JP2019212487A - 燃料電池モジュール - Google Patents

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怜 加藤
貴亮 染川
Takaaki Somekawa
貴亮 染川
雅史 大橋
Masafumi Ohashi
雅史 大橋
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Makoto Inagaki
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Abstract

【課題】簡易に接続でき、且つ、安定して気化部へ水を供給することができる燃料電池モジュールを提供する。【解決手段】気化流路46の外周側に配置される管材23の外周側面には、原燃料供給管50が接続されている。原燃料供給管50は、水平方向Hに対して管材23側の端部50Bが最も下に配置されるように傾斜配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池モジュールに関する。
従来、固体酸化物形燃料電池セルスタックと、原燃料ガスを改質し燃料電池セルスタックに供給される改質ガスを生成する改質部と、燃料電池セルスタックから排出されたスタック排ガスを燃焼する燃焼部とを備えた燃料電池モジュールが知られている。
この燃料電池モジュールが、内部に気化部を備えている場合には、改質水が液相のまま供給され、内部の気化部で気化されて改質部へ供給される。例えば、特許文献1では、原燃料と共に水を供給する配管を、水平方向に延出させて円筒状の燃料電池モジュールの側面に接続している。また、特許文献1では、別の配管構成として、原燃料と共に水を供給する配管を、筒状管の内側に接続して水平方向へ延ばした後に鉛直方向に屈曲させて円筒状の燃料電池モジュールの上方へ延出させている。
特開2016−24871号公報 特開2017−119658号公報
特許文献1のように、水を供給する配管を水平方向に配置して燃料電池モジュールに接続した場合、水が流れにくい場合があり、安定した水の供給が難しい場合がある。また、水を供給する配管を燃料電池モジュールの管内側に接続する場合、配管が難しい。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、水供給管を簡易に接続でき、且つ、水供給管から安定して気化部へ水を供給することができる燃料電池モジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る燃料電池モジュールは、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池セルスタックと、前記燃料電池セルスタックから排出されたスタック排ガスを燃焼し、燃焼排ガスを燃焼排ガス流路へ排出する燃焼部と、前記燃焼排ガスの熱を利用して原燃料ガスから前記燃料ガスを生成するための改質触媒層が設けられた改質流路を有する改質部と、前記改質流路と連通され、互いの間に隙間を有する少なくとも二重の筒状とされ筒軸が鉛直方向に配置された気化筒状壁によって構成された気化流路を有する気化部と、前記気化筒状壁のうちの前記気化流路の外周側に配置される外周筒状壁の側面に接続され、水平方向に対して前記外周筒状壁側の端部が最も下に配置されるように傾斜配置され、前記気化流路と連通される水流路が内側に形成された水供給管と、を備えている。
請求項1の発明に係る燃料電池モジュールは、水供給管が気化流路の外周側に配置される外周筒状壁の側面に接続される。したがって、燃料電池モジュールの内面に接続する場合と比較して、接続スペースの自由度が高く、簡易に接続することができる。また、水供給管は、水平方向に対して外周筒状壁側の端部が最も下に配置されるように傾斜配置されている。したがって、水供給管内で水が滞留することがなく、安定して気化部へ水を供給することができる。
なお、水供給管は、水のみを単独で供給するものであってもよいし、水と他の気体等を混合した流体、例えば水と原燃料を混合した流体を供給するものであってもよい。
請求項2の発明に係る燃料電池モジュールは、前記燃焼排ガス流路、及び前記改質流路は、前記気化筒状壁と同軸配置され互いの間に隙間を有する少なくとも三重の筒状とされた筒状壁によって構成されている。
請求項2に係る燃料電池モジュールでは、気化流路、燃焼排ガス流路、及び改質流路が、同軸配置された筒状壁間に形成されているので、燃料電池モジュール全体をコンパクトに形成することができる。
請求項3の発明に係る燃料電池モジュールは、前記水供給管は、直線状の直管とされ、水平方向に対して5°以上且つ10°以下の範囲内で傾斜していること、を特徴とする。
請求項3に係る燃料電池モジュールでは、直線状の直管とされた水供給管は、水平方向に対して5°以上、かつ10°以下の範囲内で傾斜しているので、気化流路へスムーズに水を供給することができる。
請求項4の発明に係る燃料電池モジュールは、前記水供給管の前記外周筒状壁側の端面は、前記傾斜配置の状態で前記外周筒状壁に当接されている。
このように、水供給管を傾斜配置させた状態で外周筒状壁側の端面を外周筒状壁に当接させることにより、水供給管を容易に傾斜接続することができる。
請求項5の発明に係る燃料電池モジュールは、前記水供給管の前記外周筒状壁側の端部は、前記外周筒状壁に形成された連結孔から前記気化流路内に挿入され、前記傾斜配置の状態で前記気化流路の内周側に配置される内周筒状壁に当接されている。
