JP2020012513A - 管状体の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状体同士の位置ずれが大きくてもシール性を確保した状態で接続することができるようにする。【解決手段】第1挿入筒部12の外周面には、シール材保持溝12cを形成する第1環状突出部12a,12bと、第2環状突出部12dとが形成されている。第1環状突出部12a,12bの突出方向先端部と、受口筒部24の第1大径部25の内周面との間には第1小隙間S1が形成されている。第2環状突出部12dの突出方向先端部と、受口筒部24の第2大径部26の内周面との間には、第1小隙間S1よりも大きな第1大隙間S2が形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、例えば、パイプ等の管状体の接続構造に関する。
従来より、パイプとパイプとを接続する場合や、パイプと各種機器等を接続する場合には、接続部分の気密性や液密性を確保した状態で接続する構造が適用されることがある。例えば、特許文献1には、第1リブパイプと第2リブパイプとを、シールリングを介在させた状態で接続するリブパイプ接続構造が開示されている。第1リブパイプには受口が形成され、第2リブパイプには受口に挿入される差口が形成されている。差口の外周面には、シールリングが嵌着される一対のシールリング嵌着用リブが環状に形成されている。第2リブパイプの差口を第1リブパイプの受口に挿入することにより、シールリングが差口の外周面と、受口の内周面とに密着してシール性を確保することができるようになっている。
また、第2リブパイプの差口には、シールリング嵌着用リブよりも差口の先端部に先端側リブが環状に形成され、また、シールリング嵌着用リブよりも差口の基端部に基端側リブが環状に形成されている。先端側リブ及び基端側リブの外径は、受口の内径よりも小さく形成されている。これにより、先端側リブ及び基端側リブと、受口の内周面との間に隙間が形成され、接続部分に曲げ力が加わった場合に接続部の損傷を抑制するようにしている。
特許第3959233号公報
ところで、特許文献1において、例えば、第1リブパイプが、第2リブパイプの中心線に対して傾くような位置ずれを起こすことがある。多少の位置ずれであれば、先端側リブ及び基端側リブの外径を、受口の内径よりも小さくしていることによって許容することができるが、位置ずれが大きくなると、先端側リブ及び基端側リブが同径であることから、これら2つのリブが受口の内周面に当たり、傾き方向の位置ずれを許容することができなくなるおそれがある。
特に、パイプに対して接続相手側となる別のパイプや機器の位置ずれが大きくなりがちな構造の場合、特許文献1の構造では許容できないことがある。このような場合、接続相手側となる別のパイプや機器の位置調整を行う等、作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、管状体同士の位置ずれが大きくてもシール性を確保した状態で接続することができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、本体管状部と、該本体管状部から突出するように設けられた受口筒部とを有する第1管状体と、前記受口筒部に挿入されて該第1管状体に接続される第1挿入筒部が形成された第2管状体と、前記第1挿入筒部の外周面と前記受口筒部の内周面との間に介在する環状の弾性材からなる第1シール材とを備えた管状体の接続構造において、前記受口筒部は、前記第1管状体の本体管状部よりも大径の第1大径部と、該第1大径部よりも前記受口筒部の先端側に位置し、該第1大径部よりも大径の第2大径部と、前記第1大径部から前記第2大径部まで該第2大径部側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部とを有し、前記第1挿入筒部の外周面には、前記第1大径部の内周面と対向する部分に、前記第1シール材が嵌入するシール材保持溝を形成する第1環状突出部が前記第1挿入筒部の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第1挿入筒部の周方向に連続して形成され、前記第1挿入筒部の外周面における前記第1環状突出部よりも前記第1挿入筒部の基端側には、前記第2大径部と対向する部分に、第2環状突出部が前記第1挿入筒部の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第1挿入筒部の周方向に連続して形成され、前記第1環状突出部の突出方向先端部と、前記第1大径部の内周面との間には第1小隙間が形成され、前記第2環状突出部の突出方向先端部と、前記第2大径部の内周面との間には、前記第1小隙間よりも大きな第2大隙間が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第1シール材が、第2管状体の第1挿入筒部の第1環状突出部により形成されたシール材保持溝に保持されることになり、この状態で、第2管状体の第1挿入筒部を第1管状体の受口筒部に挿入すると、第1シール材が第1管状体の受口筒部の内周面と、第2管状体の第1挿入筒部の外周面との間に介在して、第1管状体の受口筒部と第2管状体の第1挿入筒部との間がシールされる。この状態では、第2管状体の第1環状突出部と、第1管状体の第1大径部との間、及び、第2管状体の第2環状突出部と、第1管状体の第2大径部との間に、それぞれ、第1小隙間及び第1大隙間が形成されている。例えば、第1管状体が第2管状体に対して傾く方向に位置ずれした場合、第1小隙間及び第1大隙間の存在により、位置ずれが吸収される。また、第1大隙間が第1小隙間よりも大きいので、上記した傾く方向の位置ずれが大きくなった場合に、第1環状突出部が、第1管状体の第1大径部の内周面に当接したとしても、第2環状突出部と第1管状体の第2大径部との間にはまだ隙間があるので、第1環状突出部近傍を中心として傾動するように、第1管状体と第2管状体との相対変位が許容される。よって、管状体同士の位置ずれが大きくてもシール性が確保される。
