JP7137403B2 - 調理器 - Google Patents

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Description

本発明は直火焼成による焼物など、食材の焼成調理に用いられる機器および排気技術に関する。
飲食店などにおいて、直火焼成によるたとえば、焼鳥、焼肉など、食材の焼成調理には炭火、燃料の燃焼熱または電熱を利用した調理器が用いられている。
この加熱調理器に関し、発熱体にカーボンランプヒーターの遠赤外線放射を受けて発熱するセラミック炭を使用し、この発熱体と反射部材でカーボンランプヒーターを囲い込む構造が知られている(たとえば、特許文献1)。
調理器の熱変換装置として、セラミック板を被着した加熱板と超耐熱鋼板を対向させて燃焼室を形成し、この燃焼室の下方に配置した加熱源で加熱板を熱し、この加熱板からの遠赤外線放射熱および輻射熱で処理面を加熱することが知られている(たとえば、特許文献2)。
調理器に関し、バーナーを覆うカバー、このカバー内に配置された焼き網、カバーの上側に配置されて遠赤外線放射層を備えた焼き板、焼き網側に生じる煙を排出する煙突が備えられ、焼き網側でのバーナーによる直火焼成、焼き板側での間接焼成を行うことが知られている(たとえば、特許文献3)。
特開2015-052446号公報 特開2003-265326号公報 特開2017-140162号公報
ところで、焼物などの調理には天然炭を用いる熱源と、天然炭以外の燃料ガスや電熱などの熱源に大別できる。天然炭は言うまでもなく、焼物などの調理に適している。しかしながら、天然炭では、調達から後処理まで取扱いに手数を要する。仕入れ、保管、調理中の監視、換気、灰の始末、煤汚れの他、広範囲に渡る均一な加熱が難しく焼きむら回避など、手間がかかるし、焼物の焼き具合を左右する火力調節にも手間取るといった課題がある。
これに対し、天然炭以外の燃料ガスや電熱などの熱源では天然炭のような面倒さはなく、比較的均一な加熱面が得られ、取扱いが容易であるものの、天然炭以外の熱源では天然炭を超えることができないとの認識や天然炭による調理の愛好家などの存在から、天然炭が熱源に用いられている現実がある。
この天然炭を用いた熱源に対し、従来、カーボンランプヒーターを熱源とし、セラミック炭を発熱体に用いるもの(特許文献1)、燃焼熱を熱源とし、セラミックを被着した耐熱鋼板を用いるもの(特許文献2)、燃焼熱を熱源とし遠赤外線放射層を備えた焼き板を備えるもの(特許文献3)などが提案されているが、何れのものも、焼き上がりを含む調理機能、調理人の負担、環境負荷など、調理性や利便性の側面から改良すべき課題がある。
そして、本発明の発明者らは焼物などの焼成調理に用いる熱源に、天然炭以外の熱源を用いても天然炭による熱源と同等以上の焼き上がりを含む調理性や利便性に優れる調理器を実現できるとの知見と、燃焼熱源の燃焼熱により放熱部材を加熱することにより天然炭と同等以上に食材を焼成できるとの知見を得た。
そこで、本発明の目的は天然炭の上記課題に鑑みかつ上記知見に基づき、天然炭以外の燃焼熱源から生じる燃焼排気の食材側との分離排気を実現し、天然炭にはない利便性に優れた調理器および排気システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の調理器の一側面によれば、燃焼熱源から燃焼熱を放熱部材で受け、該放熱部材から放熱する放熱ユニットと、前記放熱ユニットからの輻射熱により食材を焼成する焼成エリアと、前記燃焼熱源からの燃焼排気を前記放熱部材と分離し、前記放熱ユニットに開口された排気口を通じて前記放熱ユニットから排出させ、前記焼成エリアより上方に導く排気ダクトと、前記排気ダクトの外壁との間に間隔を備えて前記排気ダクトを外装する外装手段とを備え、前記燃焼熱源と前記放熱部材を前記排気口側に向かって下方に傾斜させるとともに、前記燃焼熱源の前記排気口側端部に隣接させて前記排気口を配置する。
この調理器において、さらに、前記外装手段または前記排気ダクトは前記燃焼熱源に生じた燃焼排気を前記焼成エリアの上方に排気してよい。
この調理器において、さらに、前記排気ダクトに流れる燃焼排気の温度を監視する排気監視部を備えてよい。
この調理器において、前記放熱部材は、炭素で構成され、または炭素を含んで構成されてよい。
この調理器において、前記燃焼熱源は表面燃焼バーナーを備え、該表面燃焼バーナーの輻射熱を主たる熱源としてよい。
本発明の調理器によれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 放熱ユニットからの燃焼排気を放熱部材と分離し、食材を焼成する焼成エリアの上方に排気することができ、食材と燃焼排気の接触を回避できる。
(2) 食材は放熱ユニットからの燃焼排気と分離されて放熱ユニットからの放熱のみで焼成することができる。
(3) 排気ダクトを外装手段で外装しているので、高温の燃焼排気による調理器筐体の高温化を防止でき、安全性が高められる。
(4) 天然炭と同等以上の所謂直火で食材を加熱し、焼成することができる。
(5) 放熱部材から均一かつ安定した輻射熱を食材に放射でき、均一加熱が行える。
(6) 放射部材からの遠赤外線を含む輻射熱で食材表面の水分を飛ばして食材の旨味成分を内部に閉じ込め、内部が旨味成分でソフトでありながら、表面に張りのある焼き上がりに仕上げることができるなど、天然炭と同等以上の調理品質の高い焼成効果が得られる。
