JP2020013729A - 直列積層型全固体電池の製造方法 - Google Patents

直列積層型全固体電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電池積層体の端部からの材料の脱落を抑制することができる直列積層型全固体電池の製造方法を提供する。【解決手段】下記工程を、(a)、(b)、(c)、及び(d)の順、又は(a)、(b)、(d)、及び(c)の順で含む、直列積層型全固体電池の製造方法:(a)2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供すること、ここで、単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されており;(b)電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆すること、ここで、絶縁性フィルムは、電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有し;(c)絶縁性フィルムの延長部を端面に向かって折り曲げ、それによって、端面の周縁部が延長部で被覆されており、かつ端面の周縁部以外の部分が延長部で被覆されていないようにすること;及び(d)端面の周縁部以外の部分に電極端子を接続すること。【選択図】図1

Description

本開示は、直列積層型全固体電池の製造方法に関する。
近年、パソコン、ビデオカメラ、携帯電話等の情報関連機器や通信機器等の急速な普及に伴い、その電源として利用される積層型電池の開発が重要視されている。また、自動車産業界等においても、電気自動車用あるいはハイブリッド自動車用の高出力かつ高容量の積層型全固体電池の開発が進められている。
例えば、特許文献1では、集電体の端部の内側に活物質層が形成されており、かつ活物質層の端部と集電体表面との間に、集電体表面上絶縁体である補強層が配置されている直列に積層した全固体バイポーラ電池が開示されている。
また、特許文献2では、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を有している複数の単位電池が、バイポーラ型又はモノポーラ型で接続されている積層型全固体電池の製造方法が開示されている。
なお、特許文献3では、正極と負極とをセパレータを介して積層した積層体を有し、積層体のセパレータの周辺部の一部どうしを接着して強固に一体化しており、かつ積層体の外周部を囲むように熱収縮性フィルムを配置している液系の積層型電池が開示されている。
国際公開第2012/164642号 特開2016−136490号公報 特開2002−208442号公報
電解液を固体電解質層に替えて、電池を全固体化した積層型全固体電池は、電池内に可燃性の有機溶媒を使用しておらず、よって安全装置の簡素化が図れ、製造コストや生産性に優れるため、注目されている。
このような積層型全固体電池を製造する際には、通常、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層を積層して、単位電池を形成する。そして、単位電池を直列に又は並列に積層して、電池積層体を形成する。その後、電池積層体を外装体等に収容させ、電極端子に接続させることによって全固体電池を製造する。
しかしながら、電池積層体を外装体等に収容させる際に、電池積層体に含まれる正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、又は負極集電体層の端部から材料が脱落してしまう可能性がある。このように材料が脱落すると、この脱落した材料が他の層の端部に付着することによって、短絡が生じる恐れがある。
そこで、本開示は、上記事情を鑑みてなされたものであり、電池積層体の端部からの材料の脱落を抑制できる直列積層型全固体電池の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の本発明者は、下記工程を、(a)、(b)、(c)、及び(d)の順、又は(a)、(b)、(d)、及び(c)の順で含む直列積層型全固体電池の製造方法により、上記課題を解決できることを見出した:
(a)2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供すること、ここで、前記単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されており;
