JP2020007200A - 燃焼器、及び、燃料電池モジュール - Google Patents

燃焼器、及び、燃料電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2020007200A
JP2020007200A JP2018131612A JP2018131612A JP2020007200A JP 2020007200 A JP2020007200 A JP 2020007200A JP 2018131612 A JP2018131612 A JP 2018131612A JP 2018131612 A JP2018131612 A JP 2018131612A JP 2020007200 A JP2020007200 A JP 2020007200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wall
fuel
combustor
oxidizing gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018131612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7094168B2 (ja
Inventor
怜 加藤
Rei Kato
怜 加藤
貴亮 染川
Takaaki Somekawa
貴亮 染川
雅史 大橋
Masafumi Ohashi
雅史 大橋
信 稲垣
Makoto Inagaki
信 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2018131612A priority Critical patent/JP7094168B2/ja
Publication of JP2020007200A publication Critical patent/JP2020007200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7094168B2 publication Critical patent/JP7094168B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)

Abstract

【課題】燃焼器において燃料ガスの燃焼性を向上させる。【解決手段】内側筒壁204には、燃料ガスノズル210が形成されている。燃料ガスノズル210は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。筒状壁部232には、燃料ガスノズル210に対応する位置に酸化剤ガスノズル252が形成されている。燃料ガスノズル210の中心軸S1は、酸化剤ガスノズル252の中心軸S2よりも下側に配置されている。燃料ガスノズル210を中心軸S1方向から見ると、燃料ガスノズル210の下部に酸化剤ガスノズル252と重複しない部分ができる。【選択図】図6

Description

本発明は、燃焼器、及び、燃焼器を備えた燃料電池モジュールに関する。
従来、固体酸化物形燃料電池セルスタックと、原燃料ガスを改質し燃料電池セルスタックに供給される改質ガスを生成する改質部と、燃料電池セルスタックから排出されたスタック排ガスを燃焼する燃焼器とを備えた燃料電池モジュールが知られている。
特開2016−24871号公報
この燃料電池モジュールの燃焼器では、燃料電池セルスタックから排出されたスタック排ガスを燃焼させるために、酸化剤ガス(空気)を用いる。スタック排ガスと酸化剤ガスをどのように燃焼室へ供給するかによって燃焼性に影響が出る。燃焼室への供給の仕方によっては、スタック排ガスの燃焼が不十分となり、スタック排ガスが燃焼されないまま燃焼器から排出されたり、燃焼器内において火炎が消失してしまったりすることが考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、燃焼器において燃料ガスの燃焼性を向上させる燃焼器、及び、この燃焼器を備えた燃料電池モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る燃焼器は、燃料ガス及び酸化剤ガスが混合された混合ガスが燃焼される筒状の燃焼室周壁の内側に形成された燃焼室と、前記燃焼室の筒軸の一端側と隣接され外部から前記酸化剤ガスが供給され、酸化剤ガス室仕切壁で前記燃焼室と区画された酸化剤ガス室と、前記酸化剤ガス室の径方向内側に配置され、外部から前記燃料ガスが供給され、燃料ガス室仕切壁で前記酸化剤ガス室と区画された燃料ガス室と、前記酸化剤ガス室仕切壁を貫通し、前記燃焼室と前記酸化剤ガス室とを連通させる酸化剤ガスノズルと、前記燃料ガス室仕切壁を貫通し、前記貫通方向において前記酸化剤ガスノズルと重複する重複部と、前記酸化剤ガスノズルと非重複の非重複部を有し、前記燃料ガスを前記酸化剤ガス室へ吐出させる燃料ガスノズルと、を備えている。
この燃焼器では、径方向内側の燃料ガス室に供給された燃料ガスは、燃料ガスノズルから酸化剤ガス室へ噴出される。また、酸化剤ガス室に供給された酸化剤ガスは、燃料ガスノズルからの燃料ガスと共に酸化剤ガスノズルから燃焼室へ噴出される。燃料ガスノズルは、酸化剤ガスノズルと重複しない非重複部を有しているので、燃料ガスノズルを通過した燃料ガスの一部は、酸化剤ガス仕切壁に当たり、乱流を生じさせる。これにより、燃料ガスと酸化剤ガスの混合が促進され、酸化剤ガスノズルから燃焼室へ噴出された混合ガスの燃焼器における燃焼性を向上させることができる。
請求項2に係る燃焼器は、前記燃料ガスノズルと前記酸化剤ガスノズルとは、非同軸とされている。
このように、燃料ガスノズルと酸化剤ガスノズルとを非同軸に配置することにより、燃料ガスノズルと酸化剤ガスノズルの大小関係に係わらず、容易に燃料ガスノズルに重複部と非重複部とを形成することができる。
請求項3に係る燃焼器は、前記酸化剤ガス室仕切壁は、前記燃焼室周壁と同軸に配置された筒状の筒状壁部と、前記筒状壁部の外周下部から前記燃焼室周壁へ拡径され前記燃焼室が前記一端側へ凸となるようにテーパー状とされたテーパー壁部と、を有し、
前記酸化剤ガスノズルは、前記筒状壁部に形成され、前記テーパー壁部には、前記テーパー壁部を貫通して前記酸化剤ガス室と前記燃焼室とを連通させる複数のテーパー壁連通孔が形成されている。
請求項3に記載の燃焼器では、筒状壁部に形成された酸化剤ガスノズルから噴出された燃料ガスと酸化剤ガスとの混合ガスを、テーパー壁部に沿って径方向内側から径方向外側へ拡散させることができ、燃焼器における火炎の長さを短くすることができる。
請求項4に係る燃焼器は、前記燃料ガス室仕切壁が、前記筒状壁部の内側に配置された筒状の内側筒壁、及び、前記内側筒壁の先端を覆う天面壁を含んで形成され、前記燃料ガスノズルは前記内側筒壁に形成されている。
請求項4に係る燃焼器では、燃料ガス室仕切壁を筒状の内側筒壁と内側筒壁の先端を覆う天面壁を含んで形成することにより、燃料ガス室を筒内側の空間で構成することができる。
請求項5に係る燃焼器は、前記テーパー壁連通孔は、前記燃焼室の径方向に同一幅の同心環状帯において、径方向内側よりも径方向外側の方が前記酸化剤ガスの前記テーパー壁連通孔の透過流量が多くなるように形成されている。
請求項5に係る燃焼器では、前記燃焼室の径方向内側よりも径方向外側の方が酸化剤ガスのテーパー壁連通孔の透過流量が多い。したがって、酸化剤ガスへ供給された酸化剤ガスのうち燃焼室の径方向外側に供給される流量が増え、燃料ガスに混合される流量が減少するため、燃焼ガスの燃焼速度を下げることができる。これにより、燃焼器の筒軸付近への火炎集中が抑制され、局所加熱による焼損、劣化を抑制することができる。また、燃焼器へ供給される空気比が高い場合には、燃焼に寄与せず排気させることができるため、燃焼性を向上させることができる。
請求項6に係る燃焼器は、記テーパー壁連通孔は、同心円状に複数列形成され、径方向内側の列の前記テーパー壁連通孔の個数よりも径方向外側の列の前記テーパー壁連通孔の個数が多いことを特徴とする。
このように、径方向内側の列のテーパー壁連通孔の個数よりも、径方向外側の列のテーパー部連通孔の個数を多くすることにより、燃焼室の径方向内側よりも径方向外側の酸化剤ガスの透過流量を多くすることができる。したがって、燃焼ガスの燃焼速度を下げることができると共に、燃焼器へ供給される空気比が高い場合でも燃焼性を向上させることができる。