第2の発明は、本体管状部と、該本体管状部から突出するように設けられた受口筒部とを有する第3管状体と、第2シール材とを備え、前記第1管状体には、取付部が設けられ、前記第2管状体には、前記第1挿入筒部と反対側に、前記第3管状体の前記受口筒部に挿入されて該第3管状体に接続される第2挿入筒部が形成され、前記第3管状体の前記受口筒部は、前記第3管状体の本体管状部よりも大径の第1大径部と、該第1大径部よりも前記第3管状体の前記受口筒部の先端側に位置し、該第1大径部よりも大径の第2大径部と、前記第1大径部から前記第2大径部まで該第2大径部側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部とを有し、前記第2挿入筒部の外周面には、前記第1大径部の内周面と対向する部分に、前記第2シール材が嵌入するシール材保持溝を形成する第1環状突出部が前記第2挿入筒部の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第2挿入筒部の周方向に連続して形成され、前記第2挿入筒部の外周面における前記第1環状突出部よりも前記第2挿入筒部の基端側には、前記第2大径部と対向する部分に、第2環状突出部が前記第2挿入筒部の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第2挿入筒部の周方向に連続して形成され、前記第2挿入筒部の前記第1環状突出部の突出方向先端部と、前記第3管状体の前記第1大径部の内周面との間には第2小隙間が形成され、前記第2挿入筒部の前記第2環状突出部の突出方向先端部と、前記第3管状体の前記第2大径部の内周面との間には、前記第2小隙間よりも大きな第2大隙間が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2シール材が、第2管状体の第2挿入筒部の第1環状突出部により形成されたシール材保持溝に保持されることになり、この状態で、第2管状体の第2挿入筒部を第3管状体の受口筒部に挿入すると、第2シール材が第1管状体の受口筒部の内周面と、第2管状体の第2挿入筒部の外周面との間に介在して、第3管状体の受口筒部と第2管状体の第2挿入筒部との間がシールされる。
また、第1管状体が取付部によって他の部材等に固定された場合、第1管状体の移動が阻止された状態になる。このとき、第2挿入筒部の第1環状突出部の突出方向先端部と、第3管状体の第1大径部の内周面との間、第2挿入筒部の第2環状突出部の突出方向先端部と、第3管状体の第2大径部の内周面との間に、それぞれ、第2小隙間及び第2大隙間が形成されているので、第2小隙間及び第2大隙間の存在により、第3管状体の第2管状体に対する傾き方向の位置ずれが吸収される。
第3の発明は、本体管状部と、該本体管状部から突出するように設けられた受口筒部とを有する第1管状体と、前記受口筒部に挿入されて該第1管状体に接続される挿入筒部が形成された第2管状体と、前記挿入筒部の外周面と前記受口筒部の内周面との間に介在する環状の弾性材からなるシール材とを備えた管状体の接続構造において、前記受口筒部の先端側には、前記第1管状体の本体管状部よりも大径の直管状部が設けられ、前記受口筒部の前記直管状部よりも基端側には、前記本体管状部側へ行くほど小径となるように湾曲した湾曲部が設けられ、前記挿入筒部には、前記湾曲部の内周面の形状に対応して湾曲した湾曲状挿入部が設けられ、前記挿入筒部の前記湾曲状挿入部の外周面には、前記シール材が嵌入するシール材保持溝が形成され、前記シール材保持溝に嵌入した前記シール材が前記湾曲部の内周面によって圧縮されていることを特徴とする。
この構成によれば、挿入筒部の湾曲状挿入部のシール材保持溝に嵌入されたシール材が、受口筒部の湾曲部の内周面によって圧縮されているので、第1管状体の受口筒部と第2管状体の挿入筒部との間がシール材によってシールされる。この状態で、例えば、第1管状体が第2管状体に対して傾く方向に位置ずれした場合、挿入筒部の湾曲状挿入部が、受口筒部の湾曲部の内周面の形状に対応して湾曲しているので、湾曲部の内周面に沿って動くことが可能になり、位置ずれが許容される。
また、受口筒部の先端側に直管状部が設けられているので、中心線方向の位置ずれも許容される。
第4の発明は、前記シール材保持溝の底面は、前記湾曲部と略同一曲率を持った曲面で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、シール材は、シール材保持溝の底面と、湾曲部の内周面との間で圧縮されることになり、このとき、シール材保持溝の底面が湾曲部と略同一曲率を持った曲面で構成されているので、第1管状体や第2管状体が傾く方向に位置ずれした際、シール材の圧縮状態が変化しないようにすることができる。
第5の発明は、前記第1挿入筒部が前記受口筒部から抜けるのを阻止するストッパリングを備え、前記受口筒部の前記第2大径部には、前記第1環状突出部と前記第2環状突出部との間に向けて開口するスリットが前記第2大径部の周方向に延びるように形成され、前記ストッパリングは、前記第2大径部の外側に嵌まるように形成されるとともに、前記スリットから前記第1環状突出部と前記第2環状突出部との間へ突出する突出部を有していることを特徴とする。
この構成によれば、第1挿入筒部を受口筒部に挿入した状態でストッパリングを第2大径部の外側に嵌めると、ストッパリングの突出部がスリットから突出して第1環状突出部と第2環状突出部との間に位置することになる。これにより、第1挿入筒部が受口筒部から抜き方向に移動しようとした際、ストッパリングの突出部が第1環状突出部に係合するので、第1挿入筒部が受口筒部から抜けるのが阻止される。
