JP7254579B2 - センサ、ロボット、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、センサの制御方法、構造体、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

センサ、ロボット、ロボットシステム、ロボットシステムを用いた物品の製造方法、センサの制御方法、構造体、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明はトルクセンサに関する。
近年、様々な工業製品の生産ラインで、ロボットアームとロボットハンドを組み合わせた多関節ロボットが利用されるようになってきた。しかしながら、多関節ロボットでは実現が困難な工程も数多く存在する。例えば、柔軟物、軽量物、あるいは低強度部材などから成るワーク同士が接触して組み付けが行われる際に、多関節ロボットで操作されるワークに与えられる力が数グラム程度を限度とする場合である。この場合ワークの破損や変形を防ぐため、これらのワークには大きな力を作用させることができない。この種のワークを多関節ロボットで操作する場合には、多関節ロボットの関節やリンクを高精度に制御し、ワークに与えられる力を制御する必要がある。
上記に対応するため、多関節ロボットのロボットアームを構成する各リンクに作用する力を検出して、多関節ロボットの駆動制御にフィードバックし高精度に制御する方法が提案されている。特に多関節ロボットの高精度な駆動制御のためには、ロボットアームのリンク間を繋ぐ関節の軸中心に加わるトルクを検出することが非常に有用である。そのため、検出されるトルクに対して高精度化ないし高分解能化することが望まれている。
これらの要望に対し、特許文献1のトルクセンサでは多軸応力の影響を抑制し、トルクのみを高分解能で検出するために、トルクセンサを構成する構造体の相対回転部にエンコーダを有している。こうすることでトルクセンサの変形量を高精度に検出し、検出するトルクに対して高精度化ないし高分解能化できるようにしている。
またロボットアームの関節部には小型かつ高減速比での実装を行うため波動歯車減速機を使用し、波動歯車減速機からのトルクをトルクセンサで検出することが望まれている。しかしながら波動歯車減速機にトルクセンサを固定した際、楕円形状のウェーブジェネレータが回転し、トルクセンサの固定位置となるサーキュラスプラインもしくはフレクスプラインが微小に弾性変形するため、トルクセンサも弾性変形してしまう。そのため特許文献1に記載の高精度なトルクセンサでトルクを検出する場合、ウェーブジェネレータによるトルクセンサの変形の変形量がトルク検出時に乗ってしまうため検出誤差となってしまう。
そこで特許文献2では、ウェーブジェネレータの回転角度位置を検出する回転角度センサを設け、ウェーブジェネレータの回転角度に対応したトルク補正データを記録しておく。こうすることでウェーブジェネレータの回転角度によりトルクセンサの変形が異なっても、その変形に対応した補正データにより検出されるトルクを差分することで誤差の小さいトルクを得ることができるようにしている。
特開2017-96929号公報 特開平11-14474号公報
しかしながら特許文献2に記載の技術では、検出されたトルクに補正データを掛け合わせる。そのため実際に検出される値とは異なる値を制御に用いることになるため、高精度かつ高分解能なトルクセンサの性能を活かしきることができない。
さらに、高精度な補正を実施するためには、ウェーブジェネレータによるトルクセンサの変形を高精度に検出する必要がある。そのためウェーブジェネレータの温度変化に伴う温度ドリフトなどを検出するセンサ等も必要となるため、ロボットアームの関節部の製作コストが高くなってしまうという問題も生じる。
このような課題に鑑み本発明では、簡単な構成で、高分解能なトルクセンサを用いても、ウェーブジェネレータによるトルクセンサの変形が検出トルクへ影響することを低減することができるトルクセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明においては、力に関する情報を取得するセンサであって、複数の弾性体と、前記弾性体を連結する第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を有しており前記第2部材の径方向における剛性が、前記第2部材の円周方向における剛性よりも小さい、ことを特徴とするセンサを採用した。
本発明によれば、トルクセンサの径方向における剛性が、トルクセンサの回転方向における剛性よりも小さい部材を用いることで、ウェーブジェネレータによる変形を部材に吸収させることができる。ゆえに、ウェーブジェネレータによる変形を検出するためのセンサを用いる必要がないため低コストで、ウェーブジェネレータによるトルクセンサの変形が検出トルクへ影響することを低減せることができる。
本発明の実施形態におけるロボットシステム100の概略構成を示した説明図である。 本発明の実施形態におけるロボットアーム本体200の各リンク201~206間における各モータ211~216、各トルクセンサ221~226、各減速機231~236の配置の模式図である。 本発明の実施形態におけるロボットシステム100のブロック図である。 本発明の実施形態における減速機232に中間部材600を介してトルクセンサ222を締結した際の図である。 本発明の実施形態におけるトルクセンサ222の断面図である。 本発明の実施形態と比較するための減速機232に直接トルクセンサ222を締結した際の図である。 減速機232に直接トルクセンサ222を締結した際に生じるサーキュラスプライン504の弾性変形による検出トルクへの影響を説明するための図である。 減速機232に直接トルクセンサ222を締結した際に生じるサーキュラスプライン504の弾性変形による検出トルクへの影響を波形で示したグラフである。 本発明の実施形態における中間部材600の概略図である。 本発明の実施形態における中間部材600の変形例を示した図である。 本発明の実施形態における中間部材600の変形例を示した図である。 