JP7405307B1 - センサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械 - Google Patents

センサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械 Download PDF

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JP7405307B1
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Abstract

この開示に係るセンサ異常判定装置は、無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部とを含む。

Description

この開示は、センサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械に関する。
最近では、切削工具の本体にセンサおよびデータ送信のための無線通信機を設け、センサにより収集した切削工具の状態に関するデータをデータ収集装置に無線により送信することが提案されている(特許文献1)。特許文献1に開示の技術により、各工具がデータ収集装置と直接に通信できる。データ収集装置がセンサデータを収集するためのケーブルなどは不要であり、加工作業がやりやすくなるとされている。
特開2007-80190号公報
この開示の第1の局面に係るセンサ異常判定装置は、無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部とを含む。
この発明は、このような特徴的な処理部を備えるデータ収集装置として実現できるだけでなく、係る特徴的な処理をステップとするセンサ異常判定方法として実現したり、係るステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりできる。また、センサ異常判定装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、センサ異常判定装置を含むセンサ異常判定システムとして実現したりできる。
図1は、この開示の1実施形態に係るデータ収集システムのブロック図である。 図2は、図1に示すデータ送信機を備えた切削工具のブロック図である。 図3は、図1に示すデータ送信機の構成を示すブロック図である。 図4は、図1に示す端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図5は、図4に示すモニタの正常時の表示例を示す模式図である。 図6は、センサに異常が発見された場合のモニタの表示例を示す模式図である。 図7は、図1に示す端末が実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図8は、図7に示すセンサ初期化処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図9は、図7に示す初期しきい値の設定処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図10は、図7に示すセンサデータ取得処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図11は、図11は、この開示の第2実施形態に係る端末が実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図12は、図11に示すセンサごとの異常判定・表示処理を実現するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図13は、この開示の第3実施形態に係る端末が実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
[この開示が解決しようとする課題]
特許文献1に開示の技術によれば、データ収集装置において、切削工具の稼働状態に関して切削工具に設けられたセンサが収集したデータをモニタすることはできる。しかし、特許文献1に開示の技術はセンサが正常に動作していることを前提としている。仮にセンサに異常が発生したときには、特許文献1に開示の技術によっては切削工具の稼働状態に関する誤った情報が表示されることになるという問題がある。
この開示は、データ収集装置と、センサおよび無線通信機を備えた切削工具とが通信を行う場合に、センサの異常を利用者が容易に知ることができるセンサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械を提供することを目的とする。
[この開示の効果]
以上のようにこの開示によると、データ収集装置と、センサおよび無線通信機を備えた切削工具とが通信を行う場合に、センサの異常を利用者が容易に知ることができるセンサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械を提供できる。
[本開示の実施形態の説明]
以下の説明および図面においては、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)この開示の第1の局面に係るセンサ異常判定装置は、無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部とを含む。この構成により、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かが判定できる。
(2)上記(1)において、前記判定部は、前記1または複数のセンサの各々から前記データを受信し、当該データに基づいて、前記1または複数のセンサの各々について、異常が発生したか否かをそれぞれ判定するセンサ別判定部を含んでもよく、前記判定表示は、前記1または複数のセンサの各々に関する前記センサ別判定部の結果を表示してもよい。この構成により、複数のセンサのうちのどのセンサが異常かを表示に基づいて容易に判別できる。
(3)上記(1)または上記(2)において、前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに表示するデータ受信部をさらに含んでもよい。この構成により、センサの異常が容易に判別できるだけでなく、各センサからのデータを、データの測定中にリアルタイムに確認できる。
(4)上記(3)において、前記データ受信部は、前記判定部により前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したと判定された後も、前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに当該データを表示する処理を続行してもよい。この構成により、正常なセンサについては、データ収集とセンサ異常の判定とが続行できる。
(5)上記(3)または上記(4)において、前記判定部および前記データ受信部は、それぞれ、前記1または複数のセンサからの前記データを第1周期ごとおよび第2周期ごとに定期的に受信してもよい。すなわち、判定部は第1周期ごとに1または複数のセンサからのデータを受信して、センサ異常の判定を行う。またデータ受信部は第2周期ごとに1または複数のセンサからのデータを受信して表示する。この構成により、センサ異常の判定とデータの表示とが、それぞれ定期的に更新され、リアルタイムにセンサ異常の判定とデータの表示とが行える。
(6)上記(5)において、前記第1周期および前記第2周期は同一周期であってもよい。この構成により、センサ異常の判定とデータの表示とが、それぞれ同じ周期をもって定期的に更新され、センサ異常の判定とデータの表示とがリアルタイムに行え、センサ異常の発生前後のデータが区別できる。
(7)上記(5)において、前記第1周期および前記第2周期は互いに異なる周期であってもよい。この構成により、センサ異常の判定とデータの表示との周期が、それぞれ適切な値に設定でき、センサ異常の発生とデータの表示とがそれぞれ適切な周期により行える。
