JP2020134207A - 検出装置、ロボット装置、検出方法、物品の製造方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

検出装置、ロボット装置、検出方法、物品の製造方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】検出精度を向上させること。【解決手段】検出装置の検出ユニット41は、締結部材401と、締結部材401に対して回転変位可能な締結部材402と、を備える。締結部材401と締結部材402とは、複数のばね部材403で連結されている。検出ユニット41は、同一円周上に等間隔に配置され、締結部材401に対する締結部材402の回転変位に応じたセンサ信号をそれぞれ出力する3つのセンサ501,502,503を更に備える。【選択図】図4

Description

本発明は、回転変位を検出する技術に関する。
工場などにおける物品の製造ラインにおいて、加工作業や組立作業などの作業を、ロボットアームを有するロボット装置により自動化する需要が高まっている。このような作業において、ロボットアームを外力に倣って動作させる力制御を行うことがある。ロボットアームの力制御においては、ロボットアームの各関節における回転方向のトルク情報を検出することが求められている。
特許文献1に記載の検出装置の一例であるセンサは、第1及び第2締結部と、第1及び第2締結部を連結するばね部と、円周上に等間隔に配置された2つ又は4つの光学式のエンコーダと、を備えている。検出装置は、例えばロボットアームの関節に配置される。第1締結部及び第2締結部の一方が他方に対して相対的に回転変位することで、各エンコーダにより回転変位を検出することができ、回転変位の情報からトルクの情報を求めることができる。
検出装置には、回転方向以外に、並進方向に力(他軸力)が働くことがあり、第1締結部及び第2締結部の一方が他方に対して相対的に並進変位することがある。特許文献1では、2つ又は4つの光学式のエンコーダの出力値を平均することで、回転方向以外の並進方向の変位の誤差をキャンセルして、回転方向の変位を検出することができる。
特開2017−96929号公報
ところで、ロボットアームには、精密機械の組立といった複雑な作業や、作業者との協同作業など、これまでよりも精度の高い動作が求められており、検出装置においても、更なる高精度化が求められてきている。しかし、従来の検出装置では、誤差成分が十分に除去しきれずに検出結果に残っていることがあり、更なる改良が求められていた。
本発明は、検出精度を向上させることを目的とする。
本発明の検出装置は、第1部材と、前記第1部材に対して回転変位可能な第2部材と、同一円周上に等間隔に配置され、前記第1部材に対する前記第2部材の回転変位に応じたセンサ信号をそれぞれ出力する3つのセンサと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、検出精度を向上させることができる。
第1実施形態に係るロボット装置の説明図である。 図1に示すロボットアームの一関節の断面図である。 第1実施形態に係るロボット装置の制御系を示すブロック図である。 第1実施形態に係る検出装置の検出ユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る検出装置のブロック図である。 第1実施形態に係る検出装置の検出ユニットの上面図である。 図6に示す検出ユニットのVII−VII断面図である。 (a)は、検出ユニットの構造体に並進変位が生じた場合の説明図である。(b)は、検出ユニットの構造体に楕円変位が生じた場合の説明図である。 (a)は、第1実施形態において構造体に並進変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。(b)は、第1実施形態において構造体に楕円変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。 (a)は、第1実施形態において構造体に並進変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。(b)は、第1実施形態において構造体に楕円変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。 第2実施形態に係る検出装置の検出ユニットの上面図である。 (a)は、比較例において構造体に並進変位が生じた場合に2つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。(b)は、比較例において構造体に楕円変位が生じた場合に2つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロボット装置1000の説明図である。ロボット装置1000は、ロボット100と、ロボット100を制御する制御装置300と、を備える。制御装置300には、教示ペンダント600が接続される。ロボット100は、産業用ロボットであり、物品の製造に用いられる。ロボット100は、ロボットアーム101と、エンドエフェクタの一例であるロボットハンド102と、を有する。教示ペンダント600は、操作者が操作するものであり、ロボット100や制御装置300の動作を指定するのに用いる。
ロボットアーム101は、垂直多関節のロボットアームである。ロボットアーム101の基端部は、作業台150に固定されている。ロボットアーム101の先端部には、ロボットハンド102が設けられている。ロボットアーム101は、複数の関節、例えば6つの関節J1〜J6を有している。ロボットアーム101は、各関節J1〜J6で回転可能に連結された複数のリンク120〜126を有する。第1実施形態では、リンク120〜126の順に、基端部側から先端部側に向かって直列に連結されている。リンク120は、ロボットアーム101の基端部であり、リンク126は、ロボットアーム101の先端部である。ロボットアーム101は、可動範囲内であれば、ロボットアーム101の先端部、即ちロボットハンド102を任意の位置に移動させることができる。
