JP2022083723A - シート束搬送装置およびシート束搬送装置を備えた画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】シート束搬送装置において、後処理済シート束と排出ベルト間の摩擦を増やし、搬送不良を低減させる。【解決手段】シート束搬送手段によるシート束の搬送が可能か否かを認識するシート束搬送可否認識手段を備え、このシート束搬送可否認識手段によって、シート束搬送手段によるシート束の搬送が不可であると認識した場合、シート束引き渡し手段によってシート束搬送手段にシート束が引き渡された後、シート束を圧接するようシート束圧接手段を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、シート束を搬送するシート束搬送装置およびシート束搬送装置を備えた画像形成システムに関する。
従来、後処理済シート束の収納部を有する製本装置を備えた画像形成システムにおいて、連続して製本を行う場合、後処理済シート束によって収納部がフル状態となり、その都度、システムが停止してしまう課題があった。そのため特開2020-26343(特許文献1)では、収納部の代わりに後処理済シート束を排出ベルト上に引き渡す手段を設け、後処理済シート束を連続的に機外に排出、または、下流に設けられた別の装置に搬送するシート束搬送装置を有する製本装置が提案されている。
このようなシート束搬送装置において、引き渡し手段が、後処理済シート束を排出ベルトに引き渡した際、カールなどにより後処理済シート束と排出ベルト間の摩擦が不足し、搬送不良が発生してしまう課題があった。
そこで、本発明は、後処理済シート束と排出ベルト間の摩擦を増やし、搬送不良を低減することを目的とする。
本発明は、所定の方向にシート束を引き渡すシート束引き渡し手段と、前記シート束引き渡し手段によって引き渡された前記シート束を載置し、前記シート束を所定の方向に搬送するシート束搬送手段と、前記シート束を前記シート束搬送手段に圧接可能な前記シート束の任意の箇所を圧接するシート束圧接手段と、前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が可能か否かを認識するシート束搬送可否認識手段と、前記シート束搬送可否認識手段によって、前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が不可であると認識した場合、前記シート束引き渡し手段によって前記シート束搬送手段に前記シート束が引き渡された後、前記シート束を圧接するよう前記シート束圧接手段を制御する制御手段と、を備えたシート束搬送装置を提供する。
本発明は、排出ベルトにシート束を圧接し、シート束と排出ベルト間の摩擦を増やすことで、搬送不良を低減する効果が得られる。
以下、本発明の実施形態のシート束搬送装置を有する製本装置を備えた画像形成システムを図に基づいて説明する。
図1は、画像形成システムDのシート搬送方向に沿った断面概略図である。図2は、製本装置Bのシート搬送方向に沿った断面概略図である。
画像形成システムDは、シートに順次トナー画像を形成する画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に配置された製本装置Bと、この製本装置Bの下流に配置された後処理装置Cなどで構成されている。画像形成システムDは、画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理するようになっている。また、画像形成システムDは、製本処理をしないシートについては、そのシートを、製本装置Bを通過させて後処理装置Cで後処理をさせ、排出するようになっている。
[画像形成装置A]
画像形成装置Aは、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置Aには、複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものがあるが、本実施形態の画像形成装置Aは、シートにトナー画像を形成する複写機である。画像形成装置Aは、装置本体1内にシート供給部2と、画像形成部3と、シート排出部4と図示しない画像形成装置制御部101などが内蔵されている。シート供給部2には、シートサイズに応じた複数のカセット5が上下方向に配置されている。シート供給部2は、画像形成装置制御部101から指示されたサイズのシートを給送経路6に繰り出す。この給送経路6にはレジストローラ対7が設けられている。レジストローラ対7は、シートの先端を揃えた後、そのシートを所定のタイミングで下流側の画像形成部3に給送する。
画像形成装置Aは、シートに画像を形成するようになっている。画像形成装置Aには、複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものがあるが、本実施形態の画像形成装置Aは、シートにトナー画像を形成する複写機である。画像形成装置Aは、装置本体1内にシート供給部2と、画像形成部3と、シート排出部4と図示しない画像形成装置制御部101などが内蔵されている。シート供給部2には、シートサイズに応じた複数のカセット5が上下方向に配置されている。シート供給部2は、画像形成装置制御部101から指示されたサイズのシートを給送経路6に繰り出す。この給送経路6にはレジストローラ対7が設けられている。レジストローラ対7は、シートの先端を揃えた後、そのシートを所定のタイミングで下流側の画像形成部3に給送する。
画像形成部3には、静電ドラム10が設けられている。この静電ドラム10の周囲には、印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。印字ヘッド9は、例えば、レーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成するようになっている。静電潜像は、現像器11でトナー現像され、トナー画像となって、転写チャージャ12でシートに転写される。シートは、定着器13でトナー画像を定着されて、シート排出経路17に送られる。シート排出部4には、シート排出口14が形成されて、シート排出ローラ対15が配置されている。循環経路16は、シート排出経路17からのシートをスイッチバック経路で表裏反転した後、再びレジストローラ対7に案内する。シートは、画像形成部3で裏面にトナー画像を形成される。このように片面若しくは両面にトナー画像を形成されたシートは、シート排出ローラ対15によって、シート排出口14から製本装置Bに給送される。
装置本体1の上部に設けられたスキャナユニット20は、原稿の画像を光学的に読み取るようになっている。スキャナユニット20は、一般的に知られているように、ユーザによって原稿を載置されるプラテンガラス23と、プラテンガラス23に沿って原稿を光学的に読み取るキャリッジ21と、キャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22などで構成されている。また、スキャナユニット20は、上部に、原稿を自動的にプラテンガラス23に給送する原稿送り装置25を有している。
[製本装置B]
図2は、製本装置Bのシート搬送方向に沿った断面概略図である。製本装置Bは、画像形成装置Aに接続して配置されている。
図2は、製本装置Bのシート搬送方向に沿った断面概略図である。製本装置Bは、画像形成装置Aに接続して配置されている。
なお、以下の説明において、シート束の表紙になるシートを「表紙」、表紙によって表装されるシートを「中シート」、中シートの束を「中シート束」、表紙によって表装された中シート束を「表紙付きシート束」、トリミングされた表紙付きシート束を「シート束」と称する。なお、これらのシート束を単にシート束と称する場合もある。