(7) 燃焼熱源側の燃焼排気の影響を受けることなく加熱中の食材を焼成でき、放熱部材の放熱面から食材ドリップによる燻煙を生じさせて食材を燻蒸でき、燃焼排気の影響のない薫り付けを行うことができる。
(8) 天然炭のような後処理の手間がなく、容易に放熱部材を清浄化でき、交換も容易である。
本発明の排気システムによれば、次のいずれかの効果が得られる。
(1) 放熱ユニットからの燃焼排気を放熱部材と分離して排出できるとともに、燃焼排気を監視できる。
(2) 排気異常を報知できるので、調理器の安全性を高めることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係る調理器を示す図である。 調理器の排気ダクトおよびダクト外装部を示す図である。 Aは一部を切断した放熱部材を示す図、Bは食材の焼成を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る調理器を示す図である。 第3の実施の形態に係る排気システムを示す図である。 Aは監視情報ファイルを示す図、Bは情報提示を示す図である。 排気システムの処理手順を示すフローチャートである。 実施例1に係る調理器を示す斜視図である。 調理器を示す平面図である。 調理器を示す右側面図である。 焼き網および保温網を外した調理器を示す斜視図である。 切欠いた放熱ユニット部分を示す斜視図である。 図9のXIII-XIII線断面を示す断面図である。 図10のXIV -XIV 線で切断して調理器内部を示す斜視図である。 調理器における焼成エリアおよび保温エリアの編成を示す図である。 調理器の制御機構を示す図である。 調理器の火力調節パターンの一例を示す図である。 実施例2に係る調理器を示す斜視図である。 実施例3に係る調理器を示す斜視図である。
〔第1の実施の形態〕
<調理器2>
図1は、第1の実施の形態に係る調理器を示している。図1に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この調理器2には調理器筐体4の放熱空間部6に放熱ユニット8が備えられる。放熱ユニット8には放熱部材10および燃焼熱源12が備えられ、燃焼熱源12の燃焼熱を放熱部材10で受け、この放熱部材10から放熱させる。この放熱部材10は炭素で構成された放熱部材または炭素を含んで構成された放熱部材の一例である。この放熱部材10には燃焼熱源12からの主として輻射熱を受ける受熱面14、この受熱面14で受けた熱により主として輻射熱を放射する放熱面16が備えられる。
この放熱ユニット8の受熱面14側には燃焼室18が備えられる。この燃焼室18は放熱ユニット8を支持し、受熱面14側に燃焼空間を形成する。この燃焼室18の部材はステンレスなどの耐熱性材料や耐火部材を用いればよい。
燃焼熱源12はたとえば、表面燃焼バーナーで構成し、燃料としてたとえば、燃料ガスGを燃焼させ、燃焼熱を生成する。燃料ガスGには都市ガス、LP(Liquefied Petroleum)ガスなどが用いられるが、燃料ガスG以外の燃料を用いてもよい。
調理器筐体4の上面には食材20を焼成する焼成エリア22が設定されている。この焼成エリア22には放熱ユニット8からの輻射熱を通過させる放熱口部24が形成され、放熱口部24を覆う焼き網26が設置されている。この焼き網26は、焼成する食材20を支持する支持部材の一例である。
食材20の焼成の際、放熱ユニット8の燃焼熱源12から生じる燃焼排気EGは、燃焼室18に開口された排気口28から排気ダクト30に導かれる。この排気ダクト30は、調理器筐体4に設置されたダクト外装部32内を通過させ、焼成エリア22の上方に燃焼排気EGを導く。ダクト外装部32は排気ダクト30を外装する外装手段の一例であり、排気ダクト30およびダクト外装部32は燃焼排気EGを排気する排気部34を構成する。
<排気部34および燃焼排気EGの排出>
図2は、図1に示す排気ダクト30およびダクト外装部32を拡大して示している。図2において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
排気ダクト30には燃焼室18から下流側に向かって傾斜ダクト部30-1、水平ダクト部30-2、垂直ダクト部30-3および排出口部30-4が備えられる。
ダクト外装部32は排気ダクト30を外装する外装部材であり、排気ダクト30の外壁との間に間隔36を備えて排気ダクト30を外装している。このダクト外装部32には排気ダクト30の各部に対応して傾斜外装部32-1、水平外装部32-2、垂直外装部32-3および排出口外装部32-4が備えられる。
排気ダクト30の外壁とダクト外装部32との間に設けられた間隔36は排気ダクト30の外壁とダクト外装部32との間に空気層を形成している。この空気層に代え、間隔36内に耐火材を設置してもよい。
燃焼室18に生じた燃焼排気EGは燃焼室18から傾斜ダクト部30-1、水平ダクト部30-2、垂直ダクト部30-3および排出口部30-4を経て焼成エリア22の上方に導かれる。燃焼排気EGの流動は燃焼熱源12の燃焼のための給気および燃焼熱源12に供給される燃料ガスGなどに依存する。