(b)前記電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆すること、ここで、前記絶縁性フィルムは、前記電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有し;
(c)前記絶縁性フィルムの前記延長部を前記端面に向かって折り曲げ、それによって、前記端面の周縁部が前記延長部で被覆されており、かつ前記端面の周縁部以外の部分が前記延長部で被覆されていないようにすること;及び
(d)前記端面の前記周縁部以外の部分に電極端子を接続すること。
本開示の直列積層型全固体電池の製造方法によれば、電池積層体の端部からの材料の脱落を抑制することができる。
図1は、本開示の方法に含まれる各工程の一形態を示す概略断面図である。 図2は、本開示の方法で用いられる絶縁性フィルムを説明するための平面図である。 図3は、図1(b)及び図1(c)の電池積層体10を端面負極集電体層5c側から見た平面図である。 図4は、単位電池に含まれる負極活物質層、固体電解質層、及び正極活物質層のそれぞれの大きさの関係の例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において、同一又は相当する部分には同一の参照符号を付し、重複説明は省略する。実施の形態の各構成要素は、全てが必須のものであるとは限らず、一部の構成要素を省略可能な場合もある。ただし、以下の図に示される形態は本開示の例示であり、本開示を限定するものではない。
《直列積層型全固体電池の製造方法》
本開示の直列積層型全固体電池の製造方法は、下記工程を、(a)、(b)、(c)、及び(d)の順、又は(a)、(b)、(d)、及び(c)の順で含む:
(a)2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供すること、ここで、単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されており;
(b)電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆すること、ここで、絶縁性フィルムは、電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有し;
(c)絶縁性フィルムの延長部を端面に向かって折り曲げ、それによって、端面の周縁部が延長部で被覆されており、かつ端面の周縁部以外の部分が延長部で被覆されていないようにすること;及び
(d)端面の周縁部以外の部分に電極端子を接続すること。
本開示において、「直列積層型全固体電池」とは、2以上の単位電池が直列に積層されている電池積層体を有する全固体電池であり、電池積層体の積層方向の両側の端面に位置する集電体層から充放電することができる全固体電池である。直列積層型全固体電池の例として、バイポーラ型の全固体電池が挙げられるが、これだけには限定されない。
また、「電池積層体の積層方向」とは、電池積層体を構成する単位電池又はその単位電池を構成する各層が積層されている方向、すなわち単位電池又はその単位電池を構成する各層の面方向に垂直な軸方向を指す。
〈工程(a)〉
工程(a)では、2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供する。
例えば、図1(a)は、3つの単位電池6a、6b及び6cを直列に積層してなる電池積層体10が提供されている形態を示す概略断面図である。
本開示において、単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されている。
例えば、図1(a)に示されているように、単位電池6aは、負極集電体層1a、負極活物質層2a、固体電解質層3a、正極活物質層4a、及び正極/負極集電体層5aをこの順に積層することによって構成されている。また、単位電池6bは、正極/負極集電体層1b、負極活物質層2b、固体電解質層3b、正極活物質層4b、及び正極/負極集電体層5bをこの順に積層することによって構成されている。また、単位電池6cは、正極/負極集電体層1c、負極活物質層2c、固体電解質層3c、正極活物質層4c、及び正極集電体層5cをこの順に積層することによって構成されている。
2以上の単位電池を直列に積層する際に、積層方向に隣接する2つの単位電池は、正極及び負極集電体層の両方として用いられる正極/負極集電体層を共有してもよい。
すなわち、電池積層体は、積層方向において、負極集電体層、負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層、正極/負極集電体層、負極活物質層、固体電解質層、正極活物質層、正極集電体層を、この順で積層して電池積層体を形成することができる。この場合において、「正極/負極集電体層」は、正極及び負極集電体層の両方として用いられるため、本開示でいう「正極集電体層」又は「負極集電体層」のいずれにも当てはまる。