(8)上記(1)において、前記切削工具は、前記センサの特定の異常を検出し異常検出信号を無線通信により送信する機能を持ち、前記判定表示部は、前記判定部の判定結果と前記切削工具から受信した前記異常検出信号とに応じ、前記1または複数のセンサの異常に関する判定結果を表示してもよい。この構成により、工具側においてしか判定できないセンサの異常を工具とは別の装置において確認できる。
(9)この開示の第2の局面に係るセンサ異常判定システムは、センサを備えた切削工具と、前記切削工具との無線通信を行うことにより前記センサに異常が発生したか否かを判定する異常判定装置とを含むセンサ異常判定システムであって、前記切削工具は、チップ取付部を持つホルダと、前記ホルダに取り付けられた1または複数のセンサと、前記ホルダ内に設けられ、前記1または複数のセンサからのデータを無線通信により送信するデータ送信部とを含み、前記異常判定装置は、無線通信を通じて、前記1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部とを含む。この構成により、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かが視覚的に判定できる。
(10)この開示の第3の局面に係るセンサ異常判定方法は、コンピュータが、無線通信機を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定するステップと、コンピュータが、前記判定するステップにおける判定結果を表示装置に表示するステップとを含む。この構成により、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かがコンピュータによる表示を介して視覚的に判定できる。
(11)この開示の第4の局面に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部として機能させる。この構成により、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かがコンピュータによる表示を介して視覚的に判定できるよう、コンピュータを機能させることができる。
(12)この開示の第5の局面に係る非一時的記憶媒体は、コンピュータを、無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部として機能させる。この構成により、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かがコンピュータによる表示を介して視覚的に判定できる。
(13)この開示の第6の局面に係る工作機械は、1または複数のセンサを備えた切削工具により機械加工を行う機械加工部と、前記切削工具との無線通信を行うことにより前記センサに異常が発生したか否かを判定する異常判定部とを含む工作機械であって、前記異常判定部は、無線通信を通じて、前記1または複数のセンサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を表示する判定表示部とを含む。この構成により、工作機械において、切削工具に備えられた1または複数のセンサに異常が発生したか否かが視覚的に判定できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係るセンサ異常判定装置、センサ異常判定システム、センサ異常判定方法、コンピュータプログラム、非一時的記憶媒体、および工作機械の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。
1.第1実施形態
A.構成
A1.全体構成
図1に、この開示の第1実施形態に係る機械加工システム50の概略構成を示す。図1を参照して、機械加工システム50は、各々が1または複数のセンサと、各々がデータ送信機54、データ送信機56、データ送信機58などを備えた1または複数の切削工具を使用して加工対象に対する加工を行う機械加工装置64と、データ送信機54、データ送信機56、およびデータ送信機58の各々から無線通信により各切削工具に備えられた1または複数のセンサからのデータを受信し、そのデータの時系列を表示し、センサの異常が検知されたときにセンサ異常の表示を行うデータ収集システム52とを含む。
データ収集システム52は、無線受信機62と、無線受信機62を介してデータ送信機54、データ送信機56、およびデータ送信機58からのデータを受信して解析し、それらデータを表示する機能を持つ端末60とを含む。端末60はさらに、センサ異常が検知された場合にはセンサ異常が発生したことを表示する機能を持つ。
A2.切削工具
図2に、機械加工装置64が使用する切削工具の例として、図1のデータ送信機54を備えた切削工具100の構成を示す。図2を参照して、切削工具100は、先端に切削加工のための切削インサート112を着脱可能に保持するホルダ110を含む。切削工具100はさらに、ホルダ110内に設置された熱センサ114、ひずみセンサ116、およびひずみセンサ118などを含む。これらセンサの数および位置は、その目的に照らして適切となるように選ばれる。例えば熱センサ114は切削インサート112に近い位置に設けられる。例えばひずみセンサ116はホルダ110の上面に設けられる。ひずみセンサ118はホルダ110の手前側側面に設けられる。典型的には、ホルダ110の側面のうち、ひずみセンサ118が設けられた面と反対側の側面には、図示しないひずみセンサが設けられる。以下においては、説明が煩瑣になることを避けるため、図示していないセンサについては説明しない。熱センサ114、ひずみセンサ116、およびひずみセンサ118などの各センサはデータ送信機54に電気的に接続されており、各センサの出力はデータ送信機54に送信される。
図3は、データ送信機54の構成を示すブロック図である。図3を参照して、データ送信機54は、無線通信部150と、無線通信部150および熱センサ114、ひずみセンサ116、およびひずみセンサ118に接続されたCPU(Central Processing Unit)152と、CPU152に接続された不揮発性メモリ156と、無線通信部150、CPU152および不揮発性メモリ156に対して電力を供給する電源154とを含む。
不揮発性メモリ156は、CPU152が実行するプログラムを記憶する。無線通信部150は、CPU152の制御のもと、CPU152が熱センサ114、ひずみセンサ116、およびひずみセンサ118から受信したセンサデータから組み立てたパケットを図1に示す無線受信機62に送信する機能を持つ。この実施形態においては、電源154は電池である。
図4は、図1に示す端末60のハードウェアブロック図である。図4を参照して、この端末60は、コンピュータ200と、いずれもコンピュータ200に接続された、利用者と対話するためのキーボード206、タッチパッド204、およびモニタ202とを含む。もちろんこれらは利用者との対話が必要となったときのための構成の一例であって、利用者との対話に利用できる一般のハードウェアおよびソフトウェア(例えばマウス、音声入力、ポインティングデバイス一般)であればどのようなものも利用できる。
図4を参照して、コンピュータ200は、CPU220と、CPU220に接続されたバス228と、バス228に接続され、コンピュータ200のブートアッププログラムなどを記憶するROM(Read-Only Memory)222と、バス228に接続され、実行時のプログラムを構成する命令、システムプログラム、システム状態、および作業データなどを記憶するRAM(Random Access Memory)224と、バス228に接続された不揮発性メモリであるSSD(Solid State Drive)226とを含む。SSD226は、CPU220が実行するプログラム、およびCPU220が実行するプログラムが使用するデータなどを記憶するための非一時的な記憶媒体である。コンピュータ200はさらに、いずれもバス228に接続され、CPU220の制御に従ってモニタ202を用いた表示を行う表示制御部230と、周辺機器が接続される入出力I/F(Interface)232と、他端末との通信を可能とするネットワーク210への接続を提供するネットワークI/F236と、USB(Universal Serial Bus)メモリ208が着脱可能であり、USBメモリ208とコンピュータ200内の各部との通信を提供するUSBポート234とを含む。
