JP2003099675A - 課金対象機器の管理システムおよび管理方法、管理装置、課金対象機器、記録媒体、プログラム - Google Patents

課金対象機器の管理システムおよび管理方法、管理装置、課金対象機器、記録媒体、プログラム

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JP2003099675A
JP2003099675A JP2001287808A JP2001287808A JP2003099675A JP 2003099675 A JP2003099675 A JP 2003099675A JP 2001287808 A JP2001287808 A JP 2001287808A JP 2001287808 A JP2001287808 A JP 2001287808A JP 2003099675 A JP2003099675 A JP 2003099675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管理会社により管理される機器について、使
用時間による課金を行なうシステムにおいて、効率よく
機器を使用させるようにする。 【解決手段】 使用者は、予め機器の使用予約を管理会
社に対して行なう。管理会社は、使用者からの使用予約
を受け付けると、許可情報を生成する。使用者が機器を
使用するときには、許可情報により、使用者および使用
時期についての認証を行ない、認証が承認されると、機
器の使用が可能となる。機器は、実質的な稼働時間を使
用時間として計測し、計測した使用時間に関する情報を
メモリに記憶し、メモリに記憶した使用時間に関する情
報を伝送手段を通じて、機器識別子または機器の利用者
識別子と共に、管理会社の管理装置に伝送する。管理装
置は、伝送手段を通じて送られてきた機器識別子または
機器の利用者識別子の情報と、使用時間に関する情報に
基づき、機器の使用時間についての課金の決済を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器をいわゆる
売り切りにより販売するのではなく、機器の実質的な使
用時間に課金を施すシステムおよび方法、並びにこのシ
ステムおよび方法に使用する課金対象機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、ユーザが、製品を購入して、そ
の製品の所有権を獲得することにより、製品そのものの
対価としての代金を支払う方式が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方式
では、製品の購入者は、その製品を使用しても、使用し
なくても代金を支払うことになる。つまり、この従来方
式の場合には、実際は使っていない時間に対しても、所
有しているというだけで、お金を支払っていることにな
る。本来、製品は使用することによって、その価値を享
受できるものであるので、購入しても使用していない製
品については、余分なお金を製品に投入してしまったこ
とになる。
【0004】また、現在のコンピュータなどの、いわゆ
るハイテク製品は、商品サイクルが短く、購入して、使
い尽くす前に新製品が発売される。このため、新製品が
出る前の製品を購入したユーザは、新製品が出たことに
より、早く買って損をした気持ちを持ってしまう。
【0005】また、常に最新機能の製品を希望するユー
ザは、新製品が出る度に、製品の対価としての代金の全
額を支払う必要が生じ、経済的負担が大きくなる。
【0006】そこで、以上の点にかんがみ、製品の実質
的な使用時間に対価を支払う方式を採用することによ
り、上述の問題点を一掃するシステムを、出願人は先に
提案した(特願2000−85453)。
【0007】このようなシステムにおいては、使用者
は、使用中のみ製品を占有するので、使用が終了すれ
ば、他の使用者が同じ製品を使用することもできる。そ
して、多数の人によって、効率よく、機器が使用される
ようになれば、単位使用時間当たりの料金単価を安価に
することができる。そこで、できるだけ、使用対象製品
の使用の効率を上げて、より使用者に対する課金の負担
を軽減することができるシステムの構築が重要となる。
【0008】この発明は、以上の点にかんがみ、使用対
象の製品を、複数人が共同して使用する場合において、
できるだけ、使用効率を上げることができる仕組みを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、使用時間による課金を行なう対
象物としての課金対象機器と、前記課金対象機器の使用
時期についての予約を管理する管理装置とを備える課金
対象機器の管理システムであって、前記管理装置は、前
記課金対象機器の使用時期についての使用者の使用予約
情報を記憶する記憶手段と、使用者からの前記課金対象
機器に対する使用予約要求情報に基づいて、前記記憶手
段に記憶される前記使用予約情報を更新する更新手段
と、前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応
して、予約した使用者および予約した使用時期について
の許可情報を送出する許可情報送出手段と、を備え、前
記課金対象機器は、前記管理装置から送出された前記許
可情報を取得する許可情報取得手段と、前記許可情報取
得手段によって取得した前記許可情報に基づいて、使用
者に対する当該課金対象機器の使用を許可するかどうか
を決定する認証手段と、前記認証手段での認証の結果、
課金対象機器の使用を許可する場合に、前記課金対象機
器の実質的な稼働時間を使用時間として計測する使用時
間計測手段と、前記使用時間計測手段によって計測した
前記使用時間の情報を前記使用者に対する課金を制御す
るために処理する課金制御手段と、を備えることを特徴
とする課金対象機器の管理システムを提供するものであ
る。
【0010】上述のような構成の請求項1の発明におい
ては、使用者が、管理装置に対して課金対象機器の使用
時期についての予約を行なうと、管理装置から予約した
使用者および予約した使用時期についての許可情報が送
出される。
【0011】課金対象機器は、この管理装置から送出さ
れた許可情報を何等かの手段を通じて取得する。例えば
課金対象機器と管理装置が通信ネットワークを通じて接
続されている場合には、その通信ネットワークを通じて
課金対象機器は、管理装置からの前記許可情報を取得す
る。メモリカードなどの着脱可能な外部記憶媒体に許可
情報が記憶される場合には、課金対象機器は、そのメモ
リカードから許可情報を読み出して取得する。
【0012】そして、課金対象機器の認証手段は、この
許可情報に基づいて、使用者および使用時期についての
判定を行ない、予約した使用者による、予約した使用時
期における使用であるときには、課金対象機器の使用を
許可する。
【0013】そして、課金対象機器の使用時間計測手段
は、許可された使用について、課金対象機器の実質的な
稼働時間を使用時間として計測する。そして、課金制御
手段は、使用時間計測手段によって計測した使用時間の
情報を使用者に対する課金を制御するために処理する。
【0014】例えば課金対象機器と管理装置が通信ネッ
トワークを通じて接続されている場合には、課金制御手
段は、使用時間の情報または使用時間の情報に基づいて
生成した使用者に対する課金を制御するための情報を、
前記通信ネットワークを通じて前記管理装置に転送す
る。
【0015】また、課金対象機器が、例えば、記憶媒体
を着脱可能に装填するための装填部を備えている場合に
は、課金制御手段は、記憶媒体に前記使用時間の情報ま
たは前記使用時間の情報に基づいて生成された前記使用
者に対する課金を制御するための情報を書き込むように
する。
【0016】請求項1の発明によれば、予め使用時期に
ついて、使用者が予約をすると、その使用予約情報を受
け付けた管理装置が発行する許可情報によって、予約し
た使用者に対する、予約した使用時期における課金対象
機器の使用を許可するようにするシステムであるので、
使用時期が重複することのないように管理装置が予約時
に管理することが容易であり、そのため、課金対象機器
の使用効率の向上が期待できる。
【0017】また、請求項18の発明は、使用時間によ
る課金を行なう対象物としての複数個の課金対象機器
と、登録された会員による前記複数個の課金対象機器の
使用時期についての予約を管理する管理装置とを備える
課金対象機器の管理システムであって、前記管理装置
は、前記登録された会員を、前記課金対象機器の数に対
応する数の複数のグループのいずれかに振り分けるグル
ープ化を行なうグループ化手段と、前記課金対象機器の
使用時期についての前記会員の使用予約情報を、前記グ
ループ毎に記憶する記憶手段と、前記会員からの前記課
金対象機器に対する使用予約要求情報に基づいて、前記
記憶手段に記憶される前記会員が含まれるグループにつ
いての前記使用予約情報を更新する更新手段と、前記記
憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応して、予約
した前記会員および予約した使用時期についての許可情
報を送出する許可情報送出手段と、を備え、前記課金対
象機器は、前記管理装置から送出された前記許可情報を
取得する許可情報取得手段と、前記許可情報取得手段に
よって取得した前記許可情報に基づいて、使用者に対す
る当該課金対象機器の使用を許可するかどうかを決定す
る認証手段と、前記認証手段での認証の結果、課金対象
機器の使用を許可する場合に、前記課金対象機器の実質
的な稼働時間を使用時間として計測する使用時間計測手
段と、前記使用時間計測手段によって記憶した前記使用
時間の情報を、前記使用者である前記会員に対する課金
を制御するために処理する課金制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする課金対象機器の管理システムを提供する
ものである。
【0018】この請求項18の発明の構成においては、
管理装置は、そのグループ化手段によって、登録された
会員を、管理装置が管理する課金対象機器の数に対応す
る数のグループに振り分けて、そのグループ毎に使用予
約情報を管理する。したがって、複数台の課金対象機器
を、効率よく使用させることができるように管理するこ
とができる。
【0019】また、請求項19の発明は、請求項18に
記載の課金対象機器の管理システムにおいて、前記管理
装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付ける登録
情報受付手段を備え、前記グループ化手段は、前記登録
情報受付手段で受け付けた前記登録情報に含まれる会員
の住所情報に基づいて、住所が近い複数の会員は一つの
グループに含まれるようにグループ化を行なうことを特
徴とする。
【0020】この請求項19の発明によれば、住所が近
い複数の会員は、一つのグループに含まれるようにグル
ープ化されるので、課金対象機器の貸与および返却が容
易かつ効率的に行なえる。
【0021】また、請求項20の発明は、請求項18に
記載の課金対象機器の管理システムにおいて、前記管理
装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付ける登録
情報受付手段を備え、前記グループ化手段は、前記登録
情報受付手段で受け付けた前記登録情報に基づいて、各
グループが、使用予約時間帯が分散化されることが期待
される複数の会員からなるようにグループ化を行なうこ
とを特徴とする。
【0022】この請求項20の発明によれば、各グルー
プは、使用予約時間帯が異なる会員からなるように構成
されるので、課金対象機器の複数の会員による使用予約
時期の重複が軽減される。したがって、会員は、課金対
象機器を自分が使用したいときに使用することができる
ようになる。一方、管理者側は、課金対象機器の稼働率
を上がるので、課金による収益の増加が期待できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明による課金対象機
器の管理システムおよび管理方法の実施の形態を、図を
参照しながら説明する。
【0024】[第1の実施の形態]この第1の実施の形
態は、課金対象機器が電子機器の場合であり、例えばイ
ンターネットテレビの受信機のように、マイクロコンピ
ュータシステムを搭載し、インターネットなどのデジタ
ル通信ネットワークに接続可能なものの場合である。そ
して、課金対象機器の使用時間に対する対価は、後払い
する場合の例である。
【0025】図1は、この第1の実施の形態の課金対象
機器の管理システムの概要を示す図である。この第1の
実施の形態においては、複数人の使用者1A、使用者1
B、・・・は、機器提供元2と、提供する課金対象機器
としての電子機器3についての使用契約を結ぶ。
【0026】契約した使用者には、例えば複数桁の番号
や記号などからなる使用者識別子(以下、使用者ID
(Identification)という)が与えら
れ、機器提供元2に登録される。この契約により、使用
者は、使用提供サービスに関する会員になったことにな
り、使用者IDは、会員番号(会員ID)となる。そし
て、この契約時に、使用者は、自分が定めた暗証番号
(パスワード)を登録する。この登録は、機器提供元2
での店頭における登録であっても良いし、Web登録で
あっても良い。
【0027】さらに、機器提供元2との契約の際に、使
用者1A、1B、・・・は、使用時間についての代金の
決済方法について、機器提供元2と取り決めを行ない登
録する。決済方法としては、種々の方法があるが、この
第1の実施の形態の例では、銀行あるいはクレジット会
社を利用した決済を行なう場合について説明する。
【0028】機器提供元2は、登録された使用者の氏
名、使用者ID、暗証番号、銀行口座番号やクレジット
カード番号(クレジット会社の口座番号)、課金に対す
る決済方法のなどの情報を、登録した使用者のそれぞれ
について、会員登録情報として、メモリに保存する。以
上の登録は、機器提供元2での店頭における登録であっ
ても良いし、Web登録であっても良い。
【0029】なお、この契約は、販売契約ではないの
で、使用者は、製品を受け取った時点では、代金を支払
わず、後述するように、電子機器3の実質的な使用時間
により代金を支払う。
【0030】この例の場合、電子機器3は、複数人の使
用者1A、使用者1B、・・・によって共同で使用され
る。そして、各使用者は、電子機器3の使用を希望する
ときには、機器提供元2に対して使用予約要求を送り、
電子機器の使用時期の予約を行なう。機器提供元2は、
この使用予約要求に対して許可情報を発行し、使用予約
要求した使用者に、他の使用者に対して、予約した使用
時期についての優先的な使用権を与えるようにする。
【0031】図1の例では、使用者からの使用予約要求
は、使用者1A、1B、・・・のそれぞれが有するパー
ソナルコンピュータ5により、インターネットなどのデ
ジタル通信ネットワーク4を通じて、機器提供元2に送
られる。機器提供元2は、いわゆるWebサーバの機能
を備えており、使用者のパーソナルコンピュータ5から
の使用予約要求を、予約管理システム6が受け付ける。
【0032】そして、機器提供元2は、使用予約要求に
対して、予約した使用者による、予約された時期におけ
る、予約された課金対象機器についての使用を許可する
場合には、その許可情報を、この例では課金対象機器の
メモリに記憶させるために送出するようにする。使用予
約時のパーソナルコンピュータ5での処理および予約管
理システム6での処理の詳細については後述する。
【0033】そして、この例では、電子機器3も、デジ
タル通信ネットワーク4に接続され、使用予約要求に対
する許可情報が、電子機器3に、機器提供元2の予約管
理システム6からデジタル通信ネットワーク4を通じて
送られる。電子機器3は、受信した許可情報を内蔵メモ
リに記憶する。後述するように、許可情報には、使用予
約した使用者を特定する情報と、使用の予約がされた機
器を特定する情報と、予約された使用時期の情報などが
含まれている。
【0034】使用者を特定する情報としては、この例で
は、使用者IDと、使用者が定めた暗証番号(パスワー
ド)が用いられる。機器を特定する情報としては、この
例では製品識別子(以下、製品IDという)が用いられ
る。
【0035】電子機器3は、使用者が使用を開始しよう
としたときに、後述するように、使用者および使用時期
の確認認証を行なって、使用を許可するようにする。
【0036】そして、使用が開始されると、電子機器3
は、実質的な稼働時間を使用者に対して課金すべき使用
時間として計測し、その計測結果の使用時間の情報を、
使用者を特定する情報と共に、デジタル通信ネットワー
ク4を通じて機器提供元2に送る。機器提供元2では、
この情報を課金管理システム7によって、受け取り、使
用者に対する課金処理を行なうようにする。
【0037】各電子機器を特定するために、電子機器3
のメモリには、製品IDが書き込まれている。製品ID
は、予め製品の製造時にメモリに書き込んでおいても、
また、製品提供時(製品販売時)にメモリに書き込んで
もよい。そして、機器提供元2には、製品IDと使用者
IDとが対応付けられて、使用予約データ管理情報とし
てメモリに記憶されている。電子機器3から課金管理シ
ステム7に送られてくる使用時間の情報には、製品ID
と使用者IDとが付加される。
【0038】また、同様に、前記の許可情報に、製品I
Dが含まれていても良い。その場合には、電子機器3の
メモリに記憶されている製品IDと、許可情報に含まれ
る製品IDとを照合し、両者が一致したときに、使用者
に使用許可を与えるようにすることができる。
【0039】電子機器3は、前述のように、実質的な稼
働時間を使用時間として計測し、その累計使用時間を内
蔵メモリあるいは外付けメモリに記憶する機能を備え
る。この例では、電源がオンとされて、電子機器3に通
電されている時間を、実質的な稼働時間としている。こ
の場合、この例では、使用時間は、例えば10秒や1分
などの単位時間ごとにカウント値をインクリメントする
ことにより、計測される。そして、電子機器3は、メモ
リに蓄積された累計使用時間を、デジタル通信ネットワ
ーク4を通じて機器提供元2に報告する。
【0040】機器提供元2の課金管理システム7は、報
告された累計使用時間に基づき、使用料金を計算し、算
出した使用料金を使用者1に請求する。使用者1は、こ
の請求に対して予め機器提供元2に対して登録した決済
方法により、使用料金の支払いをする。機器提供元2の
課金管理システム7は、その使用料金の支払いを確認す
る。
【0041】そして、使用料金の支払いが、決済期日ま
でに無いときには、課金管理システム7は、それを記憶
しておき、例えば、当該使用者による次回の使用予約の
際に、その旨を使用者に伝達して、使用予約を拒否する
などの処置を行なうことができる。
【0042】[各部のハードウエア構成例]次に、図1
の各部の構成例について説明する。
【0043】図2は、使用者のパーソナルコンピュータ
5の構成例を示すものである。この例のパーソナルコン
ピュータは、一般的なものと全く同等の構成を有するも
ので、システムバス11に対して、CPU(Centr
al ProcessingUnit)12と、ROM
(Read Only Memory)13と、RAM
(Random Access Memory)14
と、キーボードインターフェース15と、ディスプレイ
コントローラ16と、通信インターフェース17とが接
続されている。キーボードインターフェース15には、
キーボード18が接続され、ディスプレイコントローラ
16には、ディスプレイ19が接続される。また、通信
インターフェース17は、デジタル通信ネットワーク4
に接続されている。
【0044】ROM13に記憶されているプログラムに
は、Webサーバとしての機器提供元2に接続して、使
用予約要求を行なう際に必要なプログラムが含まれてい
る。会員登録の際に機器提供元2から必要なアプリケー
ションプログラムの提供を受け、そのアプリケーション
プログラムをパーソナルコンピュータ5に会員がインス
トールしておくようにすることもできる。
【0045】図3は、機器提供元2の構成例を示すもの
であり、基本的にはパーソナルコンピュータと同等の構
成を有するものである。すなわち、システムバス21に
対して、CPU22と、ROM23と、RAM24と、
通信インターフェース25と、会員登録情報メモリ26
と、使用予約データ管理メモリ27と、画面情報メモリ
28と、課金情報管理メモリ29とが接続されて構成さ
れている。そして、通信インターフェース25は、デジ
タル通信ネットワーク4に接続されている。
【0046】会員登録情報メモリ26には、登録された
使用者の氏名、使用者ID、暗証番号、銀行口座番号や
クレジットカード番号(クレジット会社の口座番号)、
課金に対する決済方法などの情報が、登録した使用者の
それぞれについて、会員登録情報として記憶されてい
る。
【0047】使用予約データ管理メモリ27には、使用
予約要求により予約された使用に関する情報が記憶され
ている。すなわち、各予約データとして、予約した使用
者の使用者ID、予約された使用時期、予約された機器
の製品IDなどを含むデータが記憶される。
【0048】画面情報メモリ28には、Webサーバと
しての機器提供元2が、使用予約要求の際などに、使用
者のパーソナルコンピュータ5に送る画面の情報が記憶
されており、後述するように、CPU22からの指示に
より、このメモリ28から適当な画面情報が読み出され
て、パーソナルコンピュータ5にデジタル通信ネットワ
ーク4を通じて送られる。
【0049】課金情報管理メモリ29には、使用者によ
る課金対象機器の使用後に課金対象機器から送られてく
る使用時間の情報、使用者IDおよび製品IDと、それ
らの情報に基づいて計算された課金額およびその課金額
の支払いの有無などの支払い履歴、その他が記憶されて
いる。機器提供元2は、この課金情報管理メモリ29の
記憶内容に基づいて課金処理を実行し、支払いの有無な
どを管理する。
【0050】メモリ26〜29は、半導体メモリに限ら
れるものではなく、ハードディスクや光ディスクなどの
ディスク記憶媒体、磁気テープなどの記憶媒体を用いて
もよい。また、メモリ26〜29は、ハード的に異なっ
ている必要はなく、一つのメモリ手段のメモリエリアが
複数に分けられて利用されるようになっていても勿論良
い。
【0051】図3の構成のパーソナルコンピュータは、
予約管理システム6の機能と、課金管理システム7の機
能とを合わせ持っている。予約管理システム6の部分
と、課金管理システム7の部分とを、それぞれ別々のパ
ーソナルコンピュータで構成しても勿論良い。ただし、
別々のパーソナルコンピュータで構成する場合には、課
金に対する支払い情報を、予約管理に反映させるため
に、その2台のパーソナルコンピュータは、互いに連携
できるようにネットワーク接続されていることが望まし
い。
【0052】図4は、第1の実施の形態の場合における
電子機器3の構成例を示すものである。この例の電子機
器3は、電子機器全体を制御するための制御部31と、
電子機器の機能動作を実行するためのハードウエア部3
2と、例えばEEPROM(Electronic E
rasable Programmable ROM)
からなる不揮発性メモリ33と、デジタル通信ネットワ
ーク4と接続するためのネットワーク部34とを備え
る。
【0053】制御部31は、図示はしないが、電子機器
3を制御するファームウエア、課金システム制御用ソフ
トウエア、機能のオン・オフ制御のソフトウエアなどを
具備している。また、制御部31は、課金単位となる単
位時間を計測するカウンタ部35を備えている。さら
に、制御部31は、予約された使用時期の認証を行な
う、などのための時計部36を備えている。
【0054】制御部31は、機能のオン・オフ制御のソ
フトウエアにより、ネットワーク部34を通じて機器提
供元2の予約管理システム6から取得した許可情報に基
づいて、ハードウエア部32のオン・オフ制御を行な
う。
【0055】不揮発性メモリ33には、製品IDが記憶
されていると共に、デジタル通信ネットワーク4を通じ
て取得した許可情報が記憶される。さらに、不揮発性メ
モリ33には、制御部31の課金システム制御用ソフト
ウエアにより計測された、実質的な稼働時間としての使
用時間の累計時間(累計使用時間)が記憶される。
【0056】制御部31のカウンタ部35は、当該電子
機器3に電源が投入されて通電されている時間を計測
し、計測した時間が単位時間になると、キャリー信号な
どの単位時間経過出力信号を出す。なお、カウンタ部3
5のクロックは、デジタル通信ネットワーク4を通じ
て、ホストサーバとしての機器提供元2からの修正情報
により、適宜、修正されて、常に正確なクロックとされ
ている。
【0057】制御部31の課金システム制御用ソフトウ
エアは、カウンタ部35から単位時間経過出力信号が出
力されると、不揮発性メモリ33から、累計使用時間を
読み出し、それを「1」だけインクリメントする。そし
て、そのインクリメントした累計使用時間を不揮発性メ
モリ33に書き戻すようにする。これにより、不揮発性
メモリ33には、常に累計使用時間が記憶されることに
なる。
【0058】そして、制御部31の課金システム制御用
ソフトウエアは、その時計部36からの時計情報に基づ
いて、予約使用期間が終了したとき、すなわち、決済時
期が到来したと判別したきには、不揮発性メモリ33か
ら累計使用時間の情報や製品ID、使用者IDの情報な
どを含むデータを読み出し、機器提供元2の課金管理シ
ステム7に宛てて、ネットワーク部34を通じて、デジ
タル通信ネットワーク4に送出する。時計部36のクロ
ックも、前述した機器提供元2からの修正情報により修
正された正確なクロックが用いられる。
【0059】この決済時期における累計使用時間等の送
信に対しては、課金管理システム7からは、今回の使用
時間に対する料金の請求が到来するので、電子機器3の
制御部31は、例えばLCD(Liquid Crys
tal Display;液晶ディスプレイ)からなる
ディスプレイ37の画面にその料金を表示して、料金の
請求を使用者に知らせる。その際に、支払期日も課金管
理システム7から送られてくるので、それもディスプレ
イ37の画面に表示する。
【0060】支払い期日を過ぎても、使用者が支払いを
しなかったときには、課金管理システム7では、そのこ
とを、その使用者の使用者IDと共に課金情報管理メモ
リ29に記憶する。そして、前述したように、使用予約
管理システム6が使用予約要求を受けたときに、要求し
てきた使用者が、前記の支払いをしなかった使用者であ
ったときには、認証NGとして、当該使用者の使用予約
要求を受け付けないようにする、などのために用いる。
【0061】[第1の実施の形態における使用予約要求
処理]次に、この第1の実施の形態における使用予約時
の、使用者のパーソナルコンピュータ5における処理動
作と、機器提供元2の予約管理システム6における処理
動作について、以下に説明する。
【0062】・パーソナルコンピュータ5での処理 まず、パーソナルコンピュータ5における使用予約要求
処理動作について、図5および図6のフローチャートを
参照しながら説明する。この処理は、CPU12による
処理を中心に記述したものである。
【0063】使用者は、使用予約要求に先立ち、パーソ
ナルコンピュータ5から機器提供元2(Webサーバ)
にデジタル通信ネットワーク4を通じて接続要求を送出
して、その予約管理システム6とパーソナルコンピュー
タ5とを接続する操作を行なう(ステップS1)。そし
て、機器提供元2に接続されたかどうか判別し(ステッ
プS2)、接続されたと判別されなかったときには、接
続エラーを表示して(ステップS3)、この処理ルーチ
ンを抜ける。使用者は、初めからやり直しをする。
【0064】ステップS2において、機器提供元2に接
続されたと判別したときには、機器提供元2からは、使
用者IDと、パスワードの入力を促す予約情報入力画面
を送られてくるので、それを受信して、ディスプレイ1
9の画面に表示する(ステップS4)。そして、使用者
による使用者IDとパスワードの入力を待つ(ステップ
S5)。そして、使用者が使用者IDとパスワードを入
力すると、機器提供元2に、入力された使用者IDとパ
スワードを、デジタル通信ネットワーク4を通じて送る
(ステップS6)。
【0065】機器提供元2では、送られてきた使用者I
Dとパスワードにより特定される使用者が、会員登録情
報メモリ26に記憶されている会員であるか否かを判別
するとともに、課金管理メモリ29に記憶されている課
金に対する支払い情報を参照して、過去の課金に対する
支払いを済ましている会員であるかどうかを判別して、
使用予約要求を受け付けてよい使用者であるか否か判別
する。そして、使用予約要求を受け付けてよい使用者で
あると判別したときには、予約入力画面を送り、そうで
ないときには認証NGであることを示す情報を、使用者
のパーソナルコンピュータ5に送り返す。
【0066】そこで、パーソナルコンピュータ5では、
予約入力画面を受信したか否かを判別し(図6のステッ
プS11)、予約入力画面を受信せずに、認証がNGで
あることを示す認証NG画面を受信したときには、その
受信した認証NG画面をディスプレイ19に表示する。
この認証NG画面には、使用者IDおよびパスワードの
再入力を行なうか否かの、例えば選択ボタンが表示され
ている(ステップS20)。
【0067】そして、使用者が前記選択ボタンを通じて
再入力を行なうという選択指示をしたかどうか判別し
(ステップS21)、再入力するとの選択指示を行なっ
たと判別したときには、再入力要求を機器提供元2に送
り(ステップS22)、その後、図5のステップS4に
進み、機器提供元2からの使用者IDと、パスワードの
入力を促す予約情報入力画面を受信し、それ以降の処理
ステップを繰り返す。
【0068】また、ステップS21で、使用者が前記選
択ボタンを通じて再入力は行なわないという選択指示を
したと判別したときには、使用予約要求処理の中止要求
を機器提供元2に送り(ステップS23)、この使用予
約要求ルーチンを終了する。
【0069】なお、実際には、パーソナルコンピュータ
5は、使用者による再入力ボタンあるいは中止ボタンの
操作入力をチェックして、使用者によって操作入力され
たボタン操作指示を機器提供元2に送信するのであっ
て、使用予約要求処理の中止要求や、再入力要求を直接
的に送るわけではない。機器提供元2が、送られてきた
情報により、どちらの指示であるかを確認してパーソナ
ルコンピュータに必要な画面情報を送ることになる。し
かし、動作の理解のために、この明細書においては、上
述のように記述した。後述の同様のフローチャートにお
ける処理についても同様である。
【0070】ステップS11で、予約入力画面を受信し
たと判別したときには、ディスプレイ19にその受信し
た予約入力画面を表示して(ステップS12)、使用者
に予約入力操作を促すようにする。なお、この予約入力
画面においては、新規の使用予約の入力の他、前に予約
した事項の変更、取り消しも行なえるようにされてい
る。
【0071】そして、使用者による予約情報の入力ある
いは予約事項の変更、取り消しの入力を待ち(ステップ
S13)、それらのいずれかの入力を受け付けたときに
は、その受け付けた予約情報、変更情報あるいは取り消
し情報を、機器提供元2に送る(ステップS14)。
【0072】機器提供元2は、これらの情報を受け取る
と、その情報についての確認を促す予約確認画面を、デ
ジタル通信ネットワーク4を通じて使用者のパーソナル
コンピュータ5に送る。パーソナルコンピュータ5は、
その予約確認画面を受信して、ディスプレイ19に表示
する(ステップS15)。
【0073】この予約確認画面には、入力をやり直すた
めの訂正ボタンや、その入力で確定してよいことを示す
ための確認ボタンが表示される。使用者は、この予約確
認画面において自分が入力した内容を確認し、その入力
内容で確定する場合には、確認ボタンを押下操作し、訂
正などのため再入力したいとしたときには、訂正ボタン
を押下操作する。
【0074】パーソナルコンピュータ5は、使用者によ
る確認ボタンあるいは訂正ボタンの操作入力をチェック
して(ステップS16)、予約内容の再入力指示であっ
たと判別したときには、予約再入力要求を、デジタル通
信ネットワーク4を通じて機器提供元2に送信する(ス
テップS24)。そして、ステップS11に戻り、予約
入力画面の受信を待つ。
【0075】ステップS16において、予約内容の確定
指示があったと判別したときには、予約確定指示を、デ
ジタル通信ネットワーク4を通じて機器提供元2に送信
する(ステップS17)。そして、機器提供元2からの
予約完了画面の受信を待ち(ステップS18)、受信し
たら、その予約完了画面をディスプレイ19に表示して
(ステップS19)、この予約入力処理ルーチンを終了
する。
【0076】なお、実際には、パーソナルコンピュータ
5は、使用者による確認ボタンあるいは訂正ボタンの操
作入力をチェックして、使用者によって操作入力された
ボタン操作指示を機器提供元2に送信するのであって、
予約内容の確定指示か、再入力指示かの判別して、それ
らを送信するわけではない。機器提供元2が、送られて
きた情報により、どちらの指示であるかを確認してパー
ソナルコンピュータに必要な画面情報を送ることにな
る。しかし、動作の理解のために、この明細書において
は、上述のようにした。後述のフローチャートにおける
同様の処理においても同じである。
【0077】・ 機器提供元(Webサーバ)2での処
理 次に、使用予約入力の際のWebサーバとして働く機器
提供元2の処理動作を、図7および図8を参照しながら
説明する。この図7および図8の各処理ステップは、R
OM23のプログラムにしたがってCPU22が実行す
る処理を示したものである。
【0078】機器提供元2では、まず、使用者のパーソ
ナルコンピュータ5からデジタル通信ネットワーク4を
通じて送られてくるアクセス要求を受信したか否か判別
する(ステップS31)。アクセス要求を受信したら、
接続処理を行なって、使用者IDおよび暗証番号(パス
ワード)の入力画面を画面情報メモリ28から読み出
し、アクセス要求してきた使用者のパーソナルコンピュ
ータ5に送出する(ステップS32)。
【0079】そして、次に、パーソナルコンピュータ5
から送られてくる使用者IDおよび暗証番号(パスワー
ド)を待ち(ステップS33)、それらの受信を確認し
たときには、会員についての認証がOKであるか否か判
別する(ステップS5)。
【0080】このステップS5での認証においては、会
員登録情報メモリ26に記憶されている会員登録情報
と、それらの使用者IDおよび暗証番号(パスワード)
の比較対照を行ない、登録された会員であるか否かを判
定する。そして、登録された会員であると判定したとき
には、課金情報管理メモリ29の課金に対する支払い履
歴をチェックし、前回までの使用について、支払い期日
までに支払いを完了しているか否か判別する。
【0081】ステップS5での認証において、アクセス
要求してきた使用者が、登録された会員でなかったと判
別したときには、その旨のメッセージを含む認証NG画
面をパーソナルコンピュータ5に送る(ステップS
6)。
【0082】また、ステップS5での認証において、ア
クセス要求してきた使用者が、登録された会員である
が、前回までの使用について、支払い期日までに支払い
を完了していない者であると判別したときにも、その旨
のメッセージを含む認証NG画面をパーソナルコンピュ
ータ5に送る(ステップS6)。前述したように、上記
認証NG画面には、使用者IDおよびパスワードの再入
力を行なうか否かの選択ボタンが含まれている。
【0083】認証NG画面を受信した後には、パーソナ
ルコンピュータ5から再入力指示と、中止指示のどちら
を受信したかを判別する(ステップS36)。再入力要
求を受信したと判別したときには、ステップS32に戻
り、使用者ID、パスワードの入力画面をパーソナルコ
ンピュータ5に送り、使用者ID、パスワードの再入力
を待つ。また、中止指示を受信したと判別したときに
は、この使用予約要求の受け付け処理ルーチンを終了す
る。
【0084】ステップS5での認証において、アクセス
要求してきた使用者が、登録された会員であり、かつ、
前回までの使用について、支払い期日までに支払いを完
了している者(当該会員による始めての使用予約要求で
あって、過去の支払い履歴がない者を含む)であると判
別したときには、パーソナルコンピュータ5に予約入力
画面を送出する(ステップS37)。
【0085】前述したように、使用予約をしようとする
者は、この予約入力画面において、予約使用時期につい
ての予約入力を行なう。そして、パーソナルコンピュー
タ5は、その予約入力情報を送ってくるので、機器提供
元2ではその予約入力情報の受信を待ち(ステップS3
8)、予約入力情報の受信を確認したら、予約確認画面
を画面情報メモリ28から読み出して、パーソナルコン
ピュータ5に送る(ステップS39)。
【0086】この予約確認画面においては、使用者は、
前述したように、予約内容の確定指示または再入力指示
のいずれかの指示入力を行なうので、機器提供元2で
は、パーソナルコンピュータ5から、予約確定指示また
は予約再入力指示のいずれを受信したかを判別する(ス
テップS40)。このステップS40で、再入力指示を
受信したと判別したときには、ステップS37に戻り、
予約入力画面を送り、再入力を待つようにする。
【0087】また、ステップS40で、予約確定指示を
受信したと判別したときには、予約入力データを使用予
約データ管理メモリ27に書き込んで、使用予約データ
を更新する(ステップS41)。そして、予約完了画面
を画面情報メモリ28から読み出し、パーソナルコンピ
ュータ5に送信する(ステップS42)。
【0088】その後、パーソナルコンピュータ5との通
信を切断した後、デジタル通信ネットワーク4を通じて
予約対象の電子機器3との間で通信路を接続し(ステッ
プS43)、前記の予約完了した分についての許可情報
を、当該電子機器3に送る(ステップS44)。電子機
器3では、この許可情報を不揮発性メモリ33に格納し
て保存する。
【0089】機器提供元2は、その後、予約対象の電子
機器3との間の通信路を切断し(ステップS45)、使
用予約要求の受け付け処理ルーチンを終了する。
【0090】[電子機器3での使用実行]図9および図
