JP2020015146A - ロボットアーム、ロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの熱を外気に放出可能にしつつ、リンクからのトルクがモータを介してトルクセンサへ影響することを低減することができる小型軽量なロボットアームを提供する。【解決手段】第1のリンクと第2のリンクを含む複数のリンクを有するロボットアームであって、第1のリンクと第2のリンクとを相対的に回転駆動するためのモータと第1のリンクの間に伝熱部材を配することにより、モータで発生した熱を第1のリンクへと伝熱するように構成したことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、ロボットアーム及び、ロボットアームを備えたロボット装置に関する。
従来、工場等において様々なロボット装置が使用されており、昨今においては、より複雑な動作を行わせるために外力に倣う力制御機能を備えた多軸多関節のロボットアームを有するロボット装置が広く普及している。このような力制御機能を実現するためには、ロボットアームの関節トルクを正確に検出できるトルクセンサのような力の情報を検出する検出手段をロボット装置に備えることが必要である。
特許文献1では、剛性が既知の弾性体の変位からトルクを検出するトルクセンサ20をロボットアームの関節部に配置する構成をとっている。図7は特許文献1のロボットアームの関節構造を模式的に表した図である。図7より、具体的には取付アーム16に取り付けられた、モータと減速機で構成される駆動部と、可動アーム15との間にトルクセンサ20を配置する構成である。このように可動アーム15と取付アーム16の間にトルクセンサ20を配置することで、ロボットアームの駆動部にかかるトルクをトルクセンサ20で測定することが可能になり、ロボットアームの関節トルクが正確に検出できる。しかし、特許文献1で示されるようなモータ、減速機、トルクセンサを直列に並べて配置する構成であると、ロボットの関節部分が軸方向に大きくなってしまう問題がある。
そこで特許文献2では、トルクセンサといった検出手段を円筒状に構成し、ロボットアームを構成するリンクの駆動源となるモータの周囲に配置している。図8(a)は特許文献2に記載の関節駆動装置を模式的に示した図である。
図8(a)より特許文献2の方法は、モータ51の周囲のスペースをトルクセンサ52の設置位置として使用できるため、各リンクを繋ぐ関節部分を小型化することができる。そのため、ロボットアームの関節部にトルクセンサ等のコンポーネントを搭載する構成においては、ロボット装置の小型軽量化を考慮すると、特許文献2のようなコンポーネント配置が望ましい。
特開2016−168647号公報 特開平9−145497号公報
しかしながら特許文献1のような配置であると、モータ51の放熱に関して下記の課題が残る。一般的に繰り返し動作を行うロボットアームに使用されるモータは時間とともに高熱になっていくため、モータとリンクを直接接触させて熱を外気に放熱する場合がある。図8(b)は、図8(a)で説明した関節駆動装置において、モータ51をリンク64に接触させた際の模式図である。
図8(b)のように、特許文献1に記載の方法でモータとリンクを直接接触させると、リンク64が回転することでモータ51にリンク64の回転によるトルクがかかってしまう。すると、モータ51を介して保持部材56にもトルクがかかってしまい、実際に検出したいモータ51からのトルクに、リンク64からのトルクが乗ってしまうため、トルクセンサ52で正確な駆動トルクを検出することができなくなってしまう。
そこで本発明の目的は、モータの熱を外気に放出可能にしつつ、ロボット装置の小型化と、リンクからのトルクがモータを介してトルクセンサへ影響することを低減することができるロボットアームを提案することである。
上述の課題を解決するために本発明によれば、第1のリンクと第2のリンクを含む複数のリンクを有するロボットアームであって、前記第1のリンクと前記第2のリンクとを相対的に回転駆動するためのモータ前記モータを、前記第1のリンクの内部に支持する支持部前記支持部に支持された前記モータの回転力を前記第1のリンクへと伝達する回転伝達機構とを備え、前記モータと前記第1のリンクの間に伝熱部材を配することにより、前記モータで発生した熱を前記第1のリンクへと伝熱するように構成したことを特徴とするロボットアームを採用した。
本発明によれば、駆動源とリンクとを、部材を介して接触させている。ゆえに駆動源を直接リンクに接触させていないため、リンクからのトルクがモータに伝達することを低減し、トルクセンサへの影響を低減することができる。さらに部材を通してモータの熱を外気に放出することができる。
