JP2020032487A - トレー製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムに形成された凹部の周囲をカットしてトレーを製造するに際し、カットされて製造されるトレーがそのまま直進して搬出するトレー製造装置を提供する。【解決手段】搬送方向に対し直交する方向に複数の凹部12aを有するフィルム12に対しフィルムの凹部12aの未形成のフィルム部位を搬送方向に沿ってカットする縦カッター装置16を備える。縦カッター装置16は、フィルム12をカットする回転刃25と、フィルム12を挟んで配置し、回転刃25でカットされるフィルム12のフィルム部位を抑える一対の抑えローラ34と受けローラ35を備える。回転刃25と、抑えローラ34は、独立して回転可能に構成し、それぞれ別の駆動モータ一からの駆動力を受けて自転し、回転刃25の周速はフィルムの搬送速度より高速で、抑えローラ34の周速はフィルムの搬送速度と同速にした。【選択図】図2

Description

本発明は、トレー製造装置に関するものである。
トレーを製造するトレー製造装置の一つとして、従来、特許文献1に開示された「紙製トレー状容器の製造装置」があった。この従来の製造装置は、多面付けされた成形用凹型ブロックとそれに対向する成形用凸型ブロックとで紙製ブランクシートを製函する製函部と、製函されたトレー状仮容器を真空成形用凹型ブロック内に一括して移載する移載部と、このトレー状仮容器上に加熱された合成樹脂フィルムを真空圧空成形で接着する樹脂フィルム接着部と、該樹脂フィルムが接着されて連結している多面付けされたトレー状容器をカットするトリミング部を備える。
トリミング部は、合成樹脂フィルムで連結されている3×5(15個)のトレー状容器を、その個数に応じたカッターで一括して打ち抜いて切断し、15個のトレー状容器に分離して製造するようにしている。
特許第4706127号
上述した特許文献1に開示された製造装置は、シート上に所定のマトリクス(3×5)で配置される個々のトレー状容器を、打ち抜いて製作するため、処理能力が上がらず、単位時間当たりの製造数が低くなると言う課題がある。
上述した課題を解決するために、本発明のトレー製造装置は、(1)帯状のフィルムを搬送するフィルム搬送手段と、前記フィルムに、搬送方向に対して直交する方向に複数の凹部を形成する成型手段と、前記フィルムを前記搬送方向に対して交差する方向にカットする横カッター手段と、前記フィルムの前記凹部の未形成のフィルム部位を前記搬送方向に沿ってカットする縦カッター手段を備え、前記縦カッター手段は、前記フィルムを前記搬送方向に対して平行な方向にカットする回転刃と、前記フィルムを挟んで配置され、前記回転刃でカットされる前記フィルムのフィルム部位を抑える一対のローラを備え、前記回転刃と、前記一対のローラは独立して回転可能に構成し、前記回転刃の周速は、前記フィルムの搬送速度より高速にするように構成した。
本発明によれば、簡単な構成を用いた一連の処理で、帯状のフィルムからトレーを製造することができる。そして、フィルムの搬送方向に沿った方向のカットは、回転刃を備えた縦カッター装置で行うため、高速対応が可能となる。また、例えば、トレーの前後長が変わったとしても、縦カッター装置は変えることなく縦カットを行うことができ、サイズ変えに対応しやすくなる。そして、回転刃でカットする場合、切り離されたフィルム部位は、凹部内に物品が入っておらず軽量なこともあり、例えば回転刃を基準に進行方向に対して左右に離れる方向に移動しようとするが、本発明では、一対のローラでフィルム部位が抑えられているため、左右に離れる方向への移動を抑制する。よって、縦カットされて製造されるトレーは、そのまま直進して搬出することができ、直線的に精度良く縦カットすることができる。
さらに、回転刃の周速は、フィルムの搬送速度より高速にするように構成することで、確実にフィルムをカットすることができる。そして、回転刃と、一対のローラは独立して回転可能に構成したので、回転刃の周速をフィルムの搬送速度より高速にしてもフィルムに接触する一対のローラの周速を同期して高速にする必要は無く、フィルムを適切に抑えることができる。
一対のローラの回転可能な構造は、例えば実施形態のように駆動モータの駆動力を受けて自ら自転し、フィルムに対してその回転に伴う付勢力を与える構成や、変形例で示したように接触するフィルムの移動に追従して回転する構成などがある。