10は、電子機器3が使用予約した会員の使用者に渡さ
れ、当該電子機器3の使用を実行する際の、電子機器3
における処理ルーチンを説明するためのフローチャート
である。なお、各処理ステップは、制御部31が備える
CPUが実行するものである。
【0091】電子機器3の電源がオンとされると、図9
のスタートから処理を開始し、まず、始めに、電子機器
3の制御部31は、不揮発性メモリ33に書き込まれて
いる許可情報を読み出し(ステップS51)、ディスプ
レイ37に使用者IDおよびパスワードの入力画面を表
示して、それらの入力を使用者に促すようにする(ステ
ップS52)。そして、使用者による使用者IDおよび
パスワードの入力を待つ(ステップS53)。
【0092】ステップS53で、予め定めた所定時間以
上、使用者IDおよびパスワードの入力がなかったとき
には、終了ルーチンを行なって、電子機器3の電源をオ
フとする(ステップS54)。
【0093】ステップS53で、使用者IDおよびパス
ワードの入力を確認したときには、読み出した許可情報
に含まれる使用者IDおよびパスワードとの比較対照を
行なって、予約した使用者であるか否かの認証チェック
を行なう(ステップS55)。この認証の結果、予約し
た使用者ではないと判別したときには、終了ルーチンを
行なって、電子機器3の電源をオフとする(ステップS
54)。
【0094】ステップS55での認証の結果、予約した
使用者であると判別したときには、許可情報に含まれる
予約使用時期の情報と、時計部36の現在の日時とを比
較して、現在日時が、予約した使用許可期間内であるか
否か判別する(ステップS56)。現在日時が、予約し
た使用許可期間内でなければ、終了ルーチンを行なっ
て、電子機器3の使用を不可とする。ここでは電源をオ
フとする(ステップS54)。
【0095】また、現在日時が、予約した使用許可期間
内であれば、制御部31は、ハードウエア部32に対し
て、その機能をオンにする制御信号を送り、使用者によ
る電子機器3の使用を許可する(ステップS57)。そ
して、稼働時間からなる実質的な使用時間の計測を、カ
ウンタ部35のカウント結果を用いて行ない、適宜、不
揮発性メモリ33に記憶する(ステップS58)。
【0096】そして、予約した使用期間の終了時期を監
視し、使用期間の終了時期が近付いたことを検知したと
きには(ステップS59)、使用者に対して使用期間の
終了時期が近付いたことを知らせ、使用者に注意を喚起
する(ステップS60)。この注意喚起は、ディスプレ
イ37における注意喚起表示であってもよいし、また、
音声による注意喚起であってもよい。
【0097】そして、次に、予約した使用期間の終期を
監視し(ステップS61)、予約した使用期間の終期が
到来したと判別したときには、制御部31は、ハードウ
エア部32に機能オフの制御信号を送り、使用者による
電子機器3の使用を不可とする制御を行なう(ステップ
S62)。
【0098】そして、電子機器3の制御部31は、機器
提供元2との間にデジタル通信ネットワーク4を介して
の通信路を形成し(ステップS63)、使用者による実
質的な使用時間を、不揮発性メモリ33から読み出し、
その読み出した実質的な使用時間を、使用者ID、製品
IDと共に、ネットワーク部14を通じ、デジタル通信
ネットワーク4を通じて送る(ステップS64)。
【0099】この実質的な使用時間を受信した機器提供
元2は、今回の使用についての課金金額を計算し、その
計算結果の使用料金を、会員登録情報メモリ26に記憶
されている決済方法にしたがって決済する。そして、計
算結果の使用料金を、デジタル通信ネットワーク4を通
じて電子機器3に送る。
【0100】電子機器3の制御部31は、この使用料金
の情報を、ネットワーク部14を通じて受信し(ステッ
プS65)、ディスプレイ37に料金表示して、使用者
に報告する(ステップS66)。そして、制御部31
は、機器提供元2との通信路を切断して、電子機器の電
源をオフし(ステップS67)、この処理ルーチンを終
了する。
【0101】なお、ステップS65の代わりに、電子機
器3の制御部31で課金料金を計算して、その計算結果
の料金を使用者に報告するようにしても良い。この場
合、電子機器3が課金料金を計算して、その情報を課金
管理システム7に送信するようにしても良い。
【0102】なお、上述の説明では、使用者が、予約使
用期間の間に、電子機器3を電源オフにする場合につい
ては記述しなかったが、予約使用期間内であれば、使用
者は任意に電源をオフにすることができることは言うま
でもない。その際には、その電源オフまでの電子機器3
の実質的な使用時間についての情報が、前に電源オフに
されたときまでの使用時間に順次累積されて、電子機器
3の内部メモリ33に記憶されることになる。
【0103】なお、一旦、電源をオフにすると、上述の
例の場合には、電源オンのときに、再び、会員認証およ
び使用時期の認証が行なわれるが、使用者に電子機器が
引き渡された後、最初の電源オンの時にのみ、上述のよ
うな会員認証および使用時期の認証を行なうようにして
もよい。
【0104】以上説明した第1の実施の形態のシステム
によれば、使用者は、電子機器を使用予約して使用する
ことができるので、使用者が使用したい時期に確実に機
器の使用をすることができる。しかも、課金対象の時間
は、使用予約した期間のすべての時間長ではなく、例え
ば電源がオンとされる期間のみの実質的な使用時間であ
るので、使用者にとっては、納得のゆく課金となる。
【0105】また、機器提供元2にとっては、使用者に
よる電子機器の使用予約を管理することにより、電子機
器の使用効率を向上させることができるようになる。す
なわち、できるだけ、使用者による電子機器の使用時期
が重ならないように管理することが容易になる。
【0106】[第1の実施の形態の第1の変形例]上述
の実施の形態では、予め、機器提供元2に使用者が会員
登録を行なう場合であったが、使用予約入力時に、使用
者の銀行口座やクレジット番号を知らせ、機器提供元2
がデジタル通信ネットワーク4を通じて銀行やクレジッ
ト会社に使用者の口座の確認を行なって、使用予約入力
を受け付けるようにしても良い。この例の場合には、会
員契約無しでの使用予約形態が可能となる。
【0107】図11は、この第1の変形例における使用
予約の仕組みを説明するための図である。
【0108】この図11の「(1)使用予約の要求」に
示すように、使用予約をしようとする使用者1は、パー
ソナルコンピュータ5を用いてWebサーバとしての機
器提供元2にアクセスして、使用予約要求をする。そし
て、その使用予約要求の際に、機器提供元2の予約管理
システム6に、使用者1の氏名、銀行口座番号、クレジ
ットカード番号あるいは暗証番号(パスワード)を送
る。
【0109】機器提供元2の予約管理システム6は、図
11の「(2)確認」に示すように、使用予約要求情報
中の使用者1の氏名や口座番号、カード番号などを用い
て、銀行やクレジット会社8に対して、使用者1および
その口座を確認する。
【0110】そして、使用者1と口座の確認がとれる
と、予約管理システム5は、使用者1による予約入力を
受け付け、図11の「(3)予約承認」に示すように、
予約使用許可の承認として、使用者IDを送る。
【0111】そして、予約管理システム6は、使用予約
された電子機器3にデジタル通信ネットワーク4を通じ
て前述の実施の形態と同様に、許可情報を送る。そし
て、前述の例と同様に、使用者1は、受け取った使用者
IDとパスワードとを、電子機器3に入力することによ
り、使用者確認を行ない、使用時期の整合が取れた場合
に、使用者1による使用が可能となる。
【0112】[第1の実施の形態の第2の変形例]上述
の例は、機器提供元2が許可情報を電子機器3に送り、
これを受信した電子機器3は、許可情報を記憶してお
き、使用者が使用の開始をしようとしたときに、電子機
器3が許可認証を行なうようにした。しかし、機器提供
元2が、許可情報を電子機器3に送らずに保持してお
き、電子機器3の使用を使用者が開始しようとしたとき
に、機器提供元2が、使用者による予約確認認証を行な
うようにしても良い。
【0113】図12は、この第2の変形例の場合におけ
る使用認証処理の仕組みを説明するための図である。
【0114】電子機器3の使用時に、使用者が電子機器
3の電源を入れると、電子機器3はデジタル通信ネット
ワーク4を通じて機器提供元2と通信路を確立し、使用
者が入力する使用者ID、パスワードおよび電子機器3
に記憶されている製品IDを、機器提供元2に送る。
【0115】機器提供元2は、送られてきた情報を、記
憶している許可情報と照合し、認証OKであれば、使用
許可情報(機能オンの鍵)を電子機器3に送り、認証N
Gであれば、使用不可信号(機能オフの鍵)を送る。
【0116】電子機器3の制御部31は、機器提供元2
からの機能オン、オフの鍵情報に基づいて、ハードウエ
アの機能オン、オフを制御する。
【0117】そして、この例の場合には、認証OKで、
使用が許可され、予約使用期間が終了したときには、機
器提供元2にその旨を送る。すると、機器提供元2は、
電子機器3のハードウエア部32を機能オフにする鍵
を、電子機器3に送る。その後、前述の例と同様に、電
子機器3は、使用予約期間内の実質的な使用時間の累積
値を機器提供元2に送る。
【0118】この第2の変形例の場合には、許可情報が
機器提供元2に存在するため、不正な使用を意図する者
が、許可情報を改ざんしようとしても、それが非常に困
難になるという効果がある。
【0119】[第1の実施の形態の第3の変形例]この
第3の変形例は、課金の際の時間単価が固定ではなく、
使用者の使用開始から積算される累積使用時間が長くな
るにつれて、時間単価を安価にするようにする場合であ
る。ここで、時間単価とは、単位時間当たりの使用料金
である。
【0120】図13は、累計使用時間と時間単価との関
係を示す図である。すなわち、累計使用時間が長くなる
に従い、時間単価が徐々に下がり、累計使用時間が所定
の時間になると、したがって、支払われた金額に所定の
額になると、時間単価はゼロになる。
【0121】機器提供元2の課金管理システム7は、図
13の関係の時間単価テーブルを記憶しているととも
に、同じ製品IDおよび同じ使用者IDにおける過去の
合計累積使用時間(複数回の予約使用による実質的な使
用時間の累積値)を記憶している。
【0122】そして、電子機器3から報告された累計使
用時間を、同じ製品IDおよび同じ使用者IDにおける
過去の合計累積使用時間に加算し、その加算結果の合計
累積使用時間と、前記時間単価テーブルとを参照して、
その時の課金に使用する時間単価を決定する。そして、
その時間単価を、今回、報告された課金時間である累積
使用時間に掛けて、今回の使用料金を算出し、その算出
した使用料金を使用者1に請求する。
【0123】そして、課金管理システム7は、その使用
者IDの使用者による、その製品IDの電子機器3の合
計累計使用時間が、時間単価がゼロになる規定時間に到
達したか否か判別し、到達していないときには、次回の
決算期日において、決算処理を行なうようにする。
【0124】また、課金管理システム7は、時間単価が
ゼロになる規定時間に到達したと判別したときには、図
示を省略したが、電子機器3に次回からの決済は不要で
ある旨の通知をした後、課金処理を終了する。その通知
を受け取った電子機器3では、その旨をディスプレイ3
7に表示して使用者に報知すると共に、その後は、上述
の課金処理を行なわない。したがって、使用者1は、電
子機器3をその後は無料で使用を継続することができ
る。
【0125】この第3の変形例のような課金方法によれ
ば、使用者の利用を促進することができると期待され
る。なお、上述の説明においては、時間単価の変更は、
同じ製品IDの使用についてのみに限定したが、これ
は、製品の使用による減価償却を考慮したためである。
しかし、使用者の使用時間の長さにのみ、時間単価の減
少価値を見出すならば、使用者IDによる同じ種類の製
品の使用について、上述の課金方法を適用するようにし
ても良い。
【0126】[第1の実施の形態の第4の変形例]使用
者による使用予約要求は、上述のようなパーソナルコン
ピュータによるのではなく、例えば携帯電話端末を用い
て行なうようにすることもできる。この場合の携帯電話
端末は、無線通信ネットワークを通じ、デジタル通信ネ
ットワーク4を通じてWebサーバとしての機器提供元
2にアクセスすることにより、上述と同様にして、使用
予約要求処理を行なうことができる。
【0127】[第2の実施の形態]上述の第1の実施の
形態においては、課金対象機器である電子機器3と機器
提供元2とがデジタル通信ネットワーク4を介して接続
され、機器提供元2からデジタル通信ネットワーク4を
通じて許可情報が電子機器3に送られると共に、電子機
器3から課金対象となる使用時間の情報が機器提供元2
に送られるように構成した。
【0128】しかし、このように電子機器3がデジタル
通信ネットワーク4に接続される必要がある構成の場合
には、課金対象機器となり得る機器に制約が生じる。第
2の実施の形態は、この点を改善したものである。
【0129】この第2の実施の形態においても、課金対
象機器は電子機器3とされるが、この例の場合の電子機
器3は、デジタル通信ネットワーク4には接続されな
い。そして、この第2の実施の形態においては、機器提
供元2と、電子機器3との間における、許可情報と課金
対象の使用時間の情報とのやり取りは、外部記憶媒体を
用いて、使用者のパーソナルコンピュータを通じて行な
うようにする。
【0130】外部記憶媒体としては、例えば、磁気テー
プ、光テープなどのテープ記録媒体、光ディスク、光磁
気ディスク、フレキシブル磁気ディスクなどのディスク
記録媒体、ICメモリカードや半導体メモリカードなど
のカード記録媒体などを用いることができる。この第2
の実施の形態として以下に説明する例では、小型で取り
扱いが便利であり、省電力化に向いているメモリカード
を用いる。
【0131】図14は、この第2の実施の形態の課金対
象機器の管理システムの概要を示す図である。この図1
4の構成と、図1に示した第1の実施の形態のシステム
の構成との違いは、電子機器3がデジタル通信ネットワ
ーク4に接続されていないことと、パーソナルコンピュ
ータ5と機器提供元2との間で電子機器3の使用につい
ての許可情報および電子機器の使用時間の情報のやり取
りが行われることと、使用者のパーソナルコンピュータ
5と電子機器3との間で、メモリカード9を介して、使
用についての許可情報および電子機器の使用時間の情報
のやり取りが行われることの3点である。
【0132】この例では、メモリカード9は、使用者1
A、1B、・・・のそれぞれの者が、機器提供元2に対
して会員登録したときに、会員証として使用者に貸与さ
れる。そして、メモリカード9には、貸与された使用者
を特定するための情報として、例えば使用者ID(会員
ID)およびパスワードが書き込まれている。また、使
用者により登録された銀行口座番号やクレジットカード
番号の情報なども書き込んでおいても良い。
【0133】さらに、この例の場合には、メモリカード
9には、パーソナルコンピュータ5に装填されたとき
に、機器提供元2に対して使用予約要求をする際のアプ
リケーションプログラムや、電子機器の使用時間を機器
提供元2に報告する際のアプリケーションプログラムが
記憶されている。
【0134】図15は、この第2の実施の形態における
パーソナルコンピュータ5の構成を示すもので、メモリ
カード9の装填部を備え、メモリカード9からのデータ
の読み出しおよびメモリカード9へのデータの書き込み
を行なうカードドライブ41が、図示を省略したインタ
ーフェースを介してシステムバス11に接続されてい
る。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態の
場合におけるパーソナルコンピュータ5と同様である。
【0135】また、図16は、第2の実施の形態におけ
る電子機器3の構成例を示すもので、ネットワーク部3
4は設けられず、その代わりに、メモリカード9の装填
部を備え、メモリカード9からのデータの読み出しおよ
びメモリカード9へのデータの書き込みを行なうカード
ドライブ41が、制御部31に接続されて設けられてい
る。
【0136】[第2の実施の形態における使用予約要求
処理]次に、この第2の実施の形態における使用予約時
の、使用者のパーソナルコンピュータ5における処理動
作と、機器提供元2の予約管理システム6における処理
動作について、以下に説明する。
【0137】・パーソナルコンピュータ5での処理 まず、パーソナルコンピュータ5における使用予約要求
処理動作について、図17および図18のフローチャー
トを参照しながら説明する。この処理は、CPU12に
よる処理を中心に記述したものである。
【0138】まず、メモリカード9がパーソナルコンピ
ュータ5に装填されたか否か判別する(ステップS7
1)。装填されていなければ、その他の処理を行なう
(ステップS72)。また、メモリカード9が装填され
たときには、メモリカード9に書き込まれているアプリ
ケーションメニューを読み出して表示する(ステップS
73)。
【0139】そして、このメニュー表示において、使用
予約入力のアプリケーションが選択された否か判別し
(ステップS74)、使用予約入力のアプリケーション
以外が選択されたときには、その選択されたアプリケー
ションを実行する(ステップS72)。
【0140】使用予約入力のアプリケーションが選択さ
れたときには、そのアプリケーションプログラムにした
がって、Webサーバとしての機器提供元2にデジタル
通信ネットワーク4を通じて接続要求を送出して、その
予約管理システム6とパーソナルコンピュータ5とを接
続する処理を行なう(ステップS75)。
【0141】そして、機器提供元2に接続されたかどう
か判別し(ステップS76)、接続されたと判別されな
かったときには、接続エラーを表示して(ステップS7
7)、ステップS73のメニュー画面に戻る。使用者
は、ここから、やり直しをすることとなる。
【0142】ステップS76において、機器提供元2に
接続されたと判別したときには、機器提供元2からは、
使用者IDと、パスワードの入力画面を送ってくるの
で、それを受信して、ディスプレイ19の画面に表示す
る(ステップS78)。そして、使用者による使用者I
Dとパスワードの入力を待つ(ステップS79)。
【0143】そして、使用者による使用者IDとパスワ
ードとの入力を確認すると、メモリカード9に書き込ま
れている使用者IDおよびパスワードを読み出して、そ
れが入力された使用者IDおよびパスワードと一致して
いるか否かにより、メモリカード9が使用者のものであ
るかどうかの認証を行なう(ステップS80)。
【0144】このメモリカードの認証がNGであると判
別したときには、ディスプレイ19にカード認証NGの
画面を表示し(ステップS81)、その画面中の再入力
(リトライ)ボタンあるいは中止ボタンのいずれが使用
者により操作されたかを判別する(ステップS82)。
中止ボタンが押されたと判別したときには、中止要求を
機器提供元2にリトライ要求を送り(ステップS8
4)、この予約入力の処理ルーチンを終了する。
【0145】ステップS82で再入力ボタンが押された
と判別したときには、機器提供元2にリトライ要求(再
入力要求)を送り(ステップS84)、ステップS78
に戻って、使用者IDと、パスワードの入力画面を機器
提供元2から受信して表示し、使用者IDと、パスワー
ドとの認証を繰り返す。
【0146】ステップS80で、カードの認証がOKで
あると判別されたときには、機器提供元2に、入力され
た使用者IDとパスワードを、デジタル通信ネットワー
ク4を通じて送る(ステップS85)。
【0147】機器提供元2では、送られてきた使用者I
Dとパスワードにより特定される使用者が、会員登録情
報メモリ26に記憶されている会員であるか否かを判別
するとともに、課金管理メモリ29に記憶されている課
金に対する支払い情報を参照して、過去の課金に対する
支払いを済ましている会員であるかどうかを判別して、
使用予約要求を受け付けてよい使用者であるか否か判別
する。そして、使用予約要求を受け付けてよい使用者で
あると判別したときには、予約入力画面を送り、そうで
ないときには認証NGであることを示す情報を、使用者
のパーソナルコンピュータ5に送り返す。
【0148】そこで、パーソナルコンピュータ5では、
予約入力画面を受信したか否かを判別し(図18のステ
ップS86)、予約入力画面を受信せずに、認証がNG
であることを示す認証NG画面を受信したときには、そ
の受信した認証NG画面をディスプレイ19に表示す
る。この認証NG画面には、使用者IDおよびパスワー
ドの再入力を行なうか否かの、例えば選択ボタンが表示
されている(ステップS87)。
【0149】そして、使用者が前記選択ボタンを通じて
再入力を行なうという選択指示をしたかどうか判別し
(ステップS88)、再入力するとの選択指示を行なっ
たと判別したときには、リトライ要求を機器提供元2に
送り(ステップS90)、その後、図17のステップS
78に進み、機器提供元2からの使用者IDと、パスワ
ードの入力を促す予約情報入力画面を受信し、それ以降
の処理ステップを繰り返す。
【0150】また、ステップS88で、使用者が前記選
択ボタンを通じて再入力は行なわないという選択指示を
したと判別したときには、使用予約要求処理の中止要求
を機器提供元2に送り(ステップS89)、この使用予
約要求ルーチンを終了する。
【0151】ステップS86で、予約入力画面を受信し
たと判別したときには、ディスプレイ19にその受信し
た予約入力画面を表示して(ステップS91)、使用者
に予約入力操作を促すようにする。なお、この予約入力
画面においては、新規の使用予約の入力の他、前に予約
した事項の変更、取り消しも行なえるようにされてい
る。
【0152】そして、使用者による予約情報の入力ある
いは予約事項の変更、取り消しの入力を待ち(ステップ
S92)、それらのいずれかの入力を受け付けたときに
は、その受け付けた予約情報、変更情報あるいは取り消
し情報を、機器提供元2に送る(ステップS93)。
【0153】機器提供元2でこれらの情報を受け取る
と、その情報についての確認を促す予約確認画面を、デ
ジタル通信ネットワーク4を通じて使用者のパーソナル
コンピュータ5に送ってくるので、その予約確認画面を
ディスプレイ19に表示する(ステップS94)。
【0154】この予約確認画面には、入力をやり直すた
めの訂正ボタンや、その入力で確定してよいことを示す
ための確認ボタンが表示される。使用者は、この予約確
認画面において自分が入力した内容を確認し、その入力
内容で確定する場合には、確認ボタンを押下操作し、訂
正などのため再入力したいとしたときには、訂正ボタン
を押下操作する。
【0155】パーソナルコンピュータ5は、使用者によ
る確認ボタンあるいは訂正ボタンの操作入力をチェック
して、予約内容の確定指示か、再入力指示かを判別する
(ステップS95)。そして、再入力指示であったと判
別したときには、予約再入力要求を、デジタル通信ネッ
トワーク4を通じて機器提供元2に送信する(ステップ
S96)。そして、ステップS86に戻り、予約入力画
面の受信を待つ。
【0156】ステップS95において、予約内容の確定
指示があったと判別したときには、予約確定指示を、デ
ジタル通信ネットワーク4を通じて機器提供元2に送信
する(ステップS97)。そして、機器提供元2からの
予約完了した分についての許可情報の受信を待ち(ステ
ップS98)、許諾情報を受信したときには、それを、
メモリカード9に書き込む(ステップS99)。許諾情
報には、使用者ID、パスワード、予約対象の電子機器
の製品ID、予約された使用時期、などを含むのは、前
述の第1の実施の形態と同様である。なお、許諾情報の
内容については、以下の実施の形態においても同様であ
る。
【0157】メモリカード9への許諾情報の書き込みが
完了したら、機器提供元2からの予約完了画面の受信を
待ち(ステップS100)、受信したら、その予約完了
画面をディスプレイ19に表示して(ステップS10
1)、この予約入力処理ルーチンを終了する。
【0158】・ 機器提供元(Webサーバ)2での処
理 次に、使用予約入力の際のWebサーバとして働く機器
提供元2の処理動作を、図19のフローチャートを参照
しながら説明する。この図19の各処理ステップは、R
OM23のプログラムにしたがってCPU22が実行す
る処理を示したものである。
【0159】この図19の処理ステップS111〜ステ
ップS121は、図7および図8の処理ステップS31
〜ステップS41と全く同じである。この第2の実施の
形態においては、使用予約データ管理メモリ27に予約
情報を書き込んだ後、パーソナルコンピュータ5に対し
て、使用者ID、パスワード、製品ID、予約使用時期
などを含む許可情報を、デジタル通信ネットワーク4を
通じて送信する(ステップS122)。
【0160】そして、許可情報の送信が完了した後、予
約完了画面をパーソナルコンピュータ5に送信する(ス
テップS123)。以上で、機器提供元2での使用予約
要求の受け付け処理ルーチンは終了となる。
【0161】[電子機器3での使用実行]図20は、第
2の実施の形態において、電子機器3が使用予約した会
員の使用者に渡され、当該電子機器3の使用を実行する
際の、電子機器3における処理ルーチンを説明するため
のフローチャートである。なお、各処理ステップは、制
御部31が備えるCPUが実行するものである。この第
2の実施の形態では、メモリカード9が電子機器3に装
填されることが、電子機器3の使用開始の前提となる。
【0162】電子機器3の電源がオンとされると、図2
0のスタートから処理を開始し、まず、始めに、電子機
器3の制御部31は、メモリカード9が装填されている
かどうか判断する(ステップS131)。メモリカード
9が装填されていないと判別したときには、メモリカー
ド9の装填を促す画面をディスプレイ37に表示する
(ステップS132)。
【0163】ステップS131で、メモリカード9が装
填されていると判別したときには、メモリカード9に保
存されている許可情報を読み出し(ステップS13
3)、ディスプレイ37に使用者IDおよびパスワード
の入力画面を表示して、それらの入力を使用者に促すよ
うにする(ステップS134)。そして、使用者による
使用者IDおよびパスワードの入力を待つ(ステップS
135)。
【0164】ステップS135で、予め定めた所定時間
以上、使用者IDおよびパスワードの入力がなかったと
きには、終了ルーチンを行なって、電子機器3の電源を
オフとする(ステップS137)。
【0165】ステップS135で、使用者IDおよびパ
スワードの入力を確認したときには、読み出した許可情
報に含まれる使用者IDおよびパスワードとの比較対照
を行なって、予約した使用者であるか否かの認証チェッ
クを行なう(ステップS136)。この認証の結果、予
約した使用者ではないと判別したときには、終了ルーチ
ンを行なって、電子機器3の電源をオフとする(ステッ
プS137)。
【0166】ステップS136での認証の結果、予約し
た使用者であると判別したときには、許可情報に含まれ
る予約使用時期の情報と、時計部36の現在の日時とを
比較して、現在日時が、予約した使用許可期間内である
か否か判別する(ステップS138)。現在日時が、予
約した使用許可期間内でなければ、終了ルーチンを行な
って、電子機器3の電源をオフとする(ステップS13
7)。
【0167】また、現在日時が、予約した使用許可期間
内であれば、制御部31は、ハードウエア部32に対し
て、その機能をオンにする制御信号を送り、使用者によ
る電子機器3の使用を許可する(ステップS139)。
そして、実質的な使用時間の計測を、カウンタ部35の
カウント結果を用いて行ない、計測結果の実質的な使用
時間を不揮発性メモリ33に記憶する(ステップS14
0)。この不揮発性メモリ33の実質的な使用時間の情
報は、順次更新されてゆく。
【0168】予約した使用期間の終了時期を監視し、使
用期間の終了時期が近づいたことを検知したときには
(ステップS141)、使用者に対して使用期間の終了
時期が近づいたことを知らせ、使用者に注意を喚起する
(ステップS142)。この注意喚起は、ディスプレイ
37における注意喚起表示であってもよいし、また、音
声による注意喚起であってもよい。
【0169】そして、次に、予約した使用期間の終期を
監視し(ステップS143)、予約した使用期間の終期
が到来したと判別したときには、制御部31は、ハード
ウエア部32に機能オフの制御信号を送り、使用者によ
る電子機器3の使用を不可とする制御を行なう(ステッ
プS144)。
【0170】そして、電子機器3の制御部31は、不揮
発性メモリ33に記憶されている累積使用時間を読み出
して、メモリカード9に書き込み(ステップS14
5)、その後、メモリカード9を排出して(ステップS
146)、図20の処理ルーチンを終了する。
【0171】なお、上述の説明では、使用者が、予約使
用期間の間に、電子機器3を電源オフにする場合につい
ては記述しなかったが、予約使用期間内であれば、使用
者は任意に電源をオフにすることができることは言うま
でもない。その際には、その電源オフまでの電子機器3
の実質的な使用時間についての情報が、前に電源オフに
されたときまでの使用時間に順次累積されて、メモリカ
ード9に記憶されることになる。
【0172】なお、一旦、電源をオフにすると、上述の
例の場合には、電源オンのときに、再び、会員認証およ
び使用時期の認証が行なわれるが、使用者に電子機器が
引き渡された後、最初の電源オンの時にのみ、上述のよ
うな会員認証および使用時期の認証を行なうようにして
もよい。
【0173】[パーソナルコンピュータ5を通じての使
用時間の機器提供元2への報告]以上のようにして、メ
モリカード9に書き込まれた、予約されて許可された使
用期間内における実質的な使用時間である累積使用時間
の情報は、当該使用者がパーソナルコンピュータ5を通
じて機器提供元2に送ることにより、機器提供元2に報
告される。
【0174】なお、機器提供元2は、使用者である会員
からの、予約された使用期間の終了後の、予約使用期間
内の累積使用時間の報告を監視しており、もしも、会員
が、この累積使用時間の報告を怠った場合には、当該使
用者に、郵便により、あるいは、使用者のパーソナルコ
ンピュータ5への電子メールなどによって、報告の督促
を行なうようにする。
【0175】その督促の際に、機器提供元2は、例え
ば、「使用時間の報告をしない場合には、予約した使用
期間のすべての時間に渡って使用したとして課金処理を
する。」というメッセージを会員に通知して、会員から
の使用時間の報告を促し、それでも使用時間の報告がな
かったときには、予約した使用期間のすべての時間に渡
って使用したとして課金処理をするようにする。
【0176】図21に、パーソナルコンピュータ5から
の使用時間の報告の際におけるパーソナルコンピュータ
5における処理のフローチャートを示す。このフローチ
ャートを参照しながら、使用時間の報告時の処理動作を
説明する。この処理は、CPU12による処理を中心に
記述したものである。
【0177】まず、メモリカード9がパーソナルコンピ
ュータ5に装填されたか否か判別する(ステップS15
1)。装填されていなければ、その他の処理を行なう
(ステップS152)。また、メモリカード9が装填さ
れたときには、メモリカード9に書き込まれているアプ
リケーションプログラムを読み込み、アプリケーション
メニューを表示する(ステップS153)。
【0178】そして、このメニュー表示において、使用
時間の報告のアプリケーションが選択された否か判別し
(ステップS154)、使用時間の報告のアプリケーシ
ョン以外が選択されたときには、その選択されたアプリ
ケーションを実行する(ステップS152)。
【0179】使用予約入力のアプリケーションが選択さ
れたときには、そのアプリケーションプログラムにした
がって、Webサーバとしての機器提供元2にデジタル
通信ネットワーク4を通じて接続要求を送出して、その
予約管理システム6とパーソナルコンピュータ5とを接
続する処理を行なう(ステップS155)。
【0180】そして、機器提供元2に接続されたかどう
か判別し(ステップS156)、接続されたと判別され
なかったときには、接続エラーを表示して(ステップS
157)、ステップS153のメニュー画面に戻る。使
用者は、ここから、やり直しをすることとなる。
【0181】ステップS156において、機器提供元2
に接続されたと判別したときには、機器提供元2から
は、使用者IDと、パスワードの入力を促す予約情報入
力画面を送ってくるので、それを受信して、ディスプレ
イ19の画面に表示する(ステップS158)。そし
て、使用者による使用者IDとパスワードの入力を待つ
(ステップS159)。
【0182】そして、使用者による使用者IDとパスワ
ードとの入力を確認すると、機器提供元2に、入力され
た使用者IDとパスワードを、デジタル通信ネットワー
ク4を通じて送る(ステップS160)。
【0183】機器提供元2では、送られてきた使用者I
Dとパスワードにより特定される使用者が、会員登録情
報メモリ26に記憶されている会員であるか否かの認証
を行ない、その認証結果を、デジタル通信ネットワーク
4を通じてパーソナルコンピュータ5に送る。
【0184】パーソナルコンピュータ5は、この認証結
果を受信して、認証結果がOKであるかNGであるかを
判別し(ステップS161)、認証結果がNGであった
ときには、使用者に、使用者IDとパスワードの再入力
をするかどうかを問い合わせ(ステップS162)、使
用者が再入力をしないと判別したときにはこの処理ルー
チンを終了する。また、使用者が再入力をすると判別し
たときには、その旨を機器提供元2に送って、ステップ
S158に戻り、使用者IDおよびパスワードの入力を
促す画面を表示し、再入力を受け付けるようにする。
【0185】ステップS161で認証OKであると判別
したときには、メモリカード9から報告すべき累積使用
時間の情報を読み出し、機器提供元2にデジタル通信ネ
ットワーク4を通じて送る(ステップS163)。
【0186】すると、機器提供元2では、今回の支払い
分の料金を計算して、その料金の情報を、デジタル通信
ネットワーク4を通じてパーソナルコンピュータ5に通
知すると共に、予め会員である使用者が登録した支払い
方法に従って課金処理をするようにする。
【0187】パーソナルコンピュータ5は、この機器提
供元2からの今回の支払い料金の情報を受信し(ステッ
プS164)、その支払い料金をディスプレイ19に表
示して使用者に報告する(ステップS165)。以上
で、この使用時間の報告の処理ルーチンを終了する。
【0188】以上説明した第2の実施の形態のシステム
によれば、課金対象機器が機器提供元2とデジタル通信
ネットワークを通じて接続される必要はなく、課金対象
機器についての制約が少なくなる。
【0189】[第3の実施の形態]上述の第2の実施の
形態では、電子機器3がメモリカード9に使用時間の情
報を書き込み、使用者が、パーソナルコンピュータ5を
用いて、メモリカード9に書き込まれている使用時間の
情報を機器提供元2に送ることにより、使用時間を機器
提供元2に報告するようにした。これに対して、第3の
実施の形態は、メモリカード9を用いる点は、第2の実
施の形態と同様であるが、メモリカード9には、支払い
料金に関するプリペイド情報を記録しておき、電子機器
3が使用時間に関する課金処理を実行するようにする。
【0190】この第3の実施の形態のシステム構成は、
図14に示した第2の実施の形態の場合と同様である。
また、パーソナルコンピュータ5および電子機器3のハ
ードウエア構成も同様であるが、この第3の実施の形態
の場合には、電子機器3の制御部31には、メモリカー
ド9のプリペイド情報を用いた課金処理のアプリケーシ
ョンが備えられる点が第2の実施の形態と異なる。
【0191】また、この第3の実施の形態では、メモリ
カード9には、使用予約要求のためのアプリケーション
は備えられ、使用予約要求処理は、図17〜図19を用
いて説明した第2の実施の形態の場合と全く同様に行な
われる。しかし、この第3の実施の形態では、メモリカ
ード9には、使用時間の報告のためのアプリケーション
は備えられない。その代わりに、この第3の実施の形態
では、メモリカード9に、プリペイド情報をインストー
ルするためのアプリケーションが備えられる。
【0192】そして、この第3の実施の形態では、課金
対象機器の実質的な使用時間を仮想通貨UT(Used
Time)に換算したものをプリペイド情報とする。
そして、機器提供元2の課金管理システム7は、このプ
リペイド情報分の料金を、使用者IDで識別される使用
者(会員)により登録された決済方法により、決済す
る。
【0193】ここで、仮想通貨UTは、使用時間に対す
る対価として、単位時間当たりの通貨単位を仮想的に定
めたものである。例えば、 1UT=0.1分 単位時間料金=0.01円/秒 に設定された場合には、仮想通貨UTと通貨「円」との
交換レートは、1UT=0.06円となる。
【0194】後述するように、パーソナルコンピュータ
5を通じて、使用者からのプリペイド情報のインストー
ル要求があると、課金管理システム7は、そのプリペイ
ド情報のインストール要求に含まれる使用時間または金
額情報を、この仮想通貨UTに換算したプリペイド情報
を生成して、パーソナルコンピュータ5に返信する。
【0195】そこで、パーソナルコンピュータ5は、こ
の仮想通貨UTによるプリペイド情報を受信し、その受
信したプリペイド情報をメモリカード9に書き込んでイ
ンストールする。
【0196】そして、この第3の実施の形態では、電子
機器3では、単位時間ごとに、仮想通貨UTで表された
使用可能時間情報を減じることで、使用可能時間の残時
間を減じてゆく。例えば、課金時間が1分のときに10
UTを減じる。使用可能時間の残時間の表示は、仮想通
貨単位UTで表された情報を時間情報に変換することに
より行う。
【0197】[プリペイド情報のインストール]図22
および図23は、メモリカード9にプリペイド情報をイ
ンストールする際の処理ルーチンを説明するためのフロ
ーチャートである。以下、この図22および図23を参
照しながら、プリペイド情報のインストールについて説
明する。