本発明の実施例における減速機232、トルクセンサ222、中間部材600のシミュレーションモデル図である。 本発明における中間部材600を介さなかった場合のトルクセンサ222の変位量のシミュレーション結果である。 本発明における中間部材600を介した場合のトルクセンサ222の変位量のシミュレーション結果である。 図13、図14におけるシミュレーション結果の変位量の表である。 本発明の実施形態におけるトルクセンサ222の概略図である。 本発明の実施形態におけるトルクセンサ222変形例である。 本発明の実施形態における減速機232に中間部材600を介してトルクセンサ222を締結した際の図である。 本発明におけるトルクセンサ222、中間部材600のシミュレーションモデル図である。 本発明における中間部材600を介さなかった場合のトルクセンサ222の変位量のシミュレーション結果である。 本発明における中間部材600を介した場合のトルクセンサ222の変位量のシミュレーション結果である。 図21、図22におけるシミュレーション結果の変位量の表である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。また、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態のロボットシステム100の概略構成を示している。図1において、ロボットシステム100は、多関節ロボットとして構成されたロボットアーム本体200と、ロボットアーム本体200を制御する制御装置300と、外部入力装置400を備えている。
本実施形態のロボットアーム本体200は6軸多関節で構成されている。ロボットアーム本体200は、台座210と6つのリンク201~206で構成されている。各リンク201~206は各関節軸A1~A6を図示した矢印周りにそれぞれ回転駆動する6つのモータ211~216により回転駆動される。即ち、モータ211~216は、各関節が各々連結する各リンク201~206を相対変位させる駆動力を発生させる駆動源となる。さらに各モータ211~216にはモータ自体の回転角度を検出するエンコーダが内蔵されている。
モータ211~216の一端にはトルクセンサ221~226が設けられている。トルクセンサ221~226は後述する構造体およびその相対移動量を検出する光学式エンコーダを備えている。ロボットアーム本体200の関節駆動時には、ロボットアーム本体200のリンクの相対変位に伴うトルクセンサ221~226の構造体の相対移動量が光学式エンコーダによって検出される。
またトルクセンサ211~216を介して、モータ211~216からの回転を減速して各リンク201~206へ伝える減速機231~236が設けられている。本実施形態では波動歯車減速機を使用している。
同図より、ロボットアーム本体200の台座210とリンク201は図中のモータ211とトルクセンサ221、減速機231を挟んで接続されている。モータ211は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体200のリンク201とリンク202はモータ212とトルクセンサ222、減速機232を挟んで接続されている。モータ212は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体200のリンク202とリンク203はモータ213とトルクセンサ223、減速機233を挟んで接続されている。モータ213は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体200のリンク203とリンク204はモータ214とトルクセンサ224、減速機234を挟んで接続されている。モータ214は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体200のリンク204とリンク205はモータ215とトルクセンサ225、減速機235を挟んで接続されている。モータ215は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体200のリンク205とリンク206はモータ216とトルクセンサ226、減速機236を挟んで接続されている。電動モータ216は、初期姿勢から矢印方向に可動範囲を有するものとする。
制御装置300が、各モータ211~216の回転角度をそれぞれ制御することにより、ロボットアーム本体200の手先であるリンク206を任意の3次元位置で任意の方向に向けることができる。これによりロボットアーム本体200に種々のハンドやツールを設け、物品の製造などの作業を行わせることができる。
外部入力装置400は、制御装置300に複数の教示点のデータを送信する教示装置であり、主にロボットシステム100の設置現場において、操作者がロボットアーム本体200の動作を指定するのに用いられる。
図2はロボットアーム本体200の各リンク201~206間における各モータ211~216、各トルクセンサ221~226、減速機231~236の配置を模式的に表している。今回は説明の簡略化のため、リンク201とリンク202を例に取り説明する。
図2のようにモータ212はリンク201に対して、リンク202をA2を軸として相対回転可能に連結する。モータ212は入力駆動軸251によりリンク201に設けられている。
また、減速機232は、モータ212の出力駆動軸252と、リンク202側のリンク駆動軸253の間に配置され、同様にトルクセンサ222も配置されている。トルクセンサ222は一端を減速機232、他端をリンク202に締結されている。トルクセンサ222は、後述する構造体およびその相対移動量を検出する光学式エンコーダを備える。
リンク202がモータ212により駆動される際には、リンク駆動軸253と出力駆動軸252の相対変位に伴うトルクセンサ222の構造体の相対移動量が光学式エンコーダによって検出される。
また減速機232は後述する波動歯車減速機講であり、出力駆動軸252の回転をウェーブジェネレータにより減速しリンク駆動軸253に伝える。