第6の発明は、前記第1環状突出部と前記第2環状突出部との前記第1挿入筒部の中心線方向の間隔は、前記ストッパリングの前記突出部の前記第1挿入筒部の中心線方向の寸法よりも広く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパリングの突出部が第1環状突出部と第2環状突出部との間に位置した状態で、突出部と、第1環状突出部及び第2環状突出部との中心線方向の想定的な移動が可能になるので、中心線方向の位置ずれも許容される。
第7の発明は、前記ストッパリングは、弾性を有する線材を屈曲成形してなるものであるとともに、該線材の両端部にそれぞれ第1係合部及び第2係合部を有し、前記受口筒部の前記第2大径部には、前記第1係合部が係合する第1切欠部と、前記第2係合部が係合する第2切欠部とが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパリングを第2大径部の外側に嵌めた状態で、該ストッパリングを構成している線材の第1係合部を第1切欠部に係合させ、第2係合部を第2切欠部に係合させることで、ストッパリングを固定することができる。一方、第1係合部を第1切欠部から外し、第2係合部を第2切欠部から外すことで、ストッパリングを外すことができる。つまり、ストッパリングの弾性力を利用してストッパリングの着脱が容易に行える。
第8の発明は、前記スリットの長手方向両端部には、前記受口筒部の前記第2大径部の中心線方向に長い開口部が連続して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ストッパリングの一部を開口部内に位置させることにより、ストッパリングと第1管状体との中心線方向の相対的な移動が許容される。
第1の発明によれば、第2管状体の第1環状突出部の突出方向先端部と、第1管状体の第1大径部の内周面との間に第1小隙間を形成し、第2管状体の第2環状突出部の突出方向先端部と、第1管状体の第2大径部の内周面との間に第1小隙間よりも大きな第1大隙間を形成したので、第1管状体が第2管状体に対して傾く方向に大きく位置ずれしても、シール性を確保した状態で第1管状体と第2管状体とを接続することができる。
第2の発明によれば、第1管状体を固定した状態で、第2挿入筒部の第1環状突出部の突出方向先端部と、第3管状体の第1大径部の内周面との間、第2挿入筒部の第2環状突出部の突出方向先端部と、第3管状体の第2大径部の内周面との間に、それぞれ、第2小隙間及び第2大隙間が形成されているので、第3管状体の第2管状体に対する傾き方向の位置ずれを許容することができる。
第3の発明によれば、第1管状体の受口筒部に湾曲部を設け、第2管状体の挿入筒部に、湾曲部の内周面の形状に対応して湾曲した湾曲状挿入部を設けたので、第1管状体が第2管状体に対して傾く方向に大きく位置ずれしても、シール性を確保した状態で第1管状体と第2管状体とを接続することができる。また、受口筒部の先端側に直管状部を設けたので、中心線方向の位置ずれも許容することができる。
第4の発明によれば、シール材保持溝の底面を湾曲部と略同一曲率を持った曲面で構成したので、第1管状体や第2管状体が傾く方向に位置ずれした際、シール材の圧縮状態が変化しないようにすることができ、シール性を維持することができる。
第5の発明によれば、受口筒部の第2大径部にスリットを形成し、第2大径部の外側に嵌まるストッパリングに、スリットから第1環状突出部と第2環状突出部との間へ突出する突出部を形成したので、第1挿入筒部が受口筒部から抜けるのを阻止することができる。
第6の発明によれば、第1環状突出部と第2環状突出部との間隔がストッパリングの突出部の中心線方向の位置ずれも許容することができる。
第7の発明によれば、ストッパリングを構成する線材の第1係合部及び第2係合部を、受口筒部の第2大径部の第1切欠部及び第2切欠部にそれぞれ係合させるようにしたことで、ストッパリングを容易に着脱することができる。
第8の発明によれば、中心線方向の位置ずれも許容することができる。また、ストッパリングを外れにくくすることができる。
本発明の実施形態1に係る配管の斜視図である。 配管の分解斜視図である。 ダクトの端部近傍を示す一部断面図である。 ストッパリングの正面図である。 第1接続部品の分解斜視図である。 図1のVI−VI線断面図である。 実施形態2に係る第1接続部品の側面図である。 実施形態3に係る図6相当図である。 実施形態3に係る配管の接続前の状態を示す図8相当図である。 ダクトが第1接続部品に奥まで差し込まれた状態を示す図8相当図である。 ダクトが第1接続部品から抜ける方向に移動した状態を示す図8相当図である。 ダクトが傾動した状態を示す図8相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る管状体の接続構造が適用された配管Aを示すものである。配管Aは、特に限定されるものではないが、例えば自動車部品であり、エンジンの吸気系に使用することができる。吸気系の自動車部品としては、例えば、過給器の出口部からインタークーラーまで延びる配管、インタークーラーからスロットルボディ部やインテークマニホールドまで延びる配管を挙げることができる。このような吸気系の自動車部品では、接続部分に気密性及び液密性が要求される。
(配管Aの全体構成)
配管Aは、ダクト(第2管状体)10と、第1接続部品(第1管状体)20と、第2接続部品(第3管状体)30とを備えている。配管Aは、その他にも、第1シール材14、第2シール材(図示せず)、第1ストッパリング16及び第2ストッパリング17も備えている。第1接続部品20及び第2接続部品30はダクト10に組み付けられており、ダクト10、第1接続部品20及び第2接続部品30は一体化されている。この一体化された状態で車体等に取り付けられる。ダクト10、第1接続部品20及び第2接続部品30は樹脂材で構成されている。
