JP2020037092A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルから余剰の処理液を除去するのに要する時間を短縮するとともに、除去された処理液の飛び散りを抑制しながら処理液を回収する。【解決手段】ノズルから除去された余剰の処理液を回収する処理液回収部は、上方が開放するとともに吐出口の長手方向の寸法よりも大きい幅を有する箱型形状を有し、第1ノズル待機位置で吐出口および処理液除去部の下方に設けられる容器と、長手方向において吐出口よりも大きな寸法を有する帯形状を有し、長手方向と直交する幅方向において中央部が容器の内底面に当接するとともに両端部が立ち上がって処理液除去部を下方から被包するフィルムと、を有している。【選択図】図4

Description

この発明は、液晶表示装置用ガラス基板、半導体基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、カラーフィルター用基板、記録ディスク用基板、太陽電池用基板、電子ペーパー用基板等の精密電子装置用基板、矩形ガラス基板、フィルム液晶用フレキシブル基板、有機EL用基板(以下、単に「基板」と称する)にノズルから処理液を供給して塗布処理などを行う基板処理技術に関するものである。
基板に対して処理液を供給するために、例えば特許文献1に記載されているようにスリット状の吐出口を有するノズルが一般的に用いられる。このようなノズルでは、処理液がノズルの先端部に付着することがある。付着物が乾燥して硬化して基板に落下すると、基板を汚染してしまう。そこで、特許文献1に記載の装置では、ノズルから基板に処理液を供給する前に、ノズル清掃部材によりノズルの先端部の側面に付着した処理液を除去している。なお、特許文献1にはノズルから除去した処理液の回収について具体的に記載されていないが、従来、バットをノズル清掃部材の鉛直下方に配置し、ノズル清掃部材により除去された処理液を回収している。
ここで、バットに回収された処理液が固着すると、バットの清掃に多くの時間を要してしまい、これが生産性を低下させる主要因のひとつとなっている。そこで、バットの上方において可撓性を有するシート材の中央部を垂れ下げた状態で配置する技術が提案されている(例えば特許文献2)。この従来技術では、ノズルから除去された処理液はシート材で受け止められ、バットの所定箇所(排出口)に案内されて回収される。
特開2017−209633号公報 特許第6073188号
特許文献2に記載の装置では、可撓性を有するシート材の中央部を垂下させた状態で処理液を取り集めるため、処理液は垂下した先端部に集まって液溜りを形成する。また、シート材の中央部を側方から見ると下方に向けて先細り形状となっている。したがって、シート材の中央部に形成された液溜りに向けてノズルから除去された処理液が直接的に落下すると、処理液の飛び散りが発生してしまう。
また、垂下しているシート材の中央部に皺が発生すると、取り集めた処理液が皺部分に滞留してしまうという問題が発生し、処理液の回収を安定して行うことができない。
さらに、特許文献2には、特許文献1のノズル清掃部材に相当する拭き取り部材の具体的な構成は開示されていないが、上記したようにシート材の中央部は下方に向かって先細りとなっている。このため、ノズルおよび拭き取り部材(ノズル清掃部材)がシート材の中央部と干渉するのを回避する目的で、ノズルおよび拭き取り部材をシート材の中央部から上方に離して位置決めする必要がある。その結果、鉛直方向における装置サイズおよびノズルの移動距離が大きくなってノズル清掃に要するタクト時間が長くなるという問題も発生している。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ノズルから余剰の処理液を除去するのに要する時間を短縮するとともに、除去された処理液の飛び散りを抑制しながら処理液を回収することができる基板処理技術を提供することを目的とする。
この発明の一態様は、基板処理装置であって、スリット状の吐出口を有し、第1ノズル待機位置から離れた基板処理位置で吐出口から基板の上面に処理液を供給するノズルと、第1ノズル待機位置でノズルの先端側面にスクレーパを当接させたまま吐出口の長手方向にスクレーパを移動させてノズルから余剰の処理液を除去する処理液除去部と、処理液除去部により除去された処理液を回収する処理液回収部とを備え、処理液回収部は、上方が開放するとともに吐出口の長手方向の寸法よりも大きい幅を有する箱型形状を有し、第1ノズル待機位置で吐出口および処理液除去部の下方に設けられる容器と、長手方向において吐出口よりも大きな寸法を有する帯形状を有し、長手方向と直交する幅方向において中央部が容器の内底面に当接するとともに両端部が立ち上がって処理液除去部を下方から被包するフィルムと、を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様は、第1ノズル待機位置から離れた基板処理位置でノズルに設けられたスリット状の吐出口から基板の上面に処理液を供給する基板処理方法であって、第1ノズル待機位置でノズルの先端側面に処理液除去部のスクレーパを当接させたまま吐出口の長手方向に処理液除去部を移動させてノズルから余剰の処理液を除去する処理液除去工程と、処理液除去工程の実行前に、上方が開放するとともに吐出口の長手方向の寸法よりも大きい幅を有する箱型形状を有する容器を第1ノズル待機位置で吐出口および処理液除去部の下方に配置し、長手方向において吐出口よりも大きな寸法を有する帯形状を有するフィルムのうち長手方向と直交する幅方向における中央部を容器の内底面に当接させるとともに両端部を立ち上がらせて処理液除去部を下方から被包してノズルから除去される処理液をフィルムで回収する準備を行う処理液回収準備工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、フィルムが処理液除去部を下方から被包するように配置されており、処理液除去部により除去された処理液をフィルムの中央部で取り集めて容器内に回収可能となっている。