JP2022094042A - 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2022094042A
JP2022094042A JP2020206836A JP2020206836A JP2022094042A JP 2022094042 A JP2022094042 A JP 2022094042A JP 2020206836 A JP2020206836 A JP 2020206836A JP 2020206836 A JP2020206836 A JP 2020206836A JP 2022094042 A JP2022094042 A JP 2022094042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
processing circuit
detection device
detection
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020206836A
Other languages
English (en)
Inventor
修一 佐藤
Shuichi Sato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2020206836A priority Critical patent/JP2022094042A/ja
Publication of JP2022094042A publication Critical patent/JP2022094042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】外乱が生じた場合でも処理が停止してしまう可能性を低減することができる検出装置を提供する。【解決手段】第1部位と、連結部を介して第1部位に連結された第2部位と、第1部位と第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、第1センサの信号を受信する第1処理回路と、第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられている、ことを特徴とする検出装置を採用した。【選択図】図4

Description

本発明は、検出装置に関する。
物品の生産の用途にロボットプログラムに従って動作するロボット装置が用いられている。組立動作において精度が要求される物品の生産に関しては、ロボット装置にトルクといった力の情報を取得できる検出装置を配置し、ロボット装置に作用する力を計測してロボット装置の動作を制御する制御方法が用いられている。特許文献1には、ロボットアームによく用いられる波動減速機に備えられるトルクセンサを有するトルク検出装置について記載されている。このトルク検出装置において、トルクセンサは検出要素が励磁コイルによって構成されており、励磁コイルの誘導起電力を検出することでトルクとして出力する信号処理回路を備えている。
特開平11-14474号公報
ここで、検出装置をロボットアームに設ける場合、耐ノイズ性などを考慮して、励磁コイル等の検出要素と共に信号処理回路もロボットアーム内に配置されることが多い。そのため検出要素と信号処理回路の配置位置によっては、ロボットアームにおいて外乱によるクラッシュが発生する場合、検出要素は無事だが、信号処理回路が故障する場合がある。特許文献1に記載の技術では、励磁コイル(検出要素)からの誘導起電力(検出結果)は1つの信号処理回路に送られている。そのため、励磁コイル(検出要素)は無事だが、信号処理回路が故障した場合、トルクを算出する処理が停止してしまうため、ロボットアームを動作させることができなくなり、生産性の低下を招いてしまう。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、外乱が生じた場合でも処理が停止してしまう可能性を低減することができる検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を鑑み、本発明においては、第1部位と連結部を介して前記第1部位に連結された第2部位と、前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられている、ことを特徴とする検出装置を採用した。
本発明によれば、外乱が生じた場合でも処理が停止してしまう可能性を低減することができる。
実施形態におけるロボットシステム1000の概略図である。 実施形態における関節J2の概略図である。 実施形態におけるロボットシステム1000の制御系を示す制御ブロック図である。 実施形態におけるトルクセンサ500の詳細図である。 実施形態における第1センサ部510、第2センサ部511の詳細図である。 実施形態におけるトルクセンサ500の制御系を示す制御ブロック図である。 実施形態におけるトルクセンサ500の変位量を算出する方法を説明する図である。 実施形態におけるトルクセンサ500の詳細図である。 実施形態におけるトルクセンサ500をロボットアーム本体200に設置した際の図である。 実施形態におけるトルクセンサ500の概略図である。 実施形態におけるロボットシステム1000の制御系を示す制御ブロック図である。 実施形態における制御フローチャートである。
以下、添付図面に示す実施例を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施例はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。なお以下の図面において、図中の矢印X、Y、Zはロボットシステムの全体の座標系を示す。一般に、XYZ3次元座標系は、設置環境全体のワールド座標系を示す。その他、制御の都合などによって、ロボットハンド、指部、関節などに関して適宜ローカル座標系を用いる場合がある。本実施形態では全体の座標系であるワールド座標系をXYZ、ローカル座標系をxyzで表すものとする。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態におけるロボットシステム1000を、XYZ座標系のある方向から見た平面図である。図1に示すように、ロボットシステム1000は、多関節のロボットアーム本体200、ロボットハンド本体300、ロボットアーム本体200およびロボットハンド本体300の動作を制御する制御装置400を備えている。
また、制御装置400に教示データを送信する教示装置としての外部入力装置800を備えている。外部入力装置800の一例としてティーチングペンダントが挙げられ、作業者がロボットアーム本体200やロボットハンド本体300の位置を指定するのに用いる。
本実施形態では、エンドエフェクタとしてロボットアーム本体200の先端部に設けられるものが、ロボットハンドである場合について説明するが、これに限定するものではなく、ツール等であってもよい。
ロボットアーム本体200の基端となるリンク201は、基台210に設けられている。ロボットハンド本体300は、部品やツール等の対象物を把持するものである。本実施形態のロボットハンド本体300は詳細不図示の駆動機構により2本の指部301を開閉し、対象物の把持ないし開放を行う。対象物をロボットアーム本体200に対して相対的に変位させないように把持できれば良い。ロボットハンド本体300はリンク206に接続され、リンク206が回転することで、ロボットハンド本体300も回転させることができる。
ロボットアーム本体200は、複数の関節、例えば6つ関節(6軸)を有している。ロボットアーム本体200は、各関節J1~J6を各回転軸A1~A6まわりにそれぞれ回転駆動させる複数(6つ)のサーボモータ211~216を有している。
ロボットアーム本体200は、複数のリンク201~206が各関節J1~J6で回転可能に連結されている。ここで、ロボットアーム本体200の基端側から先端側に向かって、リンク201~206が順に直列に連結されている。
