JP2020015606A - 画像形成装置 - Google Patents

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剛士 田丸
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Abstract

【課題】記録紙等の記録媒体を画像形成装置本体内で傾斜した状態で収容する必要がなく、しかも車椅子使用者等の着座した状態のユーザーが、給紙カセットへの記録媒体の補給作業を容易に行うことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置本体1A内の第1の位置に水平状態に備えられ、記録媒体Sの補給時には画像形成装置本体から引き出される方向に移動可能であり、補給後は画像形成装置本体内の第1の位置へ移動可能な少なくとも1個の給紙カセット200と、記録媒体の補給のために給紙カセットが画像形成装置本体内の第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、給紙カセットの第2の位置への変位を可能とする変位手段300、311、320、400と、を備え、第2の位置は、給紙カセットの端辺の少なくとも1辺が水平面に対して傾斜した位置である。【選択図】図2

Description

この発明は、画像を形成される用紙等の記録媒体を収容する給紙カセットを備えた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置では、給紙カセット内の記録媒体がなくなると、給紙カセットを画像形成装置本体から引き出して記録媒体を補給する必要がある。このような給紙カセットは画像形成装置の下部に配置されている場合が多い。
このため、車椅子使用者等の着座した状態のユーザーが給紙カセットを引き出して記録媒体の補給作業を行うのは容易でない。
そこで、特許文献1には、車椅子使用者等の着座した状態のユーザーが、用紙を容易に補給することができる画像形成装置が提供されている。
具体的には、給紙部が有する3つの給紙ユニットは、装置下部で横方向に並列配置されており、装置本体の前方に引き出し可能となっている収容基部と、それぞれ異なるサイズの記録紙を重ねて収容する記録紙収容部とを備え、記録紙収容部は装置本体内では水平面に対して60°以上傾斜した状態で収容され、引き出したとき傾斜角が低減されるように構成されている。そしてこれにより、記録紙を補給するための開口部が斜め上方に開放され、記録紙収容部内に記録紙を投入し易くなるとともに、記録紙の下端が当接される下端ガイドの高さを調整することによって、それぞれの記録紙を上端が同じ高さとなるように収容できるため、操作者は着座した状態でも無理な位置をとることなく、容易に記録紙を補給することができる、というものである。
特開2004−154977号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、記録紙収容部は装置本体内では水平面に対して60°以上傾斜した状態となされているから、記録紙は大きく傾いた状態で収容されることになる。このため、画像形成に際して記録紙をピックアップして画像形成部に給紙する時に、収容されている記録紙の束が崩れてしまう恐れがある。このため、記録紙の束が崩れるのを防止するための仕組みが必要となり、トルクが上昇し記録紙のしわや破れが発生する恐れがある、という問題がある。
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、記録紙等の記録媒体を画像形成装置本体内で傾斜した状態で収容する必要がなく、しかも車椅子使用者等の着座した状態のユーザーが、給紙カセットへの記録媒体の補給作業を容易に行うことができる画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)画像形成装置本体と、画像形成手段と、前記画像形成装置本体内の第1の位置に水平状態に備えられ、前記画像形成手段により画像を形成される記録媒体を収容するとともに、画像形成時には収容された前記記録媒体を前記画像形成手段に給紙し、前記記録媒体の補給時には前記画像形成装置本体から引き出される方向に移動可能であり、補給後は前記画像形成装置本体内の前記第1の位置へ移動可能な少なくとも1個の給紙カセットと、前記記録媒体の補給のために前記給紙カセットが前記画像形成装置本体内の前記第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、前記給紙カセットの第2の位置への変位を可能とする変位手段と、を備え、前記第2の位置は、給紙カセットの端辺の少なくとも1辺が水平面に対して傾斜した位置であることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記変位手段は、前記給紙カセットが水平状態を維持して前記第1の位置から引き出される方向に移動した後の第3の位置を経由して、前記第2の位置への変位を可能とする前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記変位手段は、前記給紙カセットが前記第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、前記第1の位置における高さとは異なる高さに変位した状態で、前記第2の位置への変位を可能とする前項1または2に記載の画像形成装置。
(4)前記第2の位置は、前記画像形成装置本体の側面視において前記給紙カセットが水平面に対して傾斜した位置である前項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
(5)前記第2の位置は、前記画像形成装置本体の正面視において前記給紙カセットが水平面に対して傾斜した位置である前項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