【0198】まず、メモリカード9がパーソナルコンピ
ュータ5に装填されたか否か判別する(ステップS17
1)。装填されていなければ、その他の処理を行なう
(ステップS172)。また、メモリカード9が装填さ
れたときには、メモリカード9に書き込まれているアプ
リケーションメニューを読み出して、表示する(ステッ
プS173)。
【0199】そして、このメニュー表示において、プリ
ペイド情報のインストールのアプリケーションが選択さ
れた否か判別し(ステップS174)、プリペイド情報
のインストールのアプリケーション以外が選択されたと
きには、その選択されたアプリケーションを実行する
(ステップS172)。
【0200】プリペイド情報のインストールのアプリケ
ーションが選択されたときには、そのアプリケーション
プログラムにしたがって、Webサーバとしての機器提
供元2にデジタル通信ネットワーク4を通じて接続要求
を送出して、その課金管理システム7とパーソナルコン
ピュータ5とを接続する処理を行なう(ステップS17
5)。
【0201】そして、機器提供元2に接続されたかどう
か判別し(ステップS176)、接続されたと判別され
なかったときには、接続エラーを表示して(ステップS
177)、ステップS173のメニュー画面に戻る。使
用者は、ここから、やり直しをすることとなる。
【0202】ステップS176において、機器提供元2
に接続されたと判別したときには、機器提供元2から
は、使用者IDと、パスワードの入力画面を送ってくる
ので、それを受信して、ディスプレイ19の画面に表示
する(図23のステップS178)。そして、使用者に
よる使用者IDとパスワードの入力を待つ(ステップS
179)。
【0203】そして、使用者による使用者IDとパスワ
ードとの入力を確認すると、機器提供元2に、入力され
た使用者IDとパスワードを、デジタル通信ネットワー
ク4を通じて送る(ステップS180)。
【0204】機器提供元2では、送られてきた使用者I
Dとパスワードにより特定される使用者が、会員登録情
報メモリ26に記憶されている会員であるか否かを判別
するとともに、課金管理メモリ29に記憶されている、
過去のプリペイド情報に対する支払い情報を参照して、
過去のプリペイドに対する支払いを済ましている会員で
あるかどうかを判別して、プリペイド情報のインストー
ル要求を受け付けてよい使用者であるか否か判別する。
【0205】そして、プリペイド情報のインストール要
求を受け付けてよい使用者であると判別したときには、
プリペイド情報のインストール画面を送り、そうでない
ときには認証NGであることを示す情報を、使用者のパ
ーソナルコンピュータ5に送り返す。
【0206】そこで、パーソナルコンピュータ5では、
プリペイド情報のインストール画面を受信したか否かを
判別し(ステップS181)、プリペイド情報のインス
トール画面を受信せずに、認証がNGであることを示す
認証NG画面を受信したときには、その受信した認証N
G画面をディスプレイ19に表示する(ステップS18
7)。この認証NG画面には、使用者IDおよびパスワ
ードの再入力を行なうか否かの、例えば選択ボタンが表
示されている。
【0207】そして、使用者が前記選択ボタンを通じて
再入力を行なうという選択指示をしたかどうか判別し
(ステップS188)、再入力するとの選択指示を行な
ったと判別したときには、リトライ要求を機器提供元2
に送り(ステップS189)、その後、ステップS17
8に戻り、機器提供元2からの使用者IDと、パスワー
ドの入力画面を受信し、それ以降の処理ステップを繰り
返す。
【0208】また、ステップS188で、使用者が前記
選択ボタンを通じて再入力は行なわないという選択指示
をしたと判別したときには、プリペイド情報のインスト
ール要求処理の中止要求を機器提供元2に送り(ステッ
プS190)、このプリペイド情報のインストール要求
処理ルーチンを終了する。
【0209】ステップS181で、プリペイド情報のイ
ンストール画面を受信したと判別したときには、ディス
プレイ19にその受信したプリペイド情報のインストー
ル画面を表示して(ステップS182)、使用者にプリ
ペイド情報のインストールのための入力操作を促すよう
にする。
【0210】そして、使用者によるプリペイド情報のイ
ンストールのための入力、すなわち、この例では、使用
者が希望する使用時間あるいはプリペイド金額の入力を
待ち(ステップS183)、その入力を受け付けたとき
には、その受け付けた情報を含むプリペイド情報のイン
ストール要求を機器提供元2に送る(ステップS18
4)。
【0211】機器提供元2では、このプリペイド情報の
インストール要求を受け取ると、そのプリペイド情報の
インストール要求に含まれる使用時間あるいはプリペイ
ド金額の情報を、仮想通貨UTに換算したプリペイド情
報を生成し、そのプリペイド情報を、パーソナルコンピ
ュータ5にデジタル通信ネットワーク4を通じて送る。
そして、機器提供元2の課金システムは、生成したプリ
ペイド情報の分の課金処理を、インストール要求してき
た使用者(会員)に対して、登録された支払い方法によ
って、行なう。
【0212】パーソナルコンピュータ5は、機器提供元
2からの、プリペイド情報の受信を待ち(ステップS1
85)、その受信を確認すると、メモリカード9のプリ
ペイド情報を、新たに取得したプリペイド情報を加えた
ものに書き換える処理を行なう(ステップS186)。
以上で、プリペイド情報のインストール処理は、終了と
なる。
【0213】なお、上述の説明では、プリペイド情報の
インストール要求の際には、使用者は、希望使用時間あ
るいは希望プリペイド金額を入力するようにしたが、仮
想通貨UTのUT数が直接的に入力するようにしても、
勿論よい。
【0214】[電子機器3での使用実行]図24および
図25は、第3の実施の形態において、電子機器3が使
用予約した会員の使用者に渡され、当該電子機器3の使
用を実行する際の、電子機器3における処理ルーチンを
説明するためのフローチャートである。なお、各処理ス
テップは、制御部31が備えるCPUが実行するもので
ある。この第3の実施の形態では、メモリカード9が電
子機器3に装填されることが、電子機器3の使用開始の
前提となると共に、電子機器3は、使用時間に対する課
金処理を、メモリカード9に記憶されているプリペイド
情報を用いて行なう。
【0215】電子機器3の電源がオンとされると、図2
4のスタートから処理を開始する。この図24のステッ
プS191〜ステップS198までの使用者および予約
使用時期に関する認証処理は、図20のステップS13
1〜ステップS138までの処理と全く同様であるの
で、ここではその説明は省略する。
【0216】この第3の実施の形態においては、ステッ
プS198で、現在日時が、予約した使用許可期間内で
あると判別したときには、メモリカード9のプリペイド
情報を読み出して、チェックする(ステップS19
9)。
【0217】そして、プリペイド情報として仮想通貨U
Tの残があるか否か判別し(図25のステップS20
0)、残がなければ、プリペイド情報としての仮想通貨
UTに残がないことをディスプレイ37に表示して、使
用者にプリペイド情報のインストールを促す(ステップ
S201)。そして、電子機器3の使用は不可として
(ステップS202)、メモリカード9を排出して(ス
テップS203)、この処理ルーチンを終了する。
【0218】プリペイド情報に残があるとステップS2
00で判別したときには、その残をディスプレイ37に
表示する。この際の残の表示としては、仮想通貨UTの
UT数を表示しても良いが、この例では、残のUT数を
使用時間に換算して、使用可能時間の残として表示する
ようにする。
【0219】そして、プリペイド情報の残があることか
ら電子機器3の使用を許可する。すなわち、前述と同様
に、制御部31は、ハードウエア部31の機能オンに制
御する(ステップS205)。そして、実質的な使用時
間の計測を行ない(ステップS206)、計測した使用
時間が所定時間、例えば1UTに対応する0.1分、経
過したかどうかを監視し(ステップS207)、所定時
間経過したときには、その所定時間分、すなわち、この
例では1UTだけ減じるように、メモリカード9のプリ
ペイド情報を書き換える(ステップS208)。
【0220】次に、予約された使用許可期間が終了した
か否か判別し(ステップS209)、使用許可期間が終
了したと判別したときには、ステップS202に進ん
で、電子機器3の使用を不可とし、メモリカード9を排
出して(ステップS203)、この処理ルーチンを終了
する。
【0221】また、ステップS209で、使用許可期間
が終了していないと判別したときには、ステップS20
0に戻り、書き換えられたプリペイド情報の残がゼロに
なっていないかどうかチェックする。そして、前述した
ステップS200以降の処理を繰り返す。
【0222】なお、上述の説明では、使用者が、予約使
用期間の間に、電子機器3を電源オフにする場合につい
ては記述しなかったが、予約使用期間内であれば、使用
者は任意に電源をオフにすることができることは言うま
でもない。その際には、その電源オフまでの電子機器3
の実質的な使用時間についての情報が、前に電源オフに
されたときまでの使用時間に順次累積されて、メモリカ
ード9に記憶されることになる。
【0223】なお、一旦、電源をオフにすると、上述の
例の場合には、電源オンのときに、再び、会員認証およ
び使用時期の認証が行なわれるが、使用者に電子機器が
引き渡された後、最初の電源オンの時にのみ、上述のよ
うな会員認証および使用時期の認証を行なうようにして
もよい。
【0224】以上の第3の実施の形態によれば、電子機
器の実質的な使用時間に対する課金処理は、メモリカー
ド9に書き込まれたプリペイド情報を用いて行なうの
で、使用者は、電子機器の使用時間の情報を、パーソナ
ルコンピュータなどを用いて報告する必要がない。ま
た、機器提供元2では、プリペイド情報のインストール
要求があったときに、その要求されたプリペイド情報分
についての課金処理を行なうことにより、使用時間に対
する課金を確実に行なえるという効果もある。
【0225】[第2および第3の実施の形態に好適な電
子機器の例]最近、学習能力のあるエンタテインメント
ロボット(以下、単にロボットという)が提供されてい
る。このロボットは、使用者の、このロボットに対する
応対などを学習して、使用者それぞれの応じて異なる性
格を備えるものとなる。このため、この種のロボット
を、この発明の課金対象機器にしようとした場合、特定
の使用者に応じた個性が当該ロボットに固定されてしま
うと、複数人の異なる使用者が使用するには支障とな
る。
【0226】ところで、このロボットとして、メモリカ
ードなどの外部メモリにその学習情報を保存することが
できるようにされているものがある。この外部メモリを
用いるロボットの場合には、外部メモリを、使用者毎に
所持して、交換することにより、課金対象機器とするこ
とができると期待できる。
【0227】上述の第2および第3の実施の形態におけ
る電子機器は、メモリカードを電子機器3に装填するこ
とにより、使用が可能になるものであるので、この第2
および第3の実施の形態は、上記の外部メモリを用いる
ロボットを、課金対象機器としての電子機器とする場合
に好適である。
【0228】図26〜図28を用いて、上記のロボット
の構成について説明する。
【0229】[エンタテインメントロボットの外観]図
26において、101は、この例のエンタテインメント
ロボットを示し、頭部102、胴体部103、しっぽ1
04及び本体フレーム105と当該本体フレーム105
に取り付けられた右前脚106、左前脚107、右後脚
108及び左後脚109とからなる移動ユニット110
によって構成されている。ここで移動ユニット110
は、頭部102及び胴体部103を本体フレーム105
によって支持しており、胴体部103の一部から、しっ
ぽ104が突出した状態で取り付けられている。
【0230】頭部102は、タッチセンサ111、液晶
ディスプレイからなる画像表示部112、CCD(Ch
arge Coupled Device)からなるカ
メラ部113、音声出力手段としてのスピーカ114、
赤外線リモートコントローラ115及びマイクロホン1
16を有し、胴体部103は内部にCPUを備える制御
手段としてのコントローラ120、RAMからなる主記
憶部122及び所定位置に取り付け固定された不揮発性
のフラッシュメモリからなる固定型記億手段としての内
部記憶メモリ123を有すると共に、背中部に複数の入
カキーからなるキー入力部125と尻部に着脱可能なメ
モリカードからなる着脱型記憶手段としての外部記憶メ
モリ124とを有している。
【0231】なお、移動ユニット110は、本体フレー
ム105の腹部にバッテリ126を搭載しており、専用
の充電装置(図示せず)によってバッテリ126をチャ
ージすることができるようになっている。
【0232】[エンタテインメントロボットの回路構
成]次に、ロボット101の回路構成を、図27を用い
て説明する。ロボット101は、コントローラ120に
よって全体の動作を制御するようになされており、カメ
ラ部113で撮像された画像信号に対して所定の画像処
理を画像処理部131によって施し、これを画像データ
としてコントローラ120に送出する。
【0233】また画像処理部131は、コントローラ1
20によって内部記憶メモリ123または外部記憶メモ
リ124から主記憶部122を介して読み出した再生デ
ータに対して所定の画像処理を施し、これを再生画像と
して画像表示部112に表示する。
【0234】また、ロボット101は、マイクロホン1
16で集音した音声信号に対して所定の音声処理を音声
処理部132によって施し、これを音声データとしてコ
ントローラ120に送出する。また、音声処理部132
は、コントローラ120によって内部記憶メモリ123
または外部記憶メモリ124から主記憶部122を介し
て読み出した再生データに対して所定の音声処理を施
し、これを再生音声として例えば「鳴き声」等をスピー
カ114から出力する。
【0235】また、ロボット101の送受信部133
は、コントローラ120の指令に基づいて外部機器(図
示せず)に対する制御信号を赤外線光によってワイヤレ
スで送信する。運動制御部134は、関節部分の動きを
制御するためのモータ、ドライバ及び位置センサによっ
て構成され、頭部102、右前脚106、左前脚10
7、右後脚108及び左後脚109にそれぞれ内蔵され
ている。したがって、コントローラ120は、頭部10
2、右前脚106、左前脚107、右後脚108及び左
後脚109の各運動制御部134を制御することによ
り、指令通りに動かし、また、動かしたときの位置を検
出するようになされている。
【0236】さらに、ロボット101は、タッチセンサ
111によって所定の機器の操作ボタンを押下したか否
かの接触情報を検出すると共に、ユーザによって撫でら
れたか、または叩かれたかの接触情報を接触時間や接触
時の衝撃によって検出し、また加速度センサ及び角速度
センサ135によって検出した加速度や角速度によって
動作時の姿勢又は自分の現在位置を認識する。
【0237】なお、ロボット101は、通常自律的に行
動するようになされているが、キー入力部125のキー
ボードを介して所定のキー入力を行うことにより、コン
トローラ120に対して予め決められた任意の指令を送
ることができ、これによりユーザ所望の動作を実行させ
得るようになされている。
【0238】ところで、外部記憶メモリ124には、図
28に示すように、ロボット101全体の動きや感情を
制御する制御プログラムが階層化されて格納されてお
り、上述した構成のロボット101のハードウェアで動
作する組込用リアルタイムOS(Operating
System)の上に、システムソフトウェア層、ミド
ルウェア層及びアプリケーション層の3層が形成されて
構成されている。
【0239】システムソフトウェア層は、例えば頭部1
02、右前脚106、左前脚107、右後脚108及び
左後脚109等の各デバイスを直接制御するデバイスド
ライバと、上位層のオブジェクトヘサービスを提供する
サーバオブジェクトによって構成されている。
【0240】ミドルウェア層は、例えば画像信号、音声
信号及び接触情報等を処理する認識オブジェクトと、歩
行や姿勢等のロボット101の運動制御を行う運動制御
オブジェクトと、脚や頭部102及びしっぽ104を動
かして感情を表現する動作生成オブジェクトとから構成
されている。
【0241】アプリケーション層は、例えば学習を行う
学習オブジェクトと、感情を取り扱う感情モデルオブジ
ェクトと、ふるまいを決定する行動生成オブジェクト
と、ロボット1全体を特徴づけるシナリオオブジェクト
とから構成されている。
【0242】ここで感情モデルオブジェクトは、感情モ
ジュールを備えている。感情モジュールは、データとし
て6情動モデル(喜び、悲しみ、怒り、恐怖、驚き、嫌
悪)と呼ばれる複数種類の感情ユニットを取り扱うよう
になされており、当該感情ユニットは例えば現在の感情
のレベル(以下、これを感情レベルと呼ぶ)と、最小感
情レベルと、最大感情レベルと、感情を通知する基準と
なる閾値とから構成されている。
【0243】これらの各感情レベルは、最初に感情パラ
メータの値によって初期化され、その後認識オブジェク
ト等の外部からの情報や時間の経過に伴って変化する。
また各感情ユニットは、互いに影響し合う性質を備え、
感情レベルを高め合い又は低め合いするようになされて
いる。例えば、悲しみの感情ユニットの感情レベルが高
いときには、怒りの感情ユニットの感情レベルが高くな
る。また喜びの感情ユニットの感情レベルが高いときに
は、怒りや嫌悪の感情ユニットの感情レベルは低くな
る。
【0244】また、ミドルウェア層の認識オブジェクト
は、頭部2、右前脚6、左前脚7、右後脚8及び左後脚
9等の各デバイスから得られる各種センサ情報として、
例えば色センサによる画像の色情報、マイク116によ
って集音した音声信号、タッチセンサ11による接触情
報等の入力情報を取り扱い、当該入力情報を認識結果と
して感情モデルオブジェクトの感情モジュールに通知す
る。
【0245】感情モジュールは、認識オブジェクトから
認識結果が入力されると、当該入力された認識結果の種
別を判別し、当該種別のパラメータを用いて各感情ユニ
ットの感情レベルを変化させる。そして感情モジュール
は、閾値を越えている感情ユニットのうち感情レベルが
最大となっている感情ユニットを選択する。
【0246】選択された感情ユニットは、その情報を例
えば行動生成オブジェクト等の出力を要求しているオブ
ジェクトに対して通知する。なお出力を要求しているオ
ブジェクトは、オブジェクト指向のオブザーバーパター
ンにより感情モジュールヘオブザーバーとして自身を登
録しておく必要がある。
【0247】行動生成オブジェクトは、動作生成オブジ
ェクト等を介してハードウェアを制御する。すなわちロ
ボット101は、頭部102、右前脚106、左前脚1
07、右後脚108及び左後脚109等の各デバイスを
動かして感情を表現するようになされている。
【0248】以上説明したロボット101に装填する外
部記憶メモリ124として、上述したようなメモリカー
ド9を用いることにより、ロボット101を、複数の使
用者が、あたかも、常に自分専用のロボットであるかの
ように、使用することができるものである。
【0249】[第2および第3の実施の形態の変形例]
上述の説明では、課金対象機器としての電子機器3で
は、使用者のカード認証を行なうようにしたが、プリペ
イド情報が含まれない第2の実施の形態の場合であれ
ば、カード認証を省略しても良い。しかし、第3の実施
の形態におけるメモリカードのように、プリペイド情報
が含まれる場合には、他人が当該メモリカードを不正に
使用する事態を防止することができる。
【0250】また、上述の第2および第3の実施の形態
の説明では、外部メモリとして、メモリカードを用いた
が、外部メモリはこれに限られるものではなく、ICカ
ードなどを用いることもできる。
【0251】[第4の実施の形態]前述の第2の実施の
形態では、パーソナルコンピュータ5と、電子機器3と
の間での許可情報および使用時間の情報のやり取りをメ
モリカードで行なうようにしたが、この第4の実施の形
態では、メモリカードを用いずに無線通信手段を介して
行なうようにする。無線通信手段としては、電波、光、
超音波などを用いることができるが、この例では、電波
によるBluetoothを用いた無線通信手段を用い
る事とする。
【0252】図29は、この第3の実施の形態の課金対
象機器の管理システムの概要を示す図である。この図2
9の構成と、図1に示した第1の実施の形態のシステム
の構成との違いは、電子機器3がデジタル通信ネットワ
ーク4に接続されていないことと、パーソナルコンピュ
ータ5と機器提供元2との間で、電子機器3の使用につ
いての許可情報および電子機器の使用時間の情報のやり
取りが行われることと、使用者のパーソナルコンピュー
タ5と電子機器3との間で、無線通信手段を介して使用
についての許可情報および電子機器の使用時間の情報の
やり取りが行われることの3点である。
【0253】図30は、この第4の実施の形態における
パーソナルコンピュータ5の構成を示すもので、Blu
etoothの無線送受信器43が、図示を省略したイ
ンターフェースを介してシステムバス11に接続されて
いる。その他の構成は、図2に示した第1の実施の形態
の場合におけるパーソナルコンピュータ5と同様であ
る。
【0254】また、図31は、第4の実施の形態におけ
る電子機器3の構成例を示すもので、ネットワーク部3
4は設けられず、その代わりに、Bluetoothの
無線送受信器44が、制御部31に接続されて設けられ
ている。
【0255】この第4の実施の形態における使用予約時
のパーソナルコンピュータ5における処理動作は、第1
の実施の形態の図5および図6のフローチャートに示し
たものとほぼ同様であるが、図6の代わりに、図32に
示すような処理となる。すなわち、図6のステップS1
9において予約完了画面を表示した後、ステップS21
1に進み、機器提供元2から許可情報を取得し、その
後、取得した許可情報をステップS212において無線
送受信器43を通じて電子機器3に転送する処理が加わ
る。その他は、図5および図6に示した処理と全く同様
である。
【0256】また、機器提供元2における使用予約要求
の受け付け時の処理動作は、第1の実施の形態の図7お
よび図8のフローチャートに示したものとほぼ同様であ
るが、図8の代わりに、図33に示すような処理とな
る。すなわち、図8のステップS42において予約完了
画面を使用者のパーソナルコンピュータ5に送信したの
ち、ステップS213において、同じパーソナルコンピ
ュータ5に、引き続いて、許可情報を転送するものであ
る。その他は、図7および図8に示した処理と全く同様
である。
【0257】そして、この第4の実施の形態では、電子
機器3は、使用許可期間が終了したときには、使用者に
使用時間の機器提供元への報告を促すメッセージを出
す。これを受けて、使用者は、電子機器3から無線送受
信器44を通じて使用時間の情報を受け、パーソナルコ
ンピュータ5を通じて機器提供元2に報告するようにす
る。機器提供元2に報告しなかった場合については、前
述の第2の実施の形態の場合と同様にして、督促を機器
提供元は、使用者に対して行なうようにする。
【0258】[第5の実施の形態]この第5の実施の形
態の課金対象製品も、電子機器の場合であり、また、課
金対象製品の使用時間に対する対価を後払いする場合の
例である。この第5の実施の形態は、課金対象製品が複
数台の場合に、その複数台の課金対象製品を、複数人の
会員が、より効率よく使用できるように考慮した場合で
あって、複数人の会員を、課金対象製品の数に応じた数
のグループに、グループ分けするものである。
【0259】すなわち、この第5の実施の形態では、で
きるだけ、課金対象製品の引渡しおよび返却を容易にす
ること、また、使用時期が重ならない会員を1グループ
にまとめることを、主要なグループ分け因子としてグル
ープ分けを行なう。グループ分けの具体例については後
で詳述する。
【0260】図34は、この発明による使用時間による
課金を行なうシステムの第5の実施の形態の場合のビジ
ネスモデルの全体の概要を説明するための図で、課金対
象製品の使用時間による課金を管理するタイムチャージ
管理会社51を中心とした各機関や顧客との関係を示す
図である。また、図35は、この第5の実施の形態の場
合の全体の流れを示すフローチャートである。
【0261】図34に示すように、この実施の形態で
は、タイムチャージ管理会社51は、製品製造販売会社
52との間では、「製品の開発製造を委託し、製造され
た製品を、使用時間による課金の対象物として製品製造
販売会社52から仕入れる」という関係(図34の
(A))を有する。
【0262】この場合の製造された製品の仕入れ契約の
態様としては、タイムチャージ管理会社51製品製造販
売会社52との間での製品の売買契約(所有権は、タイ
ムチャージ管理会社51が有する)のみとするものの
他、製品の売買契約(所有権は、タイムチャージ管理会
社51が有する)と後述する使用時間に応じて支払われ
る代金の一部分配契約との併用からなるもの、製品の売
買契約はなく(所有権は、製品製造販売会社52が有す
る)、使用時間に応じて支払われる代金の一部分配契約
などの態様がある。
【0263】また、ソフト会社53は、著作権者54と
の間では、「著作権者24からソフトウエアを買い入
れ、また、著作権者54にソフトウエアの制作委託を行
なう」という関係(図34(C))を持つ。そして、ソ
フト会社53は、タイムチャージ管理会社51との間で
は、「ソフトウエアを供給する」関係(図34(B))
を持つ。タイムチャージ管理会社51は、著作権者54
との間においては、ソフトウエアの制作委託、ソフトウ
エアの買い入れなどの直接的な関係(図34(D))を
も持つ。
【0264】また、タイムチャージ管理会社51は、ネ
ット銀行55とは、決済業務および資金等で関係(図3
4(E))がある。
【0265】タイムチャージ管理会社51は、会員56
とは、製品供給、課金対象の時間(この時間を課金時間
と呼ぶ)データ等のデータ転送等について関係(図34
(F))がある。会員56は、支払い関係で店舗57と
関係(図34(G))がある。また、タイムチャージ管
理会社51は、店舗57とは、会員56からの料金徴
収、製品納品等で関係(図34(H))がある。
【0266】さらに、タイムチャージ管理会社51は、
課金対象製品が新製品と交換された場合の交換品の行き
先として、ネットオークション等の中古品市場58と関
係(図34(I))を持つ。
【0267】顧客は、タイムチャージ管理会社51に会
員登録する(図35のステップS221)ことにより、
会員56となる。会員登録は、タイムチャージ管理会社
51の店頭において行なえる他、インターネットを通じ
た電子登録(ウエブ(Web)登録)も可能である。こ
の会員登録のとき、会員56には、会員識別子(使用者
識別子でもある。以下、会員IDという)が付与され
る。
【0268】タイムチャージ管理会社51は、顧客デー
タベース51DBを備え、この顧客データベース51D
Bに、会員56の会員ID、氏名や名称(法人の場
合)、年齢、住所、電子メールアドレス、契約期間、課
金料金の決済方法、銀行口座番号やクレジットカード番
号などの会員情報を、各会員ごとに蓄える。
【0269】会員登録されると、タイムチャージ管理会
社51では、登録された会員を、会員グループ分け手段
510によって、グループ分けする。すなわち、登録さ
れた会員を組み入れるグループを決定する(図35のス
テップS222)。このグループの情報の顧客データベ
ース51Dに記憶される。
【0270】会員56は、課金対象機器を使用しようと
する場合には、タイムチャージ管理会社51に対して、
予めその使用予約要求を出して、使用予約を行なう(図
35のステップS223)。タイムチャージ管理会社5
1は、使用予約管理システム511でその予約管理を行
なう。
【0271】予約した使用時期になると、会員56は、
予約した課金対象製品、この例では、電子機器を入手
(図35のステップS224)して、前述したように、
会員認証および使用の認証を行なった後、使用を開始す
ることができる(図35のステップS225)。
【0272】課金対象製品は、タイムチャージ管理会社
51と契約している、例えばコンビニエンスストアなど
の店舗57等を通じて、会員56に渡される。また、タ
イムチャージ管理会社51から会員56に課金対象製品
を配送するようにする場合もある。
【0273】課金対象製品の電子機器のメモリには、製
品識別子(以下、製品IDという)の他、使用予約した
会員の会員ID、住所、氏名などの個人情報や予約され
た使用時期の日時情報などが書き込まれる。この第5の
実施の形態では、このような情報が、メモリに書き込ま
れた後、課金対象製品は会員56に渡される。
【0274】タイムチャージ管理会社51の使用予約管
理システム511には、使用予約時期と、会員IDと、
当該会員が使用する製品の製品IDとが対応付けられて
記憶されている。なお、課金対象製品への製品IDの書
き込みは、タイムチャージ管理会社51で行ってもよい
し、製品製造販売会社52で行われていてもよい。
【0275】タイムチャージ管理会社51には、会員5
6は決済方法についても登録する。タイムチャージ管理
会社51は、その登録された決済方法を、その会員56
についてのレコードに追加する。決済方法としては、会
員56の銀行口座を使用する方法、会員56のクレジッ
トカードの口座を使用する方法、銀行や郵便局、コンビ
ニエンスストアを通じて、タイムチャージ管理会社の口
座に送金する方法、タイムチャージ管理会社が独自に構
築している電子マネー決済システムを利用する方法など
がある。この決済方法は、契約期間内においても、変更
可能である。
【0276】会員56が、銀行口座を使用する方法やク
レジットカードの口座を使用する方法を利用する場合に
は、会員56は、口座番号やクレジットカード番号、暗
証番号などを、タイムチャージ管理会社51を通知す
る。これらの情報は、前述したように、顧客ベータベー
スDBに蓄積される。
【0277】会員56は、予約使用の終了直後などの予
め決められた決済時期ごとに、あるいは、課金対象製品
自身からの決済要求により、さらには、タイムチャージ
管理会社51からの決済時期到来通知などに従い、前回
の決済時期から今回の決済時期までの期間(課金期間)
についての稼働データを、つまり、使用予約した期間内
の稼動データを、タイムチャージ管理会社51に送る
(図35のステップS226)。
【0278】ここで、稼働データには、後述するよう
に、電源オン・オフの回数、電子機器の機能別動作情
報、メディア情報、テレビチャンネル情報、音楽情報、
映像情報、故障情報が含まれる。電子機器の機能別動作
情報には、機能ボタンのオン・オフ情報や、機能別の稼
働時間情報などが含まれる。
【0279】予約した使用時期が終了するまで、会員5
6は、その課金対象機器の使用を継続することができる
(図35のステップS227)。予約した使用時期が終
了すると、会員56は、課金対象製品を返却する(図3
5のステップS228)。
【0280】一方、タイムチャージ管理会社51は、各
会員56から送られてくる稼働データに基づいて、各会
員56の課金対象製品の使用時間による料金を計算し、
各会員56に料金請求を行なう(図35のステップS2
29)。各会員56は、請求されたその料金を、登録し
た決済方法により支払う(図35のステップS23
0)。
【0281】[グループ化の方法]図36は、グループ
分け手段510で実行されるグループ分け処理の手順を
示すものである。まず、会員からの登録項目の受け付け
をする(ステップS231)。このときの会員登録項目
の例を図37に示す。会員は、例えば会員登録用紙に、
氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、メ
ールアドレス、職業、友人会員の有無、会員向けのライ
フスタイルアンケートを記入して、会員登録をする。イ
ンターネットを通じてWeb登録をする場合にも、同様
の項目が登録される。
【0282】会員の登録項目を受け付けたら、その登録
項目の中からグループ分けのための因子となる項目を抽
出する(ステップS232)。そして、抽出した因子項
目を用いて、課金対象機器を共用する共用グループを決
定する(ステップS233)。共用グループが決定した
ら、グループ編成を会員に通知し(ステップS23
4)、会員の承諾を問い合わせる(ステップS23
5)。
【0283】この問い合わせ通知に対して、会員が承諾
しなかったときには、ステップS182に戻り、再度、
グループ編成をやり直して、その会員の最適なグループ
編成を探し、承諾を得るようにする。会員が承諾した時
点で、グループ編成が決まる。
【0284】<グループ編成の例1>この実施の形態の
場合、グループ内の複数の会員が1台の課金対象機器を
使用することになるので、対象製品の引渡し、返却が問
題となる。そこで、会員登録項目のうち、郵便番号や住
所、電話番号から、各会員の所在地が近い会員によって
1グループを構成するようにする。
【0285】図38の例は、各会員が一つの集合住宅6
1の住人である場合である。この図38の例の場合に
は、課金対象機器としての電子機器3の引渡しや返却
は、例えば宅配ロッカーあるいはコミュニティー室62
が用いられる。病院の入院患者や職員が会員になる場合
も同様である。
【0286】また、図39の例は、動態上、同じコンビ
ニエンスストア63を利用する複数の会員で、共用グル
ープを構成する場合である。この図38の例の場合に
は、課金対象機器としての電子機器3の引渡しや返却
は、タイムチャージ管理会社51と契約したコンビニエ
ンスストア63が代行する。
【0287】<グループ編成の例2>例えば大規模集合
住宅などのように、一つのグループを構成する会員数が
多いときには、所在地のみによってグループ分けするの
では、一グループ当たりの会員の人数が多すぎて、各会
員の使用要求が同時期に発生することが多くなるため、
会員の実質的な使用機会が減って、課金対象機器の利用
効率が悪化するおそれがある。そこで、さらに細分化し
たグループ編成をすることが必要となる。
【0288】図40は、この細分化したグループ編成の
方法の一例である。この例では、タイムチャージ管理会
社51が、複数台の課金対象機器を管理する場合であっ
て、各グループに1台の課金対象機器である電子機器を
割り当てるものである。なお、一つのグループに、複数
台の課金対象機器を割り当てても勿論良い。
【0289】この例は、会員登録の際の登録項目とし
て、使用希望時間帯が含まれていた場合である。この例
においては、まず、使用希望時間帯をいくつかに分け
る。図40の例では、1日を4等分した6時間毎の時間
帯A、時間帯B、時間帯C、時間帯Dに分ける。次に、
これらの時間帯A,B,C,Dのそれぞれを希望時間帯
とする会員の群MA,MB,MC,MDを形成する。
【0290】形成するグループは、図の例では、課金対
象機器が、P1、P2、P3,P4,P5の5台である
ので、グループ1からグループ5までの5個のグループ
とする。
【0291】次に、時間帯A,B,C,Dのそれぞれを
希望時間帯とする会員の群MA,MB,MC,MDのそ
れぞれから、グループ1からグループ5までの5個のグ
ループに対して、順次に、会員を振り分ける。以上で、
グループ分けが完了する。
【0292】このグループ分けの方法において、新規の
会員の加入があったときには、その会員の使用希望時間
帯をチェックし、その使用希望時間帯に属する直近の最
後の会員が割り付けられたグループの次のグループに割
り付けるようにする。
【0293】以上のグループ分け方法によれば、各グル
ープは、希望使用時間帯が互いに重ならない会員が均等
に割り振られて、会員編成されることになり、課金対象
機器の使用効率が向上することが期待される。
【0294】なお、課金対象機器が、会員が自宅に滞在
しているときに使用する性格のものであるときには、使
用希望時間帯は、図37に示した登録項目のライフスタ
イルアンケートに含まれる会員の自宅滞在時間帯とする
ことができる。
【0295】<グループ編成の例3>このグループ編成
の例3は、さらに詳細にグループ分け編成を行なう場合
の例である。この例の場合には、一つまたは複数のグル
ープ用課金対象機器を共用する共用グループの編成因子
は、例えば図41に示すように、会員登録項目の中から
複数個を選択する。そして、その選択した複数個の因子
項目には、グループ編成についての優先順位を付ける。
【0296】また、各因子項目には、予め分類化種別を
定めておく。ここで、分類化種別とは、その項目が同じ
会員を同じグループに編成するものであるか(この分類
化種別を同類化と呼ぶこととする)、異なるグループに
分散させるものであるか(この分類化種別を分散化と呼
ぶこととする)である。
【0297】いずれの因子をどの分類化種別とするか
は、グループ化を行なう際に任意に決めることができ
る。ただし、住所は、上述したように課金対象機器の引
き取り、返却の利便性を考慮した場合には、必ず、同類
化因子とすべきであり、また、自宅滞在時間帯は、互い
に使用時間が重ならないようにするためには、分類化因
子に割り当てる方が良い。
【0298】図41の例では、共用グループの編成因子
は、住所、友人会員有無、自宅滞在時間帯、年齢、職
業、趣味、購読雑誌の7因子とされ、優先順位は、高い
方から順に、住所→友人会員有無→自宅滞在時間帯→年
齢→職業→趣味→購読雑誌とされている。そして、住所
と、友人会員有無と、年齢は、同類化因子とし、自宅滞
在時間帯と、職業と、趣味と、購読雑誌は分散化因子と
している。
【0299】共用グループの編成は、優先順位の高い因
子から、順に適応することにより行なう。まず、住所が
近い複数の会員をまとめて大グループを作る。次に、第
2番目以降の優先順位の因子を用いて、前記大グループ
を細分化して、目的とするそれぞれの共用グループを編
成するようにする。友人会員有無を優先順位を高くした
のは、互いのスケジュール調整を行なえることができる
点に着目したものである。
【0300】今、ある地区内の15人の会員K1〜K1
5によって、一つの大グループを構成した場合に、この
大グループを、3つの共用グループ(1グループは5
人)Gp1〜Gp3に細分化する場合を例にとって、さ
