JP2002245282A

JP2002245282A - 情報処理サービス提供方法および情報処理資源の管理方法

Info

Publication number: JP2002245282A
Application number: JP2001041126A
Authority: JP
Inventors: Mikio Nagasawa; 幹夫長澤
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2001-02-19
Filing date: 2001-02-19
Publication date: 2002-08-30
Also published as: US20020116234A1

Abstract

(57)【要約】【課題】品質や性能にばらつきがある統一管理の困難
な、情報処理サービス資源提供者間での資源の融通調達
を可能とし、予測性能による性能資源の自由取引市場を
構成し、その管理システムを運用する。【解決手段】サービス資源提供者の資源性能を与信管理
データとして保持し、サービス利用者の要求性能仕様と
与信管理データから要求仕様を満足する提供資源の組合
せを予測計算し、利用者に上記資源の利用予約証券を発
行し、資源提供者に資源利用予約契約を発行するサービ
ス資源の取引仲介裁定システムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報処理サービス資
源の利用方法に係わり、特にシミュレーションを用いて
評価した情報処理サービス資源利用予約証券の発行方
法、電子媒体にデータ記録された与信データ管理と組み
合わせた、サービス資源利用のスケジューリング方法お
よび複数の資源を統合することにより、任意の性能要求
仕様を満足する解を探査する数理計画法に基づく取引仲
介裁定に好適な方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】資源の取引に関する技術は、米国特許分
類においてＵＰＣ７０５−３８に分類される金融先物商
品取引方法や、ＵＰＣ７０５−１０に分類される市場予
測のためのコンピュータ処理方法や、ＵＰＣ７０５−６
３に分類される電力エネルギの課金融通方法や、ＵＰＣ
７０５−２６に分類されるインターネットを用いた商取
引や、ＵＰＣ７０５−９に分類される人材派遣による負
荷対策方法や、アプリケーション・サービス・プロバイ
ダー（ＡＳＰ）と呼ばれるインターネットを用いたアプ
リケーション処理サービスシステムなどがある。

【０００３】しかし、これらは情報処理サービス性能自
体を価値に換算して定量化することはせず、貨幣価値へ
の一時的な変換により取引の実施・決済を行うものであ
った。

【０００４】従来、特表平１１−５０７７８５号公報に
記載のように、サービス提供施設および多数のプログラ
マブル資源内でサービスの機能を割当て、この割当てに
したがって遠隔通信網で呼サービスを定めるとき、サー
ビスに必要十分な機能および資源と上記機能および資源
が必要とされる時とを定め、利用可能か否かを判定する
遠隔通信網がある。この従来例はサービス実行前の判定
処理によりサービス性能を保証すること、すなわち契約
不履行を未然回避する機能に関するものであり、資源予
約の交渉機能あるいはサービス性能資源を調達工面する
といった仲介機能はない。

【０００５】また、上記従来例は単純な網サービスであ
り、資源判定が単純であり、複数種類のサービス要求仕
様を総合的に満足できるかの評価、たとえばシミュレー
ションによる性能容量判定などが具えられていない。ま
た、仲介機能はなく、ひとつのシステム資源による総量
についての静的な制限があるため、限界容量以上の資源
は自由市場で調達することが必要になる。

【０００６】特開平１０−２４２９６８号公報において
は、利用権の管理と利用権に合致した性能情報の算出を
行うサービス管理装置が開示されているが、限られた利
用資源をもとにした、顧客への割当てを目的としてお
り、顧客からの要求仕様を満たすために資源を調達する
という機能は開示されていない。

【０００７】特開２０００−９２１２３号公報には、計
算機利用者情報を各パケットに設定して通信フローの優
先制御を行う方法が開示されている。また、特開平８−
６３４１２号公報においては、ネットワークライセンス
を扱うことを前提として、タイムテーブルを管理するこ
とにより、アプリケーション全体の運用管理を行う方法
が開示されている。しかし、これらはライセンスの割当
て方法について言及されていない。

【０００８】また、特開平１１−３２０３７号公報のよ
うに、プリペイドのアクセスチケットにより利用条件認
証を行い、プログラムへのアクセス回数により、プリペ
イド度数の減額を行う装置は存在するが、これはプログ
ラム処理資源の確保・保証とは独立であり、資源が潤沢
にない場合は、資源容量と合致しないプリペイドカード
が発行されてしまう場合も想定され、資源利用予約証券
の機能が欠落している。

【０００９】また、特開平１０−６３３６４号公報のよ
うに、複数の利用者がコンテンツを利用する権利の購入
額に応じて設定された利用条件に基づいて、コンテンツ
の利用可能判定と利用許可手段を有するシステムがある
が、この従来例はひとつの大型センターを想定してお
り、センターシステム構築のコスト低減を目的としてい
るものである。

【００１０】また、通信資源制御装置としては、特開平
１１−２３２２０１号公報のように通信資源管理エージ
ェントを介して複数の通信処理サーバに資源を確保する
手段と、その中からひとつのサーバを選択することによ
り、広域のネットワークに分散配備された多数の通信処
理サーバと利用者端末との結びつきを選択して網構成を
支援する装置もあるが、性能保証は行っていない。

【００１１】また、特開２０００−２０３８６号公報の
ように、プッシュ型情報システムにおいて、データ提供
計算機のデータ配送処理の負荷を所定の判定手続きによ
って、配送代行計算機に依頼処理するシステムもある
が、この従来例では予約機能は備えていない。