図3は本実施形態におけるロボットシステム100の制御ブロック図である。制御装置300が制御プログラムを実行することにより、ロボットアーム本体200の各部が制御される。
図3より、制御装置300はロボットアーム本体200の各種動作に応じて対応するモータ211~216を制御するためのプログラムや、それらの制御に必要なデータ等を記憶したROM302を有する。さらにロボットシステム100を制御する上で必要なデータ、設定値、プログラム等を展開するとともにCPU301の作業領域として使用するRAM303を備えている。外部入力装置400は汎用入出力インターフェイスI/O304などによって接続されている。
各モータ211~216はモータドライバ241~246に各々接続されており制御装置300からの制御値に従って駆動する。また各電動モータ211~216の駆動量を検出するためのエンコーダ261~266が、各電動モータ211~216に内蔵されており制御装置300に位置の情報をフィードバックすることができる。
また上述した各トルクセンサ221~226の出力を制御装置300に返し、各モータ211~216の駆動にフィードバックする事で、駆動時に各リンク201~206でかかるトルクを制御できる。さらに各トルクセンサ221~226の値からロボットアーム本体200のリンク206で発生する力を計算で求める事ができ、組立対象の部品に印加する荷重をフィードバック制御する事が可能である。
図4はロボットアーム本体200の各関節部に配置されたトルクセンサ221~225と減速機231~235の概略図である。図3では一例としてリンク201とリンク202を接続する関節部分を示している。
図4より、減速機232とトルクセンサ222は中間部材600を介し、回転軸509を中心として配置されている。
減速機232は、減速機入力軸501、フレクスプライン502、ウェーブジェネレータ503、サーキュラスプライン504より構成された波動歯車減速機である。減速機入力軸がモータ出力軸252と締結され、ウェーブジェネレータ503が回転される。
またフレクスプライン502はリンク駆動軸253と締結されており、ウェーブジェネレータ503により減速されたモータ出力軸252からの回転がフレクスプライン502を介してリンク駆動軸253へと伝わる。これによりリンク202を回転させることができる。
フレクスプライン502とサーキュラスプライ504との間は軸受505が設けられている。また、サーキュラスプライン504は中間部材600を介してトルクセンサ222とボルト締結され、回転されるリンク202とボルト締結されている。これによりフレクスプライン502とサーキュラスプライン504とが相対回転することできる。
またリンク202の回転を、サーキュラスプライン504を介してトルクセンサ222に伝達し、トルクセンサ222を回転方向に変形させることができるので、リンク222に伝達されたトルクをトルクセンサ222で検出することができる。
同図よりトルクセンサ222は、円筒形の第1の固定部材511と、第2の固定部材512、連結部材513、光学式エンコーダ514により構成されている。光学式エンコーダ514は回転軸509を中心としたトルクセンサ222の円周上に対向配置されている。
第1の固定部材511と第2の固定部材512は両者を相対移動可能に連結するトルクセンサ222の円周上に配置された連結部材513により連結されている。第1の固定部材11、第2の固定部材512、連結部材513は本実施形態では同じ材質で一体に作られている。
また第1の固定部材511にはステー部材515が取付けられている。このステー部材515は後述する光学式エンコーダ514の検出ヘッド520を支持する支持部材として作用する。
第1の固定部材511と第2の固定部材512は中空の円筒形状に構成されている。第1の固定部材511はモータ212に締結され、第2の固定部材512は中間部材600を介してサーキュラスプライン504に締結される。
連結部材513は、ドーナツ形状の第1の固定部材511と、第2の固定部材512の間を結合するリブ形状の部材として構成されている。この複数の連結部材513は回転軸509を中心として、第1の固定部材511と第2の固定部材512の間に円陣配置されている。
トルクセンサ222の各部位は、目的のトルク検出範囲およびその必要分解能などに応じた弾性係数を有する所定の材質、例えば樹脂や、金属(鋼材、ステンレスなど)の材質から構成される。さらに第1の固定部材511と、第2の固定部材512、連結部材513は3Dプリンタによって製造されてもよい。具体的には、これらの設計データ(例えばCADデータ)から、3Dプリンタ用のスライスデータを作成し、そのデータを従来の3Dプリンタに入力することにより製造することができる。
本実施形態では、トルクセンサ222を構成する第1の固定部材511、第2の固定部材512、連結部材513は同一の材質を用いているが、別々の材質を用いることも可能である。
図5は、第1の固定部材511、第2の固定部材512との相対移動量を検出する検出ユニットとなる光学式エンコーダ514の部分に相当する断面図であり、図4の一点鎖線AAより矢印P方向の矢視断面に相当する。図5よりステー部材515は第1の固定部材511に固定され設けられている。
光学式エンコーダ514は検出部となる検出ヘッド521、被検出部となるスケール522から構成されており、検出ヘッド521はステー部材515に設けられ、スケール522は第2の固定部材512に設けられている。
スケール522は、それぞれ第1の固定部材504、および第2の固定部材505に対して固定されており、検出ヘッド509については、検出ヘッド支持部510に固定されている。
スケール522は、反射型のスケールであり、格子配列の光学パターン531を有する。光学パターン531は、例えばAl、Crで形成されている。
検出ヘッド521は、反射型の検出ヘッドであり、発光素子541及び受光素子542を有する。
この検出ヘッド521の発光素子541からの光を光学パターン531に照射するために、ステー部材515には開口部516が設けられている。また、この照射空間にゴミが混入しないようシール部材517により封止され、発光素子541に電力を供給するための配線518が設けられている。
