JP2020025809A - 調理器 - Google Patents

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Midori Kurokawa
みどり 黒川
元弘 宮島
Motohiro Miyajima
元弘 宮島
秀貴 塚本
Hideki Tsukamoto
秀貴 塚本
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Abstract

【課題】天然炭と同等以上の調理機能を実現し、利便性に優れた調理器を提供する。【解決手段】炭素で構成された放熱部材(4)または炭素を含む放熱部材(4)と、前記放熱部材を加熱する燃焼熱源または該燃焼熱源を含む熱源(6)と、前記燃焼熱源から生じる燃焼排気を、前記放熱部材により加熱中の食材と分離して排気する排気部(8)とを備え、食材の焼成について天然炭と同等の遠赤外線効果が得られ、天然炭と同等以上の焼成効果が得られる。【選択図】 図1

Description

本発明は直火焼成による焼物など、食材の加熱調理に用いられる調理機器に関する。
飲食店などにおいて、直火焼成によるたとえば、焼鳥、焼肉など、食材の加熱調理には炭火、燃料の燃焼熱または電熱を利用した調理器が用いられている。
この加熱調理器に関し、発熱体にカーボンランプヒーターの遠赤外線放射を受けて発熱するセラミック炭を使用し、この発熱体と反射部材でカーボンランプヒーターを囲い込む構造が知られている(たとえば、特許文献1)。
調理器の熱変換装置として、セラミック板を被着した加熱板と超耐熱鋼板を対向させて燃焼室を形成し、この燃焼室の下方に配置した加熱源で加熱板を熱し、この加熱板からの遠赤外線放射熱および輻射熱で処理面を加熱することが知られている(たとえば、特許文献2)。
焼物調理器に関し、バーナーを覆うカバー、このカバー内に配置された焼き網、カバーの上側に配置されて遠赤外線放射層を備えた焼き板、焼き網側に生じる煙を排出する煙突が備えられ、焼き網側でのバーナーによる直火焼成、焼き板側での間接焼成を行うことが知られている(たとえば、特許文献3)。
特開2015−052446号公報 特開2003−265326号公報 特開2017−140162号公報
ところで、焼物などの調理には天然炭を用いる熱源と、天然炭以外の燃料ガスや電熱などの熱源に大別できる。天然炭は言うまでもなく、焼物などの調理に適している。しかしながら、天然炭では、調達から後処理まで取扱いに手数を要する。仕入れ、保管、調理中の監視、換気、灰の始末、煤汚れの他、広範囲に渡る均一な加熱が難しく焼きむら回避など、手間がかかるし、焼物の焼き具合を左右する火力調節にも手間取るといった課題がある。
これに対し、天然炭以外の燃料ガスや電熱などの熱源では天然炭のような面倒さはなく、比較的均一な加熱面が得られ、取扱いが容易であるものの、天然炭以外の熱源では天然炭を超えることができないとの認識や天然炭による調理の愛好家などの存在から、天然炭が熱源に用いられている現実がある。
この天然炭を用いた熱源に対し、従来、カーボンランプヒーターを熱源とし、セラミック炭を発熱体に用いるもの(特許文献1)、燃焼熱を熱源とし、セラミックを被着した耐熱鋼板を用いるもの(特許文献2)、燃焼熱を熱源とし遠赤外線放射層を備えた焼き板を備えるもの(特許文献3)などが提案されているが、何れのものも、焼き上がりを含む調理機能、調理人の負担、環境負荷など、調理性や利便性の側面からすれば改良の余地がある。
そして、本発明の発明者らは焼物などの調理に用いる熱源に、天然炭以外の熱源を用いても天然炭による熱源と同等以上の焼き上がりを含む調理性や利便性に優れる調理器を実現できるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は天然炭の上記課題に鑑みかつ上記知見に基づき、天然炭と同等以上の調理機能を実現し、利便性に優れた調理器を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理器の一側面によれば、炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材と、前記放熱部材を加熱する燃焼熱源または該燃焼熱源を含む熱源と、前記燃焼熱源から生じる燃焼排気を、前記放熱部材により加熱中の食材と分離して排気する排気部とを備える。
この調理器において、前記燃焼熱源に表面燃焼バーナーを備え、該表面燃焼バーナーの輻射熱を主たる熱源として前記放熱部材を加熱し、前記放熱部材からの輻射熱により食材を加熱してよい。