製本装置Bは、主に、次の各構成要素によって構成されている。ケーシング30。ケーシング30内に設けられた、トナー画像形成済みの中シートを束状に集積して束揃えをする集積部40。集積部40からの中シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布部55。接着剤を塗布された中シート束に表紙を綴じ合わせる表紙綴じ部60。表紙綴じされた表紙付きシート束の向きを変える束姿勢偏向部64。向きを変えられたシート束の縁をトリミング断裁する断裁部65。トリミング断裁されて形成されたシート束を機外に排出、または、下流に設けられた別の装置に搬送するシート束搬送装置K。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明する。ケーシング30内には、画像形成装置Aのシート排出口14に連なる搬入経路31(図1)が設けられている。搬入経路31は、経路切換部材36を介して、中シート搬送経路32と表紙搬送経路34に接続されている。中シート搬送経路32は、集積部40を介して製本経路33に接続されている。表紙搬送経路34は、後述する後処理装置C(図1)の後処理経路38に接続されている。製本経路33は、製本装置Bを略鉛直方向に縦断している。表紙搬送経路34は、製本装置Bを略水平方向に横断している。このため、製本経路33と表紙搬送経路34は、互いに交差(直交)し、その交差している場所に後述する表紙綴じ部60が配置されている。
各シートの搬送経路について説明する。ケーシング30内には、画像形成装置Aのシート排出口14に連なる搬入経路31(図1)が設けられている。搬入経路31は、経路切換部材36を介して、中シート搬送経路32と表紙搬送経路34に接続されている。中シート搬送経路32は、集積部40を介して製本経路33に接続されている。表紙搬送経路34は、後述する後処理装置C(図1)の後処理経路38に接続されている。製本経路33は、製本装置Bを略鉛直方向に縦断している。表紙搬送経路34は、製本装置Bを略水平方向に横断している。このため、製本経路33と表紙搬送経路34は、互いに交差(直交)し、その交差している場所に後述する表紙綴じ部60が配置されている。
以上のような搬送経路の構成において、搬入経路31は、画像形成装置Aからトナー画像形成済みのシート(中シート)を受け入れる。この場合、画像形成装置Aからは、中シートと、表紙カバーとして使用するタイトルなどが印刷された印刷シート(表紙)が給送されてくる。中シートと表紙は、経路切換部材36によって、中シート搬送経路32と表紙搬送経路34に仕分けられる。
また、搬入経路31には、図1に示すインサータ装置26が接続されている。インサータ装置26は、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙を給紙トレイ26aから1枚ずつ搬入経路31に給送するようになっている。このインサータ装置26は、1段または複数段の給紙トレイ26aと、このトレイの先端に配置されて給紙トレイ26aに積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する表紙給送部29と、表紙給送部29の下流側の表紙給送路27などを備えている。表紙給送路27は、経路切換部材28を介して搬入経路31に接続されている。搬入経路31には、搬送ローラ対31aが、中シート搬送経路32には搬送ローラ対32aが配設されている。製本経路33には、グリップ搬送部47と、後述する束姿勢偏向部64と、シート束排出ローラ対66などが配設されている。表紙搬送経路34には搬送ローラ対34aが、後述する後処理装置Cの後処理経路38には搬送ローラ対38aがそれぞれ配設され、回転して中シートや表紙を給送するようになっている。
[後処理装置C]
図1において、製本装置Bには後処理装置Cが接続されている。後処理装置Cは、表紙搬送経路34に連なる後処理経路38が設けられている。後処理経路38には、ユニット、パンチユニットなどの少なくとも1つの後処理機器が配置されている。後処理経路38は、画像形成装置Aから搬送された画像形成済みのシートを、表紙搬送経路34を介して受け取る。後処理装置Cは、その画像形成済みのシートに、ステイプル処理、パンチ処理などの後処理を施す。そして、後処理装置Cは、画像形成済みのシートを排紙トレイ37に搬出する。また、後処理装置Cは、画像形成済みのシートに後処理を施すことなく、排紙トレイ37に排出することもある。
図1において、製本装置Bには後処理装置Cが接続されている。後処理装置Cは、表紙搬送経路34に連なる後処理経路38が設けられている。後処理経路38には、ユニット、パンチユニットなどの少なくとも1つの後処理機器が配置されている。後処理経路38は、画像形成装置Aから搬送された画像形成済みのシートを、表紙搬送経路34を介して受け取る。後処理装置Cは、その画像形成済みのシートに、ステイプル処理、パンチ処理などの後処理を施す。そして、後処理装置Cは、画像形成済みのシートを排紙トレイ37に搬出する。また、後処理装置Cは、画像形成済みのシートに後処理を施すことなく、排紙トレイ37に排出することもある。
[集積部40]
中シート搬送経路32の中シート排出口32bに配置された集積トレイ41は、中シート排出口32bからの中シートを束状に積載収納するようになっている。図2に示すように集積トレイ41は略水平に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが配設されている。そして、中シート排出口32bから排出された中シートは、搬入ガイド42bによって集積トレイ41上に案内され、正逆転ローラ42aによって集積トレイ41に収納される。正逆転ローラ42aは、正回転で中シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(集積トレイ41の右端)に配置された規制部材43に中シートの後端を突き当て、規制するようになっている。集積トレイ41には、図示しないシートサイド整合板が1対設けられており、このシートサイド整合板が集積トレイ41上に収納された中シートの両側縁を整合するようになっている。このような構成によって、中シート搬送経路32から搬送された中シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
中シート搬送経路32の中シート排出口32bに配置された集積トレイ41は、中シート排出口32bからの中シートを束状に積載収納するようになっている。図2に示すように集積トレイ41は略水平に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが配設されている。そして、中シート排出口32bから排出された中シートは、搬入ガイド42bによって集積トレイ41上に案内され、正逆転ローラ42aによって集積トレイ41に収納される。正逆転ローラ42aは、正回転で中シートを集積トレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(集積トレイ41の右端)に配置された規制部材43に中シートの後端を突き当て、規制するようになっている。集積トレイ41には、図示しないシートサイド整合板が1対設けられており、このシートサイド整合板が集積トレイ41上に収納された中シートの両側縁を整合するようになっている。このような構成によって、中シート搬送経路32から搬送された中シートは集積トレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
[グリップ搬送部47]
製本経路33には、集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送部47が配設されている。集積トレイ41は、略水平な中シート引き渡し位置に待機しているグリップ搬送部47に中シート束P1を引き渡す。グリップ搬送部47は、図2に示すように集積トレイ41に集積した中シート束P1を、略水平な姿勢から鉛直な姿勢に向きを変えて、略鉛直方向に配設された製本経路33に沿わせて接着剤塗布位置Eにセットする。
製本経路33には、集積トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送部47が配設されている。集積トレイ41は、略水平な中シート引き渡し位置に待機しているグリップ搬送部47に中シート束P1を引き渡す。グリップ搬送部47は、図2に示すように集積トレイ41に集積した中シート束P1を、略水平な姿勢から鉛直な姿勢に向きを変えて、略鉛直方向に配設された製本経路33に沿わせて接着剤塗布位置Eにセットする。
