JP2020011325A - 電鋳砥石 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工液の供給と排出を促進することができ、且つ研削効率の向上を図れる電鋳砥石を提供する。【解決手段】 被加工物を研削加工する電鋳砥石1であって、肉厚が0.3mm以上1.0mm以下の円筒部2と、円筒部2の一方の端面2aである加工面から他方の端面2bに向かって連続して延在し、円筒部2の内周面および外周面に開口する開口部4と、を有し、加工面としての一方の端面2a側から見たときに、一方の端面2aの外周縁の全体を通過する仮想的な第1の円5の周方向の長さに対する、一方の端面2aの外周縁の長さの占める割合が50%以上80%以下に設定され、第1の円5において開口部4を通過する部分の周方向の長さに対する、円筒部2の軸方向に沿った開口部4の高さの比が1.0以上4.3以下に設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電鋳砥石に関する。
従来、一方の端面が加工面である円筒部と、円筒部の他方の端面に接着された基台とを備える電鋳砥石が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の電鋳砥石では、円筒部にその内周面と外周面とを連通させる複数の開口部が設けられている。
特開2002−36123号公報
特許文献1の電鋳砥石では、円筒部の内周面と外周面とを連通させる開口部が多数設けられており、多数の開口部を介して加工液が流れるように構成されている。しかし、多数の開口部を設けた結果、加工面の面積が小さくなり研削効率が低下する問題があった。
一方で、Al、AlNやSiCなどのセラミックス部材を研削加工すると、研削時に発生するセラミックスの加工屑が加工液と混じることで粘性の高い泥状物質が発生する。このとき、円筒部の開口部から泥状物質を効率的に排出できないと、円筒部の内部において加工屑の詰まりが発生する。その結果、研削効率の低下や、加工負荷の増大による砥石の破損が生じることがあった。特にAlNは加工液中の水分と反応するとアルカリ性のアンモニアが発生する。アンモニアが加工屑や加工液と混濁した物質は、粘性が高く凝縮し易く開口部からの排出が良好に行えない場合があった。
本発明は、以上の点に鑑み、加工液の供給と排出を促進することができるとともに、研削効率の向上を図ることができる電鋳砥石を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
被加工物を研削加工する電鋳砥石であって、
肉厚が0.3mm以上1.0mm以下の円筒部と、
前記円筒部の一方の端面である加工面から他方の端面に向かって連続して延在し、前記円筒部の内周面および外周面に開口する開口部と、を有し、
前記加工面側から見たときに、前記加工面の外周縁の全体を通過する仮想的な第1の円の周方向の長さに対する、前記加工面の外周縁の長さの占める割合が50%以上80%以下であり、
前記第1の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さに対する、前記円筒部の軸方向に沿った前記開口部の高さの比が1.0以上4.3以下であることを特徴とする。
本発明によれば、開口部が加工面としての一方の端面から他方の端面に向かって連続して延在している。これにより、開口部を介して加工液が電鋳砥石の内部に入り易くなるとともに、開口部を介して加工液が排出され易くなる。
さらに、本発明によれば、加工面側からみたときに、加工面の外周の全体を通過する仮想的な第1の円の周方向の長さに対する、加工面の外周縁の長さの占める割合を50%以上80%以下とし、第1の円において開口部を通過する部分の周方向の長さに対する、円筒部の軸方向に沿った開口部の高さの比を1.0以上4.3以下としている。これにより、加工面の面積と電鋳砥石の強度を確保しつつ、加工液の供給と排出がより一層促進される。また、研削加工により発生した加工屑と加工液が混ざることで粘性の高い泥状物質が発生する場合であっても、開口部を介して、加工液と共に泥状物質を容易に排出することができ、研削効率の向上を図ることができる。
