JP2020021322A - 仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法 - Google Patents

仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法 Download PDF

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Abstract

【課題】迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を入手可能することを課題とする。【解決手段】利用者Aが、仮想通貨取引装置10に所定の出金操作を行うと(ステップS1)、2次元コードが表示される。利用者Aが、携帯端末装置30を用いて2次元コードを読み取り(ステップS2)、携帯端末装置30がサーバ装置50に対して仮想通貨送金指示を行うと(ステップS3)、サーバ装置50は、利用者AのウオレットA1から仮想通貨VC1の数を減算し、サーバ装置70に対して仮想通貨VC1の送金を行う(ステップS4)。サーバ装置70は、サーバ装置50から仮想通貨VC1の送信開始を検知したならば、仮想通貨取引装置10に対して出金指示を行い(ステップS5)、仮想通貨取引装置10は、出金指示に含まれる取引コードに対応する紙幣を紙幣処理ユニットから出金する(ステップS6)。【選択図】図1

Description

本発明は、迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を入手することができる仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法に関する。
近年、日本を訪れる訪日外国人旅行者等が増加しつつある。訪日外国人旅行者等は、クレジットカード等のカード決済ではなく、貨幣により商品の購入又はサービスの提供を受けたい場合がある。このような場合に、訪日外国人旅行者等は、外国通貨の貨幣を日本円の貨幣に両替する。
このため、外国通貨の貨幣を日本円の貨幣に両替する自動取引装置が知られている。例えば、特許文献1には、外貨両替処理と釣銭準備処理とを切り換えて実行することができる貨幣処理装置が開示されている。このため、この特許文献1を用いることにより、訪日外国人旅行者等は、手持ちの外国通貨の貨幣分に相当する日本円の貨幣を入手することができる。
特開2017−157155公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、訪日外国人旅行者等が外国通貨の貨幣を所持していることが前提となる。言い換えると、この訪日外国人旅行者等が仮想通貨を保有していたとしても、少額の外国通貨の貨幣のみしか所持していない場合には、十分な日本円の貨幣を入手することができないという問題がある。
なお、仮想通貨を保有する訪日外国人旅行者等が、スマートフォン等の携帯端末装置から仮想通貨取引所のサイトにアクセスして仮想通貨の出金申請を行うことにより、日本円の貨幣を取得することも可能であるが、自らの銀行口座に反映されるまでに時間を要する。例えば、午前11時30分までの出金申請であれば当日に反映されるが、午後11時30分以降の出金申請であれば翌営業日に反映される。このため、訪日外国人旅行者等が、迅速に仮想通貨に相当する日本円の貨幣を入手することが難しい。
これらのことから、訪日外国人旅行者等が、いかにして迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する日本円の貨幣を入手できるようにするかが重要な課題となっている。なお、この課題は、仮想通貨を有する日本在住者が日本円の貨幣を入手する場合にも同様に生ずる課題である。また、訪日外国人旅行者(日本へのインバウンド)だけではなく、日本以外のA国へのインバウンドによりA国で流通する貨幣を入手する場合にも同様に生ずる課題である。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を入手することができる仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、一又は複数の貨幣収納部と、前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出部と、前記算出部により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力部と、所定の仮想通貨取引所から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理部とを備える。
また、本発明は、上記の発明において、前記貨幣収納部の貨幣在高に基づく情報を所定の表示部に表示制御する表示制御部をさらに備え、前記受付部は、前記表示部に表示制御された貨幣収納部の貨幣在高の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける。
また、本発明は、上記の発明において、前記表示制御部は、前記貨幣収納部を形成する金種毎の貨幣在高に基づいて、指定可能な金種に係る情報を前記所定の表示部に表示制御し、前記受付部は、前記表示部に表示制御された指定可能な金種の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける。
また、本発明は、上記の発明において、前記表示制御部は、前記貨幣収納部を形成する貨幣在高の合計額に基づいて、指定可能な金種に係る情報を前記所定の表示部に表示制御し、前記受付部は、前記表示部に表示制御された合計額の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける。
また、本発明は、上記の発明において、前記仮想通貨の換金レート情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記算出部は、前記記憶部に記憶した前記仮想通貨の換金レート情報に基づいて、前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する。
また、本発明は、上記の発明において、所定の時間間隔で受信した前記仮想通貨の換金レート情報に基づいて、前記記憶部に記憶した前記仮想通貨の換金レート情報を更新する更新処理部をさらに備える。
また、本発明は、上記の発明において、前記算出部により算出された仮想通貨数を含む2次元コードを生成する2次元コード生成部をさらに備え、前記出力部は、前記2次元コードを前記所定の表示部に表示する。
また、本発明は、上記の発明において、会員用媒体に記憶された会員情報を読み取る読取部をさらに備え、前記受付部は、前記読取部で読み取られた会員情報が正当であることを条件として、出金する貨幣額の指定を受け付ける。
また、本発明は、利用者により操作される端末装置と、仮想通貨の数に対応する貨幣を出金する仮想通貨取引装置と、前記利用者が所有する仮想通貨のウオレットを管理する第1の残高特定装置と、前記仮想通貨取引装置を管理する管理者が所有する仮想通貨のウオレットを管理する第2の残高特定装置とを有する仮想通貨取引システムであって、前記仮想通貨取引装置は、一又は複数の貨幣収納部と、前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出部と、前記算出部により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力部と、前記第2の残高特定装置から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理部とを備える。
また、本発明は、上記の発明において、前記端末装置は、前記仮想通貨取引装置から仮想通貨の数を含む情報を受け付けた場合に、該仮想通貨の数、取引を特定するための情報、前記管理者が所有する仮想通貨のウオレットを特定する情報を含む仮想通貨送金指示を前記第1の残高特定装置に対して行う。