【００１２】また、特開平６−２５０９９０号公報のよ
うに、負荷分散ではなく、計算機資源への不当なアクセ
スに迅速に対抗する手段として、不当なアクセスを受け
た計算機資源を、名前をそのままにして移し替える計算
機アクセス制御装置もある。

【００１３】また、利用予約証券の媒体としては、特開
平１０−９１６９８号公報のように、予め契約によって
支払うべき金額と日付が分かっている支払いを、自動的
に支払い実行を可能とする電子マネー保有装置がある。
すべて支払い金額といった測度に換算されており、物価
変動や、時価への対応や、アプリケーションごとの多変
数の尺度に対応していない。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、既存
の情報処理システム管理者が提供できる、ひとつのセン
ターシステムの処理容量を情報処理サービス利用者に分
け与えることを目的としており、情報処理サービス利用
者の要求仕様を満足させるための資源割り当てといった
点について配慮がされておらず、利用者の要求仕様を満
足するサービスが必ずしも提供されない場合を生ずると
いう問題があった。

【００１５】本発明の目的は、情報処理サービス資源の
割り当てにあたって、複数の情報処理サービス資源利用
者と複数の情報処理サービス資源提供者が存在する状況
における情報処理サービスの効率および安全確実性を向
上させることにある。

【００１６】本発明の他の目的は、情報処理サービス資
源のライフライン化を背景として、多重投資の無駄を減
らすために、単一の情報処理システムだけの運用制御で
はなく、オープンな性能取引市場として情報処理サービ
ス資源調達のリスク分散と最適化運用を実現することに
ある。

【００１７】本発明のさらに他の目的は、品質や性能の
ばらつきがあり、統一管理の困難な情報処理サービス資
源提供者間での資源の融通調達を可能とし、予測性能に
よる性能資源の自由取引市場を構成し、その管理システ
ムを運用するビジネスモデルを構築することにある。

【００１８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、情報処理サービス資源の予約仲介
システムを構成する。すなわち複数の情報処理サービス
提供者および計算機プラットフォームを含む情報処理サ
ービスシステム運用管理者（以下では上記両者をサービ
ス資源提供者という）が提供する情報処理サービス資源
と上記資源の利用者との間にサービス提供の仲介裁定を
制御する手段（以下では仲介裁定手段という）を介在せ
しめ、上記仲介裁定手段は資源提供者の資源性能データ
を含む与信データを保持し、利用者が所望する資源性能
要求仕様を受け付け、上記要求仕様と上記与信データか
ら、上記要求仕様を満足する一つまたは複数の提供可能
な資源の組合せを予測計算し、利用者には上記組合せに
なる資源の利用権を保証するデータを含む利用証券を発
行し、資源提供者には上記組合せになる資源の利用予約
を発注することを特徴とする。

【００１９】上記予約仲介システムは、資源利用者と資
源提供者との予約に関する資源利用予約証券を発行す
る。上記資源利用予約証券には、上記証券が契約する情
報処理サービス資源提供者へのポインターを示す標識を
付与する。また、上記予約仲介システムは、与信管理デ
ータベースを保持し、上記資源利用予約証券に付された
標識に基づき、資源利用者データベースと資源提供者の
与信管理データに応じた割引や保証などのサービス単位
での仲介を可能とする。

【００２０】上記資源利用が計算機の時間割り当ての場
合は、サービスの応答時間についての予測が曖昧である
が、サービスの種類、容量、実行日時、平均応答時間、
最大応答時間などの性能保証を、予約された権利として
複数のシステムに割り当てることにより、より大きな容
量を持つ仮想システムにおいて時間依存性を含めたシス
テム性能シミュレーションによる性能予測が可能とな
る。これにより、負荷分散やリスクヘッジを図る場合
に、小システムでの解の探査に比べて満足解が得られる
可能性が高くなる。

【００２１】また、計算機プラットフォームではなく、
サービス自体の性能予測値による定量化を行うことで、
処理実行時における最適化のための実行時の計算機構成
の変更も、利用者の性能要求仕様書の変更なしに行える
ため、動的な最適化制御が直接的かつ迅速に行えること
になる。

【００２２】また、負荷分散のためには、サービス提供
システムの個別性能データを考慮した性能シミュレーシ
ョンによるサービス性能予測値を毎回用意することによ
り、個別の性能予測ならびに複数のサービス提供システ
ムを利用した場合の、たとえば並列処理性能などの統合
性能についても、定量評価が可能となり、単に計算機の
稼動率だけを均一化する従来の負荷分散方式よりも高効
率なサービス実行スケジューリングが可能となる。

【００２３】また、本発明によれば、情報処理サービス
のために使用される性能資源の動的な予約割り当て仲介
により、情報処理サービス資源利用者からの要求仕様を
満足する性能資源確保の保証を可能とする効果がある。

【００２４】さらに、本発明においては、与信管理デー
タの管理と連動した性能資源利用の予約仲介を行うこと
により、予約された性能資源の実行時性能の安全性と確
実性を増し、取引の信頼性を向上する効果を得る。利用
者が要求するサービス性能が、サービス資源提供者の申
告する性能データ値に基づく場合であったり、まったく
新規のサービス提供である場合であっても、過去のサー
ビス提供実績からの評価を指標（たとえば格付け）とし
てシミュレーションによる性能予測値を補完して使用す
ることで、予測性能値の不確定性を定量化することにな
る。サービス資源提供者の与信指標とそれらの予測性能
値の分散から、組合せの自由度、つまりポートフォリオ
を選択することにより、安全性と高い予測性能値を持つ
組合せを構成することができるようになる。

