JP2020024871A - 蓄電モジュール、及び、電極ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの増大を避けつつ短絡を防止可能な蓄電モジュールを提供する。【解決手段】蓄電モジュール4では、電極ユニット12は、電極板15を有するバイポーラ電極14と、隣接するバイポーラ電極14の間に設けられた第1樹脂部21と、隣接するバイポーラ電極14の間に配置されたセパレータ13と、を有している。電極板15の第1面15aは、正極16が形成された第1領域15eと、第1領域15eの外側において粗面化された第2領域15fと、を含んでいる。電極板15の第2面15bは、負極17が形成された第3領域15gと、第3領域15gの外側において粗面化された第4領域15hと、を含んでいる。第1樹脂部21は、第2領域15fと重なるように配置され、第2領域15fに溶着されている。セパレータ13は、第3領域15gから第1樹脂部21及び第4領域15hと重なるように延在し、第4領域15hに溶着されている。【選択図】図3
Description
本発明は、蓄電モジュール、及び、電極ユニットに関する。
特許文献1には、バイポーラプレート方式の積層電池が記載されている。このバイポーラプレート方式の積層電池は、マイナス側集電板とプラス側集電板とセルケーシングとによって画定される空間が複数のバイポーラプレートによって仕切られて画定される複数の単電池によって構成されている。1つのバイポーラプレートの両側には、正極及び負極が配置されている。また、正極と負極との間には、セパレータが介装されている。
上記の積層電池にあっては、バイポーラプレートは、正極及び負極よりも外側に延びてセルケーシングに挟持されている。一方、セパレータは、バイポーラプレートよりも小さく構成されており、セルケーシングにおけるバイポーラプレートの挟持部分に至っていない。
したがって、上記の積層電池にあっては、積層方向からみたときにセパレータから露出するバイポーラプレートの一部分において短絡が生じるおそれがある。これに対して、短絡の防止のために、セパレータを拡大して、セルケーシングにより挟持する構成とすることが考えられる。しかしながら、この場合には、セパレータを挟持するための2つの部品によって1つのセルケーシングを構成する必要がある。このため、部品点数の増加によりコストが増大する。
そこで、本発明は、コストの増大を避けつつ短絡を防止可能な蓄電モジュール、及び、電極ユニットを提供することを目的とする。
本発明の蓄電モジュールは、第1方向に沿って積層された複数の電極ユニットを備え、電極ユニットは、第1方向に交差する第1面、及び第1面と反対側の第2面を含む電極板と、第1面上に形成された第1活物質層と、第2面上に形成された第2活物質層と、を有するバイポーラ電極と、第1方向に沿って隣接するバイポーラ電極の間に空間を形成すると共に空間を封止するための第1樹脂部と、第1方向に沿って隣接するバイポーラ電極の間に配置されたセパレータと、を有し、第1面は、第1活物質層が形成された第1領域と、第1領域の外側において第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含み、第2面は、第2活物質層が形成された第3領域と、第3領域の外側において第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含み、第1樹脂部は、第1方向から見て、第2領域と重なるように配置され、第2領域に溶着されており、セパレータは、第1方向から見て、第3領域から第1樹脂部及び第4領域と重なるように延在し、第4領域に溶着されている。
この蓄電モジュールにおいては、電極板の第1面は、第1活物質層が形成された第1領域と、第1領域の外側において第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含んでいる。また、電極板の第2面は、第2活物質層が形成された第3領域と、第3領域の外側において第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含んでいる。そして、第1樹脂部は、第1方向から見て、第2領域と重なるように配置され、第2領域に溶着されている。一方、セパレータは、第1方向から見て、第3領域から第1樹脂部及び第4領域と重なるように延在している。これにより、第1方向に沿って互いに隣接するバイポーラ電極は、セパレータ及び第1樹脂部によって隔離されているため、バイポーラ電極の間の短絡を防止することができる。また、セパレータは、第4領域に溶着されているため、例えばセパレータを挟持するための部品が必要とされない。これにより、部品点数の増加によるコストの増大を避けることができる。
