JPH10269395A

JPH10269395A - 電子通貨対応外貨両替装置

Info

Publication number: JPH10269395A
Application number: JP7131497A
Authority: JP
Inventors: Masaki Ogiwara; 正樹荻原
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1997-03-25
Filing date: 1997-03-25
Publication date: 1998-10-09

Abstract

(57)【要約】【課題】現在の電子財布の仕組みでは一国の通貨しか扱
えないため、世界でオープンに活用できない。そこで電
子通貨を刻々の交換レートに基づいて各国の通貨に両替
（変換）できるようにし、更に現地の現金にも両替する
ことを可能にする電子通貨対応の外貨両替システム・装
置を提供することにある。【解決手段】電子通貨が記憶された情報記憶媒体からそ
の情報を読み込み、両替装置に設置した表示部、入力部
でユーザは変換したい外貨を選択し、更に両替する金額
を入力する。選択した外貨については外国為替の管理セ
ンタとオンラインで交信することで、リアルタイムの交
換レートに従って外貨両替を行い、その情報を情報記憶
媒体に書き込むまたは現金を出力することで、外貨両替
の処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報記憶媒体（ＩＣ
カード）による電子的決済手段に関し、特に各国で利用
可能とするために情報記憶媒体に記憶されている電子通
貨を他国の通貨に両替することを可能とし、かつ電子通
貨だけでなく現金（両替する現地の通貨に限る）にも両
替することを可能とする電子通貨対応外貨両替装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、各国で行われている外貨への両替
処理は現金で基本的に行われている。各国の現金（紙
幣、硬貨）は材質、サイズ、デザイン等が様々であるた
め、装置内で処理することが困難であり、人間の手を介
して両替処理を行っていた。またその一方で、現在電子
的通貨をＩＣカードに入力した電子財布の実験が世界各
国で行われているが、これらは各国クローズしたもので
あり、一国の通貨でしか活用できないような仕組みであ
る。しかし、今後拡がると考えられる電子財布におい
て、各国で共通に活用できる各国の通貨に両替（変換）
できるシステム・装置が必要となる。その１つの方法と
して特平開６−１６２０５９にて電子的通貨を両替する
方法が記載されているが、そこでは電子的通貨は同じ電
子的通貨にしか変換できない仕組みになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、現在
の電子財布の仕組みでは一国の通貨しか扱えないため、
世界でオープンに活用できない。電子通貨を各国の通貨
に両替（変換）して活用できるように、外貨を刻々の変
換レートに基づいて両替する外貨両替システム・装置を
提供することを目的とする。更に国、地域、店等によっ
て現金しか使えないところもあるため、前記したように
電子通貨を現金にも両替できるようにすることで、活用
範囲を広げることを可能とする。また従来の現金による
外貨両替方法では、各国の紙幣、硬貨が多種存在するた
め、窓口の人間が間違った金額に両替してしまうという
問題や、また窓口の人間が現地人であるため、言語上の
問題でユーザが具体的な意志（小銭を入れてほしい等）
を伝えきれないというコミュニケーションの問題を、ユ
ーザが両替装置とコミュニケーションをとりながら外貨
両替することで解決することを可能にする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、前記電子通貨対応外貨両替装置を用いて、
以下の方法で外貨両替処理を行う。電子通貨が記憶され
た情報記憶媒体からその情報を読み込み、両替装置に設
置した表示部、入力部でユーザは変換したい外貨を選択
し、更に両替する金額を入力する。表示部はユーザの自
国語を自動表示または好みの言語を選択できるようにす
る。選択した外貨については外国為替の管理センタとオ
ンラインで交信することで、リアルタイムの交換レート
に従って外貨両替を行い、ユーザの選択によりその情報
を情報記憶媒体に書き込むことや現金を出力すること
で、外貨両替の処理を終了する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【０００６】本装置はユーザが携帯する情報記憶媒体と
してのＩＣカードに記憶されている電子通貨を他国の電
子通貨に両替する処理に関して、マンマシンインターフ
ェースにより、ユーザが装置に表示される手順に従って
行うことを可能にするものである。図１は本装置を含め
た基本的なシステム構成を示している。１０は外貨両替
装置本体であり、１１から１６は本装置の構成要素とな
っている。１１はＩＣカード読み書き部でこれは後述す
る電子通貨を記憶したＩＣカードから電子通貨やその他
の情報の読み込みと通貨両替した結果をＩＣカードへ書
き込む・書き換える処理を行う。１２はタッチパネルで
あり表示部と入力部を合わせ持っており、ユーザに対す
る操作手順、選択項目、金額確認等の表示やユーザから
の項目選択、両替金額の入力を可能にする。１３は通信
制御部でリアルタイムの交換レートを管理する銀行側と
オンラインで接続された本装置との通信を制御する。１
４はシステム制御部で電子通貨の変換処理等のシステム
制御を行う。１５は表示言語ＤＢでタッチパネル１２に
表示する操作手順の文書を世界各国の言語に対して持っ
ており、また詳細は後述するが国籍・通貨と表示言語を
関連づけしたファイルもデータベースとして管理する。
１６はレシート出力部で取引証明であるレシートを発行
する。１７はユーザが現金への両替を選択するときに、
現金を出力する。２０はＩＣカード（情報記憶媒体の例
の１つ）で電子通貨の情報の他にユーザの個人情報（国
籍コード、氏名、住所、暗証番号等）を記憶している。
３０は銀行側外国為替管理センタであり、３１がそのホ
スト制御部でリアルタイムの外国為替レートを管理して
いる。このようなシステム構成で電子通貨対応の外貨両
替処理を行う。