ロボットアーム本体200は、可動範囲の中であれば、任意の3次元位置で任意の3方向の姿勢に、ロボットアーム本体200のエンドエフェクタ(ロボットハンド本体300)を向けることができる。
ここで、ロボットアーム本体200の手先とは、本実施形態では、ロボットハンド本体300のことである。ロボットハンド本体300が物体を把持している場合は、ロボットハンド本体300と把持している物体(例えば部品やツール等)とを含めてロボットアーム本体200の手先という。つまり、ロボットハンド本体300が物体を把持している状態であるか物体を把持していない状態であるかにかかわらず、エンドエフェクタであるロボットハンド本体300を手先という。
以上の構成により、ロボットアーム本体200によりロボットハンド本体300を任意の位置に動作させ、所望の作業を行わせることができる。所望の作業とは例えば、対象物同士を組み付け物品の製造を行う等の作業である。物品の製造とは例えば、ロボットハンド本体300により所定のワークを把持し、ロボットアーム本体200により他方のワークと接触させワーク同士を組み付ける処理を行うことで物品の製造を行う。物品の材料としては所定のワークと他のワークである。実行させる作業としては他にも搬送作業、組み立て作業、加工作業、又は塗布作業である。加工作業は、例えば切削作業、研削作業、研磨作業、又はシーリング作業などが考えられる。
図2は、本実施形態におけるロボットアーム本体200の関節J2のXZ平面における部分断面図である。関節J2以外の関節も下記で述べる構成と同等の構成を有するものとする。関節J2は、駆動源である電動のモータ141と、モータ141の回転軸142に接続され、回転軸142の回転を減速して出力する減速機143を備えている。減速機143は例えば波動歯車減速機である。モータ141には、回転軸142の回転位置を検出するエンコーダ161を備えている。
減速機143は、モータ141の回転軸142に連結されたウェブジェネレータ151と、リンク202に固定されたサーキュラスプライン152を備えている。また、ウェブジェネレータ151とサーキュラスプライン152との間に配置されたフレクスプライン153とを備えている。フレクスプライン153とリンク201との間には、力の情報を検出する検出装置の一例であるトルクセンサ500が設けられている。
モータ141の回転軸142は、軸A2を中心に回転する。リンク201とリンク202とは、クロスローラベアリング147を介して回転可能に連結されている。モータ141は、サーボモータであり、例えばブラシレスDCサーボモータやACサーボモータである。なお、サーキュラスプライン152は、リンク202に連結されているが、リンク202と一体に形成されていてもよい。
フレクスプライン153とサーキュラスプライン152とは、ウェブジェネレータ151の回転に対して所定の減速比で減速された回転で互いに相対的に回転する。したがって、リンク201を固定されるリンクとした場合、フレクスプライン153が固定されるため、サーキュラスプライン152が所定の減速比で減速された回転で回転する。よってサーキュラスプライン152が連結されたリンク202は、リンク201に対して、軸A2まわりに回転する。
よってトルクセンサ500は、リンク202を回転させる際に生じるトルクを、フレクスプライン153を介して検出する。すなわちリンク201とリンク202間にかかる軸A2まわりのトルクを計測し、計測値であるトルク値に応じた電気信号を制御装置400に出力する。
図3は、本実施形態におけるロボットシステム1000の構成を示すブロック図である。制御装置400は、コンピュータで構成されており、制御部(処理部)としてのCPU(Central Processing Unit)401を備えている。
また制御装置400は、記憶部として、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403、HDD(Hard Disk Drive)404を備えている。また、制御装置400は、記録ディスクドライブ405を備え、各種のインタフェース406~409、411、412とバス410を介して接続されている。
CPU401には、ROM402、RAM403、HDD404、記録ディスクドライブ405、各種のインタフェース406~409、411、412が、バス410を介して接続されている。ROM402には、BIOS等の基本プログラムが格納されている。RAM403は、CPU401の演算処理結果等、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
HDD404は、CPU401の演算処理結果や外部から取得した各種データ等を記憶する記憶装置であると共に、CPU401に、演算処理を実行させるためのプログラム430を記録するものである。CPU401は、HDD404に記録(格納)されたプログラム430に基づいて、トルクセンサ500の検出結果に基づくロボット制御方法の各工程を実行する。
記録ディスクドライブ405は、記録ディスク431に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。
外部入力装置800はインタフェース406に接続されている。CPU401はインタフェース406及びバス410を介して外部入力装置800からの教示データの入力を受ける。
インタフェース407には、モニタ421が接続されており、モニタ421には、CPU401の制御の下、各種画像が表示される。インタフェース408は、書き換え可能な不揮発性メモリや外付けHDD等の記憶部である外部記憶装置422が接続可能に構成されている。
アーム用モータドライバ230は、インタフェース409に接続されている。関節J1~J6に設けられた各モータ141には、モータの回転軸142の回転角度を検出するためのエンコーダ161がそれぞれ設けられている。CPU401は、アーム用モータドライバ230、インタフェース409及びバス410を介して各関節J1~J6のエンコーダ161から検出結果を取得する。CPU401は、エンコーダ161の検出結果に基づく各関節の指令値のデータを所定時間間隔でバス410及びインタフェース409を介してアーム用モータドライバ230に出力する位置制御を行うことができる。
また、各関節J1~J6に設けられた、トルクセンサ500が、インタフェース411およびバス410を介してCPU401に接続されている。CPU401は、インタフェース411及びバス410を介して各トルクセンサ500から検出結果を取得する。これにより、トルクセンサ500の検出結果に基づく各関節の指令値のデータを所定時間間隔でバス410及びインタフェース410を介してアーム用モータドライバ230に出力する力制御(トルク制御)も可能となる。
同様にハンド用モータドライバ330も、インタフェース412に接続され、バス410を介してCPU401と通信可能に設けられている。CPU401は、ロボットハンド本体300の各指部301の指令値のデータを所定時間間隔でバス410及びインタフェース411を介してハンド用モータドライバ330に出力する。不図示ではあるが、ロボットハンド本体300には、指部301を駆動させるためのモータを備え、ハンド用モータドライバ330に接続されているものとする。
なお本実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がHDD404であり、HDD404にプログラム430が格納される場合について説明するが、これに限定するものではない。プログラム430は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラム430を供給するための記録媒体としては、ROM402、記録ディスク431、外部記憶装置422等を用いてもよい。具体例を挙げて説明すると、記録媒体として、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性メモリ、ROM等を用いることができる。
