JP2020029408A - 水性固形化粧料または外用剤、およびその製造方法 - Google Patents
水性固形化粧料または外用剤、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020029408A JP2020029408A JP2018153945A JP2018153945A JP2020029408A JP 2020029408 A JP2020029408 A JP 2020029408A JP 2018153945 A JP2018153945 A JP 2018153945A JP 2018153945 A JP2018153945 A JP 2018153945A JP 2020029408 A JP2020029408 A JP 2020029408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- external preparation
- aqueous solid
- solid cosmetic
- aqueous
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
Description
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜26の炭化水素基、R3は、炭素数3〜15の炭化水素基、nは、1または2を表す。)
で表されるアミノ酸誘導体の少なくとも1種、
(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤、
(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコール、または、(c)重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、または、(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコールと重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、
(d)多価アルコール
を含有する、水性固形化粧料または外用剤である。
(a)下記式(1):
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜26の炭化水素基、R3は、炭素数3〜15の炭化水素基、nは、1または2を表す。)
で表されるアミノ酸誘導体の少なくとも1種、
(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤、
(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコール、または、(c)重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、または、(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコールと重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、
(d)多価アルコール
を含有するものである。
(a)下記式(1):
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜26の炭化水素基、R3は、炭素数3〜15の炭化水素基、nは、1または2を表す。)
で表されるアミノ酸誘導体の少なくとも1種、
(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤、
(d)多価アルコール
を事前に混合してプレミックス剤を得るプレミックス工程を含むことが望ましい。
[水性スティック状化粧料の調製(1)]
まず、(a)アミノ酸誘導体として、N−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドおよびN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドを用い、表1に示す配合量で水性スティック状化粧料を調製したときの製剤調製温度、外観の透明性、ゲルの破断強度について評価した。結果を表1,2に示す。
(1)製剤の調製温度
表1,2に示す配合量で各成分を混合し、これをホットプレートで加熱溶解したときの溶解温度を温度計にて測り取り、以下の基準に従って評価した。
◎:100℃以下で溶解する
○:110℃以下で溶解する
△:120℃以上で溶解する
×:溶解しない
調製した水性固形化粧料100質量部をガラス容器に入れ、25℃環境下で24時間保存した状態を目視にて以下の評価基準に従って評価した。
○:略均一な一層状である
△:懸濁のある一層状である
×:不溶解物が存在または二層状である
ゲルの破断強度をSUN RHEOMETER CR−500DX(株式会社サン科学製)を用いて行った。表面が平坦である水性スティック状化粧料を直径10mmのプランジャーを用いて進入速度60mm/min、25℃の条件で測定を行い、以下の評価基準に従って評価した。
◎:3000g/cm2以上
○:2000〜2999g/cm2
△:1000〜1999g/cm2
×:999g/cm2以下、若しくはスティック状化粧料が得られない
[プレミックス剤の調製]
まず、(a)アミノ酸誘導体として、N−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドおよびN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドを(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤および(d)多価アルコールとを加熱撹拌溶解して1時間経過後の溶解状態を目視にて以下の基準に従って評価した。
◎:85℃で完全に溶解する
○:90℃で完全に溶解する
△:95℃で完全に溶解する
×:溶解しない、若しくは100℃以上で溶解する
[水性スティック状化粧料の調製(2)]
続いて、表5,6に示す配合量で、先に調製した実施例7もしくは実施例11のプレミックス剤を用い、水性スティック状化粧料に配合したときの溶解温度、透明性、およびゲル破断強度について評価した。結果を表5,6に示す。
(4)製剤の調製温度
表5,6に示す配合量で各成分を混合し、これを水浴で90℃に加熱撹拌溶解して、1時間経過後の溶解状態を目視にて以下の基準に従って評価した。
◎:80℃以下で溶解する
○:90℃以下で溶解する
△:95℃以下で溶解する
×:溶解しない、若しくは100℃以上で溶解する
