐出が起こりやすくなる。したがって、HHP20を使用する用途に応じて許容誤差範囲が適宜調整される。
<画像形成処理のフロー>
図12は、画像形成処理のフローを示す図である。図12の左側は、ユーザの操作フローを示し、図12の右側は、SoC50及びASIC/FPGA40等の制御回路25側の動作フローを示す。
ユーザによりHHP20の電源が押下されると(ステップS10)、制御回路25側に電源が供給され、制御回路25は、動作を開始する(ステップS20)。SoC50は、各デバイスの初期化を実行する(ステップS21)。SoC50は、初期化が完了したか否かを判定し(ステップS22)、完了していない場合(ステップS22No)、所定時間後、再度判定処理を行う。SoC50は、初期化が完了した場合(ステップS22Yes)、LEDランプを点灯させ(ステップS23)、ユーザに初期化処理の完了を通知する。
スマートフォン、タブレット端末などの画像データ出力器上で印刷画像が選択されると(ステップS11)、画像データ出力器が印刷JOBを生成する(ステップS12)。例えば、画像データ出力器にインストールされたアプリ又はプリンタドライバで印刷JOBが生成される。画像データ出力器は、印刷JOBと、選択された印刷画像を無線通信でHPP20に送信する。
SoC50は、画像データを受信した場合、LEDを点滅させることでユーザに通知する(ステップS24)。
ユーザによって印刷処理の初期位置が決定され(ステップS13)、印刷開始ボタンが押下されると(ステップS14)、HHP20で印刷処理が開始される。例えば、初期位置としてユーザによって印刷用紙の四隅に沿ってHHP20が載置される。続いて、ユーザによってフリーハンドでHHP20が走査される(ステップS15)。
SoC50は、HHP20の位置情報を取得するようにセンサI/F42に通知する。センサ30は、位置情報を取得し、取得した位置情報を内部メモリに格納する(ステップS26)。センサI/F42は、センサ30の内部メモリをリードし、内部メモリに格納されている位置情報を取得する(ステップS25)。センサI/F42は、最初にリードした位置を初期位置としてメモリに格納する(ステップS27)。センサI/F42は、例えば、リードした初期位置を原点(0,0)としてメモリに格納する。
印字/センサタイミング生成回路43は、カウンタによりセンサ30にリードするタイミングを計り、設定したセンサリード時間でない場合(ステップS29No)、センサリード時間になるまで待機する。印字/センサタイミング生成回路43は、設定したセンサリード時間となった場合(ステップS29Yes)、センサ30のメモリから位置情報をリードする(ステップS30)。
現在位置演算回路52aは、前回算出されたセンサ30の位置と今回リードした移動量ΔX及びΔYからセンサ30の現在の位置を算出し、センサ30の現在の位置をメモリ29に格納する(ステップS31)。
現在位置演算回路52aは、センサ30との位置関係からノズルの現在の位置を算出し、ノズルの現在の位置をメモリ29に格納する(ステップS32)。
未来位置演算回路52bは、センサ30のリード周期(駆動周期tSCYC)内でインクを吐出判定する回数分(駆動周期tJCYCの数分)、各ノズルの予測位置を算出し、メモリ29に格納する(ステップS33)。
なお、ステップS31〜S33に記載の方法以外に、次のように各ノズルの予測位置を算出してもよい。未来位置演算回路52bは、センサ30のリード周期内でインクを吐出判定する回数分、各センサ30の予測位置を算出する。続いて、未来位置演算回路52bは、センサ30との位置関係に基づいて、吐出判定する回数分の各ノズルの予測位置を算出するようにしてもよい。
回転器39は、各ノズルの予測位置に基づいて各ノズル周辺の画像データを外部メモリからリードし、ImageRAM37に格納する(ステップS34)。回転器39は、ImageRAM37に格納された画像データと各ノズルの予測位置とを比較し(ステップS35)、吐出条件を満たすか否かを判定する(ステップS36)。例えば、回転器39は、ノズルの位置から許容誤差範囲内に画像データが含まれるか否かを吐出条件として判定する。
回転器39は、吐出条件を満たさない場合(ステップS36No)、吐出条件を満たす位置まで待機する。回転器39は、吐出条件を満たす場合(ステップS36Yes)、画像データをIJ記録ヘッド24に出力し、印刷媒体にインクを吐出させる(ステップS37)。
SoC50は、全画像データが出力されたか否かを判定する(ステップS38)。SoC50は、全画像データが出力されていない場合(ステップS38No)、ステップS29の処理に戻る。一方、SoC50は、全画像データが出力された場合(ステップS38Yes)、LEDを消灯させることで(ステップS39)、印刷完了をユーザに通知する。なお、全画像データが出力される前であっても、ユーザにより処理完了ボタンが押下された場合、HHP20は、途中で処理を完了させてもよい。
<予測位置算出の第1の例(等速度)>
