JP2020029208A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面衝突時にフロントサイドメンバからダッシュクロスメンバに衝突荷重を効果的に伝達することができる車両前部構造を得る。【解決手段】ダッシュクロスメンバ30の閉断面構造部30Xの第一壁部36は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の上壁部22の車両後方側に配置され、前端36Fが上壁部22の後端22Rの高さ位置に設定されている。閉断面構造部30Xの第二壁部38は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の隔壁部28の車両後方側に配置され、前端38Fが隔壁部28の後端28Rの高さ位置に設定されている。閉断面構造部30Xの第三壁部40は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の下壁部24の車両後方側に配置され、前端40Fが下壁部24の後端24Rの高さ位置に設定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
車両前部においてフロントサイドメンバの車両後方側にダッシュクロスメンバが設けられた構造が知られている(特許文献1〜特許文献4参照)。例えば、下記特許文献1には、左右一対のフロントサイドメンバの後端側をダッシュクロスメンバで繋いだ構造が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、フロントサイドメンバの後端側下部が車両下方側へ向けて車両後方側に傾斜して延出しており、その先端部にダッシュクロスメンバが接合されている。
中国特許公開106005013号公報 特開2001−171556号公報 特開2003−191862号公報 特開2001−030961号公報
しかしながら、上記先行技術では、フロントサイドメンバにおいて車両前後方向に沿って延びる部位よりも車両下方側にダッシュクロスメンバが配置されているので、前面衝突時にフロントサイドメンバからダッシュクロスメンバに衝突荷重を効果的に伝達することができない。
本発明は、上記事実を考慮して、前面衝突時にフロントサイドメンバからダッシュクロスメンバに衝突荷重を効果的に伝達することができる車両前部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両前部構造は、車体前部の車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されたフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの車両後方側に隣接して配置され、車両幅方向に沿って延在されたダッシュクロスメンバと、を有し、前記フロントサイドメンバは、上壁部、下壁部及び左右一対の側壁部で形成された角筒部と、前記角筒部の内部空間を車両上下方向に隔てる隔壁部と、を備え、前記ダッシュクロスメンバは、車両幅方向に沿って延在された閉断面構造部を有し、前記閉断面構造部には、車両上下方向に並設されて車両側面視でそれぞれ車両前後方向に沿って延在された第一壁部、第二壁部及び第三壁部が含まれ、前記第一壁部は、車両幅方向外側の部位が前記上壁部の車両後方側に配置されて前端が前記上壁部の後端の高さ位置に設定され、前記第二壁部は、車両幅方向外側の部位が前記隔壁部の車両後方側に配置されて前端が前記隔壁部の後端の高さ位置に設定され、前記第三壁部は、車両幅方向外側の部位が前記下壁部の車両後方側に配置されて前端が前記下壁部の後端の高さ位置に設定されている。
上記構成によれば、車両幅方向に沿って延在されたダッシュクロスメンバは、車両前後方向に沿って延在されたフロントサイドメンバの車両後方側に隣接して配置されている。このため、前面衝突時にフロントサイドメンバに入力された衝突荷重はダッシュクロスメンバに伝達される。
また、ダッシュクロスメンバにおいて車両幅方向に沿って延在された閉断面構造部には、車両上下方向に並設されて車両側面視でそれぞれ車両前後方向に沿って延在された第一壁部、第二壁部及び第三壁部が含まれている。ここで、第一壁部は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバの上壁部の車両後方側に配置されて前端がフロントサイドメンバの上壁部の後端の高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバの上壁部からダッシュクロスメンバの第一壁部に良好に伝達される。また、第二壁部は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバの隔壁部の車両後方側に配置されて前端がフロントサイドメンバの隔壁部の後端の高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバの隔壁部からダッシュクロスメンバの第二壁部に良好に伝達される。さらに、第三壁部は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバの下壁部の車両後方側に配置されて前端がフロントサイドメンバの下壁部の後端の高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバの下壁部からダッシュクロスメンバの第三壁部に良好に伝達される。
