JP2020031553A - アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液、及び、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法 - Google Patents

アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液、及び、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アワビ又はサザエの水揚げ後、保管時に進行し得るアワビ又はサザエの食感低下や身やせを抑制し、生食において感じられるコリコリとした歯応えの強い食感と外観を維持したアワビ又はサザエを提供するために使用される、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を提供すること。【解決手段】エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を含む、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤。前記抽出物を、前記アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤の乾燥重量全体中、乾燥重量で50〜100重量%含むことが好ましい。前記アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を用いて、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液を提供することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液、及び、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法に関する。
アワビやサザエの身やだし汁は磯の風味を持ち、刺身では独特のコリコリとした歯応えの強い食感、加熱調理すると弾力のある食感と、様々な食味や食感を楽しめることから人気の高い食材である。しかしながら、水揚げ後の生アワビ又は生サザエを冷蔵してから輸送または保存すると、その輸送または保存中にアワビ又はサザエの食感が徐々に低下したり身やせして見えるという問題があり、食感や外観を保持したまま輸送できる地域が限られていた。また、水槽に海水を入れて酸素を供給しながら魚介類を生きたまま定温輸送する方法もあるが、この方法では温度管理や酸素管理に大型の装置を必要とし、経済効率の点で望ましいものではなかった。さらに、水揚げ直後の生アワビ又は生サザエを冷凍してから輸送または保存する方法も一般的であるが、この方法によると、冷凍中の水分昇華や、解凍時のドリップなどによりアワビ又はサザエの食感が著しく損なわれる、いわゆる冷凍障害が発生するという問題があった。
特許文献1では、貝類を短時間で軟化させて食感および食味を改善するために、アルカリ性物質と、乳酸ナトリウムまたは乳酸カリウムとを含む品質改良剤を貝類に接触させる方法が開示されている。しかし、当該方法は、貝類を軟化させることを目的としたものであり、アワビやサザエの水揚げ後に進行し得るアワビやサザエの食感低下や身やせを抑制しようとするものではない。
特開2010−154799号公報
本発明の目的は、アワビ又はサザエの水揚げ後、保管時に進行し得るアワビ又はサザエの食感低下や身やせを抑制し、生食において感じられるコリコリとした歯応えの強い食感と外観を維持したアワビ又はサザエを提供するために使用される、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液、及び、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の抽出物を特定量含有した特定の塩化ナトリウム濃度の水溶液に、活アワビ又は活サザエを特定時間保持することで、その後の保管時に生じ得るアワビ又はサザエの食感低下や身やせを抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を含む、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤に関する。当該アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤は、前記抽出物を、前記アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤の乾燥重量全体中、乾燥重量で50〜100重量%含むことが好ましい。
本発明の第二は、エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を0.1〜800ppm(固形分)含有し、塩化ナトリウム濃度が2〜3.5重量%である、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液に関する。当該活アワビ又は活サザエの保持用水溶液は、前記アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を用いたものであってよい。
本発明の第三は、温度が1〜25℃の範囲にある前記水溶液中に、酸素が供給された状態で10〜15000分間保持された活アワビ又は活サザエに関する。
本発明の第四は、前記活アワビ又は活サザエが冷蔵または冷凍された生アワビ又は生サザエに関する。
本発明の第五は、エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を0.1〜800ppm(固形分)含有し、塩化ナトリウム濃度が2〜3.5重量%、温度が1〜25℃の範囲にある水溶液中に、酸素が供給された状態で活アワビ又は活サザエを10〜15000分間保持することを特徴とする、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法に関する。
