JP2020026341A - シート束排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製本等された冊子状のシート束を順次受け取りつつ、所定の場所に搬送可能となるようにシート束を受け渡すことによって、製本等の動作を停止することなく、連続してシート束を排出することができるシート束排出装置を提供することである。【解決手段】 シート束(冊子)P4を排出するシート束排出装置K2において、前記シート束P4の背部P4bを受ける受け面(背受底面)81cを有し、受け面81cで受けた前記シート束P4の背部P4b側を支点として前記シート束P4を所定方向に回動させる背受81と、前記受け面81cと反対側の前記背受81の背面側で前記背受81を支持する支持部材86と、を備え、前記支持部材86に前記背受81を所定方向に回動可能に支持する支持面86aを設けた。【選択図】 図10

Description

本発明は、冊子状のシート束を受けて排出搬送するシート束排出装置に関する。
従来、画像が形成された複数枚のシートを綴じて製本されたシート束を複数収納するための収納部を備えたシート束排出装置が知られている(特許文献1)。
特開2005−305822号公報
しかしながら、従来のシート束排出装置に備わる収納部にあっては、シート束の収容量が一定量となる度にシート束を取り出す必要があった。このようにして、シート束を収納部から取り出している間、綴じ処理等を行う製本部の動作を停止しなければならないため、連続的な製本動作を行うことができず、装置の生産性を上げることができないという課題があった。
そこで本発明は、製本等された冊子状のシート束を順次受け取りつつ、所定の場所に搬送可能となるようにシート束を受け渡すことによって、製本等の動作を停止することなく、連続してシート束を排出することができるシート束排出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシート束排出装置は、シート束の背部を受ける受け面を有し、受け面で受けた前記シート束の背部側を支点として前記シート束を所定方向に回動させる背受と、前記受け面と反対側の前記背受の背面側で前記背受を支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記背受を所定方向に回動可能に支持する支持面を有している。
本発明のシート束排出装置によれば、シート束の背部を受ける背受を設けると共に、この背受で受けたシート束の背部を支点として所定方向の回動を支持する支持面を備えた支持部材を備えることで、前記シート束の背部を受けた位置から搬送可能な受け渡し位置に回動して排出することができる。これによって、製本等されたシート束が収納される収納庫の容量を超えることなく、処理が終了したシート束を順次他の所定の場所に搬送させることができる。
画像形成システムのシート搬送方向に沿った断面概略図である。 製本装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。 シート束排出装置の概略図であり、背受がシート束を受け止める位置に待機している図である。 シート束排出部の概略図であり、背受がシート束を受け止める位置に待機している図である。 図3のM矢視図である。 図3のシート束排出装置において、背受がシート束を受取位置で受け止めた図である。 図4のシート束排出部において、背受がシート束を受取位置で受け止めた際の断面図である。 背受を中心とした断面図である。 図6のシート束排出装置の背受がシート束を排出するために左回動を開始した状態を示す図である。 背受の回動方向を示す断面図である。 背受が、図6の状態よりもさらに左回動するとともに、押し部材が背受と協働してシート束を排出方向(矢印L方向)に押している状態の図である。 背受が、図11の状態よりもさらに左回動し、かつ、押し部材が背受と協働してシート束を排出方向にさらに押して、シート束を搬送ベルト上に倒した図である。 搬送ベルトがシート束を図12の状態から送り出す状態の斜視図である。 製本装置の製本動作を示すフローチャートである。 画像形成システムの制御ブロック図である。
以下、本発明の実施形態のシート束排出装置を有する製本装置を備えた画像形成システムを図に基づいて説明する。