図6に示すように、第1接続部品20とダクト10との間には、第1シール材14が設けられている。同様に、図示しないが、第2接続部品30とダクト10との間には、第2シール材が設けられている。また、図1等に示すように、第1接続部品20は、第1ストッパリング16によりダクト10に固定され、また、第2接続部品30は、第2ストッパリング17によりダクト10に固定されている。
尚、ダクト10の形状や長さは、任意に設定することができる。また、第2接続部品30を省略してもよい。ダクト10はパイプや管状部材等であってもよい。また、ダクト10の構造は図示した構造に限られるものではなく、例えば他の部材に固定される取付部を備えていてもよい。また、第1接続部品20及び第2接続部品30は同じ構造であってもよいし、異なる構造であってもよい。
(ダクト10の構造)
図2に示すように、ダクト10は、本体管状部11と、該本体管状部11の一端部(図2の左側の端部)から突出するように設けられた第1挿入筒部12と、該本体管状部11の他端部(図2の右側の端部)から突出するように設けられた第2挿入筒部13とを有している。本体管状部11は、直管状であってもよいし、湾曲ないし屈曲していてもよい。本体管状部11の形状により、第1挿入筒部12の突出方向と、第2挿入筒部13の突出方向とが決定される。第1挿入筒部12の突出方向と、第2挿入筒部13の突出方向とは互いに反対方向であってもよいし、略平行であってもよい。
図6に示すように、第1挿入筒部12の外周面には、後述する第1大径部25の内周面と対向する部分に、先端側環状突出部(第1環状突出部)12a及び中間環状突出部(第1環状突出部)12bが第1挿入筒部12の径方向外方へ向けて突出するように設けられている。先端側環状突出部12a及び中間環状突出部12bは、第1挿入筒部12の中心線方向に互いに離れているとともに、第1挿入筒部12の周方向に連続して形成されている。先端側環状突出部12a及び中間環状突出部12bの間に、第1シール材14が嵌入するシール材保持溝12cが形成されている。第1シール材14としては、例えばゴム等の弾性材からなるOリングを使用することができる。シール材保持溝12cは第1挿入筒部12の周方向に連続して延びている。シール材保持溝12cの深さ方向の寸法は、第1シール材14の線径よりも短く設定されており、シール材保持溝12cに嵌入した第1シール材14は、シール材保持溝12cから第1挿入筒部12の径方向に突出するようになっている。先端側環状突出部12aの突出高さと、中間環状突出部12bの突出高さとは略同じに設定されている。
第1挿入筒部12の外周面における中間環状突出部12bよりも第1挿入筒部12の基端側には、後述する第2大径部26と対向する部分に、基端側環状突出部(第2環状突出部)12dが第1挿入筒部12の径方向外方へ向けて突出するように設けられている。基端側環状突出部12dは、第1挿入筒部12の周方向に連続して形成されている。基端側環状突出部12dと中間環状突出部12bとは、第1挿入筒部12の中心線方向に所定距離だけ離れており、基端側環状突出部12dと中間環状突出部12bとの間には、環状溝12eが第1挿入筒部12の周方向に連続して形成されている。基端側環状突出部12dの突出高さは、中間環状突出部12bの突出高さよりも高く設定されている。
第2挿入筒部13は第1挿入筒部12と同様に構成されている。すなわち、図2に示すように、第2挿入筒部13の外周面には、先端側環状突出部(第1環状突出部)13a、中間環状突出部(第1環状突出部)13b、基端側環状突出部(第2環状突出部)12d、第2シール材が嵌入するシール材保持溝13c及び環状溝13eが形成されている。
(第1接続部品20の構成)
図5や図6に示すように、第1接続部品20は、本体管状部21と、フランジ部22と、カラー23と、該本体管状部21から突出するように設けられた受口筒部24とを有している。フランジ部22は、本体管状部21における受口筒部24側とは反対側の端部に形成されており、径方向に延出している。フランジ部22に、カラー23が嵌め込まれている。カラー23には、図示しないがボルト等の締結部材が挿通されるようになっている。ボルトは他の部品に対して螺合するようになっており、これにより、フランジ部22が他の部品に固定される。フランジ部22は、本発明の取付部である。尚、本体管状部21は、屈曲していてもよいし、直管状であってもよい。
ダクト10の第1挿入筒部12は、第1接続部品20の受口筒部24に挿入されて該第1接続部品20に接続される部分である。第1シール材14は、第1挿入筒部12の外周面と受口筒部24の内周面との間に介在しており、第1挿入筒部12の外周面と受口筒部24の内周面との間をシールする。
受口筒部24は、本体管状部21よりも大径の第1大径部25と、該第1大径部25よりも受口筒部24の先端側に位置し、該第1大径部25よりも大径の第2大径部26と、第1大径部25から第2大径部26まで該第2大径部26側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部27とを有している。第1大径部25は直管状に形成されており、この第1大径部25の内側に、先端側環状突出部12a及び中間環状突出部12bと、シール材保持溝12cとが位置している。従って、シール材保持溝12cに嵌入された第1シール材14は、第2大径部26と第1大径部25から第2大径部26の間に形成された傾斜部27との内周面(特に、スリット26b)に接触せずに組み込まれていて、第1大径部25の内周面に接触するように配置されることになる。これにより、第1シール材を傷つけることなく管状体を組付けることができるので、シール性が確保される。
第1大径部25の外周面には、基端側突出部25aと先端側突出部25bとが径方向に突出するように形成されている。基端側突出部25aと先端側突出部25bとは第1大径部25の中心線方向に互いに離れており、周方向に連続して延びている。