また、本発明は、上記の発明において、前記第1の残高特定装置は、前記端末装置から前記仮想通貨送金指示を受け付けた場合に、利用者のウオレットから仮想通貨の数を減算し、前記第2の残高特定装置に対して該仮想通貨の数の仮想通貨送金処理を行う。
また、本発明は、上記の発明において、前記第2の残高特定装置は、前記第1の残高特定装置から仮想通貨の送金処理の受け付けを開始したならば、前記仮想通貨取引装置に対して貨幣の出金指示を行う。
また、本発明は、一又は複数の貨幣収納部を有し、仮想通貨の数に対応する貨幣を前記貨幣収納部から出金する仮想通貨取引装置における仮想通貨取引方法であって、前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付工程と、前記受付工程により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出工程と、前記算出工程により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力工程と、所定の仮想通貨取引所から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理工程とを含む。
本発明によれば、迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を入手することが可能となる。
図1は、本実施例に係る仮想通貨取引システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、図1に示した仮想通貨取引装置の外観構成を示す図である。 図3は、図2に示した仮想通貨取引装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 図4は、図3に示した紙幣処理ユニットの構成を示す図である。 図5は、仮想通貨選択画面及び出金額入力画面の一例を示す図である。 図6は、出金額確認画面及び2次元コード表示画面の一例を示す図である。 図7は、図2及び図3に示した仮想通貨取引装置の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 図8は、図2及び図3に示した仮想通貨取引装置の処理手順を示すフローチャート(その2)である。 図9は、図7のステップS106に示した出金額入力画面の生成処理手順を示すフローチャートである。 図10は、携帯端末装置が利用者のウオレットを管理する場合の説明図である。 図11は、サーバ装置による換金レートの通知と異常の検知についての説明図である。 図12は、仮想通貨取引装置による緊急停止に係る処理手順を示すフローチャートである。 図13は、操作ボタンの表示制御についての説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法の好適な実施例を詳細に説明する。以下に示す実施例では、利用者Aが仮想通貨取引所Xで仮想通貨を購入し、この利用者Aの仮想通貨のウオレットA1が仮想通貨取引所Xのサーバ装置50上で管理されているものとする。また、仮想通貨取引装置10からは紙幣の出金を行う場合を示すこととする。
<定義>
本実施例に示す「仮想通貨」とは、(1)物品購入・サービス提供を受ける場合に、代価の弁済のために不特定の者に対して使用できるもので、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却ができる財産的価値で、電子情報処理組織を用いて移転できるもの、(2)不特定の者を相手方として(1)と相互に交換を行うことができる財産的価値で、電子情報 処理組織を用いて移転できるもののいずれかをいう(改正資金決済法第2条第5項を参照)。例えば、ビットコイン(BTC)、オルトコイン、コインチェックなどが該当する。
また、本実施例における「仮想通貨取引所」とは、日本の金融庁に対して仮想通貨交換業者として登録された仮想通貨取引事業者(以下、単に「事業者」と言う)により運営される仮想通貨の取引が可能な取引所である。この仮想通貨取引所は、自社のサーバ装置を用いて、仮想通貨を利用する利用者のウオレットを管理するものとする。
また、本実施例における「残高特定装置」とは、利用者のウオレットの残高を特定する装置である。本実施例では、利用者のウオレットを管理するサーバ装置を残高特定装置とする場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、ネットワークに接続された複数のコンピュータにより利用者の残高を特定する場合には、これらの複数のコンピュータが残高特定装置となる。
<仮想通貨取引システムの概念>
次に、本実施例に係る仮想通貨取引システムの概念について説明する。図1は、本実施例に係る仮想通貨取引システムの概念を説明するための説明図である。ここでは利用者Aが特定の仮想通貨(例えば、ビットコイン)のユーザであり、仮想通貨取引所Xのサーバ装置50において、利用者AのウオレットA1が管理されているものとする。このサーバ装置50が、特許請求の範囲の「第1の残高特定装置」に対応する。
また、事業者Bによって仮想通貨取引装置10が、空港、港湾、商業施設などの所定の位置に設置されており。この事業者BのウオレットB1は、仮想通貨取引所Yのサーバ装置70において管理されているものとする。このサーバ装置70が、特許請求の範囲の「第2の残高特定装置」に対応する。なお、ここでは、利用者AのウオレットA1と事業者BのウオレットB1を異なる仮想通貨取引所のサーバ装置において管理する場合を示すこととするが、利用者AのウオレットA1と事業者BのウオレットB1を同一の仮想通貨取引所のサーバ装置において管理することもできる。また、ネットワークに接続された複数のコンピュータ(第1の残高特定装置)により利用者Aの残高を特定し、ネットワークに接続された複数のコンピュータ(第2の残高特定装置)により利用者Aの残高を特定することもできる。
ここで、利用者Aが、自ら所有する仮想通貨を用いて貨幣を入手したい場合がある。例えば、この利用者Aが海外から日本へのインバウンドであり、少額の外国通貨の貨幣のみしか所持していない場合には、外貨両替所に赴いたとしても十分な日本円の貨幣を入手することができない。また、この利用者Aが、仮想通貨を所有している場合には、携帯端末装置30から仮想通貨取引所のサイトにアクセスして仮想通貨の出金申請を行うことにより、日本円の貨幣を取得することも可能であるが、自らの銀行口座に反映されるまでに時間を要し、迅速に仮想通貨に相当する日本円の貨幣を入手することが難しい。仮想通貨を有する日本在住者が日本円の貨幣を入手する場合にも同様の問題点が生ずる。
このため、本実施例に係る仮想通貨取引システムでは、仮想通貨取引装置10を用いて貨幣の出金を迅速に行えるよう構成している。具体的には、利用者Aは、仮想通貨取引装置10に対して会員カードを挿入して、所定の出金操作を行う(ステップS1)。その詳細な説明については後述するが、会員カードを受け付けたならば、この会員カードに記憶された会員が暗証番号により認証されたことを条件に、複数の仮想通貨のいずれの仮想通貨から日本円の紙幣に両替して出金するかを示す仮想通貨両替画面を表示部に表示する。
そして、例えば、仮想通貨VC1を日本円に両替する項目が選択されたならば、紙幣処理ユニットの在高に基づいて出金可能な紙幣を表示部に表示し、利用者Aから出金する金額の入力操作を受け付ける。例えば、紙幣処理ユニット内に1万円札が所定数以上存在する場合には「万円」の指定を可能にし、紙幣処理ユニット内に千円札が所定数以上存在する場合には「千円」の指定を可能にする。言い換えると、紙幣処理ユニット内に千円札が存在しない場合には「千円」の指定を受け付けない。
このようにして、仮想通貨取引装置10が出金額の指定を受け付けたならば、この出金額に対応する仮想通貨VC1の数を算出し、仮想通貨VC1の数と、仮想通貨VC1の数の送信先となる事業者BのウオレットB1のIDと、タイムスタンプとを含む情報を2次元コード化する。
