(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、蓄電池パックの利用に関して、検討により課題を見出した。以下、具体的に説明する。
近年、蓄電池パックが用いられる電気機器が普及している。電動アシスト自転車は、その一例である。例えば、電気機器の利用者は、電気機器に用いられる蓄電池パックを購入し、購入した蓄電池パックを用いて電気機器を動作させる。最近では、電気機器の利用者が、電気機器に用いられる蓄電池パックを借り、借りた蓄電池パックを用いて電気機器を動作させることを可能にするための蓄電池パックの貸与システムも検討され始めている。
例えば、このような貸与システムにおいて、蓄電池パックの借用者である利用者は、貸与された蓄電池パックを所定の使用量または所定の使用期間の範囲で利用することができる。一方、所定の使用量または所定の使用期間の範囲を超えて、蓄電池パックを利用することは禁止される。そこで、例えば、利用者は、所定の使用量または所定の使用期間の範囲に応じて、蓄電池パックを返却する。そして、利用者は、電気機器を動作させるため、返却した蓄電池パック、または、別の蓄電池パックを新たに借りる。
蓄電池パックを新たに借りるための手続きは、具体的には、蓄電池パックが貸与されるサービスセンターにおいて行われる。したがって、基本的には、所定の使用量または所定の使用期間の範囲に応じて、利用者が、サービスセンターに行くという作業が発生する。この作業を省略するため、利用者に貸与された蓄電池パックの継続利用を可能にするための手続きが通信ネットワークを介して行われてもよい。これにより、サービスセンターに行く作業が省略される。
しかしながら、貸与された蓄電池パックが不適切に利用される可能性がある。そして、貸与された蓄電池パックの継続利用を可能にするための手続きが通信ネットワークを介して行われることで、貸与された蓄電池パックが不適切に継続して利用される可能性がある。
そこで、本開示の一態様に係るサーバ装置は、情報端末と通信する通信器と、蓄電池パックの利用状況が前記蓄電池パックの利用条件を満たすとき、前記蓄電池パックの継続利用を可能にする利用料の支払いのための手続きであって通信ネットワークを介して行われる手続きに使用される情報を、前記通信器を介して前記情報端末に送信する制御器と、を備える。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックの利用状況が適切な利用状況であるときに、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置は、蓄電池パックの適切な利用を支援することができる。
例えば、前記利用条件は、前記蓄電池パックの状態を管理するための条件を含んでもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックが適切に管理される利用状況において、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、前記利用条件は、前記蓄電池パックの貸与サービスの利用条件であり、前記蓄電池パックの利用者が返却期限を守る利用者であることを含んでもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックの貸与サービスにおいて、蓄電池パックの返却期限を守る利用者に対して、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、前記利用条件は、前記蓄電池パックの貸与サービスの利用条件であり、前記蓄電池パックの更新期限を超過していないこと、または前記更新期限までに前記蓄電池パックの状態を示す情報を前記サーバ装置に送信することを含んでもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックの状況を示す情報が適切に更新されているとき、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、前記利用条件は、前記蓄電池パックの利用を促進するための条件を含んでもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックの利用状況が蓄電池パックの利用の促進のための条件を満たしているときに、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置は、蓄電池パックの利用を促進することができる。よって、サーバ装置は、蓄電池パックの適切な利用を支援することができる。
また、例えば、前記利用条件は、前記蓄電池パックの貸与サービスの利用条件であり、所定期間内に前記蓄電池パックの推奨使用量以上、前記蓄電池パックを使用することを含んでもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックが十分に利用されている利用状況において、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置は、蓄電池パックの利用を促進することができる。
また、例えば、前記通信器は、前記利用状況を示す情報を、前記情報端末を介して前記蓄電池パックから取得してもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックと直接通信することができなくても、情報端末を介して取得された利用状況に従って、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、前記通信器が前記利用状況を示す情報を前記蓄電池パックから取得すると、前記制御器は、前記利用状況が前記利用条件を満たしているか否かを判定してもよい。
これにより、蓄電池パックの利用状況が利用条件を満たしているか否かをサーバ装置の制御器が判定することで、利用状況が利用条件を満たしているときに蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。すなわち、利用状況が利用条件を満たしているか否かを蓄電池パックの制御器が判定する必要がなくなる。
また、例えば、前記手続きに使用される情報は、前記利用料として使用可能なポイントの購入に使用されてもよい。
これにより、サーバ装置は、蓄電池パックの利用状況が適切な利用状況であるときに、蓄電池パックの継続利用を可能にするポイントの購入に使用される情報を送信することができる。したがって、サーバ装置は、蓄電池パックの適切な利用を支援することができる。
また、例えば、前記蓄電池パックの利用者が保有する前記ポイントを記憶する記憶器を備え、前記通信器が前記手続きを前記情報端末から受け付けると、前記制御器は前記記憶器を制御して前記利用者が保有する前記ポイントを増加させてもよい。
これにより、サーバ装置がポイントを記憶する記憶器を備えているとき、サーバ装置は、通信ネットワークを介して行われる手続きに従って、蓄電池パックの継続利用を可能にするためのポイントを増加させることができる。よって、サーバ装置は、通信ネットワークを介して行われる手続きに従って、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、前記通信器が前記手続きを前記情報端末から受け付けると、前記制御器は、前記通信器を制御して、前記蓄電池パックの記憶器が記憶する前記ポイントを増加させる情報を前記情報端末を介して前記蓄電池パックに送信してもよい。
これにより、蓄電池パックがポイントを記憶する記憶器を備えているとき、サーバ装置は、通信ネットワークを介して行われる手続きに従って、蓄電池パックの継続利用を可能にするためのポイントを増加させることができる。よって、サーバ装置は、通信ネットワークを介して行われる手続きに従って、蓄電池パックの継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、蓄電池パックの利用状況を示す情報をサーバ装置に送信し、前記利用状況が利用条件を満たすとき、前記蓄電池パックの継続利用を可能にする利用料の支払いのための手続きであって通信ネットワークを介して行われる手続きに使用される情報を前記サーバ装置から受信し、受信した前記手続きに使用される情報を前記通信ネットワークを介して前記サーバ装置に送信してもよい。
これにより、蓄電池パックの利用者は、蓄電池パックの利用状況が適切であるときに、蓄電池パックの利用を継続することができる。したがって、蓄電池パックの適切な利用が促される。