この調理器において、前記放熱部材は、放熱面に複数の孔部を備えてよい。
この調理器において、前記放熱部材は、放熱面を水平または傾斜させてよい。
本発明の調理器によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 天然炭と同等以上の所謂直火で食材を加熱し、焼成することができる。
(2) 放熱部材の放熱面の全面から均一かつ安定した輻射熱を食材に放射でき、均一加熱が行える。
(3) 放熱部材からの遠赤外線を含む輻射熱で食材表面の水分を飛ばして食材の旨味成分を内部に閉じ込め、内部が旨味成分でソフトにかつ表面に張りのある焼き上がりに仕上げることができるなど、天然炭と同等以上の調理品質の高い焼成効果が得られる。
(4) 熱源側の燃焼排気の影響を受けることなく加熱中の食材を焼成でき、放熱部材の放熱面から食材ドリップによる燻煙を生じさせて食材を燻蒸でき、燃焼排気の影響のない薫り付けを行うことができる。
(5) 天然炭のような後処理の手間がなく、容易に放熱部材を清浄化でき、交換も容易である。
(6) 放熱部材の輻射熱は熱源の温度で容易に加減、調節することができ、食材調理の自由度が高められる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
一実施の形態に係る調理器を示す図である。 一部を切断した放熱部材を示す図である。 Aは燃焼排気と分離焼成を示す図、Bは食材の焼成を示す図である。 傾斜させた放熱部材による食材の焼成を示す図である。 実施例1に係る調理器を示す斜視図である。 調理器を示す平面図である。 調理器を示す右側面図である。 焼き網および保温網を外した調理器を示す斜視図である。 切欠いた放熱ユニット部分を示す斜視図である。 図6のX−X線断面を示す断面図である。 図7のXI−XI線で切断して調理器内部を示す斜視図である。 調理器における焼成エリアおよび保温エリアの編成を示す図である。 調理器の加熱制御機構を示す図である。 調理器の火力調節パターンの一例を示す図である。 実施例2に係る調理器を示す斜視図である。 実施例3に係る調理器を示す斜視図である。
図1は、一実施の形態に係る調理器を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
<調理器2の基本構成>
この調理器2には放熱部材4、熱源6および排気部8が備えられる。放熱部材4は、炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材の一例であり、炭素としてたとえば、カーボン粒子を含むプレート状の多孔質部材としてたとえば、カーボンプレートを用いればよい。この放熱部材4には一面側に受熱面10、他面側に放熱面12が設定される。放熱部材4は熱源6から主として輻射熱を受熱面10で受け、放熱面12から輻射熱が得られる。食材14の支持部材であるたとえば、焼き網16上に載置された食材14は、放熱面12から輻射熱を受けて焼成される。食材14は被加熱物の一例である。
熱源6は放熱部材4の加熱手段であり、この熱源6には燃焼熱源の一例であるバーナー18が用いられている。このバーナー18は放熱部材4の受熱面10側に配置された燃焼室20に設置されている。
バーナー18は燃料ガスGに都市ガスやLP(Liquefied Petroleum)ガスを使用し、燃焼により燃焼熱を生じさせるとともに、燃焼に伴い燃焼排気EGを生じる。放熱部材4は燃焼熱からの主として輻射熱を受熱面10で受けて加熱される。この例では、バーナー18を設置しているが、他の電熱源を含んで熱源6を構成してもよい。バーナー18には表面燃焼を行うバーナーを用いればよい。
排気部8は、放熱部材4の輻射熱を受ける焼成エリア24と分離され、バーナー18からの燃焼排気EGを排気する。つまり、燃焼排気EGは食材14と交わることなく、排気される。
<放熱部材4の組成および放熱>
図2は放熱部材4を示している。この放熱部材4はたとえば、幅Wおよび長さLの長方形状または正方形であり、一様な厚さDを備えた多孔質プレートである。この多孔質プレートはたとえば、0.01mm〜0.1mm程度の大きさを持つカーボン粒子を含む素材を高温、高圧加工により焼成して形成され、内部には独立した無数の微細な孔部26が分布し、受熱面10および放熱面12に孔部26による複数の凹部が形成されている。図中、説明を容易にするため、孔部26を模式的に形成しているが、このような形態に本発明が限定されるものではない。斯かる放熱部材4によれば、熱源6からの輻射熱による加熱でたとえば、放熱面12を含む表面から遠赤外線の放射が得られる。