【０００７】図２，図３，図４は本装置の動作を主体と
したシステム全体の流れを示すフローチャートである。
まずユーザが携帯しているＩＣカード２０を両替装置の
ＩＣカード読み書き部１１にかざす、または挿入する。
ここでのＩＣカードは非接触・接触式どちらの可能性も
あるため２つの表現をしている（Ａ１）。そしてＡ１の
際にＩＣカード内に記憶されている国籍コード、通貨コ
ード、金額残高、暗証番号等を読み込む（Ａ２）。読み
取った国籍コードは図５のように、通貨コードは図６の
ように表示言語ＤＢ１５で表示言語と関連付けがしてあ
る。

【０００８】図３のフローチャートにて、以下の手順を
説明する。前記、表示言語ＤＢに従って以降の操作手順
を表示するのであるが、表現言語の存在の有無で分岐す
るので（Ｂ１）、まず対応する表示言語が存在する場合
を説明する。対応言語が１つであった場合は自動的にそ
の１つの言語で以降の操作手順を表示される（Ｂ２→Ｂ
６）。対応言語が複数存在した場合は図７のようにタッ
チパネル１２にその一覧を表示され、ユーザが希望する
表示言語を選択すると、選択された言語で以降の操作手
順が表示される（Ｂ２→Ｂ４、Ｂ５、Ｂ６）。そして対
応する言語がない場合はタッチパネル１２に表示可能言
語の全一覧を示し、ユーザが希望する表示言語を選択
し、以下は同様となる（Ｂ３→Ｂ５、Ｂ６）。

【０００９】次に本人認証を行うためにユーザが暗証番
号をタッチパネルに打ち込む。両替装置１０のシステム
制御部１４にて、事前にＩＣカードより読み取った暗証
番号と一致するかどうか照合し暗証番号が正しければＩ
Ｃカードの所有者であると認証され、以降の操作に移
り、正しくなければ操作終了とする（Ａ４）。今回は暗
証番号での本人認証の例をあげたが、予め本人の指紋、
網膜のデータをＩＣカード内に入力しておくことで、こ
れらで認証を行うことも可能である。