【００２５】さらに、本発明の情報処理サービス性能資
源の仲介取引を介して、ネットワーク接続された複数の
情報処理サービス資源提供者のシステム全体をひとつの
市場システムとした情報処理サービス資源の交換市場を
構成することにより、将来にわたって安定的かつ効率的
な情報処理サービス提供する資源予測方法を提供するこ
とができる。

【００２６】

【発明の実施の形態】上記本発明の構成において、以下
にいくつかの好ましい実施形態を列記する。

【００２７】仲介裁定手段は利用者の要求仕様に基づい
た性能予測結果に応じて、ひとつまたは複数の資源提供
者の性能資源を割当て、上記要求仕様の実行に必要かつ
十分な資源と、上記機能および資源が必要とされる時と
を定め、上記割当てにしたがって資源利用予約証券を発
行し、この資源利用予約証券を複数のサービス利用者
（顧客）に仲介し、あわせて上記仲介裁定手段によって
予約取引が成立したサービス性能要求仕様を上記割り当
てた資源の提供者に送り、資源提供者が将来サービスを
実行するために必要とされるサービス資源を定めると
き、仲介裁定手段が特定の期間、利用可能な機能および
資源と、必要とされる機能および資源とを比較して、上
記資源提供者が付加的なサービス性能資源を提供できる
か否かを判断するためのデータを管理する。

【００２８】本発明の構成において、取引される資源利
用予約証券に含まれるデータとして、要求されたサービ
スの種類と情報処理サービスを実行する際に見込まれる
最大時間および平均時間を定めるサービス性能情報デー
タを含み、仲介裁定手段は性能要求仕様に記述された情
報処理サービスを実行できるか否かの予測判断または性
能要求仕様に対する満足度の予測判定の少なくともいず
れかを行う。

【００２９】また、上記仲介裁定手段が最大時間内で性
能要求仕様に規定された情報処理サービスを実行できな
いと予測判断したとき、利用者の性能要求仕様に規定さ
れた情報処理サービスを実行するために必要十分な性能
仕様を計算し、この性能仕様を定めるデータを資源提供
者に提供し、追加発注による性能見積りを行う手段を有
する。

【００３０】また、性能資源予約値と実際に実行中ない
し実行の終了したサービス性能実績値との比較によりサ
ービス資源提供者の信頼度判定を行い、その判定出力を
与信データの一部として記録する。

【００３１】また、上記仲介裁定手段は、サービスを実
行する際に計算機プラットフォーム内のひとつまたは複
数の資源が使用できなくなったとき、与信データに動的
にアクセスすることにより、比較的低い信頼性能のサー
ビスから比較的高い信頼性能のサービス提供資源を引き
当て、利用予約証券の実行時エンドースを提供する。

【００３２】また、上記仲介裁定手段は、サービスを実
行するために必要とされる資源提供者の計算機プラット
フォーム性能データから、サービスを提供できるか否
か、与信管理データとの照合判定を含めて判断する。

【００３３】また、上記仲介裁定手段は情報処理サービ
ス利用者から電子的に送付される情報処理サービス性能
要求仕様データを情報処理種類別に資源提供者に割り当
てる資源予約データとして編集し、上記資源予約データ
を該当する資源提供者ごとに電子的に送付し、上記資源
予約データを入力として利用予約証券を発行するととも
に、資源予約データを記憶媒体に保存管理する。

【００３４】また、上記仲介裁定システムは多段階層に
構成されてもよく、それぞれの仲介裁定システムは利用
資源管理テーブル、登録手段および記憶媒体を保持し、
下位の仲介システムは、上位の仲介システムに対して仲
介システム利用者としてアクセスする構成とし、上位の
仲介システムの利用資源管理テーブルは下位の仲介裁定
システムが保持する利用資源管理テーブルの要求仕様デ
ータ、予約発注管理データ、サービス資源提供者の与信
データから、関連する部分を複写した部分データを格納
し、少なくとも最上位の仲介裁定システムには前記仲介
裁定手段と団体利用サービス要求仕様データを有し、下
位仲介システムに入力される利用者のサービス要求仕様
は、最上位の仲介裁定システムにおいて上記団体利用サ
ービス要求仕様データとして統合される。

【００３５】また、本発明の実施においてサービス利用
者の権利を保証するために、発行された利用予約証券の
正当性と、サービスを実行する性能を検証することによ
り、上記利用者のサービス利用資格を認証するサービス
利用資格認証手段と、上記利用予約証券のデータを記憶
する第１の記憶手段と、資源割当て情報を記憶する第２
の記憶手段と、上記第１、第２の記憶手段との通信手段
と、上記予約データと上記資源割当てデータとに、暗号
・複号などを含む所定の計算手続きを施して、資源利用
予約の正当性を検証する証明データ検証手段を有するサ
ービス利用資格認証装置が提供される。

【００３６】以下、本発明の情報処理サービス提供方法
について、その一実施例を図１により説明する。図１は
本実施例を実行するシステム構成の概要を示す。同図に
おいて１０１は情報処理サービス資源の利用者（以下で
は単に顧客と言うことがある）、１０２はアプリケーシ
ョン・サービス・プロバイダ（ＡＳＰ）などの情報処理
サービス資源提供者、１０３はインターネット・データ
・センター（ＩＤＣ）などの情報処理資源運用管理者、
２００は資源予約取引仲介システム、２０１は利用者か
らのサービス性能要求（ＳＬＡ：サービス・レベル・ア
グリーメント）仕様書、２０２は資源利用予約証券、２
０３は情報処理サービス資源利用者用の端末計算機、２
０４は資源取引仲介裁定用サーバ（計算機）、２０５は
情報処理サービス資源提供者（ＡＳＰまたはＩＤＣな
ど）の与信管理データ、２０６は資源性能（ＳＬＡ）予
測用計算サーバ、２０７は顧客の性能要求仕様の管理デ
ータ、２０８は情報処理サービス資源の性能データ、２
０９は資源仲介取引用の資源提供の予約発注管理デー
タ、２１０は資源提供予約引き受け（個別請負）確認
書、２１１は資源提供者用に分割された資源性能要求仕
様書、２１２は資源提供者用の資源提供予約管理デー
タ、２５１は情報処理サービスの資源として提供される
装置（計算機）である。