(6)前記給紙カセットが前記第1の位置に存在しない場合、他の給紙カセットからの記録媒体の給紙及び前記画像形成手段による画像の形成を禁止する禁止手段を備えている前項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
(7)前記給紙カセットへの記録媒体の補給に関して、前記給紙カセットを前記第2の位置へ変位させない通常モードである第1のモードと、前記第2の位置へ変位可能な第2のモードが設定されると共に、第1のモードと第2のモードの何れかを選択可能となされている前項1〜6の何れかに記載の画像形成装置。
(8)前記給紙カセットが前記第2の位置へ変位する際の可動領域に、可動を妨げる障害物が存在するか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により障害物の存在が検知されたときは、前記変位手段による前記給紙カセットの第2の位置への変位を阻止する阻止手段と、を備えている前項1〜7の何れかに記載の画像形成装置。
(9)前記記録媒体の補給操作の開始指示を受け付ける受付手段を備え、受け付けられた補給操作の開始指示に基づいて、前記給紙カセットの第2の位置への変位が可能となる前項1〜8の何れかに記載の画像形成装置。
(10)前記給紙カセットの移動停止時の速度を減速させる減速機構、及び/又は移動停止時の衝撃を低減させる緩衝手段を備えている前項1〜9の何れかに記載の画像形成装置。
(11)前記第1の位置から前記第2の位置への給紙カセットの変位は、モータの駆動力によって行われる前項1〜10の何れかに記載の画像形成装置。
(12)前記第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰はモータの駆動力によって行われる前項1〜11の何れかに記載の画像形成装置。
(13)前記第1の位置から第2の位置への給紙カセットの変位は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる前項1〜10の何れかに記載の画像形成装置。
(14)前記第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる前項1〜10及び13の何れかに記載の画像形成装置。
(15)前記ユーザー操作力は、給紙カセットに設けられ、給紙カセットよりも高さの高い操作補助部材を介して付与される前項13または14の何れかに記載の画像形成装置。
前項(1)に記載の発明によれば、給紙カセットは画像形成装置本体内の第1の位置に水平配置状態で備えられているから、給紙カセットが水平面に対して傾斜している場合に生じる、画像形成に際して記録媒体をピックアップして画像形成部に給紙する時に、収容されている記録媒体の束が崩れてしまうといった不都合をなくすことができる。
しかも、記録媒体の補給のために給紙カセットが画像形成装置本体内の第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、給紙カセットは、第2の位置である給紙カセットの端辺の少なくとも1辺が水平面に対して傾斜した位置への変位が可能であるから、車椅子使用者等の着座した状態のユーザーは、第2位置において傾斜した給紙カセットに対して記録媒体を補給できる。このため、水平状態の給紙カセットに記録媒体を補給する場合に較べて、ユーザーが記録媒体を給紙カセットに運ぶ距離を短くでき、補給作業がしやすくなる。
前項(2)に記載の発明によれば、給紙カセットが水平状態を維持して第1の位置から引き出される方向に移動した後の第3の位置を経由して、第2の位置への変位が可能となる。
前項(3)に記載の発明によれば、給紙カセットが第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、第1の位置における高さとは異なる高さに変位した状態で、第2の位置へと変位させることができるから、給紙カセットの採り得る姿勢自由度を増大できる。
前項(4)に記載の発明によれば、画像形成装置本体の側面視において給紙カセットが水平面に対して傾斜している状態で、記録媒体の補給を行うことができる。
前項(5)に記載の発明によれば、画像形成装置本体の正面視において給紙カセットが水平面に対して傾斜している状態で、記録媒体の補給を行うことができる。
前項(6)に記載の発明によれば、給紙カセットが第1の位置に存在しない場合、他の給紙カセットからの記録媒体の給紙及び前記画像形成手段による画像の形成を禁止するから、ユーザーは他の給紙カセットを気にすることなく記録媒体を補給できる。
前項(7)に記載の発明によれば、車椅子使用者等の着座した状態のユーザーは、第2のモードを選択することによって、第2の位置に変位させた状態で補給を行うことができ、他のユーザーは第2の位置に変位させることなく補給を行うことができるから、ユーザー毎に適した位置で補給を行うことができる。
前項(8)に記載の発明によれば、給紙カセットが第2の位置へ変位する際の給紙カセットの可動領域に可動を妨げる障害物が存在するときは、給紙カセットの第2の位置への変位は阻止されるから、障害物に衝突することによる給紙カセット等の破損を防止できる。
前項(9)に記載の発明によれば、ユーザーが補給操作の開始指示を行うと、これが受け付けられ、給紙カセットの第2の位置への変位が可能となる。
前項(10)に記載の発明によれば、給紙カセットの停止時の衝撃を低減できるから、給紙カセットに補給された記録媒体の束がばらけるのを防止できると共に、給紙カセットの破損も防止できる。
前項(11)に記載の発明によれば、第1の位置から第2の位置への給紙カセットの変位は、モータの駆動力によって行われる。
前項(12)に記載の発明によれば、第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰は、モータの駆動力によって行われる。