ロボットハンド102は、ワークW1を把持可能な複数のフィンガ104と、複数のフィンガ104を駆動する不図示のアクチュエータとを備えており、複数のフィンガ104を駆動することでワークW1を把持可能に構成されている。
制御装置300は、ロボット100、即ちロボットアーム101及びロボットハンド102を制御することで、ロボットハンド102にワークW1を把持させ、ロボットアーム101を動作させてワークW1をワークW2に組み付けることで物品を製造する。なお、物品は、ワークW1をワークW2に組み付けて製造されるものに限定するものではなく、例えばレーザ加工などをワークに施して製造されるものであってもよい。また、エンドエフェクタは、ロボットハンド102に限定するものではなく、物品を製造する作業に適したものを用いればよい。
図2は、図1に示すロボットアーム101の関節J2の断面図である。なお、他の関節J1、J3〜J6についても関節J2と同様の構成であるため、説明を省略する。第1リンクであるリンク121と、第2リンクであるリンク122との連結部分である関節J2には、駆動源であるサーボモータ1と、サーボモータ1の回転軸の回転を減速して出力する減速機2と、検出ユニット41とが設けられている。検出ユニット41は、後述する検出装置の構成要素の一つである。検出ユニット41は、減速機2の出力側に設けられている。リンク121には、リンク122が減速機2と検出ユニット41とを介して接続されている。
サーボモータ1は、電磁モータであり、例えばブラシレスDCモータ又はACサーボモータである。サーボモータ1は、筐体と、筐体に固定されたステータと、ステータに対して回転するロータと、ロータに固定された回転軸と、を有する。サーボモータ1の回転軸には、エンコーダ(以下、「入力軸エンコーダ」という)11が設けられている。入力軸エンコーダ11は、ロータリエンコーダであり、光学式、磁気式、静電容量式のいずれであってもよい。また、入力軸エンコーダ11は、インクリメンタル型、アブソリュート型のいずれであってもよい。なお、関節J2には、必要に応じて、電源OFF時にロボットアーム101の姿勢を保持するためのブレーキユニットを設けてもよい。
減速機2は、いかなる減速機であってもよいが、本実施形態では、小型で高い減速比が得られる、波動歯車減速機である。減速機2は、入力軸21と、固定部22と、出力軸23とを有する。
サーボモータ1の筐体は、フランジ3にボルト締結等で取り付けられ、サーボモータ1の回転軸は、減速機2の入力軸21に取り付けられている。これにより、サーボモータ1の動力は、減速機2の入力軸21に伝達される。
入力軸21は、楕円形状のカムと弾性軸受で構成されたウェブジェネレータである。固定部22は、内歯22Aを有するリング形状のサーキュラスプラインである。出力軸23は、固定部22の内歯22Aに噛み合う外歯23Aを有するフレクスプラインである。出力軸23は、シルクハット形状の弾性体で構成されている。
固定部22の内歯22Aは、出力軸23の外歯23Aよりも歯数が多い。固定部22は、リンク121にボルト締結等で取り付けられている。出力軸23は、フランジ3と共に検出ユニット41にボルト締結等で取り付けられている。固定部22と出力軸23とは、クロスローラベアリングで連結されている。
サーボモータ1の動力により楕円形状の入力軸21が回転すると、弾性体である出力軸23が楕円変形し、楕円の長軸部分両端で、出力軸23の外歯23Aが、固定部22の内歯22Aと噛み合う。このとき、固定部22と出力軸23との歯数が異なるので、入力軸21が1回転したとき、固定部22に対して出力軸23が歯数の差だけ回転する。この減速機2の減速比Nは、例えば50である。
検出ユニット41は、関節J2に作用するトルクを検出するのに用いられる構造物であり、リンク122と減速機2の出力軸23との間に設置される。そのため、リンク122は、リンク121に対して検出ユニット41を介して回転軸線L0まわりに相対的に回転する。回転軸線L0は、仮想的な直線である。検出ユニット41を減速機2の近傍、例えば出力軸23に配置することで、ロボットアーム101の関節を小型化することができる。
図3は、第1実施形態に係るロボット装置の制御系を示すブロック図である。図3に示す制御装置300は、例えばコンピュータで構成されている。制御装置300は、CPU(Central Processing Unit)301を有する。また、制御装置300は、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、HDD(Hard Disk Drive)304と、を有する。また、制御装置300は、記録ディスクドライブ305と、バス310と、インタフェース(I/F)311〜316と、を有する。CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、記録ディスクドライブ305及びI/F311〜316は、バス310を介して相互に接続されている。
ROM302には、BIOS等の基本プログラムが格納されている。RAM303は、CPU301の演算処理結果を一時的に記憶する記憶装置である。HDD304は、CPU301の演算処理結果である各種のデータ等を記憶する記憶部であると共に、CPU301に、各種演算処理を実行させるためのプログラム320を記録するものである。CPU301は、HDD304に記録(格納)されたプログラム320に基づいて各種演算処理を実行する。記録ディスクドライブ305は、記録ディスク330に記録された各種データやプログラム等を読み出すことができる。