請求項7に係る燃焼器は、前記テーパー壁連通孔は、同心円状に複数列形成され、径方向内側の列の前記テーパー壁連通孔の開口サイズよりも径方向外側の列の前記テーパー壁連通孔の開口サイズが大きいことを特徴とする。
このように、径方向内側の列のテーパー壁連通孔の開口サイズよりも、径方向外側の列のテーパー部連通孔の開口サイズを大きくすることにより、燃焼室の径方向内側よりも径方向外側の酸化剤ガスの透過流量を多くすることができる。したがって、燃焼ガスの燃焼速度を下げることができると共に、燃焼器へ供給される空気比が高い場合でも燃焼性を向上させることができる。
請求項8に係る燃料電池モジュールは、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池セルスタックと、原燃料が気化されて原燃料ガスが生成される気化部と、前記原燃料ガスから前記燃料ガスが生成される改質部と、前記燃料電池セルスタックの燃料極から排出された燃料極排ガスである燃料ガスと、前記燃料電池セルスタックの空気極から排出された空気極排ガスである酸化剤ガスとが混合されたスタック排ガスを燃焼させる、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の燃焼器と、を備えている。
請求項8に係る燃料電池モジュールによれば、上述の燃焼器が適用されているので、起動時や発電時に燃料ガス及び酸化剤ガスの混合ガスであるスタック排ガスの性状や組成等が異なる場合でも、スタック排ガスを単一の燃焼器で安定して燃焼させることができる。これにより、燃焼器及びその周辺の構造を簡素化できるので、燃料電池モジュールの小型化及び低コスト化を図ることができる。
請求項8に係る燃料電池モジュールは、前記燃焼器は、前記燃料電池セルスタックの上方に設けられ、前記改質部は、前記燃焼器の上方に前記燃焼器と同軸上に設けられると共に、互いの間に隙間を有する少なくとも三重の筒状壁によって構成され、かつ、該三重の筒状壁における内側及び筒状壁の間に、断熱空間、前記燃焼器から排出された燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路、及び、前記燃焼排ガスの熱を利用して前記原燃料ガスが改質されて前記燃料ガスが生成される改質流路をそれぞれ有し、前記気化部は、前記改質部の上方に前記改質部と同軸上に設けられると共に、互いの間に隙間を有する少なくとも三重の円筒状又は楕円筒状の筒状壁によって構成され、かつ、該三重の筒状壁における内側及び筒状壁の間に、断熱空間、前記燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路、及び、前記燃焼排ガスとの熱交換により前記原燃料が気化されて前記原燃料ガスが生成される気化流路をそれぞれ有する。
請求項9に係る燃料電池モジュールによれば、気化部及び改質部は、少なくとも三重の筒状壁によってそれぞれ形成されているので、気化部及び改質部の構造を簡素化することができると共に、気化部及び改質部を小型化することができる。また、燃焼器、改質部、気化部は、同軸上に配置されているので、燃料電池モジュールを径方向に小型化することができる。
以上説明したように、本発明によれば、燃焼器において燃料ガスの燃焼性を向上させることができる。
燃料電池モジュールの縦断面図である。 燃料電池モジュールの要部拡大図である。 燃料電池モジュールの要部拡大図である。 燃料電池モジュールの要部拡大図である。 第1実施形態に係る燃焼器の縦断面を含む斜視図である。 第1実施形態に係る燃焼器を一部拡大した上面図(A)と、縦断面図(B)である。 第1実施形態に係る酸化剤ガスノズル、燃料ガスノズル付近を拡大した断面図である。 第1実施形態の変形例に係る酸化剤ガスノズル、燃料ガスノズル付近を拡大した断面図である。 第1実施形態に係る燃焼器と比較例に係る燃焼器の、燃焼空気比と燃焼排ガスの一酸化炭素濃度の関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る燃焼器を一部拡大した上面図(A)と、縦断面図(B)である。 第2実施形態の変形例に係る燃焼器を一部拡大した上面図(A)と、縦断面図(B)である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。なお、図中において、水平方向を矢印Xで示し、鉛直方向を矢印Zで示している。
<燃料電池モジュール>
図1に示されるように、第1実施形態に係る燃料電池モジュールMは、燃料電池セルスタック10と、容器20と、断熱層130と、断熱材140とを備える。
<燃料電池セルスタック>
燃料電池セルスタック10には、一例として、固体酸化物形燃料電池(SOFC)が適用されている。この燃料電池セルスタック10は、鉛直方向に積層された複数の平板形のセル12と、マニホールド14と有している。セル12の形状は、平板形以外に、円筒形、円筒平板形など、どのような形状でも良い。各セル12は、燃料極、電解質層、空気極を有する。
各セル12の燃料極には、燃料ガス(改質ガス)が供給され、各セル12の空気極には、酸化剤ガスが供給される。各セル12は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電すると共に、発電に伴い発熱する。
<容器>
容器20は、複数(九個)の管材21〜29により構成されている。この複数の管材21〜29は、いずれも横断面が真円形状である円筒状に形成され、伝熱性の高い金属で形成される。この複数の管材21〜29は、容器20の内側から外側に順に配置されている。なお、本実施形態では、一例として九個の管材21〜29により容器20を構成しているが、他の個数(8個以下、10個以上)の管材により容器を構成してもよい。
容器20の内側から一番目の管材21は、燃料電池セルスタック10の上方から容器20の上端部に亘って設けられている。二番目の管材22及び三番目の管材23は、一番目の管材21の上部に対応する長さで形成されており、二番目の管材22は、一番目の管材21の外側から管材21の上部に接合されている。四番目の管材24は、容器20の高さ方向の中央部に設けられており、五番目の管材25及び六番目の管材26は、容器20の下端部から上端部に亘って設けられている。七番目の管材27、八番目の管材28、及び、九番目の管材29は、容器20の高さ方向の中央部から上端部に亘って設けられている。
六番目の管材26と七番目の管材27とは、水平方向に延びる連結部31を介して連結され、五番目の管材25と八番目の管材28とは、水平方向に延びる連結部32を介して連結されている。また、九番目の管材29の上端部は、水平方向に延びる連結部33を介して三番目の管材23の上端部に固定されている。
五番目の管材25の下端部は、底壁部34に固定されており、六番目の管材26の下端部は、底壁部35に固定されている。底壁部34には、燃料電池セルスタック10が載置されており、また、底壁部34と底壁部35とは、スペーサ36により固定されている。
この複数の管材21〜29によって構成される容器20は、機能別には、気化部40と、改質部60と、燃焼部90と、予熱部100と、熱交換部110とを有する。
<気化部>
気化部40は、図2、3にも示されるように、四重の筒状壁41〜44によって構成されている。四重の筒状壁41〜44のうち最も内側に位置する筒状壁41は、一番目の管材21の上部と、二番目の管材22とによって構成され、四重の筒状壁41〜44のうち内側から二番目の筒状壁42は、三番目の管材23によって構成されている。また、四重の筒状壁41〜44のうち内側から三番目の筒状壁43は、五番目の管材25の上部によって構成され、四重の筒状壁41〜44のうち最も外側の筒状壁44は、六番目の管材26の上部によって構成されている。
なお、本実施形態では、一例として四重の筒状壁41〜44により気化部40を構成しているが、他の個数(3個以下、5個以上)の筒状壁により気化部を構成してもよい。
この四重の筒状壁41〜44によって構成された気化部40は、後述する改質部60の上方に改質部60と同軸上に設けられている。この気化部40を構成する四重の筒状壁41〜44は、互いの間に隙間を有しており、この四重の筒状壁41〜44の内側から外側には、断熱空間45、気化流路46、燃焼排ガス流路47、及び、酸化剤ガス流路48が順に形成されている。