前項(13)に記載の発明によれば、第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる。
前項(14)に記載の発明によれば、第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる。
前項(15)に記載の発明によれば、ユーザー操作力は、給紙カセットに設けられ、給紙カセットよりも高さの高い操作補助部材を介して付与される。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 この発明の一実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための模式的な側面図である。 この発明の他の実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための模式的な側面図である。 この発明のさらに他の実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための模式的な側面図である。 この発明のさらに他の実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための模式的な側面図である。 給紙カセットの停止時の衝撃を低減する方法を説明するためのグラフである。 給紙カセットの停止時の衝撃を低減する他の構成例を説明するための図である。 この発明のさらに他の実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための図で、(A1)(A2)(A3)は模式的な上面図、(B1)(B2)(B3)は模式的な側面図である。 この発明のさらに他の実施形態における給紙カセットの変位状態を説明するための図で、(A1)(A2)(A3)(A4)は模式的な正面図、同図(B1)(B2)(B3)(B4)は模式的な側面図てある。 図9の続きを示す図で、(C1)(C2)(C3)(C4)は模式的な上面図である。 この発明のさらに他の実施形態を示す模式的な側面図である。 図9及び図10で説明したモータ駆動の給紙カセットへ記録媒体を補給する際の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 補給モード選択画面を示す図である。 補給開始確認画面を示す図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この例では、画像形成装置1としてタンデム型のカラープリンタが用いられている。
図1において、この画像形成装置1は、装置本体1Aの下部に給紙カセット200を有する給紙部20が、中央部にカラー画像形成部10が、上部に排紙部100がそれぞれ配されて構成されている。給紙部20から排紙部100に渡っては給紙部20の給紙カセット200から繰り出されたシート(用紙)Sを上方へ搬送するシート搬送路21が設けられている。
カラー画像形成部10は、装置本体1Aの上下方向の略中央に配置された駆動ローラ51及び従動ローラ50と、これら駆動および従動ローラ51,50間に水平に掛設されて矢印方向へ走行する中間転写ベルト60と、この中間転写ベルト60の走行方向に沿って配置されたイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の作像ユニットである感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kとを備えている。
各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kで作成されたトナー画像を重ね合わせて中間転写ベルト60に転写し、シート搬送路21を搬送されてくるシートSに対して中間転写ベルト60の搬送端(図中右端)で2次転写を行い、シートSを定着部30に送給してトナー画像の定着を行うようになっている。
各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kは、静電複写方式により作像するもので、それらの周囲に配設された帯電器と、現像器61Y,61M,61C,61Kと、感光体ドラム63Y,63M,63C,63Kと、転写器等とを備えている。また、4個のレーザーダイオード、ポリゴンミラー、および走査レンズ等を有するプリントヘッド41ならびに4つの反射ミラー42等を備えた露光部40により、帯電器により帯電された各感光体ドラム63Y,63M,63C,63Kの表面が露光され、該表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、各感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kの現像器61Y,61M,61C,61Kにトナーを補給する補給機構として、トナーカートリッジ70Y,70M,70C,70Kおよびサブホッパ80Y,80M,80C,80Kが前記感光体ユニット62Y,62M,62C,62Kの上方位置に配置されている。
なお、図1中、符号90はキー部や表示部を備えた操作パネル部であり、符号110は画像形成装置1の全体を制御する制御部である。
図2は、この発明の一実施形態における給紙カセット200の変位状態を説明するための模式的な側面図である。
給紙カセット200は、画像形成装置本体1Aの下部の第1の位置に水平配置状態で装着されている。給紙カセット200の画像形成装置本体1A側の後端部には、連結アーム210が連結されており、この連結アーム210をモータ等で駆動することにより、用紙等の記録媒体の補給時には、画像形成装置本体1Aから離間する方向に第3の位置まで水平状態を維持しながら移動させて外部に露出し、補給後は給紙カセット200を逆方向に移動させて画像形成装置本体1A内の第1の位置に復帰できるようになっている。