図4は本実施形態におけるトルクセンサ500の詳細図である。図4(a)は本実施形態におけるトルクセンサ500の斜視図である。図4(b)は本実施形態における構造体590と各算出部との関係を示す模式図である。図4(a)(b)より、トルクセンサ500は、構造体590と、センサ部510、511、センサ部510、511からの検出結果に基づきトルクを算出する第1算出部531と第2算出部532を備えている。構造体590は、フレクスプラインおよびリンクへの締結部となる、第1部位としての第1締結部501と、他方に締結される第2部位としての第2締結部502を有している。
第1締結部501、第2締結部502は、平板状の部材であり、例えば図4(a)に示すように軸A2を中心とする円環形状となっている。第1締結部501、第2締結部502には、フレクスプラインおよびリンクにそれぞれボルト等で締結可能なようにボルト穴503を、回転軸A2を中心に放射状に互いに間隔をあけて所定数配置されている。
また、第1締結部501と第2締結部502とは、軸A2方向(Z軸方向)に間隔をあけて互いに対向する位置に配置されるように連結部としての弾性体504で連結されている。弾性体504は、回転軸A2を中心に放射状に互いに間隔をあけて配置された複数の板ばねであり、これにより第1締結部501と第2締結部502とは、作用したトルクの大きさに応じた回転量で回転軸A2を中心とする回転方向に相対的に変位可能となっている。
弾性体504は、目的とするトルクの計測範囲および必要とする分解能などに応じた弾性係数、即ちばね係数を有する材質で構成される。弾性体504の材質は、例えば樹脂や金属である。金属としては、鋼材、ステンレスなどが挙げられる。本実施形態では第1締結部501、第2締結部502及び弾性体504は、同じ材質であり、ステンレスを使用するものとする。なお、第1締結部501、第2締結部502の形状はこれに限定するものではなく、例えば円盤形状であってもよい。
また構造体590は、第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位、即ち第1締結部501と第2締結部支持部502との間に作用したトルクによって、相対的に変位した回転量を計測する第1センサ部510、第2センサ部511を有する。本実施形態では、第1センサ部510、第2センサ部511は、同一の構成であり、軸A2を基準に180度対称な位置に配置されている。
図5は、本実施形態における第1センサ部510、第2センサ部511の詳細図である。図5(a)は第1センサ部510、第2センサ部520が有するスケール521とヘッド522との位置関係を示した図である。図5(b)はヘッド522の詳細図である。図5c)はスケール521の詳細図である。
図5(a)より、第1センサ部510、第2センサ部511は、ヘッド522とスケール521とを有するインクリメンタル形の光学式エンコーダである。本実施形態では光学式エンコーダを用いるが用途に応じて磁気式、静電容量式を用いても構わない。本実施形態ではヘッド522が第1締結部501に設けられ、スケール521が第2締結部502に設けられる。軸A2を中心とする第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位は、微小な変位であり、並進方向であるX方向またはY方向の変位とみなすことができる。したがって本実施形態のトルクセンサ500のエンコーダは、リニアエンコーダを用いている。変位が大きい場合はロータリーエンコーダを用いても構わない。
図5(a)(b)より、ヘッド522は、例えば反射型のヘッドであり、発光素子551及び受光素子552を有する。発光素子551上にはインデックス格子パターン553が配置されている。詳細な図示は省略しているが、ヘッド522の受光素子552は、例えば千鳥配置の複数相、例えばA、Bの2相に配置された受光素子のサブアレイを有する。
図5(a)(c)より、スケール521は、例えば光を反射する反射型のスケールであり、格子配列の光学パターン541を有する。光学パターン541は、例えばAl、Crで形成されている。
ヘッド522の発光素子551の光をスケール521に照射し、反射された光を受光素子522が受光する。第1締結部501と第2締結部502とが相対的に移動すると受光素子522の受光状態が変化し、受光素子552から出力される信号が変化する。この受光素子552のサブアレイからそれぞれ得られるA、Bの2相のアナログ信号を処理することにより、第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位を、ある基準位置を起点とする相対的な変位量として取得することができる。
トルクセンサ500の計測範囲は、トルクセンサ500に加わる最大外力と、その外力が生じる弾性体504の変形量から決定される。この計測範囲は、スケール521の長さを任意に変更することで自由に設定することができる。スケール521のパターン541のピッチは、変位計測に必要とされる分解能などに応じて決定するが、エンコーダの高精度化及び高分解能化に伴い、μmオーダのピッチのものも利用可能である。
図4(b)に戻り、第1算出部531、第2算出部532について説明する。第1算出部531は配線533により構造体590から所定の距離、離間された状態で、第1検出部510のヘッド522に接続されている。また、第2算出部532は配線534により構造体590から所定の距離、離間された状態で、第2検出部511のヘッド522に接続されている。
第1算出部531は第1センサ部510のヘッド522からの信号を受信し、信号に基づき第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量を求める。同様に第2算出部532は第2センサ部511のヘッド522からの信号を受信し、信号に基づき第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量を求める。そして、第1算出部510と第2算出部511は、求めた変位量と、弾性体504の弾性に関するパラメータ(弾性係数)もしくは構造体590に関する剛性パラメータに基づきトルク値を算出して、配線535、536を介して制御装置400に出力する。
図6は本実施形態におけるトルクセンサ500の制御系を示す制御ブロック図である。図6(a)は各算出部と制御装置400とヘッド522との制御系を示す制御ブロック図である。図6(b)はCPU613が有する機能ブロック図である。トルクセンサ500の第1算出部531、第2算出部532は、マイクロコンピュータ等で構成されている。第1算出部531、第2算出部532は、CPU613を有する。記憶部としては、ROM614と、RAM616と、を有する。更に、複数のインタフェース611、612と、バス610とを有する。CPU613と、ROM614と、RAM616と、インタフェース611、612とは、互いに通信可能にバス610で接続されている。
CPU613は、上記述べたヘッド522からの信号に基づき変位量を求め、弾性体504の弾性に関するパラメータ(弾性係数)もしくは構造体590に関する剛性パラメータによりトルク値を求める演算処理を行う。ROM614は、CPU613に演算処理を実行させるためのプログラム615、弾性体504の弾性に関するパラメータ(弾性係数)もしくは構造体590に関する剛性パラメータを記憶する記憶装置、即ち記録媒体である。RAM616は、CPU613の演算処理結果(トルク値)等、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