[2]また、本発明においては、前記開口部は、前記円筒部の軸線に対して回転対称に2から4の何れかの個数設けることができる。開口部を2個から4個設ける場合には、回転対称とすることにより、開口部が回転対称となっていないものと比較して、電鋳砥石の回転バランスを向上させることができる。
[3]また、本発明においては、前記開口部が存在する前記円筒部の軸線に垂直な断面における前記外周面の全体を通過する仮想的な第2の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さが、前記仮想的な第1の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さよりも長いことが好ましい。本発明によれば、研削加工による磨耗によって電鋳砥石は加工面側から短くなっていくが、電鋳砥石が短くなっても、開口部の面積をある程度確保することができる。
[4]また、本発明においては、前記開口部の少なくとも一部を、前記円筒部の軸線に対して周方向に傾斜して延びるように構成することもできる。本発明によれば、加工面側から見たときの開口部の延びる方向を電鋳工具の回転方向とそろえることができるため、研削加工時に電鋳砥石にかかる衝撃を緩和し電鋳砥石の破損を抑制することができる。
[5]また、本発明においては、前記外周面および前記内周面における前記開口部を画定する輪郭線は、前記他方の端面側において曲線を有することが好ましい。本発明によれば、開口部を画定する輪郭線の他方の端部側が曲線を有するため、直線のみで輪郭線が構成されている場合と比較して、角部での応力集中が発生し難く、電鋳砥石の強度を向上させることができる。
第1実施形態の電鋳砥石を模式的に示す斜視図。 第2実施形態の電鋳砥石を模式的に示す斜視図。 第3実施形態の電鋳砥石を模式的に示す説明図。 第4実施形態の電鋳砥石を模式的に示す説明図。 第5実施形態の電鋳砥石を模式的に示す説明図。 実施例および比較例の電鋳砥石を示す説明図。
図を参照して、本発明の実施形態の電鋳砥石を説明する。
[第1実施形態]
図1を参照して、第1実施形態の電鋳砥石1は、円筒状の円筒部2と、円柱状の基台3とを備える。円筒部2の一方の端面2aは、開口していると共に被加工物と接触して研削加工する加工面として機能する。円筒部2の他方の端面2bは、基台3の一方の端面に接着されている。
円筒部2の肉厚は0.3mm以上1.0mm以下の範囲に設定されている。円筒部2には、加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在し、円筒部2の内周面および外周面に開口する1つの開口部4が設けられている。
円筒部2を一方の端面2a側である加工面側から見たときに加工面としての一方の端面2aの外周縁の全体を通過する仮想的な円を第1の円5とする。加工面としての一方の端面2aの外周縁の長さ(開口部4を除いた部分の周方向の長さ)は、第1の円5の円周の50%以上、80%以下に設定されている。一方の端面2aの外周縁の長さを仮想的な第1の円5の50%以上、80%以下に設定することにより、被加工物に対する接触面積を一定程度増やすことができ研削効率の向上を図ることができる。
開口部4は、仮想的な第1の円5において開口部4を通過する部分の周方向の長さ(開口部4の一方の端面2a側の端部の周方向の幅)に対する、開口部4の電鋳砥石1の軸線方向の高さの比が1.0以上、4.3以下となるように設定されている。
このように構成することにより、電鋳砥石1の強度を確保しつつ、開口部4の十分な大きさが確保されるため、研削加工時において、開口部4を介した、加工液の供給や加工液と加工屑の排出を効率的に行うことができる。また、開口部4が軸線方向に縦長形状となり、電鋳砥石1の開口部4の軸線方向の長さが加工時の磨耗によって短くなっても、開口部4の開口面積をある程度広く維持することができ、電鋳砥石1の寿命を比較的長く確保することができる。
円筒部2における外周面および内周面での開口部4を画定する輪郭線は、他方の端面2b側の端縁部分4aにおいて曲線で形成されている。これにより、直線のみで開口部4を画定する輪郭線が構成された場合と比較して、角部での応力集中が発生し難く、電鋳砥石の強度を向上させることができる。