また、フィルムの中央部は容器の内底面に当接しているため、フィルムの中央部での皺の発生が防止される。このため、除去された余剰の処理液が部分的にフィルムに滞留するのを防止する。したがって、余剰の処理液の回収時における処理液の飛び散りが効果的に防止される。また、処理液の回収を安定して行うことができる。
また、フィルムの配置形態について次の技術的な特徴が含まれている。すなわち、フィルムの幅方向(吐出口の長手方向と直交する方向)において、フィルムの中央部は容器の内底面に当接して処理液除去部を下方から面状に覆うとともに、フィルムの中央部からフィルムの両端部がそれぞれ立ち上がって処理液除去部を側方から囲っている。こうしてフィルムは処理液除去部を下方から被包しており、フィルムに対してノズルおよび処理液除去部を近接させることができる。その結果、特許文献2に記載の装置のようにノズルとフィルムとの干渉回避のためにノズルを大きく移動させる必要がなくなり、ノズルから余剰の処理液を除去するのに要する時間が短縮される。
以上のように、本発明によれば、幅方向において中央部を容器の内底面に当接させるとともに両端部を立ち上がらせて処理液除去部を下方から被包するように設けられたフィルムによってノズルから除去される処理液を回収している。このため、ノズルから余剰の処理液を除去するのに要する時間を短縮するとともに、除去された処理液の飛び散りを抑制しながら処理液を回収することができる。
本発明にかかる基板処理装置の第1実施形態の全体構成を模式的に示す図である。 ノズルの斜め下方から見た斜視図である。 処理液回収部の外観を示す斜視図である。 処理液回収部の構成を模式的に示す斜視図である。 基板処理装置におけるノズル清掃処理の一例を示すフローチャートである。 図5のフローチャートに従って実行される動作および塗布動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第2実施形態の全体構成を模式的に示す図である。 本発明にかかる基板処理装置の第3実施形態の全体構成を模式的に示す図である。
図1は本発明に係る基板処理装置の一実施形態である塗布装置の全体構成を模式的に示す図である。この塗布装置1は、図1の左手側から右手側に向けて水平姿勢で搬送される基板Sの上面Sfに塗布液を塗布するスリットコータである。なお、以下の各図において装置各部の配置関係を明確にするために、基板Sの搬送方向を「X方向」とし、図1の左手側から右手側に向かう水平方向を「+X方向」と称し、逆方向を「−X方向」と称する。また、X方向と直交する水平方向Yのうち、装置の正面側を「−Y方向」と称するとともに、装置の背面側を「+Y方向」と称する。さらに、鉛直方向Zにおける上方向および下方向をそれぞれ「+Z方向」および「−Z方向」と称する。
まず図1を用いてこの塗布装置1の構成および動作の概要を説明し、その後で本発明の技術的特徴を備えるメンテナンスユニットの詳細な構造および動作について説明する。塗布装置1では、基板Sの搬送方向Dt(+X方向)に沿って、入力コンベア100、入力移載部2、浮上ステージ部3、出力移載部4、出力コンベア110がこの順に近接して配置されており、以下に詳述するように、これらにより略水平方向に延びる基板Sの搬送経路が形成されている。なお、以下の説明において基板Sの搬送方向Dtと関連付けて位置関係を示すとき、「基板Sの搬送方向Dtにおける上流側」を単に「上流側」と、また「基板Sの搬送方向Dtにおける下流側」を単に「下流側」と略することがある。この例では、ある基準位置から見て相対的に(−X)側が「上流側」、(+X)側が「下流側」に相当する。
処理対象である基板Sは図1の左手側から入力コンベア100に搬入される。入力コンベア100は、コロコンベア101と、これを回転駆動する回転駆動機構102とを備えており、コロコンベア101の回転により基板Sは水平姿勢で下流側、つまり(+X)方向に搬送される。入力移載部2は、コロコンベア21と、これを回転駆動する機能および昇降させる機能を有する回転・昇降駆動機構22とを備えている。コロコンベア21が回転することで、基板Sはさらに(+X)方向に搬送される。また、コロコンベア21が昇降することで基板Sの鉛直方向位置が変更される。このように構成された入力移載部2により、基板Sは入力コンベア100から浮上ステージ部3に移載される。
浮上ステージ部3は、基板の搬送方向Dtに沿って3分割された平板状のステージを備える。すなわち、浮上ステージ部3は入口浮上ステージ31、塗布ステージ32および出口浮上ステージ33を備えており、これらの各ステージの上面は互いに同一平面の一部をなしている。入口浮上ステージ31および出口浮上ステージ33のそれぞれの上面には浮上制御機構35から供給される圧縮空気を噴出する噴出孔がマトリクス状に多数設けられており、噴出される気流から付与される浮力により基板Sが浮上する。こうして基板Sの下面Sbがステージ上面から離間した状態で水平姿勢に支持される。基板Sの下面Sbとステージ上面との距離、つまり浮上量は、例えば10マイクロメートルないし500マイクロメートルとすることができる。
