JP2020011345A - ワーク取出装置及びワーク取出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容箱からワークを確実に取り出す技術を低コストで提供する。【解決手段】収容箱6からワーク5を取り出すためのワーク取出装置は、ロッド部材12を使用してワーク5を初期位置P1からワーク外周凸部5dが収容箱6の所定の隅部6cに係合し且つワーク外周面5e,5fが隅部6cから延びる内壁面6dに当接する修正位置P2まで動かす位置ズレ修正ユニットと、修正位置P2にあるワーク5を保持して収容箱6から取り出す取出ユニットと、を備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、収容箱からワークを取り出す技術に関する。
従来、自動車部品などの複数のワークを収容箱に収容した状態で搬送し、搬送先で収容箱からワークを1つずつ取り出して組付け部品に組付ける作業が知られている。この作業で収容箱を利用すると、搬送時にワークを収容して保護することができ、またワークの搬送に繰り返し使用されることによって廃棄物を削減できるという利点がある。
ところで、この種の作業を効率良く行うには、収容箱に収容されているワークを保持してから取り出すまでの一連の動作を自動化するのが好ましい。そこで、例えば下記の特許文献1に開示の技術のように、ワークをロボットハンドによって保持して取り出す機構を採用することができる。これにより、収容箱からワークを取り出して組付け部品に組付ける作業を自動化でき作業の効率化が図られる。
特開2000−167790号公報
ところが、上記のような収容箱は、一般的に複数種類のワークの搬送に兼用されるものであり、収容したワークとの間にワークが移動できる程度の隙間が形成され得る。このため、収容箱におけるワークの収容位置は定まらず、ワークの取り出しミスが発生することが想定される。そこで、ワークをロボットハンドによって保持して収容箱から確実に取り出すには、ワークに対してロボットハンドを精度良く位置合わせする必要がある。
そして、このためには、収容箱におけるワークの収容位置を高価なセンサ類を使用して検出するという対策や、内部にワークの収容位置が1つに定まるような仕切りが設けられた複雑な構造の収容箱を使用するという対策などを採用することができる。ところが、このような対策はいずれも、ワークを収容箱から確実に取り出すのに有効である一方、コスト面で不利である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、収容箱からワークを確実に取り出す技術を低コストで提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
収容箱からワークを取り出すためのワーク取出装置であって、
上記ワークを初期位置からワーク外周凸部が上記収容箱の所定の隅部に係合し且つワーク外周面が上記隅部から延びる内壁面に当接する修正位置まで動かす位置ズレ修正ユニットと、
上記修正位置にある上記ワークを保持して上記収容箱から取り出す取出ユニットと、
を備える、ワーク取出装置、
にある。
本発明の別態様は、
収容箱からワークを取り出すためのワーク取出方法であって、
位置ズレ修正ユニット及び取出ユニットを準備する準備ステップと、
上記準備ステップで準備した上記位置ズレ修正ユニットを駆動することによって、上記ワークを初期位置からワーク外周凸部が上記収容箱の所定の隅部に係合し且つワーク外周面が上記隅部から延びる内壁面に当接する修正位置まで動かす位置ズレ修正ステップと、
上記準備ステップで準備した上記取出ユニットを駆動することによって、上記修正位置にある上記ワークを保持して上記収容箱から取り出す取出ステップと、
を含む、ワーク取出方法、
にある。
上記の各態様において、収容箱に収容されているワークは、位置ズレ修正ユニットによって初期位置から修正位置まで動いたときに、ワーク外周凸部が所定の隅部に係合し且つワーク外周面が隅部から延びる内壁面に当接する。そして、ワークが修正位置にあるときに、収容箱に対するこのワークの相対位置が一義的に定まる。このため、収容箱を常に同じ位置にセットすればこの収容箱に対する取出ユニットの一定の動きによって、修正位置にあるワークを収容箱から取り出しミスなく確実に取り出すことができる。このとき、収容箱におけるワークの収容位置を高価なセンサ類を使用して検出したり、内部にワークのための仕切りが設けられた複雑な構造の収容箱を使用したりする必要がない。