本発明に従えば、アワビ又はサザエの水揚げ後、保管時に進行し得るアワビ又はサザエの食感低下や身やせを抑制し、生食において感じられるコリコリとした歯応えの強い食感と外観を維持したアワビ又はサザエを提供するために使用される、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液、及び、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法を提供することができる。本発明によると、アワビ又はサザエを冷蔵または冷凍した場合においてアワビ又はサザエの食感低下や身やせ等の劣化を抑制することができ、また、冷凍した場合であっても、冷凍障害を抑制することもできる。また、保管時劣化抑制剤に由来する風味や色がアワビ又はサザエに付着することも回避できる。本発明によると、アワビ又はサザエの食感低下や身やせが抑制されるので、生食において感じられるコリコリとした歯応えの強い食感と外観を維持したアワビ又はサザエの輸送可能なエリアを拡大することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤は、アワビ又はサザエの水揚げ後、特に生アワビ又は生サザエの冷蔵または冷凍中に生じ得るアワビ又はサザエの歯応えの強い食感と外観等の劣化を抑制するためのもので、特定の抽出物を含有する。本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤は、塩水に配合して使用されるもので、生アワビ又は生サザエを冷蔵または冷凍する前に、本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を含む塩水で活アワビ又は活サザエを処理することで本発明の目的を達成することができる。
本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤で使用する抽出物は、エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物である。
前記エノキタケ抽出物としては特に限定されないが、例えば、エノキタケの子実体を熱水及び/又はアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、酵素やアルカリ性の溶媒でエノキタケの子実体を分解してから熱水やアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、更にはこれら抽出物を濃縮した濃縮液、前記抽出物または前記濃縮液を乾燥して得られた粉末等が挙げられる。これら抽出物は、消費者の安心安全志向から、水や天然由来エタノール以外の溶媒を用いない抽出物が好ましい。但し、コスト面を考えると、水がより好ましい。
抽出時の抽出溶媒の温度は、抽出溶媒の種類によって好適な温度幅が変動し得るが、一般に、抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃〜抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)が好ましい。抽出時の抽出溶媒の温度が、該抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃より低いと、アワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果が弱くなる場合があり、大気圧下での沸点(℃)より高くなると、特殊な加圧設備が必要となるため、抽出方法が複雑になる場合がある。
前記エノキタケは、タマバリタケ科のキノコの一種であるFlammulina velutipes種のことをいう。特に限定されないが、人工的に栽培した白色かつもやし状の市販エノキタケを使用することができる。かかる市販エノキタケは、一般に食用とされており、容易に入手可能である。
前記酵母抽出物としては特に限定されないが、例えば、酵母を熱水やアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、酵素やアルカリ性の溶媒で酵母を分解してから熱水やアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、更にはこれら抽出物を濃縮した濃縮液、前記抽出物または前記濃縮液を乾燥して得られた粉末等が挙げられる。これら抽出物は、消費者の安心安全志向から、水や天然由来エタノール以外の溶媒を用いない抽出物が好ましい。但し、コスト面を考えると、水がより好ましい。
抽出時の抽出溶媒の温度は、抽出溶媒の種類によって好適な温度幅が変動し得るが、一般に、抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃〜抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)が好ましい。抽出時の抽出溶媒の温度が、該抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃より低いと、アワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果が弱くなる場合があり、大気圧下での沸点(℃)より高くなると、特殊な加圧設備が必要となるため、抽出方法が複雑になる場合がある。
前記酵母は、嫌気環境下で発酵する際に、糖を資化してアルコールを生成する微生物のことをいう。具体例として、サッカロミセス(Saccharomyces)属に属する酵母や、キャンディダ(Candida)属に属する酵母等が挙げられるが、特に限定されない。食経験が豊富である観点から、前記酵母は、サッカロミセス・セレビジエ(Saccharomyces cerevisiae)であってもよく、研究等で知見が多い観点から、前記酵母は、キャンディダ・ユーティリス(Candida utilis)であってもよい。