一方、塗布ステージ32の上面では、圧縮空気を噴出する噴出孔と、基板Sの下面Sbとステージ上面との間の空気を吸引する吸引孔とが交互に配置されている。浮上制御機構35が噴出孔からの圧縮空気の噴出量と吸引孔からの吸引量とを制御することにより、基板Sの下面Sbと塗布ステージ32の上面との距離が精密に制御される。これにより、塗布ステージ32の上方を通過する基板Sの上面Sfの鉛直方向位置が規定値に制御される。浮上ステージ部3の具体的構成としては、例えば特許第5346643号に記載のものを適用可能である。なお、塗布ステージ32での浮上量については後で詳述するセンサ61、62による検出結果に基づいて制御ユニット9により算出され、また気流制御によって高精度に調整可能となっている。
なお、入口浮上ステージ31には、図には現れていないリフトピンが配設されており、浮上ステージ部3にはこのリフトピンを昇降させるリフトピン駆動機構34が設けられている。
入力移載部2を介して浮上ステージ部3に搬入される基板Sは、コロコンベア21の回転により(+X)方向への推進力を付与されて、入口浮上ステージ31上に搬送される。入口浮上ステージ31、塗布ステージ32および出口浮上ステージ33は基板Sを浮上状態に支持するが、基板Sを水平方向に移動させる機能を有していない。浮上ステージ部3における基板Sの搬送は、入口浮上ステージ31、塗布ステージ32および出口浮上ステージ33の下方に配置された基板搬送部5により行われる。
基板搬送部5は、基板Sの下面周縁部に部分的に当接することで基板Sを下方から支持するチャック機構51と、チャック機構51上端の吸着部材に設けられた吸着パッド(図示省略)に負圧を与えて基板Sを吸着保持させる機能およびチャック機構51をX方向に往復走行させる機能を有する吸着・走行制御機構52とを備えている。チャック機構51が基板Sを保持した状態では、基板Sの下面Sbは浮上ステージ部3の各ステージの上面よりも高い位置に位置している。したがって、基板Sは、チャック機構51により周縁部を吸着保持されつつ、浮上ステージ部3から付与される浮力により全体として水平姿勢を維持する。なお、チャック機構51により基板Sの下面Sbを部分的に保持した段階で基板Sの上面の鉛直方向位置を検出するために板厚測定用のセンサ61がコロコンベア21の近傍に配置されている。このセンサ61の直下位置に基板Sを保持していない状態のチャック(図示省略)が位置することで、センサ61は吸着部材の上面、つまり吸着面の鉛直方向位置を検出可能となっている。
入力移載部2から浮上ステージ部3に搬入された基板Sをチャック機構51が保持し、この状態でチャック機構51が(+X)方向に移動することで、基板Sが入口浮上ステージ31の上方から塗布ステージ32の上方を経由して出口浮上ステージ33の上方へ搬送される。搬送された基板Sは、出口浮上ステージ33の(+X)側に配置された出力移載部4に受け渡される。
出力移載部4は、コロコンベア41と、これを回転駆動する機能および昇降させる機能を有する回転・昇降駆動機構42とを備えている。コロコンベア41が回転することで、基板Sに(+X)方向への推進力が付与され、基板Sは搬送方向Dtに沿ってさらに搬送される。また、コロコンベア41が昇降することで基板Sの鉛直方向位置が変更される。コロコンベア41の昇降により実現される作用については後述する。出力移載部4により、基板Sは出口浮上ステージ33の上方から出力コンベア110に移載される。
出力コンベア110は、コロコンベア111と、これを回転駆動する回転駆動機構112とを備えており、コロコンベア111の回転により基板Sはさらに(+X)方向に搬送され、最終的に塗布装置1外へと払い出される。なお、入力コンベア100および出力コンベア110は塗布装置1の構成の一部として設けられてもよいが、塗布装置1とは別体のものであってもよい。また例えば、塗布装置1の上流側に設けられる別ユニットの基板払い出し機構が入力コンベア100として用いられてもよい。また、塗布装置1の下流側に設けられる別ユニットの基板受け入れ機構が出力コンベア110として用いられてもよい。
このようにして搬送される基板Sの搬送経路上に、基板Sの上面Sfに塗布液を塗布するための塗布機構7が配置される。塗布機構7はスリットノズルであるノズル71を有している。ノズル71には、図示しない塗布液供給部から塗布液が供給され、ノズル下部に下向きに開口する吐出口から塗布液が吐出される。
ノズル71は、位置決め機構79によりX方向およびZ方向に移動位置決め可能となっている。位置決め機構79により、ノズル71が塗布ステージ32の上方の塗布位置(点線で示される位置、図6中の符号Pct参照)に位置決めされる。塗布位置に位置決めされたノズルから塗布液が吐出されて、塗布ステージ32との間を搬送されてくる基板Sに供給される。こうして基板Sへの塗布液の塗布が行われる。
ノズル71に対しメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット8が設けられている。メンテナンスユニット8は、塗布位置から離れたノズル清掃位置(図6中の位置Pnc)で待機するノズル71から余剰の塗布液を除去するノズルクリーナ81と、ノズルクリーナ81により除去された塗布液およびノズル71からプリディスペンスされる塗布液を回収する塗布液回収部82と、ノズルクリーナ81の動作を制御するメンテナンス制御機構83とを備えている。