例えば、図1(a)に示されているように、単位電池6aと単位電池6bは、正極/負極集電体層5a(1b)を共有しており、単位電池6bと単位電池6cは、正極/負極集電体層5b(1c)を共有している。
なお、各々の単位電池の間にこのような正極/負極集電体を共有しなくてもよく、その場合、隣接する活物質層に合わせて正極集電体層及び負極集電体層を設け、これらが互いに電気的に接触するようにすることができる(図示せず)。
2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供する方法は、特に限定されず、例えば、単位電池を構成する各層を、所望の順番及び数で一層ずつ積層して、電池積層体を形成していてもよく、又は負極活物質層、固体電解質層及び正極活物質層を積層して3層の積層体を形成して、そしてこの3層の積層体と集電体層とをさらに積層して、電池積層体を形成していてもよく、又は単位電池を構成する各層を積層して単位電池を形成して、そして各単位電池を積層して電池積層体を形成していてもよい。
また、単位電池を構成する活物質層及び固体電解質層は、それぞれの構成材料を圧粉成形(プレス成形)することによって、形成することができる。
例えば、正極活物質、並びに必要に応じて用いる固体電解質、導電助剤、及びバインダー等の全固体電池の正極活物質層に用いられる添加剤を含む構成材料を、圧粉成形することによって、正極活物質層を形成することができる。また、負極活物質、並びに必要に応じて用いる固体電解質、導電助剤、及びバインダー等の全固体電池の負極活物質層に用いられる添加剤を含む構成材料を、圧粉成形することによって、負極活物質層を形成することができる。また、固体電解質、並びに必要に応じて用いる導電助剤及びバインダー等の全固体電池の固体電解質層に用いられる添加剤を含む構成材料を、圧粉成形することによって、固体電解質層を形成することができる。
電池積層体は、積層方向に拘束してもよい。これによって、充放電の際に、全固体電池積層体の各層の内部及び各層の間における、イオン及び電子の伝導性を改良して、電池反応をより促進することができる。
電池積層体の形状は、特に限定されず、例えば、コイン型、ラミネート型、円柱型及び角型等であってもよい。
〈工程(b)〉
工程(b)では、上述のように形成されている電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆する。ここで、絶縁性フィルムは、電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有する。
例えば、図1(b)に示されているように、電池積層体10の側面を、絶縁性フィルム21で被覆し、ここで、この絶縁性フィルム21は、電池積層体10の積層方向の両端面よりも延出している延長部21a及び21bを有している。
なお、絶縁性フィルムの詳細は、図2を用いて説明する。
図2に示されているように、絶縁性フィルム11において、側面被覆領域11cは、電池積層体の側面を被覆する領域である。このとき、電池積層体の積層方向と絶縁性フィルム11の幅方向とが平行になるようにして被覆を行うことが好ましい。
また、図2に示されているように、絶縁性フィルムの幅方向の高さは、電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有する。すなわち、絶縁性フィルム11は、電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部11a及び11bを有している。
また、絶縁性フィルムの長さ方向の長さは、電池積層体全体を被覆できる程度であればよく、すなわち電池積層体の外周と同じであってもよく、又は電池積層体の外周と後述する糊代領域の長さとの合計であってよく、より具体的には、電池積層体の外周の1.1倍〜1.4倍程度であってもよい。
ここで、糊代領域とは、被覆の助けをするための領域であり、例えば、絶縁性フィルム11は、糊代領域11d及び11eを有する。電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆した後に、例えば絶縁性フィルムの糊代領域において接着剤又はテープで固定してもよい。
本開示において、絶縁性フィルムとは、電気絶縁性又はイオン絶縁性をもつフィルムを指し、好ましくは、電気絶縁性及びイオン絶縁性の両方をもつフィルムを指す。また、このような絶縁性フィルムは、例えば、紙であってもよく、ポリイミドフィルム等の高分子フィルムであってもよいが、これらに限定されない。さらに、充放電の際に電池積層体が膨張・収縮することを考慮する観点から、絶縁性フィルムは、伸び縮みができる絶縁性フィルムであることが好ましい。