(2)前記一対のローラの少なくとも一方は、駆動モータの駆動力を受けて回転するように構成し、前記駆動モータの駆動力を受けて回転する前記ローラの周速は、前記フィルムの搬送速度と同速にするとよい。このようにすると、フィルム搬送手段によって搬送されるフィルムにストレスを与えることなく、当該フィルムを抑え、回転刃でカットされたフィルム部位が回転刃を基準に進行方向に対して左右に離れる方向に移動しようとするのを可及的に抑える。
(3)前記一対のローラの少なくとも一方は、駆動モータの駆動力を受けて回転するように構成し、前記駆動モータの駆動力を受けて回転する前記ローラの周速は、前記フィルムの搬送速度より遅くするとよい。フィルムの搬送速度より遅くとは、カットされたフィルム部位同士が互いに離れる方向に移動するのを抑制することができる程度の抵抗をフィルムに与える速度とすると良い。このようにすると、より確実にカットされたフィルム部位が離れているのをより抑えることができ、縦カットにより製造されたトレーを直進性良く搬出し、直線的に精度良く縦カットすることができる。
(4)前記回転刃は、前記搬送方向に対し直交する方向に3個以上配置し、その3個以上の前記回転刃のうち、両サイド以外の前記回転刃には、その軸方向両側に前記一対のローラを設けるとよい。回転刃の両側に一対のローラを夫々配置するので、搬送方向に対して直交する横方向に配置される凹部間の縦カットするフィルム部位を、横方向の両側を抑えた状態で縦カットするので、その縦カットされて分離された左右両側のフィルム部位は、まっすぐに搬出され、左右に離れる方向への移動を抑えることができる。よって、係る場合に両サイドの回転刃に一対のローラを設けるとより好ましいが、仮に両サイドの回転刃に一対のローラを設けずに簡略化した構成であっても、フィルムが左右に離れる方向への移動するのを効率よく抑えることができる。
(5)前記両サイドの前記回転刃には、その軸方向内側に前記一対のローラを設け、前記軸方向外側には前記一対のローラを設けないようにするとよい。このようにすると、製造されたトレーは、直進性良く排出することができ、回転刃の外側のフィルム部位はスクラップとなり廃棄するものであるが、当該スクラップをトレー側から離す効果に寄与することができる。
本発明によれば、フィルムに形成された凹部の周囲をカットしてトレーを製造するトレー製造装置において、フィルムの搬送方向に沿った方向の縦カットを、回転刃を用いて高速に行うことができるとともに、カットされたフィルム部位から回転刃を基準に軸方向に離れていくことを抑え、直進性良く排出することができる。
本発明に係るトレー製造装置の好適な一実施形態を示す正面図である。 その一実施形態に実装される縦カッター装置を示す斜視図である。 その一実施形態に実装される縦カッター装置を示す平面図である。 その一実施形態に実装される縦カッター装置を示す正面図である。 その一実施形態に実装される縦カッター装置を示す左右の側面図である。 (a)は図3におけるA−A断面図であり、(b)図3におけるB−B断面図である。 (a)は図4におけるa部の拡大図であり、(b)図4におけるb部の拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面に基づき、詳細に説明する。なお、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、本発明に係るトレー製造装置の好適な一実施形態を示しており、図2以降はその一実施形態のトレー製造装置に実装される縦カッター装置の一例を示している。本実施形態のトレー製造装置は、上流側に配置されるフィルム供給装置10と、フィルム供給装置10から供給されるフィルム12を水平方向に搬送するフィルム搬送装置13と、フィルム搬送装置13の搬送途中の上流側に配置した成型装置14と、その成型装置14の下流側に配置し、フィルム12を搬送方向に対して直交する方向にカットする横カッター装置15と、フィルム12を搬送方向に対して平行な方向にカットする縦カッター装置16と、スクラップ巻取り装置17と、スクラップ巻取り装置17の下流側に配置した搬出コンベア18等を備える。
フィルム供給装置10は、帯状のフィルム12をロール状に巻き取った原反ロール20を支持する回転支持軸21と、その回転支持軸21と一体に回転する原反ロール20から引き出されるフィルム12を複数のローラ22等に掛け渡して所定の軌跡で繰り出してフィルム搬送装置13に供給する機構を備える。
