JP2020030008A - 湯気抑制システム - Google Patents

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Abstract

【課題】湯気の発生を十分に抑制する。【解決手段】湯気抑制システム100は、蒸気又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって、少なくとも一部の蒸気又は湯気を空気から分離させる湯気消しユニット1と、湯気消しユニット1において空気から分離された蒸気又は湯気から熱を回収する熱回収ユニット5と、湯気消しユニット1によって少なくとも一部の蒸気又は湯気が分離された空気を熱回収ユニット5で回収した熱によって加熱する加熱ユニット6とを備えている。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、湯気抑制システムに関する。
例えば、特許文献1には、水分を含む排気を外気と熱交換させ、さらに、熱交換後の外気と混合することによって、排気からの湯気の発生を抑制する装置が開示されている。
特開2004−162927号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、排気と外気とを適切に熱交換させる必要がある。排気の冷却及び除湿が不十分であると、排出される排気において湯気が発生する虞がある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、湯気の発生を十分に抑制することにある。
ここに開示された湯気抑制システムは、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって、少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を空気から分離させる分離部と、前記分離部において空気から分離された蒸気及び/又は湯気から熱を回収する熱回収部と、前記分離部によって少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気を前記熱回収部で回収した熱によって加熱する加熱部とを備える。
前記湯気抑制システムによれば、湯気の発生を十分に抑制することができる。
図1は、湯気抑制システムの概略図である。 図2は、分離ユニットの斜視図である。 図3は、分離ユニットの縦断面図である。 図4は、変形例に係る湯気消しユニットの概略図である。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、湯気抑制システム100の概略図である。
湯気抑制システム100は、蒸気及び/又は湯気(即ち、蒸気及び湯気の少なくとも一方)が混ざった空気から蒸気及び/又は湯気を分離させると共に、蒸気及び/又は湯気が分離された空気を排出する際の湯気の発生を抑制するシステムである。湯気抑制システム100は、湯気消しユニット1と熱回収ユニット5と加熱ユニット6とを備えている。湯気抑制システム100は、除水ユニット2さらに備えていてもよい。
湯気消しユニット1は、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって、少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を水と共に空気から分離させる。空気中の蒸気の少なくとも一部は、水と接触することによって凝縮し、接触した水と一体となって湯気消しユニット1に貯留される。空気中の湯気の少なくとも一部は、水と接触することによって水と一体となって湯気消しユニット1に貯留される。湯気消しユニット1において少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気は、除水ユニット2に送られる。湯気消しユニット1は、分離部の一例である。
湯気消しユニット1から除水ユニット2へ送られる空気には、水滴等の水が含まれ得る。除水ユニット2は、湯気消しユニット1から送られてくる空気から少なくとも一部の水分(即ち、水)を除去する。少なくとも一部の水分が分離された空気は、除水ユニット2から排出される。分離された水は、除水ユニット2に貯留される。除水ユニット2は、除水部の一例である。
熱回収ユニット5は、湯気消しユニット1において空気から分離された蒸気及び/又は湯気から熱を回収する。それに加えて、熱回収ユニット5は、除水ユニット2において空気から分離された水分から熱を回収する。詳しくは、湯気消しユニット1においては、空気から分離された蒸気及び/又は湯気が水として貯留されている。除水ユニット2においては、空気から分離された水が貯留されている。熱回収ユニット5は、湯気消しユニット1及び除水ユニット2に貯留された水から熱を回収する。熱回収ユニット5は、熱回収部の一例である。