前記大麦抽出物としては特に限定されないが、例えば、大麦を熱水やアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、酵素やアルカリ性の溶媒で大麦を分解してから熱水やアルコール等の抽出溶媒で抽出した抽出物、更にはこれら抽出物を濃縮した濃縮液、前記抽出物または前記濃縮液を乾燥して得られた粉末等が挙げられる。これら抽出物は、消費者の安心安全志向から、水や天然由来エタノール以外の溶媒を用いない抽出物が好ましい。但し、コスト面を考えると、水がより好ましい。
抽出時の抽出溶媒の温度は、抽出溶媒の種類によって好適な温度幅が変動し得るが、一般に、抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃〜抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)が好ましい。抽出時の抽出溶媒の温度が、該抽出溶媒の大気圧下での沸点(℃)−20℃より低いと、アワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果が弱くなる場合があり、大気圧下での沸点(℃)より高くなると、特殊な加圧設備が必要となるため、抽出方法が複雑になる場合がある。
前記大麦は、中央アジア原産のイネ科の植物で、学名をHordeum velgareといい、二条大麦と六条大麦、皮麦とはだか麦、うるち種ともち種に分類されるものをいう。
本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤は、エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を、該劣化抑制剤の乾燥重量全体に対し乾燥重量で50〜100重量%含有することが好ましい。より好ましくは70〜100重量%であり、さらに好ましくは90〜100重量%である。50重量%よりも少ないと、アワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果を発揮できない場合がある。本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤に含まれ得る前記抽出物以外の固形分としては特に限定されず、天然由来の固形分であれば何を含有しても良い。
本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤の形状は特に限定されず、水溶液等の液体の形状であってもよいし、粉末状、顆粒状、ブロック状等の固形の形状であってもよい。
本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤は、これを真水、海水、または塩水に添加することで、次に説明する本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液を調製するために使用することができる。また、収穫した活アワビ又は活サザエを一時的に飼育している生け簀に、本発明のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を投入することで、コリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせを抑制する効果を得ることもできる。
本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液は、前記抽出物を含有するものである。該水溶液に活アワビ又は活サザエを浸漬することで使用され、これによって、この使用後に活アワビ又は活サザエを冷蔵保存または冷凍保存する際にアワビ又はサザエのコリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせを抑制することができる。
本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液は、前記抽出物を固形分で0.1〜800ppm含有することが好ましい。当該含有量は、0.1〜240ppmがより好ましく、0.2〜240ppmが更に好ましく、0.2〜60ppmが特に好ましい。0.1ppmより少ないとアワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果を発揮できない場合がある。800ppmを越えると前記抽出物に由来する色素成分がアワビ又はサザエに付着したり、アワビ又はサザエの食感又は風味が損なわれる場合がある。
本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液の塩化ナトリウム濃度は、2〜3.5重量%が好ましく、2.3〜3.5重量%がより好ましく、2.3〜3.2重量%がさらに好ましく、2.5〜3重量%が特に好ましい。塩化ナトリウム濃度が2重量%未満、又は3.5重量%を超えると、本発明の保持用水溶液中でアワビ又はサザエが生育できず、却ってアワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果が損なわれる場合がある。
本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液は、上記塩化ナトリウム濃度を満足する限り、塩化ナトリウム以外の塩類を含有していてもよい。しかし、塩化ナトリウム以外の塩類の含有量は、塩化ナトリウム重量に対して1/3の重量までに制限することが好ましい。塩化ナトリウム以外の塩類の種類としては食品添加物として使用し得る塩類であれば特に限定されない。
前記保持用水溶液は、上記塩化ナトリウム濃度を満足する限り、真水に食塩を添加して製造されたものであってもよいし、海水を利用して、又は、海水の塩化ナトリウム濃度を調整したものを利用して製造されたものであってもよい。