次に、本実施形態の電鋳砥石1の製造方法ついて説明する。
まず、ニッケルメッキ槽に#200ダイヤモンドを分散させ、金属基材にメッキ層を肉厚0.3mm〜1mmで形成する。そして、金属基材を撤去して円筒状の円筒部2が形成される。
そして、円筒部2を円柱状の基台3に接着する。次に、円筒部2に開口部4を形成して、本実施形態の電鋳砥石1が完成する。
本実施形態の電鋳砥石1によれば、開口部4が加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在しており、従来のように比較的小さい開口部が複数に分散されたものと比較して、1つの開口部4の大きさを比較的大きくすることができる。これにより、開口部4を介して加工液が電鋳砥石1の円筒部2の内部に入り易くなる。従って、電鋳砥石1の回転速度を速くしても被加工物の加工箇所へ加工液を適切に供給することができる。さらに、研削加工により発生した加工屑が加工液と混ざることにより粘性が高く凝集性のある泥状物質が発生する場合であっても、泥状物質が開口部4の内部に留まることなく大きな開口部4から排出され、研削効率の低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
図2は、第2実施形態の電鋳砥石1を示している。第2実施形態の電鋳砥石1は、開口部4が2つである点を除き第1実施形態と同様に構成されている。2つの開口部4は、円筒部2が回転対称となるように周方向に等間隔で配置されている。開口部4を回転対称となるように設けることにより、開口部4が回転対称とならないように設けられている場合と比較して、電鋳砥石1を回転させたときの回転バランスを向上させることができる。
第2実施形態の電鋳砥石1によっても、第1実施形態と同様に、開口部4が加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在しており、従来のように比較的小さい開口部が複数に分散されたものと比較して、1つの開口部4の大きさを比較的大きくすることができる。これにより、開口部4を介して加工液が電鋳砥石1の円筒部2の内部に入り易くなる。従って、電鋳砥石1の回転速度を速くしても被加工物の加工箇所へ加工液を適切に供給することができる。
[第3実施形態]
図3は、第3実施形態の電鋳砥石1を示している。第3実施形態の電鋳砥石1は、開口部4の周方向の幅が他方の端面2bに向かうに従って次第に大きくなっている領域を含む点を除き、第2実施系態と同様に構成されている。
開口部4の周方向の幅を他方の端面2b側の端縁部分4aに向かうに従って次第に大きくなるように構成されているということは、換言すれば、開口部4が存在する円筒部2の軸線に対して垂直な断面における円筒部2の外周面全体を通過する仮想的な第2の円6において、開口部4を通過する部分の周方向の長さが、仮想的な第1の円において開口部4を通過する部分の周方向の長さよりも長くなるように構成されているということができる。
開口部4の周方向の幅を他方の端面2b側の端縁部分4aに向かうに従って次第に大きくなるように構成することにより、電鋳砥石1が研削加工に伴う磨耗で短くなっていっても開口部4の開口面積をある程度広く維持することができ、電鋳砥石1の寿命を比較的長く維持することができる。
また、第3実施形態の電鋳砥石1によっても、第1実施形態と同様に、開口部4が加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在しており、従来のように比較的小さい開口部が複数に分散されたものと比較して、1つの開口部4の大きさを比較的大きくすることができる。これにより、開口部4を介して加工液が電鋳砥石1の円筒部2の内部に入り易くなる。従って、電鋳砥石1の回転速度を速くしても被加工物の加工箇所へ加工液を適切に供給することができる。さらに、研削加工により発生した加工屑が加工液と混ざることにより粘性が高く凝集性のある泥状物質が発生する場合であっても、泥状物質が開口部4の内部に留まることなく大きな開口部4から排出され、研削効率の低下を抑制することができる。
[第4実施形態]
