JP4462035B2 - ゲル化剤 - Google Patents
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Description
本発明はゲル化剤に関する。さらに詳しくは、油性ゲル状組成物を調製する際に比較的低い温度で組成物中に溶解でき、かつ高温状態において安定なゲル状組成物を調製可能なゲル化剤に関する。
背景技術
従来、ゲル状の芳香剤としては抱水ゲル芳香剤と比較的水分含量の少ない疎水ゲル芳香剤が報告されており、これらは商品として市場に提供されている。抱水ゲル芳香剤は古くから知られており、寒天、カラギーナン等の含水ゲルをはじめとして、最近ではポリビニル系、ポリアクリル酸塩系のポリマー含水ゲルも用いられるようになってきている。これらは水の蒸散とともに香料を徐々にゲル表面にしみださせることにより芳香剤として用いられる。しかしながら、これらの抱水ゲル芳香剤は水を分離しやすく、特に天然高分子系のゲルは凍結後に解凍した際には多量の水を分離し、著しく商品価値を低下させるという問題がある。また、ポリマー系の含水ゲルはゲル強度が小さく、保形成に劣るという問題がある。しかも、これらの抱水ゲル芳香剤は耐熱性に乏しく、高温状態にさらされるような用途、例えば自動車用の芳香剤等としては不適当なものであった。
一方、疎水ゲル芳香剤はエタノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、石油系溶剤、及び天然炭化水素系溶剤などを高級脂肪酸塩、特にステアリン酸ナトリウムで容易にゲル化できることから、芳香剤商品への利用がなされている(特公昭56−6783号公報及び特公昭57−50502号公報)。しかしながら、これらの疎水ゲル芳香剤では、ゲル形成剤としてのステアリン酸ナトリウムを溶解するために水またはグリコール類やアルコール類などの溶剤を必須成分としている。このため、これらの疎水ゲル芳香剤は熱に対して弱く、かつ生成したゲルは調製終了時に残渣分が多く、かつ透明性等の外観も劣るなど商品としての価値を減ずる欠点を有している。その他の疎水性ゲル芳香剤としては、水素添加ヒマシ油とd−リモネン等の炭化水素化合物との固形ゲル芳香剤、及び12−ヒドロキシステアリン酸とd−リモネン等の炭化水素化合物との固形ゲル芳香剤等がある。しかしながら、これらの疎水ゲル芳香剤は前記のステアリン酸ナトリウム系のゲル芳香剤に比べてさらに耐熱性に劣るという欠点を有している。
一方、N−アシルアミノ酸のアミン塩、又はそのエステル若しくはアミド誘導体が油性基剤に対してゲル化性能を有することが開示されている(特公昭53−13434号公報)。また特公平3−80025号公報には、これらアミド誘導体と揮発性テルペン炭化水素とにより透明性に優れたゲル状組成物が得られることが教示されている。しかしながら、これらの方法では香料等を固形ゲル化するのに多量のゲル化剤を必要とし、かつゲル化剤を溶解させるために100℃以上の高い温度を必要とするなど、芳香剤を含むゲル状組成物の製造方法として満足すべきものではない。
[発明が解決しようとする課題]
本発明者は、上記の欠点を解消したゲル化剤を提供することを課題としている。より具体的には、油性ゲル状組成物を調製する際に100℃以下の低い温度で溶解することができ、かつ高温状態においても安定なゲル状組成物、特に高温状態において離漿することのないゲル状組成物を調製可能なゲル化剤を提供することが本発明の課題である。また、本発明の別な課題は、透明性などの外観に優れたゲル状組成物を調製可能なゲル化剤を提供することにある。本発明のさらに別の課題は、芳香剤として利用でき、高温状態において離漿することがなく、透明性などの外観に優れたゲル状組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定のN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドと低級アルコールとを含むゲル化剤が油性基剤のゲル化剤として優れた性質を有しており、油性ゲル状組成物を調製する際に100℃以下の低い温度で溶解することができ、かつ高温状態においても安定なゲル状組成物を調製できることを見出した。また、得られたゲル状組成物は透明性に優れており、芳香剤として利用可能な組成物であることを見出した。本発明は上記の知見を基にして完成されたものである。
発明の開示
すなわち、本発明は、下記一般式(1):
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜26の炭化水素基を示し、R3は炭素原子数7〜10の炭化水素基を示し、nは1または2を示す)で表わされるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの少なくとも1種と1価の低級アルコールの少なくとも1種とを含有するゲル化剤を提供するものである。本発明のゲル化剤は油性基剤のゲル化のために用いることができる。