インタフェース611は、制御装置400が有するインタフェース411と通信可能に接続されており、インタフェース411、611を介して制御装置400にトルク値を示す信号を送信する。インタフェース612には、ヘッド522と通信可能なように接続されている。インタフェース612は、ヘッド522の発光素子551を点滅させるとともに、受光素子552からの信号をCPU613に送信する。
図6(b)より、CPU613がプログラム615を実行することにより、CPU613が、変位算出部631、素子故障検出部632、トルク算出部634として機能する。以下、各部の機能について詳細に説明する。
図7は、のヘッド522が出力する電圧信号を説明するための図である。図7の紙面左側のグラフは横軸に第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量、縦軸にヘッド522から出力される電圧信号をとったグラフである。図7の紙面右側のグラフは横軸に第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量、縦軸にインクメンタル変位信号をとったグラフである。
図7より、ヘッド522は、計測結果としてA相電圧信号VとB相電圧信号Vとを出力する。電圧信号V、Vは、位相の異なる正弦波の電圧信号である。図6(b)に示す変位算出部631は、入力を受けた電圧信号V、Vから逆正接tan-1(V/V)を演算する。これにより、第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量に対応するインクリメンタル(相対)変位信号である計測値Dを求めることができる。
図6(b)の変位算出部631には素子故障診断部632が含まれる。A相電圧信号VとB相電圧信号Vの電圧振幅が所定の値以下であれば、エンコーダの劣化が進んでいると判定できる。具体的には、記憶部であるROM614に予め故障と判定する振幅値を設定することで故障検出をすることができる。以上より、素子故障検出部632は、第1センサ部510、第2センサ部511の状態を検出する状態検出部として機能する。
図6(b)に示すトルク算出部634は、変位量Dに基づき、第1締結部501と第2締結部502とのに作用したトルクを求める。具体的には、トルク算出部634は、弾性体504の弾性から決定される変換係数を、変位量Dに乗ずることでトルクを求める。この変換係数は、記憶部であるROM614に記憶されており、トルク算出部634は、ROM614に記憶された変換係数を用いてトルクを求める。以上のようにして第1算出部531、第2算出部532はそれぞれでトルクを取得することができる。計測された各トルクの値は、制御装置400に送信される。制御装置400は第1算出部531、第2算出部532のどちらかまたは両方を使用してロボットアーム本体200の力制御を行うことができる。
以上、本実施形態では、トルクを算出するための信号処理回路を複数設けている。これにより、ロボットアーム本体200に外乱が生じ、片方の信号処理回路が故障した場合でも、他方の信号処理回路を用いてトルクを算出する処理を継続することができ、トルク算出のための処理が停止してしまう可能性を低減することができる。これにより、1箇所の算出部が故障したとしても制御装置400は他方の算出部を使用して力制御を継続することができる。さらに、トルクを算出するための信号処理回路となる第1算出部531、第2算出部532を、配線533、534により、ロボットアームとの締結部分である、第1締結部501、第2締結部502から所定の距離、離間して配置できるので、ロボットアームに生じた外乱の影響を低減できる。よってさらに、トルク算出のための処理が停止してしまう可能性を低減することができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、第1算出部531、第2算出部532と、を配線533、534により、ロボットアームとの締結部分である、第1締結部501、第2締結部502から所定の距離、離間する構成について述べたがこれに限られない。以下で詳述する。以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
図8は本実施形態におけるトルクセンサ500の詳細な図である。図8(a)はトルクセンサ500の第1締結部501の上面から見た図、図8(b)はトルクセンサ500の第2締結部502の下面から見た図である。第1の実施形態と同様、構造体590として、複数の板ばねである弾性体504が、第1締結部501及び第2締結部502とを連結するように回転軸A2を中心に放射状に配置されている。構造体590の各部位は、目的のトルク検出範囲およびその必要分解能などに応じた弾性(バネ)係数を有する所定の材質、例えば樹脂や、金属(鋼材、ステンレスなど)の材質から構成される。
また、第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量を検出するための第1センサ部510と第2センサ部511とを有している。第1の実施形態と大きく異なる点は、第1締結部501、第2締結部502の配置するための第1センサ基板21s、第2センサ基板21m、を設けている点である。
図4(a)、図4(b)に示すように、第1センサ基板21sには、第1センサ部510のヘッド522と、第1算出部531が設けられている。また、第2センサ基板21mには、第2センサ部511のヘッド522と第2算出部532が設けられている。本実施形態の第1算出部531、第2算出部532は、1つの半導体パッケージで構成されており、第1センサ基板21s、第2センサ基板21mに配置(実装)されている。以上により第1算出部531と第2算出部532とは、所定の距離、離間されて配置されている。
また、第1センサ基板21s、第2センサ基板21mには、制御装置40に電気的に接続された電源線及び信号線を含む配線536、536と電気的に接続する接続部としてのコネクタ80m、80sが配置(実装)されている。
また図4(a)(b)より、第1センサ基板21sは、ボルト12sにより第1取付機構22sに固定されている。第1取付機構22sは、ボルト10sにより第1締結部501に固定されている。第2センサ基板21mは、ボルト12mにより第2取付機構22mに固定されている。第2取付機構22mは、ボルト10mにより第1締結部501に固定されている。さらに、第1締結部501、第1取付機構22s、第2取付機構22mには、ヘッド522がスケール521に光を照射するための開口部40もそれぞれ設けられている。
ここで、ボルト12s、12mが挿通するために、第1センサ基板21s、第2センサ基板21mに設けられる孔は、ボルト12s、12mのネジ部よりも大きく、ネジ頭よりも小さい径となるようにしている。第1取付機構22s、第2取付機構22mにはボルト12s、12mのネジ部が噛み合うようにネジ穴がそれぞれ設けられている。
これにより、ボルト12s、12mをネジ孔から外れない程度で緩めることで、ボルト12s、12mを基軸として、第1センサ基板21s、第2センサ基板21mを、設けられた孔の大きさ分動かすことができる。よって、軸A2の円周方向に微小に位置を変化させることが可能となる。上記のような位置調整機構を用いることで、分離したセンサ基板をそれぞれ独立して可動させることができ、ヘッド522の位置関係、およびスケール521の位置関係において、位置調整を容易に行うことが可能となる。