以上のごとく、上記の各態様によれば、収容箱からワークを確実に取り出す技術を低コストで提供することができる。
実施形態1のワーク取出装置の全体構成を示す図。 図1中のワークの組付け部品に対する組付け構造を示す斜視図。 図1中の収容箱を上方から視た平面図。 図1中のモジュール2の斜視図。 実施形態1のワーク取出方法の手順を示すフローチャート。 図3において位置ズレ修正ユニットのロッド部材を移動させてワークを初期位置から修正位置へ動かす様子を示す図。 図1において取出ユニットによって修正位置にあるワークを保持する様子を示す図。 図7中の取出ユニットのスポンジヘッドが修正位置にあるワークを吸引している様子を示す図。 図7において取出ユニットによって保持したワークを収容箱から取り出すときの様子を示す図。 実施形態2のワーク取出装置の全体構成を示す図。
上述の各態様の好ましい実施形態について説明する。
上記のワーク取出装置において、上記位置ズレ修正ユニットは、ロッド部材と、上記ロッド部材を上下に立てたままの状態で上記初期位置にある上記ワークの側方に挿入して上記ワークが上記修正位置に配置されるまで水平面に沿って移動させる駆動部と、を有するのが好ましい。
このワーク取出装置によれば、位置ズレ修正ユニットにおいてロッド部材を駆動部によって水平面に沿った比較的単純な経路にしたがって移動させることで、ワークを初期位置から修正位置まで動かすことができる。
上記のワーク取出装置において、上記取出ユニットは、上記修正位置にある上記ワークを吸引によって保持可能なワーク保持部を有し、上記ワーク保持部が上記ロッド部材と一体化されており、上記駆動部は、上記ワークを保持した上記ワーク保持部を上記収容箱の外部へ移動させることによって上記ワークを上記収容箱から取り出すように構成されているのが好ましい。
このワーク取出装置によれば、ワークを吸引保持するワーク保持部をロッド部材と一体化して兼用の駆動部によって移動させることにより、装置全体の構造を簡素化することができる。
上記のワーク取出装置において、上記ワークは、ワーク表面にエンボス加工が施された薄板部材であり、上記ワーク保持部は、上記ワークに面接触する当接面を有し且つ吸引管を通じて吸引源に接続されるスポンジヘッドによって構成されているのが好ましい。
このワーク取出装置によれば、ワークがワーク表面にエンボス加工が施された薄板部材であっても、この薄板部材にスポンジヘッドの当接面を面接触させた状態でこのスポンジヘッドを介して吸引力を付与することによって、薄板部材を確実に保持することができる。
上記のワーク取出装置において、上記駆動部は、アーム先端部の移動軌跡が制御盤によって制御される垂直多関節ロボットによって構成されており、上記ロッド部材及び上記ワーク保持部が一体化されたモジュールが上記垂直多関節ロボットの上記アーム先端部に着脱可能に取付けられるのが好ましい。
このワーク取出装置によれば、ロッド部材及びワーク保持部を移動させる駆動部として垂直多関節ロボットを使用することによって、ロッド部材及びワーク保持部のそれぞれを円滑に動かすことが可能になる。また、垂直多関節ロボットを兼用することによって、配置スペースが少なくてすむ。
上記のワーク取出方法において、上記位置ズレ修正ステップでは、上記位置ズレ修正ユニットを構成するロッド部材を上下に立てたままの状態で上記初期位置にある上記ワークの側方に挿入して上記ワークが上記修正位置に配置されるまで水平面に沿って移動させるのが好ましい。
このワーク取出方法によれば、位置ズレ修正ユニットにおいてロッド部材を駆動部によって水平面に沿った比較的単純な経路にしたがって移動させることで、ワークを初期位置から修正位置まで動かすことができる。
以下、ワーク取出装置及びワーク取出方法の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この実施形態の説明のための図面において、水平方向である第1方向を矢印Xで示し、水平方向であり且つ第1方向Xに直交する第2方向を矢印Yで示し、第1方向X及び第2方向Yの両方に直交する垂直方向(高さ方向)を矢印Zで示している。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1のワーク取出装置(以下、単に「取出装置」ともいう。)1は、収容箱6に収容されている複数のワーク5を1つずつ取り出すための装置である。この取出装置1は、位置ズレ修正ユニット10及び取出ユニット20を備えている。
