JP2020019717A - 染毛料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】染毛料の塗布中から放置している間に生じる、周囲や衣服、皮膚等への汚れの発生を低減しつつ、染毛性が向上された染毛料組成物を提供する。【解決手段】(A)ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物と、(B)炭素数が1〜4の1価アルコールと、(C)芳香族アルコールと、(D)直接染料と、を含有する染毛料組成物であって、(B)成分の染毛料組成物中の配合量が25質量%よりも多く60質量%以下である染毛料組成物。【選択図】なし

Description

本開示は染毛料組成物、特に直接染料を含有する染毛料組成物に関する。
直接染料を含有する染毛料組成物は、一般的に半永久染毛料として様々なカラーリング剤に使用されている。一方、アルカリ剤の働きで酸化染料を毛髪のキューティクル内部に浸透させ、酸化剤でメラニン色素の分解と染料の発色を行わせる酸化染毛剤が知られている。半永久染毛料は、毛髪へのダメージを酸化染毛剤に比べて抑制することができるというメリットがある一方、酸化染毛剤に比べて染毛力が弱い。また、半永久染毛料は、染毛中から放置時間中において周囲や衣服、皮膚等に付着し汚染しやすい(以降、毛髪に塗布された染毛料の周囲や衣服、皮膚等への付着しやすさを移染性という。)。そのため、半永久染毛料の使用にあたっては、染毛料の毛髪以外への付着が起こらないよう準備したり細心の注意を払ったりする必要があり、使用者に負担がかかりやすい。
このような課題に鑑み以下の染毛料組成物が提案されている。特許文献1には、特定の多糖類及び特定の高分子化合物を含有する染毛料組成物が、髪への塗布時に垂れ落ちがないことが記載されている。また、特許文献2には、特定のアルコールを染毛助剤として含有することで染毛時の皮膚への染着性が低く、毛髪への染毛性が良好となることが記載されている。
特許第4598930号公報 特開2000−344639号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、上記特許文献に記載された染毛料組成物でも目的とする性能を達成するには充分ではなく、移染性を低減しつつもさらなる染毛性の向上が求められていた。
そこで、本開示の一局面は、染毛料の塗布中から放置している間に生じる、周囲や衣服、皮膚等への汚れの発生を低減しつつ、染毛性が向上された染毛料組成物の提供を目的としている。
本開示の一態様の染毛料組成物は、(A)ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物と、(B)炭素数が1〜4の1価アルコールと、(C)芳香族アルコールと、(D)直接染料と、を含有する染毛料組成物であって、(B)成分の染毛料組成物中の配合量が25質量%よりも多く60質量%以下である。
本開示の一態様では、(A)成分の染毛料組成物中の配合量が0.1質量%以上5.0質量%未満であってもよい。
本開示の一態様では、(C)成分の染毛料組成物中の配合量に対する(A)成分の染毛料組成物中の配合量の比(A)/(C)が0.01以上1以下であってもよい。
本開示の一態様では、(D)成分の染毛料組成物中の配合量に対する(A)成分の前記染毛料組成物中の配合量の比(A)/(D)が0.1以上8以下であってもよい。
本開示の一態様では、(A)成分が非イオン性高分子化合物であってもよい。
本開示の一態様では、(A)成分が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)共重合体、及び(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)共重合体から選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
本開示の一態様では、(E)成分として、アルキルグルコシド、ポリエーテル変性シリコーン、及びHLBが9以上15以下のポリオキシエチレン(以下「POE」と表記する)アルキルエーテルから選ばれる少なくとも一種を更に含有してもよい。
本開示の一態様によれば、移染性を低減しつつ、染毛性が向上された染毛料組成物が提供される。
本開示の一態様の染毛料組成物は、(A)ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物と、(B)炭素数が1〜4の1価アルコールと、(C)芳香族アルコールと、(D)直接染料と、を含有し、(B)成分の染毛料組成物中の配合量が25質量%よりも多く60質量%以下である。
本発明者らの検討によれば、上記組成によって染毛料組成物に速乾性及び皮膜性を付与することができる。そのため、上記染毛料組成物によれば、毛髪に塗布された染毛料が周囲や衣服、皮膚等に付着することを抑制でき、染毛料の塗布中から放置している間に生じる汚れの発生を低減することができる。また、上記染毛料組成物は、このような移染性の低減を、染毛性への影響を抑えつつ達成することができる。すなわち、上記組成によれば、移染性を低減しつつ、染毛性が高い染毛料組成物を得ることができる。
以下、上記染毛料組成物に含有される各成分について詳細に説明する。