ノズル71がノズルクリーナ81の上方位置(ノズル清掃位置)にある状態では、ノズルクリーナ81によりノズル71の吐出口の周囲に付着した塗布液が除去される。また、位置決め機構79は、ノズル清掃位置に隣接するプリディスペンス位置(図6中の位置Ppd)にもノズル71を位置決めすることが可能となっている。このプリディスペンス位置に位置決めされた状態でプリディスペンス処理が実行される。このように塗布位置へ移動させる前のノズル71に対してノズル清掃処理およびプリディスペンス処理を含む塗布前処理を行わせることにより、塗布位置での塗布液の吐出をその初期段階から安定させることができる。
この他、塗布装置1には、装置各部の動作を制御するための制御ユニット9が設けられている。制御ユニット9は所定の制御プログラムや各種データを記憶する記憶手段、この制御プログラムを実行することで装置各部に所定の動作を実行させるCPUなどの演算手段、ユーザや外部装置との情報交換を担うインターフェース手段などを備えている。本実施形態では、後述するように演算手段が装置各部を制御して塗布前処理(=プリディスペンス処理+ノズル清掃処理)を実行する。
図2はノズルの斜め下方から見た斜視図である。なお、同面においては清掃対象となるノズル71の吐出口711の近傍の構成を明確にするためにノズル先端の寸法を実際とは異ならせて示している。この点については後で説明する図3、図4や図6などにおいても同様である。
このノズル71はY方向に延びる長尺スリット状の開口部である吐出口711を有している。吐出口711はY方向において吐出口範囲71Rで開口し、吐出口形成部72の主要構成となっている。このノズル71は浮上ステージ部3により浮上されながらX方向に搬送される基板Sの上面Sfに向けて吐出口711から鉛直下方、つまり(−Z)方向に塗布液を吐出可能な構成を有する。具体的には、ノズル71は、図示を省略するノズル支持体によって固定支持されるノズル本体部75と、ノズル本体部75より下方に突出するリップ部76とを有している。
リップ部76は、その長手方向であるY方向からの側面視において先細りの凸形状を有し、その先端(下端)に設けられた先端面761と、先端面761の(+X)側に形成されるリップ側面762aと、(−X)側に形成されるリップ側面762bとを有している。以下の説明では、リップ側面762aとリップ側面762bとを区別しないときは、単にリップ側面762と呼ぶ。
このように構成されたノズル71に対して塗布液が図外の供給機構から圧送されると、ノズル本体部75の内部に形成される内部流路を経由して吐出口711に送液され、吐出口711から(−Z)方向に吐出される。このようにノズル71の吐出口711から塗布液を吐出しつつ基板Sに対する塗布動作を実行すると、ノズル71の吐出口711の周囲部分(リップ部76)には塗布液が付着することがある。付着した塗布液は、乾燥して残渣となり、これを放置すると、良好な吐出の妨げや、基板Sに形成される膜の汚れの原因になる。そこで、塗布装置1ではこの付着物を除去するノズル清掃処理をメンテナンスユニット8により実行する。また、上記プリディスペンス処理がメンテナンスユニット8で実行される。
図3はメンテナンスユニットの外観を示す斜視図である。また、図4はメンテナンスユニットの内部構造を模式的に示す斜視図である。メンテナンスユニット8は、図4に示すように、ノズル71から余剰の塗布液を除去するノズルクリーナ81と、ノズルクリーナ81により除去された塗布液を回収する塗布液回収部82とを備えている。ノズルクリーナ81は、特許文献1に記載の装置と同様の構成を有している。すなわち、ノズルクリーナ81は、ノズル71のリップ部76に沿って往復移動自在に設けられてリップ部76に付着する付着物を除去する除去部811と、除去部811を清掃方向Dcに駆動する駆動部812とを有する。ここで、清掃方向Dcは(+Y)方向に平行な方向であり、駆動部812は除去部811をY方向へ往復移動させることが可能である。
さらに、ノズルクリーナ81は、ノズル71のリップ部76のクリーニングに用いるリンス液を供給するリンス液供給機構(図示省略)を有する。このリンス液供給機構は、その先端が除去部811に取り付けられた可撓性のリンス液供給管を介して除去部811にリンス液を供給する。
除去部811は主として、ノズル71に係合可能な形状に仕上げられた傾斜面を有するノズル清掃部材813と、ノズル清掃部材813を支持する支持部814とを有する。なお、図4では、ノズル71の清掃方向Dcの上流側端部よりさらに清掃方向Dcの上流側の位置に除去部811が位置するときの、ノズル71および除去部811の構成が示されている。
除去部811は、スプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bの2種類のノズル清掃部材813を有する。これらノズル清掃部材813のうち、スプレッダ813Aはリンス液をノズル71のリップ部76に塗り広げるリンス液供給機能を担い、スクレーパ813Bはスプレッダ813Aの清掃方向Dcの上流側でノズル71のリップ部76からリンス液を除去する液切り機能を担う。これによって、ノズル71のリップ部76の付着物をリンス液とともに除去することができる。つまり、乾燥して固化した塗布液等の付着物がリップ部76の傾斜面に付着している場合、スプレッダ813Aにより塗り広げられたリンス液が付着物をある程度溶解し、この溶解物(付着物)を含むリンス液がスクレーパ813Bによって除去される。このようにノズル清掃部材813は、スプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bを用いて、ノズル71のリップ部76から付着物を除去するノズル清掃処理を実行する。
スプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bは図4に示すように2本の締結金具、例えばボルト815によって支持部814に着脱自在に固定される。つまり、支持部814は、Z方向に昇降可能な昇降部815と、昇降部815の上面にZ方向へ立設されてX方向に並ぶ2本の柱部816A、816Bとを有する。そして、柱部816A、816Bのうち、清掃方向Dcの下流側の柱部816Aの上端に対してスプレッダ813Aが締結され、清掃方向Dcの上流側の柱部816Bの上端に対してスクレーパ813Bが締結されている。
支持部814は、このように各ノズル清掃部材813が固定された昇降部815の下方にベース部817を有する。そして、昇降部815はベース部817によって昇降可能に支持されている。つまり、支持部814では、ベース部817の上面からZ方向に立設されたガイドレール818と、ベース部817と昇降部815との間に設けられた付勢部材819(例えば、圧縮バネ)とが設けられている。そして、ガイドレール818が昇降部815の移動をZ方向に案内しつつ、付勢部材819がベース部817に対して昇降部815を上方へ付勢する。そのため、昇降部815に固定された各ノズル清掃部材813は、付勢部材819の付勢力により上方へ付勢される。
また、支持部814のベース部817は駆動部812に取り付けられている。この駆動部812はメンテナンス制御機構83からの動作指令に応じて各ノズル清掃部材813をY方向へ移動させる機能を有している。ノズル清掃位置に位置するノズル71のリップ部76に各ノズル清掃部材813を下方から近接させつつ駆動部812により各ノズル清掃部材813をY方向へ移動させることでノズル71のリップ部76に付着する余剰の塗布液をクリーニング除去することができる。
こうして除去された余剰の塗布液を回収するために、ノズル清掃位置(図6中の符号Pnc)において塗布液回収部82がノズル71および除去部811の鉛直下方に配置されている。この塗布液回収部82は箱型形状の容器821を有している。この容器821は、上方が開放するとともにノズル71の吐出口711の長手方向Xの寸法、つまり吐出口範囲71R(図2)よりも大きい幅を有し、除去部811が移動する範囲を下方側からカバーするように配置されたバット822を有している。また、バット822の内底面では、隅部に排出口823が設けられるとともに排出口823に隣接してフィルム支持部材824が載置されている。このようにフィルム支持部材824を設けたことでフィルム支持部材824の上面824aが容器821の内底面の一部として機能している。
バット822はノズル清掃位置で待機しているノズル71の吐出口711から吐出される塗布液や除去部811により除去された塗布液やリンス液などを受容可能となっており、受容した塗布液などが排出口823を介してバット822から排出される。ただし、塗布液などを直接バット822で取り集めると、これらの塗布液などが固着してバット822の清掃が必要となってしまう。
そこで、塗布液回収部82では、塗布前処理(=プリディスペンス処理+ノズル清掃処理)を実行する前に、本発明の「処理液回収準備工程」に相当する作業を行って帯形状のフィルム825をメンテナンスユニット8に配置する。より詳しくは、図4に示すように、排出口823が設けられた(−Y)方向側領域を除いて容器821の内側にフィルム825を配置し、当該フィルム825で塗布液などを取り集め、排出口823に案内可能となっている。より詳しくは、フィルム825は、吐出口範囲71R(図2)よりも大きい幅を有する帯形状を有し、駆動部812により移動される除去部811を下方から被包するように設けられている。吐出口711の長手方向Xと直交する幅方向Yにおいて、フィルム825の中央部825aは、容器821の内底面(本実施形態では、フィルム支持部材824の上面824aがこれに相当)に当接し、除去部811の下面を覆うように配置されている。なお、フィルム825の中央部825aとフィルム支持部材824の上面824aとの間に両面テープを介在させたり、傾斜面824aの端部に対応してマグネットなどをフィルム825の中央部825a上に配置することで、フィルム825の中央部825aを傾斜面824aに密着させてもよい。
また、中央部825aから(−X)方向に延びるフィルム端部825bは除去部811の(−X)方向側面と対向しながら立ち上がっている。そして、その先端部が図3に示すようにバット822の(−X)方向側の上縁部に掛合されるとともにマグネットバーなどの係止部材826により固定されている。なお、図3では、係止部材826を形状や配設位置などを明確にするために、ドットを付している。
一方、中央部825aから(+X)方向に延びるフィルム端部825cは、上方に行くにしたがって除去部811の(+X)方向側面から(+X)方向に離れるように立ち上がっている。そして、その先端部が図3に示すようにバット822の(+X)方向側の上縁部に掛合されるとともにマグネットバーなどの係止部材826により固定されている。