【００３７】本システムは、情報処理サービス資源の利
用者（顧客）１０１が操作する端末２０３、仲介システ
ム２００、情報処理サービス資源提供側のシステム（計
算機資源）２５１からなる階層構造を持ち、ＡＳＰなど
の情報処理サービス資源提供者１０２は上記計算機資源
２５１上で稼働するアプリケーションソフトなどのソフ
トウエア資源を提供している。

【００３８】仲介システム２００は、予約発注管理デー
タ２０９に基づいて、資源利用予約証券２０２との照合
により、情報処理資源（情報処理サービス提供システ
ム）２５１を顧客（情報処理サービス利用者）１０１の
利用に仲介する。

【００３９】上記予約仲介システム２００において、Ｓ
ＬＡ予測計算サーバ２０６は、性能シミュレーションに
より資源提供者（ＡＳＰおよびＩＤＣ）の資源の性能評
価・予測を行う。取引仲介裁定サーバ２０４は上記性能
評価・予測結果に対して与信管理データ２０５による重
み付け演算処理を施した上で、性能取引の裁定処理演算
を行い、予約裁定条件を提示する。

【００４０】上記仲介裁定サーバ２０４は、性能要求を
満足するに十分なサービス資源提供者（１０２等）の集
合に対して、サービススケジューリングなどの優先度制
御指示情報を含むサービス性能資源の予約手順を指定す
るデータを、資源予約データ２１２として書きこみ、各
サービス資源提供者からの確認データ（個別請負）２１
０を受信することにより、サービスの予約プロセスを完
了し、この予約発注に基づく情報処理サービス実行プロ
セス監視へと推移する。

【００４１】実施の形態として、上記仲介裁定システム
の運用者としては、（１）仲介裁定システムとサービス
提供システムを同一の事業者が運用する場合、（２）仲
介システムのみを独立の事業者が運用する場合、（３）
仲介システムを情報処理サービス資源の提供者（１０
２）が運用する場合、（４）仲介システムを情報処理資
源運用管理者（１０３）が運用する場合、などに分類す
ることができる。

【００４２】以下に、予約仲介プロセス内の個別の特徴
機能と処理の流れについて、図２を用いて説明する。（１）事前性能認定（与信管理および審査）仲介システム２００は、顧客１０１からの利用意思表示
を受付け、顧客が提示するＳＬＡ（利用日時、所望サー
ビスレベル、所望価格などのサービスレベル要求内容）
２０１と、与信データ２０５をもとに、資源性能（ＳＬ
Ａ）予測用計算サーバによって、取引成立に必要十分な
性能資源があるかどうかを判定するために、サービス種
類毎の性能および容量の定量評価を行う。

【００４３】ここで、性能資源調達の条件として、複数
のサービス資源提供者１０２および複数の計算機資源２
５１は物理的に広範囲に分散させることができ、必ずし
も計算機資源２５１を共通の場所に配置する必要はない
が、サービスに必要とするデータへのアクセス手段とデ
ータ変換手段は、通常のインターネット通信利用の標準
互換形式、たとえばＸＭＬ形式やＵＲＬアドレス表示方
式などを用いて用意されているものとする。さらに、サ
ービス特有のデータ圧縮手段や、暗号化手段を付加利用
してもよい。（２）資源予約取引仲介仲介裁定サーバ２０４は上記の与信データ２０５によっ
て定量的に保証された性能値を市場で融通取引する。す
なわち、取引仲介裁定サーバ２０４は、資源提供者の性
能データ２０８と関係して、いずれの情報処理サービス
資源運用管理者１０３の管理する計算機資源２５１にお
ける、いずれのサービス資源提供者１０２が扱うサービ
スの組合せにより、サービス性能要求仕様（ＳＬＡ）２
０１を満足させることができるかを予測判定する。