(A)成分は、染毛料組成物に皮膜性を付与することで、移染性を低減することができる。また、(A)成分は染毛性への影響が少ない成分であるため、(A)成分を配合することで移染性を低減しつつも、染毛性が高い染毛料組成物を得ることができる。さらに、染毛料組成物は、毛髪へ塗布後、所定時間放置後に洗い流す処理を行うが、(A)成分によって形成される皮膜はいわゆる疎水性皮膜ではなく水で洗い流しやすい皮膜であるため、染毛料を容易に洗い流すことができる。
(A)成分としては、ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物であれば、特に限定されないが、好ましくは、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルカプロラクタムの少なくとも一つのビニル化合物に由来するユニットを有する重合体が挙げられる。(A)成分としては、具体的には、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)共重合体、(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)共重合体等の非イオン性高分子化合物、(ビニルピロリドン−N/N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸)共重合体、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−16、ポリクオタニウム−44、ポリクオタニウム−46、ポリクオタニウム−68、ポリクオタニウム−86、ポリクオタニウム−87等のカチオン性高分子化合物が挙げられる。これらは、一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、染毛性への影響がより少ないことから、非イオン性高分子化合物であるポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)共重合体、及び(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)共重合体から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
(A)成分の染毛料組成物中の配合量は、0.1質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上がさらに好ましく、0.3質量%以上が特に好ましい。(A)成分の染毛料組成物中の配合量が0.1質量%以上であると、移染性の低減効果が高い。また、(A)成分の染毛料組成物中の配合量は、5.0質量%未満であることが好ましく、3.0質量%以下がさらに好ましく、2.0質量%以下が特に好ましい。(A)成分の染毛料組成物中の配合量が5.0質量%未満であると、染毛性への影響が比較的少なく、非常に高い染毛性を示しながらも移染性を低減することができる。
(A)成分がポリビニルピロリドンを含有する場合において、ポリビニルピロリドンのK値は、50以上であることが好ましく、100以下であることが好ましい。K値とは、分子量と相関する粘性特性値であり、毛細管粘度計により測定される相対粘度値(25℃)を下記のFikentscherの式に適用して算出できる。
K=(1.5logηrel−1)/(0.15+0.003c)+(300clogηrel+(c+1.5clogηrel21/2/(0.15c+0.003c2
なお、上記式中、ηrelは、ポリビニルピロリドン水溶液の水に対する相対粘度を、cは、ポリビニルピロリドン水溶液中のポリビニルピロリドン濃度(%)を表している。
ポリビニルピロリドンのK値が50以上であると、染毛料組成物の皮膜性が向上し、移染性の低減効果が高い。また、ポリビニルピロリドンのK値が100以下であると、配合することによる染毛料組成物の粘度上昇が少なく、ポリビニルピロリドンを所望の量配合することが容易である。ポリビニルピロリドンのK値は60以上であることがより好ましく、90以下であることがより好ましい。ポリビニルピロリドンの原料として、第一工業製薬社製の「クリージャス(登録商標)K−30」、「クリージャス(登録商標)K−90」、Ashland社製の「PVP K−15」、「PVP K−30」、「PVP K−60」、「PVP K−90」、「PVP K−120」等を用いることができる。
(B)成分は、揮発性が高い成分であり、染毛料組成物に速乾性を付与することで移染性を低減することができる。(B)成分は高い速乾性を達成するために染毛料組成物中に比較的多量に含まれる。また、染毛料組成物中に(B)成分を多く配合する場合、染料の溶解性を向上させたり、(C)成分との相溶性を向上させて製剤の安定性を高める効果が得られる。具体的には、(B)成分の染毛料組成物中の配合量が25質量%よりも多く、好ましくは27質量%以上、より好ましくは29質量%以上である。また、(B)成分の染毛料組成物中の配合量は、高い染毛性を維持する観点から60質量%以下であり、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下である。
(B)成分としては、具体的には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、及びtert−ブチルアルコールが挙げられる。これらは、一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、速乾性の付与効果が高いことから、エタノール、2-プロパノールが好ましく、エタノールが特に好ましい。