加熱ユニット6は、湯気消しユニット1によって少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気を熱回収ユニット5で回収した熱によって加熱する。より詳しくは、加熱ユニット6は、湯気消しユニット1によって少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された後、除水ユニット2によって少なくとも一部の水分が除去された空気を加熱する。加熱ユニット6は、加熱部の一例である。
以下、各ユニットについて詳細に説明する。
〈湯気消しユニット1〉
湯気消しユニット1は、容器11と、容器11内へ水を噴射する噴射部12とを備えている。
容器11は、略円筒状に形成された容器本体13と、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気が流入する流入ポート15が形成された流入管14とを有している。
流入管14は、容器本体13の天井を貫通し、容器本体13の内部まで延びている。容器本体13の上部には、噴射部12が設けられている。噴射部12は、ノズルによって形成されている。噴射部12は、下方に向かって円錐状に水を噴射する。図示は省略するが、流入ポート15には、例えば、蒸気使用装置等から廃棄された蒸気が空気と共に流通する蒸気管が接続されている。蒸気管を流通する蒸気の一部は湯気となり得る。流入ポート15からは、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気が流入管14に流入する。噴射部12は、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を噴射する。
容器本体13の側周壁に、排気ポート16が設けられている。排気ポート16は、流入管14の下端よりも高い位置に配置されている。容器本体13の底に、詳しくは後述する熱回収ユニット5の第1排水管54が接続されている。
流入ポート15を介して流入管14に流入した蒸気及び/又は湯気の混ざった空気は、流入管14を下方に向かって流れ、容器本体13へ流入する。このとき、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気には噴射部12から水が吹きかけられる。これにより、空気中の少なくとも一部の蒸気が凝縮して空気から分離すると共に、空気中の少なくとも一部の湯気が噴射された水と一体となって大きな水滴となり、空気から分離する。こうして空気から分離された蒸気及び/又は湯気は、噴射部12からの水と一体となって容器本体13の下部に貯留される。少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気は、容器本体13の上部に滞留する。容器本体13の上部に滞留する空気は、排気ポート16を介して容器本体13から流出していく。容器本体13の上部に滞留する空気には、蒸気及び/又は湯気が残留する場合もあるが、その量は流入ポート15から流入したときよりは減っている。また、容器本体13の上部に滞留する空気には、噴射部12からの水や容器本体13の下部の貯留水の表面で発生する水しぶきが原因で水滴が混入している。つまり、湯気消しユニット1から流出する空気は、水分を含み得る。
〈除水ユニット2〉
除水ユニット2は、気体と液体との混合流体を気体と液体とに分離する分離ユニット20と、分離ユニット20によって液体が分離された気体を流出させる排気管30と、分離ユニット20を収容する容器40とを備えている。湯気消しユニット1から送られてくる、水分を含んだ空気は、除水ユニット2が処理する混合流体の一例である。
容器40は、略円筒状に形成されている。容器40の側周壁の比較的上部に、流入ポート41が形成されている。流入ポート41は、空気管17を介して、湯気消しユニット1の排気ポート16と接続されている。容器40には、排気ポート16から排出される、水分を含んだ空気が流入ポート41を介して流入する。
容器40内において、分離ユニット20は、流入ポート41よりも下方の位置に配置されている。容器40のうち分離ユニット20よりも下方の空間は、分離ユニット20によって分離された気体及び液体が排出される空間となっている。容器40のうち分離ユニット20よりも下方であって底に近い部分には、仕切板42が設けられている。仕切板42には、仕切板42の上方の空間と仕切板42の下方の空間とを連通させる複数の開口が形成されている。容器40の底に、詳しくは後述する熱回収ユニット5の第2排水管55が接続されている。
図2は、分離ユニット20の斜視図である。図3は、分離ユニット20の縦断面図である。分離ユニット20は、外管21と、外管21の内側に位置する第1排気管31と、外管21と第1排気管31との間に設けられた複数の傾斜壁22とを有している。
外管21と第1排気管31とは、同軸上に配置されている。外管21の軸心と第1排気管31の軸心は、軸Xと一致している。外管21及び第1排気管31は、上下の両方に開口している。第1排気管31は、外管21よりも上下の両側に突出しいている。