図9は、トルクセンサ500の第2締結部502をロボットアーム本体200のリンク201に取り付けた際のXY平面図である。図9より、ロボットアーム本体200が周辺機器との衝突などにより予期しない外力を受けることがある。その際、第2センサ基板21mが衝撃を受け、第2センサ部511、第2算出部532が故障する可能性がある。しかしながら、第2センサ基板21mの対向する位置に第1センサ基板21sはが設けられているため、第1センサ基板21sの第1センサ部510および第1算出部531を用いて、トルクを算出する処理を継続することができる。よってトルク算出のための処理が停止してしまう可能性を低減することができる。これにより、1箇所の算出部が故障したとしても制御装置400は他方の算出部を使用して力制御を継続することができる。また、センサ基板と取付機構により第1算出部531と第2算出部532とを、第1締結部501からある程度の距離、離間させることができる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について詳述する。本実施形態では、トルクセンサ500に設けられる各センサ部に偏心が生じた場合でも適切に変位量を検出できる例につき説明する。図10は本実施形態における構造体590と各算出部との関係を示す模式図である。第1の実施形態と異なる点は、本実施形態のトルクセンサ500は第1センサ部510、第2センサ部511に加えて第3センサ部512、第4センサ部513の計4つを備えている点である。以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
第1センサ部510は第2センサ部511と軸A2を基準として180°対向して設けられ、第3センサ部512は第4センサ部513と軸A2を基準として180°対向して設けられている。以上より、第1センサ部510と第2センサ部511とが対向する方向に対して直交する方向に第3センサ512と第4センサ部513とが対向して配置される。
本実施形態の第1センサ部510、第2センサ部511、第3センサ部512、第4センサ部513は、第1の実施形態と同様の光学式エンコーダである。第1センサ部510、第2センサ部511がそれぞれ配線533によって配線第1算出部531に接続されており、第3センサ部512、第4センサ部513がそれぞれ配線534によって第2算出部532に接続されている。第1算出部531、第2算出部532は、それぞれ配線535、536を介して制御装置400に信号を出力する。
ここで、対向配置された第1センサ部510、第2センサ部511は、構造体590に取り付けを行う際に回転中心である軸A2に対して微小ながら偏心することがある。即ち、第1センサ部510、第2センサ部511における変位量の測定基準位置が軸A2に対してずれることがある。このずれを偏心誤差という。偏心誤差があると、第1締結部501と第2締結部502との相対的な変位量の検出に誤差が生じてしまう。
この偏心誤差の方向をφとし、大きさをδとする。さらに、第1センサ部510、第2センサ部511の取付け半径をR、関節の回転角度をθとすると、第1センサ部510の検出値s、第2センサ部511の検出値s180は以下の式(1)式(2)となる。
Figure 2022094042000002
Figure 2022094042000003
上式の第2項が偏心誤差である。この2式を変形すると回転角度θは、以下の式となる。
Figure 2022094042000004
式(3)のように検出値sと検出値s180とを平均することで、回転角度θにおいて偏心誤差を除去できる。つまり、第1センサ部510、第2センサ部511を180°対向配置することにより、偏心誤差を低減した変位量の検出が可能となる。第3センサ部512、第4センサ部513についても同様の演算処理を行う。そして求めた変位量から弾性体504の弾性係数を使用することでトルクを演算する。
以上より、対向配置された2つのセンサ部を1つの算出部で処理する事で精度が高いトルク検出することができる。また、算出部を複数設けているので、片方の信号処理回路が故障した場合でも、他方の信号処理回路を用いてトルクを算出する処理を継続することができ、トルク算出のための処理が停止してしまう可能性を低減することができる。これにより、1箇所の算出部が故障したとしても制御装置400は他方の算出部を使用して力制御を継続することができる。
(第4の実施形態)
次に第4の実施形態について詳述する。本実施形態では、一部の算出部が使用できなくなった場合に、効果的な動作の継続を行うことができる例につき説明する。図11は本実施形態におけるロボットシステム1000の制御系を示す制御ブロック図である。以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
図11より、第1算出部531、第2算出部531はそれぞれに設けられた素子故障検出部632の結果に応じて、第1センサ部510、第2センサ部511の状態を制御装置400の力算出判定部700に出力する。力算出判定部700は、第1算出部531、第2算出部532の状態を検出する状態検出部として機能する。CPU410がプログラム430を実行することにより、CPU410が、力算出判定部700、動作制御部710、動作切り換え部711として機能する。
力算出判定部700は、第1算出部531または第2算出部532が故障となった場合に、故障となった算出部からのデータは未着となるため、データが未着の算出部は故障していると判定することができる。そしてデータが未着状態の算出部を故障状態であるとして、動作制御部710に送信する。
動作制御部710は、ロボットアーム本体200のアーム用モータドライバ230に指令値を送信することで、ロボットアーム本体200の動作の制御を実行する。力算出判定部700から送信される情報において、故障状態となっている算出部が存在しない場合は、ロボットアーム本体200の所定の動作を継続させる。いずれかの算出部が故障状態である場合は、アラーム通知部730へアラームをユーザーに通知するよう指令する。また、実行している動作を変更するかどうかを判定し、動作切り替え部711を用いて動作の切り換えを行う。
アラーム通知部730はLEDなどから構成される発光装置等ユーザーが認識できる装置であればよい。外部入力装置800やモニタ421へ表示しても構わない。また音声装置などを用いても構わない。
次に図12を用いて本実施形態の制御フローを説明する。図12は本実施形態における制御フローチャートである。下記で述べる制御フローはCPU410の動作制御部710により実行されるものとする。前提として、ロボットアーム本体200は、トルクセンサ500の検出結果に基づく力制御により所定の動作を実行しているものとする。
まずS1より、第1算出部531、第2算出部532のいずれかにおいて異常(故障)が発生しているかを判定する。S1:Noであれば、S2に進み、実行中の所定の動作を力制御により継続し、S1の直前まで戻り、算出部に異常(故障)が発生しているかを判定する。
S1:Yesより、第1算出部531、第2算出部532のいずれかにおいて異常(故障)が発生した場合、S3に進む。そしてS3において、アラーム通知部730によりユーザーに、算出部の一部が異常状態であることを示すアラームを通知する。LEDなどから構成される発光装置である場合は、黄色で発光を行いユーザーに知らせる。モニタ421を使用する場合は、例えば『第1算出部に異常発生』という文字を点滅させるなどしてユーザーに知らせる。
次にS4にて、力制御によって実行している最中の所定の動作が、一部の算出部が異常(故障)状態でも目標精度で動作を実行できるか判定する。これは、算出部の一部故障によって生じる検出トルクの精度低下分を閾値として予め設定しておくことと、所定の動作に必要な動作精度を予め設定しておくことで判定することができる。例えば、所定の動作が物品の移載などそもそも力制御を必要としない動作だったり、精度を要求されないリードスルー動作だったりする場合は、一部の算出部が異常(故障)状態でも目標精度を保証できるので、S4:YesよりS5に進み、所定の動作を継続する。
実行中の所定の動作が、一部の算出部が異常(故障)状態では目標精度での実現が不可であると判定された場合は、S4:Noより、S6に進み。動作切り替え部711を用いて動作変更を行う。例えば、ロボットアーム本体200を動作停止させたり、ロボットアーム本体200を減速動作させる。