図1は、画像形成システムDのシート搬送方向に沿った断面概略図である。図2は、製本装置Bのシート搬送方向に沿った断面概略図である。
画像形成システムDは、シートに順次トナー画像を形成する画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に配置された製本装置Bと、この製本装置Bの下流に配置された後処理装置Cとなどで構成されている。画像形成システムDは、画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理するようになっている。また、画像形成システムDは、製本処理をしないシートについては、そのシートを、製本装置Bを通過させて後処理装置Cで後処理をさせ、排出するようになっている。
画像形成装置Aは、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置Aには、複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものがあるが、本実施形態の画像形成装置Aは、シートにトナー画像を形成する複写機である。画像形成装置Aは、装置本体1内にシート供給部2と、画像形成部3と、シート排出部4と画像形成装置制御部101となどが内蔵されている。シート供給部2には、シートサイズに応じた複数のカセット5が上下方向に配置されている。シート供給部2は、画像形成装置制御部101から指示されたサイズのシートを給送経路6に繰り出す。この給送経路6にはレジストローラ対7が設けられている。レジストローラ対7は、シートの先端を揃えた後、そのシートを所定のタイミングで下流側の画像形成部3に給送する。
画像形成部3には、静電ドラム10が設けられている。この静電ドラム10の周囲には、印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。印字ヘッド9は、例えば、レーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成するようになっている。静電潜像は、現像器11でトナー現像され、トナー画像となって、転写チャージャ12でシートに転写される。シートは、定着器13でトナー画像を定着されて、シート排出経路17に送られる。シート排出部4には、シート排出口14が形成されて、シート排出ローラ対15が配置されている。循環経路16は、シート排出経路17からのシートをスイッチバック経路で表裏反転した後、再びレジストローラ対7に案内する。シートは、画像形成部3で裏面にトナー画像を形成される。このように片面若しくは両面にトナー画像を形成されたシートは、シート排出ローラ対15によって、シート排出口14から製本装置Bに給送される。
装置本体1の上部に設けられたスキャナユニット20は、原稿の画像を光学的に読み取るようになっている。スキャナユニット20は、一般的に知られているように、ユーザによって原稿を載置されるプラテンガラス23と、プラテンガラス23に沿って原稿を光学的に読み取るキャリッジ21と、キャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22などで構成されている。また、スキャナユニット20は、上部に、原稿を自動的にプラテンガラス23に給送する原稿送り装置25を有している。
図2は、製本装置Bのシート搬送方向に沿った断面概略図である。製本装置Bは、画像形成装置Aに接続して配置されている。
以下の説明において、シート束の表紙になるシートを「表紙」、表紙によって表装されるシートを「中シート」、中シートの束を「中シート束」、表紙によって表装された中シート束を「表紙付きシート束」、トリミングされた表紙付きシート束を「冊子」と称する。なお、これらのシート束を単にシート束と称する場合もある。
製本装置Bは、ケーシング30と、ケーシング30内に設けられ、トナー画像形成済みの中シートを束状に集積して束揃えをする集積部40と、集積部40からの中シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布部55と、接着剤を塗布された中シート束に表紙を綴じ合わせる表紙綴じ部60と、表紙綴じされた表紙付きシート束の向きを変える束姿勢偏向部64と、向きが変えられたシート束の縁をトリミング断裁する断裁部65と、トリミング断裁されて形成された冊子を排出するシート束排出装置Kと、を備える。