上記実施形態においては、この実施形態に係る端末60を実現するプログラムなどは、いずれも例えば図4に示すSSD226、RAM224、またはUSBメモリ208、もしくはネットワークI/F236およびネットワーク210を介してバス228に接続された図示しない外部装置の記憶媒体などに格納される。典型的には、これらのデータおよびパラメータなどは、例えば外部からSSD226に書込まれコンピュータ200による実行時にはRAM224にロードされる。
この実施形態に係る端末60を実現するプログラムなどは、例えばUSBメモリ208に記憶されており、USBメモリ208をUSBポート234に装着した状態において、SSD226に転送され記憶される。または、このプログラムはネットワーク210およびネットワークI/F236を通じてコンピュータ200に送信されSSD226に記憶されてもよい。
プログラムは実行のときにRAM224にロードされる。もちろん、キーボード206、モニタ202およびタッチパッド204を用いてソースプログラムを入力し、コンパイルした後のオブジェクトプログラムをSSD226に格納してもよい。スクリプト言語の場合には、キーボード206などを用いて入力したスクリプトをSSD226に格納してもよい。仮想マシン上において動作するプログラムの場合には、仮想マシンとして機能するプログラムを予めコンピュータ200にインストールしておく必要がある。
CPU220は、その内部のプログラムカウンタと呼ばれるレジスタ(図示せず)により示されるアドレスに従ってRAM224からプログラムを読み出して命令を解釈し、命令の実行に必要なデータを命令により指定されるアドレスに従ってRAM224、SSD226またはそれ以外の機器から読み出して命令により指定される処理を実行する。CPU220は、実行結果のデータを、RAM224、SSD226、CPU220内のレジスタなど、プログラムにより指定されるアドレスに格納する。このとき、プログラムカウンタの値もプログラムによって更新される。コンピュータプログラムは、USBメモリ208から、またはネットワーク210およびネットワークI/F236を介して、RAM224に直接にロードしてもよい。
コンピュータ200との協働により上記した実施形態に係る各部の機能を実現するプログラムは、それら機能を実現するようコンピュータ200を動作させるように記述され配列された複数の命令を含む。この命令を実行するのに必要な基本的機能のいくつかはコンピュータ200上において動作するオペレーティングシステム(OS(Operating System))もしくはサードパーティのプログラム、またはコンピュータ200にインストールされる各種ツールキットのモジュールにより提供される。したがって、このプログラムはこの実施形態のシステムおよび方法を実現するのに必要な機能全てを必ずしも含まなくてよい。このプログラムは、命令の中において、所望の結果が得られるように制御されたやり方により適切な機能または「プログラミング・ツール・キット」の機能を静的にリンクすることにより、またはプログラムの実行時に動的にそれら機能にリンクすることにより、上記した各装置およびその構成要素としての動作を実行する命令のみを含んでいればよい。そのためのコンピュータ200の動作方法は周知なため、ここでは繰返さない。
図5に、機械加工装置64が使用している切削工具100などの各センサが正常に動作しているときの端末60のモニタ202の表示例を示す。図5を参照して、このときの正常時画面250は、センサ状態表示領域260と、センサデータ表示領域262とを含む。
センサ状態表示領域260は、機械加工装置64が使用している切削工具が備えているセンサごとにセンサ状態を表示する状態表示部268、状態表示部270、状態表示部272および状態表示部274を含む。図5は表示の1例であり、使用されているセンサの数に応じて状態表示部の数は増減する。センサ状態表示領域260にはさらに、各センサによるデータ測定を端末60に対して利用者が指示する際に使用する測定開始ボタン264と、測定を停止する際に利用者が使用する測定停止ボタン266とを含む。
センサデータ表示領域262には、センサ状態表示領域260に表示されている各センサからのデータが所定の形式により表示される。図5に示す例においては状態表示部268、状態表示部270、状態表示部272および状態表示部274にそれぞれ対応するセンサからの出力の時系列が、時系列グラフ276、時系列グラフ278、時系列グラフ280、および時系列グラフ282として表示される。モニタの対象となっているセンサの数が多くなれば、センサ状態表示領域260の状態表示部などをスクロール表示させるようにしてもよい。その場合には、センサデータ表示領域262の各センサデータのグラフなどもセンサ状態表示領域260のスクロールと同期してスクロールすることが望ましい。
図6に、この実施形態においてセンサに何らかの異常が発生したことが検出されたときの例として、モニタ202の表示300を示す。表示300が図5の正常時画面250と異なるのは、状態表示部274の表示が正常時画面250のときと異なっている点である。すなわち、図5の正常時画面250においては、状態表示部274にはチェックマークが表示され、背景は正常時の背景色(例えば緑色)により表示されている。しかし図6の場合、状態表示部274にはチェックマークではなく、異常の発生を表すクロスマークが表示され、背景色も正常時の緑色ではなく異常発生時の注意色(例えば赤色)により表示される。なお、この実施形態においては、異常が発生したと判定されたときにも時系列グラフ282には、端末60が受信したセンサデータがそのまま表示される。
B.プログラム構成
図7に、端末60が実行するプログラムの全体の制御構成を示す。図7を参照して、このプログラム350は、測定開始ボタンが押されたとともに動作を開始し、データの収集対象となっている各センサに対してセンサ初期化処理を行うステップ360と、各センサについて、異常か否かを判定するための初期しきい値の設定処理を行うステップ362とを含む。
プログラム350はさらに、各センサからセンサデータを取得するセンサデータ取得処理を実行するステップ364と、ステップ364の完了後、図5に示す測定停止ボタン266が押されたか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ366とを含む。ステップ366における判定が肯定的なとき、すなわち測定停止ボタン266が押されればプログラム350の実行は終了する。測定停止ボタン266が押されていなければ制御はステップ364に戻り、新たなセンサデータの取得処理が実行される。すなわち、センサデータの取得が繰り返し実行される。この繰り返しの時間的間隔は、多少の変化はあるもののほぼ一定となる。この開示においては、このような繰り返しの時間的間隔を「周期」と呼ぶ。この実施形態においては、センサデータの取得と、そのセンサデータを用いたセンサ異常の判定およびセンサデータの表示更新とは、1回の繰り返し内において全て実行される。すなわち、センサデータの取得と、センサ異常の判定と、センサデータの表示更新とは、同じ周期をもって繰り返される。なお、データの処理をより厳密な周期で行うことが望ましい場合もある。その場合には、図7において図示はしていないが、繰り返しの実行時間を計時し、ステップ364の実行が開始されてから次にステップ364の実行が開始されるまでの時間が上記した特定の周期と等しくなるよう、ステップ366からステップ364に制御を戻す経路に、繰り返しの周期を一定に調整するための待機時間を設定するステップを設けてもよい。