ここで、2次元コードに「仮想通貨VC1の数」を含める理由は、携帯端末装置30からサーバ装置50へ仮想通貨送金指示する仮想通貨VC1の数を特定できるようにするためである。また、「事業者BのウオレットB1のID」を含める理由は、携帯端末装置30からサーバ装置50へ仮想通貨送金指示する送金先のウオレットを特定するためである。さらに、「タイムスタンプ」を含める理由は、仮想通貨取引装置10による取引であることを特定するためである。例えば、事業者Bが複数の仮想通貨取引装置10を設置している状況で、サーバ装置70がサーバ装置50から仮想通貨の送金を受け付けた場合に、サーバ装置70はどの仮想通貨取引装置10に出金すれば良いかが分からない。ここで、仮想通貨取引装置10が2次元コードを表示した時点でのタイムスタンプをサーバ装置70に通知しておけば、サーバ装置70がサーバ装置50から受け付けた仮想通貨送金に含まれるタイムスタンプを手掛かりに、出金指示を行う仮想通貨取引装置10を特定することができる。なお、ここでは仮想通貨取引装置10が1台だけ設置されている場合を示しているため、仮想通貨取引装置10からサーバ装置70へのタイムスタンプの通知に関する説明を省略する。
そして、図1に示したように、出金額と、仮想通貨VC1の数と、2次元コードと、取消ボタンとを含む画面が表示部に表示される。図1では、出金額が「10,000円」であり、仮想通貨VC1の数が「0.0080」である場合を示している。
その後、利用者Aが、携帯端末装置30を用いて2次元コードを読み取り(ステップS2)、携帯端末装置30が2次元コードに含まれる情報を取得したならば、携帯端末装置30は、利用者Aの仮想通貨VC1のウオレットA1を管理する仮想通貨取引所Xのサーバ装置50に対して仮想通貨送金指示が行われる(ステップS3)。この仮想通貨送金指示には、2次元コードに含まれる仮想通貨VC1の数と、送信先となる事業者BのウオレットB1のIDと、タイムスタンプとが含まれる。
そして、サーバ装置50は、仮想通貨送金指示を受け付けたならば、利用者AのウオレットA1から仮想通貨VC1の数を減算し、事業者BのウオレットB1を管理する仮想通貨取引所Yのサーバ装置70に対して仮想通貨VC1の送金を行う(ステップS4)。この仮想通貨送金においてもタイムスタンプが含まれる。
サーバ装置70は、サーバ装置50から仮想通貨VC1の送信開始を検知したならば、仮想通貨取引装置10に対して出金指示を行う(ステップS5)。なお、仮想通貨VC1の受信完了を待つのではなく、送信開始を検知した時点で出金指示を行う。利用者Aに対する紙幣の出金を迅速に行うためである。この出金指示には、取引コードが含まれる。なお、サーバ装置70は、仮想通貨VC1の受信を完了したならば、事業者BのウオレットB1に対して仮想通貨VC1の数を加算する。
なお、複数の仮想通貨取引装置10が設置されている場合には、各仮想通貨取引装置10から取引開始時に送信されたタイムスタンプと、サーバ装置50からの仮想通貨送金に含まれるタイムスタンプとを用いて、出金指示を行う仮想通貨取引装置10が特定される。
仮想通貨取引装置10は、サーバ装置70から出金指示を受け付けたならば、この出金指示に含まれる取引コードに対応する紙幣を紙幣処理ユニットから出金する(ステップS6)。これにより、利用者Aは、仮想通貨VC1に対応する日本円の紙幣を入手することができる。
以上のように、仮想通貨取引装置10は、紙幣処理ユニットの在高に基づいて出金する出金額の指定を受け付け、出金額に対応する仮想通貨の数を算出し、算出された仮想通貨の数を含む2次元コードを表示部に表示し、仮想通貨取引所Yのサーバ装置50から仮想通貨の数に対応する出金指示を受け付けたことを条件として、紙幣の出金処理を行うよう構成したので、利用者に対して迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を提供することができる。
すなわち、本実施例では、紙幣処理ユニットの在高に基づいて出金する出金額の指定を受け付けるよう構成したが、かかる構成は仮想通貨に対応する貨幣を出金するうえで大きな意味を持つ。例えば、紙幣処理ユニットの在高が「1万円札×3枚」である場合に、5万円の出金操作を許容したならば、利用者AのウオレットA1から5万円に相当する仮想通貨の数が減算され、この仮想通貨の数が事業者BのウオレットB1に加算される。しかし、出金指示を受け付けた仮想通貨取引装置10は、5万円の出金を行うことができない結果となる。なお、利用者AのウオレットA1から減算した仮想通貨を元に戻すには多大の時間を要する。
このように、利用者AのウオレットA1から仮想通貨が減算されたにも関わらず、利用者Aが紙幣を入手することができなくなると、利用者Aは仮想通貨取引装置10の前で紙幣が補充されるまで待機しなければならなくなる。仮想通貨取引装置10の設置場所にもよるが、迅速に紙幣を補充することができない場所に仮想通貨取引装置10が設置されていたならば、結果的に利用者Aの利便性を著しく損なう結果となる。このため、紙幣処理ユニットの在高に基づいて出金する出金額の指定を受け付ける意味は大きい。なお、紙幣の在高がニアエンプティ又はエンプティとなった場合にサービスを停止する装置は多数存在するが、本実施例では、紙幣の在高がニアエンプティ又はエンプティであるか否かを固定的に判定しているわけではなく、利用者Aが指定することができる所定の枚数以上の紙幣が存在するか否かを判定している。本実施例の変形例として、紙幣処理ユニットの在高と利用者Aが入力する出金額とを比較して、紙幣処理ユニットの在高よりも利用者Aが入力する出金額が小さい場合に、この出金額を受け付けないよう構成することもできる。
<仮想通貨取引装置10の構成>
次に、図1に示した仮想通貨取引装置10の構成について説明する。図2は、図1に示した仮想通貨取引装置10の外観構成を示す図であり、図3は、図2に示した仮想通貨取引装置10の内部構成を示す機能ブロック図であり、図4は、図3に示した紙幣処理ユニット20の構成を示す図である。図5は、仮想通貨選択画面及び出金額入力画面の一例を示す図であり、図6は、出金額確認画面及び2次元コード表示画面の一例を示す図である。
図2に示した仮想通貨取引装置10は、事業者Bにより空港、港湾、商業施設などの所定の位置に設置される装置であり、利用者Aが所有する仮想通貨を日本円の紙幣に両替して出金する場合に用いられる。この仮想通貨取引装置10は、略直方体の形状をなし、表示部11、操作部12、カード挿入口13a、レシートプリンタ14、紙幣投入口21a及び紙幣投出口22aが装置の表面に設けられている。なお、図2に示す装置の外形は一例であり、略直方体の形状及び各部の配置は任意のものとすることができる。
表示部11は、液晶パネル、有機エレクトロルミネセンス(有機EL)又はディスプレイ装置などの表示デバイスであり、図1において説明した仮想通貨両替画面などを表示する。操作部12は、テンキー又はキーボードなどの入力デバイスである。ここでは、表示部11と操作部12を別々に設けた場合を示したが、タッチパネル式液晶パネルなどを用いて両者を一体化することもできる。
カード挿入口13aは、利用者が所持する会員カードを挿入する挿入口であり、このカード挿入口13aに挿入された会員カードの会員IDは、後述するカードリーダ13において読み取られる。また、会員カードの挿入時にパスワードの入力が求められるため、このパスワードは操作部12から入力される。
レシートプリンタ14は、紙幣の出金がなされた場合に、取引結果を示すレシートを印字して発行する装置である。このレシートには、会員番号、タイムスタンプ、出金額、仮想通貨の数、換金レートなどの情報が印字される。
紙幣投入口21aは、紙幣の挿入を受け付けるための入金口である。ここではその詳細な説明を省略するが、事業者Bが紙幣の補充を行う場合などに紙幣投入口21aに紙幣が挿入され、挿入された紙幣は紙幣収納部に収納される。紙幣投出口22aは、出金額に対応する紙幣が利用者Aに向けて排出するための出金口である。
次に、図2に示した仮想通貨取引装置10の内部構成について説明する。図3に示すように、仮想通貨取引装置10は、表示部11、操作部12、カードリーダ13、レシートプリンタ14、通信部15、記憶部16、制御部17及び紙幣処理ユニット20を有する。なお、すでに表示部11、操作部12及びレシートプリンタ14については説明したため、ここではその説明を省略する。