フィルム搬送装置13は、フィルム12の両側縁の外側に配置された左右一対のエンドレスチェーン13aと、そのエンドレスチェーン13aに取り付けられた多数の爪部材13bとを備え、その爪部材13bにてフィルム12の長手方向の両側縁を掴んだ状態で間欠的に搬送する。
このフィルム搬送装置13の搬送途中の上流側には、成型装置14が配置される。この成型装置14は、フィルム12の所定位置に下側に突出する凹部12aを成型する装置である。凹部12aは、横一列に複数個(本例では2個)並ぶとともに、前後に所定間隔をおいて配置されるように形成される。さらに、前後2列を同時に形成するようになっている。従って、成型装置14では、一度に2×2の4個の凹部12aを形成する。
この成型装置14は、フィルム12を挟んで上下に配置された上側ボックス14aと下側ボックス14bを有している。そして、下側ボックス14b内に、フィルム12に形成する凹部12aの外形状に符合する内形状に加工された雌型を配置する。一方、上側ボックス14a内には、熱板が内蔵され、上側ボックス14aと下側ボックス14bの間で挟み込まれたフィルム12のフィルム部位を加熱軟化させる。そして、係る挟み込んだ状態で、例えば下側ボックス14b内を真空吸引し、フィルム12の所定のフィルム部位が雌型の内周面に密着し、その内周面の形状に成型されて凹部12aを成型する。
横カッター装置15は、フィルムを挟んで上下に配置されるカッター刃15aと、受け板15bと、を備える。それらカッター刃15a,受け板15bはそれぞれに連係させたエアシリンダ等によりタイミングを合わせて昇降移動するように構成する。この横カッター装置15は、押し切りカッターであり、カッター刃15aの刃部の形状に沿ってフィルム12が切断される。カッター刃は、フィルム12を横方向(搬送方向に対して直交する方向)に切断するための直線状の刃部を備える。また、最終的なトレーの角に丸みを形成するためのRカット用の刃部を備えるようにしてもよい。
この横カッター装置15を通過したフィルム12は、凹部12aの前後が横方向にカットされ、横に2個の凹部12aを有するフィルムシートとなり、その両側縁は爪部材13bにて把持された状態で搬送され、次段の縦カッター装置16に至る。
縦カッター装置16は、詳細な構成は後述するが、フィルムの搬送方向に対して直交する方向に回転軸を有する円盤型の回転刃25を複数組備え、その回転する回転刃25をフィルム12に接触させることで搬送方向に対して平行にカットする。縦カッター装置16を通過すると、凹部12aの周囲が縦横に切断されて、個々のトレー23が製造される。またフィルム12の左右両側縁は、縦カッター装置16にてカットされて分離される。そして、その分離された両側縁は、それぞれ1本の連続した帯状に形成されたスクラップ24となる。
スクラップ24は、もともとフィルム12の両側縁のフィルム部位であり、フィルム搬送装置13の爪部材13bにより把持されている。爪部材13bがフィルム搬送装置13の下流端側に至りフィルム部位を離すと、スクラップ24は、フリーな状態になる。このフリーとなったスクラップ24は、スクラップ巻取り装置17に巻き取られて回収される。スクラップ巻取り装置17は、図示省略する駆動モータの動力を受けて所定の速度でリール17aを回転し、帯状のスクラップ24に所定のテンションを掛けながら当該リール17aに巻き取るように構成する。
本実施形態の縦カッター装置16は、以下の構成を採る。複数(本実施形態では3個)の回転刃25を装着する第一回転軸28と、その第一回転軸28と所定間隔をおいて平行に配置する第二回転軸29の夫々の両端を、側板部材30に軸受け支持した状態で、フィルム12の上方所定位置に配置する。3個の回転刃25は、フィルム12の幅方向の中央と、両側縁の所定位置、すなわち、横に2個並んだ凹部12aの間と、その2個の凹部12aとフィルム12の側縁との間をカットする位置に来るように第一回転軸28に取り付ける。
第一回転軸28の一方の端部は、軸受け支持する側板部材30を貫通してその外側に突出するようにし、その突出した端部に第一ギア31を連結する。この第一ギア31は、第一駆動モータ32の出力軸に連結する第二ギア33と噛み合わせており、第一駆動モータ32の回転に伴い、第一回転軸28ひいては回転刃25が回転する。また、図7に拡大して示すように、回転刃25の外周縁の下端位置は、フィルム12の搬送面よりも下方に位置するように設定する。これにより、回転刃25は、フィルム12に対して所定の圧力を掛けた状態で接触する。