排気ダクト30を流れる燃焼排気EGは高温であるが、排気ダクト30がダクト外装部32側の傾斜外装部32-1、水平外装部32-2、垂直外装部32-3および排出口外装部32-4で外装され、ダクト外装部32側の過熱が抑制されて安全である。
<放熱部材10の組成および放熱>
図3のAは放熱部材10を示している。この放熱部材10はたとえば、幅Wおよび長さLの長方形状または正方形であり、一様な厚さDを備えた多孔質プレート材である。この多孔質プレート材はたとえば、0.01mm~0.1mm程度の粒子径を持つカーボン粒子を含む素材を高温、高圧加工により焼成して形成され、内部には独立した無数の微細な孔38が分布し、受熱面14および放熱面16に複数の孔部40が形成されている。図中、説明を容易にするため、孔38を模式的に形成しているが、このような形態に本発明が限定されるものではない。斯かる放熱部材10によれば、燃焼熱源12からの輻射熱による加熱でたとえば、放熱面16を含む表面から遠赤外線放射が得られる。
そして、放熱部材10が燃焼熱源12からの輻射熱を受けて一様に加熱され、放熱面16からの均一な輻射熱を得ることができる。
<食材20の焼成>
図3のBは、調理器2による食材20の焼成を示している。この調理器2によれば、食材20は放熱部材10から均一な輻射熱を受け、均一に焼成される。食材20は遠赤外線効果で、天然炭と同等以上の焼成効果が得られる。つまり、放熱部材10からの遠赤外線は波長が長いので、食材20の表面で熱を生じさせ、これにより、食材20の表面水分が飛び、内部に旨味成分を閉じ込め、焼成された食材20は、内部に旨味成分を蓄えてしっとりでソフトでありながら、表面が張りのある焼き上がりに仕上げることができる。取り分け、放熱部材10がカーボンからなり、またはカーボン粒子を含むので、天然炭と同等ないし同等以上の遠赤外効果が期待できる。
<燃焼排気EGの分離焼成>
燃焼室18側で生じた燃焼排気EGは焼成エリア22から分離して形成された排気ダクト30から焼成エリア22の上方に排気される。燃焼排気EGは放熱部材10を通過することなく、放熱部材10の放熱面16と分離して排気されるから、食材20に絡むことがない。よって、食材20は、燃焼排気EGの影響を受けることなく、放熱部材10の主として輻射熱で焼成される。つまり、焼成された食材20の食感に燃焼排気EGの影響がない。
<燻煙効果>
図3のBに示すように、加熱により食材20から流出した食材ドリップ42が放熱部材10の放熱面16に落下すると、放熱部材10の熱で放熱面16から燻煙44を生じる。この燻煙44は食材20側に流れて食材20に纏わりつき、放熱部材10の輻射熱と相まって燻煙効果が得られる。焼成された食材20の香ばしさが醸成される。
図3のBに示すように、傾斜角度θだけ傾斜させた場合には、食材20から流出した食材ドリップ42が放熱部材10の放熱面16に落下した際、放熱面16にある複数の微細な孔部40に溜まり加熱され燻煙44が生じる。この燻煙44は孔部40の口径に応じて変化するが、火力調節などにより優れた燻煙効果が期待できる。放熱面16の傾斜角度θは手前から排気部34に向かって傾斜させているが、この傾斜形態は調理器2の利用形態などにより自由に変化させてよいし、その傾斜角度もたとえば、10~50°などに設定してよいし、これに限定されるものでもない。調理器2の要求サイズに応じても傾斜角度θを設定することができる。
放熱部材10の放熱面16を傾斜させた場合、その傾斜角度θに応じて放熱面16から食材ドリップ42の余剰分の除去を行うことができる。この傾斜角度θは、放熱ユニット8の全体の傾斜ではなく、放熱部材10の厚みを変えることによっても傾斜角度θを設定することができる。
<第1の実施の形態の効果>
この第1の実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 放熱ユニット8からの燃焼排気EGを放熱部材10と分離し、食材20を焼成する焼成エリアの上方に排気でき、食材20に対する燃焼排気EGの接触を回避できる。
(2) 食材20は放熱ユニット8からの燃焼排気EGの影響を受けない放熱のみで焼成することができる。
(3) 排気ダクト30がダクト外装部32で外装されているので、高温の燃焼排気EGによる調理器筐体4の高温化を防止でき、安全性が高められる。
(4) 天然炭と同等の遠赤外線効果を得ることができる。
(5) 加熱によって食材20から流出する食材ドリップ42を放熱部材10で受けて燻煙44を生じさせることができ、燃焼排気EGの影響を受けない燻煙効果を実現できる。
(6) 天然炭を熱源とする場合の仕入れ、保管、火加減、後処理などの手間を省くことができ、天然炭と同等の遠赤外線効果による焼成が可能で、天然炭と同等以上の調理機能と利便性に優れる。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係る調理器を示している。図4において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、排気温度センサー46、ダクト温度センサー48、筐体温度センサー50が備えられ、各検出温度を排気監視部52に入力し、その監視結果を情報提示部54に提示することにより、燃焼排気EGの状態を監視する。
