JP2020020454A - トルクコンバータ - Google Patents

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明彦 佐野
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Abstract

【課題】 ポンプインペラとポンプスリーブとを螺合により結合した際、大型化を招くことなく、安定した結合状態を確保し、かつ、耐久性を向上可能なトルクコンバータを提供すること。【解決手段】 本発明のトルクコンバータでは、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有し、ポンプスリーブのフランジ部の外径を、フランジ部とステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、ポンプスリーブとポンプインペラとが螺合する径方向位置より小径とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関と変速機との間に設けられたトルクコンバータに関する。
従来、エンジンと変速機との間に設けられたトルクコンバータとして、例えば特許文献1に記載の構成が開示されている。この公報には、アルミニウム系金属材により形成されたポンプインペラに雄ねじを形成し、鉄系金属材により形成されたポンプスリーブに雌ねじを形成し、両者を螺合することで、安定した結合状態を確保している。
特開2015-169296号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、以下の課題があった。すなわち、ポンプスリーブの雄ねじが円筒部の外径と略同一径で形成されている。ポンプスリーブやポンプインペラに入力される種々の負荷を受ける螺合面における接触面積は、螺合径が小さいほど小さくなるため、応力の増大によって材料強度の余裕代の確保が困難である。
また、ポンプスリーブの径方向外側に延在され、ポンプインペラと軸方向で面接触して螺合部の軸力を発生するフランジ部は、ポンプスリーブの円筒部から延在している。フランジ部外径が小さいほど、接触面積が小さくなるため、ポンプスリーブに垂直な方向の荷重が作用してポンプスリーブが傾くと、ポンプインペラからフランジ部が浮き上がりやすく、接触面積が減少しやすいため軸力の低下が懸念される。
また、ポンプインペラとステータとの間にニードルベアリングが設置されており、アルミニウム系金属材がニードルベアリングと常時接触するため、摩耗の懸念がある。
本発明では、上記課題を解決するためになされたものであり、ポンプインペラとポンプスリーブとを螺合により結合した際、大型化を招くことなく、安定した結合状態を確保し、かつ、耐久性を向上可能なトルクコンバータを提供することにある。
本発明のトルクコンバータでは、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有し、ポンプスリーブのフランジ部の外径を、フランジ部とステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、ポンプスリーブとポンプインペラとが螺合する径方向位置より小径とした。
よって、螺合部をポンプスリーブの円筒部より外径側として螺合部の接触面積を確保し、また、フランジ部を円筒部より外径側に形成して接触面積を確保することで、トルクコンバータの大型化を招くことなく軸力の低下を回避できる。更に、ニードルベアリングと鉄系金属材を接触させ、アルミニウム系金属材との接触を回避することで摩耗を抑制しトルクコンバータの耐久性を向上できる。
実施例1のトルクコンバータを示す部分断面図である。 実施例1のポンプスリーブとポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例2のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例3のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例4のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例5のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例6のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例7のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例8のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例9のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例10のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例11のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。 実施例12のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。
〔実施例1〕
図1は、実施例1のトルクコンバータを示す部分断面図である。図1に示すトルクコンバータ1は、エンジンやモータ等の動力源と、有段自動変速機や無段変速機等の変速機構との間に配置されている。トルクコンバータ1は、駆動源の回転運動をオイル等の流体を介して図外の変速機構に伝達する流体継手である。トルクコンバータ1は、ポンプインペラ2と、タービンランナ3と、ワンウェイクラッチ4を備えたステータ5と、ポンプスリーブ7と、を有する。
