JP4513880B2 - 食器洗い機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器等を洗浄する食器洗い機に関するもので、特に食器かごの支持構成に関するものである。
従来のこの種の食器洗い機は、図6〜9に示すように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その構成について説明する。食器洗い機は、食器101等の被洗浄物を洗浄槽102に収納し、洗浄槽102に設けた前面開口部103を、扉体104により閉塞してから、洗浄ポンプ105を運転し、洗浄水を噴射することにより、被洗浄物の洗浄、すすぎおよび乾燥工程を行うようになっている。扉体104は、前面開口部103の前下方に、その内面が上向き略水平となる位置まで回動開閉する構成となっている。
被洗浄物をセットする食器かご106には、側面前部に前部摺動部材107と側面後部に後部摺動部材108がそれぞれ左右一対設けられている。前部摺動部材107は、開成状態の扉体104内面を前後方向に滑走する扉体滑走部107aと、食器かご106が洗浄槽102に収納された状態で洗浄槽102側面に左右一対設けられた凸部109を上下から挟み込む凸部保持部107bで構成されている。
また、後部摺動部材108は凸部109上面を前後方向に滑走する構成となっている。なお、凸部109の上面は、被洗浄物をセットした食器かご106の荷重を保持できるよう略水平な面となっている。上記構成により、食器101をセットする際に食器かご106を扉体104の内面に引き出すことが可能となっている。
他の食器洗い機として図10に示すような食器かご支持構成を有するものもある。このものは、洗浄槽を洗浄槽下部110aと、洗浄槽上部110bとで構成し、食器かご111を滑走させる洗浄槽滑走部112を洗浄槽下部110aに設けている。その他の構成は上記従来の食器洗い機と同様である。
また、他の食器洗い機として図11に示すような食器かご支持構成を有するものもある。このものは、洗浄槽を樹脂で形成した洗浄槽下部113aと、板金で形成した洗浄槽上部113bとで構成し、食器かご114を滑走させる洗浄槽滑走部115を洗浄槽上部113bに一体で形成したものである。その他の構成は上記従来の食器洗い機と同様である。
特開2002−301006号公報
しかしながら、上記従来の食器洗い機では、凸部109上面に洗浄水が滞留しやすいため、洗浄工程で食器101から洗い落とした汚物が凸部109上面に残留し、すすぎ工程で前記汚物が食器101に再付着したり、食器かご106の出し入れ時の摺動操作性を阻害するという課題を有している。また、すすぎ工程終了後に凸部109上面にすすぎ水が残留し、乾燥工程時に前記残留水を蒸発させるためにエネルギーが使われるため、食器101の乾燥仕上がりを悪化させるという課題を有している。
また、前部摺動部材107と後部摺動部材108は食器かご106の側面に設けられ、しかも凸部109の上面と下面に対してのみ保持されているだけなので、食器かご106に下方へ大きな力が加わり撓みが発生した時に、前部摺動部材107と後部摺動部材10
8のそれぞれの左右部材間のピッチが小さくなり、凸部109から脱落するという課題を有している。
また、図10あるいは図11に示すような食器かご支持構成を有する従来の食器洗い機においても、洗浄槽滑走部112、115において同様の課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、洗浄槽の食器かご支持部への洗浄水及びすすぎ水の残留を軽減することで洗浄性能、乾燥性能および食器かごの操作性を向上し、且つ、食器かごに大きな荷重が加えられても脱落し難い安全性の高い食器洗い機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、被洗浄物をセットする食器かごと、開口部を有し前記食器かごを収納する洗浄槽と、前記食器かごを前記開口部から摺動自在に支持する一対の滑走部と、前記洗浄槽の下部に設けられ洗浄水を貯水する洗浄貯水部と、を備え、前記一対の滑走部は、前記洗浄槽側壁から前記洗浄槽内側に下がり傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の下部に上方に突出させて設けたリブとを有し、少なくとも1箇所リブが存在しない領域が設けられ、前記リブは、前記洗浄貯水部の上方においては連続して設けられているものであり、滑走部を傾斜面にすることで汚物及びすすぎ水の残留が少なくなり洗浄性能、乾燥性能および食器かごの操作性を向上させることが可能となる。また、傾斜面に上方に突出させて設けたリブが食器かごの脱落を防止する役割を果たすので、食器かごに大きな荷重が加えられても脱落することのない安全性の高い食器洗い機を実現できる。