(C)成分は浸透促進剤であり、毛髪への染料の浸透を促進して染毛性を向上する効果がある。また、(C)成分は、染毛料組成物に速乾性を付与する効果もある。
(C)成分としては、具体的には、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、フェニルジグリコール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノ−ル、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、p−アニシルアルコール等が挙げられる。これらは、一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ベンジルアルコール及びベンジルオキシエタノールが好ましい。
(C)成分の染毛料組成物中の配合量は、0.1質量%以上であることが好ましく、1.0質量%以上がさらに好ましく、2.0質量%以上が特に好ましい。(C)成分の染毛料組成物中の配合量が0.1質量%以上であると、染毛性の向上効果が高い。また、(C)成分の染毛料組成物中の配合量は、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下がさらに好ましく、15質量%以下が特に好ましい。(C)成分の染毛料組成物中の配合量が30質量%以下であると、移染性低減の効果が高い。
(C)成分の染毛料組成物中の配合量に対する(A)成分の染毛料組成物中の配合量の比(A)/(C)は0.01以上であることが好ましい。(A)/(C)が0.01以上であると、染毛料組成物の皮膜性が向上し、移染性の低減効果が高い。また、(A)/(C)は1以下であることが好ましい。(A)/(C)が1以下であると、染毛性の向上効果が高い。(A)/(C)は、0.02以上であることがより好ましく、0.05以上であることがより一層好ましい。また、(A)/(C)は、0.8以下であることがより好ましく、0.5以下であることがより一層好ましい。
(D)成分は、他成分との反応により毛髪を染色するものではなく、それ自体が発色し、毛髪を直接染色する染料である。(D)成分としては、具体的には、酸性染料、塩基性染料、天然染料、ニトロ染料、HC染料、分散染料等が挙げられる。これらは一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。
(D)成分の染毛料組成物中の配合量は、0.001質量%以上であることが好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、0.1質量%以上が特に好ましい。(D)成分の染毛料組成物中の配合量が0.001質量%以上であると、染毛性の向上効果が高い。また、(D)成分の染毛料組成物中の配合量は、3.0質量%以下であることが好ましく、2.0質量%以下がさらに好ましく、1.5質量%以下が特に好ましい。(D)成分の染毛料組成物中の配合量が3.0質量%以下であると、移染性の低減効果が高い。
(D)成分の染毛料組成物中の配合量に対する(A)成分の染毛料組成物中の配合量の比(A)/(D)は0.1以上であることが好ましい。(A)/(D)が0.1以上であると、染毛料組成物の皮膜性が向上し、移染性の低減効果が高い。また、(A)/(D)は8以下であることが好ましい。(A)/(D)が8以下であると、染毛性がより一層向上する。(A)/(D)は、0.5以上であることがより好ましく、0.8以上であることがより一層好ましい。また、(A)/(D)は、6以下であることがより好ましく、3以下であることがより一層好ましい。
酸性染料としては、具体的には、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号の(1)、赤色105号の(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号の(1)、黄色4号、黄色5号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、黄色203号、橙色205号、橙色207号、橙色402号、緑色3号、緑色204号、緑色401号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色202号、褐色201号、黒色401号等が挙げられる。
塩基性染料としては、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 47、Basic Blue 75、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Green 1、Basic Green 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Orange 31、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 51、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57、Basic Yellow 87等が挙げられる。
天然染料としては、具体的には、クチナシ色素、ウコン色素、アナトー色素、銅クロロフィリンナトリウム、パプリカ色素、ラック色素、ベニバナ色素、ヘナ等が挙げられる。
ニトロ染料としては、具体的には、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、それらの塩等が挙げられる。