本発明の蓄電モジュールにおいては、第1活物質層は、正極活物質層であって、第2活物質層は、負極活物質層であって、第1面及び第2面は、粗面化されており、第1面の粗化量は、第2面の粗化量よりも大きくてもよい。例えば、ニッケル水素二次電池といった蓄電装置においては、正極活物質層は、負極活物質層に比べて電極板に接合されにくい場合がある。このため、正極活物質層である第1活物質層が形成される第1面の粗化量を相対的に大きくすることによって、接合強度を向上することが有効である。さらに、この場合には、空間の封止を担う第1樹脂部を、相対的に粗化量が大きな第1面に溶着することとなるため、より確実な封止が提供される。
本発明の蓄電モジュールは、第1樹脂部を外側から包囲するように第1樹脂部に溶着され、第1樹脂部と共に空間を封止するための第2樹脂部を更に備え、セパレータの材料は、第1樹脂部及び第2樹脂部の材料と相溶性を有していてもよい。この場合、外側から第1樹脂部を包囲するように第2樹脂部を設けることにより、空間を確実に封止できる。一方で、このように第2樹脂部を設ける場合には、セパレータの大きさによっては、第1樹脂部と第2樹脂部との間にセパレータが介在し、第1樹脂部と第2樹脂部との溶着に影響を及ぼすおそれがある。これに対して、ここでは、セパレータが第1樹脂部及び第2樹脂部の材料と相溶性を有する材料からなる。したがって、仮に、第1樹脂部と第2樹脂部との間にセパレータが介在しても、セパレータが第1樹脂部と第2樹脂部との溶着に及ぼす影響を低減できる。つまり、この場合には、第1樹脂部と第2樹脂部との溶着に及ぼす影響を考慮することなく、セパレータの大きさを設定できる。すなわち、この場合にはセパレータの大きさの設計自由度が向上する。
本発明の蓄電モジュールにおいては、第2面は、第4領域の外側において第2活物質層から露出する第5領域を更に含み、セパレータの外縁は、第4領域に位置していてもよい。この場合、電極板の第2面には、セパレータが溶着される第4領域の外側に第5領域が設けられており、セパレータの外縁は、その第5領域の内側の第4領域に位置しており、第1方向に沿って互いに隣り合うバイポーラ電極の間において、第4領域におけるセパレータから露出した部分及び第5領域同士の間には、第1樹脂部が介在している。この場合、セパレータは、電極板の外縁に至っていないことになる。このため、第1樹脂部の外側に第1樹脂部を包囲するように別の樹脂部(例えば上記の第2樹脂部)を設ける場合であっても、第1樹脂部と別の樹脂部との間にセパレータが介在しにくい。よって、セパレータが第1樹脂部と別の樹脂部との溶着に影響を与えにくいため、セパレータの材料が、例えば第1樹脂部及び別の樹脂部の材料と相溶性を有していなくてもよい。つまり、セパレータの材料の選択自由度が向上する。なお、この場合であっても、互いに隣り合うバイポーラ電極の間において、セパレータから露出した部分の間には、第1樹脂部が介在する。このため、バイポーラ電極の間の絶縁が確保されている。
本発明の電極ユニットは、第1面、及び第1面と反対側の第2面を含む電極板と、第1面上に形成された第1活物質層と、第2面上に形成された第2活物質層と、を有するバイポーラ電極と、第1面上に配置された第1樹脂部と、第2面及び第2活物質層上に配置されたセパレータと、を備え、第1面は、第1活物質層が形成された第1領域と、第1領域の外側において第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含み、第2面は、第2活物質層が形成された第3領域と、第3領域の外側において第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含み、第1樹脂部は、第1面に交差する第1方向から見て、第2領域と重なるように配置され、第2領域に溶着されており、セパレータは、第1方向から見て、第3領域から第1樹脂部及び第4領域と重なるように延在し、第4領域に溶着されている。
この電極ユニットにおいては、電極板の第1面は、第1活物質層が形成された第1領域と、第1領域の外側において第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含んでいる。また、電極板の第2面は、第2活物質層が形成された第3領域と、第3領域の外側において第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含んでいる。そして、第1樹脂部は、第1面に交差する第1方向から見て、第2領域と重なるように配置され、第2領域に溶着されている。一方、セパレータは、第1方向から見て、第3領域から第1樹脂部及び第4領域と重なるように延在している。これにより、電極ユニットを第1方向に沿って積層したときに、第1方向に沿って互いに隣接するバイポーラ電極は、セパレータ及び第1樹脂部によって隔離されるため、バイポーラ電極の間の短絡を防止することができる。また、セパレータは、第4領域に溶着されているため、例えばセパレータを挟持するための部品が必要とされない。これにより、部品点数の増加によるコストの増大を避けることができる。更に、セパレータは、第2活物質層上に配置され、第2活物質層が形成された第3領域の外側の第4領域に溶着されているため、第2活物質層への異物混入による電気抵抗の増大が抑制される。