本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液を用いて、特に生アワビ又は生サザエを冷蔵または冷凍する前に、活アワビ又は活サザエを処理することで、コリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせが抑制されたアワビ又はサザエを製造することができる。当該処理の具体的態様の一例は以下のとおりである。該水溶液の温度を、好適には1〜25℃の範囲とし、該水溶液に酸素を供給しつつ活アワビ又は活サザエを浸漬して、好適には10〜15000分間保持する。その後、該水溶液から活アワビ又は活サザエを取り出すことで、コリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせが抑制されたアワビ又はサザエを得ることができる。水溶液は予め殺菌してから使用してもよく、その場合、殺菌方法については特に限定されず、例えば、紫外線照射による殺菌、オゾン殺菌、塩素殺菌などを行なえばよい。
前記水溶液の温度は1〜25℃の範囲でコントロールすることが好ましく、1〜17℃がより好ましく、3〜17℃が更に好ましい。該温度が1℃より低い又は25℃より高いと、前記水溶液中で活アワビ又は活サザエの活動が低下してアワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果を発揮できない場合がある。
前記水溶液への酸素の供給方法としては、アワビ又はサザエの生育に必要な溶存酸素濃度を確保できれば、どのような方法であってもよい。
活アワビ又は活サザエを前記水溶液中で保持する時間は、10〜15000分間が好ましく、10〜9000分間がより好ましく、10〜7200分間が更に好ましく、10〜6000分間が特に好ましく、150〜6000分間が極めて好ましい。保持時間が10分間より短いと保管時劣化抑制剤の活アワビ又は活サザエに対する保持時間が足りず、アワビ又はサザエの保管時の劣化抑制効果を発揮できない場合がある。また15000分間より長いとアワビ又はサザエの風味又は食感が損なわれる場合がある。
以上で説明した本発明の活アワビ又は活サザエの保持用水溶液を用いた活アワビ又は活サザエの処理は、静置した水槽で行なってもよいし、水槽ごと輸送しつつ行なってもよい。輸送しながら該処理をする場合であっても、本発明の方法によると、水溶液の温度が前述した範囲内にあれば厳格な温度管理を行なう必要がないので、従来の魚介類を生きたまま輸送する方法と比較して輸送コストを抑制することができる。
本発明のアワビ又はサザエの製造方法に従って得られたアワビ又はサザエは、前述のように前記水溶液に特定時間保持した後、水揚げしてから殻むき、または、殻付きのまま冷蔵で1〜5日間保存しても、アワビ又はサザエのコリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせが抑制されている。また、本発明のアワビ又はサザエの製造方法に従って得られたアワビ又はサザエは、前述のように前記水溶液に特定時間保持した後、水揚げしてから、1ヶ月以上冷凍保存しても、アワビ又はサザエのコリコリとした歯応えの強い食感を維持し、身やせが抑制されている。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
(製造例1) エノキタケ抽出物の作製
市販のエノキタケ(子実体)100gに100℃に加熱した熱水200mlを加え、2時間保持した。その後固形分を濾別して、固形分量が0.6重量%のエノキタケ抽出物を得た。得られたエノキタケ抽出物の0.5重量%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度は17mPa・sであった。
(製造例2) 酵母抽出物の作製
パン酵母(株式会社カネカ製「カネカイーストGA」)100gに100℃に加熱した熱水200mlを加え、2時間保持した。その後固形分を濾別して、固形分量が1.0重量%の酵母抽出物を得た。得られた酵母抽出物の0.5重量%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度は8mPa・sであった。
(製造例3) 大麦抽出物の作製
大麦粉(石橋工業株式会社製「大麦粉」)100gに100℃に加熱した熱水200mlを加え、2時間保持した。その後固形分を濾別して、固形分量が0.5重量%の大麦抽出物を得た。得られた大麦抽出物の0.5重量%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度は5mPa・sであった。
(製造例4) 昆布抽出物の作製
真昆布(株式会社くらこん製「真昆布」)100gに100℃に加熱した熱水200mlを加え、2時間保持した。その後固形分を濾別して、固形分量が2.0重量%のコンブ抽出物を得た。得られたコンブ抽出物の0.5重量%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度は120mPa・sであった。
<アワビ又はサザエの歯応えの強い食感の評価>
実施例および比較例において得たアワビ又はサザエを、訓練された10名(男性5人、女性5人)のパネラーにより生のまま食してもらい、食感について評価した。その際の評価基準は以下の通りであり、10人の各評価点の平均値を評価値とした。
5点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエよりも歯応えが非常に強く、コリコリとした食感を非常に強く感じる
4点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエよりも歯応えが強く、コリコリとした食感を強く感じる