I/F311には、教示ペンダント600が接続されている。ユーザが教示ペンダント600を操作することにより、制御装置300にロボット100(図1)の動作などを教示することができる。
I/F312には、検出装置4が接続されている。検出装置4は、ロボットアーム101の関節に配置された検出ユニット41(図2)を有する。検出装置4は、本実施形態では、ロボットアーム101の関節に作用するトルクを検出するためのものであり、関節に作用するトルクを示す検出値(トルク検出値)を、I/F312及びバス310を介してCPU201に出力する。
I/F313には、入力軸エンコーダ11が接続されている。入力軸エンコーダ11は、サーボモータ1の回転軸の回転に伴ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号をI/F313に出力する。I/F314には、表示装置であるモニタ350が接続されている。モニタ350には、CPU301の制御の下、各種画像が表示される。I/F315には、書き換え可能な不揮発性メモリや外付けHDD等の外部記憶装置360が接続されている。
I/F316には、サーボ制御装置370が接続されている。CPU301は、予め設定されたトルク指令値に、検出装置4から取得したトルク検出値が追従するように、サーボモータ1の回転角度の制御量を示す駆動指令値のデータを、バス310及びI/F316を介してサーボ制御装置370に出力する。サーボ制御装置370は、CPU301から入力を受けた駆動指令値に基づき、サーボモータ1への電流の出力量を演算し、サーボモータ1へ電流を供給して、ロボットアーム101の関節のトルク制御を行う。即ち、CPU201は、サーボ制御装置370と協働して、トルク検出値がトルク指令値となるように、サーボモータ1を制御する。なお、図3において、都合上、検出装置4、入力軸エンコーダ11及びサーボモータ1を、1つの関節分のみ図示し、残りの5つの関節分は同様の構成であるため、5つの関節の検出装置4、入力軸エンコーダ11及びサーボモータ1の図示は省略している。
検出ユニット41の構造について説明する。図4は、第1実施形態に係る検出装置の検出ユニット41の斜視図である。検出ユニット41は、構造体400と、構造体400に設けられたセンサ部500と、を有する。
構造体400は、第1部材の一例である締結部材401と、第2部材の一例である締結部材402と、第3部材の一例であるばね部材(弾性部材)403と、を有する。締結部材401及び締結部材402は、それぞれリング形状(又は円形状)に構成されている。締結部材402は、締結部材401とほぼ同じ大きさである。即ち、締結部材401と締結部材402とがほぼ同じ内外径の構造である。回転軸線L0の延びる方向をZ方向、Z方向に直交する2方向をX方向及びY方向とする。締結部材401と締結部材402とは、Z方向に間隔をあけて対向して配置されている。
本実施形態では、構造体400は、ばね部材403を複数有する。締結部材401と締結部材402とは、回転軸線L0を中心に放射状に延びる複数のばね部材403で連結されている。各ばね部材403は、例えば板ばねで構成されている。締結部材401と締結部材402とが、弾性変形可能なばね部材403で連結されることにより、締結部材402が締結部材401に対して相対的に回転変位可能となっている。
構造体400の各部位は、トルクを検出する範囲およびトルク検出に必要な分解能などに応じた弾性(ばね)係数を有する所定の材質で構成されている。所定の材質は、例えば樹脂、又は金属(鋼材、ステンレスなど)である。構造体400は、一体物で構成されている。構造体400は、例えば3Dプリンタによって製造してもよい。
締結部材401及び402は、回転軸線L0まわりに相対的に回転変位する測定対象にそれぞれ締結可能に構成される。例えば、締結部材401及び402の一方は、図2に示す減速機2の出力軸23に締結され、他方は、図2に示すリンク122に締結される。締結部材401には、対象物、例えば出力軸23に締結するための複数の部位406が設けられ、締結部材402には、対象物、例えばリンク122に締結するための複数の部位407が設けられている。各部位406および各部位407は、例えばビス孔又はタップ孔である。
センサ部500は、3つのセンサ501,502,503からなる。3つのセンサ501,502,503の各々は、エンコーダである。エンコーダとしては、光学式、磁気式、静電容量式などが適用可能であるが、光学式が好適である。本実施形態では、各センサ501,502,503は、光学式のエンコーダである。また、エンコーダとしては、インクリメンタル型とアブソリュート型のいずれでもよいが、本実施形態では、インクリメンタル型である。センサ501,502,503は、ロータリエンコーダであってもよいが、作用するトルクによって締結部材401が締結部材402に対して相対的に回転変位する変位量は微小であるため、リニアエンコーダを用いてもよい。
図5は、第1実施形態に係る検出装置4のブロック図である。検出装置4は、センサ部500と、処理部の一例である処理回路42と、を有する。処理回路42は、例えばマイクロコンピュータで構成されている。処理回路42は、CPU201を有する。また、処理回路42は、記憶部として、ROM202と、RAM203と、を有する。更に、処理回路42は、バス210と、複数のインタフェース(I/F)211,212,213及び214と、を有する。CPU201、ROM202、RAM203、I/F211〜214は、互いにバス210で接続されている。