ここで、動作変更を必要としない場合であっても、ステップS3におけるアラームによってロボットアーム本体200の故障を事前に防ぐことも可能となる。本実施形態におけるトルクセンサ500は、発光素子522の経年劣化による故障が懸念される。一方で、複数の発光素子522が同時タイミングで故障が起こることは非常に稀である。ステップS3において、異常発生していることをユーザーに知らせておけば、定期的なメンテナンス時に、トルクセンサ500の部品を修理交換するなどしてロボットアーム本体200の故障を事前に防ぐことも可能となる。
なお、本実施形態では、各算出部の異常(故障)の判定を行う、力算出判定部700を制御装置400に設けたがこれに限られない。例えば、トルクセンサ500における、ロボットアーム本体200のクラッシュによる影響が少ない位置に力算出判定部700の機能を持つ処理回路を設けても構わない。また、アラーム通知部730をロボットアーム本体200側に設けたが、トルクセンサ500がユーザーに見える位置に取り付けられるならば、アラーム通知部730をトルクセンサ500に設けても構わない。
以上説明したように、本実施形態では、トルクセンサ500の一部異常発生により、実行中の動作を継続できるか否かの判定を行う。そして、トルクセンサ500に一部異常発生していても、動作精度を保証できる場合は動作を継続し、動作精度を保証できない場合は停止や減速動作に切り換える。これにより、効果的な動作の継続、停止を行うことができ、生産性が低下を抑えることが可能となる。
上述した種々の実施形態におけるトルク検出の処理手順は具体的にはCPU613により実行されるものとして説明した。しかし、上述した機能を実行可能なソフトウェアの制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体を制御装置400または外部入力装置800に搭載させて実施しても良い。
従って上述した機能を実行可能なソフトウェアの制御プログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体、通信装置は本発明を構成することになる。また、上記実施形態では、コンピュータで読み取り可能な記録媒体がROM或いはRAMであり、ROM或いはRAMに制御プログラムが格納される場合について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明を実施するための制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、制御プログラムを供給するための記録媒体としては、HDD、外部記憶装置、記録ディスク等を用いてもよい。
(その他の実施形態)
上述した種々の実施形態では、ロボットアーム本体200が複数の関節を有する多関節ロボットアームを用いた場合を説明したが、関節の数はこれに限定されるものではない。ロボット装置の形式として、垂直多軸構成を示したが、パラレルリンク型など異なる形式の関節においても上記と同等の構成を実施することができる。また、トルクセンサ500とモータ141と減速機143とをユニット化させた駆動装置として実施しても構わない。
また上述した実施形態では、構造体590において相対変位する部材として円環のリング形状を例に取り説明したが、これに限られない。例えば矩形や三角形などの形状等、種々の形状で本発明を実施することが可能である。
また上述した種々の実施形態は、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械に適用可能である。
なお本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
10s、10m、12s、12m ボルト
21s 第1センサ基板
21m 第2センサ基板
22s 第1取付機構
22m 第2取付機構
40 開口部
80s、80m コネクタ
141 モータ
142 回転軸
143 減速機
147 クロスローラベアリング
151 ウェブジェネレータ
152 サーキュラスプライン
153 フレクスプライン
200 ロボットアーム本体
201、202、203、204、205、206 リンク
210 基台
230 アーム用モータドライバ
300 ロボットハンド本体
301 指
400 制御装置
500 トルクセンサ
501 第1締結部
502 第2締結部
503 ボルト穴
504 弾性体
510 第1センサ部
511 第2センサ部
512 第3センサ部
513 第4センサ部
521 スケール
522 ヘッド
531 第1算出部
532 第2算出部
533、534、535、536 配線
541 光学パターン
551 発光素子
552 受光素子
553 格子パターン
590 構造体
410、613 CPU
631 変位算出部
632 素子故障判定部
634 トルク算出部
700 力算出判定部
710 動作制御部
711 動作切り換え部
730 アラーム通知部
800 外部入力装置

Claims (40)

  1. 第1部位と、
    連結部を介して前記第1部位に連結された第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、
    前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられている、
    ことを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第2処理回路とは、所定の距離、離間されて設けられている、
    ことを特徴とする検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、所定の距離、離間されており、前記第2処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、所定の距離、離間されている、
    ことを特徴とする検出装置。
  4. 請求項3に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、第1配線によって、所定の距離、離間されており、前記第2処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、第2配線によって、所定の距離、離間されている、
    ことを特徴とする検出装置。
  5. 請求項3に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、第1基板によって、所定の距離、離間されており、前記第2処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、第2基板によって、所定の距離、離間されている、
    ことを特徴とする検出装置。
  6. 請求項5に記載の検出装置において、
    前記第1基板は、第1取付機構を介して前記第1部位または前記第2部位に設けられており、前記第2基板は、第2取付機構を介して前記第1部位または前記第2部位に設けられている、
    ことを特徴とする検出装置。
  7. 請求項6に記載の検出装置において、
    前記第1取付機構と前記第2取付機構とにはそれぞれ、前記第1基板または前記第2基板の位置を調整できる機構が設けられている、
    ことを特徴とする検出装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第2処理回路とにはそれぞれ、前記第1センサまたは前記第2センサの状態を検出する第1状態検出部を有している、
    ことを特徴とする検出装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路およびまたは前記第2処理回路の状態を検出する第2状態検出部を備えている、
    ことを特徴とする検出装置。
  10. 請求項9に記載の検出装置において、