つまり、一番目の筒状壁41の内側の空間は、断熱空間45として形成され、一番目の筒状壁41と、二番目の筒状壁42との間の隙間は、気化流路46として形成されている。また、二番目の筒状壁42と、三番目の筒状壁43との間の隙間は、燃焼排ガス流路47として形成され、三番目の筒状壁43と、四番目の筒状壁44との間の隙間は、酸化剤ガス流路48として形成されている。図2、3において、断熱空間45は、空洞とされているが、この断熱空間45には、断熱材49が充填されても良い。
気化流路46の上端部には、容器20の径方向外側に延びる原燃料供給管50が接続されている。原燃料供給管50は、連結部31〜33の上方に位置する。気化流路46は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この気化流路46には、原燃料供給管50から供給された原燃料161が鉛直方向上側から下側に流れる。この原燃料供給管50から供給される原燃料161としては、炭化水素燃料に改質用水が混合されたものが使用される。また、この原燃料161に含まれる炭化水素燃料としては、例えば、都市ガスが好適に用いられるが、プロパンなどの炭化水素を主成分とするガスが用いられても良く、また、炭化水素系液体が用いられても良い。
この気化流路46には、気化部40の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材51が設けられており、この螺旋部材51により、気化流路46は、気化部40の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
燃焼排ガス流路47の下端部は、後述する改質部60に形成された燃焼排ガス流路67を介して燃焼器200に形成された燃焼室207(図4参照)と連通されている。燃焼排ガス流路47は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路47には、燃焼器200から排出されると共に改質部60の燃焼排ガス流路67を通じて供給された燃焼排ガス168が鉛直方向下側から上側に流れる。
燃焼排ガス流路47の上端部には、この燃焼排ガス流路47の周方向に沿って環状に形成された整流板52が設けられている。この整流板52には、周方向に間隔を空けて複数のオリフィス53が形成されている。この複数のオリフィス53は、整流板52の板厚方向に貫通している。なお、この整流板52は、省かれても良い。
酸化剤ガス流路48の上端部は、後述する熱交換部110に形成された酸化剤ガス流路118と連通されている。この酸化剤ガス流路48は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路48には、熱交換部110の酸化剤ガス流路118から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
<改質部>
図3に示されるように、改質部60は、四重の筒状壁61〜64によって構成されている。四重の筒状壁61〜64のうち最も内側に位置する筒状壁61は、一番目の管材21の下部によって構成され、四重の筒状壁61〜64のうち内側から二番目の筒状壁62は、四番目の管材24によって構成されている。また、四重の筒状壁61〜64のうち内側から三番目の筒状壁63は、五番目の管材25における高さ方向の中央部によって構成され、四重の筒状壁61〜64のうち最も外側の筒状壁64は、六番目の管材26における高さ方向の中央部によって構成されている。
この四重の筒状壁61〜64によって構成された改質部60は、後述する燃焼器200(図4参照)の上方に燃焼器200と同軸上に設けられている。この改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64は、互いの間に隙間を有している。そして、この四重の筒状壁61〜64の内側から外側には、断熱空間65、燃焼排ガス流路67、改質流路66、及び、酸化剤ガス流路68が順に形成されている。
なお、本実施形態では、一例として四重の筒状壁61〜64により改質部60を構成しているが、他の個数(3個以下、5個以上)の筒状壁により改質部を構成してもよい。
つまり、一番目の筒状壁61の内側の空間は、断熱空間65として形成され、一番目の筒状壁61と、二番目の筒状壁62との間の隙間は、燃焼排ガス流路67として形成されている。また、二番目の筒状壁62と、三番目の筒状壁63との間の隙間は、改質流路66として形成され、三番目の筒状壁63と、四番目の筒状壁64との間の隙間は、酸化剤ガス流路68として形成されている。
断熱空間65は、上述の気化部40の断熱空間45と連通している。図3において、断熱空間65は、空洞とされているが、この断熱空間65には、断熱材69が充填されても良い。燃焼排ガス流路67の下端部は、後述する燃焼器200に形成された燃焼室207(図4、図5参照)と連通されている。燃焼排ガス流路67は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路67には、後述する燃焼器200から排出された燃焼排ガス168が鉛直方向下側から上側に流れる。
<混合部及び分散部>
改質部60の上端部には、鉛直方向上側に延長された混合部80が形成されている。この混合部80は、気化部40と改質部60との間、すなわち、より具体的には、改質部60の上側且つ気化部40の下端部の径方向外側に位置する。気化部40の下端部における周方向の一部からは、連結管81が径方向外側に延びている。連結管81は、混合部80における気化部40との接続部を構成しており、この連結管81の内側は、水平方向に貫通するオリフィス82として形成されている。連結管81(オリフィス82)は、気化流路46の径方向外側に位置しており、気化流路46の下端部と連通する。混合部80は、連結管81(オリフィス82)を一つのみ有する。混合部80には、オリフィス82に対する改質流路66側(径方向外側)に位置しオリフィス82と対向する対向壁部86が設けられている。
改質流路66の入口(上端)は、混合部80及び連結管81を介して気化流路46と連通されている。改質流路66は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この改質流路66には、気化流路46から供給された原燃料ガス162が鉛直方向上側から下側に流れる。
この改質流路66の入口には、改質流路66の周方向に沿って環状に形成された仕切板83が設けられている。この仕切板83には、周方向に一定の間隔を空けて複数のオリフィス84が形成されている。この複数のオリフィス84は、仕切板83の板厚方向(鉛直方向)に貫通しており、改質流路66には、複数のオリフィス84を通じて原燃料ガス162が流入する。この仕切板83は、鉛直方向に間隔を空けて複数設けられていても良い。
改質流路66には、原燃料ガス162から燃料ガス163を生成するための改質触媒層70が改質流路66の周方向及び軸方向の全長に亘って設けられている。改質触媒層70には、例えば、活性金属としてニッケル、ルテニウム、白金、ロジウム等の金属を担持した粒状触媒又はハニカム触媒等が用いられる。
酸化剤ガス流路68の上端部は、上述の気化部40に形成された酸化剤ガス流路48と連通されている。この酸化剤ガス流路68は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路68には、気化部40の酸化剤ガス流路48から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
<燃焼部>
図4に示されるように、燃焼部90は、上述の改質部60の下方に改質部60と同軸上に設けられている。この燃焼部90の内部には、図5に示される燃焼器200が形成されている。燃焼器200は、燃焼室周壁201と、燃焼室内壁202と、整流部203と、燃料ガス室仕切壁としての内側筒壁204と、酸化剤ガス室仕切壁としての筒状壁部232、テーパー壁部205とを有する。
燃焼室周壁201は、上述の改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64のうち内側から二番目の筒状壁62を下方へ延長することにより形成されている(図4参照)。なお、図5に示される燃焼器200では、燃焼室周壁201に段部201Aが形成されているが、図1の燃料電池モジュールMは、段部201Aが省かれた状態で示されている。燃焼室周壁201は、筒状に形成されており、この燃焼室周壁201の内側には、燃焼室207が形成されている。燃焼室207は、鉛直方向を軸方向として形成されている。この燃焼室207では、後述する燃料ガスと、酸化剤ガスとが混合された混合ガスが燃焼される。