本工程において、電池積層体の各層の端部に対して絶縁処理を行ってから、電池積層体の側面を絶縁性フィルムで被覆してもよい。
〈工程(c)〉
工程(c)では、絶縁性フィルムの延長部を端面に向かって折り曲げ、それによって、端面の周縁部が延長部で被覆されており、かつ端面の周縁部以外の部分が延長部で被覆されていないようにする。
例えば、図1(c)に示されているように、絶縁性フィルム21の延長部21aを電池積層体10の積層方向の一方の端面である負極集電体層1aの側に折り曲げ、それによって、端面である負極集電体層1aの周縁部が延長部21aで被覆されており、かつ端面である負極集電体層1aの周縁部以外の部分が被覆されていない。また、絶縁性フィルム21の延長部21bを電池積層体10の積層方向のもう一方の端面である正極集電体層5cの側に折り曲げ、それによって、端面である正極集電体層5cの周縁部が延長部21bで被覆されており、かつ端面である正極集電体層5cの周縁部以外の部分が被覆されていない。
なお、電池積層体の積層方向の端面の「周縁部」とは、その端面の周りの縁の部分である。また、電池積層体の積層方向の端面において、その周縁部が絶縁性フィルムの延長部によって被覆されて、残りの部分は電池積層体の積層方向の端面の周縁部以外の部分と規定する。すなわち、絶縁性フィルムの延長部は、電池積層体の積層方向の端面に向かって折り曲げられて、電池積層体の積層方向の端面の周縁部を被覆しているが、その端面の全体を被覆しておらず、端面の周縁部以外の部分は被覆されていない。また、端面の周縁部以外の部分は、後述する電極端子と接続するための部位にもなる。
例えば、図3は、図1(b)及び図1(c)で示されている電池積層体10の端面の正極集電体層5c側から見た平面図である。図3の左図に示されているように、周縁領域Xは、端面である正極集電体層5cの周縁部であり、周縁部以外の領域Yは、端面である正極集電体層5cの周縁部以外の部分である。図3の右図では、絶縁性フィルム21の延長部21bを端面である正極集電体層5cに向かって折り曲げ、それによって、端面である正極集電体層5cの周縁部Xが延長部21bで被覆されており、かつ端面である正極集電体層5cの周縁部以外の部分Yが被覆されていない。
電池積層体の積層方向の端面の周縁部の大きさ(面積)、すなわち延長部で被覆されている部分の大きさは、特に限定されない。例えば周縁部の面積は、その端面の面積の5%以上、10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、又は30%以上であってもよく、また80%以下、70%以下、60%以下、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、又は10%以下であってもよい。
また、電池積層体が円柱型である場合では、電池積層体の端面に向かって折り曲げる絶縁性フィルムの延長部に切込みを入れてもよい。例えば、図3の右図のように、延長部21bに切込みZを入れている。切込みの数は、特に限定されず、電池積層体の形状及び大きさと絶縁性フィルムの大きさとのバランス等を考慮して、適宜設定することができ、例えば4〜30個であってもよい。
〈工程(d)〉
工程(d)では、端面の周縁部以外の部分に電極端子を接続する。
電極端子を接続することによって、電池積層体で発生した電力を外部に取り出すことができる。
例えば、図1(d)は、電池積層体10の端面である負極集電体層1a及び正極集電体層5cのそれぞれの周縁部以外の部分に、電極端子30及び31を接続している形態を示している。
また、電極端子としては、集電体層としての機能も有するものを用いることができる。この場合、電池積層体の積層方向の端面に位置するのは、集電体層ではなく、正極活物質層又は負極活物質層であり、これらの活物質層に、集電体層としての機能も有する電極端子を接続するようにしてもよい。このような集電体層としての機能も有する電極端子を用いる場合、工程(d)を行ってから工程(c)を行うことが好ましい。
このように、本開示の方法によって、製造時における材料の脱落を抑制できる直列積層型全固体電池を製造することができる。また、電池積層体の側面に絶縁性フィルムで被覆することによって、電池積層体を構成する単位電池、又はその単位電池を構成する各層の位置ずれを防止することもできる。
《直列積層型全固体電池》
上述した方法によって製造される本開示の全固体電池は、単位電池を2以上直列に積層してなる電池積層体を有する。