カードリーダ13は、会員カードに記憶された情報を読み取る読取装置であり、会員カードがICカードである場合には、接触式によりICカードに記憶された会員IDを読み取る。なお、ここでは説明の便宜上接触式により会員IDを読み取ることとしたが、近距離無線通信を用いて非接触で会員IDを読み取ることもできる。また、会員カードが磁気カードである場合には、ICカードの一部に磁気記録された会員IDを読み取る磁気リーダとすることもできる。なお、ここでは説明の便宜上、会員カードを用いた認証を行う場合を示すこととするが、携帯端末装置30からの会員IDを仮想通貨取引装置10に送信して認証を行うこともできる。
通信部15は、仮想通貨取引所Yのサーバ装置70と通信するための通信部である。例えば、無線LAN及びインターネット網を介してサーバ装置70と通信する場合には、この通信部15は、無線LANのルータの役割を有することになる。なお、仮想通貨取引装置10がサーバ装置70と通信可能に構成しなければならない理由は、仮想通貨取引装置10がサーバ装置70から出金指示を受け付ける必要があるためである。
記憶部16は、不揮発性メモリ又はハードディスク装置により構成される記憶デバイスであり、在高データ16a、換金レートデータ16b、会員データ16c、取引データ16d及びログデータ16e等を記憶する。
在高データ16aは、紙幣処理ユニット20の各紙幣収納部27a〜27c(以下、「紙幣収納部27」と総称する)に収納された紙幣の枚数つまり在高を記憶するデータである。この在高データ16aは、後述する出金額入力画面G2又はG3を表示する場合に参照される。
換金レートデータ16bは、仮想通貨を日本円に換金する場合の換金レートを示すデータであり、定期的に更新される。この換金レートデータ16bは、後述する仮想通貨選択画面G1を表示する場合に参照される。
会員データ16cは、会員を一意に識別する会員ID、暗証番号などの会員データを含むデータである。この会員データ16cは、会員カードを受け付けて会員の認証を行う場合に参照される。なお、この会員データ16cをサーバ装置70に記憶しておき、仮想通貨取引装置10が会員の認証を行う場合には、仮想通貨取引装置10からサーバ装置70に対して認証依頼を行うよう構成することもできる。なお、仮想通貨取引装置10からサーバ装置70に対して認証依頼を行うのではなく、携帯端末装置30からサーバ装置70にアクセスして会員認証を行い、その結果をサーバ装置70から仮想通貨取引装置10に通知するよう構成することもできる。
取引データ16dは、取引を一意に識別する取引ID、会員ID、出金額、仮想通貨の数、取引日時などの情報を含むデータである。仮想通貨取引装置10は、利用者Aから出金操作を受け付けて2次元コードを表示部に表示した場合に、新たに取引IDを発行して取引データを生成する。ある取引IDの出金処理が完了したならば、取引データ16dは削除され、ログデータ16eに移行される。なお、このログデータ16eは、取引済の取引データ16dからなるログデータである。
制御部17は、仮想通貨取引装置10の全体制御を行う制御部であり、出金額受付部17aと、仮想通貨数算出部17bと、2次元コード生成部17cと、表示制御部17dと、認証処理部17eと、出金処理部17fとを有する。実際には、出金額受付部17a、仮想通貨数算出部17b、2次元コード生成部17c、表示制御部17d、認証処理部17e及び出金処理部17fに対応するプログラムを記憶部16などに記憶しておき、これらのプログラムをメモリにロードして、CPUで実行することで、対応するプロセスを実行させることになる。
出金額受付部17aは、利用者Aの所有する仮想通貨に基づいて、日本円の出金額を受け付ける受付部である。ここで、この出金額受付部17aは、利用者Aの所有する仮想通貨の範囲内で出金額を受け付けるのではなく、紙幣処理ユニット20に収納された紙幣の在高に基づいて、出金額の指定を受け付ける。例えば、紙幣処理ユニット20に一万円札と千円札がそれぞれ所定枚数以上(例えば、100枚以上)存在する場合には、図5(b)に示すように、表示制御部17dにより「万」と「千」の両方を指定が可能である点を表示しつつ、例えば「33,000円」等の出金額を受け付ける。これに対して、紙幣処理ユニット20に一万円札所定枚数以上存在するものの千円札が存在しない場合には、図5(c)に示すように、表示制御部17dにより「万」のみの指定が可能である点を表示しつつ、例えば「30,000円」等の出金額を受け付ける。なお、ここでは表示内容を変更する点を例示したが、利用者Aにより表示内容とは無関係に出金額が入力された場合には、紙幣処理ユニット20に収納された紙幣の在高の範囲内で出金額を受け付ける。
仮想通貨数算出部17bは、出金額受付部により受け付けた出金額に対応する仮想通貨の数を算出する処理部であり、具体的には、記憶部16に記憶した換金レートデータ16bを参照しつつ、仮想通貨の数を算出する。例えば、図6(a)に示すように、出金額が「10,000円」である場合には、仮想通貨VC1の数は「0.0080」となる。なお、仮想通貨の数は整数である必要はない。
2次元コード生成部17cは、仮想通貨数算出部17bにより仮想通貨の数が算出された場合に、仮想通貨VC1の数と、仮想通貨VC1の数の送信先となる事業者BのウオレットB1のIDと、タイムスタンプとを含む情報を2次元コード化する。この2次元コード生成部17cにより生成された2次元コードは、表示制御部17dにより表示部11に表示制御され、携帯端末装置30による読み取りが可能になる。なお、制御部は、2次元コード生成部17cにより生成された2次元コードが表示部11に表示されたならば、取引を一意に識別する取引ID、会員ID、出金額、仮想通貨の数、タイムスタンプなどの情報を含む取引データ16dを生成して記憶部16に格納する。
表示制御部17dは、表示部11に対する各種表示制御を行う制御部である。具体的には、図5(a)に示す仮想通貨選択画面G1、図5(b)に示す出金額入力画面G2又は図5(c)に示す出金額入力画面G3、図6(a)に示す出金額確認画面G4、図6(b)に示す2次元コード表示画面G5などを表示部11に表示制御する。
認証処理部17eは、カードリーダ13により会員カードに記憶された会員IDが読み取られた場合に、正当な会員であるか否かの認証を行う処理部である。具体的には、会員により操作部12から入力された暗証番号と、記憶部16に記憶された会員データ16cに含まれる会員IDに対応する暗証番号とが一致する場合には、正当な会員であると認証される。正当な会員であると認証された場合には、仮想通貨取引装置10による日本円の出金が可能となり、正当な会員でないと認証された場合には、仮想通貨取引装置10による日本円の出金が不能となる。なお、ここでは会員データ16cを記憶部16に記憶する場合を示したが、この会員データ16cをサーバ装置70に記憶する場合には、カードリーダ13により読み取られた会員IDと操作部12から受け付けた暗証番号とをサーバ装置70に送信して認証依頼を行い、サーバ装置70から認証結果を受け取ることになる。
出金処理部17fは、サーバ装置70から出金指示を受け付けた場合に、出金額の紙幣を紙幣投出口22aから出金する処理部である。なお、制御部17は、紙幣投出口22aから出金した紙幣が利用者Aにより取り出されたならば、該当する取引データ16dを記憶部16から削除するとともに、この取引データ16dをログデータ16eに追記する処理を行う。
紙幣処理ユニット20は、制御部17の制御により、紙幣収納部27への紙幣の収納及び紙幣収納部27からの紙幣の払い出しを行うユニットである。図4に示すように、紙幣処理ユニット20は、紙幣受入部21と、紙幣払出部22と、カセット装着部23と、出金リジェクト部24と、周回搬送部25と、紙幣識別部26と、金種別の紙幣収納部27とを有する。
紙幣受入部21は、紙幣投入口21aに対する紙幣の投入を受け付け、1枚ずつ周回搬送部25に繰り出す処理部である。紙幣払出部22は、周回搬送部25から1枚ずつ搬送された紙幣を一時的に貯留し、払い出すべき全ての紙幣が揃った場合に紙幣投出口22aから投出することで紙幣を払い出す処理部である。
