JP2020014719A - 洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋体の下端と棚部との間の隙間に水を介在させてシールする構成であっても、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる洗浄機を提供する。【解決手段】食器洗浄機1は、洗浄水タンク15と、ドア7と、洗浄室3に配置される洗浄ノズル12A,12B及びすすぎノズル13A,13Bと、を備える。洗浄水タンク15は、貯留部115の上方において、洗浄水タンクの内壁から略水平方向に張り出す棚部15dを有している。食器洗浄機は、ドアを第一位置P1に位置させたときに、ドアの下端と棚部との間の隙間G1に、洗浄ノズル又はすすぎノズルから噴射される水を介在させることによって隙間をシールする。食器洗浄機は、洗浄ノズル又はすすぎノズルから噴射される水を隙間に誘導するガイド部材50,50Aを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、洗浄機に関する。
食器等の被洗浄物を洗浄する洗浄機が知られている。例えば、特許文献1には、上方に全面開放する洗浄水タンク(洗浄槽)と、洗浄水タンクを上方から被蓋する昇降可能な蓋体(ケーシング状蓋体)と、を備え、洗浄水タンクを蓋体で被蓋した際に洗浄室が形成される食器洗浄機が開示されている。このような上下方向に昇降可能な蓋体を有する洗浄機では、被洗浄物の洗浄中に、洗浄水タンクと蓋体との隙間から外部に水及び水蒸気(湯気)が漏れ出すことを防止することが求められている。
特許文献1の洗浄機は、洗浄水タンクにおける上端より所要高さだけ低い位置の内壁の略全長に亘って形成され、内側に向けて水平に延出する棚部(張出部)と、棚部の上面に突設された複数の弾性体とを備え、蓋体で洗浄水タンクを被蓋した際に、蓋体の下端縁が前述の弾性体に当接して、下端縁と棚部の上面との間にわずかな隙間を形成するように形成されている。これにより、洗浄水タンクと蓋体との隙間から外部に水及び水蒸気が漏れ出すことを防止している。
特開平11−56739号公報
上記従来の洗浄機の他に、蓋体の下端に対向するように、洗浄水タンクから水平方向に延出する棚部を設け、蓋体の下端と棚部との間のわずかな隙間に水を介在させることによって、表面張力による水膜を形成し、当該水膜によって当該隙間から外部に水及び水蒸気が漏れ出すことを防止する構成(ウォータシール)が知られている。
この構成の洗浄機では、当該隙間に供給される水の量が少なくなっても、表面張力によって水膜が維持されるが、隙間のサイズが大きくなると、表面張力が機能しなくなり、水膜が維持されない。このため、上記従来の洗浄機では、当該隙間サイズを厳密に管理する必要がある。一方、このように隙間サイズが調整された洗浄機では、蓋体の下端と棚部とが接触する可能性が高くなるので、このことも考慮して隙間サイズを調整する必要がある。しかしながら、このような厳密な隙間サイズの調整は、機体誤差等を考慮すると困難である。
本発明は、蓋体の下端と棚部との間の隙間に水を介在させることによって当該隙間をシールする構成において、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる洗浄機を提供することを目的とする。
本発明に係る洗浄機は、被洗浄物を洗浄する洗浄水を貯留する貯留部を有する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの上方において第一位置と第一位置よりも上方の第二位置との間で昇降可能に設けられる蓋体と、蓋体を第一位置に位置させたときに画成される洗浄室に配置される洗浄ノズル及びすすぎノズルと、を備え、洗浄水タンクは、貯留部の上方において、洗浄水タンクの内壁から略水平方向に張り出す棚部を有しており、蓋体を第一位置に位置させたときに、蓋体の下端と棚部との間の隙間に、洗浄ノズル又はすすぎノズルから噴射される水を介在させることによって隙間をシールする洗浄機において、洗浄ノズル又はすすぎノズルから噴射される水を隙間に誘導するガイド部材を備えている。
この構成の洗浄機では、洗浄ノズル又はすすぎノズルから噴射される水を蓋体の下端と棚部との間の隙間に誘導するガイド部材が設けられている。これにより、ガイド部材を備えない構成の洗浄機と比べて、当該隙間に供給される水の量が増えるようになるので、ガイド部材から当該隙間に向かう水の流れが形成される。このため、当該隙間が水によって満たされる(水没する)ようになり、表面張力に頼らなくても当該隙間に水が維持される。この結果、蓋体の下端と棚部との間の隙間が多少広がるような事象が発生したとしても、当該隙間へ水が介在する状態を維持することができる。すなわち、蓋体の下端と棚部との間の隙間に水を介在させることによって当該隙間をシールする構成において、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる。
本発明の洗浄機では、洗浄室の下方に設けられた洗浄ノズル及びすすぎノズルの上方に配置され、被洗浄物が載置されるラックレールを更に備え、ガイド部材の少なくとも一部は、ラックレールに取り付けられていてもよい。この構成の洗浄機では、蓋体、洗浄ノズル及びすすぎノズル等の他の部材への接触を回避しつつ、蓋体の下端と棚部との間の隙間方向に延びるガイド部材を取り付ける取付部を容易に確保することができる。言い換えれば、洗浄機内に新たに取付部となる部材を設けることなく、既存のラックレールを取付部として利用することができる。これらの結果、部品点数の削減が可能となる。
本発明の洗浄機では、ラックレールは、洗浄水タンクに対して着脱可能、又は、洗浄ノズル及びすすぎノズルの上方において被洗浄物を支持する第一状態と洗浄ノズル及びすすぎノズルの上方から退避する第二状態との間で回動可能に設けられており、ガイド部材は、ラックレールと一体的に着脱可能、又は、ラックレールと一体的に回動可能に設けられていてもよい。この構成の洗浄機では、ガイド部材は、ラックレールと一体的に着脱可能、又は、回動可能となるので、例えば、ガイド部材と棚部との間に詰まった残菜等を取り除いたりする等のメンテナンスを容易に行える。