ここで、単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されている。
単位電池を構成する各層の大きさ(面積)は、特に限定されず、適宜設定することができる。
例えば、図4は、単位電池に含まれる負極活物質層、固体電解質層、及び正極活物質層のそれぞれの大きさの関係の形態を示す概略断面図である。図4(a)に示されているように、固体電解質層3dの大きさは、負極活物質層2d及び正極活物質層4dの大きさよりも大きく設定されてもよい。また、図4(b)に示されているように、負極活物質層2e及び正極活物質層4eは、それぞれ固体電解質層3eの端部に埋もれている形態であってもよい。
なお、負極活物質層の大きさは、正極活物質層の大きさと同じであってもよく、異なっていてもよいが、充電時に正極活物質層から放出された金属イオンを負極活物質層に確実かつスムーズに移動できる観点から、負極活物質層の大きさは、正極活物質層の大きさよりも大きさく設定されることが好ましい(例えば、図4(a)、図4(b))。
また、正極集電体層、負極集電体層又は正極/負極集電体層の大きさは、固体電解質層の大きさと同じように設定されてもよい(図示せず)。
単位電池を構成する各層の構成材料の具体例は、以下のように説明する。なお、本開示を容易に理解するために、全固体リチウムイオン二次電池に用いられる単位電池を例として説明するが、本開示の全固体電池は、リチウムイオン二次電池に限定されず、幅広く適用できる。
(正極集電体層)
正極集電体層に用いられる導電性材料は、特に限定されず、全固体電池に使用できるものを適宜採用されうる。例えば、正極集電体層に用いられる導電性材料は、SUS、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、チタン、又はカーボン等であってよいが、これらに限定されない。
正極集電体層の形状として、特に限定されず、例えば、箔状、板状、メッシュ状等を挙げることができる。これらの中で、箔状が好ましい。
(正極活物質層)
正極活物質層は、少なくとも正極活物質を含み、好ましくは後述する固体電解質をさらに含む。そのほか、使用用途や使用目的等に合わせて、例えば、導電助剤又はバインダー等の全固体電池の正極活物質層に用いられる添加剤を含むことができる。
正極活物質の材料として、特に限定されない。例えば、正極活物質は、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMn)、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3、Li1+xMn2−x−y(Mは、Al、Mg、Co、Fe、Ni、及びZnから選ばれる1種以上の金属元素)で表される組成の異種元素置換Li−Mnスピネル等であってよいが、これらに限定されない。
導電助剤としては、特に限定されない。例えば、導電助剤は、VGCF(気相成長法炭素繊維、Vapor Grown Carbon Fiber)及びカーボンナノ繊維等の炭素材並びに金属材等であってよいが、これらに限定されない。
バインダーとしては、特に限定されない。例えば、バインダーは、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ブタジエンゴム(BR)若しくはスチレンブタジエンゴム(SBR)等の材料、又はこれらの組合せであってよいが、これらに限定されない。
(固体電解質層)
固体電解質層は、少なくとも固体電解質を含む。固体電解質として、特に限定されず、全固体電池の固体電解質として利用可能な材料を用いることができる。例えば、固体電解質は、硫化物固体電解質、酸化物固体電解質、又はポリマー電解質等であってよいが、これらに限定されない。
硫化物固体電解質の例として、硫化物系非晶質固体電解質、硫化物系結晶質固体電解質、又はアルジロダイト型固体電解質等が挙げられるが、これらに限定されない。具体的な硫化物固体電解質の例として、LiS−P系(Li11、LiPS、Li等)、LiS−SiS、LiI−LiS−SiS、LiI−LiS−P、LiI−LiBr−LiS−P、LiS−P−GeS(Li13GeP16、Li10GeP12等)、LiI−LiS−P、LiI−LiPO−P、Li7−xPS6−xCl等;又はこれらの組み合わせを挙げることができるが、これらに限定されない。
酸化物固体電解質の例として、LiLaZr12、Li7−xLaZr1−xNb12、Li7−3xLaZrAl12、Li3xLa2/3−xTiO、Li1+xAlTi2−x(PO、Li1+xAlGe2−x(PO、LiPO、又はLi3+xPO4−x(LiPON)等が挙げられるが、これらに限定されない。