カセット装着部23は、売上金の回収や釣銭の補充に用いる収納カセット28を着脱可能である。出金リジェクト部24は、金種が識別できない等、出金に適さない紙幣を内部に集積する。例えば、出金処理時において紙幣収納部27から繰り出された紙幣のうち、重送や斜行等の搬送異常により紙幣識別部26で識別することができなかった紙幣は出金リジェクト部24に搬送される。なお、紙幣受入部21から取り込まれた紙幣のうち、入金処理時において汚損等により紙幣識別部26で識別することができなかった紙幣は、入金リジェクト紙幣として紙幣払出部22に返却される。
複数の紙幣収納部27a〜27cは、それぞれ対応する金種が設定されており、設定された金種の紙幣を収納するとともに、収納されている紙幣を1枚ずつ繰出可能である。なお、各紙幣収納部27a〜27cに収納された紙幣の枚数つまり在高は、記憶部16の在高データ16aに含まれている。制御部17は、紙幣の取り込みがなされた場合や紙幣の払い出しが行われた場合には、その都度記憶部16の在高データ16aを更新する。
周回搬送部25は、環状の周回搬送路を有しており、紙幣受入部21、紙幣払出部22、カセット装着部23、出金リジェクト部24及び複数の紙幣収納部27と周回搬送路との間には接続搬送路が設けられている。また、周回搬送路には、紙幣の金種、真偽、正損、表裏、搬送状態等の識別を行う紙幣識別部26が設けられている。
周回搬送部25は、図4における時計回りの方向及び反時計回りの方向に周回搬送路を回転駆動することで、紙幣を1枚ずつ搬送することができる。具体的には、紙幣を紙幣収納部27に収納する場合には、周回搬送路を図4における時計回りに回転駆動し、紙幣を紙幣収納部27から繰り出す場合には、周回搬送路を図4における反時計回りに回転駆動することになる。この回転駆動の制御に加え、周回搬送路と各接続搬送部との間で紙幣の搬送経路を切り換えることで、周回搬送部25は、紙幣の搬送先を制御する。
<表示画面の一例>
次に、図2及び図3に示した表示部11に表示される表示画面の一例について説明する。図5(a)は仮想通貨選択画面G1を示し、図5(b)は出金額入力画面G2の一例を示し、図5(c)は出金額入力画面G3の他の例を示している。図6(a)は出金額確認画面G4の一例を示し、図6(b)は2次元コード表示画面G5の一例を示している。
図5(a)に示した仮想通貨選択画面G1は、利用者Aが仮想通貨取引装置10に会員カードを挿入し、正当な会員として認証された場合に、表示部11に表示される表示画面である。ここでは、仮想通貨VC1から日本円への両替(仮想通貨VC1→日本円)、仮想通貨VC2から日本円への両替(仮想通貨VC2→日本円)、仮想通貨VC3から日本円への両替(仮想通貨VC3→日本円)が選択できる場合を示している。また、図5(a)に示すように、各仮想通貨から日本円に両替する場合の換金レートを表示することもできる。
図5(b)に示した出金額入力画面G2は、図5(a)に示した仮想通貨選択画面G1上で「仮想通貨VC1→日本円」が選択された場合に、表示部11に表示される表示画面である。ここでは、紙幣処理ユニット20の紙幣収納部27aに所定数(例えば、100枚)以上の一万円札が収納され、紙幣収納部27cに所定数(例えば、100枚)以上の千円札が収納された場合を示している。出金対象となる一万円札及び千円札が十分に紙幣処理ユニット20に収納されているため、出金額を入力する場合に「万」及び「千」の入力ができる旨が表示される。出金額を入力して所定の確定操作が行われたならば、出金額が確定する。
図5(c)に示した出金額入力画面G3は、図5(b)と同様に「仮想通貨VC1→日本円」が選択された場合に、表示部11に表示される表示画面である。ここでは、紙幣処理ユニット20の紙幣収納部27aに所定数(例えば、100枚)以上の一万円札が収納される反面で、紙幣収納部27cに千円札が収納されていない場合を示している。出金対象となる一万円札が十分に紙幣処理ユニット20に収納されているため、出金額を入力する場合に「万」の入力が可能であるが、出金対象となる千円札が十分に紙幣処理ユニット20に収納されていないため、出金額を入力する場合に「千」の入力はできない。出金額を入力して所定の確定操作が行われたならば、出金額が確定する。
図6(a)に示した出金額確認画面G4は、図5(b)の出金額入力画面G2又は図5(c)の出金額入力画面G3において出金額が入力され、所定の確定操作が行われた場合に、表示部11に表示される表示画面である。この出金額確認画面G4には、出金額(例えば、「10,000円」)及び仮想通貨VC1の数(例えば、「0.0080」)が含まれる。
図6(b)に示した2次元コード表示画面G5は、図6(a)の出金額確認画面G4において確認操作が行われた場合に、表示部11に表示される表示画面である。この2次元コード表示画面G5には、2次元コードが含まれる。利用者Aは、この2次元コードを携帯端末装置30により読み取る。なお、所定時間経過後に2次元コード表示画面G5が非表示となり、「出金までお待ち下さい」等のメッセージを表示することもできる。
<仮想通貨取引装置10の処理手順>
次に、図2及び図3に示した仮想通貨取引装置10の処理手順について説明する。図7及び図8は、図2及び図3に示した仮想通貨取引装置10の処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、仮想通貨取引装置10の操作部12から所定の操作を受け付けたならば(ステップS101)、利用者Aに対して「会員カードを挿入し、暗証番号を入力して下さい」等のメッセージを表示部11に表示する。
その後、利用者Aがカード挿入口13aに会員カードを挿入し、カードリーダ13により会員カードに記憶された会員IDを読み取るとともに、操作部12から暗証番号の入力を受け付けたならば(ステップS102)、利用者Aが会員であるか否かの認証処理を行う(ステップS103)。具体的には、利用者Aが操作部12から入力した暗証番号と、記憶部16に記憶した会員データ16cに含まれる会員IDに対応する暗証番号とが一致したならば、正当な会員であると認証する。
その結果、利用者Aが正当な会員であると認証されない場合には(ステップS104;No)、ステップS102に移行して同様の処理を繰り返す。なお、利用者Aが所定の回数正当でないと認証された場合には、この会員カードを用いた利用を禁止するよう構成することもできる。
これに対して、利用者Aが正当な会員であると認証された場合には(ステップS104;Yes)、図5(a)に示した仮想通貨選択画面G1を表示部11に表示する(ステップS105)。利用者Aが、仮想通貨選択画面G1上で仮想通貨を選択したならば、紙幣処理ユニット20に収納された紙幣の機内在高に基づいて、出金額入力画面を生成し(ステップS106)、生成した出金額入力画面が表示部11に表示される(ステップS107)。例えば、紙幣処理ユニット20に収納された紙幣の機内在高に応じて、図5(b)に示した出金額入力画面G2又は図5(c)に示した出金額入力画面G2が生成される。なお、この点についての具体的な説明は後述する。
そして、出金額入力画面を用いて出金額を受け付けたならば(ステップS108)、この出金額に対応する仮想通貨の数を算出し(ステップS109)、図6に示した出金額確認画面G4を表示部11に表示する(ステップS110)。この出金額確認画面G4において確認操作が行われたならば、仮想通貨VC1の数と、仮想通貨VC1の数の送信先となる事業者BのウオレットB1のIDと、タイムスタンプとを含む情報を2次元コード化し(ステップS111)、図6(b)に示す2次元コード表示画面G5を表示部11に表示する(ステップS112)。
その後、取引ID、会員ID、出金額、仮想通貨の数、タイムスタンプなどの情報を含む取引データ16dを生成し(ステップS113)、この取引データ16dを記憶部16に一時記憶し(ステップS114)、サーバ装置70からの出金指示待ちの状態となる(ステップS115;No)。
ここで、利用者Aは、携帯端末装置30を用いて2次元コードを読み取り、サーバ装置50に仮想通貨送金指示を行う。サーバ装置50は、利用者AのウオレットA1から仮想通貨の数を減算し、サーバ装置70が管理する事業者BのウオレットB1に向けて仮想通貨を送信する。サーバ装置70は、仮想通貨の送信開始を検知したならば、送信完了を待つことなく、仮想通貨取引装置10に対して出金指示を行う。この出金指示には、取引IDが含まれる。