また、サーバ装置は、例えば、蓄電池パックの利用状況を前記蓄電池パックおよび情報端末の少なくとも一方から取得する第1受信器と、前記蓄電池パックの利用条件を記憶する第1記憶器と、前記利用状況が前記利用条件を満たすか否かを判定する第1判定器と、前記利用状況が前記利用条件を満たすとき、前記蓄電池パックの継続利用を可能にする利用料の支払いのために通信ネットワークを介して行われる手続きに使用されるパスワードを出力する出力器と、前記パスワードを前記情報端末に送信する送信器と、前記蓄電池パックの利用者が保有するポイントを記憶する第2記憶器と、前記手続きの情報を前記情報端末から受信する第2受信器と、前記第2受信器が受信した前記情報が前記パスワードと一致するか否かを判定する第2判定器と、前記情報が前記パスワードと一致するとき、前記第2記憶器を制御して前記ポイントを増加させる制御器と、を備えていてもよい。
これにより、蓄電池パックの利用状況が適切であるときに、蓄電池パックの継続的な利用を可能にすることができる。このとき、蓄電池パックの利用状況が適切である利用者にのみパスワードを送信するとよい。そして、利用者から受信した手続きの情報がパスワードと一致する場合にのみ手続きを受理することで、より確実に蓄電池パックの利用状況が適切である利用者にのみ、蓄電池パックの継続的な利用を可能にすることができる。
また、例えば、蓄電池パックと情報端末とサーバ装置からなるシステムにおける制御方法であって、前記蓄電池パックは、前記蓄電池パックの利用状況を示す情報を、前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、受信した前記利用状況が、記憶部に記憶している利用条件を満たすと判断した場合、前記蓄電池パックの継続利用を可能にする利用料として使用可能なポイントの購入の手続きに使用されるパスワードを、前記情報端末に送信し、前記情報端末は、前記サーバ装置から受信した前記パスワードを前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置は、受信した前記パスワードが、前記記憶部に記憶している前記パスワードと一致すると判断した場合、前記ポイントの購入の手続きを実行し、前記記憶部に記憶している前記ポイントを増加させるよう構成してよい。
これにより、蓄電池パックの利用者は、蓄電池パックの利用状況が適切であるときに、蓄電池パックの利用を継続することができる。したがって、蓄電池パックの適切な利用が促される。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、以下の説明において、充放電は、充電および放電の少なくとも一方を意味する。また、蓄電池パックの使用は、蓄電池パックの充電であってもよいし、蓄電池パックの放電であってもよい。また、蓄電池パックの利用は、蓄電池パックの使用であってもよい。また、蓄電池パックの利用の可否は、蓄電池パックの利用の許否に対応していてもよい。例えば、利用を可能にすることは、利用を許可することに対応していてもよいし、利用を不可にすることは、利用を禁止することに対応していてもよい。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における貸与システムの構成を示すブロック図である。具体的には、図1において、蓄電池パック200、情報端末300、ルータ400、通信ネットワーク500、および、サーバ装置600が示されている。例えば、貸与システム100は、これらの構成要素のうち、蓄電池パック200、情報端末300、および、サーバ装置600を備える。
蓄電池パック200は、充放電が行われる装置であって、電気エネルギーを蓄積するための装置である。例えば、蓄電池パック200は、貸与業者から利用者に貸し出され、電動アシスト自転車等のような電気機器に接続される。そして、蓄電池パック200が接続された電気機器は、蓄電池パック200の放電によって得られる電力で動作する。また、蓄電池パック200は、充電器に接続され、充電される。
また、蓄電池パック200は、通信ネットワーク500等を介して、サーバ装置600と通信可能である。蓄電池パック200は、情報端末300および通信ネットワーク500を介して、サーバ装置600と通信可能であってもよいし、ルータ400および通信ネットワーク500を介して、サーバ装置600と通信可能であってもよい。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、蓄電池パック200と情報端末300との間の通信には、Bluetooth(登録商標)に代表される近距離無線通信の国際規格であるIEEE802.15.1規格が適用されてもよい。また、蓄電池パック200とルータ400との間の通信には、無線LAN(Local Area Network)またはWi−Fi(登録商標)に代表される無線通信の国際規格であるIEEE802.11規格が適用されてもよい。
また、蓄電池パック200は、蓄電池201、動作制御器202、通信器210、電力端子211、213、および、通信端子212を備える。
蓄電池201は、電気エネルギーを蓄積するための構成要素であり、二次電池または充電式電池とも呼ばれる。蓄電池201は、セルでもよいし、素電池でもよいし、電池ブロックでもよいし、組電池でもよい。
動作制御器202は、蓄電池パック200の全体の動作を制御するための構成要素である。例えば、動作制御器202は、蓄電池201の充放電、および、蓄電池パック200の利用の可否等を制御してもよい。また、動作制御器202は、蓄電池201に関する情報を制御してもよい。動作制御器202は、具体的には、スイッチ203、検出器204、判定器205、情報制御器206、ポイントカウンタ207、および、電流カウンタ209を備える。
スイッチ203は、蓄電池201を充放電するための回路に接続され、オンおよびオフの切替に従って、充放電の可否を切り替える。これにより、蓄電池パック200の利用の可否が切り替えられる。具体的には、スイッチ203のオンおよびオフは、充放電の可否を判定する判定器205で得られる判定結果に従って、切り替えられる。
検出器204は、蓄電池201の状態を検出するための構成要素である。例えば、検出器204は、蓄電池201の電圧および温度等を検出する。検出器204は、具体的には、電圧計および温度計等で構成されてもよい。
判定器205は、充放電の可否を判定するための構成要素である。判定器205は、プロセッサおよびメモリ等で構成されてもよい。また、判定器205は、情報制御器206に含まれていてもよい。
例えば、判定器205は、検出器204から得られる情報、および、ポイントカウンタ207から得られる情報等に従って充放電の可否を判定し、判定結果に従ってスイッチ203のオンおよびオフを切り替える。具体的には、判定器205は、充放電を可と判定すると、スイッチ203をオンに設定する。一方で、充放電を不可と判定すると、スイッチ203をオフに設定する。このとき、スイッチ203をオンに設定すると、蓄電池201と外部機器との電気的な接続を可能にするとよい。また、スイッチ203をオフに設定すると、蓄電池201と外部機器との電気的な接続を遮断するとよい。
より具体的には、例えば、判定器205は、充電時において、蓄電池201の電圧が所定電圧以上に上昇すると、充電を不可と判定する。すなわち、蓄電池201が過充電にならないように、スイッチ203をオフにし、充電を停止させる。逆に、判定器205は、蓄電池201の電圧が所定電圧未満であれば、充電を可と判定し、スイッチ203をオンにする。
また、判定器205は、ポイントカウンタ207で管理されているポイントが0であるとき、すなわち、蓄電池パック200を利用するためのポイントがないとき、充放電を不可と判定し、スイッチ203をオフにしてもよい。逆に、判定器205は、ポイントカウンタ207で管理されているポイントが0よりも大きいとき、すなわち、蓄電池パック200を利用するためのポイントがあるとき、充放電を可と判定し、スイッチ203をオンにしてもよい。
また、判定器205は、サーバ装置600から通信器210等を介して、充放電の可否を示す情報を取得してもよい。このとき、取得した情報に基づいて、充放電の可否を判定し、スイッチ203のオンおよびオフを切り替えてもよい。