[接着剤塗布部55]
図3は、接着剤塗布部55の図である。図3(A)は、正面図である。図3(B)は、(A)のJ矢視図である。図2、図3において、製本経路33の接着剤塗布位置Eには、接着剤塗布部55が配置されている。接着剤塗布部55は、熱溶融性の接着剤を収容する接着剤容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRなどで構成されている。接着剤容器56は、液状接着剤収容室56aと固形接着剤収容室56bに区割されている。液状接着剤収容室56aには、塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。液状接着剤収容室56aには、接着剤の残量を検出する接着剤センサ56S(図2)が設けられている。接着剤センサ56Sは、接着剤の温度センサを兼ねている。すなわち、接着剤センサ56Sは、液状接着剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出すると同時に、接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出するようになっている。また、接着剤容器56には、電熱ヒータなどの加熱素子50が設けられている。接着剤センサ56Sと加熱素子50は、製本装置制御部102(制御手段)(図17)に接続されている。製本装置制御部102(制御手段)は、液状接着剤収容室56a内の接着剤を加熱素子50の検知温度に基づいて所定の溶融温度に温度調整する。塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、接着剤を含侵してロール周囲に接着剤の層が盛り上がるように構成されている。
図3は、接着剤塗布部55の図である。図3(A)は、正面図である。図3(B)は、(A)のJ矢視図である。図2、図3において、製本経路33の接着剤塗布位置Eには、接着剤塗布部55が配置されている。接着剤塗布部55は、熱溶融性の接着剤を収容する接着剤容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRなどで構成されている。接着剤容器56は、液状接着剤収容室56aと固形接着剤収容室56bに区割されている。液状接着剤収容室56aには、塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。液状接着剤収容室56aには、接着剤の残量を検出する接着剤センサ56S(図2)が設けられている。接着剤センサ56Sは、接着剤の温度センサを兼ねている。すなわち、接着剤センサ56Sは、液状接着剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出すると同時に、接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出するようになっている。また、接着剤容器56には、電熱ヒータなどの加熱素子50が設けられている。接着剤センサ56Sと加熱素子50は、製本装置制御部102(制御手段)(図17)に接続されている。製本装置制御部102(制御手段)は、液状接着剤収容室56a内の接着剤を加熱素子50の検知温度に基づいて所定の溶融温度に温度調整する。塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、接着剤を含侵してロール周囲に接着剤の層が盛り上がるように構成されている。
前述のように構成された接着剤容器56は、図3(A)の中シート束P1の下端縁(製本時の背表紙部)側に沿って往復駆動する。図3(B)において、中シート束P1の下端縁に対し接着剤容器56は、短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴に中シート束P1の下端縁に沿って移動するようにケーシング30のガイドレール52に支持されている。接着剤容器56は、タイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には接着剤容器移動モータMSが連結してある。
接着剤容器56は、図3(B)の左側のホームポジションHPと、中シート束P1に沿って復動作を開始する図3(B)の右側のリターン位置RPの間でガイドレール52に案内されて、接着剤容器移動モータMSによって往復移動する。リターン位置RPはシート幅のサイズ情報によって設定される。接着剤容器56のホームポジションHPは、ホームポジションセンサSPによって検知される。接着剤容器56は、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに待機しており、先行する例えばグリップ搬送部47に設けたグリップセンサSg(図2)のシートグリップ信号から所定時間後(中シート束P1が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターン位置RPに向けて移動する。接着剤容器56の位置は、接着剤容器移動モータMSの駆動パルスをカウントすることにより検出することができる。なお、図3(B)に示すようにリターン位置RPにオーバランセンサOPを設け、その検知によって、オーバランを防止するように構成してもよい。接着剤容器56のホームポジションHPからリターン位置RPへの移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRによって回転を開始する。このように構成された接着剤塗布部55は、接着剤容器移動モータMSの回転と、ガイドレール52の案内によって図3(B)の左側から右側に移動を開始する。この往路では塗布ロール57は中シート束P1に圧接して中シート束P1の端部をバラけさせ、リターン位置RPからホームポジションHPに戻る復路では中シート束P1の端部と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述のグリップ搬送部47の送り量を図示しない昇降モータMAで調整するようになっている。
[表紙綴じ部60]
図4は、表紙綴じ部60と、束姿勢偏向部64と、断裁部65と、シート束搬送装置Kの図である。製本経路33の表紙綴じ位置Fには、表紙綴じ部60が配設されている。綴じ手段としての表紙綴じ部60は、背当てプレート61と、背折りプレート62と、折りローラ対63などで構成されている。表紙綴じ位置Fには、表紙搬送経路34が配置されており、画像形成装置Aまたはインサータ装置26から表紙が給送されてくる。背当てプレート61は、表紙をバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。背当てプレート61に支持された表紙P2に表装される中シート束P1が逆T字状に接合される。背折りプレート62は、左右1対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙の背部を背折り成型するため、図示しない駆動部によって互いに接近離間するようになっている。背折りプレート62は、互いに接近して表紙P2の背部を背折り成型をする。折りローラ対63は、表紙P2を背折り成型されて形成された表紙付きシート束P3を挟圧して表装仕上げをする。
図4は、表紙綴じ部60と、束姿勢偏向部64と、断裁部65と、シート束搬送装置Kの図である。製本経路33の表紙綴じ位置Fには、表紙綴じ部60が配設されている。綴じ手段としての表紙綴じ部60は、背当てプレート61と、背折りプレート62と、折りローラ対63などで構成されている。表紙綴じ位置Fには、表紙搬送経路34が配置されており、画像形成装置Aまたはインサータ装置26から表紙が給送されてくる。背当てプレート61は、表紙をバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。背当てプレート61に支持された表紙P2に表装される中シート束P1が逆T字状に接合される。背折りプレート62は、左右1対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙の背部を背折り成型するため、図示しない駆動部によって互いに接近離間するようになっている。背折りプレート62は、互いに接近して表紙P2の背部を背折り成型をする。折りローラ対63は、表紙P2を背折り成型されて形成された表紙付きシート束P3を挟圧して表装仕上げをする。