CPU201は、検出方法の各種処理を実行する。ROM202は、CPU201に処理を実行させるためのプログラム220を記憶する記憶装置、即ちプログラム220が記録された記録媒体である。RAM203は、CPU201の処理結果等、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
I/F214には、制御装置300が接続されている。CPU201は、I/F214を介して制御装置300に検出結果である検出値(トルク検出値)を示す信号を送信する。
各センサ501,502,503は、同様の構成である。センサ501は、検出ヘッド511とスケール521とを有する。センサ502は、検出ヘッド512とスケール522とを有する。センサ503は、検出ヘッド513とスケール523とを有する。検出ヘッド511は、発光部531及び受光部541を有する。検出ヘッド512は、発光部532及び受光部542を有する。検出ヘッド513は、発光部533及び受光部543を有する。各検出ヘッド511,512,513は、同様の構成であるため、検出ヘッド511の動作について説明し、検出ヘッド512,513については説明を省略する。発光部531は、光をスケール521に照射する。受光部541は、スケール521からの反射光又は透過光を受光し、受光した光に応じたセンサ信号、例えばパルス信号を生成し、生成したパルス信号を出力する。このように、各センサ501,502,503は、締結部材401に対する締結部材402の相対的な回転変位に応じたセンサ信号を出力する。
I/F211には、検出ヘッド511が接続されている。I/F212には、検出ヘッド512が接続されている。I/F213には、検出ヘッド513が接続されている。各I/F211〜213は、各検出ヘッド511〜513の発光部に、光を点滅させる信号を送信するとともに、各検出ヘッド511〜513の受光部からのセンサ信号を受信して、CPU201に出力する。CPU201は、各検出ヘッド511〜513からセンサ信号の入力を受け、これら3つのセンサ信号に基づいてトルク検出値を求め、トルク検出値を示す信号を制御装置300に出力する。
本実施形態では、各センサ501,502,503がインクリメンタル型のエンコーダであるため、各検出ヘッド511,512,513は、センサ信号として例えばパルス信号を出力する。CPU201は、パルス信号をカウントすることにより、センサ値としてエンコーダ値を取得する。そして、CPU201は、3つのセンサ値からトルク検出値を求め、トルク検出値を示す信号を制御装置300に出力する。
なお、第1実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記録媒体がROM202であり、ROM202にプログラム220が格納される場合について説明するが、これに限定するものではない。プログラム220は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラム220を供給するための記録媒体としては、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリ等を用いることができる。光ディスクは、例えばDVD−ROM、CD−ROM、CD−Rである。不揮発性メモリは、例えばUSBメモリ、メモリカード、ROMである。
次に、構造体400に対する各センサ501,502,503の取り付け構造について説明する。図6は、第1実施形態に係る検出装置の検出ユニット41の上面図である。図7は、図6に示す検出ユニット41のVII−VII断面図である。各センサ501,502,503は、構造体400に同様に取り付けられる。したがって、センサ501についてのみ説明する。
スケール521は、構造体400に直接固定され、検出ヘッド511は、取付部材551を介して構造体400に固定される。検出ヘッド511は、締結部材401,402のうち一方、例えば締結部材401に固定され、スケール521は、他方、例えば締結部材402に固定される。
検出ヘッド511は、光反射型のものであり、スケール521に対向して配置される。スケール521は、基板と、基板のパターン面に形成されたスケールパターンとを有する。基板は、相対的に光の反射率が低い部材、例えばガラスなどで形成されている。スケールパターンは、相対的に光の反射率が高い部材、例えばクロム反射膜で構成されている。スケールパターンは、例えば所定のピッチの濃淡パターンで構成されている。
なお、スケールパターンは、1条の濃淡パターンに限定するものではなく、検出演算の方式によっては、例えば配置位相の異なる複数条の濃淡パターンで構成されていてもよい。スケールパターンのピッチは、位置検出に必要とされる分解能などに応じて決定すればよい。例えば、高精度化および高分解能化するために、μmオーダのピッチとしてもよい。
検出ヘッド511の発光部は、発生させた光をスケール521に出射する。検出ヘッド511の受光部は、スケール521にて反射した光を受光する。回転軸線L0まわりのトルクが締結部材401又は402に作用すると、締結部材401及び402の一方が他方に対してX方向(回転方向)に変位する。これにより、検出ヘッド511とスケール521との相対的な位置が変化し、スケール521に照射されている光の照射位置がスケール521上を移動する。
スケール521に照射されている光がスケール521のスケールパターンを通過すると、検出ヘッド511の受光部で受光される光の光量が変化する。検出ヘッド511は、光量に対応するセンサ信号を処理回路42のCPU201に出力する。CPU201は、この光量の変化に応じて変化するセンサ信号から、スケール521と検出ヘッド511との相対移動量を示すセンサ値を求める。