そして、放熱部材4がバーナー18からの輻射熱で加熱されると、バーナー18からの輻射熱と相まって一様に加熱され、放熱面12からの均一な輻射熱が得られる。
<食材14の焼成>
炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材の一例である放熱部材4は炭素としてたとえば、カーボン粒子を含み、またはカーボン粒子で構成されることから、天然炭と同様の遠赤外線効果が得られる。食材14はこの放熱部材4から均一な輻射熱を受けて焼成される。つまり、食材14は放熱部材4からの均一な輻射熱を受けて均一に焼成される。食材14は遠赤外線効果で、天然炭と同等以上の焼成効果が得られる。つまり、放熱部材4からの遠赤外線は波長が長いので、食材14の表面で熱を生じさせ、これにより、食材14の表面水分が飛び、内部に旨味成分を閉じ込め、焼成された食材14は、内部に旨味成分を蓄えてしっとりでかつソフトでありながら、表面を張りのある焼き上がりに仕上げることができる。
<燃焼排気EGの分離焼成>
図3のAに示すように、燃焼室20側で生じた燃焼排気EGは焼成エリア24から分離して排気された排気部8から排気される。燃焼排気EGは放熱部材4を通過することなく、放熱部材4の放熱面12と分離して排気されるから、食材14に絡むことがない。よって、食材14は、燃焼排気EGの影響を受けることなく、放熱部材4の主として輻射熱で焼成される。つまり、焼成された食材14の食感に燃焼排気EGの影響を受けない。
<燻煙効果>
図3のBは、放熱部材4による食材14の焼成を示している。加熱により食材14から流出した食材ドリップ28が放熱部材4の放熱面12に落下すると、放熱部材4の熱で放熱面12から燻煙30を生じる。この燻煙30は食材14側に流れて食材14に纏わりつき、放熱部材4の輻射熱と相まって燻煙効果が得られる。焼成された食材14の香ばしさが醸成される。
放熱面12を傾斜角度θだけ傾斜させた場合には、加熱により食材14から流出した食材ドリップ28が放熱部材4の放熱面12に落下した際、放熱面12にある複数の孔部26に溜まり加熱され燻煙30が生じる。この燻煙30は孔部26の口径に応じて変化するが、火力調節などにより優れた燻煙効果が期待できる。
<放熱部材4の傾斜角度θの設定>
放熱部材4は、図3のBに示すように、放熱面12を水平(θ=0)に設定してもよいし、図4に示すように、図中、時計回りの方向に下降する傾斜角度θに設定してもよい。また、放熱部材4の一様な厚さDから異なる厚さDに変更し、たとえば、断面台形状とすることにより、放熱面12を傾斜面として傾斜角度θを設定してもよい。
放熱面12に傾斜角度θを設定すれば、次のような機能が得られる。
ア)図4に示すように、焼成中の食材14から落下する食材ドリップ28が流下するので、食材ドリップ28が放熱部材4の放熱面12に滞留するのを回避できる。
イ)放熱部材4の放熱面12に食材ドリップ28が滞留するのを抑制でき、その炭化を軽減できる。
ウ)傾斜角度θに応じて、放熱部材4の放熱面12からの遠赤外線から調理者を防護でき、調理者の熱的影響を軽減できる。
なお、放熱面12の傾斜角度θは、調理器2の利用形態などにより自由に変化させてよいし、その傾斜角度はたとえば、10〜50°などに設定してよいが、この角度範囲に限定されるものでもない。調理器2の要求サイズに応じても傾斜角度θを設定してもよい。
図4は、傾斜させた放熱部材4による食材14の焼成を示している。この場合も同様に、燻煙効果が期待できる。この場合、食材ドリップ28の余剰分が放熱部材4から放熱面12の傾斜により、放熱部材4外に排出させることができる。
<一実施の形態の効果>
この一実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 天然炭と同等の遠赤外線効果が得られるので、天然炭による焼成と同等以上の調理効果が期待できる。
(2) 放熱部材4の放熱面12から均一な輻射熱を生じさせることができ、食材14を均一に加熱することができる。
(3) 放熱部材4の表面積に比例して放熱面12を設定できるので、食材14の処理量に応じて効率的な焼成ができる。
(4) 熱源6から生じた燃焼排気EGと食材14を分離しているので、食材14への燃焼排気EGの影響を回避できる。
(5) 加熱によって食材14から流出する食材ドリップ28を放熱部材4で受けて燻煙30を生じさせることができ、燃焼排気EGの影響を受けない燻煙効果を実現できる。