除去部811を下方から被包するフィルム825の中央部825aはフィルム支持部材824の上面824aと当接するが、図4に示すように、上面824aは排出口823に向かって傾斜するように仕上げられている。したがって、次に説明するように塗布前処理においてノズル71から除去される塗布液などは、まずフィルム825の中央部825aに落下して受け止められる。その後で、フィルム支持部材824の上面824aの傾斜によって塗布液などは中央部825a上を排出口823に向かって流動し、排出口823から排出される。また、次に説明するようにノズル71をプリディスペンス位置(図6の符号Ppd)に位置決めしてプリディスペンス処理を行ったときにも、ノズル71の吐出口711から吐出される塗布液はフィルム825のフィルム端部825cに落下して受け止められる。その後で、フィルム端部825cの傾斜およびフィルム支持部材824の上面824aの傾斜によって塗布液がフィルム825のフィルム端部825cおよび中央部825a上を排出口823に向かって流動し、排出口823から排出される。
図5は図1に示す塗布装置で実行される塗布前処理を示すフローチャートである。また、図6は塗布前処理で実行されるプリディスペンス処理およびノズル清掃処理ならびに塗布処理を模式的に示す図である。この塗布装置1では、図6の(c)欄に示すようにノズル71を塗布位置Pctに位置決めした状態で実行されるが、この塗布処理を実行する前に装置各部が制御ユニット9により制御され、以下に説明する塗布前処理(ステップS101〜S110)が実行される。
ステップS101では、位置決め機構79による駆動を受け、図6の(a)欄に示すように、ノズル71がプリディスペンス位置Ppdに移動する。このプリディスペンス位置Ppdはフィルム825のフィルム端部825cの鉛直上方に設定されている。このため、プリディスペンス位置Ppdに位置決めされたノズル71の吐出口711はフィルム端部825cに対向している。その対向状態のままノズル71は吐出口711から所定量の塗布液を吐出する(ステップS102)。これがプリディスペンス処理であり、塗布処理の前に吐出口711の全域を塗布液で満たすことを目的としている。このプリディスペンス処理によりノズル71から吐出された塗布液は図6の(a)欄中の破線で示すようにフィルム端部825cに落下して受け止められる。そして、当該塗布液はフィルム端部825cの傾斜およびフィルム支持部材824の上面824aの傾斜によってフィルム825のフィルム端部825cおよび中央部825a上を排出口823に向かって流動し、排出口823から排出される。
プリディスペンス処理が完了すると、本発明の「処理液除去工程」の一例に相当するノズル清掃工程(ステップS103〜S109)を実行する。すなわち、ステップS103では、位置決め機構79による駆動を受け、図1の実線に示すようにノズル71がノズル清掃位置Pncに移動する。なお、当該ノズル移動が完了するまでに駆動部812による駆動を受けて除去部811が図4に示すようにノズル71の(−Y)方向側に移動してノズル清掃処理の準備を行っている。したがって、ノズル71がノズル清掃位置Pncに位置決めされた時点では、ノズル71のリップ部76から(−Y)方向に離れてノズル清掃部材813(=スプレッダ813A+スクレーパ813B)が位置している。
次のステップS104で、駆動部812による駆動を受けて除去部811がノズル清掃方向、つまり(+Y)方向に移動し、ノズル清掃方向におけるノズル71の上流端部、つまり(−Y)方向端部に位置する。その後で、位置決め機構79による駆動を受けてノズル71がプリディスペンス処理時の高さ位置よりも低い位置に下降する(ステップS105)。このとき、ノズル71が下降を開始するとノズル71のリップ部76とスクレーパ813Bとの間の間隔が減少し、リップ部76の傾斜面762a、762bとスクレーパ813Bの傾斜面とが接触する。ノズル71はさらに下降し、付勢部材819の付勢力に抗してスクレーパ813Bを下方へ押し下げる。また、スプレッダ813Aは、その両傾斜面の間に入り込んだリップ部76の傾斜面762a、762bとスプレッダ813Aの傾斜面との間に一定の間隔(図示省略)を保ったまま、スクレーパ813Bとともに下方へ移動する。こうして、スクレーパ813Bの傾斜面615が付勢部材819の付勢力によりリップ部76の傾斜面762a、762bに押し付けられるとともに、スプレッダ813Aの傾斜面615とリップ部76の傾斜面762a、762bとの間には一定の間隔が確保される。
こうしてノズル71の下降が完了すると、スプレッダ813Aの液供給孔(図示省略)からリンス液が吐出され、ノズル71のリップ部76とスプレッダ813Aとの間へのリンス液の供給が開始される(ステップS106)。このリンス液の単位時間あたりの供給量はリップ部76の先端面25より上方にリンス液の液面が維持されてリップ部76の傾斜面762a、762bにリンス液が付着する程度が好ましい。なお、リンス液としては種々の液体を利用でき、例えば塗布液を組成する溶媒であっても良い。この場合、溶媒であるリンス液に溶質を溶かした溶液が塗布液となる。
続いて、駆動部812が清掃方向(+Y)へ除去部811を駆動することで、スプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bを清掃方向(+Y)へ移動させる部材移動動作を開始する(ステップS107)。この部材移動動作の実行中は、液供給孔からのリンス液の供給が継続されている。したがって、スプレッダ813Aは、液供給孔から供給されたリンス液をリップ部76の傾斜面762a、762bに広げつつ清掃方向(−X)へ移動する。その結果、清掃方向(+Y)におけるスプレッダ813Aとスクレーパ813Bとの間では、リップ部76の傾斜面762a、762bにリンス液が塗り広げられている。