CPU201は、検出ヘッド511からのセンサ信号に基づいて得られたセンサ値を、構造体400に作用したトルクの値であるトルク値に換算する。例えば、CPU201は、得られたセンサ値を、予め設定された感度係数を用いて、トルク値に変換する。以上のようにして、検出装置4は、関節において回転軸線L0まわりに作用するトルクを検出することができる。
本実施形態では、図6に示すように、3つのセンサ501,502,503は、構造体400において、同一円周上、具体的には回転軸線L0を中心とする仮想的な円C1上に配置されている。図6においては、反時計まわりにセンサ501,502,503の順に配置されている。また、3つのセンサ501,502,503は、円C1上に等間隔で構造体400に配置されている。図6には、3つのセンサ501,502,503が、120°間隔で構造体400に配置されている場合について例示している。
ところで、検出装置の構造体400には、回転方向以外に、並進方向に力(他軸力)が働くことがあり、締結部材401及び402の一方が他方に対して相対的に並進変位することがある。
図8(a)は、検出ユニットの構造体に並進変位が生じた場合の説明図である。図8(a)には、説明のため、構造体601と、構造体601に配置された1つのセンサ602と、を模式的に図示している。回転軸線Lを中心として回転変形する構造体601の円周上に配置されるセンサ602は、並進変位Aに対して、円周方向(変位検出方向)にAcosθの変位を受ける。即ち、構造体601に並進変位Aが発生したときにセンサ602は、Acosθだけ検出誤差が発生する。
比較例として、2つのセンサが同一円周上において回転軸を挟んで対向する位置に配置されている場合について説明する。2つのセンサは、互いに180°位相がずれていることから、2つのセンサのうち一方は、円周方向にAcosθの変位を受け、他方は、円周方向にAcos(θ+180°)の変位を受ける。
図12(a)は、比較例において構造体に並進変位が生じた場合に2つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図12(a)には、並進変位Aが1μm発生したときに各センサの位相における検出誤差を図示している。図12(a)において、2つのセンサのうち、一方のセンサにおける検出誤差を実線、他方のセンサにおける検出誤差を一点鎖線で図示している。2つの検出誤差の値を平均すると、図12(a)に破線で示すように、どの位相においても検出誤差の平均値が0になる。
本実施形態のロボットアーム101は、関節に配置された減速機2(図2)を備えている。本実施形態では、減速機2が波動歯車減速機であり、ロボットアーム101の関節を小型化することができる。しかし、検出ユニット41は、入力軸21によって楕円変形する出力軸23に設けられており、減速機2の動作に起因して構造体400も楕円変位する。
図8(b)は、検出ユニットの構造体に楕円変位が生じた場合の説明図である。図8(b)には、説明のため、構造体601と、構造体601に配置された1つのセンサ602と、を模式的に図示している。図8(b)に示すように、減速機の動作に起因して、構造体601に楕円変位Bが発生したとき、センサ602には、円周方向(変位検出方向)に0.6Bsin2θの変位、即ち0.6Bsin2θの検出誤差が発生する。
比較例として、2つのセンサが同一円周上において回転軸線Lを挟んで対向する位置に配置されている場合について説明する。図12(b)は、比較例において構造体に楕円変位が生じた場合に2つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図12(b)には、楕円変位Bが1μm発生したときに各センサの位相における検出誤差を図示している。図12(b)において、2つのセンサのうち、一方のセンサにおける検出誤差を実線、他方のセンサにおける検出誤差を一点鎖線で図示している。2つの検出誤差の値を平均しても、図12(b)に破線で示すように、並進変位のように検出誤差が0にはならない。そのため、比較例のように2つのセンサを対向して配置する構成では、2つのセンサのセンサ信号を平均化しても、構造体の楕円変位による検出誤差を除去することができない。なお、図12(b)において、破線及び一点鎖線は、実線と重なっている。
そこで、本実施形態では、検出装置4の検出ユニット41が、図6等に示すように、同一円周上である仮想的な円C1上に等間隔に配置された3つのセンサ501,502,503を備えている。
構造体400に作用するトルクの値であるトルク検出値をTとする。トルク検出値Tのトルクと同時に他軸力が構造体400に作用するものとする。各センサ501,502,503のセンサ信号から計算されるトルク値をそれぞれTA,TB,TCとし、他軸干渉により検出されるトルクの検出誤差をそれぞれδTA,δTB,δTCとする。
このとき、トルク検出値は、以下の式(1)のように、トルク値TA,TB,TCの平均値を演算により求められる。
(TA+TB+TC)/3={(T+δTA)+(T+δTB))+(T+δTC)}/3=T+(δTA+δTB+δTC)/3 … (1)
ここで、図8(a)のように、並進変位Aが構造体に作用したとき、各検出誤差δTA,δTB,δTCは、以下の式(2)、(3)、(4)のようになる。
δTA=Acosθ … (2)
δTB=Acos(θ+120°) … (3)
δTC=Acos(θ+240°) … (4)
式(2)、(3)、(4)を合算すると、和積の公式より、検出誤差δTA,δTB,δTCの合算は0になる。
δTA+δTB+δTC=Acosθ+Acos(θ+120°)+Acos(θ+240°)
=Acosθ+2Acos{(2θ+360°)/2}×cos(−120°/2)
=Acosθ−2Acosθ×(0.5)=0 … (5)