HC染料としては、具体的には、HC Blue No.2、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15等が挙げられる。
分散染料としては、具体的には、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15等が挙げられる。
これらの中でも、(D)成分としては染毛力の観点から酸性染料が好ましいが、酸性染料は移染性が高いことも知られている。上記(A)成分は酸性染料との親和性が高く、染毛力を低下させにくいため、酸性染料を含有する染毛料組成物に上記(A)成分を配合することで、高い染毛力を維持した上で移染性の低減効果が特に発揮される。
染毛料組成物は、(E)成分として、アルキルグルコシド、ポリエーテル変性シリコーン及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテルから選ばれる少なくとも一種を更に含有してもよい。(E)成分は、染毛料組成物の毛髪へのなじみを向上する効果がある。
なお、POEアルキルエーテルのHLBは、「ハンドブック−化粧品・製剤原料−改訂版(昭和53年3月1日波高、日光ケミカルズ株式会社)」に記載された「20・3・1 乳化法によるHLB値の実測」(854〜855頁)に従って測定する。
HLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテルとしては、具体的には、例えばPOE(1)POP(4)セチルエーテル(HLB値9.5)、POE(10)POP(4)セチルエーテル(HLB値10.5)、POE(20)POP(8)セチルエーテル(HLB値12.5)、POE(3)アルキル(C12〜C15)エーテル(HLB値8.0)、POE(5)アルキル(C12〜C15)エーテル(HLB値10.5)、POE(7)アルキル(C12〜C15)エーテル(HLB値12.0)、POE(9)アルキル(C12〜C15)エーテル(HLB値13.5)POE(2)ラウリルエーテル(HLB値9.5)、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB値11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB値14.5)、POE(10)ラウリルエーテル(HLB値14.5)、POE(5.5)セチルエーテル(HLB値10.5)、POE(6)セチルエーテル(HLB値10.5)、POE(7)セチルエーテル(HLB値11.5)、POE(10)セチルエーテル(HLB値13.5)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB値9.0)、POE(7)オレイルエーテル(HLB値10.5)、POE(10)オレイルエーテル(HLB値14.5)、POE(10)ベヘニルエーテル(HLB値10.0)等が挙げられる。好ましくは、POE(4.2)ラウリルエーテル(HLB値11.5)、POE(9)ラウリルエーテル(HLB値14.5)が挙げられる。なお、これらの化合物において、POEの後の括弧内の数字はオキシエチレン基の付加モル数を表している。また、POEアルキル(C12〜C15)エーテルとは、アルキル基の炭素数が12以上15以下である炭素数違いのPOEアルキルエーテルの混合物を表している。これらは、一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。(E)成分のPOEアルキルエーテルのHLBは、好ましくは9.5以上14.0以下、さらに好ましくは10.0以上13.0以下である。
アルキルグルコシドとしては、具体的には、アルキル(C8〜C16)グルコシド、POEメチルグルコシド、POEジオレイン酸メチルグルコシド等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーンとしては、POE・メチルポリシロキサン共重合体が挙げられる。具体的には、PEG−9ジメチコン(オキシエチレン基の平均付加モル数が9モルのもの(9E.O.と記す。以下同様。))、PEG10−ジメチコン(10E.O.)、PEG−12ジメチコン(12E.O.)、PEG−11メチルエーテルジメチコン(11E.O.)、PEG−32メチルエーテルジメチコン(32E.O.)等が挙げられる。
(E)成分の染毛料組成物中の配合量は、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましい。(E)成分の染毛料組成物中の配合量が0.01質量%以上であると、毛髪へのなじみの向上効果が高く、特に毛髪の根元へのなじみが向上する。また、(E)成分の染毛料組成物中の配合量は、2.0質量%以下であることが好ましく、1.8質量%以下がより好ましく、1.5質量%以下がさらに好ましい。(E)成分の染毛料組成物中の配合量が2.0質量%以下であると、高い染毛性を維持し、さらに毛髪へのなじみを向上させることができる。