この発明の好ましい態様によれば、R1及びR2がそれぞれ独立に炭素原子数1〜26の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり、R3が炭素原子数7〜10の直鎖又は分枝鎖のアルキル基である上記のゲル化剤;nが2である上記のゲル化剤が提供される。さらに好ましい態様によれば、R1及びR2がそれぞれ独立に炭素原子数3〜5の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり、R3が炭素原子数7〜9の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり、nが2である上記のゲル化剤が提供される。
本発明のさらに好ましい態様によれば、上記一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの総重量と低級アルコールの総重量との比が1:100〜100:1である上記のゲル化剤が提供される。本発明の特に好ましい態様によれば、上記一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドがN−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドである上記のゲル化剤が提供される。また、低級アルコールが3−メトキシ−3−メチルブタノール、又はプロピレングリコールメチルエーテルである上記のゲル化剤も本発明の好ましい態様として提供される。
別の観点からは、(a)上記のゲル化剤及び(b)油性基剤の少なくとも1種を含有するゲル状組成物が本発明により提供される。このゲル状組成物の好ましい態様によれば、油性基剤が揮発性テルペン炭化水素である上記のゲル状組成物;芳香剤として用いる上記のゲル状組成物;実質的に透明の組成物である上記のゲル状組成物;及び高温において実質的に離漿のない上記のゲル化剤が提供される。
さらに本発明により、油性基剤をゲル化する方法であって、上記一般式(I)で表される化合物の少なくとも1種及び低級アルコールの少なくとも1種を含むゲル化剤を油性基剤の少なくとも1種に混合する行程を含む方法;油性基剤を含むゲル状組成物の製造方法であって、上記のゲル化剤を油性基剤の少なくとも1種に混合する行程を含む方法;油性基剤の少なくとも1種を含むゲル状組成物の製造のための上記ゲル化剤の使用が提供される。
発明を実施するための最良の形態
一般式(I)において、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素原子数1〜26の炭化水素基を示す。R1及びR2が示す炭化水素基は、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせのいずれであってもよい。炭化水素基としては不飽和結合を含む炭化水素基を用いることもできるが、アルキル基を用いることがより好ましい。好ましくは炭素原子数1〜10、より好ましくは炭素原子数2〜6の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を用いることができ、さらに好ましいのは炭素原子数3〜5の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基である。最も好ましくはn−ブチル基を用いることができる。
R3は炭素原子数7〜10の炭化水素基を示す。R3が示す炭化水素基は、直鎖状、分枝鎖状、環状、又はそれらの組み合わせのいずれであってもよい。炭化水素基としては不飽和結合を含む炭化水素基を用いることもできるが、アルキル基を用いることがより好ましい。アルキル基としては直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基が好ましい。より好ましくはR3は炭素原子数7〜9の直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を示す。R3−CO−で表される基の例としては、例えば、n−オクタノイル基、n−ノナノイル基、n−デカノイル基、n−ウンデカノイル基、2−エチルヘキサノイル基などを挙げることができ、これらのうちオクタノイル基、デカノイル基、2−エチルヘキサノイル基が好ましく、ゲル化能の高さの観点で2−エチルヘキサノイル基がもっとも好ましい。R3−CO−で表される基が2−エチルヘキサノイル基の場合、原料である2−エチルヘキサノイルクロライドの入手のし易さの観点から、2−(R,S)−エチルヘキサノイル基を用いることが好ましい。
一般式(I)において、分子中の酸性アミノ酸残基はnが1の場合にはL−アスパラギン酸残基、nが2の場合にはL−グルタミン酸残基を示す。一般式(I)においてnが2であることが好ましい。一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドは、R1、R2、及び/又はR3の種類により1以上の不斉炭素を有する場合があるが、本発明のゲル化剤には、このような不斉炭素に基づく光学異性体又はジアステレオマーなどの立体異性体、任意の立体異性体の混合物、あるいはラセミ体を用いてもよい。また、R1、R2、及び/又はR3がオレフィン性二重結合を有する場合には、その配置はZ又はEのいずれでもよく、本発明のゲル化剤には純粋な形態の幾何異性体又は任意の幾何異性体の混合物を用いてもよい。さらに、本発明のゲル化剤には、上記一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの任意の水和物又は溶媒和物を用いてもよい。