らに説明する。
【0301】図42は、前記大グループを構成する15
人の会員K1〜K15についての各因子項目についての
具体的な項目内容である。グループ編成のための処理ス
テップは、因子の優先順位順に実行されるもので、友人
会員有無→自宅滞在時間帯→年齢→職業→趣味の順であ
る。なお、この例では、図41における因子「購読雑
誌」については考慮しなかった。
【0302】自宅滞在時間帯、年齢、職業および趣味の
各因子項目について、それぞれの具体的な項目内容に、
どの会員が属するかを分類整理した結果を、表形式に表
したものを図43に示す。
【0303】図42の会員K1〜K15についての各因
子項目についての具体的な項目内容と、図43の各因子
項目について、それぞれの具体的な項目内容の分類結果
表に基づいて、各因子項目を優先順位順に適応すること
により、グループ編成を決定する。
【0304】図44は、グループ編成の各処理ステップ
Step1〜Step5の処理内容と、各処理ステップ
Step1〜Step5の終了段階で3つのグループG
p1〜Gp3のそれぞれに編成される会員を示す図であ
る。
【0305】最初の処理ステップStep1では、友人
会員有無の因子によりグループ編成処理を行なう。友人
会員有無の因子は、同類化であるので、この例では、友
人同士は自動的に同じグループに編成する。この場合
に、他の友人同士をも、同一のグループに編成するか
は、次位の優先順位である自宅滞在時間帯を見て決定す
る。
【0306】この例の場合には、会員K1とK3とが友
人同士であり、また、会員K8とK15とが友人同士で
あるので、それらの友人同士の会員は同じグループに組
み入れる。ただし、会員K1とK3および会員K8とK
15とを同一のグループに組み入れると、自宅滞在時間
帯が、「昼」である会員がK3,K8,K15の3人に
なるので、会員K1および会員K3と、会員K8および
会員K15とは、別グループに編成する。
【0307】次のステップStep2では、自宅滞在時
間帯の因子項目に従い、会員を順番に朝型から分散照合
していくと共に、グループGp1〜Gp3の年代傾向を
見てグループ編成を決定する。ここでは、会員K2は、
朝型であって、年代が20代であるので、30代の会員
K1,K3からなるグループGp1と、40代の会員k
8,K15からなるグループGp2とは異なるグループ
Gp3に組み入れることに決定する。
【0308】なお、朝型の会員K10,K14は、グル
ープGp1でも、グループGp2でも良いので、後のス
テップ処理に任せる。また、昼型の会員は多いので、因
子項目「職業」を用いて、後のステップでグループ編成
処理を行なう。
【0309】次のステップStep3では、年代の因子
項目に従い、グループ編成処理を行なう。夜型の会員
は、会員K7一人であるので、どのグループに組み入れ
ても良いから、年代で照合して、同年代のグループGp
2に組み入れる。昼型の会員K4とK12とは年代が異
なるので、年代でグループ編成を決定し、会員K4はグ
ループGp3に、会員K12はグループGp2に組み入
れる。さらに、朝型の会員K13は年代により、グルー
プGp3に組み入れる。
【0310】次のステップStep4では、職業の因子
項目に従い、グループ編成処理を行なう。前述したよう
に、人数の多い昼型の会員は、この職業因子を基本に照
合分類する。ここでは、グループGp1に自営業の会員
K3がいるので、同じ自営業の会員K6は、グループG
p3に組み入れる。
【0311】最後のステップStep5では、趣味の因
子項目に従い、グループ編成処理を行なう。まず、各グ
ループの構成会員の趣味傾向を見て、グループGp1に
は、趣味がゴルフの会員がいないので、Step2で保
留した趣味がゴルフの会員K10はグループGp1に組
み入れる。そして、Step2で保留した会員K14は
グループGp2に組み入れる。
【0312】次に、グループGp3にも、趣味がゴルフ
の会員がいないので、趣味がゴルフの会員K5はグルー
プGp3に組み入れる。最後に、残りの会員K9,K1
1は、グループGp1に組み入れる。以上により、3つ
のグループGp1〜Gp3のグループ編成は終了とな
る。
【0313】以上説明したグループ編成処理の手順の概
要は、図45のステップS241〜ステップS243の
ようになる。
【0314】以上のように会員をグループ化することに
より、課金対象機器である電子機器を、特定の複数の会
員が共用することになるので、故障発生時などの責任の
所在も明らかに管理することが比較的容易になる。ま
た、特定使用者が一つの電子機器を共有するので、使用
者によって互いのスケジュール調整が行なわれる可能性
が期待でき、より課金対象機器の稼働率を上げることが
できる。
【0315】なお、課金対象機器としての電子機器は、
グループごとに固定的に用いずに、他のグループからの
使用予約要求があったときに、空いていれば予約可能と
するようにすることも、勿論可能である。
【0316】[第5の実施の形態における使用予約要求
処理]次に、この第5の実施の形態における使用予約時
の、使用者のパーソナルコンピュータにおける処理動作
と、機器提供元としてのタイムチャージ管理会社51の
使用予約管理システム511における処理動作につい
て、以下に説明する。
【0317】この実施の形態においても、前述した実施
の形態と同様に、会員は、パーソナルコンピュータを用
いて、Webサーバの役割を備えるタイムチャージ管理
会社51の使用予約管理システム511にアクセスし
て、使用予約要求を出す。
【0318】これに対して、使用予約管理システム51
1は、会員認証を行なって、認証が取れたら使用予約要
求を受け付けて、予約された使用時期についての許可情
報を、使用予約された課金対象機器である電子機器に転
送しておく。その後、その使用予約された電子機器を、
予約された使用時期に予約した会員に渡し、使用を行な
わせるようにする。
【0319】この第5の実施の形態においては、使用予
約は、時間単位で行なえるようにしているが、使用予約
要求に当たっては、まず、使用予約日を指定し、その
後、その指定予約日における予約希望時間帯を入力する
ようにする。
【0320】そして、ある日を最初に予約した会員が、
その日についての優先使用権を取得するものとし、後
に、当該優先使用権が他会員にある日について時間使用
を予約したい会員は、同日中の空いている時間であれ
ば、使用予約が可能になるようにしている。
【0321】図46および図47に、会員のパーソナル
コンピュータにおける使用予約要求処理動作についての
フローチャートを示す。また、図48および図49に、
使用予約管理システム511における使用予約要求受付
処理についてのフローチャートを示す。そして、その使
用予約要求の際に、パーソナルコンピュータの画面に表
示される入力画面表示の例を図50および図51に示
す。
【0322】・会員のパーソナルコンピュータでの処理 このパーソナルコンピュータにおける使用予約要求処理
動作についてのフローチャートである図46および図4
7のうち、図46の処理ステップS251〜ステップS
256は、第1の実施の形態における図5のステップS
1〜ステップS6の処理と全く同様であり、また、図4
6のステップS257〜ステップS261は、第1の実
施の形態における図6のステップS11およびステップ
S20〜ステップS23の処理と全く同様である。
【0323】ただし、この第5の実施の形態の場合に
は、タイムチャージ管理会社51の予約管理システム5
11においては、会員認証において、使用予約要求して
きた会員が、いずれのグループの会員であるかを認識
し、その認識したグループ内に置ける使用予約として処
理するようにする。
【0324】この第5の実施の形態の場合には、図47
に示すように、会員認証が取れて、予約入力画面が受信
したときには、その予約入力画面を表示する(ステップ
S271)。この予約入力画面においては、図示は省略
するが、使用予約したい日が含まれる月の指定入力を受
け付けるようになっており、会員が、使用予約したい日
が含まれる月の指定入力をすると、図50に示すよう
に、当該会員が所属するグループについての、指定され
た月における日単位のタイムブッキング表が表示され
る。
【0325】図50の表において、上側の横一列の数字
は、当該月の日付を示し、また、左側の縦一列のアルフ
ァベットA、B、C、D、Eは、会員A、会員B、会員
C、会員D、会員Eを示している。各日付について、丸
印が付されている欄は、その欄に対応する会員の優先使
用日として、既に予約されている日であることを示して
いる。会員が、ある日を最初に予約すると、その日が当
該会員の優先使用日となる。
【0326】しかし、後述するように、各会員は、必ず
しも、優先使用日内の24時間のすべてを使用時間帯と
して予約するわけではないので、他の会員の優先使用日
であっても、空いている時間帯は、さらに予約すること
ができる。
【0327】そこで、会員は、この図50のタイムブッ
キング表において、空いている日または他の会員の優先
使用日のいずれかを予約要求日として指定することにな
る。パーソナルコンピュータは、会員による予約要求日
の指定入力を受け付けると(ステップS272)、その
指定入力された予約要求日の情報を、Webサーバとし
ての予約管理システム511に送る(ステップS27
3)。
【0328】すると、後述するように、予約管理システ
ム511では、指定された予約要求日が優先使用日であ
るかどうか判別し、優先使用日であったときには、図5
1に示すような予約時間帯の入力画面を送信する。
【0329】この図51で、白丸は、優先使用権を有す
る会員の予約時間帯を示し、また、黒丸はその他の会員
の予約時間帯を示している。なお、予約時間帯は、1時
間単位ではなく、1分単位での指定を可能にしており、
操作者(会員)が白丸または黒丸をクリックあるいはカ
ーソルをなぞるように通過させると、図51において、
吹き出し64に示すように、その欄における詳細な時、
分が表示される。
【0330】また、指定された予約要求日が優先使用日
でなかったときには、予約管理システム511は、図5
1と同様の予約時間帯の入力画面であるが、すべての時
間帯について予約がなされていない状態の入力画面を送
信する。
【0331】パーソナルコンピュータは、会員が指定し
た予約要求日が優先使用日であったか、そうでなかった
に応じた、上記2つの予約時間帯の入力画面のいずれか
を受信し、それを表示する(ステップS274)。そし
て、会員からの予約時間帯の入力を待ち(ステップS2
75)、その入力を確認すると、当該予約時間帯の入力
情報を予約管理システム511に送信する(ステップS
276)。なお、この予約時間帯の入力画面において
は、新規の使用時間帯の予約入力の他、前に予約した事
項の変更、取り消しも行なえるようにされている。
【0332】予約管理システム511は、この予約時間
帯の入力情報を受け取ると、その情報についての確認を
促す予約確認画面を、会員のパーソナルコンピュータに
送ってくるので、その予約確認画面をディスプレイに表
示する(ステップS277)。
【0333】この予約確認画面には、入力をやり直すた
めの訂正ボタンや、その入力で確定してよいことを示す
ための確認ボタンが表示される。会員は、この予約確認
画面において自分が入力した内容を確認し、その入力内
容で確定する場合には、確認ボタンを押下操作し、訂正
などのため再入力したいとしたときには、訂正ボタンを
押下操作する。
【0334】パーソナルコンピュータは、使用者による
確認ボタンあるいは訂正ボタンの操作入力をチェックし
て、予約内容の確定指示か、再入力指示かを判別する
(ステップS278)。そして、再入力指示であったと
判別したときには、予約再入力要求を、予約管理システ
ムに送信する(ステップS279)。そして、図46の
ステップS257に戻り、予約入力画面の受信を待つ。
【0335】ステップS278において、予約内容の確
定指示があったと判別したときには、予約確定指示を、
予約管理システム511に送信する(ステップS28
0)。そして、予約管理システム511からの予約完了
画面の受信を待ち(ステップS281)、受信したら、
その予約完了画面をディスプレイに表示して(ステップ
S282)、この予約入力処理ルーチンを終了する。
【0336】・ 予約管理システム(Webサーバ)5
11での処理 次に、使用予約入力の際のWebサーバとして働く機器
提供元2の処理動作を、図48および図49を参照しな
がら説明する。
【0337】図48のステップS291〜ステップS2
96の会員認証処理は、第1の実施の形態における図7
のステップS31〜ステップS36での使用者(会員)
認証処理と全く同じであるので、ここでは説明を省略す
る。
【0338】第5の実施の形態では、ステップS294
で、会員認証がOKであると確認すると、前述の図50
に示した、指定された月における日単位のタイムブッキ
ング表を伴う予約入力画面を送出する(図49のステッ
プS301)。すると、会員のパーソナルコンピュータ
からは予約要求日の情報が送られてくるので、その予約
要求日の情報の受信を待つ(ステップS302)。
【0339】そして、ステップS302で、予約要求日
の情報の受信を確認すると、予約管理システム511
は、予約時間帯の入力画面を、会員のパーソナルコンピ
ュータに送る(ステップS303)。このときの予約時
間帯の入力画面には、予約要求日として優先使用日が選
択されたときと、空きの日が選択されたときとで、前述
したように異なる画面が会員のパーソナルコンピュータ
に送られる。
【0340】この予約時間帯の入力画面に対しては、前
述したようにして、会員が予約時間帯の入力を行なうの
で、予約管理システム511は、その予約時間帯の入力
情報の受信を待つ(ステップS304)。そして、会員
からの予約時間帯の入力情報を受け取ると、予約管理シ
ステム511は、予約確認画面を会員のパーソナルコン
ピュータに対して送出する(ステップS305)。
【0341】これに対して、会員のパーソナルコンピュ
ータからは、予約確認指示または再入力指示のいずれか
が送られてくるので、どちらの指示が送られてきたかを
判別し(ステップS306)、再入力指示であれば、ス
テップS301に戻り、予約入力画面を送出して、この
ステップS301以降の処理を繰り返す。
【0342】また、予約確認指示であったときには、予
約入力情報を、予約管理システム511に設けられてい
る使用予約データ管理メモリに書き込み、保存して、予
約情報を更新する(ステップS307)。そして、予約
完了画面を会員のパーソナルコンピュータに送信する
(ステップS308)。その後、その会員が属するグル
ープの予約対象電子機器に、当該予約した会員による、
予約した使用時期における使用の許可情報を転送する
(ステップS309)。
【0343】このステップS309における許可情報の
電子機器への転送は、予約完了画面の送出の後、即座に
行なう必要はなく、使用のために予約した会員に電子機
器を引き渡す以前に行なえばよい。また、図48および
図49に示した一連の処理ルーチンの中で行なう必要も
なく、後の適当な時点で行なえばよい。転送の方法とし
ては、通信インターフェースを介して行なう方法、外部
記憶媒体を介して行なう方法など、種々の方法を使用で
きる。
【0344】以上のように、この第5の実施の形態にお
いては、日単位で予約設定ができると共に、さらに、各
予約日について使用時間帯を指定するようにすることに
より、既に予約があった日であっても、空いている時間
帯を他の会員に開放して予約可能にしたので、課金対象
機器としての電子機器についての使用効率が上がると期
待される。
【0345】[電子機器での使用実行および使用時間計
測処理]この第5の実施の形態においては、課金対象製
品としての電子機器は、例えば記録再生装置のように、
再生機能、記録機能、早送り機能、巻き戻し機能、一時
停止機能、停止機能などの複数個の機能を備えるものを
対象としている。そして、各機能毎の使用時間をそのま
ま課金対象の時間(課金時間)とするのではなく、各機
能毎の使用時間に、各機能毎に予め設定した重み付け係
数を掛け合わせて課金時間を計算する。
【0346】各機能毎の重み付け係数としては、例え
ば、使用者の使用に直接関与する機能には大きい重み付
け係数を付与し、実質的な使用状態に直接的に関与しな
い機能には小さい重み付け計数を付与するように設定す
る。さらに、例えば開発費のかかった機能に関しては、
より大きい重み係数を付与するように設定する、などの
重み付け方法を用いることができる。
【0347】例えばビデオ機器やオーディオ機器では、
再生ボタン(再生機能)を基準として考え、重み付け係
数を「1」とする。そして、ストップボタン(停止機
能)や巻き戻しボタン(巻き戻し機能)の重み付け係数
は「0」、早送りボタン(早送り機能)の重み付け係数
は「0.5」、記録ボタン(記録機能)の重み付け係数
は「1.2」、エフェクトボタン(エフェクト機能)の
重み付け係数は「2」などというように、予め設定す
る。
【0348】また、この第5の実施の形態では、電子機
器の種類によっても、使用時間から課金時間を計算する
際の重み付け係数を変えるようにしている。例えば、音
楽系機器の重み付け係数を「1」としたとき、映像系機
器はオーディオ情報の再生も伴うことを考慮して、その
重み付け係数は、「1.5」、文字系機器は、簡単な機
能であるので、その重み付け係数は、「0.8」という
ように、電子機器の種類に応じて、予め異なる係数を設
定するようにする。
【0349】なお、重み付け係数は、CD(Compa
ct Disc)、MD(MiniDisc)、DVD
(Digital Video Disc)、テレビ、
ラジオ等のメディアによって変えてもよい。
【0350】以下に説明する第5の実施の形態の例で
は、電子機器の種類に応じた重み付けと、機能毎の重み
付けとを併用する。そして、機能毎の重み付けは、後述
するマイクロコンピュータ部75のCPUの負荷率Pに
より行なう。ここで、CPUの負荷率は、スリープ時間
を含む時間のうちのCPUが継続的に動作している時間
の割合であり、各機能に応じた割合となる。
【0351】図52は、この第5の実施の形態の使用時
間による課金システムに用いられる電子機器70の構成
例を示すものである。この第5の実施の形態の電子機器
70は、図10に示すように、機器70の全体を制御す
るための制御部を構成するマイクロコンピュータ部71
と、メディアドライブやデジタル信号処理部やアナログ
信号処理部などからなる機能実行部72と、複数個の機
能ボタンからなるキー操作部73と、例えば液晶ディス
プレイからなる表示部74と、課金処理部75と、パー
ソナルコンピュータとのインターフェース部76とを備
えて構成される。
【0352】課金処理部75は、マイクロコンピュータ
からなる制御部751と、時間計測のための時計部75
2と、不揮発性メモリ753とからなる。この課金処理
部75は、不揮発性メモリ753を外付けとした1チッ
プIC、あるいは不揮発性メモリ753も含む1チップ
ICとして構成することもできる。時計部752の時間
計測のためのクロックは、使用のために会員に渡される
前に、タイムチャージ管理会社51において、正確なク
ロックに修正されて、時間計測が常に正しく行われるよ
うに考慮している。
【0353】マイクロコンピュータ部71は、キー操作
部73を通じた使用者の入力操作により、いずれの機能
ボタンが操作されたかを判別し、その判別結果に応じた
機能を実行させるように機能実行部72を制御する。ま
た、操作された機能ボタンの情報を課金処理部75の制
御部751に送る。
【0354】課金処理部75の制御部751は、インタ
ーフェース76を通じて受け取った予約管理システム5
11からの許可情報を不揮発性メモリ753に記憶して
おく。また、課金処理部75の制御部751は、マイク
ロコンピュータ部71からの機能ボタンの情報から、そ
の機能ボタンに応じた特定の機能が選択されて実行中で
あることを認識する。そして、制御部751は、時計部
752からの時間情報を参照して、前記の機能の実行時
間、つまり、その機能の使用時間を計測し、その計測し
た使用時間から前述したようにして課金時間を算出し、
算出した課金時間をメモリ753に格納する。
【0355】さらに、課金処理部75の制御部751
は、マイクロコンピュータ部71からの指示により、不
揮発性メモリ753に記憶されている許可情報を読み出
して、予約した会員の認証および予約使用日の認証のた
めにマイクロコンピュータ部71に渡す処理を行なう。
また、課金処理部75の制御部751は、マイクロコン
ピュータ部71からの指示により、不揮発性メモリ75
3に記憶されている使用時間の情報を読み出して、タイ
ムチャージ管理会社の課金管理システムに送信する処理
も行なう。
【0356】図53および図54は、この電子機器70
での機能毎の課金時間の算出および記憶処理を示すフロ
ーチャートである。各処理ステップは、制御部71が備
えるCPUが実行するものである。
【0357】電子機器70の電源がオンとされると、図
53のスタートから処理を開始し、まず、始めに、電子
機器70の制御部71は、課金処理部75の不揮発性メ
モリ753に書き込まれている許可情報を読み出し(ス
テップS321)、表示部74に使用者IDおよびパス
ワードの入力画面を表示して、それらの入力を使用者に
促すようにする(ステップS322)。そして、使用者
による使用者IDおよびパスワードの入力を待つ(ステ
ップS323)。
【0358】ステップS323で、予め定めた所定時間
以上、使用者IDおよびパスワードの入力がなかったと
きには、終了ルーチンを行なって、電子機器70の電源
をオフとする(ステップS324)。
【0359】ステップS323で、使用者IDおよびパ
スワードの入力を確認したときには、読み出した許可情
報に含まれる使用者IDおよびパスワードとの比較対照
を行なって、予約した使用者であるか否かの認証チェッ
クを行なう(ステップS325)。この認証の結果、予
約した使用者ではないと判別したときには、終了ルーチ
ンを行なって、電子機器70の電源をオフとする(ステ
ップS324)。
【0360】ステップS325での認証の結果、予約し
た使用者であると判別したときには、許可情報に含まれ
る予約使用時期の情報と、時計部36の現在の日時とを
比較して、現在日時が、予約した使用許可期間内である
か否か判別する(ステップS326)。現在日時が、予
約した使用許可期間内でなければ、終了ルーチンを行な
って、電子機器70の電源をオフとする(ステップS3
24)。
【0361】また、現在日時が、予約した使用許可期間
内であれば、制御部31は、ハードウエア部32に対し
て、その機能をオンにする制御信号を送り、使用者によ
る電子機器3の使用を許可する(ステップS327)。
【0362】そして、機能ボタンが操作されて、オンと
されたか否か判別する(図54のステップS331)。
機能ボタンがオンとされたと判別したときには、オンさ
れた機能ボタンは何であるかを認識する(ステップS3
32)。以上の処理は、マイクロコンピュータ部71で
行なわれる。
【0363】認識された機能ボタンの情報はマイクロコ
ンピュータ71から課金処理部75の制御部751に送
られ、制御部751は、オンされた機能ボタンは何であ
るかを認識し、その認識した機能ボタンを示すボタン種
類情報を不揮発性メモリ753に格納する(ステップS
333)。
【0364】また、制御部751は、当該オンされた機
能の実行時間、つまり、そのオンされた機能の使用時間
T1を時計部752の情報を用いて計測する(ステップ
S334)。この使用時間T1には、マイクロコンピュ
ータ部71のCPUがスリープ状態であるスリープ時間
を含んでいる。次に、マイクロコンピュータ部71のC
PUが継続的に動作している時間である演算処理時間、
つまりスリープ時間を除く時間T2を計測すると共に、
マイクロコンピュータ部71のCPUの負荷率Pを算出
する(ステップS335)。
【0365】負荷率Pの算出は、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、ビデオ機器、オーデ
ィオ機器、テレビ受像機、メディア種類等による変動係
数である。これは装置の種類に応じたものであるので、
装置の種類別係数と呼ぶことができる。
【0366】以上の使用時間T1の計測のステップS3
6と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測のス
テップS37を、当該実行中機能の動作が終了するまで
継続する(ステップS336)。なお、ここでは、実行
中に繰り返しCPU負荷率Pを演算する例を示したが、
実行が終了した時点でCPU負荷率Pを演算するように
してもよい。
【0367】そして、実行中機能の動作が終了したと判
別すると、課金処理部75の制御部751は、課金時間
tを、 課金時間t=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する(ステップS337)。そ
して、計算結果の課金時間tの情報をメモリ753に格
納する(ステップS338)。ここで、課金時間tは、
上式によりt=T2×Kであるため、T1を計測せず
に、演算処理時間T2の計測のみを行なうようにしても
良い。
【0368】次に、マイクロコンピュータ部71は、課
金制御部75の制御部751に問い合わせて、予約され
た使用期間が終了したか否か判別し(ステップS33
9)、予約使用期間が終了していなければ、ステップS
331に戻って、次の機能ボタンのオンを待つ。マイク
ロコンピュータ部71が、予約使用期間が終了したと判
別したときには、電子機器70の電源をオフとして(ス
テップS340)、この処理ルーチンを終了する。
【0369】なお、上述の説明では、使用者が、予約使
用期間の間に、電子機器70を電源オフにする場合につ
いては記述しなかったが、予約使用期間内であれば、使
用者は任意に電源をオフにすることができることは言う
までもない。その際には、その電源オフまでの電子機器
70の実質的な使用時間についての情報が、前に電源オ
フにされたときまでの使用時間に順次累積されて、課金
処理部75の不揮発性メモリ753に記憶されることに
なる。
【0370】なお、一旦、電源をオフにすると、上述の
例の場合には、電源オンのときに、再び、会員認証およ
び使用時期の認証が行なわれるが、使用者に電子機器が
引き渡された後、最初の電源オンの時にのみ、上述のよ
うな会員認証および使用時期の認証を行なうようにして
もよい。
【0371】図55に課金処理部75のメモリ753の
記憶内容の構成例を示す。すなわち、メモリ753に
は、データは、システム管理情報、ユーザ情報、決済情
報、予約の許可情報、稼働情報に、分類されて、それぞ
れ所定のアドレスに記憶されている。
【0372】システム管理情報としては、製品IDや例
えば使用時間が契約などにより制限されている場合にお
けるその製品の使用時間制限設定情報、認証情報などが
登録されている。ユーザ情報としては会員IDやユーザ
の氏名、年齢、銀行口座やクレジット番号などの個人情
報が登録されている。決済情報としては、決済回数、場
所、日時情報などが記録される。
【0373】予約の許可情報としては、前述もしたよう
に、予約日時、会員ID、パスワード、製品IDなどが
記憶されている。
【0374】稼働情報としては、電源オン・オフ回数の
情報や、機能別課金時間の情報を含む機能別動作情報、
CD,MD,DVDなどのメディア情報、何チャンネル
を何時間視聴したかの情報を含むテレビ(TV)チャン
ネル情報、どのアーチストの、どの楽曲を再生したかの
情報を含む音楽情報、視聴したタイトル情報などを含む
映画情報、故障情報などが記憶される。また、電子機器
70がダウンロード機能を有する機器である場合には、
ダウンロード時間情報なども記憶される。
【0375】この稼働情報は、タイムチャージ管理会社
51に送られ、上記の情報を元に、契約条件に沿って料
金計算され、会員に請求されることになる。
【0376】この第5の実施の形態の電子機器70は、
図56に示すように、インターフェース76を通じてパ
ーソナルコンピュータ80と接続される。そして、電子
機器70は、パーソナルコンピュータ80からのデータ
転送要求を受けて、メモリ353に蓄積されている、製
品ID情報や会員ID情報と、稼働情報を読み出し、パ
ーソナルコンピュータ80のハードディスクなどの記憶
部に転送する。
【0377】パーソナルコンピュータ80は、インター
ネットなどのデジタル通信ネットワーク41を通じて、
タイムチャージ管理会社51の課金管理システム512
に接続されており、決済時期が近付くと、課金管理シス
テム512は、パーソナルコンピュータ80に決済時期
が近付いたことを電子メールなどで通知し、電子機器7
0の稼働情報などをパーソナルコンピュータに転送する
ように促す。電子メールが使用できない使用者に対して
は、郵便によるメールにより、決済時期が近付いたこと
を通知するようにする。
【0378】上記の通知を受けた使用者は、電子機器7
0をパーソナルコンピュータ80に接続し、データ転送
の作業を行なう。図57は、この転送作業の流れを示す
フローチャートであり、図57(A)は、電子機器70
における処理を、図57(B)は、パーソナルコンピュ
ータ80における処理を、それぞれ示している。
【0379】電子機器70では、電源がオンにされると
(ステップS341)、初期化される(ステップS34
2)。次に、パーソナルコンピュータ80に接続された
か否か判別し(ステップS343)、接続されたと判別
したときには、パーソナルコンピュータ80からのデー
タ転送要求の到来を待つ(ステップS344)。
【0380】そして、パーソナルコンピュータ80から
のデータ転送要求が到来したら、メモリ353に蓄積さ
れている稼働情報および製品ID、会員IDなどの情報
を転送する(ステップS345)。データの転送が終了
したら(ステップS346)、前回の決済時に、データ
転送したデータをメモリから削除して(ステップS34
7)、処理を終了する。
【0381】今回のデータは転送後も残して、前回のデ
ータを消去するようにするのは、メモリ容量を考慮する
と共に、データ転送が、例えば伝送路上でのトラブルな
どにより、失敗した時に、課金管理システム512側か
らの要請により再度のデータ転送が必要になる場合があ
ることと、今回のデータ転送までに課金管理システム5
12側からの再度のデータ転送の要請がなかったことか
ら、前回のデータを消去しても差し支えないからであ
る。
【0382】なお、メモリ容量が大きい場合には、前回
ではなく、前々回やさらにその前の転送データのみを消
去するようにして、できるだけ、データを残すようにし
ても、勿論よい。
【0383】一方、パーソナルコンピュータ80では、
電源がオンにされると(ステップS351)、初期化さ
れる(ステップS352)。次に、ユーザの指示により
決済アプリケーションを起動する(ステップS35
3)。次に、転送要求ボタンアイコンの操作を促すメッ
セージを送出する(ステップS354)。このメッセー
ジによりユーザが転送要求ボタン操作を行なうと(ステ
ップS355)、データ転送要求を電子機器70に送出
する(ステップS356)。
【0384】このデータ転送要求に対応して電子機器7
0からは稼働情報などのデータが転送されてくるので、
そのデータをハードディスクに保存する(ステップS3
57)。そして、電子機器70からのデータの受信の完
了を確認すると(ステップS358)、データ受信完了
メッセージ表示して(ステップS359)、この処理ル
ーチンを終了する。
【0385】そして、図58に示すように、パーソナル
コンピュータ80は、タイムチャージ管理会社51の課
金管理システム512からのリモート・アクセスによる
転送要求を受信したときには(ステップS361)、自
動的に転送モードになり、管理会社の課金管理システム
512と接続する(ステップS362)。そして、ハー
ドディスクに蓄えていた稼働情報などのデータを課金管
理システム512に転送する(ステップS363)。そ
して、データ転送の完了を確認すると(ステップS36
4)、自動転送モードを終了する。
【0386】このときのタイムチャージ管理会社51の
課金管理システム512の動作のフローチャートを図5
9に示す。
【0387】課金管理システム512は、決済時期が近
付くまでは、電子機器との接続待機の状態となっている
(ステップS371およびステップS372)。そし
て、決済時期が近付いたことを検知すると(ステップS
372)、決済時期が近いことを、前述したようにし
て、電子メールなどにより使用者側に通知する(ステッ
プS373)。
【0388】そして、決済時期になると(ステップS3
74)、リモート・アクセスによりパーソナルコンピュ
ータ80に接続し(ステップS375)、データの受信
準備をする(ステップS376)。この受信準備の間に
顧客検索を行っておく。
【0389】その後、前述したように、パーソナルコン
ピュータ80からデータが転送されてくるので、そのデ
ータを全て受信する(ステップS377、ステップS3
78)。データの受信を完了すると、機能毎動作情報に
含まれる課金時間に、時間単価を掛け算して、今回の使
用時間に対する料金である課金料金を計算する(ステッ
プS379)。
【0390】課金料金の計算が終了したら、使用者(会
員)に対して請求書を発行する(ステップS380)。
この請求書も、電子メールあるいは郵便によるメールに
より発行することができる。この請求書を受け取った使
用者は、図56に示すように、コンビニエンスストアな
どの店舗を通じて料金を支払う。あるいは前述したよう
に、銀行口座やクレジット会社の口座からの自動振り込
みにより、料金が支払われる場合もある。
【0391】そして、使用者からの入金を確認し(ステ
ップS381)、入金を確認したときには、電子機器の
使用継続を許可し、また、領収書を発行する(ステップ
S382)。一方、使用者からの入力を確認できないと
きには、納付期限まで待ち(ステップS383)、納付
期限を超過したときには、使用契約の解約および電子機
器の返却を要請する。例えばパーソナルコンピュータ8
0に返却要請信号を送信する(ステップS384)。
【0392】図60は、課金管理システム512におけ
る、図59に示した処理のうちのステップS379の課
金料金計算処理の一例であり、この例は、製品製造販売
会社52がタイムチャージ管理会社51と結んだ契約内
容をも考慮した場合の処理である。
【0393】タイムチャージ管理会社51の課金管理シ
ステム512のデータベース211には、顧客情報、稼
働情報の他に製品情報も蓄えられており、どの製品がど
の製品製造販売会社52の製品であるかを、製品IDと
製品製造販売会社52との対応関係から認識できるよう
にされている。また、製品製造販売会社52と、その製
品について、販売のみの契約か、使用時間による料金の
分配を受けることを伴う契約(使用時間による料金の分
配を受けるだけの契約も含む)であるかの契約条件につ
いての情報も記憶されている。
【0394】まず、受信データを解析して(ステップS
391)、製品IDから電子機器70の製造販売会社5
2を判別すると共に、契約条件についても判別する(ス
テップS392)。データ中の課金時間の情報を用い
て、前述したようにして課金料金を計算する(ステップ
S393)。
【0395】次に、ステップS392で求めた契約条件
から、その製品についての契約が使用時間による料金の
分配を受けることを伴う契約であるか否か判別する(ス
テップS394)。そうであるときには、ステップS3
93で求めた課金料金のうち、タイムチャージ管理会社
51への分配分を算出して、課金管理システム512が
備えるメモリのうちのタイムチャージ管理会社512の
分配金メモリ部に記憶し(ステップS395)、また、
求めた課金料金のうち、製品製造販売会社52への分配
分を算出して、製品製造販売会社52の分配金メモリ部
に記憶する(ステップS396)。
【0396】ステップS394で、製品についての契約
が使用時間による料金の分配を受けることを伴う契約で
ないと判別されたときには、求めた課金料金のすべてを
タイムチャージ管理会社51への分配分として、タイム
チャージ管理会社51の分配金メモリ部に記憶する(ス
テップS397)。
【0397】この第5の実施の形態の場合のように、自
身では直接的に課金管理システム512との間で通信を
行なえず、パーソナルコンピュータ80を介してデータ
伝送する電子機器70の場合にも、決済時期が1か月毎
などの予め定められた期日の場合、電子機器70の課金
処理部35が備える時計部352のカレンダー機能を用
いて、使用者に決済期日が近付いたことを知らせ、決済
処理のためのデータ転送を促すようにすることができ
る。
【0398】図61は、その場合の電子機器70での決
済時期およびデータ転送処理に関する部分の処理ルーチ
ンで、この処理ルーチンは、この例では、一定時間周期
の割り込みによって動作する場合である。
【0399】この処理ルーチンが割り込みにより起動さ
れると、課金処理部75が、決済時期になったか、ある
いは決済時期が近いかどうか判別し(ステップS40
1)、決済時期でなければ、この処理ルーチンを抜け
る。そして、決済時期であれば、課金処理部75は、決
済時期到来のメッセージを出すようにマイクロコンピュ
ータ部71に依頼する。マイクロコンピュータ部71
は、表示部74に決済時期到来のメッセージを表示し
て、使用者に通知し(ステップS402)、決済処理の
ためのデータ転送を使用者に促す。
【0400】次に、このメッセージに対応して使用者が
パーソナルコンピュータ80に電子機器70を接続した
か否か、制御部351が判別し(ステップS403)、
接続されなかった時には、決済期限リミットを超過した
か否か判別し(ステップS405)、超過していないと
判別したときには、そのままこの処理ルーチンを抜け
る。
【0401】また、決済期限リミット超過していると判
別した時には、電子機器70の動作を停止あるいは制限
するように、課金処理部75からマイクロコンピュータ
部71に依頼を出す。これにより、電子機器70は、動
作停止あるいは動作制限の状態になる(ステップS40
6)。
【0402】ステップS403でパーソナルコンピュー
タ80に電子機器70が接続されたと判別した時には、
マイクロコンピュータ部71が、データ転送ボタンがオ
ンとされたか否か判別し(ステップS404)、オンと