このように、水供給管を外周筒状壁に形成された連結孔から気化流路内挿入し、傾斜配置の状態で内周筒状壁に当接させることにより、水供給管を容易に傾斜接続することができる。
請求項6の発明に係る燃料電池モジュールは、前記水供給管は、前記気化筒状壁の径方向外側に延出されていること、を特徴とする。
請求項6の発明に係る燃料電池モジュールによれば、水供給管が気化筒状壁の径方向外側に延出されているので、気化筒状壁に容易に接合することができる。
請求項7の発明に係る燃料電池モジュールは、前記気化流路は螺旋状に構成され、前記水供給管は、前記気化筒状壁の軸方向からみて、前記気化流路に沿って配置されていること、を特徴とする。
請求項7の発明に係る燃料電池モジュールによれば、水供給管が気化流路に沿って配置されているので、気化流路へスムーズに水を供給することができる。
以上詳述したように、本発明の燃料電池モジュールによれば、水供給管を簡易に接続でき、且つ、水供給管から安定して気化部へ水を供給することができる。
第1実施形態の燃料電池モジュールの縦断面図である。 第1実施形態の燃料電池モジュールの要部拡大図である。 第1実施形態の燃料電池モジュールの要部拡大図である。 第1実施形態の燃料電池モジュールの要部拡大図である。 (A)は、原燃料供給管の取付形態の一例を軸方向からみた断面図であり、(B)は、原燃料供給管の取付形態の他の例を軸方向からみた断面図である。 第2実施形態の燃料電池モジュールの要部拡大図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。なお、図中において、水平方向を矢印Xで示し、鉛直方向を矢印Zで示している。
<燃料電池モジュール>
図1に示されるように、第1実施形態に係る燃料電池モジュールMは、燃料電池セルスタック10と、容器20と、断熱層130と、断熱材140とを備える。
<燃料電池セルスタック>
燃料電池セルスタック10には、一例として、固体酸化物形燃料電池(SOFC)が適用されている。この燃料電池セルスタック10は、鉛直方向に積層された複数の平板形のセル12と、マニホールド14と有している。セル12の形状は、平板形以外に、円筒形、円筒平板形など、どのような形状でも良い。各セル12は、燃料極、電解質層、空気極を有する。
各セル12の燃料極には、燃料ガス(改質ガス)が供給され、各セル12の空気極には、酸化剤ガスが供給される。各セル12は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電すると共に、発電に伴い発熱する。
<容器>
容器20は、複数(九個)の管材21〜29により構成されている。この複数の管材21〜29は、いずれも横断面が真円形状である円筒状に形成され、伝熱性の高い金属で形成される。この複数の管材21〜29は、容器20の内側から外側に順に配置されている。なお、本実施形態では、一例として九個の管材21〜29により容器20を構成しているが、他の個数(8個以下、10個以上)の管材により容器を構成してもよい。
容器20の内側から一番目の管材21は、燃料電池セルスタック10の上方から容器20の上端部に亘って設けられている。二番目の管材22及び三番目の管材23は、一番目の管材21の上部に対応する長さで形成されており、二番目の管材22は、一番目の管材21の外側から管材21の上部に接合されている。四番目の管材24は、容器20の高さ方向の中央部に設けられており、五番目の管材25及び六番目の管材26は、容器20の下端部から上端部に亘って設けられている。七番目の管材27、八番目の管材28、及び、九番目の管材29は、容器20の高さ方向の中央部から上端部に亘って設けられている。
六番目の管材26と七番目の管材27とは、水平方向に延びる連結部31を介して連結され、五番目の管材25と八番目の管材28とは、水平方向に延びる連結部32を介して連結されている。また、九番目の管材29の上端部は、水平方向に延びる連結部33を介して三番目の管材23の上部側面に固定されている。
五番目の管材25の下端部は、底壁部34に固定されており、六番目の管材26の下端部は、底壁部35に固定されている。底壁部34には、燃料電池セルスタック10が載置されており、また、底壁部34と底壁部35とは、スペーサ36により固定されている。
この複数の管材21〜29によって構成される容器20は、機能別には、気化部40と、改質部60と、燃焼部90と、予熱部100と、熱交換部110とを有する。
<気化部>
気化部40は、図2にも示されるように、四重の筒状壁41〜44によって構成されている。四重の筒状壁41〜44のうち最も内側に位置する筒状壁41は、一番目の管材21の上部と、二番目の管材22とによって構成され、四重の筒状壁41〜44のうち内側から二番目の筒状壁42は、三番目の管材23によって構成されている。また、四重の筒状壁41〜44のうち内側から三番目の筒状壁43は、五番目の管材25の上部によって構成され、四重の筒状壁41〜44のうち最も外側の筒状壁44は、六番目の管材26の上部によって構成されている。
この四重の筒状壁41〜44によって構成された気化部40は、後述する改質部60の上方に改質部60と同軸上に設けられている。この気化部40を構成する四重の筒状壁41〜44は、互いの間に隙間を有しており、この四重の筒状壁41〜44の内側から外側には、断熱空間45、気化流路46、燃焼排ガス流路47、及び、酸化剤ガス流路48が順に形成されている。