本発明によれば、コストの増大を避けつつ短絡を防止可能な蓄電モジュール、及び、電極ユニットを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。図1に示される蓄電装置1は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置1は、積層された複数の蓄電モジュール4を含むモジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してその積層方向(ここでは、後述する電極積層体11における電極の積層方向D)に拘束荷重を付加する拘束部材3と、を備えている。
モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5と、を含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向Dから見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、又は電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向Dに互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向Dに互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側と、にそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の積層方向Dの外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向Dに交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば、積層方向Dと、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1の例では、積層方向Dから見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さいが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向Dに挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10と、によって構成されている。エンドプレート8は、積層方向Dから見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8の積層方向Dの内側面(モジュール積層体2側に向いた面)には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8には、モジュール積層体2と積層方向Dに重なる部位よりも外周側の縁部に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向Dに拘束荷重が付加される。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体(積層体)11と、電解液(不図示)と、を備えている。電極積層体11は、積層方向(第1方向)Dに沿って積層された複数の電極ユニット12を備えている。電極ユニット12は、シート状の電極(複数のバイポーラ電極14、単一の負極終端電極18、及び、単一の正極終端電極19)と、電極の周縁部に設けられた第1樹脂部21と、積層方向Dに沿って隣接する電極の間に配置されたセパレータ13と、を有している。
バイポーラ電極14は、電極板15と、正極(第1活物質層)16と、負極(第2活物質層)17と、を有している。電極板15は、積層方向Dに交差(直交)する第1面15a、及び第1面15aと反対側の第2面15bを含んでいる。正極16は、第1面15a上に形成されている。正極16は、正極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、第2面15b上に形成されている。負極17は、負極活物質が電極板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。