本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム500を模式的に表した図である。 本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム500の制御系を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるロボットアーム本体100の関節112近傍の断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるトルクセンサ3の概略図である。 本発明の第1の実施形態におけるサーボモータ1と伝熱部材4をYZ平面から見た図である。 本発明の第2の実施形態におけるロボットアーム本体100の関節111近傍の断面図である。 従来の関節駆動装置を模式的に示した図である。 従来の関節駆動装置を模式的に示した図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であり、細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更できる。また、本実施形態で取り上げる数値は参考数値であって本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム500を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、ロボットシステム500は、ワークの組立てを行うロボットアーム本体100と、ロボットアーム本体100を制御する制御装置200と、制御装置200に接続された外部入力装置300を備えている。
ロボットアーム本体100は、作業台に固定されるベース103と、複数のリンク121〜126と、各リンク121〜126を旋回又は回転可能に連結する複数の関節111〜116とを備えている。図1では点線で囲まれた部分が関節111〜116である。更に、各関節111〜116には、関節に作用するトルク値を検出するトルクセンサ3を備える(図3)。トルクセンサ3に関しては後述する。
図1より、ロボットアーム本体100のベース103とリンク121は関節111で接続されている。この関節111は、例えば初期姿勢から約±180度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク121とリンク122は関節112で接続されている。この関節112は、例えば初期姿勢から約±80度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク122とリンク123は関節113で接続されている。この関節113は、例えば初期姿勢から約±70度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク123とリンク124とは、関節114で接続されている。この関節114は、例えば初期姿勢から約±180度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク124とリンク125は関節115で接続されている。この関節115は、初期姿勢から約±120度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク125とリンク126は関節116で接続されている。この関節116は、初期姿勢から約±240度の可動範囲を有するものとする。
なお、本実施形態及び後述する実施形態においては、複数の関節111〜116は実質的な構成が同じであるため、リンク121とリンク122との間に設けられた関節112を例に説明することで他の関節111〜114、116の説明は省略する。また、関節112と同じ構成の関節は、ロボットアーム本体100の複数の関節111〜116のうちの少なくとも1カ所に備えていれば本実施形態を実施可能であり、全ての関節が関節112と同様の構成である必要はない。
ロボットアーム本体100の先端リンク126には力等を検出可能な不図示の力センサを設けたロボットハンド本体102が備えられている。
ロボットハンド本体102は、ワークを把持可能な複数のフィンガと、複数のフィンガを駆動する不図示のアクチュエータを備えており、複数のフィンガを駆動することでワークを把持可能に構成されている。力センサは、ロボットハンド本体102が複数のフィンガでワークWを把持する際にロボットハンド本体102に作用する力やモーメントを検出する。