つまり、一番目の筒状壁41の内側の空間は、断熱空間45として形成され、一番目の筒状壁41と、二番目の筒状壁42との間の隙間は、気化流路46として形成されている。また、二番目の筒状壁42と、三番目の筒状壁43との間の隙間は、燃焼排ガス流路47として形成され、三番目の筒状壁43と、四番目の筒状壁44との間の隙間は、酸化剤ガス流路48として形成されている。図2において、断熱空間45は、空洞とされているが、この断熱空間45には、断熱材49が充填されても良い。
気化流路46は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この気化流路46には、後述する原燃料供給管50から供給された原燃料161が鉛直方向上側から下側に流れる。この原燃料供給管50から供給される原燃料161としては、炭化水素燃料に改質用水が混合されたものが使用される。また、この原燃料161に含まれる炭化水素燃料としては、例えば、都市ガスが好適に用いられるが、プロパンなどの炭化水素を主成分とするガスが用いられても良く、また、炭化水素系液体が用いられても良い。
この気化流路46には、気化部40の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材51が設けられており、この螺旋部材51により、気化流路46は、気化部40の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
燃焼排ガス流路47の下端部は、後述する改質部60に形成された燃焼排ガス流路66を介して燃焼部90に形成された燃焼室94(図4参照)と連通されている。燃焼排ガス流路47は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路47には、燃焼部90から排出されると共に改質部60の燃焼排ガス流路66を通じて供給された燃焼排ガス166が鉛直方向下側から上側に流れる。
燃焼排ガス流路47の上端部には、この燃焼排ガス流路47の周方向に沿って環状に形成された整流板52が設けられている。この整流板52には、周方向に間隔を空けて複数のオリフィス53が形成されている。この複数のオリフィス53は、整流板52の板厚方向に貫通している。なお、この整流板52は、省かれても良い。
酸化剤ガス流路48の上端部は、後述する熱交換部110に形成された酸化剤ガス流路117と連通されている。この酸化剤ガス流路48は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路48には、熱交換部110の酸化剤ガス流路117から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
管材23(筒状壁42)には、連結部33が固定されている部分よりも上方に、原燃料供給管50が接続されている。原燃料供給管50の内側には、流路50Dが形成されており、流路50Dが気化流路46と連通されている。図2に示されるように、管材23には連結孔23Aが形成されている。原燃料供給管50の接続部50Bは、連結孔23Aに挿入されず、連結孔23A周りを構成する管材23の外周側面に端面50Cが沿うように、管材23の外周面に当接されて接合されている。原燃料供給管50は、直線状の直管とされ、接続部50Bが最も下側になるよう水平方向Hに対して傾斜角度θで傾斜配置されている。
傾斜角度θは、5°以上且つ10°以下の範囲内であることが好ましい。傾斜角度θが5°未満では、配管の取り付け誤差や内面形状等によって、原燃料供給管50の流路の一部が接続部50Bの内面よりも低くなる部分ができる可能性が高くなり、供給される改質用水を気化流路46へスムーズに流入させることができない場合がある。また、傾斜角度θが10°を超えると、管材23の外側に上下方向の広い空間が必要になり、配管が難しくなる。傾斜角度θを、5°以上且つ10°以下の範囲内とすることにより、改質用水のスムーズな流入と配管の容易性の両方を充足することができる。
原燃料供給管50は、管材23の軸方向からみて、図5(A)に示すように、径方向に配置されていてもよいし、図5(B)に示すように、気化流路46に沿うように接続部50Bにおいて管材23の接線方向に配置されていてもよい。図5(A)に示すように、径方向に配置することにより、管材23から原燃料供給管50を引き出す場合に短い配管長さで管材23との距離をとることができる。また、管材23との接続が容易になる。図5(B)に示すように、気化流路46に沿うように配置することにより、改質用水の気化流路46への流入をよりスムーズにすることができる。
原燃料供給管50は、金属製とされ、溶接により管材23の外周側面に接合することができる。なお、原燃料供給管50は、金属製に限定されるものではなく、他の材料で形成されていてもよい。
なお、原燃料供給管50を管材23の外周面に対して垂直に配置し、管材23を鉛直方向に対して傾斜させることにより、原燃料供給管50を水平方向Hに対して傾斜角度θで傾斜配置してもよい。
<改質部>