【００４４】また、仲介裁定サーバ２０４は個別のサー
ビス種類に合わせて、統合時に性能要求仕様を充足する
のに必要十分と予測される資源提供者用に分割された資
源性能要求仕様２１１と、個別のサービス提供請負契約
確認データ（個別請負）２１０を記録登録する。（３）取引成立後のサービス資源利用予約証券の発行仲介裁定サーバ２０４は、取引成立後、情報処理サービ
ス資源の利用予約証券２０２を利用者（顧客）１０１に
対して発行し、仲介サービスの予約管理データ２０９を
保存管理する。上記資源利用予約証券２０２は、分散型
計算機システム内で利用可能な電子媒体の形で、たとえ
ば使用アプリケーションソフトウエア、ＡＳＰのＩＤ、
保証ＳＬＡ、使用日、決済方法などの資源利用の予約記
録を保持する。（４）サービス実行トランザクションのルーティング情報処理サービス資源提供者１０２は、物理ロケーショ
ンを指定してアドレスすることが可能な資源、サービ
ス、および機能の論理名をマップして、資源利用予約証
券２０２を持つ顧客１０１が要求するサービスを提供す
る。複数の情報資源管理運用者１０３が複数の異なる方
法で、同一の計算機資源２５１を提供できるとき、計算
機資源２５１に付随する運用管理機能は、論理的な資源
予約データ２１２に基づき、必要に応じて負荷バランス
およびセキュリティなどの付帯仕様条件を満足するよう
に、処理分散および分散スケジュール方法を判断選択す
る。（５）利用者性能要求仕様の満足度の実績評価による与
信再審査本発明によれば、利用証券２０２の行使に含まれるサー
ビス実行時の機能として、サービス性能実績情報の監視
制御機能を持たせることができる。たとえば、サービス
実行時に提供された資源が利用証券に基づく性能仕様
（ＳＬＡ）を満たすことができなくなったとき、計算機
資源２５１内の資源運用管理システム（図示せず）は修
正動作として、計算機資源を再割り当て仲介制御する
か、性能事故に関する情報処理サービス資源提供者１０
２の信頼度情報を与信管理データ２０５に追記する。

【００４５】図３は、図２の予約仲介システムにおける
サービス資源提供者認証および性能要求仕様達成度の予
測判定情報を含む資源利用予約証券２０２を発行するた
めの手順の一例を示す。

【００４６】サービス資源提供者１０２は、利用者から
の予約受け付け窓口を随時開設し、利用者１０１のサー
ビス要求を受け付け（３０１）、利用者１０１からの要
求があれば利用者照合データの参照あるいは新規利用者
情報の入力を行う（３０２）。

【００４７】入力された情報の利用者属性および過去の
利用実績に関する与信データは、認証判断（３０３）に
より、利用資格の確認を経た上で、アクセス拒否終了処
理（３０４）とするか、あるいはサービス性能要求仕様
（ＳＬＡ）２０１の取得過程（３０５）へと進む。次
に、サービス性能要求仕様２０１を満足するサービス資
源を総量として確保するために、提供者の募集告知手順
（３０６）を開始する。

【００４８】サービス資源取引の仲介裁定サーバ２０４
は、サービス資源提供者の与信管理データ２０５内に、
与信ランクデータと合わせて記録されているサービス資
源提供者情報を読み出し、問合せ情報との参照比較判定
から、利用可能な提供者の認証選択プロセス（３０７）
を経て、ひとつないし複数のサービス資源提供者認証を
行い、提供資源の組合せを作成（３０８）し、上記のサ
ービス性能要求仕様と上記サービス資源提供者情報を性
能予測計算サーバ２０６に転送する。

【００４９】上記性能情報計算部２０６は、上記転送さ
れた情報からサービス資源提供者の性能とその信頼度を
判定し、サービス性能要求仕様を満足するか否かを判定
する（３０９）。その結果は仲介裁定サーバ２０４に返
され、調達性能が満足されると予想される場合、サービ
ス資源取引裁定部２０４は発注手続き（３１０）に入
り、契約する性能に対応する証券２０２を発行する（３
１２）。また、性能判定３０９で性能未達と予想された
場合には、再募集処理を繰り返す（３１１）ことにな
る。資源提供者の追加が可能な場合には、手順３０６か
らの繰り返しを実行し、資源提供者が存在しない場合、
仲介裁定サーバ２０４は、取引仲介が不成立であったこ
とを利用者に通知（３１３）する。

【００５０】なお、手順３０９の予測計算では、上記性
能予測計算用情報に従って顧客要求管理データ２０７と
して管理されているサービス利用要求仕様を満たす性能
資源の必要容量と利用予定時間時刻を計算することによ
り、全体の予約発注管理データ２０９を作成する。

【００５１】また、仲介裁定サーバ２０４は手順３１２
において、上記性能情報の取引裁定に基づき、サービス
利用者１０１にサービス資源利用権を保証する資源利用
予約証券２０２を発行送信するとともに、個別に予約発
注されるサービス資源提供者１０２ごとの資源予約デー
タ２１１を送信する。

【００５２】図４は資源利用予約証券によるサービス実
行時の、与信管理データ取得および顧客管理データの更
新を行う処理の手順を示す。また、図６は上記手順を実
施するための機能構成を示す。

【００５３】図６において、サービス利用者（顧客）１
０１側の端末（計算機）２０１の機能としては、資源取
引をモニターする表示手段６０１、情報処理サービス資
源提供者から利用者側資源へのアクセス認可などの登録
手段６０２および資源取引途中の割り込みなどの要求通
知手段６０６を備え、資源提供者側（ここではＩＤＣ１
０３）の情報処理サービス提供資源となる計算機２５１
には、資源仲介取引予約された資源提供予約管理データ
（図ではタイムテーブル）６０３、資源提供者の処理ス
ケジューリング設定手段６０４および利用者が要求する
情報処理を行う処理手段６０５などの機能を備える。こ
こで、利用証券の行使の段階では仲介裁定システムが介
在する必要はないので図示していない。

【００５４】まず顧客１０１が端末２０３の登録手段６
０２から、利用証券の内容を送信すると、サービス資源
提供者（ＡＳＰ１０２またはＩＤＣ１０３）の資源管理
システムは顧客からの資源利用を受け付け（４０１）、
資源利用予約証券２０２の認証判定（４０２）を行う。