    前記第2状態検出部は、前記第1処理回路または前記第2処理回路において、データが送信されていない処理回路を異常として検出する、
    ことを特徴とする検出装置。
  11. 請求項9または10に記載の検出装置において、
    前記第2状態検出部の検出結果に基づいて、ユーザーに通知を行う通知部を備えている、
    ことを特徴とする検出装置。
  12. 請求項11に記載の検出装置において、
    前記通知部は、異常が発生していることを示す情報を通知する、
    ことを特徴とする検出装置。
  13. 請求項12に記載の検出装置において、
    前記通知部は、発光装置であり、前記情報の通知として黄色で発光する、
    ことを特徴とする検出装置。
  14. 請求項12に記載の検出装置において、
    前記通知部は、表示装置であり、前記情報の通知として文字を表示する、
    ことを特徴とする検出装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の検出装置において、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第3センサと第4センサとを備え、
    前記第1センサと前記第2センサとが対向して配置され、前記第3センサと前記第4センサとが対向して配置される、
    ことを特徴とする検出装置。
  16. 請求項15に記載の検出装置において、
    前記第1センサと前記第2センサとが対向する方向に対して直交する方向に前記第3センサと前記第4センサとが対向して配置される、
    ことを特徴とする検出装置。
  17. 請求項15または16に記載の検出装置において、
    前記第1センサと前記第2センサとは前記第1処理回路に接続され、前記第3センサと前記第4センサとは前記第2処理回路に接続される、
    ことを特徴とする検出装置。
  18. 請求項17に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路は前記第1センサの信号と前記第2センサの信号とを足し合わせて出力し、前記第2処理回路は、前記第3センサの信号と前記第4センサの信号とを足しわせて出力する、
    ことを特徴とする検出装置。
  19. 第1部位と
    連結部を介して前記第1部位に連結された第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、
    前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられており、
    前記第1処理回路が、前記第1センサの信号に基づき、前記第1部位、前記連結部、前記第2部位にかかる力を求め、前記第2処理回路が、前記第2センサの信号に基づき、前記第1部位、前記連結部、前記第2部位にかかる力を求める、
    ことを特徴とする検出方法。
  20. 検出装置と制御装置とを備えたロボット装置であって、
    前記検出装置は、
    第1部位と、
    連結部を介して前記第1部位に連結された第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、
    前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられている、
    ことを特徴とするロボット装置。
  21. 請求項20に記載のロボット装置において、
    前記第1処理回路と前記第2処理回路とは、所定の距離、離間されて設けられている、
    ことを特徴とするロボット装置。
  22. 請求項20または21に記載の検出装置において、
    前記第1処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、所定の距離、離間されており、前記第2処理回路と前記第1部位およびまたは前記第2部位とは、所定の距離、離間されている、
    ことを特徴とするロボット装置。
  23. 請求項20から22のいずれか1項に記載のロボット装置において、
    前記第1処理回路と前記第2処理回路とにはそれぞれ、前記第1センサまたは前記第2センサの状態を検出する第1状態検出部を有している、
    ことを特徴とするロボット装置。
  24. 請求項20から22のいずれか1項に記載のロボット装置において、
    前記制御装置は、
    前記第1処理回路およびまたは前記第2処理回路の状態を検出する第2状態検出部を備えている、
    ことを特徴とするロボット装置。
  25. 請求項24に記載の検出装置において、
    前記第2状態検出部は、前記第1処理回路または前記第2処理回路において、データが送信されていない処理回路を異常として検出する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  26. 請求項24または25に記載のロボット装置において、
    前記制御装置が、前記第2状態検出部の検出結果に基づいて、ユーザーに通知を行う通知部を備えている、
    ことを特徴とするロボット装置。
  27. 請求項26に記載のロボット装置において、
    前記通知部は、異常が発生していることを示す情報を通知する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  28. 請求項27に記載のロボット装置において、
    前記通知部は、発光装置であり、前記情報の通知として黄色で発光する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  29. 請求項27に記載のロボット装置において、
    前記通知部は、表示装置であり、前記情報の通知として文字を表示する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  30. 請求項24から29のいずれか1項に記載のロボット装置において、
    前記制御装置は、
    実行している所定の動作に関する情報と、前記第2状態検出部からの検出結果とに基づき、前記所定の動作を継続するか否かを判定する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  31. 請求項30に記載のロボット装置において、
    前記制御装置は、
    前記所定の動作を継続させない場合、停止または減速動作を実行する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  32. 請求項30または31に記載のロボット装置において、
    前記制御装置は、
    前記所定の動作の精度に関する情報と、前記第2状態検出部からの検出結果とに基づき、前記所定の動作を前記精度で実行できないと判定した場合、前記所定の動作の継続を否と判定する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  33. 請求項20から32のいずれか1項に記載のロボット装置を用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  34. 検出装置と制御装置とを備えたロボット装置の制御方法であって、
    前記検出装置は、
    第1部位と、
    連結部を介して前記第1部位に連結された第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、
    前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられており、
    前記第1処理回路が、前記第1センサの信号に基づき、前記第1部位、前記連結部、前記第2部位にかかる力を求め、前記第2処理回路が、前記第2センサの信号に基づき、前記第1部位、前記連結部、前記第2部位にかかる力を求め、