改質部60は、上述の気化部40の下方に設けられた四重の筒状壁61〜64によって構成されている。四重の筒状壁61〜64のうち最も内側に位置する筒状壁61は、一番目の管材21の下部によって構成され、四重の筒状壁61〜64のうち内側から二番目の筒状壁62は、四番目の管材24によって構成されている。また、四重の筒状壁61〜64のうち内側から三番目の筒状壁63は、五番目の管材25における高さ方向の中央部によって構成され、四重の筒状壁61〜64のうち最も外側の筒状壁64は、六番目の管材26における高さ方向の中央部によって構成されている。
この四重の筒状壁61〜64によって構成された改質部60は、後述する燃焼部90(図4参照)の上方に燃焼部90と同軸上に設けられている。この改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64は、互いの間に隙間を有している。そして、この四重の筒状壁61〜64の内側から外側には、断熱空間65、燃焼排ガス流路66、改質流路67、及び、酸化剤ガス流路68が順に形成されている。
なお、本実施形態では、一例として四重の筒状壁61〜64により改質部60を構成しているが、他の個数(3個以下、5個以上)の筒状壁により改質部を構成してもよい。
つまり、一番目の筒状壁61の内側の空間は、断熱空間65として形成され、一番目の筒状壁61と、二番目の筒状壁62との間の隙間は、燃焼排ガス流路66として形成されている。また、二番目の筒状壁62と、三番目の筒状壁63との間の隙間は、改質流路67として形成され、三番目の筒状壁63と、四番目の筒状壁64との間の隙間は、酸化剤ガス流路68として形成されている。
断熱空間65は、上述の気化部40の断熱空間45と連通している。図3において、断熱空間65は、空洞とされているが、この断熱空間65には、断熱材69が充填されても良い。燃焼排ガス流路66の下端部は、後述する燃焼部90に形成された燃焼室94(図4参照)と連通されている。燃焼排ガス流路66は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路66には、後述する燃焼部90から排出された燃焼排ガス168が鉛直方向下側から上側に流れる。
<混合部及び分散部>
改質部60の上端部には、鉛直方向上側に延長された混合部80が形成されている。この混合部80は、気化部40と改質部60との間、すなわち、より具体的には、改質部60の上側且つ気化部40の下端部の径方向外側に位置する。気化部40の下端部における周方向の一部からは、連結管81が径方向外側に延びている。連結管81は、混合部80における気化部40との接続部を構成しており、この連結管81の内側は、水平方向に貫通するオリフィス82として形成されている。連結管81(オリフィス82)は、気化流路46の径方向外側に位置しており、気化流路46の下端部と連通する。混合部80は、連結管81(オリフィス82)を一つのみ有する。混合部80には、オリフィス82に対する改質流路67側(径方向外側)に位置しオリフィス82と対向する対向壁部86が設けられている。
改質流路67の入口(上端)は、混合部80及び連結管81を介して気化流路46と連通されている。改質流路67は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この改質流路67には、気化流路46から供給された原燃料ガス162が鉛直方向上側から下側に流れる。
この改質流路67の入口には、改質流路67の周方向に沿って環状に形成された仕切板83が設けられている。この仕切板83には、周方向に一定の間隔を空けて複数のオリフィス84が形成されている。この複数のオリフィス84は、仕切板83の板厚方向(鉛直方向)に貫通しており、改質流路67には、複数のオリフィス84を通じて原燃料ガス162が流入する。この仕切板83は、鉛直方向に間隔を空けて複数設けられていても良い。
改質流路67には、原燃料ガス162から燃料ガス163を生成するための改質触媒層70が改質流路67の周方向及び軸方向の全長に亘って設けられている。改質触媒層70には、例えば、活性金属としてニッケル、ルテニウム、白金、ロジウム等の金属を担持した粒状触媒又はハニカム触媒等が用いられる。
酸化剤ガス流路68の上端部は、上述の気化部40に形成された酸化剤ガス流路48と連通されている。この酸化剤ガス流路68は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路68には、気化部40の酸化剤ガス流路48から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
<燃焼部>
図4に示されるように、燃焼部90は、上述の改質部60の下方に設けられており、周壁部91と、点火電極92と、隔壁部93とを有する。周壁部91は、上述の改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64のうち最も内側の筒状壁61を除く残りの筒状壁62〜64で一体に形成されている。
つまり、四重の筒状壁61〜64のうち最も内側の筒状壁61を除く残りの筒状壁62〜64は、内側の筒状壁61に対して下方に延びている。そして、この筒状部62〜64における下方に延びた延長部分は、燃焼部90の周壁部91として形成されている。この周壁部91を構成する三重の筒状壁62〜64において、筒状壁62と筒状壁63との間には、改質部60の改質流路67が延長して形成されており、筒状壁63と筒状壁64との間には、改質部60の酸化剤ガス流路68が延長して形成されている。