【００５５】上記判定（４０２）で正当な予約証券の利
用であると判定された場合、サービス利用者１０１が利
用すべきＡＳＰ資源メニューを選択する手順（４０４）
に移行し、ＡＳＰが保証する資源割当を行い（４０
５）、上記選択されたシステム利用に必要十分な情報を
上記利用者端末に送信し、資源の利用を許可する。他
方、予約証券が不正ないし、不備であった場合など、上
記認証判定（４０２）で認証されない利用受付に対して
は、証券利用に失敗したことの記録を顧客管理データと
して保管する（４０３）。

【００５６】資源提供管理者１０３毎のサービス処理手
段２５１には、取引予約成立情報が資源予約データ２１
２として蓄積されており、サービス資源提供者が手順４
０４により利用決済に移された資源量に対応する資源を
割り当て（４０５）、実際のサービス提供を予約された
スケジュールにのっとり実行（４０６）すると、この予
約時の保証性能と実際のサービス実行時の性能情報とを
比較し、実績判定（４０７）を行う。これにより、サー
ビス資源提供者の資源性能についての格付け更新を行
う。予約性能に基づくサービス提供が完了しなかった場
合は、資源提供者の与信管理データを更新設定（４０
８）すると同時に、性能保証を満足するサービスの補充
提供を実施するため、手順４０４以下を繰り返す。

【００５７】上記実績判定で予約性能どおりに処理を完
了した場合には、資源提供者の実績評価として、与信管
理データを格上げ方向で更新処理（４０９）した上で、
予約決済の実行履歴として顧客管理データを更新もしく
は追記し（４１０）、資源取引の決済を終了する。

【００５８】仲介裁定システムは、多段階層構成として
もよい。図５を用いて、階層化された仲介裁定システム
の構成例について説明する。下位の仲介システム管理者
５０４は、上位の仲介システム管理者５０１に対して、
ひとりの仲介システム利用者としてアクセスする構成と
することができる。利用資源管理テーブル５０２には、
最上位の仲介システム２００（図１）内にある要求仕様
データ２０７、予約発注管理データ２０９、サービス資
源提供者の与信データ２０５から、関連する部分を複写
した部分データを格納する。

【００５９】また、下位仲介裁定システムは、登録手段
と記憶媒体を持つことにおいては最上位の仲介システム
２００と同じ構成であるが、必ずしも仲介裁定部および
性能予測計算部を持たなくてもよい。下位仲介システム
に入力される顧客からのサービス要求仕様は、上位の仲
介裁定システムにおいて、団体利用サービス要求仕様デ
ータ５０３として統合され、これを上位仲介システムに
直接アクセスする個別サービス利用者のテーブル５０２
とは独立して格納する構成とする。これにより、同種の
サービス要求を下位の仲介システムにおいてまとめると
いう前処理が実施されることになり、大規模なサービス
提供システムを利用する性能資源予約のための、性能予
測計算と裁定判定計算の演算量が削減でき、下位仲介裁
定システムであっても、資源予約仲介処理の高速化と大
規模資源への対応が容易に図れる。

【００６０】図６を用いて、サービス与信管理に必要と
なるデータ処理のために、資源管理システムに付加され
る手段について説明する。計算機資源２５１の運用は、
資源予約データ２１２に含まれるタイムテーブル６０３
に準拠して、スケジューラー６０４が、アプリケーショ
ンプログラムなどのサービス処理手段６０５を実行する
方法で行われる。

【００６１】個々の利用者１０１は、計算機資源２５１
との通信手段を持ち、予約利用証券２０２に保証された
利用権利の行使を要求通知する手段６０６を持ち、サー
ビス実行に必要な入出力データへのアクセスを可能にす
るポインターの登録手段６０２と、サービス実行前、途
中、実行後のサービス提供性能の状態とサービス実行結
果を表示する手段６０１を持つ。

【００６２】図７に、その性能情報のデータ構成例を示
す。個別の提供資源２５１に関するテーブルは性能デー
タ２０８として格納される。また、個別のサービス資源
提供者１０２に関する性能データは、与信データ２０５
として仲介システム２００内に格納される。

【００６３】図７（ａ）は、資源予約データ７０１の表
示例である。このデータは仲介システム２００内の予約
発注管理データ２０９および、資源提供システム内の資
源予約データ２１２ともに、整合性を持って管理され、
契約された要求性能を満足する、ある期間のサービス提
供スケジュールと、結果の通知手段などが指定されてい
る。

【００６４】図７（ｂ）は、サービス実施後の性能判定
データ７０２の表示例である。このデータはサービス実
施後に資源性能データ２０８として追記されるものであ
る。

【００６５】図７（ｃ）は、契約したサービス資源提供
者のサービス毎の与信評価値、格付けデータ７０３の表
示例である。個別のサービスの応答時間などの実際の実
施性能データが結果通知判定として評価されるととも
に、過去の性能データに基づく予測性能との不一致が、
格付けデータとして仲介システムの与信データ２０５に
反映され、ここではサービス種類ごとの格付け、信用度
を保持するものとする。

【００６６】さらに本発明によれば、将来の利用のため
に、性能予測値と実測値との不一致の原因として想定さ
れる要件、実際の計算機資源の状態や、サービス資源提
供者の安全係数や故障率の見積もりの正確さなど、不確
定要因解析の詳細を記録し、これら種々の要因を、サー
ビス資源提供者属性の資料データとして保存し、計算機
システム構築時の、計算機資源の容量設計や、運用改善
のための資料として供することをしてもよい。