収容箱6は、予め複数のワーク5を横並びの2列に段積みして収容した状態で、自動搬送或いは手動搬送によって台座4に搬入されて基準位置に置かれる。これにより、収容箱6の位置が1つに定まる。この収容箱6は、全てのワーク5の取り出し完了後に台座4から搬出され、複数のワーク5を保管箇所(図示省略)で補充後に再び台座4に搬入されるように、台座4と保管箇所との間を往復して通うように使用される。このため、この収容箱6は、「通い箱」とも称呼される。
ここで、図2に示されるように、ワーク5は、最終的に組付け部品7に被せられて組付けられるヒートインシュレータであり、いずれもボルト部材9を挿入可能な複数の取付穴5aを有する薄板部材として構成されている。このワーク5は、排気管の遮熱、保温、遮音を目的に用いられるもので、主にアルミ材料が使われる。また、特に図示しないものの、このワーク5のワーク表面には、強度を高め且つ防音性を向上させる目的でエンボス加工が施されている。このため、ワーク5のワーク表面は凹凸面になっている。
ワーク5は、取付穴5aに挿入されたボルト部材9のネジ軸を、組付け部品7の取付片8に設けられたタップ穴8aのネジ溝に螺合させることによって、この組付け部品7に組付けられる。組付け部品7は、内燃機関の複数の排気流路7aをまとめるように構成された多岐管(エキゾーストマニホールド)である。
なお、図2では、複数の排気流路7aが配置された幅広部7bと、合流筒部が配置された幅狭部7cと、を有し、幅狭部7cの幅寸法が幅広部7bの幅寸法を下回るような構造の組付け部品7を例示している。一方で、多岐管はこのような構造のみに限定されるものではなく、組付け部品7とは異なる形状や寸法を有する多岐管を採用することもできる。
ワーク5は、組付け部品7に被さるように組付けられるため、その全体形状が組付け部品7の表面形状に倣った湾曲形状になっている。このため、ワーク5は、組付け部品7の幅広部7bの上面を被覆可能な寸法の幅広部5bと、組付け部品7の幅狭部7cの上面を被覆可能な寸法の幅狭部5cと、を有する。
図1及び図3に示されるように、ワーク5は収容箱6の開口部6aを通じて収容空間6bに導入される。複数のワーク5は、収容空間6bにおいて向きを変えて2列のそれぞれに段積みされている。図3に示されるように、収容箱6を上方から視たとき、複数のワーク5は、収容空間6bにおける占有面積を小さく抑えるために、一方の列のワーク5の幅広部5bと他方の列のワーク5の幅狭部5cとが第2方向Yについて対向するように収容されている。
図1及び図4に示されるように、位置ズレ修正ユニット10は、収容箱6に収容されているワーク5を初期位置(後述の初期位置P1)から修正位置(後述の修正位置P2)まで動かすことによって、このワーク5の位置ズレを修正する機能を有するものである。この位置ズレ修正ユニット10は、断面が円形の円柱軸であるロッド部材12と、このロッド部材12を動かす駆動部としての垂直多関節ロボット(以下、単に「ロボット」という。)30と、を有する。
ロボット30は、複数の回動軸を有するロボットアーム31を備えており、複数の回動軸のそれぞれにモータ(図示省略)が内蔵されている。このモータの制御により、ロボットアーム31のアーム先端部32の位置及び向きを変更できる。
取出ユニット20は、収容箱6で修正位置にあるワーク5を保持してこの収容箱6から取り出す機能を有するものである。この取出ユニット20は、ワーク保持部としてのスポンジヘッド24と、このスポンジヘッド24を動かす駆動部としてのロボット30と、を有する。この取出ユニット20では、スポンジヘッド24のための駆動部がロッド部材12のための駆動部と兼用されている。
スポンジヘッド24は、支持板25と、この支持板25に取付けられた四角柱形状のスポンジ本体26と、を有する。スポンジ本体26は、内部に細かな孔が無数に空いた多孔質の柔らかいスポンジ素材からなる。このスポンジ本体26は、ワーク5に面接触する当接面26aと、吸引管28に接続される接続口26bと、を有し、吸引管28を通じて吸引源29に接続されるように構成されている。
取出装置1は、ロッド部材12及びスポンジヘッド24が一体化されたモジュール2を有し、このモジュール2がベース部3を介してロボット30のロボットアーム31のアーム先端部32に着脱可能に取付けられるように構成されている。