本発明の洗浄機では、上下方向におけるガイド部材の一方の端部は、ラックレールに取り付けられ、ガイド部材の他方の端部は、水平方向において、棚部における内側の端部に所定の隙間を介して対向していてもよい。この構成の洗浄機では、蓋体の下端と棚部との間の隙間に介在する水の量を適切に調整することが可能となる。
本発明の洗浄機では、蓋体は、箱状の本体部と、本体部の下端から蓋体の内側に水平方向に延びる水平フランジ部と、水平フランジ部の端部から上方に折り返す側面フランジ部と、を有し、上下方向におけるガイド部材の一方の端部は、ラックレールに取り付けられ、ガイド部材の他方の端部は、水平方向において、側面フランジ部に所定の隙間を介して対向していてもよい。この構成の洗浄機では、側面フランジ部を介して蓋体の下端と棚部との間の隙間に水を誘導することができる。これによれば、ガイド部材の先端(他端)を蓋体の下端と棚部との間の隙間に直接対向させる場合と比べて、ガイド部材の形状を簡素化することが可能になる。
本発明の洗浄機では、ガイド部材は、板状部材から形成されており、ガイド部材には、板厚方向に貫通する水抜穴が形成されていてもよい。例えば、蓋体の下端と棚部との間の隙間の一部に残菜等が詰まったり、棚部に接触するような状態でガイド部材が設置されたりする場合、蓋体の下端と棚部との間の隙間に過剰に水が介在し、洗浄水タンクの上端から水が溢れ出すことがある。この構成の洗浄機では、所定の介在量を超えた水は水抜穴から放出されるので、過剰に水が介在する状態となることを未然に防止できる。
本発明によれば、蓋体の下端と棚部との間の隙間に水を介在させてシールする構成であっても、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる。
図1は、一実施形態に係る食器洗浄機の斜視図である。 図2は、一実施形態に係る食器洗浄機の概略構成を示す断面図である。 図3は、図2のA部を拡大して示した断面図である。 図4は、ラックレール及びラックレールに取り付けられたガイド部材を示す斜視図である。 図5(a)は、図4のガイドレールの一例を拡大して示した斜視図であり、図5(b)は、図4のガイドレールの他の一例を拡大して示した斜視図である。 図6は、洗浄室の内部を示した断面図である。 図7は、熱交換ユニットを示す斜視図である。 図8は、変形例1に係る食器洗浄機のガイド部材の近傍を示した断面図である。 図9は、変形例2に係る食器洗浄機のガイド部材の近傍を示した断面図である。 図10は、変形例2に係る食器洗浄機のドアのフランジを示した斜視図である。 図11は、変形例4に係る食器洗浄機におけるガイド部材の近傍を示した断面図である。 図12は、変形例5に係る食器洗浄機におけるドアの下端近傍を示した断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。以下の説明においては、図1で規定する方向(上下方向、前後方向、左右方向)を説明に用いる。
図1及び図2に示されるように、食器洗浄機(洗浄機)1は、ステンレス製のパネルで覆われた洗浄機本体2を有している。洗浄機本体2は、洗浄室3が形成される上側部分2Aと、機械室4が形成される下側部分2Bとに仕切られている。洗浄機本体2の背面側におけるコーナ部には、上側部分2Aと下側部分2Bとに渡って上下方向に延びる支柱6が配置され、支柱6,6間には背面パネル5が配置されている。
洗浄機本体2の上側部分2Aには、洗浄室3を画成又は開放するためのドア(蓋体)7が設けられている。ドア7は、洗浄水タンク15の上方において第一位置P1と第一位置P1よりも上方の第二位置P2(図7参照)との間で昇降可能に設けられている。具体的には、ドア7は、ステンレス製の一対の支柱6,6により上下動自在に案内されると共に、前方において水平方向に延在するハンドル8Aによって上下動される。第一位置P1は、ドア7が閉じられて洗浄室3が画成されるときの位置であり、食器が洗浄(洗浄運転及びすすぎ運転)されるときの位置でもある。第二位置P2は、ドア7が開けられて洗浄室3が開放されるときの位置であり、食器を収容したラックRが出し入れされるときの位置である。
図3に示されるように、ドア7は、箱状の本体部7aと、水平フランジ部7bと、側面フランジ部7cと、を有している。水平フランジ部7bは、本体部7aの下端からドア7の内側に向かって水平方向に延びている部分である。側面フランジ部7cは、水平フランジ部7bの端部から上方に延びる部分である。
図1及び図2に戻り、ハンドル8Aの両端には左右一対の回動アーム8B,8Bの先端が固定され、回動アーム8B,8Bはドア7の側面7Aに沿って斜めに配置されている。回動アーム8B,8Bには、ドア7の側面7Aに沿って配置されたリンク部8Cの一端が回動自在に連結され、リンク部8Cの他端は、軸ピン8Dを介してドア7に連結されており、ハンドル8Aの回動運動に対してドア7が上下運動可能となっている。洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられている。洗浄機本体2の側面には、食器洗浄機1を操作する操作パネル10が設けられている。
第一位置P1においてドア7が洗浄水タンク15を覆うとき、ドア7の内側には洗浄室3が形成される。このような洗浄室3の上部には、放射状に延びる3本のアームからなる上側洗浄ノズル(洗浄ノズル)12Aと、2本のアームからなる上側すすぎノズル(すすぎノズル)13Aと、がそれぞれ回転自在に配置されている。同様に、洗浄室3の下部には、放射状に延びる3本のアームからなる下側洗浄ノズル(洗浄ノズル)12Bと、2本のアームからなる下側すすぎノズル(すすぎノズル)13Bと、がそれぞれ回転自在に配置されている。食器ラックに並べられた食器は、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bによって上下から洗浄水が噴射され、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bによって上下からすすぎ水が噴射される。
洗浄室3の底部には、機械室4内に下方に向かって突出する貯留部115を有する洗浄水タンク15が設けられている。洗浄室3と洗浄水タンク15との間には、フィルタ18が着脱自在に配置されている。洗浄水タンク15の前面には、洗浄水吸込口を介して洗浄ポンプ23が接続されている。洗浄ポンプ23の吐出口には洗浄水吐出管21が接続されている。洗浄水吐出管21は、第一洗浄水吐出管21Aと第二洗浄水吐出管21Bとに分岐して、第一洗浄水吐出管21Aは上側洗浄ノズル12Aに接続され、第二洗浄水吐出管21Bは下側洗浄ノズル12Bに接続されている。