図2に示したように、シート束排出装置Kは、断裁位置Gの下方に配設されて、断裁屑回収部K1と、シート束排出部K2となどで構成されている。
図3はシート束排出装置Kの概略断面図であり、図4は背受81が冊子P4を受け止める位置に待機している状態におけるシート束排出部K2の要部斜視図である。図5は、図3に示したM方向から見た矢視図である。図3、図5に示したように、シート束排出部K2は、シート束排出ローラ対66及び排出ガイド71の下流側に配置されている。シート束排出部K2は、押し部材73、スロープ72、背受81、背受81の支持部材86、シート束送り出し部90、背受ホームポジションセンサSHP、スロープセンサSS、押し部材ホームポジションセンサSTH及び押し位置検知センサSTT等によって構成されている。
シート束排出装置Kの冊子搬入側には、押し部材73が設けられている。押し部材73は、押し部材駆動部74によって、冊子が落下する方向に対して交差する方向(矢印L,R方向)に往復移動自在に構成されている。押し部材駆動部74は、断裁屑回収容器68の上部に設けられた押し部材モータMP、プーリ74a、押し部材モータMPとプーリ74aとに架け渡したベルト74b、プーリ74aと歯車機構(図示せず)を介して回転連動したピニオン74cと、押し部材73に押し部材73の長手方向に沿って設けられてピニオン74cと噛み合うラック74dとなどで構成されている。押し部材駆動部74は、押し部材モータMPの回転力を、ベルト74bとプーリ74aとを介して、ピニオン74cに伝達して、ラック74dと一体に押し部材73を矢印L,R方向に往復移動させるようになっている。押し部材73と押し部材駆動部74とによって倒し手段が構成されている。
図6は、シート束排出装置Kにおいて、断裁部65から自重で落下する冊子P4の背部を受ける受取位置に背受81が回動した状態を示したものである。図7はシート束排出装置Kの要部断面構造を示した図、図8は背受81の部分拡大図である。図6,図8に示したように、シート束排出部K2のフレーム80には、断裁部65のシート束排出ローラ対66及び排出ガイド71を介して自重で落下する冊子P4の背部P4bを受ける受け面(背受底面)81cを有し、この背受底面81cで受けた冊子P4の背部P4bを支点として冊子P4を所定方向に回動する背受81と、この背受81を前記背受底面81cと反対側の背面側で支持する支持部材86とを備えている。前記支持部材86は、前記背受81の背面側を支持する湾曲した支持面86aを有している。
前記背受81は、冊子P4の天地方向V(図4参照)に延びる断面コ字状の受入部材87と、この受入部材87の外側面を取り囲み、前記支持面86aに当接して回動をガイドする当接部材81dとで構成されている。受入部材87は、コ字状の内側部分に冊子P4の背面側を受入れるようになっており、背受底面81cで冊子P4の背部P4bを支持する。この冊子P4の背部P4bは、前記背受底面81cと、この背受底面81cを隔てて対向する背受上ガイド81a及び背受下ガイド81bからなる両側面とで挟むようにして規制され、背部P4bを支点として所定の回転角の範囲で往復回動する。前記背受上ガイド81a及び背受下ガイド81bは、それぞれ先端部を外側に折り返すことによって、受入側を広げ、冊子P4の背部P4bが衝突したり、引っ掛かったりするようなエッジが生じないようになっている。なお、受入部材87は、錆などの発生によって冊子P4に汚れや損傷等が生じないようにステンレス鋼で形成するのが好ましい。
また、図4に示した背受81における冊子P4の天地方向Vの一端V2側には、図8に示したように、受入部材87のコ字状の内側部分を塞ぐようにして側板88が設けられ、この側板88に支持軸83が取り付けられている。一方、図4に示した背受81における冊子P4の天地方向Vの他端V3側には、図5に示したように、受入部材87のコ字状の外側に向かって直角に折り曲げた取付部89が設けられ、この取付部89に背受81を回動案内するガイドピン84が取り付けられた取付板(図示せず)が取り付けられている。さらに、図6に示したように、背受81の排出方向下流にはL字状に形成されたガイド板82が設けられている。このガイド板82には、前記背受81の回動をガイドするガイド孔82bが設けられ、このガイド孔82bに前記背受81の取付板89に設けられているガイドピン84が嵌合されている。なお、前記ガイド板82に面した受入部材87の他端は、冊子P4をそのまま搬送手段(搬送ベルト)92によって排出させるために解放されている。