傾斜壁22の上端部は、外管21の上端よりも上方まで延びている。一方、傾斜壁22の下端部は、外管21の上下方向における中央付近まで延びている。
外管21と第1排気管31との間に、旋回流路23が形成されている。詳しくは、複数の傾斜壁22は、外管21と第1排気管31との隙間において周方向に並んで配置されている。外管21と第1排気管31と周方向に隣り合う各2つの傾斜壁22とによって旋回流路23が区画されている。つまり、旋回流路23は、第1排気管31の周囲に形成されている。
旋回流路23には、上方から混合流体が流入する。旋回流路23は、混合流体を軸X回りに旋回させながら上方から下方へ流通させるような形状に形成されている。
尚、傾斜壁22の下端は外管21の上下方向における中央付近で終わっているので、旋回流路23の出口は、外管21の上下方向における中央付近に位置している。つまり、外管21及び第1排気管31は、旋回流路23の出口よりも下方へ延びている。そのため、旋回流路23の出口よりも下方においては、外管21と第1排気管31との隙間は、傾斜壁22で仕切られておらず、周方向に連続する円環状の空間となっている。
分離ユニット20は、外管21が容器40の内周面に嵌る状態で容器40に取り付けられている。つまり、外管21の外側を流体が流通しないようになっている。
第1排気管31は、排気管30の一部である。排気管30は、図1に示すように、第1排気管31と第2排気管32とを有している。排気管30の一部である第1排気管31は、分離ユニット20と一体的に形成されている。第1排気管31及び第2排気管32は、この順で下流側から並び、それぞれ接続されている。第1排気管31及び第2排気管32の内部は、排気流路35となっている。第1排気管31の下端は、容器40における分離ユニット20よりも下方の空間に開口している。第2排気管32は、容器40の天井を貫通し、容器40の外側まで延びている。第1排気管31の軸心及び第2排気管32の軸心は、軸Xで一致している。
流入ポート41を介して容器40内に流入した、水分を含んだ空気は、分離ユニット20の旋回流路23に流入する。旋回流路23は、水分を含んだ空気を旋回させる。水分を含んだ空気は、旋回流となって旋回流路23から流出する。容器40における分離ユニット20よりも下方の空間のうち比較的上部は、旋回流路23から流出する流体が旋回するための空間となっている。水分を含んだ空気には、旋回流による遠心力が作用する。空気に比べて比重が大きな水(例えば、水滴)にはより大きな遠心力が作用し、その結果、水が空気から分離されていく。少なくとも一部の水分が分離された空気は、容器40における分離ユニット20よりも下方の空間に滞留する。分離された水は、容器40の下部であって仕切板42よりも下方に溜まっていく。仕切板42が設けられているので、旋回流路23から流出して旋回する流体による貯留水の水面の波立ちが抑制される。
容器40における分離ユニット20よりも下方の空間の上部に滞留している空気は、第1排気管31の下端から第1排気管31内に流入し、排気流路35を上方に流れていく。
〈熱回収ユニット5〉
熱回収ユニット5は、図1に示すように、第1熱交換器51と、第1熱交換器51に冷媒(熱媒体)を流入させる第1配管52と、第1熱交換器51から冷媒を流出させる第2配管53と、湯気消しユニット1の容器11と第1熱交換器51とを接続する第1排水管54と、除水ユニット2の容器40と第1排水管54とを接続する第2排水管55と、第1熱交換器51と湯気消しユニット1の噴射部12とを接続する給水管56と、第1排水管54のうち第2排水管55の接続部よりも下流に設けられた電動ポンプ57とを有している。第1排水管54の上流端は、容器11の底に接続されている。第2排水管55の上流端は、容器40の底に接続されている。
熱回収ユニット5は、第1熱交換器51を通過する冷媒と水との間で熱の授受を行わせる。詳しくは、電動ポンプ57を作動させることによって、容器11の水及び容器40の水が第1排水管54及び第2排水管55を介して第1熱交換器51に流入する。第1熱交換器51には、第1配管52を介して冷媒が流入している。第1熱交換器51において、水の熱が冷媒に回収される。第1熱交換器51を通過して冷却された水は、給水管56を介して噴射部12に供給される。噴射部12は、冷却された水を、前述の如く、流入管14に噴射する。一方、熱を回収して高温になった冷媒は、第2配管53を介して第1熱交換器51から流出していく。
〈加熱ユニット6〉
加熱ユニット6は、第2熱交換器61と、第2熱交換器61に冷媒を流入させる第3配管62と、第2熱交換器61から冷媒を流出させる第4配管63とを有している。
第2熱交換器61は、コイル状に巻回された管で形成されている。第2熱交換器61には、第3配管62を介して冷媒が流入している。第2熱交換器61を通過した冷媒は、第4配管63から流出する。第2熱交換器61は、排気管30内、具体的には、第2排気管32内に配置されている。排気管30を流通する空気は、第2熱交換器61に接触する。加熱ユニット6は、第2熱交換器61を流通する冷媒と第2熱交換器61に接触する空気との間で熱の授受を行わせる。詳しくは、排気管30を流通する空気は、第2熱交換器61を流通する冷媒から熱を受け取って加熱される。温度が低下した冷媒は、第4配管63を介して第2熱交換器61から流出していく。