図3に示されるように、洗浄水タンク15は、貯留部形成部15aと、平面部15bと、ノズル収容部(内壁)15cと、棚部15dと、ドア収容部(内壁)15eと、取付部15fと、を有している。貯留部形成部15aは、洗浄水を貯留する貯留部115を形成する。平面部15bは、上方から見た平面視において貯留部形成部15aの周囲に形成され、略水平方向に延出する部分である。ノズル収容部15cは、上方から見た平面視において下側洗浄ノズル12Bの周囲を囲うように形成される部分である。
棚部15dは、貯留部115の上方において、洗浄水タンク15の内壁の一部であるノズル収容部15c及びドア収容部15eから略水平方向に張り出す部分である。上方から見た平面視において棚部15dは、ノズル収容部15cから外側に張り出し、ドア収容部15eから内側に張り出している。また、棚部15dは、ドア7の下端である水平フランジ部7bの下方、かつ、洗浄水タンク15の上端(取付部15f)よりも下方の位置に形成される。なお、ここでいう略水平方向に張り出すとは、水平方向に対して20度未満の範囲で傾いた方向に張り出すことも含む。
ドア収容部15eは、上方から見た平面視においてドア7の本体部7aの下部の周囲を囲うように形成されている部分である。水平方向において、ドア収容部15eとドア7の本体部7aとの間には、わずかな隙間が形成されている。取付部15fは、洗浄機本体2を構成するフレーム(図示せず)等に固定される部分である。
本実施形態の食器洗浄機1では、ドア7を第一位置P1に位置させたときに、ドア7の下端である水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に、上側洗浄ノズル12A、上側すすぎノズル13A、下側洗浄ノズル12B、又は下側すすぎノズル13Bから噴射される水を介在させることによって隙間G1がシールされる。すなわち、本実施形態の食器洗浄機1では、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1には、ウォータシールWSが形成される。ウォータシールWSは、水、水蒸気(湯気)又は洗浄音が洗浄室3から外部に漏れ出すことを抑制する。
図2に示されるように、洗浄室3における下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13Bの上方には、飲食後の皿や茶碗等の食器(被洗浄物)が並べられた格子状のラックRが載置されるラックレール40が配置されている。ラックレール40は、ステンレス鋼によって形成される枠体であり、食器洗浄機1に着脱自在に取り付けられている。ラックレール40を食器洗浄機1から取り外した状態を図4に示す。図4に示されるように、ラックレール40は、第一載置部41,41,41と、第二載置部42と、一対の第一支持部43,43と、第三載置部44,44と、一対の第二支持部45,45と、を有している。
図4及び図6に示されるように、第一載置部41,41,41は、略三角形状の閉断面形状を有するパイプによって形成されている。第一載置部41,41,41には、食器類を収納したラックRが載置される。第一載置部41,41,41は、コの字に配置されており、溶接等によって互いに一体化されている。ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、第一載置部41,41,41のそれぞれは、洗浄室3の左側下部、右側下部、及び前側下部に配置される。第一載置部41,41,41のそれぞれは、後段にて詳述するガイド部材50,50A(図5(a)及び図5(b)参照)を取り付けるための二つのネジ孔41a(図3参照)及び二つのネジ受け48(図3参照)を有している。なお、これらのネジ孔41a及びネジ受け48は、ラックガイドとしての機能を有する部材を取り付けるための穴でもある。
第二載置部42は、互いに対向する第一載置部41,41(洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の左側下部及び右側下部に配置される部材)間を接続する部材である。第二載置部42は、中実状又は中空パイプ状の丸棒である。第二載置部42は、洗浄室3に配置されたとき、後側下部に配置される。
一対の第一支持部43,43は、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の前側下部に配置される第一載置部41に固定されている。一対の第一支持部43,43は、第一載置部41の左右方向の左側と右側とに配置されている。一対の第一支持部43,43のそれぞれは、第一載置部41から下方に延びると共に、前側に屈曲する第一部分43a,43aと、第一部分43a,43a同士を接続すると共に、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、洗浄水タンク15の平面部15bに載置される第二部分43bを有する。第一支持部43,43は、中実状又は中空パイプ状の丸棒によって形成されている。
第三載置部44,44の一方は、互いに交差する第一載置部41,41(洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の右側下部及び前側下部に配置される部材)同士を接続する部材であり、第三載置部44,44の他方は、互いに交差する第一載置部41,41(洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の左側下部及び前側下部に配置される部材)同士を接続する部材である。第三載置部44,44は、中実状又は中空パイプ状の丸棒によって形成されている。
一対の第二支持部45,45のそれぞれは、第二載置部42に接続されている。一対の第二支持部45,45の一方は、第二載置部42から斜め左後方に延びる第一部分45aと、左右方向に延在する第二部分45bと、を有している。一対の第二支持部45,45の他方は、第二載置部42から斜め右後方に延びる第一部分45aと、左右方向に延在する第二部分45bと、を有している。第二部分45b,45bの端部のそれぞれは、洗浄室3に設けられる係止部49(図2参照)に、双方向に回転可能かつ着脱可能に係止されている。