前記当接部材81dは、内側が受入部材87の外側面に合わせたコの字状の内側面と、前記支持部材86の支持面86aに合わせた円弧状の外側面とを有して樹脂形成されている。この当接部材81dは、ネジなどの固定具で受入部材87に固定されている。つまり、当接部材81dは受入部材87を覆うように受入部材87と一体化され、円弧状の外側面がシート束排出装置Kの底板に固定されている支持部材86の支持面86aに当接して摺動可能に支持されている。前記支持面86aは、当接部材81dの円弧状の外側面に沿った曲率に合わせて湾曲形成されている。なお、支持部材86も当接部材81dと同様に樹脂形成されている。
前記背受81は、側板88設けられている支持軸80aを介してフレーム80の側面パネル80aに回動可能に取り付けられ、前記側面パネル80aから見て時計回り(CW方向)及び反時計回り(CCW方向)に回動するように設けられている。支持部材86は、背受81の回動をスムーズに補助する役割を有している。
前記背受81によって受け止められた冊子P4は、その背部P4b側を支点として搬送ベルト92が配置されている側に回動し、倒れた冊子P4を搬送ベルト92上に載置する。搬送ベルト92は、循環する無端ベルトによって構成されている。
ここで、冊子P4は、図4に示したように、天地方向Vの中央部V1をセンタ基準にして背受81で受け取られるように、前記支持部材86が配設されている。つまり、シート束排出部K2において搬送される冊子P4は、サイズが異なっても天地方向Vの中央部V1が常に搬送のセンタ基準となるように設定されている。本実施形態では背受81の回動負荷を小さくするために、1つの支持部材86で背受け81を支持したが、複数の支持部材86を冊子P4の天地方向Vに沿って配置して背受81を支持するようにしてもよい。なお、背受81を支持する支持部材86の支持面86aの位置を背受81で受ける冊子P4の天地方向Vの中央部V1に設定することで、冊子P4を受けた際の背受81のパランスが安定し、背受81の回動負荷が低減して回動がスムーズとなる。
図9は、背受81が冊子P4を排出するためにCCW方向の回動を開始した状態を示す図である。図10は、背受81の周辺部分を含む拡大図である。図7に示したように、背受81は、パルスモータ(排出モータ)MTを有する駆動伝達手段85によって、背受ホームポジションセンサSHP(図5)で検出される冊子P4の受取位置から冊子P4を排出する排出位置まで回動する。
支持部材86は、長手方向に延びる背受81が、その支持軸83の延長線と平行となるように支持している。すなわち、背受81は支持部材86によって支持軸の延長線上から傾くことがないため、片側のみに支持軸83を設けた背受81であってもムラなく、安定して回動させることができる。また、前記背受81が回動した際、受入部材87と搬送ベルト92との間に形成される隙間に前記受入部材87の背部に設けられる当接部81dの一部が配置される。これによって、回動する背受81と搬送ベルトとの間に隙間の一部が塞がれ、冊子P4を引っかけたりすることなく、安定した状態で搬送ベルト92上に載置することができる。なお、前記当接部材81及び支持部材86は、冊子P4の天地方向V(図4参照)の長さ等に応じて増設、あるいは、支持位置を変更することも可能である。
図12、図13に示すように、前記支持軸83によって支持されている背受81の長手方向の一端と対向する他端には、背受81の回動をガイドするガイド板82が設けられている。このガイド板82は、円弧状のガイド孔82aを有して、背受81の断面形状に類似した「コ」の字状に形成されている。このガイド孔82aに前記背受81の下流側の一端に突出するガイドピン84が係合している。切欠き82bの奥縁82baは、背受81が冊子P4の背部P4bを受け止める背受底面81cの平面81caより、搬送方向(矢印L方向)の上流側に形成されている。