この周壁部91は、燃料電池セルスタック10の上方に位置すると共に、後述する燃料電池セルスタック10の周囲を囲う予熱部100と同軸上に設けられている。この周壁部91の内側は、燃焼室94として形成されており、この燃焼室94は、後述する予熱部100の内側空間104と、上述の改質部60の燃焼排ガス流路66とに連通されている。
周壁部91の内側には、テーパ部95が設けられている。このテーパ部95は、上述の改質部60を構成する四重の筒状壁61〜64のうち最も内側の筒状壁61の下端部に一体に形成されている。このテーパ部95は、改質部60の側から燃焼部90の側に突出すると共に、燃焼部90の側から改質部60の側に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されている、
点火電極92は、テーパ部95の先端部(下端部)から燃焼室94内に突出されており、燃焼室94の中心部に配置されている。この点火電極92は、燃料電池セルスタック10の上方に燃料電池セルスタック10と離間して設けられている。上述の気化部40及び改質部60を構成する一番目の管材21の内側には、パイプ150が収容され、このパイプ150の内側には、点火電極92と接続され碍子で絶縁された導電部151が挿入されている。
隔壁部93は、周壁部91の内周面に沿って環状に形成されている。この隔壁部93は、点火電極92と燃料電池セルスタック10との間に開口する絞り孔96を有している。この絞り孔96には、燃料電池セルスタック10から排出されたスタック排ガス165が通過する。絞り孔96を通過したスタック排ガス165は、点火電極92とパイプ150等との間に形成されるスパークによって燃焼される。燃焼室94にて発生した燃焼排ガス166は、上方(燃料電池セルスタック10と反対側)に排出され、テーパ部95に沿って改質部60の燃焼排ガス流路66に流入する。
<予熱部>
予熱部100(収容部)は、燃焼部90の下方に設けられた二重の筒状壁101,102によって構成されている。二重の筒状壁101,102のうち内側の筒状壁101は、五番目の管材25の下部によって構成され、二重の筒状壁101,102のうち外側の筒状壁102は、六番目の管材26の下部によって構成されている。
この予熱部100は、燃料電池セルスタック10の周囲に設けられており、燃料電池セルスタック10を収容している。予熱部100の内側には、内側空間104が形成されており、予熱部100を構成する二重の筒状壁101,102の間には、予熱流路105が形成されている。
この予熱流路105には、予熱部100の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材106が設けられており、この螺旋部材106により、予熱流路105は、予熱部100の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
この予熱流路105の上端部は、上述の改質部60の酸化剤ガス流路68と連通され、予熱流路105の下端部は、図1に示される底壁部34と底壁部35との間に形成された導入路37を通じて燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15と連通されている。図1に示されるように、予熱流路105は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この予熱流路105には、改質部60の酸化剤ガス流路68を通じて供給された酸化剤ガス164が鉛直方向上側から下側に流れる。
また、予熱部100の内側には、上述の改質流路67と、燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16(図1参照)とを接続する燃料ガス配管107が設けられている。改質流路67と燃料ガス配管107の内側とは、改質流路67の下端部に設けられたオリフィス98を通じて連通されている。
<熱交換部>
図1に示されるように、熱交換部110は、上述の改質部60及び気化部40の周囲に設けられた三重の筒状壁111〜113によって構成されている。三重の筒状壁111〜113における内側の筒状壁111は、七番目の管材27によって構成され、三重の筒状壁111〜113における中央の筒状壁112は、八番目の管材28によって構成され、三重の筒状壁111〜113における外側の筒状壁113は、九番目の管材29によって構成されている。
この熱交換部110を構成する三重の筒状壁111〜113は、互いの間に隙間を有している。そして、内側の筒状壁111と中央の筒状壁112との間には、酸化剤ガス流路118が形成され、外側の筒状壁113と中央の筒状壁112との間には、燃焼排ガス流路117が形成されている。
なお、本実施形態では、一例として三重の筒状壁111〜113により熱交換部110を構成しているが、他の個数(2個以下、4個以上)の筒状壁により熱交換部を構成してもよい。
酸化剤ガス流路118には、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材121が設けられており、この螺旋部材121により、酸化剤ガス流路118は、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成されている。同様に、燃焼排ガス流路117には、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成された螺旋部材120が設けられており、この螺旋部材120により、燃焼排ガス流路117は、熱交換部110の軸方向回りに螺旋状に形成されている。