    前記制御装置が、前記第1処理回路およびまたは前記第2処理回路によって求められた力に基づいて前記ロボット装置を制御する、
    ことを特徴とする制御方法。
  35. 請求項34に記載の制御方法において、
    前記制御装置は、
    前記第1処理回路およびまたは前記第2処理回路の状態を検出する第2状態検出部を備えており、
    実行している所定の動作に関する情報と、前記第2状態検出部からの検出結果とに基づき、前記所定の動作を継続するか否かを判定する、
    ことを特徴とする制御方法。
  36. 請求項35に記載の制御方法において、
    前記制御装置は、
    前記所定の動作を継続させない場合、停止または減速動作を実行する、
    ことを特徴とする制御方法。
  37. 請求項35または36に記載の制御方法において、
    前記制御装置は、
    前記所定の動作の精度に関する情報と、前記第2状態検出部からの検出結果とに基づき、前記所定の動作を前記精度で実行できないと判定した場合、前記所定の動作の継続を否と判定する、
    ことを特徴とする制御方法。
  38. 請求項34から37のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータで実行可能な制御プログラム。
  39. 請求項38に記載の制御プログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  40. 検出装置と駆動源とを備えた駆動装置であって、
    前記検出装置は、
    第1部位と、
    連結部を介して前記第2部位に連結された第2部位と、
    前記第1部位と前記第2部位との相対変位に応じた信号を出力する第1センサと第2センサとを備え、
    前記第1センサの信号を受信する第1処理回路と、前記第2センサの信号を受信する第2処理回路とが設けられている、
    ことを特徴とする駆動装置。

JP2020206836A 2020-12-14 2020-12-14 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体 Pending JP2022094042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020206836A JP2022094042A (ja) 2020-12-14 2020-12-14 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020206836A JP2022094042A (ja) 2020-12-14 2020-12-14 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022094042A true JP2022094042A (ja) 2022-06-24

Family

ID=82088470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020206836A Pending JP2022094042A (ja) 2020-12-14 2020-12-14 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022094042A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7405307B1 (ja) * 2022-11-02 2023-12-26 住友電気工業株式会社 センサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7405307B1 (ja) * 2022-11-02 2023-12-26 住友電気工業株式会社 センサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10583570B2 (en) Displacement measurement device, robot, and robot arm
CN102785253B (zh) 具有机器人的异常检测功能的机器人系统及其控制方法
JP6881886B2 (ja) 制御方法、ロボット装置、および駆動装置
US10350767B2 (en) Sensor, driving mechanism, and robot
CN101281011B (zh) 具有恒定接触力的振动扫描探针
JP2020203379A (ja) ロボット装置、制御方法、物品の製造方法、プログラム、記録媒体、及びセンサシステム
JP6525940B2 (ja) センサ、駆動機構、およびロボット
JP7254579B2 (ja) センサ、ロボット、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、センサの制御方法、構造体、プログラム及び記録媒体
JP2022094042A (ja) 検出装置、検出方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、駆動装置、制御プログラムおよび記録媒体
JP2020104177A (ja) ロボット装置、ロボット装置の制御方法、プログラム、記録媒体、物品の製造方法
JP7353755B2 (ja) ロボットシステム、ロボットシステムの制御方法、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、検出装置、検出装置の制御方法、駆動装置、駆動装置の制御方法、制御プログラム及び記録媒体
JP7374737B2 (ja) 検出装置、駆動装置、駆動装置の制御方法、ロボット装置、ロボット装置の制御方法、検出方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、プログラム及び記録媒体
JP7376683B2 (ja) 力センサの診断装置およびロボット制御装置
JP2021085755A (ja) 検出装置、駆動装置、ロボット装置、検出方法、ロボット装置を用いた物品の製造方法、制御プログラムおよび記録媒体
JP7471825B2 (ja) 検出装置、検出方法、制御方法、ロボット装置、物品の製造方法、プログラム、および記録媒体
JPH04322988A (ja) ロボットの関節機構
JP2020015146A (ja) ロボットアーム、ロボット装置
US20230202036A1 (en) Robot
JP2023095022A (ja) センサ、機器および製造方法
JP2018132498A (ja) センサ、ロボット、及び物品の製造方法
JP2021070078A (ja) 駆動装置、駆動装置の制御方法、ロボット装置、物品の製造方法、制御プログラム及び記録媒体
JP2023083982A (ja) ロボット、ロボットの制御方法、ロボットを用いた物品の製造方法、制御プログラムおよび記録媒体
JP7146609B2 (ja) 検出装置、駆動装置、ロボット装置、検出方法、物品の製造方法、制御方法、プログラム、及び記録媒体
US20240230378A1 (en) Multi-degree-of-freedom displacement measuring device and multi-degree-of-freedom displacement measuring method
Brunner et al. Tilting Measurement and Compensation in Robotic Joints

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20210108

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20231213