(6) 天然炭を熱源6に用いた場合には仕入れ、保管、火加減、後処理などの手間が必要となるが、これらの手間を解消でき、天然炭と同等の遠赤外線効果による焼成が可能であり、天然炭と同等以上の調理機能と利便性に優れた調理器を実現できる。
<調理器2>
図5は、実施例1に係る調理器の外観形態を示している。図6は、調理器2の平面を示している。図7は、調理器2の右側面を示している。図5ないし図7に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図5ないし図7において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この調理器2には基台部100−1、上フレーム部100−2、前フレーム部100−3、排気筒部100−4が備えられる。少なくとも、基台部100−1および上フレーム部100−2を備えて調理器本体部100が構成される。この調理器本体部100の下側にはチリ受け部102が備えられる。基台部100−1は下面側に複数の脚部104を備えて厨房などに固定される。
上フレーム部100−2には図6に示すように、横方向二連の焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2が設定されている。各焼成エリア24−1、24−2は食材14(図1)を焼成するための領域であり、保温エリア106−1、106−2は焼成後または焼成中の食材14を移動させて保温する領域である。各焼成エリア24−1、24−2には食材14を載せる焼き網16が個別に配置され、各保温エリア106−1、106−2に個別に保温網108が配置される。各焼き網16および各保温網108の上面には共通のフラット面が形成されている。焼き網16および保温網108は上フレーム部100−2に食材14を支持させる網部材の一例である。
上フレーム部100−2にはその縁部を周回して囲壁部110が形成されている。この囲壁部110の頂部は焼き網16および保温網108の上面より高く設定されている。
前フレーム部100−3には調理器2の機能操作部として、電源スイッチ112、燃焼表示付点火スイッチ114−1、114−2、火力調節部116−1、116−2が備えられる。電源スイッチ112を投入すれば、調理器2に給電し、燃焼表示付点火スイッチ114−1を操作すれば焼成エリア24−1側を点火し、その表示を行うことができ、燃焼表示付点火スイッチ114−2を操作すれば焼成エリア24−2側を点火し、その表示を行うことができる。火力調節部116−1、116−2の各操作により、各焼成エリア24−1、24−2における燃焼や火力が調節される。
排気筒部100−4は焼成エリア24−1、24−2の上面より上方に突出し、焼成エリア24−1、24−2ごとに排気口部118−1、118−2を備えている。各排気口部118−1、118−2には外部からの異物の侵入を防止し、排気のみを通過させるための網部120が備えられる。
図8は、上フレーム部100−2から焼き網16および保温網108を外した調理器2を示している。
上フレーム部100−2の焼成エリア24−1、24−2側には共通に放熱口部122が形成され、この放熱口部122は仕切りバー124により各焼成エリア24−1、24−2に仕切られている。この放熱口部122の周囲には焼き網16を支持する支持段部126が備えられる。焼き網16は、支持段部126および保温エリア106−1、106−2側の保温テーブル部128の一部を支持部材に兼用させて支持される。これにより、焼き網16の熱が保温テーブル部128に伝わる。保温テーブル部128には焼き網16に隣接して保温網108が載置される。
放熱口部122には放熱ユニット130−1、130−2が配置され、各放熱ユニット130−1、130−2にはカーボンプレート132(図9、図10)が備えられる。このカーボンプレート132は放熱部材4(図1)の一例である。各カーボンプレート132は放熱面12を放熱口部122に向けて配置され、この実施例では放熱面12が放熱口部122の開口面と非平行に配置されている。つまり、手前側の保温テーブル部128から放熱口部122の奥側に向かって傾斜している。各カーボンプレート132の周囲には下方に傾斜する傾斜面を持つ傾斜壁134、136、138、140が備えられ、各カーボンプレート132および傾斜壁134、136、138、140の下端縁部を以て開口部142が形成されている。この開口部142には焼成エリア24−1、24−2ごとにドリップガイドとして分流板144が備えられる。この分流板144を備えたことにより、カーボンプレート132から落下する食材ドリップ28が排気ダクト160−1、160−2に付着するのを防止でき、チリ受け部102側に食材ドリップ28を速やかに落とすことができる。