電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dに隣り合うさらに別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、電極板15と、電極板15の第2面15b上に形成された負極17を含んでいる。負極終端電極18は、正極16を含んでいない。すなわち、負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、活物質層が設けられていない(すなわち、負極終端電極18の第1面15aの全体が露出している)。負極終端電極18は、第2面15bが電極積層体11の積層方向Dの内側(積層方向Dについての中心側)に向くように、積層方向Dの一端に配置されている。負極終端電極18の負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、電極板15と、電極板15の第1面15a上に形成された正極16を含んでいる。正極終端電極19は、負極17を含んでいない。すなわち、正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、活物質層が設けられていない(すなわち、正極終端電極19の第2面15bの全体が露出している)。正極終端電極19は、第1面15aが電極積層体11の積層方向Dの内側に向くように、積層方向Dの他端に配置されている。正極終端電極19の正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。
負極終端電極18の電極板15の第1面15aには、導電板5が接触している。また、正極終端電極19の電極板15の第2面15bには、隣接する蓄電モジュール4の導電板5が接触している。拘束部材3からの拘束荷重は、導電板5を介して負極終端電極18及び正極終端電極19から電極積層体11に付加される。すなわち、導電板5は、積層方向Dに沿って電極積層体11に拘束荷重を付加する拘束部材でもある。
電極板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、電極板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の周縁部(バイポーラ電極14、負極終端電極18、及び、正極終端電極19の周縁部)15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の第2面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の第1面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
第1樹脂部21は、積層方向Dに沿って隣接する電極(複数のバイポーラ電極14、単一の負極終端電極18、及び、単一の正極終端電極19)の間に内部空間(空間)Vを形成すると共に内部空間Vを封止するために設けられている。具体的には、第1樹脂部21は、電極板15の第1面15a上に配置されている。第1樹脂部21は所定の厚さ(積層方向Dの長さ)を有するフィルムである。第1樹脂部21は、積層方向Dから見て、矩形環状をなし、電極板15の周縁部15cの全周にわたって連続的に設けられている。
第1樹脂部21は、電極板15の第1面15aに溶着されて液密に接合されている。第1樹脂部21は、例えば超音波又は熱によって溶着されている。第1樹脂部21は、積層方向Dに沿って隣り合う別の電極板15の第2面15bには溶着されていない。電極板15の第1面15a及び第2面15bを接続する端面は、第1樹脂部21から露出している。第1樹脂部21の内側の一部は、積層方向Dに互いに隣り合う電極板15の周縁部15c同士の間に位置しており、外側の一部は、電極板15から外側に張り出している。第1樹脂部21は、当該外側の一部において後述する第2樹脂部22に埋設されている。積層方向Dに沿って互いに隣り合う第1樹脂部21同士は、互いに離間している。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13は、電極板15の第2面15b上に配置されている。セパレータ13は、負極17上に配置されている。セパレータ13は、積層方向Dに沿って隣接するバイポーラ電極14の間に配置されている。セパレータ13は、少なくとも、積層方向Dに沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の正極16と負極17との間に介在されている。ここでは、セパレータ13は、負極終端電極18の負極17と、当該負極終端電極18に隣接するバイポーラ電極14の正極16との間、及び、正極終端電極19の正極16と、当該正極終端電極19に隣接するバイポーラ電極14の負極17との間にも介在されている。
セパレータ13の縁部13cは、電極板15の第2面15bに配置されている。セパレータ13の縁部13cは、電極板15の第2面15bに溶着されている。セパレータ13の縁部13cは、少なくとも、バイポーラ電極14の第2面15bと、当該バイポーラ電極14に隣接する他のバイポーラ電極14の第1樹脂部21との間に介在されている。ここでは、セパレータ13の縁部13cは、負極終端電極18の第2面15bと、当該負極終端電極18に隣接するバイポーラ電極14の第1樹脂部21との間、及び、正極終端電極19の第1樹脂部21と、当該正極終端電極19に隣接するバイポーラ電極14の第2面15bとの間にも介在されている。