また、図2の矢印X1で示すように、連結アーム210は画像形成装置本体1A側に少なくとも90度以内の回動範囲で折り曲げ可能であり、連結アーム210を折り曲げて給紙カセット200を水平面に対して画像形成装置本体1Aと反対側の部位が高い傾斜状態の第2の位置に変位させ、変位後の状態を保持できるようになっている。そして、給紙カセット200が第2の位置にある状態で、車椅子使用者等の着座した状態のユーザー(以下、車椅子ユーザーともいう)は、図2に矢印X2で示すように、上方から記録媒体Sをその自重を利用して補給を行うが、給紙カセット200が水平状態のまま補給を行う場合に較べて、記録媒体Sを給紙カセット200に運ぶ距離を短くでき、補給作業が楽になる。
記録媒体Sの補給後、給紙カセット200は第2の位置から逆方向に回動されて水平状態の第3の位置へと復帰し、さらに第3の位置から画像形成装置本体1A側に移動されて、装着位置である第1の位置へと復帰する。
なお、上述した画像形成装置本体1A内の第1の位置からの給紙カセット200の第3の位置への移動、第3の位置から第2の位置への給紙カセット200の回動変位、第2の位置から第3の位置への復帰、第3の位置から第1の位置への復帰は、後述するようにモータ等の駆動力を用いて実現することができる。
図3は、この発明の他の実施形態に係る給紙部20における給紙カセット200の構成例を説明するための模式的な側面図である。図3において、図2と同一構成部分については同一の符号を付す。
図3では、連結アーム210と給紙カセット200とは回動可能に連結されている。そして、記録媒体Sの給紙時には、給紙カセット200は画像形成装置本体1A内の第1の位置から、画像形成装置本体1A外の第3の位置へ引き出されたのち、図3(A)に矢印X3で示すように、連結アーム210の先端側を90度垂直に折り曲げることで、給紙カセット200を水平状態のままその高さが第1の位置での高さよりも高い第3’の位置まで変位させる。
次いで、同図(B)の矢印X4で示すように、給紙カセット200を画像形成装置本体1Aと反対側の部位が低くなるように、連結アーム210との連結部において回動させることにより、水平面に対して傾斜した第2の位置へ変位させ、変位後に記録媒体Sを補給する。
この実施形態においても、車椅子ユーザーは上方から記録媒体Sをその自重を利用して補給することができるとともに、記録媒体Sを給紙カセット200に運ぶ距離を短くできるから、補給作業が楽になる。しかも、第1の位置よりも高い第3’の位置に給紙カセットを変位させた後、傾斜させて第2の位置へ変位させるから、図3(B)のように、給紙カセット200を画像形成装置本体1Aと反対側の部位が低くなる状態に変位させることもでき、給紙カセット200の採り得る姿勢自由度を増大できる。
記録媒体Sの補給後、給紙カセット200は第2の位置から第3’の位置へさらに第3の位置へと復帰し、第3の位置から画像形成装置本体1A側に移動して、装着位置である第1の位置へと復帰する。
なお、上述した画像形成装置本体1A内の第1の位置からの給紙カセット200の第3の位置への移動、さらには第3’の位置への変位、第3’の位置から第2の位置への回動変位、第2の位置から第3’さらには第3の位置への復帰、第3の位置から第1の位置への復帰は、後述するようにモータ等の駆動力を用いて実現することができる。
図3の例では、給紙カセット200を第3の位置から高さ方向に第3’の位置へと変位させたのち、画像形成装置本体1Aと反対側の部位が低い傾斜状態の第2の位置へと変位させたが、図4のように、給紙カセット200が画像形成装置本体1A内の高い位置に装着されている場合は、第3の位置へと移動させた給紙カセット200を、高さ方向に変位させることなく、画像形成装置本体1Aと反対側の部位が低い傾斜状態の第2の位置へと変位させても良い。図4において、図2と同一構成部分については同一の符号を付す。
図5は、この発明のさらに他の実施形態に係る給紙部20における給紙カセット200の構成例を説明するための図で、(A)は模式的な側面図、(B)は模式的な正面図である。図5において、図2と同一構成部分については同一の符号を付す。
図2〜図4の例では、給紙カセット200は側面視において水平面に対して傾斜している状態に回動変位させた場合を示したが、図5(A)(B)のように、正面視において水平面に対して傾斜している状態に回動変位させても良い。
図5の実施形態においても、記録媒体Sの補給時には、給紙カセット200を画像形成装置本体1A内の第1の位置から外部の第3の位置まで水平状態を維持して引き出し方向に移動させたのち、給紙カセット200を正面視において回動させることで、水平面に対して傾斜した第2の位置に変位させることができる。従って、車椅子ユーザーは、傾斜状態の給紙カセット200に記録媒体Sをその自重を利用して補給することができ、また記録媒体Sを給紙カセット200に運ぶ距離を短くできるから、補給作業が楽になる。
補給後、給紙カセット200を画像形成装置本体1A内の第1の位置に復帰させるには、傾斜状態の給紙カセット200を水平状態に戻した後、給紙カセット200を画像形成装置本体1A側に第1の位置まで移動させれば良い。
図6はこの発明のさらに他の実施形態を説明するためのグラフである。この実施形態では、記録媒体Sの補給のために給紙カセット200を引き出し方向に移動させた時、あるいは補給後に給紙カセット200を画像形成装置本体1A内の第1の位置に移動復帰させた時に、給紙カセット200の停止時の衝撃を低減する構成となっている。
即ち、図6のグラフに示すように、移動開始後に移動速度を大きくして給紙カセット200を引き出し方向に移動させたのち、停止位置に到達する前に速度を低下して、停止位置で停止させる。これにより、速度を低下させることなく給紙カセット200を停止位置で停止させる場合に較べて、停止位置で確実に停止させることができるとともに停止時の衝撃を低減することができ、給紙カセット200内の記録媒体がばらけるのを防止でき、給紙カセット200の破損を防止できる。なお、移動速度の制御は、給紙カセット200を駆動するモータの速度制御によって行えば良い。