燃焼室内壁202は、燃焼室周壁201よりも小径であり、燃焼室周壁201の内側に設けられている。この燃焼室内壁202は、上述の改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64のうち最も内側の筒状壁61の下端部によって形成されている(図4参照)。図5に示されるように、燃焼室内壁202は、燃焼室207の上側に配置されている。燃焼室周壁201と燃焼室内壁202との間の隙間は、上述の改質部60に形成された燃焼排ガス流路67の入口部67Aとして形成されている。燃焼室207で生じた燃焼排ガスは、燃焼排ガス流路67の入口部67Aから燃焼排ガス流路67に流入する。
この燃焼室内壁202の下端部には、燃焼室207の下側に向けて延出する整流部203が形成されている。この整流部203は、燃焼室207の上側(下流側)に向かうに従って拡径する円錐状に形成されている。この整流部203の内側及び燃焼室内壁202の内側は、一例として、空洞とされている。なお、整流部203の内側には、断熱材が充填されても良い。
燃焼室内壁202及び整流部203は、上述の容器20を構成する複数の管材21〜29のうち最も内側の管材21(図1も参照)に形成されている。この管材21の軸芯部には、パイプ150が設けられている。パイプ150は、管材21に固定されており、このパイプ150の内側には、点火プラグ151が挿入されている。図1に示されるように、パイプ150の上端部は、管材21における整流部203側と反対側の端部(上端部)から上方に導出されており、点火プラグ151は、パイプ150の上端側の開口を通じてパイプ150の内側に挿抜可能に挿入されている。
点火プラグ151は、導電性の芯材152と、芯材152を被覆する絶縁材153とを有する。芯材152の先端部(下端部)は、点火電極154として形成されており、芯材152の先端部よりも上側の部分は、導電部155として形成されている。パイプ150及び絶縁材153の下端部は、整流部203の先端部から突出されている。また、点火電極154は、パイプ150及び絶縁材153の下端部から突出されており、燃焼室207の中心軸線上に配置されている。なお、この点火電極154は、火炎電流検知用のフレームロッドを兼ねている。点火電極が火炎電流検知用のフレームロッドを兼ねる技術には、例えば、特公平7−117241号公報に記載の技術が適用される。
燃焼室周壁201の内側には、燃焼室207に加えて、燃料ガス室208及び酸化剤ガス室209が形成されている。燃料ガス室208は、燃焼室207の下側に燃焼室207と隣接して設けられている。この燃料ガス室208には、燃料電池セルスタック10の燃料極から排出された燃料極排ガスが燃料ガスとして供給される。酸化剤ガス室209は、燃料ガス室208の周囲に設けられている。この酸化剤ガス室209には、燃料電池セルスタック10の空気極から排出された空気極排ガスが酸化剤ガスとして供給される。
内側筒壁204は、筒状に形成されており、燃焼室周壁201の内側に燃焼室周壁201と同軸に設けられている。この内側筒壁204は、燃料ガス室208と酸化剤ガス室209とを区画している。この筒状に形成された内側筒壁204における燃焼室207側の開口は、天面壁222で覆われて閉鎖されている。天面壁222により、燃料ガス室208は、燃焼室207から区画されている。
内側筒壁204の先端部(燃焼室207側の端部)の径方向外側には、筒状壁部232が設けられ、筒状壁部232の燃焼室207側の開口は、天面壁222で覆われている。すなわち、天面壁222は、筒状壁部232及び内側筒壁204の先端部を覆っている。筒状壁部232と内側筒壁204の間には、外周酸化剤ガス室242が形成されている。外周酸化剤ガス室242は、環状とされ、酸化剤ガス室209と連通されている。筒状壁部232の筒軸方向の長さは、内側筒壁204よりも短く、筒状壁部232の下端から径方向外側へ向かってテーパー壁部205が延出形成されている。
図5にも示されるように、内側筒壁204には、燃料ガスノズル210が形成されている。燃料ガスノズル210は、周方向に間隔を空けて複数形成されている。燃料ガスノズル210は、内側筒壁204を径方向に貫通した円形の孔とされている。この複数の燃料ガスノズル210は、等間隔で配列されている。
図6(A)(B)に示されるように、筒状壁部232には、燃料ガスノズル210に対応する位置に酸化剤ガスノズル252が形成されている。酸化剤ガスノズル252は、筒状壁部232を径方向に貫通した円形の孔とされている。酸化剤ガスノズル252は、燃料ガスノズル210よりも大径とされている。また、周方向に隣り合う酸化剤ガスノズル252の間には、酸化剤ガスノズル252Aが形成されている。酸化剤ガスノズル252Aは、燃料ガスノズル210が形成されていない位置に設けられている。
燃料ガスノズル210の中心軸S1は、酸化剤ガスノズル252の中心軸S2よりも下側に配置されている。燃料ガスノズル210を中心軸S1方向から見ると、燃料ガスノズル210の下部に酸化剤ガスノズル252と重複しない部分ができる(図7参照)。以下、燃料ガスノズル210の当該非重複の部分を「非重複部210A」と称し、酸化剤ガスノズル252と重複する部分を「重複部210B」と称する。
なお、本実施形態では、燃料ガスノズル210の中心軸S1を酸化剤ガスノズル252の中心軸S2よりも下側に配置して中心軸S1と中心軸S2をずらしたが、中心軸S1を中心軸S2よりも上側に配置してもよい。また、中心軸S1と中心軸S2を水平方向にずらしてもよい。
また、図8に示されるように、燃料ガスノズル210を酸化剤ガスノズル252よりも大径とし、中心軸S1と中心軸S2を一致させて、燃料ガスノズル210と酸化剤ガスノズル252を同軸配置してもよい。この場合には、燃料ガスノズル210の酸化剤ガスノズル252よりも大径となる部分が非重複部となる。
燃料ガス室208に供給された燃料ガス165は、燃料ガスノズル210から外周酸化剤ガス室242へ噴出される。外周酸化剤ガス室242へ噴出された燃料ガス165は、非重複部210Aにおいて、噴出先の筒状壁部232に当たり、乱流を発生させる。これにより、外周酸化剤ガス室242において、酸化剤ガス166と燃料ガス165とが撹拌混合され、混合された混合ガスMGが、酸化剤ガスノズル252、252Aから燃焼室207へ噴出される。
テーパー壁部205は、筒状壁部232の周囲に環状に設けられており、燃焼室207と酸化剤ガス室209とを区画している。このテーパー壁部205は、燃焼室207の下側から上側に向かうに従って拡径するテーパー状に形成されている。
テーパー壁部205には、複数のテーパー壁連通孔211が形成されている。複数のテーパー壁連通孔211は、テーパー壁部205の厚さ方向に貫通する孔によって形成されている。複数のテーパー壁連通孔211は、燃焼室207の軸を中心にした同心円状に、且つ、放射状に配列されている。つまり、複数のテーパー壁連通孔211は、テーパー壁部205の径方向に複数のテーパー壁連通孔211が並ぶ径方向ノズル列と、テーパー壁部205の周方向に間隔を空けて複数のテーパー壁連通孔211が並ぶ周方向ノズル列と、を形成している。
各径方向ノズル列では、テーパー壁部205の径方向内側に位置する複数のテーパー壁連通孔211の間隔よりもテーパー壁部205の径方向外側に位置する複数のテーパー壁連通孔211の間隔の方が狭くなっている。これにより、径方向に同一幅の同心環状帯において、径方向内側よりも径方向外側の方が酸化剤ガスのテーパー壁連通孔211の透過流量が多くなる。
図4に示されるように、テーパー壁連通孔211からは、酸化剤ガス室209に供給された酸化剤ガス166が噴出される。テーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166は、前述の酸化剤ガスノズル252、252Aから噴出され、筒状壁部232の径方向内側から外側に拡散する混合ガスMGと混合される。
図4に示されるように、燃焼器200の周囲には、改質部60の改質流路66及び酸化剤ガス流路68が形成されている。つまり、四重の筒状壁61〜64のうち内側から三番目及び四番目の筒状壁63,64は、下方へ延長されている。そして、筒状壁62と筒状壁63との間には、改質部60の改質流路66が延長して形成されており、筒状壁63と筒状壁64との間には、改質部60の酸化剤ガス流路68が延長して形成されている。