一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドは、例えば塩基性触媒下に長鎖脂肪酸ハライドとL−グルタミン酸又はL−アスパラギン酸とをショッテン・バウマン反応で反応させることによりN−アシル化グルタミン酸又はN−アシル化アスパラギン酸を製造し、さらにアルキルアミンなどのアミン誘導体を酸触媒の存在下又は無触媒下に加熱反応することにより製造することができる。あるいは、酸触媒の存在下又は無触媒下にグルタミン酸又はアスパラギン酸とアルキルアミンなどのアミン誘導体とを反応させて得られるグルタミン酸アミド又はアスパラギン酸アミドを脂肪酸ハライド等のアシル化剤でN−アシル化することにより製造できる。
一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの製造例は本明細書の実施例に具体的かつ詳細に説明されているので、その製造例を参照しつつ、出発原料、試薬、反応条件などを適宜選択し、必要に応じてそれらの方法に適宜の修飾や改変を加えることにより、当業者は一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドをいずれも製造することが可能である。
本発明のゲル化剤において、一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドとして1種類の化合物を用いてもよいが、一般式(I)で表される化合物から選ばれる2種以上の化合物を組み合わせて用いてもよい。本発明のゲル化剤における一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの使用量は油性基剤がゲル化する量であれば特に制限はないが、通常、ゲル化させるべき油性基剤100重量部に対し0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部程度である。0.1重量部より少ない場合は十分なゲル強度を得ることができない場合があり、15重量部より多い場合は油性基剤に溶解できず、得られるゲル化油性基剤の外観が損なわれる場合がある。
本発明のゲル化剤の成分として用いられる低級アルコール化合物の種類は特に限定されない。低級アルコール化合物としては1種類の化合物を用いてもよいが、2種以上の低級アルコール化合物を用いてもよい。本明細書において「低級」という用語は、ある化合物分子内に有する炭素原子の合計が一般的には10以下であることを意味している。また、「アルコール化合物」とは1価のアルコール化合物を意味しており、2価又は3価の多価アルコールは包含されない。低級アルコール化合物は任意の官能基を有していてもよい。官能基の種類、個数、置換位置は特に限定されないが、例えば、アルコキシ基、アリール基、オキソ基などを1又は2個以上有していてもよい。分子内の炭素原子の合計が11以上のアルコール化合物は揮発性が低く、ゲル状組成物を芳香剤として用いた場合には、使用時又は使用後に高級アルコールが残渣として残ってしまう場合がある。
低級アルコール化合物としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、シス−3−ヘキセノール、リナロール、β−フェニルエチルアルコール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル,ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートなどを挙げることができる。その中でも、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチルブタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル,ジプロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートが好ましい。さらに好ましいのは、3−メトキシ−3−メチルブタノール、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル,ジプロピレングリコールメチルエーテルである。これらのうち、適度なゲル化能を保持したまま溶解温度を下げることができる点で3−メトキシ−3−メチルブタノール、又はプロピレングリコールメチルエーテルが特に好ましい。低級アルコール化合物の使用量は特に限定されないが、例えばゲル化させるべき油性基剤100重量部に対して約0.1〜50重量部で用いられ、より好ましくは1〜20重量部である。0.1重量部よりも少ない場合、ゲル化剤の溶解温度が高くなる場合があり、50重量部よりも多い場合は十分なゲル強度を得られない場合がある。
本発明のゲル化剤は、一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドから選ばれる1種又は2種以上の化合物と、低級アルコール化合物の1種又は2種以上を含んでいる。このゲル化剤を用いると、ゲル強度及び透明度が高く、高温でも安定で実質的に離漿がないゲル状組成物を製造することができる。一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドの総重量(本明細書において、「総重量」とは1種類の化合物を用いる場合にはその化合物の重量であり、2種以上の化合物を含む場合にはそれらの合計重量を意味する)と低級アルコール化合物の総重量の割合は所望の性能に応じて適宜選択可能であるが、一般的には1:100〜100:1であることが好ましい。