請求項2に記載する本発明の車両前部構造は、請求項1記載の構成において、前記フロントサイドメンバよりも車両幅方向内側に配置されかつ少なくとも一部が前記フロントサイドメンバよりも車両下方側に位置するパワーユニットを有し、前記ダッシュクロスメンバは、前記閉断面構造部の車両幅方向中間部に前記パワーユニットと車両前後方向に対向するパワーユニット対向部を備え、前記閉断面構造部において前記パワーユニット対向部を含む範囲は、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部の連続体として構成されている。なお、ここでいう「三角形状」とは、厳密な意味での三角形の形状が含まれる他、例えば三角形の角部が面取りされたような形状等のように厳密には三角形とは言えないが全体として見れば実質的に三角形のように見える形状も含まれる。また、「複数の閉断面部の連続体」とは、複数の閉断面部が連続的に形成されたものを指す。
上記構成によれば、ダッシュクロスメンバは、閉断面構造部の車両幅方向中間部にパワーユニットと車両前後方向に対向するパワーユニット対向部を備えている。したがって、前面衝突時に衝突荷重を受けたパワーユニットが車両後方側に移動すると、パワーユニットはダッシュクロスメンバのパワーユニット対向部に当接する。ここで、閉断面構造部においてパワーユニット対向部を含む範囲は、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部の連続体として構成されている。このため、車両後方側に移動したパワーユニットがダッシュクロスメンバのパワーユニット対向部に当接しても、ダッシュクロスメンバの変形が抑えられ、パワーユニット及びダッシュクロスメンバの車室側への変位が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明の車両前部構造によれば、前面衝突時にフロントサイドメンバからダッシュクロスメンバに衝突荷重を効果的に伝達することができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車両前部構造を簡略化して示す平面図である。 図1の車両前部構造の骨格部の一部を示す斜視図である。 図1の3−3線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大縦断面図である。 図1の4−4線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大縦断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両前部構造について図1〜図4を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは車両上方側を示し、矢印Wは車両幅方向を示している。また、本実施形態の車両としては、一例として電気自動車が適用される。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車両前部構造が簡略化された平面図で示されている。図1に示されるように、車体前部10の前端側には、車両幅方向に沿って延在されたバンパリインフォースメント14(以下、「バンパRF14」と略す。)が配置されている。このバンパRF14は、車両幅方向に沿って延在された閉断面構造を有している。
また、車体前部10の車両幅方向外側には、バンパRF14の車両幅方向外側の部位に対して車両後方側にフロントサイドメンバ20が配置されている。フロントサイドメンバ20は、車体前部10において左右対称に設けられ、車両前後方向に沿って延在されている。本実施形態では、フロントサイドメンバ20の前端部はバンパRF14に直接接合されている。なお、フロントサイドメンバ20の前端部はクラッシュボックス等の介在部材を介してバンパRF14に接合されてもよい。
フロントサイドメンバ20は、一例としてアルミニウム合金製(広義には金属製)とされ、アルミニウム合金材の押し出し成形によって略一定の断面形状に形成された押出成形品とされている。図2には、車両前部構造の骨格部の一部が斜視図で示されている。図2に示されるように、フロントサイドメンバ20は、上壁部22、下壁部24及び左右一対の側壁部26で形成された角筒部20Xを備えている。上壁部22及び下壁部24は、互いに車両上下方向に対向して略平行に配置され、車両前後方向に沿って延在されると共に車両幅方向に沿って延在されている。左右一対の側壁部26は、上壁部22及び下壁部24のそれぞれの車両幅方向外側の端部同士及び車両幅方向内側の端部同士を車両上下方向に繋いでおり、車両前後方向に沿って延在されている。また、フロントサイドメンバ20は、角筒部20Xの内部空間を車両上下方向に隔てる隔壁部28を備えている。隔壁部28は、車両前後方向に沿って延在されると共に車両幅方向に沿って延在されている。