図8は、図7のステップ360の詳細を示す。図8を参照してステップ360は、センサの数を表す変数nに1を代入するステップ400と、変数nにより示されるn番目のセンサにおいて初期化処理を実施するステップ402とを含む。このステップ402においては、端末60は、対象となるセンサに対して明らかな異常があるか否かについて問い合わせる。この問い合わせに対して、図2に示すデータ送信機54は、例えばセンサとの接続線に断線がないか、センサが水没していないか、などを判定し、異常があれば無線受信機62を介して対応するエラーコードを端末60に送信する。データ送信機54は、センサに異常がなければ正常状態を示すコードを端末60に送信する。
ステップ360はさらに、ステップ402において対象のセンサから受信した返答にエラーコードが含まれるか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ404と、ステップ404における判定が肯定的なとき、すなわち対象のセンサから受信した返答にエラーコードが含まれるときに、異常が発生したとして例えばそのセンサの異常を示すフラグをセットし、エラーコードを記憶するステップ406とを含む。ステップ406においては、対象となるセンサの状態表示部をエラー表示とする。エラーがないときには対象となるセンサの状態表示部を正常表示とする。
ステップ360はさらに、ステップ404における判定が否定的なとき、およびステップ404における判定が肯定的でありかつステップ406における処理が終了した後に、変数nに1を加算するステップ408と、変数nの値が、対象となるセンサの総数Nより大きいか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ410とを含む。ステップ410における判定が否定的なら、制御はステップ402に戻り、更新後の変数nの値により表されるセンサに対してステップ402からステップ408の処理を繰り返す。ステップ410における判定が肯定的なら、ステップ360の実行は終了し、制御は図7のステップ362に進む。
図9は、図7に示すステップ362の詳細を示す。図9を参照して、ステップ362は、データの、時系列における時間的順序を示す変数tに1を代入するステップ450と、処理する対象となるセンサを表す変数nに1を代入するステップ452と、n番目のセンサにおいて、初期ひずみεn1および初期温度Tn1を各センサから取得するステップ454とを含む。
ステップ362はさらに、ステップ454において得られた初期ひずみεn1が所定のしきい値εTHIの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ456と、ステップ456の判定が否定的なことに応答してn番目のセンサが異常と判定し、そのセンサに対して設けられた異常フラグをセットするステップ458とを含む。ステップ458においては、図6に示すように、対象となるセンサの状態表示部を異常表示とする。ステップ456における判定が肯定的なときには、対象となるセンサの状態表示部を正常表示とする。
ステップ362はさらに、ステップ456における判定が肯定的なとき、およびステップ456における判定が否定的であり、かつステップ458の処理が終了したときに、初期ひずみを基準としてn番目のセンサに対する初期しきい値を設定するステップ460と、変数nに1を加算するステップ462と、変数nの値がセンサの総数Nより小さいか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ464とを含む。ステップ464における判定が否定的なときには、制御はステップ450に戻り、以後の処理を繰り返す。ステップ464における判定が肯定的なときにはステップ362の実行は終了し、制御は図7のステップ364に進む。
図10は、ステップ364において実行されるプログラムの制御構造を示す。図10を参照して、ステップ364は、変数nに1を、変数tに変数t+1を、それぞれ代入するステップ500と、n番目のセンサからセンサデータを取得し図5のセンサデータ表示領域262に表示するステップ502とを含む。この例においては、ステップ502において取得するひずみセンサからのデータをセンサデータεntとし、温度センサからのデータをセンサデータTntとする。n=1、t=1のときのセンサデータはε1,1およびセンサデータT1,1である。
このプログラムはさらに、ひずみセンサの熱ドリフト補正関数TD(Tnt,Tn1)を用いて、熱によるひずみ値の補正量を算出するステップ504と、温度Tntにおけるひずみ値の異常を判定するためのしきい値εTHntを算出するステップ506と、センサデータεntがしきい値εTHntの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ508とを含む。熱ドリフト補正関数TD(Tnt,Tn1)は、変数tの値が1のときのセンサデータTn1と、現在のセンサデータTntとにより各センサについて定められる補正関数である。この補正関数は、予め実験により定めておく。n、tにより定まるしきい値εTHntは、この実施形態においては以下の式により定められる。
εTHnt=εTHn1+TD(Tnt,Tn1
ステップ364はさらに、ステップ508における判定が否定的なときに、n番目のセンサに異常が発生したと判定し、n番目のセンサに対応する異常フラグをセットするステップ510と、ステップ508における判定が肯定的なとき、およびステップ508における判定が否定的でありかつステップ510における処理が終了したときに、異常フラグがセットされているか否かに従って、対象となるセンサの状態表示部(図6を参照)をエラー表示または正常表示とし、取得されたセンサデータを用いて画面のセンサ出力の表示を更新するステップ511と、変数nの値に1を加算して変数nに代入するステップ512とを含む。
ステップ364はさらに、ステップ512に続き、変数nの値がセンサの総数Nより大きいか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ514を含む。ステップ514における判定が否定的なときには制御はステップ504に戻る。ステップ514における判定が肯定的なときにはステップ364の実行は終了し、制御は図7のステップ366に戻る。
C.動作
以上のように構成された第1実施形態に係る機械加工システム50は以下のように動作する。機械加工装置64には各々がデータ送信機を備えた各種の切削工具が装着され、加工対象物に対する加工を開始するものとする。
利用者が端末60において図7から図10に示す制御構造を有するプログラムを起動すると、図5に示す正常時画面250がモニタ202に表示される。この実施形態においてはこのプログラムの起動時に各センサとの通信を行い、その通信結果に従って図5に示すような画面を表示する。ただし、測定開始ボタン264が操作されるまでは、各センサに対する状態表示部などの正常/異常表示は行われない。またセンサデータ表示領域262にはデータは表示されない。
利用者が図5に示す正常時画面250において測定開始ボタン264を押すと、図7に示すプログラムの実行が開始される。すなわち、ステップ360において、図8に示すように、センサの数を表す変数nに1が代入される(ステップ400)。1番目のセンサにおいて初期化処理が実施される(ステップ402)。このステップ402において、端末60は、対象となるセンサに対して明らかな異常があるか否かについて問い合わせる。この問い合わせに対して、図2に示すデータ送信機54は、例えば各センサに異常がないかどうかを判定し、異常があればそのセンサを特定する情報と、異常を示すエラーコードとを無線受信機62を介して端末60に送信する。データ送信機54は、センサに異常がなければ正常状態を示すコードを端末60に送信する。