図7は、給紙カセット200の停止時の衝撃を低減する他の構成例を説明するための図である。この例では、衝撃を吸収低減するための緩衝材が配置されている。
即ち、図7の例では、給紙カセット200の側面に被ガイド部材201が突設されると共に、この被ガイド部材201を、画像形成装置本体1A側に取り付けられたガイド溝を有するガイド部材220に嵌め込み、ガイド部材220の長さ方向に沿って給紙カセット200を移動させるようになっている。そして、被ガイド部材201がガイド部材220の一端まで移動した時に給紙カセット200は停止するが、ガイド部材220の一端には緩衝材230が配備され、この緩衝材230に被ガイド部材201が当接することで給紙カセット200が停止するから、緩衝材230によって給紙カセット200の停止時の衝撃を低減することができ、給紙カセット200内の記録媒体Sがばらけるのを防止できると共に、給紙カセット200の破損を防止できる。
なお、給紙カセット200の停止時の衝撃を低減させる方法として、図6及び図7の例を示したが、これらは単独で適用されるのではなく併用されても良い。つまり、図7の緩衝材230を配備した上で、給紙カセット200の停止時の速度を減速させても良い。これにより、給紙カセット200の停止時の衝撃低減効果の確実性を増すことができる。
図8は、給紙カセット200の移動及び変位をモータの駆動力を用いて実現するための構成を示す図であり、(A1)(A2)(A3)は模式的な上面図、(B1)(B2)(B3)は模式的な側面図である。
図8の実施形態では、給紙カセット200はカセット支持体202に支持されたインナートレイとして構成されており、同図(A1)(B1)は給紙カセット200が画像形成装置本体1A内の装着位置である第1の位置にあるときの状態を、同図(A2)(B2)は補給のために給紙カセット200が画像形成装置本体1A内から水平状態を維持して引き出し方向に移動している途中の状態を、同図(A3)(B3)は給紙カセット200が第2の位置まで回動変位して、側面視において水平面に対し傾斜している状態を、それぞれ示している。
同図(A1)(B1)に示すように、給紙カセット200の画像形成装置本体1A側の端部には連結アーム240の一端が回動可能に連結され、連結アーム240の他端は、画像形成装置本体1Aの後端下部に備えられたモータ300の回転駆動軸に連結されている。また、連結アーム240の長さ方向の中間部は、回動自在に軸着されており、連結アーム240が折り曲げ自在となっている。
連結アーム240はモータ300の回転を給紙カセット200の引き出し方向への移動に変換するリンク機構を構成する。具体的には、モータ300を回転させると、連結アーム240が直線状に伸びていき、給紙カセット200を水平状態を維持したまま画像形成装置本体1Aから引き出される方向に移動させる。給紙カセット200の移動に伴い、カセット支持体202も一体的に移動する。また、モータ300を逆回転させると、連結アーム240が折り曲げ方向へ駆動され、給紙カセット200を含むカセット支持体202は画像形成装置本体1A内の装着位置へと移動する。
給紙カセット200を含むカセット支持体202の移動を円滑にするために、カセット支持体202の両側面には、被ガイド突起202a、202bが形成される一方、画像形成装置本体1Aには、被ガイド突起202a、202bをガイド溝に嵌めて案内するガイドレール251、252が、カセット支持体202の移動方向に沿って設けられている。
また、連結アーム240が完全に直線状態に伸びる前に、被ガイド突起202a、202bはガイドレール251、252の端部停止位置で停止し、カセット支持体202のそれ以上の移動を阻止するものとなされる一方、給紙カセット200は連結アーム240から押圧力を受けて、カセット支持体202の停止後も画像形成装置本体1Aと反対側(図8の右方)に移動するようになっている。
給紙カセット200の画像形成装置本体1A側の端部の底面には、図8(B2)(B3)に示すように、複数のコロ203が形成されている。また、カセット支持体202には給紙カセット200のコロ203に対応して前方斜め上向きに傾斜した短尺ガイド204が形成されている。従って、カセット支持体202の被ガイド突起202a、202bがガイドレール251、252の端部停止位置で停止したのち、連結アーム240がモータ300の駆動によりさらに直線状態に伸びると、給紙カセット200は連結アーム240から押圧力を受けて前方に押し出され、給紙カセット200のコロ203が短尺ガイド204に沿って前方斜め上向きに移動する。その結果、給紙カセット200は図8(B3)に示すように、水平面に対して前端が上位で傾斜した第2の位置に変位する。このため、車椅子ユーザーは、傾斜状態の給紙カセット200に記録媒体Sをその自重を利用して補給することができ、また記録媒体Sを給紙カセット200に運ぶ距離を短くできるから、補給作業が楽になる。
補給後、モータ300を逆方向に回転させると、給紙カセット200のコロ203が短尺ガイド204に沿って後方に移動して、給紙カセット200は水平状態に復帰し、さらに連結アーム240は折り曲げ方向に駆動されて給紙カセット200を後方に移動させる。これにより、給紙カセット200はカセット支持体202に指示された状態で、画像形成装置本体1A内の装着位置である第1の位置に移動復帰する。
図9及び図10は、給紙カセット200の移動及び変位をモータの駆動力を用いて実現するための他の構成を示す図であり、図9(A1)(A2)(A3)(A4)は模式的な正面図、同図(B1)(B2)(B3)(B4)は模式的な側面図てある。また、図10(C1)(C2)(C3)(C4)は図10の続きの図で、模式的な上面図である。
この実施形態では、図9(B2)及び図10(C2)に示すように、給紙カセット200は、画像形成装置1A側の後端部の両側面に突設された被ガイド部206a、206bを、画像形成装置本体1A側に設けられた一対の横ガイドレール261、262に案内されながら、横ガイドレール261、262に沿って移動するようになっている。