斯かる構成によれば、カーボンプレート132からの主として輻射熱が放熱口部122から焼成エリア24−1、24−2および焼き網16に向かって放射される。一方、カーボンプレート132からの伝導熱で保温エリア106−1、106−2および保温網108が加熱され、保温される。
食材14の焼成でカーボンプレート132および食材14側の蒸気は焼成エリア24−1、24−2から立ち登る。これに対し、排気筒部100−4側の燃焼排EG気は排気口部118−1、118−2に流れ、食材14側と分離される。
<放熱ユニット130−1、130−2>
図9は、一部を切欠いて放熱ユニット130−1、130−2を示している。放熱ユニット130−1、130−2にはカーボンプレート132を支持するユニットフレーム146が備えられ、これにより、燃焼室20が形成されている。この燃焼室20の内壁には断熱部材148が設置されて断熱されている。
燃焼室20の底面にはバーナー18が配置され、このバーナー18の燃焼面は、カーボンプレート132の受熱面10と平行に配置されている。このバーナー18にはガス供給管150が連結され、燃料ガスGがバーナー18に供給される。
この燃料ガスGの燃焼排気EGは燃焼室20の壁面に形成された排気口152から排気筒部100−4に導かれる。排気口152は、排気部8の一例である。
バーナー18およびガス供給管150は一体的に支持部材で固定されて支持されるとともに、基台部100−1に強固に固定されている。
この実施例1では放熱ユニット130−1、130−2が一実施の形態に係る傾斜させた放熱部材4(図4)と同様に、一定の傾斜角度を備えているが、斯かる傾斜角度は一例であり、本発明がこれに限定されるものではない。
<調理器2の内部機構>
図10は、図6のX−X線断面を示している。基台部100−1には放熱ユニット130−1、130−2が支持部材によって支持され、ガス供給管150を含むガス供給機構156が備えられる。このガス供給機構156を制御する制御機構158(図13)が前フレーム部100−3に設置されている。
放熱ユニット130−1、130−2の各バーナー18−1、18−2には点火機構や火力調節機構が備えられる。
<排気ダクト160>
図11は、図7のXI−XI線で切断された基台部100−1および排気筒部100−4内を示している。
放熱ユニット130−1、130−2の各排気口152に接続された排気ダクト160−1、160−2は、分流板144の下側から排気筒部100−4の内部に導かれる。
<焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2>
図12は、調理器2における焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2の編成を示している。
焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2の長辺側の幅をW1、焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2の長辺側の加算幅をW2、保温エリア106−1、106−2の短辺側の幅をW3、焼成エリア24−1、24−2の短辺側の幅をW4、焼成エリア24−1、24−2および保温エリア106−1、106−2の短辺側の加算幅をW5とすれば、
W2=W1×2 ・・・(1)
W5=W3+W4 ・・・(2)
である。保温エリア106−1、106−2の短辺側の幅W3を基準に、
W1≒3×W3=W5 ・・・(3)
W2≒6×W3=2×W5 ・・・(4)
W4≒2×W3 ・・・(5)
W5≒3×W3 ・・・(6)
に設定されている。
また、保温エリア106−1、106−2の面積をS1、焼成エリア24−1、24−2の面積をS2とすれば、
S1=W1×W3 ・・・(7)
S2=W1×W4 ・・・(8)
であるから、面積S1、S2は、
S2≒W1×2×W3=2×S1 ・・・(9)
である。
したがって、この調理器2の焼成エリア24−1、24−2に対し、保温エリア106−1、106−2は2分の1の奥行きを持ち、2分の1の面積に設定されている。つまり、食材14の焼き時間、消費時間を考慮し、保温エリア106−1、106−2を有効に利用し、常に焼き立ての食材14を顧客に提供できる。