[束姿勢偏向部64と断裁部65]
図4において、折りローラ対63の下流側には、表紙付きシート束P3の天地方向を偏向する束姿勢偏向部64が配置されている。束姿勢偏向部64より下流側の断裁位置Gには、表紙付きシート束P3の周縁を断裁する断裁部65が配設されている。束姿勢偏向部64は、表紙綴じ位置F(図2)から表紙付きシート束P3を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁部65またはシート束搬送装置Kに給送するようになっている。断裁部65は、表紙付きシート束P3の被断裁部である周縁を切り揃えるようになっている。このため、束姿勢偏向部64は、折りローラ対63から送られた表紙付きシート束P3を把持して回転する回転テーブル64a,64bを備えている。回転テーブル64a,64bは、ケーシング30(図2)に昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。ユニットフレーム64xには、製本経路33を挟んで1対の回転テーブル64a,64bがそれぞれ回転自在に軸受支持されている。一方の回転テーブル64bは、表紙付きシート束P3の厚み方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在にユニットフレーム64xに支持されている。各回転テーブル64a,64bには、製本経路33内で表紙付きシート束P3を姿勢偏向する旋回モータMt1、Mt2が設けられている。また、可動側の回転テーブル64bには、図4の左右方向に移動するグリップモータMgが装備されている。ユニットフレーム64xは、昇降モータMAによって表紙付きシート束P3を製本経路33に沿って昇降させるようになっている。昇降モータMAは、不図示の固定部材に固定されている。昇降モータMAは、ユニットフレーム64xに連結された不図示のベルトを回転させて、ユニットフレーム64xを昇降させるようになっている。
図4において、折りローラ対63の下流側には、表紙付きシート束P3の天地方向を偏向する束姿勢偏向部64が配置されている。束姿勢偏向部64より下流側の断裁位置Gには、表紙付きシート束P3の周縁を断裁する断裁部65が配設されている。束姿勢偏向部64は、表紙綴じ位置F(図2)から表紙付きシート束P3を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁部65またはシート束搬送装置Kに給送するようになっている。断裁部65は、表紙付きシート束P3の被断裁部である周縁を切り揃えるようになっている。このため、束姿勢偏向部64は、折りローラ対63から送られた表紙付きシート束P3を把持して回転する回転テーブル64a,64bを備えている。回転テーブル64a,64bは、ケーシング30(図2)に昇降自在に取り付けられたユニットフレーム64xに設けられている。ユニットフレーム64xには、製本経路33を挟んで1対の回転テーブル64a,64bがそれぞれ回転自在に軸受支持されている。一方の回転テーブル64bは、表紙付きシート束P3の厚み方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在にユニットフレーム64xに支持されている。各回転テーブル64a,64bには、製本経路33内で表紙付きシート束P3を姿勢偏向する旋回モータMt1、Mt2が設けられている。また、可動側の回転テーブル64bには、図4の左右方向に移動するグリップモータMgが装備されている。ユニットフレーム64xは、昇降モータMAによって表紙付きシート束P3を製本経路33に沿って昇降させるようになっている。昇降モータMAは、不図示の固定部材に固定されている。昇降モータMAは、ユニットフレーム64xに連結された不図示のベルトを回転させて、ユニットフレーム64xを昇降させるようになっている。
製本経路33内に導かれた表紙付きシート束P3は、左右1対の回転テーブル64a,64bでグリップ把持されて、旋回モータMt1,Mt2によって姿勢方向を偏向される。回転テーブル64a,64bは、背部を下側に搬入された表紙付きシート束P3を180度旋回して小口部を下側にして下流側のシート束排出ローラ対66に送れるようになっている。また、回転テーブル64a,64bは、表紙付きシート束P3を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させて表紙付きシート束P3の3辺の周縁を断裁するトリミングカットを実施することもできる。可動側の回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられている。このグリップセンサによって左右の回転テーブル64a、64b間に表紙付きシート束P3が確実にグリップされたことが検知された後、回転テーブル64a,64bが旋回駆動するようになっている。
[断裁部65]
図4において、束姿勢偏向部64の下流側には断裁部65が配置されている。この断裁部65は、刃受け部材65aと、表紙付きシート束P3の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレスユニット65bと、断裁縁を断裁する断裁刃ユニット65cなどで構成されている。断裁縁プレスユニット65bは、製本経路33に配置された刃受け部材65aと対向する位置に配置されている。断裁縁プレスユニット65bは、不図示の駆動部によって表紙付きシート束P3と直交する方向に移動する加圧部材を有している。断裁刃ユニット65cは、平刃状の断裁刃65eと、断裁刃65eを駆動するカッタモータMCなどで構成されている。このように構成された断裁部65は、表紙付きシート束P3のシート束下流端部を除く周縁(被断裁縁)を所定量断裁して切り揃える。
図4において、束姿勢偏向部64の下流側には断裁部65が配置されている。この断裁部65は、刃受け部材65aと、表紙付きシート束P3の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレスユニット65bと、断裁縁を断裁する断裁刃ユニット65cなどで構成されている。断裁縁プレスユニット65bは、製本経路33に配置された刃受け部材65aと対向する位置に配置されている。断裁縁プレスユニット65bは、不図示の駆動部によって表紙付きシート束P3と直交する方向に移動する加圧部材を有している。断裁刃ユニット65cは、平刃状の断裁刃65eと、断裁刃65eを駆動するカッタモータMCなどで構成されている。このように構成された断裁部65は、表紙付きシート束P3のシート束下流端部を除く周縁(被断裁縁)を所定量断裁して切り揃える。
[シート束搬送装置K]
図4において、シート束搬送装置Kは、断裁位置Gの下方に配設されて、断裁屑回収部K1と、シート束排出部K2などで構成されている。
図4において、シート束搬送装置Kは、断裁位置Gの下方に配設されて、断裁屑回収部K1と、シート束排出部K2などで構成されている。
[断裁屑回収部K1]
図4において、断裁屑回収部K1は、スイーパ部69と、断裁屑回収容器68と、満杯検出センサ68Sfと、ニアフル検出センサ68Snなどで構成されて、断裁刃65eで切断された断裁屑を収納するようになっている。
図4において、断裁屑回収部K1は、スイーパ部69と、断裁屑回収容器68と、満杯検出センサ68Sfと、ニアフル検出センサ68Snなどで構成されて、断裁刃65eで切断された断裁屑を収納するようになっている。
スイーパ部69は、断裁位置Gの直下に配設されている。スイーパ部69は、図4の実線の位置と破線の位置を回転するようになっている。スイーパ部69は、断裁部65が表紙付きシート束P3の被断裁縁を断裁するとき、断裁によって生じる断裁屑を受け止められる実線の位置に傾いて待機している。図2において、スイーパ部69と後述する排出ガイド71は、スイーパ部69が回動したとき、互いに干渉しないように、各々櫛歯状に形成されている。