図1に示されるように、フロントサイドメンバ20には、サスペンションメンバ52が吊下げ状態で取り付けられている。また、フロントサイドメンバ20よりも車両幅方向内側にはパワーユニット50が配置されている。このパワーユニット50は、本実施形態ではエンジンを含まずモータを含んで構成され、一例として、サスペンションメンバ52に取り付けられている。図4には、図1の4−4線に沿って切断した状態を拡大した拡大縦断面図が示されている。なお、図4では、図1の4−4線の切断位置よりも車両右側のフロントサイドメンバ20の側面視の位置を二点鎖線で示している。また、図4では、パワーユニット50を簡略化して示している。図4に示されるように、パワーユニット50は、フロントサイドメンバ20よりも車両下方側に位置している。
一方、図3には、図1の3−3線に沿って切断した状態を拡大した拡大縦断面図が示されている。図1〜図3に示されるように、フロントサイドメンバ20の車両後方側には、ダッシュクロスメンバ30が隣接して配置されており、このダッシュクロスメンバ30は、車両幅方向に沿って延在されている。
ダッシュクロスメンバ30は、一例としてアルミニウム合金製(広義には金属製)とされ、アルミニウム合金材の押し出し成形によって略一定の断面形状(図3及び図4参照)に形成された押出成形品とされている。ダッシュクロスメンバ30は、車両幅方向に沿って延在された閉断面構造部30X(図3及び図4参照)を有している。また、図3に示されるように、ダッシュクロスメンバ30は、閉断面構造部30Xの上後端部から車両上方側に延出された上フランジ部30Aを備えると共に、閉断面構造部30Xの下後端部から車両後方側に延出された下フランジ部30Bを備えている。上フランジ部30Aは、パワーユニット室12と車室60とを隔てるダッシュパネル18の下端部に接合され、下フランジ部30Bは、車室60の底部を構成するフロアパネル62の前端部に接合されている。
閉断面構造部30Xは、前壁部32及び後壁部34を備えると共に、前壁部32と後壁部34とを繋ぐ複数の連結壁部である第一壁部36、第二壁部38、第三壁部40、第四壁部42、第五壁部44、第六壁部46及び第七壁部48を含んで構成されている。前壁部32及び後壁部34は、互いに車両前後方向に対向して略平行に配置されている。また、前壁部32の上端部と後壁部34の上端部とが第一壁部36によって繋がれ、前壁部32の下端部と後壁部34の下端部とが第七壁部48によって繋がれている。そして、前壁部32、後壁部34、第一壁部36及び第七壁部48で囲まれる空間内に第二壁部38、第三壁部40、第四壁部42、第五壁部44及び第六壁部46(以下、「第二壁部38〜第六壁部46」と略す。)が形成されている。なお、第二壁部38〜第六壁部46は、リブとしても把握することができる構成部である。
前壁部32の上部32A及び後壁部34の上部34Aは、フロントサイドメンバ20と同等の高さ位置に配置されている。前壁部32の上部32Aの全域及び後壁部34の上部34Aの上半分34A1は、車両側面視で車両上下方向に沿って延在されている。前壁部32及び後壁部34のそれぞれにおいて上部32A、34Aよりも車両下方側を構成する傾斜部32B、34Bは、車両下方側へ向けて車両後方側に傾斜している。また、後壁部34の上部34Aの下半分34A2は、後壁部34の上部34Aの上半分34A1と後壁部34の傾斜部34Bとをなだらかに繋ぐように車両側面視で湾曲されている。
第一壁部36、第二壁部38及び第三壁部40は、車両上下方向に並設され、車両側面視でそれぞれ車両前後方向に沿って延在されている。なお、本実施形態では、一例として、第一壁部36は、車両後方側へ向けて僅かに車両上方側に傾斜している。第一壁部36は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の上壁部22の車両後方側に配置されて前端36Fがフロントサイドメンバ20の上壁部22の後端22Rの高さ位置に設定されている。また、第二壁部38は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の隔壁部28の車両後方側に配置されて前端38Fがフロントサイドメンバ20の隔壁部28の後端28Rの高さ位置に設定されている。さらに、第三壁部40は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の下壁部24の車両後方側に配置されて前端40Fがフロントサイドメンバ20の下壁部24の後端24Rの高さ位置に設定されている。閉断面構造部30Xには、前壁部32の上部32A、後壁部34の上部34A、第一壁部36、第二壁部38及び第三壁部40によって、二個の閉断面部30S(言い換えれば中空の閉空間を有する断面部)が上下に連続的に形成されている。
