JP2001260036A - 切断ブレード - Google Patents

切断ブレード

Info

Publication number
JP2001260036A
JP2001260036A JP2000068112A JP2000068112A JP2001260036A JP 2001260036 A JP2001260036 A JP 2001260036A JP 2000068112 A JP2000068112 A JP 2000068112A JP 2000068112 A JP2000068112 A JP 2000068112A JP 2001260036 A JP2001260036 A JP 2001260036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting blade
blade
notch
radius
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000068112A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Tomita
泰央 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000068112A priority Critical patent/JP2001260036A/ja
Publication of JP2001260036A publication Critical patent/JP2001260036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断加工や溝入れ加工において、目詰まりを
生じにくく、寿命が長く、面精度の良い加工面が得られ
る切断ブレードを得る。 【解決手段】 切断ブレード1の外周端面部および外周
近辺の側面部に砥粒層2を設け、前記外周部に前記切断
ブレード1の外周半径よりも小さい曲率半径の円弧部を
つなぎ合わせた形状を有する2ヶ所以上の複数の切り欠
け部3を配置し、前記切り欠け部3の外周部端面に面取
り部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超硬合金やセラミ
ックスまたは石英ガラスなどの硬脆材料を高精度かつ高
能率に切断加工や溝入れ加工を行うための切断ブレード
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミックスや石英ガラスな
どの硬脆材料を切断あるいは溝入れ加工する場合には、
円板型形状でその外周端面部および外周近辺の側面部、
または全面に砥粒層を設けた薄刃切断ブレードが広く用
いられている。該ブレードは、被加工物の材料や加工面
精度、加工速度などの加工条件によって、前記砥粒層を
構成する結合剤(ボンド)、砥粒材料、砥粒粒径、集中
度などを考慮して選定していた。
【0003】ここで選定されたブレードを用いて、大量
の切断加工あるいは深い溝入れ加工を行う場合、該加工
で生じる研削屑により砥粒層に目詰まりが起こる。該目
詰まりにより、加工面にはチッピングなどの不具合を生
じて、前記加工面の面精度が悪くなり加工精度が低下す
る。また、前記目詰まりにより、ブレードの加工速度が
低下してブレードの加工能力も低下する。この目詰まり
を解消して加工能力を維持するために、適当なドレッシ
ング処理を施して対応していた。
【0004】また、前記目詰まりを生じにくくするため
に、ブレードの中心から放射状に複数の溝やスリットを
設けて研削屑の排出を促す構造のブレードを使用するこ
ともあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、超硬合
金やセラミックスまたは石英ガラスなどの硬脆材料に、
前記深い溝入れ加工などを施す場合には、上記目詰まり
が頻発する。その結果、前記ドレッシング処理の頻度が
高くなり、加工時間が遅延して、加工コストの上昇の要
因となっていた。さらに前記ドレッシング処理のたび
に、ブレード外周端面部における砥粒層の断面矩形形状
が徐々に崩れて、被加工物の加工形状として所望の溝形
状が得られなくなることもたびたびであった。したがっ
て、ブレードの寿命が短いといった問題点もあった。
【0006】また、放射状に配置された溝付きブレード
では、ブレード自身の剛性が弱くなり曲がりを生じやす
い。このブレードの曲がりにより、砥粒層の設けられて
いないブレード側面が、切断面や溝側面などの加工面と
接触するため、過大な研削抵抗を生じブレードの偏磨耗
を生じるといった問題があった。さらに前記ブレードの
曲がりにより所望する真直ぐな切断面や溝形状を形成で
きないといった問題点もあった。
【0007】そこで本発明では、目詰まりを生じにく
く、寿命が長く、面精度の良い加工面が得られる切断ブ
レードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載の発明に係わる切断ブ
レードでは、外周部に複数の切り欠け部を具備し、少な
くとも前記切り欠け部端面を含む前記外周部端面に砥粒
層を有することを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明に係わる切断ブレー
ドでは、 請求項1記載の切断ブレードにおいて、前記
切り欠け部は、前記切断ブレードの外周半径より小さい
曲率半径の円弧部をつなぎ合わせた形状を有することを
特徴としている。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係わる切断
ブレードでは、請求項1あるいは請求項2記載の切断ブ
レードにおいて、前記切り欠け部は、面取り部を有する
ことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明に係わる切断ブレー
ドでは、請求項3記載の切断ブレードにおいて、面取り
部の面取り角度が30度以上60度以下であることを特
徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明に係わる切断ブレー
ドでは、請求項1から請求項4のいずれかに記載の切断
ブレードにおいて、前記砥粒層はダイヤモンド砥粒を固
着したメタルボンドであることを特徴としている。
【0013】さらに、請求項6に記載の発明に係わる切
断ブレードでは、請求項1から請求項4のいずれかに記
載の切断ブレードにおいて、前記砥粒層はダイヤモンド
砥粒を固着した電着ボンドであることを特徴としてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、図を用いて本発明の実施
の形態について詳しく説明する。
【0015】図1は本発明による切断ブレード1の概略