図13は、HHP20が等速度で走査する場合のノズルの予測位置の算出を説明するための図である。横軸は、時間tであり、左側から右側へ時間の経過を示している。HHP20は、等速度で用紙上を走査するものとし、移動量ΔX及びΔYは、時間tに比例して増加するものとする。タイミングチャートの各項目に関しては、図4と同様である。
印字/センサタイミング生成回路43は、tSCYCの1[ms]が経過する度にtim_timerをセンサI/F42に送信する。
センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_TXDの処理時間の間にセンサ30からΔXをリードする。また、センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_RXDの処理時間の間にセンサ30からΔYをリードする。センサ30のリードに要する時間tSPEADは、90[um]である。続いて、センサI/F42は、センサ30からリードした移動量ΔX及びΔYをレジスタにライトする。
センサI/F42は、センサ30のリード処理が完了した際にsens_intの割り込み通知をCPU31に発行する。CPU31は、sens_intの割り込み通知を受信した後、レジスタから移動量ΔX及びΔYをリードする。
現在位置演算回路52aは、前回のセンサ30の位置と移動量ΔX及びΔYとに基づいてセンサ30の現在の位置を算出する。例えば、後述するように現在位置演算回路52aは、移動量ΔX及びΔYから並行移動成分及び回転成分を算出することで、センサ30の現在の位置を算出する。続いて、現在位置演算回路52aは、センサ30との位置関係からノズル24a〜24nの現在の位置(c_nzl1_x, c_nzl1_y)〜(c_nzl_x, c_nzl_y)を算出する。
未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYC内の駆動周期tJCYCの回数分(吐出判定回数分)のノズルの予測位置を算出する。HHP20は等速度で用紙上を走査するので、未来位置演算回路52bは、駆動周期tJCYC毎の各ノズルの予測される位置座標を比例演算により算出する。例えば、現在の位置から次のi駆動周期後のノズル24aのx座標ri_nzl1_xは、以下の数式で算出される。
また、現在の位置から次のi駆動周期後のノズル24nのx座標ri_nzl_xは、以下の数式で算出される。
また、ノズル1及びノズルnのy座標も上記方法で同様に算出できる。
このように、未来位置演算回路52bは、数1及び数2の数式のように、ノズル毎に駆動周期tJCYCの回数分の予測位置を算出する。
数1の数式を用いた演算例について説明する。1駆動周期中の吐出数jet_num=5,d_nzl_x=0,c_nzl_x=2とした場合、未来位置演算回路52bは、i駆動周期後のノズルのx座標ri_nzl_xを、上記数2の数式を用いて以下のように算出する。
i=1: 0 + (2*2) + (2*3/5) = 5.2
i=2: 0 + (2*2) + (2*4/5) = 5.6
i=3: 0 + (2*2) + (2*4/5) = 6.0
i=4: 0 + (2*2) + (2*4/5) = 6.4
i=5: 0 + (2*2) + (2*4/5) = 6.8
なお、未来位置演算回路52bは、i駆動周期後のノズルのy座標ri_nzl_yも上記と同様に算出する。
回転器39は、算出されたノズルの予測位置と目標吐出位置とを比較し、目標吐出位置がノズルの予測位置から許容誤差範囲内に含まれる場合、IJ記録ヘッド24にインクを吐出させる。
このように、各ノズルの位置をIJ記録ヘッド24の駆動周期毎に算出することで、不吐出を少なくし、より確実に吐出可能領域にインクを吐出するように制御することができる。
[実施形態2]
<PID制御を用いた操作量の算出>
PID制御のアルゴリズムを用いることで、未来位置演算回路52bは、HHP20の走査速度の加速度が変化する場合においても各ノズルの位置座標を算出することができる。PID制御を用いる場合、以下の数式により操作量が定義される。Kは、比例要素パラメータであり、Kは、積分要素パラメータであり、Kは、微分要素パラメータであり、eは、偏差である。なお、操作量とは、加速度を考慮した駆動周期tJCYC毎のHHP20の移動量である。
未来位置演算回路52bは、比例要素をPとし、積分要素をIとし、微分要素をDとした場合(操作量=P+I+D)、比例項P、積分項I、微分項Dを以下のように算出する。
P: P=K×偏差
偏差は、前回のノズルの位置座標と今回のノズルの位置座標との差分を示す。すなわち、偏差は、ノズルの移動距離である。
I: I=K×偏差の累積値×周期
偏差の累積値={(今回の偏差+前回の偏差)/2}×周期
周期は、吐出の時間間隔を示す。すなわち、IJ記録ヘッド24の1駆動周期(tJCYC)を示す。
D: D=K×(今回の偏差−前回の偏差)/周期
<PID制御に用いる各種パラメータ値>
上述したようにPID制御に用いられるパラメータは、比例要素パラメータKと、積分要素パラメータKと、微分要素パラメータKの3つである。