排気温度センサー46は、第1の温度センサーの一例であり、燃焼室18から排気ダクト30に流れている燃焼排気EGの温度を検出する。ダクト温度センサー48は、第2の温度センサーの一例であり、排気ダクト30の温度を検出する。ダクト温度センサー48がダクト外装部32の温度を検出してもよい。そして、筐体温度センサー50は調理器筐体4の温度たとえば、放熱口部24側の温度を検出する。
排気監視部52は排気温度センサー46、ダクト温度センサー48、筐体温度センサー50の各検出温度を取り込み、各検出温度の比較、温度推移を監視する。この監視結果を情報提示部54に提示する。ユーザーはその提示情報から調理器2の温度上昇や排気温度の上昇を確認し、安全を確保することができる。
<第2の実施の形態の効果>
この第2の実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 燃焼排気EGの排気状況や燃焼熱源12の動作状況を可視化できる。
(2) 食材20の焼成に対し、燃焼排気EGの温度、ダクト温度、筐体温度の上昇を監視できるので、調理器2や燃焼排気EGによる過熱を防止でき、安全性を高めることができる。
〔第3の実施の形態〕
<調理器2の排気システム>
図5は、第3の実施の形態に係る排気システムを示している。図5において、図4と同一部分には同一符号を付してある。
この第3の実施の形態に係る排気システム60には燃焼熱源12、熱源駆動部62、排気監視部52および情報提示部54が備えられる。
燃焼熱源12は燃料としてたとえば、燃料ガスGを燃焼させるバーナーで構成すればよい。熱源駆動部62は燃焼熱源12に燃料の供給、その加減、給気量の制御などを行う電磁弁や給気ファンなどを含む機構部である。
排気監視部52はたとえば、コンピュータで構成され、処理部66、記憶部68および入出力部70が備えられる。処理部66は記憶部68に格納されたプログラムを実行し、その情報処理には、a)各種検出温度や熱源情報などの情報取り込み、b)温度監視制御、c)情報提示制御などが含まれる。
記憶部68には検出温度や燃焼熱源12の制御情報が格納される。この記憶部68にはROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )などの記憶素子が用いられる。この記憶部68には監視情報ファイル72(図6のA)などのデータファイルが格納される。入出力部70には排気温度センサー46、ダクト温度センサー48、筐体温度センサー50からの検出温度、熱源駆動部62からの燃焼熱源12の状態情報などが取り込まれ、処理部66からの制御情報や熱源駆動部62に対する制御情報の出力に用いられる。
情報提示部54は検出温度、放熱温度およびその推移などの燃焼熱源12などの動作を表す排気情報の情報提示に用いられる。この情報提示部54にはLCD(Liquid Crystal Display)を用いればよい。また、この情報提示部54に用いられる表示器の表示画面にタッチパネルを備え、このタッチパネルを操作入力手段に用いてもよい。
<監視制御>
a)情報取り込み
入出力部70は処理部66の制御により、燃焼熱源12の燃焼開始を契機として所定のタイミングで排気温度センサー46から燃焼排気EGの検出温度、ダクト温度センサー48からダクト検出温度、筐体温度センサー50から筐体検出温度が取り込まれるとともに、熱源駆動部62から燃焼熱源12の状態情報などの制御情報が取り込まれる。この制御情報は記憶部68に格納され、監視情報ファイル72(図6のA)に蓄積される。
b)温度監視制御
処理部66は取り込んだ各検出温度や制御情報と、基準温度や基準情報を対比し、その状況判断を行う。この状況判断は検出温度から温度上昇の推移予測や、異常か正常かを判断し、予測情報の生成や判断情報として異常または異常が予想される場合、アラート情報を生成する。
予測情報の生成にはたとえば、検出温度の推移およびその予測状態を表すマップ情報の生成が含まれる。
c)情報提示制御
情報提示は、検出情報のマップ表示、正常か異常かを表す判定情報、異常またはその予測によりアラート情報を提示する。
<監視情報ファイル72>
図6のAは監視情報ファイル72の一例を示している。この監視情報ファイル72には日時部74、排気温度部76、ダクト温度部78、筐体温度部80、燃焼情報部82、アラート情報部84が含まれる。
日時部74には燃焼熱源12の駆動日時を表す情報が格納される。排気温度部76には燃焼排気EGの検出温度が格納される。ダクト温度部78には排気ダクト30の検出温度が格納される。筐体温度部80には調理器筐体4の検出温度が格納される。燃焼情報部82には火力情報として弱火FL、中火FN、強火FHなどの火力情報が格納される。アラート情報部84には異常または異常が予測される場合のアラート情報が格納される。
<情報提示部54の情報提示>
図6のBは、情報提示部54の情報提示を示している。情報提示部54の情報表示画面86には、推移情報表示部88、情報表示部90およびアラート情報表示部92が備えられる。
推移情報表示部88には横軸に時間t、縦軸に温度などの状態情報を取り、この例では、排気温度曲線L1、ダクト温度曲線L2、筐体温度曲線L3、燃焼情報曲線L4が表示されている。各曲線L1、L2、L3、L4の実線部は現時点tsまでの履歴曲線、破線部は予測情報である。
情報表示部90には現在の各部の検出温度T1、T2、T3、火力情報Fの数値が表示され、アラート情報表示部92には各部の異常を表すアラート情報が表示される。
<排気監視制御>