セパレータ13の材料は、第1樹脂部21及び後述する第2樹脂部22の材料と相溶性を有している。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。
蓄電モジュール4は、第2樹脂部22を更に備えている。第2樹脂部22は、電極積層体11及び第1樹脂部21の外側に設けられ、蓄電モジュール4の外壁(筐体)を構成している。第2樹脂部22は、第1樹脂部21を外側から包囲している。第2樹脂部22は、例えば樹脂の射出成型によって形成され、積層方向Dに沿って電極積層体11の全長にわたって延在している。第2樹脂部22は、積層方向Dを軸方向として延在する筒状(環状)を呈している。第2樹脂部22は、例えば、射出成型時の熱によって第1樹脂部21の外表面に溶着されている。
第2樹脂部22は、第1樹脂部21と共に内部空間Vを封止している。これにより、バイポーラ電極14の間、負極終端電極18とバイポーラ電極14との間、及び、正極終端電極19とバイポーラ電極14との間には、それぞれ液密に仕切られた内部空間Vが形成されている。電解液は、内部空間Vに収容されている。電解液は、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液からなる。電解液は、セパレータ13、正極16及び負極17内に含浸されている。
第1樹脂部21及び第2樹脂部22は、例えば、絶縁性の樹脂であって、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等から構成され得る。
図3は、図2に示された蓄電モジュールの一部の拡大図である。図3に示されるように、電極板15の第1面15aは、正極16が形成された第1領域15eと、第1領域15eの外側において正極16から露出する第2領域15fと、を含む。第1領域15eの外形は、正極16の外形によって規定される。一例として、正極16は、積層方向Dから見て矩形状に形成されている。したがって、第1領域15eの外形は、例えば矩形状である。第2領域15fは、電極板15の周縁部15cの一方の外表面である。したがって、第2領域15fの外形は、電極板15の外形によって規定される。一例として、電極板15は、積層方向Dから見て矩形状をなしている外縁15dを含んでいる。したがって、第2領域15fの外形は、例えば矩形状である。第2領域15fは、周縁部15cの全周にわたって設けられている。したがって、第2領域15fは、全体として、例えば矩形環状である。
電極板15の第2面15bは、負極17が形成された第3領域15gと、第3領域15gの外側において負極17から露出する第4領域15hと、を含む。第3領域15gの外形は、負極17の外形によって規定される。一例として、負極17は、積層方向Dから見て矩形状に形成されている。したがって、第3領域15gの外形は、例えば矩形状である。第4領域15hは、電極板15の周縁部15cの他方の外表面である。したがって、第4領域15hの外形は、電極板15の外形によって規定される。したがって、第4領域15hの外形は、例えば矩形状である。第4領域15hは、周縁部15cの全周にわたって設けられている。したがって、第4領域15hは、全体として、例えば矩形環状である。
上述したように、電極板15においては、負極17の形成領域が正極16の形成領域よりも大きい。換言すれば、第1領域15eの大きさと第3領域15g大きさとは、互いに異なる。また、第2領域15fの大きさと第4領域15hの大きさとは、互いに異なる。ここでは、第1領域15eが第3領域15gよりも小さく、且つ、第2領域15fが第4領域15hよりも大きい。
第2領域15f及び第4領域15hは、粗面化されている。ここでは、第1面15a、第2面15b及び端面を含む電極板15の表面全体が粗面化されている。電極板15の表面は、例えば、電解メッキ処理で複数の突起が形成されることにより粗面化されている。第1面15aの粗化量は、第2面15bの粗化量よりも大きい。具体的には、第1面15aに形成された第1突起P1は、第2面15bに形成された第2突起P2よりも大きい。粗化量は、例えば、電解メッキ処理の条件を変えることによって制御できる。
このように電極板15が粗面化されている場合、電極板15と第1樹脂部21及びセパレータ13との接合界面では、溶融状態の第1樹脂部21及びセパレータ13が粗面化により形成された凹部内に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、電極板15と第1樹脂部21及びセパレータ13との結合力を向上させることができる。第1突起P1及び第2突起P2は、例えば、基端側から先端側に向かって先太りとなる形状を有している。この場合、互いに隣接する第1突起P1の間の断面形状、及び、互いに隣接する第2突起P2の間の断面形状はアンダーカット形状となり、アンカー効果が生じ易い。なお、図3は模式図であって、第1突起P1及び第2突起P2の形状及び密度等は特に限定されない。