さらに、端末60は、対象のセンサについてデータ送信機から受信した返答にエラーコードが含まれるか否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ404)。端末60は、対象のセンサについてデータ送信機から受信した返答にエラーコードが含まれるときには、そのセンサの異常を示すフラグをセットし、エラーコードを記憶する(ステップ406)。端末60はまた、対象となるセンサの状態表示部を異常表示とする。
端末60はさらに、ステップ404における判定が否定的なとき、およびステップ404における判定が肯定的でありかつステップ406における処理が終了した後に、変数nに1を加算する(ステップ408)この結果、変数nの値は2となる。端末60は、変数nの値=2が、対象となるセンサの総数Nより小さいか否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ410)。ここではセンサの総数Nが2より大きいとする。すると端末60によるプログラムの実行はステップ402に戻り、更新後の変数nの値(=2)により表されるセンサに対してステップ402からステップ408の処理が繰り返される。こうして全てのセンサに対してステップ360の処理が終了すると、ステップ410における判定が肯定的となり、制御は図7のステップ362(詳細は図9)に進む。
図9を参照して、ステップ362において端末60は、データの、時系列における時間的順序を示す変数tに1を代入する(ステップ450)。端末60はさらに、処理する対象となるセンサを表す変数nに1を代入する(ステップ452)。端末60は、n番目(1番目)のセンサにおいて、初期ひずみεn1および初期温度Tn1を1番目のセンサから取得する(ステップ454)。
端末60はさらに、ステップ454において得られた初期ひずみεn1が所定のしきい値εTHIの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ456)。このステップにおける判定が否定的ならば、端末60はそのセンサ(1番目のセンサ)が異常と判定し、そのセンサに対して設けられた異常フラグをセットする(ステップ458)。このとき端末60は、対象となるセンサの状態表示部を異常表示とする。
端末60は、ステップ456における判定が肯定的なとき、およびステップ456における判定が否定的であり、かつステップ458の処理が終了したときに、1番目のセンサの初期ひずみを基準として、1番目のセンサに対する初期しきい値を設定する(ステップ460)。端末60は、変数nに1を加算する(ステップ462)。この結果、変数nの値は2となる。端末60は、変数nの値(すなわち2)がセンサの総数Nより小さいか否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ464)。ここではセンサの総数Nが2より大きいものとする。するとステップ464における判定が否定的となり、制御はステップ450に戻る。以後、変数nの値を2として上記した処理を繰り返す。変数nの値がセンサの総数Nより大きくなると、ステップ464における判定が肯定的となってステップ362の実行は終了し、制御は図7のステップ364(詳細は図10)に進む。
図10を参照して、端末60は、ステップ364の最初に、変数nに1を、変数tに変数t+1を、それぞれ代入する(ステップ500)。この結果、ステップ500の最初の実行時には変数tの値は2となる。端末60はさらに、1番目のセンサからセンサデータを取得し、図5のモニタ202に表示する(ステップ502)。この例においては、ステップ502において取得するひずみセンサからのデータはひずみ値ε1,2および温度T1,2である。
端末60はさらに、n=1、t=2のときのひずみセンサの熱ドリフト補正関数TD(T1,2,T1,2)を用いて、熱によるひずみ値の補正量を算出する(ステップ504)。端末60はまた、温度T1,2におけるひずみ値の異常を判定するためのしきい値εTHntを算出する(ステップ506)。端末60はさらに、センサデータε1,2がしきい値εTH1、2の範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ508)。n=1、t=2に対して定まるしきい値εTH1,2は、以下の式により定められる。
εTH1,2=εTH1,1+TD(T1,2,T1,1
ステップ508における判定が否定的なときには端末60は、1番目のセンサに異常が発生したと判定し、1番目のセンサに対応する異常フラグをセットする(ステップ510)。この場合、端末60は、図6に示すように、対象となっているセンサに対応する状態表示部の表示を異常表示に変更し、あわせてセンサデータを用いて表示を更新する(ステップ511)。この後、端末60は制御をステップ512に進める。ステップ508における判定が否定的なときには端末60は対象となるセンサのセンサ状態表示領域260における測定開始ボタンを正常表示とし、センサデータを用いて表示を更新して(ステップ511)、制御をステップ512に進める。
ステップ512においては、変数nの値に1を加算して変数nに代入する(ステップ512)。この結果、変数nの値は2となる。端末60はさらに、変数nの値(=2)がセンサの総数Nより大きいか否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ514)。ここでは、ステップ514における判定が否定的だとする。すると制御はステップ504に戻る。この結果、n=2、t=2となって、ステップ504、ステップ506、ステップ508、ステップ510、ステップ511およびステップ512の処理が実行される。この間、ステップ508における判定が肯定的なら2番目のセンサに対する異常フラグがセットされる。こうしてステップ512において変数nに1が加算される。この結果、変数nの値は3となる。
続いてステップ514における判定が再び実行される。ステップ514における判定が否定的ならば、制御はステップ504に戻る。この結果、n=3、t=1に対して上記処理が実行される。こうして、変数nの値がセンサの数Nより大きくなると、ステップ514における判定が肯定的となり、ステップ364の実行は終了する。この結果、制御は図7のステップ366に進む。
ステップ366において、図5に示す測定停止ボタン266が押されていないと判定された場合には、制御はステップ364に戻る。すなわち、また図10に示される処理が実行される。ただしこの場合には、図10のステップ500の実行時に、変数nに1が代入され、変数tにt+1が代入される。この結果n=1、t=3として、前述したステップ364が再び実行される。
こうして、ステップ364が、図5に示す測定停止ボタン266が押されるまで定期的に繰り返される。その結果、センサ状態表示領域260には各センサの正常および異常が測定開始ボタンによって表示される。またセンサデータ表示領域262には、センサから取得したデータの時系列が表示される。この表示は、センサにエラーが発見されても中断なく継続される。
2.第2実施形態
A.構成
第1実施形態においては、全てのセンサに対する処理をシーケンシャルに行っている。しかしこの開示はそのような実施形態に限定されるわけではない。各センサに対する処理を並列に行うこともできる。第2実施形態はそのように各センサに対する処理を並列に行う。
この第2実施形態において使用するハードウェアは、図1から図4に示す第1実施形態のものと基本的に同じである。またこの第2実施形態においてデータ送信機54が実行する処理も第1実施形態と同じである。さらに、図5および図6に示される表示内容も、第2実施形態と第1実施形態とは同様であるとする。異なるのは端末60が実行するプログラムである。