図7は、排気監視制御の処理手順の一例を示している。この処理手順では、電源投入により、初期設定が実行される(S101)。この初期設定の後、燃焼熱源12の燃焼開始を契機に日時情報の取り込みを行い(S102)、監視情報ファイル72に検出タイミングを特定する日時情報を格納する。
任意のタイミングにより、排気温度の取り込みかを判定し(S103)、排気温度の取り込みであれば(S103のYES)、排気温度を取り込み、監視情報ファイル72に蓄積するとともに、排気温度の判定を行い(S104)、検出温度とともに判定結果の情報提示を行う(S105)。
排気温度の取り込みでなければ(S103のNO)、ダクト温度の取り込みかを判定し(S106)、ダクト温度の取り込みであれば(S106のYES)、ダクト温度を取り込み、監視情報ファイル72に蓄積するとともに、ダクト温度の判定を行い(S107)、検出温度とともに判定結果の情報提示を行う(S105)。
ダクト温度の取り込みでなければ(S106のNO)、筐体温度の取り込みかを判定し(S108)、筐体温度の取り込みであれば(S108のYES)、筐体温度を取り込み、監視情報ファイル72に蓄積するとともに、筐体温度の判定を行い(S109)、検出温度とともに判定結果の情報提示を行う(S105)。
また、筐体温度の取り込みでなければ(S108のNO)、燃焼情報の取り込みかを判定し(S110)、燃焼情報の取り込みであれば(S110のYES)、燃焼情報を取り込み、監視情報ファイル72に蓄積するとともに、燃焼情報の判定を行い(S111)、検出情報とともに判定結果の情報提示を行う(S105)。燃焼情報の取り込みでなければ(S110のNO)、S103に戻る。
<第3の実施の形態の効果>
この第3の実施の形態によれば、次の効果が得られる。
(1) 調理器2の動作状況の記録や可視化を図ることができ、調理器2の安全性を高めることができる。
(2) 天然炭による火力調節を遙に超える焼成処理を実現でき、食材20の焼成調理の自由度を拡大でき、調理者の技量と相まって焼成処理の品質を高めることができる。
(3) 焼成調理の迅速化や効率化に寄与することができる。
<調理器2>
図8は、実施例1に係る調理器の外観形態を示している。図9は、調理器2の平面を示している。図10は、調理器2の右側面を示している。図8ないし図10に示す構成は一例であり、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図8ないし図10において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この調理器2には基台部100-1、上フレーム部100-2、前フレーム部100-3、外装フレーム部100-4(ダクト外装部32)が備えられる。少なくとも、基台部100-1および上フレーム部100-2を備えて調理器本体部100が構成される。この実施例1では、外装フレーム部100-4が既述のダクト外装部32を構成する。この調理器本体部100の下側にはチリ受け部102が備えられる。基台部100-1は下面側に複数の脚部104を備えて厨房などに固定される。
上フレーム部100-2には図9に示すように、横方向二連の焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2が設定されている。各焼成エリア22-1、22-2は食材20(図1)を焼成するための領域であり、保温エリア106-1、106-2は焼成後または焼成中の食材20を移動させて保温する領域である。各焼成エリア22-1、22-2には食材20を載せる焼き網26が配置され、各保温エリア106-1、106-2に個別に保温網108が個別に配置される。各焼き網26および各保温網108の上面には共通のフラット面が形成されている。焼き網26および保温網108は上フレーム部100-2に食材20を支持させる網部材の一例である。
上フレーム部100-2にはその縁部を周回して囲壁部110が形成されている。この囲壁部110の頂部は焼き網26および保温網108の上面より高く設定されている。
前フレーム部100-3には調理器2の機能操作部として、電源スイッチ112、燃焼表示付点火スイッチ114-1、114-2、火力調節部116-1、116-2が備えられる。電源スイッチ112を投入すれば、調理器2に給電し、燃焼表示付点火スイッチ114-1を操作すれば焼成エリア22-1側を点火し、その表示を行うことができ、燃焼表示付点火スイッチ114-2を操作すれば焼成エリア22-2側を点火し、その表示を行うことができる。火力調節部116-1、116-2の各操作により、各焼成エリア22-1、22-2における燃焼や火力が調節される。
この前フレーム部100-3には表示部117-1、117-2が設置されている。これら表示部117-1、117-2は既述の情報提示部54(図4、図5)の一例である。
外装フレーム部100-4は焼成エリア22-1、22-2の上面より上方に突出し、焼成エリア22-1、22-2ごとに排出口部118-1、118-2を備えている。各排出口部118-1、118-2には外部からの異物の侵入を防止し、排気のみを通過させるための網部120が備えられる。
図11は、上フレーム部100-2から焼き網26および保温網108を外した調理器2を示している。