図、およびワーク5を切断加工している状態を示してい
る。また、簡単に通常の外周端面部の概略側面および概
略部分断面図と、切り欠け部3の最深部の概略側面およ
び概略部分断面図についても示した。
【0016】本実施形態における、切断ブレード1は、
ブレード半径R=75mm、ブレード内径d=50.8
mm、ブレード肉厚3mmとし、外周部には、図1に示
すように、切り欠け部3を均等に5ヶ所に配置した。外
周端面部および両表面には、#200のダイヤモンドチ
ップ砥粒(不図示)を分散させたメタルボンドダイヤモ
ンド砥粒層2が設けられている。
【0017】前記切り欠け部3の形状は、ブレード半径
R(=75mm)よりも小さい曲率半径r(=65m
m)で、見込み角30度の円弧部二つをつなぎ合わせた
形状とした。ここで、前記二つの円弧部の接合点で、か
つ切り欠け部3の最深部(以下、切り欠け部の中心と称
す。)の一つを、図1に示すようにブレード最頂部に配
置した時、前記切り欠け部3を構成する二つの円弧の中
心は、前記ブレードと中心を同じくする同心円上(破
線)に、ブレード1の中心と前記切り欠け部の中心を結
ぶ線を挟んで対象な位置に配置される。たとえば、前記
切り欠け部3を構成する二つの円弧部の中心は、X方向
にw(=±11mm)、Y方向にh(=8mm)の位置
に配置される。残りの四つの切り欠け部を構成するそれ
ぞれの円弧部の中心も、同様に破線円周上に配置され
る。前記のような形状の切り欠け部を設けることによ
り、砥粒層2はワーク5に断続的に接触することにな
り、研削屑を効率的に排出することができる。
【0018】さらに、 図1の矢視B部に示す砥粒層2
の切り欠け最深部3における砥粒層2外周部端面には、
面取り角度45度の面取り加工が施してある。一方、図
1の矢視A部に示す砥粒層2は面取り加工が施されてお
らず、これにより、溝入れ加工を行う際に、溝底面を所
望のフラット形状に形成することができる。上記切り欠
け部に面取り部を設けることにより、加工時の研削抵抗
を低減することができる。
【0019】上記のブレードを用いて、アルミナ質セラ
ミックス製ワーク5に、幅3mm、深さ30mmの深い
溝入れ加工を、切り込み量30mm/パスで行った。
【0020】その結果、従来ブレードでは、ワーク5の
送り量が20mm/minであったものが、本発明のブ
レードでは、30mm/minと1.5倍にすることが
でき、加工時間が2/3に短縮された。
【0021】また、本発明のブレードでは、切り欠け部
3がチップポケットの効果を発揮しc、研削液の供給を
容易にするので、研削屑の排出が目視でも確認された。
その結果、従来ブレードが約10パス程度でドレッシン
グを必要としたのに対し、本ブレードではドレッシング
インターバルが20〜30パス程度に延びた。
【0022】さらに、数回のドレッシング処理後に従来
のブレードで形成された溝の縦断面を観察したところ、
底面部の両端略1mmずつの部分が概略R=3mmの曲
率をもつU字状の溝形状となっていた。一方、本発明の
ブレードで形成された溝の縦断面では、底面部の両端に
概略R=0.2mmの丸みが形成されているものの、ほ
ぼ所望の矩形形状が得られた。
【0023】なお、本発明による砥石では、切り欠け部
3は二つの円弧で形成されており、上記溝入れ加工など
では、主に一方の円弧部が研削加工を行なっている。そ
のため、前記一方の円弧部に設けられた面取り部が、極
度に摩耗した場合でも、他方の円弧部はほとんど磨耗す
ることがない。したがって、ブレード1を取り外し、反
転して取り付けることにより、あらたに同様の加工を継
続することが可能であり、砥石寿命を倍以上に長くする
ことができた。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたとおり、本発明の切断
ブレードによれば、切り欠け部分を設けたことにより、
加工中の研削液の供給および研削屑の排出が容易にな
り、ドレッシングインターバルを伸ばすことができた。
その結果、従来と比較して砥石寿命を2倍以上長くする
ことができ、加工コストを低減することができる。
【0025】また、加工時の研削抵抗を低減できたの
で、所望の加工面形状を高精度に形成することができ、
ブレード磨耗による加工面形状の劣化を低減することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における切断ブレードの概略図である。
【符号の説明】
1 ・・・・ 切断ブレード 2 ・・・・ 砥粒層 3 ・・・・ 切り欠け部 5 ・・・・ ワーク R ・・・・ 切断ブレード半径 r ・・・・ 切り欠け部円弧半径 w ・・・・ 水平方向中心位置 h ・・・・ 垂直方向中心位置 d ・・・・ ブレード内径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に複数の切り欠け部を具備し、 少なくとも、前記切り欠け部端面を含む前記外周部端面
    に砥粒層を有する切断ブレード。
  2. 【請求項2】 前記切り欠け部は、前記切断ブレードの
    外周半径よりも小さい曲率半径の円弧部をつなぎ合わせ
    た形状を有することを特徴とする請求項1記載の切断ブ
    レード。
  3. 【請求項3】 前記切り欠け部は、面取り部を有するこ
    とを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の切断ブ
    レード。
  4. 【請求項4】 前記面取り部の面取り角度は、30度以
    上60度以下であることを特徴とする請求項3記載の切
    断ブレード。
  5. 【請求項5】 前記砥粒層は、ダイヤモンド砥粒を固着
    したメタルボンドであることを特徴とする請求項1から
    請求項4のいずれかに記載の切断ブレード。
  6. 【請求項6】 前記砥粒層は、ダイヤモンド砥粒を固着
    した電着ボンドであることを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれかに記載の切断ブレード。
JP2000068112A 2000-03-13 2000-03-13 切断ブレード Pending JP2001260036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000068112A JP2001260036A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 切断ブレード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000068112A JP2001260036A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 切断ブレード