図2は本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム500の制御系を示したブロック図である。図2より制御装置200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD204と、記録ディスクドライブ205とを備え、各種のインタフェース211〜217により各コンポーネントと接続されている。
CPU201には、ROM202、RAM203、HDD204、記録ディスクドライブ205及び各種のインタフェース211〜217が、バス218を介して接続されている。ROM202には、BIOS等の基本プログラムが格納されている。RAM203は、CPU201の演算処理結果を一時的に記憶する記憶装置である。
HDD204は、CPU201の演算処理結果である各種のデータ等を記憶する記憶部であると共に、CPU201に、各種演算処理を実行させるためのプログラム330を記録するものである。CPU201は、HDD204に記録されたプログラム330に基づいて各種演算処理を実行する。記録ディスクドライブ205は、記録ディスク331に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。
また、各関節111〜116の回転駆動系にはそれぞれインタフェースが備えられ、バス218を介して外部入力装置300に接続されている。外部入力装置300は、入力された各関節111〜116の目標関節角度をインタフェース211及びバス218を介してCPU201に出力する。
また、インタフェース212には、トルクセンサ3が接続されており、トルクセンサ3は前述したトルク検出値をインタフェース212及びバス218を介してCPU201に出力する。更に、インタフェース213、214には、出力軸エンコーダ12、入力軸エンコーダ11が接続されている。そして、ベース103及び各リンク121〜126間の相対位置を検出するためにパルス信号をインタフェース213、214及びバス218を介してCPU201に出力する。
更に、インタフェース215、216には、各種画像が表示されるモニタ311や書き換え可能な不揮発性メモリや外付けHDD等の外部記憶装置312が接続されている。また、インタフェース217にはサーボ制御装置313が接続されている。CPU201は、モータ1の回転角度の制御量を示す駆動指令のデータを所定間隔でバス218及びインタフェース217を介してサーボ制御装置313に出力する。
サーボ制御装置313は、CPU201から入力を受けた駆動指令に基づき、サーボモータ1への電流の出力量を演算し、サーボモータ1へ電流を供給して、ロボットアーム本体100の関節111〜116の関節角度の制御を行う。即ち、CPU201は、サーボ制御装置313を介して、関節111〜116のトルク検出値が目標トルクとなるように、サーボモータ1による関節111〜116の駆動を制御する。
図3は、図1に示すロボットアーム本体100の各関節111〜116の近傍の断面図である。図3では関節112の断面図を表しており、図1の破線AAを矢印S方向に切断した際の断面図である。
図3に示すように、関節112は、サーボモータ1と、サーボモータ1の出力を減速する減速機2と、関節のトルクを検出するトルクセンサ3と、サーボモータ1の熱をリンク122に伝熱する伝熱部材4を備えている。この関節112により、構造部材であるリンク121と122とが連結されている。
リンク121はサーボモータ1により回転しないよう、ベース103に固定された状態にあり、リンク122がリンク121に対して相対的に回転する。
サーボモータ1は電磁モータであり、ブラシレスDCモータやACサーボモータが例示できる。サーボモータ1はリンク122の内部に、リンク122とサーボモータ1との間に間隙を有して支持されるよう、モータフランジ7にビスによる締結で取り付けられている。サーボモータ1からの回転力はモータ出力軸1aが回転し、減速機2の減速機入力軸2aに伝達される。
減速機2は、減速機入力軸2a、減速手段2b、減速機出力軸2c、軸受2dから構成される。減速機入力軸2aは、モータ出力軸1aからの回転力を減速手段2bへ入力する。
減速手段2bは、減速機入力軸2aからの回転力を1/Nに減速し、減速機出力軸2cに伝える。例として平歯車列や波動歯車減速機等が挙げられる。
減速後のトルクを出力する減速機出力軸2cは、軸受2dに接続される。また、軸受2dの他方はモータフランジ7に取り付けられている。軸受2dの例としてクロスローラーベアリングが挙げられる。上記の減速機2は請求項1に記載の回転伝達機構の一例である。