上フレーム部100-2の焼成エリア22-1、22-2側には共通に放熱口部24が形成され、この放熱口部24は仕切りバー124により各焼成エリア22-1、22-2に仕切られている。この放熱口部24の周囲には焼き網26を支持する支持段部126が備えられる。焼き網26は、支持段部126および保温エリア106-1、106-2側の保温テーブル部128の一部を支持部材に兼用させて支持される。これにより、焼き網26の熱が保温テーブル部128に伝わる。保温テーブル部128には焼き網26に隣接して保温網108が載置される。
放熱口部24には放熱ユニット8-1、8-2が配置され、各放熱ユニット8-1、8-2にはカーボンプレート132(図13)が備えられる。このカーボンプレート132は放熱部材10(図3)の一例である。各カーボンプレート132は放熱面16を放熱口部24に向けて配置され、この実施例では放熱面16が放熱口部24の開口面と非平行に配置されている。つまり、手前側の保温テーブル部128から放熱口部24の奥側に向かって傾斜している。各カーボンプレート132の周囲には下方に傾斜する傾斜面を持つ傾斜壁134、136、138、140が備えられ、各カーボンプレート132および傾斜壁134、136、138、140の下端縁部を以て開口部142が形成されている。この開口部142には焼成エリア22-1、22-2ごとに分流板144が備えられる。この分流板144を備えたことにより、カーボンプレート132から落下する食材ドリップ42が排気ダクト30に付着するのを防止でき、チリ受け部102側に食材ドリップ42を速やかに落とすことができる。
斯かる構成によれば、カーボンプレート132からの主として輻射熱が放熱口部24から焼成エリア22-1、22-2および焼き網26に向かって放射される。一方、カーボンプレート132からの伝導熱で保温エリア106-1、106-2および保温網108が加熱され、保温される。
食材20の焼成でカーボンプレート132および食材20側の蒸気は焼成エリア22-1、22-2から立ち登る。これに対し、外装フレーム部100-4側の燃焼排気EGは排出口部118-1、118-2に流れ、食材20側と分離される。
<放熱ユニット8-1、8-2>
図12は、一部を切欠いて放熱ユニット8-1、8-2を示している。放熱ユニット8-1、8-2にはカーボンプレート132を支持するユニットフレーム146が備えられ、これにより、燃焼室18が形成されている。この燃焼室18の内壁には断熱部材148が設置されて断熱されている。
燃焼室18の底面にはバーナー149が配置され、このバーナー149の燃焼面は、カーボンプレート132の受熱面14と平行に配置されている。このバーナー149は燃焼熱源12の一例である。このバーナー149にはガス供給管150が連結され、燃料ガスGがバーナー149に供給される。
この燃料ガスGの燃焼排気EGは燃焼室18の壁面に形成された排気口28から外装フレーム部100-4に導かれる。
バーナー149およびガス供給管150は一体的に支持部材に固定されて支持され、基台部100-1に強固に固定されている。
この実施例1では放熱ユニット8-1、8-2が第1の実施の形態に係る傾斜させた放熱部材10(図1)と同様に、一定の傾斜角度を備えているが、斯かる傾斜角度は一例であり、本発明がこれに限定されるものではない。
<調理器2の内部機構>
図13は、図9のXIII-XIII線断面を示している。基台部100-1には放熱ユニット8-1、8-2が支持部材によって支持され、ガス供給管150を含むガス供給機構156が備えられる。このガス供給機構156を制御する制御機構158(図16)が前フレーム部100-3に設置されている。
放熱ユニット8-1、8-2の各バーナー149-1、149-2には点火機構や火力調節機構が備えられる。
<排気ダクト30>
図14は、図10のXIV -XIV 線で切断された基台部100-1および外装フレーム部100-4内を示している。
放熱ユニット8-1、8-2の各排気口28に接続された排気ダクト30は、分流板144の下側から外装フレーム部100-4の内部に導かれる。
<焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2>
図15は、調理器2における焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2の編成を示している。
焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2の長辺側の幅をW1、焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2の長辺側の加算幅をW2、保温エリア106-1、106-2の短辺側の幅をW3、焼成エリア22-1、22-2の短辺側の幅をW4、焼成エリア22-1、22-2および保温エリア106-1、106-2の短辺側の加算幅をW5とすれば、
W2=W1×2 ・・・(1)
W5=W3+W4 ・・・(2)
である。保温エリア106-1、106-2の短辺側の幅W3を基準に、
W1≒3×W3=W5 ・・・(3)
W2≒6×W3=2×W5 ・・・(4)
W4≒2×W3 ・・・(5)
W5≒3×W3 ・・・(6)
に設定されている。
また、保温エリア106-1、106-2の面積をS1、焼成エリア22-1、22-2の面積をS2とすれば、
S1=W1×W3 ・・・(7)
S2=W1×W4 ・・・(8)
であるから、面積S1、S2は、