第1樹脂部21は、積層方向Dから見て、第2領域15fと重なるように配置されている。第1樹脂部21は、正極16と離れている。つまり、第1樹脂部21と正極16との間の第2領域15fは露出している。第1樹脂部21は、電極板15の外縁15dよりも外側に突出している。第1樹脂部21は、第2領域15fに溶着されている。
セパレータ13は、積層方向Dから見て、第3領域15gから第4領域15hと重なるように延在している。セパレータ13は、積層方向Dから見て矩形状をなしている外縁13dを含んでいる。セパレータ13の外縁13dは、積層方向Dから見て、電極板15の外縁15dと略一致している。つまり、第4領域15hは、セパレータ13によって覆われている。セパレータ13は、積層方向Dから見て、第1樹脂部21と重なっている。セパレータ13の縁部13cは、第4領域15hに溶着されている。これにより、電極板15の第2面15b及び負極17は、セパレータ13によって覆われている。
以上説明したように、蓄電モジュール4においては、電極板15の第1面15aは、正極16が形成された第1領域15eと、第1領域15eの外側において正極16から露出すると共に粗面化された第2領域15fと、を含んでいる。また、電極板15の第2面15bは、負極17が形成された第3領域15gと、第3領域15gの外側において負極17から露出すると共に粗面化された第4領域15hと、を含んでいる。そして、第1樹脂部21は、積層方向Dから見て、第2領域15fと重なるように配置され、第2領域15fに溶着されている。一方、セパレータ13は、積層方向Dから見て、第3領域15gから第1樹脂部21及び第4領域15hと重なるように延在している。これにより、積層方向Dに沿って互いに隣接する電極板15は、セパレータ13によって隔離されているため、電極板15の間の短絡を防止することができる。また、セパレータ13は、第4領域15hに溶着されているため、例えばセパレータ13を挟持するための部品が必要とされない。これにより、部品点数の増加によるコストの増大を避けることができる。
また、蓄電モジュール4においては、正極16は、正極活物質層であって、負極17は、負極活物質層である。そして、第1面15a及び第2面15bは、粗面化されており、第1面15aの粗化量は、第2面15bの粗化量よりも大きい。例えば、蓄電モジュール4がニッケル水素二次電池である場合には、正極活物質層は、負極活物質層に比べて電極板15に接合されにくい場合がある。このため、正極活物質層である正極16が形成される第1面15aの粗化量を相対的に大きくすることによって、接合強度を向上することが有効である。さらに、この場合には、内部空間Vの封止を担う第1樹脂部21を、相対的に粗化量が大きな第1面15aに溶着することとなるため、より確実な封止が提供される。一方で、電極板に接合されやすい負極活物質層が形成され、且つ、内部空間Vの封止を担う必要のないセパレータ13が溶着される第2面15bの粗化量を相対的に小さくすることにより、コストの増大を避けることができる。また、例えば、電解メッキの時間を短縮することによって、第2面15bの粗化工程を効率化することができる。
また、蓄電モジュール4は、第1樹脂部21を外側から包囲するように第1樹脂部21に溶着され、第1樹脂部21と共に内部空間Vを封止するための第2樹脂部22を更に備えている。そして、セパレータ13の材料は、第1樹脂部21及び第2樹脂部22の材料と相溶性を有している。外側から第1樹脂部21を包囲するように第2樹脂部22を設けることにより、内部空間Vを確実に封止できる。一方で、このように第2樹脂部22を設ける場合には、セパレータ13の大きさによっては、図4に示されるように、第1樹脂部21と第2樹脂部22との間にセパレータ13が介在する場合がある。
すなわち、図4に示される例においては、セパレータ13が、第3領域15gから第4領域15hを越えて第2面15b(電極板15)の外側まで延在している。換言すれば、積層方向Dからみて、セパレータ13の外縁13dが、電極板15の外縁15dよりも外側に位置している。バイポーラ電極14の間の絶縁の確保(短絡の防止)の観点からは、セパレータ13をこのような大きさとすることも考えられる。一方で、このような場合には、セパレータ13が第1樹脂部21と第2樹脂部22との溶着に影響を及ぼすおそれがある。これに対して、ここでは、セパレータ13が第1樹脂部21及び第2樹脂部22の材料と相溶性を有する材料からなる。したがって、仮に、第1樹脂部21と第2樹脂部22との間にセパレータ13が介在しても、セパレータ13が第1樹脂部21と第2樹脂部22との溶着に及ぼす影響を低減できる。つまり、第1樹脂部21と第2樹脂部22との溶着に及ぼす影響を考慮することなく、セパレータ13の大きさを設定できる。すなわち、セパレータ13の大きさの設計自由度が向上する。