<制御機構158>
図13は、調理器2の制御機構158の一例を示している。ガス供給管150に図示しない元弁を介して供給される燃料ガスGは、ガス電磁弁162−1を介してバーナー18−1、ガス電磁弁162−2を介してバーナー18−2に供給される。
ガス電磁弁162−1、162−2には制御部164が接続され、この制御部164の制御出力によってガス電磁弁162−1、162−2の開度が調節され、バーナー18−1、18−2の火力調節が可能である。
バーナー18−1には着火部166−1、燃焼検出部168−1が備えられ、バーナー18−2には着火部166−2、燃焼検出部168−2が備えられる。着火部166−1は制御部164により制御され、バーナー18−1の燃料ガスGに着火する。燃焼検出部168−1は、その着火や燃焼状態を検出し、その検出出力が制御部164に取り込まれる。同様に、着火部166−2は制御部164により制御され、バーナー18−2の燃料ガスGに着火する。燃焼検出部168−2は、その着火や燃焼状態を検出し、その検出出力が制御部164に取り込まれる。
制御部164には、電源170が電源スイッチ112を介して給電されるとともに、燃焼表示付点火スイッチ114−1、114−2、火力調節部116−1、116−2が接続されている。燃焼表示付点火スイッチ114−1、114−2にはそれぞれ点火スイッチ114および燃焼表示ランプ115が備えられる。
燃焼表示付点火スイッチ114−1の点火スイッチ114を押下すれば、バーナー18−1の燃料ガスGに着火部166−1により着火し、燃焼表示ランプ115に燃焼検出部168−1の検出出力に応じた燃焼表示を生じさせることができ、燃焼を確認できる。
同様に、燃焼表示付点火スイッチ114−2の点火スイッチ114を押下すれば、バーナー18−2の燃料ガスGに着火部166−2により着火し、燃焼表示ランプ115に燃焼検出部168−2の検出出力に応じた燃焼表示を生じさせることができ、燃焼を確認できる。
そして、火力調節部116−1、116−2により燃焼状態にあるバーナー18−1、18−2への燃料ガスGの供給量を加減でき、火力を調節できる。たとえば、図14に示すように、火力調節の一例として、強火、中火、弱火のいずれかに連続的に加減、調節することができる。
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) バーナー燃焼で生じた燃焼排気EGが焼成中または焼成後の食材14に触れるのを防止できる。
(2) 熱源6にバーナー18の燃焼熱を用いてカーボンプレート132を加熱し、カーボンプレート132の放熱面12から得られる遠赤外線効果とともに均一で安定した面上輻射熱により食材14を加熱し、焼成することができ、天然炭と同等以上の直火焼成を実現できる。
(3) 天然炭に比較して安定した焼成効果が得られ、炭焼き調理と同等の焼き性能(焼き上がり)を得ることができ、天然炭のような手間が不要である。
(4) 従前、焼き網高さを変えるなどに手間取っていたのに対し、焼き網高さを変更することなく、手元の火力調節部116−1、116−2で容易に火力調節をすることができる。
(5) カーボンプレート132は繰り返し使用でき、使用状況に応じて交換することもできる。カーボンプレート132は洗浄することなく、食材のドリップやカスは刷毛などで容易に除くことができる。
(6) 天然炭のような仕入れ、保管、灰の処理などがなく、汚れによる掃除の手間も軽減できる。
(7) 食材14側から生じる蒸気などの排気と、熱源側の燃焼排気EGを分離しているので、排気筒部100−4の保守も容易である。
(8) カーボンプレート132の放熱面12から落下するチリはチリ受け部102で受け止め、チリ受け部102を引き出して廃棄することができる。
図15は、実施例2に係る調理器2を示している。実施例1では焼成エリア24−1、24−2に焼き網16を設置したが、これに限定されない。
図15に示すように、焼成エリア24−1に焼き網16には種々の形態のものを使用でき、たとえば、焼き板172を設置し、鉄板焼きなどに供してもよい。
<実施例2の効果>
この実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 共通のカーボンプレート132からの面上輻射熱を利用して焼き網16および鉄板172側の食材14を加熱焼成することができる。
(2) ひとつの食材14の焼成に共通の焼成エリア上で焼き網16および焼き板172の双方を利用できる。