検出ヘッド521は、発光素子541から光をスケール522に対して照射し、スケール522の光学パターン531から反射した光を受光素子542が受光する。
なお、検出ヘッド521は第1の固定部材11に、スケール522は第2の固定部材512に設けられているが逆でも構わない。相対移動量が検出できるならば、第1の固定部材511と第2の固定部材512のどちらか一方に検出ヘッド521、他方にスケール522が設けられていればよい。
ここで、回転軸509まわりのトルクが作用し、第1の固定部材511と第2の固定部材522とが相対回転すると、検出ヘッド521とスケール522の相対位置が変化する。そしてスケール522に照射されている光の照射位置がスケール522上を移動する。
このとき、スケール522に照射されている光がスケール522上に設けられたパターン531を通過すると、検出ヘッド521の受光素子542で検出される光の光量が変化する。この光量の変化から、第1の固定部材511と第2の固定部材512との相対移動量を検出する。検出ヘッド521が検出した相対移動量をトルクセンサ222に作用したトルクに変換する感度係数を用いることでトルク検出値を算出する。
なお、このスケールパターンは、算出の方式によっては1条のみならず、(例えば配置位相の異なる)複数条の濃淡パターンを複数条配置することもできる。スケールパターンのピッチは、位置検出に必要とされる分解能などに応じて決定するが、近年ではエンコーダの高精度化/高分解能化に伴い、μmオーダのピッチの物も利用可能である。
以上のようにして、トルクセンサ221~226は、それぞれが設置された関節においてトルクが作用する回転軸509(図1におけるA1~A6軸)まわりのトルクを検出することができる。
ここで図6、図7を用いて本実施形態の減速機232にトルクセンサ222を取り付けた際に生じる、ウェーブジェネレータ503によるフレクスプライン502及びサーキュラスプライン504の弾性変形がトルクセンサ222へ及ぼす影響について詳述する。図6はトルクセンサ222と減速機232を直接締結した際の斜視図、図7は減速機232を図6のZ軸のプラス方向から見て模式的に表した図である。
図7(a)より、ウェーブジェネレータ503は楕円の形をしている。そのため楕円の長手部分がフレクスプライン502、軸受505、サーキュラスプライン504をトルクセンサ222の径方向である矢印r方向に押圧する。これにより、フレクスプライン502、軸受505、サーキュラスプライン504がウェーブジェネレータ503に合わせて弾性変形する。
そのためトルクセンサ222の第2の固定部材512をサーキュラスプライン504と直接締結すると、ウェーブジェネレータ503に合わせて第2の固定部材512も変形してしまうため、検出トルクに影響が出てしまう。
さらに、図7(b)、図7(c)のようにトルクセンサの回転方向である矢印θ方向にウェーブジェネレータ503を回転させることで、楕円運動により変形する方向が変わる。
図8は、ウェーブジェネレータ503の楕円運動によるトルクセンサ222のスケール522のr方向の変位量の時間グラフを示す。縦軸をスケール522の図7におけるr方向の変位量、横軸を時間とした。またサーキュラスプライン504のある位置を出力軸角度0°とし、そこからサーキュラスプライン504を180°回転させ、つぎに-180°回転させた。
図8において、実線で表したグラフが実測値、破線で表したグラフが理想値である。図8より理想的な波形としては、一定のパルス波となるべきである。しかし実際にはウェーブジェネレータ503が、サーキュラスプライン504を目標の位置まで回転させるために減速比の倍率分回転する。ゆえに楕円運動によりr方向にサーキュラスプライン504を押圧するため、直接締結されたトルクセンサ222がr方向に収縮を繰り返すことでスケール522が移動し高周波成分が生じている。よってトルクセンサ222をサーキュラスプライン504に直接締結してしまうと、ウェーブジェネレータ503の回転により生じた弾性変形がトルクセンサ222の変形に直接影響があることがわかる。
本実施形態の中間部材600はこの弾性変形の影響を低減すべくトルクセンサ222の一部として設けられている。以下詳述する。
図9は本実施形態における中間部材600の構造を示している。中間部材600は減速機232のサーキュラスプライン504とボルト締結するための第1締結孔601と、その中間部にトルクセンサ222の第2の固定部材512とボルト締結するための第2締結孔602が回転方向に交互に配置されている。トルクセンサ222は第2の締結孔602より中間部材600とボルト締結され一体となっている。
また中間部材600はリング状の形状を為しており、各締結孔はフランジ部位として構成されている。第1締結孔601の外周方向および内周方向にはそれぞれ空隙であるエアーギャップ603および604が設けられている。
本実施形態のトルクセンサ222においては、減速機232のウェーブジェネレータ503による弾性変形を中間部材600で吸収させるべく、中間部材600が矢印r方向へ変形しやすくする必要がある。
そのため中間部材600の第1締結孔601の中心から径方向である矢印r方向のばね定数Kr1を、外周方向および内周方向へ設けたエアーギャップ604、604により、第2の固定部材512の矢印r方向のばね定数KrTよりも小さくする。
また、トルクセンサ222の回転方向であるθ方向のトルクを十分に伝達するためには中間部材600の中心軸509まわりのばね定数(Kθ1とする)をトルクセンサのばね定数(KθT)よりも大きくすることが必要となる。中間部材600にはトルクセンサ222の回転方向であるθ方向に、第1締結孔601および第2締結孔602が並んで配置されるが、ボルトで孔が埋められるため回転方向であるθ方向の剛性を大きくすることができる。
これにより回転方向の変位をウェーブジェネレータ503による弾性変形の影響を中間部材600で吸収し、減速機232からのトルクをトルクセンサ222へ伝達させることができる。ゆえに簡易な構成で、高分解能なトルクセンサを用いてもウェーブジェネレータ503による弾性変形の影響を低減することができ、高分解能と高剛性を両立することができる。