また、部材移動動作において、その傾斜面615で当接しながら清掃方向(+Y)に移動するスクレーパ813Bは、スプレッダ813Aにより広げられたリンス液をリップ部76の傾斜面762a、762bから除去する。この際、スプレッダ813Aより広げられたリンス液がスクレーパ813Bの傾斜面615とリップ部76の傾斜面762a、762bとの間の僅かな隙間に毛細管現象により入り込む。こうして、リンス液がスクレーパ813Bの傾斜面615とリップ部76の傾斜面762a、762bとの間を満たして、これらの間に生じる摩擦力を緩和する。また、スクレーパ813Bは、リンス液の除去と並行して、ノズル71の吐出口21から下方に突出した塗布液を掻き取って、吐出口21を満たす塗布液の下部を清掃方向(+Y)に沿って均す。
このようにしてノズル71に対するノズル清掃処理が実行されている間、図6の(b)欄に示すように、リップ部76に供給されるリンス液およびリップ部76に付着する余剰の塗布液がノズル71から除去される。そして、除去された塗布液などは図中の破線で示すようにまずフィルム825の中央部825aに落下して受け止められる。その後で、フィルム支持部材824の上面824aの傾斜によって塗布液などは中央部825a上を排出口823に向かって流動し、排出口823から排出される。
そして、除去部811が清掃終了位置に到達して、スプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bがノズル71よりも清掃方向(+Y)の下流側に移動すると、駆動部812が除去部811を停止させる(ステップS108)。また、液供給孔610からのリンス液の供給が停止し(ステップS109)、塗布前処理を終了する。それに続いて、塗布処理が実行される。
以上のように、本実施形態によれば、フィルム825の中央部825aを容器821の内底面(本実施形態ではフィルム支持部材824の上面)に当接させて中央部825a全体で除去部811によって除去された塗布液などを受け止められる。そして、当該塗布液などは直ちにフィルム825の中央部825a上を排出口823に向けて流動し、排出口823を介して回収される。したがって、余剰の塗布液などの回収時における塗布液などの飛び散りを効果的に防止することができる。また、塗布液の回収を安定して行うことができる。
また、本実施形態ではフィルム825の中央部825a全体をフィルム支持部材824で支持しているため、フィルム825の中央部825aに皺が発生するのを効果的に抑制することができ、塗布液などの滞留を防止している。その結果、塗布液などの飛散防止効果および塗布液などの安定回収を高めることができる。
また、フィルム825の幅方向Yにおいて、フィルム825の中央部825aは容器821の内底面(本実施形態ではフィルム支持部材824の上面)に当接して除去部811を下方から面状に覆うとともに、フィルム825の中央部825aからフィルム825の両端部825b、825cがそれぞれ立ち上がって除去部811を側方から囲っている。こうしてフィルム825は除去部811を下方から被包しているため、フィルム825に対してノズル71および除去部811を近接させることができる。その結果、ノズルから余剰の処理液を除去するのに要する時間が短縮される。
さらに、本実施形態では、フィルム825の(+X)方向端部825cは図1や図6に示すようにプリディスペンス位置Ppdの直下位置を越えて(+X)方向に延設され、しかもフィルム825の中央部825aに向かって下る傾斜面を形成している。このため、プリディスペンス処理時にノズル71から吐出される塗布液をフィルム825の(+X)方向端部825cで受け止め、フィルム825上を排出口823に向けて流動させ、排出口823を介して安定的に回収することができる。
以上のように上記実施形態では、塗布液が本発明の「処理液」の一例に相当し、除去部811が本発明の「処理液除去部」の一例に相当し、メンテナンスユニット8が本発明の「処理液回収部」の一例に相当している。基板Sの表面Sfが本発明の「基板の上面」に相当している。また、塗布位置Pct、プリディスペンス位置Ppdおよびノズル清掃位置Pncはそれぞれ本発明の「基板処理位置」、「第1ノズル待機位置」および「第2ノズル待機位置」に相当している。また、フィルム支持部材824の上面824aが本発明の「傾斜部位」の一例に相当している。フィルム端部825b、825cがそれぞれ本発明の「フィルムの一方端部」および「フィルムの他方端部」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、フィルム825のフィルム端部825cを用いてプリディスペンス処理を実行するように構成しているが、メンテナンスユニット8でプリディスペンス処理を行うことは必須事項ではなく、任意である。例えば図7に示すように、フィルム端部825cをフィルム端部825bと同様に、除去部811の(+X)方向側面と対向しながら立ち上がるように構成し、メンテナンスユニット8ではノズル清掃処理のみを実行してもよい。
また、上記実施形態では、バット822の内部にフィルム支持部材824を配置し、フィルム支持部材824の上面824aを本発明の「容器の内底面」の一例として機能させているが、次のように構成してもよい。例えば図8に示すように、フィルム支持部材824の代わりにバット822の内底面の一部を上方に突起させた突起部位822aを設け、突起部位822aの上面822bを傾斜面に仕上げて本発明の「傾斜部位」として機能させてもよい。
また、上記実施形態では、塗布液をノズル71から除去するためのノズル清掃部材813としてスプレッダ813Aおよびスクレーパ813Bを用いているが、スクレーパ813Bのみを用いてもよい。