ベース部3には、ロッド部材12を支持する第1支持アーム11と、スポンジヘッド24を支持する第2支持アーム21がそれぞれ固定されている。第2支持アーム21は、筒状部材22と、この筒状部材22の筒内に挿入されてスライド可能に支持されるシャフト部材23と、を介してスポンジヘッド24の支持板25に接続されている。シャフト部材23は、ロッド部材12に直交する方向に延在している。
シャフト部材23のまわりには、コイル状のばね部材27が配置されている。このばね部材27は、一端部が筒状部材22に取付けられ且つ他端部がスポンジヘッド24の支持板25に取付けられている。このため、ばね部材27は、筒状部材22とスポンジヘッド24をシャフト部材23の軸方向について互いに遠ざかる方向に弾性付勢する機能を有する。筒状部材22及びスポンジヘッド24は、互いに近づくほど、ばね部材27から受ける弾性付勢力が強まるように構成されている。
制御盤40は、吸引源29の作動を制御する吸引制御部41と、ロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御するロボット制御部42と、を備えている。吸引制御部41によれば、スポンジヘッド24によるワーク5の保持及び保持解除が切り替えられる。ロボット制御部42によれば、ロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御することによって、位置ズレ修正ユニット10と取出ユニット20を切り替えて使用できる。
次に、上記の取出装置1を使用したワーク取出方法と、そのときの取出装置1の動きについて図5〜図8を参照しながら説明する。
図5に示されるように、実施形態1のワーク取出方法は、ステップS101からS105までのステップを含み、各ステップが順次実行されることによってワーク5が収容箱6から取り出される。なお、必要に応じてこれらのステップに1又は複数のステップが追加されてもよい。
第1ステップS101は、ワーク5の取り出し準備を行う準備ステップである。この第1ステップS101において、位置ズレ修正ユニット10と取出ユニット20が一体化されたモジュール2と、ロボット30と、をそれぞれ準備して、モジュール2をロボット30のアーム先端部32に取付ける。また、複数のワーク5を収容している状態の収容箱6を台座4上の基準位置にセットする。
第2ステップS102は、第1ステップS101で準備した位置ズレ修正ユニット10をロボット30によって駆動することによって、収容箱6に収容されているワーク5を初期位置P1から修正位置P2まで動かして位置修正を行うステップである。
図6に示されるように、初期位置P1は、ワーク5が開口部6aを通じて収容箱6の収容空間6bに導入された任意の位置である。これに対して、修正位置P2は、ワーク5のワーク外周凸部5d(図2もあわせて参照)が収容箱6の所定の隅部6cに係合し且つ2つのワーク外周面5e,5fがいずれも隅部6cから延びる内壁面6dに当接する位置である。
ここで、隅部6cは、図6中に円を付して示すように、収容空間6bの角と、その角を挟んだ両側の辺とを含む領域である。また、「係合」とは、ワーク外周凸部5dが隅部6cに嵌まり込んで当接し、収容箱6に対して位置決めされる或いは係止される態様をいう。このため、ワーク5は、隅部6cに係合したワーク外周凸部5dを中心に水平面内で動くことができる。
なお、ワーク5が修正位置P2にあるときに収容箱6の内壁面6dに当接するワーク外周面の数は、ワーク5の形状に応じて変わってもよい。
ここで、位置ズレ修正ユニット10は、先ず、ロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御することによって、ロッド部材12の先端部が収容箱6の開口部6aに向けて下向きに延び且つロッド部材12の全体が第3方向Zである上下に延在するようにモジュール2の向きを調整する。
引き続きロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御して、ロッド部材12を上下に立てたままの状態で初期位置P1にあるワーク5の側方に挿入して一方の列に段積みされた複数のワーク5全体が修正位置P2に配置されるまで水平面に沿って移動させる。このとき、ロッド部材12は、ワーク5の側方である第1位置Q1まで第3方向Zに沿って直線的に下降し、その後、この第1位置Q1から第2位置Q2まで第2方向Yに沿って直線的にスライド動作する。