式(5)を式(1)に代入すれば、トルク検出値Tのみが残り、検出誤差の項がなくなる。
図8(b)のように、楕円変位Bが弾性体に作用したとき、δTA,δTB,δTCは、以下の式(6)、(7)、(8)のようになる。
δTA=0.6Bsin2θ … (6)
δTB=0.6Bsin2(θ+120°)=0.6Bsin(2θ+240°) … (7)
δTC=0.6Bsin2(θ+240°)=0.6Bsin(2θ+480°)=0.6Bsin(2θ+120°) … (8)
式(6)、(7)、(8)を合算すると、和積の公式より、検出誤差δTA,δTB,δTCの合算は0になる。
δTA+δTB+δTC=0.6Bsin2θ+0.6Bsin(2θ+240°)+0.6Bsin(2θ+120°)
=0.6B[sin2θ+2sin{(4θ+360°)/2}×cos(−120°/2)]
=0.6B(sin2θ−2sin2θ×0.5)=0 … (9)
式(9)を式(1)に代入すれば、トルク検出値Tのみが残り、検出誤差の項がなくなる。
したがって、3つのセンサ501,502,503を120°等分に配置することで、並進変位および楕円変位による検出誤差の平均値は0になる。したがって、並進変位および楕円変位といった多軸力の誤差が除去されたトルク検出値Tを得ることができる。
本実施形態では、図5に示す処理回路42、即ちCPU201は、3つのセンサ501,502,503の各々からセンサ信号の入力を受け、3つのセンサ信号から3つのセンサ値(エンコーダ値)を取得する。そして、CPU201は、3つのセンサ値の各々に感度係数を乗算することで3つのトルク値TA,TB,TCを取得する。次に、CPU201は、3つのトルク値TA,TB,TCの平均値を求めることで、トルク検出値Tを取得する。
なお、以上の説明では、処理回路42(即ちCPU201)が変位量を示す3つのセンサ値の各々をトルク値に変換してから3つのトルク値の平均値を求めることで、トルク検出値Tを得る場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、処理回路42が変位量を示す3つのセンサ値の平均値を求め、この平均値を感度係数を用いてトルク検出値Tに変換してもよい。また、処理回路42は、求めたセンサ値の平均値を、感度係数などで調整せずにそのまま検出値として出力するようにしてもよい。そして、制御装置300で検出装置4から取得した平均値を感度係数で調整してもよい。このように、処理回路42は、3つのセンサ値の平均値や平均値を係数で補正した値など、平均値に対応する検出値を出力すればよい。
図9(a)は、第1実施形態において構造体に並進変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図9(b)は、第1実施形態において構造体に楕円変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図9(a)には、並進変位Aが1μm発生したときに各センサ501,502,503の位相における検出誤差を図示している。図9(b)には、楕円変位Bが1μm発生したときに各センサ501,502,503の位相に対する検出誤差を図示している。図9(a)及び図9(b)において、3つのセンサのうち、センサ501における検出誤差を実線、センサ502における検出誤差を一点鎖線、及びセンサ503における検出誤差を二点鎖線で図示している。3つの検出誤差の値を平均すると、図9(a)及び図9(b)に破線で示すように、どの位相においても検出誤差の平均値が0になる。
ここで、上述のように検出誤差の合算が0になるのは、3つのセンサ501,502,503の位相が誤差なく120°のときである。実際は検出ヘッドとスケールとの取付け誤差によって、3つのセンサ501,502,503の位相が120°等分にはならない場合がある。図2の関節J2においては、トルク検出値Tにおける許容誤差は、例えば0.06Nmである。この許容誤差は、検出ヘッドの検出方向における変位に換算すると、0.075μmである。図2の関節J2のように減速機2の出力軸23に検出ユニット41を直接取り付けた際の楕円変位B(図8(b))は、実験的に略1.0μmである。
図10(a)は、第1実施形態において構造体に並進変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図10(b)は、第1実施形態において構造体に楕円変位が生じた場合に3つのセンサにより検出される検出誤差を示すグラフである。図10(a)には、並進変位Aが1μm発生したときに各センサ501,502,503の位相における検出誤差を図示している。図10(b)には、楕円変位Bが1μm発生したときに各センサ501,502,503の位相に対する検出誤差を図示している。
図6中、回転軸線L0から120°間隔で放射状に延びる一点鎖線で示す3つの仮想直線を基準線L1,L2,L3とする。各センサ501,502,503の所定位置(例えば中心位置)は、それぞれの基準線L1,L2,L3上にあるのが好ましい。しかし、センサ501,502,503のうちいずれかは、対応する基準線に対して許容される範囲内でずれた位置に配置されていてもよい。即ち3つのセンサ501,502,503が等間隔に配置されるとは、3つのセンサ501,502,503のいずれかが、対応する基準線に対して許容される範囲内でずれた位置に配置されている場合も含むものである。図10(a)及び図10(b)には、3つのセンサ501,502,503のうち、センサ502を+4.4°、センサ503を−4.4°、基準線に対してずらした場合における検出誤差を図示している。また、図10(a)及び図10(b)において、3つのセンサのうち、センサ501における検出誤差を実線、センサ502における検出誤差を一点鎖線、及びセンサ503における検出誤差を二点鎖線で図示している。