されないと判別した時には、制御部751が、決済期限
リミットを超過したか否か判別し(ステップS40
5)、超過していないと判別したときには、そのままこ
の処理ルーチンを抜ける。
【0403】また、制御部751が、決済期限リミット
を超過していると判別した時には、電子機器70の動作
を停止あるいは制限するように、課金処理部75からマ
イクロコンピュータ部71に依頼を出す。これにより、
電子機器70は、動作停止あるいは動作制限の状態にな
る(ステップS406)。
【0404】また、ステップS404で転送ボタンがオ
ンとされたと判別された時には、メモリ353に蓄積さ
れている稼働情報および製品ID、会員IDなどの情報
を転送する(ステップS407)。データの転送が終了
したら(ステップS408)、前回の決済時に、データ
転送したデータをメモリから削除して(ステップS40
9)、この処理ルーチンを抜ける。
【0405】この第5の実施の形態の場合においては、
課金管理システム512では、稼働情報を電子機器70
から収集して解析することにより、使用者の使用動向の
調査ができる。例えば、どの機能が一番使われたかが把
握でき、次期製品開発の改善フィードバックができた
り、使われない機能を外したりすることが明確に規定で
きる。
【0406】また、この発明においては、音楽ソフトや
ビデオソフトに対しても、それを聞いたり見たりした時
間で対価が支払われるため、電子機器で再生された記録
媒体に記録されたコンテンツがコピーであってもその費
用が回収できる。したがって、著作権者にとっては著作
料が的確に入るというメリットがある。
【0407】以上の第5の実施の形態の説明では、機能
毎の課金時間計算の際の重みは、CPUの負荷率によっ
て設定するようにしたが、課金処理部75の不揮発性メ
モリ753に、各機能毎の重み係数の対応テーブルを用
意しておき、各機能毎に対応する重み係数を不揮発性メ
モリ753から読み出して、課金時間の計算に使用する
ようにすることもできる。
【0408】装置の種類別係数も、課金処理部75が搭
載される電子機器に応じて、予め不揮発性メモリ753
に記憶させておき、課金時間の計算の際に用いるように
することもできる。
【0409】また、以上の第5の実施の形態の例では、
電子機器70に内蔵された課金処理部75で課金時間を
計算するようにしたが、使用時間T1と、機能ボタンの
オン・オフ情報などの稼働情報とを、課金管理システム
512側に転送することにより、課金管理システム51
2側においても、上述の課金処理部75における処理と
同様にして、課金時間の計算を行なうようにすることも
できる。
【0410】また、決済のためのデータ転送は、パーソ
ナルコンピュータ80に対してはリモートアクセスで行
なうようにしたが、使用者のマニュアル操作により、パ
ーソナルコンピュータ80を通じて課金管理システム5
12にデータ転送するようにしても、勿論よい。
【0411】また、電子機器70からパーソナルコンピ
ュータ80へのデータ転送は、電子機器70がパーソナ
ルコンピュータ80からのデータ転送要求を待って行な
うようにしたが、電子機器70にデータ転送ボタンを設
けて、電子機器70側から、データ転送要求を送って、
パーソナルコンピュータ80に稼働情報等を転送するよ
うにすることもできる。
【0412】[第6の実施の形態]この第6の実施の形
態は、全体の仕組みの構成は、図34に示した第5の実
施の形態の場合と全く同様である。
【0413】前述の第5の実施の形態は、決済処理のた
めのデータ転送にパーソナルコンピュータを用いるよう
にしたが、この第6の実施の形態では、無線通信手段に
より、タイムチャージ管理会社の課金管理システムと接
続して、直接的に稼働データのデータ転送を行なうよう
にする。
【0414】図62は、この第6の実施の形態の場合の
電子機器70の構成例を示すものである。この例では、
第5の実施の形態のインターフェース部76の代わりに
無線通信部77および送受信アンテナ78を設ける。そ
の他は、第5の実施の形態の電子機器70と全く同様の
構成を備える。
【0415】図63は、この第6の実施の形態の場合の
稼働データの転送のための構成例を示す図である。この
第6の実施の形態の場合には、タイムチャージ管理会社
51の課金管理システム512側にも、無線通信部51
4およびアンテナ515を設け、電子機器70と無線通
信路を通じて種々のデータのやり取りが可能となる。
【0416】図64は、この第6の実施の形態の場合の
電子機器70における決済のためのデータ転送処理の流
れを示す図である。
【0417】まず、電源がオンにされると(ステップS
411)、初期化される(ステップS412)。そし
て、この第6の実施の形態では、決済時期になると課金
管理システム512から無線通信路を介して、決済時期
通知が電子機器70に送られてくる。電子機器70の課
金処理部75では、この決済時期通知の到来を監視し
(ステップS413)、決済時期通知が到来するまで
は、前述した使用時間の計算処理等の通常処理を実行す
る(ステップS414)。
【0418】そして、課金処理部75は、決済時期通知
の到来を検出したときには、決済時期到来のメッセージ
を出すようにマイクロコンピュータ部71に依頼する。
マイクロコンピュータ部71は、表示部74に決済時期
到来のメッセージを表示し(ステップS415)、決済
処理のためのデータ転送を使用者に促す。
【0419】次に、課金処理部75は、マイクロコンピ
ュータ部71からの操作された機能ボタンについての情
報を監視して、転送ボタンが操作されたか否かを監視す
る(ステップS416)。
【0420】そして、転送ボタンが、決済期限リミット
期間内に操作されたか否か監視する(ステップS41
7)。課金処理部75は、決済時期通知を受信したとき
に、タイマーを起動させて、決済期限リミット期間を計
測している。
【0421】決済期限リミット期間を経過しても、転送
ボタンの操作が行われなかったと判別されたときには、
電子機器70の動作を停止あるいは制限するように、課
金処理部75からマイクロコンピュータ部71に依頼を
出す。これにより、電子機器70は、動作停止あるいは
動作制限の状態になる(ステップS418)。
【0422】また、ステップS416で転送ボタンがオ
ンとされたと判別された時には、タイムチャージ管理会
社51の課金管理システム512と無線通信路を介して
接続し(ステップS419)、不揮発性メモリ753に
蓄積されている稼働情報および製品ID、会員IDなど
の情報を転送する(ステップS420)。データの転送
が終了したら(ステップS421)、前回の決済時に、
データ転送したデータをメモリから削除して(ステップ
S422)、この処理ルーチンを終了する。
【0423】上述の第6の実施の形態では、無線通信路
を用いて、電子機器70と課金管理システムとの間での
通信を行なうようにしたが、無線通信の代わりに、電話
回線などの公衆回線(ADSL(Asymmetric
Digital Subscriber Lin
e)、ISDN(Integrated Servic
es Digital Network)、携帯電話通
信網、PHS(Personal Handyphon
e System)の電話網、インターネット)や専用
回線、CATV通信網を通じて、電子機器とタイムチャ
ージ管理会社の課金管理システムと直接的なやり取りを
行なうようにする場合も、上述と全く同様にして処理を
行なうことができる。
【0424】[第7の実施の形態]この第7の実施の形
態は、全体の仕組みの構成は、図34に示した第5の実
施の形態の場合と全く同様である。
【0425】上述の第5および第6の実施の形態では、
課金処理部75を内蔵するようにしたが、第7の実施の
形態では、この課金処理部75の部分を、着脱自在な課
金処理装置90の構成とするものである。
【0426】図65は、課金処理装置90を装着した状
態の第7の実施の形態の電子機器70の構成を示すもの
で、この図65では、図示を省略したが、電子機器70
は、課金処理装置90の着脱を行なうためのスロット
(コネクタ)を備えている。課金処理装置90を、この
スロットに差し込むと、図65に示すように、課金処理
装置90とマイクロコンピュータ部71とが接続される
状態になる。
【0427】課金処理装置90は、課金処理部75と同
様の構成であって、制御部91と、時計部92と、不揮
発性メモリ93とを備えて構成されている。
【0428】そして、第5の実施の形態と同様にパーソ
ナルコンピュータ80を通じての決済処理のためのデー
タ転送を行なう場合には、図66に示すように、パーソ
ナルコンピュータ80と接続するためのインターフェー
ス部202を備える転送アダプタ201に課金処理装置
90を装着するようにする。
【0429】転送アダプタ201は、電子機器70と同
様に、課金処理装置90の着脱用のスロット(図示は省
略)を備え、このスロットに課金処理装置90を装着す
ることにより、課金処理装置90の制御部91が、イン
ターフェース部202と接続される。インターフェース
部202は、図52に示した第5の実施の形態の電子機
器70のインターフェース部76と同様のものである。
したがって、パーソナルコンピュータ80からデータ転
送要求を転送アダプタ201を通じて課金処理装置90
に送ると、データ転送を行なうことができる。
【0430】また、図67に示すような電話回線に接続
された転送アダプタ203を用いることにより、第6の
実施の形態と同様に、パーソナルコンピュータ80を介
さずに、直接的に課金管理システム512と接続して、
課金処理装置90からデータ転送するようにすることも
できる。
【0431】この図67の場合の転送アダプタ203
は、転送アダプタ201と同様の、課金処理装置90の
着脱用のスロット(図示は省略)を備える。このスロッ
トに課金処理装置90を装着することにより、課金処理
装置90の制御部91が、通信手段に接続されている通
信インターフェース部204と接続される。
【0432】なお、図67において、通信インターフェ
ース部204の代わりに無線通信部を設けることによ
り、上述した第6の実施の形態と同様に、例えば電話回
線などの公衆回線(ADSL、ISDN、携帯電話通信
網、PHSの電話網、インターネット)や専用回線、C
ATV通信網を通じて、パーソナルコンピュータ80を
介さずに、直接的に課金管理システム512と接続し
て、課金処理装置90からデータ転送するようにするこ
ともできる。
【0433】図68は、図66の転送アダプタ201を
用いる場合の課金処理装置90の動作例を説明するため
のフローチャートである。
【0434】まず、課金処理装置90の制御部91は、
課金処理装置90が電子機器70本体に接続されたか否
かを判別する(ステップS431)。電子機器70に接
続されたと認識したときには、マイクロコンピュータ部
71からのデータ受信を待つ(ステップS432)。
【0435】そして、制御部91は、マイクロコンピュ
ータ部71からのデータを受信した判別したときには、
それが機能ボタン操作の情報であるか否か判別し(ステ
ップS433)、そうでなければ、それに応じた処理を
行ない、機能ボタン操作の情報であった場合には、制御
部91は、オンされた機能ボタンは何であるかを認識
し、その認識した機能ボタンを示すボタン種類情報をメ
モリ93に格納する(ステップS434)。
【0436】そして、制御部91は、当該オンされた機
能の実行時間、つまり、オンされた機能の使用時間T1
を時計部92の情報を用いて計測する(ステップS43
5)。次に、マイクロコンピュータ部71のCPUが継
続的に動作している時間である演算処理時間、つまりス
リープ時間を除く時間T2を計測すると共に、マイクロ
コンピュータ部71のCPUの負荷率Pを算出する(ス
テップS436)。ここで、実行中に繰り返しCPU負
荷率Pを演算する例を示したが、実行が終了した時点で
CPU負荷率Pを演算するようにしても良い。
【0437】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0438】以上の使用時間T1の計測のステップS4
35と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS436を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS437)。
【0439】そして、実行中機能の動作が終了したと判
別すると、課金処理装置90の制御部51は、課金時間
tを、 課金時間t=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する(ステップS438)。
【0440】ここで、課金時間tは、上式によりt=T
2×Kであるため、T1を計測せずに、演算処理時間T
2の計測のみを行なうようにしても良い。
【0441】そして、計算結果の課金時間tの情報を、
日付、課金時間t、稼働情報などからなる課金情報の一
部として、メモリ93に格納する(ステップS43
9)。そして、ステップS431に戻る。
【0442】ステップS431で、制御部91が、電子
機器70本体には接続されていないと判別したときに
は、転送アダプタ61に接続されたと認識する(ステッ
プS440)。そして、制御部91が、パーソナルコン
ピュータ80からのデータ転送要求が到来したか否か判
別し(ステップS441)、データ転送要求が到来して
いないと判別したときには、ステップS431に戻る。
【0443】そして、データ転送要求が到来したと判別
したときには、制御部91は、メモリ93から課金情報
を読み出して、転送アダプタ201を通じてパーソナル
コンピュータ80に転送する(ステップS442)。そ
して、データ転送の完了を確認すると(ステップS44
3)、制御部91は、前回にデータ転送した分の課金情
報をメモリ93から消去し(ステップS444)、その
後、ステップS431に戻る。
【0444】[第8の実施の形態]以上の第5〜第7の
各実施の形態は、使用時間による料金の支払いが後払い
の例であるのに対し、この第8の実施の形態は、前払い
(プリペイド方式)の場合である。そして、この第8の
実施の形態は、プリペイドカードを用いる場合の例であ
る。
【0445】図69は、この第8の実施の形態の場合の
電子機器70の構成例を示す図である。この第8の実施
の形態では、図52に示した第5の実施の形態のインタ
ーフェース部76あるいは図62に示した第6の実施の
形態の無線通信部77の代わりに、プリペイドカード2
10の記憶情報を読み取るカードリーダ79を設ける。
【0446】そして、制御部751と、時計部752
と、不揮発性メモリ753とを備えて構成される課金処
理部75のハードウエア構成は、第5の実施の形態や第
6の実施の形態と同様であり、また、メモリ353が課
金処理部75に対して外付けであってもよいのも、第5
の実施の形態や第6の実施の形態と同様である。
【0447】しかし、制御部751のソフトウエア構成
は、第5の実施の形態や第6の実施の形態と異なる。す
なわち、使用時間の計測、課金時間の計測に関するソフ
トウエアは変わらないが、この第8の実施の形態では、
不揮発性メモリ753に記憶した課金情報と、プリペイ
ドカード210の記憶情報とに基づいて、電子機器70
において、決済処理を実行する点が異なる。
【0448】プリペイドカード210には、使用可能時
間の情報が予め書き込まれており、この使用可能時間
が、使用者の電子機器70の使用時間に応じて減じられ
た時間に、電子機器70の課金処理部75により書き換
えられる。したがって、プリペイドカード210には、
使用可能時間の残時間が記憶されていることになる。
【0449】図70および図71は、この第8の実施の
形態の場合の電子機器70の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。なお、この第8の実施の形態におい
ても、電子機器70の電源がオンとされると、会員認証
および使用予約日の認証が行なわれるが、その部分の処
理は、図53に示したステップS321〜ステップS3
27と全く同様であるので、ここでは省略し、図70
は、図53のステップS327に続いて行なわれるステ
ップS451から記述した。
【0450】すなわち、図70のステップS451にお
いては、制御部751は、プリペイドカード210が装
着されたか否か判別する。プリペイドカード210が装
着されていないときには、プリペイドカード210の装
着を促すメッセージをマイクロコンピュータ部71経由
で、表示部74の画面に表示するようにする(ステップ
S452)。
【0451】そして、制御部75が、プリペイドカード
210が装着されたと判別したときには、制御部75
は、プリペイドカード210から使用可能時間の残時間
を読み出し(ステップS453)、残時間がゼロでない
か確認する(ステップS454)。残時間がゼロであれ
ば、「プリペイドカードの残時間がゼロであるため、交
換をする必要がある」旨のメッセージを、マイクロコン
ピュータ部71経由で、表示部74の画面に表示するよ
うにする(ステップS455)。
【0452】そして、プリペイドカード210の交換を
待ち(ステップS456)、交換されなかったときに
は、制御部751は、電源オフにされたか否か判別し
(ステップS457)、電源オフとされたときには、処
理を終了する。また、電源オフとされないときには、ス
テップS455に戻って、プリペイドカード210の交
換を促すメッセージを表示部74の画面に表示する。
【0453】ステップS456で、制御部751がプリ
ペイドカードが交換されたことを確認したときには、制
御部751は、交換後のプリペイドカード210の使用
可能時間の残時間を読み出し(ステップS453)、残
時間がゼロでないか確認し(ステップS454)、残時
間がゼロでなければ、その残時間をマイクロコンピュー
タ部71経由で、表示部74の画面に表示するようにす
る(ステップS458)。
【0454】そして、制御部751は、マイクロコンピ
ュータ部71からの機能ボタンの情報の受信を待ち(図
71のステップS461)、機能ボタン操作の情報が到
来したときには、制御部751は、オンされた機能ボタ
ンは何であるかを認識し、そのボタン種類情報をメモリ
753に格納する(ステップS462)。
【0455】そして、制御部751は、当該オンされた
機能の実行時間、つまり、使用時間T1を時計部752
の情報を用いて計測する(ステップS463)。次に、
マイクロコンピュータ部71のCPUが継続的に動作し
ている時間である演算処理時間、つまりスリープ時間を
除く時間T2を計測すると共に、マイクロコンピュータ
部71のCPUの負荷率Pを算出する(ステップS46
4)。ここで、実行中に繰り返しCPU負荷率Pを演算
する例を示したが、実行が終了した時点でCPU負荷率
Pを演算するようにしても良い。
【0456】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0457】以上の使用時間T1の計測のステップS4
63と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS464を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS465)。
【0458】そして、実行中機能の動作が終了したと判
別すると、課金処理装置90の制御部751は、課金時
間tを、 課金時間t=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する(ステップS466)。
【0459】ここで、課金時間tは、上式によりt=T
2×Kであるため、T1を計測せずに、演算処理時間T
2の計測のみを行なうようにしても良い。
【0460】そして、計算結果の課金時間tの情報を用
いて、使用可能時間の残時間を計算し(ステップS46
7)、計算結果の残時間によりプリペイドカードの残時
間を書き換える(ステップS468)。また、日付、稼
働情報などの情報も、プリペイドカード210に書き込
む(ステップS469)。これらの情報は、このプリペ
イドカード210から、タイムチャージ管理会社51
が、これらの情報を読み出して、市場調査のための資料
などに使用するために用いられる。
【0461】次に、マイクロコンピュータ部71は、課
金制御部75の制御部751に問い合わせて、予約され
た使用期間が終了したか否か判別し(ステップS47
0)、予約使用期間が終了していなければ、ステップS
461に戻って、次の機能ボタンのオンを待つ。マイク
ロコンピュータ部71が、予約使用期間が終了したと判
別したときには、電子機器70の電源をオフとして(ス
テップS340)、この処理ルーチンを終了する。
【0462】なお、上述の説明では、使用者が、予約使
用期間の間に、電子機器70を電源オフにする場合につ
いては記述しなかったが、予約使用期間内であれば、使
用者は任意に電源をオフにすることができることは言う
までもない。その際には、その電源オフまでの電子機器
3の実質的な使用時間についての情報が、前に電源オフ
にされたときまでの使用時間に順次累積されて、課金処
理部75の不揮発性メモリ753に記憶されることにな
る。
【0463】また、一旦、電源をオフにすると、上述の
例の場合には、電源オンのときに、再び、会員認証およ
び使用時期の認証が行なわれるが、使用者に電子機器が
引き渡された後、最初の電源オンの時にのみ、上述のよ
うな会員認証および使用時期の認証を行なうようにして
もよい。
【0464】なお、プリペイドカード210は、電子機
器を提供する提供会社や、タイムチャージ管理会社51
で販売する他、コンビニエンスストアなどの店舗でも販
売するようにする。この場合に、稼働情報などの貴重な
資料が記憶された残時間がゼロのプリペイドカードを販
売店に戻してもらうようにするため、プイペイドカード
を戻した使用者には、使用時間サービスカードやデータ
を贈る仕組みを構築するとよい。
【0465】[第9の実施の形態]上述の第8の実施の
形態は、プリペイドカードを用いて、電子機器70で決
済を行なう場合であったが、この第9の実施の形態で
は、プリペイドカードではなく、IC銀行カードを用い
るようにする。電子機器70のハードウエア構成は、第
8の実施の形態と同様の構成であるので省略する。
【0466】そして、この第9の実施の形態の場合に
は、前払いではなく、後払いとなる。例えば、第5の実
施の形態の電子機器における使用実行処理の図53およ
び図54のフローチャートにおいて、ステップS338
の課金時間をメモリ753に格納した後の処理として、
課金処理部75において、課金時間に応じた課金料金計
算を行ない、この課金料金を、IC銀行カードから引き
落とすようにする。そして、稼働情報などもIC銀行カ
ードに書き込むようにする。
【0467】この第9の実施の形態の場合には、IC銀
行カードに書き込まれた稼働情報などは、銀行からタイ
ムチャージ管理会社51に転送される。また、電子機器
70のメモリ753にも記憶されているので、稼働情報
などは、電子機器70からタイムチャージ管理会社51
に転送するようにすることもできる。
【0468】なお、この第9の実施の形態におけるプリ
ペイド情報としては、第3の実施の形態で説明した、使
用可能時間を仮想通貨UT(Used Time)に換
算したものを用いるようにすることもできる。
【0469】[第10の実施の形態]前述の第8の実施
の形態は、プリペイドカードを用いた先払い方式の場合
であるが、プリペイドカードを用いずに、課金処理部7
5のメモリ753を利用することにより、電子機器70
において、先払い方式の課金を行なうことができるよう
にしている。
【0470】この場合に、課金処理部は、第5の実施の
形態の場合のような電子機器70に内蔵の課金処理部7
5であってもよいし、また、第7の実施の形態のような
装着タイプの課金処理装置90の構成であってもよい。
【0471】この第10の実施の形態の電子機器では、
第5の実施の形態と同様に、パーソナルコンピュータ8
0およびデジタル通信ネットワークを介して、タイムチ
ャージ管理会社51の課金管理処理システム512に接
続可能の構成とされる。
【0472】そして、この第10の実施の形態における
プリペイド情報としては、第3の実施の形態で説明し
た、使用可能時間を仮想通貨UT(Used Tim
e)に換算したものを用いる。
【0473】図72は、この第10の実施の形態の場合
における会員登録から課金対象機器の例としての電子機
器の使用およびその使用に対する課金処理についての手
順の流れを示すフローチャートである。
【0474】顧客は、タイムチャージ管理会社51に会
員登録する(ステップS1001)ことにより、会員と
なる。この会員登録は、店頭でも、また、いわゆるウエ
ブ(Web)登録でもよい。会員登録されると、タイム
チャージ管理会社51では、第5の実施の形態で説明し
たように、当該会員が編入されるグループを決定する
(ステップS1002)。
【0475】この第10の実施の形態においては、グル
ープ数は、課金対象機器である電子機器の数分だけ形成
される。そして、各グループが使用する電子機器は、固
定的に割り当てられる。したがって、会員のグループ編
成が決定されると、そのグループの会員が使用する電子
機器は、特定の電子機器に固定される。
【0476】自分が属するグループが定まったら、会員
は、希望する使用時間の長さ分のプリペイド情報をタイ
ムチャージ管理会社51に登録する。このプリペイド情
報としては、会員は、仮想通貨UTを、タイムチャージ
管理会社51から購入することとなる(ステップS10
03)。タイムチャージ管理会社51の課金管理システ
ム512は、会員が購入した分の仮想通貨UTを、金額
に換算して、当該会員について登録されている支払い方
法によって、決済する。
【0477】また、タイムチャージ管理会社51は、登
録されたプリペイド情報を、登録した会員の電子機器7
0の、課金処理部75の不揮発性メモリ753に、当該
会員の会員IDおよびパスワードと共に格納する(ステ
ップS1004)。したがって、電子機器70の課金処
理部75の不揮発性メモリ753には、当該電子機器7
0を使用するグループに属するすべての会員のプリペイ
ド情報が、会員IDおよびパスワードと共に記憶されて
いる。
【0478】そして、前述の実施の形態と同様に、会員
は、電子機器70について、希望する使用時期について
使用予約を行なう(ステップS1005)。その予約し
た使用時期になると、予約した電子機器70の引渡し
(配送を含む)を受ける(ステップS1006)。
【0479】そして、会員認証および使用時期について
の認証を受け、また、プリペイド情報の残の確認がなさ
れた後、電子機器の使用が許可され、電子機器の使用を
開始することができる。そして、プリペイド情報によ
り、電子機器70の実質的な使用時間について、電子機
器70において課金処理される(ステップS100
7)。
【0480】そして、使用予約期間が終了すると(ステ
ップS1008)、会員は、電子機器70を返却する。
使用予約期間内であれば、プリペイド情報に残がある限
り(ステップS1009)、使用を継続することができ
る。
【0481】使用中に、プリペイド情報の残が無しとな
ったときには(ステップS1009)、会員はプリペイ
ド情報を、タイムチャージ管理会社51に対して購入要
求をすることができる。プリペイド情報の残がないとき
には、電子機器70は、強制的に使用不可となるので
(ステップS1010)、会員は、プリペイド情報をタ
イムチャージ管理会社51に対して購入要求して、電子
機器70に再インストールするかどうか決定する(ステ
ップS1011)。
【0482】再インストールしないと決定したときに
は、会員は、電子機器70の使用ができなくなるので、
返却することになる(ステップS1013)。再インス
トールすると決定したときには、後述するように、パー
ソナルコンピュータ80を通じてWebサーバとしてタ
イムチャージ管理会社51にアクセスし、仮想通貨UT
の購入を行って、電子機器70にプリペイド情報を再イ
ンストールするようにする(ステップS1012)。こ
れにより、電子機器70の使用が再び可能になり(ステ
ップS1007)、予約使用時間内であれば(ステップ
S1008)、プリペイド情報の残がある限り(ステッ
プS1009)、使用を継続することができる。
【0483】なお、予約した使用期間の延長を希望する
場合には、課金単価を、通常よりも高いものとして、そ
れを許可するようにすることもできる。また、予約使用
期限を過ぎても、電子機器70を返却しないときには、
警告を当該会員に発するとともに、超過した期間のすべ
てについて、使用とみなし、通常よりも高い課金単価に
より、課金を行なうようにしても良い。さらに、前述し
たように、そのような不正な使用をする会員に対して
は、その後の使用予約を制限するなどの処置がとられる
などのペナルティを課すようにする。
【0484】図73は、この第10の実施の形態の場合
の電子機器70の動作を説明するためのフローチャート
である。なお、この第10の実施の形態においても、電
子機器70の電源がオンとされると、会員認証および使
用予約日の認証が行なわれるが、その部分の処理は、第
9の実施の形態と同様に、図53に示したステップS3
21〜ステップS327と全く同様であるので、ここで
は省略し、図73においては、図53のステップS32
7に続いて行なわれるステップS481から記述した。
【0485】また、この図73のステップS483に続
く、使用時間計測処理および課金処理ステップは、第9
の実施の形態において、図71に示したステップS46
1〜ステップS471の処理と全く同じであるので、こ
こでは、省略した。
【0486】この第10の実施の形態においては、図7
3に示すように、制御部751は、不揮発性メモリ75
3に記憶されている、認証された会員についてのプリペ
イド情報(残時間情報)を読み出す(ステップS48
1)。そして、残時間がゼロでないか確認する(ステッ
プS482)。
【0487】残時間がゼロであれば、「プリペイド情報
の残時間がゼロであるため、インストール(再インスト
ール)する必要がある」旨のメッセージを、マイクロコ
ンピュータ部71経由で、表示部74の画面に表示する
ようにする(ステップS484)。
【0488】このメッセージを受けた使用者は、電子機
器70をパーソナルコンピュータ80に接続して、プリ
ペイド情報のインストールを行なう。
【0489】電子機器70は、パーソナルコンピュータ
80に接続されたか否か確認する(ステップS48
5)。使用者は、後述するようにして、パーソナルコン
ピュータ80を用いて、タイムチャージ管理会社から使
用可能時間に関する情報であるプリペイド情報を取得す
る。そして、取得したプリペイド情報を電子機器70に
転送する。
【0490】電子機器70では、このプリペイド情報が
パーソナルコンピュータ80から送られてきたかどうか
を監視し(ステップS486)、送られてきたことを確
認すると、そのプリペイド情報を、課金処理部75の不
揮発性メモリ753の、認証された会員についてのプリ
ペイド情報として書き込んでインストールする(ステッ
プS488)。これにより、不揮発性メモリ753の、
当該会員についてのプリペイド情報、つまり、使用可能
時間の残時間が書き換えられる。
【0491】そして、ステップS481に戻り、メモリ
753の、当該会員についてのプリペイド情報としての
使用可能時間の残時間を読み出し、残時間がゼロでない
ことを確認し(ステップS482)、その残時間をマイ
クロコンピュータ部71経由で、表示部74の画面に表
示するようにする(ステップS483)。
【0492】ステップS483の後は、図71のステッ
プS461に進み、前述のプリペイドカードの場合と同
様の動作となる。ただし、ステップS468およびステ
ップS469における使用可能時間の残時間の書き換え
や稼働情報の書き込みが行なわれる対象が、プリペイド
カードから、課金処理部75のメモリ753に変更され
る点が異なる。
【0493】次に、パーソナルコンピュータ80を用い
たペリペイド情報のインストールについて、図74のフ
ローチャートを参照して説明する。これは、図72にお
ける会員による使用希望時間分のプリペイド情報のWe
b登録に相当する処理である。
【0494】まず、電子機器70がパーソナルコンピュ
ータ80に接続されたかどうかを確認する(ステップS
491)。電子機器70の接続を確認したら、使用者の
操作指示に応じて、プリペイド情報のインストールアプ
リケーションを起動する(ステップS492)。
【0495】そして、電子機器70の課金処理部75の
不揮発性メモリ753から会員ID、パスワード、製品
IDなどの会員認証に必要な情報を読み出す(ステップ
S493)。次に、使用者に会員ID、パスワードの入
力を促すメッセージ表示を行ない(ステップS49
4)、それに応じて入力される会員ID、パスワードを
取得する(ステップS495)。
【0496】そして、会員により入力された会員IDお
よびパスワードと、電子機器70から読み出した認証さ
れた会員の会員IDおよびパスワードとの照合を行な
い、当該電子機器70の使用権を有する会員であるか、
つまり、当該電子機器70を使用するグループ内の会員
であるかどうかを認証確認する(ステップS496)。
【0497】この認証確認がNGであったときには、会
員が、会員IDおよびパスワードを再入力するかどうか
判別し(ステップS497)、再入力するのであれば、
ステップS495に戻って、その会員IDおよびパスワ
ードを取得して、再度、会員の認証確認を行なう。再入
力しないのであれば、この処理ルーチンを終了する。
【0498】そして、ステップS496で、会員が電子
機器70の使用権を備える者であることの認証確認が取
れたときには、タイムチャージ管理会社の課金管理シス
テム512に、インターネットなどのデータ通信ネット
ワークを介して接続し、ステップS493で読み出した
会員認証に必要な情報と共に、プリペイド情報のインス
トール要求を、課金管理システム512に宛てて送出す
る(ステップS494)。
【0499】このインストール要求を受けた課金管理シ
ステム512は、会員認証を行って、その結果をパーソ
ナルコンピュータ80に通知してくる。パーソナルコン
ピュータ80は、この通知により、会員認証がOKであ
るか否か判別し(ステップS499)、NGであれば、
課金管理システム512との接続を切断して(ステップ
S500)、この処理ルーチンを終了する。
【0500】会員認証がOKであれば、使用者からの登
録要求する使用可能時間の入力を受け付ける(ステップ
S501)。そして、受け付けた使用可能時間の情報を
課金管理システム512に送付する(ステップS50
2)。
【0501】前述したように、課金管理システム512
は、この実施の形態では、受信した使用可能時間を仮想
通貨UT(Used Time)に換算したものをプリ
ペイド情報とする。課金管理システム512は、このプ
リペイド情報分の料金を、会員IDで識別される使用者
により登録された決済方法により、決済する。
【0502】そして、パーソナルコンピュータ80は、
課金管理システム512からの、この仮想通貨UTによ
るプリペイド情報を受信し(ステップS503)、その
受信したプリペイド情報を電子機器70に転送して、電
子機器70に、前記認証された会員についての使用可能
時間の情報としてインストールする(ステップS50
4)。
【0503】この第10の実施の形態では、電子機器7
0は、単位時間ごとに、仮想通貨UTで表された使用可
能時間情報を減じることで、使用可能時間の残時間を減
じてゆく。例えば、課金時間が1分のときに10UTを
減じる。使用可能時間の残時間の表示は、仮想通貨単位
UTで表された情報を時間情報に変換することにより行
なう。
【0504】なお、上述した第5〜第10のいずれの実
施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様に累計の
使用時間を計算すると共に、図13の減価償却型の時間
単価テーブルを用いるようにして、減価償却型の課金を
行なうようにすることができる。
【0505】[第11の実施の形態]この第11の実施
の形態は、電子機器の実施の形態である。上述した実施
の形態の電子機器70は、予めタイムチャージ用のモデ
ルとして製造されたものであるが、この第11の実施の
形態では、パスワードを入力することにより、通常の販
売用のモデルと、タイムチャージ用モデルとを、切り換
えることが可能とされる。
【0506】図75は、この第11の実施の形態の電子
機器70におけるモデル切り換えのためのフローチャー
トである。
【0507】まず、電源がオンとされると(ステップS
511)、初期化を行ない(ステップS512)、パス
ワードの入力を待つ(ステップS513)。マイクロコ
ンピュータ部71は、パスワードの入力が一定時間無い
ことを検知すると(ステップS520)、電子機器の電
源が自動的にオフされ(ステップS521)、この処理
ルーチンを終了する。
【0508】マイクロコンピュータ部71は、パスワー
ドの入力があれば、その入力されたパスワードの認証を
行ない(ステップS514)、定められたパスワードで
なければ(ステップS515)、電子機器の電源が自動
的にオフされ(ステップS521)、この処理ルーチン
を終了する。
【0509】入力されたパスワードが、定められたもの
であれば(ステップS515)、マイクロコンピュータ
部71は、そのパスワードがタイムチャージ番号である
か否か判別する(ステップS516)。ここで、タイム
チャージ番号は、タイムチャージ用モデルに付与される
番号である。
【0510】ステップS516で、マイクロコンピュー
タ部71により、タイムチャージ番号でないと判別され
ると、電子機器は、通常の販売用モデルに設定される
(ステップS522)。この通常モデルの電子機器で
は、課金処理部75は、動作しない。
【0511】ステップS516でタイムチャージ番号で
あると判別されると、電子機器は、タイムチャージモデ
ルに設定され、課金処理部75が動作可能状態にされる
(ステップS517)。その後、初期化され(ステップ
S518)、タイムチャージモデルとして、前述の各実
施の形態で説明したような動作を行なえるようにされる
(ステップS519)。
【0512】ここで、図75のフローチャートでは、通
常モデル、タイムチャージモデルのいずれの場合も、パ
スワード認証が行なわれているが、タイムチャージモデ