染毛料組成物には、pHを調整するために酸やその塩を配合してもよい。酸としては、無機酸及び有機酸が挙げられる。有機酸としては、具体的には、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、レブリン酸、リンゴ酸、酢酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸、ピロリドンカルボン酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸等が挙げられる。無機酸としては、具体的には、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられる。また、塩としては、ナトリウム塩やカリウム塩が挙げられる。これらは、一種のみ又は二種以上組み合わせて用いることができる。
染毛料組成物のpHは10%水溶液として、2.0以上が好ましく、2.5以上がより好ましい。染毛料組成物のpHが2.0以上であると、地肌汚れを防止する効果が高い。また、染毛料組成物のpHは、5.0以下が好ましく、4.5以下がより好ましい。染毛料組成物のpHが5.0以下であると、染毛力がより向上される。
染毛料組成物には、染毛力をより向上させる観点から、キレート化剤を配合してもよい。キレート化剤の具体例としては、例えばエデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、並びにヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)及びその塩類等が挙げられる。これらは一種類のみであってもよいし、二種類以上を組み合わせて使用してもよい。染毛料組成物中におけるキレート化剤の含有量の下限は、適宜設定されるが、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上である。キレート化剤の含有量が0.01質量%以上の場合には、染毛力をより向上させることができる。一方、キレート化の含有量の上限は、適宜設定されるが、好ましくは5質量%以下、より好ましくは2質量%以下である。キレート化剤の含有量が5質量%以下の場合には、地肌汚れ防止効果をより向上させることができる。
染毛料組成物は、必要に応じて、前述した成分以外の成分、例えば(B)成分以外の可溶化剤、(C)成分以外の浸透促進剤、水溶性高分子化合物、油性成分、(E)成分以外の界面活性剤、糖、防腐剤、安定剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤等をさらに含有してもよい。
(B)成分以外の可溶化剤は、例えば、染毛料組成物の性状を調整するために配合される。使用される可溶化剤の例としては、例えば水及び有機溶媒(溶剤)が挙げられる。また、酸性染料の染毛力をより向上させる観点から、有機溶剤を配合してもよい。有機溶剤の具体例としては、例えば多価アルコールとしてのグリコール類及びグリセリン類、並びにジエチレングリコール低級アルキルエーテルが挙げられる。グリコール類の具体例としては、例えばジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類の具体例としては、例えばグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。ジエチレングリコール低級アルキルエーテルの具体例としては、例えばジエチレングリコールモノエチルエーテル(エチルカルビトール)等が挙げられる。これらの可溶化剤のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で、染毛料組成物中のその他の成分を溶解する能力に優れることから水が好ましく使用される。溶媒として水が用いられる場合、染毛料組成物中における水の含有量(使用時の含有量)は、好ましくは35質量%以上であり、より好ましくは40質量%以上である。
(C)成分以外の浸透促進剤としては、例えばC5〜C8の1価アルコール、エチレングリコールアルキルエーテル、環状アルコール等が挙げられる。C5〜C8の1価アルコールの具体例としては、例えばn−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール等が挙げられる。エチレングリコールアルキルエーテルの具体例としては、例えばエチレングリコールモノn−ブチルエーテル等が挙げられる。環状アルコールの具体例としては、例えばシクロヘキサノール等が挙げられる。これらは一種類のみであってもよいし、二種類以上を組み合わせて使用してもよい。
水溶性高分子化合物は、染毛料組成物に適度な粘度を与える。そのため、染毛料組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において(A)成分以外の水溶性高分子化合物を含有してもよい。(A)成分以外の水溶性高分子化合物としては、例えば天然高分子、半合成高分子、合成高分子、及び無機物系高分子が挙げられる。
天然の水溶性高分子化合物の具体例としては、例えばグアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、トラガカントガム、ペクチン、マンナン、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン、デキストリン等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子化合物の具体例としては、例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、デンプンリン酸エステル、アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等が挙げられる。