図11に、端末60が実行するプログラムの制御構造を示す。センサデータの収集処理の開始が利用者により指示されると、図5に示す画面が端末60のモニタ202に表示される。図5に示す測定開始ボタン264が押されたことに応答して、図11に制御構造を示すプログラム550が起動する。なおこの例においては、測定対象となるセンサの数は4個とする。プログラム550は、センサの数(この実施形態においては4個)と一致する数の、センサデータを取得するためのスレッドのインスタンスを生成し起動するステップ560と、ステップ560において起動された各スレッドにおいて、センサごとの処理を並列に実行するステップ562、ステップ564、ステップ566、ステップ568とを含む。実際にはこれらステップ562、ステップ564、ステップ566、およびステップ568は別スレッドにより実行されるため、互いに独立に実行されると考えてよい。各スレッドが終了すればプログラム550も終了する。
図12に、例えばステップ562において実行されるプログラムの制御構造を示す。他のステップ564、ステップ566、ステップ568において実行されるプログラムも同じ制御構造を持つ。ステップ562において実行されるプログラムは、第1実施形態の図7から図10に制御構造を示すプログラムにおいて、センサの数nを1に固定した場合と同じである。
図12を参照して、ステップ562は、記憶領域の初期化、対象となるセンサとの接続などの初期化処理を行うステップ600と、ステップ600においてセンサから受信した返答にエラーコードがあるか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ601と、ステップ601における判定が肯定的なときに、このセンサに関する異常フラグをセットするステップ602とを含む。ステップ562はさらに、測定の時間的順番を示す変数tに初期値である1を代入するステップ603と、このスレッドが対象とするセンサから、初期ひずみεa1および初期温度Ta1をセンサデータとして取得するステップ604と、ステップ600において取得したセンサデータにエラーコードが含まれているか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ602と、ステップ602における判定が肯定的なときに、対象とするセンサに異常が発生したと判定し、異常フラグをセットし、対象となるセンサに関する状態表示部(図5および図6を参照)の表示を異常時の表示(図6の状態表示部274を参照)に変更するステップ604とを含む。
ステップ562はさらに、ステップ602における判定が否定的なとき、およびステップ602における判定が肯定的でありかつステップ604が終了したときに、測定の時間的順番を示す変数tに初期値である1を代入するステップ603と、このスレッドが対象とするセンサから、初期ひずみεa1および初期温度Ta1を取得するステップ604と、初期ひずみεa1がしきい値εTHIの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ606と、ステップ606における判定が否定的なときに、ひずみセンサに異常があるとして異常フラグをセットするステップ608と、ステップ606における判定が肯定的なとき、およびステップ606における判定が否定的でありかつステップ608が終了したときに、初期ひずみεa1に基づき初期しきい値εaTHIを設定するステップ610とを含む。
ステップ562はさらに、ステップ610に続き、変数tに1を加算するステップ611と、センサデータであるひずみ値εatおよび温度Tatを対象となるセンサから取得するステップ612と、ひずみセンサの熱ドリフト補正関数TD(Tat,Ta1)を用いて、熱によるひずみ値の変動量を算出するステップ614と、温度Tatにおけるしきい値εTHtを以下の式により算出するステップ616とを含む。
εTHt=εTHI+TD(Tat,Ta1
ステップ562はさらに、ステップ612において取得したひずみ値εatがステップ616において算出したしきい値εTHtの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させるステップ618と、ステップ618における判定が否定的なときに、対象のセンサに異常が発生したと判定し、異常フラグをセットするステップ620とを含む。ステップ562はさらに、ステップ618における判定が肯定的なとき、およびステップ618における判定が否定的でありかつステップ620の処理が終了したときに、異常フラグがセットされていれば、対象のセンサに対応する状態表示部を異常時の表示(図6を参照)に変化させ、センサデータを用いて表示の更新を行うステップ621と、図5に示す測定停止ボタン266が押されているか否かに従って制御の流れを分岐させるステップ622とを含む。ステップ622における判定が否定的ならば制御はステップ612に進む。その結果、変数tの値に1を加算してステップ611、ステップ612、ステップ614、ステップ616、ステップ618、ステップ620、ステップ621,およびステップ622の処理が繰り返される。ステップ622における判定が肯定的ならステップ562の実行は終了する。すなわち、このスレッドの実行は完了する。
B.動作
第2実施形態に係るデータ収集システムは以下のように動作する。切削工具100(図2)の動作は第1実施形態と同様である。
端末においてセンサデータの収集処理の開始が利用者により指示されると、図5に示す画面が端末60のモニタ202に表示される。図5に示す測定開始ボタン264を利用者が押したことに応答して、CPU220は、図11に制御構造を示すプログラム550の実行を開始する。まずCPU220は、センサの数(この実施形態においては4個)と一致する数の、センサデータ取得のためのスレッドのインスタンスを生成し起動する(ステップ560)。CPU220は、起動された各スレッドにおいて、センサごとの処理を並列に実行する(ステップ562、ステップ564、ステップ566、ステップ568)。これらステップ562、ステップ564、ステップ566、およびステップ568は別スレッドにより並列に実行される。
図12を参照して、例えばステップ562においてCPU220は、初期化処理(ステップ600)の後、このスレッドが対象とするセンサから受信した返答にエラーコードがあるか否かを判定する(ステップ601)。エラーコードがあれば異常フラグがセットされる(ステップ602)。続いてステップ603において変数tに1が代入され(ステップ603)、対象となるセンサから初期ひずみεa0および初期温度Ta0をセンサデータとして取得する(ステップ604)。CPU220はさらに、初期ひずみεa1がしきい値εTHIの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ606)。CPU220は、ステップ606における判定が否定的なときに、ひずみセンサに異常があるとして異常フラグをセットする(ステップ608)。CPU220は、ステップ606における判定が肯定的なとき、およびステップ606における判定が否定的でありかつステップ608が終了したときに、初期ひずみεa1に基づき初期しきい値εaTHIを設定する(ステップ610)。
CPU220はさらに、変数tに1を加算し(ステップ611)、センサデータであるひずみ値εatおよび初期温度Tat(tはデータの時間的順序を示す。)をセンサから取得する(ステップ612)。CPU220は、ひずみセンサの熱ドリフト補正関数TD(Tat,Ta1)を用いて、熱によるひずみ値の変動量を算出する(ステップ614)。CPU220は、温度Tatにおけるしきい値εTHtを前述の式により算出する(ステップ616)。