なお中間部材600の第1締結孔601のr方向のばね定数Kr1を小さくする他の実施形態として図10の例が挙げられる。図10より第1締結孔を矢印r方向へ長穴形状とし、第1締結孔601に弾性変形可能な充填剤などを塗布することによりKr1<KrTとなる構成も考えられる。
また図11のように、中間部材600と、トルクセンサ222の第2の固定部材512の減速機232との締結部分を一体構造で製造しても良い。これによりトルクセンサ222の第2の固定部材512の減速機232との締結部分が弾性変形するため、減速機232のウェーブジェネレータ503による弾性変形の影響を低減することが可能である。
なおエアーギャップ603、604の大きさおよび中間部材600の厚さは、トルクセンサ222及び中間部材600の材質やサイズ、ばね乗数、締結孔601、602の数などにより適宜変更してかまわない。
以下、実際に中間部材600を用いた際にどれほど効果があるのかシミュレーションを用いて説明する。図12は本実施例における減速機232と中間部材600、トルクセンサ222を締結したシミュレーションモデルである。中間部材600は図9で示したものを使用し、減速機232に関してはサーキュラスプライン504の変形がトルクセンサ222に影響するため、簡略化のためサーキュラスプライン504のみをモデル化している。図12(a)は全体の斜視図、図12(b)は中間部材600のエアーギャップの面積を示している。
図12(a)より、サーキュラスプライン504は外形80mm、内径62mm、厚さ17.5mmの筒型形状を為し、材質はステンレス鋼(7.83kg/cm、ヤング率207GPa、ポアソン比0.29)を用いている。
中間部材600は外形84mm、内径62mm、厚さ3mmの筒型形状を為し、材質はABS(密度1.05kg/cm、ヤング率20GPa、ポアソン比0.4)を用いている。さらに図12(b)より外周方向のエアーギャップ603は面積が87.4mm、内周方向のエアーギャップ604の面積は84.8mmとしている。
トルクセンサ222において、第1および第2の固定部材511、512は外形84mm、内径62mm、厚さ5mmである。また連結部材513は高さ10mm、回転方向の厚さ1.6mmとし、第1および第2の固定部材511、512、連結部材513の材質はステンレス鋼(7.83kg/cm、ヤング率207GPa、ポアソン比0.29)を用いている。
以上の設計仕様により、本実施例ではトルクセンサ222の回転方向であるθ方向の剛性に関し、トルクセンサ222のばね定数KθT=8.8×10[Nm/rad]に対し、中間部材600のばね定数Kθ1=410×10Nm/radとなった。
また、トルクセンサ222の径方向であるr方向の剛性に関し、トルクセンサ222のばね定数KrT=2.0×10N/mmに対し、中間部材Kr1=4.0×10N/mmとなった。
以上より、ウェーブジェネレータ503による弾性変形を中間部材600で吸収させつつ、θ方向のトルクを伝えるため、中間部材600がr方向へ変形しやすく、θ方向には変形しにくくなるようKr1<KrTとなり、Kθ1>KθTとなっている。
今回は図12(a)の回転軸509を中心に矢印θ方向に100Nmのトルクを、サーキュラスプライン504の内径円筒面にかけた場合を考える。また、サーキュラスプライン504とは結合されていないトルクセンサ222の第1の固定部材はリンクに固定されているものとする。図13は中間部材600を介さず、トルクセンサ222とサーキュラスプライン504を締結した際のシミュレーション結果、図14は中間部材600を介してトルクセンサ222とサーキュラスプライン504を締結した際のシミュレーション結果である。図15の表はトルクセンサ222の変位量である。図13(a)、図14(a)はθ方向の変位量のシミュレーション結果、図13(b)、図14(b)はr方向のシミュレーション結果である。
図13~図15より、θ方向の変位量は中間部材600無しの場合は、0.027mm、中間部材600有りの場合は0.029mmとなり、差は6.8%に抑えることができた。
r方向の変位量は中間部材600無しの場合は0.064μm、中間部材600有りの場合は0.018μmとなり、有りの場合の変位量は無しの場合の変位量に比べて71.8%減少させることができた。
以上より中間部材600を用いることにより減速機232にトルクセンサ222を取り付ける際、ウェーブジェネレータ503により生じる弾性変形の高分解能な検出トルクへの影響を低減できることが示された。
なお、上記実施形態におけるトルクセンサ221~226の連結部材513の本数は、本実施形態で示した本数に限定されるものではない。図5では、光学式エンコーダ514に隣接する連結部材513は、他の箇所よりも配置の間隔を広く図示しているが、本実施形態で示した配置間隔に限定されるものではない。また、スケール522および検出ヘッド521の設置数についても、本実施形態で示した設置個数に限定されるものではなく、例えば1個でも良いし3個以上設置しても良い。
上記実施形態ではスケール522と検出ヘッド521は回転軸509に沿って対向するよう配置されたが、これに限らず回転軸509に直交するように対向配置させても良い。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、トルクセンサ222の回転方向であるθ方向の剛性が、径方向であるr方向の剛性より大きい中間部材600を設けることで、減速機232によるr方向の弾性変形がトルクセンサ222に影響することを低減した。また減速機232によるトルクセンサ222のθ方向の変形に関しては、中間部材600の有無に関わらず、同程度の変形を許容していた。つまり、中間部材600によるθ方向の変形の吸収はあまり行っていない。しかしながら、トルクセンサに求められる精度によっては、減速機232によるトルクセンサ222のθ方向の変形による影響も無視できない場合がある。本実施形態では、中間部材600の形状を変化させることで、減速機232によるθ方向の変形もある程度吸収しつつ、トルクをリンクに伝達することができる。以下で詳述する。