実線の位置に待機しているスイーパ部69は、断裁部65で生じてシート束排出ローラ対66を経て落下してきた断裁屑を受け止めて、傾斜を利用し断裁屑回収容器68に案内する。このとき、表紙付きシート束P3は、束姿勢偏向部64の回転テーブル64a,64bに保持されているため落下してこない。スイーパ部69は、断裁部65による表紙付きシート束P3の断裁処理が終了すると、シート束排出ローラ対66の真下を避けた、断裁屑回収容器68に接近した破線の位置に回動する。この結果、スイーパ部69は、回転テーブル64a,64bによる保持を解放されて、シート束排出ローラ対66から排出されるシート束P4の落下の邪魔になることがない。解放されたシート束P4は、シート束排出部K2に落下し、後述する背受81に受け止められる。
断裁屑が断裁屑回収容器68に所定量回収されると、製本装置制御部102(制御手段)(図17)はニアフル検出センサ68Snによって、断裁屑回収容器68が満杯になる直前であることを検知する。製本装置制御部102(制御手段)は、満杯直前であることを検知すると、画像形成装置制御部101に満杯直前であることを報せる。画像形成装置制御部101は、画像形成装置Aの操作パネル18(図17)に満杯直前であることを表示する。ニアフル検出センサ68Snは、表紙付きシート束P3の断裁中に満杯とならないように、例えば、表紙付きシート束P3の周縁を断裁する1回分に相当する断裁屑を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。製本装置制御部102(制御手段)は満杯検出センサ68Sfによって断裁屑回収容器68が断裁屑によって満杯になったことを検知した場合、画像形成装置制御部101に満杯であることを報せる。画像形成装置制御部101は、操作パネル18に断裁屑が満杯であることを表示するとともに、断裁屑の破棄を促す表示もする。
[シート束排出部K2]
図5は、シート束搬送装置Kの概略図であり、背受81がシート束P4を受け止める位置に待機している図である。図6は、図5のM矢視図である。図5、図6において、シート束排出部K2は、シート束排出ローラ対66と排出ガイド71の下方(下流)に配置されている。シート束排出部K2は、押し部材73、スロープ72、背受81、シート束送り出し部90、背受ホームポジションセンサSHP、スロープセンサSS、押し部材ホームポジションセンサSTHおよび押し位置検知センサSTTなどで構成されている。
図5は、シート束搬送装置Kの概略図であり、背受81がシート束P4を受け止める位置に待機している図である。図6は、図5のM矢視図である。図5、図6において、シート束排出部K2は、シート束排出ローラ対66と排出ガイド71の下方(下流)に配置されている。シート束排出部K2は、押し部材73、スロープ72、背受81、シート束送り出し部90、背受ホームポジションセンサSHP、スロープセンサSS、押し部材ホームポジションセンサSTHおよび押し位置検知センサSTTなどで構成されている。
断裁屑回収容器68の上部には、押し部材73が設けられている。押し部材73は、押し部材駆動部74によって、シート束排出ローラ対66からシート束P4が落下する方向に対して交差する方向(矢印L,R方向)に往復移動自在である。押し部材駆動部74は、断裁屑回収容器68の上部に設けられた押し部材モータMP、プーリ74a、押し部材モータMPとプーリ74aに架け渡したベルト74b、プーリ74aと不図示の歯車機構を介して回転連動したピニオン74cと、押し部材73に押し部材73の長手方向に沿って設けられてピニオン74cと噛み合うラック74dなどで構成されている。押し部材駆動部74は、押し部材モータMPの回転力を、ベルト74bとプーリ74aを介して、ピニオン74cに伝達して、ラック74dと一体に押し部材73を矢印L,R方向に往復移動させるようになっている。押し部材73と押し部材駆動部74によって倒し手段が構成されている。
図7は、図5のシート束搬送装置Kにおいて、背受81がシート束受け止め位置(待機位置)でシート束P4を受け止めた図である。図8は、図7の背受81の部分の拡大図である。図7、図8において、シート束排出部K2のフレーム80には、断面が「コ」の字状の背受81が押し部材73の移動方向と同じ方向(矢印CW方向、矢印CCW方向)に往復回転するように設けられている。背受81は、搬送されてきたシート束P4のシート束下流側端部P4bを受け止めて、回転し、シート束P4を排出ベルト92上に倒すようになっている。排出ベルト92はシート束P4を受け取る載置面を有しており、載置面が、背受81側がやや低くなるよう配設されている。背受81は、図7に示す状態において、シート束P4の搬送方向上流側端部に支持(回転)軸83が突設されるとともに、シート束P4の搬送方向下流側にガイド軸84が突設されている。背受81は、支持(回転)軸83がフレーム80に回転自在に支持されていることによって、矢印CW,CCW方向に回転するようになっている。
背受81(引き渡し手段)は、シート束P4のシート束下流側端部P4bを受け止める背受受け部(底部)81cと、背受受け部81cに隣接して互いに平行な背受上ガイド(第一ガイド)81aおよび背受下ガイド81b(第二ガイド)から構成され、断面が「コ」の字状に形成された長尺の樋状の部材である。
図9は、図7のシート束搬送装置Kの背受81が、シート束P4を排出するためにCCW方向への回転を開始した状態を示す図である。図10は、図9の背受81の周辺の拡大図である。図9、図10において、排出ベルト92の搬送方向に対する背受81の下流側端部には、1対のガイド軸84が各々突設されている。1対のガイド軸84は、フレーム80に設けられたガイド板82に形成されたガイド孔82aに係合している。ガイド孔82aは円弧状の長孔として形成され、その中心は、支持(回転)軸83と中心を合わせて構成されている。背受81は、支持(回転)軸83を中心にして回転し、1対のガイド軸84も同じ位置を中心にして回転する。背受81は、排出モータMTからの回転力を受けて、背受ホームポジションセンサSHP(図6)に検出されるシート束受け止め位置(待機位置)からシート束P4を引き渡す引き渡し位置、もしくは、シート束P4を圧接する圧接位置まで往復回転するようになっている。
引き渡し位置とは、図13(A)に示すように、背受上ガイド81a(第一ガイド)が排出ベルト92の載置面と略並行となる位置である。圧接位置とは、図13(B)に示すように、背受81が前述した引き渡し位置よりも図9記載のCCW方向かつ、背受下ガイド81b(第二ガイド)が排出ベルト92の載置面に載置されているシート束P4の上部面に接している状態を満たすいずれかの位置を指しており、可変となっている。
製本装置制御部102は、排出モータMTから発せられるパルスから、背受81が回転した角度を認識する。つまり、背受81が回転した角度を認識することによって背受81が圧接位置に達したことを認識する。押し部材モータMPについても同様に、押し部材モータMPから発せられるパルスによって押し部材73が移動した距離を認識している。
なお、排出モータMTは、背受81を回転させる他に、後述する排出ベルト92を回転させる駆動源となっている。排出ベルト92と背受81は、それぞれ不図示のワンウェイクラッチを介して排出モータMTと接続されている。
また、排出モータMTと背受81の間と、排出モータMTと排出ベルト92の間の各々に不図示のクラッチを設けて、排出モータMTの回転を、背受81と排出ベルト92の各々に選択的に伝達する構成としてもよい。
図5、図6において、断裁屑回収容器68と背受81の間には、案内手段としてのスロープ72が配設されている。スロープ72は、背受81側が下り勾配に形成されている。スロープ72と、押し部材73は、押し部材73が移動するとき、互いに干渉しないように、櫛歯状に間隔を空けて形成されている。