ここで、第1配管52の上流端は、膨張弁72に接続されている。第2配管53の下流端は、圧縮機71に接続されている。第3配管62の上流端は、圧縮機71に接続されている。第4配管63の下流端は、膨張弁72に接続されている。第1熱交換器51、第2熱交換器61、第1配管52、第2配管53、第3配管62、第4配管63、圧縮機71及び膨張弁72は、冷媒回路を形成している。圧縮機71によって高温・高圧となった冷媒は、第3配管62を介して第2熱交換器61に供給される。第2熱交換器61において、冷媒は、排気管30の空気に冷却されて凝縮する。凝縮した冷媒は、第4配管63を介して膨張気72へ供給される。冷媒は、膨張気72を通過することによって減圧され低温・低圧となる。膨張弁72を通過した冷媒は、第1配管52を介して第1熱交換器51に供給される。第1熱交換器51において、冷媒は、第1排水管54を介して供給される水と熱交換することにより加熱されて蒸発する。加熱された冷媒は、第2配管53を介して圧縮機71に供給されて高温・高圧になった後、再び第2熱交換器61に供給される。このように、第1熱交換器51を通過する水の熱が冷媒によって第2熱交換器61に運ばれ、第2熱交換器61から、排気管30を流通する空気に熱が与えられる。つまり、蒸発器としての第1熱交換器51、凝縮器としての第2熱交換器61、第1配管52、第2配管53、第3配管62、第4配管63、圧縮機71及び膨張弁72は、ヒートポンプを形成している。
このように、湯気抑制システム100においては、湯気消しユニット1が、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気から少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を分離する。蒸気及び/又は湯気が減少した空気は、除水ユニット2によって水分がさらに低減される。除水後の水は、加熱ユニット6によって加熱された後、外部(例えば大気中)に排出される。排出される空気は、蒸気、湯気及び水分が減少していることに加えて、加熱により飽和水蒸気量が大きくなっている。そのため、排出される空気が大気中に放出され、空気の温度が低下したとしても、湯気の発生が抑制される。
このとき、加熱ユニット6による空気の加熱には、湯気抑制システム100に流入してきた蒸気及び/又は湯気の混ざった空気が有する熱が利用される。詳しくは、湯気消しユニット1は、分離させた蒸気及び/又は湯気を水として貯留する。貯留された水は、元々、蒸気又は湯気であったため、水温は比較的高い。また、除水ユニット2も、分離させた水を貯留する。除水ユニット2で分離された水には、湯気消しユニット1で分離し切れなかった湯気又は水滴等が含まれ得るので、水温は比較的高い。熱回収ユニット5は、これらの水から熱を回収し、加熱ユニット6は、熱回収ユニット5が回収した熱を使って排気管30内の空気を加熱する。これにより、エネルギの消費を低減することができる。
以上のように、湯気抑制システム100は、蒸気又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって、少なくとも一部の蒸気又は湯気を空気から分離させる湯気消しユニット1(分離部)と、湯気消しユニット1において空気から分離された蒸気又は湯気から熱を回収する熱回収ユニット5(熱回収部)と、湯気消しユニット1によって少なくとも一部の蒸気又は湯気が分離された空気を熱回収ユニット5で回収した熱によって加熱する加熱ユニット6(加熱部)とを備えている。
この構成によれば、湯気消しユニット1によって空気中の蒸気又は湯気が低減された後、加熱ユニット6によって空気の温度が高められる。これにより、空気中に含まれる湯気及び水蒸気の量が低減すると共に、空気の飽和水蒸気量が大きくなるので、湯気の発生が抑制される。それに加えて、加熱ユニット6が加熱に使う熱は空気中に含まれていた蒸気又は湯気の熱なので、湯気の発生を抑制する上でのエネルギ消費を低減することができる。
また、湯気抑制システム100は、湯気消しユニット1によって少なくとも一部の蒸気又は湯気が分離された空気から少なくとも一部の水分を分離する除水ユニット2(除水部)をさらに備え、加熱ユニット6は、除水ユニット2によって少なくとも一部の水分が分離された空気を加熱する。
この構成によれば、湯気消しユニット1によって蒸気又は湯気が低減された空気は、除水ユニット2によって空気中の水分がさらに低減された後に加熱ユニット6によって加熱される。これにより、湯気の発生を抑制することに加えて、空気中に含まれる水分を低減することができる。
また、加熱ユニット6は、熱回収ユニット5で回収した熱をヒートポンプによって空気の加熱に利用する。