合成の水溶性高分子化合物の具体例としては、例えばポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニル重合体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキル共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール等が挙げられる。また、合成の水溶性高分子化合物の具体例としては、例えばイタコン酸とPOEアルキルエーテルとの半エステル、又はメタクリル酸とPOEアルキルエーテルとのエステルと、アクリル酸、メタクリル酸及びそれらのアルキルエステルから選ばれる少なくとも一つの単量体と、からなる共重合体が挙げられる。これらの水溶性高分子化合物のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらの中で塗布性が良好な粘度を付与する効果に優れる観点から非イオン性高分子化合物が好ましく適用される。
油性成分は、毛髪にうるおい感を付与する。そのため、染毛料組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において油性成分を含有してもよい。油性成分としては、例えば油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル、(E)成分として挙げたポリエーテル変性シリコーン以外のシリコーン等が挙げられる。
油脂の具体例としては、例えばアルガニアスピノサ核油、ラノリン、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油等が挙げられる。ロウの具体例としては、例えばミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリンロウ等が挙げられる。高級アルコールの具体例としては、例えばセチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
炭化水素の具体例としては、例えばパラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。高級脂肪酸の具体例としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、例えばバチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
エステルの具体例としては、例えばアジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、2−エチルヘキサン酸セチル等が挙げられる。
(E)成分として挙げたポリエーテル変性シリコーン以外のシリコーンの具体例としては、例えばジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられる。
これらの油性成分のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
(E)成分として挙げたアルキルグルコシド及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテル以外の界面活性剤は、乳化剤又は各成分を可溶化させるための成分として染毛料組成物を使用時に乳化又は可溶化させたり、粘度を調整したり粘度安定性を向上させたりする。そのため、染毛料組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲内において含有してもよい。界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及び(E)成分として挙げたアルキルグルコシド及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテル以外の非イオン性界面活性剤が挙げられる。
アニオン性界面活性剤の具体例としては、例えばアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、α−スルホン脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、リン酸モノ又はジエステル型界面活性剤、スルホコハク酸エステル、それらの誘導体等が挙げられる。これらの界面活性剤のアニオン基の対イオンの具体例としては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオン、トリエタノールアミン等が挙げられる。より具体的には、アルキルエーテル硫酸エステル塩としては、例えばPOEラウリルエーテル硫酸ナトリウムが挙げられる。アルキル硫酸塩の具体例として、例えばラウリル硫酸ナトリウム、セチル硫酸ナトリウム等が挙げられる。アルキル硫酸塩の誘導体の具体例として、POEラウリル硫酸ナトリウム等が挙げられる。スルホコハク酸エステルの具体例として、例えばスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤の具体例としては、例えばココベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン)等が挙げられる。