図4は、第4実施形態の電鋳砥石1を示している。第4実施形態の電鋳砥石1は、開口部4の他方の端面2b側の端縁部分4aが、開口部4の一方の端面2a側の周方向の幅よりも直径の大きな円形状に形成されている点を除き、第2実施形態と同様に構成されている。
開口部4の他方の端面2b側の端縁部分4aが、開口部4の一方の端面2a側の周方向の幅よりも直径の大きな円形状に形成されているということは、換言すれば、開口部4が存在する円筒部2の軸線に対して垂直な断面における円筒部2の外周面全体を通過する仮想的な第2の円6において、開口部4を通過する部分の周方向の長さが、仮想的な第1の円において開口部4を通過する部分の周方向の長さよりも長くなるように構成されているということができる。
開口部4の他方の端面2b側の端縁部分4aを、開口部4の一方の端面2a側の周方向の幅よりも直径の大きな円形状に形成することにより、電鋳砥石1が研削加工に伴う磨耗で短くなっていっても開口部4の開口面積をある程度広く維持することができ、電鋳砥石1の寿命を比較的長く維持することができる。
また、第4実施形態の電鋳砥石1によっても、第1実施形態と同様に、開口部4が加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在しており、従来のように比較的小さい開口部が複数に分散されたものと比較して、1つの開口部4の大きさを比較的大きくすることができる。これにより、開口部4を介して加工液が電鋳砥石1の円筒部2の内部に入り易くなる。従って、電鋳砥石1の回転速度を速くしても被加工物の加工箇所へ加工液を適切に供給することができる。さらに、研削加工により発生した加工屑が加工液と混ざることにより粘性が高く凝集性のある泥状物質が発生する場合であっても、泥状物質が開口部4の内部に留まることなく大きな開口部4から排出され、研削効率の低下を抑制することができる。
[第5実施形態]
図5は、第5実施形態の電鋳砥石1を示している。第5実施形態の電鋳砥石1は、開口部4が電鋳砥石1の軸線に対して周方向に傾斜して延びるように構成されている点を除き、第2実施形態のものと同様に構成されている。
第5実施形態の電鋳砥石1によっても、第1実施形態と同様に、開口部4が加工面としての一方の端面2aから他方の端面2bに向かって連続して延在しており、従来のように比較的小さい開口部が複数に分散されたものと比較して、1つの開口部4の大きさを比較的大きくすることができる。これにより、開口部4を介して加工液が電鋳砥石1の円筒部2の内部に入り易くなる。従って、電鋳砥石1の回転速度を速くしても被加工物の加工箇所へ加工液を適切に供給することができる。
さらに、研削加工により発生した加工屑が加工液と混ざることにより粘性が高く凝集性のある泥状物質が発生する場合であっても、泥状物質が開口部4の内部に留まることなく大きな開口部4から排出され、研削効率の低下を抑制することができる。また、一方の端面2a側から見たときの開口部4の延びる方向を電鋳工具1の回転方向と揃えることができるため、研削加工時に電鋳砥石にかかる衝撃を緩和し電鋳砥石1の破損を抑止することができる。
[実施例と比較例]
図6は、より具体的な実施例1〜9と比較例1〜3の寸法、および評価を示したものである。
実施例1〜9、比較例1〜3の電鋳工具1を用いて被加工物としての円盤状の炭化珪素(SiC)焼結体(直径300mm、厚さ8mm)の表面に同心状の溝を研削加工し、総加工距離が200m、300mのそれぞれに到達したときの電鋳工具1の破損、折損等の不具合の有無を確認し、不具合が発生していないものを良好と評価した。研削加工の条件は、実施例1〜9、比較例1〜3において切り込み速度、送り速度、周速が同じになるように設定した。
円筒部2は、軸方向の長さ20mm、厚さ0.5mm、に設定されている。実施例1〜7及び比較例1〜3では開口部4が1つ、実施例8では開口部4を2つ、実施例9では、開口部4を4つ設けている。
図6の実施例1〜9から加工面としての一方の端面2aの外周縁の全体を通過する仮想的な第1の円5の周方向の長さ(L1)に対する一方の端面2aの外周縁の長さ(L2)の割合が50%以上80%以下であり、且つ軸方向に沿った開口部4の高さ(H)を第1の円5において1つの開口部4を通過する部分の周方向の長さで割った値が1.0以上4.3以下であると、総加工距離が200mに到達した時点であっても、電鋳砥石1に折れが発生するなどの不具合が生じず、電鋳工具1の寿命を十分確保できていることが分かる。その理由としては、1つずつの開口部4が切削屑を加工液と共に十分に排出することができるだけの大きさで形成されていることが考えられる。