本発明のゲル状組成物の製造に用いられる油性基材としては、加熱により上記ゲル化剤を充分に溶解させ、室温に冷却したときにゲルを形成するものであれば特に制限はないが、具体例としては、シクロメチコン、ジメチコン等のシリコーン油;セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;d−リモネン、α−ピネン、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ油、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂等が挙げられる。
これらのうち炭化水素油が好ましく、得られる油性ゲル状組成物の外観の透明性といった観点からテルペン炭化水素がより好ましく、揮発性テルペン炭化水素が特に好ましい。揮発性テルペン炭化水素としては、例えば、フェランドレン、テルピノレン、ミルセン、α−ピネン、d−リモネンあるいはこれらの混合物、またはこれらの化合物を主成分とする天然製油、例えばα−ピネンを主成分とするテレピン油、d−リモネンを主成分とするオレンジ油などを挙げることができる。
油性基剤は、好ましくはゲル状組成物の全重量に対して約10〜99重量%の割合で用いられる。油性基剤の配合量が10重量%よりも少ない場合、または99重量%よりも多い場合は、十分なゲル強度を得ることができない場合がある。なお、油性基剤としては2種以上の油性基剤を組み合わせて用いてもよい。
本発明のゲル状組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、N−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミド、低級アルコール化合物、及び油性基剤を混合物が均一な溶液を形成するまで撹拌しながら約50〜100℃に加熱し、その後室温まで冷却して目的のゲル状組成物を得ることができる。より低い温度でゲル化剤を溶解させるために、先にN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドと低級アルコールとを加熱溶解しておいて、均一溶液になったところに油性基材を添加して室温まで冷却するか、あるいはN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドと低級アルコールとを加熱溶解した後、得られた混合物の溶液を油性基材に添加してゲル化させてもよい。
本発明のゲル状組成物の製造には、上記のゲル化剤に加えて他のゲル化剤を用いてもよい。例えば、油性基材のゲル化剤として用いられているポリアミド樹脂、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、オクタン酸アルミニウム、ジベンジリデン−D−ソルビトール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド等のゲル化剤を用いてもよい。また、ゲル化剤補助剤として1,2−ポリブタジエン等を用いることもできる。
本発明のゲル状組成物には、香料、界面活性剤、各種添加剤、各種粉体等などを必要に応じて配合することができる。これらの成分の種類は特に限定されず、ゲル状組成物の用途や所望の性能に応じて、適宜選択することが可能である。これらの成分の2種以上を組み合わせて用いてもよい。
香料としては、例えば、バラ油、ジャスミン油、ネロリ油、ラベンダー油といった天然植物性香料やムスク油、シベット油、カストリウム油などの天然動物性香料、リモネン、β−カリオフィレンなどの合成炭化水素、シス−3−ヘキセノール、リナロールなどの合成アルコール、2,6−ノナジエナール、シトラールなどの合成アルデヒド、β−イオノン、シクロペンタデカノンなどの合成ケトン、リナリルアセテートなどの合成エステル、γ−ウンデカラクトンなどの合成ラクトン、オイゲノールなどの合成フェノール、ローズオキサイドなどの合成オキサイド、インドールなどの合成含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどの合成アセタール、オーランチオールなどの合成シッフ塩基などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩やN−長鎖アシル中性アミノ酸塩などのN−長鎖アシルアミノ酸塩、N−長鎖脂肪酸アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルサルフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、脂肪酸の金属塩および弱塩基塩、スルホコハク酸系界面活性剤、アルキルフォスフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、アルキルエーテルカルボン酸、等のアニオン界面活性剤;グリセリンエーテルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテル型界面活性剤、グリセリンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエステル型界面活性剤、ソルビタンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテルエステル型界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエステル型界面活性剤、アルキルグルコシド類、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸ジエステルおよびそのエチレンオキシド付加物、ならびに脂肪酸アルカノールアミドなどの含窒素型の非イオン性界面活性剤、等の非イオン性界面活性剤;アルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライドなどの脂肪族アミン塩、それらの4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩などの芳香族4級アンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル、等のカチオン界面活性剤;並びにカルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等の両性界面活性剤等が挙げられる。
各種添加剤としては、例えば、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール;ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸およびその塩、ポリエチレングリコール、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモニウム、カチオン化プロテイン、コラーゲン分解物およびその誘導体、アシル化タンパク、ポリグリセリンなどの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物等の他、動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、有機及び無機粉体、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等を挙げることができる。
各種粉体としては、例えば、ナイロンビーズ、シリコーンビーズ等の樹脂粉体、ナイロンパウダー、金属脂肪酸石鹸、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラック、群青、紺青、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、雲母チタン、窒化ホウ素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭化珪素、色素、レーキ、セリサイト、マイカ、タルク、カオリン、板状硫酸バリウム、バタフライ状硫酸バリウム、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アシルリジン、アシルグルタミン酸、アシルアルギニン、アシルグリシン等のアシルアミノ酸等が挙げられ、更にシリコーン処理、フッ素化合物処理、シランカップリング剤処理、シラン処理有機チタネート処理、アシル化リジン処理、脂肪酸処理、金属石鹸処理、油剤処理、アミノ酸処理等の表面処理が施してあっても構わない。
本発明のゲル状組成物の用途は特に限定されないが、例えば、芳香剤、ゲル状化粧料、パック化粧料、粒状化粧料、又はロウソクなどとして用いることができ、それらの目的に応じて適宜の形状の組成物として調製することができる。
[実施例]
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定されることはない。比較例で用いたラウロイルグルタミン酸ジブチルアミドとしては、味の素株式会社製のアミノ酸系ゲル化剤「GP−1」を用いた。例1;N−2−(R,S)−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジアルキルアミドの製造
グルタミン酸ナトリウム−水和物110gを水140g、27%水酸化ナトリウム水溶液78gに溶解させて、10℃に冷却した。アセトン110gを加えた後、2−エチルヘキサノイルクロライド87gと27%水酸化ナトリウム水溶液78gを滴下した。アシル化反応液を100gの水で希釈し、95%硫酸63gで中和し、油状分離させた。水層を除去し油層を減圧濃縮して油状物質を得た。この油状物質をメタノール742gに溶解し、95%硫酸6.2gを加え9時間還流させた。反応液を35℃まで放冷し、n−ブチルアミン8.8gで中和後メタノールを留去し、油状物質をえた。この油状物質をトルエン643gと、n−ブチルアミン271gを加えて、90℃で10時間加熱撹拌した。これに温水506g、95%硫酸130gを加えて、油状分離させ、水層を除去した。油層に温水1200gを加えて、常圧で溶媒を除去して白色固体のスラリー液を得た。この固体をろ過し、50℃で真空乾燥して2−エチルヘキサノイルグルタミン酸ジブチルアミドを得た。