情報制御器206は、情報処理を行うための構成要素である。情報制御器206は、プロセッサおよびメモリ等で構成されてもよい。このプロセッサは、MPUでもよいし、CPUでもよい。また、このメモリは、揮発性メモリでもよいし、不揮発性メモリでもよい。情報制御器206は、集中制御を行う単独の制御器で構成されてもよいし、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されてもよい。
具体的には、情報制御器206は、情報処理を行うことにより、動作制御器202の動作を制御し、蓄電池パック200の動作を制御する。例えば、情報制御器206は、通信器210等を介してサーバ装置600へ、検出器204から得られる情報、および、蓄電池パック200の識別情報等を送信してもよい。
また、例えば、情報制御器206は、検出器204等から蓄電池パック200の状態を示す情報を取得し、取得された情報を履歴として保持し、送信可能なタイミングで、通信器210等を介してサーバ装置600へ、履歴として保持された情報を送信してもよい。また、例えば、情報制御器206は、電流カウンタ209で計測された電流量に応じて、ポイントカウンタ207で管理されているポイントを減少させてもよい。
ポイントカウンタ207は、蓄電池パック200の利用を可能にするポイントを管理するための構成要素である。例えば、ポイントカウンタ207は、プロセッサおよびメモリ等で構成される。また、ポイントカウンタ207は、情報制御器206に含まれていてもよい。
具体的には、ポイントカウンタ207は、ポイントが記憶される記憶器208を備える。ポイントカウンタ207は、時間の経過、または、蓄電池パック200の使用に伴って、記憶器208に記憶されたポイントを減少させる。また、ポイントカウンタ207は、ポイントが購入されたときに、サーバ装置600から通信器210を介して、ポイントの情報を取得し、ポイントを増加させる。
記憶器208は、蓄電池パック200の利用を可能にするポイントを記憶するための構成要素である。例えば、記憶器208は、不揮発性メモリである。これにより、ポイントが適切に保持される。
図1において、記憶器208は、ポイントカウンタ207に含まれているが、記憶器208は、ポイントカウンタ207に含まれていなくてもよい。また、記憶器208には、ポイントとは異なる情報が記憶されてもよい。そして、記憶器208は、ポイントカウンタ207だけでなく、蓄電池パック200の全体で利用されてもよい。
電流カウンタ209は、電流量を計測するための構成要素である。例えば、電流カウンタ209は、電流計である。電流カウンタ209は、蓄電池201に接続される電力線の電流量を計測することにより、蓄電池201の充放電量を計測する。すなわち、電流カウンタ209は、電流量を計測することにより、蓄電池パック200の使用量を計測する。
通信器210は、サーバ装置600等と通信するための構成要素である。通信器210は、通信インタフェースを含む処理回路でもよい。通信器210には、有線通信のための通信端子212が含まれてもよいし、無線通信のための通信アンテナが含まれてもよい。
例えば、通信器210は、通信ネットワーク500等を介して、サーバ装置600と通信する。通信器210は、情報端末300および通信ネットワーク500を介して、サーバ装置600と通信してもよいし、ルータ400および通信ネットワーク500を介して、サーバ装置600と通信してもよい。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、通信器210は、情報端末300との通信において、Bluetooth(登録商標)に代表される近距離無線通信の国際規格であるIEEE802.15.1規格を用いてもよい。また、通信器210は、ルータ400との通信において、無線LANまたはWi−Fi(登録商標)に代表される無線通信の国際規格であるIEEE802.11規格を用いてもよい。
例えば、通信器210は、サーバ装置600へ通信ネットワーク500等を介して、蓄電池パック200の利用状況を示す情報を送信する。蓄電池パック200の利用状況は、蓄電池パック200の状態、より具体的には、蓄電池201の状態でもよい。蓄電池パック200の利用状況を示す情報は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすか否かを判定するための情報でもよい。
例えば、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の識別情報によって識別可能であるとき、蓄電池パック200の利用状況を示す情報は蓄電池パック200の識別情報でもよい。具体的には、蓄電池パック200の識別情報に従って、蓄電池パック200の状態が蓄電池パック200の利用状況として特定されてもよいし、蓄電池パック200の利用者が蓄電池パック200の利用状況として特定されてもよい。
電力端子211、213は、蓄電池パック200を充電する充電器に接続される電力端子である。電力端子211、213は、蓄電池パック200から放電される電力を消費する電気機器に接続されてもよい。例えば、電力端子211、213が充電器または電気機器に接続された状態において、蓄電池パック200の充電または放電が行われる。
具体的には、電力端子211、213のうち、一方が、プラスの電力端子であり、他方がマイナスの電力端子である。例えば、電力端子211がプラスの電力端子であって、電力端子213がマイナスの電力端子であってもよい。
通信端子212は、蓄電池パック200を充電する充電器に接続される通信端子である。通信端子212は、蓄電池パック200から放電される電力を消費する電気機器に接続されてもよい。例えば、通信端子212が充電器または電気機器に接続された状態において、蓄電池パック200と充電器との間、または、蓄電池パック200と電気機器との間で、通信が行われる。
蓄電池パック200は、さらに、情報を入力するための入力器、および、情報を出力するための出力器を備えていてもよい。
情報端末300は、サーバ装置600等と通信可能な装置である。具体的には、情報端末300は、蓄電池パック200の利用者が有する情報端末である。情報端末300は、コンピュータ等のような情報処理装置でもよい。より具体的には、情報端末300は、携帯端末でもよいし、携帯電話でもよいし、スマートフォンでもよい。また、情報端末300は、蓄電池パック200と通信可能でもよい。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、情報端末300とサーバ装置600との間の通信には、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、または、LTE(登録商標)等のような移動通信システムで利用される通信規格が適用されてもよい。より具体的には、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000またはIMT−Advanced等が適用されてもよい。
また、例えば、情報端末300と蓄電池パック200との間の通信には、Bluetooth(登録商標)に代表される近距離無線通信の国際規格であるIEEE802.15.1規格が適用されてもよい。情報端末300は、蓄電池パック200と通信し、通信ネットワーク500を介してサーバ装置600と通信することにより、蓄電池パック200とサーバ装置600との間の通信を中継してもよい。
情報端末300は、情報を入力するための入力器、および、情報を出力するための出力器を備えていてもよい。
ルータ400は、通信を中継するための装置である。例えば、ルータ400は、蓄電池パック200と通信可能であり、インターネット等の通信ネットワーク500を介してサーバ装置600と通信可能である。そして、ルータ400は、蓄電池パック200と通信し、通信ネットワーク500を介してサーバ装置600と通信することにより、蓄電池パック200とサーバ装置600との間の通信を中継する。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、ルータ400は、無線で蓄電池パック200と通信し、有線でサーバ装置600と通信してもよい。ルータ400と蓄電池パック200との間の通信には、無線LANまたはWi−Fi(登録商標)に代表される無線通信の国際規格であるIEEE802.11規格が適用されてもよい。ルータ400とサーバ装置600との間の通信の一部には、有線LANに代表される有線通信の国際規格であるIEEE802.3規格が適用されてもよい。