一方で、比較例1に示されるようにL2/L1の割合が80%を超えると開口部4から切削屑が十分に排出されず切削加工時に電鋳砥石1にかかる負荷が増大し、総加工距離が200mに到達した時点で折損が発生した。また、比較例2に示されるように、開口部4の高さ(H)を第1の円5において1つの開口部4を通過する部分の周方向の長さで割った値が4.3を超えると、円筒部2の強度不足によって折損が発生した。さらに、比較例3に示されるように、開口部4の高さ(H)を第1の円5において1つの開口部4を通過する部分の周方向の長さで割った値が1.0を下回ると、開口部4を介して加工液が十分に供給されず、また、切削屑が加工液と共に十分に排出されないため、切削加工時に電鋳砥石1にかかる負荷が増大し、総加工距離が200mに到達した時点で折損が発生した。
実施例2,4,7では、開口部4の高さ(H)を第1の円5において1つの開口部4を通過する部分の周方向の長さで割った値が相対的に小さく、総加工距離が300mになる前に寿命に達した。
本実施例1〜9では、被加工物にSiC焼結体を用いたが、電鋳砥石1は、AlN焼結体やAl焼結体を被加工物とする加工においても用いることができる。特にAlNは加工液中の水分と反応するとアルカリ性のアンモニアが発生する。アンモニアが加工屑や加工液と混濁した物質は、粘性が高く凝集し易いため、開口部4からの排出が良好に行えない場合があるが、被加工物をAlN焼結体とした場合であっても実施例1〜9と同一条件で加工した場合に総加工距離が200mを超えても折損等の不具合が発生しないことが確認された。
1 電鋳砥石
2 円筒部
2a 一方の端面(加工面)
2b 他方の端部
3 基台
4 開口部
4a 端縁部分
5 仮想的な第1の円
6 仮想的な第2の円

Claims (5)

  1. 被加工物を研削加工する電鋳砥石であって、
    肉厚が0.3mm以上1.0mm以下の円筒部と、
    前記円筒部の一方の端面である加工面から他方の端面に向かって連続して延在し、前記円筒部の内周面および外周面に開口する開口部と、を有し、
    前記加工面側から見たときに、前記加工面の外周縁の全体を通過する仮想的な第1の円の周方向の長さに対する、前記加工面の外周縁の長さの占める割合が50%以上80%以下であり、
    前記第1の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さに対する、前記円筒部の軸方向に沿った前記開口部の高さの比が1.0以上4.3以下であることを特徴とする電鋳砥石。
  2. 請求項1に記載の電鋳砥石であって、
    前記開口部は、前記円筒部の軸線に対して回転対称に2から4の何れかの個数設けられていることを特徴とする電鋳砥石。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電鋳砥石であって、
    前記開口部が存在する前記円筒部の軸線に垂直な断面における前記外周面の全体を通過する仮想的な第2の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さが、前記仮想的な第1の円において前記開口部を通過する部分の周方向の長さよりも長いことを特徴とする電鋳砥石。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電鋳砥石であって、
    前記開口部の少なくとも一部は、前記円筒部の軸線に対して周方向に傾斜して延びていることを特徴とする電鋳砥石。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の電鋳砥石であって、
    前記外周面および前記内周面における前記開口部を画定する輪郭線は、前記他方の端面側において曲線を有することを特徴とする電鋳砥石。
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