このとき、ワーク5は、先ずロッド部材12から押圧されることによって、ワーク外周凸部5dが収容箱6の隅部6cに向けて移動して隅部6cに係合する。その後、ワーク5は、ワーク外周凸部5dを中心に、2つのワーク外周面5e,5fがいずれも内壁面6dに当接するまで図6中の右回り方向に回動する。その結果、ワーク5が修正位置P2に配置される。
なお、ロッド部材12の単純な動きによってワーク5を初期位置P1から修正位置P2まで動かすためには、ロッド部材12の移動経路が直線経路であるのが好ましが、ワーク5の形状などに応じてはロッド部材12の移動経路を曲線経路に変更することもできる。
第3ステップS103は、第1ステップS101で準備した取出ユニット20をロボット30によって駆動することによって、修正位置P2にあるワーク5を保持して収容箱6から取り出す取出ステップである。
図7及び図8に示されるように、取出ユニット20は、先ず、ロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御することによって、スポンジヘッド24を構成するスポンジ本体26の当接面26aが収容箱6の開口部6aに対向する下向きの状態になるようにモジュール2の向きを調整する。
引き続きロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御して、スポンジ本体26の当接面26aが最上段のワーク5の上面に面接触するまでモジュール2を下降させる。また、スポンジ本体26の当接面26aがワーク5の上面に接した状態で吸引源29を作動させることによって、ワーク5が吸引保持される。
また、図8に示されるように、筒状部材22を下降させてスポンジヘッド24のスポンジ本体26をワーク5の上面に押し付けるようにロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御する。これにより、筒状部材22とスポンジヘッド24の支持板25との間においてばね部材27の長さが初期状態から弾性付勢力に抗して縮まり、ワーク5に対するスポンジ本体26の押し付け力が強まるため、スポンジ本体26をワーク5の上面に密着させることができる。
このように、ばね部材27の弾性付勢力を利用してスポンジヘッド24のスポンジ本体26がワーク5の上面に押し付けられるため、スポンジ本体26による吸引力をワーク5の上面に均一に作用させることができる。そして、ワーク5に対するスポンジ本体26の押し付けを解除するようにロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御することによって、スポンジ本体26がワーク5を吸引保持したままでばね部材27の長さが初期状態に復帰する。このため、スポンジ本体26の押し付け解除状態では、ワーク5は取出ユニット20において常に一定位置に保持されるようになっている。
その後、図9に示されるように、取出ユニット20は、ロボット30のアーム先端部32の移動軌跡を制御して、スポンジヘッド24が収容箱6の外部へ移動するようにモジュール2を上昇させる。これにより、スポンジヘッド24によって保持した最上段のワーク5を収容箱6の外部に取り出すことができる。
第4ステップS104は、収容箱6から取り出したワーク5を、前記の組付け部品7に組付けるための組付け台(図示省略)まで搬送する搬送ステップである。この第4ステップS104によれば、引き続いて、ワーク5を組付け部品7に組付ける作業を行うことができる。
第5ステップS105は、収容箱6からのワーク5の取り出しを終了するか否かを判定ステップである。この第5ステップS105でワーク5の取り出しを終了すると判定するまで、収容箱6の残りのワーク5に対して上述の第2ステップS102から第4ステップS104までの操作を繰り返す。
収容箱6からのワーク5の取り出しについては、一方の列に段積みされているワーク5と他方の列に段積みされているワーク5を取出装置1によって交互に取り出すような取り出しパターン(順番)を採用するのが好ましい。即ち、まず一方の列の最上段のワーク5を取り出した後に、他方の列の最上段のワーク5を取り出す操作を行う。その後、一方の列に戻って最上段のワーク5を取り出し、また他方の列の最上段のワーク5を取り出す操作を行う。そして、このような操作を繰り返す。このような取り出しパターンでワーク5を取り出すことにより、取り出し中のワーク5が隣の列のワーク5に干渉して引っ掛かるような不具合が発生しにくくなる。