CPU220はさらに、ステップ612において取得したひずみ値εatがステップ616において算出したしきい値εTHtの範囲内か否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ618)。ステップ618における判定が否定的なときには、CPU220は対象のセンサに異常が発生したと判定し、異常フラグをセットする(ステップ620)。CPU220はさらに、ステップ618における判定が肯定的なとき、およびステップ618における判定が否定的でありかつステップ620の処理が終了したときに、異常フラグがセットされていれば、対象となっているセンサに対応する状態表示部を異常時の表示にする(図6を参照)。CPU220は続いて、図5に示す測定停止ボタン266が押されているか否かに従って制御の流れを分岐させる(ステップ622)。測定停止ボタン266が押されていなければCPU220は、制御をステップ612に戻し、変数tの値に1を加算して(ステップ611)、ステップ612、ステップ614、ステップ616、ステップ618、ステップ620、ステップ621およびステップ622の処理を繰り返す。測定停止ボタン266が押されていればCPU220はこのスレッドの実行を終了する。
こうした処理が、各センサに対応するスレッドにより実行される。その結果、第1実施形態と同様、図5および図6に示すようにセンサデータの表示と、センサエラーの検出および表示とを実現できる。
3.第3実施形態
上記第1実施形態および第2実施形態においては、センサの異常判定と、センサ出力の表示更新には、同じときにセンサから取得されたデータが用いられている。その結果、第1実施形態においても第2実施形態においても、センサの異常判定とセンサ出力の表示更新とは同じ周期をもって繰り返し実行される。しかしこの開示はそのような実施形態には限定されない。両者が互いに異なる周期により実行されてもよい。
図13を参照して、この第3実施形態に係るデータ収集システムの端末が実行するプログラム650は、実行が開始されると、エラー監視処理662を実行するスレッドを起動するステップ660と、監視の対象となるセンサの数だけ、センサごとの出力を取得し表示する処理666、668、670および672などのスレッドを起動するステップ664とを含む。図5に示す測定停止ボタン266が押されれば、これらスレッドは全て終了し、プログラム650の実行も終了する。
この第3実施形態においては、ステップ662は、図7のプログラムと基本的に同様の構成を持つ。ただしこの第3実施形態においては、図10に示すステップ364におけるステップ511において、データの表示は行わず、異常フラグに基づいて、対象となるセンサに対応する状態表示部を更新する処理のみを実行する。すなわち、ステップ364を繰り返し実行する(図7を参照)ことにより、複数のセンサに対する異常判定を順番に行う処理を繰り返すことになる。
一方、図13に示す例えばステップ666は、基本的に図12に示すステップ562において、ステップ600、ステップ603、ステップ604、ステップ611、ステップ612、ステップ621、およびステップ622のみを取り出した構造を持つ。ただしステップ621においては、センサデータに基づき、センサデータの部分の表示更新のみが行われる。この第3実施形態においても、各プログラムにおける繰り返し処理を所定周期で実行するように、各処理単位の最後に待機時間を設けることができる。
以上のようにこの第3実施形態によれば、センサの異常判定は、複数のセンサを順番に調べる処理を繰り返して実現される。一方、各センサの出力に基づくデータ表示は、センサごとの処理における繰り返しの周期に従って更新される。すなわち、センサの異常判定の実行周期と、センサの出力の表示周期とは互いに独立となり、それぞれ、アプリケーションにあわせて適切な周期を設定できる。
4.変形例
上記第1実施形態、第2実施形態、および第3実施形態において、無線受信機62と端末60とは1対1の関係となっている。しかしこの開示はそのような実施形態に限定されるわけではない。機械加工装置64が多数になったときには、1台の無線受信機62に対して複数の端末60をネットワーク経由により接続し、各端末60において複数のセンサデータの収集およびエラーの表示を行ってもよい。この場合、さらに無線受信機62を複数にしてもよい。さらに、センサデータの取得とエラーチェックとを行う端末と、図5および図6に示すような表示を行う端末とを別々としてもよい。
また上記実施形態において、切削工具100に備えられたセンサは熱センサとひずみセンサとである。しかしこの開示はそのような実施形態には限定されない。センサとしては、加速度センサを設けるようにしてもよい。
上記実施形態においては、センサ異常が検出されたときにもセンサからのデータ取得と表示とを継続する。こうすることにより、正常な他のセンサからのデータ取得およびエラーの監視が継続できる。しかしこの開示はそのような実施形態に限定されるわけではない。センサ異常が検出されたら、そのセンサからのデータ取得を終了させてもよい。また、センサエラーの種類によっては、自動的にそのセンサを備えた切削工具を用いて処理している機械加工装置64を停止させるようにしてもよい。
上述の実施形態の各処理(各機能)は、1または複数のプロセッサを含む処理回路(Circuitry)により実現される。上記処理回路は、上記1または複数のプロセッサに加え、1または複数のメモリ、各種アナログ回路、各種デジタル回路が組み合わされた集積回路などで構成されてもよい。上記1または複数のメモリは、上記各処理を上記1または複数のプロセッサに実行させるプログラム(命令)を格納する。上記1または複数のプロセッサは、上記1または複数のメモリから読み出した上記プログラムに従い上記各処理を実行してもよいし、予め上記各処理を実行するように設計された論理回路に従って上記各処理を実行してもよい。上記プロセッサは、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)など、コンピュータの制御に適合する種々のプロセッサであってよい。なお物理的に分離した上記複数のプロセッサが互いに協働して上記各処理を実行してもよい。例えば物理的に分離した複数のコンピュータのそれぞれに搭載された上記プロセッサがLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどのネットワークを介して互いに協働して上記各処理を実行してもよい。上記プログラムは、外部のサーバ装置などから上記ネットワークを介して上記メモリにインストールされてもよいし、CD-ROM(Compact Disc Read-Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read-Only Memory)、半導体メモリなどの記録媒体に格納された状態において流通し、上記記録媒体から上記メモリにインストールされてもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、開示の詳細な説明の記載により示されるわけではなく、請求の範囲の各請求項によって示され、請求の範囲の文言と均等の意味および範囲内における全ての変更が含まれることが意図される。
50 機械加工システム
52 データ収集システム
54、56、58 データ送信機
60 端末
62 無線受信機
64 機械加工装置
100 切削工具
110 ホルダ
112 切削インサート
114 熱センサ
116、118 ひずみセンサ
150 無線通信部
152、220 CPU
154 電源
156 不揮発性メモリ
200 コンピュータ
202 モニタ
204 タッチパッド
206 キーボード
208 USBメモリ
210 ネットワーク
222 ROM
224 RAM
226 SSD
228 バス
230 表示制御部
232 入出力I/F
234 USBポート
236 ネットワークI/F
250 正常時画面
260 センサ状態表示領域
262 センサデータ表示領域
264 測定開始ボタン
266 測定停止ボタン
268、270、272、274 状態表示部
276、278、280、282 時系列グラフ
300 表示
350、550、650 プログラム

Claims (13)

  1. 無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサおよび熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果をセンサごとに表示装置に表示する判定表示部と、