以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。
図16は本実施形態におけるトルクセンサ222の構造を示している。トルクセンサ222には、減速機232の影響を吸収する中間部材600が、第2の固定部材512のr方向に突出するように一体となって設けられている。また、中間部材600には減速機232のサーキュラスプライン504とボルト締結するための第1締結孔601が設けられ、第1の固定部材511には、リンク253とボルト締結される第2締結孔602が設けられている。
また第1の実施形態と同様に、第1の固定部材511と第2の固定部材512はリブ形状の連結部材513により連結されており、第1の固定部材511と第2の固定部材512は相対的に変位可能となっている。
また各締結孔はフランジ部位として構成されている。第1締結孔601の外周方向および内周方向にはそれぞれ空隙であるエアーギャップ603が設けられている。さらに第2の固定部材512には、第1の実施形態で述べた光学式エンコーダ514を搭載する、変位センサ搭載部605が設けられており、変位センサ搭載部605と第1締結孔601とは梁606により接続されている。
本実施形態のトルクセンサ222においては、減速機232のウェーブジェネレータ503による弾性変形を中間部材600で吸収させるべく、中間部材600が矢印r方向および矢印θ方向へ変形しやすくする必要がある。さらに、減速機232からのトルクを、トルクセンサ22の各部材を介してリンクに伝達する必要がある。
そのため、外周方向および内周方向へ設けたエアーギャップ603と梁606を設けている。またエアーギャップ603は、第1締結孔の周りの一部を囲うように設けている。これにより、中間部材600における、第1締結孔601の中心から径方向である矢印r方向のばね定数Kr1を、変位センサ搭載部605すなわち第2の固定部材512の矢印r方向のばね定数KrTよりも小さくすることができる。
さらに、中間部材600における、第1締結孔601の中心から回転方向である矢印θ方向のばね定数Kθ1を、変位センサ搭載部605すなわち第2の固定部材512の矢印θ方向のばね定数KθTよりも小さくすることができる。
また、梁606により、減速機232からのトルクを第2の固定部材512に伝達でき、連結部材513、第1の固定部材511を介してリンクに伝達することができる。
これによりウェーブジェネレータ503による径方向のr方向および回転方向のθ方向の弾性変形の影響を中間部材600においてある程度吸収しつつ、梁606により減速機232からのトルクをトルクセンサ222へ伝達させることができる。ゆえに簡易な構成で、高分解能なトルクセンサを用いてもウェーブジェネレータ503による弾性変形の影響を低減することができ、高分解能と高剛性を両立することができる。
さらに上述した構成により、中間部材600における第1締結孔601の中心から周方向である矢印θ方向のばね定数Kθ1を、変位センサ搭載部605すなわち第2の固定部材512の矢印r方向のばね定数KrTよりも小さくすることができる。これにより、減速機232によるr方向およびθ方向以外の方向の弾性変形も第1締結孔で吸収させることができる。
なおエアーギャップ603、梁606の大きさおよび第1締結孔601の厚さは、トルクセンサ222及び中間部材600の材質やサイズ、ばね乗数、第1締結孔601、第2締結孔602の数などにより適宜変更してかまわない。
また、中間部材600の第1締結孔601のr方向およびθ方向のばね定数を小さくする他の変形例として図17の例が挙げられる。図17より中間部材600は、変位センサ搭載部605を有している第2の固定部材502よりも剛性の小さい材質のものとすることにより実現することができる。
また本実施形態では、中間部材600を第2の固定部材512と一体として設けたが、第1の固定部材511が減速機232と接続される場合は、第1の固定部材511に中間部材600を設けても良い。
以下、実際に本実施形態の中間部材600を用いた際にどれほど効果があるのかシミュレーションを用いて説明する。図18は第2の実施形態における減速機232とトルクセンサ222を、中間部材600を介して締結したモデルである。トルクセンサ222は図16で示したものを使用する。
シミュレーションに関しての簡略化等は第1の実施形態と同様の簡略化を行っている。図19(a)は全体の斜視図、図19(b)はトルクセンサ222の中間部材600のエアーギャップの詳細を示している。
図19(a)より、中間部材600は外形90mm、r方向の幅10mm、厚さ4mmの円環形状を為し、材質はステンレス鋼(7.83kg/cm、ヤング率207GPa、ポアソン比0.29)を用いている。さらに図18(b)よりエアーギャップ603の面積が88.6mm、梁606の厚さが2mm、第1締結孔601の外周部の厚さは4mmとしている。
第1および第2の固定部材511、512は外形70mm、内径40mm、厚さ4mmである。また連結部材513は高さ10.4mm、回転方向の厚さ1.6mmとし、第1および第2の固定部材511、512、連結部材513の材質はステンレス鋼(7.83kg/cm、ヤング率207GPa、ポアソン比0.29)を用いている。
以上の設計仕様により、本実施例ではトルクセンサ222の回転方向であるθ方向の剛性に関し、エアーギャップ設けていない場合、ばね定数KθT=1.09×10[Nm/rad]となった。本実施例の構成を用いた場合、ばね定数Kθ1=7.88×10[Nm/rad]となった。
また、トルクセンサ222の径方向であるr方向の剛性に関し、エアーギャップを設けていない場合、ばね定数KrT=2.22×10N/mmに対し、エアーギャップを設けた中間部材600のばね定数Kr1=3.72×10N/mmとなった。
以上より、ウェーブジェネレータ503による弾性変形について中間部材600で吸収させるため、中間部材600がr方向、θ方向に変形しやすくなるようKr1<KrTとなり、Kθ1<KθTとなっている。これにより、中間部材600をr方向およびθ方向に変形しやすくし、ウェーブジェネレータ503により生じる弾性変形を中間部材600で吸収できるようにしている。