上述した一対の第二支持部45,45の構成により、ラックレール40は、下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13Bの上方においてラックRが載置可能な第一状態と、洗浄室3の後側に跳ね上げて下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13Bの上方から退避させる第二状態との間で回動可能に設けられている。洗浄水タンク15の内部の清掃時等には、このラックレール40を跳ね上げるだけで清掃作業を行うことができる。係止部49は、ノズル収容部15cから洗浄室3の内側に隆起された部分であり、斜め上方から第二部分45bを係止する。ラックレール40の取り外し時には第二部分45bを斜め上方に移動させて外す。すなわち、ラックレール40は、洗浄水タンク15に対して着脱可能に設けられている。
ラックレール40には、図5(a)に示されるようなガイド部材50と、図5(b)に示されるようなガイド部材50Aと、が取り付けられている。図5(a)に示されるガイド部材50は、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の前側下部に配置される第一載置部41に取り付けられる。図5(b)に示されるガイド部材50Aは、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の左側下部及び右側下部に配置される第一載置部41,41に取り付けられる。何れのガイド部材50,50Aも、下側洗浄ノズル12B、下側すすぎノズル13B、ドア7、洗浄水タンク15等の他の部材へ接触しないように、ラックレール40に取り付けられる。
ガイド部材50,50Aは、ネジ59(図3参照)によってラックレール40に固定されている。ガイド部材50は、ステンレス鋼等によって形成される板状の部材であって、固定部51と、ラックガイド部52と、接続部53と、第一ウォータガイド部54と、第二ウォータガイド部55と、を有している。ガイド部材50Aも、ガイド部材50と同様に、ステンレス鋼等によって形成される板状の部材であって、固定部51と、第一ウォータガイド部54と、第二ウォータガイド部55と、を有している。上述したガイド部材50,50Aの各部は、プレス加工等によって形成される。
固定部(ガイド部材の一方の端部)51は、ラックレール40に取り付けられる部分であり、二つのネジ孔51aを有している。ラックガイド部52は、ガイド部材50がラックレール40に取り付けられ、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、ラックレール40に載置されるラックRの側面をガイドする部分である。接続部53は、固定部51とラックガイド部52とを接続する部分である。
第一ウォータガイド部54は、固定部51から延在する部分であり、水抜穴54aを有している。第一ウォータガイド部54は、ガイド部材50,50Aがラックレール40に取り付けられ、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、棚部15dの内側端部Pに向かって下方に延在する部分である。第一ウォータガイド部54は、上側洗浄ノズル12A、上側すすぎノズル13A、下側洗浄ノズル12B、又は下側すすぎノズル13Bから噴射される水を隙間G1に誘導する。第一ウォータガイド部54を伝う水の一部は、水抜穴54aを介して洗浄水タンク15側に誘導される。
第二ウォータガイド部55は、第一ウォータガイド部54から連続する部材であり、隙間G1に向かって折れ曲がる部分である。第二ウォータガイド部55の先端は、水平方向において洗浄水タンク15の棚部15dの内側端部P(ノズル収容部15cと棚部15dとの交点)に対向している。第二ウォータガイド部55の先端(ガイド部材の他方の端部)と棚部15dの内側端部Pとの水平方向における隙間G2のサイズは、隙間G1に介在させたい水の量に合わせて適宜調整され、例えば5mm程度である。
図2に示されるように、機械室4内には、外部から給水管(図示せず)を介してすすぎ水が供給されるすすぎ水タンク25が配置されている。すすぎ水タンク25には、すすぎ水吸込管29を介してすすぎポンプ27が接続されている。すすぎポンプ27の吐出口にはすすぎ水吐出管31が接続されている。すすぎ水吐出管31は、第一すすぎ水吐出管31Aと第二すすぎ水吐出管31Bとに分岐して、第一すすぎ水吐出管31Aは上側すすぎノズル13Aに接続され、第二すすぎ水吐出管31Bは下側すすぎノズル13Bに接続されている。第一すすぎ水吐出管31Aは、第一洗浄水吐出管21A内に配置されている。すなわち、第一洗浄水吐出管21A及び第一すすぎ水吐出管31Aは、二重管構造を成している。
機械室4内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するコントローラ90が内蔵された電装ボックス(図示せず)等が収容されている。
図7に示されるように、洗浄機本体2は、洗浄室3内の水蒸気を排気する開口部2Hを有する。開口部2Hは、背面パネル5を厚み方向(前後方向)に貫通して形成されている。開口部2Hは、洗浄機本体2の背面パネル5の上端部に配置されている。開口部2Hは、洗浄機本体2の左右方向に沿って延在している。
図1及び図7に示されるように、食器洗浄機1は、熱交換ユニット60を備えている。熱交換ユニット60は、筐体62と、熱交換器64と、排気ファン68と、を有している。熱交換ユニット60は、洗浄機本体2の洗浄室3から排出された水蒸気を凝縮して、水蒸気の包含量が減少した空気(以下、単に「空気」と称する。)を外部に排出する。熱交換ユニット60では、水蒸気(空気)の流通する経路において、上流側から、熱交換器64及び排気ファン68がこの順番で配置されている。
筐体62は、熱交換器64及び排気ファン68を収容する。筐体62は、箱状の部材である。筐体62は、洗浄室3から排気された水蒸気を流通させると共に、熱交換器64により熱交換された空気を流通させる流路を構成している。筐体62は、洗浄機本体2の背面パネル5に固定されている。筐体62は、洗浄機本体2の背面側において、上下方向に延在している。