本発明の食器洗い機は、洗浄性能、乾燥性能食器かごの操作性及び静音性に優れ、且つ安全性の高い食器洗い機を提供することができる。
第1の発明は、被洗浄物をセットする食器かごと、開口部を有し前記食器かごを収納する洗浄槽と、前記食器かごを前記開口部から摺動自在に支持する一対の滑走部と、前記洗浄槽の下部に設けられ洗浄水を貯水する洗浄貯水部と、を備え、前記一対の滑走部は、前記洗浄槽側壁から前記洗浄槽内側に下がり傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の下部に上方に突出させて設けたリブとを有し、少なくとも1箇所リブが存在しない領域が設けられ、前記リブは、前記洗浄貯水部の上方においては連続して設けられているもので、滑走部を傾斜面にすることで汚物及びすすぎ水の残留が少なくなり洗浄性能、乾燥性能および食器かごの操作性を向上させることが可能となる。また、傾斜面に設けたリブが食器かごの脱落を防止するストッパーの役割を果たすので、食器かごに大きな荷重が加えられても脱落することのない安全性の高い食器洗い機を実現できる。また、リブの根元の残水も、リブの存在しない箇所から洗浄槽内へ流すことが可能となり、傾斜面への残留汚物及びすすぎ水をよりいっそう軽減できるので、洗浄性能、乾燥性能および食器かごの操作性をさらに向上させることが可能となる。また、洗浄水及びすすぎ水が滑走部から洗浄槽貯水部へ滴下することを防止できるので、運転中の水の滴下音が発生し難い静音性に優れた食器洗い機を実現できる。
の発明は、特に、第1の発明のいずれかにおいて、一対の滑走部を洗浄槽の相対する側壁にそれぞれ設け、かつ、被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ノズルを前記一対の滑走部より下方の前記洗浄槽内に設け、前記洗浄ノズルは、常時もしくは一時的に、前記食器かごの外枠よりも前記洗浄槽の側壁側に存在するよう構成するとともに、前記一対の滑走部の少なくとも一方を前記洗浄ノズルからの洗浄水の噴射を避けるための切り欠き部を有
する形状としたもので、洗浄水の噴射領域が食器かご底平面を幅広くカバーすることが可能となり、洗浄性能の優れた食器洗い機を実現できる。
の発明は、特に、第の発明において、洗浄ノズル配置位置の洗浄槽の相対する側壁間の幅を滑走部配置位置の洗浄槽の相対する側壁間の幅より大きくしたもので、洗浄水の噴射領域をさらに広げることが可能となり、食器かごのコーナー部に至るまで確実に洗浄水を噴射できるので、洗浄性能をよりいっそう向上させることができる。
の発明は、特に、第1から第の発明のいずれかにおいて、滑走部は、食器かご底面と略同一面に存在するよう構成したもので、食器かごの側壁の倒れ、ソリ、荷重を加えられたときの撓み等の影響に対して、食器かご側面に滑走部を設けた場合と比べて、食器かごの左右滑走部間ピッチが変化しにくく、食器かごと滑走部の位置関係が安定するので、よりスムーズで安定した食器かごの滑走動作を実現できる。
の発明は、特に、第1から第の発明のいずれかにおいて、洗浄槽の側壁部を樹脂で形成し、滑走部を前記洗浄槽の側壁部に一体形成したもので、樹脂で形成することで滑走部を板金の絞り加工等で形成する場合と比較してコンパクトにすることができ、且つ洗浄側壁部と一体化することで、さらにコンパクトにすることができるので、洗浄槽貯水部から食器かごまでの高さを必要最小限で構成することが可能となり、洗浄槽の食器収納空間の広い使い勝手の良い食器洗い機を実現できる。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における食器洗い機の扉体開成時の斜視図、図2は同食器洗い機の正面断面図、図3は同食器洗い機の扉体開成時の平面断面図、図4は図3におけるa部の拡大図、図5(a)は図4におけるb−b断面図、図5(b)は図4におけるc−c断面図である。