【００１０】暗証番号が正しいければ、図４のフローチ
ャートにおいて、タッチパネル１２に図８のようにＩＣ
カード内の各通貨の残高金額と現在の為替レートとそれ
とこれらで計算された両替可能金額（手数料込み）を表
示する（Ｃ１）。交換レートは銀行側外貨為替センタよ
り得る。そして表示されている通貨から、両替したい通
貨単位を選択した（Ｃ２）後に、図９のように元の通貨
と新しい通貨のどちらの単位で入力するかを選択して
（Ｃ３）、その下に両替する金額を入力する（Ｃ４）。
他に両替したい通貨があれば（Ｃ５）、同様の操作を繰
り返し行い、ない場合は銀行側外国為替管理センタ３０
と通信し、その時の為替レートに応じて両替金額を計算
し（手数料込み）、それを端末側に送信することで、図
１０のように手数料込みの両替した場合の結果がタッチ
パネル１２に表示され、ユーザは確認を取る（Ｃ６）。
この確認の後、両替端末より、最終的な両替情報を銀行
側外貨両替管理センタ３０内のホスト制御部３１に送信
することで、その送信された金額に対して、実際の外貨
発行処理を行う（Ｃ７）。そして両替した外貨情報を端
末に送信して（Ｃ８）する。最後にユーザは図１１のよ
うに電子的通貨と現金のどちらにいくら両替するかを入
力する（Ｃ９）。入力した結果を元に、両替端末は電子
的外貨をＩＣカード読み書き部１１からＩＣカード２０
へ書き込む、または現金出力部から現金の出力を行う
（Ｃ１０）。最後に図２のフローチャートにおいて、レ
シート出力部１７からレシートを出力し、処理を終了す
る。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
貨両替装置により電子通貨を別の通貨に両替することを
可能にすることで、ユーザは所有する通貨を世界各国で
利用することが可能になる。かつ本発明では電子的通貨
を現金に両替することを可能にすることで、電子的通貨
が使えない場面（チップの支払い等）において現金を所
有していないという問題を解消することができる。

【００１２】また窓口の人間でなく、装置とコミュニケ
ーションをとりながら両替をすることで、金額の間違え
を削減し、言語上の問題でユーザが具体的な意志（小銭
を入れてほしい等）を伝えきれないという問題を自国語
でやり取りできるため、スムーズな両替処理を行うこと
が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるシステム構成図であ
る。

【図２】図１のシステム構成における処理手順を示すフ
ローチャートである。

【図３】図１のシステム構成における処理手順を示すフ
ローチャートである。

【図４】図１のシステム構成における処理手順を示すフ
ローチャートである。

【図５】国籍コードと表示言語との関係である。

【図６】通貨コードと表示言語との関係である。

【図７】表示する言語を選択する画面である。

【図８】残高金額、交換レート、両替可能金額の表示画
面である。

【図９】通貨単位の選択と金額入力画面である。

【図１０】処理結果画面である。

【図１１】電子的通貨、現金への変換金額入力画面であ
る。

【符号の説明】

１０…外貨両替装置、１１…ＩＣカ
ード読み書き部、１２…タッチパネル（入力部、表示
部）、１３…通信制御部、１４…システム制御部、
１５…表示言語ＤＢ、１６…レシート出力
部、１７…現金出力部、２０…ＩＣカ
ード、３０…銀行側外貨為替管理セ
ンタ、３１…ホスト制御部。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】情報記憶媒体に記憶された電子通貨の情報
を読み取り、ユーザが希望する外貨に希望する金額分を
銀行センタ側に送信することで、外貨へその時のレート
に合った分、両替する処理を行う。その際、外貨情報を
同一の情報記憶媒体で書き込むか、または各国の紙幣、
硬貨に変換することを選択することを可能にする電子通
貨対応外貨両替装置。
【請求項２】前記、外貨両替手段を実現するために、情
報記憶媒体の情報を読み込み、書き換えを行う読み書き
部、ユーザが電子的通貨の両替を行う際に操作を行う操
作部、ユーザとのインターフェースとなる表示部、外国
為替の状況をリアルタイムでオンライン通信する通信制
御部、外貨両替の結果を証明する領収書発行部、現金を
出力する現金出力部とを具備することを特徴とする電子
通貨対応外貨両替装置。
【請求項３】前記ユーザの操作手段において、ユーザの
自国の言語を表示させて操作をすることを可能にするた
めに、情報記憶媒体に国籍コード等のユーザが普段使っ
ている言語に関連する情報を記憶させておくことで、情
報記憶媒体からその情報を読み取り関連付けを行う機能
と表示する世界各国の言語をデータベースとして具備す
ることを特徴とする電子通貨対応外貨両替装置。