このようにして、仮想通貨取引装置10が、サーバ装置70から出金指示を受け付けたならば(ステップS115;Yes)、出金額を特定し(ステップS116)、特定した出金額の紙幣を払い出す(ステップS117)。その後、該当する取引データ16dを削除するとともに(ステップS118)、この取引データ16dをログデータ16eに追加し(ステップS119)、レシートを発行する(ステップS120)。
次に、図7のステップS106に示した出金額入力画面の生成処理手順をさらに具体的に説明する。図9は、図7のステップS106に示した出金額入力画面の生成処理手順を示すフローチャートである。ここでは説明文やテンキー表示などについては変更せず、紙幣処理ユニット20に収納された紙幣の在高に基づいて、「万」、「千」の表示を変えるようにしている。
同図に示すように、記憶部16に記憶された在高データを参照して、紙幣処理ユニット20に収納された1万円札が所定の枚数以上存在するか否かを確認し(ステップS201)、1万円札が所定の枚数以上存在する場合には(ステップS201;Yes)、「万」ボタンを表示する(ステップS202)。一方、1万円札が所定の枚数以上存在しない場合には(ステップS201;No)、「万」ボタンを表示しない(ステップS203)。
また、記憶部16に記憶された在高データを参照して、紙幣処理ユニット20に収納された千円札が所定の枚数以上存在するか否かを確認し(ステップS204)、千円札が所定の枚数以上存在する場合には(ステップS204;Yes)、「千」ボタンを表示する(ステップS205)。一方、千円札が所定の枚数以上存在しない場合には(ステップS204;No)、「千」ボタンを表示しない(ステップS206)。
<変形例>
次に、仮想通貨取引システムの各種変形例について説明する。まず、上記一連の説明では、仮想通貨取引所Xのサーバ装置50が利用者AのウオレットA1を管理する構成を例示したが、利用者Aの携帯端末装置30が利用者Aのウオレットを管理する構成であってもよい。
図10は、携帯端末装置30が利用者Aのウオレットを管理する場合の説明図である。ここでは利用者Aが特定の仮想通貨(例えば、ビットコイン)のユーザであり、利用者AのウオレットA11の残高は、ネットワークに接続された複数のコンピュータにより特定される。そして、利用者Aは、携帯端末装置30からネットワークにアクセスすることで、ウオレットA11の残高紹介や送金など、ウオレットの管理を行うことができる。
事業者Bは、仮想通貨取引装置10を適宜設置し、事業者BのウオレットB1は、仮想通貨取引所Yのサーバ装置70において管理されている。
この構成において、利用者Aが自ら所有する仮想通貨を用いて貨幣を入手したい場合には、利用者Aは、仮想通貨取引装置10に対して会員カードを挿入して、所定の出金操作を行う(ステップS11)。仮想通貨取引装置10は、受け付けた会員カードに記憶された会員情報が適正であることを条件に、仮想通貨両替画面を表示部に表示する。
そして、例えば、仮想通貨VC1を日本円に両替する項目が選択されたならば、仮想通貨取引装置10は、紙幣処理ユニットの在高に基づいて出金可能な紙幣を表示部に表示し、利用者Aから出金する金額の入力操作を受け付ける。
このようにして、仮想通貨取引装置10が出金額の指定を受け付けたならば、仮想通貨取引装置10は、この出金額に対応する仮想通貨VC1の数を算出し、仮想通貨VC1の数と、送金先となる事業者BのウオレットB1のIDと、タイムスタンプとを含む情報を2次元コード化する。そして、図10に示したように、仮想通貨取引装置10は、出金額と、仮想通貨VC1の数と、2次元コードと、取消ボタンとを含む画面を表示部に表示する。
その後、利用者Aが、携帯端末装置30を用いて2次元コードを読み取り(ステップS12)、携帯端末装置30が2次元コードに含まれる情報を取得したならば、携帯端末装置30は、ネットワークにアクセスし、ウオレットA11から仮想通貨VC1の数を減算し、事業者BのウオレットB1を管理する仮想通貨取引所Yのサーバ装置70に対して仮想通貨VC1の送金を行う(ステップS13)。この仮想通貨送金においてもタイムスタンプが含まれる。
サーバ装置70は、サーバ装置50による仮想通貨VC1の送金処理の開始を検知したならば、仮想通貨取引装置10に対して出金指示を行う(ステップS14)。なお、サーバ装置70は、仮想通貨VC1の送金処理の完了を待つことなく、送金処理の開始を検知した時点で出金指示を行う。利用者Aに対する紙幣の出金を迅速に行うためである。この出金指示には、取引コードが含まれる。
仮想通貨取引装置10は、サーバ装置70から出金指示を受け付けたならば、この出金指示に含まれる取引コードに対応する紙幣を紙幣処理ユニットから出金する(ステップS15)。これにより、利用者Aは、仮想通貨VC1に対応する日本円の紙幣を入手することができる。
このように、携帯端末装置が利用者のウオレットを管理する構成であっても、仮想通貨取引所のサーバ装置が利用者のウオレットを管理する構成と同様に、利用者に対して迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を提供することができる。
次に、換金レート変動の異常による仮想通貨取引装置10の動作停止について説明する。仮想通貨の換金レートは常に変動しているため、サーバ装置70は定期的に仮想通貨取引装置10に換金レートを通知し、仮想通貨取引装置10は通知された換金レートで換金レートデータ16bを更新し、貨幣の出金時に換金レートデータ16bを参照して仮想通貨数を算出する。かかる構成により、仮想通貨取引装置10が仮想通貨数の算出に用いる換金レートのタイムラグは、換金レートの通知間隔の範囲内に収まることになる。
換金レートの変動が適正範囲であれば、換金レートの通知間隔程度のタイムラグは問題とはならない。しかしながら、適正範囲を超える異常な換金レート変動が発生した場合には、仮想通貨取引装置10が換金レートデータ16bに示された換金レートを用いて出金を行うことを抑制し、取引を中止させることが望ましい。
図11は、サーバ装置70による換金レートの通知と異常の検知についての説明図である。図11では、サーバ装置70は、仮想通貨取引装置10に対して10分間隔で換金レートを通知している。このため、仮想通貨取引装置10は、10分間隔で最新の換金レートを受信し、換金レートデータ16bを更新することになる。
また、サーバ装置70は、換金レートの変動が適正範囲であるか否かを監視しており、換金レートの変動が適正範囲を逸脱した場合には、換金レート異常変動として検知する。そして、換金レート異常変動を検知した場合には、サーバ装置70は、仮想通貨取引装置10に対して緊急停止通知を送信する。サーバ装置70は、換金レート変動の監視を略リアルタイムで実行し、換金レート異常変動を検知した場合には換金レート通知のタイミングに関わらず即時に緊急停止通知を行う。
図12は、仮想通貨取引装置10による緊急停止に係る処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は、仮想通貨取引装置10の動作中に繰り返し実行される。まず、仮想通貨取引装置10は、サーバ装置70から緊急停止通知を受信したか否かを判定し(ステップS301)、緊急停止通知を受信していなければ(ステップS301;No)、そのまま処理を終了する。
一方、サーバ装置70から緊急停止通知を受信したならば(ステップS301;Yes)、仮想通貨取引装置10は、取引開始済みであるか否かを判定する(ステップS302)。具体的には、仮想通貨取引装置10は、出金操作等の取引開始を示す所定の操作を受け付けている場合に取引開始済みと判定し、取引開始を示す所定の操作を受け付けていない場合には取引開始済みではないと判定する。
取引開始済みである場合(ステップS302;Yes)、仮想通貨取引装置10は、開始した取引について2次元コードを表示済みであるか否かを判定する(ステップS303)。