ルに設定するときにのみ、パスワード認証が必要、ある
いは、通常モデルに設定するときのみ、パスワード認証
が必要であるように構成しても良い。
【0513】以上のようにして、この第11の実施の形
態の電子機器によれば、パスワードを入力するだけで、
通常販売モデルと、タイムチャージ用モデルとを区分け
することができるので、両モデルを別々に製造する必要
がなくなる。そして、量産効果によるコストダウンが可
能になるという効果も得られる。
【0514】[第12の実施の形態]この第12の実施
の形態は、料金先払いの例であるが、プリペイドカード
やIC銀行カードを用いるのではなく、稼働データ等を
記憶する記憶部、使用料金の計算等を行なう演算部、デ
ータの送受信部、を含む電子回路を内蔵するコイン型の
仮想貨幣を用いる。なお、以下の説明においては、この
コイン型の仮想貨幣を電子貨幣と称する。
【0515】そして、この第12の実施の形態では、こ
の電子貨幣の内蔵電子回路の記憶部に記憶する使用時間
に対する対価通貨として、前述の第3および第10の実
施の形態で説明した仮想通貨UTを用いる。なお、前述
もしたように仮想通貨の1単位は、1UTである。
【0516】この第12の実施の形態も、前述の図34
に示したようなビジネスモデルを想定しているが、使用
時間に対する対価の支払いのために、電子貨幣を媒介に
した課金処理としては、図76に示すような機構を用い
る。
【0517】まず、前述したように、使用者は、タイム
チャージ管理会社51に会員登録することにより、会員
56となり、使用契約をタイムチャージ管理会社51と
の間で締結した電子機器70の提供を受けると共に、電
子貨幣300を受け取る。このとき、電子貨幣300の
記憶部には、会員が支払った金額に対応する仮想通貨U
TによるUT数が記憶されている。このUT数は、使用
可能時間に対応するものとなる。電子貨幣300の記憶
部には、また、会員登録された会員56の氏名(使用者
名)、使用者ID、暗証番号などの使用者情報も記憶さ
れている。
【0518】会員56は、仮想通貨UTのUT数が0で
ない、つまり、使用可能時間が0でない電子貨幣300
を電子機器70に投入することにより、電子機器70の
使用が可能となる。この場合、前述のプリペイドカード
の場合と同様にして、電子機器70では、使用時間に応
じた課金処理を行なうが、その課金処理は、使用時間を
仮想通貨UTに換算して行なう。すなわち、電子貨幣3
00の記憶部に記憶されている仮想通貨UTのUT数を
使用時間に応じて減じる処理を行なう。この課金処理の
際に、電子機器70は、電子貨幣300の記憶部に、使
用履歴情報の書込みも行なう。使用履歴情報には、使用
年月日と使用時間などが含まれる。
【0519】使用者である会員56は、電子貨幣300
の記憶部に記憶されている仮想通貨UTの残UT数が少
なくなったときには、UT売買キオスク端末400で、
仮想通貨UTの購入ができる。また、この第12の実施
の形態では、会員56は、不要になった仮想通貨UT
を、UT売買キオスク端末400で売却することもでき
るようにしている。
【0520】UT売買キオスク端末400は、デジタル
通信ネットワーク59を介してタイムチャージ管理会社
51と接続されており、管理会社51からの要求によ
り、あるいはUT売買キオスク端末400からの自立的
な処理により、UT売買に関する情報と、電子貨幣30
0から吸い上げた使用履歴情報とが、UT売買キオスク
端末400から管理会社51に転送される。
【0521】そして、この第12の実施の形態では、後
述もするように、仮想通貨UTを、変動通貨とするよう
にする。変動要因の一つとしては、使用時間についての
過去の履歴、例えば1日単位や1か月単位の使用時間の
累積値などが用いられる。すなわち、例えば前月の使用
時間が少ないときには、当月の仮想通貨UTの交換レー
トを安価に設定し、逆に前月の使用時間が多いときに
は、当月の仮想通貨UTの交換レートを高く設定する。
ここで、交換レートを変更するには、1UT当たりの交
換金額を変更する。1UT当たりの使用時間を変更する
ようにしてもよいが、交換金額を変更した方が、1UT
に対する使用時間が変更ないので、使用可能時間の計算
にレートの変更を考慮する必要がない。
【0522】また、変動要因の他の一つとしては、仮想
通貨UTの売買数が用いられる。すなわち、仮想通貨U
Tの売買数が多いときには、仮想通貨UTの交換レート
が高くなるようにし、仮想通貨UTの売買数が少ないと
きには、仮想通貨UTの交換レートが低くなるように設
定する。この場合に、仮想通貨UTの売買数は、キオス
ク端末400から吸い上げた売買数の情報のみでなく、
後述するように、この第12の実施の形態においては、
図76に示すように、仮想通貨UTの売買市場250を
設けて、仮想通貨UTを売買できるようにしているの
で、その市場における仮想通貨UTの売買数も考慮され
る。
【0523】そして、このようにして設定された仮想通
貨UTの交換レートが、例えば1月単位で定められて、
デジタル通信ネットワーク59を通じてキオスク端末4
00のそれぞれに転送され、当月の仮想通貨UTの売買
の交換レートとされる。したがって、会員56は、この
交換レートを参照して、仮想通貨UTの売買を行なうこ
とができる。
【0524】このように仮想通貨UTを変動通貨とし
て、現実の通貨との交換レートに変動性を持たせること
により、電子機器70の使用時間の季節変動を少なくし
て使用時間を平均化させ、電子機器70の稼働率を上げ
ることができると期待できる。そして、電子機器70の
稼働率を上げることにより、使用対象製品である電子機
器の在庫を少なくすることができる。
【0525】すなわち、例えば、使用時間に対する課金
を行なおうとする製品が、経済的、季節的、政治的等の
要因により、使用状況が変動する場合に、使用時間に対
する課金レートが固定であると、図77において、太線
の実線261で示すように、電子機器70の使用時間は
変動してしまう。
【0526】これに対して、この使用時間の変動を考慮
して、図77において、破線262のように、仮想通貨
UTの交換レートを変動させると、交換レートが高いと
きの使用時間が減少し、交換レートが低いときの使用時
間が増加することが期待でき、そのため、電子機器70
の使用時間は、図77において、細い実線263で示す
ように、季節変動なく、平均化されると期待できる。
【0527】また、仮想通貨UTそのものも売買対象と
することで、交換レートが低いときに仮想通貨UTを購
入して、交換レートが高いときに仮想通貨UTを売却し
て、差益を得ることができるようにする等、使用者に利
益をもたらすことができるようになる。
【0528】[電子貨幣の構造の例]次に、図76に示
した電子貨幣300の構造のいくつかの構成例について
説明する。図78は、電子貨幣300の第1の例の構造
を説明するための図で、図78(A)は電子貨幣300
の第1の例の正面図であり、図78(B)は図78
(A)のY−Y断面図である。
【0529】この例の電子貨幣300は、金属あるいは
樹脂材により構成された偏平の円板301の中央部に、
円形の凹部302を設け、その円形の凹部302内に、
電子回路303を収納した状態で、凹部302を充填材
304で充填して、電子回路303を固定したものであ
る。充填材304としては、例えば紫外線硬化樹脂など
が用いられる。この場合、円形の凹部302の深さL2
は、円板301の厚さL1よりも小さく、例えばL2=
L1/2程度とされる。なお、凹部302と電子回路3
03との間は、絶縁されている。
【0530】電子回路303は、この例では、図79に
示すように、マイクロコンピュータからなる制御部30
31と、メモリ3032と、時計部3033と、送信部
3034と、受信部3035とを備えて構成されてい
る。送信部3034および受信部3035は、この例で
は、無線でデータの送受を行なう構成とされる。データ
の無線送受の方式としては、電波を使用する方式、赤外
線などの光を使用する方式、超音波を使用する方式、の
いずれであってもよい。
【0531】図80は、電子貨幣300の構造の第2の
例を説明するための図であり、図80(A)はその正面
図、図80(B)は図80(A)のY−Y断面図であ
る。また、図81は、その製造方法の工程の概略を説明
するための図である。
【0532】この例の電子貨幣300も、金属あるいは
樹脂材により構成された偏平の円板301の中央部に電
子回路303が埋め込まれて構成されるものであるが、
この第2の例では、埋め込まれた電子回路303の部分
が、円板301から簡単には離脱しないように工夫して
いる。
【0533】すなわち、まず、この第2の例において
は、図80(A)に示すように、円板301には、その
中央部に円板301の外周円と同心円状の貫通孔305
が設けられる。このとき、貫通孔305の内壁面には、
円板301の両表面に近付くにつれて径が大きくなるよ
うにされたテーパ面305Aおよび305Bが形成され
ている。また、貫通孔305の内壁面には、電子回路3
03を係止するための複数個の突起306が設けられて
いる。
【0534】そして、図80(B)に示すように、電子
回路303を突起306の上に置いて係止することによ
り、貫通孔305内に納める。この図81(B)の状態
を保持した状態で、図81(C)に示すように、充填材
304により貫通孔305の全体を充填する。充填材3
04としては、前述と同様に紫外線硬化樹脂を用いるこ
とができる。
【0535】以上のような構成の第2の例の電子貨幣の
構造によれば、貫通孔305の両テーパ面305Aおよ
び305Bの存在により、充填材304により包含され
た電子回路303の部分が、円板301から抜け落ちて
しまうことが防止される。
【0536】[電子機器の構成例]次に、この第12の
実施の形態の場合の電子機器70のハードウエア構成
を、図82を参照して説明する。
【0537】この実施の形態の電子機器70は、図82
に示すように、電子貨幣装填/排出機構701を備え
る。この電子貨幣装填/排出機構701に電子貨幣30
0が投入されると、電子機器70の使用が可能になる。
ただし、電子貨幣300が投入されても、電子貨幣30
0に内蔵される電子回路303のメモリ3032に記憶
されている残UT数が0のときには、電子機器70の使
用はできない。
【0538】電子貨幣300の装填/排出は、使用者に
よる装填/排出ボタンの操作をトリガとして、マイクロ
コンピュータ部71の制御を受ける電子貨幣装填/排出
機構701により行われる。なお、電子貨幣300の残
UT数が0の場合など、電子貨幣300の排出が、電子
機器70によって自動的に行われる場合もある。
【0539】この例の電子機器70は、課金処理部を備
えない。課金処理部は、電子貨幣300に内蔵される電
子回路303の制御部3031によって、後述するよう
に行われる。しかし、課金処理部を電子機器70が備え
て、電子貨幣300には、その課金処理結果を転送する
ようにすることもできる。
【0540】しかし、この例の電子機器70は、使用の
予約についての前述のような許可情報を記憶する不揮発
性メモリ70Mが、マイクロコンピュータ部71に対し
て接続される。この不揮発性メモリ部70Mには、タイ
ムチャージ管理会社51において、前記許可情報が書き
込まれる。この不揮発性メモリ70Mへの書き込みのた
めに、図示を省略したが、マイクロコンピュータ部71
に対しては、外部からのデータ読み込みのためのインタ
ーフェースが接続されている。
【0541】そして、この実施の形態での電子機器70
は、電子貨幣300とデータの送受を行なうための送信
部702および受信部703を備える。その他、この電
子機器70がマイクロコンピュータ部71に対して、機
能実行部72、キー操作部73、表示部74が接続され
るのは、図65の構成例と同様である。
【0542】[電子機器の動作説明]図83は、この第
12の実施の形態の場合の電子機器70の動作を説明す
るためのフローチャートである。この図83の処理は、
主としてマイクロコンピュータ71での処理である。
【0543】なお、この第12の実施の形態において
も、電子機器70の電源がオンとされると、不揮発性メ
モリ70Mに記憶されている許可情報に基づいて、会員
認証および使用予約日の認証が行なわれるが、その部分
の処理は、図53に示したステップS321〜ステップ
S327と全く同様であるので、ここでは省略し、図8
3は、図53のステップS327に続いて行なわれるス
テップS531から記述した。
【0544】図83においては、会員認証および予約使
用時期についての認証がOKであって電子機器70の使
用が許可されると、マイクロコンピュータ部71は、電
子貨幣300が装填されたか否か判別する(ステップS
531)。電子貨幣300が装填されていないときに
は、電子貨幣300の装填を促すメッセージを、表示部
74の画面に表示するようにする(ステップS53
2)。
【0545】そして、電子貨幣300が装填されたと判
別したときには、送信部702を通じて電子貨幣300
にUT情報の転送要求を送り、その返信として送られて
くる電子貨幣300からのUT数の情報を、受信部70
3を通じて受信する(ステップS533)。そして、電
子貨幣300に残UTが有るかどうか確認する(ステッ
プS534)。UT残がゼロであれば、「電子貨幣のU
T残がゼロであるため、交換をする必要がある」旨のメ
ッセージを、表示部74の画面に表示するようにする
(ステップS535)。
【0546】そして、電子貨幣300を排出し(ステッ
プS536)、電子貨幣300の交換を待ち(ステップ
S537)、交換されなかったときには、電源オフにさ
れたか否か判別し(ステップS538)、電源オフにさ
れたと判別されたときには、使用終了を電子貨幣300
に送信し(ステップS546)、処理を終了する。ま
た、電源オフされないと判別されたときには、ステップ
S535に戻って、電子貨幣300の交換を促すメッセ
ージを表示部74の画面に表示する。
【0547】ステップS537で、電子貨幣300が交
換されたことを確認したときには、ステップS533に
戻って、交換後の電子貨幣300のUT残を読み出し、
UT残がゼロでないか確認する(ステップS534)。
そして、UT残がゼロでなければ、そのUT残を使用可
能時間に換算し(ステップS539)、その使用可能時
間を、表示部74の画面に表示するようにする(ステッ
プS540)。
【0548】そして、マイクロコンピュータ部71は、
キー操作部73を通じた機能ボタンの操作がなされたか
否か判別し(ステップS541)、機能ボタンの操作が
なされたと判別したときには、操作された機能ボタンは
何であるかを認識し、そのボタン種類情報を、送信部7
02を通じて電子貨幣300に送信する(ステップS5
42)。
【0549】そして、次に、マイクロコンピュータ部7
1は、予約使用期間が終了したか否か判別し(ステップ
S543)、予約使用期間が終了していないと判別した
ときには、マイクロコンピュータ部71は、電源オフに
されたか否か判別し(ステップS544)、電源オフに
されていなければ、ステップS541に戻り、このステ
ップS541以降の処理を繰り返す。
【0550】ステップS543で予約使用期間が終了し
たと判別したときには、マイクロコンピュータ部71
は、電子機器70を、強制的に実行不可とし(ステップ
S545)、使用終了の情報を電子貨幣300に送信部
702を通じて送信する(ステップS546)。また、
ステップS544で電源オフにされたと判別したときに
も、マイクロコンピュータ部71は、使用終了の情報を
電子貨幣300に送信部702を通じて送信する(ステ
ップS546)。そして、処理を終了する。
【0551】[電子貨幣の動作説明]次に、電子貨幣3
00が電子機器70に装填されたときの、電子貨幣30
0の電子回路303における処理動作について、図84
のフローチャートを参照しながら説明する。この図42
のフローチャートは、電子貨幣300の制御部3031
が、電子機器70の電子貨幣装填/排出機構301に電
子貨幣300が装填されたことを検知したときにスター
トする。
【0552】電子貨幣300が装填されたことを検知す
る手段は、光学式あるいは電子式などにより、例えば電
子機器70の電子貨幣装填/排出機構701に設けてお
き、電子機器70で電子貨幣300の装填を検知したと
きに、送信部702を通じて、装填検知信号を送るよう
にすることができる。もっとも、電子貨幣300にも、
光学式あるいは電子式などにより、電子機器70の電子
貨幣装填/排出機構301に装填されたことを検知する
手段を設けておくようにしてもよい。
【0553】まず、電子貨幣300が電子機器70に装
填されると、電子機器70からUT数の送信要求が送ら
れてくるので、その送信要求の受信を確認すると(ステ
ップS551)、メモリ3032から残UT数を読み出
して、送信部3034を通じて電子機器70に送信する
(ステップS552)。
【0554】次に、電子機器70からの機能ボタンの操
作情報を受信すると(ステップS553)、操作された
機能ボタンを認識し、メモリ3032にその機能ボタン
の情報を格納する(ステップS554)。
【0555】そして、制御部3031は、当該操作され
た機能の実行時間、つまり、使用時間T1を時計部30
33の時刻情報を用いて計測する(ステップS55
5)。次に、電子機器70と電子貨幣300との間で情
報の授受を行ないつつ、マイクロコンピュータ部71の
CPUが継続的に動作している時間である演算処理時
間、つまりスリープ時間を除く時間T2を計測すると共
に、マイクロコンピュータ部71のCPUの負荷率Pを
算出する(ステップS556)。ここで、実行中に繰り
返しCPU負荷率Pを演算する例を示したが、実行が終
了した時点でCPU負荷率Pを演算するようにしても良
い。
【0556】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0557】以上の使用時間T1の計測のステップS5
55と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS556を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS557)。
【0558】そして、実行中機能の動作が終了したと判
別すると、電子貨幣300の制御部3031は、課金時
間tを、 課金時間t=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する(ステップS558)。
【0559】ここで、課金時間tは、上式によりt=T
2×Kであるため、T1を計測せずに、演算処理時間T
2の計測のみを行なうようにしても良い。
【0560】そして、計算結果の課金時間tの情報を用
いて、使用可能時間の残時間を計算し(ステップS55
9)、計算結果の残時間をUT数に換算する(ステップ
S560)。そして、電子貨幣300のメモリ3032
のUT数から、換算して求められたUT数を減算し、残
UT数を書き換える(ステップS561)。また、日付
や使用時間を含む稼働情報なども、電子貨幣300のメ
モリ3032に書き込む(ステップS562)。これら
の情報は、この電子貨幣300から、後述するように、
キオスク端末400で読み出されて、タイムチャージ管
理会社51に送られ、UTレートを決定するための市場
調査資料などに使用するために用いられる。
【0561】次に、電子機器70から使用終了を受信し
たか否か判別し(ステップS563)、使用終了を受信
しなければ、ステップS553に戻って、次の機能ボタ
ンの操作オンを待ち、使用終了を受信したときには、こ
の処理ルーチンを終了する。
【0562】なお、以上の例では、電子貨幣300で課
金処理を行なうようにしたが、図52に示した構成と同
様に、電子機器に課金処理部を設け、この課金処理部か
ら電子貨幣300に課金処理結果を転送するようにして
もよい。
【0563】[UT売買キオスク端末の構成例]次に、
UT売買キオスク端末400の構成例を、図85および
図86を参照しながら説明する。図85は、UT売買キ
オスク端末400の内部構成例のブロック図である。
【0564】図85に示すように、UT売買キオスク端
末400は、マイクロコンピュータからなる制御部41
0と、電子貨幣装填/排出部401と、電子貨幣300
に書き込みデータを送信する送信部402と、電子貨幣
300から、そのメモリ3032から読み出されて送信
されてくるデータを受信する受信部403と、現金受付
計算部404と、釣り銭部405と、LCD(液晶ディ
スプレイ)からなる表示部406と、数字ボタンや、後
述するUT買いボタン、UT売りボタンなどを含む各種
ボタン操作部407と、時計部408と、電話回線など
を通じてデジタル通信ネットワーク59に接続され、タ
イムチャージ管理会社51と通信を行なうための通信部
409と、メモリ411とを備えている。
【0565】図86は、このUT売買キオスク端末40
0の操作パネル面の一例を示すものである。図86に示
すように、操作パネル面には、表示部406の表示画面
406Dが設けられると共に、前述した各種ボタン操作
部407に含まれる複数個のボタンが設けられる。この
例の場合には、各種ボタン操作部407には、数字ボタ
ン430と、UT買いボタン421と、UT売りボタン
422と、OKボタン423と、キャンセルボタン42
4と、訂正ボタン425とが含まれる。
【0566】また、操作パネル面には、電子貨幣投入口
426と、紙幣投入口427と、硬貨投入口428と、
戻り金銭受け口429とが設けられる。
【0567】UT売買キオスク端末400では、仮想通
貨UTの購入だけでなく、売却も可能である。UT売買
の交換レートは、タイムチャージ管理会社51からデジ
タル通信ネットワーク59を通じてUT売買キオスク端
末400に送られる。交換レートは、また、タイムチャ
ージ管理会社51のインターネット上のホームページで
公表される。
【0568】この例の場合には、後述するように、タイ
ムチャージ管理会社51の課金管理システムにおいて、
1月単位で、UT交換レートが定められる。なお、月単
位ではなく、週単位あるいは1日単位で交換レートを変
更するようにしてもよい。
【0569】UT売買キオスク端末400は、メモリ4
11にこの交換レートの情報を記憶する。そして、UT
売買キオスク端末400の制御部410は、メモリ41
1から交換レートの情報を読み出して、図86に示すよ
うに、表示画面406Dに、仮想通貨UTに対する購入
時の交換レート(買いUTレート)および売却時の交換
レート(売りUTレート)を表示する。このホームペー
ジで公表された、あるいはUT売買キオスク端末400
に表示されたUTレートを参考にすることにより、使用
者は、交換レートが低い月を選んで仮想通貨UTを買い
増すことができ、また、交換レートが高い月を選んで仮
想通貨UTを売却することができる。
【0570】また、UT売買キオスク端末400に電子
貨幣300が電子貨幣投入口426を通じて装填される
と、UT売買キオスク端末400は、その画面406D
に、図86に示すように、その残UT数を表示する。こ
れにより、使用者は、電子貨幣300の残UTを確認す
ることができる。単に、残UT数を確認する目的だけの
使用者は、その後、キャンセルボタン424を押す。す
ると、電子貨幣300は、電子貨幣投入口426から排
出される。
【0571】仮想通貨UTを購入しようとする使用者
は、キャンセルボタン424を押すことなく、買いボタ
ン421を押し、購入希望UT数を数字ボタン430を
用いて入力する。また、仮想通貨UTを売却しようとす
る使用者は、売りボタン422を押し、売却希望UT数
を数字ボタン430を通じて入力する。画面406Dに
は、その入力されたUT数が表示される。この表示によ
り使用者は入力したUT数を確認することができる。ま
た、使用者は、訂正ボタン425を押すことにより、U
T数を訂正して再入力することができる。
【0572】UT売買キオスク端末400は、入力され
た希望UT数を、当月の交換レートを用いて換算し、そ
れを交換金額として表示画面406Dに表示する。仮想
通貨UTの購入者または売却者は、入力した希望UT数
およびその交換金額を確認したときには、OKボタン4
23を押す。
【0573】すると、UT売買キオスク端末400は、
使用者がUT購入を選択したときには、使用者に現金の
支払いを要求するメッセージを表示画面406Dに表示
し、現金の支払いの受付準備状態となる。そこで、使用
者は紙幣投入口427および硬貨投入口428から必要
な現金を投入する。投入された金額は、表示画面406
Dの画面に表示される。そして、交換金額以上の現金が
投入されると、UT売買キオスク端末400は、交換金
額を徴収し、電子貨幣300のメモリ3032に、購入
した分だけ増加したUT数を書き込んだ後、釣銭があれ
ば、釣銭を返却し、電子貨幣300を電子貨幣投入口4
26から排出する。
【0574】また、使用者がUT売却を選択したときに
は、OKボタン423が押されたときに、UT売買キオ
スク端末400は、表示画面406Dの交換金額として
表示された現金を、戻り金銭受け口429を通じて排出
する。そして、電子貨幣300のメモリの残UT数を、
売却分のUT数を引いた残UTとなるように、書き換え
を行ない、電子貨幣300を投入口426から排出す
る。
【0575】[UT売買キオスク端末400の動作]電
子貨幣300を通じた仮想通貨UTの売買時における、
UT売買キオスク端末400の動作を、その制御部41
0の制御動作を中心として図87および図88のフロー
チャートを参照しながら以下に説明する。
【0576】まず、電子貨幣300が電子貨幣投入口4
26から投入されたか否か、光学的手段あるいは電子的
手段により判別し(ステップS571)、投入されたと
判別したときには、データ転送要求を電子貨幣300に
対して送信し、その応答として、電子貨幣300から残
UT数や稼働データを受信する(ステップS572)。
そして、受信した残UT数は表示画面406Dに表示し
(ステップS573)、稼働データはメモリ411に格
納する(ステップS574)。
【0577】そして、制御部410は、使用者により買
いボタン421が押されたかどうか判別し(ステップS
575)、押されないと判別されたときには、売りボタ
ン422が使用者により押されたかどうか判別し(ステ
ップS576)、それも押されないと判別されたときに
は、キャンセルボタン424が押されたかどうか判別し
(ステップS577)、キャンセルボタン424が押さ
れたと判別されたときには、電子貨幣300をUT売買
キオスク端末400から排出して(ステップS58
8)、処理を終了する。また、キャンセルボタン424
が押されないと判別されたときには、ステップS575
に戻り、買いボタン421または売りボタン422のボ
タン操作を待つ。
【0578】ステップS575で買いボタン421が押
されたと判別したときには、希望UT数の入力を促すメ
ッセージを表示画面406Dに表示する(ステップS5
78)。使用者は、この表示を見て、希望UT数を入力
するので、その希望UT数の入力を受け付け、入力され
たUT数を、当月の買いのUTレートを用いて金額に換
算し、その金額を交換金額として表示画面406Dに表
示する(ステップS579)。
【0579】前述したように、使用者は、その希望UT
数で確定する場合には、OKボタン423を押し、仮想
通貨UTの購入を中止する場合には、キャンセルボタン
424を押す。そこで、UT売買キオスク端末400で
は、OKボタン423が押されたかどうか判別し(ステ
ップS580)、押されなかったときには、キャンセル
ボタン424が押されたかどうか判別し(ステップS5
81)、キャンセルボタン424が押されたときには、
ステップS588に進んで、電子貨幣300を排出し
て、処理を終了する。ステップS581でキャンセルボ
タン424が押されないと判別されたときに、ステップ
S580に戻り、OKボタン423の操作を待つ。
【0580】ステップS580において、OKボタン4
23が押されたと判別したときには、交換金額の投入要
求のメッセージを送出する(ステップS582)。そし
て、投入された紙幣、硬貨を計数して、交換金額に十分
な金額の紙幣、硬貨の投入があったかどうか判別し(ス
テップS583)、十分な金額の投入を確認すると、表
示されていた金額分の徴収を行ない、また、電子貨幣3
00に対して、残UT数と新たに購入した分のUT数と
の合計のUT数のデータと、残UT数の書き換え要求を
送る(ステップS584)。電子貨幣300は、メモリ
3032の残UT数を、その受信したUT数に書き換え
る。
【0581】そして、UT売買キオスク端末400は、
購入されたUT数を、それまでの購入UT数に累積し
て、メモリ411に格納する(ステップS585)。そ
して、交換金額に対して使用者が投入した金額について
釣銭があるかどうか判別し(ステップS586)、釣銭
があれば、戻り金銭受け口429に釣銭を送出した後
(ステップS587)、また、釣銭がなければ、そのま
まステップS588に進んで電子貨幣300を排出し、
処理を終了する。
【0582】また、ステップS576で売りボタン42
2が押されたと判別したときには、希望UT数の入力を
促すメッセージを表示画面406Dに表示する(図88
のステップS591)。使用者は、この表示を見て、売
却したい希望UT数を入力するので、その希望UT数の
入力を受け付け、入力されたUT数を、当月の売りのU
Tレートを用いて金額に換算し、その金額を交換金額と
して表示画面406Dに表示する(ステップS59
2)。
【0583】前述したように、使用者は、その希望UT
数で確定する場合には、OKボタン423を押し、仮想
通貨UTの売却を中止する場合には、キャンセルボタン
424を押す。そこで、UT売買キオスク端末400で
は、OKボタン423が押されたかどうか判別し(ステ
ップS593)、押されなかったときには、キャンセル
ボタン424が押されたかどうか判別し(ステップS5
94)、キャンセルボタン424が押されたときには、
ステップS598に進んで、電子貨幣300を排出し
て、処理を終了する。ステップS594でキャンセルボ
タン424が押されないと判別されたときに、ステップ
S593に戻り、OKボタン423の操作を待つ。
【0584】ステップS593において、OKボタン4
23が押されたと判別したときには、電子貨幣300
に、残UT数から売却した分のUT数を減算したUT数
のデータと、残UT数の書き換え要求を送る。電子貨幣
300は、メモリ3032の残UT数を、その受信した
UT数に書き換える(ステップS595)。
【0585】そして、UT売買キオスク端末400は、
売却されたUT数を、それまでの売却UT数に累積し
て、メモリ411に格納する(ステップS596)。そ
して、交換金額を、戻り金銭受け口429に送出した後
(ステップS597)、ステップS598に進んで電子
貨幣300を排出し、処理を終了する。
【0586】以上のように、UT売買キオスク端末40
0では、仮想通貨UTの売買の際に、電子貨幣300の
メモリ3032に記憶されていた稼働データを吸い上げ
てメモリ411に保存する。また、UT売買キオスク端
末400は、売買したUT数のデータも、メモリ411
に保存する。このUT売買キオスク端末400に保存さ
れたデータは、タイムチャージ管理会社51からの送信
要求があったときに、タイムチャージ管理会社51に送
信される。
【0587】タイムチャージ管理会社51からの送信要
求があったときのUT売買キオスク端末400の処理動
作を、図89のフローチャートを参照して説明する。
【0588】まず、タイムチャージ管理会社51からの
送信要求を受信したかどうかを監視し(ステップS60
1)、送信要求を受信したときには、電子貨幣300か
ら収集した使用時間についての情報を含む稼働データお
よび購入されたUT数および売却されたUT数のデータ
をメモリ411から読み出し(ステップS602)、そ
れらの読み出したデータを、タイムチャージ管理会社5
1に宛てて送出する(ステップS603)。そして、デ
ータ送出後、稼働データおよび売買されたUT数のデー
タをメモリ411から消去する(ステップS604)。
【0589】タイムチャージ管理会社51の課金管理シ
ステムは、この実施の形態においては、毎月の末に、そ
の月の電子機器70の使用時間の累計値と、仮想通貨U
Tの売買数の累計値から、翌月の仮想通貨UTの交換レ
ートを決定し、それをホームページで公開すると共に、
各UT売買キオスク端末400に送り、翌月の交換レー
トとして使用させるようにする。
【0590】[タイムチャージ管理会社の課金管理シス
テムの処理動作]このタイムチャージ管理会社51の課
金管理システム512の処理を、図90のフローチャー
トを参照して説明する。このフローチャートは、例えば
課金管理システム512内の制御部の動作を示す。
【0591】まず、仮想通貨UTの交換レートの決定タ
イミングになったかどうか判別する(ステップS61
1)。交換レートの決定タイミングになっていないとき
には、前述したようにUT売買キオスク端末400か
ら、電子機器70の使用時間のデータを収集する(ステ
ップS612)と共に、売買されたUT数データを収集
する(ステップS613)。
【0592】ステップS611で、交換レートの決定タ
イミングになったと判別したときには、収集した使用時
間のデータから、その月の使用時間の総和Tmを算出す
る(ステップS614)。次に、その時点での会員数を
Nとして、月間平均使用時間Mmを、 Mm=Tm/N により求める(ステップS615)。
【0593】次に、電子機器70についての、それまで
の累計使用時間Tsを算出する(ステップS616)。
そして、累計平均使用時間Msを、累計される月毎の会
員数をすべて足し合わせた、延べ会員数Nで割ることに
より求める。すなわち、 Ms=Ts/N により求める(ステップS617)。
【0594】次に、収集したUT売買数のデータを分析
し(ステップS618)、その分析結果により交換レー
トを決定する際に用いる交換係数Kaを修正する(ステ
ップS619)。このとき、購入UT数が売却UT数よ
りも多いときには、交換係数Kaは、UT交換レートを
高くする方向に修正し、購入UT数が売却UT数よりも
少ないときには、交換係数Kaは、UT交換レートを低
くする方向に修正するようにする。
【0595】そして、翌月のUT交換レートXmを、 Xm=Xs+Ka(Mm−Ms) により求める(ステップS620)。ここで、Xsは標
準のUT交換レートを示すものである。この標準のUT
交換レートは、電子機器70の使用時間に対して予め定
められている標準の課金単価に対する仮想通貨UTとの
交換レートである。Xsを標準のUT交換レートとする
のではなく、前月のUT交換レートとするようにしても
よい。
【0596】次に、以上のようにして、決定したUT交
換レートを、翌月の交換レートとしてホームページ上で
公開すると共に、UT売買キオスク端末400に送る
(ステップS621)。
【0597】以上のようにして、タイムチャージ管理会
社51の課金管理システムは、翌月のUT交換レート
を、過去の使用時間と、UT売買数を考慮して決定する
ようにする。
【0598】この場合に、今月の平均使用時間Mmが、
それまでの累積平均使用時間よりも短いほど、また、仮
想通貨UTの購入数が少ないほど、翌月のUT交換レー
トは、低くなる。したがって、電子機器70の使用に対
する対価が低くなるので、電子機器70の使用が促され
る。また、仮想通貨UTの購入意欲が増進され、UT購
入数が増加するようになる。しかし、UT売却数は減少
する。
【0599】一方、今月の平均使用時間Mmが、それま
での累積平均使用時間よりも長いほど、また、仮想通貨
UTの購入数が多いほど、翌月のUT交換レートは、高
くなる。つまり、電子機器70の使用に対する対価が高
くなって、電子機器70の使用が抑制される。また、仮
想通貨UTの購入意欲が減退して、UT購入数が減少す
るようになる。しかし、UT売却数は増加する。
【0600】以上のようにして、この実施の形態によれ
ば、仮想通貨UTを変動通貨とすることにより、使用者
による電子機器70の使用を季節変動なく、平均化する
ことができる。
【0601】なお、タイムチャージ管理会社の課金管理
システムが収集するUT売買数は、UT売買キオスク端
末400からのみではなく、図76に示した仮想UT売
買市場250におけるUT売買数も含まれる。次に、こ
の仮想UT売買市場250について説明する。
【0602】[仮想UT売買市場について]図91は、
仮想UT売買市場250の仕組みを説明するための図で
ある。タイムチャージ管理会社51の仮想UT市場管理
システム516が提供するホームページ600が主とし
て仮想UT売買市場の拠点となる。このホームページ6
00で、仮想通貨UTの売買をすることができるのは、
タイムチャージ管理会社51に会員登録された会員のみ
とされている。課金管理システム512は、売り手また
は買い手として登録要求をしてきたユーザについて、会
員の認証を行ない、会員でないときには、登録を拒否す
るようにする。
【0603】保有する仮想通貨UTを売りたい会員は、
売り手登録をホームページ600を通じて行ない、希望
UT売却レートを登録しておく。売り手登録およびその
際の希望UT売却レート登録は、登録後、一定期間以上
経過した後でないと、変更できないようにされている。
課金管理システム512は、会員の売り手登録日を保持
しており、その登録日から起算して一定期間以上経過し
た後の、売り手登録の変更および希望UT売却レートの
変更を受け付ける。
【0604】また、売り手登録をした会員は、売り手で
ある間は、仮想通貨UTの買い手となることはできない
ように制限される。仮想UT市場管理システム516
は、売り手登録された会員が買い手としてアクセスした
ときには、そのUT購入アクセスが不当であるとして拒
否するようにする。
【0605】買い手登録、つまり、UT購入要求は、随
時可能である。UT購入要求の登録の際に、希望UT購
入レートおよび希望購入UT数を登録する。すると、仮
想UT市場管理システム516は、登録されている売り
手の希望UT売却レートの中で、希望UT購入レートに
最も近いレートを買い手に報告する。買い手が、そのレ
ートで購入することに承諾すれば、売買が成立する。買
い手はそのレートでの購入を拒否して、再登録して、希
望UT購入レートを変更することができる。この場合
に、購入レートの登録は早い者勝ちであるので、再登録