通信ネットワーク500は、情報端末300、ルータ400およびサーバ装置600等が互いに通信するための通信ネットワークである。通信ネットワーク500は、インターネットのような汎用のネットワークでもよいし、貸与システム100の専用のネットワークでもよい。
サーバ装置600は、本開示のサーバ装置の一例であって、蓄電池パック200の適切な利用を支援するためのサーバ装置である。サーバ装置600は、コンピュータ等のような情報処理装置でもよい。また、サーバ装置600は、複数の装置で構成されていてもよい。例えば、サーバ装置600は、インターネット等の通信ネットワーク500を介して、情報端末300と通信可能である。サーバ装置600は、通信ネットワーク500を介さず、直接、情報端末300と通信可能でもよい。
また、サーバ装置600は、インターネット等の通信ネットワーク500を介して、ルータ400と通信可能でもよい。そして、サーバ装置600は、ルータ400等を介して、蓄電池パック200と通信可能でもよい。あるいは、サーバ装置600は、ルータ400等を介さず、直接、蓄電池パック200と通信可能でもよい。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、サーバ装置600と情報端末300との間の通信には、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、または、LTE(登録商標)等のような移動通信システムで利用される通信規格が適用されてもよい。より具体的には、IMT−2000またはIMT−Advanced等が適用されてもよい。また、サーバ装置600とルータ400との間の通信の一部には、有線LANに代表される有線通信の国際規格であるIEEE802.3規格が適用されてもよい。
図2は、図1に示されたサーバ装置600の構成を示すブロック図である。図2のように、サーバ装置600は、制御器601、通信器602、ポイントカウンタ603および記憶器605を備える。なお、サーバ装置600は、これらの一部を備えてもよい。例えば、サーバ装置600は、制御器601および通信器602を備え、ポイントカウンタ603および記憶器605を備えていなくてもよい。
制御器601は、本開示の制御器の一例であって、サーバ装置600の動作を制御する構成要素である。例えば、制御器601は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすとき、通信器602を介して情報端末300に、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに使用される情報を送信する。この手続きは、具体的には、蓄電池パック200の継続利用を可能にする利用料の支払いのための手続きである。
手続きに使用される情報は、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに使用されるパスワードを示す情報でもよいし、通信ネットワーク500を介して行われる手続きのアクセス先を示す情報でもよい。また、手続きに使用される情報は、手続きが可能であることを案内または通知する情報でもよい。
また、手続きに使用される情報は、利用料として使用可能なポイントの購入に使用される情報でもよい。そして、制御器601は、通信ネットワーク500および通信器602を介して手続きを受け付け、蓄電池パック200の利用者が保有するポイントを増加させてもよい。
また、制御器601は、通信ネットワーク500および通信器602を介して、蓄電池パック200から蓄電池パック200の使用を示す情報を取得し、蓄電池パック200の使用に応じて、蓄電池パック200の利用者が保有するポイントを減少させてもよい。
その際、具体的には、制御器601は、ポイントカウンタ603で管理されているポイントを更新することにより、蓄電池パック200の利用者が保有するポイントを更新してもよい。また、制御器601は、通信器602および通信ネットワーク500を介して、蓄電池パック200のポイントカウンタ207で管理されているポイントを更新することにより、蓄電池パック200の利用者が保有するポイントを更新してもよい。
また、蓄電池パック200の利用条件は、具体的には、蓄電池パック200の利用状況が適切な利用状況であることである。具体的には、利用条件は、所定の温度範囲において蓄電池パック200が使用されていることでもよい。また、利用条件は、蓄電池パック200に対して所定の基準以上の衝撃が加えられていないことでもよい。
また、蓄電池パック200の利用条件は、蓄電池パック200の状態を管理するための条件でもよい。例えば、利用条件は、蓄電池パック200の利用者が返却期限を守る利用者であることでもよい。ここで、返却期限を守る利用者とは、例えば、過去に貸与された蓄電池パック200をその返却期限までに返却している利用者である。すなわち、過去に少なくとも一度以上、蓄電池パック200を返却期限までに返却したことがある利用者である。
また、利用条件は、蓄電池パック200の状態を示す情報を更新期限までにサーバ装置600に送信することでもよい。例えば、蓄電池パック200の状態を示す情報は、送信可能な各タイミングにおいて、サーバ装置600に送信され、サーバ装置600において更新され、監視される。蓄電池パック200の状態を示す情報が更新期限までにサーバ装置600に送信されることで、蓄電池パック200の適切な監視が可能である。更新期限は、例えば、前回の更新から1ヶ月後であってもよい。
また、利用条件は、蓄電池パック200の利用を促進するための条件でもよい。例えば、蓄電池パック200の利用を促進するため、利用条件は、所定期間内に蓄電池パック200の推奨使用量以上、蓄電池パック200を使用することでもよい。具体的には、利用条件は、1ヶ月以内に1サイクル以上の充放電が行われることでもよい。
利用条件は、上記の複数の条件の組み合わせでもよい。そして、組み合わされた複数の条件の一部または全てを利用状況が満たすとき、制御器601は、通信器602を介して情報端末300に、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに使用される情報を送信してもよい。また、制御器601は、この手続きに使用される情報を出力する出力器を備えていてもよい。
例えば、制御器601は、通信器602を介して蓄電池パック200の利用状況を示す情報を蓄電池パック200から取得する。具体的には、制御器601は、蓄電池パック200から情報端末300および通信器602を介して蓄電池パック200の利用状況を示す情報を取得してもよい。そして、制御器601は、蓄電池パック200から取得された情報によって示される利用状況が利用条件を満たすか否かを判定する。すなわち、制御器601は、蓄電池パック200の利用状況と、記憶器605等によってあらかじめ記憶された利用条件とを比較し、利用状況が利用条件を満たすか否かを判定する判定器を備えていてもよい。
また、制御器601は、情報端末300から通信ネットワーク500を介して手続きを受け付けてもよい。つまり、制御器601は、情報端末300から通信ネットワーク500および通信器602を介して、手続きを進めるための情報を取得してもよい。そして、制御器601は、手続きを進めるための情報処理を行ってもよい。そして、制御器601は、情報端末300へ通信器602を介して、手続きの結果、または、手続きをさらに進めるための情報を送信してもよい。
また、制御器601は、手続きの結果に従って、蓄電池パック200の継続利用を可能にしてもよい。具体的には、制御器601は、ポイントカウンタ603で管理されているポイントを増加させてもよい。また、制御器601は、通信器602および通信ネットワーク500を介して、ポイントの情報を送信することにより、蓄電池パック200において管理されているポイントを増加させてもよい。
また、制御器601は、プロセッサおよびメモリ等で構成されてもよい。制御器601のプロセッサは、MPUまたはCPUでもよい。制御器601のメモリは、揮発性メモリでもよいし、不揮発性メモリでもよい。制御器601は、集中制御を行う単独の制御器で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御を行う複数の制御器で構成されていてもよい。
通信器602は、本開示の通信器の一例であって、情報端末300と通信する構成要素である。通信器602は、通信インタフェースを含む処理回路でもよい。例えば、通信器602は、制御器601が行う制御に従って、情報を送受信する。通信器602には、有線通信のための通信端子が含まれてもよいし、無線通信のための通信アンテナが含まれてもよい。