調製した水性スティック状化粧料100質量部をガラス容器に入れ、25℃環境下で24時間保存した状態を目視にて以下の評価基準に従って評価した。
○:略均一な一層状である
△:懸濁のある一層状である
×:不溶解物が存在または二層状である
ゲルの破断強度をSUN RHEOMETER CR−500DX(株式会社サン科学製)を用いて行った。表面が平坦である水性スティック状化粧料を直径10mmのプランジャーを用いて進入速度60mm/min、25℃の条件で測定を行い、以下の評価基準に従って評価した。
◎:3000g/cm2以上
○:2000〜2999g/cm2
△:1000〜1999g/cm2
×:999g/cm2以下、若しくはスティック状化粧料が得られない
下記表7に示す組成の水性保湿サンスティックを次のようにして調製した。すなわち、成分1を85℃まで加温し、略均一になるように溶解させた後、実施例7のプレミックス剤を混合し、70℃まで冷却した後、成分3を混合した。この水性保湿スティックは、スティック容器だけでなく、ジャー容器に詰めることも可能なことから、様々な用途の化粧料および外用剤へ応用することが出来る。この水性保湿スティックのゲル破断強度は、2830g/cm2であった。
下記表8に示す組成の水性クレンジングスティックを次のようにして調製した。すなわち、成分1を90℃まで加温し、略均一になるように溶解させた後、実施例11のプレミックス剤を混合し、70℃まで冷却した後、成分3を混合した。この水性クレンジングスティックは、皮膚に塗布した口紅やファンデーション、マスカラ等のメーキャップ製品との馴染み性に優れ、また、水洗可能な特徴を示した。また、油性成分を含有しないため、水洗後に皮膚への油分感が残らず、クレンジング後の洗顔を必要とせず、さっぱりとした感触を付与する特徴を示した。この水性保湿スティックのゲル破断強度は、3600g/cm2であった。
下記表9に示す組成のノンケミカルサンスクリーンスティックを次のようにして調製した。すなわち、成分1を90℃まで加温し、略均一になるように溶解させた後、実施例12のプレミックス剤を混合し、70℃まで冷却した後、成分3を混合した。このノンケミカルサンスクリーンスティックは、固形化剤として油性ワックス成分を含まないことで、塗布した皮膚上で白浮きしない特徴を示した。また、塗布後についても、湿潤剤が多く配合される特徴により、油分感のないしっとりとした感触を示した。更に使用後には、専用のリムーバーを必要とすることなく、石鹸による洗浄できれいに洗い流すことができた。このノンケミカルサンスクリーンスティックのゲル破断強度は、3622g/cm2であった。
下記表10に示す組成のファンデーションスティックを次のようにして調製した。すなわち、成分1を80℃まで加温し、略均一になるように溶解させた後、実施例7のプレミックス剤を混合し、70℃まで冷却した後、成分3を混合した。このファンデーションスティックは、固形化剤として油性ワックス成分を含まないことで、油分感のないしっとりとした感触を示した。また、使用後には、水洗浄できれいに洗い流すことができた。このファンデーションスティックのゲル破断強度は、2002g/cm2であった。
Claims (7)
- (a)下記式(1):
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜26の炭化水素基、R3は、炭素数3〜15の炭化水素基、nは、1または2を表す。)
で表されるアミノ酸誘導体の少なくとも1種、
(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤、
(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコール、または、(c)重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、または、(c)重量平均分子量1000未満のポリアルキレングリコールと重量平均分子量1000以上のポリアルキレングリコールと(f)水、
(d)多価アルコール
を含有することを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。 - 請求項1に記載の水性固形化粧料または外用剤であって、
さらに、(e)IOB1.0〜1.6の非イオン界面活性剤を含有することを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。 - 請求項1または2に記載の水性固形化粧料または外用剤であって、
前記(a)アミノ酸誘導体が、N−2−エチル−ヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドおよびN−ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミドから選択される少なくとも1種であることを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水性固形化粧料または外用剤であって、
前記(b)IOB0.3〜1.0の非イオン界面活性剤が、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸ブチレングリコール、およびモノイソステアリン酸グリセリンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水性固形化粧料または外用剤であって、
前記(c)ポリアルキレングリコールが、ポリエチレングリコールであることを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の水性固形化粧料または外用剤であって、
前記(d)多価アルコールが、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、およびグリセリンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする水性固形化粧料または外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018153945A JP7066181B2 (ja) | 2018-08-20 | 2018-08-20 | 固形化粧料、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018153945A JP7066181B2 (ja) | 2018-08-20 | 2018-08-20 | 固形化粧料、およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020029408A true JP2020029408A (ja) | 2020-02-27 |
JP7066181B2 JP7066181B2 (ja) | 2022-05-13 |