なお、排出モータMTは、背受81を回動させる他に、後述する搬送ベルト92を循環させる駆動源となっている。搬送ベルト92と背受81とは、それぞれワンウェイクラッチ(図示せず)を介して排出モータMTと接続されている。搬送ベルト92は排出モータMTの逆方向の回転により駆動され、背受81は排出モータMTの正方向への回転により図8のCW方向とCCW方向の揺動を繰り返すリンク機構(図示せず)に接続されている。
図3、図5において、断裁屑回収容器68と背受81との間には、案内手段としてのスロープ72が配設されている。スロープ72は、背受81側が下り勾配に形成されている。スロープ72と、押し部材73は、押し部材73が移動するとき、互いに干渉しないように、櫛歯状に間隔を空けて形成されている。
図13は、搬送ベルト92が冊子P4を製本装置から外部に送り出す状態の斜視図である。図3、図13において、背受81の左隣には、排出手段としてのシート束送り出し部90が設けられている。シート束送り出し部90は、受け部材(コンベヤステイ)91と、搬送ベルト92となどで構成されている。シート束送り出し部90の搬送ベルト92は、コンベヤステイ91に支持されて、矢印Q方向に循環するようになっている。シート束送り出し部90は、背受81側がやや低く配設されている。搬送ベルト92は、背受81によって積載された冊子を機外に排出するようになっている。
ガイド板82はL字状に形成してある。この構成により、図12に示すシート束排出位置まで背受81を回動させた後に、搬送ベルト92で冊子P4を排出するにあたって、背受81をガイドとしながら冊子P4を製本装置の外部に排出することができる。
また、ガイド板82と背受81とは、冊子P4が通過できるように構成されている。すなわち、ガイド板82には冊子P4が通過する部分に切欠き82bが形成されている。また、背受81のシート束搬送方向の下流側端部は端面を設けずに開放した形状に形成されている。この構成をとることにより、倒した冊子を図13の矢印Lの方向に移動させることなく、矢印Qに搬送し、排出することができる。
[冊子の排出動作説明]
図14は、本実施形態の製本装置Bの製本動作を表したフローチャートである。フローチャートは、図1、図15の製本装置制御部102の記憶部(図示せず)に記憶されている。製本装置制御部102は、このフローチャートに基づいて製本装置Bの動作制御を行うようになっている。このとき、製本装置制御部102は、製本に必要な情報の授受を画像形成装置制御部101と後処理装置制御部103と行うようになっている。
図14の処理S101乃至処理S122の説明をする。図2、図14において、集積部40で集積された中シート束(図14、S101)は、接着剤塗布部55、表紙綴じ部60によって表紙付きシート束となり(S102,S103)、断裁部65でトリミング断裁されて冊子となる(S104)。シート束排出ローラ対66は、冊子をシート束排出装置Kのシート束排出部K2に排出する動作を開始する(S105)。図3に示すように、シート束排出部K2は、冊子を受入れる際、背受81を冊子P4の受取位置に回動させておく必要がある。このため、製本装置制御部102は、排出モータMTを回転させて、背受81を右方向に回動(図8、CW方向)させる(S106)。そして、背受81が冊子P4の受取位置にいるか否かが判断される(S107)。すなわち、S107では、背受81が背受ホームポジションセンサSHPにて検出されると、冊子P4の受取位置に背受81が到達したと判断し、排出モータMTを停止させる。
そして、背受ホームポジションセンサSHPによって背受81がホームポジション(受取位置)にいることが確定すると、シート束排出ローラ対66からの冊子は、受入れ排出ガイド71(図3)、スロープ72を案内にして、背受81に滑り込む。図6、図8のように、背受81は、冊子P4の背部P4bを受け止める(S108)。
ここで、背受下ガイド81bは、スロープ72のスロープ傾斜面72aと略平行に位置し、且つスロープ傾斜面72aより低い位置にある。これにより、スロープ傾斜面72aから滑り落ちてきた冊子P4が背受下ガイド81bに引っ掛かることなく、確実に背受81で受け止めることができる。また、背受底面81cが、背受下ガイド81bに対して略直角に形成されているので、冊子P4の背部P4bが背受底面81cに密着した状態となり、安定した姿勢で受け止めることができる。