モータフランジ7の他方はトルクセンサ3を介してリンク122に取り付けられている。以上の構成を取ることで、モータ入力軸1aを軸として、モータ1が相対回転する。これによりモータフランジ7もリンク121に対して相対回転し、トルクセンサ3を介してリンク122をリンク121に対して相対回転させることができる。
トルクセンサ3は、中空の円筒形状を為した2つの構造体3a、3bを連結部材3cにより連結した構成を取っており、リンク122とモータフランジ7の間に設置され、関節112間に作用するトルクを検出する。図4にトルクセンサ3の概略図を示す。
トルクセンサ3は、構造体3a、3b、およびこれら両者を相対移動可能に連結するために円周上に配置された連結部材3cにより構成されている。構造体3a、3b、連結部材3bは本実施形態では同じ材質で一体に作られている。
構造体3aと3bは、図示のような中空の円筒形状に構成される。これら構造体3aと3bは、例えば図3のモータフランジ7とリンク122とにそれぞれ締結するためのフランジ部位として機能する。構造体3aと3bには締結を行うための締結部位37がそれぞれ複数個配置されている。本実施形態ではビス止めを行うビス孔が締結部位37として、構造体3aと3bにそれぞれ12個配置されている。
連結部材3cは、ドーナツ形状の構造体3a、3bの間を結合するリブ形状の部材として構成されている。この複数の連結部材3cは駆動軸Cを中心として、構造体3aと3bとの間に円陣配置されている。
トルクセンサ3の各部品は、目的のトルク検出範囲およびその必要分解能などに応じた弾性係数を有する所定の材質、例えば樹脂や、金属(鋼材、ステンレスなど)の材質から構成される。さらにトルクセンサ3は3Dプリンタによって製造されてもよい。具体的には、トルクセンサ3の設計データ(例えばCADデータ)から、3Dプリンタ用のスライスデータを作成し、そのデータを従来の3Dプリンタに入力することにより製造することができる。
光学式エンコーダ32は光学式の位置センサとしての機能を有する。光学式エンコーダ32は、スケール38と、スケール38から位置情報を検出する検出ヘッド39を備える。また検出ヘッド39は検出ヘッド支持部35に取り付けられており、検出ヘッド39とスケール38が対向する空間をシール部材31により封止している。
構造体3aはモータフランジ7にビスにより締結され、構造体3bはリンク122にビスにより締結されている。サーボモータ1によりリンク122がリンク121に対して相対回転すると、連結部材3cが変形する。この変形量を上記の光学式エンコーダ32により検出してトルク量に換算している。検出値はケーブル34を介して制御装置200に送信される。なお、変形量の検出は磁気式のエンコーダを用いても良い。
以上より、サーボモータ1からの回転力は減速機入力軸2aに伝達され、減速機2により1/Nに減速され、減速機出力軸2cからトルクセンサ3を介してリンク122に伝達される。
また、サーボモータ1をモータフランジ7に固定し、サーボモータ1の周囲にトルクセンサ3を配置している。これによりサーボモータ1の周囲を有効活用でき、関節部分を小型化することができる。
図3に戻り、入力軸エンコーダ11は、サーボモータ1に直接設けられており、モータ出力軸1aの回転に伴って入力側パルス信号を生成し、制御装置200へ入力側パルス信号を出力する。なお、サーボモータ1と入力軸エンコーダ11との間には、必要に応じて、電源OFF時にロボットアーム101の姿勢を保持するためのブレーキユニットを設けてもよい。なお、入力軸エンコーダ11は、一般的なロータリエンコーダと同様に、光学式或いは磁気式の何れでもよい。
出力軸エンコーダ12は、回転角情報を記したスケール12a、スケール12aからの情報を読み出す検出器12b、12cから構成され、リンク121とリンク122との相対角度を検出する。
スケール12aは、中空の円筒形状を為しており、リンク121に配置されている。検出器12bと12cはリンク122に配置され、スケール12aの偏心による検出誤差をキャンセルするため略180度に対向配置させている。
対向配置した検出器12bと12cからの検出値を平均化することで、スケール12aの偏心による精度劣化を小さくできる。同時にリンク122の駆動軸C方向の振れによる精度劣化も小さくできる。なお、スケール12aの偏芯が小さく、出力軸エンコーダ12の検出値の精度に問題がない場合は、検出器12bと12cの一方のみを設けるだけでもよい。
また、駆動軸Cの軸振れを低減するために、トルクセンサ3のトルク検知に影響がない範囲でリンク121とリンク122の間にベアリングを配置しても良い。さらに、出力軸エンコーダ12の配置は図3に示されるような位置に限らず、例えばモータフランジ7とリンク121の間に配置しても良い。