酸化剤ガス流路118の下端部には、容器20の径方向外側に延びる酸化剤ガス供給管122(図1参照)が接続されている。連結部31と連結部32との間の隙間は、容器20の径方向に延びる連結流路38として形成されており、酸化剤ガス流路118の上端部は、連結流路38を介して上述の気化部40に形成された酸化剤ガス流路48と連通されている。酸化剤ガス流路118は、鉛直方向下側を上流側として形成されており、この酸化剤ガス流路118には、酸化剤ガス供給管122(図1参照)から供給された酸化剤ガス164が鉛直方向下側から上側に流れる。
また、連結部32と連結部33との間の隙間は、容器20の径方向に延びる連結流路39として形成されており、燃焼排ガス流路117の上端部は、連結流路39を介して上述の気化部40に形成された燃焼排ガス流路47と連通されている。この燃焼排ガス流路117の下端部には、容器20の径方向外側に延びるガス排出管123(図1参照)が接続されている。燃焼排ガス流路117は、鉛直方向上側を上流側として形成されており、この燃焼排ガス流路117には、気化部40の燃焼排ガス流路47から供給された燃焼排ガス168が鉛直方向上側から下側に流れる。
<断熱層>
図1に示されるように、改質部60及び気化部40と、熱交換部110とは、容器20の径方向に離間しており、この改質部60及び気化部40と熱交換部110との間には、円筒状の断熱層130が介在されている。この断熱層130は、気化部40及び改質部60を外側から覆っている。
<断熱材>
断熱材140は、円筒状の本体部141と、円盤状の上部142及び下部143とを有し、容器20を覆っている。つまり、本体部141は、容器20の周囲に設けられており、容器20を外側から覆っている。上部142は、本体部141を鉛直方向上側から覆うと共に、容器20の上部の周囲に設けられている。上部142は、鉛直方向上側から固定部材144により固定されている。下部143は、容器20及び本体部141を鉛直方向下側から覆っている。この断熱材140の表面は、被覆シート145によって覆われている。
次に、第1実施形態に係る燃料電池モジュールM1の動作について説明する。
炭化水素系燃料と改質用水とが混合された原燃料161は、図2に示される原燃料供給管50へ供給されると、原燃料供給管50内を傾斜に沿って流れ、気化流路46へ流入する。そして、この原燃料161は、螺旋状に形成された気化流路46を鉛直方向上側から下側へ流れる。このとき、気化部40では、燃焼部90(図4参照)から排出された燃焼排ガス166が燃焼排ガス流路47を鉛直方向下側から上側に流れる。気化流路46に隣接する燃焼排ガス流路47に燃焼排ガス166が流れると、気化流路46を流れる原燃料161と燃焼排ガス166との間で熱交換される(燃焼排ガス166から原燃料161に気化熱が与えられる)。そして、気化流路46では、原燃料161が気化されて原燃料ガス162(図3参照)が生成される。
図3に示されるように、気化流路46で気化された原燃料ガス162は、連結管81の内側に形成されたオリフィス82を通り、改質部60の上方に形成された混合部80の内側空間85に流入する。このとき、気化流路46で気化された原燃料ガス162は、連結管81の内側のオリフィス82を通過する際に流速が高められて噴流となり、混合部80における径方向外側の対向壁部86に衝突する。そして、原燃料ガス162が対向壁部86に衝突することにより乱流が生じ、原燃料ガス162に含まれる炭化水素系ガス及び水蒸気が混合される。
このようにして混合された原燃料ガス162は、対向壁部86に衝突することにより径方向外側から鉛直方向下側に向きを変え、改質流路67の入口に形成された複数のオリフィス84を通じて改質流路67に流入する。複数のオリフィス84は、改質流路67の周方向に一定の間隔を空けて並んでいるので、この複数のオリフィス84を通過することで、改質流路67には、原燃料ガス162が周方向に分散して流入する。
また、このとき、改質部60では、燃焼部90(図4参照)から排出された燃焼排ガス166が燃焼排ガス流路66を鉛直方向下側から上側に流れる。改質流路67に隣接する燃焼排ガス流路66に燃焼排ガス166が流れると、改質流路67を流れる原燃料ガス162と燃焼排ガス166との間で熱交換される。そして、改質流路67では、燃焼排ガス166の熱を利用して改質触媒層70により原燃料ガス162から燃料ガス163(改質ガス)が生成される。
改質流路67にて生成された燃料ガス163は、図4に示されるように、仕切板97に形成されたオリフィス98を通過し、燃料ガス配管107の内側に流入する。そして、この燃料ガス163は、燃料ガス配管107を通じて燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16(図1参照)に供給される。
一方、このとき、図1に示される熱交換部110では、酸化剤ガス供給管122を通じて酸化剤ガス流路117に酸化剤ガス164が供給される。この酸化剤ガス164は、螺旋状に形成された酸化剤ガス流路117を鉛直方向下側から上側に流れる。このとき、熱交換部110では、燃焼部90から排出された燃焼排ガス166が燃焼排ガス流路118を鉛直方向上側から下側に流れる。この燃焼排ガス166は、ガス排出管123を通じて燃料電池モジュールM1の外部に排出される。