図6に示すように、第2大径部26の内側に、基端側環状突出部12dが位置している。受口筒部24の中心線と、第1挿入筒部12の中心線とを一致させた状態で、先端側環状突出部12aの突出方向先端部と、第1大径部25の内周面との間には第1小隙間S1が形成されている。同様に、中間環状突出部12bの突出方向先端部と、第1大径部25の内周面との間にも第1小隙間S1が形成されている。また、受口筒部24の中心線と、第1挿入筒部12の中心線とを一致させた状態で、基端側環状突出部12dの突出方向先端部と、第2大径部26の内周面との間に、第1小隙間S1よりも大きな第1大隙間S2が形成されている。第1小隙間S1の寸法は、第1大隙間S2の寸法よりも小さくなっており、例えば約1/2程度に設定することができる。
第1小隙間S1及び第1大隙間S2の形成により、受口筒部24が第1挿入筒部12に対して径方向に相対的に変位可能になる。また、受口筒部24が第1挿入筒部12に対して傾斜する方向、即ち、受口筒部24の中心線と、第1挿入筒部12の中心線とが傾斜する関係となる方向に、受口筒部24または第1挿入筒部12が変位可能になる。このとき、第1小隙間S1が第1大隙間S2よりも狭いので、先端側環状突出部12aや中間環状突出部12bが第1大径部25の内周面に当たる場合があるが、この状態で、第1大隙間S2を広く確保していることにより、基端側環状突出部12dと、第2大径部26とは接触せず、先端側環状突出部25aや中間環状突出部12b近傍を中心として傾動するように、ダクト10と第1接続部品20との相対変位が許容される。よって、ダクト10と第1接続部品20との位置ずれが大きくてもシール性が確保される。
図5や図6に示すように、受口筒部24の第2大径部26には、中間環状突出部12bと基端側環状突出部12dとの間に向けて開口するスリット26bが第2大径部26の周方向に延びるように形成されている。スリット26bは、例えば2つ以上設けることができ、この実施形態では4つのスリット26bが第2大径部26の周方向に互いに間隔をあけて設けられている。スリット26bの幅は、環状溝12eの幅よりも狭く設定されている。スリット26bは等間隔に設けるのが好ましい。
第2大径部26の端部には、径方向に延出する延出部26aが形成されている。延出部26aは、第2大径部26の周方向に延びている。図5に示すように、延出部26aには、第1切欠部26cと、第2切欠部26dとが形成されている。
第1ストッパリング16は、第1挿入筒部12が受口筒部24から抜けるのを阻止するための部材である。第1ストッパリング16は、弾性を有する金属製や樹脂製の線材を屈曲成形してなるものであり、第2大径部26の外側に嵌まるように形成されている。第1ストッパリング16を構成する線材の両端部には、それぞれ第1係合部16a及び第2係合部16bが形成されている。第1係合部16a及び第2係合部16bは、第2大径部26の中心線と略平行な方向へ突出するように形成されている。第1係合部16aが第1切欠部26cに入った状態で係合し、第2係合部16bが第2切欠部26dに入った状態で係合している。第1係合部16a及び第2係合部16bを第1切欠部26c及び第2切欠部26dに係合させる際には、第1ストッパリング16を構成する線材を、第1係合部16a及び第2係合部16bが互いに広がる方向に弾性変形させてから、第2大径部26の端部に形成されている延出部26aの側から、スリット26bの位置に第1ストッパリング16の突出部16cの位置を合わせた後、第1ストッパリング16を構成する線材の形状を復元させることで、スリット26bに突出部16cが入るとともに、第1係合部16a及び第2係合部16bが互いに接近するようにして、第1係合部16aが第1切欠部に、第2係合部16bが第2切欠部に係合させる。これにより、第1ストッパリング16が固定される。
図4に示すように、第1ストッパリング16には、径方向内方へ向けて突出する突出部16cが形成されている。突出部16cは、第1ストッパリング16を第2大径部26の外側に嵌めた状態で、突出部16cがスリット26bから中間環状突出部12bと基端側環状突出部12dとの間へ突出するようになっている。この実施形態では、スリット26bが4つあるので、突出部16cも4つあり、突出部16cの間隔はスリット26bの間隔と一致している。第1ストッパリング16の突出部16cがスリット26bに入った状態で該スリット26bの周縁部に係合し、これにより、第1ストッパリング16が第2大径部26に対して第2大径部26の中心線方向に相対的に移動しなくなる。
図5に示すように、突出部16cがスリット26bから中間環状突出部12bと基端側環状突出部12dとの間へ突出していると、例えば第1挿入筒部12が受口筒部24から抜ける方向に移動しようとした際、中間環状突出部12bの側面に対して突出部16cが当接し、これにより、第1挿入筒部12の受口筒部24からの抜けが阻止される。
図6に示すように、第1挿入筒部12が受口筒部24に挿入された状態では、第1挿入筒部12の先端面12hと、受口筒部24の内面の段部24eとの間に、端面24e及び端面12hとの間に隙間S3が形成される。また、第1ストッパリング16の一方の側面16sと、中間環状突出部12bの側面12fとの間には隙間S4が形成される。また、基端側環状突出部12dの側面12gと第1ストッパリング16の他方の側面16tとの間に隙間S5を設けることによって環状溝12eの幅が第1ストッパリング16を構成している線材の線径よりも広くなっている。これにより、第1挿入筒部12は、受口筒部24に対して中心線方向両側に相対的に移動可能になる。隙間S3が広くなって行っても、中間環状突出部12bの側面12fが接触したとき、第1挿入筒部の抜けが止まる。また、隙間S3は、隙間S5より広く設定することによって、基端側環状突出部12dの側面12gと第1ストッパリング16の他方の側面16tとの隙間S5狭くなる方向に第1挿入筒部12が移動しても、受口筒部24の内面の段部24eと第1挿入筒部12の先端面12hとが接触することが無いので、接続部の破損やシール性の低下を防止することができる。
(第2接続部品30の構成)