図5はサーボモータ1と伝熱部材4をYZ平面から見た図である。図5より伝熱部材4は、サーボモータ1とリンク122との間の間隙の任意の3カ所に配置されている。図3では2カ所の伝熱部材4の断面図が示され、残りの伝熱部材4は紙面裏側に配置されているものとする。
また伝熱部材4は3層構造を取っており、リンク122と接触する弾性部4a、サーボモータ1に接触する粘性部4cと、弾性部4aと粘性部4cの間に配置され、それぞれに接触する固体部4bで構成されている。この伝熱部材4により、サーボモータ1とリンク122は熱的に結合された状態となっている。
弾性部4aはサーボモータ1からの熱の伝導を促す熱伝導シートを用いており、本実施形態ではサーコンシートを用いている。
粘性部4cは、熱を伝えやすい伝熱グリスなどが用いられており、サーボモータ1と固体部4bを隙間なく接触させる役割を持つ。
固体部4bは銅やアルミなどの熱を伝えやすい金属部材であり、サーボモータ1の側面に粘性部4cを介して接触する。本実施形態ではアルミを使用している。また固体部4bは、サーボモータ1と同様、モータフランジ7にビスにより締結され固定支持されており、サーボモータ1を配置するリンク122の形状に倣う楔形状を取っている。これにより、サーボモータ1と減速機2、トルクセンサ3をリンク121、122に組み付けた後からでも伝熱部材4を組み付け易くしている。
モータカバー5は、弾性部材6を介してビスにより固体部4bに締結されており、熱伝導性を有していれば弾性部4aと同じ素材でも良い。これにより、サーボモータ1からの熱をリンク122だけでなくモータカバー5にも逃がすことができる。
以上のような構成によりサーボモータ1からの熱Qを、伝熱部材4を介してリンク122に広い面積で伝熱させ外気に放熱させることができる。
伝熱部材4の弾性部4aはリンク122に対して非常に小さい弾性率である。そのためリンク122が回転駆動させられた際、リンク122の回転によるトルクがサーボモータ1に伝達することを低減することができ、トルクセンサ3への影響を低減することができる。
上記で説明した関節の構造により、サーボモータ1の温度変化がどれほど抑制されるのかシミュレーションを行った。サーボモータ1(単独)から発生する熱量は20Wとし、リンク122、固体部4bの物性値はアルミニウムを設定した(熱伝導率は236W/(m・K))。弾性部4aの物性値はサーコンシートを設定し(熱伝導率は1.5W/(m・K))、粘性部4cにはシリコングリスを用いた。
ロボットアーム本体100の外界温度は40℃に設定し、ロボットアーム本体100を連続で4時間動作させる条件でシミュレーションを行う。シミュレーションの結果、伝熱部材4を用いずにロボットアーム本体100を4時間動作させた場合、サーボモータ1の温度は95℃付近になり、サーボモータ1の入力軸エンコーダ11の許容温度85℃を超えてしまった。
しかし、本実施形態1のように伝熱部材4をサーボモータ1に配置する構成をとると、サーボモータ1の温度を68℃まで下げることが可能になった。このように、本実施形態の構造をロボットアーム本体100に適用することで、ロボットアーム100の小型化を可能にしつつ、サーボモータ1の熱Qを十分に放熱できることが示された。
なお、本実施形態においては、ロボットアーム本体100が、垂直多関節ロボットアームである場合について説明したが、水平多関節ロボットアームや単軸ロボットアームなどであっても良い。
また本実施形態を説明するにあたり、ロボットアーム本体100の関節112を例として挙げたが、他の関節111、113〜116も同様に適用可能である。また、本実施形態においては、伝熱部材4は弾性部4aと固体部4b、粘性部4cで構成されているが、伝熱部材4が弾性部4aのみ、または固体部4bのみ、または粘性部4cのみで構成されていてもよい。また伝熱部材4が、弾性部4aと固体部4b、または弾性部4aと粘性部4c、または固体部4bと粘性部4cのいずれかの組み合わせで構成されていても良い。
なお、本実施形態においては、組み立てのし易さや、コストの観点から伝熱部材4の配置箇所数を3カ所としたが、放熱の必要に応じて伝熱部材4の配置箇所を変更させてもよい。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態における構造では、サーボモータ1の周囲がロボットアーム本体100のケーブルの配置経路となっている場合、ケーブルの屈曲、摺動が厳しくなり、ケーブルの寿命に影響する。本実施形態では上記のような場合でも、第1の実施形態と同様にサーボモータ1の放熱を行うことができる構造について詳述する。