また、第四壁部42は、前壁部32の傾斜部32Bの上下方向中間部と、後壁部34において第三壁部40が接続された部分の下側近傍部位と、を繋いでおり、車両側面視で車両後方側へ向けて車両上方側に傾斜している。第五壁部44は、前壁部32において第四壁部42が接続された部分の下側近傍部位と、後壁部34の傾斜部34Bの上下方向中間部と、を繋いでおり、車両側面視で車両前後方向に沿って延在されている。第六壁部46は、前壁部32の下端部と、後壁部34において第五壁部44が接続された部分の下側近傍部位と、を繋いでおり、車両側面視で車両後方側へ向けて車両上方側に傾斜している。また、前壁部32の下端部と後壁部34の下端部とを繋ぐ第七壁部48は、車両側面視で車両前後方向に沿って延在されている。なお、本実施形態では、第三壁部40の後端と第四壁部42の上端とが離間し、第四壁部42の下端と第五壁部44の前端とが離間し、第五壁部44の後端と第六壁部46の上端とが離間しているが、これらは離間せずに接していてもよい。
図4に示されるように、ダッシュクロスメンバ30は、閉断面構造部30Xの車両幅方向中間部にパワーユニット50と車両前後方向に対向するパワーユニット対向部30Tを備えている。閉断面構造部30Xにおいてパワーユニット対向部30Tを含む範囲は、前壁部32の傾斜部32B、後壁部34の傾斜部34B、第三壁部40、第四壁部42、第五壁部44、第六壁部46及び第七壁部48によって、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部30H(言い換えれば中空の閉空間を有する断面部)の連続体30Rとして(トラス状に)構成されている。
図2及び図3に示されるように、フロントサイドメンバ20の後部側には、フロントサイドメンバ20とダッシュクロスメンバ30とを連結する連結部材54が設けられている。連結部材54は、一例としてアルミニウム合金材で構成された鋳造品(言い換えればダイキャスト製)とされている。連結部材54は、一例として、フロントサイドメンバ20の後部を全周に亘って覆うと共にフロントサイドメンバ20の後部の上下面及び側面に接合されている。また、連結部材54は、フロントサイドメンバ20の後部を覆う部分の後端側から延出された部位が、ダッシュクロスメンバ30の車両幅方向外側の部位に接合されている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
前面衝突時の衝突荷重は、図1に示されるバンパRF14からフロントサイドメンバ20に入力される。そして、本実施形態では、フロントサイドメンバ20の車両後方側に隣接してダッシュクロスメンバ30が配置されているので、前面衝突時にフロントサイドメンバ20に入力された衝突荷重はダッシュクロスメンバ30に伝達される。
また、本実施形態では、ダッシュクロスメンバ30において車両幅方向に沿って延在された図3に示される閉断面構造部30Xには、車両上下方向に並設されて車両側面視でそれぞれ車両前後方向に沿って延在された第一壁部36、第二壁部38及び第三壁部40が含まれている。ここで、第一壁部36は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の上壁部22の車両後方側に配置されて前端36Fがフロントサイドメンバ20の上壁部22の後端22Rの高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバ20の上壁部22からダッシュクロスメンバ30の第一壁部36に良好に伝達される。また、第二壁部38は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の隔壁部28の車両後方側に配置されて前端38Fがフロントサイドメンバ20の隔壁部28の後端28Rの高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバ20の隔壁部28からダッシュクロスメンバ30の第二壁部38に良好に伝達される。さらに、第三壁部40は、車両幅方向外側の部位がフロントサイドメンバ20の下壁部24の車両後方側に配置されて前端40Fがフロントサイドメンバ20の下壁部24の後端24Rの高さ位置に設定されている。このため、前面衝突時の衝突荷重の一部はフロントサイドメンバ20の下壁部24からダッシュクロスメンバ30の第三壁部40に良好に伝達される。
上述した第一壁部36、第二壁部38及び第三壁部40が設けられることで、前面衝突時にダッシュクロスメンバ30の断面変形(断面崩れ)が抑制されつつフロントサイドメンバ20からの衝突荷重をダッシュクロスメンバ30で効果的に受けることができる。また、第一壁部36、第二壁部38及び第三壁部40においては、衝突荷重が車両後方側へ良好に伝達される。
以上説明したように、本実施形態の車両前部構造によれば、前面衝突時にフロントサイドメンバ20からダッシュクロスメンバ30に衝突荷重を効果的に伝達することができる。