また、燃料ガス室208の底部には、燃料ガス室底壁213が設けられ、この燃料ガス室底壁213の中央部には、燃料電池セルスタック10側(下側)に突出する筒状の連結壁214が形成されている。燃料電池セルスタック10の燃料極から排出された燃料極排ガスである燃料ガス165は、連結壁214の内側に形成された連通路215を通じて燃料ガス室208に流入する。
また、酸化剤ガス室209の外周部には、酸化剤ガス室周壁216が設けられ、酸化剤ガス室209の底部には、酸化剤ガス室底壁217が設けられている。酸化剤ガス室底壁217には、連通孔218が形成されており、燃料電池セルスタック10の空気極から排出された空気極排ガスである酸化剤ガス166は、連通孔218を通じて酸化剤ガス室209に流入する。
<予熱部>
図4に示されるように、予熱部100(収容部)は、燃焼部90の下方に設けられた二重の筒状壁101,102によって構成されている。二重の筒状壁101,102のうち内側の筒状壁101は、五番目の管材25の下部によって構成され、二重の筒状壁101,102のうち外側の筒状壁102は、六番目の管材26の下部によって構成されている。
この予熱部100は、燃料電池セルスタック10の周囲に設けられており、燃料電池セルスタック10を収容している。予熱部100の内側には、内側空間104が形成されており、予熱部100を構成する二重の筒状壁101,102の間には、予熱流路105が形成されている。
この予熱流路105には、予熱部100の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材106が設けられており、この螺旋部材106により、予熱流路105は、予熱部100の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
この予熱流路105の上端部は、上述の改質部60の酸化剤ガス流路68と連通され、予熱流路105の下端部は、図1に示される底壁部34と底壁部35との間に形成された導入路37を通じて燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15と連通されている。図4に示されるように、予熱流路105は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この予熱流路105には、改質部60の酸化剤ガス流路68を通じて供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
また、予熱部100の内側には、前述の改質流路66と、燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16(図1参照)とを接続する燃料ガス配管107が設けられている。改質流路66と燃料ガス配管107の内側とは、改質流路66の下端部に設けられたオリフィス98を通じて連通されている。
<熱交換部>
図2に示されるように、熱交換部110は、上述の改質部60及び気化部40の周囲に設けられた三重の筒状壁111〜113によって構成されている。三重の筒状壁111〜113における内側の筒状壁111は、七番目の管材27によって構成され、三重の筒状壁111〜113における中央の筒状壁112は、八番目の管材28によって構成され、三重の筒状壁111〜113における外側の筒状壁113は、九番目の管材29によって構成されている。
なお、本実施形態では、一例として三重の筒状壁111〜113により熱交換部110を構成しているが、他の個数(2個以下、4個以上)の筒状壁により熱交換部を構成してもよい。
この熱交換部110を構成する三重の筒状壁111〜113は、互いの間に隙間を有している。そして、内側の筒状壁111と中央の筒状壁112との間には、酸化剤ガス流路118が形成され、外側の筒状壁113と中央の筒状壁112との間には、燃焼排ガス流路117が形成されている。
酸化剤ガス流路118には、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材121が設けられており、この螺旋部材121により、酸化剤ガス流路118は、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成されている。同様に、燃焼排ガス流路117には、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材120が設けられており、この螺旋部材120により、燃焼排ガス流路117は、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
酸化剤ガス流路118の下端部には、容器20の径方向外側に延びる酸化剤ガス供給管122(図1参照)が接続されている。連結部31と連結部32との間の隙間は、容器20の径方向に延びる連結流路38として形成されており、酸化剤ガス流路118の上端部は、連結流路38を介して上述の気化部40に形成された酸化剤ガス流路48と連通されている。酸化剤ガス流路118は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路118には、酸化剤ガス供給管122(図1参照)から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向下側から上側に流れる。
また、連結部32と連結部33との間の隙間は、容器20の径方向に延びる連結流路39として形成されており、燃焼排ガス流路117の上端部は、連結流路39を介して上述の気化部40に形成された燃焼排ガス流路47と連通されている。この燃焼排ガス流路117の下端部には、容器20の径方向外側に延びるガス排出管123(図1参照)が接続されている。燃焼排ガス流路117は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路117には、気化部40の燃焼排ガス流路47から供給された燃焼排ガス168が鉛直方向上側から下側に流れる。
<断熱層>
図1に示されるように、改質部60及び気化部40と、熱交換部110とは、容器20の径方向に離間しており、この改質部60及び気化部40と熱交換部110との間には、円筒状の断熱層130が介在されている。この断熱層130は、気化部40及び改質部60を外側から覆っている。
<断熱材>
断熱材140は、円筒状の本体部141と、円盤状の上部142及び下部143とを有し、容器20を覆っている。つまり、本体部141は、容器20の周囲に設けられており、容器20を外側から覆っている。上部142は、本体部141を鉛直方向上側から覆うと共に、容器20の上部の周囲に設けられている。上部142は、鉛直方向上側から固定部材144により固定されている。下部143は、容器20及び本体部141を鉛直方向下側から覆っている。この断熱材140の表面は、被覆シート145によって覆われている。
<燃料電池モジュールの動作>
次に、第1実施形態に係る燃料電池モジュールMの動作について説明する。
図1に示される原燃料供給管50を通じて図2に示される気化流路46に原燃料161(原燃料及び改質用水が混合されたもの)が供給されると、この原燃料161は、螺旋状に形成された気化流路46を鉛直方向上側から下側へ流れる。このとき、気化部40では、燃焼器200(図4参照)から排出された燃焼排ガス168が燃焼排ガス流路47を鉛直方向下側から上側に流れる。気化流路46に隣接する燃焼排ガス流路47に燃焼排ガス168が流れると、気化流路46を流れる原燃料161と燃焼排ガス168との間で熱交換される。そして、気化流路46では、原燃料161が気化され、図3に示される原燃料ガス162が生成される。
この気化流路46で気化された原燃料ガス162は、連結管81の内側に形成されたオリフィス82を通り、改質部60の上方に形成された混合部80の内側空間85に流入する。このとき、気化流路46で気化された原燃料ガス162は、連結管81の内側のオリフィス82を通過する際に流速が高められて噴流となり、混合部80における径方向外側の対向壁部86に衝突する。そして、原燃料ガス162が対向壁部86に衝突することにより乱流が生じ、原燃料ガス162に含まれる炭化水素系ガス及び水蒸気が混合される。
このようにして混合された原燃料ガス162は、対向壁部86に衝突することにより径方向外側から鉛直方向下側に向きを変え、改質流路66の入口に形成された複数のオリフィス84を通じて改質流路66に流入する。複数のオリフィス84は、改質流路66の周方向に一定の間隔を空けて並んでいるので、この複数のオリフィス84を通過することで、改質流路66には、原燃料ガス162が周方向に分散して流入する。