以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
図6は第2実施形態に係るロボットアーム本体100の関節111近傍の断面図である。断面方向は、図1の破線BBを矢印P方向に切断した際の断面図である。第1の実施形態ではサーボモータ1の熱をリンク122に直接伝熱させたが、本実施形態では外気に触れている外装カバー8から放熱する構成である。
図6に示すように、関節111は、サーボモータ1と、サーボモータ1の出力を減速する減速機2と、関節のトルクを検出するトルクセンサ3と、サーボモータ1の熱を外装カバー8に伝熱する伝熱部材4を備えている。関節111により、構造部材であるリンク121とベース103とが連結されている。
ベース103は回転しないよう固定されており、リンク121がベース103に対して相対回転する。
減速機2は、減速機入力軸2a、減速手段2b、減速機出力軸2c’、軸受2dから構成される。第1の実施形態とことなる点は減速機出力軸2c’である。第1の実施形態では単なる円筒径の軸であったが、本実施形態ではリンク121の形状に合わせて小径部分と大径部分を設けている。
また、本実施形態ではサーボモータ1が設けられているベース103を回転させるのではなく、サーボモータ1が設けられていないリンク121を回転させる。減速機入力軸2aは、モータ出力軸1aからの回転力を減速手段2bに入力し、減速手段2bは減速機入力軸2aからの回転力を1/Nに減速し、減速機出力軸2c’に伝える。
軸受2dの一方は減速機出力軸2c’に接続され、他方をモータフランジ7’に接続されている。モータフランジ7’はトルクセンサ3を介して、ベース103の内部に設けられている。また、サーボモータ1はモータフランジ7’に固定支持されている。そのため、軸受2dにより減速機出力軸2c’がベース103に対して相対回転し、リンク121がベース103に対して相対回転する。
ケーブル21はロボットアーム本体1の内部に配置され、サーボモータ1の周囲を巻きつくようにしてベース103から排出され制御装置200に接続される。サーボモータ1の周囲に配置することで、回転部分において配線にストレスのない引き回しが可能となる。
本実施形態において伝熱部材4を構成する要素は第1の実施形態と同様である。伝熱部材4の弾性部4aを、固体部4bと、モータフランジ7’と外装カバー8との間に設けている。
特に固体部4bを、弾性部材6を介して外気に触れている外装カバー8と接触させることで、サーボモータ1周囲のケーブル21の経路を確保しつつ、サーボモータ1からの熱Qを外気へ放熱することが可能となる。
また駆動軸Cの軸振れを防止するために、トルクセンサ3への影響が無視できる範囲でベース103とリンク121の間にベアリングを配置しても良い。
上記で説明した関節の構造により、サーボモータ1の温度変化がどれほど抑制されるのか本実施形態でもシミュレーションを行った。計算条件は第1の実施形態と同様とする。またモーフランジ7’の材質はアルミを用いた。
計算の結果、サーボモータ1の温度を57℃までにすることができた。このように、本実施形態の構造をロボットアーム本体100に適用することで、ロボットアーム本体100の内部は配置されるケーブル24へのストレスを低減しつつ、サーボモータ1の熱Qを十分に放熱できることが示された。
なお、上記の第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、ロボットアーム本体100が、垂直多関節ロボットアームである場合について説明したが、水平多関節ロボットアームや単軸ロボットなどであっても良い。
またロボットアーム本体100の関節111を例として挙げたが、他の関節112〜116も同様に適応可能である。また本実施形態においては、伝熱部材4は弾性部4aと固体部4b、粘性部4cで構成されているが、伝熱部材4すべてが弾性部4a、または粘性部4cで構成されていてもよい。
また本実施形態を説明するにあたり、ロボットアーム本体100の関節111を例として挙げたが、他の関節112〜116も同様に適用可能である。また、本実施形態においては、伝熱部材4は弾性部4aと固体部4b、粘性部4cで構成されているが、伝熱部材4が弾性部4a、または粘性部4cで構成されていてもよい。
なお、本実施形態においては、組み立てのし易さや、コストの観点から伝熱部材4の配置箇所数を3カ所としたが、放熱の必要に応じて伝熱部材4の配置箇所を変更してもよい。
本発明は産業用ロボットに利用可能である。
1 サーボモータ
1a モータ出力軸
2 減速機
2a 減速機入力軸
2b 減速手段