図1や図2に示すように、第2接続部品30は、第1接続部品20と同様に構成されており、本体管状部31と、フランジ部32と、カラー33と、該本体管状部31から突出するように設けられた受口筒部34とを有している。ダクト10の第2挿入筒部13は、第2接続部品30の受口筒部34に挿入されて該第2接続部品30に接続される部分である。第2シール材(図示せず)は、第2挿入筒部13の外周面と受口筒部34の内周面との間に介在しており、第2挿入筒部13の外周面と受口筒部34の内周面との間をシールする。
受口筒部34は、本体管状部31よりも大径の第1大径部35と、該第1大径部35よりも受口筒部34の先端側に位置し、該第1大径部35よりも大径の第2大径部36と、第1大径部35から第2大径部36まで該第2大径部36側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部37とを有している。第1大径部35の外周面には、基端側突出部35aと先端側突出部35bとが径方向に突出するように形成されている。
第2大径部36の端部には、径方向に延出する延出部36aが形成されている。延出部36aには、図示しないが、第2ストッパリング17が係合する第1切欠部と第2切欠部とが形成されている。第2ストッパリング17は、第2挿入筒部13が受口筒部34から抜けるのを阻止するための部材であり、第1ストッパリング16と同様に構成されている。
また、受口筒部34の中心線と、第2挿入筒部13の中心線とを一致させた状態で、先端側環状突出部13aの突出方向先端部と、第1大径部35の内周面との間には第2小隙間(図示せず)が形成されている。同様に、中間環状突出部13bの突出方向先端部と、第1大径部35の内周面との間にも第2小隙間(図示せず)が形成されている。また、受口筒部34の中心線と、第1挿入筒部13の中心線とを一致させた状態で、基端側環状突出部13dの突出方向先端部と、第2大径部36の内周面との間に、第2小隙間よりも大きな第2大隙間が形成されている。この構成は、第1接続部品20側の同様である。
(実施形態1の作用効果)
以上説明したように、この実施形態1によれば、第1シール材14が、ダクト10の第1挿入筒部12のシール材保持溝12eに保持されることになり、この状態で、第1挿入筒部12を第1接続部品20の受口筒部24に挿入すると、第1シール材14が受口筒部24の内周面と、第1挿入筒部12の外周面との間に介在して、受口筒部24と第1挿入筒部12との間がシールされる。
この状態では、先端側環状突出部12a及び中間環状突出部12bの突出方向先端部と、第1大径部25の内周面との間には第1小隙間S1が形成され、基端側環状突出部12dの突出方向先端部と、第2大径部26の内周面との間に、第1小隙間S1よりも大きな第1大隙間S2が形成されているので、例えば、ダクト10が第1接続部品20に対して傾く方向に位置ずれした場合、第1小隙間S1及び第1大隙間S2の存在により、位置ずれが吸収される。
また、第1大隙間S2が第1小隙間S1よりも大きいので、ダクト10が第1接続部品20に対して傾く方向に大きく位置ずれ場合に、先端側環状突出部12aや中間環状突出部12bが、第1大径部25の内周面に当接したとしても、基端側環状突出部12dと第2大径部25の内周面との間にはまだ隙間があるので、先端側環状突出部12a及び中間環状突出部12b近傍を中心として傾動するように、ダクト10と第1接続部品20との相対変位が許容される。よって、ダクト10と第1接続部品20との位置ずれが大きくてもシール性が確保される。
また、隙間S3及び隙間S4を形成したので、ダクト10と第1接続部品20と中心線方向の位置ずれも許容することができる。
さらに、受口筒部24が第1挿入筒部12に挿入された状態で、受口筒部24と第1挿入筒部12とが径方向に係合するようになっており、中心線周りの回転方向の規制がなされているが、所定量の相対的な回動は可能になっている。
(実施形態2)
図7は、本発明の実施形態2に係る第1接続部品20を示すものである。この実施形態2では、第1接続部品20に形成したスリット26bに開口部26eが連続して形成されている点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2では、スリット26bの長手方向両端部に、受口筒部24の第2大径部26の中心線方向に長い開口部26eがそれぞれ連続して形成されている。第1ストッパリング16を構成する線材が各開口部26eに入るように配置されており、従って第1ストッパリング16を構成する線材が各開口部26e内を、該開口部26eの長手方向に相対移動可能になっている。
また、実施形態2では、中間環状突出部12bと基端側環状突出部12dとの間隔を実施形態1のものよりも狭くすることができる。具体的には、中間環状突出部12bと基端側環状突出部12dとの間隔を、第1ストッパリング16を構成する線材の径と同程度とすることができる。これにより、第1ストッパリング16が第1挿入筒部12の中心線方向に相対的に移動しなくなるが、第1ストッパリング16は受口筒部24の開口部26e内を該開口部26eの長手方向に相対移動可能になっているので、受口筒部24に対して中心線方向へ相対的に移動することができる。従って、この実施形態2の場合も実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3に係るダクト10及び第1接続部品20を示すものである。この実施形態3では、受口筒部24に直管状部40及び湾曲部41を設け、第1挿入筒部12に湾曲状挿入部46を設けている点で実施形態1のものと異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