製本装置制御部102は、背受81に冊子が受け渡されたかを、図6に示すスロープセンサSSの検知動作によって判断し、冊子が背受81に受け渡されたら(S109)、排出モータMTを逆転させて、背受81を図8のCCW方向に左方向に回動させる(S110)。製本装置制御部102は、排出モータMTの駆動パルスに基づいて、背受81が所定の角度まで左回動したことを検知すると(S111)、押し部材モータMP(図3)を回転させて、押し部材73を図3の左方向(L方向)に移動開始させる。すなわち、押し部材73は、背受81の回動開始より後から作動を開始するようになっている。押し部材73は、背受81よりも上流側に位置している。押し部材73は、作動を開始して背受81と協働して、冊子を搬送ベルト92上に倒す方向に冊子を背後から、背受81よりも上流側の位置を押す(S112)。この状態を示したのが、図11である。図11は、背受81が図6の状態よりもさらに左回動するとともに、押し部材73が背受81と協働して冊子P4を排出方向(矢印L方向)に押している状態の図である。
図12は、背受81が、図11の状態よりもさらに左回動し、かつ、押し部材73が背受81と協働して冊子P4を排出方向にさらに押して、冊子P4を搬送ベルト92上に倒した図である。図12、図15において、製本装置制御部102は、排出モータMTの駆動パルスに基づいて、背受81が冊子を搬送ベルト92に対して排出位置まで左回動したことを検出し、押し部材73が押し位置検知センサSTTによって押し最終位置まで移動したことが検知されると(S113)、排出モータMTと押し部材モータMPとの回転を停止させる(S114)。製本装置制御部102は、排出モータMTと押し部材モータMPとの回転停止後、冊子が搬送ベルト92に積載されていることが冊子積載検出センサ93S(図13)によって検出されると(S115)、排出モータMTを回転させて搬送ベルト92を循環させる(S116)。冊子積載検出センサ93Sは、図13において、搬送ベルト92近くのフレーム80に設けられている。
ここで、背受81が回動動作を終了し、冊子P4を搬送ベルト92上に積載した際、背受上ガイド81aは、コンベヤステイ91の角度と略平行になり、且つコンベヤステイ91より低い位置に停止するようになっている。この結果、図13において、搬送ベルト92が冊子P4を矢印Q方向に搬送して製本装置の手前側に排出するとき、冊子P4の表面が背受上ガイド81aに接触する部分を少なくすることができる。これによって、冊子P4の搬送負荷が低減でき、表紙に傷が付くことを防止できる。なお、シート束送り出し部90は、搬送ベルト92に積載された冊子P4の背部P4bが小口P4cよりも低くなるにように傾いている。すなわち、シート束送り出し部90は、水平方向に対して冊子P4の倒れる角度を減じる方向に傾斜して配置されている。
なお、冊子積載検出センサ93Sを設けずに、押し部材モータMPの回転を停止してから所定の時間が経過したタイミングで、搬送ベルト92の循環を開始するようにしてもよい。
押し部材73が冊子を押す位置、すなわち、押し部材73の冊子側に突出している位置は、冊子の高さ方向においては中央より下部を含み、冊子P4の幅方向においては中央から略等距離に振り分けられた複数の位置とすることが好ましい。この位置とすることで、冊子P4が倒れる際の挙動を安定させ、搬送ベルト92上の冊子P4の位置のばらつきを軽減することができる。
製本装置制御部102は、搬送ベルト92を循環させて、冊子排出検出センサ94S(図13)によって、冊子が検知されたとき、冊子が排出され始めたものと判断し(S117)、冊子排出検出センサ94Sによって、冊子が検知されなくなると(S118)、冊子が矢印Q方向に搬送されてシート束排出部K2外に排出されたものと判断する。冊子排出検出センサ94Sは、図13において、搬送ベルト92の終端近くのフレーム80に設けられている。製本装置制御部102は、冊子が排出されると、搬送ベルト92を停止し、排出モータMTによって背受81を受取位置に戻し、押し部材モータMPによって押し部材73を押し部材ホームポジションセンサSTHに検知される受取位置に戻す。製本装置制御部102は、次の冊子がある場合には(S120でYES)、処理S106に戻り、冊子がなくなるまで同じ制御を繰り返し、冊子が無くなった時点で(S120でNO)、一連の冊子排出制御を終了する。