例えば、通信器602は、インターネット等の通信ネットワーク500を介して、情報端末300と通信可能である。通信器602は、通信ネットワーク500を介さず、直接、情報端末300と通信可能でもよい。また、通信器602は、有線通信で情報端末300と通信してもよいし、無線通信で情報端末300と通信してもよい。
また、通信器602は、インターネット等の通信ネットワーク500を介して、ルータ400と通信可能でもよい。そして、通信器602は、ルータ400等を介して、蓄電池パック200と通信可能でもよい。あるいは、通信器602は、ルータ400等を介さず、直接、蓄電池パック200と通信可能でもよい。これらの通信には、有線通信が適用されてもよいし、無線通信が適用されてもよい。
例えば、通信器602と情報端末300との間の通信には、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、または、LTE(登録商標)等のような移動通信システムで利用される通信規格が適用されてもよい。より具体的には、IMT−2000またはIMT−Advanced等が適用されてもよい。また、通信器602とルータ400との間の通信の一部には、有線LANに代表される有線通信の国際規格であるIEEE802.3規格が適用されてもよい。
また、例えば、通信器602は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすとき、情報端末300に、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに使用される情報を送信する。また、例えば、通信器602は、蓄電池パック200から、蓄電池パック200の利用状況を示す情報を受信する。
通信器602は、蓄電池パック200の利用状況を示す情報を蓄電池パック200から通信ネットワーク500を介して受信してもよい。具体的には、通信器602は、蓄電池パック200の利用状況を示す情報を蓄電池パック200から、情報端末300および通信ネットワーク500を介して受信してもよいし、ルータ400および通信ネットワーク500を介して受信してもよい。
また、通信器602は、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに関する情報を送受信してもよい。具体的には、通信器602は、情報端末300から通信ネットワーク500を介して手続きを進めるための情報を受信してもよい。そして、通信器602は、情報端末300へ通信ネットワーク500を介して、手続きの結果、または、手続きをさらに進めるための情報を送信してもよい。また、通信器602は、手続きの結果に従って、継続利用を可能にするための情報を蓄電池パック200へ送信してもよい。
ポイントカウンタ603は、蓄電池パック200の利用を可能にするポイントを管理するための構成要素である。例えば、ポイントカウンタ603は、プロセッサおよびメモリ等で構成される。また、ポイントカウンタ603は、制御器601に含まれていてもよい。
具体的には、ポイントカウンタ603は、ポイントが記憶される記憶器604を備える。ポイントカウンタ603は、制御器601が行う制御に従って、時間の経過、または、蓄電池パック200の使用に伴って、記憶器604に記憶されたポイントを減少させる。また、ポイントカウンタ603は、ポイントが購入されたときに、制御器601が行う制御に従って、ポイントを増加させる。
記憶器604は、蓄電池パック200の利用を可能にするポイントを記憶するための構成要素である。例えば、記憶器604は、不揮発性メモリである。これにより、ポイントが適切に保持される。図2において、記憶器604は、ポイントカウンタ603に含まれているが、記憶器604は、ポイントカウンタ603に含まれていなくてもよい。そして、記憶器604は、記憶器605に統合されていてもよい。
記憶器605は、情報を記憶するための構成要素である。例えば、記憶器605は、不揮発性メモリである。記憶器605には、例えば、蓄電池パック200の状態を示す情報、および、蓄電池パック200の利用状況を示す情報等が記憶される。これらの情報は、履歴として記憶されてもよい。
サーバ装置600は、さらに、情報を入力するための入力器、および、情報を出力するための出力器を備えていてもよい。
なお、サーバ装置600のポイントカウンタ603と、蓄電池パック200のポイントカウンタ207とのうち一方はなくてもよい。例えば、蓄電池パック200のポイントカウンタ207がないとき、蓄電池パック200は、サーバ装置600のポイントカウンタ603で管理されたポイントに従って、通信を介して利用が制御される。また、サーバ装置600のポイントカウンタ603がないとき、サーバ装置600は、通信を介して、蓄電池パック200のポイントカウンタ207で管理されたポイントを更新してもよい。
また、ポイントが利用されないとき、すなわち、蓄電池パック200の利用がポイントによって制御されないとき、ポイントカウンタ207、603はなくてもよい。例えば、ポイントではなく期間および利用料等に基づいて蓄電池パック200の利用が制御されるとき、ポイントカウンタ207、603はなくてもよい。
図3は、図1に示された貸与システム100の動作を示すフローチャートである。まず、蓄電池パック200の利用者が会員として登録される(S101)。具体的には、利用者の住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスおよび銀行口座番号等が、サーバ装置600に入力され、サーバ装置600の記憶器605に記憶される。
次に、利用者が蓄電池パック200を利用するためのポイントが設定される(S102)。例えば、蓄電池パック200のポイントカウンタ207に、利用者が保有するポイントが初期設定される。そして、利用者に蓄電池パック200が貸与される。
その後、利用者が蓄電池パック200を利用するとき、蓄電池パック200の判定器205は、利用者が保有するポイントがあるか否かを判定する(S103)。ポイントがあるとき(S103でYes)、判定器205は、蓄電池パック200の利用を許可する(S104)。具体的には、判定器205は、スイッチ203をオンにする。ポイントがないとき(S103でNo)、判定器205は、蓄電池パック200の利用を禁止する(S107)。具体的には、判定器205は、スイッチ203をオフにする。
蓄電池パック200の利用が許可された後、蓄電池パック200が利用される(S105)。そして、例えば、蓄電池パック200の使用期間または使用量に従って、蓄電池パック200のポイントカウンタ207で管理されたポイントが減少する(S106)。そして、蓄電池パック200の判定器205は、再び、利用者が保有するポイントがあるか否かを判定する(S103)。
上記の動作に基づいて、利用者は、ポイントがなくなるまで、蓄電池パック200を利用することができる。利用者は、基本的に、ポイントがなくなったとき、または、ポイントが少なくなったとき、蓄電池パック200をサービスセンターに持参し、ポイントが設定された新たな蓄電池パック200を借りる。これにより、利用者は、ポイントが設定された新たな蓄電池パック200を用いて電気機器を動作させることができる。
なお、上記の動作では、蓄電池パック200のポイントカウンタ207で管理されたポイントが蓄電池パック200の使用期間または使用量に従って更新されている。この動作に加えて、または、この動作に代えて、サーバ装置600のポイントカウンタ603で管理されたポイントが蓄電池パック200の使用期間または使用量に従って更新されてもよい。そして、サーバ装置600のポイントカウンタ603で管理されたポイントに従って、蓄電池パック200の利用の可否が制御されてもよい。
また、蓄電池パック200が適切に利用されているとき、蓄電池パック200をサービスセンターに持参する作業を省略するため、通信ネットワーク500を介してポイントの購入が行われてもよい。一方、蓄電池パック200が適切に利用されていないとき、蓄電池パック200の状態の確認がサービスセンターにおいて行われるため、蓄電池パック200をサービスセンターに持参する作業は省略されない方がよい。
そこで、サーバ装置600は、利用者が、蓄電池パック200を適切に利用しているとき、蓄電池パック200をサービスセンターに持参することなく、継続利用のためのポイントを、通信ネットワーク500を介して購入することを可能にする。