電極ユニット12においては、電極板15の第1面15aは、正極16が形成された第1領域15eと、第1領域15eの外側において正極16から露出すると共に粗面化された第2領域15fと、を含んでいる。また、電極板15の第2面15bは、負極17が形成された第3領域15gと、第3領域15gの外側において負極17から露出すると共に粗面化された第4領域15hと、を含んでいる。そして、第1樹脂部21は、積層方向Dから見て、第2領域15fと重なるように配置され、第2領域15fに溶着されている。一方、セパレータ13は、積層方向Dから見て、第3領域15gから第1樹脂部21及び第4領域15hと重なるように延在している。これにより、電極ユニット12を積層方向Dに沿って積層したときに、積層方向Dに沿って互いに隣接する電極板15は、セパレータ13によって隔離されるため、電極板15の間の短絡を防止することができる。また、セパレータ13は、第4領域15hに溶着されているため、例えばセパレータ13を挟持するための部品が必要とされない。これにより、部品点数の増加によるコストの増大を避けることができる。更に、セパレータ13は、負極17上に配置され、負極17が形成された第3領域15gの外側の第4領域15hに溶着されているため、負極17への異物混入による電気抵抗の増大が抑制される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
図5に示されるように、電極板15の第2面15bは、第4領域15hの外側において負極17から露出する第5領域15kを更に含んでもよい。そして、セパレータ13の外縁13dは、第4領域15hに位置している。この場合には、電極板15の第2面15bには、セパレータ13が溶着される第4領域15hの外側に第5領域15kが設けられており、セパレータ13の外縁13dが、その第5領域15kの内側の第4領域15hに位置している。つまり、セパレータ13は、電極板15の外縁15dに至っていない。この場合には、第2面15bの一部(少なくとも第5領域15k)がセパレータ13から露出することになる。しかしながら、蓄電モジュール4及び電極ユニット12においては、積層方向Dに沿って互いに隣り合うバイポーラ電極14の間において、第4領域15hにおけるセパレータ13から露出した部分及び第5領域15k同士の間には、第1樹脂部21が介在している。したがって、バイポーラ電極14の間の絶縁の確保(短絡の防止)を考慮したとしても、セパレータ13をこのような大きさとしてもよい。
この場合、第1樹脂部21の外側に第1樹脂部21を包囲するように別の樹脂部(例えば上記の第2樹脂部22)を設ける場合であっても、第1樹脂部21と別の樹脂部との間にセパレータ13が介在しにくい。よって、セパレータ13が第1樹脂部21と別の樹脂部との溶着に影響を与えにくいため、セパレータ13の材料が、例えば第1樹脂部21及び別の樹脂部の材料と相溶性を有していなくてもよい。つまり、セパレータ13の材料の選択自由度が向上する。セパレータ13の材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等であってもよい。また、第1樹脂部21は、例えば、エラストマー、変性PPE、酸変性PP等の弾性材料からなってもよい。
上記実施形態においては、一の電極と、当該一の電極に隣接する別の電極との間に介在する第1樹脂部21が、一の電極における第1面15aの第2領域15fに溶着されている例を説明した。また、一の電極の正極16と、当該一の電極に隣接する別の電極の負極17との間に介在するセパレータ13が、一の電極における第2面15bの第4領域15hに溶着されている例を説明した。しかしながら、一の電極と、当該一の電極に隣接する別の電極との間に介在する第1樹脂部21は、別の電極における第2面15bの第4領域15hに溶着されていてもよい。同様に、一の電極の正極16と、当該一の電極に隣接する別の電極の負極17との間に介在するセパレータ13が、別の電極における第1面15aの第2領域15fに溶着されていてもよい。すなわち、上記実施形態における第2面15bを第1面と読み替え、第3領域15g及び第4領域15hのそれぞれを、第1領域及び第2領域のそれぞれに読み替えることが可能である。同様に、第1面15aを第2面と読み替え、第1領域15e及び第2領域15fのそれぞれを、第3領域及び第4領域のそれぞれに読み替えることが可能である。
また、第1面15a、第2面15b及び端面を含む電極板15の表面全体が粗面化されている例を示したが、少なくとも第2領域15f及び第4領域15hが粗面化されていればよい。この場合においても、結合力向上の効果が得られる。
4…蓄電モジュール、12…電極ユニット、13…セパレータ、13d…外縁、14…バイポーラ電極、15…電極板、15a…第1面、15b…第2面、15e…第1領域、15f…第2領域、15g…第3領域、15h…第4領域、15k…第5領域、16…正極(第1活物質層)、17…負極(第2活物質層)、21…第1樹脂部、22…第2樹脂部、D…積層方向(第1方向)、V…内部空間(空間)。