今回のシミュレーションでは、回転軸509を中心に矢印θ方向に100Nmのトルクを、トルクセンサ222と減速機232との締結を担っている中間部材600にかけた場合を考える。また、第1の固定部材はリンクに固定されているものとする。
図20は中間部材600を設けていない場合のシミュレーション結果であり、図21は中間部材600を介してトルクセンサ222と減速機232を締結した際のシミュレーション結果である。図22の表はトルクセンサ222の変位センサ搭載部605の変位量である。図20(a)、図21(a)はθ方向の変位量のシミュレーション結果、図20(b)、図21(b)はr方向のシミュレーション結果である。
図20~図22より、変位センサ搭載部605におけるθ方向の変位量は、図20(a)においては0.57μmに対し、図21(a)の場合は0.091μmとなり、中間部材600無しの場合に比べて有りのほうが変位量を約85%低減することができた。
r方向の変位量は、図20(b)の場合は0.29μm、図21(b)の場合は0.125μmとなり、中間部材600無しの場合に比べて有りのほうが約67%変位量を減少させることができた。
以上より本実施形態の中間部材600を用いることにより、減速機232にトルクセンサ222を取り付ける際、ウェーブジェネレータ503により生じる弾性変形の高分解能な検出トルクへの影響を低減できることが示された。
(その他の実施形態)
また上記実施形態では、第1の固定部材511と第2の固定部材512との相対移動量を検出するために光学式のエンコーダを用いたが別の形態を取っても良い。例えば磁気的に変位を計測する方法に関して、第1の固定部材504と第2の固定部材505のどちらに磁束発生源、磁電変換素子を配置して検出しても良い。第1の固定部材511と第2の固定部材512が相対移動することで、磁束発生源と磁電変換素子との距離の変化に伴い、磁電変換素子へ流入する磁束密度の大きさに変化が生じ、磁束密度の変化にともなう磁電変換素子の出力が変化する。この磁電変換素子の出力の変化を検出することで変位を計測することができる。
また上記実施形態では中間部材600がトルクセンサ222と一体となる構成を示したが、これに限られず中間部材600を減速機232と一体となって設けても良い。
また上記実施形態では、ロボットアーム本体200が6つの関節を有する6関節ロボットである場合を説明したが、関節の数はこれに限定されるものではない。ロボットアーム本体200の形式として、垂直多軸構成を示したが、パラレルリンク型など異なる形式のロボットアーム本体200の関節においても上記と同等の構成を実施することができる。
ロボットアーム本体200の関節の構成例を図1により示したが、関節の構成はこれだけに限定されるものではなく、当業者において任意に設計変更が可能である。また、各モータ211~216は、上述の構成に限定されるものではなく、各関節を駆動する駆動源は例えば人工筋肉のようなデバイス等であってもよい。
100 ロボットシステム
200 ロボットアーム本体
221~226 トルクセンサ
231~236 減速機
300 制御装置
400 外部入力装置
501 減速機入力軸
502 フレクスプライン
503 ウェーブジェネレータ
504 サーキュラスプライン
505 軸受
509 回転軸
511 第1の固定部材
512 第2の固定部材
513 連結部材
514 光学式エンコーダ
515 ステー部材
600 中間部材
601 第1締結孔
602 第2締結孔
603、604 エアーギャップ
605 変位センサ搭載部
606 梁

Claims (34)

  1. 力に関する情報を取得するセンサであって、
    複数の弾性体と、
    前記弾性体を連結する第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を有しており
    前記第2部材の径方向における剛性が、前記第2部材の円周方向における剛性よりも小さい、
    ことを特徴とするセンサ。
  2. 請求項1に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材は円形である、
    ことを特徴とするセンサ。
  3. 請求項1または2に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材はリング状である、
    ことを特徴とするセンサ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材と前記第2部材とは、ボルトにより連結される、
    ことを特徴とするセンサ。
  5. 請求項4に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材と前記第2部材とには締結孔が設けられている、
    ことを特徴とするセンサ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材は、前記センサを他の装置へ設ける際のフランジ部位として機能する、
    ことを特徴とするセンサ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材は、前記第2部材と前記弾性体とにより挟まれている、
    ことを特徴とするセンサ。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材と第2部材とは一体構造で連結されている
    ことを特徴とするセンサ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材には、減速機からの駆動が、前記弾性体および前記第1部材に伝達される前に伝達される、
    ことを特徴とするセンサ。
  10. 請求項9に記載のセンサにおいて、
    前記センサは前記減速機に接続されて使用され、
    前記減速機は波動歯車を用いた減速機である、
    ことを特徴とするセンサ。
  11. 請求項9または10に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材は、