そして、第一駆動モータ32は、例えばサーボモータなどを用いると良く、回転刃25の回転速度、すなわち、回転刃25のフィルム12に接触する部位の移動速度である周速は、フィルム12と搬送速度に比べ高速に設定する。これにより、フィルム12の所定位置をしっかりカットすることができる。
ここで本実施形態では、回転刃25の周辺に、上下からフィルム12を挟み込むための一対のローラを構成する抑えローラ34と受けローラ35を配置した。具体的には、第一回転軸28に、ベアリング38を介して筒状体39を同心上に装着し、その筒状体39に抑えローラ34を同心上に装着する。具体的には、筒状体39の外周面に形成したキー39aと、抑えローラ34の内周面に形成したキー溝34bとを嵌め合わせ、筒状体39と抑えローラ34が一体的に回転するように構成する。これにより、抑えローラ34は第一回転軸28からの駆動力を受けず、回転刃25とは一体に回転しない構成となる。
抑えローラ34の装着位置は、中央の回転刃25に対しては、軸方向の両側に配置し、両サイドの回転刃25に対しては軸方向の内側(フィルム12の中心側)にのみ配置し、当該両サイドの回転刃25の外側(フィルム12の側縁側)には配置しないように構成する。これにより、回転刃25と抑えローラ34は、同軸状に並び、回転中心は一致するが、上述したように抑えローラ34と回転刃25とは回転速度を異ならすことができる構成となる。
また、筒状体39は、中央の回転刃25と、両サイドの回転刃25との間のそれぞれに配置し、第一回転軸28に軸方向に2個装着する。そして、ここの筒状体39の軸方向両端付近に、抑えローラ34を装着する。これにより、上述したように中央の回転刃25の軸方向の両側と、両サイドの回転刃25の軸方向の内側に抑えローラ34を配置することになる。
夫々の筒状体39の軸方向の中間位置に、タイミングプーリ40を装着する。タイミングプーリ40の内周面の所定位置にも、筒状体39に形成したキー39aと符合するキー溝40aを設け、それらキー39aとキー溝40aを嵌め合わすことで筒状体39とタイミングプーリ40が一体化する。
このタイミングプーリ40と、第二回転軸29に連結したタイミングプーリ41との間にタイミングベルト42を掛け渡す。第二回転軸29の一方の端部は、軸受け支持する側板部材30を貫通してその外側に突出するようにし、その突出した端部に第三ギア43を連結する。この第三ギア43は、第二駆動モータ45の出力軸に連結する第四ギア44と噛み合わせており、第二駆動モータ45の回転に伴い、第二回転軸29が回転し、その回転がタイミングベルト42を介して筒状体39ひいては抑えローラ34に伝わり、ひいては抑えローラ34が回転する。このように、抑えローラ34は、第二駆動モータ45の駆動力を受けて回転する。
よって、第一駆動モータ32と第二駆動モータ45の回転数を適宜制御することで、抑えローラ34の周速と、回転刃25のフィルムに当たる部分の速度の周速を等しくすることもできるし、異ならせることもできる。そして、本実施形態では、両者を異ならせ、具体的には、回転刃25の周速はフィルム12の搬送速度よりも高速にし、抑えローラ34の周速はフィルム12に接触する側面34aの移動速度がフィルム12の搬送速度と等しくなるように制御する。
さらに抑えローラ34の直径は、回転刃25の直径より若干小さくし、図7に拡大して示すように、抑えローラ34の側面がフィルム12の上面に接触した状態で、回転刃25の先端が抑えローラ34の側面より外側に突出し、フィルム12の下側に位置するように構成する。
受けローラ35は、フィルム12を挟んで回転刃25・抑えローラ34の下方に配置する。この受けローラ35は、扁平な円柱状の回転体であり、支持部材36に軸受け支持された状態で配置する。受けローラ35の回転軸は、第一回転軸28と平行で、第一回転軸28の下方に配置する。そして支持部材36は、駆動力を有せず、受けローラ35は、フリーローラとして回転自在な状態で配置される。さらに、支持部材36で支持された受けローラ35は、その円柱状の側面35aにフィルム12が接触するように配置される。