図16は、実施例3に係る調理器2を示している。実施例1では2連の焼成エリア24−1、24−2を備えているが、これに限定されない。
図16に示すように、単一の焼成エリア24および保温エリア106を備えた調理器2を構成してもよい。
<実施例3の効果>
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 調理器2を連接することにより、調理器2を単位として所望の幅の焼成エリアを形成することができる。
(2) 小規模から大規模に至るそれぞれの店舗に容易に対応することができる。
(3) 厨房面積や厨房形態に応じて調理器2を配置することができる。
〔他の実施の形態〕
本発明には以下のバリエーションを含んでいる。
(1) 上記実施の形態や実施例1、2、3では熱源に燃焼熱源、バーナー18を使用しているが、電熱源を併用して放熱部材4やカーボンプレート132を加熱してもよい。
(2) 焼成エリア24の上面に焼成カバーを開閉可能に備え、焼成エリア24と焼成カバーの焼成空間を形成して食材14を蒸し焼き処理することも可能である。
(3) 上記実施形態や実施例1、2、3では、放熱部材としてプレートやプレート部材を例示しているが、放熱部材はプレートまたはプレート部材に限定されない。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
この発明の調理器によれば、炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材を備え、燃焼熱源の燃焼排気に食材を触れさせることがなく、天然炭と同等以上の食材の焼成が可能であり、利便性の高い調理器を提供できる。
2 調理器
4 放熱部材
6 熱源
8 排気部
10 受熱面
12 放熱面
14 食材
16 焼き網
18、18−1、18−2 バーナー
20 燃焼室
G 燃料ガス
EG 燃焼排気
24、24−1、24−2 焼成エリア
26 孔部
28 食材ドリップ
30 燻煙
100 調理器本体部
100−1 基台部
100−2 上フレーム部
100−3 前フレーム部
100−4 排気筒部
102 チリ受け部
104 脚部
106、106−1、106−2 保温エリア
108 保温網
110 囲壁部
112 電源スイッチ
114−1、114−2 燃焼表示付点火スイッチ
116−1、116−2 火力調節部
118−1、118−2 排気口部
120 網部
122 放熱口部
124 仕切りバー
126 支持段部
128 保温テーブル部
130−1、130−2 放熱ユニット
132 カーボンプレート
134、136、138、140 傾斜壁
142 開口部
144 分流板
146 ユニットフレーム
148 断熱部材
150 ガス供給管
152 排気口
156 ガス供給機構
158 制御機構
160−1、160−2 排気ダクト
162−1、162−2 ガス電磁弁
164 制御部
166−1、166−2 着火部
168−1、168−2 燃焼検出部
170 電源
172 焼き板

Claims (5)

  1. 炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材と、
    前記放熱部材を加熱する燃焼熱源または該燃焼熱源を含む熱源と、
    前記燃焼熱源から生じる燃焼排気を、前記放熱部材により加熱中の食材と分離して排気する排気部と、
    を備えることを特徴とする調理器。
  2. 前記燃焼熱源に表面燃焼バーナーを備え、該表面燃焼バーナーの輻射熱を主たる熱源として前記放熱部材を加熱し、前記放熱部材からの輻射熱により食材を加熱することを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. 前記放熱部材は、放熱面に複数の孔部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調理器。
  4. 前記放熱部材は、放熱面を水平または傾斜させたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかの請求項に記載の調理器。
  5. 前記熱源の火力を少なくとも強火、中火または弱火の3段階に調節する火力調節部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載の調理器。

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