(E)成分として挙げたアルキルグルコシド及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテル以外の非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばHLBが9未満又は15よりも大きいエーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
エステル型非イオン性界面活性剤の具体例としては、例えばモノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル等が挙げられる。これらの界面活性剤の具体例のうち、一種のみが単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。
エーテル型非イオン性界面活性剤としては、HLBが9未満又は15よりも大きいPOEアルキルエーテルを用いることができる。
糖の具体例としては、例えばグルコース、ガラクトース等の単糖、マルトース、スクロース、フルクトース、トレハロース等の二糖、糖アルコール等が挙げられる。防腐剤の具体例としては、例えばパラベン、メチルパラベン、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。安定剤の具体例としては、例えばフェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等が挙げられる。酸化防止剤の具体例としては、例えばアスコルビン酸、亜硫酸塩等が挙げられる。
染毛料組成物の剤型は特に限定されず、具体例として、例えば液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等が挙げられる。液状としては、例えば水溶液、分散液、乳化液等が挙げられる。また、保存安定性の向上の観点から、染毛料組成物を固体状成分と液状成分とに分けて保存し、使用直前にそれらを混合するように構成してもよい。
染毛料組成物の粘度は、特に限定されないが、毛髪への付着性、塗布性、取扱い性等の観点から好ましくは25℃で1以上10000mPa・s以下の範囲に調整される。毛髪上へ薄く均一に塗布する観点から、25℃における粘度は、2mPa・s以上5000mPa・s以下であることがより好ましく、2.5mPa・s以上50mPa・s以下であることがさらに好ましい。なお、染毛料組成物の粘度は、コーン・プレート型粘度計を用い、25℃の条件下、標準ローター(1°34′、R=24mm)を、フルスケールトルク67.37μN・mのスプリングを介して回転させ、回転数50rpm、1分間の条件で測定することができる。コーン・プレート型粘度計の具体例としては、例えば東機産業社製の粘度計「TVE−25L」(コーン・プレートタイプ)等が挙げられる。
以上述べた染毛料組成物は、毛髪へ塗布し、染料を毛髪へ浸透させるために所定時間放置した後洗い流すことによって、毛髪を染色する染毛料として使用することができる。
<染毛料組成物の調製>
表1〜4に示す実施例1〜21及び比較例1〜5の染毛料組成物を常法により調製した。なお、(A)成分のポリビニルピロリドンとしては、第一工業製薬社製の「クリージャス(登録商標)K−90」を使用した。
なお、表1〜4中の数値は質量%である。また、表1〜4中のヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム液は、染毛料組成物のpHを3.0に調整するために適量配合した。また、表1〜4中の(A)/(C)及び(A)/(D)は、参考のため小数点以下3桁までの数値を示している。
<評価>
調製した各染毛料組成物について以下の評価を行った。評価結果を表1〜4に示す。
(染毛力)
白髪混じりの長さ10cm、重さ1gのビューラックス社製人毛毛束(以下、単に毛束ともいう)に刷毛で各染毛料組成物0.7gを塗布し、30℃で5分間放置した。その後、毛束をシャンプー(ホーユー社製:ビゲントリートメントシャンプー)にて2回処理し、トリートメント(ホーユー社製:ビゲントリートメントリンス)にて1回処理した。次いで、毛束を乾燥させることにより染毛処理毛束とした。かかる染毛処理毛束について、染毛処理後の染毛力を以下のようにして評価した。
パネラー10人が染毛処理後の各例の毛束を標準光源下で目視にて観察することにより、各例の染毛料組成物の染毛力が良いか否かを判断した。染毛力が良いと認められると答えたパネラーの人数が8人以上であった場合には「優れる:5」、6〜7人であった場合には「良好:4」、4〜5人であった場合には「可:3」、2〜3人であった場合には「やや不良:2」、1人以下であった場合には「不良:1」とする5段階の評価を下した。
(毛髪へのなじみ)
刷毛を用いて毛束に各染毛料組成物を塗布した際の各染毛料組成物の毛束へのなじみについて、パネラー5名が、毛束へのなじみが「優れる(5点)」、「良好(4点)」、「可(3点)」、「やや不良(2点)」及び「不良(1点)」の5段階で採点した。各パネラーの採点結果について平均値を算出し、平均値が4.6点以上を「優れる:5」、3.6点以上4.6点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、1.6点未満を「不良:1」とする評価を下した。
(所定時間放置後の移染性)
毛束に刷毛で各染毛料組成物を0.5g塗布し、30℃で5分間放置した。その後、塗布後の毛束をJIS染色堅牢度試験用白綿布(JIS L0803準拠)で挟み込み、綿布の上から5kgの荷重をかけた。荷重をかけて1分後の綿布の汚れの程度を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