図4は、図2に示されたサーバ装置600の動作を示すフローチャートである。まず、サーバ装置600の制御器601は、蓄電池パック200の利用状況を取得する(S201)。
例えば、サーバ装置600の通信器602は、蓄電池パック200から蓄電池パック200の利用状況を示す情報を受信し、サーバ装置600の制御器601は、通信器602を介して、蓄電池パック200の利用状況を示す情報を取得する。具体的には、制御器601は、蓄電池パック200の使用量等を示す情報を蓄電池パック200の利用状況を示す情報として取得してもよい。
また、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の識別情報によって識別可能であるとき、制御器601は、蓄電池パック200の利用状況を示す情報として蓄電池パック200の識別情報を取得してもよい。制御器601は、蓄電池パック200の識別情報に従って、蓄電池パック200の状態、および、蓄電池パック200の利用者等を識別してもよい。また、制御器601は、蓄電池パック200の識別情報に従って、蓄電池パック200の状態を示す情報の更新状況を識別してもよい。
そして、制御器601は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすか否かを判定する(S202)。例えば、利用条件は、上述したような利用条件であって、蓄電池パック200の利用状況が適切な利用状況であることである。
例えば、制御器601は、蓄電池パック200の識別情報に従って蓄電池パック200の利用者を識別し、蓄電池パック200の利用者が過去に返却期限を守っているか否かを判定することで、利用状況が利用条件を満たすか否かを判定してもよい。また、制御器601は、蓄電池パック200の識別情報に従って蓄電池パック200の状態を示す情報の更新状況を識別し、更新期限に従って更新が行われているか否かを判定することで、利用状況が利用条件を満たすか否かを判定してもよい。
制御器601は、所定期間内に蓄電池パック200の推奨使用量以上、蓄電池パック200が使用されているか否かを判定することで、利用状況が利用条件を満たすか否かを判定してもよい。具体的には、制御器601は、1ヶ月以内に1サイクル以上、蓄電池パック200の充放電が行われていると、利用状況が利用条件を満たすと判定してもよい。
そして、制御器601は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすとき(S202でYes)、継続利用の手続きを通信ネットワーク500上で行うための情報を送信する(S203)。制御器601は、電子メールによって継続利用の手続きを行うための情報を送信してもよいし、その他の通信方法によって情報を送信してもよい。継続利用の手続きは、例えば、継続利用のためのポイントの購入手続きである。
そして、制御器601は、継続利用の手続きが行われると(S204でYes)、継続利用のためのポイントを増加させる(S205)。
蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たさないとき(S202でNo)、継続利用の手続きを通信ネットワーク500上で行うための情報は送信されず、ポイントは増加しない。また、継続利用の手続きが行われなかったとき(S204でNo)、ポイントは増加しない。そして、ポイントがなくなると、蓄電池パック200の利用が禁止され、蓄電池パック200をサービスセンターに持参する作業が発生する。
なお、一部の処理は、サーバ装置600とは異なる装置によって行われてもよい。例えば、サーバ装置600は、利用状況が利用条件を満たすときに、手続きに使用される情報を送信する(S202、S203)。その他の処理(S201、S204、S205)は、サーバ装置600とは異なる装置によって行われてもよい。
図5は、図1に示された貸与システム100における継続利用の手続きを示すフローチャートである。
蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすとき、サーバ装置600は、例えば、継続利用を可能にする手続きに使用される情報として、ポイントの購入に使用されるパスワードを送信する。そして、蓄電池パック200の利用者が保有する情報端末300が、サーバ装置600からパスワードを受信する(S301)。
継続利用を可能にする手続きに使用される情報には、ポイントの購入に使用されるウェブサイトを示す情報が含まれていてもよい。この例では、ポイントの購入に使用されるウェブサイトは、サーバ装置600によって提供される。しかし、ポイントの購入に使用されるウェブサイトは、サーバ装置600とは異なる他の装置によって提供されてもよい。
情報端末300は、蓄電池パック200の利用者が行う操作に従って、ポイントの購入に使用されるウェブサイトにアクセスする(S302)。そして、情報端末300は、蓄電池パック200の利用者が行う操作に従って、ウェブサイトにおいて表示される複数の項目からポイント購入の項目を選択する(S303)。これにより、情報端末300は、図6のような、ポイント購入に使用されるパスワードを入力するための入力画面を表示する。
利用者は、予め情報端末300がサーバ装置600から受信したパスワードを入力し、情報端末300は、パスワードの入力を受け付ける(S304)。情報端末300は、入力されたパスワードをウェブサイトの提供元であるサーバ装置600に送信する。
サーバ装置600の制御器601は、通信器602を介して事前に送信したパスワードと、通信器602を介して受信したパスワードとが一致するか否かを判定することにより、パスワードが正しいか否かを判定する(S305)。パスワードが正しくないとき(S305でNo)、制御器601は、パスワードの再入力を促す(S304)。
パスワードが正しいとき(S305でYes)、サーバ装置600の制御器601は、通信器602を介して、購入ポイントを入力するための入力画面の情報を情報端末300へ送信する。情報端末300は、その情報をサーバ装置600から受信し、サーバ装置600から受信した情報に従って、購入ポイントを入力するための入力画面を表示する。
ここで、蓄電池パック200を利用するためのポイントとして使用量ポイントが利用されるとき、サーバ装置600の制御器601は、使用量ポイントを購入するための入力画面の情報を情報端末300へ送信する。一方、蓄電池パック200を利用するためのポイントとして期間ポイントが利用されるとき、サーバ装置600の制御器601は、期間ポイントを購入するための入力画面の情報を情報端末300へ送信する。
そして、情報端末300は、サーバ装置600から受信した情報に従って、使用量ポイントを購入するための入力画面、または、期間ポイントを購入するための入力画面を表示する。
使用量ポイントは、蓄電池パック200の使用量に伴って消費されるポイントであって、例えば、充電回数、放電回数、充電量、放電量、または、これらの組み合わせ等に従って消費されるポイントである。つまり、使用量ポイントが利用されているとき、蓄電池パック200の使用量に伴って使用量ポイントが減少する。そして、使用量ポイントがなくなると、蓄電池パック200の利用が禁止される。
なお、蓄電池パック200の利用の促進のため、使用量ポイントには期限が付けられていてもよい。使用量ポイントの期限が切れると、使用量ポイントは消滅してもよい。すなわち、期限が切れた使用量ポイントは無効化されてもよい。
期間ポイントは、蓄電池パック200の使用量にかかわらず、時間の経過に伴って消費されるポイントである。つまり、期間ポイントが利用されているとき、時間の経過に伴って期間ポイントが減少する。そして、期間ポイントがなくなると、蓄電池パック200の利用が禁止される。
利用者が使用量ポイントを利用するか期間ポイントを利用するかは、利用者がサービスセンターにおいて蓄電池パック200を借りるときに決定されてもよい。また、利用者が継続利用を可能にするためのポイントを購入するときに、使用量ポイントを購入して利用するか期間ポイントを購入して利用するかを決定してもよい。
また、使用量ポイントと期間ポイントとが切替可能でもよい。使用量ポイントと期間ポイントとの切替において、利用者が保有する使用量ポイントが期間ポイントに換算されてもよいし、利用者が保有する期間ポイントが使用量ポイントに換算されてもよい。
使用量ポイントが利用されるとき(S306で「使用量ポイント」)、情報端末300は、サーバ装置600から受信する情報に従って、図7のような、使用量ポイントを購入するための入力画面を表示する。そして、情報端末300は、購入ポイントの入力を受け付ける(S307)。