    前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定部の判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信部とを含み、
    前記判定部は、前記熱センサからの前記データに基づき、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かの判定基準を補正する、センサ異常判定装置。
  2. 前記判定部は、前記1または複数のセンサからの前記データの異常を判定するためのしきい値を予め記憶しており、前記熱センサからの前記データに基づき前記しきい値を補正する、請求項1に記載のセンサ異常判定装置。
  3. 前記判定部は、前記1または複数のセンサの各々から前記データを受信し、当該データに基づいて、前記1または複数のセンサの各々について、異常が発生したか否かをそれぞれ判定するセンサ別判定部を含み、
    前記判定表示部は、前記1または複数のセンサの各々に関する前記センサ別判定部の結果を表示する、請求項1または請求項2に記載のセンサ異常判定装置。
  4. 前記データ受信部は、前記判定部により前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したと判定された後も、前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに当該データを表示する処理を続行する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセンサ異常判定装置。
  5. 前記判定部および前記データ受信部は、それぞれ、前記1または複数のセンサからの前記データを第1周期ごとおよび第2周期ごとに定期的に受信する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のセンサ異常判定装置。
  6. 前記第1周期および前記第2周期は同一周期である、請求項5に記載のセンサ異常判定装置。
  7. 前記第1周期および前記第2周期は互いに異なる周期である、請求項5に記載のセンサ異常判定装置。
  8. 前記切削工具は、前記センサの特定の異常を検出し異常検出信号を無線通信により送信する機能を持ち、
    前記判定表示部は、前記判定部の判定結果と前記切削工具から受信した前記異常検出信号とに応じ、前記1または複数のセンサの異常に関する判定結果を、センサごとに前記表示装置に表示する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のセンサ異常判定装置。
  9. センサを備えた切削工具と、
    前記切削工具との無線通信を行うことにより前記センサに異常が発生したか否かを判定する異常判定装置とを含むセンサ異常判定システムであって、
    前記切削工具は、
    チップ取付部を持つホルダと、
    前記ホルダに取り付けられた1または複数のセンサおよび熱センサと、
    前記ホルダ内に設けられ、前記1または複数のセンサおよび前記熱センサからのデータを無線通信により送信するデータ送信部とを含み、
    前記異常判定装置は、
    無線通信を通じて、前記1または複数のセンサおよび前記熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を、センサごとに表示装置に表示する判定表示部と、
    前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定部の判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信部とを含み、
    前記判定部は、前記熱センサからの前記データに基づき、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かの判定基準を補正する、センサ異常判定システム。
  10. コンピュータが、無線通信機を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサおよび熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定するステップと、
    コンピュータが、前記判定するステップにおける判定結果を、センサごとに表示装置に表示するステップと、
    コンピュータが、前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定するステップにおける判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信ステップとを含み、
    前記判定するステップは、前記熱センサからの前記データに基づき補正した判定基準を用いて、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定するステップを含む、センサ異常判定方法。
  11. コンピュータを、
    無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサおよび熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を、センサごとに表示装置に表示する判定表示部と、
    前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定部の判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信部として機能させ、
    前記判定部は、前記熱センサからの前記データに基づき、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かの判定基準を補正する、コンピュータプログラム。
  12. コンピュータを、
    無線通信を通じて、切削工具に備えられた1または複数のセンサおよび熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果をセンサごとに表示装置に表示する判定表示部と、
    前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定部の判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信部として機能させ、
    前記判定部は、前記熱センサからの前記データに基づき、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かの判定基準を補正する、コンピュータプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な、非一時的記憶媒体。
  13. 1または複数のセンサおよび熱センサを備えた切削工具により機械加工を行う機械加工部と、
    前記切削工具との無線通信を行うことにより前記センサに異常が発生したか否かを判定する異常判定部とを含む工作機械であって、
    前記異常判定部は、
    無線通信を通じて、前記1または複数のセンサおよび前記熱センサからのデータを受信し、当該データに基づいて前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果を、表示装置に表示する判定表示部と、
    前記1または複数のセンサからの前記データを受信して、センサごとに、前記判定部の判定結果とともに、前記1または複数のセンサからの前記データを前記表示装置に表示するデータ受信部とを含み、
    前記判定部は、前記熱センサからの前記データに基づき、前記1または複数のセンサのいずれかに異常が発生したか否かの判定基準を補正する、工作機械。
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