Claims (5)
- 第1方向に沿って積層された複数の電極ユニットを備え、
前記電極ユニットは、
前記第1方向に交差する第1面、及び前記第1面と反対側の第2面を含む電極板と、前記第1面上に形成された第1活物質層と、前記第2面上に形成された第2活物質層と、を有するバイポーラ電極と、
前記第1方向に沿って隣接する前記バイポーラ電極の間に空間を形成すると共に前記空間を封止するための第1樹脂部と、
前記第1方向に沿って隣接する前記バイポーラ電極の間に配置されたセパレータと、
を有し、
前記第1面は、前記第1活物質層が形成された第1領域と、前記第1領域の外側において前記第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含み、
前記第2面は、前記第2活物質層が形成された第3領域と、前記第3領域の外側において前記第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含み、
前記第1樹脂部は、前記第1方向から見て、前記第2領域と重なるように配置され、前記第2領域に溶着されており、
前記セパレータは、前記第1方向から見て、前記第3領域から前記第1樹脂部及び前記第4領域と重なるように延在し、前記第4領域に溶着されている、
蓄電モジュール。 - 前記第1活物質層は、正極活物質層であって、
前記第2活物質層は、負極活物質層であって、
前記第1面及び前記第2面は、粗面化されており、
前記第1面の粗化量は、前記第2面の粗化量よりも大きい、
請求項1に記載の蓄電モジュール。 - 前記第1樹脂部を外側から包囲するように前記第1樹脂部に溶着され、前記第1樹脂部と共に前記空間を封止するための第2樹脂部を更に備え、
前記セパレータの材料は、前記第1樹脂部及び前記第2樹脂部の材料と相溶性を有している、
請求項1又は2に記載の蓄電モジュール。 - 前記第2面は、前記第4領域の外側において前記第2活物質層から露出する第5領域を更に含み、
前記セパレータの外縁は、前記第4領域に位置しており、
前記第1方向に沿って互いに隣り合う前記バイポーラ電極の間において、前記第4領域における前記セパレータから露出した部分及び前記第5領域同士の間には、前記第1樹脂部が介在している、
請求項1〜3の何れか一項に記載の蓄電モジュール。 - 第1面、及び前記第1面と反対側の第2面を含む電極板と、前記第1面上に形成された第1活物質層と、前記第2面上に形成された第2活物質層と、を有するバイポーラ電極と、
前記第1面上に配置された第1樹脂部と、
前記第2面及び前記第2活物質層上に配置されたセパレータと、を備え、
前記第1面は、前記第1活物質層が形成された第1領域と、前記第1領域の外側において前記第1活物質層から露出すると共に粗面化された第2領域と、を含み、
前記第2面は、前記第2活物質層が形成された第3領域と、前記第3領域の外側において前記第2活物質層から露出すると共に粗面化された第4領域と、を含み、
前記第1樹脂部は、前記第1面に交差する第1方向から見て、前記第2領域と重なるように配置され、前記第2領域に溶着されており、
前記セパレータは、前記第1方向から見て、前記第3領域から前記第1樹脂部及び前記第4領域と重なるように延在し、前記第4領域に溶着されている、
電極ユニット。
Priority Applications (1)
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JP2018149310A JP2020024871A (ja) | 2018-08-08 | 2018-08-08 | 蓄電モジュール、及び、電極ユニット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022025869A (ja) * | 2020-07-30 | 2022-02-10 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電セル |
JP2022037493A (ja) * | 2020-08-25 | 2022-03-09 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置 |
-
2018
- 2018-08-08 JP JP2018149310A patent/JP2020024871A/ja active Pending
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JP7491776B2 (ja) | 2020-08-25 | 2024-05-28 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置 |
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