また、本実施形態では、前面衝突時にダッシュクロスメンバ30の断面変形が抑制されることで、フロントサイドメンバ20が効率的に変形して衝突エネルギーを吸収することもできる。
また、本実施形態では、ダッシュクロスメンバ30は、図4に示される閉断面構造部30Xの車両幅方向中間部にパワーユニット50と車両前後方向に対向するパワーユニット対向部30Tを備えている。したがって、前面衝突時に衝突荷重を受けたパワーユニット50が車両後方側に移動すると、図4に二点鎖線で示されるように、パワーユニット50はダッシュクロスメンバ30のパワーユニット対向部30Tに当接する。
ここで、閉断面構造部30Xにおいてパワーユニット対向部30Tを含む範囲は、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部30Hの連続体30Rとして構成されている。このため、車両後方側に移動したパワーユニット50がダッシュクロスメンバ30のパワーユニット対向部30Tに当接しても、ダッシュクロスメンバ30の変形が抑えられる。したがって、パワーユニット50はダッシュクロスメンバ30に受け止められ、パワーユニット50及びダッシュクロスメンバ30の車室60側への変位が効果的に抑えられる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、パワーユニット50の全体がフロントサイドメンバ20よりも車両下方側に位置しているが、上記実施形態の変形例として、パワーユニットの一部がフロントサイドメンバ(20)よりも車両下方側に位置している構成も採り得る。
また、上記実施形態では、ダッシュクロスメンバ30がパワーユニット対向部30Tを備えるが、上記実施形態の変形例として、ダッシュクロスメンバが上記実施形態のパワーユニット対向部30Tに相当する部位を備えない構成も採り得る。また、上記実施形態では、閉断面構造部30Xにおいてパワーユニット対向部30Tを含む範囲は、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部30Hの連続体30Rとして構成されているが、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部30Hの連続体30Rを備えない構成も採り得る。
また、上記実施形態では、パワーユニット50は、エンジンを含まずかつモータを含んで構成されているが、パワーユニットは、エンジン及びモータを含んで構成されてもよいし、モータを含まずかつエンジンを含んで構成されてもよい。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車体前部
20 フロントサイドメンバ
20X 角筒部
22 上壁部
22R 上壁部の後端
24 下壁部
24R 下壁部の後端
26 側壁部
28 隔壁部
28R 隔壁部の後端
30 ダッシュクロスメンバ
30H 閉断面部
30R 連続体
30T パワーユニット対向部
30X 閉断面構造部
36 第一壁部
36F 第一壁部の前端
38 第二壁部
38F 第二壁部の前端
40 第三壁部
40F 第三壁部の前端
50 パワーユニット

Claims (2)

  1. 車体前部の車両幅方向外側に配置され、車両前後方向に沿って延在されたフロントサイドメンバと、
    前記フロントサイドメンバの車両後方側に隣接して配置され、車両幅方向に沿って延在されたダッシュクロスメンバと、
    を有し、
    前記フロントサイドメンバは、上壁部、下壁部及び左右一対の側壁部で形成された角筒部と、前記角筒部の内部空間を車両上下方向に隔てる隔壁部と、を備え、
    前記ダッシュクロスメンバは、車両幅方向に沿って延在された閉断面構造部を有し、前記閉断面構造部には、車両上下方向に並設されて車両側面視でそれぞれ車両前後方向に沿って延在された第一壁部、第二壁部及び第三壁部が含まれ、前記第一壁部は、車両幅方向外側の部位が前記上壁部の車両後方側に配置されて前端が前記上壁部の後端の高さ位置に設定され、前記第二壁部は、車両幅方向外側の部位が前記隔壁部の車両後方側に配置されて前端が前記隔壁部の後端の高さ位置に設定され、前記第三壁部は、車両幅方向外側の部位が前記下壁部の車両後方側に配置されて前端が前記下壁部の後端の高さ位置に設定されている、車両前部構造。
  2. 前記フロントサイドメンバよりも車両幅方向内側に配置されかつ少なくとも一部が前記フロントサイドメンバよりも車両下方側に位置するパワーユニットを有し、
    前記ダッシュクロスメンバは、前記閉断面構造部の車両幅方向中間部に前記パワーユニットと車両前後方向に対向するパワーユニット対向部を備え、前記閉断面構造部において前記パワーユニット対向部を含む範囲は、車両側面視で三角形状の複数の閉断面部の連続体として構成されている、請求項1記載の車両前部構造。
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