実施形態3では、受口筒部24の先端側に、本体管状部21よりも大径の直管状部40が設けられている。さらに、受口筒部24の直管状部40よりも基端側には、本体管状部21側へ行くほど小径となるように湾曲した湾曲部41が設けられており、直管状部40と湾曲部41とは連続している。直管状部40の外周面には、基端側突出部40aと先端側突出部40bとが径方向に突出するように形成されている。湾曲部41の内周面は、受口筒部24の中心線B上に中心を有する円弧面で構成されている。直管状部40の先端側には、実施形態1の傾斜部27と同様な傾斜部43が設けられている。また、傾斜部43の先端側には、実施形態1の第2大径部26と同様な大径部42が設けられている。大径部42には、延出部42aと、第1ストッパリング16の突出部16cが入るスリット42bが形成されている。
挿入筒部12には、湾曲部41の内周面の形状に対応して湾曲した湾曲状挿入部46が設けられている。湾曲状挿入部46の外周面は、湾曲部41の内周面に沿うように延びる円弧面で構成されている。この湾曲状挿入部46の外周面には、シール材45が嵌入するシール材保持溝46aが形成されている。シール材保持溝46aに嵌入したシール材45が湾曲部41の内周面によって圧縮されている。このシール材45が第1挿入筒部12の外周面と受口筒部24の内周面との間に介在することになり、シール材45により、第1挿入筒部12の外周面と受口筒部24の内周面との間をシールすることができる。
また、シール材保持溝46aの底面は、湾曲部41と略同一曲率を持った曲面で構成されている。これにより、ダクト10や第1接続部品20が傾く方向に位置ずれした際、シール材45の圧縮状態が変化しないようにすることができる。
この実施形態3では、図8に示すように、第1挿入筒部12の湾曲状挿入部46のシール材保持溝46aに嵌入されたシール材45が、受口筒部24の湾曲部41の内周面や直管状部40の内周面によって圧縮されることになるので、受口筒部24と挿入筒部12との間がシール材45によってシールされる。この状態で、例えば、図12に示すように、ダクト10が第1接続部品20に対して傾く方向に位置ずれした場合、挿入筒部12の湾曲状挿入部46が、受口筒部24の湾曲部41の内周面の形状に対応して湾曲しているので、湾曲部41の内周面に沿って動くことが可能になり、位置ずれが許容される。
また、受口筒部24の先端側に直管状部40が設けられているので、図10及び図11に示すように、中心線方向の位置ずれも許容される。従って、実施形態1と同様に、ダクト10が第1接続部品20に対して傾く方向に大きく位置ずれしても、シール性を確保することができる。尚、図示しないが、第2接続部品を第1接続部品20と同様に構成し、第2挿入筒部を第1挿入筒部と同様に構成してもよい。また、実施形態2の構成を実施形態3に適用することもできる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る管状体の接続構造は、例えば、各種自動車部品の接続構造として利用することができる。
10 ダクト(第2管状体)
11 本体管状部
12 第1挿入筒部
12a 先端側環状突出部(第1環状突出部)
12b 中間環状突出部(第1環状突出部)
12c シール材保持溝
12d 基端側環状突出部(第2環状突出部)
12e 環状溝
13 第2挿入筒部
13a 先端側環状突出部(第1環状突出部)
13b 中間環状突出部(第1環状突出部)
13c シール材保持溝
13d 基端側環状突出部(第2環状突出部)
13e 環状溝
14 第1シール材
16 第1ストッパリング
16a 第1係合部
16b 第2係合部
16c 突出部
20 第1接続部品(第1管状体)
21 本体管状部
24 受口筒部
25 第1大径部
26 第2大径部
26c 第1切欠部
26d 第2切欠部
26e 開口部
27 傾斜部
30 第2接続部品(第3管状体)
40 直管状部
41 湾曲部
45 シール材
46 湾曲状挿入部
46a シール材保持溝
A 配管
S1 第1小隙間
S2 第1大隙間

Claims (8)

  1. 本体管状部(21)と、該本体管状部(21)から突出するように設けられた受口筒部(24)とを有する第1管状体(20)と、
    前記受口筒部(24)に挿入されて該第1管状体(20)に接続される第1挿入筒部(12)が形成された第2管状体(10)と、
    前記第1挿入筒部(12)の外周面と前記受口筒部(24)の内周面との間に介在する環状の弾性材からなる第1シール材(14)とを備えた管状体の接続構造において、
    前記受口筒部(24)は、前記第1管状体(20)の本体管状部(21)よりも大径の第1大径部(25)と、該第1大径部(25)よりも前記受口筒部(24)の先端側に位置し、該第1大径部(25)よりも大径の第2大径部(26)と、前記第1大径部(25)から前記第2大径部(26)まで該第2大径部(26)側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部(27)とを有し、
    前記第1挿入筒部(12)の外周面には、前記第1大径部(25)の内周面と対向する部分に、前記第1シール材(14)が嵌入するシール材保持溝(12c)を形成する第1環状突出部(12a,12b)が前記第1挿入筒部(12)の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第1挿入筒部(12)の周方向に連続して形成され、
    前記第1挿入筒部(12)の外周面における前記第1環状突出部(12a,12b)よりも前記第1挿入筒部(12)の基端側には、前記第2大径部(26)と対向する部分に、第2環状突出部(12d)が前記第1挿入筒部(12)の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第1挿入筒部(12)の周方向に連続して形成され、
    前記第1環状突出部(12a,12b)の突出方向先端部と、前記第1大径部(25)の内周面との間には第1小隙間(S1)が形成され、