なお、上記実施形態では、基板Sの表面Sfに塗布液を供給する塗布装置1に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、ノズルのスリット状吐出口から基板の上面に処理液を供給して所定の処理を施す基板処理装置全般に適用可能である。
この発明は、基板にノズルから処理液を供給して塗布処理などを行う基板処理技術全般に適用することができる。
1…塗布装置(基板処理装置)
8…メンテナンスユニット
711…(ノズルの)吐出口
71…ノズル
71R…吐出口範囲
79…位置決め機構
81…ノズルクリーナ
82…塗布液回収部
811…(処理液)除去部
812…駆動部
813…ノズル清掃部材
813B…スクレーパ
821…容器
822…バット
822a…突起部位
823…排出口
824…フィルム支持部材
824a…(フィルム支持部材の)傾斜面
825…フィルム
825a…(フィルムの)中央部
825b…フィルム端部(フィルムの一方端部)
825c…フィルム端部(フィルムの一方端部)
Pct…塗布位置(基板処理位置)
Pnc…ノズル清掃位置(第2ノズル待機位置)
Ppd…プリディスペンス位置(第2ノズル待機位置)
S…基板
Sf…基板の表面(基板の上面)
X…長手方向
Y…幅方向

Claims (8)

  1. スリット状の吐出口を有し、第1ノズル待機位置から離れた基板処理位置で前記吐出口から基板の上面に処理液を供給するノズルと、
    前記第1ノズル待機位置で前記ノズルの先端側面にスクレーパを当接させたまま前記吐出口の長手方向に前記スクレーパを移動させて前記ノズルから余剰の前記処理液を除去する処理液除去部と、
    前記処理液除去部により除去された前記処理液を回収する処理液回収部とを備え、
    前記処理液回収部は、
    上方が開放するとともに前記吐出口の前記長手方向の寸法よりも大きい幅を有する箱型形状を有し、前記第1ノズル待機位置で前記吐出口および前記処理液除去部の下方に設けられる容器と、
    前記長手方向において前記吐出口よりも大きな寸法を有する帯形状を有し、前記長手方向と直交する幅方向において中央部が前記容器の内底面に当接するとともに両端部が立ち上がって前記処理液除去部を下方から被包するフィルムと、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記処理液回収部は回収した前記処理液を排出する排出口を有し、
    前記容器の内底面は前記排出口に向けて傾斜した傾斜部位を有し、前記フィルムの中央部に流動してきた前記処理液を前記排出口に案内するように前記フィルムの中央部を支持する基板処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記容器は、上方が開放するバットと、上面が前記傾斜部位となるように前記バットの内部に設けられるフィルム支持部材とを有する基板処理装置。
  4. 請求項2に記載の基板処理装置であって
    前記容器の底部には上方に突起した突起部位が設けられ、前記突起部位の上面が傾斜面に仕上げられて前記傾斜部位として機能する基板処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板処理装置であって
    前記幅方向において前記フィルムの前記中央部は前記処理液除去部の下面を覆うように配置され、前記フィルムの一方端部は前記処理液除去部の一方側面と対向しながら立ち上がり、前記フィルムの他方端部は上方に行くにしたがって前記処理液除去部の他方側面から離れるように立ち上がっている基板処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板処理装置であって、
    前記ノズルが第2ノズル待機位置に位置したときに、前記フィルムの他方端部は前記吐出口の直下に位置して前記吐出口から吐出された前記処理液を受け止めて前記フィルムの前記中央部に案内する基板処理装置。
  7. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の基板処理装置であって
    前記幅方向において前記フィルムの前記中央部は前記処理液除去部の下面を覆うように配置され、前記フィルムの一方端部は前記処理液除去部の一方側面と対向しながら立ち上がり、前記フィルムの他方端部は前記処理液除去部の他方側面と対向しながら立ち上がっている基板処理装置。
  8. 第1ノズル待機位置から離れた基板処理位置でノズルに設けられたスリット状の吐出口から基板の上面に処理液を供給する基板処理方法であって、
    前記第1ノズル待機位置で前記ノズルの先端側面に処理液除去部のスクレーパを当接させたまま前記吐出口の長手方向に前記処理液除去部を移動させて前記ノズルから余剰の前記処理液を除去する処理液除去工程と、
    前記処理液除去工程の実行前に、上方が開放するとともに前記吐出口の前記長手方向の寸法よりも大きい幅を有する箱型形状を有する容器を前記第1ノズル待機位置で前記吐出口および前記処理液除去部の下方に配置し、前記長手方向において前記吐出口よりも大きな寸法を有する帯形状を有するフィルムのうち前記長手方向と直交する幅方向における中央部を前記容器の内底面に当接させるとともに両端部を立ち上がらせて前記処理液除去部を下方から被包して前記ノズルから除去される前記処理液を前記フィルムで回収する準備を行う処理液回収準備工程と
    を備えることを特徴とする基板処理方法。
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