3点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエと歯応えは同等で、コリコリとした食感が感じられる
2点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエより歯応えが弱く、コリコリとした食感が感じられ難い
1点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエより歯応えが非常に弱く、コリコリとした食感が感じられない。
<アワビ又はサザエの身やせの評価>
実施例および比較例において得たアワビ又はサザエの身やせの程度は、訓練された10名(男性5人、女性5人)のパネラーにより、以下の基準に基づき目視で評価し、その平均値を評価値とした。
5点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエよりも非常に良く、全く身やせしていない
4点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエよりも良く、ほぼ身やせしていない
3点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエと同等で、あまり身やせしていない
2点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエより悪く、身やせしている
1点:実施例15のアワビ又は実施例17のサザエより非常に悪く、非常に身やせしている。
<総合評価>
アワビ又はサザエの食感及び身やせの各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:アワビ又はサザエの食感及び身やせの評価が全て4.5点以上5.0点以下を満たしているもの。
B:アワビ又はサザエの食感及び身やせの評価が全て4.0点以上5.0点以下であって、且つ4.0以上4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:アワビ又はサザエの食感及び身やせの評価が全て3.0点以上5.0点以下であって、且つ3.0以上4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:アワビ又はサザエの食感及び身やせの評価が全て2.0点以上5.0点以下であって、且つ2.0以上3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:アワビ又はサザエの食感及び身やせの評価において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
(実施例1)
表1の配合に従い、製造例1で得られたエノキタケ抽出物1重量%と、食塩3重量%を配合した水溶液100リットルを水槽に満たし、水温を15℃にコントロールした。該水槽に、活アワビ10体を浸漬し、酸素を供給しながら、180分間保持した後、アワビを水揚げした。水揚げ後、速やかにアワビの殻を剥いて貝身を取り出し、アワビの剥き身を得た。得られたアワビの剥き身は、水気を切ってから真空包装し、4℃の冷蔵庫で24時間保存した後、アワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
Figure 2020031553
(実施例2)
表1の配合に従い、前記エノキタケ抽出物の代わりに、製造例2で得られた酵母抽出物を配合した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(実施例3)
表1の配合に従い、前記エノキタケ抽出物の代わりに、製造例3で得られた大麦抽出物を配合した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(実施例4)
表1の配合に従い、実施例1の活アワビを活サザエに変えた以外は実施例1と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(実施例5)
表1の配合に従い、実施例2の活アワビを活サザエに変えた以外は実施例2と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(実施例6)
表1の配合に従い、実施例3の活アワビを活サザエに変えた以外は実施例3と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(比較例1)
表1の配合に従い、前記エノキタケ抽出物の代わりに、製造例4で得られた昆布抽出物を配合した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
(比較例2)
表1の配合に従い、比較例1の活アワビを活サザエに変えた以外は比較例1と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表1に示した。
表1から明らかなように、抽出物の0.5%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度が3〜50mPa・sの範囲にあるエノキタケ抽出物(製造例1)、酵母抽出物(製造例2)、又は、大麦抽出物(製造例3)を含む食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1〜6)は、いずれも歯応えがあり、コリコリとした食感が感じられ、身やせもしていなかった。特にエノキタケ抽出物を含む食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1及び4)の食感及び身やせの程度が極めて良好であった。一方、抽出物の0.5%(W/W)固形分濃度の水溶液の粘度が120mPa・sの昆布抽出物(製造例4)を含む食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(比較例1、2)は、歯応えが弱く、コリコリとした食感が感じられ難く、身やせしていた。