1:非常に悪い
2:やや悪い
3:可
4:良い
5:非常に良い
(洗髪時の洗い流しやすさ)
毛束に刷毛で各染毛料組成物を塗布し、30℃で5分間放置した後、水洗した。水洗時の洗い流しやすさを以下の基準で評価した。
1:皮膜感が強く洗い流しにくい
2:皮膜感がやや強く、やや洗い流しにくい
3:可
4:皮膜感が弱く、洗い流しやすい
5:皮膜感は無く、洗い流しやすい
(粘度測定)
実施例1の染毛料組成物について、コーン・プレート型粘度計(東機産業社製の粘度計「TVE−25L」)を用いて粘度を測定した。粘度の測定は、25℃の条件下、標準ローター(1°34′、R=24mm)を、フルスケールトルク67.37μN・mのスプリングを介して回転させ、回転数50rpm、1分間の条件で測定した。その結果、実施例1の染毛料組成物の粘度は9.2mPa・sであった。
Figure 2020019717
Figure 2020019717
Figure 2020019717
Figure 2020019717
<評価結果>
表1に示す通り、実施例1〜6と比較例1及び2から、(A)成分として、ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物を配合することにより、染毛力を高く維持したまま、移染性を大きく低減できることが分かる。また、表2に示す通り、実施例1、7及び8と比較例3及び4から、(B)成分の配合量が25質量%よりも多く60質量%以下であることにより、染毛力及び移染性低減効果を向上できることが分かる。さらに、表2に示す通り、実施例1及び9と比較例5から、(C)成分である芳香族アルコールを配合することにより、染毛力を大幅に向上できることが分かる。
表3に示す通り、実施例10〜16から、(A)成分の配合量又は(A)/(C)を調整することにより、染毛力、移染性低減効果、洗い流しやすさをバランスよく達成できることが分かる。
表4に示す通り、実施例1、20及び21から、(A)/(C)を調整することにより、染毛力と移染性低減効果をバランスよく達成できることが分かる。また、実施例17〜19から、(E)成分としてアルキルグルコシド、ポリエーテル変性シリコーン及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテルから選ばれる少なくとも一種を更に含有することにより、毛髪へのなじみを向上できることが分かる。
<染毛料組成物の処方例>
下記表5に示される処方例1の染毛料組成物を常法により調製し、上記実施例と同様に評価した。なお、(A)成分のポリビニルピロリドンとしては、第一工業製薬社製の「クリージャス(登録商標)K−90」を使用した。その結果、処方例1の染毛料組成物においても、染毛力を高く維持したまま、移染性を大きく低減できていることが確認された。また、処方例1の染毛料組成物は、洗髪時の洗い流しやすさが良好であり、毛髪へのなじみも良好であることが確認された。
Figure 2020019717

Claims (7)

  1. (A)ピロリドン骨格及びカプロラクタム骨格から選ばれる少なくとも一つの骨格を有する高分子化合物と、
    (B)炭素数が1〜4の1価アルコールと、
    (C)芳香族アルコールと、
    (D)直接染料と、
    を含有する染毛料組成物であって、前記(B)成分の前記染毛料組成物中の配合量が25質量%よりも多く60質量%以下である染毛料組成物。
  2. 前記(A)成分の前記染毛料組成物中の配合量が0.1質量%以上5.0質量%未満である請求項1に記載の染毛料組成物。
  3. 前記(C)成分の前記染毛料組成物中の配合量に対する前記(A)成分の前記染毛料組成物中の配合量の比(A)/(C)が0.01以上1以下である請求項1又は請求項2に記載の染毛料組成物。
  4. 前記(D)成分の前記染毛料組成物中の配合量に対する前記(A)成分の前記染毛料組成物中の配合量の比(A)/(D)が0.1以上8以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の染毛料組成物。
  5. 前記(A)成分が非イオン性高分子化合物である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の染毛料組成物。
  6. 前記(A)成分が、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタム、(ビニルピロリドン/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)共重合体、及び(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)共重合体から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の染毛料組成物。
  7. (E)成分として、アルキルグルコシド、ポリエーテル変性シリコーン及びHLBが9以上15以下のPOEアルキルエーテルから選ばれる少なくとも一種を更に含有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の染毛料組成物
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