また、このとき、改質部60では、燃焼器200(図4参照)から排出された燃焼排ガス168が燃焼排ガス流路67を鉛直方向下側から上側に流れる。改質流路66に隣接する燃焼排ガス流路67に燃焼排ガス168が流れると、改質流路66を流れる原燃料ガス162と燃焼排ガス168との間で熱交換される。そして、改質流路66では、燃焼排ガス168の熱を利用して改質触媒層70により原燃料ガス162から燃料ガス163が生成される。
改質流路66にて生成された燃料ガス163は、図4に示されるように、オリフィス98を通過し、燃料ガス配管107の内側に流入する。そして、この燃料ガス163は、燃料ガス配管107を通じて燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16(図1参照)に供給される。
一方、このとき、図2に示される熱交換部110では、酸化剤ガス供給管122(図1参照)を通じて酸化剤ガス流路118に酸化剤ガス164が供給される。この酸化剤ガス164は、螺旋状に形成された酸化剤ガス流路118を鉛直方向下側から上側に流れる。このとき、熱交換部110では、燃焼器200(図4参照)から排出された燃焼排ガス168が燃焼排ガス流路117を鉛直方向上側から下側に流れる。この燃焼排ガス168は、図1に示されるガス排出管123を通じて燃料電池モジュールMの外部に排出される。
図2に示されるように、酸化剤ガス流路118に隣接する燃焼排ガス流路117に燃焼排ガス168が流れると、酸化剤ガス流路118を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス168との間で熱交換される。そして、燃料電池モジュールMの外部へ排出される燃焼排ガス168の温度が低下され、燃料電池モジュールMの外部への放熱が抑制される。一方、酸化剤ガス164は、燃焼排ガス168の熱を吸収し、予熱される。この熱交換部110にて予熱された酸化剤ガス164は、連結流路38を通じて気化部40の酸化剤ガス流路48に流入し、その後、気化部40の酸化剤ガス流路48及び改質部60の酸化剤ガス流路68(図3,図4参照)を鉛直方向上側から下側に流れる。
図2に示される気化部40では、上述の通り、燃焼器200(図4参照)から排出された燃焼排ガス168が燃焼排ガス流路47を鉛直方向下側から上側に流れる。酸化剤ガス流路48に隣接する燃焼排ガス流路47に燃焼排ガス168が流れると、酸化剤ガス流路48を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス168との間で熱交換され、酸化剤ガス164がさらに予熱される。
同様に、図3に示されるように、改質部60では、燃焼器200(図4参照)から排出された燃焼排ガス168が燃焼排ガス流路67を鉛直方向下側から上側に流れる。改質流路66を挟んだ酸化剤ガス流路68と反対側の燃焼排ガス流路67に燃焼排ガス168が流れると、酸化剤ガス流路68を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス168とが改質流路66(改質触媒層70)を介して熱交換し、このことによっても、酸化剤ガス164が予熱される。
このように酸化剤ガス流路68を流れることで予熱された酸化剤ガス164は、図4に示される予熱流路105に流入し、この螺旋状に形成された予熱流路105を鉛直方向上側から下側に流れる。この予熱流路105を流れる酸化剤ガス164は、燃料電池セルスタック10の熱によってさらに予熱される。そして、この予熱流路105にて予熱された酸化剤ガス164は、燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15(図1参照)に供給される。
以上のようにして、図1に示される燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16に燃料ガス(改質ガス)が供給されると共に、燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15に酸化剤ガスが供給されると、燃料電池セルスタック10では、各セル12において、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する。また、各セル12は、発電に伴い発熱する。
このように燃料電池セルスタック10が起動すると、燃料電池セルスタック10の燃料極からは、燃料極排ガスが排出され、燃料電池セルスタック10の空気極からは、空気極排ガスが排出される。燃料極排ガスには、燃料電池セルスタック10にて発電に供されなかった燃料ガスが含まれ、同様に、空気極排ガスには、燃料電池セルスタック10にて発電に供されなかった酸化剤ガスが含まれる。
図4に示されるように、燃料電池セルスタック10の燃料極から排出された燃料極排ガスは、燃焼器200の燃料ガス室208に燃料ガスとして供給され、燃料電池セルスタック10の空気極から排出された空気極排ガスは、燃焼器200の一対の酸化剤ガス室209に酸化剤ガスとしてそれぞれ供給される。
そして、図4に示されるように、燃料ガスノズル210からは、燃料ガス室208に供給された燃料極排ガスである燃料ガス165が外周酸化剤ガス室242へ噴出される。燃料ガスノズル210から噴出された燃料ガス165は、一部(非重複部210Aを通過する燃料ガス165)が噴出先の筒状壁部232に当たり、乱流を発生させる。これにより、外周酸化剤ガス室242において、酸化剤ガス166と燃料ガス165とが撹拌混合され、混合された混合ガスMGが、酸化剤ガスノズル252、252Aから燃焼室207へ噴出される。混合ガスMGは、酸化剤ガスノズル252、252Aから径方向外側へ向かって噴出され、燃焼室207の径方向内側から外側に拡散される。
また、複数のテーパー壁連通孔211からは、酸化剤ガス室209に供給された空気極排ガスである酸化剤ガス166が噴出される。複数のテーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166は、テーパー壁部205の径方向内側から外側に拡散する混合ガスMGと混合される。この燃焼室207における混合ガスは、点火電極154とパイプ150等との間に形成されるスパークによって点火されて燃焼される。
ここで、例えば、空気比が高く、酸化剤ガス166の流量が燃料ガス165の流量に対して過剰な場合には、酸化剤ガスノズル252、252Aに近い位置で燃焼室207へ噴出された混合ガスが燃焼され、火炎167が生じる。テーパー壁部205の径方向外側に位置するテーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166の噴流は、混合ガスの燃焼によって生ずる燃焼排ガス168と混合され、燃焼室207から排出される。
一方、燃料ガス165の流量が多く空気比が低い場合には、複数のテーパー壁連通孔211のうちテーパー壁部205の径方向内側に位置するテーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166では混合ガスの燃焼に必要な酸素が不足する。この場合には、テーパー壁部205の径方向内側から外側にかけて設けられたテーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166と、酸化剤ガスノズル252から噴出された混合ガスMGとが混合されて燃焼されることで、テーパー壁部205の径方向内側から外側にかけて火炎167が生じる。このように、第1実施形態に係る燃焼器200では、空気比及び燃焼量が変化しても、燃焼を維持するように火炎部分が変化するようになっている。
このようにして燃焼室207に燃焼反応が生じ、この燃焼反応にて発生した燃焼排ガス168は、図4に示される整流部203に沿って燃焼排ガス流路67の入口部67Aに流入する。この燃焼排ガス流路67の入口部67Aに流入した燃焼排ガス168は、上述の通り、改質部60の燃焼排ガス流路67、気化部40の燃焼排ガス流路47(図3参照)、連結流路39及び熱交換部110の燃焼排ガス流路117(図2参照)を流れた後、図1に示されるガス排出管123を通じて燃料電池モジュールMの外部に排出される。