図14は、排出ベルト92がシート束P4を製本装置から外部に送り出す状態の斜視図である。図5、図14において、背受81の左隣には、排出手段としてのシート束送り出し部90が設けられている。シート束送り出し部90は、コンベヤステイ91と、排出ベルト92などで構成されている。シート束送り出し部90の排出ベルト92は、コンベヤステイ91に支持されて、矢印Q方向に回転するようになっている。シート束送り出し部90は、略水平に配設されているが、背受81側がやや低く配設されている。後述するが、排出ベルト92は、背受81によって積載されたシート束P4を機外に排出するようになっている。
また、ガイド板82と背受81は、シート束P4が通過できるように構成されている。ガイド板82にはシート束P4が通過する部分に切欠き82bが形成されているとともに、背受81のシート束搬送方向の下流側端部は端面を設けずに開放した形状に形成されている。この構成をとることにより、倒したシート束P4を図14の矢印Lの方向に移動させることなく、矢印Qに搬送し、排出することができる。
図17は、本実施形態における画像形成システムの制御ブロック図である。図17において、画像形成装置制御部101は、画像形成装置Aに設けられて、ユーザが操作パネル18に入力した画像形成情報に基づいて、シート供給部2、画像形成部3、原稿送り装置25およびスキャナユニット20などを制御して、画像形成装置Aに画像形成動作をさせるようになっている。製本装置制御部102(制御手段)は、製本装置Bに設けられて、各センサの検知動作によって各モータを回転制御して、集積部40、接着剤塗布部55、表示綴じ部60、断裁部65およびシート束搬送装置Kなどを制御し、製本装置Bに製本動作をさせるようになっている。後処理装置制御部103は、後処理装置Cに設けられて、画像形成済みのシートに、ステイプル処理、パンチ処理などの後処理およびシート排出処理を行えるように後処理装置Cを制御するようになっている。なお、画像形成装置制御部101、製本装置制御部102(制御手段)および後処理装置制御部103は、一体化されて、画像形成システムDのどこに設けられていても良い。
[シート束の排出動作説明]
次に、図15は、本実施形態の製本装置Bの製本動作を表したフローチャートである。フローチャートが示す製本動作の制御は、図17の製本装置制御部102(制御手段)の不図示の記憶部に記憶されている。製本装置制御部102(制御手段)は、このフローチャートに基づいて製本装置Bの動作制御を行うようになっている。このとき、製本装置制御部102(制御手段)は、製本に必要な情報の授受を画像形成装置制御部101と後処理装置制御部103と行うようになっている。
次に、図15は、本実施形態の製本装置Bの製本動作を表したフローチャートである。フローチャートが示す製本動作の制御は、図17の製本装置制御部102(制御手段)の不図示の記憶部に記憶されている。製本装置制御部102(制御手段)は、このフローチャートに基づいて製本装置Bの動作制御を行うようになっている。このとき、製本装置制御部102(制御手段)は、製本に必要な情報の授受を画像形成装置制御部101と後処理装置制御部103と行うようになっている。
図15の処理S101乃至処理S123の説明をする。処理S101乃至処理S123は製本装置Bの製本装置制御部102によって実行される。図15において、集積部40で集積された中シート束P1(S101)は、接着剤塗布部55、表紙綴じ部60によって表紙付きシート束P3となり(S103)、断裁部65でトリミング断裁されてシート束P4となる(S104)。シート束排出ローラ対66は、シート束P4をシート束搬送装置Kのシート束排出部K2に排出する動作を開始する(S105)。図5に示すように、シート束排出部K2は、シート束P4を受入れる際、背受81をシート束受け止め位置(待機位置)に回転させておく必要がある。このため、製本装置制御部102(制御手段)は、排出モータMTを回転させて、背受81を図8に示すCW方向に右回転させる(S106)。製本装置制御部102(制御手段)は、背受81が背受ホームポジションセンサSHP(図6)によって背受がホームポジション(待機位置)にあることを検知すると、待機位置で排出モータMTを停止させる(S107でYES)。
そして、背受ホームポジションセンサSHPによって背受81が待機位置にいることが確定すると、シート束排出ローラ対66から搬送されたシート束P4は、排出ガイド71(図5)、スロープ72を案内にして、背受81に滑り込む。図7、図8のように、背受81は、シート束P4のシート束下流端部P4bを受け止める(S108)。製本装置制御部102(制御手段)は、背受81にシート束P4が受け渡されたかを、図6に示すスロープセンサSSの検知動作によって判断し(S109)、シート束P4が背受81に受け渡されたら(S109でYES)、排出モータMTを逆転させて、背受81を図8のCCW方向に左回転させる(S110)。製本装置制御部102(制御手段)は、排出モータMTの発するパルスに基づいて、背受81が所定の角度まで左回転したことを検知すると(S111でYES)、押し部材モータMP(図5)を回転させて、押し部材73を図5の左方向(L方向)に移動開始させる。すなわち、押し部材73は、背受81の回転開始より後から作動を開始するようになっている。押し部材73は、背受81よりも上流側に位置している。押し部材73は、背受81と同調して、シート束P4を排出ベルト92上に倒す方向にシート束P4を背後から、背受81よりも上流側の位置を押す(作用する)(S112)。この状態を示したのが、図11である。図11は、背受81が 図7の状態よりもさらに左回転するとともに、押し部材73が背受81と同調してシート束P4を排出方向(矢印L方向)に押している状態の図である。
押し部材73と背受81がシート束P4を排出ベルト92に引き渡した際、シート束P4のカール情報に基づいて後述する圧接制御を行う(S113)。図12は、背受81が、図11の状態よりもさらに左回転し、かつ、押し部材73が背受81と同調してシート束P4を排出方向にさらに押して、シート束P4を排出ベルト92上に引き渡している図である。図12(A)は背受81が引き渡し位置まで移動した図、図12(B)は背受81が圧接位置まで移動した図である。図13(A、B)は、図12(A、B)の背受81の周辺の拡大図である。図12、図13、図17において、製本装置制御部102(制御手段)は、排出モータMTの発するパルスに基づいて、背受81がシート束P4を排出ベルト92に対して引き渡し位置、もしくは圧接位置まで左回転したことを検出し、図12に示すような、押し部材73が押し位置検知センサSTTによって押し部材73がシート束P4を押し倒す押し最終位置まで移動したことが検知されると(S114でYES)、排出モータMTと押し部材モータMPの回転を停止させる(S115)。製本装置制御部102(制御手段)は、排出モータMTと押し部材モータMPの回転停止後、シート束P4が排出ベルト92に積載されていることがシート束積載検出センサ93S(図14)によって検出されると(S116でYES)、排出モータMTを回転させて排出ベルト92を回転させる(S117)。シート束積載検出センサ93Sは、図14において、排出ベルト92近くのフレーム80に設けられている。
なお、シート束積載検出センサ93Sを設けずに、押し部材モータMPの回転を停止してから所定の時間が経過したタイミングで、排出ベルト92の回転を開始するようにしてもよい。また、シート束排出検出センサ94S(図14)は、引き渡し手段の排出方向下流側端部よりも排出方向下流に設けられ、かつ排出手段の排出方向下流側端部よりも排出方向上流に設けられることで確実なシート束P4の排出完了検知が可能となる。
製本装置制御部102(制御手段)は、排出ベルト92を回転させてシート束P4を排出している際、シート束排出検出センサ94Sによって、シート束P4が検知されたとき、シート束P4が排出され始めたものと判断する(S118でYES)。その後、製本装置制御部102(制御手段)は、シート束排出検出センサ94Sによってシート束P4が検知されなくなると(S119でYES)、シート束P4が矢印Q方向に搬送されてシート束排出部K2外に排出されたものと判断する。シート束排出検出センサ94Sは、図14において、排出ベルト92の終端近くのフレーム80に設けられている。製本装置制御部102(制御手段)は、シート束P4がシート束排出部K2外に排出されたと判断すると、排出ベルト92を停止し、排出モータMTによって背受81を待機位置に戻し、押し部材モータMPによって押し部材73を押し部材ホームポジションセンサSTHによって検知されたと判断する位置まで戻す(S120)。製本装置制御部102(制御手段)は、次のシート束がある場合には(S121でYES)、処理S107に戻り、シート束がなくなるまで同じ制御を繰り返し、シート束が無くなった時点で(S121でNO)、一連のシート束排出制御を終了する。