あらかじめ速度ごとに各パラメータ値を設定しておき、HHP20の走査速度の変化に応じて各パラメータを変更するようにしてもよい。
図14は、速度ごとに設定されたPIDパラメータ値の例を示す図である。V[mm/s]は、HHP20の秒速を示す。例えば、HHP20の走査速度が、0〜100[mm/s]である場合、K=1.0,K=0.0,K=0.0に設定され、微分項及び積分項の値を0とし、比例項の値のみを操作量に反映している。これは、HHP20の走査速度が低速な場合、HHP20が等速で走査されていることが多いためである。
また、HHP20の走査速度が、100〜200[mm/s]である場合、K=1.0,K=0.0,K=0.5に設定され、比例項の値を1とし、微分項の値を1/2とし、積分項の値を0としている。これは、HHP20の速度がやや低速な場合、HHP20が等加速で走査されていることが多いためである。
それ以上の速度200〜300[mm/s]、300〜400[mm/s]の場合も各パラメータが設定される。HHP20の走査速度が高速な場合、速度が変化しやすいため、比例要素パラメータの値を低く設定する。
また、各パラメータ値は、例えば、あらかじめROM28に記録しておいてもよい。未来位置演算回路52bは、センサ30で計測されたΔX及びΔYより算出した走査速度に応じて、ROM28から各パラメータを取得し、PID制御に使用するようにしてもよい。
このように、比例項、積分項及び微分項に用いるパラメータ値を速度ごとにあらかじめ設定しておき、走査速度に応じて各パラメータ値を使い分けて操作量を算出することで、未来位置演算回路52bによる予測位置の予測精度を向上させることができる。
<予測位置算出の第2の例(速度変化あり)>
図15は、HHP20の走査速度が変化する場合のノズルの予測位置の算出を説明するための図である。横軸は、時間tであり、左側から右側へ時間の経過を示している。HHP20は、等速度で用紙上を走査するものとし、移動量ΔX及びΔYは、時間tに比例して増加するものとする。タイミングチャートの各項目に関しては、図4と同様である。
印字/センサタイミング生成回路43は、tSCYCの1[ms]が経過する度にtim_timerをセンサI/F42に送信する。
センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_TXDの処理時間の間にセンサ30からΔXをリードする。また、センサI/F42は、tim_timerを受信した後、Sens_RXDの処理時間の間にセンサ30からΔYをリードする。センサのリードに要する時間tSPEADは、90[um]である。続いて、センサI/F42は、センサ30からリードしたΔX及びΔYをレジスタにライトする。
センサI/F42は、センサ30のリード処理が完了した際にsens_intの割り込み通知をCPU31に発行する。CPU31は、sens_intの割り込み通知を受信した後、レジスタから移動量ΔX及びΔYをリードする。
現在位置演算回路52aは、前回のセンサ30の位置と移動量ΔX及びΔYとに基づいてセンサ30の現在の位置を算出する。例えば、現在位置演算回路52aは、移動量ΔX及びΔYから並行移動成分及び回転成分を算出することで、センサ30の現在の位置を算出する。続いて、現在位置演算回路52aは、センサ30との位置関係からノズル24a〜24nの現在の位置(c_nzl1_x, c_nzl1_y)〜(c_nzl_x, c_nzl_y)を算出する。
未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYC毎に吐出判定される回数分の各ノズルの予測位置を算出する。HHP20の走査速度は変化するので、未来位置演算回路52bは、駆動周期tSCYC毎の各ノズルの予測の位置座標をPID制御により算出する。
例えば、現在の位置から次のi駆動周期後のノズル1のx座標ri_nzl1_xは、以下の数式で算出される。
また、現在の位置から次のi駆動周期後のノズルnのx座標ri_nzl_xは、以下の数式で算出される。
また、ノズル1及びノズルnのy座標も上記方法で同様に算出できる。
このように、PID制御を用いて各ノズルの位置を算出することでHHP20の走査速度が変化する場合にも、各ノズルの予測精度を向上することができる。
なお、HHP20は、画像形成装置の一例である。センサI/F42は、位置情報取得手段の一例である。未来位置演算回路52bは、位置予測手段の一例である。駆動周期tSCYCは、位置情報を取得する周期の一例である。駆動周期tJCYCは、吐出される周期の一例である。回転器39は、目標吐出位置取得手段の一例である。比例要素パラメータKは、第1の係数の一例である。積分要素パラメータKiは、第2の係数の一例である。微分要素パラメータKdは、第3の係数の一例である。加速度は、速度偏差の一例である。
10 表示デバイス
23 IJ記録ヘッド駆動回路
25 制御回路
26 OPU
28 ROM
29 メモリ(DRAM)
30a,30b センサ
31 CPU
32 位置算出回路
35 メモリCTL