(実施例7及び8、比較例3)
表2の配合に従い、エノキタケ抽出物の配合量を1.0重量%から、0.1重量%(実施例7)、10.0重量%(実施例8)、又は、15.0重量%(比較例3)に変更した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表2に示した。
Figure 2020031553
(比較例4)
表2の配合に従い、エノキタケ抽出物を配合せずに調製した水溶液を使用した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表2に示した。
(比較例5)
表2の配合に従い、比較例4の活アワビを活サザエに変えた以外は比較例4と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表2に示した。
表2から明らかなように、水溶液中のエノキタケ抽出物の固形分量が0.1〜800ppmの範囲にある食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、4、7、及び8)は、いずれも、歯応えがあり、コリコリとした食感が感じられ、身やせもしていなかった。特に前記固形分量が60ppmの食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、及び4)の食感及び身やせの程度は極めて良好であった。一方、エノキタケ抽出物の固形分量が900ppmの食塩水で処理して得られたアワビ(比較例3)は、歯応えが弱く、コリコリとした食感が感じられ難く、身やせしていた。また、エノキタケ抽出物を含有しない食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(比較例4、及び5)は、歯応えが弱く、コリコリとした食感が感じられ難く、身やせしていた。
(実施例9)
表3の条件に従い、塩を含む水溶液の種類を食塩水から海水へ変更した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表3に示した。
Figure 2020031553
(実施例10)
表3の条件に従い、塩を含む水溶液の種類を食塩水から海水へ変更した以外は、実施例4と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表3に示した。それらの結果を表3に示した。
(比較例6)
この比較例は、特許文献1(特開2010−154799号公報)の実施例1−1に記載された貝類の品質改良剤に準拠したものである。表3の配合に従い、水溶液に添加する塩の種類を食塩から乳酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムへ変えた以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。
表3から明らかなように、エノキタケ抽出物を含み塩化ナトリウムの含有量が2〜3.5重量%の範囲にある水溶液で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、4、9、及び10)は、いずれも、歯応えが非常に強く、コリコリとした食感が非常に強く感じられ、身やせもしていなかった。一方、エノキタケ抽出物を含有するが塩化ナトリウムの代わりに乳酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの含有量を3.5重量%とした水溶液に浸漬した活アワビ(比較例6)は、180分間の浸漬によって死滅してしまった。
(実施例11、12)
表4の条件に従い、水溶液の水温を15℃から、10℃(実施例11)、又は、20℃(実施例12)にそれぞれ変更した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表4に示した。
Figure 2020031553
(実施例13、14)
表4の条件に従い、水溶液の水温を15℃から、10℃(実施例13)、又は、20℃(実施例14)にそれぞれ変更した以外は、実施例4と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表4に示した。
表4から明らかなように、エノキタケ抽出物を含み水温が1〜25℃の食塩水で処理して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、4、11〜14)は、いずれも、歯応えが強く、コリコリとした食感が強く感じられ、身やせもしていなかった。特にエノキタケ抽出物を含み水温が15℃の食塩水で処理して得られたもの(実施例1及び4)の食感及び身やせの程度は極めて良好であった。
(実施例15及び16、比較例7及び8)
表5の条件に従い、水溶液中でのアワビの保持時間を180分間から、15分間(実施例15)、14400分間(実施例16)、5分間(比較例7)、又は、17280分間(比較例8)に変更した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表5に示した。
Figure 2020031553
(実施例17、比較例9及び10)
表5の条件に従い、水溶液中でのサザエの保持時間を180分間から、15分間(実施例17)、5分間(比較例9)、又は、17280分間(比較例10)に変更した以外は、実施例4と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表5に示した。