筐体62は、吸気口63aと、排気部63bと、を有する。吸気口63aは、水蒸気を筐体62内に取り入れる。吸気口63aは、筐体62の下部に設けられている。洗浄機本体2の背面パネル5に設けられた開口部2Hに接続されている。これにより、洗浄機本体2の洗浄室3と筐体62とは、連通している。
排気部63bは、水蒸気の包含量が減少した空気を外部に排出する。排気部63bは、筐体62の上部に設けられている。排気部63bは、吸気口63aと連通している。排気部63bには、複数の開口部が設けられたグリル61が配置されている。グリル61によって、排気ファン68が覆われるため、空気の排出を可能にしつつも作業者等が排気ファン68に接触すること防止できる。
熱交換器64は、フィン及び流路管(いずれも図示せず)等を有している。流路管の一端には、給水管(図示せず)が接続されている。給水管は、流路管に水を供給する。給水管には、図示しない水道等の水源から水が供給される。流路管の他端には、排水管(図示せず)が接続されている。排水管は、流路管を通過した水を排出する。排水管は、すすぎ水タンク25に接続されている。すなわち、熱交換器64の流路管を流通した水は、すすぎ水タンク25に排出される。熱交換器64は、筐体62内を流通する水蒸気と接触する。熱交換器64は、流路管を流通する水と水蒸気との間で熱交換を行う。
排気ファン68は、筐体62において、水蒸気(空気)の流通経路の下流部に配置されている。排気ファン68は、開口部2Hから熱交換ユニット60に水蒸気を取り込んで排気部63bから空気を排出させる。排気ファン68は、筐体62の排気部63b近傍に配置されている。具体的には、排気ファン68は、筐体62の上端部に配置され、前方に突出したダクト部62cに配置されている。
続いて、食器洗浄機1の動作について説明する。食器洗浄機1は、電源スイッチがONされると、すすぎ水タンク25内の温水をすすぎポンプ34によって洗浄室3へ噴射することにより、洗浄水タンク15内へ温水が供給される。すすぎ水タンク25内の温水の温度は、例えば、80℃前後に設定されている。これにより初期給湯が行われる。そして、初期給湯量に合った量の洗剤が洗浄水タンク15内へ供給されて、洗浄水タンク15内の洗浄水の洗剤濃度が所定濃度となる。
初期給湯後、ユーザが食器をラッキングして、ドア7を閉めると、食器の洗浄が開始される。食器の洗浄は、洗浄水タンク15内の洗浄水を洗浄室3内の食器に向けて噴射することにより行われる。洗浄水タンク15内の洗浄水の温度は、例えば、60℃〜70℃となるように設定されている。洗浄ポンプ23が始動することにより、洗浄水タンク15内に貯留された洗浄水は、洗浄水吐出管24等を介して上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bに圧送されて、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bから洗浄室3内の食器に向けて噴射される。このとき、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bは噴射力の反力によって回転し続けるため、洗浄水が食器に満遍なく当てられて、食器の汚れが効率良く洗い落とされる。
上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bから洗浄室3内の食器に向けて噴射された水のうち、ラックレール40の外側に落下する水の大部分は、ガイド部材50,50Aによって洗浄水タンク15の棚部15dに案内される。これにより、ガイド部材50,50Aから隙間G1に向かう水の流れが形成される。棚部15dに案内された水は、ドア7の下端である水平フランジ部7bよりも少し上方にまで貯留され、棚部15dと水平フランジ部7bとの間の隙間G1には水が満たされる(介在する状態となる)。これにより、隙間G1にはウォータシールWSが形成され、隙間G1がシールされる。
ガイド部材50,50Aから隙間G1に流れ込む水は、棚部15dの内側端部Pとガイド部材50,50Aとの間の隙間G2又は、左右方向又は前後方向におけるガイド部材50,50Aの端部から洗浄水タンク15に流れ出るが、洗浄中は、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bから噴射されて隙間G1に供給される水と、当該流れ出る水との均衡によって、隙間G1の水の量は一定に維持される。このため、上側洗浄ノズル12A及び下側洗浄ノズル12Bから水が噴射されなくなると、隙間G1に介在する水はなくなる。なお、隙間G1を満たす水の量をどの程度にするかは、ガイド部材50,50Aの長手方向のサイズや、棚部15dの内側端部Pとガイド部材50,50Aとの間の隙間G2等を適宜設定することにより調整される。
この洗浄室3内に噴射された洗浄水は、食器から洗い落とされた残菜等がフィルタ18によって取り除かれつつ洗浄水タンク15内に回収される。洗浄水タンク15内に回収された洗浄水は、洗浄ポンプ23により再び洗浄室3内に循環供給される。洗浄水による食器の洗浄が所定時間行われると、洗浄ポンプ23の作動を停止する。これにより、食器洗浄機1の動作が一時的に休止する。
次に、すすぎポンプ34が始動することにより、すすぎ水タンク25内に貯留されたすすぎ水は、すすぎ水吐出管36等を介して上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bに圧送されて、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bから食器に向けて噴射される。すすぎ水タンク25から圧送されるすすぎ水の温度は、例えば、80℃前後に設定されている。このとき、上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bもまた、噴射力の反力によって回転し続けるため、すすぎ水が食器に満遍なく当てられて、食器のすすぎが効率良く行われる。
この食器に噴射されたすすぎ水は、フィルタ18を介して洗浄水タンク15内に回収されて洗浄水と混ざり合い、次回の洗浄工程における洗浄水として使用される。洗浄室3内にすすぎ水が噴射されて洗浄水タンク15内に回収されると、一定水位を超える余剰な洗浄水は、オーバーフロー管(図示省略)から外部に排出される。