(ポリマー電解質)
ポリマー電解質としては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、及びこれらの共重合体等が挙げられるが、これらに限定されない。
固体電解質は、ガラスであっても、結晶化ガラス(ガラスセラミック)であってもよい。また、固体電解質層は、上述した固体電解質以外に、必要に応じてバインダー等を含んでもよい。具体例として、上述の「正極活物質層」で列挙された「バインダー」と同様であり、ここでは説明を省略する。
(負極活物質層)
負極活物質層は、少なくとも負極活物質を含み、好ましくは上述した固体電解質をさらに含む。そのほか、使用用途や使用目的等に合わせて、例えば、導電助剤又はバインダー等の全固体電池の負極活物質層に用いられる添加剤を含むことができる。
負極活物質の材料として、特に限定されず、リチウムイオン等の金属イオンを吸蔵及び放出可能であることが好ましい。例えば、負極活物質は、合金系負極活物質又は炭素材料等であってよいが、これらに限定されない。
合金系負極活物質として、特に限定されず、例えば、Si合金系負極活物質、又はSn合金系負極活物質等が挙げられる。Si合金系負極活物質には、ケイ素、ケイ素酸化物、ケイ素炭化物、ケイ素窒化物、又はこれらの固溶体等がある。また、Si合金系負極活物質には、ケイ素以外の元素、例えば、Fe、Co、Sb、Bi、Pb、Ni、Cu、Zn、Ge、In、Sn、Ti等を含むことができる。Sn合金系負極活物質には、スズ、スズ酸化物、スズ窒化物、又はこれらの固溶体等がある。また、Sn合金系負極活物質には、スズ以外の元素、例えば、Fe、Co、Sb、Bi、Pb、Ni、Cu、Zn、Ge、In、Ti、Si等を含むことができる。これらの中で、Si合金系負極活物質が好ましい。
炭素材料として、特に限定されず、例えば、ハードカーボン、ソフトカーボン、又はグラファイト等が挙げられる。
負極活物質層に用いられる固体電解質、導電助剤、バインダー等その他の添加剤については、上述した「正極活物質層」及び「固体電解質層」の項目で説明したものを適宜採用することができる。
(負極集電体層)
負極集電体層に用いられる導電性材料は、特に限定されず、全固体電池に使用できるものを適宜採用されうる。例えば、負極集電体層に用いられる導電性材料は、SUS、アルミニウム、銅、ニッケル、鉄、チタン、又はカーボン等であってよいが、これらに限定されない。
負極集電体層の形状として、特に限定されず、例えば、箔状、板状、メッシュ状等を挙げることができる。これらの中で、箔状が好ましい。
また、本開示の全固体電池は、電池積層体の側面に絶縁性フィルムで被覆しているため、そのまま使用することができる。これによって、本開示の全固体電池の外側に、ラミネートフィルムや金属缶等の外装体を有さなくてもよい。したがって、本開示の全固体電池は、外装体を必要とする従来の全固体電池よりもコンパクトであり、これは、電池のエネルギー密度向上にも繋がる。ただし、本開示の一形態は、これらの外装体をさらに有していてもよい。
1a、5a、1b、5b、1c、5c 集電体層
2a、2b、2c、2d、2e 負極活物質層
3a、3b、3c、3d、3e 固体電解質層
4a、4b、4c、4d、4e 正極活物質層
6a、6b、6c 単位電池
10 電池積層体
11、21 絶縁性フィルム
11a、11b、21a、21b 延長部
11c 電池積層体の側面を被覆する領域
11d、11e 糊代領域
30、31 電極端子
X 周縁部
Y 周縁部以外の部分
Z 切込み

Claims (1)

  1. 下記工程を、(a)、(b)、(c)、及び(d)の順、又は(a)、(b)、(d)、及び(c)の順で含む、直列積層型全固体電池の製造方法:
    (a)2以上の単位電池を直列に積層してなる電池積層体を提供すること、ここで、前記単位電池は、正極集電体層、正極活物質層、固体電解質層、負極活物質層、及び負極集電体層をこの順に積層することによって構成されており;
    (b)前記電池積層体の側面を、絶縁性フィルムで被覆すること、ここで、前記絶縁性フィルムは、前記電池積層体の積層方向の端面よりも延出している延長部を有し;
    (c)前記絶縁性フィルムの前記延長部を前記端面に向かって折り曲げ、それによって、前記端面の周縁部が前記延長部で被覆されており、かつ前記端面の周縁部以外の部分が前記延長部で被覆されていないようにすること;及び
    (d)前記端面の前記周縁部以外の部分に電極端子を接続すること。
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