なお、支持部材36は、バネ部材などの弾性部材や、シリンダ等の付勢力を与える機構により、受けローラ35を上方に付勢する機能を備えるように構成すると良い。係る構成を採ると、フィルム12を抑えローラ34と受けローラ35との間で所定の圧力で挟み込むことができ、第二駆動モータ45の駆動力を受けて回転する抑えローラ34の回転力をフィルム12にしっかりと与えることができる。
さらに本実施形態では、受けローラ35の側面35aの幅方向(軸方向)の中央に円周方向に沿って延びる無端状の凹状溝37を備える。この受けローラ35と対応する回転刃25は、フィルム12の下方に位置する先端部位は、この凹状溝37の空間内に入り込むように構成する。
上記の構成を採ることで、中央の回転刃25は、その両側において抑えローラ34と受けローラ35とで挟み込まれた状態のフィルム12の凹状溝37内に位置するフィルム部位をカットし、両サイドの回転刃25はその片側において抑えローラ34と受けローラ35とで挟まれた状態のフィルム12の凹状溝37内に位置するフィルム部位をカットする。
また、中央の回転刃25の両側に配置した抑えローラ34の対となる各受けローラ35は、単一の部材で構成する。このように、フィルムを抑える一対のローラは、必ずしも他の対のローラと独立して構成せず、一部を共用しても良い。
例えば、本実施形態のように抑えローラ34等を備えず、フィルム12を上下で挟み込まない状態で回転する回転刃25でフィルム12をカットするように構成すると、トレー23は凹部12a内に物品が収納されておらず、非常に軽いため、切断された周縁が回転刃25を基準に左右両側に離れる方向に移動しようとしたり、上に浮き上がろうとしたりして、搬出コンベア18上を、直進移動しないという現象を生じる。また、切離された部位が下流側に直進しないと、フィルムの前端側から徐々に切り進むにつれてフィルム12が変形し、直線的に精度良く縦カットできなくなる。
これに対し、本実施形態では、抑えローラ34と受けローラ35とで上下からフィルム12を挟み込んだ状態で、回転刃25が当該フィルム12をカットするので、カットした直後にそのカットされたフィルム部位が回転刃25を基準に左右に離れる方向に移動することを抑え、上述した各問題の現象を生じない。特に、本実施形態では、抑えローラ34は第二駆動モータ45の駆動力を受けて自転し、フィルム12に対して、当該フィルム12の搬送方向と平行な下流側に向けての搬送力を与えるので、切断最中のフィルム12ひいては切断後のトレー23は、より直進性が良好になり、搬出コンベア18上を下流側に向けてまっすぐに進む。その結果、直線的に精度良く縦カットすることができる。
このことは、両サイドの回転刃25でも同様の現象が生じ、回転刃25の内側、すなわち、トレーを構成するフィルム部位の凹部12aの外側のフィルム部位は、回転刃25の内側に配置された抑えローラ34と受けローラ35とで挟み込まれて保持されているので、当該回転刃25から軸方向に沿って離れる方向に移動することなく、下流側に向けて直進する。よって、各トレーを構成する個々の凹部12aの両サイドのフィルム部位が直進するので、トレー23の全体も直進する。
一方、両サイドの回転刃25の外側には、抑えローラ34を配置しないので、本実施形態の構成では上述したフィルムを上下から抑えることによる直進性の効果は発揮しない。しかし、当該回転刃25の外側のフィルム部位は、回転刃25で切断後はスクラップ24となり、スクラップ巻取り装置17に回収されるものであるので、トレー23を構成するフィルム部位と相違して直進性が要求されないので、設けなくても問題は無い。さらに、好ましくは、スクラップ24は、カットされたトレー23を構成するフィルム部位と接した状態で直進するよりも少し離した方が好ましいので、本実施形態のように回転刃25の外側に抑えローラ34を配置しない方がより好ましい構成となる。
また、上述した実施形態では、回転刃25の周速はフィルム12の搬送速度よりも高速にしているが、フィルム12が回転刃25によって引っ張られる場合には、抑えローラ34の周速を、フィルムの搬送速度よりも遅くし、フィルム搬送装置13により搬送されるフィルム12に対し抵抗を与えるとよい。これにより、縦カットされたフィルム12が、回転刃25から離れる方向に移動するのを抑制するのでよい。遅くする速度は、カットされたフィルム部位同士が互いに離れる方向に移動するのを抑制することができる程度の抵抗をフィルムに与える速度差であり、ほんのわずか遅らせると良い。