    前記第2環状突出部(12d)の突出方向先端部と、前記第2大径部(26)の内周面との間には、前記第1小隙間(S1)よりも大きな第1大隙間(S2)が形成されていることを特徴とする管状体の接続構造。
  2. 請求項1に記載の管状体の接続構造において、
    本体管状部(31)と、該本体管状部(31)から突出するように設けられた受口筒部(34)とを有する第3管状体(30)と、
    第2シール材とを備え、
    前記第1管状体(20)には、取付部(22)が設けられ、
    前記第2管状体(10)には、前記第1挿入筒部(12)と反対側に、前記第3管状体(30)の前記受口筒部(34)に挿入されて該第3管状体(30)に接続される第2挿入筒部(13)が形成され、
    前記第3管状体(30)の前記受口筒部(34)は、前記第3管状体(30)の本体管状部(31)よりも大径の第1大径部(35)と、該第1大径部(35)よりも前記第3管状体(30)の前記受口筒部(34)の先端側に位置し、該第1大径部(35)よりも大径の第2大径部(36)と、前記第1大径部(35)から前記第2大径部(36)まで該第2大径部(36)側へ行くほど径が大きくなるように形成された傾斜部(37)とを有し、
    前記第2挿入筒部(13)の外周面には、前記第1大径部(35)の内周面と対向する部分に、前記第2シール材が嵌入するシール材保持溝(13c)を形成する第1環状突出部(13a,13b)が前記第2挿入筒部(13)の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第2挿入筒部(13)の周方向に連続して形成され、
    前記第2挿入筒部(13)の外周面における前記第1環状突出部(13a,13b)よりも前記第2挿入筒部(13)の基端側には、前記第2大径部(36)と対向する部分に、第2環状突出部(13d)が前記第2挿入筒部(13)の径方向外方へ向けて突出するとともに前記第2挿入筒部(13)の周方向に連続して形成され、
    前記第2挿入筒部(13)の前記第1環状突出部(13a,13b)の突出方向先端部と、前記第3管状体(30)の前記第1大径部(35)の内周面との間には第2小隙間が形成され、
    前記第2挿入筒部(13)の前記第2環状突出部(13d)の突出方向先端部と、前記第3管状体(30)の前記第2大径部(36)の内周面との間には、前記第2小隙間よりも大きな第2大隙間が形成されていることを特徴とする管状体の接続構造。
  3. 本体管状部(21)と、該本体管状部(21)から突出するように設けられた受口筒部(24)とを有する第1管状体(20)と、
    前記受口筒部(24)に挿入されて該第1管状体(20)に接続される挿入筒部(12)が形成された第2管状体(10)と、
    前記挿入筒部(12)の外周面と前記受口筒部(24)の内周面との間に介在する環状の弾性材からなるシール材(45)とを備えた管状体の接続構造において、
    前記受口筒部(24)の先端側には、前記第1管状体(20)の本体管状部(21)よりも大径の直管状部(40)が設けられ、
    前記受口筒部(24)の前記直管状部(40)よりも基端側には、前記本体管状部(21)側へ行くほど小径となるように湾曲した湾曲部(41)が設けられ、
    前記挿入筒部(12)には、前記湾曲部(41)の内周面の形状に対応して湾曲した湾曲状挿入部(46)が設けられ、
    前記挿入筒部(12)の前記湾曲状挿入部(46)の外周面には、前記シール材(45)が嵌入するシール材保持溝(46a)が形成され、
    前記シール材保持溝(46a)に嵌入した前記シール材(45)が前記湾曲部(41)の内周面によって圧縮されていることを特徴とする管状体の接続構造。
  4. 請求項3に記載の管状体の接続構造において、
    前記シール材保持溝(46a)の底面は、前記湾曲部(41)と略同一曲率を持った曲面で構成されている特徴とする管状体の接続構造。
  5. 請求項1または2に記載の管状体の接続構造において、
    前記第1挿入筒部(12)が前記受口筒部(24)から抜けるのを阻止するストッパリング(16)を備え、
    前記受口筒部(24)の前記第2大径部(26)には、前記第1環状突出部(12a,12b)と前記第2環状突出部(12d)との間に向けて開口するスリット(26b)が前記第2大径部(26)の周方向に延びるように形成され、
    前記ストッパリング(16)は、前記第2大径部(26)の外側に嵌まるように形成されるとともに、前記スリット(26b)から前記第1環状突出部(12a,12b)と前記第2環状突出部(12d)との間へ突出する突出部(16c)を有していることを特徴とする管状体の接続構造。
  6. 請求項5に記載の管状体の接続構造において、
    前記第1環状突出部(12a,12b)と前記第2環状突出部(12d)との前記第1挿入筒部(12)の中心線方向の間隔は、前記ストッパリング(16)の前記突出部(16c)の前記第1挿入筒部(12)の中心線方向の寸法よりも広く設定されていることを特徴とする管状体の接続構造。
  7. 請求項5または6に記載の管状体の接続構造において、
    前記ストッパリング(16)は、弾性を有する線材を屈曲成形してなるものであるとともに、該線材の両端部にそれぞれ第1係合部(16a)及び第2係合部(16b)を有し、
    前記受口筒部(24)の前記第2大径部(26)には、前記第1係合部(16a)が係合する第1切欠部(26c)と、前記第2係合部(16b)が係合する第2切欠部(26d)とが形成されていることを特徴とする管状体の接続構造。
  8. 請求項5から7のいずれか1つに記載の管状体の接続構造において、
    前記スリット(26b)の長手方向両端部には、前記受口筒部(24)の前記第2大径部(26)の中心線方向に長い開口部(26e)が連続して形成されていることを特徴とする管状体の接続構造。
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