他方の列の最上段のワーク5の取り出す操作に際しては、第2ステップS102において、他方の列に段積みされた複数のワーク5全体の位置修正を行う。このとき、収容箱6を上方から視たときの中心点Gに関し、ロッド部材12を一方の列の場合に対して点対称移動させることによって、他方の列のワーク5全体を初期位置P1から修正位置P2へと動かすことができる。或いは、収容箱6を中心点Gまわりに180度回転させた状態で、一方の列の場合と同じ移動軌跡でロッド部材12を移動させるようにしてもよい。
なお、収容箱6からのワーク5の取り出しパターンは、上述のものに限定されず、必要に応じて適宜に変更可能である。例えば、一方の列の複数段(全段よりも少ない段)のワーク5と他方の列の複数段(全段よりも少ない段)のワーク5とを交互に取り出すような取り出しパターンや、一方の列の全てのワーク5の取り出しが終了した後で、他方の列についても同様に取出装置1によって最上段から順にワーク5を取り出すような取り出しパターンなどを採用してもよい。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
収容箱6に収容されているワーク5は、位置ズレ修正ユニット10によって初期位置P1から修正位置P2まで動いたときに、ワーク外周凸部5dが所定の隅部6cに係合し且つワーク外周面5e,5fが隅部6cから延びる内壁面6dに当接する。そして、ワーク5が修正位置P2にあるときに、収容箱6に対するこのワーク5の相対位置が一義的に定まる。このため、収容箱6を常に同じ位置にセットすればこの収容箱6に対する取出ユニット20の一定の動きによって、修正位置P2にあるワーク5を収容箱6から取り出しミスなく確実に取り出すことができる。このとき、収容箱6におけるワーク5の収容位置を高価なセンサ類を使用して検出したり、内部にワーク5のための仕切りが設けられた複雑な構造の収容箱を使用したりする必要がない。
従って、上述の実施形態によれば、収容箱6からワーク5を確実に取り出す技術を低コストで提供することができる。
上述の実施形態1によれば、位置ズレ修正ユニット10においてロッド部材12をロボット30によって水平面に沿った比較的単純な経路にしたがって第1位置Q1から第2位置Q2まで移動させることで、ワーク5を初期位置P1から修正位置P2まで動かすことができる。
上述の実施形態1によれば、ワーク5を吸引保持するスポンジヘッド24をロッド部材12と一体化して兼用のロボット30によって移動させることにより、装置全体の構造を簡素化することができる。
上述の実施形態1によれば、ワーク5がワーク表面にエンボス加工が施された薄板部材であっても、この薄板部材にスポンジヘッド24の当接面26aを面接触させた状態でこのスポンジヘッド24を介して吸引力を付与することによって、薄板部材を確実に保持することができる。
上述の実施形態1によれば、ロッド部材12及びスポンジヘッド24を移動させる駆動部として垂直多関節ロボット30を使用することによって、ロッド部材12及びスポンジヘッド24のそれぞれを円滑に動かすことが可能になる。また、垂直多関節ロボット30を兼用することによって、配置スペースが少なくてすむ。
以下、実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図10に示されるように、実施形態2のワーク取出装置101は、位置ズレ修正ユニット10と取出ユニット20が別体であり、それぞれが専用の駆動部であるロボット30によって動くように構成されている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
このワーク取出装置101を使用してワーク5を収容箱6から取り出すときには、図5中の第2ステップS102が位置ズレ修正ユニット10側のロボット30を使用して実行され、第3ステップS103が取出ユニット20側のロボット30を使用して実行される。
実施形態2によれば、位置ズレ修正ユニット10及び取出ユニット20のそれぞれを独立して動かすことができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、ワーク5を吸引によって保持するワーク保持部について例示したが、ワーク保持部の構造はこれに限定されるものではなく、例えばワーク5に係合爪などを引っ掛けて保持する構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、スポンジヘッド24のスポンジ本体26をばね部材27の弾性付勢力を利用してワーク5の上面に押し付ける場合について例示したが、ばね部材27の弾性付勢力を利用することなくワーク5を保持することができるときには、このばね部材27を省略することもできる。