食器洗い機の本体1内部には洗浄槽2が設けられており、洗浄槽2の内部には、食器3などの被洗浄物をセットする食器かご4が洗浄槽2から出し入れ可能に収納されている。洗浄槽2の前面には開口部5が設けられており、扉体6により開閉され、扉体6を開くと食器3の出し入れおよび食器かごの出し入れができるよう構成されている。扉体6は、開口部5下端部で支持軸7により回動自在に軸支されており、扉体6が、開口部5の前下方にその内面が上向き略水平となる位置まで開成するよう構成されている。
洗浄槽2は樹脂で形成された洗浄槽下部2aと、同じく樹脂で形成された洗浄槽上部2bとで構成されている。洗浄槽下部2aには、その内部に回転自在に設けられた洗浄ノズル8と、洗浄ノズル8より前方に洗浄水を貯水する洗浄貯水部10とが設けられ、外部には洗浄ノズル8へ洗浄水を供給する洗浄ポンプ9が設けられている。
洗浄槽上部2bは、食器3および食器かご4を収納する食器収納空間11と、開口部5から洗浄槽上部2b奥面まで連続して洗浄槽上部2bの左右両側壁に一体で食器かご支持部として形成された洗浄槽滑走部12と、洗浄槽下部2aとの結合部を構成し、且つ洗浄ノズル8が回転する空間となっている洗浄槽結合部13とで構成されている。
なお、洗浄槽上部2bの左右の両側壁は、洗浄槽滑走部12より下部を外側に膨出させて洗浄ノズル8の配置位置における洗浄槽2の相対する側壁間の幅(距離間隔)を洗浄槽滑走部12の配置位置の洗浄槽2の相対する側壁間の幅(距離間隔)より大きくすることによって、洗浄槽結合部13は食器かご4及び食器収納空間11より平面形状が所定量大きく構成されている。
そして、この洗浄槽結合部13内に、洗浄ノズル8が常時、もしくは一時的に、食器かご4の外枠よりも洗浄槽2の側壁側に存在するよう洗浄ノズル8を配設してある。すなわち、洗浄ノズル8の先端の回転軌跡の一部が食器かご4の外枠よりも上述した洗浄槽上部2bの下部の外側に膨出させた側壁側になるような構成としてある。
そして、このような構成と関連付けて、洗浄槽滑走部12は、図4および図5(b)に示すように、洗浄ノズル8からの洗浄水の噴射を避けるように、洗浄ノズル8の先端の回転軌跡と対応させて部分的に切り欠き部12cを有する形状としてある。
洗浄槽滑走部12は洗浄槽上部2bの側壁から内部へ向かって所定量下方へ傾斜している洗浄槽滑走部傾斜面12aと洗浄槽滑走部傾斜面12aの下端に上方に突出させて設けられた洗浄槽滑走部リブ12bとで構成されている。また、洗浄槽滑走部リブ12bは、図3に示すように、洗浄貯水部10の上方においては連続して設けられており、それ以外の箇所では所定間隔を空けて数個に分割して設けられている。なお、切り欠き部12cの部分には、洗浄槽滑走部リブ12bは存在しない。
扉体6の内面には、その内面が上向き略水平となる開成状態で、左右の洗浄槽滑走部傾斜面12aと前後方向でそれぞれ略相対して連続する同一平面となるように高さおよび傾斜を設定して扉体滑走面14が左右一対設けられている。
食器かご4の底面の両サイドには食器かご4の奥行き寸法と略同一長さでそり形状をしたかご滑走部材15が設けられている。かご滑走部材15の下面は洗浄槽滑走部傾斜面12aと略同一傾斜を有する平面となっている。また、このかご滑走部材15の下面は食器かご4の底面とほぼ同一平面内に存在するように高さ位置を設定して、食器かご4の底面が洗浄槽滑走部12とほぼ同一面に存在するように構成してある。
また、かご滑走部材15の幅は、洗浄槽上部2b側壁から洗浄槽滑走部リブ12bまでの幅、すなわち洗浄槽滑走部傾斜面12aの上面の幅に対して所定量小さくなっており、扉体6開成状態で、洗浄槽2から扉体6内面への食器かご4のスムーズな出し入れを可能にしている。
また、扉体滑走面14の前方先端には滑走ストッパー部16が設けられており、食器かご4引出し時の扉体6からの脱落を防止している。なお、洗浄槽滑走部傾斜面12aは、図4および図5(b)に示すように、洗浄ノズル8から食器かご4への洗浄水の噴射をなるべく妨げないように、且つ必要最低限のかご滑走部材15の設置代を残すように中央部が洗浄ノズル8の回転軌跡に合わせてカットされた形状となっている。