上側すすぎノズル13A及び下側すすぎノズル13Bから洗浄室3内の食器に向けて噴射された水のうち、ラックレール40の外側に落下する水の大部分は、ガイド部材50,50Aによって洗浄水タンク15の棚部15dに案内される。棚部15dに案内された水は、洗浄時と同様に、ドア7の下端である水平フランジ部7bよりも少し上方にまで貯留され、棚部15dと水平フランジ部7bとの間の隙間G1には水が満たされる。これにより、隙間G1にはウォータシールWSが形成され、隙間G1がシールされる。また、すすぎ時において、隙間G1に一定の水が介在する状態が維持されるメカニズムも洗浄時と同様である。
続いて、上記実施形態の食器洗浄機1の作用効果について説明する。図3に示されるように、上記実施形態の食器洗浄機1では、上側洗浄ノズル12A、上側すすぎノズル13A、下側洗浄ノズル12B、又は下側すすぎノズル13Bから噴射される水を、ドア7の下端である水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に誘導するガイド部材50,50Aが設けられている。これにより、ガイド部材50,50Aを備えない構成の食器洗浄機と比べて、当該隙間G1に供給される水の量が増えるので、ガイド部材50,50Aから隙間G1に向かう水の流れが形成される。このため、隙間Gが水によって満たされる(水没する)ようになり、表面張力に頼らなくても隙間G1に水が維持される。この結果、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1が多少広がるような事象が発生したとしても、当該隙間G1へ水が介在する状態を維持することができる。すなわち、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に水を介在させることによって当該隙間G1をシールする構成において、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる。
本実施形態の食器洗浄機1は、上述したとおり、隙間G1から外部に漏れ出す水蒸気の量が抑制される。したがって、熱交換ユニット60における蒸気の回収効果が向上する。
上記実施形態では、ガイド部材50、50Aが、ラックレール40に取り付けられている。これにより、ドア7、下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13B等の他の部材への接触を回避しつつ、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間方向に延びるガイド部材50,50Aを取り付ける取付部を容易に確保することができる。言い換えれば、洗浄室3内に新たに取付部となる部材を設けることなく、既存のラックレール40を取付部として利用することができる。これらの結果、部品点数の削減が可能となる。
なお、既存のラックレール40を使用する場合には、既存のラックレール40に設けられているラックガイド取付用のネジ穴を使用することが可能となる。これにより、既に店舗等に設置済みの食器洗浄機にもガイド部材50,50Aを取り付けることが可能となる。
上記実施形態のガイド部材50は、ラックレール40に載置されるラックRの側面をガイドする部分であるラックガイド部52と、隙間G1に水を誘導する部分である第一ウォータガイド部54及び第二ウォータガイド部55とが一体的に形成されているので、部品点数を削減することができる。
上記実施形態のラックレール40は、洗浄水タンク15に対して着脱可能であり、かつ、下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13Bの上方においてラックRを載置する第一状態と下側洗浄ノズル12B及び下側すすぎノズル13Bの上方から退避する第二状態との間で回動可能に設けられている。これにより、例えば、ガイド部材50,50Aと棚部15dとの間に詰まった残菜等を取り除いたりする等のメンテナンスを容易に行える。
上記実施形態では、ガイド部材50,50Aの一方の端部である固定部51は、ラックレール40に取り付けられ、ガイド部材50,50Aの他方の端部である第二ウォータガイド部55の先端は、水平方向において、棚部15dの内側端部Pに所定の隙間を介して対向している。これにより、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に介在する水の量を適切に調整することが可能となる。
上記実施形態のガイド部材50には、第一ウォータガイド部54に水抜穴54aが形成されている。これにより、隙間G1おいて所定の介在量を超えた水は水抜穴54aから放出されるので、隙間G1に水が過剰に介在する状態となることを未然に防止できる。すなわち、ドア収容部15eとドア7の本体部7aとの間の隙間を介して、食器洗浄機1の外部に水が溢れ出すことを防止できる。
上記実施形態のように、ラックレール40が洗浄水タンク15に対して着脱可能かつ第一状態と第二状態との間で回動可能に設けられる構成では、ラックレール40の設置状態によって、そのラックレール40に取り付けられるガイド部材50,50Aの設置状態も変化する。すなわち、第一ウォータガイド部54及び第二ウォータガイド部55の設置位置がばらつきやすく、棚部15dの内側端部Pとガイド部材50,50Aとの間の隙間G2のサイズが変化し易くなる。このため、隙間G1に介在する水の量も変化し易くなる。本実施形態では、上記の水抜穴54aが形成されているので、隙間G1に介在する水の量を一定に維持することができる。ガイド部材50,50Aがラックレール40に取り付けられる構成では、その効果も大きくなる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、ラックレール40に二種類のガイド部材50,50Aを取り付ける例を挙げて説明したが、ラックレール40の第一載置部41,41,41のそれぞれに一種類(共通)のガイド部材50A(図5(b)参照)を取り付けてもよい。また、この場合、ラックレール40を洗浄室3に配置したときに洗浄室3の前側に配置される第一載置部41には、ガイド部材50Aとは別部材からなるラックガイド機能を有する部材(ラックガイド部52と同等の機能を有する部材)を取り付けてもよい。例えば、ガイド部材50Aとラックガイド機能を有する部材とを共通のネジで共通のネジ穴に共締めすることによって取り付けてもよい。ガイド部材50Aの共通化を図った場合には、部品の取り付けミスを防止することができる。