取引開始済みで無い場合(ステップS302;No)、もしくは2次元コードを表示済みで無い場合(ステップS303;No)、仮想通貨取引装置10は、即時に動作停止を行い(ステップS305)、処理を終了する。
一方、2次元コードを表示済みであるならば(ステップS303;Yes)、仮想通貨取引装置10は、取引が完了したか否かを判定する(ステップS304)。具体的には、仮想通貨取引装置10は、紙幣を払い出し、取引データ16dの削除とログデータ16eへの移行を行い、レシートの排出を行った場合に取引が完了したと判定することになる。
仮想通貨取引装置10は、取引が完了していなければ(ステップS304;No)、ステップS304に移行して取引の完了を待機する。取引が完了したならば(ステップS304;Yes)、仮想通貨取引装置10は、動作を停止して処理を終了する。
このように、仮想通貨取引装置10は、2次元コードの表示を行うまでに緊急停止通知を受信したならば、取引開始後であっても即時に動作停止を行い、2次元コードを表示してから取引完了までに緊急停止通知を受信した場合には、取引完了を待って動作を停止する。このため、不適切な換金レートで送金処理が開始される事態を防止することができる。
次に、操作ボタンの表示制御の変形例について説明する。これまでの説明では、仮想通貨取引装置10が金種別の収納枚数に基づいて操作ボタンの表示を制御する構成を例に説明を行ったが、在高の合計額に基づいて操作ボタンの表示を制御することも可能である。
図13は、操作ボタンの表示制御についての説明図である。図13では、仮想通貨取引装置10が収納する1万円札の在高が「枚数98枚、金額980,000円」であり、5千円札の在高が「枚数4枚、金額20,000円」であり、千円札の在高が「枚数100枚、金額100,000円」である状態を示している。また、この在高の合計額は「1,100,000円」である。
枚数を基準とした表示制御の例として、仮想通貨取引装置10が1万円札100枚以上で「万」ボタンを表示することとすると、1万円札は「98枚」であるので画面例G11に示すように「万」ボタンは表示されない。
これに対し、合計額を基準とした表示制御の例として、仮想通貨取引装置10が合計額100万円以上で「万」ボタンを表示することとすると、合計額は「1,100,000円」であるので画面例G12に示すように「万」ボタンが表示される。
合計額を基準として「万」ボタンを表示し、例えば99万円の出金が指示されたならば、仮想通貨取引装置10はその全てを一万円札で払い出すことができない。しかし、1万円分を5千円札や千円札で払い出す、いわゆる代替出金を行うことで、仮想通貨取引装置10は99万円の出金が可能である。
枚数を基準として「万」ボタンの表示を制御すると、「万」ボタンが表示されないケースが増加するが、代替出金を行う必要は無い。なお、代替出金は、より低額な貨幣が存在する必要があるため、最低額の貨幣(図13では千円札)について代替出金を行うことはできない。したがって、最低額の貨幣については、合計額ではなく、枚数を基準として表示の制御を行なうことが望ましい。
上述してきたように、本実施例に係る仮想通貨取引装置10では、紙幣処理ユニット20の在高に基づいて出金する出金額の指定を受け付け、出金額に対応する仮想通貨の数を算出し、算出された仮想通貨の数を含む2次元コードを表示部11に表示し、仮想通貨取引所Yのサーバ装置50から仮想通貨の数に対応する出金指示を受け付けたことを条件として、紙幣の出金処理を行うよう構成したので、利用者に対して迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を提供することができる。
特に、利用者AのウオレットA1から仮想通貨の数を減算しているにも関わらず、紙幣を払い出すことができない状況が生ずると、利用者Aは紙幣の補充が行われるまでの間、利用者Aが仮想通貨取引装置10の近傍で待機しなければならなくなってしまうが、本仮想通貨取引装置10では、かかる状況を未然に防止することができる。
なお、上記の実施例では、紙幣処理ユニット20が複数の紙幣収納部27a〜27cを有する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一つの紙幣収納部27しか有さない場合にも適用することができる。例えば、紙幣処理ユニット20内に「一万円札」のみしか収納されていない場合であっても、収納された一万円札の枚数つまり在高に基づいて出金額を受け付けるか否かを判定し、所定枚数以上の一万円札が存在する場合にのみ出金額を受け付けるよう構成することができる。また、複数の紙幣収納部に同一の金種を収納する(例えば紙幣収納部27a〜27cの全てに「一万円札」のみを収納する)場合も同様である。
なお、上記の実施例では、サーバ装置50において利用者Aのウオレットを管理し、サーバ70において事業者Bのウオレットを管理する場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーバ装置50の代わりに、ネットワークに接続された複数のコンピュータ(第1の残高特定装置)により利用者Aの残高を特定する場合に適用することもできる。また、サーバ装置70の代わりに、ネットワークに接続された複数のコンピュータ(第2の残高特定装置)により利用者Aの残高を特定する場合に適用することもできる。
また、上記の実施例では、事業者Bが運営する仮想通貨取引所に対して「仮想通貨取引所Y」との符号を付すこととしたが、事業者Bと仮想通貨取引所Yとが実質的に同一である場合に本発明を適用することもできる。
また、上記の実施例では、事業者Bが複数の仮想通貨取引装置10を設置している場合に、サーバ装置70が、タイムスタンプを手掛かりに出金指示を行う仮想通貨取引装置10を特定する場合を示したが、複数の仮想通貨取引装置10が全く同じ時刻にそれぞれの表示部11に2次元コードを表示した場合には、同一のタイムスタンプが複数存在し、仮想通貨取引装置10を特定することができなくなる。この状況を回避するためには、2次元コードに取引IDを含めるとともに、2次元コードの表示後に仮想通貨取引装置10からサーバ装置70に取引IDを送信し、携帯端末装置30からサーバ装置50への仮想通貨送金指示、サーバ装置50からサーバ装置への仮想通貨送金に取引IDを含めるようにして、サーバ装置70が出金指示を行う仮想通貨取引装置10を特定できるようにすることもできる。なお、取引IDの代わりにGPS等で取得した仮想通貨取引装置10の位置情報を含めることもできる。同様に、仮想通貨取引装置10を識別する装置IDを取引IDの代わりに用いることも可能である。
また、複数の仮想通貨取引装置10と複数のウオレットとを1対1に対応させ、送金先のウオレットによって出金指示の宛先となる仮想通貨取引装置10を特定可能としてもよい。さらに、複数の仮想通貨取引装置10と複数のウオレットとを1対1に対応させつつ、タイムスタンプを用いて送金指示の宛先を特定してもよい。
なお、上記の実施例では、仮想通貨取引所を介して仮想通貨の送金を行う場合を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、仮想通貨取引所を介さない個人間の仮想通貨の送金を用い、貨幣の出金を行う構成とすることも可能である。
また、上記の実施例では、紙幣のみを出金可能な構成を例に説明を行ったが、硬貨の収納と搬送に係る構成をさらに設け、紙幣と硬貨の出金が可能な構成としてもよい。
また、上記の実施例では、仮想通貨に相当する紙幣を出金する構成を例に説明を行ったが、仮想通貨に相当する電子マネーなどの有価価値を付与する構成としてもよい。
また、上記の実施例では、日本の通貨を出金する構成を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。日本以外の国で、当該国の通貨を出金する構成として実施することも可能である。
また、上記の実施例では、仮想通貨取引所Xのサーバ装置50が利用者Aのウオレットを管理している場合に、利用者の携帯端末装置がサーバ装置50に送金指示を送信する構成を例に説明を行ったが、所定の出金操作を受け付けた仮想通貨取引装置10がサーバ装置50に送金指示を送信する構成であってもよい。