また、一方の横ガイドレール262の下方に横ガイドレール262と平行に横型歯付ベルト270が配置され、給紙カセット200の底部には同図(B)に示すように、この横型歯付ベルト270に噛合する歯部207が形成されている。横型歯付ベルト270は後端側に配置された下部モータ311の回転軸と前端側に配置された従動軸312との間に掛け渡されており、下部モータ311が回転すると、横型歯付ベルト270が従動軸312との間で回転走行し、歯部207を介して横型歯付ベルト270と噛合する給紙カセット200が駆動され横ガイドレール261、262に案内されながら前後(図9の左右方向)に移動するようになっている。
従動軸312には垂直方向に走行する縦型歯付ベルト271の下端側も掛け渡され、縦型歯付ベルト271の上端側は上側従動軸313に掛け渡されている。従って、下部モータ311を回転すると、横型歯付ベルト270と縦型歯付ベルト271が同時に走行し、給紙カセット200が水平方向に移動した後、垂直方向に移動するものとなされている。
また、給紙カセット200の側面には、給紙カセット200が引き出し方向(前方)の最大位置まで移動した時に縦型歯付ベルト271と噛合する歯部(図示せず)が形成されており、この歯部が縦型歯付ベルト271と噛合した状態で縦型歯付ベルト271が走行すると、給紙カセット200が昇降するようになっている。また、給紙カセット200の昇降を円滑に行うために、縦型歯付ベルト271と平行に縦ガイドレール263が設けられ、給紙カセット200はその被ガイド突起206a、206bを縦ガイドレール263に案内されながら昇降するようになっている。
従って、図9(A1)(B1)及び図10(C1)のように、給紙カセット200が画像形成装置本体1A内の装着位置である第1の位置に存在している状態で下部モータ311を回転すると、横型歯付ベルト270が回転駆動され、横型歯付ベルト270と噛合する給紙カセット200が同図(A2)(B2)(C2)のように前方へ最大位置である第3の位置まで移動し、第3の位置で縦型歯付ベルト271と噛合して給紙カセット200は同図(A3)(B3)(C3)のように最大上昇位置である第3’の位置まで上昇変位する。
また、図9(B4)及び図10(C4)に示すように、給紙カセット200には前後に伸びる棒状の軸体209が取り付けられるとともに、軸体の基端部には歯車209aが設けられている。この歯車209aは、給紙カセット200が最大上昇位置である第3’の位置まで上昇変位した時に上部モータ320の歯車状の回転軸と噛合している。そして、上部モータ320を所定量回転させると、図9(A4)の矢印で示すように給紙カセット200が時計方向に所定角度だけ回転して、水平面に対して傾斜した第2の位置に変位すようになっている。
このように、給紙カセット200が水平面に対して傾斜している状態で記録媒体Sの補給を行うことにより、車椅子ユーザーは、傾斜状態の給紙カセット200に記録媒体Sをその自重を利用して補給でき、また記録媒体Sを給紙カセット200に運ぶ距離を短くできるから、補給作業が楽になる。
補給後、上部モータ320を逆方向に回転させて水平状態に戻したのち、下部モータ311を逆回転させて、給紙カセット200を縦型歯付ベルト271により下降させ、さらに最大下降位置で横型歯付ベルト270により給紙カセット200を画像形成装置本体1A側に移動させる。これにより、給紙カセット200は画像形成装置本体1A内の装着位置である第1の位置に移動復帰する。
図11は、この発明のさらに他の実施形態を示す模式的な側面図である。この実施形態では、第1の位置から第2の位置への給紙カセット200の変位、第2の位置から第1の位置への給紙カセット200の復帰は、給紙カセット200に付与されるユーザーの操作力によって行う構成となっている。
図11に示すように、給紙カセット200の前端上部には、垂直状の操作補助棒400が立設されており、図10(C)に示すように、給紙カセット200が画像形成装置本体1Aに装着されて水平配置状態で第1の位置にあるときに、車椅子ユーザーUが操作補助棒400を把持して給紙カセット200を引き出すことができるようになっている。
また、給紙カセット200の側面の上部には第1の被ガイド突起281が形成される一方、画像形成装置本体1Aには、第1の被ガイド突起281を案内する規制ガイド部材290がその基端側を水平状態にして設けられている。また、規制ガイド部材290の前端側は斜め上方に向かう折り曲げ部290aとなっている。
さらに、給紙カセット200の側面の下部には、第2の被ガイド突起282が備えられている。この第2の被ガイド突起282は例えばその上に給紙カセット200が載置されており、給紙カセット200に固定されておらず給紙カセット200とは分離可能に構成されている。
一方、画像形成装置本体1Aには、第2の被ガイド突起282を案内するガイドレール291が水平状態に設けられており、第2の被ガイド突起282がガイドレール291に嵌まり込んで案内されつつ、給紙トレイ200が前後方向に移動するようになっている。
また、給紙カセット200における第2の被ガイド突起282の近傍位置には軸部283が突設されており、この軸部283にはねじりコイルばね284が挿通されている。このねじりコイルばね284は圧縮された状態でその一端が第2の被ガイド突起282に係止し、他端は給紙トレイ200の所定箇所に固定されており、これにより給紙カセット200を軸部283を中心として上向き回動方向に付勢している。
図11の実施形態では、図11(C)に示すように、給紙カセット200が画像形成装置本体1Aに装着されて第1の位置にあるときに、車椅子ユーザーUが操作補助棒400を把持して給紙カセット200を引き出すと、給紙カセット200は、第1の被ガイド突起281が規制ガイド部材290に案内され、第2の被ガイド突起282がガイドレール291に案内されつつ、前方水平方向に移動する。