そして、情報端末300は、入力された購入ポイントに従って、購入金額を表示する。また、蓄電池パック200が電動アシスト自転車用であるとき、情報端末300は、入力された購入ポイントに従って、購入金額と総走行可能距離とを表示してもよい(S308)。入力された購入ポイントが適正でないとき(S309でNo)、情報端末300は、再度、利用者が行う操作に従って、購入ポイントの入力を受ける(S307)。
期間ポイントが利用されるとき(S306で「期間ポイント」)、情報端末300は、サーバ装置600から受信する情報に従って、図8のような、期間ポイントを購入するための入力画面を表示する。そして、情報端末300は、購入ポイントの入力を受け付ける(S310)。
そして、情報端末300は、入力された購入ポイントに従って、購入金額と総使用期間とを表示する(S311)。入力された購入ポイントが適正でないとき(S312でNo)、情報端末300は、再度、利用者が行う操作に従って、購入ポイントの入力を受ける(S310)。
そして、入力された購入ポイントが適正であるとき(S309でYes、S312でYes)、情報端末300は、利用者が行う操作に従って確定の選択を受け付ける(S313)。そして、情報端末300は、入力された購入ポイントをサーバ装置600へ通信ネットワーク500を介して送信する。
サーバ装置600の制御器601は、通信ネットワーク500および通信器602を介して購入ポイントを受信し、購入ポイントに従って、課金処理を行う(S314)。例えば、制御器601は、購入ポイントに対応する購入金額を利用者に対する請求金額として記憶器605に記憶させてもよい。また、制御器601は、利用者の登録済みの銀行口座から貸与業者の所定の銀行口座へ、購入ポイントに対応する購入金額の振替処理を行ってもよい。
そして、サーバ装置600の制御器601は、購入ポイントに従って、利用者が保有するポイントを増加させる。サーバ装置600の制御器601は、サーバ装置600のポイントカウンタ603において利用者のポイントとして管理されているポイントを増加させてもよい。また、サーバ装置600の制御器601は、通信器602および通信ネットワーク500等を介して、蓄電池パック200のポイントカウンタ207において利用者のポイントとして管理されているポイントを増加させてもよい。すなわち、サーバ装置の制御器601は、通信器602を制御して、ポイントカウンタ207の記憶器208に記憶されているポイントを増加させる情報を通信ネットワーク500を介して蓄電池パック200に送信してもよい。
サーバ装置600は、上記の手続きに基づいて、利用者が保有するポイントを増加させることにより、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
図6は、図1に示された貸与システム100におけるパスワードを入力するための入力画面を示す概念図である。図6のような、パスワードを入力するための入力画面は、図5に示された動作に従って、所定のウェブサイトの複数の項目からポイント購入が選択されると、情報端末300に表示される。利用者は、入力画面のパスワードの欄に、事前にサーバ装置600から取得したパスワードを入力する。
そして、「進む」が選択されると、入力されたパスワードと、サーバ装置600から事前に提供されたパスワードとが一致するか否かが判定される。そして、入力されたパスワードと、サーバ装置600から事前に提供されたパスワードとが一致するとき、使用量ポイントまたは期間ポイントを購入するための入力画面、具体的には、購入ポイントを入力するための入力画面が表示される。
入力されたパスワードと、サーバ装置600から事前に提供されたパスワードとが一致しないとき、購入ポイントを入力するための入力画面が表示されず、再び、パスワードを入力するための入力画面が表示される。これにより、ポイント購入の手続きを進めることが制限される。なお、「戻る」が選択されると、例えば、ウェブサイトの初期画面が表示されてもよい。
図7は、図1に示された貸与システム100における使用量ポイントを購入するための入力画面を示す概念図である。入力されたパスワードと、サーバ装置600から事前に提供されたパスワードとが一致することによりポイント購入の手続きが進められる。そして、使用量ポイントが利用されるとき、図7のような入力画面が情報端末300に表示される。なお、図7の入力画面は、蓄電池パック200が電動アシスト自転車用であるときの例である。
図7の入力画面は、購入ポイントを使用量ポイントとして入力するための入力欄を含む。利用者は、入力欄に購入ポイントを入力する。
また、図7の入力画面は、表示項目として、現在ポイント、購入ポイントおよび合計ポイントを含む。現在ポイントは、利用者が現在保有する残りのポイントである。表示項目として表示される購入ポイントは、利用者が新たに購入するポイントであって、入力される購入ポイントと一致するように変化する。合計ポイントは、現在ポイントと購入ポイントとの合計であって、入力される購入ポイントに従って変化する。
また、図7の入力画面は、表示項目として、さらに、購入金額と総走行可能距離とを含む。購入金額は、購入ポイントに対応する料金であって、継続利用を可能にする利用料である。具体的には、購入金額は、1ポイントあたりの単価に購入ポイントを掛け合わせることで得られる。総走行可能距離は、合計ポイントに対応する使用量によって、電動アシスト自転車が走行できる距離の目安である。具体的には、総走行可能距離は、合計ポイントに対して所定の比率を掛け合わせることで得られる。
図7の入力画面において、確定が選択されると、入力された購入ポイントに従って、使用量ポイントが購入される。そして、利用者が保有する使用量ポイントが増加する。購入処理の後、情報端末300には、ウェブサイトの初期画面が再び表示されてもよい。なお、中止が選択されると、使用量ポイントが購入されずに、ウェブサイトの初期画面が再び表示されてもよい。
図8は、図1に示された貸与システム100における期間ポイントを購入するための入力画面を示す概念図である。入力されたパスワードと、サーバ装置600から事前に提供されたパスワードとが一致することによりポイント購入の手続きが進められる。そして、期間ポイントが利用されるとき、図8のような入力画面が情報端末300に表示される。なお、図8の入力画面は、蓄電池パック200が電動アシスト自転車用であるときの例である。
図8の入力画面は、購入ポイントを期間ポイントとして入力するための入力欄を含む。利用者は、入力欄に購入ポイントを入力する。例えば、1ポイントが1日間の使用期間に対応する。
また、図8の入力画面は、表示項目として、現在ポイント、購入ポイントおよび合計ポイントを含む。現在ポイントは、利用者が現在保有する残りのポイントである。表示項目として表示される購入ポイントは、利用者が新たに購入するポイントであって、入力される購入ポイントと一致するように変化する。合計ポイントは、現在ポイントと購入ポイントとの合計であって、入力される購入ポイントに従って変化する。
また、図8の入力画面は、表示項目として、さらに、購入金額と総使用期間とを含む。購入金額は、購入ポイントに対応する料金であって、継続利用を可能にする利用料である。具体的には、購入金額は、1ポイントあたりの単価に購入ポイントを掛け合わせることで得られる。総使用期間は、合計ポイントに対応する期間である。
図8の入力画面において、確定が選択されると、入力された購入ポイントに従って、期間ポイントが購入される。そして、利用者が保有する期間ポイントが増加する。購入処理の後、情報端末300には、ウェブサイトの初期画面が再び表示されてもよい。なお、中止が選択されると、期間ポイントが購入されずに、ウェブサイトの初期画面が再び表示されてもよい。
図6〜図8に示された入力画面で、ポイント購入の手続きが行われることにより、利用者が保有するポイントが増加し、継続利用が可能になる。
なお、図6の入力画面において適切なパスワードが入力された後、使用量ポイントを利用するか期間ポイントを利用するかを選択するための入力画面が情報端末300に表示されてもよい。そして、使用量ポイントを利用することが選択されると、図7の入力画面が情報端末300に表示されてもよい。一方、期間ポイントを利用することが選択されると、図8の入力画面が情報端末300に表示されてもよい。