<変形例2>
上記実施形態及び変形例1では、ガイド部材50,50Aの先端が水平方向において棚部15dの内側端部Pに対向するように配置されている例を挙げて説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、図8に示されるように、第一ウォータガイド部154は、鉛直下方に真っ直ぐに延在し、第一ウォータガイド部154から折り曲げられる第二ウォータガイド部155の先端は、水平フランジ部7bの一方の端部(側面フランジ部7cの下端部)P7に対向するように配置されてもよい。第二ウォータガイド部155は、下側洗浄ノズル12Bから噴射される水が隙間G1に向かって跳ね返るように、第一ウォータガイド部154からの折曲角度が調整されている。
変形例2に係る食器洗浄機1では、第二ウォータガイド部155の下側端部は、上記実施形態よりも上方に配置されるので、下側洗浄ノズル12Bとの接触の可能性を低減することができる。また、例えば、上側洗浄ノズル12Aから噴射される水が、ラックRに収容された大きめの被洗浄物によって阻まれ、隙間G1に流れ難い場所があったとしても、下側洗浄ノズル12Bから噴射される水が第二ウォータガイド部155に跳ね返って隙間G1に供給される。これにより、ラックRに収容された被洗浄物の状態にかかわらず、隙間G1のどの箇所にも一定量の水を供給することができる。
<変形例3>
上記実施形態及び変形例1では、ガイド部材50,50Aの先端が水平方向において棚部15dの内側端部Pに対向するように配置されている例を挙げて説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、図9に示されるように、ガイド部材50,50A(ガイド部材50の図示は省略する。)の先端は、水平方向において、側面フランジ部7cに対向していてもよい。すなわち、固定部51から延びるウォータガイド部254の先端は、水平方向において、側面フランジ部7cに所定の隙間を介して対向していてもよい。当該所定の隙間サイズは、ウォータガイド部254の先端から側面フランジ部7cに水が伝わればよく、例えば5mm程度である。
変形例3に係る食器洗浄機1では、側面フランジ部7cを介してドア7の下端である水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に水を誘導することができる。すなわち、側面フランジ部7cに到達した水は、表面張力によって水平フランジ部7bに伝わり、隙間G1に誘導される。この構成によれば、ガイド部材50,50Aの先端を棚部15dの内側端部Pに直接対向させる場合と比べて、ウォータガイド部254を折り曲げる必要がなく、ガイド部材50,50Aの形状を簡素化することが可能になる。その結果、ガイド部材50,50Aの加工費も低減できる。
変形例3に係る食器洗浄機1では、上記の構成に加え、下側洗浄ノズル12Bの側面に、隙間G1に向けて水を噴射可能な噴射穴112aを設けてもよい。この場合も、隙間G1に水を供給することができる。
なお、上述の下側洗浄ノズル12Bの側面に噴射穴112aを設ける構成は、上記実施形態、及び変形例1〜3のように、ガイド部材50,50Aとの組み合わせではなく、単独で設けてもよい。この場合でも、隙間G1に供給する水の量を増やすことが可能となる。この結果、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に水を介在させてシールする構成において、隙間G1のサイズの許容幅を広げることができる。
<変形例4>
上記実施形態、変形例1〜3の構成に加え、又は、ガイド部材50,50Aとの組み合わせではなく単独で、図10に示されるように、ドア7の下端である水平フランジ部7bに貫通穴7dを設けてもよい。貫通穴7dは、複数設けられてもよい。この構成により、上側洗浄ノズル12A、上側すすぎノズル13A、下側洗浄ノズル12B、又は下側すすぎノズル13Bから噴射される水を水平フランジ部7bで受けた後、貫通穴7dを介して棚部15dに供給することができる。これにより、隙間G1に供給する水の量を増やすことが可能となる。この結果、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に水を介在させてシールする構成において、隙間G1のサイズの許容幅を広げることができる。更に、変形例4に係る構成では、水平フランジ部7bに穴を開ける簡単な加工で済み、合わせて、本体部7aと水平フランジ部7bと側面フランジ部7cとによって挟まれる空間内に残菜等のゴミが溜まることを抑制できる。
<変形例5>
上記実施形態及び変形例1〜4の食器洗浄機1に備わるガイド部材50,50Aの装備に代えて、図11に示されるように、洗浄水タンク15のノズル収容部15cに、例えば、溶接等によって取り付けられるガイド部材70を備えてもよい。ガイド部材70は、ガイド部材50,50Aと同様に、ステンレス鋼からなる板状部材であって、二箇所に折り曲げ加工がなされている。具体的には、棚部15dの内側端部Pから斜め内側上方に折り曲げられ、その上方で鉛直上方に向かって再度折り曲げられている。なお、ガイド部材70と同形状の部位が形成されるように、洗浄水タンク15を形成してもよい。
このような構成であっても、上側洗浄ノズル12A、上側すすぎノズル13A、下側洗浄ノズル12B、又は下側すすぎノズル13Bから噴射される水を、ドア7の下端である水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に誘導できる。これにより、ガイド部材70を備えない構成の食器洗浄機と比べて、当該隙間G1に供給される水の量を増やすことが可能となる。この結果、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1に水を介在させてシールする構成において、上記隙間サイズの許容幅を広げることができる。すなわち、水平フランジ部7bと棚部15dとの間の隙間G1が大きくなる場合でも、ウォータシールWSが形成されにあたり十分な水の量を維持させることができる。また、ガイド部材70は、非可動部である洗浄水タンク15に取り付けられるため、寸法のばらつきによる他の部品との干渉の可能性が低くなる。