なお、製本装置制御部102は、処理S117で冊子排出検出センサ94Sによって冊子が検出されないときや(S117)、処理S118で冊子排出検出センサ94Sによって冊子が検出されたままであるとき(S118)、冊子が搬送ベルト92で所定の位置に積載されていないものとして、冊子詰まりの防止のため、操作パネル18にエラー表示をし(S121)、搬送ベルト92を停止させる(S122)。
処理S118〜処理S122において、製本装置制御部102は、冊子P4がシート束送り出し部90に積載されると、排出モータMTを作動させて、搬送ベルト92を冊子の排出方向(矢印Q方向)に循環させる。搬送ベルト92は、冊子を矢印Q方向に搬送して、製本装置Bの手前側の機外に排出する。すなわち、装置のフロント側に排出する。
搬送ベルト92の循環開始タイミングは、搬送ベルト92に冊子が積載された以後に設定されている。冊子が機外に排出されたか否かは冊子排出検出センサ94Sによって検出される。冊子が機外に排出されると、製本装置制御部102(図15)は、排出モータMTを正転させるとともに、押し部材モータMPを逆転させて、背受81及び押し部材73を冊子P4の受取位置に戻す。これによって、製本装置Bによる一連の製本動作が終了する。そして、次に、搬送されてくる冊子がある場合には、製本装置Bは、以上の動作を繰り返して冊子を順次外部へ排出させる。
K シート束排出装置
K1 断裁屑回収部
K2 シート束排出部
MT 排出モータ
SS スロープセンサ
STH 押し部材ホームポジションセンサ
STT 押し位置検知センサ
SHP 背受ホームポジションセンサ
P4 冊子(シート束)
P4b 背部
V 天地方向
72 スロープ
73 押し部材
74 押し部材駆動部
80 フレーム
80a 側面パネル
81 背受
81a 背受上ガイド
81b 背受下ガイド
81c 背受底面(受け面)
81d 当接部材
82 ガイド板
82a ガイド孔
82b 切欠き
83 支持軸
84 ガイドピン
85 駆動伝達手段
86 支持部材
86a 支持面
87 受入部材
88 側板
89 取付部
90 シート束送り出し部(排出手段)
91 コンベヤステイ(受け部材)
92 搬送ベルト(搬送手段)

Claims (6)

  1. シート束を排出するシート束排出装置において、
    前記シート束の背部を受ける受け面を有し、受け面で受けた前記シート束の背部側を支点として前記シート束を所定方向に回動させる背受と、
    前記受け面と反対側の前記背受の背面側で前記背受を支持する支持部材と、を備え、
    前記支持部材は、前記背受を所定方向に回動可能に支持する支持面を有しているシート束排出装置。
  2. 前記背受は、前記支持部材の支持面に当接して支持される円弧状の当接部を有し、
    前記当接部に沿って前記支持面が湾曲している請求項1に記載のシート束排出装置。
  3. 前記背受がこの背受の受け面で受けたシート束の天地方向に沿って長く延び、その背受の少なくとも中央部分に前記支持部材が配置される請求項1に記載のシート束排出装置。
  4. 前記背受は、前記受け面を底面とする断面コ字状の受入部材と、
    受入部材の背面側に配置され、前記支持部材に摺動可能に支持される当接部材と、を有する請求項1に記載のシート束排出装置。
  5. 前記背受が長手方向の一端に前記背受を所定方向に回動させる支持軸を備え、
    前記支持部材は、前記背受が前記支持軸を天地方向に延長した延長線と平行になるように支持する請求項1に記載のシート束排出装置。
  6. 前記背受に隣接して配置され、該背受によって回動されたシート束を所定の位置で受ける受け部材を設け、
    前記背受が回動した際、前記背受の受入部材と前記受け部材との間に形成される隙間に前記当接部材の一部が配置される請求項4に記載のシート束排出装置。
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