ポンプインペラ2は、図外の駆動源の出力軸に固定されたフロントカバー11に連結され、出力軸と一体に回転する。ポンプインペラ2は、多数のインペラブレード21と、インペラシェル22と、を有する。フロントカバー11,インペラシェル22及びポンプスリーブ7は、タービンランナ3やステータ5等を収容する容器8を構成する。インペラブレード21とインペラシェル22は、アルミニウム系金属材を鋳造することで一体に形成されている。フロントカバー11及びポンプスリーブ7は、鉄系金属材によって形成されている。
インペラシェル22は、円弧シェル部22aと、外側延在部22bと、内側延在部22cと、を有する。インペラブレード21は、円弧シェル部22aのタービンランナ3に対向した内側に円弧シェル部22aと一体的に形成されている。外側延在部22bは、円弧シェル部22aの外周縁部221aからフロントカバー11に向かって延在する。外側延在部22bは、外周面にスプライン溝221bを有する。外側延在部22bは、フロントカバー11の開口部内周面に形成されたスプライン溝11aとスプライン結合する。内側延在部22cは、円弧シェル部22aの内周縁部222aからポンプインペラ2の回転中心Oに向かって延在する。インペラシェル22とポンプスリーブ7とは、螺合して結合する。
タービンランナ3は、容器8内においてポンプインペラ2と対向して配置される。タービンランナ3は、多数のタービンブレード31と、これらタービンブレード31を一体的に固定したタービンシェル32と、を有する。タービンブレード31とタービンシェル32とは、アルミニウム系金属材を鋳造することで一体に形成される。タービンシェル32は、変速機構の入力軸(不図示)とスプライン結合したタービンハブ33と、リベット34により固定される。
ステータ5は、ポンプインペラ2とタービンランナ3との間に設けられている。ステータ5は、多数の羽根状のステータブレード52と、ステータブレード52の径方向内側端部を支持する基部51と、を有する。ステータ5は、基部51の内径側にアウタレース53を有する。アウタレース53の更に内径側には、図示しない変速機ハウジングに固定されたインナレース54と、アウタレース53とインナレース54との間に介装されたワンウェイクラッチ4と、を有する。ステータ5とポンプスリーブ7との間には、第1ニードルベアリング41が設けられている。また、ステータ5とタービンハブ33との間には、第2ニードルベアリング42が設けられている。ステータ5の軸方向位置は、第1ニードルベアリング41と、第2ニードルベアリング42とによって成される。
ポンプスリーブ7は、ポンプインペラ2から変速機構(不図示)に向かって突出する円筒部71と、円筒部71のエンジン側端部から屈曲して径方向外側に延在されインペラシェル22より径方向内側に位置する第1フランジ部と、第1フランジ部72から径方向外側に延在された第2フランジ部73と、を有する。円筒部71の変速機構側には、図外のオイルポンプを駆動する爪部71aを有する。円筒部71の内側には、ブッシュが圧入され、変速機構から延びる図示しないステータシャフトと嵌合する。
図2は、実施例1のポンプスリーブとポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。第2フランジ部73の軸方向であって容器8の内側となる面には、第1当接面73aが形成されている。第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより内径側かつ容器8の内側には、右ねじの雄ねじ72aが形成されている。ポンプインペラ2は、軸方向であって容器8外側に形成され第1当接面73aと当接する第2当接面22c1と、第2当接面22c1より内径側に雄ねじ72aと螺合する右ねじの雌ねじ22c3が形成されている。第2当接面22c1には、シール部材74を収容する円環状のシール溝22c2が形成されている。容器8は、第1当接面73aと第2当接面22c1との間に、容器8を液密とするシール部材74を有する。第1フランジ部72の外径は、第1フランジ部72とステータ5との間に配置された第1ニードルベアリング41の外形より大径、かつ、雄ねじ72aの径方向位置より小径である。
インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合するときは、シール溝22c2にシール部材74を装着し、雄ねじ72aと雌ねじ22c3との位置を合わせ、インペラシェル22をエンジン回転方向と同じ時計回りで回転、もしくは、ポンプスリーブ7をエンジン回転方向と逆方向の反時計回りで回転させて螺合する。そして、第1当接面73aと第2当接面22c1とが当接するまで締め込み、螺合部に所定の軸力を発生させる。このとき、シール部材74は、第1当接面73aと密着すると共に、シール溝22c2内で密着し、容器8の内部と外部との間を液密とする。エンジンからポンプインペラ2に駆動トルクが入力されると、ポンプインペラ2が時計回りに回転し、ポンプスリーブ7も一緒に回転することで図外のオイルポンプを駆動する。このとき、螺合部には、常に締め込み側のトルクが入力されるため、螺合部が緩むことを回避できる。
また、螺合部は、ポンプスリーブ7の円筒部71付近ではなく、外径側に拡大された第1フランジ部72の外側に形成されているため、螺合面における接触面積を、円筒部71外周付近に螺合部を形成する場合に比べて大きくできる。よって、螺合面の応力を抑制することができ、材料強度の余裕代を確保できる。言い換えると、螺合面における接触面積を増やすために大型化する必要が無く、トルクコンバータ1の小型化を図ることができる。
また、第2フランジ部73は、第1フランジ部72よりも径方向外側に延在されているため、第1当接面73aの接触面積を、円筒部71外周付近に当接面を形成した場合に比べて大きくできる。第1当接面73aは、ポンプインペラ2の第2当接面22c1と軸方向で面接触して螺合部の軸力を発生するため、接触面積を確保することで軸力を確保できる。仮に、第2フランジ部73の外径が小さいと、ポンプスリーブ7に垂直な方向の荷重(図2中の太い矢印参照)が作用してポンプスリーブ7が傾いた場合、ポンプインペラ2の第2当接面22c1から第1当接面73aが浮き上がりやすく、接触面積が減少しやすいため軸力の低下が懸念される。これに対し、実施例1では、接触面積を確保しているため、ポンプスリーブ7が傾いたとしても、軸力を確保できる。また、シール部材74を第1当接面73aと第2当接面22c1との間に設けたことで、シール部材74に作用する圧縮力を安定的に確保できるため、シール性を確保できる。
また、鉄系金属材で形成されたポンプスリーブ7とステータ5との間に第1ニードルベアリング41が設置されているため、アルミニウム系金属材で形成されたポンプインペラ2と第1ニードルベアリング41とが接触することがない。よって、アルミニウム系金属材であるポンプインペラ2の摩耗を回避することができる。
以上説明したように、実施例1にあっては以下の作用効果を奏する。
動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラ2と鉄系金属材から形成されたポンプスリーブ7とで容器8の一部を構成すると共に、該容器8内部にタービンランナ3とステータ5とを有するトルクコンバータ1であって、ポンプスリーブ7は、軸方向に延在された円筒部71と、円筒部71から径方向外側に延在されポンプインペラ2より径方向内側に位置する第1フランジ部72と、第1フランジ部72から径方向外側に延在された第2フランジ部73と、第2フランジ部73の軸方向であって容器8内側に形成された第1当接面73aと、第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより内径側、かつ容器8内側に右ねじで形成された雄ねじ72aと、を有し、ポンプインペラ2は、軸方向であって容器8外側に形成され第1当接面73aと当接する第2当接面22c1と、第2当接面22c1より内径側に右ねじで形成され雄ねじ72aと螺合する雌ねじ22c3と、を有し、容器8は、第1当接面73aと第2当接面22c1との間に、容器8を液密とするシール部材74を有し、第1フランジ部72の外径は、第1フランジ部72とステータ5との間に配置された第1ニードルベアリング41の外形より大径、かつ、雄ねじ72aの径方向位置より小径である。
よって、螺合部には、常に締め込み側のトルクが入力されるため、螺合部が緩むことを回避できる。また、螺合面における接触面積を、円筒部71外周付近に螺合部を形成する場合に比べて大きくでき、螺合面の応力を抑制することで、材料強度の余裕代を確保できる。言い換えると、螺合面における接触面積を増やすために大型化する必要が無く、トルクコンバータ1の小型化を図ることができる。また、第1当接面73aの接触面積を、円筒部71外周付近に当接面を形成した場合に比べて大きくできるため、接触面積を確保することで軸力を確保でき、ポンプスリーブ7が傾いたとしても、軸力を確保できる。
また、シール部材74を第1当接面73aと第2当接面22c1との間に設けたことで、シール部材74に作用する圧縮力を安定的に確保できるため、シール性を確保できる。更に、鉄系金属材で形成されたポンプスリーブ7とステータ5との間に第1ニードルベアリング41が設置されているため、アルミニウム系金属材であるポンプインペラ2の摩耗を回避することができる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図3は、実施例2のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例1では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例2では、螺合後、螺合部の雄ねじ72aと雌ねじ22c3の両方に跨る位置に、容器8の内側から第2フランジ部73に到達しない程度の深さのピン孔Ph1を形成し、ピン孔Ph1に対してピンP1を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP1によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図4は、実施例3のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例1では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例3では、螺合後、螺合部より径方向外側、かつシール部材74より径方向内側であってポンプインペラ2の内側延在部22cに、容器8の内側から内側延在部22cを貫通するピン孔Ph2aと、第1当接面73aに形成される有底のピン孔Ph2bとを形成し、これらピン孔Ph2a及びピン孔Ph2bを貫通するピンP2を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP2によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図5は、実施例4のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例1では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例3では、螺合後、螺合部より径方向外側、かつシール部材74より径方向外側であって第2フランジ部73に、容器8の外側から第2フランジ部73を貫通するピン孔Ph3aと、内側延在部22cの第2当接面22c1に形成される有底のピン孔Ph3bとを形成し、これらピン孔Ph3a及びピン孔Ph3bを貫通するピンP3を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP3によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例5〕
次に、実施例5について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図6は、実施例5のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例1では、第2フランジ部73の軸方向であって容器8内側に第1当接面73aが形成され、第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより内径側、かつ容器8内側に右ねじの雄ねじ72aが形成され、ポンプインペラ2に、軸方向であって容器8外側に第1当接面73aと当接する第2当接面22c1が形成され、第2当接面22c1より内径側に雄ねじ72aと螺合する右ねじの雌ねじ22c3が形成されていた。これに対し、実施例5では、第2フランジ部73の軸方向であって容器8外側に第1当接面73aが形成され、第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより内径側、かつ容器8外側に左ねじの雄ねじが形成され、ポンプインペラ2は、軸方向であって容器8内側に形成され第1当接面73aと当接する第2当接面22c1と、第2当接面22c1より内径側に雄ねじと螺合する左ねじの雌ねじ22c3が形成されている点が異なる。
実施例5にあっては、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。更に、ポンプインペラ2の第2当接面22c1が第2フランジ部73の容器8外側に配置されているため、容器8内側において、第2フランジ部73とポンプインペラ2とを軸方向から見て重なる位置に配置できる。よって、容器8内側における第2フランジ部73の領域を増大させることができ、第1ニードルベアリング41の径方向サイズを拡大したとしても、アルミニウム系金属材と接触することを回避して耐久性の向上を図ることができる。
〔実施例6〕
次に、実施例6について説明する。基本的な構成は実施例5と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図7は、実施例6のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例5では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例6では、螺合後、螺合部の雄ねじ72aと雌ねじ22c3の両方に跨る位置に、容器8の外側から第2フランジ部73に到達しない程度の深さのピン孔Ph4を形成し、ピン孔Ph4に対してピンP4を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP4によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例7〕
次に、実施例7について説明する。基本的な構成は実施例5と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図8は、実施例7のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例5では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例7では、螺合後、螺合部より径方向外側、かつシール部材74より径方向外側であって第2フランジ部73に、容器8の内側から第2フランジ部73を貫通するピン孔Ph5aと、ポンプインペラ2の内側延在部22cに形成される有底のピン孔Ph5bとを形成し、これらピン孔Ph5a及びピン孔Ph5bを貫通するピンP5を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP5によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例8〕
次に、実施例8について説明する。基本的な構成は実施例5と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図9は、実施例8のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例5では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例8では、螺合後、螺合部より径方向外側、かつシール部材74より径方向内側であってポンプインペラ2の内側延在部22cに、容器8の外側から内側延在部22cを貫通するピン孔Ph6aと、第2フランジ部73の第1当接面73aに形成される有底のピン孔Ph6bとを形成し、これらピン孔Ph6a及びピン孔Ph6bを貫通するピンP6を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP6によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例9〕