ねじりコイルばね284の付勢力により給紙カセット200は軸部283を中心として上向き回動方向の付勢力を付与されているから、図11(B)に示すように、第1の被ガイド突起281が規制ガイド部材290の折り曲げ部290aに達するまで給紙カセット200が引き出されると、第1の被ガイド突起281は規制ガイド部材290の折り曲げ部290aに沿って案内される。さらに引き出すと、同図(A)に示すように、給紙カセット200は前端側の部位の高さが高い傾斜状態となった第2の位置へと変位する。
このように、給紙カセット200が水平面に対して傾斜している状態で記録媒体の補給を行うことにより、車椅子ユーザーUは、傾斜状態の給紙カセット200に記録媒体をその自重を利用して補給でき、また記録媒体を給紙カセット200に運ぶ距離を短くできるから、補給作業が楽になる。
補給後、ユーザーUは操作補助棒400を把持して給紙カセット200を画像形成装置本体1A側に押し込むと、第1の被ガイド突起281が規制ガイド部材290の折り曲げ部290aから水平部へと案内されて給紙カセット200は水平状態となり、更に押し込むことで、図10(C)に示すように、給紙カセット200は画像形成装置本体1A内の元の装着位置である第1の位置に復帰する。
図12は、図9及び図10で説明したモータ駆動の給紙カセット200へ記録媒体を補給する際の画像形成装置1の動作を示すフローチャートである。
ステップS01で、補給モードとして車椅子モードが選択されたかどうかを判断する。選択は、例えば図13に示すように、操作パネル部90の表示部91に、通常モードボタンと車椅子モードボタンの選択画面を表示し、いずれかのボタンをユーザーに選択させることにより行われる。
通常モードが選択された場合は(ステップS01でNO)、ステップS19に進み、通常の補給動作を受け付ける。通常の補給動作は、下部モータ311の駆動開始後、横型歯付ベルト270によって引き出し方向に移動する給紙カセットが最大移動位置である第3の位置まで移動した時に下部モータ311を停止することで実現される。この場合は、給紙カセット200は上昇せず、水平面に対する傾斜状態への変位も行わない。
車椅子モードが選択された場合は(ステップS01でYES)、ステップS02で、開始指示を受け付けたかどうかを判断する。図14に示すように、表示部91に補給を開始する「はい」ボタンと、開始しない「いいえ」ボタンを表示し、「はい」ボタンが押された時に開始指示を受け付けたと判断すれば良い。なお、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置から開始の指示が行われても良いし、スタートボタン等のハードキーが押されることで、開始の指示が行われたと判断しても良い。
開始指示を受け付けた場合(ステップS02でYES)、ステップS03で下部モータ311の駆動を開始すると、ステップS04で給紙カセット204が第1の位置、つまり画像形成装置本体1Aに収容されて画像形成部10に記録媒体Sを給紙可能な装着位置からの移動を開始し、ステップS05で、制御部110は他の給紙カセットからの記録媒体の給紙及び画像形成部10による画像の形成を禁止する。このため、ユーザーは他の給紙カセットを気にすることなく記録媒体を補給できる。
続いてステップS06で、給紙カセット200の可動領域に、給紙カセット200の変位を妨げる障害物が存在するかどうかを、例えば給紙カセット200に設けた近接センサからの信号に基づい制御部110が判断する。障害物があれば(ステップS06でYES)、ステップS07で、下部モータ311あるいは上部モータ320の駆動を停止して給紙カセット200の変位を停止したのち、ステップS06に戻る。このように、給紙カセット200の可動領域に可動を妨げる障害物の存在が検知されたときは、給紙カセット200の変位は停止するから、障害物に衝突することによる給紙カセット200の破損を防止できる。
ステップS06において、障害物が存在しなければ(ステップS06でNO)、ステップS08で、給紙カセット200が最大上昇位置に達したかどうかを調べる。達していなければ(ステップS08でNO)、ステップS06に戻る。達すると(ステップS08でYES)、ステップS09で、下部モータ311を停止した後、ステップS10で上部モータ320を駆動し、ステップS11で、給紙カセットが水平面に対して傾斜した第2の位置への変位が完了したかどうかを判断する。完了していなければ(ステップS11でNO)、ステップS06に戻る。完了すると(ステップS11でYES)、ステップS12で上部モータ320を停止した後、ステップS13で記録媒体の補給が完了したかどうかを判断する。補給が完了したかどうかは、例えば表示部91に完了ボタンを表示し、ユーザーにより完了ボタンが押されたときに完了したと判断すれば良い。
補給が完了していなければ(ステップS13でNO)、完了するまで待つ。完了すると(ステップS13でYES)、ステップS14で、上部モータ320を逆回転に駆動して傾斜状態の給紙カセット200を水平状態に戻したのち、ステップS15で、上部モータ320を停止し下部モーと311を駆動する。
次に、ステップS16で、給紙カセット200が第1の位置に復帰したかどうかを調べ、復帰しなければ(ステップS16でNO)、復帰するまで待つ。第1の位置に復帰すると(ステップS16でYES)、ステップS17で下部モータ311を停止し、ステップS18で、他の給紙カセットからの記録媒体の給紙及び画像形成部10による画像形成の禁止を解除する。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、給紙カセット200を正面視において水平面に対し回動傾斜させ、あるいは側面視において水平面に対し回動傾斜させた場合を示したが、正面視においても側面視においても水平面に対し回動傾斜させても良く、要は、給紙カセットの上面の端辺の少なくとも1辺が水平面に対して傾斜した位置に変位されれば良い。