この構成によれば、熱回収ユニット5で熱を回収する水の温度が加熱ユニット6で加熱する空気の温度よりも低くても、ヒートポンプを活用することによって、熱回収ユニット5において水から回収した熱を使って加熱ユニット6において空気を加熱することができる。
さらに、湯気消しユニット1は、蒸気又は湯気の混ざった空気に水を噴射する噴射部12を有する。
この構成によれば、湯気消しユニット1においては、空気に噴射部12から水が吹きかけられることによって、蒸気が凝縮して空気から分離され、又は、湯気が噴射部12からの水と一体となってさらに大きな液滴となり空気から分離される。
さらにまた、熱回収ユニット5は、湯気消しユニット1において分離された蒸気又は湯気と一体となっている水から熱を回収し、熱を回収した後の水を噴射部12に供給する。
この構成によれば、噴射部12から噴射された水は、蒸気又は湯気と一体となる。蒸気又は湯気と一体となった水の温度は、噴射部12から噴射されたときの温度と比べて高温となる。この高温となった水は、熱回収ユニット5に熱を回収されることによって、冷却される。冷却後の水は、噴射部12に供給され、噴射部12から噴射される。噴射部12から噴射される水の温度が低いと、より多くの蒸気を凝縮させることができる。このように、湯気消しユニット1において蒸気又は湯気を分離させた水を再利用することができると共に、水を再利用した際の空気からの蒸気の分離能力を高めることができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
湯気抑制システム100に流入する空気には、蒸気及び湯気の少なくとも一方が混ざっていればよい。例えば、湯気抑制システム100に流入する空気には、蒸気が混ざっており、湯気が混ざっていなくてもよい(即ち、湯気が現れていなくてもよい)。
湯気抑制システム100は、除水ユニット2を備えていなくてもよい。その場合、湯気消しユニット1の排気ポート16には、空気を排出するための排気管が接続される。第2熱交換器61は、湯気消しユニット1から排出される空気を加熱する位置、例えば、排気管内に配置され得る。
分離部(前述の例では、湯気消しユニット1)において少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気を加熱する限り、第2熱交換器61は、任意の構成及び配置を採用することができる。例えば、第2熱交換器61は、排気管30の外周面に配置され、排気管30を加熱することによって排気管30内の空気を加熱する構成であってもよい。第2熱交換器61は、フィンアンドチューブ式の熱交換器であってもよい。
湯気消しユニット1は、分離部の一例である。例えば、分離部は、水を貯留する容器に蒸気及び/又は湯気の混ざった空気を流入させ、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気を容器に貯留された水中を通過させることによって、空気から少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を分離させてもよい。つまり、分離部は、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を空気から分離させる限り、任意の構成を採用し得る。
熱回収ユニット5は、熱を回収した後の水を噴射部12に供給しているが、これに限られるものではない。例えば、熱回収ユニット5は、第1熱交換器51を通過した水を噴射部12とは別の場所へ供給してもよい。その場合、噴射部12には、第1熱交換器51以外の別の場所から水が供給される。
分離ユニット20の構成は、前述の構成に限られない。分離ユニット20は、気体と液体との混合流体を気体と液体とに分離する限り、任意の構成を採用し得る。例えば、分離ユニット20は、湯気消しユニット1のように、混合流体が流入する容器であって、流入した混合流体のうち液体を容器の下部に貯留し、混合流体のうち気体を容器の上部に滞留させる構成であってもよい。その場合、容器内で滞留する気体が流出する排気管に突出部が設けられ得る。
除水ユニット2では、排気管30の一部と分離ユニット20とが一体的に形成されているが、これに限られない。排気管30は、分離ユニット20と分離して構成されていてもよい。例えば、排気管30は、容器40における分離ユニット20よりも下方の、気体が滞留する空間に連通するように、容器40に接続されていてもよい。
図4は、変形例に係る湯気消しユニット201の概略図である。湯気消しユニット201は、前述の湯気消しユニット1と除水ユニット2とが一体的に構成されている。湯気消しユニット201は、気体と液体との混合流体を気体と液体とに分離する分離ユニット20と、分離ユニット20によって液体が分離された気体を流出させる排気管230と、分離ユニット20を収容する容器211と、容器211内へ水を噴射する噴射部12とを備えている。分離ユニット20及び噴射部12の構成は、前述の構成と同様である。湯気消しユニット201は、分離部の一例であると共に、除水部の一例でもある。