S2≒W1×2×W3=2×S1 ・・・(9)
である。
したがって、この調理器2の焼成エリア22-1、22-2に対し、保温エリア106-1、106-2は2分の1の奥行きを持ち、2分の1の面積に設定されている。つまり、食材20の焼き時間、消費時間を考慮し、保温エリア106-1、106-2を有効に利用し、常に焼き立ての食材20を顧客に提供できる。
<制御機構158>
図16は、調理器2の制御機構158の一例を示している。ガス供給管150に図示しない元弁を介して供給される燃料ガスGは、ガス電磁弁162-1を介してバーナー149-1、ガス電磁弁162-2を介してバーナー149-2に供給される。
ガス電磁弁162-1、162-2には制御部164が接続されている。この制御部164は既述の排気監視部52の一例であり、排気監視部52と同等の機能を実現する。この制御部164には情報提示部54の一例として表示部117-1、117-2が接続されている。この制御部164の制御出力によってガス電磁弁162-1、162-2の開度が調節され、バーナー149-1、149-2の火力調節が可能である。この実施例1では、制御部164に排気温度センサー46、ダクト温度センサー48、筐体温度センサー50の検出温度が取り込まれ、温度監視が行われる。
バーナー149-1には着火部166-1、燃焼検出部168-1が備えられ、バーナー149-2には着火部166-2、燃焼検出部168-2が備えられる。着火部166-1は制御部164により制御され、バーナー149-1の燃料ガスGに着火する。燃焼検出部168-1は、その着火や燃焼状態を検出し、その検出出力が制御部164に取り込まれる。同様に、着火部166-2は制御部164により制御され、バーナー149-2の燃料ガスGに着火する。燃焼検出部168-2は、その着火や燃焼状態を検出し、その検出出力が制御部164に取り込まれる。
制御部164には、電源170が電源スイッチ112を介して給電されるとともに、燃焼表示付点火スイッチ114-1、114-2、火力調節部116-1、116-2が接続されている。燃焼表示付点火スイッチ114-1、114-2にはそれぞれ点火スイッチ114および燃焼表示ランプ115が備えられる。
燃焼表示付点火スイッチ114-1の点火スイッチ114を押下すれば、バーナー149-1の燃料ガスGに着火部166-1により着火し、燃焼表示ランプ115に燃焼検出部168-1の検出出力に応じた燃焼表示が得られ、燃焼を確認できる。
同様に、燃焼表示付点火スイッチ114-2の点火スイッチ114を押下すれば、バーナー149-2の燃料ガスGに着火部166-2により着火し、燃焼表示ランプ115に燃焼検出部168-2の検出出力に応じた燃焼表示を生じさせることができ、燃焼を確認できる。
そして、火力調節部116-1、116-2により燃焼状態にあるバーナー149-1、149-2への燃料ガスGの供給量を加減でき、火力を調節できる。たとえば、図17のBに示すように、火力調節の一例として、強火(FH)、中火(FN)、弱火(FL)のいずれかに連続的に加減、調節することができる。これらは表示部117-1、117-2に表示される。
<実施例1の効果>
この実施例1によれば、次の効果が得られる。
(1) この実施例1によれば、第1の実施の形態および第2の実施の形態の効果が得られるとともに、バーナー燃焼で生じた燃焼排気EGが焼成中または焼成後の食材20に触れるのを防止できる。
(2) 燃焼熱源12にバーナー149の燃焼熱を用いてカーボンプレート132を加熱し、カーボンプレート132の放熱面16から得られる均一で安定した面上輻射熱が得られ、この輻射熱により食材20を加熱して焼成でき、天然炭と同等以上の直火焼成を実現できる。
(3) 天然炭に比較して安定した焼成効果が得られ、炭焼き調理と同等の焼き性能(焼き上がり)を得ることができ、天然炭のような手間が不要である。
(4) 焼き網高さを変更することなく、手元の火力調節部116で容易に火力調節をすることができる。
(5) カーボンプレート132は繰り返し使用でき、使用状況に応じて交換することもできる。カーボンプレート132は洗浄することなく、食材のドリップやカスは刷毛などで容易に除くことができる。
(6) 天然炭のような仕入れ、保管、灰の処理などがなく、汚れによる掃除の手間も軽減できる。
(7) 食材20側から生じる蒸気などの排気と、熱源側の燃焼排気EGを分離しているので、外装フレーム部100-4(ダクト外装部32)の保守も容易である。
(8) カーボンプレート132の放熱面16から落下するチリはチリ受け部102で受け止め、チリ受け部102を引き出して廃棄することができる。
図18は、実施例2に係る調理器2を示している。実施例1では焼成エリア22-1、22-2に焼き網26を設置したが、これに限定されない。
図18に示すように、焼成エリア22-1に焼き網26に代えて焼き板172を設置したとえば、鉄板焼きなどに供してもよい。
<実施例2の効果>
この実施例2によれば、次の効果が得られる。
(1) 共通のカーボンプレート132からの面上輻射熱を利用して焼き網26および焼き板172側の食材20を加熱焼成することができる。
(2) ひとつの食材20の焼成に共通の焼成エリア上で焼き網26および焼き板172の双方を利用できる。
図19は、実施例3に係る調理器2を示している。実施例1では2連の焼成エリア22-1、22-2を備えているが、これに限定されない。