さらにまた、上述した実施形態では、中央の回転刃25と両サイドの回転刃25のそれぞれに抑えローラを配置したが、本発明は、例えば中央の回転刃25側に配置し両サイドの回転刃25のそばには抑えローラを設けない構成というように、必ずしも全てのカッターのそばに抑えローラを設けなくてもよい。但し、抑えローラを設けない部分は、カットしてトレーになった瞬間に持ち上がるおそれがあるので、実施形態のように全ての回転刃25のそばに抑えローラを設ける構成が最も好ましい。また、一部設けない場合には、中央の回転刃25には抑えローラを設け、両サイドの回転刃25のそばには抑えローラを設けないようにする構成を採る方が良い。
また、上述した実施形態並びに変位例は、凹部12aを横に2個設け、横一列に2個のトレーを製造する構成について説明したが、凹部12aを3個以上にしてもよく、凹部12aの個数に応じて回転刃25並びに抑えローラ34・受けローラ35の設置位置・個数を設定する。
さらに、上述した実施形態並びに変形例では、抑えローラ34が第二駆動モータ45の駆動力を受けて自転し、受けローラ35は自ら自転せずにフィルム12の搬送を受けて回転するフリーローラとしたが、実施形態とは逆に、抑えローラ34をフリーローラとし、受けローラ35を駆動モータの回転を受けて自ら自転するようにしてもよい。
以上、本発明の様々な側面を実施形態並びに変形例を用いて説明してきたが、これらの実施形態や説明は、本発明の範囲を制限する目的でなされたものではなく、本発明の理解に資するために提供されたものであることを付言しておく。本発明の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や製法に限定されるものではなく、本明細書に開示される本発明の様々な側面の組み合わせをも、その範囲に含むものである。本発明のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に特定したが、現在の処は特許請求の範囲に特定されていない構成であっても、本明細書に開示される構成を、将来的に特許請求する可能性があることを、念のために申し述べる。
12 :フィルム
12a :凹部
13 :フィルム搬送装置
14 :成型装置
15 :横カッター装置
16 :縦カッター装置
23 :トレー
25 :回転刃
32 :第一駆動モータ
34 :抑えローラ
35 :受けローラ
45 :第二駆動モータ

Claims (5)

  1. 帯状のフィルムを搬送するフィルム搬送手段と、
    前記フィルムに、搬送方向に対して直交する方向に複数の凹部を形成する成型手段と、
    前記フィルムを前記搬送方向に対して交差する方向にカットする横カッター手段と、
    前記フィルムの前記凹部の未形成のフィルム部位を前記搬送方向に沿ってカットする縦カッター手段を備え、
    前記縦カッター手段は、前記フィルムを前記搬送方向に対して平行な方向にカットする回転刃と、前記フィルムを挟んで配置され、前記回転刃でカットされる前記フィルムのフィルム部位を抑える一対のローラを備え、
    前記回転刃と、前記一対のローラは独立して回転可能に構成し、
    前記回転刃の周速は、前記フィルムの搬送速度より高速にすることを特徴とするトレー製造装置。
  2. 前記一対のローラの少なくとも一方は、駆動モータの駆動力を受けて回転するように構成し、
    前記駆動モータの駆動力を受けて回転する前記ローラの周速は、前記フィルムの搬送速度と同速にすることを特徴とする請求項1に記載のトレー製造装置。
  3. 前記一対のローラの少なくとも一方は、駆動モータの駆動力を受けて回転するように構成し、
    前記駆動モータの駆動力を受けて回転する前記ローラの周速は、前記フィルムの搬送速度より遅くすることを特徴とする請求項1に記載のトレー製造装置。
  4. 前記回転刃は、前記搬送方向に対し直交する方向に3個以上配置し、
    その3個以上の前記回転刃のうち、両サイド以外の前記回転刃には、その軸方向両側に前記一対のローラを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のトレー製造装置。
  5. 前記両サイドの前記回転刃には、その軸方向内側に前記一対のローラを設け、前記軸方向外側には前記一対のローラを設けないことを特徴とする請求項4に記載のトレー製造装置。
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