また、図5〜図8の例では、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすと、ポイント購入のためのパスワードが送信される。このような例に限られず、利用者が会員として登録されるときに、利用者に対してIDおよびパスワードが与えられてもよい。
そして、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすと、サーバ装置600の制御器601は、蓄電池パック200の利用者に対して与えられたIDおよびパスワードでポイントを購入することを許可してもよい。つまり、このとき、制御器601は、蓄電池パック200の利用者に対して与えられたIDおよびパスワードでポイントを購入する手続きを受け付けてもよい。
また、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすと、サーバ装置600の制御器601は、通信器602を介して、ポイントの購入が可能であることを示す情報を手続きに使用される情報として送信してもよい。
一方、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たさないと、サーバ装置600の制御器601は、蓄電池パック200の利用者に対して与えられたIDおよびパスワードでポイントを購入することを禁止してもよい。つまり、このとき、制御器601は、蓄電池パック200の利用者に対して与えられたIDおよびパスワードでポイントを購入する手続きを受け付けなくてもよい。また、このとき、制御器601は、ポイントの購入が可能であることを示す情報を送信しなくてもよい。
また、上記の説明では、電動アシスト自転車が、蓄電池パック200を利用する電気機器の例として示されているが、蓄電池パック200を利用する電気機器は、電動アシスト自転車に限られない。蓄電池パック200を利用する電気機器は、電気自動車でもよいし、電動スクーターでもよい、携帯端末でもよいし、携帯電話でもよいし、スマートフォンでもよい。
上記の通り、本実施の形態におけるサーバ装置600は、制御器601および通信器602を備える。サーバ装置600は、さらに、ポイントカウンタ603および記憶器605を備えてもよい。
通信器602は、情報端末300と通信する。制御器601は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用条件を満たすとき、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに使用される情報を、通信器602を介して情報端末300に送信する。通信ネットワーク500を介して行われる手続きは、蓄電池パック200の継続利用を可能にする利用料の支払いのための手続きである。
これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200の利用状況が適切な利用状況であるときに、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置600は、蓄電池パック200の適切な利用を支援することができる。
例えば、利用条件は、蓄電池パック200の状態を管理するための条件を含んでもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200が適切に管理される利用状況において、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、利用条件は、蓄電池パック200の利用者が返却期限を守る利用者であることを含んでもよい。これにより、サーバ装置600は、返却期限を守る利用者に対して、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、利用条件は、蓄電池パック200の状態を示す情報を更新期限までにサーバ装置600に送信することを含んでもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200の状況を示す情報が適切に更新されているとき、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、利用条件は、蓄電池パック200の利用を促進するための条件を含んでもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200の利用状況が蓄電池パック200の利用の促進のための条件を満たしているときに、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置600は、蓄電池パック200の利用を促進することができる。よって、サーバ装置600は、蓄電池パック200の適切な利用を支援することができる。
また、例えば、利用条件は、所定期間内に蓄電池パック200の推奨使用量以上、蓄電池パック200を使用することを含んでもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200が十分に利用されている利用状況において、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。したがって、サーバ装置600は、蓄電池パック200の利用を促進することができる。
また、例えば、制御器601は、利用状況を示す情報を、通信器602および情報端末300を介して蓄電池パック200から取得してもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200と直接通信することができなくても、情報端末300を介して取得された利用状況に従って、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
また、例えば、手続きに使用される情報は、利用料として使用可能なポイントの購入に使用されてもよい。これにより、サーバ装置600は、蓄電池パック200の利用状況が適切な利用状況であるときに、蓄電池パック200の継続利用を可能にするポイントの購入に使用される情報を送信することができる。したがって、サーバ装置600は、蓄電池パック200の適切な利用を支援することができる。
また、例えば、制御器601は、通信ネットワーク500を介して行われる手続きを情報端末300から通信器602を介して受け付けると、蓄電池パック200の利用者が保有するポイントを増加させてもよい。
これにより、サーバ装置600は、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに従って、蓄電池パック200の継続利用を可能にするためのポイントを増加させることができる。よって、サーバ装置600は、通信ネットワーク500を介して行われる手続きに従って、蓄電池パック200の継続利用を可能にすることができる。
以上のように、本開示におけるサーバ装置600によって、蓄電池パック200の適切な利用が支援される。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行器が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記実施の形態のサーバ装置などを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、蓄電池パックの利用状況が蓄電池パックの利用条件を満たすとき、蓄電池パックの継続利用を可能にする利用料の支払いのための手続きであって通信ネットワークを介して行われる手続きに使用される情報を情報端末に送信する制御方法を実行させる。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、回路でもよい。複数の構成要素が、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路を構成してもよい。また、回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係るサーバ装置などについて、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したもの、及び異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態において、特定の構成要素が実行する処理を特定の構成要素の代わりに別の構成要素が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。