図10(a)に示すとおり、3つのセンサ501,502,503の検出誤差の平均値の最大値は、0.0433μmとなり許容誤差以下である。図10(b)に示すとおり、3つのセンサ501,502,503の検出誤差の平均値の最大値は、0.0738μmとなり許容誤差以下である。よって、構造体400に対する3つのセンサ501,502,503の取付け精度は、120°間隔の基準線L1,L2,L3を基準とし、基準線L1,L2,L3に対して±4.4°以内であることが好ましい。つまり、3つのセンサ501,502,503の各々は、円C1に対して120°間隔で設定される3つの基準線L1,L2,L3の各々に対して±4.4°以内の位置に配置されるのが好ましい。構造体400に対する各センサ501,502,503の取付けは、不図示の取付け冶具を用いて行うことから、120°±4.4°の精度での取付けるのは容易である。
第1実施形態によれば、3つのセンサ501,502,503を等間隔に配置することで、処理回路42から出力されるトルク検出値Tにおいて、並進変位および楕円変位による検出誤差を低減することができる。つまり、検出装置4によるトルクの検出精度を向上させることができる。これにより、高分解能と高剛性を両立した検出ユニット41を減速機2の出力軸23に直接取付けることが可能となり、ロボットアーム101の関節の小型化が実現できる。
また、構造体400に配置されるセンサ部500が、等間隔に配置された3つのセンサ501,502,503のみで構成されるので、センサの数を少なくすることができ、コストを低減させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る検出装置について説明する。図11は、第2実施形態に係る検出装置の検出ユニットの上面図である。第2実施形態の検出装置における処理回路の処理、即ち検出方法は、第1実施形態と同様であり、説明を省略する。第2実施形態の検出ユニット41Aは、上記第1実施形態の検出ユニット41と構成が異なる。
図11に示すように、検出ユニット41Aは、構造体400Aと、構造体400Aに設けられたセンサ部500Aと、を有する。構造体400Aは、第1部材の一例である締結部材401Aと、第2部材の一例である締結部材402Aと、第3部材の一例であるばね部材(弾性部材)403Aと、を有する。締結部材401A及び締結部材402Aは、それぞれリング形状に構成されている。締結部材402Aは、締結部材401Aよりも大径のリング形状に構成されている。締結部材401Aは、締結部材402Aの内側に、締結部材402Aと同軸となるように配置されている。本実施形態では、構造体400Aは、ばね部材403Aを複数有する。締結部材401Aと締結部材402Aとは、回転軸線L0を中心に放射状に延びる複数のばね部材403Aで連結されている。各ばね部材403Aは、例えば板ばねで構成されている。
構造体400Aの各部位は、トルクを検出する範囲およびトルク検出に必要な分解能などに応じた弾性(ばね)係数を有する所定の材質で構成されている。所定の材質は、例えば樹脂、又は金属(鋼材、ステンレスなど)である。構造体400Aは、一体物で構成されている。構造体400Aは、例えば3Dプリンタによって製造してもよい。
締結部材401A及び402Aは、相対的に回転変位する測定対象にそれぞれ締結可能に構成される。例えば、締結部材401A及び402Aの一方は、図2に示す減速機2の出力軸23に締結され、他方は、図2に示すリンク122に締結される。締結部材401Aには、対象物、例えば出力軸23に締結するための複数の部位406Aが設けられ、締結部材402Aには、対象物、例えばリンク122に締結するための複数の部位407Aが設けられている。各部位406Aおよび各部位407Aは、例えばビス孔又はタップ孔である。
センサ部500Aは、3つのセンサ501A,502A,503Aからなる。3つのセンサ501A,502A,503Aの各々は、エンコーダである。エンコーダとしては、光学式、磁気式、静電容量式などが適用可能であるが、光学式が好適である。本実施形態では、各センサ501A,502A,503Aは、光学式のエンコーダである。また、エンコーダとしては、インクリメンタル型とアブソリュート型のいずれでもよいが、本実施形態では、インクリメンタル型である。各センサ501A,502A,503Aは、リニアエンコーダであるのが好ましい。
第2実施形態では、3つのセンサ501A,502A,503Aは、同一円周上である仮想的な円C2上に等間隔(120°±4.4°間隔)で配置されている。仮想的な円C2は、回転軸線L0を中心とする円である。各センサ501A,502A,503Aは、構造体400Aに同様に取り付けられる。したがって、センサ501Aについてのみ説明する。センサ501Aは、検出ヘッド511Aと、スケール521Aとを有する。スケール521Aは、構造体400Aに直接固定され、検出ヘッド511Aは、取付部材551Aを介して構造体400Aに固定される。検出ヘッド511Aは、締結部材401A,402Aのうち一方、例えば締結部材401Aに固定され、スケール521Aは、他方、例えば締結部材402Aに固定される。検出ヘッド511Aは、光反射型のものであり、スケール521Aに対向して配置される。
検出ヘッド511Aの発光部は、発生させた光をスケール521Aに出射する。検出ヘッド511Aの受光部は、スケール521Aにて反射した光を受光する。回転軸線L0まわりのトルクが締結部材401A又は402Aに作用すると、締結部材401A及び402Aの一方が他方に対して回転方向に変位する。これにより、検出ヘッド511Aとスケール521Aとの相対的な位置が変化し、スケール521Aに照射されている光の照射位置がスケール521A上を移動する。