次に、本発明の第1実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第1実施形態の燃焼器200によれば、図6に示されるように、燃料ガスノズル210から噴出された燃料ガス165の噴流は、一部(非重複部210Aを通過する燃料ガス165)が噴出先の筒状壁部232に当たる。これにより、外周酸化剤ガス室242において、乱流を発生させ、酸化剤ガス166と燃料ガス165とが撹拌混合され、混合された混合ガスMGが、酸化剤ガスノズル252、252Aから燃焼室207へ噴出される。噴出された混合ガスMGは、酸化剤ガス166と燃料ガス165との混合が促進されているので、燃焼性が高い。
また、酸化剤ガスノズル252から径方向外側へ向かって噴出された混合ガスMGは、燃焼室207の径方向内側から外側に拡散される。したがって、空気比が高く、酸化剤ガス166の流量が燃料ガス165の流量に対して過剰な場合には、酸化剤ガスノズル252、252Aに近い位置で燃焼室207へ噴出された混合ガスMGが燃焼され、火炎167が生じる。一方、燃料ガス165の流量が多く空気比が低い場合には、未燃焼の混合ガスMGが、径方向外側へ移動しつつテーパー壁連通孔211から噴出された酸化剤ガス166と混合されて燃焼されることで、テーパー壁部205の径方向内側から外側にかけて火炎167が生じる。このように、空気比が変化しても、燃焼を維持するように火炎部分が変化することにより、広い空気比の範囲で火炎が吹き消えず安定な短炎燃焼が得られる。
燃料電池モジュールMは、前述の燃焼器200が適用されているので、空気比の変動がある場合でも、スタック排ガスを単一の燃焼器200で安定して燃焼させることができる。これにより、燃焼器200及びその周辺の構造を簡素化できるので、燃料電池モジュールMの小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、気化部40及び改質部60は、多重の筒状壁によってそれぞれ形成されているので、気化部40及び改質部60の構造を簡素化することができると共に、気化部40及び改質部60を小型化することができる。また、燃焼器200、改質部60、気化部40は、同軸上に配置されているので、燃料電池モジュールMを径方向に小型化することができる。
[試験例]
本実施形態の燃焼器200と、比較例の燃焼器C1において、供給する燃料ガスと酸化剤ガス(空気)の比を変えて、排出される燃焼排ガスの一酸化炭素濃度を測定した。比較例の燃焼器C1は、燃料ガスノズル210と酸化剤ガスノズル252とが同軸に配置されており、その点だけが、本実施形態(非同軸)と異なっており、その他の構成は同一である。図9のグラフに示されるように、本実施形態の燃焼器200では、比較例の燃焼器C1と比べて、広い範囲の燃焼空気比において、燃焼排ガス中の一酸化炭素濃度が0となっており、燃焼性が良好であることがわかる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10には、本発明の第2実施形態に係る燃焼器220の一部上面図(A)及び縦断面図(B)が示されている。第2実施形態に係る燃焼器220は、第1実施形態に係る燃焼器200(図6参照)に対し、テーパー壁部205に形成されたテーパー壁連通孔211のうち、径方向の最外の周方向に形成されたテーパー壁連通孔211A、及び、テーパー壁連通孔211Aに隣接しテーパー壁連通孔211Aよりも径方向内側の周方向に形成されたテーパー壁連通孔211Bの開口サイズが異なる。テーパー壁連通孔211Bの開口サイズは、その径方向内側の周方向に形成されたテーパー壁連通孔211Cよりも大きく、酸化剤ガスノズル21Aの開口サイズは、テーパー壁連通孔211Bの開口サイズよりも大きくなっている。
このように、テーパー壁連通孔211の開口サイズを径方向内側を小さく、径方向外側を大きくすることにより、燃焼室207の径方向外側から噴出される酸化剤ガスの流量が多くなる。これにより、空気比が高く、酸化剤ガス166の流量が燃料ガス165の流量に対して過剰な場合には、燃焼に不要な酸化剤ガスを火炎から遠い位置で燃焼排ガスと共に排出させ、火炎の消失を抑制することができる。
また、空気比が低い場合には、燃焼室207の径方向内側の酸化剤ガスノズル252に近い位置において、酸化剤ガスの供給量を少なくして、燃焼速度を下げることができる。これにより、火炎の集中による燃焼器220の局所過熱で、燃焼器220が劣化することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、テーパー壁連通孔211の開口サイズを変えることにより、燃焼室207の径方向外側から噴出される酸化剤ガスの流量が多くなるようにしたが、開口サイズを変えず、図11に示すように、径方向の最外の周方向に形成されたテーパー壁連通孔211Aの個数を、多くしてもよい。図11では、テーパー壁連通孔211Aの個数をテーパー壁連通孔211B、211Cの2倍としている。この場合でも、空気比が高い場合には、燃焼に不要な酸化剤ガスを火炎から遠い位置で燃焼排ガスと共に排出させ、火炎の消失を抑制することができる。また、空気比が低い場合には、酸化剤ガスノズル252に近い位置において燃焼速度を下げ、燃焼器220の局所過熱で、燃焼器220が劣化することを抑制することができる。
なお、前述の第1、第2実施形態に係る燃焼器200、220は、より好ましくは、燃料電池モジュールに適用されるが、例えば、燃料電池モジュール以外の機器に適用されても良い。また、バイオガスなどの低カロリーガスを燃焼させるための燃焼器として利用されても良い。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
M 燃料電池モジュール、 10 燃料電池セルスタック
40 気化部、 41、42、43 筒状壁
45 断熱空間、 46 気化流路
47 燃焼排ガス流路、 60 改質部、 61、62、63 筒状壁
65 断熱空間、 66 気化流路、 67 燃焼排ガス流路
200、220 燃焼器、 201 燃焼室周壁
205 テーパー壁部
204 内側筒壁(燃料ガス室仕切壁)
207 燃焼室
208 燃料ガス室、 209 酸化剤ガス室
210 燃料ガスノズル、 210A 非重複部、 210B 重複部
211 テーパー壁連通孔、 222 天面壁
232 筒状壁部(酸化剤ガス室仕切壁)
242 外周酸化剤ガス室(酸化剤ガス室)
252 酸化剤ガスノズル

Claims (9)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスが混合された混合ガスが燃焼される筒状の燃焼室周壁の内側に形成された燃焼室と、
    前記燃焼室の筒軸の一端側と隣接され外部から前記酸化剤ガスが供給され、酸化剤ガス室仕切壁で前記燃焼室と区画された酸化剤ガス室と、
    前記酸化剤ガス室の径方向内側に配置され、外部から前記燃料ガスが供給され、燃料ガス室仕切壁で前記酸化剤ガス室と区画された燃料ガス室と、
    前記酸化剤ガス室仕切壁を貫通し、前記燃焼室と前記酸化剤ガス室とを連通させる酸化剤ガスノズルと、
    前記燃料ガス室仕切壁を貫通し、前記貫通方向において前記酸化剤ガスノズルと重複する重複部と、前記酸化剤ガスノズルと非重複の非重複部を有し、前記燃料ガスを前記酸化剤ガス室へ吐出させる燃料ガスノズルと、
    を備えた燃焼器。
  2. 前記燃料ガスノズルと前記酸化剤ガスノズルとは、非同軸とされている請求項1に記載の燃焼器。
  3. 前記酸化剤ガス室仕切壁は、前記燃焼室周壁と同軸に配置された筒状の筒状壁部と、前記筒状壁部の外周下部から前記燃焼室周壁へ拡径され前記燃焼室が前記一端側へ凸となるようにテーパー状とされたテーパー壁部と、を有し、
    前記酸化剤ガスノズルは、前記筒状壁部に形成され、前記テーパー壁部には、前記テーパー壁部を貫通して前記酸化剤ガス室と前記燃焼室とを連通させる複数のテーパー壁連通孔が形成されている、請求項1または請求項2に記載の燃焼器。
  4. 前記燃料ガス室仕切壁は、前記筒状壁部の内側に配置された筒状の内側筒壁、及び、前記内側筒壁の先端を覆う天面壁を含んで形成され、前記燃料ガスノズルは前記内側筒壁に形成されている、請求項3に記載の燃焼器。
  5. 前記テーパー壁連通孔は、前記燃焼室の径方向に同一幅の同心環状帯において、径方向内側よりも径方向外側の方が前記酸化剤ガスの前記テーパー壁連通孔の透過流量が多くなるように形成されている、請求項3または請求項4に記載の燃焼器。
  6. 前記テーパー壁連通孔は、同心円状に複数列形成され、径方向内側の列の前記テーパー壁連通孔の個数よりも径方向外側の列の前記テーパー壁連通孔の個数が多いことを特徴とする、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の燃焼器。