なお、製本装置制御部102(制御手段)は、処理S118でシート束排出検出センサ94Sによってシート束P4がシート束排出部K2外に排出されたことを検出しなかったとき(S119でNO)、シート束P4が排出ベルト92で所定の位置に積載されていないものとして、シート束詰まりの防止のため、シート束P4が排出ベルト92の所定の位置に積載されていないことを画像形成装置制御部101に報せ、画像形成装置制御部101は操作パネル18にエラー表示をし(S122)、排出ベルト92を停止させる(S123)。
[シート束のカール方向による圧接動作詳細]
図16(A)を使って、S113におけるシート束P4のカール方向に基づいた圧接制御の詳細について説明する。まず、背受81が受け止め位置でシート束P4を受け止めた後、後述するカール状態予測処理でカール方向を取得する。
図16(A)を使って、S113におけるシート束P4のカール方向に基づいた圧接制御の詳細について説明する。まず、背受81が受け止め位置でシート束P4を受け止めた後、後述するカール状態予測処理でカール方向を取得する。
シート束P4を、背受81によって圧接しながら排出(圧接動作)すると、背受81とシート束P4が接しながらシート束P4が搬送されるため、シート束P4の表紙部にダメージが発生する懸念がある。そのため、シート束P4が下カール状態でない場合は、摩擦が不足するという課題が発生しづらいことから、本発明の圧接動作を実施しなくとも搬送不良となる可能性は少ないため、シート束P4のカール方向に基づいて、圧接動作を実施するか否かを決定する。
下カール状態とは、シート束の搬送方向に沿った両端縁が、シート束P4の搬送方向と直行する幅方向におけるシート束P4の略中央部分よりも下方に位置する状態を指す。
製本動作が開始されると、画像形成装置制御部101は画像形成部3で取得したトナーの濃度分布情報をもとにシート束P4のカール方向を予測し、製本装置制御部102に通知する(カール状態予測処理)。S201に示すように、製本装置制御部102は、取得したシート束P4のカール方向が下カールかを判定する。
製本装置制御部102は、取得したシート束P4のカール方向が下カールであったと判定した場合(S201でYES)、圧接動作を行うべく、背受81を圧接位置まで移動させるため、排出モータMTを制御する(S202)。
一方、シート束P4のカール方向が下カールでない場合(S201でNO)、製本装置制御部102はシート束P4を搬送可能であるとみなし、背受81を引き渡し位置まで回転させるべく、排出モータMTを制御する(S203)。
[シート束のカール量による圧接制御詳細]
次に図16(B)を使って、S113におけるシート束P4のカール量に基づいた圧接制御の詳細について説明する。まず、背受81が受け止め位置でシート束P4を受け止めた後、前述したカール状態予測処理でカール量を取得する。
次に図16(B)を使って、S113におけるシート束P4のカール量に基づいた圧接制御の詳細について説明する。まず、背受81が受け止め位置でシート束P4を受け止めた後、前述したカール状態予測処理でカール量を取得する。
シート束P4を、背受81によって圧接しながら排出(圧接動作)すると、背受81とシート束P4が接しながらシート束P4が搬送されるため、シート束P4の表紙部にダメージが発生する懸念がある。そのため、シート束P4のカール方向が下カールでも、カール量が、摩擦が不足する所定のカール量未満の場合は、摩擦が不足するという課題が発生しづらいことから、本発明の圧接動作を実施しなくとも搬送不良となる可能性は少ないため、シート束P4のカール量に基づいて、圧接動作を実施するか否かを決定する。
製本動作が開始されると、画像形成装置制御部101は画像形成部3で取得したトナーの濃度分布情報をもとにシート束P4のカール方向およびカール量を予測し、製本装置制御部102に通知する。S301乃至S302に示すように、製本装置制御部102は、シート束P4のカール方向が下カールか、また、シート束P4のカール量が、摩擦が不足する所定の値以上かどうかを判定する。
製本装置制御部102は、シート束P4のカール方向が下カールであった場合(S301でYES)、次にシート束P4のカール量によって圧接動作をするか判断する。シート束P4のカール量が、摩擦が不足する所定の値以上であった場合(S302でYES)、圧接動作を行うべく、背受81を圧接位置まで移動させるため、排出モータMTを制御する(S303)。
一方、シート束P4のカール方向が下カールでない(S301でNO)もしくは、シート束P4のカール量が、摩擦が不足する所定の値未満であった場合(S302でNO)、製本装置制御部102はシート束P4を搬送可能であるとみなし、背受81を引き渡し位置まで回転させるべく、排出モータMTを制御する(S304)。
[シート束のカール量による圧接力調整動作詳細]
次に図16(C)を使って、S113におけるシート束P4のカール量に基づいた圧接制御の詳細について説明する。
次に図16(C)を使って、S113におけるシート束P4のカール量に基づいた圧接制御の詳細について説明する。
本実施形態のようにシート束P4の一部しか圧接しない場合、カールの形状によっては圧接動作を実施しても、シート束P4と排出ベルト92間の接する箇所が増えず、排出に必要な摩擦を確保できない可能性がある。また、下カールしているシート束P4のカール量が大きいほど、シート束P4と排出ベルト92間の摩擦は少ない。よって、シート束P4を圧接する力は、シート束P4のカール量によって可変させる必要がある。
本実施形態では、圧接動作を行う場合、前述した理由により、圧接する力を可変させるために、製本装置制御部102が、背受81がシート束P4を排出ベルト92に圧接した後も、背受81をCCW方向に回転させるよう排出モータMTを制御している。
製本装置制御部102は、シート束P4のカール方向が下カールであった場合(S401でYES)、次にシート束P4のカール量によって圧接動作をするか判断する。シート束P4のカール量が、摩擦が不足する所定の値以上であった場合(S402でYES)、圧接動作を行うべく、排出モータMTを制御する(S403)。
次に製本装置制御部102は、シート束P4のカール量が所定量より小さいと認識したときと比べて、シート束P4のカール量が所定量以上と認識したときの方が、背受81がよりCCW方向に多く回転するよう、排出モータMTを制御する(S404)。すなわち、製本装置制御部102は、シート束P4のカール量が大きくなるほど、背受の回転量を多くするべく、排出モータMTを制御する。
一方、シート束P4のカール方向が下カールでない(S401でNO)もしくは、シート束P4のカール量が、摩擦が不足する所定の値未満であった場合(S402でNO)、製本装置制御部102はシート束P4を搬送可能であるとみなし、背受81を引き渡し位置まで回転させるべく、排出モータMTを制御する(S405)。
また、本実施形態では、製本装置制御部102が、圧接動作の実施可否を判定するために、シート束P4のカール方向およびカール量から、シート束P4の搬送可否を判定しているが、シート束P4の表紙の材質によって摩擦不足が引き起こされることを認識すべく、排出ベルト92が回転(搬送動作)を行い、シート束排出検出センサ94Sによって所定の時間までにシート束P4の排出が完了されないことを検知することで、シート束P4が搬送不可であると認識してもよい。
圧接力調整動作(S404)では、シート束P4の厚さによって背受81が回転したときに圧接位置に到達するために必要な回転角度は変わってくるため、シート束P4の厚さから可変する回転量を決定する処理も行っている。例えば本実施形態では、製本装置制御部102は、シート束P4が厚いほど、シート束P4が薄い場合に比べて、背受81の回転量が少なくなるよう排出モータMTを制御する。