後、再登録前の購入レートでは購入できない場合があ
る。
【0606】図92に売り手登録の際における仮想UT
市場管理システム212の処理動作を説明するためのフ
ローチャートを示す。このフローチャートの処理動作
は、例えば仮想UT市場管理システム516内の制御部
によって行なわれる動作を示すものである。
【0607】まず、売り手登録要求のアクセスがあった
かどうか判別し(ステップS631)、アクセスがあっ
たと判別したときには、アクセス者の会員番号の入力に
より会員確認を行なう(ステップS632)。会員確認
の結果、会員であるかどうか判別し(ステップS63
3)、会員でないと判別したときには、登録不可である
ことをホームページ600を通じてアクセス者に通知し
(ステップS634)、この処理ルーチンを終了する。
【0608】また、会員であると判別したときには、希
望UT売却レートおよび売却UT数の入力を待って、そ
の入力された希望UT売却レートおよび売却UT数を受
け付けて、仮想UT市場管理システム516が備えるメ
モリに、会員番号や登録年月日と共に保存する(ステッ
プS634)。
【0609】そして、仮想UT市場管理システム516
は、売り手登録した会員に、登録したUT数のUTデー
タの転送要求を行なう(ステップS635)。
【0610】仮想UT売買市場250でUTを売買した
い会員には、予めUTデータ転送アダプタ(図示を省
略)が貸与されており、UTの売買を行なおうとする会
員は、この転送アダプタをパーソナルコンピュータに接
続し、電子貨幣300をこのアダプタに投入する。そし
て、売り手である会員がパーソナルコンピュータを通じ
て、希望UT売却数を入力して転送指示を行なうと、パ
ーソナルコンピュータは、このアダプタの転送アプリケ
ーションを用いて、指定したUT数を電子貨幣300か
ら吸い上げ、仮想UT市場管理システム516に送信す
る。電子貨幣300は、メモリ832の残UT数を、吸
い上げられたUT数だけ減じたものとするように書き換
える。
【0611】仮想UT市場管理システム516は、この
売り手からのUTデータを受信したか否かを確認し、U
Tデータが送られてこなかったと判別したときには、売
り手登録不可を会員に通知して、メモリに登録した内容
を削除する(ステップS639)。
【0612】UTデータを受信したときには、仮想UT
市場管理システム516は、その受け取ったUTデータ
を、前記会員の登録情報に関連させて、メモリに記憶し
ておく(ステップS637)。その後、会員に登録完了
を通知し(ステップS638)、売り手登録の処理ルー
チンを終了する。
【0613】次に、図93に買い手がUT購入要求を登
録およびUT売買する際の仮想UT市場管理システム5
16の処理動作を説明するためのフローチャートを示
す。このフローチャートは、例えば仮想UT市場管理シ
ステム516内の制御部によって行なわれる動作を示す
ものである。
【0614】まず、UT購入要求のアクセスがあったか
どうか判別し(ステップS641)、アクセスがあった
と判別したときには、アクセス者の会員番号の入力によ
り会員確認を行なう(ステップS642)。会員確認の
結果、会員であるかどうか判別し(ステップS64
3)、会員でないと判別したときには、登録不可である
ことをホームページを通じてアクセス者に通知し(ステ
ップS654)、この処理ルーチンを終了する。
【0615】ステップS643で会員であると判別した
ときには、売り手として既に登録された会員であるかど
うか判別する(ステップS644)。売り手として登録
された会員であれば、登録不可であることをホームペー
ジを通じてアクセス者に通知し(ステップS654)、
この処理ルーチンを終了する。
【0616】ステップS644で売り手でないと判別し
たときには、買い手としての登録を受け付け、希望UT
購入レートおよびUT数の入力を受け付ける(ステップ
S645)。そして、メモリに記憶されている売り手登
録によって登録されている希望UT売却レートのうちか
ら、受け付けた希望UT購入レートに最も近い売却レー
トを検索して、ホームページ上に表示する(ステップS
646)。
【0617】このUT売却レートを見た買い手の会員
は、そのレートでの購入を希望する場合には、購入OK
指示を入力し、そのレートでの購入を拒否する場合には
購入拒否指示を入力する。そこで、購入OK指示が入力
されたか否か判別し(ステップS647)、購入OK指
示が入力されないときには、購入拒否指示が入力された
か否か判別する(ステップS653)。購入拒否指示入
力がなければ、ステップS647に戻り、購入OK指示
を待つ。そして、購入拒否指示入力があったときには、
この処理ルーチンを終了する。希望購入レートの変更指
示は、再度の買い手登録を行なうことによりなされる。
【0618】ステップS647で購入OK指示入力がな
されたと判別したときには、買い手の会員のデータベー
スを参照し、そのデータベースに登録されている当該会
員の決済方法による決済を課金管理システム512に対
して指示する(ステップS648)。
【0619】課金管理システム512からは、当該会員
について決済が可能であるかどうかの通知が返信されて
くるので、その通知により、決済が可能であるかどうか
判別し(ステップS649)、何らかの事由により決済
ができないとされているときには、ステップS654に
進み、登録不可であることをホームページを通じてアク
セス者に通知し、この処理ルーチンを終了する。
【0620】ステップS649で決済が可能であると判
別されたときには、買い手の会員に購入したUTデータ
を転送する(ステップS650)。買い手の会員は、そ
のパーソナルコンピュータおよびアダプタを通じて、転
送されてきたUTデータを受け取り、電子貨幣300の
メモリ832の残UT数を、購入した分だけUT数を増
加するように書き換える。
【0621】次に、売り手の会員についても、そのデー
タベースを参照し、そのデータベースに登録されている
当該会員の決済方法による決済を課金管理システム51
2に対して指示する(ステップS651)。そして、買
い手に対して、ホームページを通じて売買完了を通知し
(ステップS652)、この処理ルーチンを終了する。
【0622】以上のようにして、仮想通貨UTの売買が
行われる。なお、売り手が登録したUT数と、買い手が
購入希望したUT数とが一致しない場合でも、売り手が
登録したUT数が、購入希望UT数よりも多い場合に
は、UTの売買を成立させることができる。また、同じ
売却レートの売り手が複数人存在して、それらの売り手
のUT数を合わせると、購入希望UT数よりも多くなる
場合にも、売買を成立させることができる。その場合、
早く登録した売り手の分から、UTの売却を優先させる
ようにすることができる。
【0623】以上のようにして、売買されたUTの売買
数も、前述したUT交換レートの翌月のレートの決定の
際に用いられる。そのため、仮想UT市場管理システム
516は、課金管理システムに、当月のUT売買数を報
告するようにしている。
【0624】以上の第12の実施の形態によれば、仮想
通貨UTを用いることにより、使用時間に対する単価を
容易に変動させることができるとともに、仮想UT市場
を設けて、希望する交換レートで仮想通貨を購入するこ
とも可能となり、非常に便利である。
【0625】なお、以上の第12の実施の形態の説明で
は、電子貨幣300の電子回路内において、使用時間に
ついての課金処理を行なうようにしたが、電子機器70
に課金処理部を設け、その課金処理部からの使用時間に
ついての課金処理結果を電子貨幣300が受け取るよう
に構成してもよい。
【0626】なお、上述の実施の形態では、課金対象機
器は電子機器としたが、この発明は、上述のような機能
を備える電子機器部を付加することにより、どのような
機器であっても適用可能である。
【0627】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予め使用時期について、使用者が予約をすると、そ
の使用予約情報を受け付けた管理装置が発行する許可情
報によって、予約した使用者に対する、予約した使用時
期における課金対象機器の使用を許可するようにするシ
ステムであるので、使用時期が重複することのないよう
に管理装置が予約時に管理することが容易であり、その
ため、課金対象機器の使用効率の向上が期待できる。
【0628】また、グループ化手段によって、登録され
た会員を、管理装置が管理する課金対象機器の数に対応
する数のグループに振り分けて、そのグループ毎に使用
予約情報を管理するので、複数台の課金対象機器を、効
率よく使用させることができるように管理することがで
きる。
【0629】また、住所が近い複数の会員は、一つのグ
ループに含まれるようにグループ化したことにより、課
金対象機器の貸与および返却が容易かつ効率的に行なえ
る。
【0630】また、各グループは、使用予約時間帯が異
なる使用者からなるように構成したことにより、課金対
象機器の複数の使用者による使用予約時期の重複が軽減
される。したがって、使用者は、課金対象機器を自分が
使用したいときに使用することができるようになる。一
方、管理者側は、課金対象機器の稼働率を上がるので、
課金による収益の増加が期待できる。
【0631】また、この発明によれば、使った時間だけ
支払うので、使用者にとって製品の価値が明確になる。
しかも、各機能毎に、課金率を変えるようにしたので、
使用者が納得できる課金システムを構築することができ
る。
【0632】これまでの商品の販売概念がものの所有
権、所有時間の譲渡から、使用時間に対する対価という
概念に転換し、製品所有意識がなくなることで、製品回
収及び製品リサイクル使用が容易となり、真の循環型社
会の実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による課金対象機器の管理システムの
第1の実施の形態におけるシステム構成例を説明するた
めの図である。
【図2】第1の実施の形態における使用者側の装置の構
成例を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における管理者側の装置の構
成例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における課金対象機器の構成
例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態において、使用者側での課金
対象機器の使用予約要求処理を説明するためのフローチ
ャートの一部である。
【図6】図5のフローチャートの続きを示す図である。
【図7】第1の実施の形態において、課金対象機器の使
用予約要求の、管理者側での受け付け処理を説明するた
めのフローチャートの一部である。
【図8】図7のフローチャートの続きを示す図である。
【図9】第1の実施の形態における課金対象機器での処
理動作を説明するためのフローチャートの一部である。
【図10】図9のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図11】第1の実施の形態の第1の変形例を説明する
ための図である。
【図12】第1の実施の形態の第2の変形例を説明する
ための図である。
【図13】第1の実施の形態の第3の変形例を説明する
ための図である。
【図14】この発明による課金対象機器の管理システム
の、第2の実施の形態の概要を示す図である。
【図15】第2の実施の形態における使用者側の装置の
構成例を示す図である。
【図16】第2の実施の形態における課金対象機器の構
成例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態において、使用者側での課
金対象機器の使用予約要求処理を説明するためのフロー
チャートの一部である。
【図18】図17のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図19】第2の実施の形態において、課金対象機器の
使用予約要求の、管理者側での受け付け処理を説明する
ためのフローチャートの一部である。
【図20】第2の実施の形態における課金対象機器での
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態において、使用者側からの
課金対象機器の使用時間報告処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図22】第3の実施の形態において、プリペイド情報
のインストール処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図23】図22のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図24】第3の実施の形態における課金対象機器での
処理動作を説明するためのフローチャートの一部であ
る。
【図25】図24のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図26】第3の実施の形態が適用される課金対象機器
の一例の外観を示す図である。
【図27】第3の実施の形態が適用される課金対象機器
の一例の構成例を示すブロック図である。
【図28】第3の実施の形態が適用される課金対象機器
の一例の機能・動作を説明するための図である。
【図29】この発明による課金対象機器の管理システム
の第4の実施の形態の概要を示す図である。
【図30】第4の実施の形態における使用者側の装置の
構成例を示す図である。
【図31】第4の実施の形態における課金対象機器の構
成例を示す図である。
【図32】第4の実施の形態において、使用者側での課
金対象機器の使用予約要求処理を説明するためのフロー
チャートの一部である。
【図33】図32のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図34】この発明による課金対象機器の管理システム
の第5の実施の形態の場合におけるビジネスモデルを示
す図である。
【図35】第5の実施の形態の場合のビジネスモデルに
おける、全体の流れをを示す図である。
【図36】第5の実施の形態における管理装置側での登
録時処理を説明するためのフローチャートである。
【図37】第5の実施の形態において、使用者が会員と
して登録する事項の一例を示す図である。
【図38】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第1の例を説明するために用いる図である。
【図39】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第1の例を説明するために用いる図である。
【図40】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第2の例を説明するために用いる図である。
【図41】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第3の例を説明するために用いる図である。
【図42】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第3の例を説明するために用いる図である。
【図43】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第3の例を説明するために用いる図である。
【図44】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第3の例を説明するために用いる図である。
【図45】第5の実施の形態におけるグループ分け処理
の第3の例を説明するためのフローチャートである。
【図46】第5の実施の形態において、使用者側での課
金対象機器の使用予約要求処理を説明するためのフロー
チャートの一部である。
【図47】図46のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図48】第5の実施の形態において、課金対象機器の
使用予約要求の、管理者側での受け付け処理を説明する
ためのフローチャートの一部である。
【図49】図48のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図50】第5の実施の形態における使用予約時に用い
られる予約表(ブッキング表)の例を示す図である。
【図51】第5の実施の形態における使用予約時に用い
られる予約表(ブッキング表)の例を示す図である。
【図52】第5の実施の形態に用いる電子機器の構成例
を示す図である。
【図53】第5の実施の形態に用いる電子機器での処理
の流れを説明するためのフローチャートの一部である。
【図54】第5の実施の形態に用いる電子機器での処理
の流れを説明するためのフローチャートの一部である。
【図55】第5の実施の形態に用いる電子機器が備える
メモリの記憶内容を説明するための図である。
【図56】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理を説明するための図である。
【図57】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図58】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図59】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理を説明するためのフローチャートである。
【図60】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理を説明するためのフローチャートである。
【図61】第5の実施の形態の課金システムにおける決
済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図62】第6の実施の形態に用いる電子機器の構成例
を示す図である。
【図63】第6の実施の形態の課金システムにおける決
済処理を説明するための図である。
【図64】第6の実施の形態の課金システムにおける決
済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図65】第7の実施の形態に用いる電子機器の構成例
を示す図である。
【図66】第7の実施の形態における決済処理に伴うデ
ータ転送処理を説明するための図である。
【図67】第7の実施の形態における決済処理に伴うデ
ータ転送処理を説明するための図である。
【図68】第7の実施の形態の場合の電子機器の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図69】第8の実施の形態に用いる電子機器の構成例
を示す図である。
【図70】第8の実施の形態の場合の電子機器の動作を
説明するためのフローチャートの一部である。
【図71】第8の実施の形態の場合の電子機器の動作を
説明するためのフローチャートの一部である。
【図72】第10の実施の形態の課金システムにおける
全体の流れを示すフローチャートである。
【図73】第10の実施の形態の場合の電子機器30の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図74】第10の実施の形態の要部の説明のためのフ
ローチャートである。
【図75】第11の実施の形態の電子機器におけるモデ
ル切り換えのためのフローチャートである。
【図76】この発明による第12の実施の形態が適用さ
れるビジネスモデルを説明するための図である。
【図77】第12の実施の形態の場合における使用時間
に対する対価の変動を説明するための図である。
【図78】第12の実施の形態に用いる電子貨幣の一例
の構造を説明するための図である。
【図79】第12の実施の形態に用いる電子貨幣に内蔵
される電子回路の一例の構成を説明するための図であ
る。
【図80】第12の実施の形態に用いる電子貨幣の他の
例の構造を説明するための図である。
【図81】図80の例の電子貨幣の製法を説明するため
の図である。
【図82】第12の実施の形態における電子機器の構成
例を示す図である。
【図83】第12の実施の形態における電子機器の処理
動作を説明するためのフローチャートである。
【図84】第12の実施の形態における電子貨幣に内蔵
の電子回路の処理動作を説明するためのフローチャート
である。
【図85】第12の実施の形態で用いられる端末装置の
一例の構成を示す図である。
【図86】第12の実施の形態で用いられる端末装置の
一例の正面パネル部の構成を示す図である。
【図87】第12の実施の形態で用いられる端末装置の
一例における処理動作を説明するためのフローチャート
の一部である。
【図88】図87のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図89】第12の実施の形態で用いられる端末装置の
一例における他の処理動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図90】第12の実施の形態で用いられる課金管理シ
ステムにおける処理動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図91】第12の実施の形態における仮想通貨UTの
仮想売買市場を説明するための概念図である。
【図92】第12の実施の形態における仮想通貨UTの
仮想売買市場における売り手登録の際の処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【図93】第12の実施の形態における仮想通貨UTの
仮想売買市場における買い手登録の際の処理動作を説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1A,1B・・・…使用者、2…機器提供元、3…電子
機器、4…デジタル通信ネットワーク、5…使用者のパ
ーソナルコンピュータ、6…予約管理システム、7…課
金管理システム、9…メモリカード、26…会員登録管
理メモリ、27…使用予約データ管理メモリ、28…画
面情報メモリ、29…課金情報管理メモリ、31…制御
部、32…ハードウエア部、33…不揮発性メモリ、3
4…ネットワーク部、51…タイムチャージ管理会社、
52…製品製造販売会社、56…会員、510…会員グ
ループ分け手段、511…使用予約管理システム、51
2…課金管理システム、51D…顧客データベース、7
0…電子機器、71…マイクロコンピュータ部、72…
機能実行部、73…キー操作部、74…表示部、75…
課金処理部、751…制御部、752…時計部、753
…不揮発性メモリ、76…インターフェース部、77…
無線通信部、79…カードリーダ、80…パーソナルコ
ンピュータ、90…課金処理装置、201、202…転
送アダプタ、210…プリペイドカード、300…電子
貨幣、400…UT売買キオスク端末、250…仮想U
T売買市場

Claims (98)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用時間による課金を行なう対象物として
    の課金対象機器と、前記課金対象機器の使用時期につい
    ての予約を管理する管理装置とを備える課金対象機器の
    管理システムであって、 前記管理装置は、 前記課金対象機器の使用時期についての使用者の使用予
    約情報を記憶する記憶手段と、 使用者からの前記課金対象機器に対する使用予約要求情
    報に基づいて、前記記憶手段に記憶される前記使用予約
    情報を更新する更新手段と、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した使用者および予約した使用時期についての
    許可情報を送出する許可情報送出手段と、 を備え、 前記課金対象機器は、 前記管理装置から送出された前記許可情報を取得する許
    可情報取得手段と、 前記許可情報取得手段によって取得した前記許可情報に
    基づいて、使用者に対する当該課金対象機器の使用を許
    可するかどうかを決定する認証手段と、 前記認証手段での認証の結果、課金対象機器の使用を許
    可する場合に、前記課金対象機器の実質的な稼働時間を
    使用時間として計測する使用時間計測手段と、 前記使用時間計測手段によって計測された前記使用時間
    の情報を前記使用者に対する課金を制御するために処理
    する課金制御手段と、 を備えることを特徴とする課金対象機器の管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記課金制御手段は、 前記計測された前記使用時間の情報を記憶する手段と、 前記記憶した前記使用時間の情報または使用時間の情報
    に基づいて生成された前記使用者に対する課金を制御す
    るための情報を、外部に送出する手段とからなることを
    特徴とする課金対象機器の管理システム。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報に基づいて、
    課金情報を算出し、その課金情報を外部に送出すること
    を特徴とする課金対象機器の管理システム。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記課金対象機器は、プリペイドカードが装填可能であ
    って、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報に基づいて、
    前記プリペイドカードのプリペイド情報の書き換えを行
    なうものであることを特徴とする課金対象機器の管理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記課金対象機器は、仮想通貨の単位数を記憶するメモ
    リを備える電子貨幣の装填部を備え、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報に基づいて、
    前記電子貨幣の前記仮想通貨の単位数を書き換え処理す
    るものであることを特徴とする課金対象機器の管理シス
    テム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記仮想通貨は、その1単位が所定の使用時間に対応す
    ると共に、設定された金額に対応するようにされている
    ものであり、 前記課金制御手段は、前記使用時間および前記課金対象
    機器の使用状況の情報に基づいて課金対象となる使用時
    間を演算し、その演算結果の使用時間を前記仮想通貨の
    単位数に換算し、換算した単位数分だけ減算した仮想通
    貨の単位数に、前記電子貨幣のメモリに記憶されている
    仮想通貨の単位数を書き換えることを特徴とする課金対
    象機器の管理システム。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記許可情報は、着脱可能な記憶媒体に記憶されるもの
    であり、 前記課金対象機器は、前記記憶媒体を着脱可能に装填す
    るための装填部を備え、 前記許可情報取得手段は、前記装填部に装填された前記
    記憶媒体から前記許可情報を読み出す手段であることを
    特徴とする課金対象機器の管理システム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記課金対象機器の前記課金制御手段は、前記記憶媒体
    に前記使用時間の情報または前記使用時間の情報に基づ
    いて生成された前記使用者に対する課金を制御するため
    の情報を書き込むことを特徴とする課金対象機器の管理
    システム。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の課金対象機器の管理シス
    テムにおいて、 前記管理装置と前記課金対象機器とは、通信ネットワー
    クを介して接続されており、 前記管理装置の前記許可情報送出手段は、前記許可情報
    を、前記通信ネットワークを介して前記課金対象機器宛
    てに送る手段からなり、 前記課金対象機器の前記許可情報取得手段は、前記通信
    ネットワークを通じて送られてくる前記許可情報を取得
    する手段からなることを特徴とする課金対象機器の管理
    システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の課金対象機器の管理シ
    ステムにおいて、 前記課金対象機器の前記課金制御手段は、前記使用時間
    の情報または前記使用時間の情報に基づいて生成した前
    記使用者に対する課金を制御するための情報を、前記通
    信ネットワークを通じて前記管理装置に転送する手段か
    らなることを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  11. 【請求項11】請求項1に記載の課金対象機器の管理シ
    ステムにおいて、 前記管理装置に対して通信ネットワークを通じて接続さ
    れる通信装置を、さらに備え、前記通信装置は、 前記使用者からの前記課金対象機器に対する前記使用予
    約要求情報の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段を通じて受け付けられた前記使用予約要求
    情報を、前記通信ネットワークを通じて前記管理装置に
    送信する送信手段と、 を備えることを特徴とする課金対象機器の管理システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項7に記載の課金対象機器の管理シ
    ステムにおいて、 前記管理装置に対して通信ネットワークを通じて接続さ
    れる通信装置を、さらに備え、前記通信装置は、 前記記憶媒体を着脱可能に装填するための装填部と、 前記使用者からの前記課金対象機器に対する前記使用予
    約要求情報の入力を受け付ける入力手段と、 前記入力手段を通じて受け付けられた前記使用予約要求
    情報を、前記通信ネットワークを通じて前記管理装置に
    送信する送信手段と、 前記管理装置の前記許可情報送出手段からの前記許可情
    報を、前記通信ネットワークを通じて受信して、前記記
    憶媒体に書き込む手段と、 を備えることを特徴とする課金対象機器の管理システ
    ム。
  13. 【請求項13】請求項11に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記課金対象機器と前記通信装置とは、無線通信手段を
    備え、 前記通信装置は、前記管理装置の前記許可情報送出手段
    からの前記許可情報を、前記通信ネットワークを通じて
    受信し、当該受信した前記許可情報を、前記無線通信手
    段を用いて前記課金対象機器に送ることを特徴とする課
    金対象機器の管理システム。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記課金対象機器は、前記使用時間計測手段によって計
    測した使用時間の情報または前記使用時間の情報に基づ
    いて生成された前記使用者に対する課金を制御するため
    の情報を、前記無線通信手段を用いて前記通信装置に送
    り、 前記通信装置は、当該受信した前記使用時間の情報また
    は前記使用時間に基づいて生成された前記使用者に対す
    る課金を制御するための情報を、前記通信ネットワーク
    を通じて前記管理装置に送るようにすることを特徴とす
    る課金対象機器の管理システム。
  15. 【請求項15】請求項11に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記課金対象機器と前記通信装置とは、無線通信手段を
    備え、 前記課金対象機器は、前記使用時間の情報または前記使
    用時間の情報に基づいて生成した前記使用者に対する課
    金を制御するための情報を、前記無線通信手段を通じて
    前記通信装置に送り、 前記通信装置は、前記課金対象機器からの前記使用者に
    対する課金を制御するための情報を、前記管理装置に転
    送することを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  16. 【請求項16】請求項1に記載の課金対象機器の管理シ
    ステムにおいて、 前記課金対象機器は、複数個の機能のうちのいずれかを
    指定するための操作入力手段と、前記操作入力手段を通
    じた操作入力により指定された機能を実行する機能実行
    手段を備え、 前記使用時間計測手段は、前記機能実行手段で実行され
    た機能毎の実行時間を前記使用時間として計測すること
    を特徴とする課金対象機器の管理システム。
  17. 【請求項17】請求項16に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記使用時間計測手段では、前記計測した前記機能毎の
    実行時間について、前記機能毎のそれぞれに応じた重み
    付けを行なって、課金の対象となる課金時間を計算する
    ことを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  18. 【請求項18】使用時間による課金を行なう対象物とし
    ての複数個の課金対象機器と、登録された会員による前
    記複数個の課金対象機器の使用時期についての予約を管
    理する管理装置とを備える課金対象機器の管理システム
    であって、 前記管理装置は、 前記登録された会員を、前記課金対象機器の数に対応す
    る数の複数のグループのいずれかに振り分けるグループ
    化を行なうグループ化手段と、 前記課金対象機器の使用時期についての前記会員の使用
    予約情報を、前記グループ毎に記憶する記憶手段と、 前記会員からの前記課金対象機器に対する使用予約要求
    情報に基づいて、前記記憶手段に記憶される前記会員が
    含まれるグループについての前記使用予約情報を更新す
    る更新手段と、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した前記会員および予約した使用時期について
    の許可情報を送出する許可情報送出手段と、 を備え、 前記課金対象機器は、 前記管理装置から送出された前記許可情報を取得する許
    可情報取得手段と、 前記許可情報取得手段によって取得した前記許可情報に
    基づいて、使用者に対する当該課金対象機器の使用を許
    可するかどうかを決定する認証手段と、 前記認証手段での認証の結果、課金対象機器の使用を許
    可する場合に、前記課金対象機器の実質的な稼働時間を
    使用時間として計測する使用時間計測手段と、 前記使用時間計測手段によって計測される前記使用状況
    の情報を、前記使用者である前記会員に対する課金を制
    御するために処理する課金制御手段と、 を備えることを特徴とする課金対象機器の管理システ
    ム。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記管理装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付
    ける登録情報受付手段を備え、前記グループ化手段は、
    前記登録情報受付手段で受け付けた前記登録情報に含ま
    れる会員の住所情報に基づいて、住所が近い複数の会員
    は一つのグループに含まれるようにグループ化を行なう
    ことを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  20. 【請求項20】請求項18に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記管理装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付
    ける登録情報受付手段を備え、前記グループ化手段は、
    前記登録情報受付手段で受け付けた前記登録情報に基づ
    いて、各グループが、使用予約時間帯が分散化されるこ
    とが期待される複数の会員からなるようにグループ化を
    行なうことを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  21. 【請求項21】請求項19に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記グループ化手段は、さらに、前記登録情報受付手段
    で受け付けた前記登録情報のうちの、前記住所情報以外
    の前記会員について特定の情報が互いに異なる会員を同
    一グループに含めるようにグループ化を行なうことを特
    徴とする課金対象機器の管理システム。
  22. 【請求項22】請求項21に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記住所情報以外の前記会員についての特定の情報は、
    使用予約希望期間帯であって、前記グループ化手段にお
    いては、 前記住所が近い複数の会員を、前記使用予約希望時間帯
    が同じ会員毎の群に分け、分けられた前記群に含まれる
    会員を、前記課金対象機器の数に対応する複数のグルー
    プに振り分けることを特徴とする課金対象機器の管理シ
    ステム。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記使用予約希望時間帯は、前記会員の自宅滞在時間帯
    であることを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  24. 【請求項24】請求項20に記載の課金対象機器の管理
    システムにおいて、 前記グループ化手段は、 前記登録情報の内からグループ化に関与する項目の情報
    を抽出し、 前記抽出した前記グループ化に関与する項目のそれぞれ
    について予め定められた優先順位に従って、前記項目を
    順次に使用してグループ化処理を行なうが、 前記グループ化に関与する項目のそれぞれについて予め