【００６７】図８に、仲介システム２００に存在する性
能予測計算部２０６に表示される、性能資源予測計算の
画面構成例を示す。性能予測制御画面８００では、性能
要求仕様を満足できる資源の組合せを探査するため、複
数の資源構成例を策定して、予測検証する処理を表示す
る。要求仕様データ２１１に示されたような性能品質を
満足させるために制御可能なシステム変数あるいはシス
テム要素は、複数ないし多数存在するため、性能予測計
算サーバ２０６では、画面８０３に示された最小資源利
用例から、画面８０４に示される資源を増強した場合の
性能予測計算例までを自動反復生成するとともに、要素
ごとの許される仕様変更を対話的に受け付ける入力イン
ターフェース８０２も用意される。また、必要な情報へ
のポインターや、予測計算を動作制御するためのインタ
ーフェース８０１を持つ。

【００６８】予測計算の結果、ひとつないし複数のサー
ビス資源提供者および計算機資源の組合せにより、要求
仕様が満足されると判定された結果は、画面８００に表
示されるとともに、予約管理データ２０９として、記憶
保存される。

【００６９】

【発明の効果】本発明によれば、いつでも情報処理サー
ビス資源の注文予約と利用が可能な、サービス処理トラ
ブルの少ない、投資コストを抑えた情報処理資源の市場
取引システムが提供されることになる。

【００７０】また、電力・通信・経済などの交換市場に
相当する情報処理サービス資源取引市場によるグローバ
ル負荷分散が可能になる。また、資源予約により将来の
需要動向を把握し、計画的な設備拡張が可能になる。

【００７１】本発明により、情報処理サービス資源を複
数の情報処理サービス資源提供者から調達する取引仲介
のための計算手段と、データおよび情報の流れの監視・
記録のためのシステムが提供され、ここで蓄積されるデ
ータは、情報処理サービス資源提供者の与信管理を実現
し、リスク分散と最適化が可能になる。

【００７２】さらに、その後の性能資源予測精度の向上
や、提供者の与信すなわち、提供者間の信頼度向上の競
争を誘起することで、市場全体としての信頼度を向上さ
せる効果がある。与信管理データは、仲介システム内の
固定的なファイルシステムあるいはデータベース内に格
納して、システム外からのアクセスを利用制限するだけ
でなく、移動あるいは携行可能なデータ記憶媒体に必要
な暗号化を施して個別情報データとして管理すること
で、電子カタログの一部データとして、与信管理データ
を複写利用することもできる。これにより、電子商取引
サービス基盤と組み合わせて、性能データと与信管理デ
ータとをともに電子カタログに記載することができ、資
源提供者の性能与信データの流通性を高め、他の仲介シ
ステムでのその資源の時価判定に利用することも可能と
なる。

【００７３】また本発明によれば、情報処理サービス資
源を計算機でのサービス資源に限らず、個人の知識や技
術、たとえば連想検索能力や暗算能力なども情報処理サ
ービス資源として共通の尺度で定量評価され、与信管理
データあるいは電子カタログとして提供する知識管理シ
ステムに組み入れることが容易になる。その意味で、性
能に関する資源利用予約証券は、電子カタログ、電子履
歴書、あるいは、電子株券としての一部機能を代替する
定量的な価値の媒体としての効果を持つことになる。情
報処理サービス資源提供者取引市場が社会経済活動の接
点としての利用が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の全体システム構成を示すブ
ロック図。