以上のように構成された食器洗い機についてその動作、作用を説明する。食器3のセットは、扉体6を開放し、かご滑走部材15が滑走ストッパー部16と当接するまで食器かご4を引き出してから行う。食器3のセット完了後、食器かご4を食器収納空間11に押し入れて、扉体6で開口部5を閉塞してから運転を開始する。
かご滑走部材15下面と洗浄槽滑走部傾斜面12aと扉体滑走面14は、略同一平面となっており、また洗浄槽上部2b側壁から洗浄槽滑走部リブ12bまでの幅すなわち洗浄槽滑走部傾斜面12aの上面の幅に対してかご滑走部材15の幅を所定量小さくして、両者間にはクリアランスを有しているので、スムーズな食器かご4の出し入れ動作を実現できる。
また、かご滑走部材15を食器かご4の底面の両サイドに設けているので、食器かご4の側壁の倒れ、ソリ、食器3の荷重を加えられたときの撓み等の影響に対して、従来例の
ような食器かご106側面に前部摺動部材107と後部摺動部材108を設けた場合と比べて、左右のかご滑走部材15のピッチの変化が少なく、かご滑走部材15と洗浄槽滑走部12との位置関係が安定するので、よりスムーズで安定した食器かご4の滑走動作を実現できる。
さらに、食器かご4の変形等で左右のかご滑走部材15のピッチが変化しても、洗浄槽滑走部リブ12bがかご滑走部材15の脱落ストッパーの役割を果たすので、洗浄槽上部2b内から食器かご4が洗浄槽下部2aへ脱落することない安全性の高い食器洗い機を実現している。
運転を開始すると、洗浄貯水部10に水が供給され、事前に投入されている洗剤と混ざって洗浄水となる。洗浄水が所定量貯水されると、洗浄ポンプ9が駆動し、加圧された洗浄水が洗浄ノズル8から食器3に向けて噴射される。食器3に噴射された洗浄水は、洗浄貯水部10に回収され再び洗浄ポンプ9により加圧されて洗浄ノズル8より食器3に噴射される。前述のように食器洗い機は洗浄水を循環して使用することで、手洗いに比べて少ない水量での洗浄を実現している。
循環を続けていくと洗浄水には食器3から落とした汚物が混ざってくる。従来例のように洗浄槽102内に凸部109のような略水平面があると、その上面に汚物が滞留してしまい、次工程のすすぎ工程で汚物が食器101に再付着する可能性がある。本発明の食器洗い機は、洗浄槽滑走部12を傾斜面(洗浄槽滑走部傾斜面12a)にしており、また、洗浄槽滑走部リブ12bも所定の間隔を空けて分割して設けられているので、洗浄槽滑走部傾斜面12aに付着した汚物は滞留することなく下方に流れていき、所定の間隔を空けて分割して設けられた洗浄槽滑走部リブ12bと洗浄槽滑走部リブ12bの間から洗浄槽下部2aに回収されるので、洗浄槽2内、とりわけ洗浄槽滑走部12に汚物が溜まることがない。その結果、すすぎ工程で残留汚物を食器3に再付着させることがなく、洗浄性能を向上させることが可能となる。また、食器かご4の出し入れに際し、汚物が引っ掛かることがなく、スムーズに摺動させることができる。
洗浄槽滑走部12を傾斜面にすることは、水平面にするのに比べて食器かご4が脱落しやすくなるが、上述のように洗浄槽滑走部リブ12bにより食器かご4の脱落防止を実現しているので、高い洗浄性能と安全性を両立できる。
また、洗浄槽滑走部リブ12bを洗浄貯水部10の上方においては連続して設けているので、洗浄水が洗浄滑走部12から洗浄貯水部10へ滴下することを防止できるので、運転中の水の滴下音のない静音性に優れた食器洗い機を実現できる。
図10に示すような従来の食器洗い機の場合、洗浄ノズル116の洗浄水噴射軌跡は図3及び図4中のdのようになる。一方、本発明の食器洗い機は、洗浄槽上部2bの左右の両側壁は、洗浄槽滑走部12より下部を外側に膨出させて洗浄ノズル8の配置位置における洗浄槽2の相対する側壁間の幅(距離間隔)を洗浄槽滑走部12の配置位置の洗浄槽2の相対する側壁間の幅(距離間隔)より大きくすることによって、洗浄槽結合部13の平面形状を食器かご4及び食器収納空間11より大きく構成しているので、洗浄ノズル8の噴射軌跡を図3及び図4中のeのように食器かご4のコーナー部近傍までカバーでき、さらに、洗浄槽滑走部傾斜面12aの中央部が洗浄ノズル8の回転軌跡に合わせてカットされた切り欠き部12cを有する形状となっているので、食器かご4底面に幅広く洗浄水を噴射でき、従来の食器洗い機に比べて高い洗浄性能を実現できる。