    前記減速機と締結するための第1締結孔と、
    空隙と、を有しており、
    前記空隙は、前記第1締結孔に対して、前記第2部材の径方向において内側と外側に1つずつ設けられている、
    ことを特徴とするセンサ。
  12. 請求項11に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材は、
    前記第1部材と締結するための第2締結孔を有し、
    前記第1締結孔と前記第2締結孔は、前記第2部材の円周方向に交互に配列されている、
    ことを特徴とするセンサ。
  13. 請求項11または12に記載のセンサにおいて、
    前記第1締結孔は、前記径方向に長い長穴形状であり、弾性変形可能な充填剤が塗布されている、
    ことを特徴とするセンサ。
  14. 請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材は、
    前記第1部材の周りに配置されて前記第1部材と連結されており、
    減速機と締結するための第1締結孔と、
    空隙と、を有しており、
    前記空隙は、前記第1締結孔の周りの一部を囲うように設けられている、
    ことを特徴とするセンサ。
  15. 請求項14に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記空隙の周りに配置された梁によって連結されている、
    ことを特徴とするセンサ。
  16. 請求項1から15のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の厚さは、前記弾性体の前記第2部材の厚み方向の長さ以下である、
    ことを特徴とするセンサ。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の厚さは、前記第1部材の厚さ以下である、
    ことを特徴とするセンサ。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の厚さ方向において前記第1部材の反対側で前記弾性体を連結する第3部材を備え、
    前記第2部材の厚さは、前記第2部材の厚さ方向における前記第1部材と前記第3部材との距離以下である、
    ことを特徴とするセンサ。
  19. 請求項18に記載のセンサにおいて、
    前記第1部材と前記第3部材との間の所定位置に、前記第1部材と前記第3部材との相対移動量を検出する検出ユニットが設けられており、
    前記検出ユニットは、前記第1部材と前記第3部材のどちらか一方に固定された検出部と、他方に固定された被検出部とを備えている、
    ことを特徴とするセンサ。
  20. 請求項19に記載のセンサにおいて、
    前記相対移動量から、前記第1部材と前記第2部材とに作用する前記力に関する情報を取得する、
    ことを特徴とするセンサ。
  21. 請求項19または20に記載のセンサにおいて、
    前記検出部は発光素子と受光素子を備え、
    前記被検出部はスケールである、
    ことを特徴とするセンサ。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の厚さは、数mmである、
    ことを特徴とするセンサ。
  23. 請求項22に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の厚さは、3mmまたは4mmである、
    ことを特徴とするセンサ。
  24. 請求項1から23のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の材質は、金属である、
    ことを特徴とするセンサ。
  25. 請求項24に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の材質は、ステンレス鋼である、
    ことを特徴とするセンサ。
  26. 請求項1から23のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記第2部材の剛性は、前記第1部材の剛性よりも小さい、
    ことを特徴とするセンサ。
  27. 請求項1から26のいずれか1項に記載のセンサにおいて、
    前記力に関する情報は、トルクに関する情報である、
    ことを特徴とするセンサ。
  28. 請求項1から27のいずれか1項に記載のセンサを備えたロボット。
  29. 請求項28に記載のロボットと、制御装置と、を備えたロボットシステム。
  30. 請求項29に記載のロボットシステムを用いて物品の製造を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  31. 力に関する情報を取得するセンサの制御方法であって、
    前記センサは、
    複数の弾性体と、
    前記弾性体を連結する第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を有しており、
    前記第2部材の径方向における剛性が、前記第2部材の円周方向における剛性よりも小さく、
    前記弾性体の変形に基づき前記力に関する情報を取得する、
    ことを特徴とする制御方法。
  32. 請求項31に記載の制御方法を実行可能なプログラム。
  33. 請求項32に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  34. 力に関する情報を取得するための構造体であって、
    複数の弾性体と、
    前記弾性体を連結する第1部材と、前記第1部材に連結される第2部材と、を有しており
    前記第2部材の径方向における剛性が、前記第2部材の円周方向における剛性よりも小さい、
    ことを特徴とする構造体。
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