また、本実施形態では画像形成装置制御部101が製本装置制御部102に予測したカール方向およびカール量を通知して認識しているが、例えば、表紙綴じ部60の下流に配置され、シート束P4の厚さ方向位置を高さ検知センサで検知する手段によってシート束P4のカール方向およびカール量を認識する方法でもよい。
また、定着器13の下流に配置され、シート表面の垂直方向位置を高さ検知センサで検知する手段によってシート束P4のカール方向およびカール量を認識する方法でもよい。
また、背受が圧接せずに、排出ベルト上部に設置された昇降可能な部材が圧接してもよい。また、圧接した後、シート束P4の下カールを矯正したとみなし、背受を圧接位置から移動させてから排出してもよい。
以上のように前述した各実施態様によれば、摩擦不足により、排出ベルト92による搬送が不可と認識されたシート束P4に対し、背受81を用いてシート束P4を排出ベルト92に圧接することで、シート束P4と排出ベルト92間の摩擦が確保され、シート束搬送装置外に排出することが可能となる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
A:画像形成装置
B:製本装置
C:後処理装置
D:画像形成システム
K:シート束排出装置
K1:断裁回収部
K2:シート束排出部
MT:排出モータ
SS:スロープセンサ
STH:押し部材ホームポジションセンサ
STT:押し位置検知センサ
SHP:背受ホームポジションセンサ
P1:中シート束
P2:表紙
P3:表紙付きシート束
P4:シート束
P4b:シート束下流端部
40:集積部
55:接着剤塗布部
60:表紙綴じ部(綴じ手段)
64:束姿勢偏向部
65:断裁部
72:スロープ(案内手段)、72a:スロープ傾斜面
73:押し部材(倒し手段)
74:押し部材駆動部(倒し手段)
80:フレーム
81:背受(引き渡し手段)
81a:背受上ガイド(第一ガイド)
81b:背受下ガイド(第二ガイド)
81c:背受受け部(底部)
81ca:シート束受け面(平面)
82:ガイド板、82b:切欠き、82ba:奥縁
90:シート束送り出し部(排出手段)
91:コンベヤステイ
92:排出ベルト
93S:シート束積載検出センサ
94S:シート束排出検出センサ
B:製本装置
C:後処理装置
D:画像形成システム
K:シート束排出装置
K1:断裁回収部
K2:シート束排出部
MT:排出モータ
SS:スロープセンサ
STH:押し部材ホームポジションセンサ
STT:押し位置検知センサ
SHP:背受ホームポジションセンサ
P1:中シート束
P2:表紙
P3:表紙付きシート束
P4:シート束
P4b:シート束下流端部
40:集積部
55:接着剤塗布部
60:表紙綴じ部(綴じ手段)
64:束姿勢偏向部
65:断裁部
72:スロープ(案内手段)、72a:スロープ傾斜面
73:押し部材(倒し手段)
74:押し部材駆動部(倒し手段)
80:フレーム
81:背受(引き渡し手段)
81a:背受上ガイド(第一ガイド)
81b:背受下ガイド(第二ガイド)
81c:背受受け部(底部)
81ca:シート束受け面(平面)
82:ガイド板、82b:切欠き、82ba:奥縁
90:シート束送り出し部(排出手段)
91:コンベヤステイ
92:排出ベルト
93S:シート束積載検出センサ
94S:シート束排出検出センサ
Claims (6)
- 所定の方向にシート束を引き渡すシート束引き渡し手段と、
前記シート束引き渡し手段によって引き渡された前記シート束を載置し、前記シート束を所定の方向に搬送するシート束搬送手段と、
前記シート束を前記シート束搬送手段に圧接可能な前記シート束の任意の箇所を圧接するシート束圧接手段と、
前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が可能か否かを認識するシート束搬送可否認識手段と、
前記シート束搬送可否認識手段によって、前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が不可であると認識した場合、前記シート束引き渡し手段によって前記シート束搬送手段に前記シート束が引き渡された後、前記シート束を圧接するよう前記シート束圧接手段を制御する制御手段と、
を備えたシート束搬送装置。 - 前記シート束引き渡し手段は、前記シート束圧接手段を兼ねるべく構成された請求項1記載のシート束搬送装置。
- 前記シート束搬送手段に支持された前記シート束の前記搬送方向に沿った両端縁が、前記搬送方向と直交し、かつ前記シート束の面に沿った幅方向における前記シート束の略中央部分よりも下方に位置する下カール状態であるか否かを認識する下カール認識手段と、
を備え、
前記シート束搬送可否認識手段は、
前記下カール認識手段によって前記シート束が下カール状態であることを認識した場合、前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が不可であると認識する請求項1乃至請求項2記載のシート束搬送装置。 - 前記下カール認識手段により前記下カール状態であると認識された前記シート束のカール量を認識するカール量認識手段と、
を備え、
前記シート束搬送可否認識手段は、
前記カール認識手段により前記下カール状態であると認識され、かつ、前記カール量認識手段によって前記シート束のカール量が所定以上であると認識された場合、前記シート束搬送手段による前記シート束の搬送が不可であると認識する請求項3記載のシート束搬送装置。 - 前記シート束圧接手段により前記シート束を圧接する力の強さを認識する圧接力認識手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記シート束搬送可否認識手段によって前記シート束の搬送が不可であると認識した場合、前記カール量認識手段によって前記シート束のカール量が所定未満であると認識された場合よりも、前記カール量認識手段によって前記シート束のカール量が所定以上であると認識された場合の方が、前記圧接力認識手段によって強く圧接されると認識されるよう前記シート束を圧接すべく、前記シート束圧接手段を制御する請求項4記載のシート束搬送装置。 - シートに画像を形成する画像形成装置と、請求項1乃至5に記載のシート束搬送装置を備えた画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020195227A JP2022083723A (ja) | 2020-11-25 | 2020-11-25 | シート束搬送装置およびシート束搬送装置を備えた画像形成システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020195227A JP2022083723A (ja) | 2020-11-25 | 2020-11-25 | シート束搬送装置およびシート束搬送装置を備えた画像形成システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022083723A true JP2022083723A (ja) | 2022-06-06 |
Family
ID=81855641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020195227A Pending JP2022083723A (ja) | 2020-11-25 | 2020-11-25 | シート束搬送装置およびシート束搬送装置を備えた画像形成システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022083723A (ja) |
-
2020
- 2020-11-25 JP JP2020195227A patent/JP2022083723A/ja active Pending
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