(a)13C−NMRピーク(溶媒CDCl3):12.04、12.07、13.74、13.96、13.99、20.08、20.11、22.70、22.74、26.01、29.83、31.56、31.60、32.37、33.05、39.29、39.53、49.37、52.53、52.56、171.29、173.03、176.66(ppm)
(b)1H−NMRピーク(CDCl3) δ:3.248(m,4H)、4.373(m,1H)、6.199(brs,1H)、7.079(brs,1H)、7.169(brs,1H)
(c)赤外線吸収スペクトルの波数:3291.7、2961.0、2932.5、1638.2、1551.2、1452.6(cm−1)
(d)MSスペクトル:382.3(M−H)−
例2;N−2−(R,S)−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドの製造
グルタミン酸ナトリウム−水和物57.6gを水92.6g、IPA72.9g、27%水酸化ナトリウム水溶液41gに溶解させて、10℃に冷却した。pH11(±0.2)、湿度10(±5)℃を保持したまま、2−エチルヘキサノイルクロライド50.1gと27%水酸化ナトリウム水溶液49.6gを1.5時間かけて同時滴下し、その後30℃まで昇温して、1時間攪拌した。得られたアシル化反応液を、温度を40℃以下に保持した状態で、75%硫酸41.2gを用いて中和し、pHを1.9に調整し、油状分離させた。水層を除去し油層を減圧濃縮(50℃、減圧)して油状物質を得た。この油状物質に水151.9g、n−ブタノール91.3g、トルエン496.1gを添加し、40℃にて油状分離させた。得られた油層に酸化ホウ素21.4gとブチルアミン61.9gを添加し、オイルバスを用いて(バス温度135℃)還流し、生成した水の共沸脱水を13時間かけて行った。これに希硫酸(約6%)444gを添加し、85℃で油状分離を行った。得られた油層に水419gを添加し、再度油状分離を行った。得られた油層を、水1000gを徐々に滴下しながら減圧下で共沸させ、n−ブタノールとトルエンを除去すると、白色固体の水スラリーが得られた。その白色固体をろ過し、減圧乾燥してN−2−(R,S)−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド105g(収率89%)を得た。
例3:ゲル状組成物の製造
表1に示す組成に従って例1で得られたN−アシルグルタミン酸ジブチルアミド0.1gを油性基材に入れて、オイルバスで加熱溶解し、そのまま室温まで放冷し、ゲル状組成物を得た。また得られたゲル状組成物を0℃、室温、50℃に1ヶ月間保存し、それぞれの外観の様子を目視で確認した。表1には、ゲル化剤を溶解させるのに要する温度及びゲル状組成物の外観を示した。ゲル状組成物の外観に関しては、透明な固体ゲルを○、透明なゲルだが一部離漿しているものを△、ゲルが白濁しているもの又は完全に液化しているものを×とした。
表1に示された結果から、本発明のゲル化剤は油性ゲル状組成物の調製の際に油性基剤中に比較的低い温度で溶解でき、かつ得られたゲル状組成物は高温状態においても離漿することなく安定であることが分かる。また、得られたゲル状組成物は透明性にも優れ、外観が良好であることがわかる(組成物1)。一方、低級アルコール化合物を用いない場合にはゲル化剤の溶解温度が100℃を超えており(組成物2)、低級アルコールに替えて高級アルコールを用いた場合には特に高温保存後の外観の悪化が顕著であった(組成物3)。また、低級アルコール化合物に替えて三価のグリセリンを用いた場合にはゲル状組成物に分層が認められた(組成物4)。また、一般式(1)に包含されないN−ラウロイルグルタミン酸ジブチルアミドを用いた場合にはゲル状組成物の外観の悪化が認められた(組成物5及び6)。
産業上の利用可能性
本発明のゲル化剤は油性ゲル状組成物を調製する際に100℃以下の低い温度で溶解することができ、かつ高温状態においても離漿することのない安定なゲル状組成物を調製可能である。また、得られたゲル状組成物は透明性などの外観に優れており、芳香剤などの用途に好適に使用できる。
Claims (6)
- 上記一般式(I)で表されるN−アシル−L−酸性アミノ酸ジアルキルアミドがN−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドである請求の範囲第1項に記載のゲル化剤。
- 炭素原子数の合計が10以下のアルコールが3−メトキシ−3−メチルブタノール、又はプロピレングリコールメチルエーテルである請求の範囲第1項ないし第2項のいずれか1項に記載のゲル化剤。
- 請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか1項に記載のゲル化剤と油性基剤の少なくとも1種とを含有するゲル状組成物。
- 油性基剤が揮発性テルペン炭化水素である請求の範囲第4項に記載のゲル状組成物。
- 芳香剤として用いる請求の範囲第4項又は第5項に記載のゲル状組成物。
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