なお、本実施の形態では、この切り欠き部12cを左右両側の洗浄槽滑走部12に設けているが、いずれか一方の洗浄槽滑走部12にのみ設けた場合でも、設けた側においては
上記の高い洗浄性能を実現できる。
また、洗浄槽滑走部傾斜面12aは必要最低限のかご滑走部材15の設置代を残しているので、食器かご4の出し入れ動作で洗浄槽下部2aへ脱落することはない。
本発明は、洗浄槽滑走部12を樹脂で形成しているので、その高さ寸法f(図5参照)を、従来の板金の絞り加工で形成した場合の高さ寸法g(図11参照)に比べて小さくできる。また、洗浄ノズル8の噴射領域を広くするためには、洗浄槽滑走部12は洗浄ノズル8より上方に構成する必要があるため、洗浄槽滑走部12を樹脂で形成したほうが、食器かご4の位置を下げることが可能となる。その結果、食器収納空間11を広くすることができるので、より使い勝手のよい食器洗い機を実現できる。
洗浄工程が終了すると、洗浄水を排水し、すすぎ工程を行う。すすぎ工程は洗浄工程と同様の原理ですすぎを行う。そして、このすすぎ工程の後に、最終工程として乾燥工程を行い、一連の動作を終了する。本発明の食器洗い機は、洗浄槽滑走部12を傾斜面にしているので、すすぎ水の残留が少なく、従来の食器洗い機に比べて乾燥工程時に残留水を蒸発させるために使われるエネルギーが少なくてすむので、乾燥性能を向上させることが可能となる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、洗浄槽の食器かご支持部への洗浄水、洗い落とした汚物及びすすぎ水の残留を軽減することができるので、洗浄性能、乾燥性能および食器かごの操作性を向上することが可能であり、且つ、食器かごに大きな荷重が加えられても脱落することのない安全性の高い食器洗い機を提供できるものであり、また、食器洗い機に限らず洗浄用のかごを使用する洗浄機など各種機器に適用できる。
本発明の実施の形態1の食器洗い機の扉体開成時の斜視図 同食器洗い機の正面断面図 同食器洗い機の扉体開成時の平面断面図 図3におけるa部の拡大図 (a)図4におけるb−b断面図(b)図4におけるc−c断面図 従来の食器洗い機の食器かご収納時の側断面図 同食器洗い機の食器かご引出し時の側断面図 同食器洗い機の前部摺動部材の斜視図 同食器洗い機の後部摺動部材の斜視図 従来の他の食器洗い機の洗浄槽滑走部の要部正面断面図 従来のさらに他の食器洗い機の洗浄槽滑走部の要部正面断面図
2 洗浄槽
3 食器(被洗浄物)
4 食器かご
5 開口部
12 洗浄槽滑走部(滑走部)
12a 洗浄槽滑走部傾斜面(傾斜面)
12b 洗浄槽滑走部リブ(リブ)
12c 切り欠き部

Claims (5)

  1. 被洗浄物をセットする食器かごと、開口部を有し前記食器かごを収納する洗浄槽と、前記食器かごを前記開口部から摺動自在に支持する一対の滑走部と、前記洗浄槽の下部に設けられ洗浄水を貯水する洗浄貯水部と、を備え、前記一対の滑走部は、前記洗浄槽側壁から前記洗浄槽内側に下がり傾斜する傾斜面と、前記傾斜面の下部に上方に突出させて設けたリブとを有し、少なくとも1箇所リブが存在しない領域が設けられ、前記リブは、前記洗浄貯水部の上方においては連続して設けられている食器洗い機。
  2. 一対の滑走部を洗浄槽の相対する側壁にそれぞれ設け、かつ、被洗浄物に洗浄水を噴射する洗浄ノズルを前記一対の滑走部より下方の前記洗浄槽内に設け、前記洗浄ノズルは、常時もしくは一時的に、前記食器かごの外枠よりも前記洗浄槽の側壁側に存在するよう構成するとともに、前記一対の滑走部の少なくとも一方を前記洗浄ノズルからの洗浄水の噴射を避けるための切り欠き部を有する形状とした請求項1に記載の食器洗い機。
  3. 洗浄ノズル配置位置の洗浄槽の相対する側壁間の幅を滑走部配置位置の洗浄槽の相対する側壁間の幅より大きくした請求項に記載の食器洗い機。
  4. 滑走部は、食器かご底面と略同一面に存在するよう構成した請求項1〜のいずれか1項に記載の食器洗い機。
  5. 洗浄槽の側壁部を樹脂で形成し、滑走部を前記洗浄槽の側壁部に一体形成した請求項1〜のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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