図19に示すように、単一の焼成エリア22および保温エリア106を備えた調理器2を構成してもよい。
<実施例3の効果>
この実施例3によれば、次の効果が得られる。
(1) 調理器2を連接することにより、調理器2を単位として所望の幅の焼成エリア22を形成することができる。
(2) 小規模から大規模に至るそれぞれの店舗に容易に対応することができる。
(3) 厨房面積や厨房形態に応じて調理器2を配置することができる。
〔他の実施の形態〕
本発明には以下のバリエーションを含んでいる。
(1) 上記実施の形態や実施例1~3では、熱源に燃焼熱源12、バーナー149を使用しているが、電熱源を併用して放熱部材10やカーボンプレート132を加熱してもよい。
(2) 焼成エリア22の上面に焼成カバーを開閉可能に備え、焼成エリア22と焼成カバーの焼成空間を形成して食材20を蒸し焼き処理することも可能である。
(3) 第1の実施の形態、第2の実施の形態または実施例1、2、3では放熱部材としてプレートやプレート部材を例示しているが、放熱部材はプレートまたはプレート部材に限定されない。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
この発明の調理器によれば、炭素で構成された放熱部材または炭素を含む放熱部材を備える調理器において、燃焼熱源の燃焼排気に食材を触れさせることがなく、天然炭と同等以上の食材の焼成が可能であり、利便性の高い機器を提供できる。
2 調理器
4 調理器筐体
6 放熱空間部
8 放熱ユニット
10 放熱部材
12 燃焼熱源
14 受熱面
16 放熱面
18 燃焼室
20 食材
22、22-1、22-2 焼成エリア
24 放熱口部
26 焼き網
28 排気口
30 排気ダクト
30-1 傾斜ダクト部
30-2 水平ダクト部
30-3 垂直ダクト部
30-4 排出口部
32 ダクト外装部
32-1 傾斜外装部
32-2 水平外装部
32-3 垂直外装部
32-4 排出口外装部
34 排気部
36 間隔
38 孔
40 孔部
42 食材ドリップ
44 燻煙
46 排気温度センサー
48 ダクト温度センサー
50 筐体温度センサー
52 排気監視部
54 情報提示部
60 排気システム
62 熱源駆動部
66 処理部
68 記憶部
70 入出力部
72 監視情報ファイル
74 日時部
76 排気温度部
78 ダクト温度部
80 筐体温度部
82 燃焼情報部
84 アラート情報部
86 情報表示画面
88 推移情報表示部
90 情報表示部
92 アラート情報表示部
100 調理器本体部
100-1 基台部
100-2 上フレーム部
100-3 前フレーム部
100-4 外装フレーム部
102 チリ受け部
104 脚部
106、106-1、106-2 保温エリア
108 保温網
110 囲壁部
112 電源スイッチ
114-1、114-2 燃焼表示付点火スイッチ
116-1、116-2 火力調節部
117-1、117-2 表示部
118-1、118-2 排出口部
120 網部
124 仕切りバー
126 支持段部
128 保温テーブル部
132 カーボンプレート
134、136、138、140 傾斜壁
142 開口部
144 分流板
146 ユニットフレーム
148 断熱部材
149、149-1、149-2 バーナー
150 ガス供給管
156 ガス供給機構
158 制御機構
162-1、162-2 ガス電磁弁
164 制御部
166-1、166-2 着火部
168-1、168-2 燃焼検出部
170 電源
172 焼き板

Claims (5)

  1. 燃焼熱源から燃焼熱を放熱部材で受け、該放熱部材から放熱する放熱ユニットと、
    前記放熱ユニットからの輻射熱により食材を焼成する焼成エリアと、
    前記燃焼熱源からの燃焼排気を前記放熱部材と分離し、前記放熱ユニットに開口された排気口を通じて前記放熱ユニットから排出させ、前記焼成エリアより上方に導く排気ダクトと、
    前記排気ダクトの外壁との間に間隔を備えて前記排気ダクトを外装する外装手段と、
    を備え、前記燃焼熱源と前記放熱部材を前記排気口側に向かって下方に傾斜させるとともに、前記燃焼熱源の前記排気口側端部に隣接させて前記排気口を配置することを特徴とする調理器。
  2. さらに、前記外装手段または前記排気ダクトは前記燃焼熱源に生じた燃焼排気を前記焼成エリアの上方に排気することを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. さらに、前記排気ダクトに流れる燃焼排気の温度を監視する排気監視部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の調理器。
  4. 前記放熱部材は、炭素で構成され、または炭素を含んで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の調理器。
  5. 前記燃焼熱源は表面燃焼バーナーを備え、該表面燃焼バーナーの輻射熱を主たる熱源としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の調理器。
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