図3に示されるように、酸化剤ガス流路117に隣接する燃焼排ガス流路118に燃焼排ガス166が流れると、酸化剤ガス流路117を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス166との間で熱交換される。そして、燃料電池モジュールM1の外部へ排出される燃焼排ガス166の温度が低下され、燃料電池モジュールM1の外部への放熱が抑制される。一方、酸化剤ガス164は、燃焼排ガス166の熱を吸収し、予熱される。この熱交換部110にて予熱された酸化剤ガス164は、連結流路38を通じて気化部40の酸化剤ガス流路48に流入し、その後、気化部40の酸化剤ガス流路48及び改質部60の酸化剤ガス流路68を鉛直方向上側から下側に流れる。
図2に示される気化部40では、上述の通り、燃焼部90から排出された燃焼排ガス166が燃焼排ガス流路47を鉛直方向下側から上側に流れる。酸化剤ガス流路48に隣接する燃焼排ガス流路47に燃焼排ガス166が流れると、酸化剤ガス流路48を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス166との間で熱交換され、酸化剤ガス164がさらに予熱される。
同様に、改質部60では、燃焼部90から排出された燃焼排ガス166が燃焼排ガス流路66を鉛直方向下側から上側に流れる。改質流路67を挟んだ酸化剤ガス流路68と反対側の燃焼排ガス流路66に燃焼排ガス166が流れると、酸化剤ガス流路68を流れる酸化剤ガス164と燃焼排ガス166とが改質流路67(改質触媒層70)を介して熱交換し、このことによっても、酸化剤ガス164が予熱される。
このように酸化剤ガス流路48,68を流れることで予熱された酸化剤ガス164は、図1に示される予熱流路105に流入し、この螺旋状に形成された予熱流路105を鉛直方向上側から下側に流れる。この予熱流路105を流れる酸化剤ガス164は、燃料電池セルスタック10の熱によってさらに予熱される。そして、この予熱流路105にて予熱された酸化剤ガス164は、燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15に供給される。
以上のようにして、燃料電池セルスタック10の燃料ガス取入口16に燃料ガスが供給されると共に、燃料電池セルスタック10の酸化剤ガス取入口15に酸化剤ガスが供給されると、燃料電池セルスタック10では、各セル12において、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する。また、各セル12は、発電に伴い発熱する。
燃料電池セルスタック10からは、燃料極排ガス及び空気極排ガスを含むスタック排ガス165が排出される。この燃料電池セルスタック10から排出されたスタック排ガス165は、隔壁部93に形成された絞り孔96を通じて燃焼部90の内側に形成された燃焼室94に流入する。このとき、燃料極排ガス及び空気極排ガスを含むスタック排ガス165は、絞り孔96を通過することで混合される。
この燃焼室94に流入したスタック排ガス165には、各セル12において未反応の水素及び酸素が含まれており、この水素を含むスタック排ガス165は、点火電極92とパイプ150等との間に形成されるスパークによって燃焼される。点火電極92は、燃料電池セルスタック10と鉛直方向に離間しているため、スタック排ガス165は、燃料電池セルスタック10から離れた位置で燃焼される。
そして、このようにして燃焼室94においてスタック排ガス165が燃焼されると、燃焼室94にて燃焼排ガス166が発生する。この燃焼室94にて発生した燃焼排ガス166は、上方(燃料電池セルスタック10と反対側)に排出され、テーパ部95に沿って改質部60の燃焼排ガス流路66に流入する。また、この燃焼部90から排出され改質部60の燃焼排ガス流路66に流入した燃焼排ガス166は、上述の通り、改質部60の燃焼排ガス流路66、気化部40の燃焼排ガス流路47、連結流路39及び熱交換部110の燃焼排ガス流路118を流れた後、ガス排出管123を通じて燃料電池モジュールM1の外部に排出される。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
以上詳述したように、第1実施形態の燃料電池モジュールM1によれば、原燃料供給管50は、直線状の直管とされ、接続部50Bが最も下側になるよう水平方向Hに対して傾斜角度θで傾斜配置されているので、原燃料供給管50内で水が滞留し難く、気化流路46へスムーズに改質用水を流入させることができる。
また、原燃料供給管50の接続部52は、連結孔23A周りを構成する管材23の外周側面に端面50Cが沿うよう配置されて、管材23の外周面に接合されている。したがって、端面50Cに予め傾斜をつけておくことで、容易に所望の傾斜をつけた取り付けを行うことが出来る。
また、傾斜角度θは、5°以上とするので、配管の取り付け誤差や内面形状等があっても傾斜を維持することが容易になり、供給される改質用水を気化流路46へスムーズに流入させることができる。また、傾斜角度θを10°以下とするので、管材23の外側に上下方向の広い空間が不要になり、容易に配管を行うことが出来る。