また、給紙カセット200を画像形成装置本体1A内の第1の位置から、高さを維持しながら水平に画像形成装置本体1Aから第3の位置まで引き出された後に、給紙カセット200を第2の位置へと変位する構成を示したが、リンク機構などにより、引き出される途中で第1の位置から第2の位置へ変位する構成としても良い。
1 画像形成装置
1A 画像形成装置本体
10 画像形成部
20 給紙部
90 操作パネル部
91 表示部
110 制御部
200 給紙カセット
201 被ガイド部材
202 カセット支持体
202a、202b、206a、206b 被ガイド突起
203 コロ
204 短尺ガイド
207 歯部
262、263 ガイドレール
270 横型歯付ベルト
271 縦型歯付ベルト
284 ねじりコイルばね
311 下部モータ
320 上部モータ
400 操作補助棒
S 記録媒体
U 車椅子ユーザー

Claims (15)

  1. 画像形成装置本体と、
    画像形成手段と、
    前記画像形成装置本体内の第1の位置に水平状態に備えられ、前記画像形成手段により画像を形成される記録媒体を収容するとともに、画像形成時には収容された前記記録媒体を前記画像形成手段に給紙し、前記記録媒体の補給時には前記画像形成装置本体から引き出される方向に移動可能であり、補給後は前記画像形成装置本体内の前記第1の位置へ移動可能な少なくとも1個の給紙カセットと、
    前記記録媒体の補給のために前記給紙カセットが前記画像形成装置本体内の前記第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、前記給紙カセットの第2の位置への変位を可能とする変位手段と、
    を備え、
    前記第2の位置は、給紙カセットの端辺の少なくとも1辺が水平面に対して傾斜した位置であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記変位手段は、前記給紙カセットが水平状態を維持して前記第1の位置から引き出される方向に移動した後の第3の位置を経由して、前記第2の位置への変位を可能とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記変位手段は、前記給紙カセットが前記第1の位置から引き出される方向へ移動している途中または移動した後に、前記第1の位置における高さとは異なる高さに変位した状態で、前記第2の位置への変位を可能とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の位置は、前記画像形成装置本体の側面視において前記給紙カセットが水平面に対して傾斜した位置である請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の位置は、前記画像形成装置本体の正面視において前記給紙カセットが水平面に対して傾斜した位置である請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記給紙カセットが前記第1の位置に存在しない場合、他の給紙カセットからの記録媒体の給紙及び前記画像形成手段による画像の形成を禁止する禁止手段を備えている請求項1〜5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記給紙カセットへの記録媒体の補給に関して、前記給紙カセットを前記第2の位置へ変位させない通常モードである第1のモードと、前記第2の位置へ変位可能な第2のモードが設定されると共に、第1のモードと第2のモードの何れかを選択可能となされている請求項1〜6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記給紙カセットが前記第2の位置へ変位する際の可動領域に、可動を妨げる障害物が存在するか否かを検知する検知手段と、
    前記検知手段により障害物の存在が検知されたときは、前記変位手段による前記給紙カセットの第2の位置への変位を阻止する阻止手段と、
    を備えている請求項1〜7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記記録媒体の補給操作の開始指示を受け付ける受付手段を備え、受け付けられた補給操作の開始指示に基づいて、前記給紙カセットの第2の位置への変位が可能となる請求項1〜8の何れかに記載の画像形成装置。
  10. 前記給紙カセットの移動停止時の速度を減速させる減速機構、及び/又は移動停止時の衝撃を低減させる緩衝手段を備えている請求項1〜9の何れかに記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の位置から前記第2の位置への給紙カセットの変位は、モータの駆動力によって行われる請求項1〜10の何れかに記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰はモータの駆動力によって行われる請求項1〜11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 前記第1の位置から第2の位置への給紙カセットの変位は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる請求項1〜10の何れかに記載の画像形成装置。
  14. 前記第2の位置から第1の位置への給紙カセットの復帰は、給紙カセットに付与されるユーザーの操作力によって行われる請求項1〜10及び13の何れかに記載の画像形成装置。
  15. 前記ユーザー操作力は、給紙カセットに設けられ、給紙カセットよりも高さの高い操作補助部材を介して付与される請求項13または14の何れかに記載の画像形成装置。
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