容器211の側周壁の比較的上部に、流入ポート215が形成されている。流入ポート215には、例えば、蒸気使用装置等から廃棄された蒸気が空気と共に流通する蒸気管が接続される。流入ポート215からは、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気が容器211に流入する。容器211の上部には、噴射部12が設けられている。噴射部12には、熱回収ユニット5の給水管56が接続されている。
容器211内において、分離ユニット20は、流入ポート215よりも下方の位置に配置されている。容器211のうち分離ユニット20よりも下方の空間は、分離ユニット20によって分離された気体及び液体が排出される空間となっている。容器211のうち分離ユニット20よりも下方であって底に近い部分には、仕切板42と同様の仕切板242が設けられている。容器211の底に、熱回収ユニット5の第1排水管54が接続されている。尚、この場合、熱回収ユニット5の第2排水管55は省略される。
排気管230は、分離ユニット20と一体的に形成された第1排気管31と、第1排気管31の下流端に接続される第2排気管232とを有している。第2排気管232は、第1排気管31から上方に延びた後、側方に屈曲し、容器211の側周壁を貫通している。
排気管230に第2熱交換器261が配置されている。第2熱交換器261は、排気管230の外周面に配置されている以外は、第2熱交換器61と同じ構成をしている。詳しくは、第2熱交換器261は、排気管230(詳しくは、第2排気管232)の外周面に配置されている。第2熱交換器261には、第3配管62及び第4配管63が接続されている。第2熱交換器261は、排気管230を加熱することによって排気管230内の空気を加熱する。尚、第2熱交換器261に代えて、第2熱交換器61が排気管230の内部に配置されていてもよい。
流入ポート215を介して容器211に流入した蒸気及び/又は湯気の混ざった空気には、噴射部12から水が吹きかけられる。これにより、空気中の少なくとも一部の蒸気が凝縮して空気から分離すると共に、空気中の少なくとも一部の湯気が噴射水と一体になって空気から分離する。空気、ドレン、大きな水滴、及び噴射部12からの噴射水が混ざり合った混合流体は、分離ユニット20の旋回流路23を通過し、旋回流の遠心力によって、水が分離される。少なくとも一部の水が分離された空気は、容器211における分離ユニット20よりも下方の空間に滞留する。分離された水は、容器211の下部であって仕切板242よりも下方に溜まっていく。滞留する空気は、第1排気管31の下端から第1排気管31に流入し、排気管230を流通していく。このとき、空気は、排気管230を介して第2熱交換器261によって加熱され、飽和水蒸気量が大きくなる。その結果、湯気の発生が抑制される。
以上説明したように、ここに開示された技術は、湯気抑制システムについて有用である。
100 湯気抑制システム
1 湯気消しユニット(分離部)
12 噴射部
2 除水ユニット(除水部)
5 熱回収ユニット(熱回収部)
6 加熱ユニット(加熱部)
201 湯気消しユニット(分離部、除水部)

Claims (5)

  1. 蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を接触させることによって、少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気を空気から分離させる分離部と、
    前記分離部において空気から分離された蒸気及び/又は湯気から熱を回収する熱回収部と、
    前記分離部によって前記熱回収部で回収した熱によって加熱する加熱部とを備える湯気抑制システム。
  2. 請求項1に記載の湯気抑制システムにおいて、
    前記分離部によって少なくとも一部の蒸気及び/又は湯気が分離された空気から少なくとも一部の水分を分離する除水部をさらに備え、
    前記加熱部は、前記除水部によって少なくとも一部の水分が分離された空気を加熱する湯気抑制システム。
  3. 請求項1又は2に記載の湯気抑制システムにおいて、
    前記加熱部は、前記熱回収部で回収した熱をヒートポンプによって空気の加熱に利用する湯気抑制システム。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の湯気抑制システムにおいて、
    前記分離部は、蒸気及び/又は湯気の混ざった空気に水を噴射する噴射部を有する湯気抑制システム。
  5. 請求項4に記載の湯気抑制システムにおいて、
    前記熱回収部は、前記分離部において分離された蒸気及び/又は湯気と一体となった水から熱を回収し、熱を回収した後の水を前記噴射部に供給する湯気抑制システム。

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