Family
ID=69623766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018153945A Active JP7066181B2 (ja) | 2018-08-20 | 2018-08-20 | 固形化粧料、およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7066181B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246334A (ja) * | 1998-03-05 | 1999-09-14 | Noevir Co Ltd | 水性スティック状化粧料 |
WO2004105707A1 (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Ajinomoto Co. Inc. | 油ゲル状組成物 |
JP2005298635A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Shiseido Co Ltd | ゲル状組成物及びその製造方法 |
WO2010090354A1 (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 味の素株式会社 | 固形洗浄剤製造用増粘剤 |
WO2018003973A1 (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-04 | 日本エマルジョン株式会社 | 油性固形化粧料または外用剤用のプレミックス剤、油性固形化粧料または外用剤、およびその製造方法 |
-
2018
- 2018-08-20 JP JP2018153945A patent/JP7066181B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11246334A (ja) * | 1998-03-05 | 1999-09-14 | Noevir Co Ltd | 水性スティック状化粧料 |
WO2004105707A1 (ja) * | 2003-05-28 | 2004-12-09 | Ajinomoto Co. Inc. | 油ゲル状組成物 |
JP2005298635A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Shiseido Co Ltd | ゲル状組成物及びその製造方法 |
WO2010090354A1 (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-12 | 味の素株式会社 | 固形洗浄剤製造用増粘剤 |
WO2018003973A1 (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-04 | 日本エマルジョン株式会社 | 油性固形化粧料または外用剤用のプレミックス剤、油性固形化粧料または外用剤、およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7066181B2 (ja) | 2022-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4174994B2 (ja) | 油性基剤のゲル化剤 | |
JP2005298635A (ja) | ゲル状組成物及びその製造方法 | |
KR101994863B1 (ko) | 아미드 알코올을 포함하는 화장용 기제 및 화장품 | |
JP2015518028A (ja) | N−メチル−n−アシルグルカミンの界面活性剤溶液中における増粘剤としての使用 | |
JP2005298388A (ja) | ゲル状組成物及びその製造方法 | |
JPWO2007078013A1 (ja) | ゲル化剤 | |
JPWO2004105707A1 (ja) | 油ゲル状組成物 | |
JPWO2013118895A1 (ja) | 両性イオン型塩基性アミノ酸誘導体 | |
WO2018003973A1 (ja) | 油性固形化粧料または外用剤用のプレミックス剤、油性固形化粧料または外用剤、およびその製造方法 | |
JP5347104B2 (ja) | ゲル化剤 | |
JP7066181B2 (ja) | 固形化粧料、およびその製造方法 | |
JPH10237034A (ja) | ビス(アシルアミノ)シクロヘキサン誘導体を含有する組成物 | |
JP4893381B2 (ja) | 増粘剤 | |
JP4462035B2 (ja) | ゲル化剤 | |
JP2003176210A (ja) | 乳化型化粧料 | |
JP2015105255A (ja) | クレンジング化粧料 | |
JP2016210711A (ja) | 透明な油性液状増粘剤、透明な増粘性組成物及び化粧料 | |
JP6462226B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
TW201802067A (zh) | 包含醯胺醇酯之化妝用基質成分及化妝品 | |
JP6607192B2 (ja) | 透明固形洗浄剤 | |
JP2004284964A (ja) | 固形洗浄剤 | |
JPS6136489B2 (ja) | ||
JP4224175B2 (ja) | 透明ゲル状芳香・消臭剤組成物 | |
JP2017214314A (ja) | ゲル状組成物 | |
JP2005171219A (ja) | 米糠油由来化粧品原料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210510 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220125 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20220125 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20220204 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20220208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220420 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7066181 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |