JP2020029904A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ Download PDF

Info

Publication number
JP2020029904A
JP2020029904A JP2018155277A JP2018155277A JP2020029904A JP 2020029904 A JP2020029904 A JP 2020029904A JP 2018155277 A JP2018155277 A JP 2018155277A JP 2018155277 A JP2018155277 A JP 2018155277A JP 2020029904 A JP2020029904 A JP 2020029904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque converter
converter cover
boss
based metal
boss member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018155277A
Other languages
English (en)
Inventor
明彦 佐野
Akihiko Sano
明彦 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2018155277A priority Critical patent/JP2020029904A/ja
Publication of JP2020029904A publication Critical patent/JP2020029904A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】 アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバーに鉄系金属材で形成されたボスを取り付けた際、安定的にトルク伝達が可能なトルクコンバータを提供すること。【解決手段】 本発明のトルクコンバータでは、アルミニウム系金属材から形成されたコンバータカバーに、鉄系金属材で形成された円環状のプレート部と、動力源と結合する鉄系金属材で形成された複数のボス部と、を有するボス部材を組み付けることとした。【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関と変速機との間に設けられたトルクコンバータに関する。
従来、エンジンと変速機との間に設けられたトルクコンバータとして、例えば特許文献1に記載の構成が開示されている。この公報には、アルミニウム系金属材により形成されたコンバータカバーに、鉄系金属材により形成されエンジンの出力を伝達するフレキシブルプレートとコンバータカバーとをねじで結合するボスを取り付けている。
特開2004-286105号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバーに鉄系金属材で形成されたボスが、取り付けねじに対応した位置に単独で埋め込まれているため、回転方向の負荷が作用したときや、トルクコンバータ内部の内圧によりコンバータカバーが膨張したときに、コンバータカバーとボスとの剛性や熱膨張係数が異なるため、アルミニウム系金属材と鉄系金属材との界面における保持機能が損なわれるおそれがあった。
本発明では、上記課題を解決するためになされたものであり、アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバーに鉄系金属材で形成されたボスを取り付けた際、安定的にトルク伝達が可能なトルクコンバータを提供することにある。
本発明のトルクコンバータでは、アルミニウム系金属材から形成されたコンバータカバーに、鉄系金属材で形成された円環状のプレート部と、動力源と結合する鉄系金属材で形成された複数のボス部と、を有するボス部材を組み付けることとした。
すなわち、動力源からのボス部を介して入力されたトルクを、ボス部に比べて取り付け自由度が高いプレート部からコンバータカバーへ伝達する。よって、アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバーと鉄系金属材で形成されたボス部材との界面における保持機能を確保することが可能となり、安定的にトルクを伝達できる。
実施例1のトルクコンバータを示す部分断面図である。 実施例1のコンバータカバーを表す斜視図である。 実施例1のボス部近傍における部分断面図である。 実施例2のボス部近傍における部分断面図である 実施例3のボス部近傍における部分断面図である。 実施例4のボス部近傍における部分断面図である。 実施例5のボス部近傍における部分断面図である。 実施例6のコンバータカバーを表す斜視図である。 実施例6のコンバータカバーの段部における拡大図である。 実施例6のコンバータカバーにボス部材を組み付けた際の段部における拡大図である。 実施例7のボス部近傍における部分断面図である。 実施例7のコンバータカバーにボス部材を組み付けた際の段部における拡大図である。
〔実施例1〕
図1は、実施例1のトルクコンバータを示す部分断面図である。図1に示すトルクコンバータ1は、エンジンやモータ等の動力源と、有段自動変速機や無段変速機等の変速機構との間に配置されている。図1中の右側方向がエンジン側であり、左側方向が変速機側である。トルクコンバータ1は、駆動源の回転運動をオイル等の流体を介して図外の変速機構に伝達する流体継手である。トルクコンバータ1は、ポンプインペラ2と、タービンランナ3と、ワンウェイクラッチ4を備えたステータ5と、ポンプスリーブ7と、を有する。
ポンプインペラ2は、図外の駆動源の出力軸に固定されたコンバータカバー11に連結され、出力軸と一体に回転する。ポンプインペラ2は、多数のインペラブレード21と、インペラシェル22と、を有する。コンバータカバー11,インペラシェル22及びポンプスリーブ7は、タービンランナ3やステータ5等を収容する容器8を構成する。インペラブレード21、インペラシェル22及びポンプスリーブ7は、アルミニウム系金属材を鋳造することで一体に形成されている。尚、コンバータカバー11の詳細については後述する。
インペラシェル22は、円弧シェル部22aと、外側延在部22bと、内側延在部22cと、を有する。インペラブレード21は、円弧シェル部22aのタービンランナ3に対向した内側に円弧シェル部22aと一体的に形成されている。外側延在部22bは、円弧シェル部22aの外周縁部221aからコンバータカバー11に向かって延在する。内側延在部22cは、円弧シェル部22aの内周縁部222aからポンプインペラ2の回転中心Oに向かって延在する。
タービンランナ3は、容器8内においてポンプインペラ2と対向して配置される。タービンランナ3は、多数のタービンブレード31と、これらタービンブレード31を一体的に固定したタービンシェル32と、を有する。タービンブレード31とタービンシェル32とは、アルミニウム系金属材を鋳造することで一体に形成される。タービンシェル32は、変速機構の入力軸(不図示)とスプライン結合したタービンハブ33と、リベット34により固定される。
ステータ5は、ポンプインペラ2とタービンランナ3との間に設けられている。ステータ5は、多数の羽根状のステータブレード52と、ステータブレード52の径方向内側端部を支持する基部51と、を有する。ステータ5は、基部51の内径側にアウタレース53を有する。アウタレース53の更に内径側には、図示しない変速機ハウジングに固定されたインナレース54と、アウタレース53とインナレース54との間に介装されたワンウェイクラッチ4と、を有する。ステータ5とポンプスリーブ7との間には、第1ニードルベアリング41が設けられている。また、ステータ5とタービンハブ33との間には、第2ニードルベアリング42が設けられている。ステータ5の軸方向位置は、第1ニードルベアリング41と、第2ニードルベアリング42とによって成される。
ポンプスリーブ7は、ポンプインペラ2から変速機構(不図示)に向かって突出する円筒部71と、円筒部71のエンジン側端部から屈曲して径方向外側に延在されインペラシェル22より径方向内側に位置するフランジ部と、を有する。円筒部71の変速機構側には、図外のオイルポンプを駆動する爪部71aを有する。円筒部71の内側には、ブッシュが圧入され、変速機構から延びる図示しないステータシャフトと嵌合する。
図2は、実施例1のコンバータカバーを表す斜視図である。コンバータカバー11は、アルミニウム系金属材で形成されている。コンバータカバー11は、エンジン側が閉塞された有底円筒状部材である。底面には、回転中心Oに形成され図外のエンジンのクランクシャフトと嵌め合うセンターボス120と、センターボス120の外周に形成された底部121と、底部121よりもエンジン側に形成された第1底部110と、第1底部110よりも外径側かつ変速機側に形成された第2底部111と、第1底部110と第2底部111との間に形成された段部112と、第2底部111の外径側から変速機側に向けて延在された円筒部113と、を有する。
段部112の外周であって第2底部111と軸方向から見て重なる位置には、ボス部材200が取り付けられている。ボス部材200は、図外のクランクシャフトとフレキシブルプレート等を介してボルトで接続され鉄系金属材で形成されたボス部201と、鉄系金属材で形成されボス部201を円周上に保持する円環状のプレート部202と、を有する。ボス部201とプレート部202とは、溶接により接合されている。すなわち、コンバータカバー11は、第1底部110と、第1底部110より外径側かつ変速機側に形成された第2底部111と、第2底部111の外周側から変速機側に延在した円筒部113と、を有し、ボス部材200は、第2底部111とプレート部202とが軸方向から見て重なる位置に配置されている。よって、ボス部材200をコンバータカバー11の極力外径側に配置することで、カバー側接触面111aとプレート側接触面202bとが面接触する箇所の接触面積を確保する。これにより、コンバータカバー11とボス部材200との間の保持機能を摩擦力によって確保する。尚、他の接合方式によりボス部201とプレート部202とを接続してもよく、特に限定しない。
図3は、実施例1のボス部近傍における部分断面図である。尚、図3(a)は、ボス部201近傍の部分断面図、図3(b)は、コンバータカバー11とボス部材200との結合部近傍の部分断面図を示す。
実施例1において、ボス部201は、プレート部202の円周上に4つ均等位置に配置されている。これら複数のボス部201の間のプレート部202には、複数の貫通孔202aが形成されている(図3参照)。貫通孔202aの数は、ボス部201の数よりも多く形成されている。また、貫通孔202aと対向する第2底部111のエンジン側に形成されたカバー側接触面111aには、ねじ穴111bが形成されている。ボス部材200をコンバータカバー11に取り付ける際は、第1底部110の外周にボス部材200をはめ込み、ねじ穴111bの円周方向位置と貫通孔202aの円周方向位置とを合わせ、ボルト300(結合部材に相当)により締め付け固定し、コンバータカバー11とボス部材200とを結合する。
これにより、カバー側接触面111aとプレート部202のプレート側接触面202bとが面接触する箇所の接触面積を確保し、アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバー11と鉄系金属材で形成されたボス部材200との間の保持機能を摩擦力によって確保できる。また、ボス部201に入力されるトルクを、プレート部202を介してコンバータカバー11に伝達する。よって、鉄系金属材で形成されたボス部201をアルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバー11に直接埋め込んだ場合に比べて、回転方向の負荷が作用したときや、容器8内部の内圧によりコンバータカバー11が膨張したときに、コンバータカバー11とボス部材200との剛性や熱膨張係数が異なったとしても、アルミニウム系金属材と鉄系金属材との界面における保持機能が損なわれることがない。また、ボス部201の数よりも多数のボルト300で締め付け固定するため、トルクを分散して保持することが可能となり、安定した保持機能を確保できる。
以上説明したように、実施例1にあっては以下の作用効果を奏する。
(1)動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたコンバータカバー11を備えたトルクコンバータ1であって、コンバータカバー11に取り付けられ、動力源と結合する鉄系金属材で形成されたボス部材200を有し、ボス部材200は、コンバータカバー11と結合する鉄系金属材から形成された円環状のプレート部202と、プレート部202に設けられ、動力源と結合する鉄系金属材で形成されたボス部201と、を有する。
すなわち、動力源からのボス部201を介して入力されたトルクを、ボス部201に比べて取り付け自由度が高いプレート部202からコンバータカバー11へ伝達する。よって、アルミニウム系金属材で形成されたコンバータカバー11と鉄系金属材で形成されたボス部材200との界面における保持機能を確保することが可能となり、安定的にトルクを伝達できる。
(2)コンバータカバー11とボス部材200との結合部となる貫通孔202a及びボルト300の数は、ボス部201の数より多い。
よって、ボス部201の数よりも多数のボルト300で締め付け固定するため、トルクを分散して保持することが可能となり、安定した保持機能を確保できる。
〔実施例2〕
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図4は、実施例2のボス部近傍における部分断面図である。実施例1では、結合部材としてボルト300を用いた。これに対し、実施例2では、セルフピアスリベット301を用いて結合した点が異なる。セルフピアスリベットとは、フランジを有するリベットを貫通孔202aに挿通し、コンバータカバー11との間でプレスする。これにより、リベットのフランジを変形させつつコンバータカバー11側のアルミニウム系金属材を塑性変形させ、フランジに食い込ませることで、異種材料同士を結合する結合部材である。コンバータカバー11側に下孔やねじ穴を形成する必要が無く、高い締結強度を得ることができ、実施例1と同様の作用効果が得られる。
〔実施例3〕
次に、実施例3について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図5は、実施例3のボス部近傍における部分断面図である。実施例1では、結合部材としてボルト300を用いた。これに対し、実施例3では、第2底部111のカバー側接触面111aからカシメ用軸部111dを立設し、カシメ結合した点がことなる。カシメ結合するときは、カシメ用軸部111dをプレート部202の貫通孔202aに貫通させ、プレート部202のエンジン側においてカシメ用軸部111dのヘッドを塑性変形することでヘッド111d1を形成し、コンバータカバー11とボス部材200とを結合する。これにより、ボルトやリベット部材を別途設けることなく、コンバータカバー11とボス部材200とを結合することができ、実施例1と同様の作用効果に加え、コストを削減し、軽量化を図ることができる。
(3)結合部は、コンバータカバー11を塑性変形することでコンバータカバー11とボス部材200とを結合する。
よって、ボルトやリベット部材を別途設けることなく、コンバータカバー11とボス部材200とを結合することができ、実施例1と同様の作用効果に加え、コストを削減し、軽量化を図ることができる。また、コンバータカバー11を塑性変形するため、連結箇所を増加させやすく、設計自由度を高めることができる。
〔実施例4〕
次に、実施例4について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図6は、実施例4のボス部近傍における部分断面図である。実施例1では、結合部材としてボルト300を用いた。これに対し、実施例4では、コンバータカバー11とボス部材200とを摩擦撹拌接合した点が異なる。摩擦撹拌接合をする際は、第2底部111にボス部材200を設置し、第2底部111の容器8内側から外側に向けて先端にピンを有する回転冶具を回転させる。これにより、摩擦熱を発生させ、コンバータカバー11のアルミニウム系金属材とボス部材200の鉄系金属材を塑性流動させて一体化させ、接合する。図6中のコンバータカバー11に形成された凹部111eは回転冶具のピンが挿入されていた部分を示し、凹部111eと対向する第2底部111とプレート部202の接触部分は、塑性流動により一体化された部分を示す。これにより、実施例1,3と同様の作用効果が得られると共に、母材強度の低下が少なく歪が小さな結合部を形成できる。
〔実施例5〕
次に、実施例5について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図7は、実施例5のボス部近傍における部分断面図である。実施例1では、結合部材としてボルト300を用いた。これに対し、実施例5では、コンバータカバー11とボス部材200とを直接螺合して結合した点が異なる。
プレート部202は、内周において軸方向エンジン側に延在する円筒部203を有する。円筒部203の内周面には、雌ねじ203aが形成されている。また、第1底部110と第2底部111との間の段部112の外周には、雌ねじ203aと螺合する雄ねじ112aが形成されている。このとき、ねじの回転方向は、エンジンから入力されるトルクを時計回りとしたとき、右ねじで形成されている。よって、エンジンからトルクが入力されると、プレート部202がコンバータカバー11に対して締め込まれ、螺合部が緩むことがない。
また、コンバータカバー11とボス部材200とを螺合後、螺合部の雄ねじ112aと雌ねじ203aとの両方に跨る位置に、コンバータカバー11の外側からピン孔を形成し、ピン302を圧入する。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピン302によりコンバータカバー11とボス部材200との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
以上説明したように、実施例5にあっては、下記の作用効果が得られる。
(4)コンバータカバー11は、第1底部110と第2底部111との間の段部112(軸方向に延在する円筒部)を有し、プレート部202は、内周において段部112との間で全周に亘って結合する結合部を有する。
よって、結合部の接触面積を確保することができ、上記(1)の作用効果に加えて、よりトルクを分散して保持することが可能となり、安定した保持機能を確保できる。
(5)第1底部110と第2底部111との間の段部112(円筒部)の外周に雄ねじ112aが形成され、プレート部202の内周に雄ねじ112aと螺合する雌ねじ203aが形成され、雄ねじ112aに雌ねじ203aを螺合することでコンバータカバー11とボス部材200とを結合する。
よって、ボルトやリベット部材を別途設けることなく、コンバータカバー11とボス部材200とを結合することができ、実施例1と同様の作用効果に加え、コストを削減し、軽量化を図ることができる。
(6)ねじの回転方向は、エンジントルク伝達時に締まり方向となる向きに設定されている。例えば、エンジンから入力されるトルクを時計回りとしたとき、ねじの回転方向は、右ねじで形成されている。よって、エンジンからトルクが入力されると、プレート部202がコンバータカバー11に対して締め込まれ、螺合部が緩むことがない。
(7)コンバータカバー11とボス部材200との間に、両者の相対回転を規制するピン302(回り止め部材)を有する。これにより、所定の軸力が発生する位置まで螺合により締め込んだ後、ピン302によりコンバータカバー11とボス部材200との回転方向位置が規制されるため、螺合部が緩むことが無く、安定した軸力を確保できる。
〔実施例6〕
次に、実施例6について説明する。基本的な構成は実施例5と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図8は、実施例6のコンバータカバーを表す斜視図である。実施例5では、コンバータカバー11とボス部材200とを直接螺合して結合した。これに対し、実施例6では、コンバータカバー11とボス部材200とを圧入し歯型嵌合により固定した点が異なる。図9は、実施例6のコンバータカバーの段部における拡大図、図10は、実施例6のコンバータカバーにボス部材を組み付けた際の段部における拡大図である。
プレート部202は、内周において軸方向エンジン側に延在する円筒部204を有する。円筒部204は、周上において内径側に屈曲形成された複数の第1凸部204aを有する。第1凸部204aの数は、ボス部201の数よりも多い。また、コンバータカバー11の段部112の外周には、プレート部202に形成された第1凸部204aと略同一形状の第1凹部112cが形成されている。第1凹部112cは、径方向及び軸方向に開口する歯形状である。
コンバータカバー11とボス部材200とを結合するときは、ボス部材200を第1底部110の外周にはめ込み、第1凹部112cの円周方向位置と第1凸部204aの円周方向位置とを合わせて圧入し歯型嵌合する。よって、エンジンからトルクが入力されたとしても、第1凹部112cと第1凸部204aとが噛み合うため、コンバータカバー11とボス部材200との回転方向位置が規制される。
以上説明したように、実施例6では、下記の作用効果が得られる。
(8)コンバータカバー11は、段部112(軸方向に延在する円筒部)を有し、プレート部202は、内周において段部112と歯型嵌合する。
よって、ボルトやリベット部材を別途設けることなく、コンバータカバー11とボス部材200とを結合することができ、実施例1と同様の作用効果に加え、コストを削減し、軽量化を図ることができる。
〔実施例7〕
次に、実施例7について説明する。基本的な構成は実施例6と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図11は、実施例7のボス部近傍における部分断面図、図12は、実施例7のコンバータカバーにボス部材を組み付けた際の段部における拡大図である。実施例6では、コンバータカバー11とボス部材200とを圧入により固定していた。これに対し、実施例7では、コンバータカバー11とボス部材200とを圧入して結合後、更に爪部により軸方向を固定した点が異なる。
プレート部202は、円筒部204の第1凸部204aの周方向略中央に、第1凸部204aよりも更に内径側に屈曲された爪部204b(第2凸部)を有する。この爪部204bは、ボス部材200をコンバータカバー11に取り付ける前に予め内径側に屈曲させておいてもよいし、取り付け後に屈曲させてもよい。また、段部112の外周に形成された第1凹部112cには、径方向に開口し軸方向に閉塞した第2凹部112c1を有する。第2凹部112c1は、爪部204bが嵌合可能に形成されている。
コンバータカバー11とボス部材200とを結合するときは、ボス部材200を第1底部110の外周にはめ込み、第1凹部112cの円周方向位置と第1凸部204aの円周方向位置とを合わせて圧入する。更に、爪部204bが内径側に屈曲しており、第2凹部112c1に爪部204bが食い込むことで、軸方向への移動が規制される。これにより、抜け止め部を構成する。よって、エンジンからトルクが入力されたとしても、第1凹部112cと第1凸部204aとが噛み合い、第2凹部112c1と爪部204bとが噛み合うため、コンバータカバー11とボス部材200との回転方向位置及び軸方向位置が共に規制される。
以上説明したように、実施例7では、下記の作用効果が得られる。
(9)段部112とプレート部202とは、軸方向に嵌合する抜け止め部を有する。
よって、コンバータカバー11の膨張による変形や、フレキシブルプレート等からの入力により、ボス部材200に軸方向エンジン側の力が作用したとしても、ボス部材200が外れるようなことがなく、実施例6と同様の作用効果に加え、軸方向への移動が更に規制されるという効果が得られる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例では、ロックアップクラッチを開示しない構成について説明したが、ロックアップクラッチを備えていてもよい。また、実施例1ではコンバータカバー11とインペラシェル22とをスプライン結合したが、螺合により結合してもよい。
また、実施例5では、エンジン回転方向として一般的な時計回り方向を想定した例を示したが、極まれに存在する反時計回り方向のエンジンに使用する際には、実施例の右ねじを左ねじに、実施例の左ねじを右ねじにすることで、同様の作用効果が得られる。また、それぞれの実施例を適宜組み合わせ、複数種の結合方法を併用してもよい。
また、実施例6,7では、プレート部202に形成した第1凹部112cを凹部とし、段部112の外周に形成した第1凸部204aを凸部として定義したが、周方向に対する規制が機能する歯型嵌合であればよく、凹凸の関係が逆転していてもよい。
1 トルクコンバータ
2 ポンプインペラ
3 タービンランナ
4 ワンウェイクラッチ
5 ステータ
7 ポンプスリーブ
8 容器
11 コンバータカバー
22 インペラシェル
31 タービンブレード
32 タービンシェル
41 第1ニードルベアリング
42 第2ニードルベアリング
51 基部
52 ステータブレード
53 アウタレース
54 インナレース
71 円筒部
72 フランジ部
110 第1底部
111 第2底部
111a カバー側接触面
111b ねじ穴
111d カシメ用軸部
111d1 ヘッド
111e 凹部
112 段部(円筒部)
112c 第1凹部
112c1 第2凹部
113 円筒部
200 ボス部材
201 ボス部
202 プレート部
202a 貫通孔
202b プレート側接触面
203 円筒部
204 円筒部
204a 第1凸部
204b 爪部(第2凸部)
300 ボルト
301 セルフピアスリベット
302 ピン

Claims (9)

  1. 動力源と変速機との間に配置され、アルミニウム系金属材から形成されたコンバータカバーを備えたトルクコンバータであって、
    前記コンバータカバーに取り付けられ、前記動力源と結合する鉄系金属材から形成されたボス部材を有し、
    前記ボス部材は、
    前記コンバータカバーと結合する鉄系金属材で形成された円環状のプレート部と、
    前記プレート部に設けられ、前記動力源と結合する鉄系金属材で形成された複数のボス部と、
    を有することを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記コンバータカバーと前記ボス部材との結合部の数は、前記ボス部の数より多いことを特徴とするトルクコンバータ。
  3. 請求項2に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記結合部は、前記コンバータカバーを塑性変形することで前記コンバータカバーと前記ボス部材とを結合することを特徴とするトルクコンバータ。
  4. 請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記コンバータカバーは、軸方向に延在する円筒部を有し、
    前記プレート部は、内周において前記円筒部と歯型嵌合することを特徴とするトルクコンバータ。
  5. 請求項4に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記円筒部と前記プレート部とは、軸方向に嵌合する抜け止め部を有することを特徴とするトルクコンバータ。
  6. 請求項1に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記コンバータカバーは、軸方向に延在する円筒部を有し、
    前記プレート部は、内周において前記円筒部との間で全周に亘って結合する結合部を有することを特徴とするトルクコンバータ。
  7. 請求項6に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記円筒部の外周に雄ねじが形成され、
    前記プレート部の内周に前記雄ねじと螺合する雌ねじが形成され、
    前記結合部は、前記雄ねじに前記雌ねじを螺合することで前記コンバータカバーと前記ボス部材とを結合することを特徴とするトルクコンバータ。
  8. 請求項7に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記ねじの方向は、前記動力源からのトルク伝達時に締まり方向となる向きに設定されていることを特徴とするトルクコンバータ。
  9. 請求項7または8に記載のトルクコンバータにおいて、
    前記コンバータカバーと前記ボス部材との間に、両者の相対回転を規制する回り止め部材を有することを特徴とするトルクコンバータ。
JP2018155277A 2018-08-22 2018-08-22 トルクコンバータ Pending JP2020029904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155277A JP2020029904A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 トルクコンバータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018155277A JP2020029904A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 トルクコンバータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020029904A true JP2020029904A (ja) 2020-02-27

Family

ID=69624130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018155277A Pending JP2020029904A (ja) 2018-08-22 2018-08-22 トルクコンバータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020029904A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5900469B2 (ja) 振動低減装置
US8251193B2 (en) Torque transmission device
JP2010255753A (ja) 動力伝達装置
JP2007292087A (ja) 流体式トルク伝達装置およびそれに用いられるロックアップ装置
JP4498385B2 (ja) オイルポンプ駆動機構
JP5497281B2 (ja) 減衰プレートを備えるタービンホイールの回転連結部材によって保持された摩擦ディスクを有する流体力学的結合装置
US10648548B2 (en) Thrust washer including radially extending connectors
JP2008038951A (ja) 流体式トルク伝達装置
US7677033B2 (en) Apparatus for joining components to a hub
JP2006064009A (ja) 自動変速機のオイルポンプ駆動機構
JP2020029904A (ja) トルクコンバータ
CN112437850B (zh) 转矩变换器用锁定离合器
US20040094380A1 (en) Hydrodynamic coupling device
JP2008281199A (ja) シールされたピストン及び強制された冷却流れを備えたスリーパストルクコンバータ
JP5907329B2 (ja) 動力伝達要素及びその製造取付け方法
JP2005061532A (ja) トルクコンバータ
JP7102068B2 (ja) トルクコンバータ
JP3555398B2 (ja) クラッチのダンパ装置
JP2015169296A (ja) 流体継手
JP2020020454A (ja) トルクコンバータ
JP7231381B2 (ja) トルクコンバータ
JP7219165B2 (ja) 構造物
JPH07259952A (ja) トルクコンバータ
JP2012237391A (ja) トルクコンバータ及びトルクコンバータの製造方法
JP2020041613A (ja) トルクコンバータ