<変形例6>
上記実施形態及び変形例1〜5の食器洗浄機1に備わるガイド部材50,50Aの装備に代えて、図12に示されるように、ドア7のフランジの形状を変更してもよい。具体的には、水平フランジ部7b及び側面フランジ部7cに加えて、側面フランジ部7cの上端から水平方向に内側に延在する第二水平フランジ部7eと、第二水平フランジ部7eから連続して、下方に延在する第二側面フランジ部7fと、を有していてもよい。第二側面フランジ部7fの下端は、上下方向において、棚部15dの内側端部Pよりも下方に位置している。
この構成では、洗浄室3と隙間G1との間を遮る(縁切りする)第二側面フランジ部7fがあるので、仮に、寸法のばらつき等によって隙間G1のサイズが大きくなり、ウォータシールWSの性能が低下したとしても、洗浄室3内の水蒸気が隙間G1側に流れ込むのを抑制できる。すなわち、第二側面フランジ部7fを有する変形例6に係る構成では、既存部品の形状を変更する簡単な変更によって、洗浄室3内の水蒸気が食器洗浄機1の外側に漏れ出すことを抑制できる。
<その他の変形例>
上記実施形態及び変形例1〜3の構成では、ラックレール40が洗浄室3に配置されたとき、洗浄室3の前側下部、左側下部及び右側下部に配置される第一載置部41,41,41のそれぞれにガイド部材50,50Aが取り付けられる構成を例に挙げて説明したが、全ての第一載置部41,41,41ではなく、選択的にガイド部材50,50Aが取り付けられてもよい。
上記実施形態及び上記変形例では、ドア7の下端である水平フランジ部7bと対向する棚部について、棚部15dを洗浄水タンク15の一部として形成する例を挙げて説明したが、例えば、洗浄水タンク15の内壁にアングル部材等を固定する等して、水平フランジ部7bと対向する棚部を形成してもよい。
上記変形例5及び6を除く上記実施形態及び上記変形例では、洗浄室3に配置された状態におけるガイド部材50,50Aの第一ウォータガイド部54,154、第二ウォータガイド部55,155及びウォータガイド部254には、水平方向における一部において、下端から上方に向かって一定区間に切り欠かれた切欠部が形成されていてもよい。当該切欠部は、下側すすぎノズル13Bが回転時に近接する一部の区間に形成されている。これにより、すすぎ時に回転する下側すすぎノズル13Bがガイド部材50,50Aに接触する可能性を低減できる。
上記実施形態及び上記変形例では、熱交換ユニット60を備える食器洗浄機1に適用した例を挙げて説明したが、当該熱交換ユニット60を備えていない食器洗浄機に適用してもよい。
本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態、上記変形例及びその他の変形例として記載の内容を適宜組み合わせてもよい。
1…食器洗浄機(洗浄機)、3…洗浄室、7…ドア(蓋体)、7a…本体部、7b…水平フランジ部、7c…側面フランジ部、7d…貫通穴、12A…上側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、12B…下側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、13A…上側すすぎノズル(すすぎノズル)、13B…下側すすぎノズル(すすぎノズル)、15…洗浄水タンク、15d…棚部、40…ラックレール、50,50A…ガイド部材、51…固定部、52…ラックガイド部、54,154…第一ウォータガイド部、54a…水抜穴、55,155…第二ウォータガイド部、60…熱交換ユニット、70…ガイド部材、115…貯留部、254…ウォータガイド部、G1…隙間、P…内側端部、P1…第一位置、P2…第二位置、WS…ウォータシール。

Claims (6)

  1. 被洗浄物を洗浄する洗浄水を貯留する貯留部を有する洗浄水タンクと、前記洗浄水タンクの上方において第一位置と前記第一位置よりも上方の第二位置との間で昇降可能に設けられる蓋体と、前記蓋体を第一位置に位置させたときに画成される洗浄室に配置される洗浄ノズル及びすすぎノズルと、を備え、
    前記洗浄水タンクは、前記貯留部の上方において、前記洗浄水タンクの内壁から略水平方向に張り出す棚部を有しており、
    前記蓋体を前記第一位置に位置させたときに、前記蓋体の下端と前記棚部との間の隙間に、前記洗浄ノズル又は前記すすぎノズルから噴射される水を介在させることによって前記隙間をシールする洗浄機において、
    前記洗浄ノズル又は前記すすぎノズルから噴射される水を前記隙間に誘導するガイド部材を備えている、洗浄機。
  2. 前記洗浄室の下方に設けられた前記洗浄ノズル及び前記すすぎノズルの上方に配置され、前記被洗浄物が載置されるラックレールを更に備え、
    前記ガイド部材の少なくとも一部は、前記ラックレールに取り付けられている、請求項1記載の洗浄機。
  3. 前記ラックレールは、前記洗浄水タンクに対して着脱可能であり、又は、前記洗浄ノズル及び前記すすぎノズルの上方において前記被洗浄物を支持する第一状態と前記洗浄ノズル及び前記すすぎノズルの上方から退避する第二状態との間で回動可能に設けられており、
    前記ガイド部材は、前記ラックレールと一体的に着脱可能、又は、前記ラックレールと一体的に回動可能に設けられている、請求項2記載の洗浄機。
  4. 上下方向における前記ガイド部材の一方の端部は、前記ラックレールに取り付けられ、
    前記ガイド部材の他方の端部は、前記水平方向において、前記棚部における内側の端部に所定の隙間を介して対向している、請求項2又は3記載の洗浄機。
  5. 前記蓋体は、箱状の本体部と、前記本体部の下端から前記蓋体の内側に水平方向に延びる水平フランジ部と、前記水平フランジ部の端部から上方に折り返す側面フランジ部と、を有し、
    上下方向における前記ガイド部材の一方の端部は、前記ラックレールに取り付けられ、
    前記ガイド部材の他方の端部は、前記水平方向において、前記側面フランジ部に所定の隙間を介して対向している、請求項2又は3記載の洗浄機。
  6. 前記ガイド部材は、板状部材から形成されており、
    前記ガイド部材には、板厚方向に貫通する水抜穴が形成されている、請求項1〜5の何れか一項記載の洗浄機。
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