36 ROMCTL
37 ImageRAM
38 DMAC(CACHE)
39 回転器
40 ASIC/FPGA
41 割り込みコントローラ
42 センサI/F
43 印字/センサタイミング生成回路
44 IJ記録ヘッド制御回路
45,46 バス
特開2006−305812号公報

Claims (10)

  1. 移動されながら、画像データに基づいて媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成材を吐出するノズルと、
    前記ノズルの前記媒体の面における位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    過去の前記位置情報と現在の前記位置情報から予測される前記ノズルの移動方向及び移動量を利用して、前記媒体の面における前記ノズルの次の複数の到達位置を示す予測位置情報を決定する位置予測手段と、を備え、
    前記位置予測手段は、前記位置情報を取得する位置取得周期よりも短い周期で、前記予測位置情報を決定し、
    前記ノズルの次の複数の到達位置は、次に前記位置情報を取得するまでの間に前記ノズルが画像形成材を吐出する周期が経過する時点毎における前記ノズルの到達位置であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置予測手段は、前記位置情報取得手段が前記位置情報を取得する度に、前記位置取得周期を前記ノズルの吐出周期で除算した場合の商に該当する回数分の前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像データに基づいて、前記媒体の面における画像形成材を吐出する目標吐出位置を取得し、該目標吐出位置が前記予測位置情報から許容誤差範囲内にある場合に、前記ノズルに画像形成材を吐出させる目標吐出位置取得手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置予測手段は、現在の前記位置情報と、前記位置取得周期の1周期分前の前記位置情報と、に基づいて、前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記位置予測手段は、前記ノズルの前回の前記位置情報と今回の前記位置情報との差分である速度偏差に乗算する第1の係数の変更を受け付け、前記第1の係数を用いた計算結果に基づいて前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記位置予測手段は、さらに、前記ノズルの移動速度偏差の累積値と、前記ノズルの移動速度偏差の変化量とを用いて、前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  7. 前記位置予測手段は、前記ノズルの移動速度偏差の累積値に乗算する第2の係数、及び前記ノズルの移動速度偏差の変化量に乗算する第3の係数の変更を受け付け、前記第2の係数及び前記第3の係数を用いた計算結果に基づいて前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 前記位置予測手段は、前記第1の係数、前記第2の係数及び前記第3の係数のそれぞれに速度に応じた値を格納し、計算結果に基づいて前記予測位置情報を決定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 移動されながら、画像データに基づいて媒体に画像を形成する画像形成装置によって実行される方法であって、
    画像形成材を吐出するノズルの印刷媒体の面における位置情報を取得するステップと、
    過去の前記位置情報と現在の前記位置情報から予測される前記ノズルの移動方向及び移動量を利用して、前記位置情報を取得する位置取得周期よりも短い周期で、前記媒体の面における前記ノズルの次の複数の到達位置を示す予測位置情報を決定するステップと、を前記画像形成装置が実行し、
    前記ノズルの次の複数の到達位置は、次に前記位置情報を取得するまでの間に前記ノズルが画像形成材を吐出する周期が経過する時点毎における前記ノズルの到達位置である方法。
  10. 移動されながら、画像データに基づいて媒体に画像を形成する画像形成装置に実行させるプログラムであって、
    画像形成材を吐出するノズルの印刷媒体の面における位置情報を取得するステップと、
    前記位置情報を取得する位置取得周期よりも短い周期で、過去の前記位置情報と現在の前記位置情報から予測される前記ノズルの移動方向及び移動量を利用して、前記媒体の面における前記ノズルの次の複数の到達位置を示す予測位置情報を決定するステップと、を前記画像形成装置に実行させ
    前記ノズルの次の複数の到達位置は、次に前記位置情報を取得するまでの間に前記ノズルが画像形成材を吐出する周期が経過する時点毎における前記ノズルの到達位置であるプログラム。
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