【図２】本発明の一実施例における処理の流れを示す説
明図。

【図３】本発明の一実施例の仲介システムにおける資源
予約処理のフロー図。

【図４】本発明の一実施例における資源利用時の与信管
理データ処理のフロー図。

【図５】本発明の一実施例の階層的予約仲介システムの
構成を示すブロック図。

【図６】本発明の一実施例における資源利用時のシステ
ム構成を示すブロック図。

【図７】本発明の一実施例における性能情報、与信管理
データの内容を示す説明図。

【図８】本発明の一実施例における性能予測判定計算の
表示例を示す説明図。

【符号の説明】

１０１…情報処理サービス利用者、１０２…情報処理サ
ービス資源提供者、１０３…情報処理資源運用管理者、
２００…資源予約取引仲介システム、２０１…利用者か
らのサービス性能要求仕様書、２０２…資源利用予約証
券、２０３…情報処理サービス利用者用の端末計算機、
２０４…資源取引仲介裁定計算機、２０５…サービス資
源提供者の与信管理データ、２０６…資源性能予測計算
機、２０７…サービス利用者の性能要求仕様管理デー
タ、２０８…情報処理サービス資源性能データ、２０９
…資源仲介取引用の資源提供予約管理データ、２１０…
資源提供予約引き受け確認書、２１１…資源提供者用に
分割された資源性能要求仕様書、２１２…資源提供者用
の資源提供予約管理データ、２５１…情報処理サービス
資源提供装置、５０１…資源取引仲介システム管理者、
５０２…資源仲介取引用の資源提供予約管理データ、５
０３…資源仲介団体取引用の資源提供予約管理データ、
５０４…下位の資源取引仲介システム管理者、６０１…
資源取引モニター手段、６０２…情報処理サービス資源
提供者から利用者側資源へのアクセス認可登録手段、６
０３…資源仲介取引予約された資源提供予約管理デー
タ、６０４…資源提供者の処理スケジューリング設定手
段、６０５…資源提供者の処理スケジューリング設定手
段、６０６…資源取引途中の割り込み通知手段。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の情報処理サービス資源提供者および
計算機プラットフォームを含む情報処理サービスシステ
ム運用管理者（以下では上記両者をサービス資源提供者
という）が提供する情報処理サービス資源と上記資源の
利用者との間にサービス提供の仲介裁定を制御する手段
（以下では仲介裁定手段という）を介在せしめ、上記仲
介裁定手段は資源提供者の資源性能データを含む与信デ
ータを保持し、利用者が所望する資源性能要求仕様を受
け付け、上記要求仕様と上記与信データから、上記要求
仕様を満足する一つまたは複数の提供可能な資源の組合
せを予測計算し、利用者には上記組合せになる資源の利
用権を保証するデータを含む利用証券を発行し、資源提
供者には上記組合せになる資源の利用予約を発注するこ
とを特徴とする情報処理サービス提供方法。
【請求項２】仲介裁定手段は利用者の要求仕様に基づい
た性能予測結果に応じて、ひとつまたは複数の資源提供
者の性能資源を割当て、上記要求仕様の実行に必要かつ
十分な資源と、上記機能および資源が必要とされる時と
を定め、上記割当てにしたがって資源利用予約証券を発
行し、この資源利用予約証券を複数のサービス利用者
（顧客）に仲介し、あわせて上記仲介裁定手段によって
予約取引が成立したサービス性能要求仕様を上記割り当
てた資源の提供者に送り、資源提供者が将来サービスを
実行するために必要とされるサービス資源を定めると
き、仲介裁定手段が特定の期間、利用可能な機能および
資源と、必要とされる機能および資源とを比較して、上
記資源提供者が付加的なサービス性能資源を提供できる
か否かを判断するためのデータを管理することを特徴と
する請求項１記載の情報処理サービス提供方法。
【請求項３】請求項１または２において、取引される資
源利用予約証券に含まれるデータとして、要求されたサ
ービスの種類と情報処理サービスを実行する際に見込ま
れる最大時間および平均時間を定めるサービス性能情報
データを含み、仲介裁定手段は性能要求仕様に記述され
た情報処理サービスを実行できるか否かの予測判断また
は性能要求仕様に対する満足度の予測判定の少なくとも
いずれかを行うことを特徴とする請求項１または２記載
の情報処理サービス提供方法。
【請求項４】上記仲介裁定手段が最大時間内で性能要求
仕様に規定された情報処理サービスを実行できないと予
測判断したとき、利用者の性能要求仕様に規定された情
報処理サービスを実行するために必要十分な性能仕様を
計算し、この性能仕様を定めるデータを資源提供者に提
供し、追加発注による性能見積りを行う手段を有するこ
とを特徴とする請求項１ないし３のいずれか記載の情報
処理サービス提供方法。
【請求項５】性能資源予約値と実際に実行中ないし実行
の終了したサービス性能実績値との比較によりサービス
資源提供者の信頼度判定を行い、その判定出力を与信デ
ータの一部として記録することを特徴とする請求項１な
いし４のいずれか記載の情報処理サービス提供方法。
【請求項６】上記仲介裁定手段は、サービスを実行する
際に計算機プラットフォーム内のひとつまたは複数の資
源が使用できなくなったとき、与信データに動的にアク
セスすることにより、比較的低い信頼性能のサービスか
ら比較的高い信頼性能のサービス提供資源を引き当て、
利用予約証券の実行時エンドースを提供することを特徴
とする請求項１ないし５のいずれか記載の情報処理サー
ビス提供方法。
【請求項７】上記仲介裁定手段は、サービスを実行する
ために必要とされる資源提供者の計算機プラットフォー
ム性能データから、サービスを提供できるか否か、与信
管理データとの照合判定を含めて判断することを特徴と
する請求項１ないし６のいずれか記載の情報処理サービ
ス提供方法。
【請求項８】上記仲介裁定手段は情報処理サービス利用
者から電子的に送付される情報処理サービス性能要求仕
様データを情報処理種類別に資源提供者に割り当てる資
源予約データとして編集し、上記資源予約データを該当
する資源提供者ごとに電子的に送付し、上記資源予約デ
ータを入力として利用予約証券を発行するとともに、資
源予約データを記憶媒体に保存管理することを特徴とす
る請求項１ないし７のいずれか記載の情報処理サービス
提供方法。
【請求項９】仲介裁定システムが多段階層に構成され、
それぞれの仲介裁定システムは利用資源管理テーブル、
登録手段および記憶媒体を保持し、下位の仲介システム
は、上位の仲介システムに対して仲介システム利用者と
してアクセスする構成とし、上位の仲介システムの利用
資源管理テーブルは下位の仲介裁定システムが保持する
利用資源管理テーブルの要求仕様データ、予約発注管理
データ、サービス資源提供者の与信データから、関連す
る部分を複写した部分データを格納し、少なくとも最上
位の仲介裁定システムには請求項１ないし８のいずれか
記載の方法を実施する仲介裁定手段と団体利用サービス
要求仕様データを有し、下位仲介システムに入力される
利用者のサービス要求仕様は、最上位の仲介裁定システ
ムにおいて上記団体利用サービス要求仕様データとして
統合されることを特徴とする情報サービス資源の資源予
約管理方法。
【請求項１０】サービス利用者の権利を保証するため
に、発行された利用予約証券の正当性と、サービスを実
行する性能を検証することにより、上記利用者のサービ
ス利用資格を認証するサービス利用資格認証手段と、上
記利用予約証券のデータを記憶する第１の記憶手段と、
資源割当て情報を記憶する第２の記憶手段と、上記第
１、第２の記憶手段との通信手段と、上記予約データと
上記資源割当てデータとに、暗号・複号などを含む所定
の計算手続きを施して、資源利用予約の正当性を検証す
る証明データ検証手段を有することを特徴とするサービ
ス利用資格認証装置。