スケール521Aに照射されている光がスケール521Aのスケールパターンを通過すると、検出ヘッド511Aの受光部で受光される光の光量が変化する。検出ヘッド511Aは、光量に対応するセンサ信号を、処理回路42(図5)に出力する。処理回路42は、この光量の変化に応じて変化するセンサ信号から、スケール521Aと検出ヘッド511Aとの相対移動量を示すセンサ値を求める。
処理回路42は、3つのセンサ501A,502A,503Aから3つのセンサ信号の入力を受け、第1実施形態と同様に、3つのセンサ信号に基づく3つのセンサ値を取得する。そして、処理回路42は、第1実施形態と同様に、3つのセンサ値の平均値に対応する検出値として、トルク検出値を出力する。
以上、第2実施形態における検出装置の検出ユニット41Aは、締結部材401Aと締結部材402Aとの内外径が異なる。この形状により、締結部材401Aが取り付けられる対象物の寸法と、締結部材402Aが取り付けられる対象物の寸法を合わせる必要がなく、検出ユニット41Aの配置の自由度を向上させることができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態において、処理回路42が行うトルク検出処理を、ソフトウェアにより実行する場合について説明したが、これに限定するものではなく、ハードウェア(回路構成)により実行するようにしてもよい。
上述の実施形態では、ロボットアーム101が垂直多関節のロボットアームである場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、水平多関節のロボットアーム、パラレルリンクのロボットアーム、直交ロボット等、種々のロボットアームであってもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
また、ロボット100の構成例を各実施形態の例図により示したが、これに限定されるものではなく、当業者において任意に設計変更が可能である。また、ロボット100に設けられる各モータは、上述の構成に限定されるものではなく、各関節を駆動する駆動源は例えば人工筋肉のようなデバイス等であってもよい。
また上述した実施形態は、制御装置に設けられる記憶装置の情報に基づき、伸縮、屈伸、上下移動、左右移動もしくは旋回の動作またはこれらの複合動作を自動的に行うことができる機械に適用可能である。
2…減速機、4…検出装置、41…検出ユニット、42…処理回路(処理部)、100…ロボット、101…ロボットアーム、401…締結部材(第1部材)、402…締結部材(第2部材)、501…センサ、502…センサ、503…センサ、1000…ロボット装置

Claims (11)

  1. 第1部材と、
    前記第1部材に対して回転変位可能な第2部材と、
    同一円周上に等間隔に配置され、前記第1部材に対する前記第2部材の回転変位に応じたセンサ信号をそれぞれ出力する3つのセンサと、を備えることを特徴とする検出装置。
  2. 前記3つのセンサの各々から前記センサ信号の入力を受け、3つの前記センサ信号の各々からセンサ値を取得し、3つの前記センサ値の平均値に対応する検出値を出力する処理部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記3つのセンサの各々は、エンコーダであることを特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記エンコーダは、光学式のエンコーダであることを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記3つのセンサの各々は、前記円に対して120°間隔で設定される3つの基準線の各々に対して±4.4°以内の位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 関節に設けられた減速機と、前記減速機の出力側に設けられた検出ユニットと、を有するロボットアームと、
    処理部と、を備え、
    前記検出ユニットは、
    第1部材と、
    前記第1部材に対して回転変位可能な第2部材と、
    同一円周上に等間隔に配置され、前記第1部材に対する前記第2部材の回転変位に応じたセンサ信号をそれぞれ出力する3つのセンサと、を有し、
    前記処理部は、
    前記3つのセンサの各々から前記センサ信号の入力を受け、3つの前記センサ信号の各々からセンサ値を取得し、3つの前記センサ値の平均値に対応する検出値を出力することを特徴とするロボット装置。
  7. 前記減速機が、波動歯車減速機であることを特徴とする請求項6に記載のロボット装置。
  8. 第1部材と、
    前記第1部材に対して回転変位可能な第2部材と、
    同一円周上に等間隔に配置され、前記第1部材に対する前記第2部材の回転変位に応じたセンサ信号を出力する3つのセンサと、
    処理部と、を備える検出装置による検出方法であって、
    前記処理部が、
    前記3つのセンサの各々から前記センサ信号の入力を受け、
    3つの前記センサ信号の各々からセンサ値を取得し、
    3つの前記センサ値の平均値に対応する検出値を求めることを特徴とする検出方法。
  9. 請求項8に記載の検出方法により求められた前記検出値に基づいてロボットアームを制御して、物品を製造する物品の製造方法。
  10. 請求項8に記載の検出方法、または請求項9に記載の物品の製造方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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