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001260036A true JP2001260036A (ja) 2001-09-25

Family

ID=18587213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000068112A Pending JP2001260036A (ja) 2000-03-13 2000-03-13 切断ブレード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001260036A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101866027A (zh) * 2010-05-21 2010-10-20 武汉正源高理光学有限公司 光学零件异形加工成型方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101866027A (zh) * 2010-05-21 2010-10-20 武汉正源高理光学有限公司 光学零件异形加工成型方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101529941B1 (ko) 스크라이빙 휠 및 스크라이브 방법
KR100287610B1 (ko) 원판형지지체를구비한연삭공구_
JP2005297139A (ja) 砥石
JP2006263890A (ja) 研削砥石
US20220097157A1 (en) Machining tool having asymmetrical teeth having cutting particles
JP4248167B2 (ja) 研削砥石
JP2001260036A (ja) 切断ブレード
JP2679509B2 (ja) 切断砥石及び切断方法
JP2004230531A (ja) 回転鋸
JP2006088243A (ja) 砥粒及び砥石
JP2002192469A (ja) 超砥粒薄刃切断砥石
JP2001025948A (ja) 球体研磨砥石
JPH0258067B2 (ja)
EP1252975A2 (en) Electro-deposited thin-blade grindstone
JP2006205330A (ja) 砥石
JP2003285273A (ja) 切断用ホイール
JP6199231B2 (ja) ラップ加工用砥石
JPH08243928A (ja) セグメント型砥石車及びその製造方法
JP7260971B2 (ja) 電鋳砥石
JPH081807Y2 (ja) 切断用砥石
JP2001009733A (ja) ダイヤモンド工具
JP3998648B2 (ja) カップ型回転砥石
JPH07164327A (ja) 切断ブレード及び電解ドレッシング研削切断装置
JPH059232B2 (ja)
JP2007061943A (ja) ろう付け工具