また、上記の実施例では、貨幣の在高を枚数で管理する構成を例示したが、収納部に設けたセンサにより貨幣の在高を管理する構成としてもよい。例えば、収納部に収納された貨幣の数が上限となった状態である「フル」、「フル」に近い状態である「ニアフル」、収納部に収納された貨幣がない状態である「エンプティ」、「エンプティ」に近い状態である「ニアエンプティ」などに対応するセンサを設けることで在高の管理が可能である。
また、上記の実施例では説明を省略したが、仮想通貨取引装置10が所定の出金操作を受け付けた場合に、仮想通貨に関するリスクの説明を出力するよう構成してもよい。例えば、「仮想通貨の価格は、毎日ほぼ24時間変動しています。対象の仮想通貨に対する信用の失墜などにより価格そのものがゼロとなる可能性があることも重ねて御認識ください。」などのメッセージを表示部11に表示することができる。
また、上記の実施例では説明を省略したが、仮想通貨取引装置10が仮想通貨数の算出に用いる換金レートには、適宜優遇を行うことが可能である。例えば、特定の優遇内容を示す券面などを仮想通貨取引装置10が読み取った場合に、券面に示された優遇内容を適用して換金レートの修正を行えばよい。
また、上記の実施例では説明を省略したが、仮想通貨取引装置10からの出金には適宜制限を設けることもできる。例えば、1回の出金の上限金額を10万円、1日の出金の上限回数を3回とすることができる。さらに、かかる制限に3日以上抵触した場合には、マネーロンダリングなどの不正の疑いがあると判定するよう構成することもできる。
また、上記の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
本発明に係る仮想通貨取引装置、仮想通貨取引システム及び仮想通貨取引方法は、迅速かつ効率的に仮想通貨に相当する貨幣を入手可能とする場合に有用である。
10 仮想通貨取引装置
11 表示部
12 操作部
13 カードリーダ
13a カード挿入口
14 レシートプリンタ
15 通信部
16 記憶部
16a 在高データ
16b 換金レートデータ
16c 会員データ
16d 取引データ
16e ログデータ
17 制御部
17a 出金額受付部
17b 仮想通貨数算出部
17c 2次元コード生成部
17d 表示制御部
17e 認証処理部
17f 出金処理部
20 紙幣処理ユニット
21 紙幣受入部
21a 紙幣投入口
22 紙幣払出部
22a 紙幣投出口
23 カセット装着部
24 出金リジェクト部
25 周回搬送部
26 紙幣識別部
27、27a、27b、27c 紙幣収納部
28 収納カセット
30 携帯端末装置
50、70 サーバ装置
A 利用者
A1、A11、B1 ウオレット
B 事業者
X、Y 仮想通貨取引所

Claims (13)

  1. 一又は複数の貨幣収納部と、
    前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力部と、
    所定の仮想通貨取引所から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理部と
    を備えた仮想通貨取引装置。
  2. 前記貨幣収納部の貨幣在高に基づく情報を所定の表示部に表示制御する表示制御部をさらに備え、
    前記受付部は、
    前記表示部に表示制御された貨幣収納部の貨幣在高の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける請求項1に記載の仮想通貨取引装置。
  3. 前記表示制御部は、
    前記貨幣収納部を形成する金種毎の貨幣在高に基づいて、指定可能な金種に係る情報を前記所定の表示部に表示制御し、
    前記受付部は、
    前記表示部に表示制御された指定可能な金種の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける請求項2に記載の仮想通貨取引装置。
  4. 前記表示制御部は、
    前記貨幣収納部を形成する貨幣在高の合計額に基づいて、指定可能な金種に係る情報を前記所定の表示部に表示制御し、
    前記受付部は、
    前記表示部に表示制御された合計額の範囲内で、出金する貨幣額の指定を受け付ける請求項2に記載の仮想通貨取引装置。
  5. 前記仮想通貨の換金レート情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記算出部は、
    前記記憶部に記憶した前記仮想通貨の換金レート情報に基づいて、前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する請求項1乃至4のいずれか一つに記載の仮想通貨取引装置。
  6. 所定の時間間隔で受信した前記仮想通貨の換金レート情報に基づいて、前記記憶部に記憶した前記仮想通貨の換金レート情報を更新する更新処理部をさらに備えた請求項5に記載の仮想通貨取引装置。
  7. 前記算出部により算出された仮想通貨数を含む2次元コードを生成する2次元コード生成部をさらに備え、
    前記出力部は、
    前記2次元コードを前記所定の表示部に表示する請求項1乃至6のいずれか一つに記載の仮想通貨取引装置。
  8. 会員用媒体に記憶された会員情報を読み取る読取部をさらに備え、
    前記受付部は、
    前記読取部で読み取られた会員情報が正当であることを条件として、出金する貨幣額の指定を受け付ける請求項1乃至6のいずれか一つに記載の仮想通貨取引装置。
  9. 利用者により操作される端末装置と、
    仮想通貨の数に対応する貨幣を出金する仮想通貨取引装置と、
    前記利用者が所有する仮想通貨のウオレットを管理する第1の残高特定装置と、
    前記仮想通貨取引装置を管理する管理者が所有する仮想通貨のウオレットを管理する第2の残高特定装置とを有する仮想通貨取引システムであって、
    前記仮想通貨取引装置は、
    一又は複数の貨幣収納部と、
    前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付部と、
    前記受付部により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力部と、
    前記第2の残高特定装置から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理部と
    を備えた仮想通貨取引システム。
  10. 前記端末装置は、
    前記仮想通貨取引装置から仮想通貨の数を含む情報を受け付けた場合に、該仮想通貨の数、取引を特定するための情報、前記管理者が所有する仮想通貨のウオレットを特定する情報を含む仮想通貨送金指示を前記第1の残高特定装置に対して行う請求項9に記載の仮想通貨取引システム。
  11. 前記第1の残高特定装置は、
    前記端末装置から前記仮想通貨送金指示を受け付けた場合に、利用者のウオレットから仮想通貨の数を減算し、前記第2の残高特定装置に対して該仮想通貨の数の仮想通貨送金処理を行う請求項10に記載の仮想通貨取引システム。
  12. 前記第2の残高特定装置は、
    前記第1の残高特定装置から仮想通貨の送金処理の受け付けを開始したならば、前記仮想通貨取引装置に対して貨幣の出金指示を行う請求項11に記載の仮想通貨取引システム。
  13. 一又は複数の貨幣収納部を有し、仮想通貨の数に対応する貨幣を前記貨幣収納部から出金する仮想通貨取引装置における仮想通貨取引方法であって、
    前記貨幣収納部の貨幣在高に基づいて、出金する貨幣額の指定を受け付ける受付工程と、
    前記受付工程により受け付けた貨幣額に対応する仮想通貨の数を算出する算出工程と、
    前記算出工程により算出された仮想通貨の数を含む情報を出力する出力工程と、
    所定の仮想通貨取引所から前記仮想通貨の数に対応する貨幣の出金指示を受け付けたことを条件として、該貨幣の出金処理を行う貨幣処理工程と
    を含む仮想通貨取引方法。
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