なお、本実施形態では、炭化水素系燃料と改質用水とを予め混合させて気化流路46へ供給したが、炭化水素系燃料と改質用水とを別々の配管で気化流路46へ流入させてもよい。この場合には、改質用水を流入させる水供給管について、原燃料供給管50と同様の構成とする。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態では、原燃料供給管50と管材23との接続部分の構成が第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施形態と同一である。第1実施形態では、原燃料供給管50を管材23の外周面に当接させたが、第2実施形態では、原燃料供給管50−2の先端部分を管材23内部に挿入させている。
図6に示すように、本実施形態の燃料電池モジュールM2の原燃料供給管50−2は、接続部50−2Bが連結孔23Aに挿入されている。接続部50−2Bの端面50−2Cは、原燃料供給管50−2の軸方向と直交している。接続部50−2Bの鉛直方向上側に配置される部分の上先端S1は、気化流路46の径方向内側の筒状壁41を構成する管材22に当接され、上先端S1よりも上流側の挿入端S2は、連結孔23Aを構成する管材23の上縁に当接されている。また、接続部50−2Bの鉛直方向下側に配置される部分の下先端S3は、連結孔23Aを構成する管材23の下縁に当接されている。
本実施形態の原燃料供給管50−2も、直線状の直管とされ、接続部50−2Bが最も下側になるよう水平方向Hに対して傾斜角度θで傾斜配置されている。また、傾斜角度θは、5°〜10°の範囲内であることが好ましい。原燃料供給管50−2についても、管材23の外周側面に溶接により接合することができる。
本実施形態の原燃料供給管50−2についても、直線状の直管とされ、接続部50−2Bが最も下側になるよう水平方向Hに対して傾斜角度θで傾斜配置されているので、原燃料供給管50−2内で水が滞留し難く、気化流路46へスムーズに改質用水を流入させることができる。
また、原燃料供給管50−2の接続部52−2は、上先端S1が気化流路46の径方向内側の筒状壁41を構成する管材22に当接され、挿入端S2が連結孔23Aを構成する管材23の上縁に当接され、下先端S3が連結孔23Aを構成する管材23の下縁に当接された状態で、傾斜角度θをもって配置されている。したがって、当該3箇所の当接により、容易に所望の傾斜をつけた取り付けを行うことが出来る。
以上、本発明の第1、第2実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 燃料電池セルスタック
22、23 管体(気化筒状壁)、 41、42 筒状壁(気化筒状壁)
23A 連結孔
24、25 26 管体(筒状壁)
40 気化部、 46 気化流路
50C 端面、 50B、50−2B 接続部(端部)
50 原燃料供給管(水供給管)、 50D 流路(水流路)
60 改質部、 67 改質流路、 70 改質触媒層
90 燃焼部、 66 燃焼排ガス流路
θ 傾斜角度
M1、M2 燃料電池モジュール

Claims (7)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池セルスタックと、
    前記燃料電池セルスタックから排出されたスタック排ガスを燃焼し、燃焼排ガスを燃焼排ガス流路へ排出する燃焼部と、
    前記燃焼排ガスの熱を利用して原燃料ガスから前記燃料ガスを生成するための改質触媒層が設けられた改質流路を有する改質部と、
    前記改質流路と連通され、互いの間に隙間を有する少なくとも二重の筒状とされ筒軸が鉛直方向に配置された気化筒状壁によって構成された気化流路を有する気化部と、
    前記気化筒状壁のうちの前記気化流路の外周側に配置される外周筒状壁の側面に接続され、水平方向に対して前記外周筒状壁側の端部が最も下に配置されるように傾斜配置され、前記気化流路と連通される水流路が内側に形成された水供給管と、
    を備えた燃料電池モジュール。
  2. 前記燃焼排ガス流路、及び前記改質流路は、前記気化筒状壁と同軸配置され互いの間に隙間を有する少なくとも三重の筒状とされた筒状壁によって構成されている、請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記水供給管は、直線状の直管とされ、水平方向に対して5°以上且つ10°以下の範囲内で傾斜していること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 前記水供給管の前記外周筒状壁側の端面は、前記傾斜配置の状態で前記外周筒状壁に当接されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  5. 前記水供給管の前記外周筒状壁側の端部は、前記外周筒状壁に形成された連結孔から前記気化流路内に挿入され、前記傾斜配置の状態で前記気化流路の内周側に配置される内周筒状壁に当接されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  6. 前記水供給管は、前記気化筒状壁の径方向外側に延出されていること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
  7. 前記気化流路は螺旋状に構成され、前記水供給管は前記気化筒状壁の軸方向からみて、前記気化流路に沿って配置されていること、を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池モジュール。
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