2c、2c’ 減速機出力軸
3 トルクセンサ
3a、3b 構造体
3c 連結部材
4 伝熱部材
4a 弾性部
4b 固体部
4c 粘性部
5 モータカバー
6 弾性部材
7 モータフランジ
8 外装カバー
11 入力軸エンコーダ
12 出力軸エンコーダ
12a、38 スケール
12b、12c 検出器
21、34 ケーブル
31 シール部材
32 光学式エンコーダ
35 検出ヘッド支持部
37 締結部位
39 検出ヘッド
100 ロボットアーム本体
102 ロボットハンド本体
103 ベース
111〜116 関節
121〜126 リンク
200 制御装置
300 ティーチングペンダント
500 ロボットシステム

Claims (11)

  1. 第1のリンクと第2のリンクを含む複数のリンクを有するロボットアームであって、
    前記第1のリンクと前記第2のリンクとを相対的に回転駆動するためのモータと、
    前記モータを、前記第1のリンクの内部に支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記モータの回転力を前記第1のリンクへと伝達する回転伝達機構とを備え、
    前記モータと前記第1のリンクの間に伝熱部材を配することにより、前記モータで発生した熱を前記第1のリンクへと伝熱するように構成したことを特徴とするロボットアーム。
  2. 請求項1に記載のロボットアームにおいて、
    前記支持部は、前記第1のリンクに作用するトルクを検出するためのトルクセンサを介して前記第1のリンクに設けられていることを特徴とするロボットアーム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロボットアームにおいて、
    前記モータの周囲にトルクセンサが設けられていることを特徴とするロボットアーム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボットアームにおいて、
    前記回転伝達機構は、前記モータの回転を減速して前記第1のリンクへと伝達する減速機を有することを特徴とするロボットアーム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボットアームにおいて、
    前記伝熱部材は、少なくとも2つ以上の部材から構成されていることを特徴とするロボットアーム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のロボットアームにおいて、
    前記伝熱部材は、楔の形状を成した固体部を有していることを特徴とするロボットアーム。
  7. 請求項5または請求項6に記載のロボットアームにおいて、
    前記伝熱部材は、前記モータと前記第1のリンクとの間を熱的に結合するものであり、
    前記伝熱部材は、前記固体部、熱伝導性の弾性部材、熱伝導性のグリスのいずれかの組み合わせによって構成されていることを特徴とする。
  8. 請求項7に記載のロボットアームにおいて、
    前記固体部はアルミ、前記弾性部材は熱伝導シート、前記グリスはシリコングリスが用いられていることを特徴とするロボットアーム。
  9. 第1のリンクと第2のリンクを含む複数のリンクを有するロボットアームであって、
    前記第1のリンクは外装カバーを有し、
    前記第1のリンクと前記第2のリンクとを相対的に回転駆動するためのモータと、
    前記モータを、前記第1のリンクの内部に支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記モータの回転力を前記第1のリンクへと伝達する回転伝達機構と、を備え、
    前記モータと前記第1のリンクの間に伝熱部材を配することにより、前記モータで発生した熱を前記外装カバーへと伝熱するように構成したことを特徴とするロボットアーム。
  10. 請求項9に記載のロボットアームにおいて、
    前記モータの周囲にケーブルが配置されていることを特徴とするロボットアーム。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のロボットアームにロボットハンドを備えたロボット装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023144908A1 (ja) * 2022-01-26 2023-08-03 ファナック株式会社 サーボモータの冷却構造およびロボット

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