次に、実施例9について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図10は、実施例9のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例1では、第2フランジ部73の軸方向であって容器8内側に第1当接面73aが形成され、第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより内径側、かつ容器8内側に右ねじの雄ねじ72aが形成され、ポンプインペラ2に、軸方向であって容器8外側に第1当接面73aと当接する第2当接面22c1が形成され、第2当接面22c1より内径側に雄ねじ72aと螺合する右ねじの雌ねじ22c3が形成されていた。これに対し、実施例9では、第2フランジ部73の軸方向であって容器8外側に第1当接面73aが形成され、第1フランジ部72の径方向外側であって第1当接面73aより外径側、かつ容器8外側に左ねじの雌ねじ731aが形成され、ポンプインペラ2に、軸方向であって容器8内側に第1当接面73aと当接する第2当接面22c1が形成され、第2当接面22c1より外径側に前記雌ねじと螺合する左ねじの雄ねじ22c3が形成されている点が異なる。
実施例9にあっては、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。更に、ポンプインペラ2の第2当接面22c1が第2フランジ部73の容器8外側に配置されているため、容器8内側において、第2フランジ部73とポンプインペラ2とを軸方向から見て重なる位置に配置できる。よって、容器8内側における第2フランジ部73の領域を増大させることができ、第1ニードルベアリング41の径方向サイズを拡大したとしても、アルミニウム系金属材と接触することを回避して耐久性の向上を図ることができる。加えて、雌ねじ731aや雄ねじ22c3の径方向位置を第2フランジ部73の径方向外側寄りに配置できるため、螺合面の接触面積を更に拡大することができ、実施例1の作用効果が更に効果的に得られる。
〔実施例10〕
次に、実施例10について説明する。基本的な構成は実施例9と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図11は、実施例10のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例9では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例10では、螺合後、螺合部の雄ねじ22c3と雌ねじ731aの両方に跨る位置に、容器8の内側からピン孔Ph7を形成し、ピン孔Ph7に対してピンP7を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP7によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例11〕
次に、実施例11について説明する。基本的な構成は実施例9と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図12は、実施例11のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例9では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例11では、螺合後、螺合部より径方向内側、かつシール部材74より径方向外側であって第2フランジ部73に、容器8の内側から第2フランジ部73を貫通するピン孔Ph8aと、ポンプインペラ2の内側延在部22cに形成される有底のピン孔Ph8bとを形成し、これらピン孔Ph8a及びピン孔Ph8bを貫通するピンP8を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP8によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例12〕
次に、実施例12について説明する。基本的な構成は実施例9と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図13は、実施例12のポンプスリーブ7とポンプインペラ2との螺合部近傍の部分拡大断面図である。実施例9では、インペラシェル22とポンプスリーブ7とを螺合により一体としていた。これに対し、実施例12では、螺合後、螺合部より径方向内側、かつシール部材74より径方向内側であってポンプインペラ2の内側延在部22cに、容器8の外側から内側延在部22cを貫通するピン孔Ph9aと、第2フランジ部73の第1当接面73aに形成される有底のピン孔Ph9bとを形成し、これらピン孔Ph9a及びピン孔Ph9bを貫通するピンP9を圧入する点が異なる。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピンP9によりポンプインペラ2とポンプスリーブ7との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例では、ロックアップクラッチを開示しない構成について説明したが、ロックアップクラッチを備えていてもよい。また、実施例1ではフロントカバー11とインペラシェル22とをスプライン結合したが、螺合により結合してもよい。また、実施例1では、エンジン回転方向として一般的な時計回り方向を想定した例を示したが、極まれに存在する反時計回り方向のエンジンに使用する際には、実施例の右ねじを左ねじに、実施例の左ねじを右ねじにすることで、同様の作用効果が得られる。
1 トルクコンバータ
2 ポンプインペラ
3 タービンランナ
4 ワンウェイクラッチ
5 ステータ
7 ポンプスリーブ
8 容器
11 フロントカバー
22 インペラシェル
22c 内側延在部
22c1 第2当接面
22c2 シール溝
41 第1ニードルベアリング
71 円筒部
72 第1フランジ部
73 第2フランジ部
73a 第1当接面
74 シール部材
O 回転中心
P1〜P9 ピン

Claims (5)

  1. 動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有するトルクコンバータであって、
    前記ポンプスリーブは、軸方向に延在された円筒部と、前記円筒部から径方向外側に延在され前記ポンプインペラより径方向内側に位置する第1フランジ部と、該第1フランジ部から径方向外側に延在され前記ポンプインペラと軸方向において当接する第1当接面を有する第2フランジ部と、前記第1フランジ部の径方向外側に形成されたスリーブ側ねじと、を有し、
    前記ポンプインペラは、前記第1当接面と軸方向において当接する第2当接面と、前記スリーブ側ねじと螺合するインペラ側ねじと、を有し、
    前記第1フランジ部の外径は、前記第1フランジ部と前記ステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、前記スリーブ側ねじの径方向位置より小径であることを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有するトルクコンバータであって、
    前記ポンプスリーブは、軸方向に延在された円筒部と、前記円筒部から径方向外側に延在され前記ポンプインペラより径方向内側に位置する第1フランジ部と、該第1フランジ部から径方向外側に延在された第2フランジ部と、該第2フランジ部の軸方向であって容器内側に形成された第1当接面と、前記第1フランジ部の径方向外側であって前記第1当接面より内径側、かつ容器内側に右ねじで形成された雄ねじと、を有し、
    前記ポンプインペラは、軸方向であって容器外側に形成され前記第1当接面と当接する第2当接面と、該第2当接面より内径側に右ねじで形成され前記雄ねじと螺合する雌ねじと、を有し、
    前記容器は、前記第1当接面と前記第2当接面との間に、前記容器を液密とするシール部材を有し、
    前記第1フランジ部の外径は、前記第1フランジ部と前記ステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、前記雄ねじの径方向位置より小径であることを特徴とするトルクコンバータ。
  3. 動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有するトルクコンバータであって、
    前記ポンプスリーブは、軸方向に延在された円筒部と、前記円筒部から径方向外側に延在され前記ポンプインペラより径方向内側に位置する第1フランジ部と、該第1フランジ部から径方向外側に延在された第2フランジ部と、該第2フランジ部の軸方向であって容器外側に形成された第1当接面と、前記第1フランジ部の径方向外側であって前記第1当接面より内径側、かつ容器外側に左ねじで形成された雄ねじと、を有し、
    前記ポンプインペラは、軸方向であって容器内側に形成され前記第1当接面と当接する第2当接面と、該第2当接面より内径側に左ねじで形成され前記雄ねじと螺合する雌ねじと、を有し、
    前記容器は、前記第1当接面と前記第2当接面との間に、前記容器を液密とするシール部材を有し、
    前記第1フランジ部の外径は、軸方向であって前記第1フランジ部と前記ステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、前記雄ねじの径方向位置より小径であることを特徴とするトルクコンバータ。
  4. 動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたポンプインペラと鉄系金属材から形成されたポンプスリーブとで容器の一部を構成すると共に、該容器内部にタービンランナとステータとを有するトルクコンバータであって、
    前記ポンプスリーブは、軸方向に延在された円筒部と、前記円筒部から径方向外側に延在され前記ポンプインペラより径方向内側に位置する第1フランジ部と、該第1フランジ部から径方向外側に延在された第2フランジ部と、該第2フランジ部の軸方向であって容器外側に形成された第1当接面と、前記第1フランジ部の径方向外側であって前記第1当接面より外径側、かつ容器外側に左ねじで形成された雌ねじと、を有し、
    前記ポンプインペラは、軸方向であって容器内側に形成され前記第1当接面と当接する第2当接面と、該第2当接面より外径側に左ねじで形成され前記雌ねじと螺合する雄ねじと、を有し、
    前記容器は、前記第1当接面と前記第2当接面との間に、前記容器を液密とするシール部材を有し、
    前記第1フランジ部の外径は、軸方向であって前記第1フランジ部と前記ステータとの間に配置されたニードルベアリングの外形より大径、かつ、前記雌ねじの径方向位置より小径であることを特徴とするトルクコンバータ。
  5. 請求項1ないし4いずれか一つに記載のトルクコンバータにおいて、
    前記ポンプインペラと前記ポンプスリーブとの間に、両者の相対回転を規制する回り止め部材を有することを特徴とするトルクコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113606310A (zh) * 2021-06-30 2021-11-05 江苏大屯电力工程有限责任公司 一种耦合器抗轴向力轴承安装方法

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