    定められた分類種別に応じて、同じ前記項目の会員同士
    を一つのグループに含めるように同類化処理、または、
    同じ前記項目の会員同士を異なるグループに含めるよう
    に分散化処理することにより、グループ化処理を行なう
    ことを特徴とする課金対象機器の管理システム。
  25. 【請求項25】使用時間による課金を行なう対象物とし
    ての課金対象機器の使用時期についての予約を管理装置
    が管理すると共に、前記課金対象機器の使用時間および
    課金制御を行なう課金対象機器の管理方法であって、 前記管理装置は、 使用者からの前記課金対象機器に対する使用予約要求情
    報に基づいて、記憶部に記憶される前記課金対象機器の
    使用時期についての使用者の使用予約情報を更新する更
    新工程と、 前記記憶部に記憶された前記使用予約情報に対応して、
    予約した使用者および予約した使用時期についての許可
    情報を外部に送出する許可情報送出工程と、 を有し、 前記課金対象機器は、 前記管理装置から送出された前記許可情報を取得する許
    可情報取得工程と、 取得した前記許可情報に基づいて、使用者に対する当該
    課金対象機器の使用を許可するかどうかを決定する使用
    認証工程と、 前記課金対象機器の使用を許可する場合に、前記課金対
    象機器の実質的な稼働時間を使用時間として計測する使
    用時間計測工程と、 前記使用時間計測工程で計測された前記使用時間の情報
    を前記使用者に対する課金を制御するために処理する課
    金制御工程と、 を有することを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  26. 【請求項26】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金制御工程では、前記使用時間の情報または前記
    使用時間の情報に基づいて生成された前記使用者に対す
    る課金を制御するための情報を、外部に送出することを
    特徴とする課金対象機器の管理方法。
  27. 【請求項27】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金制御工程では、前記使用時間の情報に基づい
    て、課金の対象となる課金時間を計測し、その課金時間
    の情報を外部に送出することを特徴とする課金対象機器
    の管理方法。
  28. 【請求項28】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器は、プリペイドカードが装填可能であ
    って、 前記課金制御工程では、前記使用状況の情報に基づい
    て、前記プリペイドカードのプリペイド情報の書き換え
    を行なうことを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  29. 【請求項29】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器は、仮想通貨の単位数を記憶するメモ
    リを備える電子貨幣の装填部を備え、 前記課金制御工程では、前記使用時間の情報に基づい
    て、前記電子貨幣の前記仮想通貨の単位数を書き換える
    ことを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  30. 【請求項30】請求項29に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記仮想通貨は、その1単位が所定の使用時間に対応す
    ると共に、設定された金額に対応するようにされている
    ものであり、 前記課金制御工程では、前記使用時間の情報および前記
    課金対象機器の使用状況の情報に基づいて課金時間を演
    算し、その演算結果の課金時間を前記仮想通貨の単位数
    に換算し、換算した単位数分だけ減算した仮想通貨の単
    位数に、前記電子貨幣のメモリに記憶されている仮想通
    貨の単位数を書き換えることを特徴とする課金対象機器
    の管理方法。
  31. 【請求項31】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記許可情報は、着脱可能な記憶媒体に記憶されるもの
    であり、 前記課金対象機器は、前記記憶媒体を着脱可能に装填す
    るための装填部を備え、前記装填部に装填された前記記
    憶媒体から前記許可情報を読み出すことを特徴とする課
    金対象機器の管理方法。
  32. 【請求項32】請求項31に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金制御工程では、前記記憶媒体に前記使用時間の
    情報または前記使用時間の情報に基づいて生成された前
    記使用者に対する課金を制御するための情報を書き込む
    ことを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  33. 【請求項33】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記管理装置と前記課金対象機器とは、通信ネットワー
    クを介して接続されており、 前記許可情報は、前記管理装置から前記通信ネットワー
    クを介して前記課金対象機器に送られることを特徴とす
    る課金対象機器の管理方法。
  34. 【請求項34】請求項33に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金制御工程では、前記使用時間の情報または前記
    使用時間の情報に基づいて生成した前記使用者に対する
    課金を制御するための情報を、前記通信ネットワークを
    通じて前記管理装置に転送することを特徴とする課金対
    象機器の管理方法。
  35. 【請求項35】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記管理装置に対して通信ネットワークを通じて接続さ
    れる通信装置が、さらに設けられ、 前記通信装置は、 前記使用者からの前記課金対象機器に対する前記使用予
    約要求情報の入力を受け付け、受け付けた前記使用予約
    要求情報を、前記通信ネットワークを通じて前記管理装
    置に送信することを特徴とする課金対象機器の管理方
    法。
  36. 【請求項36】請求項31に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記管理装置に対して通信ネットワークを通じて接続さ
    れ、前記記憶媒体を着脱可能に装填するための装填部を
    備える通信装置が、さらに設けられ、 前記通信装置は、 前記使用者からの前記課金対象機器に対する前記使用予
    約要求情報の入力を受け付け、 前記受け付けた前記使用予約要求情報を、前記通信ネッ
    トワークを通じて前記管理装置に送信し、 前記管理装置からの前記許可情報を、前記通信ネットワ
    ークを通じて受信して、前記記憶媒体に書き込むことを
    特徴とする課金対象機器の管理方法。
  37. 【請求項37】請求項35に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器と前記通信装置とは、無線通信手段を
    備え、 前記通信装置は、前記管理装置からの前記許可情報を、
    前記通信ネットワークを通じて受信し、当該受信した前
    記許可情報を、前記無線通信手段を用いて前記課金対象
    機器に送ることを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  38. 【請求項38】請求項37に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器は、前記使用時間計測工程で計測した
    使用時間の情報または前記使用時間の情報に基づいて生
    成した前記使用者に対する課金を制御するための情報
    を、前記無線通信手段を用いて前記通信装置に送り、 前記通信装置は、前記受信した前記使用者に対する課金
    を制御するための情報を、前記通信ネットワークを通じ
    て前記管理装置に送るようにすることを特徴とする課金
    対象機器の管理方法。
  39. 【請求項39】請求項35に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器と前記通信装置とは、無線通信手段を
    備え、 前記課金対象機器は、前記使用時間の情報または前記使
    用時間の情報に基づいて生成した前記使用者に対する課
    金を制御するための情報を、前記無線通信手段を通じて
    前記通信装置に送り、 前記通信装置は、前記課金対象機器からの前記使用者に
    対する課金を制御するための情報を、前記管理装置に転
    送することを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  40. 【請求項40】請求項25に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金対象機器は、複数個の機能を有し、使用者によ
    り指定された機能毎の実行時間を使用時間として計測
    し、記憶するものであることを特徴とする課金対象機器
    の管理方法。
  41. 【請求項41】請求項40に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記課金制御工程では、前記機能毎の使用時間につい
    て、前記機能毎のそれぞれに応じた重み付けを行なっ
    て、課金の対象となる課金時間を計算することを特徴と
    する課金対象機器の管理方法。
  42. 【請求項42】使用時間による課金を行なう対象物とし
    ての複数個の課金対象機器の使用時期について、登録さ
    れた会員による予約を管理装置が管理すると共に、前記
    課金対象機器の使用時間および課金制御を行なう課金対
    象機器の管理方法であって、 前記管理装置においては、 前記登録された会員を、前記課金対象機器の数に対応す
    る数の複数のグループのいずれかに振り分けるグループ
    化工程と、 前記課金対象機器の使用時期についての前記会員の使用
    予約情報を、前記グループ毎に記憶部に記憶する工程
    と、 前記会員からの前記課金対象機器に対する使用予約要求
    情報に基づいて、前記記憶部に記憶される前記会員が含
    まれるグループについての前記使用予約情報を更新する
    更新工程と、 前記記憶部に記憶された前記使用予約情報に対応して、
    予約した前記会員および予約した使用時期についての許
    可情報を外部に送出する許可情報送出工程と、 を行ない、 前記課金対象機器は、 前記管理装置から送出された前記許可情報を取得する許
    可情報取得工程と、 前記許可情報取得工程によって取得した前記許可情報に
    基づいて、使用者に対する当該課金対象機器の使用を許
    可するかどうかを決定する認証工程と、 前記認証工程での認証の結果、課金対象機器の使用を許
    可する場合に、前記課金対象機器の実質的な稼働時間を
    使用時間として計測する使用時間計測工程と、 前記使用時間計測工程によって計測された前記使用時間
    の情報を、前記使用者である前記会員に対する課金を制
    御するために処理する課金制御工程と、 を実行することを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  43. 【請求項43】請求項42に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記管理装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付
    ける登録情報受付工程を行なうと共に、 前記グループ化工程では、前記登録情報受付工程で受け
    付けた前記登録情報に含まれる会員の住所情報に基づい
    て、住所が近い複数の会員は一つのグループに含まれる
    ようにグループ化を行なうことを特徴とする課金対象機
    器の管理方法。
  44. 【請求項44】請求項42に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記管理装置は、さらに、前記会員の登録情報を受け付
    ける登録情報受付工程を行なうと共に、 前記グループ化工程では、前記登録情報受付工程で受け
    付けた前記登録情報に基づいて、各グループが、使用予
    約時間帯が分散化されることが期待される複数の会員か
    らなるようにグループ化を行なうことを特徴とする課金
    対象機器の管理方法。
  45. 【請求項45】請求項43に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記グループ化工程では、さらに、前記登録情報受付工
    程で受け付けた前記登録情報のうちの、前記住所情報以
    外の前記会員について特定の情報が互いに異なる会員を
    同一グループに含めるようにグループ化を行なうことを
    特徴とする課金対象機器の管理方法。
  46. 【請求項46】請求項45に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記住所情報以外の前記会員についての特定の情報は、
    使用予約希望期間帯であって、グループ化工程において
    は、 前記住所が近い複数の会員を、前記使用予約希望時間帯
    が同じ会員毎の群に分け、分けられた前記群に含まれる
    会員を、前記課金対象機器の数に対応する複数のグルー
    プに、均等に振り分けることを特徴とする課金対象機器
    の管理方法。
  47. 【請求項47】請求項46に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記使用予約希望時間帯は、前記会員の自宅滞在時間帯
    であることを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  48. 【請求項48】請求項44に記載の課金対象機器の管理
    方法において、 前記グループ化工程では、 前記登録情報の内からグループ化に関与する項目の情報
    を抽出し、 前記抽出した前記グループ化に関与する項目のそれぞれ
    について予め定められた優先順位に従って、前記項目を
    順次に使用してグループ化処理を行なうが、 前記グループ化に関与する項目のそれぞれについて予め
    定められた分類種別に応じて、同じ前記項目の会員同士
    を一つのグループに含めるように同類化処理、または、
    同じ前記項目の会員同士を異なるグループに含めるよう
    に分散化処理することにより、グループ化処理を行なう
    ことを特徴とする課金対象機器の管理方法。
  49. 【請求項49】使用時間による課金を行なう対象物とし
    ての課金対象機器の使用時期についての予約を管理する
    管理装置であって、 前記課金対象機器の使用時期についての使用者の使用予
    約情報を記憶する記憶手段と、 使用者からの前記課金対象機器に対する使用予約要求情
    報に基づいて、前記記憶手段に記憶される前記使用予約
    情報を更新する更新手段と、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した使用者および予約した使用時期についての
    許可情報を送出する許可情報送出手段と、 を備えることを特徴とする管理装置。
  50. 【請求項50】請求項49に記載の管理装置において、 前記課金対象機器とは、通信ネットワークを介して接続
    されており、 前記許可情報送出手段は、前記許可情報を、前記通信ネ
    ットワークを介して前記課金対象機器宛てに送る手段か
    らなることを特徴とする管理装置。
  51. 【請求項51】請求項50に記載の管理装置において、 前記課金対象機器からの、使用時間として計測された実
    質的な稼働時間の情報を含む使用状況の情報を、前記通
    信ネットワークを通じて受信する手段を備えることを特
    徴とする管理装置。
  52. 【請求項52】請求項49に記載の管理装置において、 前記使用予約要求情報は、通信ネットワークを通じて接
    続される通信装置から受け取ることを特徴とする管理装
    置。
  53. 【請求項53】請求項52に記載の管理装置において、 前記許可情報送出手段からの前記許可情報は、前記通信
    ネットワークを通じて前記通信装置に送ることを特徴と
    する管理装置。
  54. 【請求項54】使用時間による課金を行なう対象物とし
    ての複数個の課金対象機器の使用時期について、登録さ
    れた会員による予約を管理する管理装置であって、 前記登録された会員を、前記課金対象機器の数に対応す
    る数の複数のグループのいずれかに振り分けるグループ
    化を行なうグループ化手段と、 前記課金対象機器の使用時期についての前記会員の使用
    予約情報を、前記グループ毎に記憶する記憶手段と、 前記会員からの前記課金対象機器に対する使用予約要求
    情報に基づいて、前記記憶手段に記憶される前記会員が
    含まれるグループについての前記使用予約情報を更新す
    る更新手段と、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した前記会員および予約した使用時期について
    の許可情報を送出する許可情報送出手段と、 を備えることを特徴とする管理装置。
  55. 【請求項55】請求項54に記載の管理装置において、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付手段を備
    え、前記グループ化手段は、前記登録情報受付手段で受
    け付けた前記登録情報に含まれる会員の住所情報に基づ
    いて、住所が近い複数の会員は一つのグループに含まれ
    るようにグループ化を行なうことを特徴とする管理装
    置。
  56. 【請求項56】請求項54に記載の管理装置において、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付手段を備
    え、前記グループ化手段は、前記登録情報受付手段で受
    け付けた前記登録情報に基づいて、各グループが、使用
    予約時間帯が分散化されることが期待される複数の会員
    からなるようにグループ化を行なうことを特徴とする管
    理装置。
  57. 【請求項57】請求項55に記載の管理装置において、 前記グループ化手段は、さらに、前記登録情報受付手段
    で受け付けた前記登録情報のうちの、前記住所情報以外
    の前記会員について特定の情報が互いに異なる会員を同
    一グループに含めるようにグループ化を行なうことを特
    徴とする管理装置。
  58. 【請求項58】請求項57に記載の管理装置において、 前記住所情報以外の前記会員についての特定の情報は、
    使用予約希望期間帯であって、グループ化手段において
    は、 前記住所が近い複数の会員を、前記使用予約希望時間帯
    が同じ会員毎の群に分け、分けられた前記群に含まれる
    会員を、前記課金対象機器の数に対応する複数のグルー
    プに、均等に振り分けることを特徴とする管理装置。
  59. 【請求項59】請求項58に記載の管理装置において、 前記使用予約希望時間帯は、前記会員の自宅滞在時間帯
    であることを特徴とする管理装置。
  60. 【請求項60】請求項56に記載の管理装置において、 前記グループ化手段は、 前記登録情報の内からグループ化に関与する項目の情報
    を抽出し、 前記抽出した前記グループ化に関与する項目のそれぞれ
    について予め定められた優先順位に従って、前記項目を
    順次に使用してグループ化処理を行なうが、 前記グループ化に関与する項目のそれぞれについて予め
    定められた分類種別に応じて、同じ前記項目の会員同士
    を一つのグループに含めるように同類化処理、または、
    同じ前記項目の会員同士を異なるグループに含めるよう
    に分散化処理することにより、グループ化処理を行なう
    ことを特徴とする管理装置。
  61. 【請求項61】使用時間による課金を行なう対象物であ
    って、その使用時期について管理装置によって管理され
    る課金対象機器であって、 前記管理装置から送出された前記許可情報を取得する許
    可情報取得手段と、 前記許可情報取得手段によって取得した前記許可情報に
    基づいて、使用者に対する当該課金対象機器の使用を許
    可するかどうかを決定する認証手段と、 前記認証手段での認証の結果、課金対象機器の使用を許
    可する場合に、前記課金対象機器の実質的な稼働時間を
    使用時間として計測する使用時間計測手段と、 前記使用時間計測手段によって計測された前記使用時間
    の情報を前記使用者に対する課金を制御するために処理
    する課金制御手段と、を備えることを特徴とする課金対
    象機器。
  62. 【請求項62】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報または前記使
    用時間の情報に基づいて生成した前記使用者に対する課
    金を制御するための情報を、外部に送出する手段からな
    ることを特徴とする課金対象機器。
  63. 【請求項63】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報および前記課
    金対象機器の使用状況の情報に基づいて、課金の対象と
    なる課金時間を計測し、その課金時間の情報を外部に送
    出することを特徴とする課金対象機器。
  64. 【請求項64】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 プリペイドカードが装填可能であって、 前記課金制御手段は、前記使用状況の情報に基づいて、
    前記プリペイドカードのプリペイド情報の書き換えを行
    なうものであることを特徴とする課金対象機器。
  65. 【請求項65】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 仮想通貨の単位数を記憶するメモリを備える電子貨幣の
    装填部を備え、前記課金制御手段は、前記使用状況の情
    報に基づいて、前記電子貨幣の前記仮想通貨の単位数を
    書き換え処理するものであることを特徴とする課金対象
    機器。
  66. 【請求項66】請求項65に記載の課金対象機器におい
    て、 前記仮想通貨は、その1単位が所定の使用時間に対応す
    ると共に、設定された金額に対応するようにされている
    ものであり、 前記課金制御手段は、前記使用時間の情報および前記課
    金対象機器の使用状況の情報に基づいて課金対象となる
    課金時間を演算し、その演算結果の課金時間を前記仮想
    通貨の単位数に換算し、換算した単位数分だけ減算した
    仮想通貨の単位数に、前記電子貨幣のメモリに記憶され
    ている仮想通貨の単位数を書き換えることを特徴とする
    課金対象機器。
  67. 【請求項67】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 前記許可情報は、着脱可能な記憶媒体に記憶されるもの
    であり、 前記課金対象機器は、前記記憶媒体を着脱可能に装填す
    るための装填部を備え、 前記許可情報取得手段は、前記装填部に装填された前記
    記憶媒体から前記許可情報を読み出す手段であることを
    特徴とする課金対象機器。
  68. 【請求項68】請求項67に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金対象機器の前記課金制御手段は、前記記憶媒体
    に、前記使用時間の情報または前記使用時間の情報に基
    づいて生成した前記使用者に対する課金を制御するため
    の情報を書き込むことを特徴とする課金対象機器。
  69. 【請求項69】請求項67に記載の課金対象機器におい
    て、 前記記憶媒体には、プリペイド情報が書き込まれてお
    り、 前記課金対象機器の前記課金制御手段は、前記使用時間
    の情報に基づいて、前記記憶媒体の前記プリペイド情報
    により課金処理を行なうことを特徴とする課金対象機
    器。
  70. 【請求項70】請求項69に記載の課金対象機器におい
    て、 前記プリペイド情報は、その1単位が所定の使用時間に
    対応すると共に、設定された金額に対応するようにされ
    ている仮想通貨からなるものであることを特徴とする課
    金対象機器。
  71. 【請求項71】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 前記管理装置とは、通信ネットワークを介して接続され
    ており、 前記課金対象機器の前記許可情報取得手段は、前記通信
    ネットワークを通じて送られてくる前記許可情報を取得
    する手段からなることを特徴とする課金対象機器。
  72. 【請求項72】請求項71に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金対象機器の前記課金制御手段は、前記使用状況
    の情報または前記使用状況の情報に基づいて生成された
    前記使用者に対する課金を制御するための情報を、前記
    通信ネットワークを通じて前記管理装置に転送する手段
    からなることを特徴とする課金対象機器。
  73. 【請求項73】請求項61に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金対象機器は、複数個の機能のうちのいずれかを
    指定するための操作入力手段と、前記操作入力手段を通
    じた操作入力により指定された機能を実行する機能実行
    手段を備え、 前記使用時間計測手段は、前記機能実行手段で実行され
    た機能毎の実行時間を前記使用時間として計測すること
    を特徴とする課金対象機器。
  74. 【請求項74】請求項73に記載の課金対象機器におい
    て、 前記課金制御手段では、前記機能毎の使用時間につい
    て、前記機能毎のそれぞれに応じた重み付けを行なっ
    て、課金の対象となる課金時間を計算することを特徴と
    する課金対象機器。
  75. 【請求項75】使用者からの課金対象機器に対する使用
    予約要求情報に基づいて、記憶手段に記憶される使用予
    約情報を更新する更新ステップと、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した使用者および予約した使用時期についての
    許可情報を送出する許可情報送出ステップと、 が記憶された記憶媒体。
  76. 【請求項76】予約した使用者および予約した使用時期
    についての許可情報を取得するステップと、 前記許可情報に基づいて、使用者に対する当該課金対象
    機器の使用を許可するかどうかを決定する認証ステップ
    と、 前記認証ステップでの認証の結果、課金対象機器の使用
    を許可する場合に、前記課金対象機器の実質的な稼働時
    間を使用時間として計測する使用時間計測ステップと、 前記使用時間計測ステップによって計測された前記使用
    時間の情報を前記使用者に対する課金を制御するために
    処理する課金制御ステップと、 が記憶されていることを特徴とする記憶媒体。
  77. 【請求項77】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報または前
    記使用時間の情報に基づいて生成した前記使用者に対す
    る課金を制御するための情報を、外部に送出するステッ
    プであることを特徴とする記憶媒体。
  78. 【請求項78】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報に基づい
    て、課金の対象となる課金時間を計測し、その課金時間
    の情報を外部に送出することを特徴とする記憶媒体。
  79. 【請求項79】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報に基づい
    て、プリペイドカードのプリペイド情報の書き換えを行
    なうものであることを特徴とする記憶媒体。
  80. 【請求項80】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報に基づい
    て、仮想通貨の単位数を記憶するメモリを備える電子貨
    幣の前記仮想通貨の単位数を書き換え処理するものであ
    ることを特徴とする記憶媒体。
  81. 【請求項81】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報に基づい
    て、仮想通貨の単位数を記憶するメモリを備える着脱自
    在の外部記憶媒体の前記仮想通貨の単位数を書き換え処
    理するものであることを特徴とする記憶媒体。
  82. 【請求項82】請求項76に記載の記憶媒体において、 前記仮想通貨は、その1単位が所定の使用時間に対応す
    ると共に、設定された金額に対応するようにされている
    ものであり、 前記課金制御ステップは、前記使用時間の情報に基づい
    て課金対象となる課金時間を演算し、その演算結果の課
    金時間を前記仮想通貨の単位数に換算し、換算した単位
    数分だけ減算した仮想通貨の単位数に、前記電子貨幣の
    メモリに記憶されている仮想通貨の単位数を書き換える
    処理であることを特徴とする記憶媒体。
  83. 【請求項83】請求項76に記載の記憶媒体において、 課金対象機器が備える機能のうちのいずれの機能を実行
    中であるかの情報を取得するステップを備え、 前記使用状況記憶ステップは、実行された機能毎の実行
    時間を使用時間として計測し、メモリに記憶することを
    特徴とする記憶媒体。
  84. 【請求項84】請求項83に記載の記憶媒体において、 前記課金制御ステップでは、前記機能毎の使用時間につ
    いて、前記機能毎のそれぞれに応じた重み付けを行なっ
    て、課金の対象となる課金時間を計算することを特徴と
    する記憶媒体。
  85. 【請求項85】登録された会員の登録情報を受け付ける
    ステップと、 登録された会員を、課金対象機器の数に対応する数の複
    数のグループのいずれかに振り分けるグループ化を行な
    うグループ化ステップと、 前記課金対象機器の使用時期についての前記会員の使用
    予約情報を、前記グループ毎に記憶手段に記憶する記憶
    ステップと、 使用者からの課金対象機器に対する使用予約要求情報に
    基づいて、前記記憶手段に記憶される使用予約情報を更
    新する更新ステップと、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した使用者および予約した使用時期についての
    許可情報を送出する許可情報送出ステップと、が記憶さ
    れた記憶媒体。
  86. 【請求項86】請求項85に記載の記憶媒体において、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付ステップ
    を備え、 前記グループ化ステップは、前記登録情報受付ステップ
    で受け付けた前記登録情報に含まれる会員の住所情報に
    基づいて、住所が近い複数の会員は一つのグループに含
    まれるようにグループ化を行なうことを特徴とする記憶
    媒体。
  87. 【請求項87】請求項85に記載の記憶媒体において、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付ステップ
    を備え、 前記グループ化ステップは、前記登録情報受付ステップ
    で受け付けた前記登録情報に基づいて、各グループが、
    使用予約時間帯が分散化されることが期待される複数の
    会員からなるようにグループ化を行なうことを特徴とす
    る記憶媒体。
  88. 【請求項88】請求項86に記載の記憶媒体において、 前記グループ化ステップは、さらに、前記登録情報受付
    手段で受け付けた前記登録情報のうちの、前記住所情報
    以外の前記会員について特定の情報が互いに異なる会員
    を同一グループに含めるようにグループ化を行なうこと
    を特徴とする記憶媒体。
  89. 【請求項89】請求項88に記載の記憶媒体において、 前記住所情報以外の前記会員についての特定の情報は、
    使用予約希望期間帯であって、 前記グループ化ステップにおいては、 前記住所が近い複数の会員を、前記使用予約希望時間帯
    が同じ会員毎の群に分け、分けられた前記群に含まれる
    会員を、前記課金対象機器の数に対応する複数のグルー
    プに振り分けることを特徴とする記憶媒体。
  90. 【請求項90】請求項89に記載の記憶媒体において、 前記使用予約希望時間帯は、前記会員の自宅滞在時間帯
    であることを特徴とする記憶媒体。
  91. 【請求項91】請求項87に記載の記憶媒体において、 前記グループ化ステップは、 前記登録情報の内からグループ化に関与する項目の情報
    を抽出し、 前記抽出した前記グループ化に関与する項目のそれぞれ
    について予め定められた優先順位に従って、前記項目を
    順次に使用してグループ化処理を行なうと共に、 前記グループ化に関与する項目のそれぞれについて予め
    定められた分類種別に応じて、同じ前記項目の会員同士
    を一つのグループに含めるように同類化処理、または、
    同じ前記項目の会員同士を異なるグループに含めるよう
    に分散化処理することにより、グループ化処理を行なう
    ことを特徴とする記憶媒体。
  92. 【請求項92】登録された会員の登録情報を受け付ける
    ステップと、 登録された会員を、課金対象機器の数に対応する数の複
    数のグループのいずれかに振り分けるグループ化を行な
    うグループ化ステップと、 前記課金対象機器の使用時期についての前記会員の使用
    予約情報を、前記グループ毎に記憶手段に記憶する記憶
    ステップと、 使用者からの課金対象機器に対する使用予約要求情報に
    基づいて、前記記憶手段に記憶される使用予約情報を更
    新する更新ステップと、 前記記憶手段に記憶された前記使用予約情報に対応し
    て、予約した使用者および予約した使用時期についての
    許可情報を送出する許可情報送出ステップと、 を含むプログラム。
  93. 【請求項93】請求項92に記載のプログラムにおい
    て、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付ステップ
    を備え、 前記グループ化ステップは、前記登録情報受付ステップ
    で受け付けた前記登録情報に含まれる会員の住所情報に
    基づいて、住所が近い複数の会員は一つのグループに含
    まれるようにグループ化を行なうことを特徴とするプロ
    グラム。
  94. 【請求項94】請求項92に記載のプログラムにおい
    て、 前記会員の登録情報を受け付ける登録情報受付ステップ
    を備え、 前記グループ化ステップは、前記登録情報受付ステップ
    で受け付けた前記登録情報に基づいて、各グループが、
    使用予約時間帯が分散化されることが期待される複数の
    会員からなるようにグループ化を行なうことを特徴とす
    るプログラム。
  95. 【請求項95】請求項89に記載のプログラムにおい
    て、 前記グループ化ステップは、さらに、前記登録情報受付
    手段で受け付けた前記登録情報のうちの、前記住所情報
    以外の前記会員について特定の情報が互いに異なる会員
    を同一グループに含めるようにグループ化を行なうこと
    を特徴とするプログラム。
  96. 【請求項96】請求項95に記載のプログラムにおい
    て、 前記住所情報以外の前記会員についての特定の情報は、
    使用予約希望期間帯であって、 前記グループ化ステップにおいては、 前記住所が近い複数の会員を、前記使用予約希望時間帯
    が同じ会員毎の群に分け、分けられた前記群に含まれる
    会員を、前記課金対象機器の数に対応する複数のグルー
    プに、均等に振り分けることを特徴とするプログラム。
  97. 【請求項97】請求項96に記載のプログラムにおい
    て、 前記使用予約希望時間帯は、前記会員の自宅滞在時間帯
    であることを特徴とするプログラム。
  98. 【請求項98】請求項94に記載のプログラムにおい
    て、 前記グループ化ステップは、 前記登録情報の内からグループ化に関与する項目の情報
    を抽出し、 前記抽出した前記グループ化に関与する項目のそれぞれ
    について予め定められた優先順位に従って、前記項目を
    順次に使用してグループ化処理を行なうが、 前記グループ化に関与する項目のそれぞれについて予め
    定められた分類種別に応じて、同じ前記項目の会員同士
    を一つのグループに含めるように同類化処理、または、
    同じ前記項目の会員同士を異なるグループに含めるよう
    に分散化処理することにより、グループ化処理を行なう
    ことを特徴とするプログラム。
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