  7. 前記テーパー壁連通孔は、同心円状に複数列形成され、径方向内側の列の前記テーパー壁連通孔の開口サイズよりも径方向外側の列の前記テーパー壁連通孔の開口サイズが大きいことを特徴とする、請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載の燃焼器。
  8. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池セルスタックと、
    原燃料が気化されて原燃料ガスが生成される気化部と、
    原燃料ガスから前記燃料ガスが生成される改質部と、
    前記燃料電池セルスタックの燃料極から排出された燃料極排ガスである燃料ガスと、前記燃料電池セルスタックの空気極から排出された空気極排ガスである酸化剤ガスとが混合されたスタック排ガスを燃焼させる、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の燃焼器と、
    を備える燃料電池モジュール。
  9. 前記燃焼器は、前記燃料電池セルスタックの上方に設けられ、
    前記改質部は、前記燃焼器の上方に前記燃焼器と同軸上に設けられると共に、互いの間に隙間を有する少なくとも三重の筒状壁によって構成され、かつ、該三重の筒状壁における内側及び筒状壁の間に、断熱空間、前記燃焼器から排出された燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路、及び、前記燃焼排ガスの熱を利用して前記原燃料ガスが改質されて前記燃料ガスが生成される改質流路をそれぞれ有し、
    前記気化部は、前記改質部の上方に前記改質部と同軸上に設けられると共に、互いの間に隙間を有する少なくとも三重の円筒状又は楕円筒状の筒状壁によって構成され、かつ、該三重の筒状壁における内側及び筒状壁の間に、断熱空間、前記燃焼排ガスが流れる燃焼排ガス流路、及び、前記燃焼排ガスとの熱交換により前記原燃料が気化されて前記原燃料ガスが生成される気化流路をそれぞれ有する、
    請求項8に記載の燃料電池モジュール。
JP2018131612A 2018-07-11 2018-07-11 燃焼器、及び、燃料電池モジュール Active JP7094168B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131612A JP7094168B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 燃焼器、及び、燃料電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018131612A JP7094168B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 燃焼器、及び、燃料電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020007200A true JP2020007200A (ja) 2020-01-16
JP7094168B2 JP7094168B2 (ja) 2022-07-01

Family

ID=69150586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018131612A Active JP7094168B2 (ja) 2018-07-11 2018-07-11 燃焼器、及び、燃料電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7094168B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003254514A (ja) * 2001-12-25 2003-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水素生成装置用バーナとそれを備える水素生成装置
JP2006100206A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Dainichi Co Ltd 燃料電池に用いられる水素供給装置の燃焼装置
JP2010065963A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Hitachi Ltd 燃焼器,燃焼器の燃料供給方法及び燃焼器の改造方法
JP2017050072A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 東京瓦斯株式会社 燃焼器及び燃料電池モジュール

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003254514A (ja) * 2001-12-25 2003-09-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 水素生成装置用バーナとそれを備える水素生成装置
JP2006100206A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Dainichi Co Ltd 燃料電池に用いられる水素供給装置の燃焼装置
JP2010065963A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Hitachi Ltd 燃焼器,燃焼器の燃料供給方法及び燃焼器の改造方法
JP2017050072A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 東京瓦斯株式会社 燃焼器及び燃料電池モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP7094168B2 (ja) 2022-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6545577B2 (ja) 燃焼器及び燃料電池モジュール
JP4523054B2 (ja) 燃料電池の改質器用バーナとそれを備えた改質器
JP6998548B2 (ja) 燃料電池システム
US20170338506A1 (en) High-temperature fuel cell system
JP6291375B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP5057938B2 (ja) 水素生成装置、およびこれを備えた燃料電池システム
JP6545562B2 (ja) 燃焼器及び燃料電池モジュール
JP7094168B2 (ja) 燃焼器、及び、燃料電池モジュール
JP5322465B2 (ja) 改質装置の燃焼装置、改質装置および燃料電池システム
JP6246088B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP4089382B2 (ja) 燃料電池システムの水素製造装置用加熱器
JP5810006B2 (ja) 燃料電池用燃料処理システム及び燃焼装置
JP2016115537A (ja) 燃料電池モジュール
JP6402049B2 (ja) 燃料電池システム
JP2002162007A (ja) バーナ
JP7126395B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP6422323B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP7299802B2 (ja) 燃焼器、及び、燃料電池モジュール
JP2020186851A (ja) バーナ
JP2003074804A (ja) 燃焼装置
JP5446471B2 (ja) 燃料電池システムの改質装置
JP6111998B2 (ja) 燃焼装置
JP2019212487A (ja) 燃料電池モジュール
JP4235577B2 (ja) バーナ点火部構造
JP2014044029A (ja) バーナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7094168

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150