上述の実施形態では、ロッド部材12及びスポンジヘッド24のための駆動部として垂直多関節ロボット30を使用する場合について例示したが、この垂直多関節ロボット30に代えて安価な直交ロボットを使用することもできる。
上述の実施形態では、複数のワーク5を2列に段積みして収容箱6に収容する場合について例示したが、列の数や段積みの数はこれに限定されるものではない。例えば、複数のワーク5を3列以上に段積みしたり、ワーク5を段積みせずに1ずつ並置するようにしたりすることもできる。
上述の実施形態では、ワーク表面にエンボス加工が施された薄板部材であるワーク5を収容箱6から取り出す場合について例示したが、これに代えて、ワーク5とは異なる形状や構造のワークを収容箱6から取り出すようにすることもできる。
1,101 ワーク取出装置
2 モジュール
5 ワーク
5d ワーク外周凸部
6 収容箱
6c 隅部
6d 内壁面
10 位置ズレ修正ユニット
12 ロッド部材
20 取出ユニット
24 スポンジヘッド(ワーク保持部)
26a 当接面
28 吸引管
29 吸引源
30 垂直多関節ロボット(駆動部)
40 制御盤
P1 初期位置
P2 修正位置
S101 第1ステップ(準備ステップ)
S102 第2ステップ(位置ズレ修正ステップ)
S103 第3ステップ(取出ステップ)

Claims (7)

  1. 収容箱からワークを取り出すためのワーク取出装置であって、
    上記ワークを初期位置からワーク外周凸部が上記収容箱の所定の隅部に係合し且つワーク外周面が上記隅部から延びる内壁面に当接する修正位置まで動かす位置ズレ修正ユニットと、
    上記修正位置にある上記ワークを保持して上記収容箱から取り出す取出ユニットと、
    を備える、ワーク取出装置。
  2. 上記位置ズレ修正ユニットは、ロッド部材と、上記ロッド部材を上下に立てたままの状態で上記初期位置にある上記ワークの側方に挿入して上記ワークが上記修正位置に配置されるまで水平面に沿って移動させる駆動部と、を有する、請求項1に記載のワーク取出装置。
  3. 上記取出ユニットは、上記修正位置にある上記ワークを吸引によって保持可能なワーク保持部を有し、上記ワーク保持部が上記ロッド部材と一体化されており、上記駆動部は、上記ワークを保持した上記ワーク保持部を上記収容箱の外部へ移動させることによって上記ワークを上記収容箱から取り出すように構成されている、請求項2に記載のワーク取出装置。
  4. 上記ワークは、ワーク表面にエンボス加工が施された薄板部材であり、上記ワーク保持部は、上記ワークに面接触する当接面を有し且つ吸引管を通じて吸引源に接続されるスポンジヘッドによって構成されている、請求項3に記載のワーク取出装置。
  5. 上記駆動部は、アーム先端部の移動軌跡が制御盤によって制御される垂直多関節ロボットによって構成されており、上記ロッド部材及び上記ワーク保持部が一体化されたモジュールが上記垂直多関節ロボットの上記アーム先端部に着脱可能に取付けられる、請求項3または4に記載のワーク取出装置。
  6. 収容箱からワークを取り出すためのワーク取出方法であって、
    位置ズレ修正ユニット及び取出ユニットを準備する準備ステップと、
    上記準備ステップで準備した上記位置ズレ修正ユニットを駆動することによって、上記ワークを初期位置からワーク外周凸部が上記収容箱の所定の隅部に係合し且つワーク外周面が上記隅部から延びる内壁面に当接する修正位置まで動かす位置ズレ修正ステップと、
    上記準備ステップで準備した上記取出ユニットを駆動することによって、上記修正位置にある上記ワークを保持して上記収容箱から取り出す取出ステップと、
    を含む、ワーク取出方法。
  7. 上記位置ズレ修正ステップでは、上記位置ズレ修正ユニットを構成するロッド部材を上下に立てたままの状態で上記初期位置にある上記ワークの側方に挿入して上記ワークが上記修正位置に配置されるまで水平面に沿って移動させる、請求項6に記載のワーク取出方法。
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