表5から明らかなように、エノキタケ抽出物を含む食塩水に10〜15000分間保持して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、4、15、16、及び17)は、いずれも、歯応えがあり、コリコリとした食感が感じられ、身やせもしていなかった。特に保持時間を180分間としたアワビ又はサザエ(実施例1及び4)の食感及び身やせの程度は極めて良好であった。一方、保持時間が5分間のアワビ又はサザエ(比較例7及び9)は、歯応えが弱く、コリコリとした食感はわずかにしか感じられず、身やせしていた。また、保持時間が17280分間のアワビ又はサザエ(比較例8及び10)も、歯応えが弱く、コリコリとした食感はわずかにしか感じられず、身やせしていた。
(実施例18〜20)冷蔵保管後のアワビ
表6の条件に従い、水揚げ後の保存温度は同じで、保存期間を24時間から、96時間(実施例18)、120時間(実施例19)、又は、0時間(実施例20)に変更した以外は実施例1と同様にして、アワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
Figure 2020031553
(比較例11)冷蔵保管後のアワビ
表6の条件に従い、水揚げ後の保存温度は同じで、保存期間を24時間から、120時間に変更した以外は比較例4と同様にして、アワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
(実施例21)冷蔵保管後のサザエ
表6の条件に従い、水揚げ後の保存温度は同じで、保存期間を24時間から、120時間に変更した以外は実施例4と同様にして、サザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
(比較例12)冷蔵保管後のサザエ
表6の条件に従い、水揚げ後の保存温度は同じで、保管期間を24時間から、120時間に変更した以外は比較例5と同様にして、サザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
表6から明らかなように、エノキタケ抽出物を含む食塩水で処理した後、0時間〜120時間冷蔵保存して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、18、19、20、4、及び21)はいずれも歯応えがあり、コリコリとした食感が感じられ、身やせもしていなかった。特に、食塩水から水揚げ後即座に身を剥いて冷凍保存せずに得られたアワビ(実施例20)、及び、食塩水から水揚げ後身を剥いて24時間冷蔵保存して得られたアワビ又はサザエ(実施例1、及び4)の食感及び身やせの程度は極めて良好であった。一方、エノキタケ抽出物を含有しない食塩水で処理したアワビ又はサザエを120時間冷蔵保存したもの(比較例11、及び12)は、24時間冷蔵保存したもの(比較例4、及び5)と同様、歯応えが弱く、コリコリとした食感は感じられず、非常に身やせしていた。
(実施例22)冷凍保管後のアワビ
表6の条件に従い、4℃で24時間の保存条件を、−20℃の冷凍庫に1ヶ月保管し、その後4℃の冷蔵庫に24時間静置解凍の条件に変更した以外は、実施例1と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
(実施例23)殻付きで冷凍保管後のアワビ
表6の条件に従い、実施例22と同様にして活アワビを水槽中に保持した後、剥き身での冷解凍を、殻が付いたままでの冷解凍に変更した以外は、実施例22と同様にしてアワビを得た。得られたアワビの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
(実施例24)冷凍保管後のサザエ
表6の条件に従い、実施例22のアワビをサザエに変更した以外は、実施例22と同様にしてサザエを得た。得られたサザエの歯応えの強い食感と身やせについて官能評価を行った。それらの結果を表6に示した。
表6から明らかなように、エノキタケ抽出物を含む食塩水で処理した後1ヶ月間冷凍保存して得られたアワビ又はサザエ(実施例22、及び24)は歯応えがあり、コリコリとした食感が感じられ、身やせもしていなかった。また、エノキタケ抽出物を含む食塩水で処理した後、殻つきのまま1ヶ月間冷凍保存して得られたアワビ(実施例23)も歯応えが強く、コリコリとした食感が強く感じられ、身やせもしていなかった。

Claims (7)

  1. エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を含む、アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤。
  2. 前記抽出物を、前記アワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤の乾燥重量全体中、乾燥重量で50〜100重量%含む、請求項1に記載のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤。
  3. エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を0.1〜800ppm(固形分)含有し、塩化ナトリウム濃度が2〜3.5重量%である、活アワビ又は活サザエの保持用水溶液。
  4. 請求項1又は2に記載のアワビ又はサザエの保管時劣化抑制剤を用いた請求項3に記載の水溶液。
  5. 温度が1〜25℃の範囲にある請求項3又は4に記載の水溶液中に、酸素が供給された状態で10〜15000分間保持された活アワビ又は活サザエ。
  6. 請求項5に記載の活アワビ又は活サザエが冷蔵または冷凍された生アワビ又は生サザエ。
  7. エノキタケ抽出物、酵母抽出物及び大麦抽出物からなる群より選ばれる少なくとも1種の抽出物を0.1〜800ppm(固形分)含有し、塩化ナトリウム濃度が2〜3.5重量%、温度が1〜25℃の範囲にある水溶液中に、酸素が供給された状態で活アワビ又は活サザエを10〜15000分間保持することを特徴とする、保管時劣化が抑制されたアワビ又はサザエの製造方法。
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